JP2000199503A - クッション機構付空気圧シリンダ - Google Patents
クッション機構付空気圧シリンダInfo
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Abstract
ン機構付空気圧シリンダを提供する。 【解決手段】 シリンダチューブ4のポート12,14
の開口16,18よりもストローク端寄りにクッション
用エアを排気する排気口24,26を設け、排気口2
4,26とポート12,14との間に逆止弁32,34
と絞り機構36,38とを並列設置し、ピストン10の
外周面には、ピストン10がストローク終端に達したと
きに、ポート12,14の開口16,18を越えない位
置と、開口16,18を越えるが排気口24,26を越
えない位置にピストンパッキン40,42を設ける。
Description
ーク終端で停止するときの慣性エネルギーによる衝撃を
吸収するためのクッション機構を備えた空気圧シリンダ
に関するものである。
内を摺動するピストンとを備えた空気圧シリンダにおい
て、該ピストンの動作時に排気側の圧力室内にクッショ
ン用エアを一時的に封じ込めて昇圧させ、この排気圧で
ピストンを減速させてストロークエンドに緩衝的に停止
させるクッション機構は、従来より公知である。この従
来の空気圧シリンダは、ピストン側に設けたクッション
リングをストローク終端の手前でシリンダチューブ内の
クッションパッキンに嵌入させることよってエアの排出
通路を塞ぎ、このエアを絞り弁に導き、その絞り調節量
に応じて、ピストン背圧がピストンの持つ運動エネルギ
ーを空気の圧縮エネルギーに変換して減速力を発揮する
ものである。
付空気圧シリンダは、クッション機構の構造上、ピスト
ンの少なくとも一側に所要の長さのクッションリングを
設けると共に、シリンダチューブに該クッションリング
が嵌入する長い空室を設ける必要があるため、必然的に
シリンダの軸線方向の長さが長くなるという問題点が指
摘されている。
課題は、長いクッションリング及びそれが嵌入する長い
空室の必要をなくすことにより、小型で、しかも構造が
簡単で安価なクッション機構付空気圧シリンダを提供す
ることにある。
ーブ側に排気流量を制限するための手段を設けると共
に、ピストン側にピストンパッキンとクッションパッキ
ンとを兼ねる複数のパッキンを設けただけの、簡単かつ
合理的な設計構造を備えたクッション機構付空気圧シリ
ンダを提供することにある。
本発明の空気圧シリンダは、シリンダチューブにおける
少なくとも一方のポートと対応する位置に、該ポートよ
りもチューブ端寄りに位置するように排気口を設け、該
排気口に排気流量を制限することによってピストンを減
速的に停止させる速度調整手段を接続し、これに対して
ピストンの外周面には、該ピストンの両側に2つの圧力
室を区画する複数のピストンパッキンを設け、少なくと
も一部のピストンパッキンに、上記ピストンがストロー
ク端に到達する直前に排気側のポートを乗り越えて圧力
室内の圧縮空気を上記排気口のみから排出させるように
動作するクッションパッキンとしての機能を兼備させた
ことを特徴とするものである。
て、2つのポートを通じて圧縮空気を交互に供給及び排
出することにより、ピストンは正逆に駆動され、ストロ
ーク端でのクッション機構による減速停止は次のように
して行われる。即ち、該ピストンの摺動時に、排気側の
圧力室内の圧縮空気は初めはポートを通じて排出されて
いるが、該ピストンがストローク端に近づいて、クッシ
ョンパッキンを兼ねるピストンパッキンが上記排気側の
ポートを乗り越えると、該ポートと上記圧力室とが遮断
され、該圧力室内の圧縮空気は排気口のみから速度調整
手段を通じて制限的に排出されるようになる。このた
め、該速度調整手段による流量制御によって上記圧力室
内の圧力が上昇し、それがピストン背圧となってピスト
ンを減速させながら、ストローク終端に到達させる。
長いクッションリング及びそれが嵌入する長い空室を設
ける必要がないので、当該シリンダの軸線方向の長さを
それだけ短くすることができ、延いては空気圧シリンダ
を小型化することができるものである。しかも、シリン
ダチューブ側に排気流量を制限するための速度調整手段
を設けると共に、ピストン側に実質的にピストンパッキ
ンとクッションパッキンとを兼ねる複数のパッキンを設
けた構造としたことにより、空気圧シリンダを部品数が
少ない簡単かつ合理的な設計構造とすることができ、そ
れにより該空気圧シリンダを安価に製造することができ
る。
るポートに上記速度調整手段を介して接続されている。
速度調整手段が、排気口からポート側に向かう排気の流
量を制限する絞り機構と、排気口からポート側に向かう
排気の流れは規制して逆向きの圧縮空気の流れは許容す
る逆止弁とにより構成されている。
上記シリンダチューブに排気口とポートとに通じる弁室
が形成され、この弁室内に、絞り機構を有する弁部材
を、逆止弁を形成するリップシールを介在させて収容す
ることにより、該弁室内に上記速度調整手段が組み込ま
れている。
整手段が、排気口側からポート側に向かう排気の流量を
制限する絞り機構により形成されていて、上記クッショ
ンパッキンとしての機能を兼備するピストンパッキン
が、ストローク端において上記ポートと排気口との間に
位置しているときに該ポートから排気口側に向かう圧縮
空気の流れは許容するが逆向きの流れは規制する逆止弁
としての機能をも兼備している。
を正逆両ストローク端で減速的に停止させるために、上
記排気口と、速度調整手段と、クッションパッキンの機
能を兼備するピストンパッキンとが、2つのポートに対
応して2組設けられる。
ョン機構付空気圧シリンダの第1実施例を示すもので、
この空気圧シリンダ1Aは、両端がそれぞれヘッドカバ
ー6及びロッドカバー8で閉塞されたシリンダチューブ
4と、該シリンダチューブ4内を気密に往復摺動するピ
ストン10と、該ピストン10に連結されたピストンロ
ッド10aとを有している。
及びロッド側の端部に近い位置には、圧縮空気を給排す
るための2つのポート12,14が設けられている。こ
れらのポート12,14は、上記ピストン10の両側に
区画された一対の圧力室20,22にそれぞれ開口1
6,18を通じて連通しており、これらのポート12,
14から開口を通して上記圧力室20,22に圧縮空気
を給排することにより、上記シリンダチューブ4内にお
いてピストン10が往復駆動される。また、上記開口1
6,18よりもピストン10のストローク終端側に寄っ
た実質的にシリンダチューブ4の両端部の位置には、各
圧力室20,22からクッション用エアを排出するため
の排気口24,26が開設され、これらの排気口24,
26とポート12,14との間にそれぞれ、排気の流量
を制限することによってピストンを減速的に停止させる
ための速度調整手段28,30が接続されている。
32(34)と流量制限用の絞り機構36(38)とを
並列配置することにより構成したもので、シリンダチュ
ーブ4に形成した弁室31内に収容されている。すなわ
ち、該シリンダチューブ4における排気口24(26)
と対応する位置には、該排気口24(26)とポート1
2(14)の両方に通じる上記弁室31が形成され、該
弁室31内に円柱状の弁部材33が収容されていて、該
弁部材33に上記絞り機構36(38)が設けられると
共に、該弁部材33の外周面と弁室31の内周面との間
に、上記逆止弁32(34)を形成するリップシールが
介在されている。図中35(37)は、上記弁室31と
ポート12(14)とを結ぶバイパス流路である。
(26)とポート12(14)とを上記バイパス流路3
5(37)を通じて結ぶ通孔45と、この通孔45の開
口面積を調整するニードル47とからなるもので、可変
絞り弁として構成されたものである。一方、上記逆止弁
32(34)は、上記ピストン10のストローク終端側
のクッション行程において圧力室20(22)からポー
ト12(14)側への圧縮空気の流出を抑止し、ピスト
ン10の駆動開始時においてポート12(14)から圧
力室20(22)への圧縮空気の流入のみを許容するよ
うに設けられている。
チューブ4の内周面に摺接して上記2つの圧力室20,
22を区画する2つのピストンパッキン40,42が設
けられている。これらのピストンパッキン40,42
は、上記圧力室20,22を区画する機能だけでなく、
排気流路の切換機能、すなわち、ピストン10がストロ
ーク端に到達する直前に排気側のポートを乗り越えるこ
とによって圧力室20,22内の圧縮空気を排気口2
4,26のみから排出させるように動作するクッション
パッキンとしての機能も兼備するもので、各ポート1
2,14及び排気口24,26に対して次のような位置
関係を有している。すなわち、上記ピストン10がヘッ
ド側又はロッド側に摺動してそれぞれのストローク終端
に達したとき、移動方向前方側のピストンパッキン40
又は42が、排気側のポート12又は14の開口16又
は18は乗り越えるが排気口24又は26は越えない位
置に停止し、移動方向後方側のピストンパッキン42又
は40が、排気側のポート12又は14の開口16又は
18を越えないでその手前に停止するような位置関係に
設けられている。
シリンダ1Aの動作について、図面を参照しながら詳細
に説明する。図1において、ピストン10がヘッド側の
ストローク端にある図示の状態で一方のポート12に圧
縮空気を供給すると、この圧縮空気がバイパス流路35
から弁室31内に流入し、逆止弁32を押し開いて排気
口24からヘッド側の圧力室20に流入するため、ピス
トン10がロッド側(図の左側)へ向けて移動を開始す
る。そして、該ピストン10の移動方向後方側のピスト
ンパッキン40がポート12の開口16を越えると、上
記圧縮空気は主として該開口16を通じて圧力室20に
直接的に供給されるようになり、該ピストン10の移動
はそのまま継続される。その移動に伴って、ロッド側の
圧力室22内の圧縮空気は、主として開口18からポー
ト14を通じて直接的に排出される。
0がロッド側のストローク端に近づいて、移動方向前方
側のピストンパッキン42が上記開口18(従ってポー
ト14)を通り越すと、排気側の上記圧力室22とポー
ト14とが遮断され、該圧力室22内の圧縮空気は、排
気口26から速度調整手段30における絞り機構38を
経由して排出されることになる。換言すれば、このピス
トンパッキン42がクッションパッキンとして機能し、
排気の経路を、開口18及びポート14を通じて直接排
出する状態から、排気口26及び絞り機構38を経由し
て制限的に排出する状態に切換える。このため、上記絞
り機構38による流量制御によって上記圧力室22内の
圧力が上昇し、それがピストン背圧となって該ピストン
10を減速させながらストローク終端に到達させる。こ
のとき、移動方向前方側のピストンパッキン42は排気
口26の手前で停止し、後方側のピストンパッキン40
はポート14の開口18の手前で停止する。
ストローク端からヘッド側ストローク端に向けてストロ
ークさせる場合は、ポート14に圧縮空気を供給する。
そしてこの場合は、ピストン10がヘッド側のストロー
ク端に近づいた時、該ピストン10の移動方向前方側に
あるピストンパッキン40がクッションパッキンとして
機能し、ヘッド側圧力室20からの圧縮空気の排出経路
を、ポート12を通じて直接排出される状態から、排気
口24及び速度調整手段28の絞り機構36を経由して
制限的に排出される状態に切換えるため、ピストン10
はヘッド側ストローク端に減速しながら緩衝的に停止す
ることになる。
シリンダは、従来品のようにピストンロッドに長いクッ
ションリングを設けたり、シリンダ内にそれが嵌入する
長い空室を設ける必要がないので、シリンダチューブ4
の軸線方向の長さをそれだけ短くすることができ、延い
ては空気圧シリンダを小型化することができるものであ
る。しかも、実質的にピストンパッキン40,42がク
ッションパッキンを兼ねる構造としているので、空気圧
シリンダの部品数を少なくして構造を簡単化することが
でき、それにより空気圧シリンダを安価に製造すること
ができる。
置検出用のマグネットを示しているが、これらは必要に
応じて設けられるものである。
この第2実施例の空気圧シリンダ1Bは、速度調整手段
28,30における絞り機構36a,38aを、通孔4
5aの開口面積を調整できない固定絞りとして形成して
いる点が上記第1実施例と相違している。上記以外の構
成及び作用は実質的に第1実施例と同じであるから、主
要な同一構成部分に第1実施例と同じ符号を付してその
説明は省略する。
この第3実施例の空気圧シリンダ1Cが上記第1及び第
2実施例と相違する点は、第1及び第2実施例において
は、シリンダチューブ4に弁室31を設けてその中に速
度調整手段28,30を直接組み込んでいるのに対し、
この第3実施例では、シリンダチューブ4の外部に速度
調整手段28,30を設け、この速度調整手段28,3
0を排気口24,26とポート12,14とに接続して
いる点である。この場合、速度調整手段28,30を組
み付けたブロックをシリンダチューブ4に取付けるよう
にしても、上記ブロックをシリンダチューブ4から離れ
た場所に設置し、配管で相互に接続するようにしても良
い。また、この場合の絞り機構36,38は、第1実施
例のような可変絞りタイプであっても、第2実施例のよ
うな固定絞りタイプであっても構わない。上記以外の構
成及び作用は実質的に第1及び第2実施例と同じであ
る。
この第4実施例の空気圧シリンダ1Dが上記第1及び第
2実施例と相違する点は、排気口24,26とポート1
2,14との間の弁室31内に速度調整手段28,30
として絞り機構36,38のみを収容し、ピストン10
に取付けた3つのピストンパッキン50,52,54の
一部に逆止弁としての機能を兼備させた点である。
した3つのピストンパッキン50,52,54を取付け
て、中央のパッキン52には2つの圧力室20,22を
区画する本来のピストンパッキンとしての機能だけを持
たせ、その両側の2つのパッキン50,54には、ピス
トンパッキンとしての機能の他に、クッションパッキン
としての機能と逆止弁としての機能とを兼備させてい
る。このためこれら2つのパッキン50,54は、シー
ルに方向性のあるリップシール形に形成されていて、ピ
ストン10の外周に、中央のパッキン52側からピスト
ン10の端面方向に向かう圧縮空気の流れは許容するが
逆方向の流れは抑止する向きに取付けられている。ま
た、上記3つのパッキン50,52,54の位置関係
は、ピストン10がストローク端に達したとき前方側の
パッキン50又は54が排気口24又は26の手前で停
止し、中間のパッキン52がポート12又は14の開口
16又は18の手前で停止するように関係づけられてい
る。
ポート12に圧縮空気が供給されると、この圧縮空気
は、絞り機構36からも少量ずつ圧力室20に流入する
が、主として開口16からピストン外周の隙間に流れ込
み、パッキン50を押し開いて上記圧力室20に流入す
るため、該ピストン10は所期の速度で起動することが
できる。
パッキン50がポート12の開口16を通り過ぎたあと
は、ポート12からの圧縮空気は該開口16から直接圧
力室20に流入するようになり、このあと上記パッキン
50は、圧力室20の気密性を保ってピストンパッキン
として機能する。
と、移動方向前方側のパッキン54がクッションパッキ
ンとして機能し、第1実施例の場合と同様に、排気の経
路をポート14の開口18を経由する状態から絞り機構
38を経由する状態に切換えて、ピストン10をストロ
ーク端に緩衝的に停止させる。この第4実施例において
も、上記絞り機構36は可変絞りタイプであっても固定
絞りタイプであっても構わない。
この第5実施例の空気圧シリンダ1Eは、シリンダの何
れか一端側だけに速度調整手段を設けることにより、ピ
ストン10を一方のストローク端だけに緩衝的に停止さ
せるようにしたもので、この点で、正逆両方のストロー
ク端に速度調整手段28,30を設けた上記各引用例と
相違している。なお、図6には、ヘッド側のストローク
端に速度調整手段28を設けた場合について代表的に示
されている。
に設けられた2つのパッキン40,42のうち、速度調
整手段28が設けられている側にあるパッキン40がピ
ストンパッキンとクッションパッキンの両方の機能を兼
備し、反対側のパッキン42はピストンパッキンとしの
機能だけを有することになる。
第1実施例に対応する構成を備えたものが示されている
が、第2〜第4実施例に対応する構成とすることもでき
る。ただし、速度調整手段28を第4実施例に対応する
構成とする場合、図5に示されている3つのパッキン5
0,52,54のうち、速度調整手段が設けられていな
い側の端部にあるパッキン54は省略される。
ダは、長いクッションリング及びそれが嵌入する空室を
設ける必要がないので、当該シリンダの軸線方向の長さ
をそれだけ短くすることができ、延いては空気圧シリン
ダを小型化することができるものである。しかも、実質
的にピストンパッキンがクッションパッキンを兼ねる構
造としているので、空気圧シリンダの部品数を少なくし
て構造を簡単化することができ、それにより空気圧シリ
ンダを安価に製造することができる。
1実施例を上半部のみ破断して示す、ピストンの駆動開
始前の状態の側断面図である。
側断面図である。
部分断面図である。
部分断面図である。
部分断面図である。
部分断面図である。
9)
本発明の空気圧シリンダは、シリンダチューブにおける
各ポートよりもチューブ端寄りに位置させて上記圧力室
に通じる排気口を設け、該排気口に、上記圧力室から排
出される排気の流量を制限することによってピストンを
緩衝的に停止させる絞り機構を接続し、上記ピストンの
外周面には、シリンダチューブの内周面に摺接して上記
2つの圧力室を区画する複数のピストンパッキンを設
け、それらのピストンパッキンは、上記ピストンがスト
ローク端に到達する直前 に、移動方向前方側のピスト
ンパッキンが排気側のポートを乗り越えるが、排気口は
越えない位置に停止し、移動方向後方側のピストンパッ
キンは排気側のポートの開口を越えないでその手前で停
止するような位置関係に設け、それによってクッション
パッキンとしての機能を兼備させたことを特徴とするも
のである。
て、2つのポートを通じて圧縮空気を交互に供給及び排
出することにより、ピストンは正逆に駆動され、ストロ
ーク端でのクッション機構による減速停止は次のように
して行われる。即ち、該ピストンの摺動時に、排気側の
圧力室内の圧縮空気は初めはポートを通じて排出されて
いるが、該ピストンがストローク端に近づいて、クッシ
ョンパッキンを兼ねるピストンパッキンが上記排気側の
ポートを乗り越えると、該ポートと上記圧力室とが遮断
され、該圧力室内の圧縮空気は排気口のみから絞り機構
を通じて制限的に排出されるようになる。このため、該
絞り機構による流量制御によって上記圧力室内の圧力が
上昇し、それがピストン背圧となってピストンを減速さ
せながら、ストローク終端に到達させる。
長いクッションリング及びそれが嵌入する長い空室を設
ける必要がないので、当該シリンダの軸線方向の長さを
それだけ短くすることができ、延いては空気圧シリンダ
を小型化することができるものである。しかも、シリン
ダチューブ側に排気流量を制限するための絞り機構を設
けると共に、ピストン側に実質的にピストンパッキンと
クッションパッキンとを兼ねる複数のパッキンを設けた
構造としたことにより、空気圧シリンダを部品数が少な
い簡単かつ合理的な設計構造とすることができ、それに
より該空気圧シリンダを安価に製造することができる。
態においては、上記排気口が対応するポートに対して速
度制御手段、即ち、上記絞り機構と、排気口からポート
側に向かう排気の流れは規制して逆向きの圧縮空気の流
れは許容する逆止弁とを介して接続される。
ば、上記シリンダチューブに排気口とポートとに通じる
弁室が形成され、この弁室内に、絞り機構を有する弁部
材を、逆止弁を形成するリップシールを介在させて収容
することにより、それらが該弁室内に組み込まれる。
ンパッキンとしての機能を兼備するピストンパッキン
に、ストローク端において上記ポートと排気口との間に
位置しているときに該ポート側から排気口側に向かう圧
縮空気の流れは許容するが逆向きの流れは規制する逆止
弁としての機能をも兼備させる。
1)
Claims (6)
- 【請求項1】シリンダチューブと、該シリンダチューブ
内を摺動するピストンと、該ピストンで隔てられた2つ
の圧力室に圧縮空気を給排するための2つのポートとを
備えた空気圧シリンダにおいて、 上記シリンダチューブにおける少なくとも一方のポート
と対応する位置に、該ポートよりもチューブ端寄りに位
置させて上記圧力室に通じる排気口を設け、該排気口
に、上記圧力室から排出される排気の流量を制限するこ
とによってピストンを緩衝的に停止させる速度調整手段
を接続し、 上記ピストンの外周面には、シリンダチューブの内周面
に摺接して上記2つの圧力室を区画する複数のピストン
パッキンを設け、少なくとも一部のピストンパッキン
に、上記ピストンがストローク端に到達する直前に排気
側のポートを乗り越えて圧力室内の圧縮空気を上記排気
口のみから排出させるように動作するクッションパッキ
ンとしての機能を兼備させた、ことを特徴とするクッシ
ョン機構付空気圧シリンダ。 - 【請求項2】請求項1に記載の空気圧シリンダにおい
て、上記排気口が、対応するポートに上記速度調整手段
を介して接続されていることを特徴とするもの。 - 【請求項3】請求項2に記載の空気圧シリンダにおい
て、上記速度調整手段が、排気口からポート側に向かう
排気の流量を制限する絞り機構と、排気口からポート側
に向かう排気の流れは規制して逆向きの圧縮空気の流れ
は許容する逆止弁とで構成されていることを特徴とする
もの。 - 【請求項4】請求項3に記載の空気圧シリンダにおい
て、上記シリンダチューブに排気口とポートとに通じる
弁室が形成され、この弁室内に、絞り機構を有する弁部
材を、逆止弁を形成するリップシールを介在させて収容
することにより、該弁室内に上記速度調整手段が組み込
まれていることを特徴とするもの。 - 【請求項5】請求項2に記載の空気圧シリンダにおい
て、上記速度調整手段が、排気口からポート側に向かう
排気の流量を制限する絞り機構により形成され、上記ク
ッションパッキンとしての機能を兼備するピストンパッ
キンが、ストローク端において上記ポートと排気口との
間に位置しているときに該ポート側から排気口側に向か
う圧縮空気の流れは許容するが逆向きの流れは規制す
る、逆止弁としての機能をも兼備していることを特徴と
するもの。 - 【請求項6】請求項1から5までの何れかに記載の空気
圧シリンダにおいて、上記ピストンを正逆両ストローク
端で減速的に停止させるために、上記排気口と、速度調
整手段と、クッションパッキンの機能を兼備するピスト
ンパッキンとが、2つのポートに対応して2組設けられ
ていることを特徴とするもの。
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JP31641398 | 1998-11-06 | ||
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JP27168499A Expired - Fee Related JP3466121B2 (ja) | 1998-11-06 | 1999-09-27 | クッション機構付空気圧シリンダ |
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