JP2000197870A - 機械装置の解体方法および解体装置 - Google Patents

機械装置の解体方法および解体装置

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JP2000197870A
JP2000197870A JP5544199A JP5544199A JP2000197870A JP 2000197870 A JP2000197870 A JP 2000197870A JP 5544199 A JP5544199 A JP 5544199A JP 5544199 A JP5544199 A JP 5544199A JP 2000197870 A JP2000197870 A JP 2000197870A
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JP
Japan
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outer casing
cutting
mechanical device
disassembly
internal
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JP5544199A
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Tota Sasaki
十太 佐々木
Tsukasa Nakaya
司 中矢
Hiroshi Omori
博志 尾森
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮機等の機械装置の構造部品毎の解体分離
を可能とする。 【解決手段】 外部ケーシング1a内に解体分離すべき
所定の構造部品8,9,10,11を備えてなる冷凍機
用圧縮機等機械装置1の解体方法又は解体装置であっ
て、解体前の段階において外部ケーシング1a内の内部
構造を可視化し、該可視化した状態において当該内部構
造に対応した外部ケーシング1aの切断位置a,bを決
定し、該決定された切断位置a,bを切断することによ
って外部ケーシング1aを開放するとともに内部構造部
品8,9,10,11を解体分離するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、冷凍機用
圧縮機等の外部ケーシング内に解体分離すべき構造部品
を有する機械装置の解体方法および解体装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば冷蔵庫やエアコンなどの廃
棄処理に際して冷凍機本体から取り出された圧縮機は、
冷媒や冷凍機油を抜き取った後、その内部構造如何に関
係なく、冷凍破砕やシュレッダー破砕により、全体を一
体として破砕処理している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】もちろん、該場合にお
いて、上記外部ケーシングをガスバーナや旋盤で切断
し、上述のような内部構造部品を人手により解体分離す
ることによって分別回収することも可能であるが、その
場合、外部ケーシングの内部の構造に対応した適切な切
断位置が不明であり、解体分離に必要な工数、コストは
大変なものになる。また、内部構造が不明な状態でのガ
スバーナ等の火気による切断は、内部に残っている冷凍
機油への着火の可能性も考えられ、好ましくない。
【0004】また、上述のような破砕処理を行った後
に、鉄、銅、アルミなどの材料を何らかの方法で分別回
収することも考えられるが、これでは分別回収コストの
方が非常に高くなるとともに、破砕後では分別品位にも
限界がある。
【0005】さらに、中、大型の圧縮機などの場合に
は、一体のまま破砕処理することができず、処理に困る
問題もある。
【0006】この種の問題は、上記圧縮機のような外部
ケーシング内に各種の電気、又は機械構造部品を有する
各種の機械装置に共通する問題でもある。
【0007】この出願の発明は、このような問題を解決
するためになされたもので、機械装置内部の構造を所定
の方法により外部から認識できるようにすることによ
り、内部の構造に対応した外部ケーシングの適切な切断
位置を決定し、人手によらない機械的な方法、装置によ
る外部ケーシングの切断、内部構造部品の解体分離を可
能とした機械装置の解体方法および解体装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この出願の各発明は、上
記の目的を達成するために、それぞれ次のような課題解
決手段を備えて構成されている。
【0009】(1) 請求項1の発明 この発明の機械装置の解体方法は、外部ケーシング1a
内に解体分離すべき所定の構造部品8,9,10,11
を備えてなる機械装置1の解体方法であって、解体前の
段階において外部ケーシング1a内の内部構造を可視化
し、該可視化した状態において当該内部構造に対応した
外部ケーシング1aの切断位置a,bを決定し、該決定
された切断位置a,bを切断することによって外部ケー
シング1aを開放するとともに内部構造部品8,9,1
0,11を解体分離するようになっている。
【0010】したがって、可視化された内部構造に対応
して外部から適切に外部ケーシング1aの切断位置a,
bを決定することができ、該決定された切断位置a,b
を例えば自動制御されるウォータジェット、旋盤等の機
械的な切断手段で正確かつ容易に切断して行くことがで
きる。
【0011】そして、該切断完了後、外部ケーシング1
aを開放し、続く工程で内部の構造部品を人手によらず
に解体分離することができるようになる。
【0012】(2) 請求項2の発明 この発明の機械装置の解体方法は、上記請求項1の発明
の構成における内部構造の可視化は、外部ケーシング
(1a)内の内部構造を透視することにより、内部構造
部品の位置を認識するようになっている。
【0013】したがって、該透視による内部可視化方法
によって容易に内部構造部品の位置を認識することがで
き、それに応じて外部ケーシング1aの適切な切断位置
a,bを決定することができる。
【0014】(3) 請求項3の発明 この発明の機械装置の解体装置は、外部ケーシング1a
内に解体分離すべき所定の構造部品8,9,10,11
を備えてなる機械装置1の解体装置であって、解体前の
段階において外部ケーシング1a内の内部構造を可視化
する内部可視化手段5と、該内部可視化手段6,7aに
より内部構造を可視化した状態において当該内部構造に
対応した外部ケーシング1aの切断位置a,bを決定す
る切断位置決定手段7と、該切断位置決定手段7により
決定された切断位置a,bを切断する切断手段14a,
14bとを備え、該切断手段14a,14bにより上記
切断位置決定手段7で決定された上記外部ケーシング1
aの切断位置a,bを切断することによって上記外部ケ
ーシング1aを開放するとともに内部構造部品8,9,
10,11を解体分離するようになっている。
【0015】したがって、内部可視化手段6,7aによ
り可視化された内部構造に対応して外部から適切に外部
ケーシング1aの切断位置a,bを決定することがで
き、該決定された外部ケーシング1aの切断位置a,b
を例えば自動制御されるウォータジェット、旋盤等の機
械的な切断手段14a,14bで正確かつ容易に切断し
て行くことができる。
【0016】そして、該切断完了後、外部ケーシング1
aを開放し、続く工程で内部の構造部品8,9,10,
11を人手によらずに解体分離することができるように
なる。
【0017】(4) 請求項4の発明 この発明の機械装置の解体装置は、上記請求項3の発明
の構成において、内部可視化手段6,7aは、上記外部
ケーシング1a内の内部構造を透視する透視手段6によ
り構成されている。
【0018】したがって、該透視手段6よりなる内部可
視化手段6によって外部ケーシング1a内の機械装置1
の内部構造(例えばモータ等を取り出すのに必要な切断
位置等)が外部から明確に認識されるようになる。
【0019】(5) 請求項5の発明 この発明の機械装置の解体装置は、上記請求項3又は4
の発明の構成において、上記切断位置決定手段7が、画
像処理装置7よりなり、内部可視化手段6,7aにより
可視化された内部構造に対応して外部ケーシング1aの
切断位置a,bを画像上で決定表示するようになってい
る。
【0020】したがって、該画像処理装置7の正確な画
像処理機能により、内部可視化手段6,7aにより可視
化された内部構造の画像上に適切な切断位置a,bを決
定表示することができるようになる。
【0021】(6) 請求項6の発明 この発明の機械装置の解体装置は、上記請求項4又は5
の発明の構成において、上記透視手段6が、X線撮像装
置よりなっている。
【0022】したがって、該X線撮像装置よりなる透視
手段6によって外部ケーシング1a内部の構造を正確か
つ容易に撮像して画像化することができる。
【0023】(7) 請求項7の発明 この発明の機械装置の解体装置は、上記請求項4又は5
の発明の構成において、透視手段6が、超音波撮像装置
よりなっている。
【0024】したがって、該超音波撮像装置よりなる透
視手段6によって外部ケーシング1a内部の構造を正確
かつ容易に撮像して画像化することができる。
【0025】(8) 請求項8の発明 この発明の機械装置の解体装置は、上記請求項4又は5
の発明の構成において、透視撮像手段6が、核磁気共鳴
撮像装置よりなっている。
【0026】したがって、該核磁気共鳴撮像装置よりな
る透視手段6によって外部ケーシング1a内部の構造を
正確かつ容易に撮像して画像化することができる。
【0027】(9) 請求項9の発明 この発明の機械装置の解体装置は、上記請求項4又は5
の発明の構成において、上記透視手段6が、うず電流を
用いる撮像装置よりなっている。
【0028】したがって、該うず電流を用いる撮像装置
よりなる透視手段6によって外部ケーシング1a内部の
構造を正確かつ容易に撮像して画像化することができ
る。
【0029】(10) 請求項10の発明 この発明の機械装置の解体装置は、上記請求項3,4,
5,6,7,8又は9の発明の構成において、上記機械
装置1が、冷凍機の圧縮機である。
【0030】したがって、該冷凍機の圧縮機において、
上記請求項3,4,5,6,7,8又は9各発明の作用
が有効に発揮される。
【0031】(11) 請求項11の発明 この発明の機械装置の解体方法は、外部ケーシング1a
内に解体分離すべき所定の構造部品8,9,10,11
を備えてなる機械装置1の解体方法であって、解体前の
段階において外部ケーシング1a内の内部構造を放射線
により1次元信号の変化として検出するとともに、該1
次元信号の変化に基いて上記内部構造部品8,9,1
0,11に対応した外部ケーシング1aの切断位置a,
bを決定し、該決定された切断位置a,bを切断するこ
とによって外部ケーシング1aを開放して内部構造部品
8,9,10,11を解体分離するようになっている。
【0032】したがって、放射線により検出された1次
元信号の変化によって示される外部ケーシング1a内の
内部構造に対応して外部から適切に外部ケーシング1a
の切断位置a,bを決定することができ、該決定された
切断位置a,bを例えば自動制御されるウォータジェッ
ト、旋盤等の機械的な切断手段で正確かつ容易に切断し
て行くことができる。
【0033】そして、該切断完了後、外部ケーシング1
aを開放し、続く工程で内部の構造部品を人手によらず
に解体分離することができるようになる。
【0034】(12) 請求項12の発明 この発明の機械装置の解体方法は、外部ケーシング1a
内に解体分離すべきモータ8,9,10を備えてなる機
械装置1の解体方法であって、解体前の段階において外
部ケーシング1a内のモータ8,9,10のモータ巻線
10に通電し、該通電状態におけるモータ構造に対応し
た各部の発熱温度の相違からモータ8,9,10の構造
を検出して外部ケーシング1aの切断位置a,bを決定
し、該決定された切断位置a,bを切断することによっ
て外部ケーシング1aを開放してモータ8,9,10を
解体分離するようになっている。
【0035】したがって、モータ巻線10への通電状態
において検出された温度の相違に基く1次元信号の変化
によって示されるモータ構造に対応して外部から適切に
外部ケーシング1aの切断位置a,bを決定することが
でき、該決定された切断位置a,bを例えば自動制御さ
れるウォータジェット、旋盤等の機械的な切断手段で正
確かつ容易に切断して行くことができる。
【0036】そして、該切断完了後、外部ケーシング1
aを開放し、続く工程で内部の構造部品を人手によらず
に解体分離することができるようになる。
【0037】(13) 請求項13の発明 この発明の機械装置の解体装置は、外部ケーシング1a
内に解体分離すべき所定の構造部品8,9,10,11
を備えてなる機械装置1の解体装置であって、機械装置
1に対する放射線の照射手段33および機械装置1を介
した放射線検出手段34を備え、解体前の段階において
外部ケーシング1a内の内部構造を放射線により1次元
信号の変化として検出するとともに、該1次元信号の変
化に基いて上記内部構造部品8,9,10,11に対応
した外部ケーシング1aの切断位置a,bを決定し、該
決定された切断位置a,bを切断することによって外部
ケーシング1aを開放して内部構造部品8,9,10,
11を解体分離するようになっている。
【0038】したがって、放射線により検出された1次
元信号の変化によって示される外部ケーシング1a内の
内部構造に対応して外部から適切に外部ケーシング1a
の切断位置a,bを決定することができ、該決定された
切断位置a,bを例えば自動制御されるウォータジェッ
ト、旋盤等の機械的な切断手段で正確かつ容易に切断し
て行くことができる。
【0039】そして、該切断完了後、外部ケーシング1
aを開放し、続く工程で内部の構造部品を人手によらず
に解体分離することができるようになる。
【0040】(14) 請求項14の発明 この発明の機械装置の解体装置は、外部ケーシング1a
内に解体分離すべきモータ8,9,10を備えてなる機
械装置1の解体装置であって、解体前の段階において外
部ケーシング1a内のモータ8,9,10のモータ巻線
10に通電する通電手段36および該通電手段36によ
る通電状態において機械装置1の温度を検出する温度検
出手段37を備え、モータ巻線10への通電状態におけ
るモータ構造に対応したモータ各部の発熱温度の相違か
らモータ8,9,10の構造を検出して外部ケーシング
1aの切断位置a,bを決定し、該決定された切断位置
a,bを切断することによって外部ケーシング1aを開
放してモータ8,9,10を解体分離するようになって
いる。
【0041】したがって、モータ巻線10への通電状態
において検出された温度の相違に基く1次元信号の変化
によって示される内部構造に対応して外部から適切に外
部ケーシング1aの切断位置a,bを決定することがで
き、該決定された切断位置a,bを例えば自動制御され
るウォータジェット、旋盤等の機械的な切断手段で正確
かつ容易に切断して行くことができる。
【0042】そして、該切断完了後、外部ケーシング1
aを開放し、続く工程で内部の構造部品を人手によらず
に解体分離することができるようになる。
【0043】
【発明の効果】以上の結果、この出願の発明の機械装置
の解体方法および解体装置によると、前記従来の問題を
解決することができて、次のような有益な効果を得るこ
とができる。
【0044】(1) 人手によらない機械的な解体分離
作業が可能になり、解体効率が高く、低コストになる。
【0045】(2) 各部品毎の解体分別が可能とな
り、鉄、銅、アルミ等の材料毎の高品位な回収を行え
る。そのため、金属材料を無駄にしなくて済み、リサイ
クル使用できる。
【0046】(3) 破砕方法および装置に比べて、使
用される機械的な動力消費量も少なくて済み、省エネル
ギーとなる。その結果、装置のランニングコストも低下
する。
【0047】(4) 中・大型の圧縮機等にも問題なく
適用できる。
【0048】(5) 火気を使用しないので、安全であ
る。
【0049】(6) 破砕方法および装置のような騒音
も発生せず、設備の環境適合性が高い。
【0050】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1〜図13
は、機械装置として冷凍機用圧縮機を採用して構成し
た、この出願の発明の実施の形態1に係る冷凍機用圧縮
機の解体方法および同解体方法を実施する解体装置の構
成を示している。
【0051】先ず図1は、当該冷凍機用圧縮機(以下、
単に圧縮機という)の解体方法を示す解体工程の工程
図、図2〜図13は同図1の圧縮機解体工程の各工程に
対応して当該各工程の工程内容を実行する解体装置各部
の構成並びに解体された構造部品の形態を示す構造図で
ある。
【0052】以下、図2〜図13の圧縮機解体装置各部
の装置構成並びに解体された構造部品の形態を対比しな
がら、図1の圧縮機解体工程(解体方法)の工程内容に
ついて順次説明して行く。
【0053】先ず、その前提として、理解を容易にする
ために一応図1の解体工程の内容の概略を予じめ説明し
て置く。
【0054】すなわち、この出願の発明に係る圧縮機解
体工程は、図1に示すように、冷凍機から解体分離さ
れ、かつ油抜き工程を経て冷凍機油が抜かれた圧縮機1
が単体状態で搬送コンベア(ベルトコンベア)2上に搬
入セットされる搬入セットステーションST1における
圧縮機搬入セット工程S1と、該圧縮機搬入セット工程
1終了後、切断位置検知ステーションST2において例
えばX線撮像装置6および画像ディスプレイ7aなどの
内部可視化手段によって上記圧縮機1の内部構造を透視
画像化し、画像処理装置7によって外部ケーシング1a
および連絡管その他の所要部品の切断位置を検知決定す
る切断位置検知工程S2と、該切断位置検知工程S2を経
て検知決定された切断位置a,bに対応して解体すべき
圧縮機1の外部ケーシング1aおよび連絡管その他の所
要部品をウォータジェット14a,14bなどの切断手
段で高速切断する切断ステーションST3における切断
工程S3と、該切断工程S3を経て並列する一方側のライ
ン上を搬送され、上記外部ケーシング1aおよび連絡管
その他の所要部品が切断除去されて取り出された圧縮機
1のモータステータ9部分のモータ巻線10を引き抜く
モータ巻線引き抜きステーションST4におけるモータ
巻線引き抜き工程S4と、上記切断工程S3を経て並列す
る他方側のライン上を搬送され、モータ巻線引き抜き工
程S4に並行して、ロータ抜き取りステーションST5
おいてモータ側の外部ケーシング1aおよびモータステ
ータ9が取り除かれたメカ部11からロータシャフト8
aに嵌合されているロータ8を抜き取るロータ抜き取り
工程S5とから構成されている。そして、それら各工程
1〜S5が順次搬送コンベア2により図示のように連係
されて各工程が逐次実行されて行くようになっている。
【0055】次に、以上の各工程S1〜S5の具体的な工
程内容および同工程内容を実施する各装置の構成並びに
動作について図1に対し図2〜図13を参照して詳細に
説明する。
【0056】(1) 搬入セット工程S1(図2参照) 該工程では、例えば当該圧縮機解体ライン入口の圧縮機
搬入セットステーションST1において、同ステーショ
ンS1に隣接する圧縮機置場にある冷凍機油の抜き取り
が完了した圧縮機1を専用ホイスト等の所定の移載装置
により搬送コンベア2の治具3上に図2のように搬入設
置する。該搬入後の治具3上への設置姿勢は、当該圧縮
機1の冷凍機中におけるレイアウト姿勢(横置き又は縦
置き)に応じた姿勢に設定される(図示の場合は、横置
き設置型のものの場合)。
【0057】そして、該機械装置1の搬入セットが完了
すると、次に搬送コンベア2が駆動されて治具3上の圧
縮機1は切断位置検知工程S2を実行する切断位置検知
ステーションST2に搬送される。
【0058】(2) 切断位置検知工程S2(図3参
照) 切断位置検知ステーションST2には、図3に示すよう
なX線照射室4が設けられており、上記圧縮機1は該X
線照射室4内に搬入される。該X線照射室4には、圧縮
機クランプ装置5とX線撮像装置6とが設置されてい
て、圧縮機クランプ装置5の前後クランパー5a,5b
によって上記搬入された圧縮機1をX線撮像装置6の撮
像エリアに対応した適切な位置に軸回りに回転可能な状
態で設定固定するとともに該適切な位置に位置固定され
た圧縮機1の内部構造全体(モータ部のロータ8および
ステータ9、ステータ9のモータ巻線10、メカ部11
等の全周位置)を透視撮像し、それを画像処理装置7の
映像回路部を通して、図4のようにその画像ディスプレ
イ7a上に画像として可視化表示する。
【0059】これにより、例えば図4の画像内容に示さ
れるように、圧縮機1の外部ケーシング1aのメカ部1
1と反対側の端部Aとモータ部に対応した中央胴体部
B、メカ部11側端部C各部内の各部品の設置構造を明
確に確認することができる。なお、図4の画像中、8は
モータ部のロータ、8aは同ロータ8のロータシャフ
ト、9はモータ部のステータ、10はステータ9に巻か
れたモータ巻線、10aは同モータ巻線10のメカ部1
1と反対側の引き抜き端部、10bは同モータ巻線10
のメカ部11側切断端部、11は冷媒圧縮機構としての
メカ部、11aは同メカ部11のスクロール部、11b
は同メカ部11のロータリ部である。上記ロータシャフ
ト8aの基端は、上記ロータリ部11bに一体結合され
ている。
【0060】そして、その画像内容から上記画像処理装
置7の画像処理回路により当該圧縮機1の外部ケーシン
グ1aのメカ部11と反対側の端部Aの切断面とモータ
巻線10の上記メカ部11側切断端部10bの切断面と
に対応した各切断面a,b位置を決定する。これら2つ
の切断面a,bは、上記圧縮機1のモータ部に対応した
外部ケーシング1aを開放して、その反メカ部側端部A
および中央側の胴体部Bをそれぞれ除去してモータのス
テータ9を取り出すことができるようにするとともに、
上記モータ巻線10のメカ部側端部10bを切断して当
該取り出されるステータ9に巻かれているモータ巻線1
0を取り出し後において反対側の引き抜き側端部10a
側から容易に引き抜くことができるようにするための切
断位置となっている。
【0061】このようにして切断面a,bが決定される
と、次に圧縮機1は切断ステーションST3に搬送され
て、切断工程S3が実行される。
【0062】なお、該工程における切断位置の決定は、
必ずしも上述のような画像処理装置7が不可欠な訳では
なく、何らかの方法でステータ9部分の位置を認識する
ことができれば良い。
【0063】(3) 切断工程S3(図5参照) 切断ステーションST3には、図5に示されるように、
切断室12が設けられており、上記圧縮機1は該切断室
12内の所定設定基準位置に搬入されて停止される。一
方、該切断室12内には該停止位置に対応して、上記圧
縮機1の切断面a,b方向に任意に位置調整可能な前後
2組のウォータジェットノズル14a,14bが設置さ
れている。そして、これら2組のウォータジェットノズ
ル14a,14bは、上記画像処理装置7側のコントロ
ール回路から上記決定した切断面a,b位置に、それぞ
れそのノズル位置が対向し得るように上記停止位置を基
準とするノズル位置駆動制御信号が供給されて位置設定
される。そして、該位置設定が終了した状態で、上記ウ
ォータジェットノズル14a,14bから高圧、高速の
ジェット水流15a,15bが吐出されるようになる
と、それに対応して上記図3のものと同様のクランプ装
置(図示省略)により圧縮機1がゆっくりと軸回りに回
転されて、当該圧縮機1の上記決定された各切断面a,
bを徐々に切断して行く。
【0064】これにより、当該圧縮機1の外部ケーシン
グ1aの反メカ部側端部Aと中央部側胴体部B、メカ部
側端部Cがそれぞれ短時間で切断されて3分割されると
ともに、さらにモータ巻線10の上記メカ部側切断端部
10bが短時間で切断(切除)されて図6、図7のよう
な各々鉄材である上記外部ケーシング1aの反メカ部側
端部A、胴体部B、銅材であるモータ巻線10のメカ部
側切断端部10bの一部切り落し片が分別状態で外部に
取り出されるとともに、ステータ9とロータ8およびメ
カ部11側とが分離されて、ステータ9からのモータ巻
線10の引き抜きおよびメカ部11側ロータシャフト8
aからのロータ8の引き抜き作業がそれぞれ可能な状態
となる。
【0065】そして、該切断工程S3が終了すると、上
記のように分離されたステータ9は、次に一方側のライ
ンを介してモータ巻線引き抜きステーションST4に搬
送されてモータ巻線10の引き抜き工程ST4が実行さ
れる一方、未だ連結状態にあるロータ8およびメカ部1
1は並列する他方側のラインを介してロータ抜き取りス
テーションST5に搬送されてロータ8の抜き取り工程
5が実行される。
【0066】(4) モータ巻線引き抜き工程S4 モータ巻線引き抜きステーションST4には、図8およ
び図9に示すようなモータ巻線引き抜き装置40が設置
されており、該モータ巻線引き抜き装置40を使用して
銅材よりなるモータ巻線10の引き抜き回収が行われ
る。
【0067】一方、このモータ巻線引き抜きステーショ
ンST4には、図示のように、外部ケーシング1a(胴
体部B)が取り除かれ、単体状態で取り出されたステー
タ9が治具16上にモータ巻線10の上記切断されてい
るメカ部側切断端部10bを下方側にした起立状態で、
かつ、その外周囲をステータ固定部材17で固定された
引き抜き可能な状態で搬入される。
【0068】上記モータ巻線引き抜き装置40は、上記
のように治具16上に固定されているステータ9のモー
タ巻線10の切断されていない引き抜き側端部10aの
内側に挿入された後左右方向外方に拡開されて係合する
爪部材21a,21bを備えた係合手段としてのフック
部21と、該フック部21の上記爪部材21a,21b
を左右方向外方に拡開又は左右方向内方に縮閉駆動する
フック部21の係合駆動機構22と、該フック部21の
係合駆動機構22を介して上記フック部21を支持する
昇降ヘッダ部23と、該昇降ヘッダ部23を昇降作動さ
せる引き抜き駆動手段としての油圧シリンダ部24と、
該油圧シリンダ部24を駆動制御する油圧制御ユニット
25とから構成されている。上記フック部21の係合駆
動機構22は、上記爪部材21a,21bの上端に対し
て固定された内周面にネジ溝を有するナット構造のリン
グ部材18a,18bの各々の内側にスムーズに螺合し
て上記爪部材21a,21bを相互に逆方向にスライド
駆動する逆ネジ部19a,19bを備えた駆動軸19
と、該駆動軸19一端の従動ギヤ20bに噛合して回転
駆動する駆動ギヤ20aを備えたモータ30とからな
り、駆動ギヤ20a,従動ギヤ20bを介して、モータ
30の正逆回転により駆動軸19を正逆回転させること
によって、その逆ネジ部19a,19bの作用により、
上記爪部材21a,21bを相互に逆方向にスライド移
動させるようになっている。
【0069】したがって、上記油圧シリンダ24によっ
て上記昇降ヘッダ部23を下降させ、上記ステータ9に
巻成されている上記モータ巻線10の引き抜き側端部1
0aの内側に、上記フック部21の爪部材21a,21
bを図8のように縮閉状態で挿入した後、矢印方向に拡
開して同引き抜き側端部10aに係合し、上記油圧シリ
ンダ部24により上記昇降ヘッダ部23を上方に作動さ
せて図9に示すように矢印方向上方に引き抜く。
【0070】これにより、上記のようにメカ部側端部1
0bが切断されているモータ巻線10はスムーズにステ
ータ9部分から上方に引き抜かれて相互に分離され、上
記治具16上には、ステータ9のみが残された状態とな
る。
【0071】そして、これにより銅材であるモータ巻線
10と鉄材であるステータ9とが分別された状態で確実
に外部に回収される。
【0072】他方、上記切断工程S3の終了後、ロータ
抜き取りステーションST5側に搬送されたロータ8お
よびメカ部11部分は、該モータ巻線引き抜き工程S4
の作業と並行する形で、次のようなロータ抜き取り工程
5が実行される。
【0073】(5) ロータ抜き取り工程S5 すなわち、ロータ抜き取りステーションST5は、図1
のように上記モータ巻線引き抜きステーションST4
並列にライン構成されており、同ステーションST4
は、ロータ抜き取り装置50が設けられている。該ロー
タ抜き取り装置50は、上記のように外部ケーシング1
aの反メカ部側端部A、中央部側胴体部B、ステータ9
およびモータ巻線10がそれぞれ取り除かれたロータ8
とメカ部11が図10のようにロータ8側を上方にして
縦方向に起立された状態で支持される治具3と、該治具
3上のロータ引き上げ手段29と、該ロータ引き上げ手
段29間上方に昇降可能に設置され、上記ロータ8の軸
穴内に嵌合された下降状態では上記ロータ8のロータシ
ャフト8aを下方側に固定し、メカ部11側の上方への
移動を阻止するストッパロッド28aを備えたストッパ
手段28と、上記ロータ引き上げ手段29を上方に引き
上げる図示しない引き上げ手段(油圧シリンダ)とから
構成されている。また、ロータ引き上げ手段29は、上
記ロータ8の下面に任意に係合する係合片29a,29
aと該係合片29a,29aを備えた引き上げ部材29
b,29bとからなっている。
【0074】そして、先ず図10に示すように、上記ス
トッパ手段28を下降させて、そのストッパロッド28
aを上述のようにロータ8の軸穴内に挿入し、上記メカ
部11側のロータシャフト8aを下方に向けて押圧固定
する。次に、該状態において、上記ロータ引き上げ手段
29の引き上げ部材29b,29b下端の係合片29
a,29aをロータ8の下面に係合した上で、図11に
示すように上記ロータ引き上げ手段29のロータ引き上
げ部材29b,29bを上方に引き上げることによって
ロータシャフト8aからロータ8を引き抜く。
【0075】この結果、これにより最終的に図12に示
すような鉄材のみよりなる外部ケーシング1aのメカ部
11側端部Cおよびメカ部11よりなる単体部品と図1
3に示すようなアルミ材のみよりなるロータ8単体部品
とに分離解体されて、鉄材およびアルミ材が分別状態で
確実に回収される。
【0076】以上の結果、この出願の発明の実施の形態
に係る圧縮機の解体方法および解体装置によると、前記
従来の問題を解決することができて、次のような有益な
効果を得ることができる。
【0077】(1) 人手によらない機械的な解体分離
作業が可能になり、解体効率が高く、低コストになる。
【0078】(2) 各部品毎の解体分別が可能とな
り、鉄、銅、アルミ等の材料毎の高品位な回収を行え
る。そのため、金属材料を無駄にしなくて済み、リサイ
クル使用できる。
【0079】(3) 破砕方法および装置に比べて、使
用される機械的な動力消費量も少なくて済み、省エネル
ギーとなる。その結果、装置のランニングコストも低下
する。
【0080】(4) 中・大型の圧縮機等にも問題なく
適用できる。
【0081】(5) 火気を使用しないので、安全であ
る。
【0082】(6) 破砕方法および装置のような騒音
も発生せず、設備の環境適合性が高い。
【0083】(実施の形態2)図14〜図21は、機械
装置として前述のような冷凍機用圧縮機を採用して構成
した、この出願の発明の実施の形態2に係る冷凍機用圧
縮機の解体方法および解体装置の構成を示している。
【0084】図14〜図16は、当該冷凍機用圧縮機
(以下単に圧縮機という)1の切断位置検知工程におい
て使用される切断位置検知装置の構成を示すシステム
図、図17は上述の実施の形態1における2次元画像、
図18〜図21は上記図14〜図16の本実施の形態の
切断位置検知装置によって検知した圧縮機の内部構造に
対応した1次元信号の各種パターン例を示している。
【0085】この実施の形態のものでは、対象となる圧
縮機1の内部構造を認識する手段として、例えばX線の
ような特別な管理資格を必要としない強度の弱いγ線等
の放射線を発生する放射線源33と該放射線源33から
の放射線(γ線)を圧縮機1を介して受け、その入射す
る放射線強度に応じた電圧(又は電流)レベルの信号を
出力する放射線検出器34とを用い、該放射線検出器3
4からの出力信号を圧縮機駆動テーブル31側の位置検
出器32により検出された圧縮機位置検出信号に対応さ
せて信号処理装置35でプロット処理し、画像ディスプ
レイ等の所定の表示手段に図18のような1次元信号の
変化パターンとして表示する。
【0086】この場合、上記放射線強度の検出は、例え
ば図15に示すように、上記放射線源33および放射線
検出器34を相互に対向した状態で固定して置き、上記
圧縮機1側を圧縮機駆動テーブル31上の駆動台31a
によって軸方向に移動させることにより行われる。
【0087】その結果、例えば図18のような圧縮機1
の内部のモータ構造に対応した1次元信号の変化パター
ン画像(1次元画像)を得ることができる。この画像
は、例えば図17に示すような前述の2次元濃淡画像を
図中のL1−L2線部分で抜き出したものに対応し、放射
線の透過率が低い圧縮機モータのステータ9部分で入射
する放射線強度(出力信号レベル)が低く、その他の部
分が同放射線強度(出力信号レベル)が高い1次元のパ
ターン信号図形となり、ステータ9部分の位置およびス
テータ9両端側のモータ巻線10の端部の位置も明確に
認識することができる。
【0088】そして、そのようにして検知されたステー
タ両側位置を切断位置として決定し、上述の実施の形態
1の場合と同様に切断ステーションのウォータジェット
装置等の切断手段を備えた解体装置に切断位置指令信号
を出して上述の切断工程以降の各解体工程を実行させ
る。
【0089】以上の結果、この出願の発明の実施の形態
2に係る機械装置の解体方法および解体装置によると、
前記実施の形態の場合と同様に従来の問題を解決するこ
とができて、次のような有益な効果を得ることができ
る。
【0090】(1) 人手によらない機械的な解体分離
作業が可能になり、解体効率が高く、低コストになる。
【0091】(2) 各部品毎の解体分別が可能とな
り、鉄、銅、アルミ等の材料毎の高品位な回収を行え
る。そのため、金属材料を無駄にしなくて済み、リサイ
クル使用できる。
【0092】(3) 破砕方法および装置に比べて、使
用される機械的な動力消費量も少なくて済み、省エネル
ギーとなる。その結果、装置のランニングコストも低下
する。
【0093】(4) 中・大型の圧縮機等にも問題なく
適用できる。
【0094】(5) 火気を使用しないので、安全であ
る。
【0095】(6) 破砕方法および装置のような騒音
も発生せず、設備の環境適合性が高い。
【0096】(7) 放射線管理が容易となる。
【0097】なお、以上の実施の形態2の構成における
放射線による圧縮機内部構造の検知は、上述のように放
射線源33および放射線検出器34を固定して置き、圧
縮機1を圧縮機駆動テーブル31上の駆動台31aによ
って軸方向に移動させる方法の他に、例えば図16のよ
うに逆に圧縮機1を固定して置いて放射線源33および
放射線検出器34の方を移動させるようにしても良いこ
とは言うまでもない。
【0098】また、上述の放射線検出器34の検出信号
のハイ又はロー出力レベル間の差W(図19参照)は、
ワークである圧縮機1の外径によって、その大きさと絶
対値が変化する。一方、信号レベルそのものも放射線源
33の放射線エネルギーの減衰によって次第に低下す
る。
【0099】したがって、判定用のしきい値をその絶対
値レベルによっては設定することができない。
【0100】そこで、上記信号処理装置35において
は、上記放射線の強度領域Wが如何なる状態にあって
もローレベルを判定できるようにする、ローレベルか
らハイレベルへ変化する時の変化点を検出して判定する
等のシステムを採用し、以上のような問題に対応して、
可能な限り正確な圧縮機切断位置の検知を行う構成が採
用される。
【0101】(実測例)以上のような切断位置検知装置
(図14)を使用して、実際に全長の異なる2組の圧縮
機の内部構造を検知した放射線強度の実測例のサンプル
データを図20(長さ小)および図21(長さ大)に示
す。
【0102】これら2組の実測データを対比すると、圧
縮機1の全長が長い方が若干放射線検出強度の変化が緩
慢なように感じられるが、何れの場合にもステータ9の
両端部分で明確に放射線強度の変化を見ることができ、
略正確なステータ9の位置の検出が可能であることが分
かる。
【0103】(実施の形態3)次に図22は、機械装置
として前述のような冷凍機用圧縮機を採用して構成し
た、この出願の発明の実施の形態3に係る冷凍機用圧縮
機の解体方法および解体装置の構成を示している。
【0104】この実施の形態のものでは、上記実施の形
態1,2のもののような特別な管理を必要とする放射線
を使用することなく、圧縮機モータのモータ巻線10に
電源36からロータ8が駆動されない程度の電流を流し
て発熱させ、モータ巻線10およびステータ9部分の温
度を特異的に上昇させ、その状態を外部から放射温度検
出器等の温度検出器37で圧縮機駆動テーブル31側の
位置検出器32によって検出された所定の検出位置に対
応させて検出し、それらの間の温度差から前述の場合と
同様の1次元信号のパターン変化からなる1次元画像
(ステータ9の両端側で変化する信号パターン図)を得
て切断位置を決定し、実施の形態1と同様の解体を行う
ようになっている。
【0105】このような解体装置および解体方法によれ
ば、上述の放射線のような特別な管理を必要とすること
なく、上記各実施の形態の場合と同様の目的を達成する
ことができる。
【0106】(その他の実施の形態) (1) 以上の実施の形態1の構成では、切断位置検知
工程S2と切断工程S3とを別個のステーションST2
ST3で行うようにしたが、これらを同一のステーショ
ンで行うようにすることも可能である。
【0107】(2) また上記切断位置検知工程S2
おいて装置の内部構造を画像化する内部可視化手段の撮
像装置しとては、上述のようなX線撮像装置6の他に、
例えば超音波撮像装置や核磁気共鳴撮像装置、またうず
電流を用いた撮像装置によっても同様の作用を得ること
ができる。
【0108】(3) また上記切断工程S3において、
外部ケーシング1a等を切断する切断装置は、上述のよ
うなウォータジェットノズル14a,14b以外に、例
えば外部ケーシング1aの外周に120°間隔で複数の
回転刃を備えた旋盤等を用いても同様の切断装置を構成
することができる。
【0109】(4) さらにモータ巻線引き抜き装置4
0やロータ抜き取り装置50の昇降機構、拡開・縮閉機
構その他の構成は、上述のものに限られるものではな
く、同様の作用を得ることができる周知の機構、構成の
任意のものの採用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の実施の形態1に係る圧縮機の
解体方法の解体工程および同解体工程を実行する解体装
置の全体的なシステム構成を示す図である。
【図2】同工程およびシステムにおける圧縮機搬入セッ
ト状態の内容を示す図である。
【図3】同工程およびシステムにおける切断位置検知工
程の切断位置検知装置の構成を示す図である。
【図4】同切断位置検知装置の要部の構成を示す図であ
る。
【図5】同工程およびシステムにおける切断工程の切断
装置の構成を示す図である。
【図6】同切断工程終了後に得られた第1の結果物の図
である。
【図7】同第2の結果物の図である。
【図8】同工程およびシステムのモータ巻線引き抜き工
程のモータ巻線引き抜き装置の構成と動作を作動段階毎
に示す第1の作動段階の図である。
【図9】同工程およびシステムのモータ巻線引き抜き工
程のモータ巻線引き抜き装置の構成と動作を作動段階毎
に示す第2の作動段階の図である。
【図10】同工程およびシステムのロータ引き抜き工程
のロータ引き抜き装置の構成と動作を作動段階毎に示す
第1の作動段階の図である。
【図11】同工程およびシステムのロータ引き抜き工程
のロータ引き抜き装置の構成と動作を作動段階毎に示す
第2の作動段階の図である。
【図12】同工程およびシステムのロータ引き抜き工程
終了後に得られる第1の結果物の構造を示す図である。
【図13】同第2の結果物の構造を示す図である。
【図14】この出願の発明の実施の形態2に係る圧縮機
の解体方法および同解体方法を実行する解体装置の主と
して切断位置検知装置部分のシステム構成を示す図であ
る。
【図15】同システムにおける圧縮機と検知手段相互の
関係例を示す図である。
【図16】同システムにおける圧縮機と切断位置検知手
段の相互の関係を示す他の関係例の場合の図である。
【図17】圧縮機の内部構造を示す実施の形態1の2次
元画像例を示す図である。
【図18】同システムにおいて検出された圧縮機の内部
構造の1次元信号の変化パターン図である。
【図19】図18の信号変化パターンの特徴を説明する
説明図である。
【図20】図18と同様の信号変化パターンの第1の実
測例である。
【図21】図18と同様の信号変化パターンの第2の実
測例である。
【図22】この出願の発明の実施の形態3に係る圧縮機
の解体方法および同解体方法を実行する解体装置の主と
して切断位置検知装置部分のシステム構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1は圧縮機、2は搬送コンベア、3は治具、4はX線照
射室、5は圧縮機クランプ装置、6はX線撮像装置、8
はロータ、9はステータ、10はモータ巻線、11はメ
カ部、14a,14bはウォータジェットノズル、21
はフック部、21aは爪部材、22はフック部の係合駆
動機構、33は放射線源、34は放射線検出器、35は
信号処理装置、36は電源、37は温度検出器である。
フロントページの続き (72)発明者 尾森 博志 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 Fターム(参考) 3H003 AA01 AC03 4D004 AA21 CA02 CB12 DA01 DA04 DA20

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部ケーシング(1a)内に解体分離す
    べき所定の構造部品(8),(9),(10),(1
    1)を備えてなる機械装置(1)の解体方法であって、
    解体前の段階において外部ケーシング(1a)内の内部
    構造を可視化し、該可視化した状態において当該内部構
    造に対応した外部ケーシング(1a)の切断位置
    (a),(b)を決定し、該決定された切断位置
    (a),(b)を切断することによって外部ケーシング
    (1a)を開放するとともに内部構造部品(8),
    (9),(10),(11)を解体分離するようにした
    ことを特徴とする機械装置の解体方法。
  2. 【請求項2】 内部構造の可視化は、外部ケーシング
    (1a)内の内部構造を透視することにより、内部構造
    部品の位置を認識するようになっていることを特徴とす
    る請求項1記載の機械装置の解体方法。
  3. 【請求項3】 外部ケーシング(1a)内に解体分離す
    べき所定の構造部品(8),(9),(10),(1
    1)を備えてなる機械装置(1)の解体装置であって、
    解体前の段階において外部ケーシング(1a)内の内部
    構造を可視化する内部可視化手段(6),(7a)と、
    該内部可視化手段(6),(7a)により内部構造を可
    視化した状態において当該内部構造に対応した外部ケー
    シング(1a)の切断位置(a),(b)を決定する切
    断位置決定手段(7)と、該切断位置決定手段(7)に
    より決定された切断位置(a),(b)を切断する切断
    手段(14a),(14b)とを備え、該切断手段(1
    4a),(14b)により上記切断位置決定手段(7)
    で決定された上記外部ケーシング(1a)の切断位置
    (a),(b)を切断することによって上記外部ケーシ
    ング(1a)を開放するとともに内部構造部品(8),
    (9),(10),(11)を解体分離するようにした
    ことを特徴とする機械装置の解体装置。
  4. 【請求項4】 内部可視化手段(6),(7a)は、外
    部ケーシング(1a)内の内部構造を透視する透視手段
    (6)により構成されていることを特徴とする請求項3
    記載の機械装置の解体装置。
  5. 【請求項5】 切断位置決定手段(7)は、画像処理装
    置よりなり、内部可視化手段(6),(7a)により可
    視化された内部構造に対応して外部ケーシング(1a)
    の切断位置(a),(b)を画像上で決定表示するよう
    になっていることを特徴とする請求項3又は4記載の機
    械装置の解体装置。
  6. 【請求項6】 透視手段(6)は、X線撮像装置よりな
    ることを特徴とする請求項4又は5記載の機械装置の解
    体装置。
  7. 【請求項7】 透視手段(6)は、超音波撮像装置より
    なることを特徴とする請求項4又は5記載の機械装置の
    解体装置。
  8. 【請求項8】 透視手段(6)は、核磁気共鳴撮像装置
    よりなることを特徴とする請求項4又は5記載の機械装
    置の解体装置。
  9. 【請求項9】 透視手段(6)は、うず電流を用いる撮
    像装置よりなることを特徴とする請求項4又は5記載の
    機械装置の解体装置。
  10. 【請求項10】 機械装置(1)は、冷凍機の圧縮機で
    あることを特徴とする請求項3,4,5,6,7,8又
    は9記載の機械装置の解体装置。
  11. 【請求項11】 外部ケーシング(1a)内に解体分離
    すべき所定の構造部品(8),(9),(10),(1
    1)を備えてなる機械装置(1)の解体方法であって、
    解体前の段階において外部ケーシング(1a)内の内部
    構造を放射線により1次元信号の変化として検出すると
    ともに、該1次元信号の変化に基いて上記内部構造部品
    (8),(9),(10),(11)に対応した外部ケ
    ーシング(1a)の切断位置(a),(b)を決定し、
    該決定された切断位置(a),(b)を切断することに
    よって外部ケーシング(1a)を開放して内部構造部品
    (8),(9),(10),(11)を解体分離するよ
    うにしたことを特徴とする機械装置の解体方法。
  12. 【請求項12】 外部ケーシング(1a)内に解体分離
    すべきモータ(8,9,10)を備えてなる機械装置
    (1)の解体方法であって、解体前の段階において外部
    ケーシング(1a)内のモータ(8,9,10)のモー
    タ巻線(10)に通電し、該通電状態におけるモータ構
    造に対応した各部の発熱温度の相違からモータ(8,
    9,10)の構造を検出して外部ケーシング(1a)の
    切断位置(a),(b)を決定し、該決定された切断位
    置(a),(b)を切断することによって外部ケーシン
    グ(1a)を開放してモータ(8,9,10)を解体分
    離するようにしたことを特徴とする機械装置の解体方
    法。
  13. 【請求項13】 外部ケーシング(1a)内に解体分離
    すべき所定の構造部品(8),(9),(10),(1
    1)を備えてなる機械装置(1)の解体装置であって、
    機械装置(1)に対する放射線の照射手段(33)およ
    び機械装置(1)を介した放射線検出手段(34)を備
    え、解体前の段階において外部ケーシング(1a)内の
    内部構造を放射線により1次元信号の変化として検出す
    るとともに、該1次元信号の変化に基いて上記内部構造
    部品(8),(9),(10),(11)に対応した外
    部ケーシング(1a)の切断位置(a),(b)を決定
    し、該決定された切断位置(a),(b)を切断するこ
    とによって外部ケーシング(1a)を開放して内部構造
    部品(8),(9),(10),(11)を解体分離す
    るようにしたことを特徴とする機械装置の解体装置。
  14. 【請求項14】 外部ケーシング(1a)内に解体分離
    すべきモータ(8,9,10)を備えてなる機械装置
    (1)の解体装置であって、解体前の段階において外部
    ケーシング(1a)内のモータ(8,9,10)のモー
    タ巻線(10)に通電する通電手段(36)および該通
    電手段(36)による通電状態において機械装置(1)
    の温度を検出する温度検出手段(37)を備え、モータ
    巻線(10)への通電状態におけるモータ構造に対応し
    たモータ各部の発熱温度の相違からモータ(8,9,1
    0)の構造を検出して外部ケーシング(1a)の切断位
    置(a),(b)を決定し、該決定された切断位置
    (a),(b)を切断することによって外部ケーシング
    (1a)を開放してモータ(8,9,10)を解体分離
    するようにしたことを特徴とする機械装置の解体装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002273359A (ja) * 2001-03-19 2002-09-24 Mitsubishi Electric Corp 容器内油洗浄方法、容器内油回収装置、圧縮機の破砕分別方法,圧縮機の破砕装置,及び圧縮装置
JP2013123661A (ja) * 2011-12-13 2013-06-24 Hitachi Ltd コンプレッサ解体装置及び解体方法
WO2015072338A1 (ja) 2013-11-14 2015-05-21 オムロン株式会社 データ構造、ライブラリ作成装置、電子機器分析装置、ライブラリ提供システム
CN107061236A (zh) * 2017-05-19 2017-08-18 陈洁 一种便于拆卸的压缩机

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