JP2000134874A - モータ巻線の回収方法および回収装置 - Google Patents

モータ巻線の回収方法および回収装置

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JP2000134874A
JP2000134874A JP10308308A JP30830898A JP2000134874A JP 2000134874 A JP2000134874 A JP 2000134874A JP 10308308 A JP10308308 A JP 10308308A JP 30830898 A JP30830898 A JP 30830898A JP 2000134874 A JP2000134874 A JP 2000134874A
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motor
motor winding
cutting
rotor
compressor
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JP10308308A
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Tota Sasaki
十太 佐々木
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷凍機の圧縮機用モータ等のモータのモータ
巻線を機械的に効率良く分別回収できるようにする。 【課題】 ケーシング1aを切断開放するとともにモー
タ構成部品9の長手方向に巻かれたモータ巻線10の一
端部10b部側を切断する切断手段14a,14bと、
該切断手段14a,14bにより切断された切断部と反
対側の端部10aを介してモータ巻線10を外方に引き
抜くことによりモータ巻線10を上記モータ構成部品9
から分離して回収するモータ巻線引き抜き手段40とか
らなり、上記切断手段14a,14bにより上記ケーシ
ング1aを切断開放するとともに上記モータ構成部品9
の長手方向に巻かれたモータ巻線10の一端部10b側
を切断し、その後モータ巻線引き抜き手段40で該切断
部と反対側の端部10a部分から外方に引き抜くことに
より、機械的な方法でモータ巻線10を容易に分離回収
できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、モータ巻
線の回収方法および回収装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば冷蔵庫やエアコンなどの廃
棄処理に際して冷凍機本体から取り出された圧縮機は、
冷媒や冷凍機油を抜き取った後、そのモータ部やコンプ
レッサ部等の内部構造如何に関係なく、冷凍破砕やシュ
レッダー破砕により、全体を一体として破砕処理してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そのため、外部ケーシ
ングを含む内部のモータ部のステータ部品やコンプレッ
サ部の各種メカ部品等の鉄材、モータ部のステータ等に
巻かれたモータ巻線等の高価な銅材、モータ部のロータ
等のアルミ材などが、全く分別されることなく、一緒に
廃棄処分されており、金属材料資源が全く無駄に捨てら
れていることになる。
【0004】もちろん、上記外部ケーシングをガスバー
ナや旋盤で切断し、上述のようなモータ部やコンプレッ
サ部等の内部構造部品を人手により解体分離することに
よって高価な銅とアルミ、鉄などに分別して回収するこ
とも可能であるが、その場合の解体分離に必要な工数、
コストは大変なものになる。特に、その場合において材
料価値の高いモータ部のモータ巻線をステータ等のモー
タ構成部品から分離して回収しようとすれば、例えばガ
スバーナ等の火気を使用して巻線の接着部を焼き切った
後に引き抜き作業を行わなければならず、相当な困難を
伴うとともに臭気ガスの発生等により作業環境を悪化さ
せる問題がある。
【0005】この出願の発明は、上記のような問題を解
決するためになされたもので、モータ巻線を機械的な手
段で容易に抜き取れるようにすることにより、良好な作
業環境の下で効率良くモータ巻線を回収できるようにし
たモータ巻線の回収方法および回収装置を提供すること
を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この出願の各発明は、上
記の目的を達成するために、それぞれ次のような課題解
決手段を備えて構成されている。
【0007】(1) 請求項1の発明 この発明のモータ巻線の回収方法は、ケーシング1aを
切断開放するとともにモータ構成部品9の長手方向に巻
かれたモータ巻線10の一端部10b側を切断し、該切
断部と反対側の端部10aから外方に引き抜くことによ
り、モータ巻線10を分離回収するようになっている。
【0008】したがって、モータのケーシング1aを切
断して内部を開放する際に、併せて当該モータ内部のス
テータ部等モータ構成部品9の長手方向にエンドレスに
巻かれているモータ巻線10の何れか一端部10b側を
切断してエンドレス状態を解除する。その結果、切断さ
れていない他端部10a側からの引き抜きが可能とな
る。
【0009】そこで、続いて該他端部10a側から上記
モータ巻線10を引き抜くと、モータ巻線10は、その
一端部側10b側が切断されていることから、そのまま
ステータ部等モータ構成部品9からスムーズに引き抜か
れて分離回収される。
【0010】(2) 請求項2の発明 この発明のモータ巻線の回収装置は、ケーシング1aを
切断開放するとともにモータ構成部品9の長手方向に巻
かれたモータ巻線10の一端部10b部側を切断する切
断手段14a,14bと、該切断手段14a,14bに
より切断された切断部と反対側の端部10aを介してモ
ータ巻線10を外方に引き抜くことによりモータ巻線1
0を上記モータ構成部品9から分離して回収するモータ
巻線引き抜き手段40とを備えて構成されている。
【0011】したがって、該構成では、切断手段14
a,14bによりケーシング1aを切断してその内部を
開放する際に、併せて当該モータ内部のステータ部等モ
ータ構成部品9の長手方向にエンドレスに巻かれている
モータ巻線10の何れか一端部10b側を切断すること
により、先ずそのエンドレス状態を解除する。その結
果、モータ巻線10の切断されていない他端部10a側
からの引き抜きが可能となる。
【0012】そこで、続いて、上記モータ巻線引き抜き
手段40を作動させて上記他端部10a側から上記モー
タ巻線10を引き抜くと、モータ巻線10は、その一端
部10b側が切断されていることから、そのままステー
タ部等モータ構成部品9からスムーズに引き抜かれて分
離回収される。
【0013】(3) 請求項3の発明 この発明のモータ巻線の回収装置は、上記請求項2の発
明の構成におけるモータ巻線引き抜き手段40が、上記
モータ巻線10の切断部と反対側の端部10aの内側に
挿入された後、同端部10aに任意に係合する係合手段
(21)と、該係合手段(21)をモータ巻線引き抜き
方向に移動させる引き抜き駆動手段24とを備えて構成
されている。
【0014】したがって、該構成では、上述のように一
端部10b側が切断されてエンドレス状態が解除され、
他端部10a側からの引き抜きが可能となったモータ巻
線10の当該他端部10a内に係合手段21を任意に係
合させ、該係合状態において上記係合手段21を上記引
き抜き駆動手段24によって外方側モータ巻線引き抜き
方向に移動させると、モータ巻線10をステータ部等モ
ータ構成部品9から分離してスムーズに引き抜くことが
できる。
【0015】(4) 請求項4の発明 この発明のモータ巻線の回収装置は、上記請求項2又は
3の発明の構成におけるモータ構成部品9が、冷凍機用
圧縮機1のモータ構成部品であるステータ9であること
を特徴としている。
【0016】したがって、該構成では、上記請求項2,
3の発明の作用によりエアコン等冷凍機用圧縮機1のモ
ータ構成部品であるステータ9から、その長手方向外周
に巻かれているモータ巻線10がスムーズに引き抜かれ
て分離回収されるようになり、例えば圧縮機解体時のモ
ータ巻線の回収に適したものとなる。
【0017】
【発明の効果】以上の結果、この出願の発明のモータ巻
線の回収方法および回収装置によると、次のような有益
な効果を得ることができる。
【0018】(1) 人手による分別回収作業に比べて
遥かに効率良くモータ巻線を回収することができる。
【0019】(2) 分別品位は、人手による場合と同
様の完全なものになる。
【0020】(3)ガスバーナ等の火気が不要で、安全
性が高く、作業環境も良好になる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1〜図13は、この出願の発明
のモータ巻線の回収方法および回収装置を採用して構成
した、この出願の発明の実施の形態に係る圧縮機の解体
方法および同解体方法を実施する解体装置の構成を示し
ている。
【0022】先ず図1は、当該圧縮機の解体方法を示す
解体工程の工程図、図2〜図13は同図1の圧縮機解体
工程の各工程に対応して当該各工程の工程内容を実行す
る解体装置各部の構成並びに解体された圧縮機構造部品
の形態を示す構造図である。
【0023】以下、図2〜図13の圧縮機解体装置各部
の装置構成並びに解体された構造部品の形態を対比しな
がら、図1の圧縮機解体工程(解体方法)の工程内容に
ついて順次説明して行く。
【0024】先ず、その前提として、理解を容易にする
ために一応図1の圧縮機解体工程の内容の概略を予じめ
説明して置く。
【0025】すなわち、この出願の発明に係る圧縮機解
体工程は、図1に示すように、冷凍機から解体分離さ
れ、かつ油抜き工程を経て冷凍機油が抜かれた圧縮機1
が単体状態で搬送コンベア(ベルトコンベア)2上に搬
入セットされる搬入セットステーションST1における
圧縮機搬入セット工程S1と、該圧縮機搬入セット工程
1終了後、切断位置検知ステーションST2において例
えばX線撮像装置6および画像ディスプレイ7aなどの
内部可視化手段によって上記圧縮機1の内部構造を透視
画像化し、画像処理装置7によって外部ケーシング1a
および連絡管その他の所要部品の切断位置を検知決定す
る切断位置検知工程S2と、該切断位置検知工程S2を経
て検知決定された切断位置a,bに対応して解体すべき
圧縮機1の外部ケーシング1aおよび連絡管その他の所
要部品をウォータジェット14a,14bなどの切断手
段で高速切断する切断ステーションST3における切断
工程S3と、該切断工程S3を経て並列する一方側のライ
ン上を搬送され、上記外部ケーシング1aおよび連絡管
その他の所要部品が切断除去されて取り出された圧縮機
1のモータステータ9部分のモータ巻線10を引き抜く
モータ巻線引き抜きステーションST4におけるモータ
巻線引き抜き工程S4と、上記切断工程S3を経て並列す
る他方側のライン上を搬送され、モータ巻線引き抜き工
程S4に並行して、ロータ抜き取りステーションST5
おいてモータ側の外部ケーシング1aおよびモータステ
ータ9が取り除かれたメカ部11からロータシャフト8
aに嵌合されているロータ3を抜き取るロータ抜き取り
工程S5とから構成されている。そして、それら各工程
1〜S5が順次搬送コンベア2により図示のように連係
されて各工程が逐次実行されて行くようになっている。
【0026】次に、以上の各工程S1〜S5の具体的な工
程内容および同工程内容を実施する各装置の構成並びに
動作について図1に対し図2〜図13を参照して詳細に
説明する。
【0027】(1) 搬入セット工程S1(図2参照) 該工程では、例えば当該圧縮機解体ライン入口の圧縮機
搬入セットステーションST1において、同ステーショ
ンS1に隣接する圧縮機置場にある冷凍機油の抜き取り
が完了した圧縮機1を専用ホイスト等の所定の移載装置
により搬送コンベア2の治具3上に図2のように搬入設
置する。該搬入後の治具3上への設置姿勢は、当該圧縮
機1の冷凍機中におけるレイアウト姿勢(横置き又は縦
置き)に応じた姿勢に設定される(図示の場合は、横置
き設置型のものの場合)。
【0028】そして、該機械装置1の搬入セットが完了
すると、次に搬送コンベア2が駆動されて治具3上の圧
縮機1は切断位置検知工程S2を実行する切断位置検知
ステーションST2に搬送される。
【0029】(2) 切断位置検知工程S2(図3参
照) 切断位置検知ステーションST2には、図3に示すよう
なX線照射室4が設けられており、上記圧縮機1は該X
線照射室4内に搬入される。該X線照射室4には、圧縮
機クランプ装置5とX線撮像装置6とが設置されてい
て、圧縮機クランプ装置5の前後クランパー5a,5b
によって上記搬入された圧縮機1をX線撮像装置6の撮
像エリアに対応した適切な位置に軸回りに回転可能な状
態で設定固定するとともに該適切な位置に位置固定され
た圧縮機1の内部構造全体(モータ部のロータ8および
ステータ9、ステータ9のモータ巻線10、メカ部11
等の全周位置)を透視撮像し、それを画像処理装置7の
映像回路部を通して、図4のようにその画像ディスプレ
イ7a上に画像として可視化表示する。
【0030】これにより、例えば図4の画像内容に示さ
れるように、圧縮機1の外部ケーシング1aのメカ部1
1と反対側の端部Aとモータ部に対応した中央部側胴体
部B、メカ部11側端部C各部内の各部品の設置構造を
明確に確認することができる。なお、図4の画像中、8
はモータ部のロータ、8aは同ロータ8のロータシャフ
ト、9はモータ部のステータ、10はステータ9に巻か
れたモータ巻線、10aは同モータ巻線10のメカ部1
1と反対側の引き抜き端部、10bは同モータ巻線10
のメカ部11側切断端部、11は冷媒圧縮機構としての
メカ部、11aは同メカ部11のスクロール部、11b
は同メカ部11のロータリ部である。上記ロータシャフ
ト8aの基端は、上記ロータリ部11bに一体結合され
ている。
【0031】そして、その画像内容から上記画像処理装
置7の画像処理回路により当該圧縮機1の外部ケーシン
グ1aのメカ部11と反対側の端部Aの切断面とモータ
巻線10の上記メカ部11側切断端部10bの切断面と
に対応した各切断面a,b位置を決定する。これら2つ
の切断面a,bは、上記圧縮機1のモータ部に対応した
外部ケーシング1aを開放して、その反メカ部側端部A
および中央側の胴体部Bをそれぞれ除去してモータのス
テータ9を取り出すことができるようにするとともに、
上記モータ巻線10のメカ部側端部10bを切断して当
該取り出されるステータ9に巻かれているモータ巻線1
0を取り出し後において反対側の引き抜き側端部10a
側から容易に引き抜くことができるようにするための切
断位置となっている。
【0032】このようにして切断面a,bが決定される
と、次に圧縮機1は切断ステーションST3に搬送され
て、切断工程S3が実行される。
【0033】(3) 切断工程S3(図5参照) 切断ステーションST3には、図5に示されるように、
切断室12が設けられており、上記圧縮機1は該切断室
12内の所定設定基準位置に搬入されて停止される。一
方、該切断室12内には該停止位置に対応して、上記圧
縮機1の切断面a,b方向に任意に位置調整可能な前後
2組のウォータジェットノズル14a,14bが設置さ
れている。そして、これら2組のウォータジェットノズ
ル14a,14bは、上記画像処理装置7側のコントロ
ール回路から上記決定した切断面a,b位置に、それぞ
れそのノズル位置が対向し得るように上記停止位置を基
準とするノズル位置駆動制御信号が供給されて位置設定
される。そして、該位置設定が終了した状態で、上記ウ
ォータジェットノズル14a,14bから高圧、高速の
ジェット水流15a,15bが吐出されるようになる
と、それに対応して上記図3のものと同様のクランプ装
置(図示省略)により圧縮機1がゆっくりと軸回りに回
転されて、当該圧縮機1の上記決定された各切断面a,
bを徐々に切断して行く。
【0034】これにより、当該圧縮機1の外部ケーシン
グ1aの反メカ部側端部Aと中央部側胴体部B、メカ部
側端部Cがそれぞれ短時間で切断されて3分割されると
ともに、さらにモータ巻線10の上記メカ部側切断端部
10bが短時間で切断(切除)されて図6、図7のよう
な各々鉄材である上記外部ケーシング1aの反メカ部側
端部A、胴体部B、銅材であるモータ巻線10のメカ部
側引き抜き端部10bの一部切り落し片が分別状態で外
部に取り出されるとともに、ステータ9とロータ8およ
びメカ部11側とが分離されて、ステータ9からのモー
タ巻線10の引き抜きおよびメカ部11側ロータシャフ
ト8aからのロータ8の引き抜き作業がそれぞれ可能な
状態となる。
【0035】そして、該切断工程S3が終了すると、上
記のように分離されたステータ9は、次に一方側のライ
ンを介してモータ巻線引き抜きステーションST4に搬
送されてモータ巻線10の引き抜き工程ST4が実行さ
れる一方、未だ連結状態にあるロータ8およびメカ部1
1は並列する他方側のラインを介してロータ抜き取りス
テーションST5に搬送されてロータ8の抜き取り工程
5が実行される。
【0036】(4) モータ巻線引き抜き工程S4 モータ巻線引き抜きステーションST4には、図8およ
び図9に示すようなモータ巻線引き抜き装置40が設置
されており、該モータ巻線引き抜き装置40を使用して
銅材よりなるモータ巻線10の引き抜き回収が行われ
る。
【0037】一方、このモータ巻線引き抜きステーショ
ンST4には、図示のように、外部ケーシング1a(胴
体部B)が取り除かれ、単体状態で取り出されたステー
タ9が治具16上にモータ巻線10の上記切断されてい
るメカ部側切断端部10bを下方側にした起立状態で、
かつ、その外周囲をステータ固定部材17で固定された
引き抜き可能な状態で搬入される。
【0038】上記モータ巻線引き抜き装置40は、上記
のように治具16上に固定されているステータ9のモー
タ巻線10の切断されていない引き抜き側端部10aの
内側に挿入された後左右方向外方に拡開されて係合する
爪部材21a,21aを備えた係合手段としてのフック
部21と、該フック部21の上記爪部材21a,21a
を左右方向外方に拡開又は左右方向内方に縮閉駆動する
フック部21の係合駆動機構22と、該フック部21の
係合駆動機構22を介して上記フック部21を支持する
昇降ヘッダ部23と、該昇降ヘッダ部23を昇降作動さ
せる引き抜き駆動手段としての油圧シリンダ部24と、
該油圧シリンダ部24を駆動制御する油圧制御ユニット
25とから構成されている。上記フック部21の係合駆
動機構22は、上記爪部材21a,21aの上端に対し
て固定された内周面にネジ溝を有するナット構造のリン
グ部材18a,18bの各々の内側にスムーズに螺合し
て上記爪部材21a,21aを相互に逆方向にスライド
駆動する逆ネジ部19a,19bを備えた駆動軸19
と、該駆動軸19一端の従動ギヤ20bに噛合して回転
駆動する駆動ギヤ20aを備えたモータ30とからな
り、駆動ギヤ20a,従動ギヤ20bを介して、モータ
30の正逆回転により駆動軸19を正逆回転させること
によって、その逆ネジ部19a,19bの作用により、
上記爪部材21a,21aを相互に逆方向にスライド移
動させるようになっている。
【0039】したがって、上記油圧シリンダ24によっ
て上記昇降ヘッダ部23を下降させ、上記ステータ9に
巻成されている上記モータ巻線10,10,10引き抜
き側端部10a,10a,10aの内側に、上記フック
部21の爪部材21a,21aを図8のように縮閉状態
で挿入した後、矢印方向に拡開して同引き抜き側端部1
0a,10a,10aに係合し、上記油圧シリンダ部2
4により上記昇降ヘッダ部23を上方に作動させて図9
に示すように矢印方向上方に引き抜く。
【0040】これにより、上記のようにメカ部側端部1
0bが切断されているモータ巻線10,10,10はス
ムーズにステータ9,9部分から上方に引き抜かれて相
互に分離され、上記治具16上には、ステータ9のみが
残された状態となる。
【0041】そして、これにより銅材であるモータ巻線
10,10,10と鉄材であるステータ9とが分別され
た状態で確実に外部に回収される。
【0042】他方、上記切断工程S3の終了後、ロータ
抜き取りステーションST5側に搬送されたロータ8お
よびメカ部11部分は、該モータ巻線引き抜き工程S4
の作業と並行する形で、次のようなロータ抜き取り工程
5が実行される。
【0043】(5) ロータ抜き取り工程S5 すなわち、ロータ抜き取りステーションST5は、図1
のように上記モータ巻線引き抜きステーションST4
並列にライン構成されており、同ステーションST4
は、ロータ抜き取り装置50が設けられている。該ロー
タ抜き取り装置50は、上記のように外部ケーシング1
aの反メカ部側端部A、中央部側胴体部B、ステータ9
およびモータ巻線10がそれぞれ取り除かれたロータ8
とメカ部11が図10のようにロータ8側を上方にして
縦方向に起立された状態で支持される治具3と、該治具
3上のロータ引き上げ手段29と、該ロータ引き上げ手
段29間上方に昇降可能に設置され、上記ロータ8の軸
穴内に嵌合された下降状態では上記ロータ8のロータシ
ャフト8aを下方側に固定し、メカ部11側の上方への
移動を阻止するストッパロッド28aを備えたストッパ
手段28と、上記ロータ引き上げ手段29を上方に引き
上げる図示しない引き上げ手段(油圧シリンダ)とから
構成されている。また、ロータ引き上げ手段29は、上
記ロータ8の下面に任意に係合する係合片29a,29
aと該係合片29a,29aを備えた引き上げ部材29
b,29bとからなっている。
【0044】そして、先ず図10に示すように、上記ス
トッパ手段28を下降させて、そのストッパロッド28
aを上述のようにロータ8の軸穴内に挿入し、上記メカ
部11側のロータシャフト8aを下方に向けて押圧固定
する。次に、該状態において、上記ロータ引き上げ手段
29の引き上げ部材29b,29b下端の係合片29
a,29aをロータ8の下面に係合した上で、図11に
示すように上記ロータ引き上げ手段29のロータ引き上
げ部材29b,29bを上方に引き上げることによって
ロータシャフト8aからロータ8を引き抜く。
【0045】この結果、これにより最終的に図12に示
すような鉄材のみよりなる外部ケーシング1aのメカ部
11側端部Cおよびメカ部11よりなる単体部品と図1
3に示すようなアルミ材のみよりなるロータ8単体部品
とに分離解体されて、鉄材およびアルミ材が分別状態で
確実に回収される。
【0046】以上の結果、この出願の発明の実施の形態
に係るモータ巻線の回収機能を備えた圧縮機の解体方法
および解体装置によると、次のような有益な効果を得る
ことができる。
【0047】(1) 人手によらない圧縮機の機械的な
解体分離作業、解体されたモータ部の機械的なモータ巻
線の回収作業が可能になり、解体回収効率が高く、低コ
ストになる。
【0048】(2) 各構造部品毎の解体分別が可能と
なり、鉄、銅、アルミ等の材料毎の高品位な分別回収を
行える。そのため、各種の金属材料を無駄にしなくて済
み、リサイクル使用することができる。
【0049】(3) 破砕方法および装置に比べて、使
用される機械的な動力消費量も少なくて済み、省エネル
ギーとなる。その結果、装置のランニングコストも低下
する。
【0050】(4) 中・大型の圧縮機等にも問題なく
適用できる。
【0051】(5) 火気を使用しないので、安全で、
作業環境が良好となる。
【0052】(6) 破砕方法および装置のような騒音
も発生せず、設備の環境適合性が高い。
【0053】(その他の実施の形態) (1) 以上の構成では、切断位置検知工程S2と切断
工程S3とを別個のステーションST2,ST3で行うよ
うにしたが、これらを同一のステーションで行うように
することも可能である。
【0054】(2) 切断位置検知工程S2において装
置内部構造を画像化する内部可視化手段の撮像装置しと
ては、上述のようなX線撮像装置6の他に、例えば超音
波撮像装置や核磁気共鳴撮像装置によっても同様の作用
を得ることができる。
【0055】(3) 切断工程S3において、外部ケー
シング1a等を切断する切断装置は、上述のようなウォ
ータジェットノズル14a,14b以外に、例えば外部
ケーシング1aの外周に120°間隔で複数の回転刃を
備えた旋盤等を用いても同様の切断装置を構成すること
ができる。
【0056】(4) モータ巻線引き抜き装置40やロ
ータ抜き取り装置50の昇降機構、拡開・縮閉機構その
他の構成は、上述のものに限られるものではなく、同様
の作用を得ることができる周知の機構、構成の任意のも
のの採用が可能である。
【0057】(5) 解体およびモータ巻線回収の対象
となるモータは、上述のような圧縮機用のモータに限ら
れるものではなく、各種のモータに適用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の実施の形態に係る圧縮機の解
体方法および解体装置の解体工程および同解体工程を実
行する解体装置の全体的なシステム構成を示す図であ
る。
【図2】同工程およびシステムにおける圧縮機搬入セッ
ト状態の内容を示す図である。
【図3】同工程およびシステムにおける切断位置検知工
程の切断位置検知装置の構成を示す図である。
【図4】同切断位置検知装置の要部の構成を示す図であ
る。
【図5】同工程およびシステムにおける切断工程の切断
装置の構成を示す図である。
【図6】同切断工程終了後に得られた第1の結果物の図
である。
【図7】同第2の結果物の図である。
【図8】同工程およびシステムのモータ巻線引き抜き工
程のモータ巻線引き抜き装置の構成と動作を作動段階毎
に示す第1の作動段階の図である。
【図9】同工程およびシステムのモータ巻線引き抜き工
程のモータ巻線引き抜き装置の構成と動作を作動段階毎
に示す第2の作動段階の図である。
【図10】同工程およびシステムのロータ引き抜き工程
のロータ引き抜き装置の構成と動作を作動段階毎に示す
第1の作動段階の図である。
【図11】同工程およびシステムのロータ引き抜き工程
のロータ引き抜き装置の構成と動作を作動段階毎に示す
第2の作動段階の図である。
【図12】同工程およびシステムのロータ引き抜き工程
終了後に得られる第1の結果物の構造を示す図である。
【図13】同第2の結果物の構造を示す図である。
【符号の説明】
1は圧縮機、2は搬送コンベア、3は治具、4はX線照
射室、5は圧縮機クランプ装置、6はX線撮像装置、8
はロータ、9はステータ、10はモータ巻線、11はメ
カ部、14a,14bはウォータジェットノズル、21
はフック部、21aは爪部材、22はフック部の係合駆
動機構である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年1月27日(2000.1.2
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 モータ巻線の回収方法および回収装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、モータ巻
線の回収方法および回収装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば冷蔵庫やエアコンなどの廃
棄処理に際して冷凍機本体から取り出された圧縮機は、
冷媒や冷凍機油を抜き取った後、そのモータ部やコンプ
レッサ部等の内部構造如何に関係なく、冷凍破砕やシュ
レッダー破砕により、全体を一体として破砕処理してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そのため、外部ケーシ
ングを含む内部のモータ部のステータ部品やコンプレッ
サ部の各種メカ部品等の鉄材、モータ部のステータ等に
巻かれたモータ巻線等の高価な銅材、モータ部のロータ
等のアルミ材などが、全く分別されることなく、一緒に
廃棄処分されており、金属材料資源が全く無駄に捨てら
れていることになる。
【0004】もちろん、上記外部ケーシングをガスバー
ナや旋盤で切断し、上述のようなモータ部やコンプレッ
サ部等の内部構造部品を人手により解体分離することに
よって高価な銅とアルミ、鉄などに分別して回収するこ
とも可能であるが、その場合の解体分離に必要な工数、
コストは大変なものになる。特に、その場合において材
料価値の高いモータ部のモータ巻線をステータ等のモー
タ構成部品から分離して回収しようとすれば、例えばガ
スバーナ等の火気を使用して巻線の接着部を焼き切った
後に引き抜き作業を行わなければならず、相当な困難を
伴うとともに臭気ガスの発生等により作業環境を悪化さ
せる問題がある。
【0005】この出願の発明は、上記のような問題を解
決するためになされたもので、モータ巻線を機械的な手
段で容易に抜き取れるようにすることにより、良好な作
業環境の下で効率良くモータ巻線を回収できるようにし
たモータ巻線の回収方法および回収装置を提供すること
を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この出願の各発明は、上
記の目的を達成するために、それぞれ次のような課題解
決手段を備えて構成されている。
【0007】(1) 請求項1の発明 この発明のモータ巻線の回収方法は、ケーシング1aの
反メカ部側およびメカ部側各端部を切断してモータのス
テータ9部を開放するケーシング切断開放工程と、該ケ
ーシング切断開放工程後上記ステータ9の長手方向に巻
かれたモータ巻線10の一端部10b側を切断するモー
タ巻線切断工程と、該モータ巻線切断工程で切断された
上記モータ巻線10の切断部と反対側の端部10aから
上記モータ巻線10を外方に引き抜くことにより、上記
ステータ9とモータ巻線10とを分離するモータ巻線引
き抜き工程とからなっている。
【0008】したがって、該回収方法では、先ずケーシ
ング1aの切断開放工程において、圧縮機モータ等のモ
ータのケーシング1aの反メカ部側およびメカ部側両端
部を切断してモータのステータ9部を開放するようにな
っており、それによって当該モータのケーシング1a部
が、ケーシングだけの反メカ部側端部Aと、ステータ9
部を備えた中央部側胴体部Bと、ロータ8部その他のモ
ータ機構を備えたメカ部側端部Cとの3つの部分にそれ
ぞれ分割される。
【0009】そして、その後、上記両端側が開放された
中央部側胴体部Bの当該ステータ9部の長手方向にエン
ドレスに巻かれているモータ巻線10の一端部10b側
を切断して、そのエンドレス状態を解除する。その結
果、同モータ巻線10の切断されていない他端部10a
側からの引き抜きが可能となる。
【0010】そこで、続いて該他端部10a側から所定
の手段で上記モータ巻線10を引き抜くと、モータ巻線
10は、その一端部10b側が切断されていることか
ら、そのままステータ9部からスムーズに引き抜かれて
確実に分離回収される。
【0011】この結果、該方法では、最初のケーシング
切断開放工程からモータ巻線引き抜き工程までの間にお
いて、ステータ9から引き抜かれた銅材であるモータ巻
線10と鉄材を中心とするケーシング1aの反メカ部側
端部A、同中央部側胴体部Bとステータ9部、その他の
モータメカ部を備えたメカ部側端部Cに区分されるの
で、以後の回収も容易になる。
【0012】(2) 請求項2の発明 この発明のモータ巻線の回収装置は、ケーシング1aの
反メカ部側およびメカ部側各端部を切断してモータのス
テータ9部を開放するケーシング切断開放手段14a,
14bと、該ケーシング切断開放手段14a,14bに
よって切断開放された上記ケーシング1a内ステータ9
の長手方向に巻かれたモータ巻線10の一端部10b側
を切断するモータ巻線切断手段14a,14bと、該モ
ータ巻線切断手段14a,14bにより切断された上記
モータ巻線10の切断部と反対側の端部10aから上記
モータ巻線10を外方に引き抜くことにより上記ステー
タ9とモータ巻線10とを分離するモータ巻線引き抜き
手段40とを備えて構成されている。
【0013】したがって、該回収装置では、先ずケーシ
ング切断開放手段14a,14bが、ケーシング1aの
切断開放工程において、圧縮機モータ等のモータのケー
シング1aの反メカ部側およびメカ部側両端部を切断し
てモータのステータ9部を開放するようになっており、
それによって当該モータのケーシング1a部が、ケーシ
ングだけの反メカ部側端部Aと、ステータ9部を備えた
中央部側胴体部Bと、ロータ8部その他のモータ機構を
備えたメカ部側端部Cとの3つの部分にそれぞれ分割さ
れる。
【0014】そして、その後、モータ巻線切断手段14
a,14bにより上記両端側が開放された中央部側胴体
部Bの当該ステータ9部の長手方向にエンドレスに巻か
れているモータ巻線10の一端部10b側を切断して、
そのエンドレス状態を解除する。その結果、同モータ巻
線10の切断されていない他端部10a側からの引き抜
きが可能となる。
【0015】そこで、続いて該他端部10a側からモー
タ巻線引き抜き手段40で上記モータ巻線10を引き抜
くと、モータ巻線10は、その一端部側10b側が切断
されていることから、そのままステータ9部からスムー
ズに引き抜かれて確実に分離回収される。
【0016】この結果、該装置では、最初のケーシング
切断開放工程からモータ巻線引き抜き工程までの間にお
いて、ステータ9から引き抜かれた銅材であるモータ巻
線10と鉄材を中心とするケーシング1aの反メカ部側
端部A、同中央部側胴体部Bとステータ9部、その他の
モータメカ部を備えたメカ部側端部Cに区分されるの
で、以後の回収も容易になる。
【0017】(3) 請求項3の発明 この発明のモータ巻線の回収装置は、上記請求項2の発
明の構成におけるモータ巻線引き抜き手段40が、上記
モータ巻線10の切断部と反対側の端部10aの内側に
挿入された後、同端部10aに任意に係合する係合手段
21と、該係合手段21をモータ巻線引き抜き方向に移
動させる引き抜き駆動手段24とを備えて構成されてい
る。
【0018】したがって、該構成では、上述のように一
端部10b側が切断されてエンドレス状態が解除され、
他端部10a側からの引き抜きが可能となったモータ巻
線10の当該他端部10a内に係合手段21を任意に係
合させ、該係合状態において上記係合手段21を上記引
き抜き駆動手段24によって外方側モータ巻線引き抜き
方向に移動させると、モータ巻線10をステータ部等モ
ータ構成部品9から分離してスムーズに引き抜くことが
できる。
【0019】(4) 請求項4の発明 この発明のモータ巻線の回収装置は、上記請求項2又は
3の発明の構成におけるモータ構成部品9が、冷凍機用
圧縮機1のモータ構成部品であるステータ9であること
を特徴としている。
【0020】したがって、該構成では、上記請求項2,
3の発明の作用によりエアコン等冷凍機用圧縮機1のモ
ータ構成部品であるステータ9から、その長手方向外周
に巻かれているモータ巻線10がスムーズに引き抜かれ
て分離回収されるようになり、例えば圧縮機解体時のモ
ータ巻線の回収に適したものとなる。
【0021】
【発明の効果】以上の結果、この出願の発明のモータ巻
線の回収方法および回収装置によると、次のような有益
な効果を得ることができる。
【0022】(1) 人手による分別回収作業に比べて
遥かに効率良くモータ巻線を回収することができる。
【0023】(2) 分別品位は、人手による場合と同
様の完全なものになる。
【0024】(3)ガスバーナ等の火気が不要で、安全
性が高く、作業環境も良好になる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1〜図13は、この出願の発明
のモータ巻線の回収方法および回収装置を採用して構成
した、この出願の発明の実施の形態に係る圧縮機の解体
方法および同解体方法を実施する解体装置の構成を示し
ている。
【0026】先ず図1は、当該圧縮機の解体方法を示す
解体工程の工程図、図2〜図13は同図1の圧縮機解体
工程の各工程に対応して当該各工程の工程内容を実行す
る解体装置各部の構成並びに解体された圧縮機構造部品
の形態を示す構造図である。
【0027】以下、図2〜図13の圧縮機解体装置各部
の装置構成並びに解体された構造部品の形態を対比しな
がら、図1の圧縮機解体工程(解体方法)の工程内容に
ついて順次説明して行く。
【0028】先ず、その前提として、理解を容易にする
ために一応図1の圧縮機解体工程の内容の概略を予じめ
説明して置く。
【0029】すなわち、この出願の発明に係る圧縮機解
体工程は、図1に示すように、冷凍機から解体分離さ
れ、かつ油抜き工程を経て冷凍機油が抜かれた圧縮機1
が単体状態で搬送コンベア(ベルトコンベア)2上に搬
入セットされる搬入セットステーションST1における
圧縮機搬入セット工程S1と、該圧縮機搬入セット工程
1終了後、切断位置検知ステーションST2において例
えばX線撮像装置6および画像ディスプレイ7aなどの
内部可視化手段によって上記圧縮機1の内部構造を透視
画像化し、画像処理装置7によって外部ケーシング1a
および連絡管その他の所要部品の切断位置を検知決定す
る切断位置検知工程S2と、該切断位置検知工程S2を経
て検知決定された切断位置a,bに対応して解体すべき
圧縮機1の外部ケーシング1aおよび連絡管その他の所
要部品をウォータジェット14a,14bなどの切断手
段で高速切断する切断ステーションST3における切断
工程S3と、該切断工程S3を経て並列する一方側のライ
ン上を搬送され、上記外部ケーシング1aおよび連絡管
その他の所要部品が切断除去されて取り出された圧縮機
1のモータステータ9部分のモータ巻線10を引き抜く
モータ巻線引き抜きステーションST4におけるモータ
巻線引き抜き工程S4と、上記切断工程S3を経て並列す
る他方側のライン上を搬送され、モータ巻線引き抜き工
程S4に並行して、ロータ抜き取りステーションST5
おいてモータ側の外部ケーシング1aおよびモータステ
ータ9が取り除かれたメカ部11からロータシャフト8
aに嵌合されているロータ3を抜き取るロータ抜き取り
工程S5とから構成されている。そして、それら各工程
1〜S5が順次搬送コンベア2により図示のように連係
されて各工程が逐次実行されて行くようになっている。
【0030】次に、以上の各工程S1〜S5の具体的な工
程内容および同工程内容を実施する各装置の構成並びに
動作について図1に対し図2〜図13を参照して詳細に
説明する。
【0031】(1) 搬入セット工程S1(図2参照) 該工程では、例えば当該圧縮機解体ライン入口の圧縮機
搬入セットステーションST1において、同ステーショ
ンS1に隣接する圧縮機置場にある冷凍機油の抜き取り
が完了した圧縮機1を専用ホイスト等の所定の移載装置
により搬送コンベア2の治具3上に図2のように搬入設
置する。該搬入後の治具3上への設置姿勢は、当該圧縮
機1の冷凍機中におけるレイアウト姿勢(横置き又は縦
置き)に応じた姿勢に設定される(図示の場合は、横置
き設置型のものの場合)。
【0032】そして、該機械装置1の搬入セットが完了
すると、次に搬送コンベア2が駆動されて治具3上の圧
縮機1は切断位置検知工程S2を実行する切断位置検知
ステーションST2に搬送される。
【0033】(2) 切断位置検知工程S2(図3参
照) 切断位置検知ステーションST2には、図3に示すよう
なX線照射室4が設けられており、上記圧縮機1は該X
線照射室4内に搬入される。該X線照射室4には、圧縮
機クランプ装置5とX線撮像装置6とが設置されてい
て、圧縮機クランプ装置5の前後クランパー5a,5b
によって上記搬入された圧縮機1をX線撮像装置6の撮
像エリアに対応した適切な位置に軸回りに回転可能な状
態で設定固定するとともに該適切な位置に位置固定され
た圧縮機1の内部構造全体(モータ部のロータ8および
ステータ9、ステータ9のモータ巻線10、メカ部11
等の全周位置)を透視撮像し、それを画像処理装置7の
映像回路部を通して、図4のようにその画像ディスプレ
イ7a上に画像として可視化表示する。
【0034】これにより、例えば図4の画像内容に示さ
れるように、圧縮機1の外部ケーシング1aのメカ部1
1と反対側の端部Aとモータ部に対応した中央部側胴体
部B、メカ部11側端部C各部内の各部品の設置構造を
明確に確認することができる。なお、図4の画像中、8
はモータ部のロータ、8aは同ロータ8のロータシャフ
ト、9はモータ部のステータ、10はステータ9に巻か
れたモータ巻線、10aは同モータ巻線10のメカ部1
1と反対側の引き抜き端部、10bは同モータ巻線10
のメカ部11側切断端部、11は冷媒圧縮機構としての
メカ部、11aは同メカ部11のスクロール部、11b
は同メカ部11のロータリ部である。上記ロータシャフ
ト8aの基端は、上記ロータリ部11bに一体結合され
ている。
【0035】そして、その画像内容から上記画像処理装
置7の画像処理回路により当該圧縮機1の外部ケーシン
グ1aのメカ部11と反対側の端部Aの切断面とモータ
巻線10の上記メカ部11側切断端部10bの切断面と
に対応した各切断面a,b位置を決定する。これら2つ
の切断面a,bは、上記圧縮機1のモータ部に対応した
外部ケーシング1aを開放して、その反メカ部側端部A
および中央側の胴体部Bをそれぞれ除去してモータのス
テータ9を取り出すことができるようにするとともに、
上記モータ巻線10のメカ部側端部10bを切断して当
該取り出されるステータ9に巻かれているモータ巻線1
0を取り出し後において反対側の引き抜き側端部10a
側から容易に引き抜くことができるようにするための切
断位置となっている。
【0036】このようにして切断面a,bが決定される
と、次に圧縮機1は切断ステーションST3に搬送され
て、切断工程S3が実行される。
【0037】(3) 切断工程S3(図5参照) 切断ステーションST3には、図5に示されるように、
切断室12が設けられており、上記圧縮機1は該切断室
12内の所定設定基準位置に搬入されて停止される。一
方、該切断室12内には該停止位置に対応して、上記圧
縮機1の切断面a,b方向に任意に位置調整可能な前後
2組のウォータジェットノズル14a,14bが設置さ
れている。そして、これら2組のウォータジェットノズ
ル14a,14bは、上記画像処理装置7側のコントロ
ール回路から上記決定した切断面a,b位置に、それぞ
れそのノズル位置が対向し得るように上記停止位置を基
準とするノズル位置駆動制御信号が供給されて位置設定
される。そして、該位置設定が終了した状態で、上記ウ
ォータジェットノズル14a,14bから高圧、高速の
ジェット水流15a,15bが吐出されるようになる
と、それに対応して上記図3のものと同様のクランプ装
置(図示省略)により圧縮機1がゆっくりと軸回りに回
転されて、当該圧縮機1の上記決定された各切断面a,
bを徐々に切断して行く。
【0038】これにより、当該圧縮機1の外部ケーシン
グ1aの反メカ部側端部Aと中央部側胴体部B、メカ部
側端部Cがそれぞれ短時間で切断されて3分割されると
ともに、さらにモータ巻線10の上記メカ部側切断端部
10bが短時間で切断(切除)されて図6、図7のよう
な各々鉄材である上記外部ケーシング1aの反メカ部側
端部A、胴体部B、銅材であるモータ巻線10のメカ部
側引き抜き端部10bの一部切り落し片が分別状態で外
部に取り出されるとともに、ステータ9とロータ8およ
びメカ部11側とが分離されて、ステータ9からのモー
タ巻線10の引き抜きおよびメカ部11側ロータシャフ
ト8aからのロータ8の引き抜き作業がそれぞれ可能な
状態となる。
【0039】そして、該切断工程S3が終了すると、上
記のように分離されたステータ9は、次に一方側のライ
ンを介してモータ巻線引き抜きステーションST4に搬
送されてモータ巻線10の引き抜き工程ST4が実行さ
れる一方、未だ連結状態にあるロータ8およびメカ部1
1は並列する他方側のラインを介してロータ抜き取りス
テーションST5に搬送されてロータ8の抜き取り工程
5が実行される。
【0040】(4) モータ巻線引き抜き工程S4 モータ巻線引き抜きステーションST4には、図8およ
び図9に示すようなモータ巻線引き抜き装置40が設置
されており、該モータ巻線引き抜き装置40を使用して
銅材よりなるモータ巻線10の引き抜き回収が行われ
る。
【0041】一方、このモータ巻線引き抜きステーショ
ンST4には、図示のように、外部ケーシング1a(胴
体部B)が取り除かれ、単体状態で取り出されたステー
タ9が治具16上にモータ巻線10の上記切断されてい
るメカ部側切断端部10bを下方側にした起立状態で、
かつ、その外周囲をステータ固定部材17で固定された
引き抜き可能な状態で搬入される。
【0042】上記モータ巻線引き抜き装置40は、上記
のように治具16上に固定されているステータ9のモー
タ巻線10の切断されていない引き抜き側端部10aの
内側に挿入された後左右方向外方に拡開されて係合する
爪部材21a,21aを備えた係合手段としてのフック
部21と、該フック部21の上記爪部材21a,21a
を左右方向外方に拡開又は左右方向内方に縮閉駆動する
フック部21の係合駆動機構22と、該フック部21の
係合駆動機構22を介して上記フック部21を支持する
昇降ヘッダ部23と、該昇降ヘッダ部23を昇降作動さ
せる引き抜き駆動手段としての油圧シリンダ部24と、
該油圧シリンダ部24を駆動制御する油圧制御ユニット
25とから構成されている。上記フック部21の係合駆
動機構22は、上記爪部材21a,21aの上端に対し
て固定された内周面にネジ溝を有するナット構造のリン
グ部材18a,18bの各々の内側にスムーズに螺合し
て上記爪部材21a,21aを相互に逆方向にスライド
駆動する逆ネジ部19a,19bを備えた駆動軸19
と、該駆動軸19一端の従動ギヤ20bに噛合して回転
駆動する駆動ギヤ20aを備えたモータ30とからな
り、駆動ギヤ20a,従動ギヤ20bを介して、モータ
30の正逆回転により駆動軸19を正逆回転させること
によって、その逆ネジ部19a,19bの作用により、
上記爪部材21a,21aを相互に逆方向にスライド移
動させるようになっている。
【0043】したがって、上記油圧シリンダ24によっ
て上記昇降ヘッダ部23を下降させ、上記ステータ9に
巻成されている上記モータ巻線10,10,10引き抜
き側端部10a,10a,10aの内側に、上記フック
部21の爪部材21a,21aを図8のように縮閉状態
で挿入した後、矢印方向に拡開して同引き抜き側端部1
0a,10a,10aに係合し、上記油圧シリンダ部2
4により上記昇降ヘッダ部23を上方に作動させて図9
に示すように矢印方向上方に引き抜く。
【0044】これにより、上記のようにメカ部側端部1
0bが切断されているモータ巻線10,10,10はス
ムーズにステータ9,9部分から上方に引き抜かれて相
互に分離され、上記治具16上には、ステータ9のみが
残された状態となる。
【0045】そして、これにより銅材であるモータ巻線
10,10,10と鉄材であるステータ9とが分別され
た状態で確実に外部に回収される。
【0046】他方、上記切断工程S3の終了後、ロータ
抜き取りステーションST5側に搬送されたロータ8お
よびメカ部11部分は、該モータ巻線引き抜き工程S4
の作業と並行する形で、次のようなロータ抜き取り工程
5が実行される。
【0047】(5) ロータ抜き取り工程S5 すなわち、ロータ抜き取りステーションST5は、図1
のように上記モータ巻線引き抜きステーションST4
並列にライン構成されており、同ステーションST4
は、ロータ抜き取り装置50が設けられている。該ロー
タ抜き取り装置50は、上記のように外部ケーシング1
aの反メカ部側端部A、中央部側胴体部B、ステータ9
およびモータ巻線10がそれぞれ取り除かれたロータ8
とメカ部11が図10のようにロータ8側を上方にして
縦方向に起立された状態で支持される治具3と、該治具
3上のロータ引き上げ手段29と、該ロータ引き上げ手
段29間上方に昇降可能に設置され、上記ロータ8の軸
穴内に嵌合された下降状態では上記ロータ8のロータシ
ャフト8aを下方側に固定し、メカ部11側の上方への
移動を阻止するストッパロッド28aを備えたストッパ
手段28と、上記ロータ引き上げ手段29を上方に引き
上げる図示しない引き上げ手段(油圧シリンダ)とから
構成されている。また、ロータ引き上げ手段29は、上
記ロータ8の下面に任意に係合する係合片29a,29
aと該係合片29a,29aを備えた引き上げ部材29
b,29bとからなっている。
【0048】そして、先ず図10に示すように、上記ス
トッパ手段28を下降させて、そのストッパロッド28
aを上述のようにロータ8の軸穴内に挿入し、上記メカ
部11側のロータシャフト8aを下方に向けて押圧固定
する。次に、該状態において、上記ロータ引き上げ手段
29の引き上げ部材29b,29b下端の係合片29
a,29aをロータ8の下面に係合した上で、図11に
示すように上記ロータ引き上げ手段29のロータ引き上
げ部材29b,29bを上方に引き上げることによって
ロータシャフト8aからロータ8を引き抜く。
【0049】この結果、これにより最終的に図12に示
すような鉄材のみよりなる外部ケーシング1aのメカ部
11側端部Cおよびメカ部11よりなる単体部品と図1
3に示すようなアルミ材のみよりなるロータ8単体部品
とに分離解体されて、鉄材およびアルミ材が分別状態で
確実に回収される。
【0050】以上の結果、この出願の発明の実施の形態
に係るモータ巻線の回収機能を備えた圧縮機の解体方法
および解体装置によると、次のような有益な効果を得る
ことができる。
【0051】(1) 人手によらない圧縮機の機械的な
解体分離作業、解体されたモータ部の機械的なモータ巻
線の回収作業が可能になり、解体回収効率が高く、低コ
ストになる。
【0052】(2) 各構造部品毎の解体分別が可能と
なり、鉄、銅、アルミ等の材料毎の高品位な分別回収を
行える。そのため、各種の金属材料を無駄にしなくて済
み、リサイクル使用することができる。
【0053】(3) 破砕方法および装置に比べて、使
用される機械的な動力消費量も少なくて済み、省エネル
ギーとなる。その結果、装置のランニングコストも低下
する。
【0054】(4) 中・大型の圧縮機等にも問題なく
適用できる。
【0055】(5) 火気を使用しないので、安全で、
作業環境が良好となる。
【0056】(6) 破砕方法および装置のような騒音
も発生せず、設備の環境適合性が高い。
【0057】(その他の実施の形態) (1) 以上の構成では、切断位置検知工程S2と切断
工程S3とを別個のステーションST2,ST3で行うよ
うにしたが、これらを同一のステーションで行うように
することも可能である。
【0058】(2) 切断位置検知工程S2において装
置内部構造を画像化する内部可視化手段の撮像装置しと
ては、上述のようなX線撮像装置6の他に、例えば超音
波撮像装置や核磁気共鳴撮像装置によっても同様の作用
を得ることができる。
【0059】(3) 切断工程S3において、外部ケー
シング1a等を切断する切断装置は、上述のようなウォ
ータジェットノズル14a,14b以外に、例えば外部
ケーシング1aの外周に120°間隔で複数の回転刃を
備えた旋盤等を用いても同様の切断装置を構成すること
ができる。
【0060】(4) モータ巻線引き抜き装置40やロ
ータ抜き取り装置50の昇降機構、拡開・縮閉機構その
他の構成は、上述のものに限られるものではなく、同様
の作用を得ることができる周知の機構、構成の任意のも
のの採用が可能である。
【0061】(5) 解体およびモータ巻線回収の対象
となるモータは、上述のような圧縮機用のモータに限ら
れるものではなく、各種のモータに適用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の実施の形態に係る圧縮機の解
体方法および解体装置の解体工程および同解体工程を実
行する解体装置の全体的なシステム構成を示す図であ
る。
【図2】同工程およびシステムにおける圧縮機搬入セッ
ト状態の内容を示す図である。
【図3】同工程およびシステムにおける切断位置検知工
程の切断位置検知装置の構成を示す図である。
【図4】同切断位置検知装置の要部の構成を示す図であ
る。
【図5】同工程およびシステムにおける切断工程の切断
装置の構成を示す図である。
【図6】同切断工程終了後に得られた第1の結果物の図
である。
【図7】同第2の結果物の図である。
【図8】同工程およびシステムのモータ巻線引き抜き工
程のモータ巻線引き抜き装置の構成と動作を作動段階毎
に示す第1の作動段階の図である。
【図9】同工程およびシステムのモータ巻線引き抜き工
程のモータ巻線引き抜き装置の構成と動作を作動段階毎
に示す第2の作動段階の図である。
【図10】同工程およびシステムのロータ引き抜き工程
のロータ引き抜き装置の構成と動作を作動段階毎に示す
第1の作動段階の図である。
【図11】同工程およびシステムのロータ引き抜き工程
のロータ引き抜き装置の構成と動作を作動段階毎に示す
第2の作動段階の図である。
【図12】同工程およびシステムのロータ引き抜き工程
終了後に得られる第1の結果物の構造を示す図である。
【図13】同第2の結果物の構造を示す図である。
【符号の説明】 1は圧縮機、2は搬送コンベア、3は治具、4はX線照
射室、5は圧縮機クランプ装置、6はX線撮像装置、8
はロータ、9はステータ、10はモータ巻線、11はメ
カ部、14a,14bはウォータジェットノズル、21
はフック部、21aは爪部材、22はフック部の係合駆
動機構である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング(1a)を切断開放するとと
    もにモータ構成部品(9)の長手方向に巻かれたモータ
    巻線(10)の一端部(10b)側を切断し、該切断部
    と反対側の端部(10a)から外方に引き抜くことによ
    り、モータ巻線(10)を分離回収するようにしたモー
    タ巻線の回収方法。
  2. 【請求項2】 ケーシング(1a)を切断開放するとと
    もにモータ構成部品(9)の長手方向に巻かれたモータ
    巻線(10)の一端部(10b)部側を切断する切断手
    段(14a),(14b)と、該切断手段(14a),
    (14b)により切断された切断部と反対側の端部(1
    0a)を介してモータ巻線(10)を外方に引き抜くこ
    とによりモータ巻線(10)を上記モータ構成部品
    (9)から分離して回収するモータ巻線引き抜き手段
    (40)とを備えてなるモータ巻線の回収装置。
  3. 【請求項3】 モータ巻線引き抜き手段(40)は、モ
    ータ巻線(10)の切断部と反対側の端部(10b)の
    内側に挿入された後、同端部(10b)に任意に係合す
    る係合手段(21)と、該係合手段(21)をモータ巻
    線引き抜き方向に移動させる引き抜き駆動手段(24)
    とを備えてなることを特徴とする請求項2記載のモータ
    巻線の回収装置。
  4. 【請求項4】 モータ構成部品(9)は、冷凍機用圧縮
    機(1)のモータ構成部品であるステータ(9)である
    ことを特徴とする請求項2又は3記載のモータ巻線の回
    収装置。
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