JP2000196292A - チップ部品供給装置 - Google Patents

チップ部品供給装置

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JP2000196292A
JP2000196292A JP10372578A JP37257898A JP2000196292A JP 2000196292 A JP2000196292 A JP 2000196292A JP 10372578 A JP10372578 A JP 10372578A JP 37257898 A JP37257898 A JP 37257898A JP 2000196292 A JP2000196292 A JP 2000196292A
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Katsumi Shimada
克己 島田
Daizo Shoda
大三 正田
Ryuichi Komatsu
龍一 小松
Takahiro Kitajima
高広 北島
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POPMAN KK
Sanyo Electric Co Ltd
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POPMAN KK
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品送出通路内のチップ部品を部品取出し位
置に最適且つ高速に搬送する。 【解決手段】 本発明のチップ部品供給装置は、バラ積
み状態の多数のチップ部品Aを一列に整列させてチップ
部品自動装着装置(74)に供給するチップ部品供給装置
(1) において、バラ積み状態の多数のチップ部品を収納
する部品貯溜室(4)と、この部品貯溜室の下方に設けら
れチップ部品を1列に整列させ下方へ移動させる部品整
列通路(10)と、この部品整列通路に接続して設けられチ
ップ部品を所定の取出し位置まで搬送するための部品送
出通路(12)と、この部品送出し通路の部品取出し位置の
近傍にその吸引用開口(90,91) が設けられ真空吸引機構
(60)であって、この真空吸引機構がチップ部品自動装着
装置の作動により駆動されて真空吸引力を発生させると
共にこの真空吸引力により吸引用開口から部品送出通路
内のチップ部品を吸引して部品取出し位置近傍まで送り
出す真空吸引機構と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チップ部品供給装
置に係わり、特に、バラ積み状態の多数のチップ部品を
一列に整列させてチップ部品自動装着装置に供給するチ
ップ部品供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリント基板上には極めて多種多用のチ
ップ部品が実装されるが、このとき、プリント基板上に
チップ部品を搬送して装着(マウント)するためにチッ
プ部品自動装着装置(チップ部品自動マウント装置)が
使用されている。このチップ部品自動装着装置へのチッ
プ部品の供給するために、チップ部品供給装置が必要で
ある。このチップ部品供給装置として、特開平8−48
419号公報に記載されたものが知られている。この公
報に記載されたチップ部品供給装置は、バラ積み状態の
多数のチップ部品を一列に整列させた後、水平方向に延
びる案内溝内に設けられた部品搬送ベルトにより所定位
置まで送り出すようにしている。また、この装置におい
ては、案内溝の前端にストッパーを設け、ベルト上のチ
ップ部品がこのベルトと共に前方に移動するときにはス
トッパーを案内溝の前端に当接させて先頭チップ部品を
所定位置に停止させ、先頭チップ部品がストッパーに当
接して部品全体の移動が停止したときには、2番目チッ
プ部品を部品保持ピンにより内壁に押し付けてその位置
に保持しつつ、先頭チップ部品をストッパーの永久磁石
で吸着したまま前方に移動させて2番目チップ部品との
間に強制的に間隔を形成し、先頭チップ部品の取り出し
を良好に行うようにしている。
【0003】また、特開平8−48419号公報には、
外部から供給される間欠的に吹き出す圧縮空気を使用し
て、チップ部品を整列・搬送させるようにしたものが示
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように構成された
従来のチップ部品供給装置においては、以下のような問
題がある。先ず、部品搬送ベルトを使用した特開平8−
48419号公報に記載されたものにおいては、ベルト
の平面度を保つのが困難であり、このため、案内溝の内
壁の高さを精密に保つことが難しい。この結果、案内溝
内でチップ部品を精度良く保つことができなくなり、部
品立ち、部品重なり等が発生し易くなるという問題が生
じる。特に、極小チップ部品、例えば、1mm(長さ)
×0.5mm(幅)×0.35mm(厚み)のチップ部
品(通称1005サイズ)のように、非常に薄いチップ
部品を搬送する場合には、このような問題が生じ易い。
チップ部品は更に小さくなる方向で開発されており、最
近の最小チップ部品のサイズは、0.6mm×0.3m
m×0.3mm(通称0603サイズ)であり、このチ
ップ部品の場合には、より上記の問題が増大し、チップ
部品を部品搬送ベルトにより安定して搬送することが出
来ない。
【0005】また、部品搬送ベルト上に、ごみ、埃、半
田かす等が付着し易く、そのため、チップ部品を安定し
て搬送することが出来ず、また、保守メンテナンス上も
問題である。
【0006】また、案内溝内でチップ部品の整列速度に
遅れが生じた場合には、部品搬送ベルトは所定の一定速
度で移動しているため、この所定速度以上の速さで整列
速度の遅れを取り戻すことは出来ない。このため、この
タイプのものは、高速化に適していない。さらに、ベル
ト駆動、チップ部品の搬送・分離のための機構が複雑で
あり、そのため、高コストとなり好ましくない。また、
特開平8−48419号公報に記載されたものにおいて
は、チップ部品自動装着装置に圧縮空気を供給する装置
が無い場合が多いため、圧縮空気を供給するための別個
の設備が必要となり、好ましくない。
【0007】そこで、本発明は、上記の従来技術の持つ
問題点を解決するためになされたものであり、チップ部
品を最適且つ高速に搬送してチップ部品自動装着装置に
供給することが出来ると共に保守メンテナンスが易しく
低コストであるチップ部品供給装置を提供することを目
的としている。また、本発明は、追加の駆動源を用いる
ことなく、チップ部品自動装着装置の作動を利用してチ
ップ部品を供給することができるチップ部品供給装置を
提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、バラ積み状態の多数のチップ部品を一
列に整列させてチップ部品自動装着装置に供給するチッ
プ部品供給装置において、バラ積み状態の多数のチップ
部品を収納する部品貯溜室と、この部品貯溜室の下方に
設けられチップ部品を1列に整列させ下方へ移動させる
部品整列通路と、この部品整列通路に接続して設けられ
チップ部品を所定の取出し位置まで搬送するための部品
送出通路と、この部品送出し通路の部品取出し位置の近
傍にその吸引用開口が設けられ真空吸引手段であって、
この真空吸引手段がチップ部品自動装着装置の作動によ
り駆動されて真空吸引力を発生させると共にこの真空吸
引力により吸引用開口から部品送出通路内のチップ部品
を吸引して部品取出し位置近傍まで送り出す真空吸引手
段と、を有することを特徴としている。
【0009】このように構成された本発明においては、
部品貯溜室に収納されたバラ積み状態の多数のチップ部
品が部品整列通路により1列に整列する。チップ部品は
この部品整列通路から部品送出通路に移動する。部品送
出通路内のチップ部品は、真空吸引手段により、所定の
取出し位置まで搬送される。この真空吸引手段は、チッ
プ部品自動装着装置の作動により駆動されて真空吸引力
を発生するようになっている。
【0010】本発明は、更に、部品送出通路内の先端の
チップ部品と2番目のチップ部品との間に所定の間隔を
形成して先端のチップ部品を2番目のチップ部品から分
離する部品分離手段を有することが好ましい。本発明に
おいて、部品分離手段は、部品送出通路の先端のチップ
部品を部品取出し位置近傍に停止させるためのストッパ
手段と、このストッパ手段に配置され先端のチップ部品
を磁力により吸着させるマグネット手段と、マグネット
手段が先端のチップ部品を吸着した状態でストッパ手段
を先端のチップ部品を2番目のチップ部品から分離させ
る方向に移動させる移動手段と、を有することが好まし
い。本発明において、部品分離手段は、部品送出通路の
先端のチップ部品を部品取出し位置近傍に停止させるた
めのストッパ手段と、このストッパ手段に設けられ先端
のチップ部品を真空吸引力により吸着させる真空吸着手
段と、真空吸着手段が先端のチップ部品を吸着した状態
でストッパ手段を先端のチップ部品を2番目のチップ部
品から分離させる方向に移動させる移動手段と、を有す
ることが好ましい。
【0011】本発明において、部品送出通路は、チップ
部品が通過する本通路とこの本通路に沿って設けられた
チップ部品が入り込まない程度の大きさの側道を有し、
この側道により、真空吸引手段による部品送出通路内の
真空吸引力を増大させることが好ましい。更に、本発明
においては、部品送出通路は、部品整列通路の側の部分
が一定の通路幅を有し、部品取出し位置の側の部分が部
品取出し位置に向って通路幅が徐々に減少するように形
成されているのが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して説明する。図1及び図2に示すように、1
は本発明の実施形態によるチップ部品供給装置であり、
このチップ部品供給装置1は、ハウジング2を備えてい
る。このハウジング2の内部の上方には、3次元的空間
内にバラ積み状態のチップ部品Aを貯溜する第1部品貯
溜室4が形成されている。この第1部品貯溜室4の上端
側には開口が形成され、この開口が蓋6により閉じられ
ている。第1部品貯留室4内には、部品収納ケース(図
示せず)から多数個(一般には数千〜数万個)のチップ
部品Aが蓋6を開いて予め収納されている。ここで、チ
ップ部品Aは、一般的には直方体形状の部品であり、例
として、チップコンデンサやチップ抵抗器(例えば、長
さL×幅W×厚さT=1.0mm ×0.5mm ×0.35mm)があ
る。図3は、このチップ抵抗器(チップ部品A)を示し
ている。
【0013】第1部品貯溜室4の下方で且つハウジング
2の前面側に沿って、部品厚さ方向に部品が互いに重な
らない状態の2次元的空間内に多数個のチップ部品Aを
貯溜する第2部品貯溜室8が形成されている。さらに、
この第2部品貯溜室8の下方で且つハウジング2の前面
側に沿って、部品の横断面形状に見合うように形成され
た空間内にチップ部品Aを1列に整列させて下方に移動
させる部品整列通路10が形成されている。この部品整
列通路10の下端部には、チップ部品Aを所定位置まで
水平方向に移動させる部品送出通路12が接続して設け
られている。より具体的に言えば、第2部品貯溜室8
は、部品送出方向Fに対して直交する面(ハウジング2
の前面側)に沿って形成されている。また、この第2部
品貯溜室8の厚みG(図4参照)は、図3に示すチップ
部品Aの厚みTに対応した厚みである。ここで、チップ
部品Aの厚みTは、図3における長さL、幅W、厚さT
のうち最小値を意味している。
【0014】また、3次元的部品配置空間を形成する第
1部品貯溜室4の底面部14は、チップ部品Aが自重で
滑り落ちることができる程度に傾斜して形成されてい
る。
【0015】図4及び図5に示すように、第1部品貯溜
室4、第2部品貯溜室8及び部品整列通路10に連通し
且つチップ部品Aの送り出し方向Fと直交する面に沿っ
て形成された空間内には、上下方向に往復運動をする整
列板16が設けられている。この整列板16は、第1整
列部18と第2整列部20から構成されている。第1整
列部18は、部品送出方向に所定の空間を介して離間し
て設けられた2つの壁面部材22を有する。図4に示す
ように、左側の壁面部材22の先端部には、傾斜面22
aが形成され、右側の壁面部材22の先端部には、所定
の角度を持った凹部である傾斜面22bが形成されてい
る。また、第2整列部20は、2つの壁面部材22の間
に形成され部品が自重で滑り落ちる程度に傾斜した傾斜
溝24を有する。この傾斜溝24の厚みIは、第2部品
貯溜室8の厚みGと同一であり、第2部品貯溜室8の一
部としても機能している。なお、図4の仮想線は、整列
板16が上方に移動した位置を示している。
【0016】次に、図2、図4、図5及び図6に示すよ
うに、第2部品貯溜室8内の右側(図5において)の側
方には、第1可動プレート30が、支点32を中心に揺
動可能なように設けられている。この第1可動プレート
30の第2部品貯溜室8に向いた部分には、部品が自重
により落下できる程度に傾斜した傾斜面30aが形成さ
れ、また、整列板16に対向する部分には、整列板16
と共に部品通路を形成する直線部30bが形成されてい
る。また、第1可動プレート30の下端部には、スプリ
ング34が設けられており、第1可動プレート30を図
5中時計回り方向に付勢している。また、36は、スト
ッパーであり、このストッパー36により、第1可動プ
レート30がスプリング34により付勢されても、所定
位置に保持されるようになっている。
【0017】また、図2、図5及び図6に示すように、
第1部品貯溜室4の下部で且つ整列板16の右側(図5
及び図6において)の側面部には、第2可動プレート4
0が、支点42を中心に揺動可能なように設けられてい
る。この第2可動プレート40の右側面には、板バネ4
4が取り付けられており、第2可動プレート40を時計
回りの方向に付勢している。この第2可動プレート40
の第1部品貯溜室4に向いた部分には、部品が自重によ
り落下できる程度に傾斜した傾斜面40aが形成され、
また、第2部品貯溜室8に向いた部分には、第2部品貯
溜室8の一部を形成するための垂直面40bが形成さ
れ、さらに、第2可動プレート40の左側端部40cは
整列板16に接触しており、これにより、整列板16が
ストッパーとして機能している。
【0018】さらに、図2、図4及び図6に示すよう
に、第1部品貯溜室4の下部で且つ整列板16の背面部
(図4及ぶ図6において)には、第3可動プレート50
が、支点52を中心に揺動可能なように設けられてい
る。この第3可動プレート50の左側面には、スプリン
グ54が取り付けられており、第3可動プレート50を
反時計回りの方向に付勢している。この第3可動プレー
ト50の第1部品貯溜室4に向いた部分には、部品が自
重により落下できる程度に傾斜した傾斜面50aが形成
され、この傾斜面50aと左側の壁面部材22の傾斜面
22aとが整列板16が最下位置にあるとき連続するよ
うになっている。さらに、第3可動プレート50の左側
端部50bは整列板16に接触しており、これにより、
整列板16がストッパーとして機能している。
【0019】ここで、図1に示すように、部品整列通路
10は、ハウジング2内に取り付けられ、チップ部品A
の姿勢をチップ部品送出方向Fに沿って捩じることなく
下方に自重により移動させ、部品送出通路12に導くよ
うになっている。るようになっている。さらに、部品送
出通路12は、上側ブロック56及び下側ブロック58
により形成されている(図17及び図18参照)。後述
する真空吸引時は、外部に空気が漏れないようにシール
されている。ここで、図1に示すように、チップ部品供
給装置1のチップ部品Aの供給側には、チップ部品自動
装着装置(自動マウント装置)74が配置されている。
この自動マウント装置74の本体の下部には、チップ部
品Aを受け取るためのノズル76が設けられている。ま
た、チップ部品自動装着装置74の本体の下部にはアク
チュエータアーム78が設けらている。このアクチュエ
ータアーム78は、チップ部品自動装着装置74の作動
と同期させて上述した整列板16及び後述の真空吸引機
構60を駆動させるためのものである。
【0020】図1に示すように、このアクチュエータア
ーム78の下方には、後述するエアシリンダ用レバー8
0が設けられ、さらに、このエアシリンダ用レバー80
の下方には、整列板16を上下移動させるための整列板
用レバー160が設けられている。この整列板用レバー
160は、支点162を中心に回動する。整列板用レバ
ー160の右側端部には、上下移動するスライドガイド
164の下端部が連結されている。このスライドガイド
164の上端部は、整列板16と連結されている。この
ように、チップ部品Aを受け取るためのノズル76の上
下動に同期してアクチュエータアーム78も上下動し、
このアクチュエータアーム78の上下動からエアシリダ
用レバー80を介して整列板用レバー160が回動し、
これにより、スライドガイド164が上下移動し、この
結果、整列板16が上下移動するようになっている。
【0021】次にこのように構成された本実施形態にお
けるチップ部品を整列させて第1部品貯溜室4から部品
送出通路12まで移動させる動作を説明する。まず、多
数個のチップ部品Aがバラ積み状態で収納されている部
品収納ケース4から、チップ部品Aが第1部品貯溜室4
内に供給される。次に、第1部品貯溜室4の3次元空間
内でバラ積み状態のままで収納されたチップ部品Aは、
第1部品貯溜室4の底面部14に沿って自重により下方
へ滑り落ち、整列板16の第1整列部18(壁面部材2
2)の傾斜面22a,22b)及び第2整列部20の傾
斜溝24(図4及び図5参照)を経由して、第2部品貯
溜室8に落下する。このとき、チップ部品Aの幾つかは
第1部品貯溜室4からスムーズに直接第2部品貯溜室8
に落下する。しかしながら、このとき、第1部品貯溜室
4内において、ハウジング2の底面部14で整列して自
重により滑り落ちようとする部品と整列板16の第1整
列部18の傾斜面22a,22bから滑り落ちようとす
る部品が集中し過ぎて楔状に食い込み、第1部品貯溜室
4の底面部14で整列した部品が第2部品貯溜室8へ落
下できなくなることがある。しかしながら、本実施形態
においては、整列板16の壁面部材22を上昇させ第1
部品貯蔵室4内に突き上げることにより、楔状に食い込
んだチップ部品Aが上方に解き放たれる。これにより、
部品の楔状の食い込みが解消され、このとき、2つの壁
面部材22の間の傾斜溝24内に、壁面部材22の傾斜
面22a,22b及び壁面部材22の側部からチップ部
品がスムーズに導かれ、第2部品貯溜室8へ向かって自
重により下方へ滑り落ちる。このようにして、チップ部
品Aは、第2部品貯溜室4内で、部品の厚さ方向に互い
に重なり合わない状態で2次元形空間に収納される。
【0022】この後、整列板16は、下方に移動する。
このような、整列板16の上下移動が、所定のタイミン
グで繰り返される。
【0023】このようにして、チップ部品Aが、第1部
品貯溜室4から第2部品貯溜室8に移動する際、整列板
16が上下移動することにより、整列板16の第1整列
部18の側部と第1部品貯溜室4との間でチップ部品が
はさみ込まれたり(整列板16の上昇動作時)、チップ
部品が引き込まれたり(整列板16の下降動作時)する
場合がある。このように部品がはさみ込まれたり引き込
まれた場合には、チップ部品自体が損傷したり、整列板
16及び第2可動プレート40に傷が付き好ましくな
い。本実施形態においては、このような場合、第2可動
プレート40が、支点42を中心にしてスプリングの付
勢力に抗して図5中反時計回りの方向に揺動して整列板
16の側部から後退する。この結果、整列板16の側部
と第1部品貯溜室4との間により大きな空間が形成され
るため、このようなチップ部品のはさみ込みや引き込み
が確実に防止される。
【0024】また、同様に、チップ部品Aが、第1部品
貯溜室4から第2部品貯溜室8に移動する際、整列板1
6が上下移動することにより、整列板16の第1整列部
18の背面部と第2部品貯溜室8との間でチップ部品が
はさみ込まれたり(整列板16の上昇動作時)、チップ
部品が引き込まれたり(整列板16の下降動作時)する
場合がある。このように部品がはさみ込まれたり引き込
まれた場合には、チップ部品自体が損傷したり、整列板
16及び第3可動プレート50に傷が付き好ましくな
い。本実施形態においては、このような場合、第3可動
プレート50が、支点52を中心にしてスプリングの付
勢力に抗して図4中時計回りの方向に揺動して整列板1
6の背面部から後退する。この結果、整列板16の背面
部と第1部品貯溜室4との間により大きな空間が形成さ
れるため、このようなチップ部品のはさみ込みや引き込
みが確実に防止される。
【0025】次に、第2部品貯溜室8内に収納されたチ
ップ部品Aは、第2整列部20の傾斜溝24と第1可動
プレート30の傾斜面30aに沿って自重により部品整
列通路10に向かって下方へ滑り落ちる。このとき、第
2整列部20の傾斜溝24上に整列して自重により滑り
落ちようとする部品と第1可動プレート30の傾斜面3
0a上に整列して自重により滑り落ちようとする部品と
が集中し過ぎて楔状に食い込み、部品が部品整列通路1
0へ落下できなくなることがある。しかしながら、本実
施形態においては、整列板16が上方に移動するため、
整列板16の傾斜面24が共に上方に移動し、傾斜面2
4により部品整列通路10の入り口付近に集中しすぎて
楔状に食い込んだ部品が上方に解き放たれ、これによ
り、楔状の食い込みが解消される。このとき、チップ部
品Aは、第1可動プレート30の傾斜面30a上で再び
整列し、スムーズに部品整列通路10に向かって下方に
滑り落ちる。この後、整列板16は下方に移動する。
【0026】このようにして、チップ部品Aが、第2部
品貯溜室8から部品整列通路10に移動する際、整列板
16が上下移動することにより、整列板16と第1可動
プレート30の直線部30bとの間でチップ部品がはさ
み込まれたり(整列板16の上昇動作時)、チップ部品
が引き込まれたり(整列板16の下降動作時)する場合
がある。このように部品がはさみ込まれたり引き込まれ
た場合には、チップ部品自体が損傷したり、整列板16
及び第1可動プレート30に傷が付き好ましくない。本
実施形態においては、このような場合、第1可動プレー
ト30が、支点32を中心にしてスプリング34の付勢
力に抗して図5反時計回りの方向に揺動して整列板16
から後退する。この結果、整列板16と第1可動プレー
ト30の直線部30bとの間により大きな空間が形成さ
れるため、このようなチップ部品のはさみ込みや引き込
みが確実に防止される。
【0027】次に、部品整列通路10へ導かれたチップ
部品Aは、部品整列通路10内を自重により落下し、部
品送出通路12に載り移る。
【0028】次に、図1及び図7乃至図13により、チ
ップ部品Aを真空吸引力により部品送出通路12から部
品取出し位置まで送り出す真空吸引機構60を説明す
る。主に、図1及び図7に示すように、この真空吸引機
構60は、エアシリンダ62を備えている。このエアシ
リンダ62は、ピストンヘッド64とこのピストンヘッ
ド64に結合されたピストンロッド66と、ピストンヘ
ッド64により仕切られたロッド側シリンダ室68と、
ヘッド側シリンダ室70と、ピストンロッド66がシリ
ンダ室から外へ伸びるように付勢するスプリング72と
を備えている。ピストンロッド66は、ヘッド側とは反
対方向である先端に、先端部66aを有している。
【0029】次に、アクチュエータアーム78の下方に
は、ほぼT字状のエアシリンダ用レバー80がハウジン
グ2に支点82を介して取り付けられ、この支点82を
中心にして回動できるようになっている。このエアシリ
ンダ用レバー80の下方側にはスプリング84が取り付
けられ、時計周り方向に付勢している。また、86はス
トッパーであり、このストッパー86により、スプリン
グ84の付勢力によりエアシリンダ用レバー80が所定
位置以上に回動しないようになっている。エアシリンダ
62のロッド側シリンダ室68には、真空用導管88の
一端が接続され、この真空用導管88の他端は、部品送
出通路12の部品取出し位置の近傍に設けられた吸引口
90及び吸引スリット91により部品送出通路12と接
続されている。
【0030】なお、図12及び図13に示すように、吸
引口90は、部品送出通路12と連通すると共に真空吸
引時に先端のチップ部品の真下に開口するように形成さ
れ、一方、吸引スリット91は、部品送出通路12と連
通すると共に先端チップ部品の先頭の両側の下方に開口
するように形成されており、これらの吸引口90及び吸
引スリット91が吸引用開口となっている。また、真空
用導管88は、途中で分岐し分岐導管92となってい
る。真空用導管88のこの分岐より部品送出通路12側
には、空気を部品送出通路12からロッド側シリンダ室
68に流すと共に空気が部品送出通路12に逆流しない
ようにするためのチェック弁94が設けられている。分
岐導管92には、空気をロッド側シリンダ室68から大
気側に排出しその逆方向には流れないようするためのチ
ェック弁96が設けられている。さらに、ヘッド側シリ
ンダ室70にも、導管98が接続されており、この導管
98により、ヘッド側シリンダ室70内に空気を導入し
また大気側に空気を排出するようにしている。
【0031】この真空吸引機構60は、以下のように動
作する。チップ部品自動装着装置74のアクチュエータ
アーム78が、図1及び図7に示す位置から下降する
と、アクチュエータアーム78の下端部がエアシリンダ
用レバー80の上方端に接触して下方に押し下げられ、
これによりレバー80が半時計周りに回動し、レバー8
0の下方端がピストンロッド66の先端部66aを押
す。これにより、ピストンロッド66は、スプリング7
2に抗して、図1及び図7において、右方に移動する。
このとき、ヘッド側シリンダ室70内の空気は、導管9
8から大気側に排出される。ロッド側シリンダ室68
は、容積が増大することにより、その内部が真空(負
圧)となり、これにより、部品送出通路12内の空気が
吸引口90及び吸引スリット91を介して吸引され真空
用導管88及びチェック弁94を経てロッド側シリンダ
室68内に導入される。このようにして、部品送出通路
12内の空気が吸引されることにより、この空気に流動
により、部品送出通路12内のチップ部品Aが取出し位
置近傍まで送り出される。その後、アクチュエータアー
ム78が上昇することにより、エアシリンダ用レバー8
0は、スプリング84の付勢力により時計周り方向に回
動し、ストッパー86により所定の位置(図1及び図7
に示す位置8)で停止する。このレバー80が時計周り
方向に回動して戻ることにより、スプリング72の付勢
力によりピストンロッド66が左方に移動する。このと
き、ロッド側シリンダ室68内の空気はピストンヘッド
64により押圧され、チェック弁96及び分岐導管92
を経て大気側に排出される。また、ヘッド側シリンダ室
70内部には導管98から空気が導入される。このよう
にして、チップ部品自動装着装置74のアクチュエータ
アーム78が上下動をすることにより、真空吸引機構6
0により、部品送出通路12内のチップ部品Aが連続的
に取出し位置近傍まで送り出される。
【0032】次に、チップ部品Aを、部品取出し位置に
て、部品送出通路12から取り出すために、部品送出通
路12内の先端のチップ部品を2番目のチップ部品から
分離させる必要があるが、そのための部品分離機構10
0を説明する。また、部品送出通路12内のチップ部品
Aの部品取り出し位置で取り出す際、シャッタ機構10
2を作動させる必要があり、このシャッタ機構102も
併せて説明する。図8乃至図16に示すように、この部
品分離機構100は、部品送出通路12内の先端のチッ
プ部品を部品取出し位置近傍に停止させるためのストッ
パ104と、ストッパ104の部品送出通路12の先端
側に取り付けられたチップ部品吸着用のマグネット10
6(図13参照)と、ストッパ104を駆動させるため
の第1レバー108と、この第1レバー108を駆動さ
せる駆動用レバー110等から構成されている。ここ
で、この駆動用レバー110の下端側は、図1に示すよ
うに、チップ部品自動装着装置74の一部である分離機
構及びシャッタ機構用のアクチュエータアーム112と
接続されている。なお、このアクチュエータアーム11
2は、チップ部品Aを受け取るためのノズル76の上下
動に同期して、アクチュエータアーム78と同様に、左
右方向に往復運動するようになっている。
【0033】更に、この部品分離機構100の細部を説
明する。ストッパ104は、部品送出方向に沿って移動
可能に配置され、このストッパ104の左端(図14参
照)には、ストッパ104を部品送出通路12に押し付
けるように付勢するスプリング114が設けられてい
る。ストッパ104の右側部(図9参照)には第1レバ
ー108のレバー部108dが挿入される挿入空間11
6が形成され、この挿入空間116には回転自在のロー
ラ118が取り付けられている。ここで、この挿入空間
116は、後述する第2レバー134も挿入されるよう
になっている。次に、第1レバー108は、支点120
を中心に回動可能であり、図14等に示すように、第1
レバー108の上方部108aには、スプリング122
が取り付けられ、第1レバー108を反時計周りの方向
に付勢している。また、第1レバー108の下方部10
8bの上方の所定位置には、第1レバー108の回動を
停止させるためのストッパ124が設けられている。さ
らに、第1レバー108の下方部には突起部108c
(図11参照)が形成されている。
【0034】駆動用レバー110は、支点126を中心
に回動可能であり、図14等に示すように、駆動用レバ
ー110の上方部110aには、第1レバー108の突
起部108cと接触して第1レバー108を回動させる
突起部110c(図11参照)が形成されている。ま
た、駆動用レバー110の下方部110bには、スプリ
ング128が取り付けられ、駆動用レバー110を反時
計周りの方向に付勢している。また、駆動用レバー11
0の下方部110bの右側の所定位置には、駆動用レバ
ー110の回動を停止させるためのストッパ130が設
けられている。
【0035】次に、図8乃至図16により、シャッタ機
構102を説明する。シャッタ機構102は、部品分離
機構100のストッパ104の上方に設けられたシャッ
タ132を有し、このシャッタ132は、部品送出方向
に沿って移動可能に設けられている。このシャッタ13
2は、部品送出通路12内のチップ部品Aを真空吸引機
構60により送り出すときに、図8、図13及び図14
に示すように、部品取出し位置を覆って(又は閉鎖し
て)部品送出通路12の真空状態を維持するためのもの
である。また、シャッタ機構102は、シャッタ132
を駆動させるための第2レバー134を有しており、こ
の第2レバー134は駆動用レバー110により駆動さ
れるようになっている。
【0036】このシャッタ機構102の細部を説明する
と、シャッタ132の左端(図14参照)には、シャッ
タ132を部品送出通路12の上側ブロック56及びこ
の上側ブロック56の先端部側に取り付けれれたゴム1
36(図13参照)に押し付けるように付勢するスプリ
ング138が設けられている。また、シャッタ132に
は第2レバー134のレバー部134dが挿入され且つ
上述したストッパ104に形成された挿入空間116と
連通する挿入空間140が形成され、この挿入空間14
0には回転自在のローラ142が取り付けられている。
次に、第2レバー134は、支点144(第1レバー1
08の支点120と同じ)を中心に回動可能であり、図
14等に示すように、第2レバー134の左側端134
aには、スプリング146が取り付けられ、第2レバー
134を時計周りの方向に付勢している。また、第2レ
バー134の右方部134bの下方の所定位置には、第
2レバー134の回動を停止させるためのストッパ14
8が設けられている。さらに、第2レバー134の右側
端134c(図14において)には、図11及び図14
に示すように、係合部134eが一体的に形成されてい
る。この第2レバー134の係合部134eは、駆動用
レバー110の突起部110cと接触することにより、
駆動用レバー110により回動するようになっている。
【0037】次に、これらの部品分離機構100及びシ
ャッタ機構102の動作を説明する。先ず、図8、図1
3及び図14に示すように、この状態は、真空吸引機構
60が作動し、部品送出通路12内のチップ部品Aが真
空により吸引され、先端のチップ部品Aがストッパ10
4のマグネット106に吸着された状態である。この状
態では、部品分離機構100及びシャッタ機構102用
のアクチュエータ112と駆動用レバー110とは距離
が徐々に小さくなっている状態であるが、両者は接触し
ていないので、駆動用レバー110には外力が作用して
いない。また、第1レバー108及び第2レバー134
も同様に外力が作用しておらず、この結果、部品分離機
構100は、スプリング114により部品送出通路12
に押し付けられており、シャッタ機構102も同様にス
プリング138により蓋6及びゴム136に押し付けら
れ、部品送出通路12内部を真空状態(負圧状態)に保
持している。
【0038】次に、図15に示す状態となる。この状態
は、アクチュエータ112が左側に向って移動して駆動
用レバー110と接触し、駆動用レバー110が所定の
角度だけ時計周り方向に回動した状態である。この状態
では、駆動用レバー110が回動することにより、第1
レバー108もスプリング122の付勢力により反時計
周りの方向に所定角度だけ回動する。この結果、第1レ
バー108のレバー部108dがストッパ104のロー
ラ118と接触してストッパ104自体が図中左方に移
動する。このとき、ストッパ104のマグネット106
には、先端のチップ部品Aが吸着されているため、この
先端のチップ部品Aがストッパ104と一緒に左方に所
定距離だけ移動し、2番目のチップ部品Aとの間に所定
の間隔Sが形成される。このようにして、先端のチップ
部品Aが2番目のチップ部品Aと分離される。このとき
の先端のチップ部品Aの位置が、部品の取り出し位置で
ある。
【0039】次に、図16に示す状態となる。この状態
は、アクチュエータ112が更に左側に向って移動して
駆動用レバー110を更に所定の角度だけ時計周り方向
に回動した状態である。この状態では、駆動用レバー1
10が更に回動することにより、駆動用レバー110の
突起部110cと第2レバー134の係合部134eが
接触し、スプリング146の付勢力に抗して第2レバー
134を所定角度だけ反時計周りの方向に回動させる。
このとき、第1レバー108は、ストッパ124に接触
して回動動作がストップされ、図15の状態の位置に保
持されている。第2レバー134が所定角度だけ回動す
ることにより、そのレバー部134dがシャッタ132
のローラ142と接触してシャッタ132自体が図中左
方に移動する。このとき、部品の取り出し位置の上方が
開放され、ノズル76が下降し、取り出し位置にある先
端のチップ部品Aがノズル76により吸着されピックア
ップされる。
【0040】ノズル76により先端のチップ部品Aが取
り出され後は、順番に、図16、図15、図14の状態
になり、同様な動作が繰り返される。図17は、本実施
形態の部品送出通路12を示す断面図である。部品送出
通路12の断面は、チップ部品Aの断面より所定の長さ
だけ大きく形成され、両者の間に隙間が存在している。
この隙間に空気が真空吸引され、これによりチップ部品
Aが部品送出通路12内を移動する。
【0041】また、図18は本実施形態の変形例による
部品送出通路を示す断面図である。この変形例による部
品送出通路150は、チップ部品が通過する本通路15
0alの両側上方にチップ部品が入り込まない程度の大
きさの側道150bを備えている。この側道150bが
存在することにより、多量の空気が真空吸引され、その
分空気の流量が増大するため、チップ部品の搬送力が増
大する。
【0042】更に、図19は本実施形態の他の変形例に
よる部品送出通路を示す部分平面図であり、図20は図
19の部分正面図である。この変形例による部品送出通
路151は、部品整列通路10の側の部分(図19にお
いて右側)が一定の通路幅を有し、部品取出し位置の側
の部分(図19の左側)が部品取出し位置(図19の左
端)に向って通路幅が徐々に減少するように形成されて
いる。より具体的に説明すると、通路151の一方の側
(図19の下側)の側壁151aは直線的に延びるよう
に形成され、他方の側(図19の上側)では、側壁15
1aと側壁151bの間が比較的広めの幅w1 を有し、
側壁151aと側壁151cの間が一定の角度(θ=2
度)を持つテーパ状となって部品取出し位置に向って通
路幅が徐々に減少し、側壁151aと側壁151dの間
が比較的狭い幅w2 を有するように形成されている。
【0043】このように部品送出通路151では、比較
的広めの幅w1 を形成す共に部品取出し位置に向って通
路幅が徐々に減少するように形成されているため、一定
幅の部品送出通路よりも、多量の空気が真空吸引され、
その分空気の流量が増大するため、チップ部品の搬送力
が増大する。
【0044】次に、図21により、本発明の他の実施形
態を説明する。この実施形態では、部品分離機構が上述
した実施形態と異なるのみであり、他の構成は同じであ
る。即ち、この実施形態では、ストッパ104に取り付
けたマグネット106の代わりに、ストッパ104に真
空吸着機構152を設けている。この真空吸着機構15
2の一端は、真空用導管88に接続され、他端には、部
品送出通路12の先端のチップ部品Aの先端側の側面に
対向するような真空口154が形成されている。この真
空口154に先端のチップ部品Aが吸着され、この状態
で、第1レバー108によりストッパ104が左方に所
定距離だけ移動することにより、先端のチップ部品が2
番目のチップ部品から分離される。
【0045】以上説明した本発明の実施形態において
は、チップ部品自動装着装置74のチップ部品を受け取
るためのノズル76の上下動に同期した所定のタイミン
グでアクチュエータアーム78及び112がそれぞれ駆
動される。従って、本実施形態では、整列板16の上下
移動、真空吸引機構60による真空吸引動作、部品分離
機構100による先端チップ部品と2番目のチップ部品
の分離動作、シャッタ機構102による部品取り出し位
置における開閉動作の全てが、同じタイミングで行われ
る。従って、チップ部品供給装置及びチップ部品自動装
着装置以外の外部に追加の駆動源を設ける必要がない。
そのため、機構が比較的簡易となり、低コスト化が図れ
る。
【0046】本実施形態では、部品送出通路12内のチ
ップ部品を取出し位置まで真空吸引機構60により送り
出すようにしているため、従来用いていた搬送用ベルト
を使用する必要がない。そのため、搬送用ベルトを用い
たタイプのものと比較して、部品送出通路12の形状を
精度を上げて製作することができる。それにより、極小
チップ部品を搬送する場合に生じる部品の重なり、部品
反転等の問題がなくなる。また、部品整列時に部品取り
出し速度に一時的に追いつかなくなったチップ部品も、
ベルト搬送では搬送速度が制限されていたが、本実施形
態では、真空吸引によりチップ部品を搬送しているた
め、一度に部品送出通路12内にあるチップ部品を大量
に搬送することができ、遅れを取り戻すことができる。
このため、高速部品供給に最適である。
【0047】また、従来のベルト搬送のタイプに比べ
て、本実施形態で使用されている真空吸引機構60は、
機構部品の可動部分が非常に少なくなり、簡易な機構と
なっている。このため、大幅なコストダウンが可能とな
る。また、真空吸引機構60により部品送出通路12内
のチップ部品を搬送するようにしているため、部品と部
品が押し付け合う力が少なく、しかも、圧縮吸気に比べ
て、残存の真空が短時間でなくなり、部品の搬送及び部
品の分離が安定する。また、部品分離機構100を用い
て、ストッパ104のマグネット106又は真空吸着機
構152により先端のチップ部品を吸着するようにして
いるため、先端のチップ部品の取出し位置の位置精度を
高め、部品取出しの確率を高くすることができる。
【0048】また、部品送出通路150には、側道を設
けているため、この側道により、部品送出通路内の空気
の流量が多くなり、その結果、真空吸引力が増大し、チ
ップ部品の搬送力が高まる。さらに、部品送出通路15
1では、比較的広めの幅w1 を形成す共に部品取出し位
置に向って通路幅が徐々に減少するように形成されてい
るため、一定幅の部品送出通路よりも、多量の空気が真
空吸引され、その分空気の流量が増大するため、チップ
部品の搬送力が増大する。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明のチップ供給
装置によれば、チップ部品を最適且つ高速に搬送してチ
ップ部品自動装着装置に供給することが出来ると共に保
守メンテナンスが易しく低コストとなる。さらに、追加
の駆動源を用いることなく、チップ部品自動装着装置の
作動を利用してチップ部品を供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のチップ部品供給装置に係わる一実施
形態を示す正面図
【図2】 図1のチップ部品供給装置を示す部分展開斜
視図
【図3】 チップ部品を示す斜視図
【図4】 図2のP方向から見た部分正面図
【図5】 図2のQ方向から見た部分断面側面図
【図6】 図5のU−U線に沿って見た断面図
【図7】 図1のチップ部品供給装置の真空吸引機構を
示す構成図
【図8】 図1のチップ部品供給装置の部品分離機構及
びシャッタ機構等を示す部分断面図
【図9】 図8の平面図
【図10】 図8の装置を右方から見た側面図
【図11】 図8のR方向から見た部分側面図
【図12】 図1のチップ部品供給装置の部品分離機構
及びシャッタ機構を示す部分拡大平面図
【図13】 図12のV−V線に沿ってみた正面断面図
【図14】 図1のチップ部品供給装置の部品分離機構
及びシャッタ機構の動作を示すための部分拡大正面図
【図15】 図1のチップ部品供給装置の部品分離機構
及びシャッタ機構の動作を示すための部分拡大正面図
【図16】 図1のチップ部品供給装置の部品分離機構
及びシャッタ機構の動作を示すための部分拡大正面図
【図17】 図1のチップ部品供給装置の部品送出通路
を示すW−W線に沿って見た側面断面図
【図18】 図1のチップ部品供給装置の実施形態の変
形例における図17相当する側面断面図
【図19】 図1のチップ部品供給装置の実施形態の他
の変形例による部品送出通路を示す部分平面図
【図20】 図19の部分正面図
【図21】 本発明の他の実施形態における部品分離機
構を示す部分正面断面
【符号の説明】
1 チップ部品供給装置 4 第1部品貯溜室 8 第2部品貯溜室 10 部品整列通路 12、150、151 部品送出通路 16 整列板 56 上側ブロック 58 下側ブロック 60 真空吸引機構 62 エアシリンダ 74 チップ部品自動装着装置 76 ノズル 78、112 アクチュエータアーム 80 エアシリンダ用レバー 88 真空用導管 90 吸引口 91 吸引スリット 92 分岐導管 94、96 チェック弁 100 部品分離機構 102 シャッタ機構 106 マグネット 108 第1レバー 110 駆動用レバー 132 シャッタ 134 第2レバー 150a 側道 151a、151b、151c、151d 側壁 152 真空吸着機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 正田 大三 埼玉県春日部市大字大場872番地 株式会 社ポップマン内 (72)発明者 小松 龍一 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 北島 高広 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 5E313 AA03 CC01 CC02 CC03 CC07 DD01 DD10 DD17 DD42

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バラ積み状態の多数のチップ部品を一列
    に整列させてチップ部品自動装着装置に供給するチップ
    部品供給装置において、 バラ積み状態の多数のチップ部品を収納する部品貯溜室
    と、 この部品貯溜室に連通するように設けられチップ部品を
    1列に整列させる部品整列通路と、 この部品整列通路に接続して設けられチップ部品を所定
    の取出し位置まで搬送するための部品送出通路と、 この部品送出し通路の部品取出し位置の近傍にその吸引
    用開口が設けられた真空吸引手段であって、この真空吸
    引手段が上記チップ部品自動装着装置の作動により駆動
    されて真空吸引力を発生させると共にこの真空吸引力に
    より上記吸引用開口から上記部品送出通路内のチップ部
    品を吸引して上記部品取出し位置近傍まで送り出す上記
    真空吸引手段と、 を有することを特徴とするチップ部品供給装置。
  2. 【請求項2】 更に、上記部品送出通路内の先端のチッ
    プ部品と2番目のチップ部品との間に所定の間隔を形成
    して先端のチップ部品を2番目のチップ部品から分離す
    る部品分離手段を有する請求項1記載のチップ部品供給
    装置。
  3. 【請求項3】 上記部品分離手段は、上記部品送出通路
    の先端のチップ部品を部品取出し位置近傍に停止させる
    ためのストッパ手段と、このストッパ手段に配置され先
    端のチップ部品を磁力により吸着させるマグネット手段
    と、マグネット手段が先端のチップ部品を吸着した状態
    でストッパ手段を先端のチップ部品を2番目のチップ部
    品から分離させる方向に移動させる移動手段と、を有す
    る請求項2記載のチップ部品供給装置。
  4. 【請求項4】 上記部品分離手段は、上記部品送出通路
    の先端のチップ部品を部品取出し位置近傍に停止させる
    ためのストッパ手段と、このストッパ手段に設けられ先
    端のチップ部品を真空吸引力により吸着させる真空吸着
    手段と、真空吸着手段が先端のチップ部品を吸着した状
    態でストッパ手段を先端のチップ部品を2番目のチップ
    部品から分離させる方向に移動させる移動手段と、を有
    する請求項2記載のチップ部品供給装置。
  5. 【請求項5】 上記部品送出通路は、チップ部品が通過
    する本通路とこの本通路に沿って設けられたチップ部品
    が入り込まない程度の大きさの側道を有し、この側道に
    より、上記真空吸引手段による上記部品送出通路内の真
    空吸引力を増大させるようにした請求項1記載のチップ
    部品供給装置。
  6. 【請求項6】 上記部品送出通路は、上記部品整列通路
    の側の部分が一定の通路幅を有し、上記部品取出し位置
    の側の部分が部品取出し位置に向って通路幅が徐々に減
    少するように形成されている請求項1記載のチップ部品
    供給装置。
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