JP4363893B2 - 部品供給方法及び部品供給装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、部品収納室にバラの状態で収納されたチップ部品を整列装置により縦方向に順次一列に整列させた後、このチップ部品を水平方向に搬送通路内を搬送して順次部品取出し位置に供給する部品供給方法及び部品供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の部品供給装置は、一般にバルクフィーダと呼ばれるが、特開2003−8287号公報に開示されているように、チップ部品取出しの際に、最先端部品をマグネットで吸着して次順位の部品とを分離し、また吸着ノズルによる吸着取出時も前記マグネットでチップ部品を保持している。
【0003】
【特許文献】
特開2003−8287号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上述の従来技術では、吸着ノズルによる吸着取出時もマグネットでチップ部品を保持しているため、吸着ノズルの吸着力が前記マグネットの磁力に負けて安定して吸着取出ができないことが発生する。
【0005】
そこで本発明は、最先端チップ部品を次順位のチップ部品と分離した後、安定して確実に最先端チップ部品の吸着取出ができる部品供給装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このため第1の発明は、部品収納室にバラの状態で収納されたチップ部品を整列装置により縦方向に順次一列に整列させた後、このチップ部品を水平方向に搬送通路内を搬送して順次部品取出し位置に供給する部品供給方法において、前記搬送通路内先端に位置するチップ部品を非磁性体の分離プレートを介してマグネットにより吸着し、吸着されている前記チップ部品をマグネット及び前記分離プレートの移動により次順位チップ部品から分離して前記部品取出し位置に供給し、更に前記分離プレートはそのままに前記マグネットを移動させて前記部品取出し位置のチップ部品から前記マグネットを離間させることを特徴とする。
【0007】
第2の発明は、部品収納室にバラの状態で収納されたチップ部品を整列装置により縦方向に順次一列に整列させた後、このチップ部品を水平方向に搬送通路内を搬送して順次部品取出し位置に供給する部品供給方法において、非磁性体の分離プレートに形成された開口部内に移動可能に設けられたマグネットを移動させて前記分離プレートを介して前記マグネットの磁力により前記搬送通路内先端に位置する先端チップ部品を吸着して前記先端チップ部品と次順位チップ部品とを分離し、前記分離プレートはそのままに前記マグネットを移動させて前記先端チップから前記マグネットを離間させることを特徴とする。
【0008】
第3の発明は、部品収納室にバラの状態で収納されたチップ部品を整列装置により縦方向に順次一列に整列させた後、このチップ部品を水平方向に搬送通路内を搬送して順次部品取出し位置に供給する部品供給方法において、前記部品取出し位置を開放するためのシャッタ開閉用駆動装置の駆動により開口部を有する非磁性体の分離プレート及び下面に設けられたマグネットが前記開口部内を移動可能なシャッタを移動させて前記分離プレートを介して前記マグネットの磁力により前記搬送通路内先端に位置するチップ部品を吸着してこのチップ部品と次順位チップ部品とを分離すると共に前記部品取出し位置を一部開放し、前記シャッタ開閉用駆動装置の更なる駆動により前記分離プレートに前記搬送通路内先端に位置するチップ部品を係止した状態で前記分離プレートはそのままに前記シャッタ及び前記マグネットのみを移動させて前記部品取出し位置を完全に開放することを特徴とする。
【0009】
第4の発明は、部品収納室にバラの状態で収納されたチップ部品を整列装置により縦方向に順次一列に整列させた後、このチップ部品を水平方向に搬送通路内を搬送して順次部品取出し位置に供給する部品供給方法において、部品装着装置本体に設けられたアクチュエータアームの上下動に連動して前記整列装置を作動させることにより縦方向に順次一列に整列させる共に前記搬送通路内のチップ部品を搬送させ、前記部品取出し位置を開放するためのシャッタ開閉用駆動装置の駆動により開口部を有する非磁性体の分離プレート及び下面に設けられたマグネットが前記開口部内を移動可能なシャッタを移動させて前記分離プレートを介して前記マグネットの磁力により前記搬送通路内先端に位置するチップ部品を吸着してこのチップ部品と次順位チップ部品とを分離すると共に前記部品取出し位置を一部開放し、前記シャッタ開閉用駆動装置の更なる駆動により前記分離プレートはそのままに前記シャッタ及び前記マグネットのみを移動させて前記部品取出し位置を完全に開放することを特徴とする。
【0010】
第5の発明は、部品収納室にバラの状態で収納されたチップ部品を整列装置により縦方向に順次一列に整列させた後、このチップ部品を水平方向に搬送通路内を搬送して順次部品取出し位置に供給する部品供給装置において、前記搬送通路内先端に位置するチップ部品と次順位チップ部品とを分離するための非磁性体の分離プレートと、前記搬送通路内先端に位置するチップ部品とで前記分離プレートを挟むように設けられ前記分離プレートを介して前記搬送通路内先端に位置するチップ部品を吸着するマグネットと、前記分離プレート及び前記マグネットを移動させて前記搬送通路内先端に位置するチップ部品と次順位チップ部品とを分離して前記部品取出し位置に供給すると共に前記分離プレートはそのままに前記マグネットを移動させて前記マグネットを前記部品取出し位置のチップ部品から離間させる駆動装置とを設けたことを特徴とする。
【0011】
第6の発明は、部品収納室にバラの状態で収納されたチップ部品を整列装置により縦方向に順次一列に整列させた後、このチップ部品を水平方向に搬送通路内を搬送して順次部品取出し位置に供給する部品供給装置において、開口部が開設され前記搬送通路内先端に位置するチップ部品と次順位チップ部品とを分離するための非磁性体の分離プレートと、下面に設けられたマグネットが前記開口部内を移動可能であり前記部品取出し位置を開放するためのシャッタと、前記分離プレート及び前記シャッタを移動させて前記マグネットの磁力により前記分離プレートを介して前記搬送通路内先端に位置するチップ部品を吸着してこのチップ部品と次順位チップ部品とを分離すると共に前記部品取出し位置を一部開放した後前記分離プレートはそのままに前記シャッタ及び前記マグネットのみを移動させて前記部品取出し位置を完全に開放する駆動装置とを設けたことを特徴とする。
【0012】
第7の発明は、部品収納室にバラの状態で収納されたチップ部品を整列装置により縦方向に順次一列に整列させた後、このチップ部品を水平方向に搬送通路内を搬送して順次部品取出し位置に供給する部品供給装置において、開口部が開設され前記搬送通路内先端に位置するチップ部品と次順位チップ部品とを分離するための非磁性体の分離プレートと、下面に設けられたマグネットが前記開口部内を移動可能であり前記部品取出し位置を開放するためのシャッタと、前記分離プレート及び前記シャッタを移動させて前記マグネットの磁力により前記分離プレートを介して前記搬送通路内先端に位置するチップ部品を吸着してこのチップ部品と次順位チップ部品とを分離すると共に前記部品取出し位置を一部開放した後前記分離プレートに前記搬送通路内先端に位置するチップ部品を係止した状態で前記分離プレートはそのままに前記シャッタ及び前記マグネットのみを移動させて前記部品取出し位置を完全に開放する駆動装置とを設けたことを特徴とする。
【0013】
第8の発明は、部品収納室にバラの状態で収納されたチップ部品を整列装置により縦方向に順次一列に整列させた後、このチップ部品を水平方向に搬送通路内を搬送して順次部品取出し位置に供給する部品供給装置において、部品装着装置本体に設けられたアクチュエータアームの上下動に連動して縦方向に順次一列に整列させる整列装置と、同じく前記アクチュエータアームの上下動に連動して前記搬送通路内のチップ部品を搬送させ搬送装置と、開口部が開設され前記搬送通路内先端に位置するチップ部品と次順位チップ部品とを分離するための非磁性体の分離プレートと、下面に設けられたマグネットが前記開口部内を移動可能であり前記部品取出し位置を開放するためのシャッタと、前記分離プレート及び前記シャッタを移動させて前記マグネットの磁力により前記分離プレートを介して前記搬送通路内先端に位置するチップ部品を吸着してこのチップ部品と次順位チップ部品とを分離すると共に前記部品取出し位置を一部開放した後前記分離プレートはそのままに前記シャッタ及び前記マグネットのみを移動させて前記部品取出し位置を完全に開放する駆動装置とを設けたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下図面に基づき、本発明の実施の形態を説明する。先ず、1はいわゆるバルクフィーダと呼ばれる部品供給装置であり、該部品供給装置1は収納ケース2を備えている。この収納ケース2の内部にはバラの状態のチップ部品3を多数個貯留する第1部品貯留室4が形成され、この部品貯留室4の上端に形成された開口は蓋(図示せず)により閉じられており、この第1部品貯留室4の底面部はチップ部品3が自重で滑り落ちることができる程度に傾斜して形成されている。ここで、前記チップ部品3は、一般的には直方体形状の電子部品で、例えばチップコンデンサや抵抗器がある。
【0015】
前記第1部品貯留室4の下端には該第1部品貯留室4に連通する縦長の第2部品貯留室が形成され、この第2部品貯留室の下部には後述する整列装置6が設けられ、下方へと順次一列に整列させて移動させる。さらに、この整列装置6の下端部には前記チップ部品3を部品取出し位置まで水平方向に移動させる後述の搬送装置7が接続されている。
【0016】
ここで、当該部品供給装置1のチップ部品3の供給側には、チップ部品自動装着装置が配置されており、この装着装置本体下部には当該供給装置1からチップ部品3を吸着して取出して図示しないプリント基板上に装着するための上下動可能な吸着ノズル10が設けられている。また、前記装着装置本体下部には上下動可能なアクチュエータアーム11が設けられ、このアーム11はチップ部品自動装着装置の作動と同期して上下動するものである。
【0017】
そして、アクチュエータアーム11の下方には該アーム11の下降によりバネ(図示せず)に抗して支軸14を支点として反時計方向に揺動する作動レバー15が設けられ、この作動レバー15が揺動すると一端部に設けられた当接部17Aに当接してバネ(図示せず)に抗して支軸16を支点として反時計方向に整列用レバー17が揺動する。該整列用レバー17が揺動すると、その周囲に巻装したスプリング(図示せず)を介して作動部材24を上昇させ、該作動部材24上部の2枚の挟持片間に嵌装した偏心ピン25を回動させると共に上昇させ、前記整列装置6を作動させることとなる。
【0018】
該整列装置6は、ボルトを介して装置本体に直接着脱可能に取付けられ、大きく分けて第1形成部材と、透明な合成樹脂材料で作製され該第1形成部材にボルトを介して固定される第2形成部材とからなり、両者でチップ部品3を下方へと順次縦方向に一列に整列させて移動させる整列通路を形成する。即ち、前記偏心ピン25が回動すると、前記第1形成部材の部品攪拌部材を揺動させ、第2部品貯留室内のチップ部品3を下方へと順次一列に整列させて移動させる。
【0019】
一方、チップ部品自動装着装置の作動と同期して水平移動する作動レバー(図示せず)に伝達レバー30の一端部が係合してバネ31の反時計方向への付勢力に抗して支軸32を支点として該伝達レバー30が時計方向に揺動する構成であり、待機時には前記バネ31の付勢力により反時計方向に付勢されて伝達レバー30他端部の当接部30Aがガイド作動レバー33一端部の当接部33Aに圧接しており、この圧接により支軸34を支点としてバネ35により反時計方向へ揺動するよう付勢されているガイド作動レバー33を時計方向に付勢している。即ち、バネ31の付勢力はバネ35の付勢力より強く設定されており、バネ35により反時計方向に揺動するよう付勢されているガイド作動レバー33をバネ31により時計方向に揺動するよう付勢している。しかし、ガイド作動レバー33他端部の係合部33Bが非磁性体である分離プレート40の側面下端部の係合部40Aに係合し、またこの分離プレート40はバネ41により右方へ付勢されて図示しない規制部に当接して右方への移動が規制されている。
【0020】
42は前記ガイド作動レバー33の外方に設けられるシャッタ作動レバーで、前記支軸34を支点として揺動可能でありバネ43により時計方向に付勢されており、このシャッタ作動レバー42の上端の係合部42Aがシャッタ44の側面下端部の係合部44Aに係合してチップ部品3の取出口Sを閉じる方向に付勢している。そして、シャッタ44の側面には細長孔形状の一対のガイド孔44Bが開設され、前記分離プレート40の側面に突設したガイドピン45が夫々嵌合して、分離プレート40に沿ってシャッタ44が移動可能である。そして、待機時には、前記分離プレート40の側面下端部の2つの係合部40Aの一方とシャッタ44の側面下端部の2つの係合部44Aの一方とが当接しており、シャッタ作動レバー42の時計方向への揺動は制限されている。
【0021】
47はストッパで、前記伝達レバー30が時計方向へ揺動した際にバネ35により前記ガイド作動レバー33が反時計方向へ揺動するが、当接部33Cがストッパ47に当接することによりその揺動を規制するためのものである。この規制された状態で、更に前記伝達レバー30が時計方向へ揺動すると、伝達レバー30の当接部30Aがシャッタ作動レバー42の係合部42Bに係合し、バネ43の付勢力に抗してシャッタ作動レバー42を反時計方向に揺動させて、チップ部品3の取出口Sを開くように分離プレート40に沿ってその外側に位置するシャッタ44を移動させる構成である。
【0022】
なお、シャッタ44の下面にはマグネット48が設けられ、このマグネット48は分離プレート40に開設した矩形状の開口40B内をシャッタ44の移動に伴い移動可能である。そして、前記伝達レバー30の揺動に伴って分離プレート40及びシャッタ44が移動した際に、分離プレート40後端に係止している搬送通路内の最先端チップ部品3を分離プレート40を介してマグネット48の磁力により次順位のチップ部品3と分離する構成である。
【0023】
また、アクチュエータアーム11の下降により支軸14を支点として反時計方向に作動レバー15が揺動すると、この作動レバー15下端部の係合部15Aによりバネ(図示せず)により時計方向に付勢された第1伝達レバー49が支軸50を介して反時計方向に揺動して、該第1伝達レバー49にピン51を介して連結している第2伝達レバー52が左方に移動し、ピン53を介して連結された送りレバー55が支軸54を支点として回動可能に設けられる。更に、前記支軸54には図示しないバネにより反時計方向に付勢された送り爪(図示せず)が回動可能に設けられており、この送り爪は前記送りレバー55が時計方向に回動したときに送りギア(図示せず)の所定数の歯を越えるように移動し、送りレバー55が反時計方向に戻るときに送りギアを回動させ、プーリ56を反時計方向に回動させて搬送面が水平な搬送ベルト60を介してチップ部品3を搬送する構成である。
【0024】
尚、前記送りギアと一体にプーリ56が設けられ、このプーリ56と装置本体の中間部に設けられたプーリ61や装置本体の端部に設けられたプーリ62とに搬送ベルト60が張架されている。そして、該搬送ベルト60の移動のため及び該ベルト60に前記整列装置6下端から順次受け継いで載置したチップ部品3の移動のための通路形成部材63及び64が設けられ、これら各プーリ56、62、61、搬送ベルト60及び通路形成部材63及び64とで前記搬送装置7を構成する。
【0025】
尚、前記部品供給装置1は装置本体の後部に配設したリフトアップ用の把手80とロックレバー81とを作業者が把持して、この供給装置1のセットテーブル(図示せず)の前後の位置決め孔(図示せず)にロケートピン83を挿入して位置決めした後、ロックレバー81のフック82が前記セットテーブルの係止ブロック(図示せず)に係止されて、取付けられるものである。
【0026】
以上の構成により、以下動作について説明する。先ず、図1乃至図4に示す状態は待機状態であり、特に図2及び図3に示すように、搬送ベルト60上の最先端のチップ部品3は分離プレート40に係止しており、シャッタ44は通路形成部材63に係止していると共にシャッタ44に固定されたマグネット48は分離プレート40の開口40B内の後端部に当接している状態である。
【0027】
そして、この待機状態において、チップ部品自動装着装置のアクチュエータアーム11が下降し、このアーム11の下端部が作動レバー15を支軸14を支点として反時計方向に揺動させると、この作動レバー15が当接部17Aに当接してバネに抗して支軸16を支点として反時計方向に整列用レバー17を揺動させる。この整列用レバー17が揺動すると、その周囲に巻装したスプリングを介して作動部材24を上昇させ、この作動部材24上部の2枚の挟持片間に嵌装した偏心ピン25を回動させると共に上昇させ、整列装置6を作動させることとなる。従って、第1部品貯留室4の下端に連通する縦長の第2部品貯留室が形成されているが、この第2部品貯留室の下部に設けられた整列装置6により、下方へと順次一列にチップ部品3を整列させて移動させる。
【0028】
また、前記アクチュエータアーム11の下降により支軸14を支点として反時計方向に作動レバー15が揺動すると、この作動レバー15下端部の係合部15Aにより第1伝達レバー49が支軸50を介して反時計方向に揺動して、該第1伝達レバー49にピン51を介して連結している第2伝達レバー52が左方に移動し、ピン53を介して連結された送りレバー55が支軸54を支点として時計方向に回動される。更に、前記支軸54には反時計方向に付勢された送り爪が回動可能に設けられており、前記送りレバー55が時計方向に回動したときに送りギアの所定数の歯を越えるように移動する。
【0029】
一方、チップ部品自動装着装置の作動と同期して作動レバーが水平移動(前方へ)すると、バネ31の反時計方向への付勢力に抗して支軸32を支点として伝達レバー30が時計方向に揺動する。すると、バネ35の付勢力により支軸34を支点としてバネ35により当接部33Cがストッパ47に当接して規制されるまでガイド作動レバー33が反時計方向へ揺動すると共に、係合部33Bが分離プレート40の側面下端部の係合部40Aに係合しているため分離プレート40を及びバネ43に抗してシャッタ作動レバー42を反時計方向に揺動させてシャッタ44を前方へ移動させる(図5乃至図7参照)。
【0030】
従って、搬送ベルト60上の最先端のチップ部品3と次順位のチップ部品3を分離させる。即ち、前記分離プレート40及びシャッタ44を前方へ移動させるから、マグネット48により分離プレート40を介して吸着保持された最先端のチップ部品3は次順位のチップ部品3と分離される。
【0031】
図10に示すように、更に前記伝達レバー30が時計方向に揺動すると、この伝達レバー30の当接部30Aがシャッタ作動レバー42の係合部42Bに係合し、バネ43の付勢力に抗してシャッタ作動レバー42を反時計方向に揺動させて、シャッタ44を分離プレート40に沿ってチップ部品3の取出口Sを開くように前方へ移動させる(図8及び図9参照)。
【0032】
従って、分離プレート40はそのままの状態で、即ち前記搬送通路内先端に位置するチップ部品3を分離プレート40に係止した状態でシャッタ44及びマグネット48が前方に移動する。
【0033】
そして、図13に示すように、更に前記伝達レバー30が時計方向に揺動すると、当接部30Aが係合部42Bに係合しているので、バネ43の付勢力に抗してシャッタ作動レバー42を更に反時計方向に揺動させて、前記分離プレート40の側面のガイドピン45がシャッタ44の側面のガイド孔44Bに嵌合しているので、シャッタ44は分離プレート40に沿ってチップ部品3の取出口Sを更に開くように前方へ移動する(図11及び図12参照)。
【0034】
従って、前記取出口Sに位置する最先端のチップ部品3を吸着ノズル10が下降することにより吸着して取出すことができる。このとき、マグネット48は最先端のチップ部品3からは離れているので、最先端のチップ部品3へのマグネット48の磁力の影響を極力なくすことができ、安定して吸着取出ができる。即ち、チップ部品を吸着したときの部品の姿勢を安定させることができ、また部品吸着率を向上させることができる。
【0035】
そして、前述した動作とは逆に前記伝達レバー30が反時計方向に揺動することにより、初めにシャッタ44だけが取出口Sを閉じる方向に少し移動した後、前記分離プレート40及びシャッタ44が取出口Sを閉じる方向に移動して待機状態となる。
【0036】
一方、アクチュエータアーム11が上昇すると、支軸14を支点として時計方向に作動レバー15が揺動するので、第1伝達レバー49も支軸50を介して時計方向に揺動して、第2伝達レバー52が右方に移動し、ピン53を介して連結された送りレバー55が支軸54を支点として反時計方向に回動される。従って、前記送りギアを反時計方向に回動させ、プーリ56を反時計方向に回動させて搬送面が水平な搬送ベルト60を介してチップ部品3を1ピッチずつ搬送することとなる。
【0037】
以上本発明の実施態様について説明したが、上述の説明に基づいて当業者にとって種々の代替例、修正又は変形が可能であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で前述の種々の代替例、修正又は変形を包含するものである。
【0038】
【発明の効果】
以上のように本発明は、最先端チップ部品を次順位のチップ部品と分離した後、安定して確実に最先端チップ部品の吸着取出ができる部品供給装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】待機状態の部品供給装置の側面図である。
【図2】待機状態の部品供給装置の要部平面図である。
【図3】待機状態の部品供給装置の要部縦断面図である。
【図4】待機状態の部品供給装置の要部側面図である。
【図5】分離プレート及びシャッタが移動した状態の部品供給装置の要部平面図である。
【図6】分離プレート及びシャッタが移動した状態の部品供給装置の要部縦断面図である。
【図7】分離プレート及びシャッタが移動した状態の部品供給装置の要部側面図である。
【図8】シャッタのみが移動した状態の部品供給装置の要部平面図である。
【図9】シャッタが移動した状態の部品供給装置の要部縦断面図である。
【図10】シャッタのみが移動した状態の部品供給装置の要部側面図である。
【図11】シャッタが完全に開放した状態の部品供給装置の要部平面図である。
【図12】シャッタが完全に開放した状態の部品供給装置の要部縦断面図である。
【図13】シャッタが完全に開放した状態の部品供給装置の要部側面図である。
【符号の説明】
1 部品供給装置
2 収納ケース
3 チップ部品
6 整列装置
30 伝達レバー
31 バネ
33 ガイド作動レバー
40 分離プレート
40B 開口
42 シャッタ作動レバー
44 シャッタ
48 マグネット
S 取出口

Claims (8)

  1. 部品収納室にバラの状態で収納されたチップ部品を整列装置により縦方向に順次一列に整列させた後、このチップ部品を水平方向に搬送通路内を搬送して順次部品取出し位置に供給する部品供給方法において、前記搬送通路内先端に位置するチップ部品を非磁性体の分離プレートを介してマグネットにより吸着し、吸着されている前記チップ部品をマグネット及び前記分離プレートの移動により次順位チップ部品から分離して前記部品取出し位置に供給し、更に前記分離プレートはそのままに前記マグネットを移動させて前記部品取出し位置のチップ部品から前記マグネットを離間させることを特徴とする部品供給方法。
  2. 部品収納室にバラの状態で収納されたチップ部品を整列装置により縦方向に順次一列に整列させた後、このチップ部品を水平方向に搬送通路内を搬送して順次部品取出し位置に供給する部品供給方法において、非磁性体の分離プレートに形成された開口部内に移動可能に設けられたマグネットを移動させて前記分離プレートを介して前記マグネットの磁力により前記搬送通路内先端に位置する先端チップ部品を吸着して前記先端チップ部品と次順位チップ部品とを分離し、前記分離プレートはそのままに前記マグネットを移動させて前記先端チップから前記マグネットを離間させることを特徴とする部品供給方法。
  3. 部品収納室にバラの状態で収納されたチップ部品を整列装置により縦方向に順次一列に整列させた後、このチップ部品を水平方向に搬送通路内を搬送して順次部品取出し位置に供給する部品供給方法において、前記部品取出し位置を開放するためのシャッタ開閉用駆動装置の駆動により開口部を有する非磁性体の分離プレート及び下面に設けられたマグネットが前記開口部内を移動可能なシャッタを移動させて前記分離プレートを介して前記マグネットの磁力により前記搬送通路内先端に位置するチップ部品を吸着してこのチップ部品と次順位チップ部品とを分離すると共に前記部品取出し位置を一部開放し、前記シャッタ開閉用駆動装置の更なる駆動により前記分離プレートに前記搬送通路内先端に位置するチップ部品を係止した状態で前記分離プレートはそのままに前記シャッタ及び前記マグネットのみを移動させて前記部品取出し位置を完全に開放することを特徴とする部品供給方法。
  4. 部品収納室にバラの状態で収納されたチップ部品を整列装置により縦方向に順次一列に整列させた後、このチップ部品を水平方向に搬送通路内を搬送して順次部品取出し位置に供給する部品供給方法において、部品装着装置本体に設けられたアクチュエータアームの上下動に連動して前記整列装置を作動させることにより縦方向に順次一列に整列させる共に前記搬送通路内のチップ部品を搬送させ、前記部品取出し位置を開放するためのシャッタ開閉用駆動装置の駆動により開口部を有する非磁性体の分離プレート及び下面に設けられたマグネットが前記開口部内を移動可能なシャッタを移動させて前記分離プレートを介して前記マグネットの磁力により前記搬送通路内先端に位置するチップ部品を吸着してこのチップ部品と次順位チップ部品とを分離すると共に前記部品取出し位置を一部開放し、前記シャッタ開閉用駆動装置の更なる駆動により前記分離プレートはそのままに前記シャッタ及び前記マグネットのみを移動させて前記部品取出し位置を完全に開放することを特徴とする部品供給方法。
  5. 部品収納室にバラの状態で収納されたチップ部品を整列装置により縦方向に順次一列に整列させた後、このチップ部品を水平方向に搬送通路内を搬送して順次部品取出し位置に供給する部品供給装置において、前記搬送通路内先端に位置するチップ部品と次順位チップ部品とを分離するための非磁性体の分離プレートと、前記搬送通路内先端に位置するチップ部品とで前記分離プレートを挟むように設けられ前記分離プレートを介して前記搬送通路内先端に位置するチップ部品を吸着するマグネットと、前記分離プレート及び前記マグネットを移動させて前記搬送通路内先端に位置するチップ部品と次順位チップ部品とを分離して前記部品取出し位置に供給すると共に前記分離プレートはそのままに前記マグネットを移動させて前記マグネットを前記部品取出し位置のチップ部品から離間させる駆動装置とを設けたことを特徴とする部品供給装置。
  6. 部品収納室にバラの状態で収納されたチップ部品を整列装置により縦方向に順次一列に整列させた後、このチップ部品を水平方向に搬送通路内を搬送して順次部品取出し位置に供給する部品供給装置において、開口部が開設され前記搬送通路内先端に位置するチップ部品と次順位チップ部品とを分離するための非磁性体の分離プレートと、下面に設けられたマグネットが前記開口部内を移動可能であり前記部品取出し位置を開放するためのシャッタと、前記分離プレート及び前記シャッタを移動させて前記マグネットの磁力により前記分離プレートを介して前記搬送通路内先端に位置するチップ部品を吸着してこのチップ部品と次順位チップ部品とを分離すると共に前記部品取出し位置を一部開放した後前記分離プレートはそのままに前記シャッタ及び前記マグネットのみを移動させて前記部品取出し位置を完全に開放する駆動装置とを設けたことを特徴とする部品供給装置。
  7. 部品収納室にバラの状態で収納されたチップ部品を整列装置により縦方向に順次一列に整列させた後、このチップ部品を水平方向に搬送通路内を搬送して順次部品取出し位置に供給する部品供給装置において、開口部が開設され前記搬送通路内先端に位置するチップ部品と次順位チップ部品とを分離するための非磁性体の分離プレートと、下面に設けられたマグネットが前記開口部内を移動可能であり前記部品取出し位置を開放するためのシャッタと、前記分離プレート及び前記シャッタを移動させて前記マグネットの磁力により前記分離プレートを介して前記搬送通路内先端に位置するチップ部品を吸着してこのチップ部品と次順位チップ部品とを分離すると共に前記部品取出し位置を一部開放した後前記分離プレートに前記搬送通路内先端に位置するチップ部品を係止した状態で前記分離プレートはそのままに前記シャッタ及び前記マグネットのみを移動させて前記部品取出し位置を完全に開放する駆動装置とを設けたことを特徴とする部品供給装置。
  8. 部品収納室にバラの状態で収納されたチップ部品を整列装置により縦方向に順次一列に整列させた後、このチップ部品を水平方向に搬送通路内を搬送して順次部品取出し位置に供給する部品供給装置において、部品装着装置本体に設けられたアクチュエータアームの上下動に連動して縦方向に順次一列に整列させる整列装置と、同じく前記アクチュエータアームの上下動に連動して前記搬送通路内のチップ部品を搬送させ搬送装置と、開口部が開設され前記搬送通路内先端に位置するチップ部品と次順位チップ部品とを分離するための非磁性体の分離プレートと、下面に設けられたマグネットが前記開口部内を移動可能であり前記部品取出し位置を開放するためのシャッタと、前記分離プレート及び前記シャッタを移動させて前記マグネットの磁力により前記分離プレートを介して前記搬送通路内先端に位置するチップ部品を吸着してこのチップ部品と次順位チップ部品とを分離すると共に前記部品取出し位置を一部開放した後前記分離プレートはそのままに前記シャッタ及び前記マグネットのみを移動させて前記部品取出し位置を完全に開放する駆動装置とを設けたことを特徴とする部品供給装置。
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