JP2000195174A - 光ディスク再生装置 - Google Patents

光ディスク再生装置

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JP2000195174A
JP2000195174A JP10374873A JP37487398A JP2000195174A JP 2000195174 A JP2000195174 A JP 2000195174A JP 10374873 A JP10374873 A JP 10374873A JP 37487398 A JP37487398 A JP 37487398A JP 2000195174 A JP2000195174 A JP 2000195174A
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JP10374873A
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Takeshi Negi
健 根木
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Kenwood KK
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Kenwood KK
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  • Indexing, Searching, Synchronizing, And The Amount Of Synchronization Travel Of Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 音飛びの防止と無駄な電力消費の抑制の両立
を図る。 【解決手段】 高速回転される記録用MD1から読み取り
系が高レートで圧縮音楽データとアドレス情報を読み取
り、ショックプルーフメモリコントローラ15が圧縮音楽
データを高レートでDRAM14に書き込み、該DRAM14から低
レートで読み出す。DRAM14が満杯になれば書き込みを中
断して満杯通知信号を出し、残データ量がW以下になれ
ば空き発生通知信号を出す。システムコントローラ18は
満杯通知が有ると、読み取り系を一旦休止させ、空き発
生通知が有ると再稼働させて前回最後の読み取り位置を
サーチさせ、サーチ後、圧縮音楽データの読み取りとDR
AM14への書き込みを再開させる。コントローラ18は、満
杯通知が有った時、現在の読み取りアドレスをUTOC情報
と照合し、読み取り中の連続記録区間の終了位置近くか
否か判別し、終了位置近くならWを大きくさせ、近くで
なければWを小さくさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ディスク再生装置
に係り、とくに、MD(ミニディスク)プレーヤなどで
位置情報と圧縮音楽データや圧縮画像データなどの所定
の情報単位の記録データが多重記録され、所定の再生出
力レートが得られる速度より高速で回転される光ディス
クから、記録データを間歇的に高レートで読み出してメ
モリに書き込み、該メモリから連続的に所定の再生出力
レートが得られるレートで読み出すようにした光ディス
ク再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】記録用MD(MD−MO;Mini Disc-Ma
gnet Optical)には、内周から外周に掛けてスパイラル
状に形成されたトラックのレコーダブル領域の内、プロ
グラム領域(ユーザ記録領域)に、位置情報であるアド
レス(アドレスは0001クラスタの03セクタの如
く、クラスタ位置とセクタ位置の組み合わせで表現され
る。1クラスタ=36セクタ)と記録データとしての圧
縮音楽データが多重記録されている。圧縮音楽データは
曲単位を情報単位にして記録されている。記録用MDを
再生するMDプレーヤは、スピンドルモータにより記録
用MDを線速度一定で回転させ、光ピックアップから発
射した光ビームをフォーカスサーボで信号面に合焦させ
るとともに、トラッキングサーボとスレッドサーボでト
ラックのトレースをさせ、この状態で、スピンドルモー
タ、光ピックアップ、ヘッドアンプ、ディジタル信号処
理回路、各種サーボ系を含む読み取り系により、記録用
MDから読み取った圧縮音楽データを伸長して出力する
ようになっている。このMDプレーヤには、ショックで
音飛びが生じないようにするためのショックプルーフ機
能が設けられている。
【0003】すなわち、3秒〜10秒ぶん程度の圧縮音
楽データを記憶可能で、再生中は連続的に所定の再生出
力レート(伸長後の音楽データの規格上の出力レートあ
り、MDプレーヤの場合、44.1kHz のサンプリング周波
数に相当)が得られるレートで圧縮音楽データが読み出
されるショックプルーフメモリ(DRAM)が装備され
ている。そして、記録用MDを、所定の再生出力レート
を得るのに必要な線速度より、約5倍速い一定の線速度
で回転し、読み取り系により、当該記録用MDから記録
データを高レートで読み出してショックプルーフメモリ
に書き込む。ショックプルーフメモリへの書き込みレー
トが読み出しレートより約5倍高く、ショックプルーフ
メモリは直ぐに満杯となる。すると、ショックプルーフ
メモリへの書き込みと記録用MDからの圧縮音楽データ
の読み取りを一時的に中断し、光ピックアップで最後に
圧縮音楽データの読み取りを行った記録用MD上の位置
情報を記憶しておく。
【0004】その後、ショックプルーフメモリからの読
み出しの継続で、残データ量が所定の基準量W以下にな
り、所定量の空きが生じると、前回最後に圧縮音楽デー
タを読み取った位置をサーチし、サーチ後再び記録用M
Dから、記録データを高レートで読み出してショックプ
ルーフメモリに書き込むという動作を繰り返す。若し、
ショックが発生したとき、ショックプルーフメモリへの
書き込みを中断し、ショックプルーフメモリにデータが
残っている間に、ショック発生直前の読み取り位置をサ
ーチし、サーチ完了後、圧縮音楽データの読み取りとシ
ョックプルーフメモリへの書き込みを再開することで、
音飛びの発生を防止できる。Wは、ショックが発生した
とき、ショック発生からショック発生直前の読み取り位
置のサーチを完了するまでに必要な最小限の時間分以上
に設定してある。
【0005】完全にブランクな記録用MDに、初めて3
つの曲(トラック)を録音させたとき、プログラム領域
の内周側から外周側にかけて曲番(トラックナンバ)T
NO=1〜3の曲が、各々1つずつの連続記録区間(ア
ドレス順に圧縮音楽データが連続的に記録された区間。
パートとも呼ばれる)A、B、Cに分かれて記録され、
プログラム領域の内周側に存在するUTOC(User Tab
le Of Contents) 領域に、曲別に、曲番と曲を構成する
連続記録区間のスタート位置及びエンド位置のアドレス
とが対応付けられてUTOC情報(ディスクの管理情
報)として記録用MDのUTOC領域に記録される(図
7(1))。記録済の曲は編集可能であり、1番目のT
NO=1の曲の削除をすると、連続記録区間Aについて
の情報がクリアされ、B、Cが各々、曲番TNO=1、
2の曲に変更されたUTOC情報が記録される(図7
(2))。更に、曲番1と2の曲の結合をすると、Bが
曲番1の曲の最初の連続記録区間、Cが曲番1の曲の2
番目の連続記録区間に変更されたUTOC情報が記録さ
れる(図7(3))。このUTOC情報から曲番1の曲
を構成する連続記録区間BとCの位置と組み合わせ順序
が判る。
【0006】この状態で新たに1曲録音すると、最初、
プログラム領域の一番内周寄りのブランク領域の先頭の
アドレスaから記録されていき、連続記録区間Bのスタ
ート位置の直前のアドレスbまでを連続記録区間Aとし
て記録が進むと、次に内周寄りのブランク領域の先頭の
アドレスgに飛んで記録が継続される。そして、アドレ
スgからアドレスhまでが連続記録区間Dとして記録さ
れて曲の録音が終わると、Aが曲番2の曲の最初の連続
記録区間、Dが曲番2の曲の2番目の連続記録区間とし
て追加したUTOC情報が記録される(図8(1))。
このあと、曲番1と2の入れ換えを行うと、Aが曲番1
の曲の最初の連続記録区間、Dが曲番1の曲の2番目の
連続記録区間、Bが曲番2の曲の最初の連続記録区間、
Cが曲番2の曲の2番目の連続記録区間に変更されたU
TOC情報が記録される(図8(2))。このUTOC
情報から曲番1の曲を構成する連続記録区間AとDの位
置と組み合わせ順序が判り、曲番2の曲を構成する連続
記録区間BとCの位置と組み合わせ順序が判る。
【0007】MDプレーヤは、記録済の記録用MDがセ
ットに装填されると、UTOC領域に記録されたディス
クの管理情報であるUTOC情報を読み出して一時記憶
しておく。そして、PLAYキーが押されて順次再生が
指示されれば、先に読み出したUTOC情報を参照して
最小曲番の曲から順に再生していく。この際、再生対象
の曲を構成する連続記録区間が1つであればスタート位
置をサーチして圧縮音楽データの読み取りを開始し、当
該連続記録区間のエンド位置まで読み取りを終われば、
次の曲の最初の連続記録区間のスタート位置をサーチし
て読み取りを開始する。曲を構成する連続記録区間が複
数のn個存在するとき、最初の連続記録区間のスタート
位置をサーチして読み取りを開始し、当該最初の連続記
録区間のエンド位置まで読み取りを終われば、2番目の
連続記録区間のスタート位置をサーチして読み取りを開
始し、2番目の連続記録区間のエンド位置まで読み取り
を終われば、3番目の連続記録区間のスタート位置をサ
ーチして読み取りを開始するという具合にしてn番目の
連続記録区間のエンド位置まで読み取りを終われば、次
の曲の最初の連続記録区間のスタート位置をサーチして
読み取りを開始する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、携帯用MD
プレーヤでは連続再生時間を長くするために余計な電力
消費を防止することが重要であり、ショックプルーフメ
モリが満杯になって記録用MDからの圧縮音楽データの
読み取りを一時的に中断している間、トラッキングサー
ボ系を含む読み取り系全体を休止させるか、または読み
取り系の一部(トラッキングサーボ系を含む)を休止さ
せて無駄な電力消費を抑制するようにしている。
【0009】記録用MDの再生中、記録用MDの或る曲
の或る連続記録区間のエンド位置近くから読み取り系で
圧縮音楽データを読み取ってショックプルーフメモリに
書き込んでいる最中に、ショックプルーフメモリが満杯
になると、次に残データ量がW以下となり、一定量以上
の空きが発生したため読み取りを再開したとき、直ぐに
連続記録区間のエンド位置に来るので、次に再生すべき
連続記録区間のスタート位置をサーチして読み取りを開
始することになる。この次に再生すべき連続記録区間の
スタート位置がそれまで読み取っていた連続記録区間の
エンド位置より離れているとサーチに時間が掛かるの
で、ショックプルーフメモリの残データ量がどんどん減
って遂には残データがなくなってしまい、音切れが発生
してしまう場合があった。この音切れを防止するために
Wを大きくすることが考えられるが、読み取り系の稼働
と休止のサイクルが早くなり、また、1回当たりの休止
期間も短くなるので、電力消費の抑制が難しくなってし
まう。本発明は上記した従来技術の問題に鑑み、音飛び
の防止と無駄な電力消費の抑制の両立を図れる光ディス
ク再生装置を提供することを、その目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
光ディスク再生装置では、位置情報と情報単位別の記録
データが多重記録され、所定の再生出力レートを得る速
度より高速で回転される光ディスクに光ビームを照射
し、反射ビームを受光して記録信号の検出を行う光検出
手段と、光ディスク上の読み取りトラックと光ビームの
照射位置との誤差を示すトラッキングエラー信号を作成
し、該トラッキングエラー信号に基づき光ビームの照射
位置の修正制御をするトラッキングサーボ手段と、光デ
ィスクの信号面と光ビームの合焦点との誤差を示すフォ
ーカスエラー信号を作成し、該フォーカスエラー信号に
基づき光ビームの合焦点の修正制御をするフォーカスサ
ーボ手段と、光ディスク上の読み取りトラックと光検出
手段の位置との誤差を示すスレッドエラー信号を作成
し、該スレッドエラー信号に基づき光検出手段の位置の
修正制御をするスレッドサーボ手段と、光検出手段の検
出出力から光ディスクの記録データと位置情報を復調し
て出力する信号処理手段と、を含む記録データ読み取り
手段と、記録データを所定量記憶する容量を有する記憶
手段と、信号処理手段から高レートで出力された記録デ
ータを記憶手段に書き込み、該記憶手段から連続的に、
所定の再生出力レートを得るレートで読み出して出力
し、記憶手段が記録データで満杯になれば、書き込みを
中断して満杯通知信号を発生し、記憶手段の残りデータ
量が所定の基準量W以下になると、空き発生通知信号を
発生する書き込み/読み出し制御手段と、満杯通知信号
が発せられると、信号処理手段から現在の読み取り位置
情報を入力して記憶するとともに、記録データ読み取り
手段の全部または一部に対し休止制御をし、空き発生通
知信号が発せられると、記録データ読み取り手段に対し
稼働開始制御と前回の最後の読み取り位置のサーチ制御
をし、サーチ完了後、信号処理手段に記録データの復調
出力を再開させ、書き込み/読み出し制御手段に書き込
み動作を再開させる再生制御手段と、を含み、前記光デ
ィスクに記録された各情報単位は、各々1つの記録区間
または複数の記録区間の順序付きの組み合わせで構成さ
れるとともに、光ディスクには情報単位別に、情報単位
を構成する連続記録区間の位置と順序を示す管理情報が
記録されており、前記書き込み/読み出し制御手段が用
いる基準量Wを可変とし、更に、前記再生制御手段は、
満杯通知信号が発せられたとき、信号処理手段から入力
した現在の読み取り位置情報を、事前に光ディスクから
読み出しておいた管理情報と照合し、読み取り中であっ
た連続記録区間の終了位置近くか否か判別し、終了位置
近くの場合、書き込み/読み出し制御手段が用いる基準
量Wを大きくさせ、終了位置近くでない場合、基準量W
を小さくさせるようにしたこと、を特徴としている。請
求項1記載の装置によれば、光ディスクに記録された各
情報単位は、各々1つの記録区間または複数の記録区間
の順序付きの組み合わせで構成されており、光ディスク
には情報単位別に、情報単位を構成する連続記録区間の
位置と順序を示す管理情報が記録してある。光ディスク
の再生中、記録データ読み取り手段が光ディスクから読
み取った記録データを、書き込み/読み出し制御手段が
所定の高レートで記憶手段に書き込み、所定の再生出力
レートを得るレートで読み出して出力する。記憶手段が
記録データで満杯になれば、書き込み/読み出し制御手
段は書き込みを中断し、満杯通知信号を発し、該通知信
号を受けた再生制御手段は、信号処理手段から現在の読
み取り位置情報を入力して記憶するとともに、記録デー
タ読み取り手段の全部または一部に対し休止制御をす
る。その後、記憶手段からの記録データの読み出しで基
準量W以上の空きが生じると、書き込み/読み出し制御
手段は空き発生通知信号を発し、該通知信号を受けた再
生制御手段は、記録データ読み取り手段に対し稼働開始
制御と前回の最後の読み取り位置のサーチ制御をし、サ
ーチ完了後、信号処理手段に記録データの復調出力を再
開させ、書き込み/読み出し制御手段に書き込み動作を
再開させる。基準量Wは可変でき、記憶手段が記録デー
タで満杯になったとき、信号処理手段から入力した現在
の読み取り位置情報を、事前に光ディスクから読み出し
ておいた管理情報と照合し、読み取り中であった連続記
録区間の終了位置近くか否か判別し、終了位置近くの場
合大きくさせ、終了位置近くでない場合小さくさせる。
これにより、連続記録区間の終了位置近くでない箇所を
再生中のときは、読み取り系の休止期間が長くなるとと
もに、稼働と休止のサイクル周期が長くなるので、電力
消費を抑制できる。また、たまたま、記憶手段が記録デ
ータで満杯になったとき、読み取り中であった連続記録
区間の終了位置近くであれば早めに読み取り系の稼働が
再開されるので、次に読み取るべき連続記録区間の先頭
が離れていても記憶手段に残データが存在する間に確実
に、次に読み取るべき連続記録区間の先頭のサーチを完
了して読み取りを再開でき、音切れが生じない。本発明
の請求項2記載の光ディスク再生装置では、位置情報と
情報単位の記録情報が多重記録され、所定の再生出力レ
ートを得る速度より高速で回転される光ディスクに光ビ
ームを照射し、反射ビームを受光して記録信号の検出を
行う光検出手段と、光ディスク上の読み取りトラックと
光ビームの照射位置との誤差を示すトラッキングエラー
信号を作成し、該トラッキングエラー信号に基づき光ビ
ームの照射位置の修正制御をするトラッキングサーボ手
段と、光ディスクの信号面と光ビームの合焦点との誤差
を示すフォーカスエラー信号を作成し、該フォーカスエ
ラー信号に基づき光ビームの合焦点の修正制御をするフ
ォーカスサーボ手段と、光ディスク上の読み取りトラッ
クと光検出手段の位置との誤差を示すスレッドエラー信
号を作成し、該スレッドエラー信号に基づき光検出手段
の位置の修正制御をするスレッドサーボ手段と、光検出
手段の検出出力から光ディスクの記録データと位置情報
を復調して出力する信号処理手段と、を含む記録データ
読み取り手段と、記録データを所定量記憶する容量を有
する記憶手段と、信号処理手段から高レートで出力され
た記録データを記憶手段に書き込み、該記憶手段から連
続的に、所定の再生出力レートを得るレートで読み出し
て出力し、記憶手段が記録データで満杯になれば、書き
込みを中断して満杯通知信号を発生し、記憶手段の残り
データ量が所定の基準量W以下になると、空き発生通知
信号を発生する書き込み/読み出し制御手段と、満杯通
知信号が発せられると、信号処理手段から現在の読み取
り位置情報を入力して記憶するとともに、記録データ読
み取り手段の全部または一部に対し休止制御をし、空き
発生通知信号が発せられると、記録データ読み取り手段
に対し稼働開始制御と前回の最後の読み取り位置のサー
チ制御をし、サーチ完了後、信号処理手段に記録データ
の復調出力を再開させ、書き込み/読み出し制御手段に
書き込み動作を再開させる再生制御手段と、を含み、前
記光ディスクに記録された各情報単位は、各々1つの連
続記録区間または複数の連続記録区間の順序付きの組み
合わせで構成されるとともに、光ディスクには情報単位
別に、情報単位を構成する連続記録区間の位置と順序を
示す管理情報が記録されており、前記書き込み/読み出
し制御手段が用いる基準量Wを可変とし、更に、前記再
生制御手段は、満杯通知信号が発せられたとき、信号処
理手段から入力した現在の読み取り位置情報を、事前に
光ディスクから読み出しておいた管理情報と照合し、読
み取り中であった連続記録区間の終了位置近くか否か判
別し、終了位置近くでない場合は基準量Wを小さくさ
せ、終了位置近くの場合は更に、現在の読み取り位置ま
たは読み取り中であった連続記録区間の終了位置が次に
再生すべき連続記録区間の開始位置近くか否か判別し、
開始位置近くの場合は基準量Wを小さくさせ、開始位置
近くでない場合は基準量Wを大きくさせるようにしたこ
と、を特徴としている。請求項2記載の装置によれば、
記憶手段が記録データで満杯になったとき、信号処理手
段から入力した現在の読み取り位置情報を、事前に光デ
ィスクから読み出しておいた管理情報と照合し、読み取
り中であった連続記録区間の終了位置近くか否か判別
し、終了位置近くでない場合は基準量Wを小さくさせ、
終了位置近くの場合は更に、現在の読み取り位置または
読み取り中であった連続記録区間の終了位置が次に再生
すべき連続記録区間の開始位置近くか否か判別し、開始
位置近くの場合は基準量Wを小さくさせ、開始位置近く
でない場合は基準量Wを大きくさせる。これにより、連
続記録区間の終了位置近くでない箇所を再生中、また
は、連続記録区間の終了位置近くであるが、次に再生す
べき連続記録区間の先頭位置が離れておらず、直ぐにサ
ーチ可能な場合、読み取り系の休止期間が長くなるとと
もに、稼働と休止のサイクル周期が長くなるので、電力
消費を抑制できる。また、たまたま、記憶手段が記録デ
ータで満杯になったとき、読み取り中であった連続記録
区間の終了位置近くであり、かつ、次に読み取るべき連
続記録区間の先頭が離れていても、読み取り系の休止期
間が短くなるので、記憶手段に残データが存在する間に
確実に次に読み取るべき連続記録区間の先頭のサーチを
完了でき、音切れが生じない。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一つの実施の形態
を図1を参照して説明する。図1は本発明に係る電池給
電式の携帯用MDプレーヤの構成を示すブロック図であ
る。1は記録用MDであり、内周から外周に掛けてスパ
イラル状に形成されたトラックの内、プログラム領域に
位置情報であるアドレスと曲別の圧縮音楽データとが多
重記録されている。曲別に、曲を構成する連続記録区間
の位置と順序を示す管理情報(UTOC情報)はプログ
ラム領域の内周側のUTOC領域に記録されている。2
は記録用MD1を、所定の再生出力レートが得られる必
要な線速度より約5倍速い一定の線速度で回転させるス
ピンドルモータであり、図示しないスピンドルサーボ系
により回転制御される。3は光ピックアップであり、記
録用MD1の現在の読み取りトラックに光ビームを照射
し、反射ビームを受光して光検出信号を出力する。光ピ
ックアップ3には対物レンズ3aを記録用MD1に対し
垂直方向に移動させるフォーカスアクチュエータ3c
と、対物レンズ3aを記録用MD1のディスク半径方向
へ移動するトラッキングアクチュエータ3bを含んでい
る。
【0012】4はヘッドアンプであり、光ピックアップ
3の光検出信号からRF信号、記録用MD1のディスク
垂直方向に見た光ビームの合焦点と再生用MD1の信号
面との誤差を示すフォーカスエラー信号FE、記録用M
D1のディスク半径方向に見た光ビームの照射位置と記
録用MD1の読み取りトラックとの誤差を示すトラッキ
ングエラー信号TEを作成して出力する。ヘッドアンプ
4はショックによるRF信号の異常を監視し、異常が発
生したときショック検出信号SKを出力する機能も有し
ている。
【0013】5はディジタル信号処理回路であり、ヘッ
ドアンプ4からRF信号を入力し、プログラム領域の記
録データである圧縮音楽データと位置情報であるアドレ
スを復調して出力したり、UTOC領域の記録データで
あるUTOC情報と位置情報であるアドレスを復調して
出力したりする。6はフォーカス制御回路であり、フォ
ーカスサーボオン中はフォーカスエラー信号FEを入力
し、位相補償とゲイン調整を行ってドライバ7へ出力す
る。ドライバ7はフォーカスアクチュエータ3cのフォ
ーカスコイルを駆動し、光ビームの合焦点と記録用MD
1の信号面との誤差を打ち消す方向に対物レンズ3aを
移動する。フォーカス制御回路6は、フォーカスオフ状
態でフォーカスサーチをし、フォーカスサーボをオンす
る機能を有している。
【0014】8はトラッキング制御回路であり、トラッ
キングサーボオン中はトラッキングエラー信号TEを入
力し、位相補償とゲイン調整を行ってドライバ9へ出力
する。ドライバ9はトラッキングアクチュエータ3bの
トラッキングコイルを駆動し、光ビームの照射位置と記
録用MD1のトラックとのディスク半径方向の誤差を打
ち消す方向に対物レンズ3aを移動する。トラッキング
制御回路8は、トラッキングサーボオフ状態からトラッ
キングサーボをオンしたり、システムコントローラのサ
ーチ制御に従い、光ビームの照射位置を所望方向に所望
量だけトラックジャンプさせたりする機能も有してい
る。
【0015】10はドライバ9の出力の低域成分を取り
出し、記録用MD1の読み取り中のトラックと光ピック
アップ3の位置(トラッキングサーボがオフし、対物レ
ンズ3aがディスク半径方向に見て中立位置に復帰した
ときの対物レンズ3aの光軸)とのディスク半径方向の
誤差(スレッドエラー)に比例したスレッドエラー信号
SEを作成するフィルタ、11はマイコン構成のスレッ
ド制御回路であり、スレッドエラー信号SEを入力し、
該スレッドエラー信号SEの大きさが所定のしきい値を
越えると、ドライバ12に駆動信号を出力し、スレッド
モータ13を駆動させて、スレッドエラーを打ち消す方
向に所定の一定量だけ光ピックアップ3を移動させ、ほ
ぼスレッドエラーを零とさせる。また、スレッド制御回
路11は、システムコントローラのサーチ制御に従い、
ドライバ12に駆動信号を出力してスレッドモータ13
を駆動させ、光ピックアップ3を所望方向に所望量だけ
移動させる機能も有している。
【0016】スピンドルモータ2、光ピックアップ3、
ヘッドアンプ4、ディジタル信号処理回路5と、フォー
カスサーボ、トラッキングサーボ、スレッドサーボ、ス
ピンドルサーボ等の各種サーボ系とにより圧縮音楽デー
タの読み取り系が構成されている。この圧縮音楽データ
の読み取り系は、記録用MD1の再生中、節電の為、シ
ステムコントローラの制御で休止状態に移行したり、休
止状態から稼働を再開したりする。
【0017】14は圧縮音楽データを3〜10秒ぶん程
度記憶可能な容量を有するショックプルーフメモリとし
てのDRAM、15はマイコン構成のショックプルーフ
メモリコントローラであり、再生中、DRAM14か
ら、所定の再生出力レート(後述するATRACデコー
ダからの音楽データの規格上の出力レートであり、44.1
kHz のサンプリング周波数に相当)が得られるレートで
連続的に圧縮音楽データを読み出して後段へ出力する。
また、ショックプルーフメモリコントローラ15は再生
中、ディジタル信号処理回路5から、読み出しレートの
約5倍の高レートで出力される圧縮音楽データをDRA
M14に書き込み、該DRAM14が圧縮音楽データで
満杯になると書き込みを中断して満杯通知信号を発生し
てシステムコントローラに出力する。そして、その後の
圧縮音楽データの読み出しでDRAM14の残データ量
が所定の基準量(これをWとする)以下となり、DRA
M14に所定量以上の空きが生じると空き発生通知信号
を出力し、このあと書き込み許可通知信号が有ると、圧
縮音楽データの書き込みを再開する。また、ショックプ
ルーフメモリコントローラ15は、DRAM14への書
き込み中にショックの発生で書き込み中断指令を受ける
と、書き込み動作を中断し、その後、書き込み再開指令
を受けると書き込み動作を再開する。Wは、システムコ
ントローラによりW1 とW2 (但し、W1 とW2 は所定
の固定値であり、W1 <W2 の関係にある)の間で切り
換えられる。
【0018】16は圧縮音楽データを伸長し、所定の再
生出力レート(規格で定められた44.1kHz のサンプリン
グ周波数)で音楽データを出力するATRACデコー
ダ、17は音楽データをD/A変換して出力するD/A
変換器である。DRAM14、ショックプルーフメモリ
コントローラ15、ATRACデコーダ16、D/A変
換器17は、記録用MD1の再生中、つねに稼働状態と
される。
【0019】18はマイコン構成のシステムコントロー
ラであり、全体的な再生制御動作を司る。すなわち、プ
ログラム領域の再生をする際、DRAM14、ショック
プルーフメモリコントローラ15、ATRACデコーダ
16、D/A変換器17は継続的に稼働状態として、シ
ョックプルーフメモリコントローラ15にはDRAM1
4から連続的に所定の再生出力レートが得られるレート
で圧縮音楽データを読み出しATRACデコーダ16へ
出力させる。一方、スピンドルモータ2、光ピックアッ
プ3、ヘッドアンプ4、ディジタル信号処理回路5、各
種サーボ系から成る読み取り系は稼働状態と休止状態を
交互に繰り返させ、読み取り系の稼働中に記録用MD1
を、所定の再生出力レートが得られる線速度の約5倍の
一定線速度で回転させながら、当該再生用MD1から、
圧縮音楽データを高レート(所定の再生出力レートが得
られるレートの約5倍)で読み取らせ、ショックプルー
フメモリコントローラ15によりDRAM14に書き込
ませる。読み取り系の稼働中にショックが発生したとき
は、ショックプルーフメモリコントローラ15に書き込
みを中断させる一方で、読み取り系を制御してショック
発生の直前に圧縮音楽データを読み取っていたアドレス
をサーチさせ、サーチ完了後、読み取り系に圧縮音楽デ
ータの読み取りを再開させると同時にショックプルーフ
メモリコントローラ15に書き込みを再開させる。
【0020】また、システムコントローラ18は、読み
取り系を休止させる際、直前の読み取り位置をUTOC
情報と照合し、それまで読み取り中であった連続記録区
間のエンド位置より2クラスタ以内の近い位置か否か判
別し、YESであればショックプルーフメモリコントロ
ーラ15がDRAM14の空き発生の判別に用いる基準
量をW1 に切り換えさせ、NOであればショックプルー
フメモリコントローラ16が空き発生の判別に用いる基
準量をW2 に切り換えさせる。
【0021】この実施の形態では、W1 は記録用MD1
のプログラム領域から圧縮音楽データの読み取り中にシ
ョックが発生したとき、ショクが発生してからショック
発生直前の読み取り位置のサーチ完了までに必要な最小
限の時間分wa (ショックが発生してからショック発生
直前の読み取り位置のサーチ完了までに必要な最小限の
時間をTa としたとき、wa =Ta /T1 の圧縮音楽デ
ータ個数)と、記録用MD1のプログラム領域からの圧
縮音楽データの読み取りを休止した状態から読み取り再
開するため、読み取り系の稼働を開始してからポーズ位
置のサーチを完了するまでに必要な最小限の時間分wb
(読み取り系の稼働を開始してからポーズ位置のサーチ
を完了するまでに必要な最小限の時間をTb としたと
き、wb =Tb /T1 の圧縮音楽データ個数)の内、い
ずれか大きい方(これをwc とする)に設定されてい
る。またW2 はプログラム領域の圧縮音楽データの読み
取り中に、任意位置で読み取りを中断し、他の任意位置
をサーチし読み取りを再開する際に、サーチ開始から完
了までに必要な最小限の時間分wd (サーチ開始から完
了までに必要な最小限の時間をTd として、wd =Td
/T1 の圧縮音楽データ個数)とwc との和に設定され
ている。
【0022】また、システムコントローラ18は、記録
用MD1が装填されると、読み取り系を制御して、UT
OC領域に記録されたUTOC情報を読み取らせ、内蔵
メモリ(図示せず)に記憶する。
【0023】図2と図3はシステムコントローラ18に
よる再生制御処理を示すフローチャート、図4と図5は
ショックプルーフメモリコントローラ15の書き込み/
読み出し制御処理を示すフローチャートであり、以下、
これらの図を参照してこの実施の形態の動作を説明す
る。なお、記録用MD1の記録内容は図8(2)の如く
であるとし、記録用MD1からUTOC情報が読み取ら
れてシステムコントローラ18の内蔵メモリに格納され
た状態で、各部が休止状態に有り、DRAM14にはデ
ータが何も存在しないものとする。また、ATRACデ
コーダ16が伸長後の音楽データを規格上のレートで出
力するために必要な圧縮音楽データの入力周期をT1
する。
【0024】光ピックアップ3がプログラム領域の先頭
位置で待機した状態で、ユーザがPLAYキー(図示せ
ず)を押して再生指令を与えると、システムコントロー
ラ18は、スピンドルモータ2、光ピックアップ3、ヘ
ッドアンプ4、ディジタル信号処理回路5、各種サーボ
系から成る読み取り系と、DRAM14、ショックプル
ーフメモリコントローラ15、ATRACデコーダ1
6、D/A変換器17、図示しないパワーアンプに対し
稼働開始制御をして稼働状態とする(図2のステップS
10)。フォーカスサーボ系のフォーカス制御回路6は
稼働状態に移行する際、最初にフォーカスサーチをして
フォーカスサーボをオンする。トラッキングサーボ系の
トラッキング制御回路8は稼働状態に移行する際、最初
にトラッキングエラー信号TEが負帰還領域に入ってい
るときにトラッキングサーボをオンする。これにより、
ヘッドアンプ4からRF信号が出力される。ディジタル
信号処理回路5は稼働状態に移行すると、RF信号から
CLV制御信号を生成してスピンドルモータ2のドライ
バ(図示せず)に出力し、スピンドルモータ2が記録用
MD1を、所定の再生出力レートが得られる線速度より
約5倍速い一定の線速度で回転させる。
【0025】ステップS10に続き、システムコントロ
ーラ18はUTOC情報を参照して読み取り系を制御
し、1曲目の最初の連続記録区間Aのスタート位置aを
サーチさせ、サーチ完了後、ショックプルーフメモリコ
ントローラ15に対し書き込み許可通知信号を送る(ス
テップS11、S12)。そして、ディジタル信号処理
回路5に圧縮音楽データの復調動作を開始させ、RF信
号から圧縮音楽データを復調してショックプルーフメモ
リコントローラ15へ出力させる(ステップS13)。
ディジタル信号処理回路5は圧縮音楽データの復調中、
アドレスの復調も行っている。システムコントローラ1
5はアドレスを入力し、UTOC情報を参照して、現在
の読み取り位置が現在読み取り中の連続記録区間Aのエ
ンド位置bに達したか判別する(ステップS14)。
【0026】NOであれば、ショックプルーフメモリコ
ントローラ15から満杯通知信号が入力されたかのチェ
ックと、ショックが発生してショック検出信号SKが入
力されたかのチェックをし(ステップS15、図3のス
テップS30)、いずれもNOであれば、ステップS1
3に戻る。このようにして読み取り系により1曲目の最
初の連続記録区間Aのスタート位置aから圧縮音楽デー
タとアドレスの読み取りが暫く継続する。トラッキング
サーボ系の働きで光ビームがトラックをトレースしてい
くので、ディスク半径方向に見た対物レンズ3aの平均
的な位置は、次第に記録用MD1の半径方向外側に移動
していき、フィルタ10から出力されるスレッドエラー
信号SEの示す誤差(スレッドエラー)は−方向(ここ
ではディスク半径方向外側を+とする)へ次第に大きく
なっていく。
【0027】スレッド制御回路11は稼働状態に有ると
き、スレッドエラー信号SEの大きさを所定のしきい値
と比較し、しきい値より小さければスレッドモータ13
の回転制御はせず、光ピックアップ3の移動はしない。
若し、対物レンズ3aの移動だけによるトラックのトレ
ースが限界近くに来て、スレッドエラー信号SEの大き
さが所定のしきい値より大になったときは、ドライバ1
2に制御信号を出力してスレッドモータ13を駆動さ
せ、光ピックアップ3をスレッドエラーを打ち消す方向
へ、所定の一定量だけ移動させてスレッドエラーをほぼ
零とさせる。以下、同様の動作を繰り返すことで、光ビ
ームがプログラム領域全体にわたりトラックのトレース
が可能とされる。
【0028】一方、稼働状態になったあとのショックプ
ルーフメモリコントローラ15はDRAM14が満杯に
なったか否かを示すフラグFと、ショック発生による書
き込み中断中か否かを示すフラグGをともにクリアし
(図4のステップS40)、その後、書き込み許可通知
を受けると、ディジタル信号処理回路5から新規な圧縮
音楽データが入力さたれ所でDRAM14に書き込む
(ステップS41〜S43)。
【0029】次に、DRAM14が圧縮音楽データで満
杯になっておらず、DRAM14から1度も圧縮音楽デ
ータを読み出していないので(ステップS44とS45
でNO)、DRAM14から最初の圧縮音楽データを読
み出しATRACデコーダ16へ出力する(ステップS
46)。そして、G=1でないのでシステムコントロー
ラ18から書き込み中断指令を入力したかチェックし
(ステップS47、S48)、ここではNOとなり、F
=1でもないので(ステップS49でNO)、ステップ
S50に進み、次の新規な圧縮音楽データが入力された
かチェックする。NOであれば、ステップS51に進
み、前回、圧縮音楽データを読み出してから所定の時間
1 だけ経過したかチェックし、ここでもNOであれ
ば、ステップS47へ進んで前述と同様の処理をする。
【0030】その後、次の新規な圧縮音楽データが入力
されればステップS50でYESと判断し、DRAM1
4に書き込む(ステップS43)。続いて、DRAM1
4がまだ圧縮音楽データで満杯でないのでステップS4
4でNOと判断し、ステップS45ではNOとなるの
で、ステップS51に進み、前回圧縮音楽データを読み
出してから時間T1 だけ経過したかチェックし、ここで
もNOであれば、ステップS47へ進んで前述と同様の
処理をする。その後、ステップS51でYESとなれ
ば、DRAM14から2番目の圧縮音楽データを読み出
しATRACデコーダ16へ出力する(ステップS4
6)。以下、同様の処理を繰り返し、DRAM14から
1 の周期で圧縮音楽データを読み出しながら、約5倍
の速度で圧縮音楽データを書き込んでいく。ATRAC
デコーダ16は入力した圧縮音楽データを伸長し、所定
の再生出力レートで伸長後の音楽データを出力する。
【0031】DRAM14が圧縮音楽データで満杯にな
ると(ステップS44でYES)、システムコントロー
ラ18に満杯通知信号を出力し、Fを1とする(ステッ
プS52)。F=1になると、ショックプルーフメモリ
コントローラ15はDRAM14への書き込みはせず
(ステップS49でYESとなり、ステップS50へは
進まない)、周期T1 での読み出しだけ継続する(ステ
ップS51、S46)。そして、定期的にDRAM14
の残データ量が所定の基準量W(このWは後述するよう
に、システムコントローラ18からの入力があったと
き、割り込み処理で可変する)以下になったかチェック
し(ステップS53)、YESであれば所定量以上の空
きが発生したことを示す空き発生通知信号を出力し、圧
縮音楽データの読み出しは継続しながら書き込み許可通
知信号が送られるのを待つ(ステップS54、S55、
S51、S46〜S49、S53)。
【0032】満杯通知信号を受けたシステムコントロー
ラ18は、ディジタル信号処理回路5から入力した現在
の読み取り位置を示すアドレスをポーズ位置として記憶
したあと(図2のステップS15、S16)、内蔵メモ
リに記憶してあるUTOC情報を参照して、ポーズ位置
がそれまで圧縮音楽データを読み取っていた連続記録区
間Aのエンド位置bから2クラスタ以内かチェックする
(ステップS17)。まだNOであれば空きを判別する
基準量としてW1 をショックプルーフメモリコントロー
ラ15に出力する(ステップS18)。そして、読み取
り系全体に対し休止制御をして稼働を休止させ、あとは
DRAM14の残データ量がW=W1 以下となり、DR
AM14に所定量以上の空きが出来るのを待つ(ステッ
プS19、S20)。ショックプルーフメモリコントロ
ーラ15は非常に短い周期で図5の割り込み処理を実行
しており、W1 が入力されると内蔵メモリ(図示せず)
に登録されているWをW1 に変更する(ステップS6
0、S61)。
【0033】DRAM14の残データ量がW=W1 以下
となり、ショックプルーフメモリコントローラ15から
空き発生通知信号を入力すると、システムコントローラ
18は、図2のステップS20でYESと判断し、読み
取り系全体に対し稼働開始制御をして再稼働させる(ス
テップS21)。W1 が小さいことから、今回の読み取
り系の休止期間は長くなる。ステップS21に続き、読
み取り系に対し先に記憶したポーズ位置のサーチ制御を
し(ステップS22)、サーチ完了後、ショックプルー
フメモリコントローラ15に書き込み許可通知信号を出
力し、ディジタル信号処理回路5に復調出力を再開させ
る(ステップS12、S13)。この際、今回のポーズ
位置が読み取りを行っていた連続記録区間Aのエンド位
置bより2クラスタ以内に入っていないので、圧縮音楽
データの読み取り再開後、すぐに連続記録区間Aのエン
ド位置bに到達して、次に再生すべき連続記録区間のス
タート位置をサーチしなければならないということはな
く、圧縮音楽データの読み出しが継続してもDRAM1
4の残データ量が零になることはない。
【0034】書き込み許可通知を受けたショックプルー
フメモリコントローラ15は、図4のステップS55で
YESと判断し、Fをクリアする(ステップS56)。
この結果、DRAM14への圧縮音楽データの書き込み
が再開される(ステップS50、S43)。以下、同様
の動作を繰り返すことで、読み取り系が間歇的に稼働
し、記録用MD1のプログラム領域から間歇的に、所定
の再生出力レートが得られるレートの約5倍の高レート
で圧縮音楽データの読み取りがなされてDRAM14に
書き込まれ、該DRAM14から連続的に所定の再生出
力レートが得られるレートで圧縮音楽データが読み出さ
れる。圧縮音楽データはATRACデコーダ16で伸長
されて規格で定められた所定の再生出力レートでD/A
変換器17に出力される。D/A変換器17は伸長後の
音楽データをD/A変換して図示しないパワーアンプに
出力する。
【0035】このようにして、記録用MD1の1曲目の
最初の連続記録区間Aの再生が実行されていくが、エン
ド位置bから2クラスタ以内になるまでは、W1 の基準
量によりDRAM14の空き発生の判別がなされるの
で、読み取り系の休止期間が長くなるとともに、稼働と
休止のサイクル周期も長くなり、電力消費を大きく抑制
することができる。
【0036】その後、現在の読み取り位置が連続記録区
間Aのエンド位置bから2クラスタ以内になった状態
で、DRAM14が満杯になり、ステップS15でYE
Sになると、システムコントローラ18は現在位置をポ
ーズ位置として記憶したあとステップS17でYESと
判断する。このとき、空き発生を判別する基準量として
2 (>W1 )をショックプルーフメモリコントローラ
15に出力し(ステップS23)、読み取り系全体に対
し休止制御をして稼働を休止させたあと、DRAM14
の残データ量がW=W2 以下となり、所定量以上の空き
が出来るのを待つ(ステップS19、S20)。W2
入力されたショックプルーフメモリコントローラ15は
図5の割り込み処理で、内蔵メモリ(図示せず)に登録
されているWをW2 で更新する(ステップS60、S6
1)。
【0037】DRAM14の残データ量がW=W2 以下
となり、ショックプルーフメモリコントローラ15から
空き発生通知信号を入力すると、システムコントローラ
18は、図2のステップS20でYESと判断し、読み
取り系全体に対し稼働開始制御をして再稼働させる(ス
テップS21)。W2 が大きいことから、今回の読み取
り系の休止期間は短くなる。ステップS21に続き、読
み取り系に対し先に記憶したポーズ位置のサーチ制御を
し(ステップS22)、サーチ完了後、ショックプルー
フメモリコントローラ15に書き込み許可通知を与え、
ディジタル信号処理回路5に復調出力を再開させる(ス
テップS12、S13)。
【0038】この際、今回のポーズ位置が先に読み取り
を行っていた連続記録区間Aのエンド位置bより2クラ
スタ以内に入っているので、圧縮音楽データの読み取り
再開後、すぐに連続記録区間Aのエンド位置bに到達す
る。すると、システムコントローラ18はステップS1
4でYESと判断し、UTOC情報を参照して曲順に見
て次に再生すべき連続記録区間が存在するかチェックす
る(ステップS24)。ここでは、1曲目の2番目の連
続記録区間Dが該当するので、続いて今まで圧縮音楽デ
ータを読み取っていた連続記録区間Aのエンド位置b
と、次に再生すべき連続記録区間のスタート位置とが物
理的に繋がった連続記録区間で有るか判別する(ステッ
プS25)。若し、物理的に繋がった連続記録区間であ
れば、トラックに沿ってそのまま読み取りを続行すれば
良いので、ステップS15に進むが、ここでは、連続記
録区間Aのエンド位置bと連続記録区間Dのスタート位
置gはアドレスが離れており、NOとなるので(図8
(2)参照)、ショックプルーフメモリコントローラ1
5に書き込み中断指令を与えてDRAM14への書き込
み動作を中断させ、UTOC情報を参照して読み取り系
に対し連続記録区間Dのスタート位置gのサーチ制御を
し、gをサーチさせる(ステップS26、S27)。サ
ーチ完了後、ショックプルーフメモリコントローラ15
に書き込み許可通知を与え、ディジタル信号処理回路5
に復調出力を再開させる(ステップS12、S13)。
これにより、連続記録区間Dに記録された圧縮音楽デー
タに基づき、曲番1の曲の再生が継続する。
【0039】このように、DRAM14が満杯となり、
読み取り系による圧縮音楽データの読み取りを中断した
ときの読み取り位置が連続記録区間のエンド位置近くで
あったとき、該エンド位置と次に再生すべき連続記録区
間のスタート位置が離れていても、DRAM14の残デ
ータ量がW2 (>W1 )になると、読み取り系による圧
縮音楽データの読み取りが再開されるため、読み取り系
の稼働再開時にポーズ位置をサーチし、少し圧縮音楽デ
ータの読み取りをしたあと、直ぐに離れた所に有る次の
連続記録区間のスタート位置のサーチを行っても、DR
AM14の残データ量が零となってしまうことはなく、
音切れが生じることはない。
【0040】連続記録区間Dの再生に移行したあと暫く
の間は、読み取り位置が連続記録区間Dのエンド位置h
から離れているためDRAM14が満杯になり、満杯通
知が有る度に、システムコントローラ18はステップS
17でNOと判断してW1 を出力するため、読み取り系
の休止期間が長くなるとともに読み取り系の稼働と休止
のサイクルが長くなるので、電力消費を抑制することが
できる。
【0041】その後、現在の読み取り位置が連続記録区
間Dのエンド位置hから2クラスタ以内になった状態
で、DRAM14が満杯になると、システムコントロー
ラ18はW2 を出力して読み取り系を休止させ(ステッ
プS15、S16、S17、S23)、DRAM14の
残データ量がW=W2 以下となり空き発生通知が有る
と、読み取り系を再稼働させ、先に記憶したポーズ位置
のサーチ制御をし、サーチ完了後、ディジタル信号処理
回路5に復調出力を再開させる(ステップS19〜S2
2、S12、S13)。
【0042】この際、今回のポーズ位置が今まで読み取
りを行っていた連続記録区間Dのエンド位置hより2ク
ラスタ以内に入っているので、圧縮音楽データの読み取
り再開後、すぐに連続記録区間Dのエンド位置hに到達
する。すると、システムコントローラ18はステップS
14でYESと判断し、UTOC情報を参照して曲順に
見て次に再生すべき連続記録区間が存在するかチェック
する(ステップS24)。ここでは、2曲目の1番目の
連続記録区間Bが該当するので、続いて今まで圧縮音楽
データを読み取っていた連続記録区間Dのエンド位置h
と次に再生すべき連続記録区間のスタート位置が物理的
に繋がっているか判別する(ステップS25)。若し、
物理的に繋がった連続記録区間であれば、トラックに沿
ってそのまま読み取りを続行すれば良いので、ステップ
S15に進むが、ここでは、連続記録区間Dのエンド位
置hと連続記録区間Bのスタート位置cはアドレスが離
れており、NOとなるので(図8(2)参照)、ショッ
クプルーフメモリコントローラ15に書き込み中断指令
を与えてDRAM14への書き込み動作を中断させ、U
TOC情報を参照して読み取り系に対し連続記録区間B
のスタート位置cのサーチ制御をする(ステップS2
6、S27)。サーチ完了後、ディジタル信号処理回路
5に復調出力を再開させる(ステップS12、S1
3)。これにより、連続記録区間Bに記録された圧縮音
楽データに基づき、曲番2の曲の再生が開始する。この
ときも、残データ量がW2 となったときに稼働を再開し
ているので、DRAM14の残データ量が零となってし
まうことはなく、音切れが生じることはない。
【0043】連続記録区間Bの再生に移行したあと暫く
の間はエンド位置dが離れているためDRAM14が満
杯になり、満杯通知が有る度に、システムコントローラ
18はステップS17でNOと判断してW1 を出力する
ため、読み取り系の休止期間が長くなるとともに読み取
り系の稼働と休止のサイクルが長くなるので、電力消費
を抑制することができる。
【0044】その後、現在の読み取り位置が連続記録区
間Bのエンド位置dから2クラスタ以内になった状態
で、DRAM14が満杯になると、システムコントロー
ラ18はW2 を出力して読み取り系を休止させ(ステッ
プS15、S16、S17、S23)、DRAM14の
残データ量がW=W2 以下となり空き発生通知が有る
と、読み取り系を再稼働させ、先に記憶したポーズ位置
のサーチ制御をし、サーチ完了後、ディジタル信号処理
回路5に復調出力を再開させる(ステップS19〜S2
2、S12、S13)。
【0045】この際、今回のポーズ位置が先に読み取り
を行っていた連続記録区間Bのエンド位置dより2クラ
スタ以内に入っているので、圧縮音楽データの読み取り
再開後、すぐに連続記録区間Bのエンド位置dに到達す
る。すると、システムコントローラ18はステップS1
4でYESと判断し、UTOC情報を参照して曲順に見
て次に再生すべき連続記録区間が存在するかチェックす
る(ステップS24)。ここでは、2曲目の2番目の連
続記録区間Cが該当するので、続いて今まで圧縮音楽デ
ータを読み取っていた連続記録区間Bのエンド位置dと
次に再生すべき連続記録区間のスタート位置とが物理的
に繋がっているか判別する(ステップS25)。今度は
YESとなるので、ステップS15に進み、そのまま圧
縮音楽データの読み取りを続行する。
【0046】連続記録区間Cの再生に移行したあと暫く
の間はエンド位置fが離れているためDRAM14が満
杯になり、満杯通知が有る度に、システムコントローラ
18はステップS17でNOと判断してW1 を出力する
ため、読み取り系の休止期間が長くなるとともに読み取
り系の稼働と休止のサイクルが長くなるので、電力消費
を抑制することができる。
【0047】その後、現在の読み取り位置が連続記録区
間Cのエンド位置fから2クラスタ以内になった状態
で、DRAM14が満杯になると、システムコントロー
ラ18はW2 を出力して読み取り系を休止させ(ステッ
プS15、S16、S17、S23)、DRAM14の
残データ量がW=W2 以下となり空き発生通知が有る
と、読み取り系を再稼働させ、先に記憶したポーズ位置
のサーチ制御をし、サーチ完了後、ディジタル信号処理
回路5に復調出力を再開させる(ステップS19〜S2
2、S12、S13)。
【0048】この際、今回のポーズ位置が先に読み取り
を行っていた連続記録区間Cのエンド位置fより2クラ
スタ以内に入っているので、圧縮音楽データの読み取り
再開後、すぐに連続記録区間Cのエンド位置fに到達す
る。すると、システムコントローラ18はステップS1
4でYESと判断し、UTOC情報を参照して曲順に見
て次に再生すべき連続記録区間が存在するかチェックす
る(ステップS24)。ここでは存在しないので、ステ
ップS28へ進み、読み取り系と、ショックプルーフメ
モリコントローラ15、ATRACデコーダ16、D/
A変換器17、パワーアンプ等を含めた各部を休止させ
て、記録用MD1の再生を終える。
【0049】なお、再生中にショックが発生し、ヘッド
アンプ4からショック検出信号SKが入力されると、シ
ステムコントローラ18は最新に入力したアドレスを復
帰位置情報として一時記憶し、ショックプルーフメモリ
コントローラ15に書き込み中断指令を送ったあと読み
取り系に対し復帰位置へのサーチ制御をし、サーチ完了
後、書き込み再開指令をショックプルーフメモリコント
ローラ15へ送るとともに、圧縮音楽データの読み取り
を再開させる(図3のステップS30〜S33)。
【0050】書き込み中断指令を受けたショックプルー
フメモリコントローラ15はGを1とし(ステップS4
8、S57)、以降、書き込み再開指令を受けるまで書
き込みを中断し、圧縮音楽データの読み出しだけ継続す
る(ステップS51、S46、S47、S58)。その
後、読み取り系で読み取りを再開可能となり、書き込み
再開指令を受けるとGをクリアし、再び、圧縮音楽デー
タの書き込みと読み出しの平行動作をする(ステップS
58、S59)。
【0051】この実施の形態によれば、記録済の記録用
MD1の再生中、システムコントローラ18は圧縮音楽
データの読み取り系に記録用MD1から圧縮音楽データ
を所定の高レートで読み取らせ、ショックプルーフメモ
リコントローラ15にDRAM14へ書き込ませる。再
生中、ショックプルーフメモリコントローラ15は連続
的にDRAM14から圧縮音楽データを所定の再生出力
レートが得られるレートで読み出し、ATRACデコー
ダ16へ出力する。DRAM14が圧縮音楽データで満
杯になれば、ショックプルーフメモリコントローラ15
は書き込みを中断し、システムコントローラ18は現在
の読み取り位置をポーズ位置として記憶するとともに、
圧縮音楽データの読み取り系の全部を休止させる。その
後、DRAM14からの圧縮音楽データの読み出しで残
データ量が基準量W以下になったことがショックプルー
フメモリコントローラ15に判別されると、システムコ
ントローラ18は圧縮音楽データの読み取り系の稼働を
開始させてまずポーズ位置をサーチさせ、サーチ完了
後、ディジタル信号処理回路5に圧縮音楽データの復調
出力を再開させ、ショックプルーフメモリコントローラ
15にDRAM14への書き込みを再開させる。基準量
Wはシステムコントローラ18が可変でき、DRAM1
4が圧縮音楽データで満杯になったとき、ディジタル信
号処理回路5から入力した現在の読み取り位置情報を、
事前に記録用MD1から読み出しておいた管理情報(U
TOC情報)と照合し、今まで読み取り中であった連続
記録区間のエンド位置近くか否か判別し、エンド位置近
くの場合大きくさせ、エンド位置近くでない場合小さく
させる。これにより、再生箇所が連続記録区間のエンド
位置近くでないときは、読み取り系の休止期間が長くな
るとともに、読み取り系の稼働と休止のサイクル周期が
長くなるので、電力消費を抑制できる。また、たまた
ま、DRAM14が圧縮音楽データで満杯になったと
き、読み取り中であった連続記録区間のエンド位置近く
であれば早めに読み取り系の稼働が再開されるので、次
に読み取るべき連続記録区間の先頭が離れていてもDR
AM14に圧縮音楽データが残っている間に確実にサー
チを完了して読み取りを再開でき、音切れが生じない。
【0052】なお、上記した実施の形態では、記録用M
Dの再生中に読み取り系を間歇的に休止させる際、読み
取り系の全てを休止させたが、読み取り系の内、例えば
トラッキングサーボ系を含む一部だけを休止させるよう
にしても良い。また、図2のステップS17の判別基準
は何ら2クラスタ以内に限定されるものでなく、3クラ
スタ以内、4クラスタ以内など他の範囲でもよく、要は
ポーズ位置が、読み取り中であった連続記録区間のエン
ド位置から一定以内の近くか判別できれば良い。
【0053】また、DRAM14が圧縮音楽データで満
杯になったとき、ディジタル信号処理回路5から入力し
た現在の読み取り位置情報を、事前に記録用MD1から
読み出しておいた管理情報(UTOC情報)と照合し、
読み取り中であった連続記録区間のエンド位置近くか否
か判別し、エンド位置近くの場合、無条件に基準量Wを
大きくさせるようにしたが、図2を図6の如く変形し、
とくにステップS17でYESとなったとき、続いて、
UTOC情報を参照して次に再生すべき連続記録区間が
存在するか判別し(図6のステップS70)、なければ
ステップS18に進んでW1 を出力するようにし、有れ
ば更に、今まで読み取りを行っていた連続記録区間と次
に再生すべき連続記録区間のスタート位置が所定の一定
以上離れているか判別し(ステップS71)、NOであ
ればステップS18へ進み、YESであれば、ステップ
S23に進んでW2 を出力するようにしても良い。
【0054】図6によれば、連続記録区間のエンド位置
近くでない箇所を再生中、または、連続記録区間のエン
ド位置近くであるが、次に再生すべき連続記録区間のス
タート位置が離れておらず、直ぐにサーチ可能な場合、
読み取り系の休止期間が長くなるとともに、稼働と休止
のサイクル周期が長くなるので、電力消費を抑制でき
る。また、たまたま、DRAM14が圧縮音楽データで
満杯になったとき、読み取り中であった連続記録区間の
エンド位置近くであり、かつ、次に読み取るべき連続記
録区間のスタート位置が離れていても、DRAM14に
残データが存在する間に確実にサーチを完了して読み取
りを再開でき、音切れが生じない。なお、ステップS7
1は、今まで読み取りを行っていた連続記録区間のエン
ド位置と次に再生すべき連続記録区間のスタート位置と
が記録用MD1の上で物理的に繋がっているか否かの判
別に置き換え、YESであればステップS18へ進み、
NOであれば、ステップS23に進むようにしても良
い。また、図7のステップS17の判別基準も何ら2ク
ラスタ以内に限定されるものでなく、3クラスタ以内、
4クラスタ以内など他の範囲でもよく、要はポーズ位置
が読み取りしていた連続記録区間のエンド位置から一定
以内の近くか判別できれば良い。
【0055】また、光ディスクとしてMDを例に挙げて
説明したが、プログラム領域に非圧縮音楽データの記録
されたDVD−RAMなど他の種類の光ディスクであっ
ても良い。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、連続記録区間の終了位
置近くでない箇所を再生中のときは、読み取り系の休止
期間が長くなるとともに、稼働と休止のサイクル周期が
長くなるので、電力消費を抑制できる。また、たまた
ま、記憶手段が記録データで満杯になったとき、読み取
り中であった連続記録区間の終了位置近くであれば早め
に読み取り系の稼働が再開されるので、次に読み取るべ
き連続記録区間の先頭が離れていても記憶手段に残デー
タが存在する間に確実にサーチを完了して読み取りを再
開でき、音切れが生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施の形態に係る携帯用MDプ
レーヤのブロック図である。
【図2】図1中のシステムコントローラによる再生制御
処理を示すフローチャートである。
【図3】図1中のシステムコントローラによる再生制御
処理を示すフローチャートである。
【図4】図1中のショックプルーフメモリコントローラ
による書き込み/読み出し制御処理を示すフローチャー
トである。
【図5】図1中のショックプルーフメモリコントローラ
による書き込み/読み出し制御処理を示すフローチャー
トである。
【図6】図2の変形例を示すフローチャートである。
【図7】記録用MDの記録内容の説明図である。
【図8】記録用MDの記録内容の説明図である。
【符号の説明】
1 再生用MD 2 スピンドルモ
ータ 3 光ピックアップ 3a 対物レンズ 3b トラッキングアクチュエータ 3c フォーカス
アクチュエータ 4 ヘッドアンプ 5 ディジタル信
号処理回路 6 フォーカス制御回路 7、9、12 ド
ライバ 8 トラッキング制御回路 10 フィルタ 11 スレッド制御回路 14 DRAM 15 ショックプルーフメモリコントローラ 16 ATRACデコーダ 17 D/A変換
器 18 システムコントローラ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位置情報と情報単位別の記録データが多
    重記録され、所定の再生出力レートを得る速度より高速
    で回転される光ディスクに光ビームを照射し、反射ビー
    ムを受光して記録信号の検出を行う光検出手段と、光デ
    ィスク上の読み取りトラックと光ビームの照射位置との
    誤差を示すトラッキングエラー信号を作成し、該トラッ
    キングエラー信号に基づき光ビームの照射位置の修正制
    御をするトラッキングサーボ手段と、光ディスクの信号
    面と光ビームの合焦点との誤差を示すフォーカスエラー
    信号を作成し、該フォーカスエラー信号に基づき光ビー
    ムの合焦点の修正制御をするフォーカスサーボ手段と、
    光ディスク上の読み取りトラックと光検出手段の位置と
    の誤差を示すスレッドエラー信号を作成し、該スレッド
    エラー信号に基づき光検出手段の位置の修正制御をする
    スレッドサーボ手段と、光検出手段の検出出力から光デ
    ィスクの記録データと位置情報を復調して出力する信号
    処理手段と、を含む記録データ読み取り手段と、 記録データを所定量記憶する容量を有する記憶手段と、 信号処理手段から高レートで出力された記録データを記
    憶手段に書き込み、該記憶手段から連続的に、所定の再
    生出力レートを得るレートで読み出して出力し、記憶手
    段が記録データで満杯になれば、書き込みを中断して満
    杯通知信号を発生し、記憶手段の残りデータ量が所定の
    基準量W以下になると、空き発生通知信号を発生する書
    き込み/読み出し制御手段と、 満杯通知信号が発せられると、信号処理手段から現在の
    読み取り位置情報を入力して記憶するとともに、記録デ
    ータ読み取り手段の全部または一部に対し休止制御を
    し、空き発生通知信号が発せられると、記録データ読み
    取り手段に対し稼働開始制御と前回の最後の読み取り位
    置のサーチ制御をし、サーチ完了後、信号処理手段に記
    録データの復調出力を再開させ、書き込み/読み出し制
    御手段に書き込み動作を再開させる再生制御手段と、 を含み、 前記光ディスクに記録された各情報単位は、各々、1つ
    の連続記録区間または複数の連続記録区間の順序付きの
    組み合わせで構成されるとともに、光ディスクには情報
    単位別に、情報単位を構成する連続記録区間の位置と順
    序を示す管理情報が記録されており、 前記書き込み/読み出し制御手段が用いる基準量Wを可
    変とし、 更に、前記再生制御手段は、満杯通知信号が発せられた
    とき、信号処理手段から入力した現在の読み取り位置情
    報を、事前に光ディスクから読み出しておいた管理情報
    と照合し、読み取り中であった連続記録区間の終了位置
    近くか否か判別し、終了位置近くの場合、書き込み/読
    み出し制御手段が用いる基準量Wを大きくさせ、終了位
    置近くでない場合、基準量Wを小さくさせるようにした
    こと、 を特徴とする光ディスク再生装置。
  2. 【請求項2】 位置情報と情報単位の記録情報が多重記
    録され、所定の再生出力レートを得る速度より高速で回
    転される光ディスクに光ビームを照射し、反射ビームを
    受光して記録信号の検出を行う光検出手段と、光ディス
    ク上の読み取りトラックと光ビームの照射位置との誤差
    を示すトラッキングエラー信号を作成し、該トラッキン
    グエラー信号に基づき光ビームの照射位置の修正制御を
    するトラッキングサーボ手段と、光ディスクの信号面と
    光ビームの合焦点との誤差を示すフォーカスエラー信号
    を作成し、該フォーカスエラー信号に基づき光ビームの
    合焦点の修正制御をするフォーカスサーボ手段と、光デ
    ィスク上の読み取りトラックと光検出手段の位置との誤
    差を示すスレッドエラー信号を作成し、該スレッドエラ
    ー信号に基づき光検出手段の位置の修正制御をするスレ
    ッドサーボ手段と、光検出手段の検出出力から光ディス
    クの記録データと位置情報を復調して出力する信号処理
    手段と、を含む記録データ読み取り手段と、 記録データを所定量記憶する容量を有する記憶手段と、 信号処理手段から高レートで出力された記録データを記
    憶手段に書き込み、該記憶手段から連続的に、所定の再
    生出力レートを得るレートで読み出して出力し、記憶手
    段が記録データで満杯になれば、書き込みを中断して満
    杯通知信号を発生し、記憶手段の残りデータ量が所定の
    基準量W以下になると、空き発生通知信号を発生する書
    き込み/読み出し制御手段と、 満杯通知信号が発せられると、信号処理手段から現在の
    読み取り位置情報を入力して記憶するとともに、記録デ
    ータ読み取り手段の全部または一部に対し休止制御を
    し、空き発生通知信号が発せられると、記録データ読み
    取り手段に対し稼働開始制御と前回の最後の読み取り位
    置のサーチ制御をし、サーチ完了後、信号処理手段に記
    録データの復調出力を再開させ、書き込み/読み出し制
    御手段に書き込み動作を再開させる再生制御手段と、 を含み、 前記光ディスクに記録された各情報単位は、各々、1つ
    の連続記録区間または複数の連続記録区間の順序付きの
    組み合わせで構成されるとともに、光ディスクには情報
    単位別に、情報単位を構成する連続記録区間の位置と順
    序を示す管理情報が記録されており、 前記書き込み/読み出し制御手段が用いる基準量Wを可
    変とし、 更に、前記再生制御手段は、満杯通知信号が発せられた
    とき、信号処理手段から入力した現在の読み取り位置情
    報を、事前に光ディスクから読み出しておいた管理情報
    と照合し、読み取り中であった連続記録区間の終了位置
    近くか否か判別し、終了位置近くでない場合は基準量W
    を小さくさせ、終了位置近くの場合は更に、現在の読み
    取り位置または読み取り中であった連続記録区間の終了
    位置が次に再生すべき連続記録区間の開始位置近くか否
    か判別し、開始位置近くの場合は基準量Wを小さくさ
    せ、開始位置近くでない場合は基準量Wを大きくさせる
    ようにしたこと、 を特徴とする光ディスク再生装置。
JP10374873A 1998-12-28 1998-12-28 光ディスク再生装置 Withdrawn JP2000195174A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007083815A1 (en) * 2006-01-20 2007-07-26 Canon Kabushiki Kaisha Recording device

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007083815A1 (en) * 2006-01-20 2007-07-26 Canon Kabushiki Kaisha Recording device
US7907485B2 (en) 2006-01-20 2011-03-15 Canon Kabushiki Kaisha Recording device

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