JP2000011517A - 光ディスクの記録装置 - Google Patents

光ディスクの記録装置

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JP2000011517A
JP2000011517A JP10228592A JP22859298A JP2000011517A JP 2000011517 A JP2000011517 A JP 2000011517A JP 10228592 A JP10228592 A JP 10228592A JP 22859298 A JP22859298 A JP 22859298A JP 2000011517 A JP2000011517 A JP 2000011517A
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recording
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servo
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JP10228592A
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Yasuhiro Ueki
泰弘 植木
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 消費電力を削減できる光ディスクの記録装置
の提供。 【解決手段】 光ディスク1に記録すべき記録信号を信
号圧縮する圧縮手段37と、圧縮された記録信号を一時
的に記憶する一時記憶手段16と、この一時記憶手段に
記録されているデータ量を管理するデータ量管理手段2
3と、前記一時記憶手段から読み出される記録信号を前
記光ディスクに記録し、前記光ディスクからの反射光を
検出するピックアップ手段4と、前記ピックアップ手段
で得られた信号から再生信号及びサーボエラー信号を得
る記録再生・サーボ手段(第1のサーボ手段)6と、前
記サーボエラー信号に基づいて前記ピックアップ手段を
フォーカス制御、トラッキング制御及びトラバース制御
する第2のサーボ手段7とを有する光ディスクの記録装
置であって、少なくとも前記記録再生・サーボ手段また
は前記第2のサーボ手段の一部への電力供給を抑制する
制御を行なう制御手段27を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MD(登録商標)
(Mini Disc(登録商標))、MD2、ビデオ
CD(Compact Disc)、高画質ビデオC
D、CD−R、CD−RW、DVD(Digital
Versatile Disc)、DVDビデオ、DV
D−ROM、DVD−R、DVD−RAM、DVD−R
W、DVD+RW、MO等の光ディスクに情報を記録す
る記録装置に係り、特に、圧縮伸長を行なうため、或い
はショックプルーフのためにデータを一時的に記憶する
一時記憶手段を有する装置において、消費電力を軽減す
ることができる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、CD、DVD、MD等の光ディ
スクのポータブル型記録再生装置、例えばMDのポータ
ブル型記録再生装置においては、約10秒間の再生時間
に相当する情報量を記憶する4MB(ビット)程度の容
量のショックプルーフメモリを有しており、このメモリ
にデータを一時的に記憶することを利用して、メモリか
ら例えば音楽信号が再生されている間に、ピックアップ
をトラック間でキックして次に再生すべきセクタに対し
て回転待ちを行なっている。記録時には、記録信号を圧
縮後、上記メモリに一時記憶し、これより読み出しつつ
間欠的にディスクに記録し、ピックアップとして余った
時間は、キックして次に記録するセクタに対して回転待
ちしている。
【0003】また、例えばDVDの再生装置或いは記録
装置においても、同様に4MB程度の容量の一時記憶メ
モリを持っていて、可変転送レートの速い転送速度でこ
のメモリに再生情報を一時的に記憶しつつ順次読み出し
て、ピックアップをトラック間でキックして次に再生す
べきセクタに対して回転信号を行なっている。この場合
には、転送速度が速いことから上記16MBの記憶容量
は、2秒程度の再生時間に相当する。現在では、4MB
のDRAMは、入手困難の状況にあり、16MB或いは
それ以上のDRAMを使用するのが、一般的となってき
ており、一時記憶時間としても、2秒或いはそれ以上の
時間で一時記憶できつつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、上述したような
光ディスクの記録装置、例えばCDのディスクマン(登
録商標)やMDウォークマン(登録商標)などや、CD
ROM、ビデオCD、DVDROM、DVDRAM、D
VD−RW、DVDビデオ、DVD−オーディオ等のプ
レーヤやカメラなど、このようなディスク装置で携帯が
可能なポータブル型の装置にあっては、電池の使用時間
をできるだけ長くするために、装置全体の使用電力を極
力抑制することが望まれて種々提案されてはいるが、現
在更なる消費電力の抑制の必要量が高まっている。本発
明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に解決
すべく創案されたものであり、その目的は消費電力をよ
り削減することができる光ディスクの記録装置を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に規定する発明
は、記録すべき記録信号を信号圧縮して得た圧縮記録信
号を一時的に記憶する一時記憶手段と、この一時記憶手
段に記録されている圧縮記録信号のデータ量を管理する
データ量管理手段と、前記一時記憶手段から読み出され
る圧縮記録信号を光ディスクに記録し、前記光ディスク
からの反射光を検出するピックアップ手段と、前記ピッ
クアップ手段で得られた信号からサーボエラー信号を得
る第1のサーボ手段と、前記サーボエラー信号に基づい
て前記ピックアップ手段をフォーカス制御、トラッキン
グ制御及びトラバース制御する第2のサーボ手段とを有
する光ディスクの記録装置であって、前記データ量管理
手段からの管理信号に基づいて記録動作中に前記一時記
憶手段に記憶されている圧縮記録信号のデータ量が増加
してそのデータ量が基準値に達するまでの間は、少なく
とも前記第1のサーボ手段または前記第2のサーボ手段
の一部への電力供給を抑制する制御を行なう制御手段を
有するように構成したものである。
【0006】これにより、記録すべき記録信号は圧縮手
段で圧縮されて、一時記憶手段に記憶され、これより読
み出されて所定の信号処理及びエラー訂正コード、アド
レス、シンク信号の付加が行なわれた後、光ディスク上
にピックアップ手段により記録されるが、一時記憶手段
に記録されているデータ量が所定量であるフルに達する
と、光ディスクへの書き込みを開始し、最小値であるエ
ンプティに達すると光ディスクへの書き込みを中断す
る、という具合に間欠的に動作している。尚、ここでエ
ンプティとは、記憶データ量が完全にゼロの状態ではな
く、僅かにデータ量があってゼロとなる直前の状態をい
い、また、フルとは記憶の空きスペースがゼロとなる状
態を言うのではなく、その直前の状態をいい、共にその
量は予め設定されている。
【0007】そして、一時記憶手段への記憶データ量が
増加してそのデータ量が基準値に達するまでの間は、上
記記録再生・サーボ手段(第1のサーボ手段)や第2の
サーボ手段へ供給していた電力を抑制し(供給停止も含
む)、消費電力を抑制する。請求項2に記載するよう
に、この場合、圧縮率を入力する圧縮率入力手段と、こ
れより入力された圧縮率に基づいて前記圧縮手段の圧縮
率を変える圧縮率可変手段とを有する場合には、入力さ
れた圧縮値に基づいて基準値を決定するようにすれば、
基準値を可変とすることができる。請求項3に記載する
ように、前記制御手段は、前記一時記憶手段に記憶され
ているデータ量が前記基準値に達した後は、前記電力供
給を抑制する電力セーブモードから電力供給を抑制しな
い通常モードへ復帰させる。
【0008】電力セーブモードの態様の選択に関して
は、請求項4に記載するように、前記録信号の種類を決
定するための信号種類決定手段を有し、前記制御手段
は、この信号種類決定手段の決定結果に基づいて電力供
給を抑制する制御を行なうと共に通常モードへ復帰する
タイミングを決定するようにしてもよいし、請求項5に
記載するように、前記記録信号の種類を決定するための
信号種類決定手段と、前記光ディスクの種類を抑制する
ディスク種類判別手段とを有し、前記制御手段は、前記
信号種類決定手段の決定結果と前記ディスク種類判別手
段の判別結果とに基づいて電力供給を抑制する制御を行
なうと共に通常モードへ復帰するタイミングを決定する
ようにしてもよいし、或いは請求項6に記載するよう
に、前記記録信号の種類を決定するめたの信号種類決定
手段と、この信号種類決定手段の決定結果に基づいて前
記光ディスクの線速度を決定する線速度決定手段とを有
し、前記制御手段は、前記信号種類決定手段の決定結果
と、前記線速度決定手段の決定結果とに基づいて電力供
給を抑制する制御を行なうと共に通常モードへ復帰する
タイミングを決定するようにしてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る光ディスク
の記録装置の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。
ここでは、記録装置と再生装置を兼ね備えた記録再生装
置を例にとって説明する。図1は本発明の記録装置を含
む記録再生装置を示すブロック構成図、図2は光ディス
ク内のセクタの概念を説明するための説明図、図3は一
時記憶手段内の記憶データ量の変化を示すグラフ、図4
は電力セーブモードの各態様の消費電力を示すグラフ、
図5は本発明の記録装置の動作のフローチャートを示す
図である。
【0010】まず、光ディスク1の構成は、この記録面
全体に同心円状、或いは螺旋状に多数のトラック(図示
せず)が形成されており、図2では一例として半径の異
なった位置の2つのトラックA、Bを示している。ここ
では光ディスク1は線速度(CLV:Constant
Linear Verocity)が一定で回転制御
されるので、内周側のトラックAでは一周が例えば4つ
のセクタに分割設定され、外周側のトラックBでは一周
が例えば8つのセクタに分割設定されている。そして、
回転周期は、後述するピックアップ手段が内周側のトラ
ックAに位置する時が40msec、外周側のトラック
Bに位置する時が80msec程度である。尚、上述の
ようにトラックA、B間或いはその内外周側にも多数の
トラックが存在する。
【0011】次に、図1を参照して記録再生装置につい
て説明する。まず、主に再生系について説明する。図
中、符号2は光ディスク1を回転するスピンドルモー
タ、符号3は情報書き込み読み出し用のレーザ光を発生
するレーザ発生手段、符号4は光ディスク1に照射され
たレーザ光の反射光を検出するピックアップ手段であ
り、レーザ発生手段3はピックアップ手段4内に設けら
れ、この全体は駆動機構5により光ディスク1の半径方
向へ一体的に移動される。符号6は、上記ピックアップ
手段4により読み出した信号から再生信号とサーボ信号
を、また、CLV制御用の速度信号をそれぞれ生成する
記録再生・サーボ手段(第1のサーボ手段)であり、こ
れには、フォーカスエラー信号生成回路、トラッキング
エラー信号生成回路、再生信号生成回路、イコライザー
回路、PLL回路、速度信号生成回路等が含まれる。符
号7は、サーボブロック(第2のサーボ手段)であり、
これにはフォーカス制御手段8とトラッキング制御手段
9とトラバース制御手段40とスピンドル制御手段30
等が含まれる。符号10は、ピックアップ手段4やスピ
ンドルモータ2の動作を行なうドライバ手段であり、こ
れにはフォーカス用回路11、トラッキング用回路1
2、トラバース用回路41及びスピンドル用回路31等
が含まれる。
【0012】符号13は、記録再生・サーボ手段6から
の再生信号をデジタルからアナログへ変換するA/D変
換部であり、符号14は、信号処理手段であり、例えば
再生信号をEFM(Eight to Fourtee
n Modulation)+信号からNRZデータに
デコードする。符号15はエラー訂正手段であり、デコ
ードされた再生信号のエラー訂正処理を行なう。ここで
エラー訂正されたデータ信号は可変転送レートで圧縮さ
れた信号である。符号16は、例えばDRAMよりなる
16MB程度の記憶容量を持つ一時記憶手段であり、上
記圧縮データを記憶して可変転送レートの時間軸の吸収
を行なう。尚、この一時記憶手段16は、後述する記録
装置に用いるときは光ディスク1に記録すべき圧縮デー
タを記憶するために兼用される。符号17は、例えばA
(オーディオ)−V(ビデオ)デコーダよりなる伸長手
段であり、上記圧縮データを伸長する。符号18は分離
部であり、伸長されたデータ中にオーディオ信号とビデ
オ信号が含まれる場合には両者を分離する。符号19、
20は、D/A変換部であり、それぞれの信号を音声信
号と映像信号として出力する。符号21はスピーカ、符
号22はモニタ受像機である。
【0013】符号23は上記一時記憶手段16内に記憶
されているデータ量を管理するデータ量管理手段であ
り、この管理信号を制御手段27へ供給する。符号24
は外部装置や、キー等で入力されるポーズ入力手段であ
り、再生動作を一時的に中断するためのポーズ信号を入
力する時に用いる。符号25はセクタ記憶部であり、次
に再生或いは記録すべきセクタ番号を記憶する。符号2
6は入力部であり、操作者がポーズ指令以外の必要な指
令を入力する時に用いる。符号27は例えばマイクロコ
ンピュータ等よりなる制御手段であり、この装置全体の
動作を制御する。図1においては、再生時のみ流れる信
号系については2重線の矢印で示している。
【0014】次に、記録系について説明する。この記録
系においては、上述した再生系で使用した多くの回路手
段等が兼用される。符号36は記録信号源であり、これ
より光ディスク1に記録すべきデジタル信号である記録
信号を出力する。この記録信号源36としては、音声信
号を入力するマイクロフォンや音声信号と映像信号を入
力するビデオ装置等が用いられるが、これらに特に限定
されるものではない。符号37は圧縮手段であり、記録
信号源36側から入力された記録信号を例えばMPEG
IIにコード化して圧縮する。圧縮手段37から出力
する圧縮データは一時記憶手段16へ出力され、ここに
一時記憶される。この一時記憶手段16に記憶した圧縮
データは、信号処理手段14へ出力される。信号処理手
段14は、一時記憶手段16から供給される圧縮データ
にアドレスやシンク信号等の必要なコードを付与して、
記録再生・サーボ手段6に記録データを供給する。記録
再生・サーボ手段6はこの記録データをピックアップ手
段4へ間欠的に出力し、例えばこのデータに応じてレー
ザ発生手段3のレーザ光を変調させるなどして光ディス
ク1にデータを書き込むことになる。符号42は圧縮率
入力手段であり、記録時における記録時間のモード切り
換え指令を入力でき、例えば2時間、4時間、6時間モ
ード等から1つのモードを選択できるようになってお
り、これに対応して圧縮率が変化するようになってい
る。符号44は圧縮率可変手段であり、上記圧縮率入力
手段42より選択されたモードに対応する圧縮率でデー
タ圧縮するように上記圧縮手段37を制御する。
【0015】次に、以上のように構成された記録再生装
置の動作について説明する。まず、再生動作について説
明する。再生モードではピックアップ手段4により読み
出された光ディスク1の再生信号は、記録再生・サーボ
手段6に入力されて、ここで再生信号とサーボ信号と速
度信号を生成する。生成されたサーボ信号は、サーボブ
ロック7へ入力されて、これに基づいてフォーカス制御
手段8はフォーカスドライブ信号を生成し、トラッキン
グ制御手段9は、トラッキングドライブ信号を生成し、
トラバース制御手段40はトラバースドライブ信号を生
成する。また、スピンドル制御手段30はドライブ信号
を生成する。そして、このフォーカスドライブ信号とト
ラッキングドライブ信号とトラバースドライブ信号とド
ライブ信号はドライバ手段10へ入力されて、各信号に
基づいてフォーカス用回路11はフォーカス制御を、ト
ラッキング用回路12はトラッキング制御を、トラバー
ス用回路41はトラバース制御を、それぞれピックアッ
プ手段4に対して行なう。これによりピックアップ手段
4の一巡のサーボ制御を行なう。
【0016】また、上記速度信号は、記録再生・サーボ
手段6に含まれるPLL回路により得られるが、この速
度信号は、サーボブロック7のスピンドル制御回路30
へ送られてドライブ信号を生成し、この信号をドライバ
手段10のスピンドル用回路31へ送って、ドライブ制
御信号によってスピンドルモータ2の回転を制御するこ
とによりCLV制御を行なっている。また、スピンドル
モータ2の図示しないホール素子などの回転位置信号を
サーボブロック7へ帰還し、この信号から生成した速度
信号から、一定回転のFG(Frequency Ge
nerator)制御も行なっている。ピックアップ手
段4からの再生信号は、記録再生・サーボ手段6のイコ
ライザーで周波数特性を最適化され、これにPLLをか
ける。
【0017】この再生信号は、更にA/D変換部13に
てデジタル信号に変換されて信号処理手段14へ入力さ
れる。このデジタル信号からは、同期検出が行なわれ
て、これを基にしてディスク上のEFM+信号からNR
Zデータにデコードされる。このデコードされた信号
は、エラー訂正手段15に入力されてここでエラー訂正
処理を行なってセクタのアドレス信号とデータ信号を得
る。このデータ信号は、可変転送レートで圧縮された信
号であるので、これを一時的に一時記憶手段16に記憶
して可変転送レートの時間軸の吸収を行なう。この一時
記憶手段16から読み出された信号は、A−Vデコーダ
よりなる伸長手段17により伸長されて、更に分離部1
8によりオーディオ信号とビデオ信号とに分離される。
そして、各信号はそれぞれD/A変換部19、20によ
ってアナログ信号に変換されて、音声信号と映像信号と
してそれぞれ出力されることになる。
【0018】次に、制御手段27の制御に基づいて行な
われるこの記録動作について図3も参照して説明する。
記録モードにおいて、記録信号源36からの音声信号や
映像信号は、これがデジタル信号ならばそのまま、或い
はこれがアナログ信号ならば図示しないA/D変換器で
デジタル化されて圧縮手段37へ入力され、この記録す
べき記録信号は圧縮手段37にてコード化されて圧縮さ
れて、一時記憶手段16に一時的に記録される(a領
域)。例えば入力信号が映像信号であれば、NTSC信
号にデコードされ、MPEG2のフォーマットに従って
圧縮し記憶する。また、音声信号であれば、AC−3に
AVエンコーダにて圧縮し記憶する。この記憶データ量
はデータ量管理手段23により常時監視されており、こ
の記憶データ量がフルになると、この一時記憶手段16
から順次データが読み出されて信号処理手段14にてエ
ラー訂正コード、アドレスコード、シンク信号等が付与
されてピックアップ手段4にて光ディスク1に書き込ま
れることになる(b領域)。この一時記憶手段16から
の読み出しの間も一時記憶手段16へは記録信号源36
側からの圧縮された記録信号が継続的に書き込まれてお
り、当然のこととして書き込み速度よりも読み出し速度
の方が速い。
【0019】そして、一時記憶手段16の記憶データ量
がエンプティになると、この一時記憶手段16からの読
み出し及び光ディスク1への書き込みを禁止し、通常の
場合には次に記録すべきセクタ位置にてピックアップ手
段4を位置させて、ここでキックを繰り返して待機する
が、本発明の場合には、後述するように一時記憶手段1
6の記憶データ量がある程度たまるまでは休止状態とな
る。この間にも一時記憶手段16への圧縮データの書き
込みは継続して行なわれており(c領域)、そして、記
憶データ量がフルになったならば、再度、一時記憶手段
16からのデータの読み出し及び光ディスク1への書き
込みを記憶データ量がエンプティになるまで行なう(d
領域)。以後、同様にして一時記憶手段16内の記憶デ
ータ量はフルとエンプティを繰り返しながら光ディスク
1への書き込みが間欠的に行われて行く(領域e、f、
g、h…)。
【0020】ここで、本発明においては、一時記憶手段
16の記憶データ量が増加する過程(領域a、c、e、
g…)において、これがフルレベルよりも僅かに小さい
基準値に達するまでは、電力セーブモードとなり、消費
電力を抑制することになる。図3において電力セーブモ
ードの間を、矢印で示している。この電力セーブモード
の間は、記録再生・サーボ手段6またはサーボブロック
7の少なくとも一部への電力供給をカットしてその間の
電力消費を軽減する。例えば、この電力セーブモードで
は、フォーカス制御は行なったまま、トラッキング制御
用の電力はカットしたり、或いは光ディスクのみ回転さ
せた状態で記録再生・サーボ手段6とレーザ発生手段3
とサーボブロック7への電力はカットしたりする。
【0021】そして、記憶データ量が、基準値に達した
ならば、点P1において電力セーブモードを解除して、
通常モードに復帰し、次に記録すべきトラックにて待機
状態とする。そして、記憶データ量がフルに到達したな
らば、ピックアップ手段4をキックして光ディスク1へ
の書き込みを開始する。そして、記憶データ量がエンプ
ティになると、光ディスクへの書き込みを禁止すると同
時に、再度電力セーブモードへ移行する。以後、前述し
たように上記した操作を繰り返し行なう。記憶データ量
が上記点P1からフルレベルまでに到達する時間T1
は、電力供給がカットされている系が電力セーブ状態か
ら動作状態へ復帰するまでの時間を余裕を見込んで決定
されており、この場合には、例えば100msec程度
である。この時間T1の値は、記録時の圧縮比と電力セ
ーブのモードによって決定され、圧縮比の設定が異なる
場合、この時間T1の値は異なり、外部より設定された
モード(圧縮率)によってこの値を設定するように構成
するのが好ましい。尚、この電力セーブモードの態様に
ついては、図4を参照して後述する。
【0022】この圧縮比の切り替えは、利用者が、圧縮
率入力手段42より所望の記録モードに応じた記録信号
の圧縮率を選択すると、圧縮率可変手段44が圧縮手段
37に指令を発して、信号圧縮率が切り替わる。圧縮率
の切り替えモードには、例えば次の種類がある。画質は
良いが、全体の記録時間が2時間程度である2時間モー
ド、画質は普通であるが、全体の記録時間が4時間程度
である4時間モード及び画質は悪いが、全体の記録時間
が6時間程度である6時間モードであり、これらより選
択が可能である。また、記録したい画像の解像度や、カ
ーレースなどのスピードの速いシーン等を取り分ける場
合や、記録時間優先で設定するためのキー入力や外部よ
りの制御データを制御部が認識し、内部に切り替え端子
をもっていてこれにより記録時間(モード)を変更する
ようにしてもよい。このモードが決定した段階で、ピッ
クアップ手段から光ディスクへ書き込むデューティ、す
なわち記録と待ち時間の比が決定するので、後述するよ
うにこれに合わせて低消費電力化するモード(態様)を
選択する。
【0023】加えて、これに同期しても良いし、新たな
端子を設けても良いが、バッテリーの記録時間を延ばす
ことを優先にするか、振動や衝撃時にも問題ないように
するかを設定する設定を外部の利用者が選択できるよう
にしてもよい。例えば、16MBの一時記憶手段16
で、2時間モードとした場合、8Mbpsの画像を記録
でき、2secの時間だけ一時記憶手段16にためるこ
とができるとする。すると、4時間モードの場合は4M
bpsで4sec、6時間モードの場合は8/3Mbp
sで6secとなる。ここで、低消費電力モードが同じ
であれば、省電力モードからの復帰時間は、例えば10
0msecで固定であるから、前記基準値は2時間モー
ドの場合、仮にエンプティを0、フルを16Mとした場
合、100msec/2sec=0.05であるから、
16MB×0.05=0.8MBの値となる。つまり、
16MBに対して、記憶データ量が15.2MBになっ
た時点で復帰すれば良い。
【0024】尚、ここでの計算は16MBをフルに使用
した計算であるが、実際は余裕をみてエンプティ、フル
とも下駄をはいた値を用いる。また、100msecの
復帰時間は、低消費電力のモードによっても異なるし、
実際の書き込むべきセクタまでの回転待ち時間を含むの
で、CLVで回転している場合、内周では短く、外周で
は長くなり、それぞれのトラック位置で、最適値とし
て、現在のトラック位置から計算して求めるのが望まし
い。ここで、上記電力セーブモードの状態としては、例
えば次に示すような3つの態様をとることができる。
【0025】<態様1>態様1としては、フォーカス制
御はかけた状態としてトラッキング制御とトラバース制
御のみをオフする。ここで、次に記録すべきセクタをセ
クタ記憶部25へ記憶しておくのは勿論である。そし
て、トラッキング制御のオフ状態では、信号が100%
得られないので、スピンドルモータのCLV制御モード
の中で、RF信号の信号成分を間欠的に抽出して、速度
信号を生成するCLVのラフサーボに移行する。電力セ
ーブとしては、制御手段27の制御によって記録再生・
サーボ手段6の一部、例えばトラッキングエラー信号生
成回路とサーボブロック7の一部、例えばトラッキング
制御手段9とドライバ手段10の一部、例えばトラッキ
ング用回路12への供給電力をカットする。サーボ系と
しては、トラッキング制御を切っているので、ポーズ解
除信号の入力後、或いは後述するように制御手段で求め
られた復帰タイミングになった時、電力の供給を復帰し
て、トラッキング制御をオンとし、そこでのセクタアド
レスを検出して記憶しておいた通常のキックすべきセク
タに移動し、そこで、キック待ち状態に戻す。
【0026】<態様2>態様2としては、フォーカス制
御とトラッキング制御とレーザ発生手段3をオフする。
尚、レーザ発生手段3はオフしないでオン状態としてお
いてもよい。ここで、次に記録すべきセクタをセクタ記
憶部25へ記憶しておくのは勿論である。そして、フォ
ーカス制御とトラッキング制御のオフ状態では、再生信
号が得られず、スピンドルモータ2のCLVの制御モー
ドで制御できないので、前記FGモードの制御に移行す
る。特に、ここでは現在のセクタが分かっているので、
これに対応したFGの回転数を、制御手段27が設定
し、一定回転のFGの回転速度を設定する。電力セーブ
としては、制御手段27の制御によって記録再生・サー
ボ手段6の全部、例えばフォーカス信号生成回路、トラ
ッキングエラー信号生成回路、再生信号生成回路、イコ
ライザー回路、PLL回路、速度信号生成回路とサーボ
ブロック7の全部、例えばフォーカス制御手段8とトラ
ッキング制御手段9とトラバース制御手段40及びドラ
イバ手段10の一部、例えばフォーカス用回路11、ト
ラッキング用回路12、トラバース用回路41、レーザ
発生手段3への供給電力をカットする。これにより、上
記態様1の場合よりも更に消費電力を抑制することが可
能となる。
【0027】サーボ系としては、フォーカス制御とトラ
ッキング制御を切っているので、ポーズ解除信号が入力
した時、或いは後述するように制御手段で求められた復
帰タイミングになった時に、電力の供給を復帰する。そ
して、これによりレーザ発生手段3をオンした後にフォ
ーカス制御をオンし、次に、トラッキング制御をオン
し、そこでのセクタアドレスを検出して先に記憶してお
いた通常のキックすべきセクタに移動し、そこでキック
待ち状態に戻す。特に、ここでスピンドルモータ2を止
めない理由は、スピンドルモータ2を止めてから復帰す
るのには、2sec程度の時間を要し、バッファーの記
憶時間500msecをこえてしまうためである。但
し、より消費電力を軽減するために、前記スピンドルモ
ータのFGモードでの回転数を本来の1/2や、1/4
程度に落とすことは、実施例の範囲であるのは勿論であ
る。
【0028】<態様3>態様3としては、フォーカス制
御とトラッキング制御とレーザ発生手段3とスピンドル
制御をオフする。ここで、次に記録すべきセクタをセク
タ記憶部25へ記憶しておくのは勿論である。この状態
ではフォーカス制御、トラッキング制御、レーザ発生手
段3及びスピンドル制御を全て停止しているので、大幅
に消費電力を削減することができる。ただし、例えば復
帰するための時間として1秒程度かかり、且つスピンド
ルモータの起動時にある程度の大きい電力を必要とする
ので、例えば6秒程度の時間以上の電力セーブ時間で、
このモードにしないと、かえって電力消費が大きくなっ
てしまう。電力セーブとしては、制御手段27の制御に
よって記録再生・サーボ手段6の全部、例えばフォーカ
ス信号生成回路、トラッキングエラー信号生成回路、再
生信号生成回路、イコライザー回路、PLL回路、速度
信号生成回路とサーボブロック7の全部、例えばフォー
カス制御手段8とトラッキング制御手段9とトラバース
制御手段40、スピンドル制御手段30及びドライバ手
段10の全部、例えばフォーカス用回路11、トラッキ
ング用回路12、トラバース用回路41、スピンドル用
回路31への供給電力をカットする。これにより、上記
態様1の場合よりも更に消費電力を抑制することが可能
となる。
【0029】サーボ系としては、フォーカス制御とトラ
ッキング制御、レーザ発生手段3とスピンドル制御を切
っているので、ポーズ解除信号が入力した時、或いは後
述するように制御手段で求められた復帰タイミングにな
った時に電力の供給を復帰する。そして、これによりレ
ーザ発生手段3をオンした後にスピンドル制御をオン
し、その後フォーカス制御をオンし、次に、トラッキン
グ制御をオンし、そこでのセクタアドレスを検出して先
に記憶しておいた通常のキックすべきセクタに移動し、
そこでキック待ち状態に戻す。ここで図4を参照して上
記各態様1〜3における電力セーブモードの時間の長さ
や通常モードへ復帰するまでの消費電力の変化について
詳しく説明する。
【0030】図4(A)は態様1の場合の消費電力の変
化を示し、図4(B)は態様2の場合の消費電力の変化
を示し、図4(C)は態様3の場合の消費電力の変化を
示している。図4(A)に示す態様1の場合は、前述の
ようにフォーカス制御はかけた状態でトラッキング制御
とトラバース制御のみをオフしている。この場合は、例
えば全体の記録時間が2時間モードであるので、画質等
は良いが転送レートが高く、エンプティからフルまで達
する時間が2秒程度(図3中の領域c、e、gに対応)
であってかなり短く、また、オフしている制御も少ない
ので、復帰に要する時間T1も短く100msec程度
である。そして、電力セーブモード時の消費電力は待機
時に対して80%程度である。電力セーブモードから通
常モードに復帰する時、トラッキング制御がオンすると
所定のトラックをシークするまでの間は通常の再生状態
を100%とすると、一時的に大きな消費電力(110
%)を必要とし、待機中には100%に戻る。光ディス
クへの書き込み時には、120%の消費電力を必要とし
ている。
【0031】図4(B)に示す態様2の場合は、前述の
ようにフォーカス制御、トラッキング制御及びレーザ発
生手段3をオフしている。この場合は、例えば全体の記
録時間が4時間モードであるので、画質と転送レートは
普通であり、エンプティからフルまで達する時間が4秒
程度(図3中の領域c、e、gに対応)であって、態様
1よりも少し長くなり、また、オフしている制御も少し
多くなったので、復帰に要する時間T1も少し長くなっ
て500msec程度である。電力セーブモード時の消
費電力は待機中に対して50%程度であり、態様1の場
合より効率的である。そして、電力セーブモードから通
常モードに復帰する時、レーザオン、フォーカス制御オ
ン、トラッキング制御オンの順序で次第に復帰され、こ
れに従って、消費電力も徐々に上昇して行く。
【0032】図4(C)に示す態様3の場合は、前述の
ようにフォーカス制御、トラッキング制御、レーザ発生
手段3及びスピンドル制御をオフしている。この場合
は、例えば全体の録時間が6時間モードであるので画質
は悪いが転送レートは小さく、エンプティからフルまで
達する時間が6秒程度(図3中の領域c、e、gに対
応)であって、態様2よりも更に長くなり、またオフし
ている制御も更に多くなったので復帰に要する時間も更
に長くなって1000msec程度である。電力セーブ
モード時の消費電力は待機時に対して20%程度であ
り、態様2の場合よりも更に効率的である。そして、電
力セーブモードから通常モードに復帰する時、スピンド
ルオン、レーザオン、フォーカス制御オン及びトラッキ
ング制御オンの順序で次第に復帰され、これに従って消
費電力も徐々に上昇して行く。
【0033】次に、以上の動作を図5に示すフローチャ
ートを用いて総括的に説明する。まず、記録再生装置の
記録動作が開始すると、記録信号源36から入力される
記録すべき記録信号を圧縮手段37にて圧縮し(S
1)、この圧縮データを一時記憶手段16に記憶する
(a領域)(S2)。次に、電力セーブモードへ移行し
て所定の回路等への電力供給を制限して消費電力を抑制
する(S3)。データ量管理手段23は、一時記憶手段
16の記憶データ量を常時監視しており、この記憶デー
タ量が増加過程で基準値に達すると(S4)、電力セー
ブモードから通常モードへ復帰して各回路等へ通常の電
力を供給する(S5)。すると、ピックアップ手段4が
光ディスク1の記録開始のセクタへ行き(S6)、ここ
でキック待ち状態に入る(S7)。前述のようにデータ
量管理手段23は一時記憶手段16の記憶データ量を常
時監視しており、この記憶データ量がフルに達すると
(S8)、この一時記憶手段16から圧縮データを読み
出し、この圧縮信号に、エラー訂正コード、アドレスコ
ード、シンク信号等を付与するなどして所定の処理を施
し(S9)、光ディスク1への記録を開始する(b領
域)(S10)。尚、この光ディスク1への記録のため
に一時記憶手段16からデータの読み出しを行なってい
る際にも、これには記録信号源36側からの圧縮データ
の記録が継続的に行なわれている。
【0034】そして、一時記憶手段16の記憶データ量
がエンプティになると(S11)、この記憶手段16か
らの読み出し及び光ディスク1への記録を禁止し(S1
2)、S4へ戻って再度電力セーブモードへ移行するこ
とになる。以後、S4〜S11までの各ステップを同様
に繰り返し行なって光ディスク1へのデータの記録と中
断を繰り返し行ない、データがなくなれば処理を終了す
る。尚、この電力セーブモードの間に、入力部26より
何らかの入力信号を受けた場合、例えば、携帯用のビデ
オムービーである場合、再生中に、サーチや頭出しなど
のキー入力が発生した場合や、再生している音声や画像
に、エラーが発生するなどして再度必要な情報を光ディ
スク上から再生するような状態になった場合、これを監
視する手段を持ち、この入力を判断することにより、電
力セーブモード状態から、直ちに通常のモードに復帰
し、入力に対応した処理に移行するのは勿論である。上
記第1実施例においては、例えば記録信号の圧縮率に応
じて電力セーブモードの態様を選択していたが、これに
代えて、記録信号の種類に応じて電力セーブモードの態
様を選択するようにしてもよい。
【0035】図6はこのような第2実施例のブロック構
成図を示している。この第2実施例は請求項5に対応す
るものである。ここでは記録信号源36と制御手段27
との間に信号種類決定手段50を設けており、入力され
る記録信号の種類を判別して決定し、その決定結果を制
御手段27へ入力している。他の構成部分は、図1に示
す第1実施例の構成と同じなので同一符号を付して説明
を省略する。また、信号種類決定手段50の機能を入力
部26に割り当て、入力信号の種類を、入力部26から
マニュアルにより入力するようにしてもよい。入力され
る記録信号としては、DVDディスクにおいて、ビデオ
信号とオーディオ信号の双方を含む場合と、オーディオ
信号のみを含む場合の2種類を例にとって説明する。例
えば記録信号が、ビデオ信号とオーディオ信号を含む場
合には高画質で記録すると仮定すると、転送レートを例
えば8Mbpsとして高く設定して記録時間を2時間程
度とするモードの時には、態様1を選択する。
【0036】また、記録信号がオーディオ信号のみを含
む場合には、映像信号に比較してデータ量が少ないため
に高音質で記録すると仮定すると、転送レートを例えば
2Mbpsとして低く設定して記録時間を8時間とする
モードの時には、態様3を選択する。このように、制御
手段27は信号種類決定手段50からの信号種類決定結
果に基づいて、電力セーブモードとして上記態様1また
は態様3のいずれか一方を選択する。この時、各態様毎
に通常モードへの復帰時間が異なるので、復帰のタイミ
ングを一時記憶手段16の残量容量の換算値として計算
しておく。この時の各態様1、3における電力セーブの
内容は、態様3におけるエンプティからフルに達する時
間が8secになる点を除き、先の第1実施例で説明し
た場合と全く同じである。
【0037】すなわち、例えば一時記憶手段16の記憶
容量を16Mbとし、2時間モードの時には転送レート
が8Mbpsで画像信号を2secの時間で一時記憶手
段16に貯めることができるとする。これは第1実施例
の態様1と同じである。この場合8時間モードの時には
転送レートが2Mbpsでオーディオ信号を8secの
時間で一時記憶手段16に貯めることができる。この場
合、通常モードへの復帰の時間T1は、先の第1実施例
の場合と同じであり、態様1の場合は100sec程
度、態様3の場合は1000msec程度である。ま
た、この第2実施例における制御の流れに関しては、図
5に示すフローチャートが適用されるのは勿論である。
【0038】上記第2実施例においては、記録信号の種
類に応じて電力セーブモードの態様を選択していたが、
これに代えて、記録信号の種類と光ディスクの種類に応
じて電力セーブモードの態様を選択するようにしてもよ
い。図7はこのような第3実施例のブロック構成図を示
している。この第3実施例は、請求項6に対応するもの
である。ここではピックアップ手段4と制御手段27と
の間にディスク種類判別手段51を設けており、装填さ
れる光ディスク1の種類を判別し、その判別結果を制御
手段27へ入力している。他の構成部分は図6に示す第
2実施例の構成と同じなので、同一符号を付して説明を
省略する。上記ディスク種類判別手段51は、光ディス
ク1が装填された時点でその種類を判別するが、その方
法或いは機構としてはすでに幾つか提案されており、例
えば光ディスクの種類に応じて反射光量が異なることを
利用して、照射レーザ光の反射光量を検出し、この検出
値に基づいて光ディスクの種類を判別するようにした機
構を用いることができる。
【0039】ここでは、光ディスクの種類としては、D
VDディスクと、これと共通に記録することができるC
D−RWディスクとを用い、記録信号としてはビデオ信
号とオーディオ信号を記録する場合を例にとって説明す
る。例えば、ディスク種類判別手段51の判別結果がD
VDの記録タイプの光ディスクか、CD−RWの記録タ
イプの光ディスクかを判別し、更に、信号種類決定手段
50が例えばMPEG2の高画質信号か、例えばMPE
G1の通常の画質信号かを判断する。そして、上記判断
の結果、光ディスクがDVDであり、且つMPEG2の
高画質の時には、転送レートを例えば8Mbpsとして
高く設定して記録時間を2時間程度とするモードの時に
は態様1を選択する。また、上記判断の結果、光ディス
クがCDであり、且つ画質信号がMPEG1の通常の画
質の時には、転送レートを例えば2Mbpsとして低く
設定して記録時間を1時間とするモードの時に態様3を
選択する。
【0040】このように、制御手段27は信号種類決定
手段50の決定結果と上記ディスク種類判別手段51の
判別結果に基づいて、電力セーブモードとして上記態様
1または態様3のいずれか一方を選択する。この時、第
2実施例の時と同様に、各態様毎に通常モードへの復帰
時間が異なるので、復帰時間を一時記憶手段16の残量
容量の換算値として計算しておく。この時の各態様1、
3における電力セーブの内容は、先の第2実施例で説明
した場合と全く同じである。すなわち、例えば一時記憶
手段16の記憶容量を16Mbとし、DVDの2時間モ
ードの時には転送レートが8Mbpsで画像信号を2s
ecの時間で一時記憶手段16に貯めることができると
する。この場合、CDの1時間モードの時には転送レー
トが2Mbpsで画像信号を8secの時間で一時記憶
手段16に貯めることができる。
【0041】この場合、通常モードへの復帰の時間T1
は、先の第2実施例の場合と同じであり、態様1の場合
は100sec程度、態様3の場合は1000msec
程度である。また、この第3実施例における制御の流れ
に関しては、図5に示すフローチャートが適用されるの
は勿論である。上述した第3実施例においては、記録信
号の種類と光ディスクの種類に応じて電力セーブモード
の態様を選択していたが、これに代えて、記録信号の種
類と線速度に応じて電力セーブモードの態様を選択する
ようにしてもよい。図8はこのような第4実施例のブロ
ック構成図を示している。この第4実施例は、請求項7
に対応するものである。ここでは、信号種類決定手段5
0と制御手段27との間に線速度決定手段52を設けて
おり、転送レートから設定すべき光ディスクの線速度、
すなわちスピンドルモータの回転数を求めて、その決定
結果を制御手段27へ入力している。他の構成部分は図
6に示す第2実施例の構成と同じなので、同一符号を付
して説明を省略する。
【0042】ここでは入力される記録信号として、例え
ばポータブル機器においてDVDディスクでオーディオ
信号の転送レートが高い信号と低い信号を記録する場合
を例にとって説明する。例えば記録信号がリニアPCM
の6チャネルの信号を記録する時であって、転送レート
を例えば8Mbpsとして高く設定して記録時間を2時
間程度とするモードの時には態様1を選択する。また、
記録信号がMPEG1の2チャネルの信号を記録する時
であって転送レートを例えば2Mbpsとして記録時間
を8時間程度とするモードの時には態様2を選択する。
【0043】このように、制御手段27は信号種類決定
手段50からの信号種類決定結果と線速度決定手段52
の決定結果とに基づいて電力セーブモードとして上記態
様1または態様2のいずれか一方を選択する。例えば、
転送レートが遅い場合には、スピンドルモータの回転数
を落とし、すなわち線速度を落として記録する。例えば
本実施例の場合には、MPEG1を記録する場合には、
リニアPCMを記録する場合に対して1/2にディスク
の回転数を落とす。また、各態様毎に通常モードへの復
帰時間が異なるので、復帰時間を、一時記憶手段16の
残量容量の換算値として計算しておく。この時の各態様
1、2における電力セーブの内容は、態様2におけるエ
ンプティからフルに達する時間が8secになる点を除
き、先の第1実施例で説明した場合と全く同じである。
【0044】すなわち、例えば一時記憶手段16の記憶
容量を16Mbとし、6チャネルの2時間モードの時に
は転送レートが8Mbpsで画像信号を2secの時間
で一時記憶手段16に貯めることができるとする。これ
は第1実施例の態様1と同じである。この場合2チャネ
ルの8時間モードの時には転送レートが2Mbpsで画
像信号を8secの時間で一時記憶手段16に貯めるこ
とができる。ここで一時記憶手段16の記憶時間が変わ
らないのに、低電力のモードを変えている理由は、ディ
スクの回転数が半分に落ちているために、ディスクへの
書き込み時間が実質的に2倍になっていて、通常の回転
数と比較した場合に、低消費電力化できる時間が短くな
るからである。この場合、通常モードへの復帰の時間T
1は、先の第1実施例の場合と同じであり、態様1の場
合は100msec程度、態様2の場合は500mse
c程度である。尚、上記復帰時間については、ディスク
の回転数が変わる場合、例えばディスクが起動を開始し
てから所定の回転数になるまでの時間が変わってくるた
め、変更するようにしてもよい。
【0045】更に、この第4実施例における制御の流れ
に関しては、図5に示すフローチャートが適用されるの
は勿論である。また、上記各実施例では、主にDVDデ
ィスクの記録再生装置を例にとって説明したが、他の一
時記憶手段を有する記録再生装置についても同様に本発
明を適用できるのは勿論である。また、再生装置と記録
装置とを一体的に設けた場合に限らず、記録装置を単独
で用いた場合にも本発明を適用できるのは勿論である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光ディス
クの記録装置によれば、次のように優れた作用効果を発
揮することができる。ショックプルーフやデータの圧縮
伸長のために用いられる一時記憶手段を有する記録装置
において、一時記憶手段における記憶データ量が増加す
る過程にてフルよりも僅かに小さな基準値に記憶データ
量が達するまでの間は、不要な部位(回路)への電力供
給をカットするようにしたので、その分、消費電力を抑
制することができる記録装置を提供することが可能とな
る。また、記録信号の種類、記録する光ディスクの種類
或いは信号種類と線速度に基づいて電力セーブモードの
態様を選択することにより、記録動作に悪影響を与えな
い範囲で大幅に消費電力を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録装置の第1実施例を含む記録再生
装置を示すブロック構成図である。
【図2】光ディスク内のセクタの概念を説明するための
説明図である。
【図3】一時記憶手段内の記憶データ量の変化を示すグ
ラフである。
【図4】各態様1〜3における電力セーブモードの時間
の長さや通常モードへ復帰するまでの消費電力の変化を
示すグラフである。
【図5】本発明の記録装置の動作のフローチャートを示
す図である。
【図6】本発明の第2実施例を示すブロック構成図であ
る。
【図7】本発明の第3実施例を示すブロック構成図であ
る。
【図8】本発明の第4実施例を示すブロック構成図であ
る。
【符号の説明】
1…光ディスク、2…スピンドルモータ、3…レーザ発
生手段、4…ピックアップ手段、6…記録再生・サーボ
手段(第1のサーボ手段)、7…サーボブロック(第2
のサーボ手段)、8…フォーカス制御手段、9…トラッ
キング制御手段、10…ドライバ手段、14…信号処理
手段、15…エラー訂正手段、16…一時記憶手段、1
7…伸長手段、23…データ量管理手段、25…セクタ
記憶部、27…制御手段、30…スピンドル制御手段、
31…スピンドル用回路、36…記録信号源、37…圧
縮手段、40…トラバース制御手段、41…トラバース
用回路、42…圧縮率入力手段、44…圧縮率可変手
段、50…信号種類決定手段、51…ディスク種類判別
手段、52…線速度決定手段。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録すべき記録信号を信号圧縮して得た
    圧縮記録信号を一時的に記憶する一時記憶手段と、この
    一時記憶手段に記録されている圧縮記録信号のデータ量
    を管理するデータ量管理手段と、前記一時記憶手段から
    読み出される圧縮記録信号を光ディスクに記録し、前記
    光ディスクからの反射光を検出するピックアップ手段
    と、前記ピックアップ手段で得られた信号からサーボエ
    ラー信号を得る第1のサーボ手段と、前記サーボエラー
    信号に基づいて前記ピックアップ手段をフォーカス制
    御、トラッキング制御及びトラバース制御する第2のサ
    ーボ手段とを有する光ディスクの記録装置であって、前
    記データ量管理手段からの管理信号に基づいて記録動作
    中に前記一時記憶手段に記憶されている圧縮記録信号の
    データ量が増加してそのデータ量が基準値に達するまで
    の間は、少なくとも前記第1のサーボ手段または前記第
    2のサーボ手段の一部への電力供給を抑制する制御を行
    なう制御手段を備えたことを特徴とする光ディスクの記
    録装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、所望の記録モードに応
    じた記録信号の圧縮率を入力する圧縮率入力手段により
    入力された圧縮率に基づいて前記基準値を決定すること
    を特徴とする請求項1記載の光ディスクの記録装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記一時記憶手段に記
    憶されているデータ量が前記基準値に達した後は、前記
    電力供給を抑制する電力セーブモードから電力供給を抑
    制しない通常モードへ復帰させるようにしたことを特徴
    とする請求項1または2記載の光ディスクの記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録信号の種類を決定するための信
    号種類決定手段を有し、前記制御手段は、この信号種類
    決定手段の決定結果に基づいて電力供給を抑制する制御
    を行なうと共に通常モードへ復帰するタイミングを決定
    するようにしたことを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れかに記載の光ディスクの記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録信号の種類を決定するための信
    号種類決定手段と、前記光ディスクの種類を判別するデ
    ィスク種類判別手段とを有し、前記制御手段は、前記信
    号種類決定手段の決定結果と前記ディスク種類判別手段
    の判別結果とに基づいて電力供給を抑制する制御を行な
    うと共に通常モードへ復帰するタイミングを決定するよ
    うにしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに
    記載の光ディスクの記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録信号の種類を決定するめたの信
    号種類決定手段と、この信号種類決定手段の決定結果に
    基づいて前記光ディスクの線速度を決定する線速度決定
    手段とを有し、前記制御手段は、前記信号種類決定手段
    の決定結果と、前記線速度決定手段の決定結果とに基づ
    いて電力供給を抑制する制御を行なうと共に通常モード
    へ復帰するタイミングを決定するようにしたことを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれかに記載の光ディスクの
    記録装置。
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