JP2000194977A - 避難誘導装置 - Google Patents

避難誘導装置

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JP2000194977A
JP2000194977A JP10368009A JP36800998A JP2000194977A JP 2000194977 A JP2000194977 A JP 2000194977A JP 10368009 A JP10368009 A JP 10368009A JP 36800998 A JP36800998 A JP 36800998A JP 2000194977 A JP2000194977 A JP 2000194977A
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evacuation
directivity
speaker
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directional
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JP10368009A
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English (en)
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Kenichi Terai
賢一 寺井
Hiroyuki Hashimoto
裕之 橋本
Isao Kakubari
勲 角張
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Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • G08B7/06Signalling systems according to more than one of groups G08B3/00 - G08B6/00; Personal calling systems according to more than one of groups G08B3/00 - G08B6/00 using electric transmission, e.g. involving audible and visible signalling through the use of sound and light sources
    • G08B7/062Signalling systems according to more than one of groups G08B3/00 - G08B6/00; Personal calling systems according to more than one of groups G08B3/00 - G08B6/00 using electric transmission, e.g. involving audible and visible signalling through the use of sound and light sources indicating emergency exits
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    • A62LIFE-SAVING; FIRE-FIGHTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トンネルなどの閉鎖的な空間での異常(例え
ば火災)の発生時に、煙などの影響で聴覚情報しか得ら
れない場合でも、各誘導スピーカからの異なる避難方向
を誘導する拡声音が混じり合うことなく、明瞭度の高い
避難誘導を行うことができる避難誘導装置を提供する。 【解決手段】 避難誘導装置が、所定の閉鎖的な空間を
区切る複数の区画の各境界部に設置された、異常検出時
に所定の異常検知信号を発生する異常検出器と、該各々
の区画に設置された指向性スピーカと、該各々の区画に
該指向性スピーカに対応して設置された指向性切り替え
器と、各々が特定の避難口を指定する複数の音声信号を
出力する避難誘導信号発生器と、を備える。該各々の区
画に設置された該指向性切り替え器は、該異常検出器の
出力情報に基づいて、対応する該指向性スピーカの指向
性を異常発生位置から離れる位置にある避難口へ向かう
方向に設定し、それによって該避難口を指定する該避難
誘導信号発生器の音声信号を該指向性スピーカから選択
的に拡声させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネル、地下
街、駐車場などの閉鎖的な空間おける非常災害の発生時
において、視覚情報が得られない場合に、聴覚情報のみ
による適切な避難誘導を可能にする避難誘導装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、トンネルの長大化や地下街の設備
規模の増大につれて、トンネル内火災や地下街火災など
閉鎖的な空間での火災事故による被害規模も大きくなり
つつあり、これらの非常時における避難誘導の重要性が
増している。特に、これらの閉鎖的な空間での火災事故
では、火災に伴う煙の影響により非常案内灯などの視覚
情報が得られない場合に、聴覚による情報、つまり避難
誘導拡声が必要となっている。
【0003】従来の避難誘導装置としては、例えば特開
平10−188156号公報に開示されるような火災
(異常)の発生位置と避難口の位置との位置関係を考慮
した誘導システムにおいても、拡声システムについて
は、単なる制御装置内に設置したスピーカより行う構成
が示されているに過ぎない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、火災の煙の影
響で聴覚情報しか得られない状態においても、上記のよ
うな従来の避難誘導装置では、スピーカの指向特性が無
指向性である場合に各誘導装置から異なる避難方向を誘
導する音声が発生される。壁面での吸音が生じ難いトン
ネルなどの閉鎖的な空間内では、これらの誘導音が混じ
り合って、結果として明瞭度の高い避難誘導を行うこと
が困難である。
【0005】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたものであって、隣り合う区画のスピーカよ
り異なる方向に向けた誘導案内音が発生しても、お互い
に混じり合うことなく、明瞭度の高い避難誘導を行うこ
とができる避難誘導装置を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のある局面によっ
て提供される避難誘導装置は、所定の閉鎖的な空間を区
切る複数の区画の各境界部に設置された、異常検出時に
所定の異常検知信号を発生する異常検出器と、該各々の
区画に設置された指向性スピーカと、該各々の区画に該
指向性スピーカに対応して設置された指向性切り替え器
と、各々が特定の避難口を指定する複数の音声信号を出
力する避難誘導信号発生器と、を備え、該各々の区画に
設置された該指向性切り替え器は、該異常検出器の出力
情報に基づいて、対応する該指向性スピーカの指向性を
異常発生位置から離れる位置にある避難口へ向かう方向
に設定し、それによって該避難口を指定する該避難誘導
信号発生器の音声信号を該指向性スピーカから選択的に
拡声させるものであって、そのことによって上記の目的
が達成される。
【0007】本発明の他の局面によって提供される避難
誘導装置は、所定の閉鎖的な空間を区切る複数の区画の
各境界部に設置された、異常検出時に所定の異常検知信
号を発生する異常検出器と、該各々の区画に設置された
第1及び第2のスピーカと、該各々の区画に設置された
指向性制御器及び指向性切り替え器と、各々が特定の避
難口を指定する複数の音声信号を出力する避難誘導信号
発生器と、を備え、該各々の区画毎に、該第1のスピー
カと該第2のスピーカとは、各々の音響放射方向がお互
いに反対方向になるように配置されており、該各々の区
画に設置された該指向性切り替え器は、該異常検出器の
出力情報に基づいて、該各々の区画毎に、異常発生位置
から離れる位置にある避難口へ向かう方向が該第1のス
ピーカの音響放射方向である場合には、該避難口を指定
する該避難誘導信号発生器の音声信号を該第1のスピー
カ及び該指向性制御器に入力し且つ該指向性制御器の出
力を該第2のスピーカに入力する第1の指向性設定を選
択し、該異常発生位置から離れる位置にある避難口へ向
かう方向が該第2のスピーカの音響放射方向である場合
には、該避難口を指定する該避難誘導信号発生器の音声
信号を該第2のスピーカ及び該指向性制御器に入力し且
つ該指向性制御器の出力を該第1のスピーカに入力する
第2の指向性設定を選択し、該各々の区画に設置された
該指向性制御器は、該各々の区画毎に、該第1及び第2
のスピーカのうちで該指向性制御器に接続されたスピー
カの音響放射方向において該第1及び第2のスピーカの
合成音が小さくなるようにその出力を制御するものであ
って、そのことによって上記の目的が達成される。
【0008】本発明の更に他の局面によって提供される
避難誘導装置は、所定の閉鎖的な空間を区切る複数の区
画の各境界部に設置された、異常検出時に所定の異常検
知信号を発生する異常検出器と、該各々の区画に設置さ
れた指向性スピーカと、該各々の区画に該指向性スピー
カに対応して設置された指向性切り替え器と、各々が特
定の避難口を指定する複数の音声信号を発生する避難誘
導信号発生器と、該避難誘導信号発生器からの各々の該
音声信号の伝達経路において、隣接する該指向性スピー
カの間に相当する位置に各々設置された遅延器と、を備
え、該各々の区画に設置された該指向性切り替え器は、
該異常検出器の出力情報に基づいて、対応する該指向性
スピーカの指向性を異常発生位置から離れる位置にある
避難口へ向かう方向に設定し、該遅延器は、該指向性ス
ピーカの設置間隔を音速で除算した値に相当する遅延時
間を設定し、通過する該避難誘導信号発生器の音声信号
を該遅延時間だけ遅延させ、それによって、該避難口を
指定する該避難誘導信号発生器の音声信号は、該異常発
生位置から避難口へ向かう方向に向けて、該遅延器によ
る遅延を順次経た状態で該指向性スピーカに入力されて
拡声されるものであって、そのことによって上記の目的
が達成される。
【0009】本発明の更に他の局面によって提供される
避難誘導装置は、所定の閉鎖的な空間を区切る複数の区
画の各々に設置された、異常検出時に所定の異常検知信
号を発生する異常検出器と、該各々の区画に設置された
指向性スピーカと、該各々の区画に該指向性スピーカに
対応して設置された指向性切り替え器と、該各々の区画
に該指向性スピーカ及び該指向性切り替え器に対応して
設置された、各々が特定の避難口を指定する複数の音声
信号を発生する避難誘導信号発生器と、を備え、該各々
の区画に設置された該避難誘導信号発生器は、該異常検
出器の出力情報に基づいて、異常発生位置から離れる位
置にある避難口へ向かう該音声信号を、該異常発生位置
から対応する該指向性スピーカまでの距離を音速で除算
した値に相当する時間だけ遅延させて、選択的に発生し
て該指向性切り替え器に入力し、該各々の区画に設置さ
れた該指向性切り替え器は、該異常検出器の出力情報に
基づいて、対応する該指向性スピーカの指向性を該異常
発生位置から離れる位置にある該避難口へ向かう方向に
設定し、該避難誘導信号発生器から入力された該音声信
号を該指向性が設定された該指向性スピーカから拡声さ
せるものであって、そのことによって上記の目的が達成
される。
【0010】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
の第1の実施形態について、図1及び図2を参照しなが
ら説明する。本実施形態は、トンネル内での車輌火災事
故を例にとって、聴覚情報のみで、火災発生位置から離
れる方向における最短の避難口への避難誘導を実現する
避難誘導方法を提供することを目的としている。
【0011】図1において、1a、1b、及び1cは異
常検出器、2a及び2bは指向性スピーカ、3a及び3
bは指向性切り替え器、4は避難誘導信号発生器であ
る。異常検出器1a、1b、及び1cは、トンネル内を
区切るように設定されている複数の区画の各境界部に一
つずつ設けられており、一方、指向性スピーカ2a及び
2b、並びに指向性切り替え器3a及び3bは、上記の
複数の区画の各々に、それぞれ一つずつ設けられてい
る。
【0012】図1に示すように、トンネル内で事故(異
常)が発生すると、その近傍に設置された熱、光、或い
は監視カメラの画像処理などによる異常検出器1bがこ
の事故による異常現象を検知し、論理的な異常検知信号
“1”を出力する。その情報(異常検知信号の出力)
は、信号線Sを介して指向性切り替え器3a及び3bに
伝達される。異常発生位置よりもA避難口に近い側に位
置する区画の指向性切り替え器3aは、異常を検知した
異常検出器1bがその区画よりもB避難口方向にあるこ
とを検出し、指向性スピーカ2aの指向性方向を逆のA
避難口方向に切り替え、A避難口に誘導する避難誘導音
声信号41を指向性スピーカ2aに出力する。一方、異
常発生位置よりもB避難口に近い側に位置する区画の指
向性切り替え器3bは、異常を検知した異常検出器1b
がその区画よりもA避難口方向にあることを検出し、指
向性スピーカ2bの指向性方向を逆のB避難口方向に切
り替え、B避難口に誘導する避難誘導音声信号42を指
向性スピーカ2bに出力する。
【0013】図2に、指向性スピーカ2a及びそれに対
応する指向性切り替え器3aを例にとって、それらの構
成を示す。以下では、図2を参照しながら、これらの構
成及び動作(指向性切り替え方法)について、説明す
る。
【0014】図2において、指向性スピーカ2aに含ま
れる21は、音響ホーンによりA避難口方向に指向性を
設定した指向性スピーカであり、22は、同じく音響ホ
ーンにより、反対のB避難口方向に指向性を設定した指
向性スピーカである。また、指向性切り替え器3aにお
ける31は、指向性スピーカ2aの設置位置よりもB方
向避難口側に位置する異常検出器(図1の構成では異常
検出器1b及び1c)からの出力(異常検知信号)を受
け取る入力端子、32は、入力端子31に与えられた異
常検知信号の論理和をとる演算器、33は、演算器32
の出力が“1”の時に、A避難口方向に誘導する避難誘
導音声信号41を、A避難口方向に指向性を有するスピ
ーカ21へ接続するスイッチである。同様に、34は、
指向性スピーカ2aの設置位置よりもA方向避難口側に
位置する異常検出器(図1の構成では異常検出器1a)
からの出力(異常検知信号)を受け取る入力端子、35
は、入力端子34に与えられた異常検知信号の論理和を
とる演算器、36は、演算器35の出力が“1”の時
に、B避難口方向に誘導する避難誘導音声信号42を、
B避難口方向に指向性を有するスピーカ22へ接続する
スイッチである。
【0015】この構成により、異常検知信号を発してい
る異常検出器(図1の場合には1b)よりもA避難口側
の各区画に設置された切り替え器においては、異常検出
器1bからの異常検知信号が入力端子31に入力され、
スイッチ33が閉じられる結果、A避難口方向の指向性
スピーカ21からA避難口への避難誘導音声信号41が
拡声される。一方、異常検知信号を発している異常検出
器(図1の場合には1b)よりもB避難口側の各区画に
設置された切り替え器においては、異常検出器1bから
の異常検知信号が入力端子34に入力され、スイッチ3
6が閉じられる結果、B避難口方向の指向性スピーカ2
2からB避難口への避難誘導音声信号42が拡声され
る。これにより、これら2方向の避難誘導音声信号41
及び42が混合することなく拡声できるので、煙などに
より視覚情報が失われている場合においても、聴覚情報
のみに頼った正しい避難誘導を行うことができる。
【0016】なお、上記では避難口がA及びBの2方向
である場合について説明しているが、地下駐車場など2
個所以上の避難口がある場合においても、異常検出器及
び指向性スピーカを2次元の区画毎に設置すれば本発明
が適用できることは、言うまでもない。
【0017】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態について、図1、及び図3〜図6を参照しなが
ら説明する。本実施形態は、トンネルでの車輌火災事故
を例に取って、聴覚情報のみで、火災発生位置から離れ
る方向における最短の避難口への避難誘導を実現する避
難誘導方法を提供することを目的としている。
【0018】図1において、1a、1b、及び1cは異
常検出器、2a及び2bは指向性スピーカ、3a及び3
bは指向性切り替え器、4は避難誘導信号発生器であ
る。異常検出器1a、1b、及び1cは、トンネル内を
区切るように設定されている複数の区画の各境界部に一
つずつ設けられており、一方、指向性スピーカ2a及び
2b、並びに指向性切り替え器3a及び3bは、上記の
複数の区画の各々に、それぞれ一つずつ設けられてい
る。
【0019】図1に示すように、トンネル内で事故(異
常)が発生すると、その近傍に設置された熱、光、或い
は監視カメラの画像処理などによる異常検出器1bがこ
の事故による異常現象を検知し、論理的な異常検知信号
“1”を出力する。その情報(異常検知信号の出力)
は、信号線Sを介して指向性切り替え器3a及び3bに
伝達される。異常発生位置よりもA避難口に近い側に位
置する区画の指向性切り替え器3aは、異常を検知した
異常検出器1bがその区画よりもB避難口方向にあるこ
とを検出し、指向性スピーカ2aの指向性方向を逆のA
避難口方向に切り替える。一方、異常発生位置よりもB
避難口に近い側に位置する区画の指向性切り替え器3b
は、異常を検知した異常検出器1bがその区画よりもA
避難口方向にあることを検出し、指向性スピーカ2bの
指向性方向を逆のB避難口方向に切り替える。
【0020】図3に、本実施形態で使用される指向性ス
ピーカの構成、及びその指向性を実現する回路の模式的
な構成を示す。本実施形態における指向性切り替え器の
具体的な構成は、図6を参照して後述する。
【0021】図3において、23及び24は、波面合成
音響ホーン25をはさんで逆方向に設置された、音響特
性がお互いに等しい2つのスピーカ、5は指向性制御回
路、51はフィルタ、52は誤差検出器(例えば誤差検
出マイク)、60は計測信号発生器である。以下、図3
に従って、本実施形態における指向性制御の方法を説明
する。
【0022】計測信号発生器60の出力信号はスピーカ
23及びフィルタ51に入力され、一方、フィルタ51
の出力はスピーカ24に入力される。両スピーカ23及
び24からの音響出力は波面合成音響ホーン25で合成
され、空間に放射される。この波面合成音響ホーン25
は、スピーカ23及びスピーカ24の音響放射面を近接
させ、且つお互いに逆方向へ放射させるために、中心軸
付近から周辺部方向にその軸方向の厚みが増加する形状
になっている。
【0023】誤差検出器52はスピーカ24の背面方向
に設置され、スピーカ24の音響放射方向における両ス
ピーカ23及び24の音響放射音の合成音を検出する。
ここで、フィルタ51の係数を、この誤差検出器52の
出力が小さくなるように適応フィルタを用いたLMS法
などにより調整し、その内部特性を設定する。
【0024】図4(a)は、上記の構成を模式的に簡略
化して描いた図であって、指向性制御回路5からの制御
信号によって2つのスピーカ23及び24のうちのスピ
ーカ24を制御する構成が得られる。この結果、図4
(b)に示すような、スピーカ23の背面方向に最大値
をもつ単一指向特性が得られる。
【0025】一方、図3における計測信号発生器60及
び指向性制御回路5とスピーカ23及び24との接続を
入れ替えて、図5(a)に示すように指向性制御回路5
からの制御信号によってスピーカ23を制御する構成と
すれば、図5(b)に示すようにスピーカ24の背面方
向に最大値をもつ単一指向特性が得られる。
【0026】図6は、以上に説明した本実施形態におけ
る指向性スピーカ及び指向性切り替え器のより具体的な
回路構成を示す。以下では、図6を参照しながら、これ
らの構成及び動作(指向性切り替え方法)について、説
明する。
【0027】図6において、5は、図3などを参照して
上記で説明した指向性制御回路である。また、31は、
この指向性スピーカ(以下では、説明のために、図1に
おける指向性スピーカ2aとする)の設置位置よりもB
方向避難口側に位置する異常検出器(図1の構成では異
常検出器1b及び1c)からの出力(異常検知信号)を
受け取る入力端子、32は、入力端子31に与えられた
異常検知信号の論理和をとる演算器である。同様に、3
4は、指向性スピーカ2aの設置位置よりもA方向避難
口側に位置する異常検出器(図1の構成では異常検出器
1a)からの出力(異常検知信号)を受け取る入力端
子、35は、入力端子34に与えられた異常検知信号の
論理和をとる演算器である。また、301、303、及
び306は、演算器35の出力によって制御されるスイ
ッチであり、302、304、及び305は、演算器3
2の出力によって制御されるスイッチである。
【0028】この構成において、指向性スピーカの設置
位置(例えば2a)よりもA避難口側に設置された異常
検出器(例えば1a)で異常が検出されると、そこから
の異常検知信号は入力端子34に入力されて、演算器3
5が“1”を出力する。これによって、指向性制御回路
5とスピーカ23及び24との接続が図5(a)の様に
切り替えられて、その結果として図5(b)に示す指向
性を得る。これによって、指向性スピーカ2aの設置位
置からB避難口側の各区画では、誘導信号としてB避難
口方向へ誘導する音声信号が選択されて指向性スピーカ
から拡声され、B避難口へ向けた避難誘導音声の拡声が
正しく行われる。
【0029】一方、指向性スピーカの設置位置(例えば
2a)よりもB避難口側に設置された異常検出器(例え
ば1b或いは1c)で異常が検出されると、そこからの
異常検知信号が入力端子31に入力されて、演算器32
が“1”を出力する。これによって、指向性制御回路5
とスピーカ23及び24との接続が図4(a)の様に切
り替えられて、その結果として図4(b)に示す指向性
を得る。これによって、指向性スピーカ2aの設置位置
からA避難口側の各区画では、誘導信号としてA避難口
方向へ誘導する音声信号が選択されて指向性スピーカか
ら拡声され、A避難口へ向けた避難誘導音声の拡声が正
しく行われる。
【0030】この構成により、異常検知信号を発してい
る異常検出器(図1の場合には1b)よりもA避難口側
の各区画に設置された切り替え器においては、異常検出
器1bからの異常検知信号が入力端子31に入力され、
演算器32からの出力によってスイッチ302、30
4、及び305が閉じられる結果、A避難口方向に単一
指向性が設定されたスピーカでA避難口への避難誘導音
声信号41が拡声される。一方、異常検知信号を発して
いる異常検出器(図1の場合には1b)よりもB避難口
側の各区画に設置された切り替え器においては、異常検
出器1bからの異常検知信号が入力端子34に入力さ
れ、演算器35からの出力によってスイッチ301、3
03、及び306が閉じられる結果、B避難口方向に単
一指向性が設定されたスピーカでB避難口への避難誘導
音声信号42が拡声される。これにより、これら2方向
の避難誘導音声信号41及び42が混合することなく拡
声できるので、煙などにより視覚情報が失われている場
合においても、聴覚情報のみに頼った正しい避難誘導を
行うことができる。
【0031】なお、上記では避難口がA及びBの2方向
である場合について説明しているが、地下駐車場など2
個所以上の避難口がある場合においても、異常検出器及
び指向性スピーカを2次元の区画毎に設置すれば本発明
が適用できることは、言うまでもない。
【0032】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態について、図7及び図2を参照しながら説明す
る。本実施形態は、トンネルでの車輌火災事故に際し
て、聴覚情報のみで、火災発生位置から離れる方向にお
ける最短の避難口への避難誘導を実現する避難誘導方法
を提供することを目的としている。
【0033】図7において、1a、1b、及び1cは異
常検出器、2a、2b、2c、及び2xは指向性スピー
カ、3a、3b、3c、及び3xは指向性切り替え器、
4は避難誘導信号発生器、70a、70b、70c、7
1a、71b、及び71cは遅延器である。異常検出器
1a、1b、及び1c、並びに遅延器70a、70b、
70c、71a、71b、及び71cは、トンネル内を
区切るように設定されている複数の区画の各境界部に、
それぞれ一つずつ設けられており、一方、指向性スピー
カ2a、2b、2c、及び2x、並びに指向性切り替え
器3a、3b、3c、及び3xは、上記の複数の区画の
各々に、それぞれ一つずつ設けられている。
【0034】図7に示すように、トンネル内で事故(異
常)が発生すると、その近傍に設置された熱、光、或い
は監視カメラの画像処理などによる異常検出器1bがこ
の事故による異常現象を検知し、論理的な異常検知信号
“1”を出力する。その情報(異常検知信号の出力)
は、信号線Sを介して指向性切り替え器3a、3b、3
c、及び3xに伝達される。異常発生位置よりもA避難
口に近い側に位置する区画の指向性切り替え器3a及び
3xは、異常を検知した異常検出器1bがその区画より
もB避難口方向にあることを検出し、対応する指向性ス
ピーカ2a或いは2xの指向性方向を逆のA避難口方向
に切り替え、遅延器70b或いは遅延器70b及び70
aを経たA避難口に誘導する避難誘導音声信号41を、
指向性スピーカ2a或いは2xに出力する。一方、異常
発生位置よりもB避難口に近い側に位置する区画の指向
性切り替え器3b及び3cは、異常を検知した異常検出
器1bがその区画よりもA避難口方向にあることを検出
し、対応する指向性スピーカ2b或いは2cの指向性方
向を逆のB避難口方向に切り替え、遅延器71b或いは
遅延器71b及び71cを経たB避難口に誘導する避難
誘導音声信号42を、指向性スピーカ2b或いは2cに
出力する。
【0035】遅延器70aの遅延時間は、指向性スピー
カ2aと2xとの間の距離を音速で除算した値に設定す
る。これにより、指向性スピーカ2aから放射されたA
避難口への誘導音声が指向性スピーカ2xに到達した時
に、指向性スピーカ2xから同じ音声が放射される。こ
の結果、エコーがなく明瞭度の高い拡声をすることがで
きる。同様に、遅延器71cの遅延時間を、指向性スピ
ーカ2bと2cとの間の距離を音速で除算した値に設定
することにより、指向性スピーカ2bから放射されたB
避難口への誘導音声が指向性スピーカ2cに到達した時
に、指向性スピーカ2cから同じ音声が放射される。こ
れによって、エコーがなく明瞭度の高い拡声をすること
ができる。
【0036】図2に示す指向性スピーカ2a及び指向性
切り替え器3aの構成を参照しながら、上記のような本
実施形態の構成における指向性切り替え方法について説
明する。
【0037】図2において、指向性スピーカ2aに含ま
れる21は、音響ホーンによりA避難口方向に指向性を
設定した指向性スピーカであり、22は、同じく音響ホ
ーンにより、反対のB避難口方向に指向性を設定した指
向性スピーカである。また、指向性切り替え器3aにお
ける31は、指向性スピーカ2aの設置位置よりもB方
向避難口側に位置する異常検出器(図7の構成では異常
検出器1b及び1c)からの出力(異常検知信号)を受
け取る入力端子、32は、入力端子31に与えられた異
常検知信号の論理和をとる演算器、33は、演算器32
の出力が“1”の時に、A避難口方向に誘導する避難誘
導音声信号41を、A避難口方向に指向性を有するスピ
ーカ21へ接続するスイッチである。同様に、34は、
指向性スピーカ2aの設置位置よりもA方向避難口側に
位置する異常検出器(図7の構成では異常検出器1a)
からの出力(異常検知信号)を受け取る入力端子、35
は、入力端子34に与えられた異常検知信号の論理和を
とる演算器、36は、演算器35の出力が“1”の時
に、B避難口方向に誘導する避難誘導音声信号42を、
B避難口方向に指向性を有するスピーカ22へ接続する
スイッチである。
【0038】この構成により、異常検知信号を発してい
る異常検出器(図7の場合には1b)よりもA避難口側
の各区画に設置された切り替え器においては、異常検出
器1bからの異常検知信号が入力端子31に入力され、
スイッチ33が閉じられる結果、A避難口方向の指向性
スピーカ21から、拡声後にエコーが生じないだけの適
切な遅延時間の後に、A避難口への避難誘導音声信号4
1が拡声される。一方、異常検知信号を発している異常
検出器(図7の場合には1b)よりもB避難口側の各区
画に設置された切り替え器においては、異常検出器1b
からの異常検知信号が入力端子34に入力され、スイッ
チ36が閉じられる結果、B避難口方向の指向性スピー
カ22から、拡声後にエコーが生じないだけの適切な遅
延時間の後に、B避難口への避難誘導音声信号42が拡
声される。これにより、これら2方向の避難誘導音声信
号41及び42が混合することなく拡声できるので、煙
などにより視覚情報が失われている場合においても、聴
覚情報のみに頼った正しい避難誘導を行うことができ
る。
【0039】なお、上記では避難口がA及びBの2方向
である場合について説明しているが、地下駐車場など2
個所以上の避難口がある場合においても、異常検出器及
び指向性スピーカを2次元の区画毎に設置すれば本発明
が適用できることは、言うまでもない。
【0040】(第4の実施形態)次に、本発明の第4の
実施形態について、図8及び図2を参照しながら説明す
る。本実施形態は、トンネルでの車輌火災事故に際し
て、聴覚情報のみで、火災発生位置から離れる方向にお
ける最短の避難口への避難誘導を実現する避難誘導方法
を提供することを目的としている。
【0041】図8において、1a、1b、及び1cは異
常検出器、2a、2b、2c、及び2xは指向性スピー
カ、3a、3b、3c、及び3xは指向性切り替え器、
80a、80b、80c、及び80xは、避難誘導信号
発生器である。異常検出器1a、1b、及び1cは、ト
ンネル内を区切るように設定されている複数の区画の各
境界部に一つずつ設けられており、一方、指向性スピー
カ2a、2b、2c、及び2x、指向性切り替え器3
a、3b、3c、及び3x、並びに避難誘導信号発生器
80a、80b、80c、及び80xは、上記の複数の
区画の各々に、それぞれ一つずつ設けられている。
【0042】図8に示すように、トンネル内で事故(異
常)が発生すると、その近傍に設置された熱、光、或い
は監視カメラの画像処理などによる異常検出器1bがこ
の事故による異常現象を検知し、論理的な異常検知信号
“1”を出力する。その情報(異常検知信号の出力)
は、信号線Sを介して指向性切り替え器3a、3b、3
c、及び3x、並びに避難誘導信号発生器80a、80
b、80c、及び80xに伝達される。
【0043】異常発生位置よりもA避難口に近い側に位
置する区画の指向性切り替え器3aは、異常を検知した
異常検出器1bがその区画よりもB避難口方向にあるこ
とを検出し、対応する指向性スピーカ2a或いは2xの
指向性方向を逆のA避難口方向に切り替える。同時に、
避難誘導信号発生器80aは、A避難口を指定する誘導
音声信号を選択的に発生して、対応する指向性切り替え
器3aに入力し、更に指向性スピーカ2aに出力する。
また、指向性切り替え器3xは、異常を検知した異常検
出器1bがB避難口方向に1区画離れた位置であること
を検出し、指向性スピーカ2xの指向性方向を逆のA避
難口方向に切り替える。同時に、避難誘導信号発生器8
0xは、A避難口を指定する誘導音声信号を、1区画の
距離を音速で除算した時間だけ遅延させた上で選択的に
発生し、指向性スピーカ2xに出力する。
【0044】一方、異常発生位置よりもB避難口に近い
側に位置する区画の指向性切り替え器3bは、異常を検
知した異常検出器1bがその区画よりもA避難口方向に
あることを検出し、対応する指向性スピーカ2bの指向
性方向を逆のB避難口方向に切り替える。同時に、避難
誘導信号発生器80bは、B避難口を指定する誘導音声
信号を選択的に発生して、対応する指向性切り替え器3
bに入力し、更に指向性スピーカ2bに出力する。ま
た、指向性切り替え器3cは、異常を検知した異常検出
器1bがB避難口方向に1区画離れた位置であることを
検出し、指向性スピーカ2cの指向性方向を逆のB避難
口方向に切り替える。同時に、避難誘導信号発生器80
cは、B避難口を指定する誘導音声信号を、1区画の距
離を音速で除算した時間だけ遅延させた上で選択的に発
生し、指向性スピーカ2cに出力する。
【0045】上記の遅延時間の設定により、指向性スピ
ーカ2aから放射されたA避難口への誘導音声が指向性
スピーカ2xに到達した時に、指向性スピーカ2xから
同じ音声が放射される。この結果、エコーがなく明瞭度
の高い拡声をすることができる。同様に、指向性スピー
カ2bから放射されたB避難口への誘導音声が指向性ス
ピーカ2cに到達した時に、指向性スピーカ2cから同
じ音声が放射される。これによって、エコーがなく明瞭
度の高い拡声をすることができる。
【0046】なお、上記の避難誘導信号発生器80a、
80b、80c、及び80xは、音声合成器で実現する
ことにすれば、ROM(読み出し専用メモリ)にアクセ
スするタイミングを前記の遅延時間に相当する時間分だ
けずらすことにより、所望の機能が容易に実現できる。
【0047】図2に示す指向性スピーカ2a及び指向性
切り替え器3aの構成を参照しながら、上記のような本
実施形態の構成における指向性切り替え方法について説
明する。
【0048】図2において、指向性スピーカ2aに含ま
れる21は、音響ホーンによりA避難口方向に指向性を
設定した指向性スピーカであり、22は、同じく音響ホ
ーンにより、反対のB避難口方向に指向性を設定した指
向性スピーカである。また、指向性切り替え器3aにお
ける31は、指向性スピーカ2aの設置位置よりもB方
向避難口側に位置する異常検出器(図8の構成では異常
検出器1b及び1c)からの出力(異常検知信号)を受
け取る入力端子、32は、入力端子31に与えられた異
常検知信号の論理和をとる演算器、33は、演算器32
の出力が“1”の時に、A避難口方向に誘導する避難誘
導音声信号41を、A避難口方向に指向性を有するスピ
ーカ21へ接続するスイッチである。同様に、34は、
指向性スピーカ2aの設置位置よりもA方向避難口側に
位置する異常検出器(図8の構成では異常検出器1a)
からの出力(異常検知信号)を受け取る入力端子、35
は、入力端子34に与えられた異常検知信号の論理和を
とる演算器、36は、演算器35の出力が“1”の時
に、B避難口方向に誘導する避難誘導音声信号42を、
B避難口方向に指向性を有するスピーカ22へ接続する
スイッチである。
【0049】この構成により、異常検知信号を発してい
る異常検出器(図8の場合には1b)よりもA避難口側
の各区画に設置された切り替え器においては、異常検出
器1bからの異常検知信号が入力端子31に入力され、
スイッチ33が閉じられる結果、A避難口方向の指向性
スピーカ21からA避難口への避難誘導音声信号41が
拡声される。一方、異常検知信号を発している異常検出
器(図8の場合には1b)よりもB避難口側の各区画に
設置された切り替え器においては、異常検出器1bから
の異常検知信号が入力端子34に入力され、スイッチ3
6が閉じられる結果、B避難口方向の指向性スピーカ2
2からB避難口への避難誘導音声信号42が拡声され
る。これにより、これら2方向の避難誘導音声信号41
及び42が混合することなく拡声できるので、煙などに
より視覚情報が失われている場合においても、聴覚情報
のみに頼った正しい避難誘導を行うことができる。
【0050】なお、上記では避難口がA及びBの2方向
である場合について説明しているが、地下駐車場など2
個所以上の避難口がある場合においても、異常検出器及
び指向性スピーカを2次元の区画毎に設置すれば本発明
が適用できることは、言うまでもない。
【0051】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、トンネル内や地下街などの閉鎖的な空間内で火災な
どの異常事態が発生した場合に、火災の煙などの影響で
視覚情報に頼ることができず、聴覚情報しか得られない
状態においても、最短距離の避難口へ誘導する個別の誘
導音が混じり合うことのない、明瞭度の高い拡声を行う
避難誘導装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における避難誘導装置のある構成を模式
的に示す図である。
【図2】本発明の避難誘導装置に含まれる指向性スピー
カ及びそのための指向性切り替え器のある構成を模式的
に示す図である。
【図3】本発明の第2の実施形態における避難誘導装置
に含まれる指向性スピーカの他の構成を模式的に示す図
である。
【図4】(a)は、図3の指向性スピーカに対するある
指向性設定状態を示す回路構成図であり、(b)は、
(a)の構成で得られる指向性特性図である。
【図5】(a)は、図3の指向性スピーカに対する他の
指向性設定状態を示す回路構成図であり、(b)は、
(a)の構成で得られる指向性特性図である。
【図6】本発明の第2の実施形態における避難誘導装置
に含まれる指向性切り替え器の構成を模式的に示す図で
ある。
【図7】本発明の第3の実施形態における避難誘導装置
の構成を模式的に示す図である。
【図8】本発明の第4の実施形態における避難誘導装置
の構成を模式的に示す図である。
【符号の説明】
1a、1b、1c 異常検出器 2a、2b、2c、2x 指向性スピーカ 3a、3b、3c、3x 指向性切り替え器 4 避難誘導信号発生器 5 指向性制御回路 21、22、23、24 スピーカ 25 波面合成音響ホーン 31、34 入力端子 32、35 論理和演算器 33、36 スイッチ 41 A避難口向け避難誘導音声信号 42 B避難口向け避難誘導音声信号 51 フィルタ 52 誤差検出器(誤差検出マイク) 60 計測信号発生器 70a、70b、70c、71a、71b、71c 遅
延器 80a、80b、80c、80x 避難誘導信号発生器 301、302、303、304、305、306 ス
イッチ S 信号線
フロントページの続き (72)発明者 角張 勲 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5C087 AA40 AA44 BB03 DD04 DD28 DD49 EE08 FF01 FF04 FF30 GG09 GG24 GG38 GG54 GG73 GG82 5G405 AA08 AD06 BA01 CA18 CA25 CA28 DA24 EA01 EA18 EA53

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の閉鎖的な空間を区切る複数の区画
    の各境界部に設置された、異常検出時に所定の異常検知
    信号を発生する異常検出器と、 該各々の区画に設置された指向性スピーカと、 該各々の区画に該指向性スピーカに対応して設置された
    指向性切り替え器と、 各々が特定の避難口を指定する複数の音声信号を出力す
    る避難誘導信号発生器と、を備え、 該各々の区画に設置された該指向性切り替え器は、該異
    常検出器の出力情報に基づいて、対応する該指向性スピ
    ーカの指向性を異常発生位置から離れる位置にある避難
    口へ向かう方向に設定し、それによって該避難口を指定
    する該避難誘導信号発生器の音声信号を該指向性スピー
    カから選択的に拡声させる、避難誘導装置。
  2. 【請求項2】 所定の閉鎖的な空間を区切る複数の区画
    の各境界部に設置された、異常検出時に所定の異常検知
    信号を発生する異常検出器と、 該各々の区画に設置された第1及び第2のスピーカと、 該各々の区画に設置された指向性制御器及び指向性切り
    替え器と、 各々が特定の避難口を指定する複数の音声信号を出力す
    る避難誘導信号発生器と、を備え、 該各々の区画毎に、該第1のスピーカと該第2のスピー
    カとは、各々の音響放射方向がお互いに反対方向になる
    ように配置されており、 該各々の区画に設置された該指向性切り替え器は、該異
    常検出器の出力情報に基づいて、該各々の区画毎に、異
    常発生位置から離れる位置にある避難口へ向かう方向が
    該第1のスピーカの音響放射方向である場合には、該避
    難口を指定する該避難誘導信号発生器の音声信号を該第
    1のスピーカ及び該指向性制御器に入力し且つ該指向性
    制御器の出力を該第2のスピーカに入力する第1の指向
    性設定を選択し、該異常発生位置から離れる位置にある
    避難口へ向かう方向が該第2のスピーカの音響放射方向
    である場合には、該避難口を指定する該避難誘導信号発
    生器の音声信号を該第2のスピーカ及び該指向性制御器
    に入力し且つ該指向性制御器の出力を該第1のスピーカ
    に入力する第2の指向性設定を選択し、 該各々の区画に設置された該指向性制御器は、該各々の
    区画毎に、該第1及び第2のスピーカのうちで該指向性
    制御器に接続されたスピーカの音響放射方向において該
    第1及び第2のスピーカの合成音が小さくなるようにそ
    の出力を制御する、避難誘導装置。
  3. 【請求項3】 所定の閉鎖的な空間を区切る複数の区画
    の各境界部に設置された、異常検出時に所定の異常検知
    信号を発生する異常検出器と、 該各々の区画に設置された指向性スピーカと、 該各々の区画に該指向性スピーカに対応して設置された
    指向性切り替え器と、 各々が特定の避難口を指定する複数の音声信号を発生す
    る避難誘導信号発生器と、 該避難誘導信号発生器からの各々の該音声信号の伝達経
    路において、隣接する該指向性スピーカの間に相当する
    位置に各々設置された遅延器と、を備え、 該各々の区画に設置された該指向性切り替え器は、該異
    常検出器の出力情報に基づいて、対応する該指向性スピ
    ーカの指向性を異常発生位置から離れる位置にある避難
    口へ向かう方向に設定し、 該遅延器は、該指向性スピーカの設置間隔を音速で除算
    した値に相当する遅延時間を設定し、通過する該避難誘
    導信号発生器の音声信号を該遅延時間だけ遅延させ、 それによって、該避難口を指定する該避難誘導信号発生
    器の音声信号は、該異常発生位置から避難口へ向かう方
    向に向けて、該遅延器による遅延を順次経た状態で該指
    向性スピーカに入力されて拡声される、避難誘導装置。
  4. 【請求項4】 所定の閉鎖的な空間を区切る複数の区画
    の各々に設置された、異常検出時に所定の異常検知信号
    を発生する異常検出器と、 該各々の区画に設置された指向性スピーカと、 該各々の区画に該指向性スピーカに対応して設置された
    指向性切り替え器と、 該各々の区画に該指向性スピーカ及び該指向性切り替え
    器に対応して設置された、各々が特定の避難口を指定す
    る複数の音声信号を発生する避難誘導信号発生器と、を
    備え、 該各々の区画に設置された該避難誘導信号発生器は、該
    異常検出器の出力情報に基づいて、異常発生位置から離
    れる位置にある避難口へ向かう該音声信号を、該異常発
    生位置から対応する該指向性スピーカまでの距離を音速
    で除算した値に相当する時間だけ遅延させて、選択的に
    発生して該指向性切り替え器に入力し、 該各々の区画に設置された該指向性切り替え器は、該異
    常検出器の出力情報に基づいて、対応する該指向性スピ
    ーカの指向性を該異常発生位置から離れる位置にある該
    避難口へ向かう方向に設定し、該避難誘導信号発生器か
    ら入力された該音声信号を該指向性が設定された該指向
    性スピーカから拡声させる、避難誘導装置。
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