JP2000194356A - 演奏支援装置、演奏支援方法、および演奏支援プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

演奏支援装置、演奏支援方法、および演奏支援プログラムを記録した記録媒体

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JP2000194356A
JP2000194356A JP10371398A JP37139898A JP2000194356A JP 2000194356 A JP2000194356 A JP 2000194356A JP 10371398 A JP10371398 A JP 10371398A JP 37139898 A JP37139898 A JP 37139898A JP 2000194356 A JP2000194356 A JP 2000194356A
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伸郎 杉山
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春喜 上原
Kiyoshi Kawamura
潔 河村
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    • G10G1/02Chord or note indicators, fixed or adjustable, for keyboard of fingerboards
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    • G09BEDUCATIONAL OR DEMONSTRATION APPLIANCES; APPLIANCES FOR TEACHING, OR COMMUNICATING WITH, THE BLIND, DEAF OR MUTE; MODELS; PLANETARIA; GLOBES; MAPS; DIAGRAMS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 演奏者の動作を直接的に示すことができる演
奏支援装置を提供する。 【解決手段】 鍵の駆動量が0〜Lsである場合は押鍵
操作があったものとみなされず、鍵の駆動量がLsを超
えた場合は鍵の駆動量に対応した発音が行われる。演奏
指示(鍵の駆動)を行うタイミングについては、演奏デ
ータに基づいて行われ、押鍵タイミングに先だって予告
表示が開始し、予告表示が一旦解除された後に押鍵指示
が開始する。このときの鍵の駆動量はLsであり、発音
処理は行われない。そして、予告表示の開始から押鍵指
示開始までの短い時間において予告表示が開始した後に
解除されるので、演奏者には、鍵201Dが”ピクッ”
と動いたように見える。演奏者は押鍵指示に基づいて鍵
を押下すると発音が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、楽器の操作子の
うち次に操作すべき操作子を使用者に示す演奏支援装
置、演奏支援方法、および演奏支援プログラムを記録し
た記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、楽器の演奏を支援するための
技術として、操作すべき操作子を指示するものが提案さ
れている。この種の演奏支援にかかる技術には、例え
ば、ピアノなどの鍵盤楽器の各鍵の近傍にLED(Ligh
t Emitting Diode)などのガイドランプを設けて、ガイ
ドランプの発光によって押下すべき鍵を指示するものが
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようなガイドランプによって鍵を指示する技術におい
ては、演奏者はガイドランプを参照しながら鍵を押下し
なければならず、必ずしも演奏し易いとは言えない。ま
た、押鍵タイミングにおいてガイドランプが点灯する
と、どうしても押鍵動作が遅れてしまい、スムーズに演
奏できないという不具合もある。このように、従来の演
奏支援技術は、直接操作する鍵ではなく、ガイドランプ
などによって演奏者の動作を間接的に示すため、あまり
使いやすいものとは言えなかった。本発明は、上述した
課題を解決するためになされたものであり、演奏者の動
作を直接的に示すことができる演奏支援装置、演奏支援
方法、および演奏支援プログラムを記録した記録媒体を
提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1に記載の発明は、楽器の操作子のうち
演奏者が次に操作すべき操作子を指示する演奏支援装置
であって、前記楽器の演奏態様を示す演奏情報を記憶す
る記憶手段と、前記演奏情報に基づいて操作すべき操作
子および操作すべきタイミングを特定する支援情報生成
手段と、前記支援情報に基づいて、次に操作すべき前記
操作子を非発音状態のまま駆動する操作子駆動手段とを
備えることを特徴とする。請求項2に記載の発明は、請
求項1に記載の演奏支援装置において、前記楽器は、前
記操作子の駆動量が所定量に達した場合に発音状態とな
り、前記操作子駆動手段は、前記操作子の駆動量が前記
所定量に達しない範囲で前記操作子を駆動することを特
徴とする。請求項3に記載の発明は、請求項1または2
に記載の演奏支援装置において、前記操作子駆動手段
は、次に操作すべき前記操作子を、前記操作すべきタイ
ミングに先だって駆動した後に非駆動状態に一旦戻し、
当該操作子を再度駆動することを特徴とする。請求項4
に記載の発明は、請求項3に記載の演奏支援装置におい
て、前記非駆動状態は、前記操作子がレスト位置にある
ことを特徴とする。請求項5に記載の発明は、請求項3
に記載の演奏支援装置において、前記非駆動状態は、グ
ランドピアノアクション機構のジャックが初期位置にあ
ることを特徴とする。請求項6に記載の発明は、請求項
1ないし5いずれかに記載の演奏支援装置において、前
記支援情報生成手段は、さらに、直前に駆動した操作子
である第1操作子、次に押鍵指示すべき操作子である第
2操作子、および、直前に駆動したタイミングから次に
駆動すべきタイミングまでの時間である中間時間を特定
し、前記操作子駆動手段は、前記中間時間中において前
記第1操作子と前記第2操作子との中間に位置する操作
子である中間操作子を、前記第1操作子から前記第2操
作子に向かって非発音状態のまま順次駆動することを特
徴とする。請求項7に記載の発明は、請求項1または2
に記載の演奏支援装置において、前記操作子の各々に対
応した表示体と、前記表示体の表示態様を制御する表示
態様制御手段を備え、前記操作子駆動手段は、前記操作
すべきタイミングに先だって駆動し、前記表示態様制御
手段は、前記表示体により前記操作すべき操作子および
前記操作すべきタイミングを報知することを特徴とす
る。請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の演奏支
援装置において、前記操作子の各々に対応した表示体
と、前記表示体の表示態様を制御する表示態様制御手段
を備え、前記表示態様制御手段は、前記中間時間におい
て前記中間操作子に対応した前記表示体である中間表示
体の表示態様を、直前に駆動した操作子から次に駆動す
べき操作子に向かって順次変更することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、楽器の操作子のうち演奏者が
次に操作すべき操作子を指示する演奏支援方法であっ
て、予め記憶された前記楽器の演奏態様を示す演奏情報
に基づいて操作すべき操作子および操作すべきタイミン
グを特定する支援情報生成段階と、前記支援情報に基づ
いて、次に操作すべき前記操作子を非発音状態のまま駆
動する操作子駆動段階とを備えたことを特徴とする。請
求項10に記載の発明は、楽器の操作子のうち演奏者が
次に操作すべき操作子を指示する演奏支援プログラムを
記憶した記録媒体であって、予め記憶された前記楽器の
演奏態様を示す演奏情報に基づいて操作すべき操作子お
よび操作すべきタイミングを特定する支援情報生成段階
と、前記支援情報に基づいて、次に操作すべき前記操作
子を非発音状態のまま駆動する操作子駆動段階とを備え
たことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態について説明する。
【0006】1.第1実施形態 第1実施形態は、アップライトピアノ型の電子ピアノに
おいて演奏支援を行うものであり、操作子をわずかに駆
動させることによって、次に操作すべき操作子の予告
(予告表示)および操作タイミングを指示(押鍵指示)
を行うものである。
【0007】1−1.第1実施形態の構成 1−1−1.概略構成 まず、図1を参照して、実施形態の概略構成について説
明する。第1実施形態にかかる電子ピアノは、コントロ
ールユニット100および、鍵201とダンパーペダル
202とを演奏操作子とするピアノ本体200から構成
されている。コントロールユニット100は、ピアノ本
体200における演奏支援動作を制御する他、ピアノ本
体200の各鍵201およびダンパーペダル202の動
作を検知して発音制御を行うものである。また、ピアノ
本体200は、電源ユニット210、I/Oユニット2
20、キードライブユニット230、キーセンサユニッ
ト240、ハンマセンサユニット250、ペダルドライ
ブユニット260、およびペダルセンサユニット270
を備えて構成されている。キードライブユニット230
は鍵201を駆動するものであり、ペダルドライブユニ
ット260はダンパーペダル202を駆動するものであ
る。これらは、コントロールユニット100の制御に基
づいて動作する。また、キーセンサユニット240、ハ
ンマセンサユニット250は鍵の動作を検出するための
センサであり、ペダルセンサユニット270はダンパー
ペダルの動作を検出するためのセンサである。これらの
センサにおける検出は、コントロールユニット100に
よって認識され、電子的に楽音が発音される。なお、本
実施形態において、ピアノ本体200は、それぞれ操作
されることにより発音される音高の異なる88個の鍵2
01および、各鍵201に対応したキードライブユニッ
ト230、キーセンサユニット240、およびハンマユ
ニット253を備えており、以下の説明においては、特
定する必要が生じた場合に音名によって区別するものと
する。
【0008】1−1−2.詳細構成 次に、実施形態にかかる電子ピアノの詳細構成について
説明する。
【0009】(1)コントロールユニット100 まず、図2および図3を参照しながら、コントロールユ
ニット100の詳細構成について説明する。図2は、コ
ントロールユニット100の外観構成を示す図である。
図2に示すように、コントロールユニット100は、フ
ロッピーディスクドライブ(FDD)110、出力ポー
ト120、ディスプレイ130、およびスイッチ群14
0を備えて構成されている。FDD110は、フロッピ
ーディスクに記憶されたデータを読み取るための装置で
あり、本実施形態では、演奏データが記憶されたフロッ
ピーディスクを挿入して使用する。出力ポート120
は、コントロールユニット100において生成された楽
音を出力するためのものであり、例えばスピーカSP
や、ヘッドフォンHHが接続できるようになっている。
ディスプレイ130は、電子ピアノの状態や各種設定を
表示するためのものであり、例えば7セグメントLED
(Light Emitting Diode)やLCD(Liquid Crystal D
isplay)などから構成されている。スイッチ群140
は、各種設定情報などを入力するためのものであり、例
えば演奏支援の開始を指示するスタートスイッチ141
や、演奏支援の停止を指示するストップスイッチ142
などを備えている。
【0010】次に、図3を参照しながら、コントロール
ユニット100の電気的構成について説明する。図3に
示すように、コントロールユニット100は、CPU1
01、ROM102、RAM103、1/Oユニットイ
ンターフェイス104、電子音源105、FDD11
0、出力ポート120、ディスプレイ130、およびス
イッチ群140を備えて構成されている。
【0011】CPU101は、ROM102に記憶され
たプログラムに基づいて、バスを介して接続された各部
の制御を行う。RAM103は、一時的にデータを記憶
するために用いられ、本実施形態では、FDD100に
よってフロッピーディスクから読み出された演奏データ
を記憶する他、後に説明するフラグ、レジスタなどが設
定される。1/Oユニットインターフェイス104は、
ピアノ本体200におけるI/Oユニット220とのイ
ンターフェイス動作を行うものである。電子音源105
は、CPU101の制御の下で楽音を生成して出力する
ものであり、電子音源105において生成された楽音
は、出力ポート120を介してスピーカSPあるいはヘ
ッドフォンHHから出力されるようになっている。
【0012】(2)ピアノ本体200 次に、図4を参照しながら、ピアノ本体200の詳細構
成について説明する。電源ユニット210は、電子ピア
ノ全体を動かすための安定した電力を供給するものであ
り、コントロールユニット100に対してはコンピュー
タ用直流電源を供給し、I/Oユニット220に対して
は高圧・大電力を供給する。I/Oユニット220は、
I・C221およびパワートランジスタ222、223
を備え、コントロールユニット100から入力される演
奏支援内容を示す支援用信号Ssを強弱の電流に変換し
て、鍵盤用電磁石231およびペダル用電磁石261に
送るものである。
【0013】鍵盤用電磁石231は、キードライブユニ
ット230に設けられた電磁石であり、パワートランジ
スタ222から供給された電流によって励磁されるとプ
ランジャが突出して鍵201の左端側(演奏者に対して
奥側)を押し上げ、演奏者による押鍵と同様の鍵動作を
行わせる。ペダル用電磁石261は、ペダルドライブユ
ニット260に設けられた電磁石であり、パワートラン
ジスタ223から供給された電流によって励磁されると
プランジャを持ち上げてダンパーペダルの左端側(演奏
者に対して奥側)を引き上げ、演奏者によるダンパーペ
ダル202の押下と同様の動作を行わせる。
【0014】キーセンサユニット240は鍵201の下
方に設けられており、鍵201の下部に突設されたシャ
ッタ241および、鍵201の下方に設けられた鍵盤用
光センサ242を備えて構成されている。ハンマセンサ
ユニット250は鍵201の操作に伴って打弦するハン
マ253に設置されており、ハンマ253に突設された
シャッタ251およびハンマ253の移動方向に設置さ
れたハンマ用光センサ252を備えて構成されている。
受光基板281は、鍵盤用光センサ242およびハンマ
用光センサ252から入力された光信号を、光量に応じ
た電気信号に変換するものである。
【0015】鍵盤用光センサ242およびハンマ用光セ
ンサ252には、例えば、特開平9−54584号公報
に記載されたようなセンサを用いる。具体的には、シャ
ッタ241の下方に設けられたセンサボックスには、鍵
の位置に応じた量だけシャッタ241が進入するように
なっている。センサボックスの内部に設けられた発光側
センサヘッドは、光ファイバを介してLEDから光が供
給されて、直径約5mm程度の光ビームを出力する。受
光側センサヘッドは、発光側センサヘッド221が照射
する光ビームを受光する。その受けられた光は、光ファ
イバを介して受光基板281へ送られ、受光基板281
は、光量に応じた信号を出力する。この場合、発光側セ
ンサヘッドから照射される光ビームは、シャッタ241
の位置に応じた分だけ遮蔽されるようになっており、こ
の結果、受光側センサヘッドの受光量はシャッタ241
の位置、すなわち、鍵の位置に応じて変化する。したが
って、受光基板の出力信号は、鍵201の位置を反映す
るアナログ値となる。また、ペダルセンサユニット27
0は、ダンパーペダル202が押下されたときにオン状
態になるペダルセンサスイッチ271を備えている。セ
ンサボード282は、受光基板281から供給される信
号および、ペダルセンサスイッチ271から供給される
信号に基づいて、鍵201が押下された速度情報を処理
するものである。なお、鍵201、ハンマ253、鍵2
01の挙動をハンマ253に伝達するアクション機構、
弦、ダンパ、ペダル機構などは、従来のアップライト型
のアコースティックピアノと同様の構成である。また、
本実施形態では、鍵201が押下された場合には、電子
音源105の電子音とハンマ253が弦を打撃すること
によって発せられるアコースティック音とが発生可能で
あるが、ハンマ253の打撃を阻止する位置と阻止しな
い位置とで移動可能なストッパ(図示略)が設けられて
おり、電子音とアコースティック音を選択的に発生する
ことができる。
【0016】1−2.第1実施形態の動作 次に、上記構成を有する第1実施形態の動作について説
明する。
【0017】1−2−1.概要動作 図5は、本実施形態の概要動作を示す図である。以下の
説明において、鍵201あるいはダンパーペダル202
を駆動することによって演奏支援を行うための信号の系
列を「支援系」という。これに対して、鍵201あるい
はダンパーペダル202の操作を検出して楽音を生成す
るための信号の系列を「発音系」という。
【0018】まず、支援系に着目して、本実施形態の概
要動作を説明する。コントローラユニット100から出
力された支援用信号Ssは、I/Oユニット220によ
って励磁電流に変換されてキードライブユニット230
あるいはペダルドライブユニット260に供給され、こ
れにより鍵201あるいはダンパーペダル202が駆動
する。この場合における励磁電流は、鍵201あるいは
ダンパーペダル202を所定量のみ駆動する程度の強さ
に設定されている。この所定量は、発音処理において
は、鍵201あるいはダンパーペダル202が操作され
たことを認識しない程度の駆動量を予め設定しておいた
ものである。本実施形態では、操作タイミングよりも所
定時間前にて鍵201あるいはダンパーペダル202を
駆動(予告表示を開始)して、操作タイミングの前に一
旦解除する(鍵201をレスト位置に戻す)。そして、
操作タイミングにおいて再度鍵201あるいはダンパー
ペダル202を駆動して操作指示表示を行う。従って、
演奏者は、操作タイミングよりも若干早めに”ピクッ”
と動いた鍵201あるいはダンパーペダル202が再度
下がった時に、操作タイミングであると判断して、その
鍵201あるいはダンパーペダル202をそのまま押下
すればよい。
【0019】次に、発音系に着目して、本実施形態の概
要動作について説明する。キーセンサユニット240、
ハンマユニット250によって検出された光信号が受光
基板281に供給され、受光基板は281は、入力され
た光信号を光量に応じた電気信号に変換して、センサボ
ード282に供給する。また、ペダルセンサユニット2
70において検出された信号もセンサボード282に供
給される。センサボード282は、受光基板281から
供給される信号および、ペダルセンサユニット270か
ら供給される信号に基づいて、鍵が押下された速度情報
を処理し、操作された操作子および操作における速度情
報を示す発音用信号ShをI/Oユニット220を介し
てコントロールユニット100に供給する。コントロー
ルユニット100は、入力された発音用信号Shに基づ
いて、操作された鍵201あるいはダンパーペダル20
2および操作における速度を認識して発音処理を行う。
【0020】ここで、図6は、演奏者による打鍵に基づ
く鍵201の駆動量Lhと、演奏指示のための駆動に基
づく鍵201の駆動量Lsとを比較して示す図である。
なお、本実施形態では、鍵201の駆動量は、鍵201
の非駆動状態における位置(レスト位置)と駆動後の位
置との垂直方向における変位量を示すものとする。セン
サボード282は、鍵201の駆動量0〜Lsに対応す
る信号が受光基板281から供給された場合には押鍵操
作があったことを示す発音用デジタル信号Shを出力し
ない。一方、鍵201の駆動量がLsを超えた場合は、
センサボード282は、受光基板281から供給された
鍵201の駆動量に対応する信号に基づいて押鍵速度を
示す発音用信号Shを出力する。ところで、演奏指示
(鍵201の駆動)を行うタイミングについては、MI
DI(Musical Instrument Digital Interface)規格に
基づいて作成された演奏データに基づいて行われる。演
奏データは、フロッピーディスクから読み出されてRA
M103に記憶されている。
【0021】ここで、図7は、RAM103に記憶され
た演奏データの内容例を示している。MIDI規格にお
ける演奏情報には、各鍵201を押下するタイミングに
関するMIDIデータ(デュレーションデータ)と、演
奏動作である押鍵または離鍵を指示するMIDIデータ
(イベントデータ)とがある。イベントデータは、演奏
動作が押鍵(ノートオン)であるか離鍵(ノートオフ)
であるかを示すデータと、押下する鍵を特定するデータ
(ノートナンバー)および押下する強さを示すデータ
(ベロシティ)とを含んでいる。
【0022】演奏データメモリ105には、図5に例示
するように、所定のアドレスを先頭として、上述の各M
IDIデータが格納されている。そして図5に示しよう
に、MIDIデータのデータ種別がデュレーションであ
る場合は、イベント間の相対時間であるデュレーション
タイムがデータ種別に続いて格納される。本実施形態で
は、割り込み処理を行うクロック数によってデュレーシ
ョンタイムを表すものとする。通常、MIDI規格にお
いては、4分音符あたりのクロック数を24クロックと
したMIDIタイミングクロックを用いている。4分音
符1拍分の時間は、テンポによって決定されるので、各
イベント間の絶対的な時間は、設定されるテンポに応じ
て変化する。
【0023】例えば、CPU101が、割り込みクロッ
ク数をMIDIタイミングクロック(4分音符あたり2
4クロック)とし、テンポ=60(4分音符を1分間に
60回=1秒間に1回)と設定した場合は、1クロック
毎の時間間隔が1/24秒となる。デュレーションタイ
ムが100であれば、イベント間の時間間隔が100ク
ロックであることを示しており、この場合は、100×
(1/24)=100/24秒間であることになる。な
お、テンポは演奏データの冒頭に格納されていてもよい
し、スイッチによって設定できるようにしてもよい。
【0024】一方、MIDIデータのデータ種別がイベ
ントである場合は、ノートオンあるいはノートオフ、ノ
ートナンバー、およびベロシティがデータ種別に続いて
格納される。ノートナンバーは、音高を数値で表すもの
であり、ピアノであれば中央の音階である”ド”(音
名:C)を60として半音段階で0〜127までの数値
が割り当てられている。ピアノの演奏において押下する
鍵は、音高から一義的に決定されるので、コントローラ
100は、ノートナンバーを参照することによって押鍵
指示すべき鍵を特定することができる。電子ピアノの動
作は、ROM102に記憶されたプログラムおよびRA
M103に記憶された演奏データに基づいて、具体的に
は以下のように実行される。
【0025】1−2−2.具体的な処理 次に、図8〜図13に示したフローチャートを参照しな
がら、具体的な処理内容について説明する。以下、図7
に例示した演奏データに基づいて演奏指示を行う場合を
具体例として、図14に示すタイムチャートを適宜参照
しながら説明を行う。なお、図14においては、各鍵2
01は音名(C、C#、D、E、F、F#、G、G#、
A、A#、B)で特定する。
【0026】(1)メインルーチン まず、図8を参照しながら、ROM102に記憶された
プログラムに基づいてCPU101が行う処理のメイン
ルーチンについて説明する。電子ピアノに電源が投入さ
れると、CPU101は、まず初期設定処理を行う(S
10)。初期設定処理においては、RAM103に設定
される各種レジスタやフラグなどの初期化を行う。
【0027】ここで、RAM103に設定されるレジス
タおよびフラグについて説明する。RAM103には、
演奏指示動作を行うか否かを判定するためのフラグBF
が設定される。フラグBFは、上述したスイッチ群14
0中のスタートスイッチ141がオンとなった場合に”
1”となる。そして、ストップスイッチ142がオンと
なった場合、あるいは、データ種別がエンドであるMI
DIデータを読み出した時に”0”となる。
【0028】次に各種レジスタについて説明する。レジ
スタには、経過時間をカウントするためのレジスタD
1、D2と、アドレスを記憶するためのレジスタAD
1、AD2がある。レジスタD1には、次に予告表示の
開始を行うまでの時間がセットされ、レジスタD2に
は、次に押鍵指示の開始あるいは解除を行うまでの時間
がセットされる。また、レジスタAD1には、予告表示
の開始を行う際に読み出す演奏データのアドレスがセッ
トされ、レジスタAD2には、押鍵指示の開始あるいは
解除を行う際に読み出す演奏データのアドレスがセット
される。
【0029】初期化処理においてこれらの値がすべて所
定値にリセットされると、次にCPU101は鍵盤処理
を行う(S20)。鍵盤処理は、キーセンサユニット2
40、ハンマセンサユニット250、ペダルセンサユニ
ット270において鍵201およびダンパーペダル20
2の動作を認識して楽音を生成する処理であり、電子音
源105が選択されている場合にのみ起動されるもので
あるが、より詳しくは後述する。
【0030】鍵盤処理が終了すると、CPU101は、
次に演奏支援処理を行う(S30)。演奏支援処理は、
後に詳しく説明するように、RAM103に記憶された
演奏データに基づいて鍵201あるいはダンパーペダル
202を駆動するために、レジスタのセットを行う処理
である。鍵201あるいはダンパーペダル202の駆動
制御は、後に説明する割り込み処理によって行われる。
演奏支援処理が終了すると、CPU101は、パネル処
理を行う(S40)。パネル処理においては、スイッチ
群140における各種スイッチの状態を検出して、スイ
ッチによって指定された状態に対応して各種レジスタお
よびフラグのセットを行う。そして、パネル処理が終了
すると、CPU101は、その他の処理を行った後(S
50)、処理をステップS20に移行させ、再度鍵盤処
理を行う(S20)。このようなステップS20〜ステ
ップS50の循環処理は、電子ピアノの電源が遮断され
るまで繰り返される。
【0031】(2)鍵盤処理 次に、図9に示したフローチャートを参照しながら、鍵
盤処理(図8:S20)について説明する。鍵盤処理を
開始すると、CPU101は、いずれかの鍵201が操
作されたか否かの判別を行う(S21)。ステップS2
1の判別において、いずれかの鍵201が操作されたと
判別した場合は(S21;YES)、CPU101は、
押鍵された場合には押下された鍵201に対応する音高
および押鍵速度に基づいて電子音源105を制御して演
奏音を生成する発音処理を行い(S22)、離鍵された
場合には離された鍵201に対応する音高に基づいて電
子音源105を制御して演奏音の消音処理を行う。ここ
では、CPU101はセンサボード282から出力され
る発音用信号Shによって押下されたあるいは離された
鍵201および押鍵速度を特定することができる。
【0032】一方、ステップS21の判別において、い
ずれの鍵201も操作されなかったと判別した場合は
(S21;NO)、発音処理を行わずに、そのままメイ
ンルーチンに戻す。
【0033】(3)演奏支援処理 次に、図10に示したフローチャートを参照しながら、
演奏支援処理(図8:S30)について説明する。演奏
支援処理を開始すると、CPU101は、スタートスイ
ッチ141がオンされたか否かの判別を行い(S3
1)、オンされたと判別した場合は(S31;YE
S)、演奏支援を行うことを示すフラグBFに1をセッ
トし(S32)、データセット処理(S33)を行う。
データセット処理では、アドレスAD1およびAD2
に、最初に予告表示を行うための演奏データを読み出す
アドレスセットする。また、最初のデュレーションデー
タを読み出して、これに基づいて最初に予告表示を行う
ためのデュレーションデータをレジスタD1にセットす
る。そして、最初に押鍵指示を行うためのデュレーショ
ンデータをレジスタD2にセットする。
【0034】より具体的には、スタートスイッチ141
がオフ状態からオン状態になったことを検出した場合に
は、フロッピーディスクからRAM103に演奏データ
をロードし、前述の各種レジスタを演奏データに応じて
セットする。図7に例示した演奏データであれば、最初
のノートオンイベント(アドレス2)までのデュレーシ
ョンタイム=100であり、押鍵指示を行う50クロッ
ク前に予告表示を開始するので、予告表示を開始するま
での時間を示すレジスタD1には100−50が、押鍵
指示を開始するまでのレジスタD2には”100”がセ
ットされる。また、予告表示を行うための演奏データが
格納されたアドレスを示すレジスタAD1には”2”
が、押鍵指示を行うための演奏データが格納されたアド
レスを示すレジスタAD2には”2”が、それぞれセッ
トされる。
【0035】データセット処理を終了すると、CPU1
01は、ストップスイッチ142がオンされたか否かの
判別を行い(S34)、オンされたと判別した場合は
(S34;YES)、演奏支援を行うことを示すフラグ
BFに0をセットして(S35)、処理をメインルーチ
ンに戻す。ステップS31の判別において、スタートス
イッチ141がされなかったと判別した場合は(S3
1;NO)、フラグBFの値を変更する必要がないの
で、処理をステップ34に移行させて、ストップスイッ
チ142がオンされたか否かを判別する。
【0036】ステップS34の判別において、ストップ
スイッチ142がオンされなかったと判別した場合は
(S34;NO)、フラグBFの値を変更する必要がな
いので、処理をメインルーチンに戻す。この処理に基づ
いてセットされたアドレスAD1およびAD2および、
レジスタD1、D2の値に基づいて、次に説明する割り
込み処理において演奏支援制御が行われる。
【0037】(4)割り込み処理 次に、図11に示したフローチャートを参照しながら、
割り込み処理について説明する。CPU101は、割り
込み周期(1MIDIタイミングクロック)毎に割り込
み処理ルーチンを起動する。割り込み処理ルーチンを起
動すると、CPU101は、まずフラグBF=1である
か否かを判別する(S101)。フラグBFは、前述の
ようにメインルーチンの演奏支援処理(図8:S30)
においてスタートスイッチ141がオンである場合に”
1”にセットされるフラグである。従って、ステップS
101の判別において、BF≠1と判別した場合には
(S101;NO)、以降の処理(S102〜S12
0)を行わず、そのまま処理をメインルーチンに戻す。
【0038】一方、ステップS101の判別において、
BF=1であると判別した場合は(S102;YE
S)、演奏支援のための処理に移行する(S102〜S
120)。 演奏支援のための処理に移行すると、CP
U101は、まずレジスタD1、D2の値を1デクリメ
ントする(S102)。上述のように、レジスタD1に
は、次に予告表示を開始するまでの時間がセットされ、
レジスタD2には、次に押鍵指示を開始するまでの時間
がセットされている。割り込み処理ルーチンを1回実行
する毎に各レジスタの値を1デクリメントすることによ
って、1クロック分の時間が経過する毎に各レジスタの
値が1ずつ減少するので、各レジスタの値が”0”であ
れば、レジスタにセットされていた時間が経過した、す
なわち、各レジスタにセットされた時間に対応する処理
(D1:予告表示処理、D2:押鍵指示処理)を行うタ
イミングであると判別できるようになっている。
【0039】各種レジスタの値を1デクリメントする
と、CPU101は、次にレジスタD1=0であるか否
かの判別を行い(S103)、D1=0、すなわち予告
表示を開始するタイミングであると判別した場合は(S
103;YES)、予告表示のための処理を行う(S1
04)。
【0040】ここで、図12は、予告表示処理のサブル
ーチンを示すフローチャートである。CPU101は、
まず、レジスタAD1にセットされたアドレスに対応し
たMIDIデータをRAM103から読み出す(S11
1)。そして、読み出したMIDIデータ中のノートナ
ンバーによって特定される鍵201に対応したキードラ
イブ230を、鍵201の駆動量がLsとなるように駆
動するための制御信号SsをI/Oユニット220に出
力する(S112)。I/Oユニット220は、制御信
号Ssを鍵盤用電磁石231を励磁する電流に変換し、
これにより鍵201がLsだけ駆動される。そして、次
に予告表示を行うべき演奏データ(=次のノートオンイ
ベント)が格納されたアドレスをレジスタAD1にセッ
トして(S113)、処理を割り込み処理に戻す。
【0041】例えば、図14のt1においては、ステッ
プS103(図11の判別においてD1=0であるの
で、予告表示処理(図12)に移行する。ここで、AD
1=2であるので、RAM103(図7)のアドレス2
のMIDIデータ(ノートオンイベント、ノートナンバ
ー=62)を読み出す。読み出したMIDIデータ中の
ノートナンバーは62であるから、ノートナンバーに対
応する鍵201Dであると特定される。そして、I/O
ユニット220に支援用デジタル信号Ssを出力した
後、次に予告表示を行うべきイベントデータの格納され
たアドレス6をレジスタAD1にセットする。
【0042】説明を割り込み処理(図11)に戻す。ス
テップS203の判定においてD1≠0と判定された場
合(S103;NO)、あるいは、予告表示処理(S1
10)を終了した後、CPU101は、次にD2=0で
あるか否かを判別する(S104)。D2=0であると
判別した場合(S104;YES)は、押鍵指示を行う
タイミングであると判別できるので、押鍵指示処理(S
120)に移行する。ここで、図13は、押鍵指示処理
のサブルーチンを示すフローチャートである。押鍵指示
処理においては、まず、すでに表示されている予告表示
を解除し(S121)、次の予告表示を開始するまでの
時間をレジスタD1にセットする(S122)。ここで
は、次のノートオンイベントまでのデュレーションタイ
ムに基づいて次に予告表示を開始するまでの時間を算出
する。
【0043】より具体的には、最初のノートオンイベン
ト(アドレス2)に基づく押鍵指示処理を行っている場
合であれば、次のノートオンイベントはアドレス6に格
納されていることがわかる。アドレス2のノートオンイ
ベントからアドレス6のノートオンイベントまでのデュ
レーションタイムは、200+300=500クロック
(アドレス3および5)であり、予告表示は押鍵指示の
50クロック前に開始するから、次に予告表示を開始す
るまでの時間は500−50=450クロックとなる。
従って、図14のt2に示すように、レジスタD1には
450がセットされる。
【0044】次に予告表示を開始するまでの時間をセッ
トした後、CPU101は、レジスタAD2の示すアド
レスに対応するMIDIデータを演奏データメモリから
読み出し(S123)、読み出したMIDIデータがノ
ートオンイベントであるか否かを判別する(S12
4)。読み出したMIDIデータがノートオンイベント
であると判別した場合(S124;YES)は、MID
Iデータ中のノートナンバーに基づいて駆動する鍵20
1を特定して支援用信号SsをI/Oユニット220に
出力する(S125)。これにより、鍵201はLsだ
け駆動される。
【0045】一方、ステップS124の判別において、
読み出したMIDIデータが、ノートオンイベントでは
ない(例えばノートオフイベント)と判別した場合は
(S124;NO)、MIDIデータ中のノートナンバ
ーに基づいて鍵201を特定して予告表示の解除を指示
する支援用信号SsをI/Oユニット220に出力する
(S126)。そして、ステップS125あるいはS1
26を終了した後、次のイベントデータを読み出すアド
レスをAD2にセットするとともに、次に押鍵指示を開
始するまでの時間をレジスタD2にセットして(S12
7)、処理を割り込み処理(図11)に戻す。
【0046】ここで、次に押鍵指示を開始するまでの時
間は、ステップS123において読み出したMIDIデ
ータの次にくるデュレーションデータによって特定され
る。例えば、図14のt2における押鍵指示処理であれ
ば、ステップS123で読み出したMIDIデータのア
ドレスはAD2=2であるので、次にくるアドレス3の
デュレーションデータはデュレーションタイム=200
である。従って、次の押鍵指示処理を開始するまでの時
間として”200”がレジスタD2にセットされる。
【0047】1−2−3.第1実施形態の効果 図8〜図13に示した処理を循環することによって、図
14に示すように、押鍵タイミングの50クロック前に
予告表示を開始し(t1、t4)、予告表示が一旦解除
された後に押鍵指示が開始する(t2、t5)。このと
きの鍵201Dおよび鍵201Gの駆動量は、上述した
Lsであり、キーセンサユニット240およびハンマセ
ンサユニット250における検出によっては発音処理が
行われない。予告表示の開始から押鍵指示開始までの短
い時間(50クロック:テンポ=60の場合に、50/
24秒)において予告表示が開始した後に解除されるの
で、演奏者には、鍵201Dが”ピクッ”と動いたよう
に見える。そして、演奏者が押鍵指示に基づいて鍵20
1Dを押下すると、鍵201Dの駆動量がLhとなっ
て、キーセンサユニット240およびハンマセンサユニ
ット250における検出に基づいて発音が行われる。
【0048】次に、鍵201Dの次に押下すべき鍵20
1Gが押鍵タイミング(t5)の直前(t4)に、”ピ
クッ”と動くことによって演奏者に対して次に押下すべ
き鍵201を予告する。そして、押鍵タイミング(t
5)において押鍵指示が行われて鍵201Gが駆動して
も、演奏者が鍵201Gを押下しない場合は、鍵201
Gの駆動量はLsのままであるので発音処理は行われな
い。しかしながら、演奏データによって指定された発音
時間(図7に示す例では、250クロック)が経過する
と(t6)、押鍵指示表示は解除される。すなわち押鍵
指示は、押下する鍵とともに押下している時間も指示し
ている。
【0049】このように、演奏の進行に伴って、次に押
下すべき鍵201が順次予告された後に押鍵指示が行わ
れ、駆動した鍵201をそのまま演奏者が押下すれば発
音されるので、演奏者は容易に演奏できるようになる。
しかも、予告表示および押鍵指示は、鍵201を駆動す
ることによって行われるので、演奏者は押下すべき鍵2
01を直接認識することができる。これにより演奏者
は、押鍵順序を記憶することも容易になり、譜面がなく
ても演奏できるようになる。
【0050】2.第2実施形態 次に、第2実施形態について説明する。第1実施形態に
おいては、予告表示および押鍵指示を行うものとした
が、第2実施形態では、更に、次に押鍵すべき方向を指
示するために、直前に押鍵指示した鍵と次に押鍵指示す
る鍵の中間に位置する鍵を順次駆動する。なお、第2実
施形態の構成は、第1実施形態と同様であるので、説明
を省略する。
【0051】2−1.第2実施形態の動作 第2実施形態では、第1実施形態と異なる以下の割り込
み処理が行われる。その他の処理(図8〜図10、図1
2、図13)は第1実施形態と同様であるので、まず、
第1実施形態において用いられていないレジスタについ
て説明し、その後、図7に例示した演奏データに基づい
て演奏指示を行う場合を具体例として、図17に示すタ
イムチャートを適宜参照しながら、第2実施形態におけ
る割り込み処理について説明する。
【0052】第2実施形態において用いられるレジスタ
D3は、次押鍵の方向指示を行う際に、次の表示を開始
するまでの時間をセットするレジスタである。レジスタ
Hは、次押鍵方向を特定するためのレジスタであり、次
押鍵方向指示表示のために駆動した鍵に対応するノート
ナンバーがセットされる。
【0053】ここで、図15は、第2実施形態における
割り込み処理を示すフローチャートである。割り込み処
理ルーチンを起動すると、CPU101は、まずフラグ
BF=1であるか否かを判別する(S201)。フラグ
BFは、前述のようにメインルーチンの演奏支援処理
(図8:S30)においてスタートスイッチ141がオ
ンである場合に”1”にセットされるフラグである。従
って、ステップS201の判別において、BF≠1と判
別した場合には(S201;NO)、以降の処理(S2
02〜S209)を行わず、そのまま処理をメインルー
チンに戻す。
【0054】一方、ステップS201の判別において、
BF=1であると判別した場合は(S202;YE
S)、演奏支援のための処理に移行する(S202〜S
210)。 演奏支援のための処理に移行すると、CP
U101は、まずレジスタD1、D2、およびD3の値
を1デクリメントする(S202)。上述のように、レ
ジスタD1には次に予告表示を行うまでの時間がセット
され、レジスタD2には次に押鍵指示の開始あるいは解
除を行うまでの時間がセットされ、レジスタD3には次
の押鍵方向指示表示を行うまでの時間がセットされてい
る。本ステップにおいて各レジスタの値を1デクリメン
トすることによって、1クロック分の時間が経過する毎
に各レジスタの値が1ずつ減少するので、各レジスタの
値が”0”であれば、レジスタにセットされていた時間
が経過した、すなわち、各レジスタにセットされた時間
に対応する処理(D1:予告表示処理、D2:押鍵指示
処理、D3:次鍵方向指示表示処理)を行うタイミング
であると判別できるようになっている。
【0055】各種レジスタの値を1デクリメントする
と、CPU101は、次にレジスタD1=0であるか否
かの判別を行い(S203)、D1=0、すなわち予告
表示を開始するタイミングであると判別した場合は(S
203;YES)、予告表示のための処理を行う(S2
04)。予告表示処理では、例えば、図17のt1にお
いては、ステップS203(図15)の判別においてD
1=0であるので、予告表示処理(図12)に移行す
る。ここで、AD1=2であるので、RAM103(図
7)のアドレス2のMIDIデータ(ノートオンイベン
ト、ノートナンバー=62)を読み出す。読み出したM
IDIデータ中のノートナンバーは62であるから、ノ
ートナンバーに対応する予告表示LED202鍵Dと特
定される。そして、発光装置200に指示信号を出力し
た後、次に予告表示を行うべきMIDIデータの格納さ
れたアドレス6をレジスタAD1にセットする。
【0056】ステップS203の判定においてD1≠0
と判定された場合(S203;NO)、あるいは、予告
表示処理(S204)を終了した後、CPU101は、
次にD2=0であるか否かを判別する(S205)。D
2=0であると判別した場合(S205;YES)は、
押鍵指示を開始するタイミングであると判別できるの
で、押鍵指示処理(S206)に移行する。具体的に
は、最初のノートオンイベント(アドレス2)に基づく
押鍵指示処理を行っている場合であれば、次のノートオ
ンイベントはアドレス6に格納されていることがわか
る。
【0057】アドレス2のノートオンイベントからアド
レス6のノートオンイベントまでのデュレーションタイ
ムは、200+300=500クロック(アドレス3お
よび5)であり、予告表示の開始は押鍵指示の開始の5
0クロックであるから、次に予告表示を開示するまでの
時間は500−50=450クロックとなる。従って、
図17のt2に示すように、レジスタD1には450が
セットされる。また、次に押鍵指示を開始するまでの時
間は、図17のt2における押鍵指示処理であれば、ス
テップS403で読み出したMIDIデータのアドレス
はAD2=2であるので、次にくるアドレス3のデュレ
ーションデータはデュレーションタイム=200であ
る。従って、次の押鍵指示処理を開始するまでの時間と
して”200”がレジスタD2にセットされる。
【0058】押鍵指示処理を終了すると、CPU101
は、次押鍵方向を指示する表示を行うための準備処理を
行う(S207)。ここでは、次押鍵方向を指示するた
めに鍵の駆動を開始するまでの時間をレジスタD3にセ
ットする。なお、次押鍵方向を指示するために鍵の駆動
を開始するまでの時間の算出については、後に具体例を
示して説明する。本実施形態では、直前に押鍵指示を行
った鍵201と次に押鍵指示を行うべき鍵201との中
間に位置する鍵201を順次駆動していくことによって
次押鍵の方向指示を行うからである。また、レジスタD
3への時間のセットとあわせて、ステップS206にお
いて押鍵指示を行った鍵201に対応するノートナンバ
ーをレジスタHにセットする処理を行う。次押鍵方向を
指示するためには、直前に押鍵指示した鍵201から次
に押鍵指示すべき鍵201に向かって、中間に位置する
鍵201を順次駆動していくからである。
【0059】ここで、次押鍵方向指示表示として、次に
鍵201の駆動を開始するまでの時間について説明す
る。上述したように、予告表示は、次に押鍵指示を開始
するタイミングの50クロック前に当該鍵を駆動するこ
とによって行う。図17の例では、次の押鍵指示を行う
タイミングはt9であり、t9よりも50クロック前の
タイミングはt8である。従って、t8において次の予
告表示を行わなくてはならない。ここで、次に押鍵指示
を行うべき鍵201はノートナンバー67(G)である
から、鍵201Gを駆動しなくてはならない。そこで、
次押鍵方向指示表示としては、直前に押鍵指示した鍵2
01(ノートナンバー62(D))と、次に押鍵指示す
る鍵201(ノートナンバー67(G))との中間に位
置する鍵201(ノートナンバー63〜66(D#〜F
#))を、直前に押鍵指示したタイミング(t2)から
次に予告表示を開始するタイミング(t8)の間(t8
−t2)において順次駆動する。
【0060】ここで、t8−t2の間において、中間に
位置する鍵201に対応した予告表示LED202が均
等な時間で順次駆動すれば、演奏者は次に押鍵すべき鍵
201の方向および、音程の隔たりを把握することがで
きる。すなわち、鍵201が短い時間で順次駆動すれ
ば、直前に押下した鍵201と次に押下する鍵201と
の中間に位置する鍵201の数が多いので、音程に隔た
りがあることがわかる。具体的な処理としては、次に予
告表示を開始するまでの時間(Ta)を、直前の押鍵指
示のタイミングから次の押鍵指示のタイミングまでの時
間および、押鍵指示に先だって予告表示を行う時間から
算出する。また、直前に押鍵指示した鍵201と次に押
鍵指示すべき鍵201と隔たりを示す数(N)を、直前
に参照したMIDIデータのノートナンバーと、次に押
鍵指示するMIDIデータのノートナンバーから算出す
る。そして、次押鍵指示表示のために予告表示を開始す
るまでの時間Tbを次式によって算出する。 Tb=Ta/N
【0061】図7および図17に示した演奏データの例
では、t2における押鍵指示の次に押鍵指示を開始する
までの時間は、デュレーションタイム200+300=
500(アドレス3、5)である。押鍵指示を開始する
50クロック前に予告表示を開始するので、次に予告表
示を開始するまでの時間は、 Tb=500−50 =450 クロックとなる。また、時刻t2において押鍵指示した
ノートナンバー=62であり、次に押鍵指示すべきノー
トナンバー=67であるから、N=67−62=5とな
る。従って、直前に押鍵指示した鍵201と次に押鍵指
示すべき鍵201とは5鍵分の音高の隔たりがあること
になる。従って、 Tb=Ta/N=450/5 =90 となり、次押鍵方向指示のために鍵201を駆動させて
いく時間間隔は90クロックであると算出され、レジス
タD3には”90”がセットされる。
【0062】さて、図15に示したステップS205の
判別において、D2≠0、すなわち、押鍵指示処理を行
うべきタイミングではないと判別した場合(S205;
NO)、あるいは、次押鍵情報指示準備処理(S20
7)を終了した場合は、次にCPU101は、D3=
0、すなわち、次押鍵方向指示表示処理を行うタイミン
グであるか否かを判別する(S208)。ここで、D3
≠0であると判別した場合は(S208;NO)、次押
鍵方向指示表示処理を行うタイミングではないので、処
理をそのままメインルーチン(図6)に戻す。一方、ス
テップS208の判別において、D3=0であると判別
した場合は(S208;YES)、次押鍵方向指示表示
処理(S210)に移行する。
【0063】ここで、図16は、次押鍵方向指示表示処
理のサブルーチンを示すフローチャートである。まず、
CPU101は、レジスタHによって特定される鍵20
1を駆動することを指示する支援用信号Ssを出力する
(S211)。 そして、次に押鍵指示する際に参照す
るMIDIデータ中のノートナンバーが、直前に押鍵指
示した際に参照したMIDIデータ中のノートナンバー
よりも大きいか否かを判別する(S212)。ここで、
次に押鍵指示するノートナンバー>直前に押鍵指示した
ノートナンバーであると判別した場合は(S212;Y
ES)、ノートナンバーの大きい方向に鍵を順次駆動す
るので、鍵201を特定するノートナンバーをセットす
るレジスタHの値を1インクリメントする(S21
3)。
【0064】一方、ステップS212の判別において、
次に押鍵指示するノートナンバー≦直前に押鍵指示した
ノートナンバーであると判別した場合は(S212;N
O)、ノートナンバーの小さい方向に鍵201を順次駆
動するので、鍵201を特定するノートナンバーをセッ
トするレジスタHの値を1デクリメントする(S21
4)。そして、ステップS213あるいはS214の処
理を終了すると、CPU101は、レジスタHによって
特定される鍵201の駆動を指示する信号SsをI/O
ユニット220に出力し(S215)、ステップS20
7(図15)において算出した値を、隣の鍵201の駆
動を開始するまでの時間としてレジスタD3に再度セッ
トして、処理を割り込み処理(図15)に戻す。
【0065】2−2.第2実施形態の具体的動作 ここで、図17を参照しながら、次押鍵方向指示表示処
理の具体例について説明する。図17のt3において
は、ステップS208(図15)においてD3=0と判
別されるので、次押鍵方向指示表示処理(図16:S2
10、図16)に移行する。ここで、直前の押鍵指示を
行った鍵201に対応したノートナンバーがセットされ
たレジスタH=62であるので、鍵201Dの駆動を解
除する制御信号Ssを出力する。 そして、次に押鍵指
示するノートナンバー=67は、直前に押鍵指示したノ
ートナンバー=62よりも大きいので、レジスタHの値
を1インクリメントした値をレジスタHにセットし、図
17のt3に示すようにレジスタHの値は”63”とな
る。ここで、レジスタHにセットされたノートナンバー
によって特定される鍵201D#の駆動を指示する制御
信号SsをI/Oユニット220にI/Oユニット22
0に出力し、D3に”90”を再度セットする。
【0066】次に、t3から90クロック後のt4にお
いても、レジスタD3=0となるので、同様の次押鍵方
向指示処理が行われる。ここでは、レジスタHによって
特定される鍵201D#は、t3において駆動されたま
まになっているので、鍵201Dの駆動の解除を指示す
る制御用信号SsをI/Oユニット220に出力する。
そして、先と同様に H=H+1 を実行し、H=64によって特定される鍵201Eの駆
動を指示する支援用信号SsをI/Oユニット220に
出力する。従って、t4においては、鍵D#の駆動が解
除され、次に鍵Eが駆動するようになる。
【0067】このような処理を90クロック毎に行うこ
とによって、図17に示すように、t3において鍵20
1D#、t4において鍵201E、t6において鍵20
1F、t7において鍵201F#が、先に駆動された鍵
201の駆動が解除された直後に駆動されるので、駆動
している鍵201の位置が演奏者から見て右(音高の高
い鍵の方向)に動く。そして、t8においては、次に押
鍵指示すべき鍵201Gが駆動し、その50クロック後
に一旦駆動が解除され、再度鍵201Gが駆動する。こ
のように、直前に押下した鍵201と次に押下する鍵2
01との中間に位置する鍵201が順次駆動するので、
次に押下すべき鍵201の方向およびその鍵201が容
易に把握できるようになる。
【0068】また、直前に押鍵指示したタイミングから
次に押鍵指示すべきタイミングまでの時間を、鍵201
の隔たりによって割った時間に応じて鍵201が順次駆
動するので、演奏者は直前に押下した鍵201と次に押
下すべき鍵201との音程の隔たりも把握することがで
きるようになる。また、直前に押下した鍵201と次に
押下すべき鍵201とおなじである場合、すなわち直前
に押鍵指示したノートナンバーと次に押鍵指示すべきノ
ートナンバーが等しいので(例えば、いずれもノートナ
ンバー60)、図15のステップS207において算出
される値は、 N=60−60 =0 となるので、D3−1=0となることはありえない。従
って、ステップS208においては必ずD3≠0と判定
されるので、次押鍵指示表示処理は行われず、演奏者は
次に押下する鍵201は同じ鍵201であることを把握
することができる。
【0069】3.変形例 なお、本発明は既述した実施形態に限定されるものでは
なく、以下のような各種の変形が可能である。
【0070】上記実施形態においては、演奏支援を行う
楽器の例としてアップライトピアノ型の電子楽器を用い
て説明したが、発音を伴う操作子の操作態様と発音を伴
わない態様とが区別されており、各操作子の操作態様を
制御できればよく、グランドピアノ型の電子楽器でもよ
いし、アコースティックのアップライトピアノあるいは
グランドピアノであってもかまわない。あるいはピアノ
以外の楽器でも構わない。また、特にアコースティック
楽器においては、操作子と被駆動部との間の機構に遊び
があり、操作子を操作してもあるストロークまでは被駆
動部が移動しないものが多い。そこで、演奏指示におけ
る操作子の駆動量Lsをこの遊びストローク以下にする
とよい。
【0071】また、操作態様を制御する演奏操作子につ
いて、上記実施形態では鍵201を例として説明してい
るが、ダンパーペダル202について同様の制御を行っ
ても構わない。この場合においては、演奏データ中にダ
ンパーペダル202の操作に対応したイベントが含まれ
ている場合に、当該イベントの内容に応じた処理を行え
ばよい。なお、上記実施形態では、ペダルはダンパーペ
ダル202についてのみ説明しているが、ソフトペダル
やマフラーペダルなど他のペダルであても構わない。あ
るいは、ピアノ以外の楽器であっても同様に、演奏デー
タに基づいてイベントに対応した操作子および操作タイ
ミングを特定して処理を行うことができる。
【0072】このような演奏データは、上記実施形態に
おいては、予めMIDI規格に基づいて作成されフロッ
ピーディスクに記憶されたものを、RAM103に展開
しているが、これに限らず、演奏データはCD−ROM
や光磁気ディスクなど他の記録媒体に記録されていても
よいし、予めコントローラユニット100内の例えばハ
ードディスクのような大容量記記憶媒体に記録されてい
てもよいし、通信回線を介して入力されても構わない。
あるいは、ピアノ本体200における演奏を記録したも
のでも構わない。この場合においては、キーセンサ24
1、ハンマセンサ252、ペダルセンサ270によって
検出された演奏操作子の操作態様に基づいて演奏データ
を生成してフロッピーディスクに記憶できるようにする
必要がある。
【0073】また、演奏データの形式についても、上記
実施形態のようにMIDI規格に限定されるものではな
く、音楽情報をデジタル信号によって扱うことができる
規格であればどのようなものでもよく、独自の規格のデ
ータであってもよい。また、イベントの発生タイミング
を示すデータとしては、上記実施形態のようなデュレー
ションではなく、音符長や絶対時間を示すデータを用い
てもよい。上記実施形態においては、演奏者による操作
子の操作に基づいて音源によって発音するものとしてい
るが、これに限らず、ハンマ253の打弦による発音が
行われるようにしても構わない。
【0074】上記実施形態においては、非発音状態とな
る操作態様としては、鍵をLsだけ押し下げるものとし
ているが、例えば押し上げるような態様でもよいし、駆
動量を変化させるような態様であってもよい。あるい
は、発音状態となる駆動量と非発音状態となる駆動量が
同じ場合があっても構わない。この場合においては、演
奏支援として操作子を駆動するときには操作子の駆動量
を検出したセンサの値を無視することによって非発音状
態としてもよいし、例えば打弦によって発音する自然楽
器であれば打弦自体を妨げるようにして非発音状態とし
ても構わない。また、上記実施形態においては、非駆動
状態は鍵201がレスト位置にある状態を指すものとし
て説明しているが、必ずしも完全にレスト位置である必
要はない。例えば、グランドピアノであれば、アクショ
ン機構のジャックが初期位置に戻れば非駆動状態として
も構わない。すなわち、グランドピアノアクション機構
においては、ハンマを突き上げ回動させるジャックを初
期位置に保持させるジャックボタンおよびジャックスト
ップスプーンが当接した状態あれば次の打鍵を行うこと
ができる。従って、アコースティック音による発音が選
択されていた場合に、鍵201を駆動した後で鍵201
がレスト位置に戻っていなくても、ジャックが初期位置
に戻っていれば、演奏者の打鍵に従ってハンマが打弦す
ることによりアコースティック音が発生する。
【0075】上記実施形態においては、次押鍵方向指示
表示を行う場合には、直前に押下した鍵201と次に押
下すべき鍵201との中間に位置する鍵201を順次駆
動させる際に、一つの鍵201の予告表示を解除してか
ら次の予告表示を開始したが、鍵201の駆動態様はこ
れに限定さるものではない。例えば、駆動した鍵を、次
に押下する鍵201の駆動を開始するまで点灯させたま
まにしてもよい。また、鍵201を順次駆動させていく
タイミングも、上記実施形態に限定されるものではな
く、演奏者が次に押下すべき鍵201の方向および鍵2
01の隔たりを把握できれば、時間の設定は任意であ
る。例えば、次に押下すべき鍵201に近づくほど時間
間隔を短くするようにすれば、その旨を演奏者に理解さ
せることができる。
【0076】上記実施形態では、予告表示を押鍵表示の
50クロック前に行うようにしたが、何クロック前でも
よい。また、クロック数のような相対時間ではなく、絶
対時間として設定してもよい。クロック数を用いて時間
を処理する場合においても、上記実施形態のようにMI
DIタイミングクロックに限定されるものではなく、他
のクロック数であっても構わない。
【0077】また、鍵201の近傍にLED(Light Em
itting Diode)などの表示装置を設けて、LEDによっ
て予告表示あるいは、押鍵指示のいずれかを行うように
してもよい。この場合においては、上記実施形態におい
てコントロールユニット100が鍵201を駆動する信
号Ssを出力するのにかえて、LEDの発光態様を制御
する出力すればよい。このような表示装置は、鍵201
に適宜設置できる構成としてもよいし、予め鍵盤上ある
いは鍵201の近傍に予め組み込まれている構成であっ
ても構わない。押鍵指示および予告表示を行うための表
示体としては、表示態様を変化させることができればど
のようなものでもよく、例えば電球などの他の発光体で
あってもよいし、LCD(Liquid Crystal Display)な
どの表示装置であっても構わない。また、上記実施形態
においては、LEDの点灯および消灯において表示態様
を変更してもよいし、例えばLEDの点灯色を赤から緑
に変更するような態様でもよいし、点灯から点滅に変更
するような態様であってもよい。
【0078】また、上記実施形態では、CPU101に
よって実行される制御プログラムはROM102に記憶
されているが、これに限らず、不揮発性メモリカード、
CD−ROM、フロッピーディスク、光磁気ディスク、
および磁気ディスク等の可搬型の記録媒体に記録された
データをハードディスク等の記憶装置に転送できるよう
に構成してもよい。このようにすれば、制御情報や制御
プログラム等の追加(インストール)や更新(バージョ
ンアップ)の際に便利である。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
演奏者の動作を直接的に示すことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の概要構成を示す図である。
【図2】 コントロールユニットの外観構成を示す図で
ある。
【図3】 コントロールユニットの電気的構成を示す図
である。
【図4】 ピアノ本体の詳細構成を示す図である。
【図5】 実施形態の概要動作を示す図である。
【図6】 鍵の動作を示す図である。
【図7】 演奏データの例を示す図である。
【図8】 メインルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図9】 鍵盤処理を示すフローチャートである。
【図10】 演奏支援処理を示すフローチャートであ
る。
【図11】 第1実施形態における割り込み処理を示す
フローチャートである。
【図12】 予告表示処理を示すフローチャートであ
る。
【図13】 押鍵指示処理を示すフローチャートであ
る。
【図14】 第1実施形態の具体的動作を示す図であ
る。
【図15】 第2実施形態における割り込み処理を示す
フローチャートである。
【図16】 次押鍵方向指示表示処理を示すフローチャ
ートである。
【図17】 第2実施形態の具体的動作を示す図であ
る。
【符号の説明】
100……コントロールユニット、101……CPU、
102……ROM、103……RAM、104……1/
Oユニットインターフェイス、105……電子音源、1
10……FDD、120……出力ポート、130……デ
ィスプレイ、140……スイッチ群、200……ピアノ
本体、201……鍵、202……ダンパーペダル、21
0……電源ユニット、220……I/Oユニット、22
1……1・C、222……パワートランジスタ、230
……キードライブユニット、231……鍵盤用電磁石、
240……キーセンサユニット、241……シャッタ、
242……鍵盤用光センサ、250……ハンマセンサユ
ニット、251……シャッタ、252……ハンマ用光セ
ンサ、253……ハンマ、260……ペダルドライブユ
ニット、270……ペダルセンサユニット、271……
ペダルセンサスイッチ、281……受光基板、282…
…センサボード。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河村 潔 静岡県浜松市中沢町10番1号 ヤマハ株式 会社内 Fターム(参考) 5D378 MM93 NN03 NN06 NN12 NN22 NN23

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楽器の操作子のうち演奏者が次に操作す
    べき操作子を指示する演奏支援装置であって、 前記楽器の演奏態様を示す演奏情報を記憶する記憶手段
    と、 前記演奏情報に基づいて操作すべき操作子および操作す
    べきタイミングを特定する支援情報生成手段と、 前記支援情報に基づいて、次に操作すべき前記操作子を
    非発音状態のまま駆動する操作子駆動手段とを備えるこ
    とを特徴とする演奏支援装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の演奏支援装置におい
    て、 前記楽器は、前記操作子の駆動量が所定量に達した場合
    に発音状態となり、 前記操作子駆動手段は、前記操作子の駆動量が前記所定
    量に達しない範囲で前記操作子を駆動することを特徴と
    する演奏支援装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の演奏支援装置
    において、 前記操作子駆動手段は、次に操作すべき前記操作子を、
    前記操作すべきタイミングに先だって駆動した後に非駆
    動状態に一旦戻し、当該操作子を再度駆動することを特
    徴とする演奏支援装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の演奏支援装置におい
    て、 前記非駆動状態は、前記操作子がレスト位置にあること
    を特徴とする演奏支援装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の演奏支援装置におい
    て、 前記非駆動状態は、グランドピアノアクション機構のジ
    ャックが初期位置にあることを特徴とする演奏支援装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5いずれかに記載の演奏
    支援装置において、 前記支援情報生成手段は、さらに、直前に駆動した操作
    子である第1操作子、次に押鍵指示すべき操作子である
    第2操作子、および、直前に駆動したタイミングから次
    に駆動すべきタイミングまでの時間である中間時間を特
    定し、 前記操作子駆動手段は、前記中間時間中において前記第
    1操作子と前記第2操作子との中間に位置する操作子で
    ある中間操作子を、前記第1操作子から前記第2操作子
    に向かって非発音状態のまま順次駆動することを特徴と
    する演奏支援装置。
  7. 【請求項7】 請求項1または2に記載の演奏支援装置
    において、 前記操作子の各々に対応した表示体と、 前記表示体の表示態様を制御する表示態様制御手段を備
    え、 前記操作子駆動手段は、前記操作すべきタイミングに先
    だって駆動し、 前記表示態様制御手段は、前記表示体により前記操作す
    べき操作子および前記操作すべきタイミングを報知する
    ことを特徴とする演奏支援装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の演奏支援装置におい
    て、 前記操作子の各々に対応した表示体と、 前記表示体の表示態様を制御する表示態様制御手段を備
    え、 前記表示態様制御手段は、前記中間時間において前記中
    間操作子に対応した前記表示体である中間表示体の表示
    態様を、直前に駆動した操作子から次に駆動すべき操作
    子に向かって順次変更することを特徴とする演奏支援装
    置。
  9. 【請求項9】 楽器の操作子のうち演奏者が次に操作す
    べき操作子を指示する演奏支援方法であって、 予め記憶された前記楽器の演奏態様を示す演奏情報に基
    づいて操作すべき操作子および操作すべきタイミングを
    特定する支援情報生成段階と、 前記支援情報に基づいて、次に操作すべき前記操作子を
    非発音状態のまま駆動する操作子駆動段階とを備えたこ
    とを特徴とする演奏支援方法。
  10. 【請求項10】 楽器の操作子のうち演奏者が次に操作
    すべき操作子を指示する演奏支援プログラムを記憶した
    記録媒体であって、 予め記憶された前記楽器の演奏態様を示す演奏情報に基
    づいて操作すべき操作子および操作すべきタイミングを
    特定する支援情報生成段階と、 前記支援情報に基づいて、次に操作すべき前記操作子を
    非発音状態のまま駆動する操作子駆動段階とを備えたこ
    とを特徴とする演奏支援プログラムを記録した記録媒
    体。
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