JP2000192223A - マグネトロンスパッタリング方法とマグネトロンスパッタリング装置 - Google Patents

マグネトロンスパッタリング方法とマグネトロンスパッタリング装置

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JP2000192223A
JP2000192223A JP10370689A JP37068998A JP2000192223A JP 2000192223 A JP2000192223 A JP 2000192223A JP 10370689 A JP10370689 A JP 10370689A JP 37068998 A JP37068998 A JP 37068998A JP 2000192223 A JP2000192223 A JP 2000192223A
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JP
Japan
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film
temp
magnetron sputtering
deposition
deposition preventive
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Application number
JP10370689A
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English (en)
Inventor
Masahide Yokoyama
政秀 横山
Masahiro Yamamoto
昌裕 山本
Toshiyuki Suemitsu
敏行 末光
Tatsuyuki Mori
達之 森
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 放電中、防着板に付着した膜に、プラズマが
さらされることにより、結合力の弱い材料部分が分解さ
れて、浮遊し、残った材料も付着膜の層から離脱し、ご
みになり浮遊する状態が発生する。このごみは、デバイ
スの薄膜の部分に入り込みピンホールを生じさせ、歩留
まりを低下させるのでマグネトロンスパッタリング装置
内のごみを低減させる。 【解決手段】 マグネトロンスパッタリング装置によ
り、成膜時、温度上昇の著しい部分を冷却ジャケット部
16とし、高温の液体を導入して、付着膜のプラズマに
さらされることによる分解と剥離によるスパッタチャン
バー内のごみの量を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マグネトロンスパ
ッタリング装置内のごみを低減するマグネトロンスパッ
タリング方法とそのマグネトロンスパッタリング装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、基板に薄膜を堆積させる技術とし
てマグネトロンスパッタ技術が用いられている。マグネ
トロンスパッタ技術は、低温高速スパッタが可能で、現
在のスパッタリング技術を用いる成膜装置での主流とな
っている。マグネトロンスパッタ技術は放電などによ
り、ターゲット付近にプラズマを発生させ、このプラズ
マのイオンをターゲットに衝突させることにより粒子を
スパッタさせ、スパッタした粒子を基板に付着させる方
法で薄膜を形成する。
【0003】以下、図5,図6を用いて従来例を説明す
る。図5は、従来用いられている平板ターゲットを用い
たマグネトロンスパッタリング装置の成膜室の構成を示
す断面図である。まず、構成について説明する。1は膜
を付着させるための基板、2は平板ターゲット、3は平
板ターゲット2の裏面に配置された磁石、4は磁石3に
より形成される磁力線である。さらに、5は平板ターゲ
ット2以外の部分で放電を発生させないようにするアー
スシールド、6は放電を発生させるために導入するAr
ガス流量を制御するマスフローコントローラ、7は高真
空に排気するためにガスを遮断するバルブ、9はチャン
バー8を高真空に排気するためのポンプ、11は電極1
0に高電圧を印加するための高圧電源、12はチャンバ
ー8に膜が付着しないようにするための防着板である。
【0004】次に動作を説明する。まず、チャンバー8
内に基板1と平板ターゲット2の両表面が対向するよう
に設置されており、スパッタガスであるArガスをマス
フローコントローラ6を通じて導入後、平板ターゲット
2へグロー放電用の高圧電源11より電力を供給する
と、磁力線4に閉じこめられたスパッタ用の高密度プラ
ズマが発生する。このプラズマ中のイオンが、平板ター
ゲット2の表面に衝突すると、平板ターゲット2の原子
がスパッタされ、基板1に向かい合った表面に付着し、
薄膜14が形成される。長時間放電を実施すると、付着
した膜が厚くなり、熱応力・膜応力により防着板12か
ら離脱することがある。また、結合力の弱い材料では、
プラズマの衝突により分解され、徐々に付着膜が除去さ
れる現象が発生する。特に、防着板12が薄膜14と近
接する場所13の近傍で多く発生し、材料的には多元素
により構成される材料では特に顕著となる。
【0005】図6は図5の成膜室の構成で、連続放電を
した時の付着膜の状態変化を模式的に描いたものであ
る。図6において、17は防着板12上のメイン材料の
付着膜、18は添加された材料の付着膜である。図6
(1)のように防着板12に膜が付着しているところへ、
図6(2)のように、プラズマに照射される領域19によ
り、結合力の弱い材料部分20が分解されて浮遊し、残
った材料21も付着膜の層から離脱し、ごみになり浮遊
する。
【0006】従来、膜応力・熱応力により剥離する膜に
ついては、防着板の表面を荒らして、引っかかりを作る
対策として、GBB(ガラスビーズブラスト)処理、ウ
ェットエッチング処理、Al溶射処理等がある。また、
防着板と付着膜の間に中間層を作るものや防着板と付着
膜の間に緩衝材、例えばCr膜を敷く方法等がある。し
かしながら、プラズマにさらされることによるごみ増加
については、知られていないか、もしくは影響が少なか
ったため、対策を講じられていなかった。但し、最近に
なってデバイスによっては、大きく影響されるものが増
えてきた。特に、相変化型光ディスクでは、歩留まりに
直接関わるため、技術上の問題となってきている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記図6で説明したよ
うに従来のマグネトロンスパッタリング装置では放電
中、防着板に付着した膜に、プラズマがさらされること
により、結合力の弱い材料部分が分解されて、浮遊し、
残った材料も付着膜の層から離脱し、ごみになり浮遊す
る状態が発生する。このごみは、デバイスの薄膜の部分
に入り込みピンホールを生じさせ、歩留まりを低下させ
るという問題があった。
【0008】本発明は、上記の問題点を解決し、マグネ
トロンスパッタリング装置内のごみを低減することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手投】本発明は上記の目的を達
成するため、防着板の温度上昇の著しい部分のみ、ジャ
ケット構造にし、高温の液体を導入することを特徴とす
る。
【0010】従来のマグネトロンスパッタリング装置で
は、防着板に付着した膜がマグネトロン放電により、プ
ラズマにさらされることで、結合力の弱い材料部分が分
解され、ごみが発生している。したがって、本発明は材
料自体の結合が分離しないようにするために、付着膜に
付加されるエネルギーを低減することによって、材料の
分解温度にならないように、冷却し、ごみの発生が低減
させる。また、この場合における熱応力・膜応力による
膜剥離低減のため、防着板の温度は常温よりも高いこと
がのぞましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
ないし図4を用いて説明する。
【0012】本発明の実施の形態として外径203mm、
厚さ6mmのターゲットを用いたマグネトロンスパッタリ
ング装置を例にとり説明する。
【0013】図1は本発明の実施の形態におけるマグネ
トロンスパッタリング装置の成膜室の構成を示す断面図
である。図中、図5と同じ機能部分には同じ符号を付し
その説明を省略する。
【0014】なお、ここで用いるカソード部の構造は中
心軸15に対して回転対称であり、基板1と平板ターゲ
ット2の周りにチャンバー8に膜が付着し難いように防
着板12が装着されている。この防着板は本発明の特徴
とする冷却ジャケット部16を有しており、高温の液体
を導入可能になっている。本実施の形態では、高温槽内
で70℃まで加熱した温水を導入して、評価を実施し
た。また、アルゴン及び反応性ガス(酸素、窒素、メタ
ン系、亜酸化窒素、アンモニア、硫化水素、水素ガス
等)をバルブ7を介してマスフローコントローラ6で導
入する。この構成で、平板ターゲット2を結合力の弱い
硫化亜鉛+石英(ZnS・SiO2)にし高周波マグネ
トロンスパッタで放電させた時の防着板12の場所13
の部分のSEM(走査型電子顕微鏡)写真を図2に示
す。このように、成膜前の図3と同様の表面状態となっ
ている。液体を導入しない場合のSEM写真を図4に示
す。このように歴然とした差がある。
【0015】本実施の形態で、70℃の温水を導入した
が、ZnSの分解温度は約300℃である。したがっ
て、粘性の低いオイル等を使用して250℃前後までの
加熱であれば、300℃になることはないため、より効
果的である。また、膜応力・熱応力による防着板12か
らの膜剥離を抑えるため、下限の温度は50℃以上であ
ることが望ましい。材料により導入液体の温度は異なる
が、下限は50℃以上、上限は分解温度の80〜85%
程度が望ましい。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、マ
グネトロンスパッタリング装置では、防着板に付着した
膜がマグネトロン放電により、プラズマにさらされて
も、冷却効果を得ることにより結合力の弱い材料部分が
分解されない。また、膜応力・熱応力による膜脱離も低
減される。したがって、ごみの発生が低減され、デバイ
スの歩留まりが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるマグネトロンスパ
ッタリング装置の成膜室の構成を示す断面図
【図2】図1の防着板に温水を導入したときの防着板表
面SEM写真を示す図
【図3】図1の防着板の成膜前の防着板表面SEM写真
を示す図
【図4】図1の防着板に温水を導入していない時の防着
板表面SEM写真を示す図
【図5】従来例のマグネトロンスパッタリング装置の成
膜室の構成を示す断面図
【図6】従来例のごみ発生メカニズムを示す模式図
【符号の説明】
1 基板 2 平板ターゲット 3 磁石 6 マスフローコントローラ 12 防着板 16 冷却ジャケット部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 末光 敏行 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 森 達之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4K029 CA05 DA10 DC39

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板ターゲットと基板を有するマグネト
    ロンスパッタリング装置の防着板に高温の液体を導入す
    るようにしたことを特徴とするマグネトロンスパッタリ
    ング方法。
  2. 【請求項2】 前記高温の液体は、水・オイル等である
    ことを特徴とする請求項1記載のマグネトロンスパッタ
    リング方法。
  3. 【請求項3】 前記液体の温度は、付着膜の結合分解温
    度よりも低いことを特徴とする請求項1記載のマグネト
    ロンスパッタリング方法。
  4. 【請求項4】 平板ターゲットと基板を有するマグネト
    ロンスパッタリング装置において、防着板の温度上昇の
    著しい部分のみ高温の液体を導入する部分をジャケット
    構造としたことを特徴とするマグネトロンスパッタリン
    グ装置。
JP10370689A 1998-12-25 1998-12-25 マグネトロンスパッタリング方法とマグネトロンスパッタリング装置 Pending JP2000192223A (ja)

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Cited By (3)

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