JP2000191638A - ε―カプロラクタムの回収方法および回収設備 - Google Patents
ε―カプロラクタムの回収方法および回収設備Info
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Abstract
重合容器排出残渣物から、ε−カプロラクタムのオリゴ
マー化や熱分解反応を防ぎつつ、効率よくε−カプロラ
クタムを分解回収することのできる方法および設備の提
供。 【解決手段】 少なくともε−カプロラクタムを含むモ
ノマーからポリアミドを重合する工程で重合容器から排
出されるε−カプロラクタムオリゴマー含有残渣物から
ε−カプロラクタムを回収する方法であって、前記残渣
物に、280〜450℃、100〜500kg/cm2
で、高温高圧水を接触させることにより、ε−カプロラ
クタムオリゴマーをε−カプロラクタムに解重合して回
収する。また、本発明の設備は、反応器1と、反応器1
から排出される生成物に対して後処理を行ってε−カプ
ロラクタムを回収する後処理手段2とを備えるものであ
る。
Description
する工程において、必須的に副生するε−カプロラクタ
ムのオリゴマーや未反応のε−カプロラクタムが含まれ
る重合容器排出残渣物から、ε−カプロラクタムを効率
よく回収する方法および回収設備に関するものである。
ン6は、ナイロン繊維、フィルム、エンジニアリングプ
ラスチックとして、各種分野で大量に使用されている。
最近、資源の保護、環境保全が重要視されていることか
ら、各種プラスチック製品のリサイクル、リユース方法
が個々に検討されており、ナイロン6等のポリアミドも
その例外ではない。例えば、特表平10−510280
号には、ポリアミドと過熱水を280℃から320℃の
温度で接触させて、カプロラクタムを回収する方法が開
示されている。
須的に副生するε−カプロラクタムのオリゴマーと、未
反応のまま残存するε−カプロラクタムを含有する溶液
が、重合体を洗浄した後、通常、水溶液として、重合容
器から排出される。いわゆる「釜残」と呼ばれるこの残
渣物には、ε−カプロラクタムのオリゴマーが固形分中
50〜90重量%程度含まれており、ε−カプロラクタ
ムのオリゴマーをε−カプロラクタムに解重合して、未
反応ε−カプロラクタムと共に残渣物から分離回収する
ことが可能になれば、廃棄処分されていた材料のリサイ
クルができ、製造コストの削減につながるというメリッ
トがある。
ては、鎖状体(アミノカプロン酸:2量体〜7量体程度
まで)と環状体(2量体〜9量体程度まで)があるが、
環状体の方が副生しやすく、しかも安定なため、分解し
にくい。さらに分解温度条件によっては、解重合ではな
く、オリゴマー化・重合化反応(重合温度250〜26
0℃)を起こしたり、オリゴカプロラクタムが昇華して
(昇華温度210℃前後)、装置のライン詰まりを引き
起こすこともある。
のオリゴマー(以下オリゴカプロラクタムという)の分
解回収方法には、例えば、リン酸やアルカリ触媒存在下
で減圧または水蒸気蒸留する方法(特公昭46−243
88号等)、アルカリ触媒またはリン酸触媒存在下で、
一旦重合させて、重合物を解重合させて回収する方法
(特開昭59−6849号、特開昭59−70662号
等)等があるが、いずれも、何らかの触媒を必要とする
上に、昇華の問題もあって、ε−カプロラクタムの回収
率が悪い。
収する方法(ドイツ特許第891194号、イギリス特
許第862567号等)、水またはアンモニア水と共に
加熱分解して回収する方法(特公昭46−31540号
等)等も検討されているが、ε−カプロラクタムの回収
率や品質が低かった。
0号のポリアミドと過熱水を280℃から320℃の温
度で接触させて、ε−カプロラクタムを回収する方法
は、オリゴカプロラクタムをほとんど含まない製品ポリ
アミドが対象である。なお、オリゴマー残渣を含むポリ
アミドも分解対象物となる旨記載があるが、オリゴマー
を含むポリアミドについての実施例はない。また、本発
明者らが、前記残渣物に対して、特表平10ー5102
80号と同一条件で回収実験を行った場合、収率が低い
ことが見出された。これは、製品の鎖状ポリアミドの方
が加水分解を受けやすく、比較的緩やかな分解条件でも
分解するが、環状オリゴマーの場合はこのような緩やか
な条件では分解には至らないためではないかと考えられ
る。
操作を行って回収率を上げようとしても、ε−カプロラ
クタムの回収率が上がらず、得られるε−カプロラクタ
ムの品質も劣るものとなることがわかった。ε−カプロ
ラクタムがアミノカプロン酸およびその鎖状オリゴマー
に転化する反応と、オリゴカプロラクタムの分解反応と
が平衡に達してしまうためと、長時間高温度下に曝すこ
とによって熱分解等の副反応を起こし、結果的にε−カ
プロラクタムの回収率が低下するためであると考えられ
る。
の触媒的化合物を用いることなく、実質的に高温高圧水
のみを用いて、ε−カプロラクタムのオリゴマーが含ま
れる重合容器排出残渣物から、ε−カプロラクタムおよ
びそのオリゴマーの重合反応を防ぎつつ、効率よくε−
カプロラクタムを分解回収することのできる方法および
設備を提供することを課題として掲げた。
のできた本発明は、少なくともε−カプロラクタムを含
むモノマーからポリアミドを重合する工程で重合容器か
ら排出されるε−カプロラクタムオリゴマー含有残渣物
からε−カプロラクタムを回収する方法であって、前記
残渣物に、280〜450℃、100〜500kg/c
m2 で、高温高圧水を接触させることにより、ε−カプ
ロラクタムオリゴマーをε−カプロラクタムに解重合し
て回収するところに要旨を有する。高い温度条件で高温
高圧水を接触させることにより、オリゴマー化や重合化
を抑制して、効率よく解重合させることができる。もち
ろん、未反応のε−カプロラクタムも回収される。
渣物と接触させること、150〜500kg/cm2 で
残渣物と接触させること、残渣物に対し1〜20倍重量
の高温高圧水を接触させること、残渣物と高温高圧水の
接触時間を1時間以内とすることは、いずれもオリゴマ
ー化を防いで、ε−カプロラクタムの回収率を向上させ
るための好ましい実施態様である。
は、少なくともε−カプロラクタムを含むモノマーから
ポリアミドを重合する工程で、重合容器から排出された
ε−カプロラクタムオリゴマー含有残渣物と、280〜
450℃、100〜500kg/cm2 の高温高圧水と
を接触させて、ε−カプロラクタムオリゴマーをε−カ
プロラクタムに解重合するための反応器と、反応器から
排出される生成物に対して後処理を行ってε−カプロラ
クタムを回収する後処理手段とを備えるところに要旨を
有する。
供給手段を備えること、高温高圧水を反応器へ連続的に
供給する水供給手段を備えることは、いずれも連続処理
のための好ましい実施態様である。
ための脱水手段を備えることが好ましく、脱水手段を経
た生成物の分離精製プロセスを小規模にすることができ
る。また、脱水手段から排出される水を、水供給手段へ
還流させるための水還流手段を備えることも好ましい。
は、少なくともε−カプロラクタムを含むモノマーから
ポリアミドを重合する工程で重合容器から排出されるε
−カプロラクタムオリゴマー(オリゴカプロラクタム)
含有残渣物である。残渣物としては、ε−カプロラクタ
ムのみで得られるナイロン6の残渣物に限定されず、ε
−カプロラクタムを原料として含む原料から得られるコ
ポリアミドを重合する工程で排出される残渣物も含む。
り、解重合の起こりやすい鎖状ポリアミドについての解
重合条件しか開示されていないが、本発明では、上記残
渣物を対象として、オリゴマー化や重合化等の反目的反
応を起こすことなく、ε−カプロラクタムを回収する方
法を確立することができた。残渣物としては、通常、重
合体を水洗した後の水溶液として排出されるので、この
残渣物をそのまま、あるいは濃縮して高温高圧状態にす
ることにより、解重合処理が可能である。水溶液ではな
い場合の残渣物も高温では液状化するため、解重合の対
象として利用可能である。
物に、280〜450℃、100〜500kg/cm2
で、高温高圧水を接触させる点である。この温度域およ
び圧力域で液状の水と残渣物を接触させることにより、
オリゴカプロラクタムをε−カプロラクタムに解重合し
て高効率で回収することができる。280℃より低い温
度では、オリゴマーの解重合反応が充分に進まない上
に、アミノカプロン酸への転化反応が起こるため好まし
くない。450℃を超えると、熱分解反応が進行し、ε
−カプロラクタムそのものの回収率が極端に減少してし
まう。高温高圧水の温度は、320℃超〜400℃とす
ることが、ε−カプロラクタムの回収率を向上させるた
めより好ましい。圧力は、100kg/cm2 より低い
と高温高圧水を得ることが難しく、500kg/cm2
を超える高圧では、この高圧に耐えられる装置・材質の
点で高価となり他のメリットがないため、上記範囲に規
定した。より好ましい圧力の下限は150kg/cm2
である。
し、1〜20倍重量の高温高圧水を接触させることが好
ましい。1倍重量未満では、解重合速度が遅くなり他の
反目的反応が起こる可能性があり、回収率が低下する。
20倍重量を超えてもメリットがなく、逆に高温高圧に
するためのエネルギーコストや、後処理手段での脱水設
備におけるエネルギーコストが無駄であり、反応器・脱
水設備を大規模にしなければならないというデメリット
が生じるだけである。
給する設備を用いて連続処理を行う場合には、反応効率
をさらに上げることができるので、残渣物に対し、1〜
5倍重量の高温高圧水を接触させれば、充分に高い回収
率を示す。
内とすることが好ましい実施態様である。アミノカプロ
ン酸やその鎖状オリゴマーや環状オリゴマーへの転化反
応を抑えて、ε−カプロラクタムの回収率を上げること
ができる。より好ましくは、30分以内である。なお、
この接触時間とは、解重合反応を連続的に行う場合に
は、反応容器内へ水が注入されてから排出されるまでの
時間、すなわち、水の供給速度、反応器内での流路、反
応器の大きさ等で決定される時間である。バッチ式で解
重合反応を行う場合は、所定の温度・圧力に達している
間の時間であり、昇温・降温、昇圧・降圧に要する時間
は含まない。
設備について説明する。本発明の回収設備は、前記残渣
物と前記温度・圧力の高温高圧水とを接触させて、ε−
カプロラクタムオリゴマーをε−カプロラクタムに解重
合するための反応器と、反応器から排出される生成物に
対して後処理を行ってε−カプロラクタムを回収する後
処理手段とを備えるものである。
施例を示した。1が反応器で、2が後処理手段である。
反応器は、水を高温高圧状態で保持できるものを用い
る。残渣物は、反応器へ連続的またはバッチ式に供給す
ることのできるポンプやスクリュー型押出機等の残渣物
供給手段10を経て、必要により加熱器11によって加
熱され、反応器1へ送給される。残渣物が重合釜から高
温で排出される場合には、加熱器11による加熱は必要
ないが、高温(280〜450℃)状態での反応を考慮
すると、加熱してから反応器へ供給することが好まし
い。
器へ連続的またはバッチ式に高温高圧状態で供給され
る。図1の例では、水供給手段は、ポンプ31と加熱器
32から構成されている。加熱装置付き反応器へポンプ
31で加圧した水を導入するような構成、あるいは加熱
装置付き反応器へ水を導入した後に、シリンダー等を利
用して密封状態のまま反応器の体積を減少させて高圧状
態とする構成を採用することもできる。
ることにより、オリゴカプロラクタムの解重合反応が起
こる。反応生成物は、反応器1から排出されて、圧力調
整弁42を有する流路を介して後処理手段2へと送られ
る。
らなる脱水手段21と、蒸留塔からなる分離回収手段2
2から構成されている。後処理手段2は、脱水手段21
のみであっても構わない。反応生成物中には、少なくと
も水およびε−カプロラクタムが含まれているので、脱
水手段21で水を除去することが好ましいからである。
脱水後の生成物は、分離回収手段22で、ε−カプロラ
クタムと重質分とに分離してそれぞれ回収する。重質分
には、解重合しなかったオリゴカプロラクタムや脱水工
程等で再びオリゴマー化してしまったオリゴカプロラク
タムその他の不純物が含まれていると考えられる。
ッシュドラム等からなるフラッシュ分離装置、蒸留塔等
の(減圧)蒸留装置、吸着塔等の吸着装置、乾燥装置等
が挙げられる。なお、フラッシュ分離装置では、反応器
1内が高圧状態となっているので、反応生成物を、圧力
調節弁42を用いて大気圧下へ送り込む等の降圧操作の
みで脱水することもできる。
蒸留塔等の(減圧)蒸留装置、薄膜蒸発装置や、脱ガ
ス、抽出、遠心分離、遠心沈降機、液体サイクロン、静
置分離、濾過、圧搾、分別等が行える各装置等が挙げら
れる。後処理手段2としては、脱水、分離以外にも、各
装置を単独でまたは組み合わせて用いても良く、減圧ま
たは加圧状態で各処理を行ってもよい。
を、水供給手段31へ還流させるための水還流手段であ
り、ポンプ等で構成される。水のリサイクルが可能とな
る。なお、脱水手段として脱水塔等を利用して、水蒸気
状態で水が分離される場合は、回収してコンデンサ等で
凝縮すればよい。なお、一旦冷やされた水は、熱交換器
41を介することにより、反応器から排出される反応生
成物の熱を利用して昇温されるので、エネルギーコスト
を下げることができる。
インへ重質分を還流することのできるポンプ等で構成さ
れる還流手段6を配置してもよい。重質分中には、オリ
ゴカプロラクタムが含まれているため、再び解重合反応
に供することにより、ε−カプロラクタムの回収率を向
上させることができる。
が、本発明設備は各図の構成例に限定されるものでな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施すること
は、全て本発明に含まれる。
が、下記実施例は本発明を制限するものではなく、本発
明の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施することは、全て
本発明に含まれる。
用いて、ナイロン6製造用重合釜から排出された残渣物
(表1に示した原料組成の欄参照)に含まれているオリ
ゴカプロラクタムを高温高圧の蒸留水でバッチ式に解重
合させた。残渣物1gに対し、表1〜2に示した加水比
(残渣物/水(重量比))、反応温度、反応圧力、反応
時間(所定温度・圧力に達してからの時間)で解重合反
応を行い、室温に冷却した後、反応生成物を取り出し
て、分析・定量した。なお、実施例9のみ残渣物2gで
解重合を行った。原料および反応生成物の分析・定量
は、ε−カプロラクタムの場合はガスクロマトグラフィ
ー(島津製作所製GC−14B)を用い、アミノカプロ
ン酸と環状多量体の場合は液体クロマトグラフィーを用
いて行った。結果を表1〜2に示した。
状多量体がε−カプロラクタムに解重合されており、原
料組成に比べて、ε−カプロラクタムの量が激増してい
ることがわかる。反応温度の低い比較例では、ε−カプ
ロラクタムの収率が上がっていないことがわかる。ま
た、分析できた総重量(表示していない)が原料組成の
場合の総重量87.26%(表示していない)に比べて
減少しており、反応中に熱分解が進行して、分析不能な
物質が増加したものと考えられる。
の条件を変えて、バッチ式で解重合反応を行った。室温
に冷却した後、反応生成物を取り出して、ε−カプロラ
クタムの分析定量を実施例1と同様に行った。結果を表
3に示した。
は反応時間を長くすることが好ましいこと、反応温度が
400℃を超えると、ε−カプロラクタムの収率が低下
傾向にあることがわかる。また、表1〜表3の結果を総
合すると、反応温度が330〜400℃であれば、74
%以上のε−カプロラクタムを回収できることが確認で
きた。一方、500℃の比較例では、原料組成よりもε
−カプロラクタムの量が激減していた。熱分解等の不都
合な現象が起こっていると考えられる。
手段21のみを用いて、連続的に残渣物からε−カプロ
ラクタムを回収した。表4に反応条件と結果を示した。
しやすいε−カプロラクタムの環状オリゴマーが多く含
まれるポリアミド重合容器から排出される残渣物に、特
定温度および圧力の高温高圧水を接触させることによ
り、オリゴマーをポリアミド原料として有用なε−カプ
ロラクタムに解重合して、これを高い収率で得ることが
できるようになった。この方法では、無触媒で行えるた
め、触媒の分離処理も必要なく、品質のよいε−カプロ
ラクタムを高収率で回収することができるので、資源保
護の点から有用である。また、本発明の回収設備は、連
続処理が可能であり、さらに、水還流手段を備えた構成
では、水の使用量を減少させることができた。
る。
Claims (10)
- 【請求項1】 少なくともε−カプロラクタムを含むモ
ノマーからポリアミドを重合する工程で重合容器から排
出されるε−カプロラクタムオリゴマー含有残渣物から
ε−カプロラクタムを回収する方法であって、前記残渣
物に、280〜450℃、100〜500kg/cm2
で、高温高圧水を接触させることにより、ε−カプロラ
クタムオリゴマーをε−カプロラクタムに解重合して回
収することを特徴とするε−カプロラクタムの回収方
法。 - 【請求項2】 高温高圧水を、320℃超〜400℃で
残渣物と接触させるものである請求項1に記載のε−カ
プロラクタムの回収方法。 - 【請求項3】 高温高圧水を、150〜500kg/c
m2 で残渣物と接触させるものである請求項1または2
に記載のε−カプロラクタムの回収方法。 - 【請求項4】 残渣物に対し、1〜20倍重量の高温高
圧水を接触させるものである請求項1〜3のいずれかに
記載のε−カプロラクタムの回収方法。 - 【請求項5】 残渣物と高温高圧水の接触時間を1時間
以内とするものである請求項1〜4のいずれかに記載の
ε−カプロラクタムの回収方法。 - 【請求項6】 少なくともε−カプロラクタムを含むモ
ノマーからポリアミドを重合する工程で、重合容器から
排出されたε−カプロラクタムオリゴマー含有残渣物
と、280〜450℃、100〜500kg/cm2 の
高温高圧水とを接触させて、ε−カプロラクタムオリゴ
マーをε−カプロラクタムに解重合するための反応器
と、反応器から排出される生成物に対して後処理を行っ
てε−カプロラクタムを回収する後処理手段とを備える
ことを特徴とするε−カプロラクタムの回収設備。 - 【請求項7】 残渣物を反応器へ連続的に供給する残渣
物供給手段を備える請求項6に記載の回収設備。 - 【請求項8】 高温高圧水を反応器へ連続的に供給する
水供給手段を備える請求項6または7に記載の回収設
備。 - 【請求項9】 後処理手段が、反応生成物と水を分離す
るための脱水手段を備える請求項6〜8のいずれかに記
載の回収設備。 - 【請求項10】 請求項9に記載の脱水手段から排出さ
れる水を、水供給手段へ還流させるための水還流手段を
備える請求項9に記載の回収設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10373433A JP2000191638A (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | ε―カプロラクタムの回収方法および回収設備 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10373433A JP2000191638A (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | ε―カプロラクタムの回収方法および回収設備 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000191638A true JP2000191638A (ja) | 2000-07-11 |
Family
ID=18502152
Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2000191638A (ja) |
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