JP2000191522A - タチキニン拮抗剤の新規医学用途 - Google Patents

タチキニン拮抗剤の新規医学用途

Info

Publication number
JP2000191522A
JP2000191522A JP11349352A JP34935299A JP2000191522A JP 2000191522 A JP2000191522 A JP 2000191522A JP 11349352 A JP11349352 A JP 11349352A JP 34935299 A JP34935299 A JP 34935299A JP 2000191522 A JP2000191522 A JP 2000191522A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkyl
optionally substituted
phenyl
alkoxy
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11349352A
Other languages
English (en)
Inventor
Russell M Hagan
ラッセル、マイケル、ヘイガン
Keith T Bunce
キース、トーマス、バンス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Glaxo Group Ltd
Original Assignee
Glaxo Group Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Glaxo Group Ltd filed Critical Glaxo Group Ltd
Publication of JP2000191522A publication Critical patent/JP2000191522A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/435Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with one nitrogen as the only ring hetero atom
    • A61K31/44Non condensed pyridines; Hydrogenated derivatives thereof
    • A61K31/445Non condensed piperidines, e.g. piperocaine
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/13Amines
    • A61K31/135Amines having aromatic rings, e.g. ketamine, nortriptyline
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P1/00Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system
    • A61P1/08Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system for nausea, cinetosis or vertigo; Antiemetics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00

Abstract

(57)【要約】 【構成】 サブスタンスP拮抗剤および他のニューロキ
ニン拮抗剤を含むタチキニン拮抗剤を含んでなる治療
剤。 【効果】 嘔吐治療用の治療剤として用いることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】[発明の背景]発明の分野 本発明は嘔吐の治療においてサブスタンスP拮抗剤およ
び他のニューロキニン拮抗剤を含めたあるタチキニン拮
抗剤の用途に関する。
【0002】背景技術 タチキニン拮抗剤は痛み、炎症疾患、アレルギー障害、
CNS障害、皮膚障害、せきと潰瘍性大腸炎およびクロ
ーン病のような胃腸障害を含めた様々な障害の治療に有
用であることが知られている。
【0003】サブスタンスP拮抗剤および他のニューロ
キニン拮抗剤を含めたタチキニン拮抗剤は嘔吐の治療に
有用であることが現在わかっている。出願人の現在係属
中の欧州特許出願第92/202831号(公開第05
33280号)明細書は嘔吐の治療におけるタチキニン
拮抗剤の使用に関するものである。
【0004】嘔吐の治療に関してこの欧州特許出願第9
2/202831号明細書で具体的に開示されたサブス
タンスP拮抗剤および他のニューロキニン拮抗剤を含め
たタチキニン拮抗剤の使用は本発明の範囲内に含まれな
い。
【0005】したがって、本発明は第一の面において嘔
吐の治療における、公開欧州特許出願第512901
号、第512902号、第514273号、第5142
75号、第517589号、第520555号、第52
2808号、第528495号、第532456号と公
開PCT特許出願第92/15585号、第92/17
449号、第92/20661号、第92/20676
号、第92/21677号、第92/22569号、第
93/00331号、第93/01159号、第93/
01160号、第93/01165号、第93/011
69号および第93/01170号に包括的および具体
的に開示されたサブスタンスP拮抗剤および他のニュー
ロキニン拮抗剤を含むタチキニン拮抗剤の新規用途を提
供する。ここでこれら特許明細書の開示は本明細書の開
示の一部とする。
【0006】嘔吐治療用薬剤の製造における、前記特許
明細書で包括的および具体的に開示されたサブスタンス
P拮抗剤および他のニューロキニン拮抗剤を含めたタチ
キニン拮抗剤の使用も本発明のもう1つの面として提供
される。
【0007】別のまたは他の面において、前記特許明細
書で包括的または具体的に開示されたサブスタンスP拮
抗剤および他のニューロキニン拮抗剤を含めたタチキニ
ン拮抗剤の有効量を投与することからなる、嘔吐のある
またはしやすいヒトを含めた哺乳動物の治療方法が提供
される。
【0008】治療とは、確証された症状の軽減とともに
予防を含めた意味であることは明らかであろう。
【0009】前記特許明細書で開示されたサブスタンス
P拮抗剤および他のニューロキニン拮抗剤を含めたタチ
キニン拮抗剤は、例えばケナガイタチ(ferret)におい
て、シスプラチンまたは放射線により誘発される嘔吐を
抑制しうるそれらの能力により示されるように、抗嘔吐
活性を有することが明らかにされた。
【0010】前記嘔吐の治療には悪心、むかつきおよび
嘔吐の治療を含む。嘔吐には急性嘔吐、遅延性嘔吐およ
び先行嘔吐がある。サブスタンスP拮抗剤および他のニ
ューロキニン拮抗剤を含めたタチキニン拮抗剤は嘔吐、
誘発された嘔吐の治療に有用である。例えば、嘔吐は、
アルキル化剤、例えばシクロホスファミド、カルムスチ
ン、ロムスチンおよびクロラムブシル;細胞毒性抗生物
質、例えばダクチノマイシン、ドキソルビシン、マイト
マイシン‐Cおよびブレオマイシン;代謝拮抗剤、例え
ばシタラビン、メトトレキセートおよび5‐フルオロウ
ラシル;ビンカアルカロイド、例えばエトポシド、ビン
ブラスチンおよびビンクリスチン;シスプラチン、デカ
ルバジン、プロカルバジンおよびヒドロキシ尿素のよう
なその他;およびそれらの組合せのような癌化学療法剤
のような薬物;放射線宿酔;放射線療法、例えば癌の治
療の場合のような胸部または腹部の照射;毒物;代謝障
害または感染、例えば胃炎に起因する毒素のような毒
素;妊娠;乗物酔いやめまいのような前庭障害;術後
病;胃腸閉塞;胃腸運動低下;内臓痛、例えば心筋梗塞
または腹膜炎;片頭痛;頭蓋内圧増加;頭蓋内圧減少
(例えば、高山病);モルヒネのようなオピオイド鎮痛
剤により誘発されることがある。
【0011】NKレセプターで作用するタチキニン拮
抗剤は嘔吐の治療に特に有用であることがわかった。
【0012】したがって、好ましい面において、本発明
は嘔吐の治療における、前記特許明細書で包括的または
具体的に開示されたNKレセプター拮抗剤の使用を提
供する。
【0013】本発明において、使用上特に好ましいタチ
キニン拮抗剤としては以下で包括的かつ具体的に開示さ
れた化合物が挙げられる。
【0014】EP512901、即ち下記式の化合物:
【化7】 〔上記式中Yは基Cy‐NまたはCy‐CH‐Nを表
し(ここでCyはハロゲン、ヒドロキシ、C1-4アルコ
キシ、C1-4アルキル、トリフルオロメチルから選択さ
れる、同一でもまたは異なっていてもよい、1以上の基
で場合により置換されていてもよいフェニル;または、
3-7シクロアルキル;ピリミジニル;もしくはピリジ
ルを表す);あるいはYは基Ar‐(CH
(X)‐(ここでArは水素、ハロゲン、ヒドロキシ、
1-4アルコキシ、トリフルオロメチル、C1-4アルキル
から選択される、同一でもまたは異なっていてもよい、
1以上の基で場合により置換されていてもよいフェニ
ル;またはピリジル;もしくはチエニルを表す)を表
し、xは0または1であり、Xは水素、ヒドロキシ、C
1-4アルコキシ、C1-4アシルオキシ、カルボキシ、C
1-4アルコキシカルボニル、シアノ、基N(X
(ここで、Xは独立して水素、C1-4アルキル、ヒ
ドロキシC1-4アルキル、C1-4アシルを表すかまたは‐
(Xはそれが結合している窒素原子と一緒になっ
てピロリジン、ピペリジンまたはモルホリンから選択さ
れるヘテロ環を表す);基‐S‐X(Xは水素また
はC1-4アルキルを表す)を表すか、あるいはXは隣接
炭素原子と二重結合を形成しており、mは2または3で
あり、Arはハロゲン、好ましくは塩素またはフッ
素、トリフルオロメチル、C1- 4アルコキシ、C1-4アル
キルから選択される、同一でもまたは異なっていてもよ
い、1以上の基で場合により置換されていてもよいフェ
ニル;または、チエニル;ベンゾチエニル;ナフチル;
もしくはインドリルを表し、nは0、1、2または3で
あり、pは1または2であるが、但しpはnが1でかつ
Qが2つの水素原子を表す場合に2であり、Qは酸素ま
たは2つの水素原子を表し、TはC(O)および‐CH
‐から選択される基を表し、qは0、1、2または3
であり、Zはハロゲン、更に具体的には塩素またはフッ
素、トリフルオロメチル、C1- 4アルキル、ヒドロキシ
ル、C1-4アルコキシから選択される1以上の基で場合
により置換されていてもよいフェニル;ハロゲン、トリ
フルオロメチル、C1-4アルキル、ヒドロキシルから選
択される1以上の基で場合により置換されていてもよい
ナフチル;ピリジル;チエニル;インドリル;キノリ
ル;ベンゾチエニル;イミダゾリルを表し;あるいは、
加えてTがC(O)を表す場合に、‐(CH‐Z
は‐CH‐上でヒドロキシ、C1-4アルコキシまたはC
1-4アルキル基で置換されていてもよく、場合により芳
香環上でハロゲン、更に具体的には塩素またはフッ素、
トリフルオロメチル、C1-4アルキル、ヒドロキシ、C
1-4アルコキシで置換されていてもよいベンジル基;あ
るいは場合により置換されていてもよい単、二もしくは
三環式芳香族またはヘテロ芳香族基を表す〕およびその
鉱酸または有機酸との塩あるいはYがAr‐(CH
‐C(X)‐を表す場合にはピペリジン窒素原子
(b)で形成される四級アンモニウム塩またはN‐オキ
シド。
【0015】EP512902、即ち下記式の化合物:
【化8】 〔上記式中Arはハロゲン、C1-3アルキル、トリフ
ルオロメチル、C1-3アルコキシまたはヒドロキシで場
合により置換されていてもよいフェニル;ハロゲンで場
合により置換されていてもよいチエニル、ピリジルまた
はナフチル;インドリル;またはベンゾチエニルを表
し、Rは水素、メチルまたは(CHLを表し、n
は2〜6を表し、Lは水素またはアミノを表し、Zおよ
びZは水素、MまたはOMを表し、Mは水素、C1-6
アルキル、α‐ヒドロキシベンジル、α‐(C1-3アル
キル)ベンジル、フェニルC1-3アルキル(場合により
環はハロゲン、ヒドロキシ、C1 -4アルコキシまたはC
1-4アルキルで置換されていてもよい)、ピリジルC1-3
アルキル、ナフチルC1-3アルキル、ピリジルチオC1-3
アルキル、スチリル、1‐メチル‐2‐イミジアゾリル
チオC1-3アルキル、1‐オキソ‐3‐フェニル‐2‐
インダニルあるいは場合により置換されていてもよいア
リールまたはヘテロアリールを表し、 T=結合、CHまたはCO、 T=COまたはC(W)NH、 W=OまたはS、 但し、(a)TはZが水素またはOMである場合に
結合ではなく、(b)TはZが水素またはOMである場
合にC(W)NHではない〕並びにその酸付加および四
級アンモニウム塩。
【0016】EP514273、即ち下記式の化合物:
【化9】 〔上記式中Rは各々水素を表すかまたは一緒になって結
合を形成し、Rは同一であって、ハロゲンまたはメチ
ルにより2または3位で場合により置換されていてもよ
いフェニルを表し、XはOまたはNHを表し、Rは場
合により1以上のハロゲン、ヒドロキシ、アルキル(こ
のアルキルはハロゲン、アミノ、アルキルアミノまたは
ジアルキルアミノで場合により置換されていてもよ
い)、アルキルオキシまたはアルキルチオ〔双方ともヒ
ドロキシ、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ
(これはフェニル、ヒドロキシまたはアミノで場合によ
り置換されていてもよい)またはジアルキルアミノ(こ
こで、このアルキル基は、それらが結合している窒素原
子と一緒になって、アルキル、ヒドロキシまたはヒドロ
キシアルキルで場合により置換されていてもよい、酸
素、硫黄または窒素から選択されるヘテロ原子を更に含
んでいてもよい5または6員ヘテロ環を形成してもよ
い)で場合により置換されている〕で置換されていても
よくまたはアミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ
(このアルキル基は、それらが結合している窒素原子と
一緒になって、前記のようなヘテロ環を形成していても
よい)で置換されたフェニルを表すか、あるいはR
シクロヘキサジエニル、ナフチルまたは場合により飽和
されかつ酸素、窒素および硫黄から選択されるヘテロ原
子を更にもう1つ含んでなる5‐9員単または多ヘテロ
環を表し、Rは水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキ
ル、アミノアルキル、アルキルアミノアルキル、ジアル
キルアミノアルキル、アルキルオキシ、アルキルチオ、
アシルオキシ、カルボキシ、アルキルオキシカルボニ
ル、ジアルキルアミノアルキルオキシカルボニル、ベン
ジルオキシカルボニル、アミノ、アシルアミノまたはア
ルキルオキシカルボニルアミノを表し、Rはハロゲン
またはヒドロキシを表し、Rは水素を表すかまたはR
およびRは双方ともハロゲンである〕およびその
塩。
【0017】EP514275、即ち下記式の化合物:
【化10】 〔上記式中XはNHまたは酸素原子を表し、Rは場合
によりハロゲン、ヒドロキシ、アルキル(このアルキル
はハロゲン、アミノ、アルキルアミノまたはジアルキル
アミノで場合により置換されていてもよい)、アルキル
オキシまたはアルキルチオ〔これはヒドロキシ、アミ
ノ、アルキルアミノ、または、ジアルキルアミノ(これ
はフェニル、ヒドロキシまたはアミノで場合により置換
されていてもよい)またはジアルキルアミノ(このアル
キル基は、それらが結合している窒素原子と一緒になっ
て、アルキル、ヒドロキシまたはヒドロキシアルキルで
場合により置換されていてもよい、酸素、硫黄または窒
素から選択されるヘテロ原子を場合により更に含んでな
る5または6員ヘテロ環を形成していてもよい)で場合
により置換されていてもよい〕から選択される1以上の
基で置換されていてもよい、または、アミノ、アルキル
アミノ、ジアルキルアミノ(このアルキル基は、それら
が結合している窒素原子と一緒になって、前記のような
ヘテロ環を場合により形成していてもよい)で置換され
ていてもよいフェニルを表すか、あるいはシクロヘキサ
ジエニル、ナフチルまたは5〜9の炭素原子と酸素、窒
素または硫黄から選択される1以上のヘテロ原子を含ん
でなる単または多環式飽和または不飽和環を表し、R
は水素、ハロゲン、ヒドロキシ、アルキル、アミノアル
キル、アルキルアミノアルキル、ジアルキルアミノアル
キル、アルキルオキシ、アルキルチオ、アシルオキシ、
カルボキシ、アルキルオキシカルボニル、ジアルキルア
ミノアルキルオキシカルボニル、ベンジルオキシカルボ
ニル、アミノ、アルキルアミノまたはアルキルオキシカ
ルボニルアミノを表し、nは0〜2の整数である〕およ
びその塩。
【0018】EP520555、即ち下記式(E)の化
合物またはその塩もしくはプロドラッグ:
【化11】 〔上記式中Qは場合により置換されていてもよいアザビ
シクロ環系の残基であり、Xはオキサまたはチアを表
し、YはHまたはヒドロキシを表し、Rはフェニルま
たはチエニル(いずれの基もハロ、トリフルオロメチ
ル、C 1-3アルコキシまたはC5-7シクロアルキルで場合
により置換されていてもよい)を表し、Rはベンジル
環においてハロ、トリフルオロメチル、C1-3アルコキ
シまたはC5-7シクロアルキルで置換されていてもよい
ベンジルを表し、R、RおよびRは独立してH、
1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2- 6アルキニル、
ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、トリメチ
ルシリル、‐OR、SCH、SOCH、SO
、‐NR、‐NRCOR、‐NRCO
、‐COまたは‐CONRを表し、
およびR独立してH、C1-6アルキル、フェニル
またはトリフルオロメチルを表す〕。
【0019】EP522808、即ち下記式(F)の化
合物またはその塩もしくはプロドラッグ:
【化12】 〔上記式中QはRCR1011またはCHCR10
11(ここで、RはHまたはヒドロキシであり、R10
およびR11は各々独立して場合により置換されていても
よいフェニル、場合により置換されていてもよいベンジ
ル、C5-7シクロアルキルまたは(C5-7シクロアルキ
ル)メチルを表す)を表し、RおよびRは独立して
H;ヒドロキシ、シアノ、COR、COOR、CO
NR、COC1-6アルキルNR、CONR
121-6アルキルOR 、CONR121-6アルキルCO
NRまたはNRで場合により置換されてい
てもよいC1-6アルキル〔ここで、RおよびRは各
々独立してH、C1-6アルキル、フェニル(C1-6アルキ
ル、C1-6アルコキシ、ハロおよびトルフルオロメチル
の1以上で場合により置換されていてもよい)、フェニ
ル(C 1-4アルキル)(フェニル環においてC1-6アルキ
ル、C1-6アルコキシ、ハロおよびトルフルオロメチル
の1以上で場合により置換されていてもよい)を表す
か、または、RおよびRは一緒になってオキソで場
合により置換されていてもよい鎖(CH(pは4
または5であり、1つのメチレン基は場合により酸素原
子または基NRに代わっていてもよく、RはHまた
はC1-6アルキルである)を形成し、R12はH、C1-6
ルキル、フェニル(C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、
ハロおよびトルフルオロメチルの1以上で場合により置
換されていてもよい)またはフェニル(C1-4 アルキ
ル)(フェニル環においてC1-6アルキル、C1-6アルコ
キシ、ハロおよびトルフルオロメチルの1以上で場合に
より置換されていてもよい)を表す〕;フェニル(C
1-4アルキル)(フェニル環においてC1-6アルキル、C
1-6アルコキシ、ハロおよびトルフルオロメチルの1以
上で場合により置換されていてもよい);C2-6アルケ
ニル;C2-6アルキニル;COR;COOR;CO
1-6アルキルハロ;COC1-6アルキルNR;C
ONR121-6アルキルCONR;CONR
またはSO(ここで、R、RおよびR12
前記と同義である)を表すか、あるいはRおよびR
は一緒になってオキソで場合により置換されていてもよ
い鎖(CH(ここで、qは4または5であり、1
つのメチレン基は場合により酸素原子または基NR
代わっていてもよく、RはHまたはC1-6アルキルで
ある)を形成し、RはH、C1-6アルキルまたはC2-6
アルケニルを表し、Rは、C1-6アルキル、C2-6アル
ケニル、C2-6アルキニル、ハロ、シアノ、ニトロ、ト
リフルオロメチル、トリメチルシリル、SR、SOR
、SO、OR、NR、NRCO
、NRCOOR、COORおよびCONR
(ここで、RおよびRは独立してH、C1-6
ルキル、フェニルまたはトリフルオロメチルを表す)の
1以上でそれ自体が場合により置換されていてもよいフ
ェニル基で置換されたC1-3アルキルを表し、Xおよび
Yは各々Hを表すかまたはXおよびYは一緒になって基
=Oを表し、ZはO、SまたはNR(ここでRはH
またはC1-6アルキルを表す)を表わすが、但しDL‐
ジフェニルアラニンベンジルエステル、2‐ベンズアミ
ド‐3,3‐ジフェニルプロパノイルベンズアミド、お
よび2‐ベンズアミド‐3,4‐ジフェニルブタノイル
ベンズアミドを除く〕。例えば、2‐アンモニウム‐1
‐〔〔3,5‐ビス(トリフルオロメチル)フェニル〕
メチルオキシ〕‐3,3‐ジフェニルプロパン‐化合物
1とその塩およびプロドラッグ。
【0020】EP528495、即ち下記式(G)の化
合物またはその塩もしくはプロドラッグ:
【化13】 〔上記式中nは1、2または3であり、(CH
いずれの炭素原子がRおよび/またはRで置換され
ていてもよく、XはOまたはSを表し、Rは、C1-6
アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、ハロ、
シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、トリメチルシリ
ル、‐OR、SR、SOR 、SO、‐NR
、‐NRCOR、‐NRCO、‐C
または‐CONRから選択される1、
2、または3つの基で場合により置換されていてもよい
フェニルを表し、Rは、フェニルおよびナフチルから
選択されるアリール;インダゾリル、チエニル、フリ
ル、ピリジル、チアゾリル、テトラゾリルおよびキノリ
ルから選択されるヘテロアリール;ベンズヒドリル;ま
たはベンジル(ここで各アリールまたはヘテロアリール
部分はC1-6アルキル、C1-6アルコキシ、ハロまたはト
リフルオロメチルで置換されていてもよい)を表し、R
およびRは各々独立してH、ハロ、CHOR
1-6アルキル、オキソ、CO10またはCONR10
11を表し、RはH、COR、CO10、COC
ONR1011、COCO10または(CO10、C
ONR1011、ヒドロキシ、シアノ、COR、NR10
11、C(NOH)R1011、CONHフェニル(C
1-4アルキル)、COCO1 0、COCONR1011
およびC1-6アルキル、C1-6アルコキシ、ハロならびに
トリフルオロメチルから選択される1以上の置換基で場
合により置換されていてもよいフェニルから選択される
基で場合により置換されていてもよい)C1-6アルキル
を表し、RおよびRは各々独立してH、C1-6アル
キル、フェニルまたはトリフルオロメチルを表し、R
はH、C1-6アルキルまたはフェニルを表し、R10およ
びR11は各々独立してHまたはC1-6アルキルを表
す〕。例えば、シス‐3‐〔(3,5‐ジメチルフェニ
ル)メチルオキシ〕‐2‐フェニルピペリジン‐化合物
5とその塩(例えば、塩酸塩)およびプロドラッグ。
【0021】WO92/22569、即ち下記式の化合
物:
【化14】 〔上記式中Rは低級アルキル、アリール、アラ(低
級)アルキル、アリールアミノ、ピリジル、ピロリル、
ピラゾロピリジル、キノリルまたは下記式の基:
【化15】 (上記において、線および点線の記号は単結合または二
重結合であり、XはCHまたはNであり、ZはO、Sま
たはNHである)であり、その各々は適切な置換基を有
していてもよく、Rは水素または低級アルキルであ
り、Rは水素または適切な置換基であり、Rは適切
な置換基を有していてもよい低級アルキルであり、R
は適切な置換基を有していてもよいアラ(低級)アルキ
ルまたはピリジル(低級)アルキルであるか、あるいは
およびRは共に結合してベンゼン縮合低級アルキ
レンを形成し、Aは適切な置換基を有していてもよいア
ミノ酸残基であり、そしてYは結合、低級アルキレン、
低級アルケニレンまたは低級アルキルイミノであるが、
但し、Rがアリールまたは下記式の基:
【化16】 (上記において、Xは前記のとおりであり、ZはOまた
はN‐R6aであり、ここでR6aは水素または低級アルキ
ルである)であり、Rが水素であり、Rが適切な置
換基を有していてもよい低級アルキルであり、Rが適
切な置換基を有していてもよいアラ(低級)アルキルで
あり、Aが下記式の基:
【化17】 (上記において、Rはヒドロキシまたは低級アルコキ
シである)であり、Yが結合または低級アルケニレンで
ある場合に、Rは適切な置換基である〕。
【0022】WO92/15585、即ち下記式の化合
物:
【化18】 〔上記式中R、R、R、R、RおよびR
各々独立して水素、フッ素、塩素、臭素、トリフルオロ
メチル、炭素原子1〜3を有するアルキル、炭素原子1
〜3を有するアルコキシ、カルボキシ、アルコキシ部分
に炭素原子1〜3を有するアルコキシカルボニルおよび
ベンゾイルオキシカルボニルから選択される〕およびこ
の化合物の薬学上許容される塩。
【0023】WO92/17449、即ち下記式の化合
物:
【化19】 〔上記式中Rはインダニル、フェニルおよびナフチル
から選択されるアリール;チエニル、フリル、ピリジル
およびキノリルから選択されるヘテロアリール;炭素原
子3〜7を有するシクロアルキル(ここで、炭素原子の
うち1つは場合により窒素、酸素または硫黄に代わって
いてもよい)であり、ここで上記アリールおよびヘテロ
アリール基の各々は1以上の置換基で場合により置換さ
れていてもよく、また上記(C‐C)シクロアルキ
ルは1または2の置換基で場合により置換されていても
よく、ここでこれらの置換基は、独立してクロロ、フル
オロ、ブロモ、ヨード、ニトロ、1〜3のフルオロ基で
場合により置換されていてもよい(C ‐C10)アルキ
ル、1〜3のフルオロ基で場合により置換されていても
よい(C‐C10)アルコキシ、アミノ、(C
10)アルキル‐S‐、(C‐C 10)アルキル‐S
(=O)‐、(C‐C10)アルキル‐SO‐、フェ
ニル、フェノキシ、(C‐C10)アルキル‐SO
H‐、(C‐C10)アルキル‐SONH‐(C
10)アルキル‐、(C‐C10)アルキルアミノ‐ジ
(C‐C10)アルキル‐、シアノ、ヒドロキシ、炭素
原子3〜7を有するシクロアルコキシ、(C‐C
アルキルアミノ、(C‐C)ジアルキルアミノ、H
C(=O)NH‐および(C‐C10)アルキル‐C
(=O)NH‐(ここで、上記アミノおよび(C‐C
)アルキルアミノ基の窒素原子は適切な保護基で場合
により置換保護されていてもよい)から選択され、R
はクロロ、ブロモ、フルオロ、ヨード、炭素原子3〜7
を有するシクロアルコキシ、1〜3のフルオロ基で場合
により置換されていてもよい(C‐C10)アルキルお
よび1〜3のフルオロ基で場合により置換されていても
よい(C‐C10)アルコキシから独立して選択される
1〜3の置換基で場合により置換されていてもよいチエ
ニル、ベンズヒドリル、ナフチルまたはフェニルであ
る〕。(2S,3S)‐3‐(2‐メトキシ‐5‐メチ
ルメルカプトベンジルアミノ)‐2‐フェニルピペリジ
ン‐化合物2。
【0024】WO92/20661、即ち下記式の化合
物:
【化20】 またはその薬学上許容される塩 〔上記式中R1aは1)H、 2)C1-8アルキル、 3)非置換であるかまたは: a)‐C1-4アルキル、 b)‐ハロ、 c)‐OH、 d)‐CF、 e)‐NH、 f)‐NH(C1-4アルキル)、 g)‐N(C1-4アルキル)、 h)‐COH、 i)‐CO(C1-4アルキル)、および j)‐C1-4アルコキシ から選択される1もしくは2の置換基で置換されたフェ
ニル、または4)C1-4アルキルフェニル(フェニルは
非置換であるかまたは: a)‐C1-4アルキル、 b)‐ハロ、 c)‐OH、 d)‐CF、 e)‐NH、 f)‐NH(C1-4アルキル)、 g)‐N(C1-4アルキル)、 h)‐COH、 i)‐CO(C1-4アルキル)、および j)‐C1-4アルコキシ から選択される1もしくは2の置換基で置換されてい
る)であり、R1bは、1)R1a、 2)‐C3-7シクロアルキル、または 3)‐CH‐R1aであり、 R2aおよびR2bは独立してフェニルであり、このフェニ
ルは非置換であるかまたは: 1)‐C1-4アルコキシ、 2)‐ハロ、 3)‐OH、 4)‐CF、 5)‐NH、 6)‐NH(C1-4アルキル)、 7)‐N(C1-4アルキル)、 8)‐COH 9)‐CO(C1-4アルキル)および 10)‐C1-6アルキル(このアルキルは、非置換である
かまたは: a)‐ハロ、 b)‐OH、 c)‐CF、 d)‐NH、 e)‐NH(C1-4アルキル)、 f)‐N(C1-4アルキル)、 g)‐COH、 h)‐CO(C1-4アルキル)、 i)‐C1-4アルコキシ、 j)‐S(O)(C1-4アルキル)(xは0、1また
は2である) k)‐C3-7シクロアルキルで置換されていてもよい) から選択される1もしくは2の置換基で置換されていて
もよいフェニルであり、R2aおよびR2bのフェニル基
は、炭素‐炭素単結合またはC1-3アルキレンによりオ
ルト炭素原子で共に結合して、それらが結合しているX
と三環基を形成していてもよく、Xは‐N、‐CH
またはOであり、XがOである場合にはR1aは存在せ
ず、Xは‐Nまたは‐CHであり、Rは、1)‐C
1-4アルキル、 2)‐CO、 3)‐CHOCOR、 4)‐CHOH、 5)‐CHOR、 6)‐CHS(O)、 7)‐CHOCONR、 8)‐CHCONR、 9)‐CONR、 10)‐CO、 11)‐CHCO、 12)‐CHCO、 13)‐CONHSO、 14)‐CHN(R)CONR、 15)‐CHNH、 16)‐CHNH(C1-4アルキル)、または 17)‐CHN(C1-4アルキル)であり、上記にお
いて RはC1-6アルキルを表し、これは非置換であるかま
たは: 1)‐ハロ、 2)‐OH、 3)‐CF、 4)‐NH、 5)‐NH(C1-4アルキル)、 6)‐N(C1-4アルキル)、 7)‐COH、 8)‐CO(C1-4アルキル)、 9)‐C3-7 シクロアルキル、または 10)フェニル(このフェニルは非置換であるかまたは: a)‐C1-4アルキル、 b)‐ハロ、 c)‐OH、 d)‐CF、 e)‐NH、 f)‐NH(C1-4アルキル)、 g)‐N(C1-4アルキル)、 h)‐COH、または i)‐CO(C1-4アルキル) で置換されていてもよい)で置換されたC1-6アルキル
であり、Rは‐HまたはC1-4アルキルであるか、あ
るいはRおよびRは一緒に結合してそれらが結合し
ている窒素と‐N(CHCH)Lを形成することが
でき(ここで、Lは i)単結合、 ii)‐CH‐、 iii)‐O‐、 iv)‐S(O)‐、または v)‐NRである)、 Rは、1)‐H、 2)‐C1-6アルキル(このアルキルは非置換であるか
または‐OH、‐C1-4アルコキシもしくは‐N(C1-4
アルキル)で置換されていてもよい) 3)‐アリール、または 4)‐CH‐アリールであり、 Rは、1)‐H 2)‐CH(R)OCOR10(ここで、R10は a)‐C1-6アルキル、 b)‐アリール、または c)‐CH‐アリールである)、または 3)‐CH‐アリールであり、Rは、1)‐アリー
ル、 2)‐ヘテロアリール、 3)‐C3-7 シクロアルキル、 4)‐ポリフルオロ‐C1-4アルキル、 5)C1-6アルキル(このアルキルは、非置換であるか
または a)‐アリール、 b)‐ヘテロアリール、 c)‐OH、 d)‐SH、 e)‐C1-4アルキル、 f)‐C3-7シクロアルキル、 g)‐C1-4アルコキシ、 h)‐C1-4アルキルチオ、 i)‐CF、 j)‐ハロ、 k)‐NO、 l)‐CO、 m)‐N(R(ここで、R基は同一であるかま
たは異なる) n)‐NH‐アリール、 o)‐N(アリール)、 p)‐POH、 q)‐PO(OH)(OC1-4アルキル)、または r)‐N(CHCHL(Lは前記のとおりであ
る) で置換されていてもよい)である;RはHまたはR
である〕。
【0025】WO92/20676、即ち下記式の化合
物:
【化21】 〔上記式中WはYまたはX(CHであり、Yは場
合により置換されていてもよい(C‐C)アルキ
ル、場合により置換されていてもよい(C‐C)ア
ルケニル、または、場合により置換されていてもよい
(C‐C)シクロアルキルであり、Xは場合により
置換されていてもよい(C‐C)アルコキシ、CO
NR、CO、CHROR、CHR
、COR、CONR ORまたは場合によ
り置換されていてもよいアリールであり(ここで、この
アリールはフェニル、ナフチル、ピリジル、キノリル、
チエニル、フリル、フェノキシフェニル、オキサゾリ
ル、テトラゾリル、チアゾリル、イミダゾリルおよびピ
ラゾリルから選択される)、nは0〜6の整数であり、
Ar、ArおよびArは各々独立して場合により
置換されていてもよいアリールであり(ここで、このア
リールはフェニル、ナフチル、ピリジル、キノリル、チ
エニル、フリル、フェノキシフェニル、オキサゾリル、
テトラゾリル、チアゾリル、イミダゾリルおよびピラゾ
リルから選択される)、R、RおよびRは独立し
て、水素、場合により置換されていてもよい(C‐C
)アルキル、場合により置換されていてもよい(C
‐C)アルコキシ、場合により置換されていてもよい
(C‐C)シクロアルキル、場合により置換されて
いてもよいアリール(ここで、このアリールはフェニ
ル、ナフチル、ピリジル、キノリル、チエニル、フリ
ル、フェノキシフェニル、オキサゾリル、テトラゾリ
ル、チアゾリル、イミダゾリルおよびピラゾリルから選
択される)および場合により置換されていてもよい(C
‐C)ヘテロ環基(ここで、このヘテロ環基はピロ
リジノ、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジニルおよび
チアモルホリノから選択される)から選択され、上記置
換アルキル、アルケニル、シクロアルキルおよびアルコ
キシ基における置換基は、独立してハロ、ニトロ、アミ
ノ、(C‐C)アルキル、(C‐C)アルコキ
シ、トリフルオロメチルおよびトリフルオロメトキシか
ら選択され、上記置換ヘテロ環基における置換基は、環
上で酸素または窒素原子に結合し、独立して酸素および
(C‐C)アルキルから選択され、上記置換Ar
基における置換基は、独立して1〜3のハロ基で場合に
より置換されていてもよい(C‐C)アルキル、1
〜3のハロ基で場合により置換されていてもよい(C
‐C)アルコキシ、(C‐C)アルキルスルフィ
ニル、(C‐C)アルケニル、(C‐C)アル
キルチオ、(C‐C)アルキルスルホニル、(C
‐C)アルキルスルホニルアミノおよびジ(C ‐C
)アルキルアミノ(このアルキル基の一方または双方
は(C‐C)アルキルスルホニルまたは(C‐C
)アルキルスルフィニル基で場合により置換されてい
てもよい)から選択される、上記置換ArおよびAr
基における置換基は、独立して(C‐C)アルキ
ル、(C‐C)アルコキシ、(C‐C)アルキ
ルチオ、(C‐C )アルキルスルフィニル、ジ(C
‐C)アルキルアミノ、トリフルオロメチルおよび
トリフルオロメトキシから選択され、上記置換(C
)ヘテロ環基における置換基は、独立して酸素およ
び(C‐C)アルキルから選択される〕。
【0026】WO92/21677、即ち下記式の化合
物:
【化22】 〔上記式中Rはメトキシであり、Rは独立してイソ
プロピル、tert-ブチル、メチル、エチルおよびsec-ブ
チルからなる群より選択される〕およびこのような化合
物の薬学上許容される塩。
【0027】WO93/00331、即ち下記式の化合
物:
【化23】 〔上記式中Xは水素、1〜3のフッ素原子で場合によ
り置換されていてもよい(C‐C10)アルコキシまた
は1〜3のフッ素原子で場合により置換されていてもよ
い(C‐C10)アルキルであり、XおよびXは独
立して、水素、ハロ、ニトロ、1〜3のフッ素原子で場
合により置換されていてもよい(C‐C10)アルキ
ル、1〜3のフッ素原子で場合により置換されていても
よい(C‐C10)アルコキシ、トリフルオロメチル、
ヒドロキシ、フェニル、シアノ、アミノ、(C
)アルキルアミノ、ジ(C‐C)アルキルアミ
ノ、‐C(=O)‐NH‐(C‐C)アルキル、
(C‐C)アルキル‐C(=O)‐NH‐(C
)アルキル、ヒドロキシ(C‐C)アルキル、
(C‐C)アルコキシ(C‐C)アルキル、‐
NHCH(=O)および‐NHC(=O)‐(C‐C
)アルキルから選択され、Qは下記式の基である;
【化24】 上記においてRはフリル、チエニル、ピリジル、イン
ドリル、ビフェニルおよびフェニルから選択される基で
あって、これらの基は、ハロ、1〜3のフッ素原子で場
合により置換されていてもよい(C‐C10)アルキ
ル、1〜3のフッ素原子で場合により置換されていても
よい(C‐C10)アルコキシ、カルボキシ、ベンジル
オキシカルボニルおよび(C‐C)アルコキシカル
ボニルから独立して選択される1または2の置換基で場
合により置換されていてもよく、R13は(C‐C
分岐鎖アルキル、(C‐C)分岐鎖アルケニル、
(C‐C)シクロアルキルおよびRの定義で記載
された基から選択され、Rは水素または(C
)アルキルであり、Rはフェニル、ビフェニル、
ナフチル、ピリジル、ベンズヒドリル、チエニルまたは
フリルであり、Rはハロ、1〜3のフッ素原子で場合
により置換されていてもよい(C‐C10)アルキルお
よび1〜3のフッ素原子で場合により置換されていても
よい(C‐C10)アルコキシから独立して選択される
1〜3の置換基で場合により置換されていてもよく、Y
は(CH(lは1〜3の整数である)であるかま
たはYは下記式の基であり、
【化25】 Zは酸素、硫黄、アミノ、(C‐C)アルキルアミ
ノまたは(CH(nは0、1または2である)で
あり、oは2または3であり、pは0または1であり、
はフリル、チエニル、ピリジル、インドリル、ビフ
ェニルまたはフェニルであって、これらはハロ、1〜3
のフッ素原子で場合により置換されていてもよい(C
‐C10)アルキル、1〜3のフッ素原子で場合により置
換されていてもよい(C‐C10)アルコキシ、カルボ
キシ、(C‐C)アルコキシカルボニルおよびベン
ジルオキシカルボニルから独立して選択される1または
2の置換基で場合により置換されていてもよく、R
チエニル、ビフェニルまたはフェニルであって、これら
はハロ、1〜3のフッ素原子で場合により置換されてい
てもよい(C‐C10)アルキルおよび1〜3のフッ素
原子で場合により置換されていてもよい(C‐C10
アルコキシから独立して選択される1または2の置換基
で場合により置換されていてもよく、式Iにおける2つ
の点線および式IIにおける点線の各々はQが式IIの基で
あるときに場合により存在してもよい任意の二重結合を
表し、Xは(CH(qは1〜6の整数である)で
あり、ここで前記(CH における炭素‐炭素単結
合のいずれか1つは場合により炭素‐炭素二重結合に代
わっていてもよく、上記(CHの炭素原子のいず
れか1つは場合によりRで置換されていてもよく、上
記(CHの炭素原子のいずれか1つは場合により
で置換されていてもよく、mは0〜8の整数であ
り、(CHの炭素‐炭素単結合のいずれか1つは
場合により炭素‐炭素二重結合または炭素‐炭素三重結
合に代わっていてもよく、上記(CHの炭素原子
のいずれか1つは場合によりR11で置換されていてもよ
く、Rは水素、(C‐C)直鎖または分岐鎖アル
キル、(C‐C)シクロアルキル(炭素原子のうち
1つは場合により窒素、酸素または硫黄に代わっていて
もよい);ビフェニル、フェニル、インダニルおよびナ
フチルから選択されるアリール;チエニル、フリル、ピ
リジル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、
イソキサゾリル、トリアゾリル、テトラゾリルおよびキ
ノリルから選択されるヘテロアリール;フェニル(C
‐C)アルキル、ベンズヒドリルおよびベンジルから
選択される基であり、これらのアリールおよびヘテロア
リール基の各々とこれらのベンジル、フェニル(C
)アルキルおよびベンズヒドリルのフェニル部分
は、ハロ、ニトロ、1〜3のフッ素原子で場合により置
換されていてもよい(C‐C10)アルキル、1〜3の
フッ素原子で場合により置換されていてもよい(C
10)アルコキシ、アミノ、ヒドロキシ(C‐C
アルキル、(C‐C)アルコキシ‐(C‐C
アルキル、(C‐C)アルキルアミノ、(C‐C
)アルキル‐OC(=O)‐、(C‐C )アルキ
ル‐OC(=O)‐(C‐C)アルキル、(C
)アルキル‐CO(=O)‐、(C‐C)アル
キル‐C(=O)‐(C‐C)アルキル‐O‐、
(C‐C)アルキル‐C(=O)‐、(C
)アルキル‐C(=O)‐(C‐C)アルキル
‐、ジ(C‐C)アルキルアミノ‐、‐C(=O)
NH‐(C‐C)アルキル‐、(C‐C)アル
キル‐C(=O)NH‐(C‐C)アルキル、‐N
HCH(=O)および‐NHC(=O)‐(C
)アルキルから独立して選択される1以上の置換基
で場合により置換されていてもよく、上記ベンズヒドリ
ルのフェニル部分のうち1つは場合によりナフチル、チ
エニル、フリルまたはピリジルに代わっていてもよく、
は水素、フェニルまたは(C‐C)アルキルで
あり、あるいはRおよびRはそれらが結合している
炭素と一緒になって炭素原子3〜7を有する飽和炭素環
を形成していてもよく(上記炭素原子のうち1つは場合
により酸素、窒素または硫黄に代わっていてもよい)、
およびRは各々独立して水素、ヒドロキシ、ハ
ロ、アミノ、オキソ(=O)、ニトリル、ヒドロキシ‐
(C‐C)アルキル、(C‐C)アルコキシ‐
(C‐C)アルキル、(C‐C)アルキルアミ
ノ、ジ(C‐C )アルキルアミノ、(C‐C
アルコキシ、(C‐C)アルキル‐OC(=O)
‐、(C‐C)アルキル‐OC(=O)‐(C
)アルキル、(C‐C)アルキル‐CO(=
O)‐、(C‐C)アルキル‐C(=O)‐(C
‐C)アルキル‐O‐、(C‐C)アルキル‐C
(=O)‐、(C‐C)アルキル‐C(=O)‐
(C‐C)アルキル‐およびR の定義で示された
基から選択され、R10はNHCR12、NHCH12
NHSO12またはR、RおよびRの定義のい
ずれかで示された基の1つであり、R11はオキシイミノ
(=NOH)またはR、RおよびRの定義のいず
れかで示された基の1つであり、R12は(C‐C
アルキル、水素、フェニル(C‐C)アルキルまた
は(C‐C)アルキルで場合により置換されていて
もよいフェニルであるが、但し、(a)mが0である場
合に、R11は存在せず、(b)R、R、R10だけで
なくR11もそれが結合している炭素と一緒になってR
と環を形成することができず、(c)Qが式VIIIの基で
ある場合に、RおよびRは同一の炭素原子に結合し
ていることはなく、(d)RおよびRが同一の炭素
原子に結合している場合に、RおよびRの各々は独
立して水素、フルオロ、(C‐C )アルキル、ヒド
ロキシ‐(C‐C)アルキルおよび(C‐C
アルコキシ‐(C‐C)アルキルから選択されるか
またはRおよびRは、それらが結合している炭素と
一緒になって、それらが結合している窒素含有環とスピ
ロ化合物を形成する(C‐C)飽和炭素環を形成
し、(e)式Iの窒素はそれが結合されているQおよび
置換ベンジル基の双方と二重結合していることはなく、
(f)Qが式VII の基、qが2かつRまたはRのい
ずれかが5‐ヒドロキシ‐(C‐C)アルキルまた
は5‐(C‐C)アルコキシ‐(C‐C)アル
キルである場合に、RおよびRのうち他方は5‐
(C‐C)アルキルまたは水素のいずれかであり、
(g)Qが式VII の基でqが2である場合に、Rだけ
でなくRも4‐ヒドロキシ‐(C‐C)アルキル
または4‐(C‐C)アルコキシ‐(C‐C
アルキルではなく、(h)X、XだけでなくX
フッ素化アルコキシ基ではない場合に、R、R、R
、R、R、RおよびR13のうち少くとも1つは
フッ素化アルコキシ基で置換されたアリール基であ
る〕、式Nの化合物の薬学上許容される酸付加および塩
基塩、例えば、(2S,3S)‐2‐フェニル‐3‐
(2‐トリフルオロメトキシベンジル)アミノピペリジ
ン‐化合物3またはその塩(例えば、塩酸塩);および
(2S,3S)‐3‐(2‐メトキシ‐5‐トリフルオ
ロメトキシベンジル)アミノ‐2‐フェニルピペリジン
‐化合物6。
【0028】WO93/01159、即ち下記式(O)
の化合物またはその塩もしくはプロドラッグ:
【化26】 〔上記式中Qは下記基を表す:
【化27】 上記においてWは結合、O、S、‐CHCH‐、‐
CH=CH‐または基NR(RはHまたはC1-6
ルキルである)を表し、フェニル環の一方または双方は
ヘテロアリール部分に代わっていてもよく、XおよびY
は各々Hを表すかまたはXおよびYは一緒になって基=
Oを形成し、ZはO、SまたはNR(RはHまたは
1-6アルキルを表す)を表し、RおよびRは独立
してH;ヒドロキシ、シアノ、COR、COOR
CONR、COC1-4アルキルNR、CO
NR1-4 アルキルCONRまたはNR
で場合により置換されたC1-6 アルキル〔ここで、R
およびRは各々独立してH、C1-6アルキル、フェニ
ル(これはC1-6アルキル、C1-6アルコキシ、ハロおよ
びトリフルオロメチルの1以上で場合により置換されて
いてもよい)またはフェニル(C1-4アルキル)(これ
はフェニル環においてC1-6アルキル、C1-6アルコキ
シ、ハロおよびトリフルオロメチルの1以上で場合によ
り置換されていてもよい)を表す〕;フェニル(これは
1-4アルキル)(これはフェニル環においてC1-6アル
キル、C1-6アルコキシ、ハロおよびトリフルオロメチ
ルの1以上で場合により置換されていてもよい);C2-
6アルキレン;COC1-6アルキルハロ;COR;CO
OR;CONHR;COC1-4アルキルNR
;またはCONR1-4アルキルCONR
(ここでRおよびRは前記と同義である)を表す
か、あるいはRおよびR は一緒になって鎖(C
を形成し(ここで、pは4または5であり、1
つの非末端メチレン基は場合により酸素原子または基N
に代わっていてもよく、RはHまたはC1-6アル
キルである)、RはHまたはC1-6アルキルを表し、
はH、C1-6アルキルまたはフェニル(これはC1-6
アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、ハロ、
シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、トリメチルシリ
ル、SR、SOR、SO、OR、NR
、NRCOR、NRCOOR、COOR
たはCONRの1以上で場合により置換されてい
てもよく、RおよびRは各々独立してH、C1-6
ルキル、フェニルまたはトリフルオロメチルを表す)を
表し、Rは(CHフェニルを表し、これはフェ
ニル環においてC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロ
メチル、トリメチルシリル、SR、SOR、SO
、OR、NR 、NRCOR、NR
OOR、COORまたはCONR(ここで、
およびRは前記と同義である)の1以上で場合に
より置換されていてもよく、qは0、1、2または3で
あり、RおよびRは各々独立してC1-6アルキル、
2-6アルケニル、C2-6アルキニル、ハロ、シアノ、ニ
トロ、トリフルオロメチル、トリメチルシリル、S
、SOR、SO、OR、NR、N
COR、NRCOOR、COORまたはC
ONR(ここで、RおよびRは前記と同義で
ある)を表し、mおよびnは独立して0、1、2、3ま
たは4を表す〕。
【0029】WO93/01160、即ち下記式(P)
の化合物またはその塩もしくはプロドラッグ:
【化28】 〔上記式中QはRCR1011またはCHCR10
11(ここで、RはHまたはヒドロキシであり、R10
およびR11は各々独立して場合により置換されていても
よいフェニル、場合により置換されていてもよいベンジ
ル、C5-7シクロアルキルまたは(C5-7シクロアルキ
ル)メチルを表す)を表し、RおよびRは独立して
H;ヒドロキシ、シアノ、COR、COOR、CO
NR、COC1-6アルキルNR、CONR
121-6アルキルOR 、CONR121-6アルキルCO
NRまたはNRで場合により置換されてい
てもよいC1-6アルキル〔ここで、RおよびRは各
々独立してH、C1-6アルキル、フェニル(これはC1-6
アルキル、C1-6アルコキシ、ハロおよびトリフルオロ
メチルの1以上で場合により置換されていてもよい)、
フェニル(C1-4アルキル)(これはフェニル環におい
てC1-6アルキル、C1-6アルコキシ、ハロおよびトリフ
ルオロメチルの1以上で場合により置換されていてもよ
い)を表すか、あるいはRおよびRは一緒になって
オキソで場合により置換された鎖(CHを形成し
ていてもよく、ここでpは4または5であり、1つのメ
チレン基は場合により酸素原子または基NRに代わっ
ていてもよく、R はHまたはC1-6アルキルであり、
またR12はH、C1-6アルキル、フェニル(これはC1-6
アルキル、C1-6アルコキシ、ハロおよびトリフルオロ
メチルの1以上で場合により置換されていてもよい)ま
たはフェニル(C1-4アルキル)(これはフェニル環に
おいてC1-6アルキル、C1-6アルコキシ、ハロおよびト
リフルオロメチルの1以上で場合により置換されていて
もよい)を表す〕;フェニル(C1-4アルキル)(これ
はフェニル環においてC1-6アルキル、C1-6アルコキ
シ、ハロおよびトリフルオロメチルの1以上で場合によ
り置換されていてもよい);C2-6アルケニル;C2-6
ルキニル;COR;COOR;COC1-6アルキル
ハロ;COC1-6アルキルNR;CONR121-6
アルキルCONR;CONR;またはSO
(ここで、R、RおよびR12は前記と同義で
ある)を表すか、あるいはRおよびRは一緒になっ
てオキソで場合により置換された鎖(CH(ここ
で、qは4または5であり、1つのメチレン基は場合に
より酸素原子または基NRに代わっていてもよく、R
はHまたはC1-6アルキルである)を形成し、R
H、C1-6アルキルまたはC2-6アルケニルを表し、R
はC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニ
ル、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、トリ
メチルシリル、SR、SOR、SO 、O
、NR、NRCOR、NRCOO
、COORおよびCONRの1以上でそれ
自体が場合により置換されていてもよいフェニル基で置
換されたC1-3アルキル(ここで、RおよびRは独
立してH、C1-6アルキル、フェニルまたはトリフルオ
ロメチルを表す)を表し、XおよびYは各々Hを表すか
またはXおよびYは一緒になって基=Oを表し、Zは
O、SまたはNR(ここで、RはHまたはC1-6
ルキルを表す)〕が、但し、DL‐ジフェニルアラニン
ベンジルエステル;2‐ベンズアミド‐3,3‐ジフェ
ニルプロパノイルベンズアミド;および2‐ベンズアミ
ド‐3,4‐ジフェニルブタノイルベンズアミドを除
く。
【0030】WO93/01165、即ち下記式(Q)
の化合物またはその塩もしくはプロドラッグ:
【化29】 〔上記式中Qは場合により置換されていてもよいフェニ
ル、場合により置換されていてもよいヘテロアリールま
たは場合により置換されていてもよいナフチルを表し、
XおよびYは各々H、C1-6アルキル、C2-6アルケニル
を表すかまたはXおよびYは一緒になって基=Oを形成
し、ZはOまたはSを表し、RはH;ヒドロキシ、シ
アノ、COR、COOR、CONR、COC
1-4 アルキルNR、CONR1-4アルキルC
ONRまたはNRで場合により置換されて
いてもよいC1-6アルキル(ここでRおよびRは各
々独立してH;C1-6アルキル;C1-6アルキル、C1-6
アルコキシ、ハロまたはトリフルオロメチルの1以上で
場合により置換されていてもよいフェニル;またはフェ
ニル環においてC1-6アルキル、C1-6アルコキシ、ハロ
もしくはトリフルオロメチルの1以上で場合により置換
されていてもよいフェニル(C 1-4アルキル)を表
す);フェニル(C1-4アルキル)(これはフェニル環
においてC1-6アルキル、C1-6アルコキシ、ハロまたは
トリフルオロメチルの1以上で場合により置換されてい
てもよい);C2-6アルキレン;COR;COO
;CONHR;COC1-6アルキルハロ;COC
1-6アルキルNR;またはCONR1-6アルキ
ルCONR(ここでRおよびRは前記と同義
である)を表し、Rはヒドロキシ、シアノ、CO
、COOR、CONR、COC 1-4アルキ
ルNR、CONR1-4アルキルCONR
またはNRで置換されたC1-6アルキル(ここ
でRおよびRは前記と同義である);フェニル(C
1-4アルキル)(これはフェニル環においてC1-6アルキ
ル、C1- 6アルコキシ、ハロおよびトリフルオロメチル
の1以上で場合により置換されていてもよい);C2-6
アルキレン;COR;COOR;CONHR;C
OC1-6アルキルハロ;COC1-6アルキルNR
またはCONR1-6アルキルCONR(ここ
でRおよびRは前記と同義である)を表し、あるい
はRおよびRは一緒になってオキソで場合により置
換されていてもよい鎖(CHを形成し(ここでp
は4または5であり、1つのメチレン基は場合により酸
素原子または基NRに代わっていてもよく、RはH
またはC 1-6アルキルである)、RはHまたはC1-6
ルキルを表し、RはH、C1-6アルキルまたはフェニ
ル(これはC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6
ルキニル、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチ
ル、トリメチルシリル、SR、SOR、SO
、OR、NR、NRCOR、NR
COOR、COORまたはCONRの1以上
で場合により置換されていてもよく、RおよびR
各々独立してH、C1-6アルキル、フェニルまたはトリ
フルオロメチルを表す)を表し、Rはフェニル環にお
いてC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニ
ル、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、トリ
メチルシリル、SR、SOR、SO、O
、NR、NRCOR、NRCOO
、COORまたはCONR(ここでR
よびRは前記と同義である)の1以上で場合により置
換されていてもよい(CHフェニルを表す(ここ
でqは0、1、2または3である)〕。
【0031】WO93/01169、即ち下記式(R)
の化合物またはその塩もしくはプロドラッグ:
【化30】 〔上記式中、Qは場合により置換されていてもよいフェ
ニル、場合により置換されていてもよいナフチル、場合
により置換されていてもよいインドリル、場合により置
換されていてもよいベンゾチオフェニル、場合により置
換されていてもよいベンゾフラニル、場合により置換さ
れていてもよいベンジルまたは場合により置換されてい
てもよいインダゾリルを表し、ZはO、SまたはNR
(ここでRはHまたはC1-6アルキルである)を表
し、XおよびYは各々Hを表すかまたはXおよびYは一
緒になって基=Oを形成し、RおよびRは各々独立
してH;ヒドロキシ、シアノ、COR、CO
CONRまたはNRで場合により置換され
ていてもよいC1-6アルキル(ここでRおよびR
各々独立してH、C1-12アルキルまたはC1- 6アルキ
ル、C1-6アルコキシ、ハロもしくはトリフルオロメチ
ルの1以上で場合により置換されていてもよいフェニル
を表す);フェニル(C1-4アルキル)(これはフェニ
ル環においてC1-6アルキル、C1-6アルコキシ、ハロお
よびトリフルオロメチルの1以上で場合により置換され
ていてもよい);COR;CO;CONR
;CONRCOOR;またはSO(ここで
およびRは前記と同義である)を表し、RはH
またはC1-6アルキルを表し、RはH、C1-6アルキル
またはフェニル(これはC1-6アルキル、C2-6アルケニ
ル、C2-6アルキニル、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフ
ルオロメチル、トリメチルシリル、OR、SR、S
OR、NR、NRCOR、NR CO
、COまたはCONRから選択される
1、2または3つの基で場合により置換されていてもよ
く、RおよびRは独立してH、C1- 6アルキル、フ
ェニルまたはトリフルオロメチルを表す)を表し、R
はフェニル(C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6
アルキニル、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチ
ル、トリメチルシリル、OR、SR、SOR、N
、NRCOR、NRCO、CO
またはCONRから選択される1、2または
3つの基で場合により置換されていてもよく、Rおよ
びRは独立してH、C1-6アルキル、フェニルまたは
トリフルオロメチルを表す)を表す〕 但し、3‐(3‐インドリル)‐2‐アミノプロピオン
酸ベンジル;3‐(3‐インドリル)‐2‐アミノプロ
ピオン酸4‐ニトロベンジル;2‐(1,1‐ジメチル
エトキシカルボニルアミノ)‐3‐(3‐インドリル)
プロピオン酸4‐ニトロベンジル;2‐(1,1‐ジメ
チルエトキシカルボニルアミノ)‐3‐(3‐インドリ
ル)プロピオン酸ベンジル;2‐(1,1‐ジメチルエ
トキシカルボニルアミノ)‐3‐(3‐インドリル)プ
ロピオン酸4‐メトキシベンジル;3‐(3‐インドリ
ル)‐2‐アミノプロピオン酸2,4,6‐トリメチル
ベンジル;3‐(3‐インドリル)‐2‐〔(4‐メチ
ルフェニル)スルホンアミド〕プロピオン酸ベンジル;
2‐(1,1‐ジメチルプロピルオキシカルボニルアミ
ノ)‐3‐(3‐インドリル)プロピオン酸ベンジル;
2‐アセトアミド‐3‐(3‐インドリル)プロピオン
酸4‐ニトロベンジル;3‐(1‐ナフチル)‐2‐ア
ミノプロピオン酸ベンジル;3‐(1‐ナフチル)‐2
‐(1,1‐ジメチルエトキシカルボニルアミノ)プロ
ピオン酸ベンジル;3‐(2‐ナフチル)‐2‐アミノ
プロピオン酸ベンジル;N‐メチル‐N‐ベンジル‐3
‐(2‐ナフチル)‐2‐(1,1‐ジメチルエトキシ
カルボニルアミノ)プロピオナミド;N‐メチル‐N‐
(4‐フルオロベンジル)‐3‐(2‐ナフチル)‐2
‐(1,1‐ジメチルエトキシカルボニルアミノ)プロ
ピオナミド;N‐メチル‐N‐(2‐フルオロベンジ
ル)‐3‐(2‐ナフチル)‐2‐(1,1‐ジメチル
エトキシカルボニルアミノ)プロピオナミド;N‐メチ
ル‐N‐ベンジル‐3‐(1‐ナフチル)‐2‐(1,
1‐ジメチルエトキシカルボニルアミノ)プロピオナミ
ド;N‐メチル‐N‐(4‐フルオロベンジル)‐3‐
(2‐ナフチル)‐2‐アミノプロピオナミド;N‐メ
チル‐N‐(2‐フルオロベンジル)‐3‐(2‐ナフ
チル)‐2‐アミノプロピオナミド;N‐メチル‐N‐
(3‐フルオロベンジル)‐3‐(2‐ナフチル)‐2
‐アミノプロピオナミド;N‐メチル‐N‐ベンジル‐
3‐(2‐ナフチル)‐2‐アミノプロピオナミド;N
‐メチル‐N‐(3‐フルオロベンジル)‐3‐(2‐
ナフチル)‐2‐(1,1‐ジメチルエトキシカルボニ
ルアミノ)プロピオナミド;3‐フェニル‐2‐アミノ
プロピオン酸ベンジル;および3‐フェニル‐2‐アミ
ノプロピオン酸4‐ニトロベンジルを除く。
【0032】WO93/01170、即ち下記式(S)
の化合物:
【化31】 〔上記式中Yは(CH(ここでnは1〜6の整数
である)であり、前記(CH における炭素‐炭素
単結合のいずれか1つは場合により炭素‐炭素二重結合
に代わっていてもよく、上記(CHの炭素原子の
いずれか1つは場合によりRで置換されていてもよ
く、上記(CHの炭素原子のいずれか1つは場合
によりRで置換されていてもよく、mは0〜8の整数
であり、(CHの炭素‐炭素単結合のいずれか1
つは場合により炭素‐炭素二重結合または炭素‐炭素三
重結合に代わっていてもよく、上記(CHの炭素
原子のいずれか1つは場合によりRで置換されていて
もよく、Rは水素またはヒドロキシ、アルコキシもし
くはフルオロで場合により置換されていてもよい(C
‐C)アルキルであり、Rは水素、(C‐C
直鎖または分岐鎖アルキル、(C‐C)シクロアル
キル(ここで炭素原子のうち1つは場合により窒素、酸
素または硫黄に代わっていてもよい);フェニルおよび
ナフチルから選択されるアリール;インダニル、チエニ
ル、フリル、ピリジル、チアゾリル、イソチアゾリル、
オキサゾリル、イソキサゾリル、トリアゾリル、テトラ
ゾリルおよびキノリルから選択されるヘテロアリール;
フェニル(C‐C)アルキル、ベンズヒドリルおよ
びベンジルから選択される基であり、上記アリールおよ
びヘテロアリール基の各々と上記ベンジル、フェニル
(C‐C)アルキルおよびベンズヒドリルのフェニ
ル部分は、ハロ、ニトロ、(C‐C)アルキル、
(C‐C)アルコキシ、トリフルオロメチル、アミ
ノ、(C‐C)アルキルアミノ、(C‐C)ア
ルキル‐OC(=O)‐、(C‐C)アルキル‐O
C(=O)‐、(C ‐C)アルキル、(C
)アルキル‐CO(=O)‐、(C‐C)アル
キル‐C(=O)‐、(C‐C)アルキル‐O‐、
(C‐C)アルキル‐C(=O)‐、(C
)アルキル‐C(=O)‐、(C‐C)アルキ
ル‐、ジ(C‐C)アルキルアミノ、‐C(=O)
NH‐(C‐C)アルキル、(C‐C)アルキ
ル‐C(=O)NH‐(C‐C)アルキル、‐NH
C(=O)Hおよび‐NHC(=O)‐(C‐C
アルキルから独立して選択される1以上の置換基で場合
により置換されていてもよく、上記ベンズヒドリルのフ
ェニル部分のうち1つは場合によりナフチル、チエニ
ル、フリルまたはピリジルに代わっていてもよく、R
は水素、フェニルまたは(C‐C)アルキルであ
り、あるいはRおよびRはそれらが結合されている
炭素と一緒になって炭素原子3〜7を有する飽和炭素環
を形成し(ここで上記炭素原子のうち1つは場合により
酸素、窒素または硫黄に代わっていてもよい)、R
フェニルおよびナフチルから選択されるアリール;イン
ダニル、チエニル、フリル、ピリジル、チアゾリル、イ
ソチアゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、トリア
ゾリル、テトラゾリルおよびキノリルから選択されるヘ
テロアリール;炭素原子3〜7を有するシクロアルキル
(これは炭素原子のうち1つは場合により窒素、酸素ま
たは硫黄に代わっていてもよい)であり、上記アリール
およびヘテロアリール基の各々は1以上の置換基で場合
により置換されていてもよく、上記(C‐C)シク
ロアルキルは1または2の置換基で場合により置換され
ていてもよく、上記置換基の各々はハロ、ニトロ、(C
‐C)アルキル、(C‐C)アルコキシ、トリ
フルオロメチル、フェニル、アミノ、(C‐C)ア
ルキルアミノ、‐C(=O)NH‐(C‐C)アル
キル、(C‐C)アルキル‐C(=O)NH‐(C
‐C)アルキル、‐NHCH(=O)および‐NH
C(=O)‐(C‐C)アルキルから独立して選択
され、RおよびRは各々独立して水素、ヒドロキ
シ、ハロ、アミノ、オキソ(=O)、ニトリル、(C
‐C)アルキルアミノ、ジ(C‐C)アルキルア
ミノ、(C‐C)アルコキシ、(C‐C)アル
キル‐OC(=O)‐、(C‐C)アルキル‐OC
(=O)‐(C‐C)アルキル、(C‐C )ア
ルキル‐C(=O)O‐、(C‐C)アルキル‐C
(=O)‐(C‐C)アルキル‐O‐、ヒドロキシ
‐(C‐C)アルキル、(C‐C)アルコキシ
(C‐C)アルキル、(C‐C)アルキル‐C
(=O)‐、(C‐C)アルキル‐C(=O)‐
(C‐C)アルキル‐およびRの定義で示された
基から選択され、RはNHC(=O)R、NHCH
、SOまたはR、RおよびRの定義
のいずれかで示された基であり、Rはオキシイミノ
(=NOH)またはR、RおよびRの定義のいず
れかで示された基であり、Rは(C‐C)アルキ
ル、水素、フェニルまたはフェニル(C‐C)アル
キルであり、但し(a)mが0である場合に、Rは不
存在であり、(b)R、R、R だけでなくR
それが結合されている炭素と一緒になってRと環を形
成することはできず、(c)RおよびRが同一の炭
素原子に結合している場合に、RおよびRの各々は
独立して水素、フルオロおよび(C‐C)アルキル
から選択されるかまたはRおよびRはそれらが結合
している炭素と一緒になって、それらが結合している窒
素含有環とスピロ化合物を形成する(C‐C )飽和
炭素環を形成し、(d)nが2でかつRまたはR
いずれかが5‐ヒドロキシ‐(C‐C)アルキルま
たは5‐(C‐C)アルコキシ‐(C‐C)ア
ルキルである場合に、RおよびRのうち他方は水素
であり、(e)nが2である場合に、RだけでなくR
も4‐ヒドロキシ‐(C‐C )アルキルまたは4
‐(C‐C)アルコキシ‐(C‐C)アルキル
ではなく、(f)式Iのすべての化合物において、R
は少くとも1つのフェニル基で置換されたアリールであ
るかまたはRおよびRのうち一方もしくは双方はヒ
ドロキシ‐(C‐C)アルキルまたは(C
)アルコキシ‐(C ‐C)アルキルである〕例
えば、(2S,3S)‐3‐(5‐カルボメトキシ‐2
‐メトキシベンジル)アミノ‐2‐フェニルピペリジン
塩酸塩‐化合物4。
【0033】本発明で使用上好ましいタチキニン拮抗剤
としてはEP522808、WO92/17449、W
O93/00331、WO93/01170およびEP
528495で包括的および具体的に開示された化合物
がある。
【0034】タチキニン拮抗剤は化合物そのままで投与
してもよいが、活性成分は医薬処方として提供されるこ
とが好ましい。適切な医薬処方は前記特許明細書に記載
されている。
【0035】このため、タチキニン拮抗剤は経口、口
腔、非経口、デポまたは直腸投与用に処方してもあるい
は吸入または通気(口または鼻のいずれかから)による
投与に適した形で処方してもよい。経口および非経口処
方が好ましい。
【0036】経口投与の場合、医薬組成物は結合剤(例
えば、前ゼラチン化トウモロコシデンプン、ポリビニル
ピロリドンまたはヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス);フィラー(例えば、ラクトース、微結晶セルロー
スまたはリン酸水素カルシウム);滑沢剤(例えば、ス
テアリン酸マグネシウム、タルクまたはシリカ);崩壊
剤(例えば、ポテトスターチまたはデンプングリコール
酸ナトリウム);または湿潤剤(例えば、ラウリル硫酸
ナトリウム)のような薬学上許容される賦形剤で常套手
段により製造される例えば錠剤またはカプセルの形をと
ってよい。錠剤は当業界で周知の方法によりコートして
もよい。経口投与用の液体製剤は例えば溶液、シロップ
または懸濁液の形をとっても、あるいはそれらは使用前
に水または他の適切なビヒクルで調製される乾燥製品と
して提供されてもよい。このような液体製剤は懸濁剤
(例えば、ソルビトールシロップ、セルロース誘導体ま
たは水素付加食用脂);乳化剤(例えば、レシチンまた
はアラビアガム);非水性ビヒクル(例えば、アーモン
ド油、油性エステル、エチルアルコールまたは分別植物
油);保存剤(例えば、p‐ヒドロキシ安息香酸メチル
もしくはプロピルまたはソルビン酸)のような薬学上許
容される添加剤で常套手段により製造してよい。その製
剤は、適宜に緩衝塩、香味剤、着色剤および甘味剤も含
有してよい。
【0037】経口投与用の製剤は活性化合物を制御的に
放出するように適切に処方してもよい。口腔投与の場
合、組成物は常法で処方される錠剤またはロゼンジの形
をとってもよい。
【0038】タチキニン拮抗剤はボーラス注射または連
続注入による非経口投与用に処方してもよい。注射用処
方は保存剤が添加された単位投与剤形、例えばアンプル
または多用量容器で供与してよい。組成物は油性または
水性ビヒクル中で懸濁液、溶液またはエマルジョンのよ
うな形をとって、懸濁、安定および/または分散剤のよ
うな処方剤を含有してもよい。一方、活性成分は使用前
に適切なビヒクル、例えば無菌無発熱物質水、で調製さ
れる粉末形であってもよい。タチキニン拮抗剤は例えば
カカオ脂または他のグリセリド類のような慣用的坐薬基
剤を含有した坐剤または滞留浣腸剤のような直腸組成物
で処方してもよい。
【0039】タチキニン拮抗剤はデポ製剤として処方し
てもよい。このような長期作用処方は移植(例えば、皮
下または筋肉内)または筋肉内注射により投与される。
このため、例えば、本発明の化合物は適切なポリマーも
しくは疎水性物質(例えば、許容される油中のエマルジ
ョンとして)またはイオン交換樹脂と共にあるいは難溶
性誘導体、例えば難溶性塩、として処方してよい。
【0040】鼻内投与の場合、タチキニン拮抗剤は適切
な計量または単位投与量装置による投与用の溶液として
あるいは適切なデリバリー装置を用いて投与に適したキ
ャリアとの粉末ミックスとして処方してよい。
【0041】適切な用量範囲も前記特許明細書に記載さ
れており、即ち抗嘔吐剤として使用の場合に化合物はタ
チキニン拮抗剤が有用であると知られている他の症状に
適した用量で用いてよい。患者の年齢および症状に応じ
て投与量に日常的変更を加えることが必要であり、正確
な投与量が最終的に担当医または獣医の裁量に委ねられ
ることは明らかであろう。投与量は投与経路および選択
される具体的な化合物にも依存する。適切な用量範囲一
日あたり例えば0.1〜約400mg/kg体重である。
【0042】タチキニン拮抗剤は所望であれば1種以上
の他の治療剤と組合せて投与し、常法でいずれか好都合
な経路による投与用に処方してもよい。適切な投与量は
当業者であれば容易に明らかになるであろう。例えば、
タチキニン拮抗剤はメチルプレドニゾロンもしくはデキ
サメタゾンのような全身抗炎症コルチコステロイドまた
はオンダンセトロン、グラニセトロンもしくはメトクロ
プラミドのような5HT拮抗剤と組合せて投与してよ
い。
【0043】生物学的データ 前記試験化合物1、2(塩酸塩として)、3、4および
5(ラセミ体として)および6(単独エナンチオマーと
して)の抗嘔吐活性はケナガイタチにおいてシスプラチ
ンまたは放射線誘発性嘔吐を抑制しうるそれらの能力に
より証明した。
【0044】シスプラチン試験 嘔吐のこのモデルにおいて、むかつきおよび嘔吐の開始
がシスプラチン(200mg/m2 i.p.)の投与後約1
時間で起きる。シスプラチンに応答した最初のむかつき
時に試験化合物を投与し(例えば、i.p.、p.
o.、i.v.、s.c.、i.c.v.)、嘔吐に関
するその効果を適切なコントロール(例えば、水)と比
較して調べた。
【0045】放射線試験 嘔吐のこのモデルにおいて、むかつきおよび嘔吐の開始
が全身照射(2グレイ三200ラド)後約20分間で起
きる。試験化合物を照射直後に投与し(例えば、腹腔
内、経口、静脈内、皮下)、嘔吐に関するその効果を適
切なコントロールと比較して調べた。化合物6の場合に
おいて、この試験化合物は全身照射の90分前に投与し
た。試験化合物1〜6は上記試験において下記用量で嘔
吐を抑制した:化合物 用量mg/kg 試験 1 10(i.p.) シスプラチン 2 1.0(s.c.) 放射線 3 10(s.c.) シスプラチン 4 10(s.c.) シスプラチン 5 10(s.c.) シスプラチン 6 0.03(s.c.) 放射線
【0046】参考例 化合物(2S,3S)‐3‐(2‐メトキシベンジルア
ミノ)‐2‐フェニルピペリジンは3mg/kg (i.
p.)の投与量で投与された場合にケナガイタチでシス
プラチン誘発性嘔吐を抑制した。上記化合物の(2R,
3R)エナンチオマーは、(2S,3S)エナンチオマ
ーよりもNKレセプター拮抗剤として1000倍低い
活性であり、同一投与量のときシスプラチン嘔吐に不活
性であった。見掛け上の有害または毒性効果は上記イン
・ビボ試験時にタチキニン拮抗剤化合物の投与によって
観察されなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/445 A61K 31/445 31/47 31/47 33/24 33/24 38/00 A61P 1/08 A61P 1/08 43/00 111 43/00 111 121 121 C07D 215/14 C07D 215/14 227/04 227/04 227/087 227/087 275/04 275/04 311/82 311/82 453/00 453/00 453/02 453/02 471/18 471/18 487/08 487/08 211/56 // C07D 211/56 A61K 37/02 (72)発明者 キース、トーマス、バンス イギリス国ハーツ、ウェアー、パーク、ロ ード(番地なし)グラクソ、リサーチ、ア ンド、ディベロプメント、リミテッド内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】嘔吐の治療剤であって、活性成分としてタ
    チキニン拮抗剤を含んでなり、該タチキニン拮抗剤が:
    下記式の化合物またはその塩もしくはプロドラッグ: 【化1】 〔上記式中nは1、2または3であり、(CH
    いずれかの炭素原子がRおよび/またはRで置換さ
    れていてもよく、 XはOまたはSを表し、 Rは、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アル
    キニル、ハロ、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、
    トリメチルシリル、‐OR、SR、SOR 、SO
    、‐NR、‐NRCOR、‐NR
    、‐COまたは‐CONRから選
    択される1、2、または3つの基で場合により置換され
    ていてもよいフェニルを表し、 Rは、フェニルおよびナフチルから選択されるアリー
    ル;インダゾリル、チエニル、フリル、ピリジル、チア
    ゾリル、テトラゾリルおよびキノリルから選択されるヘ
    テロアリール;ベンズヒドリル;またはベンジル(ここ
    で各アリールまたはヘテロアリール部分はC1-6 アルキ
    ル、C1-6 アルコキシ、ハロまたはトリフルオロメチル
    で置換されていてもよい)を表し、 RおよびRは各々独立してH、ハロ、CH
    、C1-6アルキル、オキソ、CO10またはCO
    NR1011を表し、 RはH、COR、CO10、COCONR
    1011、COCO10または(CO10、CONR
    1011、ヒドロキシ、シアノ、COR、NR1011
    C(NOH)R1011、CONHフェニル(C1-4アル
    キル)、COCO1 0、COCONR1011および
    (C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、ハロならびにトリ
    フルオロメチルから選択される1以上の置換基で場合に
    より置換されていてもよい)フェニルから選択される基
    で場合により置換されていてもよい)C1- 6アルキルを
    表し、 RおよびRは各々独立してH、C1-6アルキル、フ
    ェニルまたはトリフルオロメチルを表し、 RはH、C1-6アルキルまたはフェニルを表し、 R10およびR11は各々独立してHまたはC1-6アルキル
    を表す〕、 下記式の化合物: 【化2】 〔上記式中Rはインダニル、フェニルおよびナフチル
    から選択されるアリール;チエニル、フリル、ピリジル
    およびキノリルから選択されるヘテロアリール;炭素原
    子3〜7を有するシクロアルキル(ここで、炭素原子の
    うち1つは場合により窒素、酸素または硫黄に代わって
    いてもよい)であり、ここで上記アリールおよびヘテロ
    アリール基の各々は1以上の置換基で場合により置換さ
    れていてもよく、また上記(C‐C)シクロアルキ
    ルは1または2の置換基で場合により置換されていても
    よく、ここでこれらの置換基は、独立してクロロ、フル
    オロ、ブロモ、ヨード、ニトロ、1〜3のフルオロ基で
    場合により置換されていてもよい(C ‐C10)アルキ
    ル、1〜3のフルオロ基で場合により置換されていても
    よい(C‐C10)アルコキシ、アミノ、(C
    10)アルキル‐S‐、(C‐C 10)アルキル‐S
    (=O)‐、(C‐C10)アルキル‐SO‐、フェ
    ニル、フェノキシ、(C‐C10)アルキル‐SO
    H‐、(C‐C10)アルキル‐SONH‐(C
    10)アルキル‐、(C‐C10)アルキルアミノ‐ジ
    (C‐C10)アルキル‐、シアノ、ヒドロキシ、炭素
    原子3〜7を有するシクロアルコキシ、(C‐C
    アルキルアミノ、(C‐C)ジアルキルアミノ、H
    C(=O)NH‐および(C‐C10)アルキル‐C
    (=O)NH‐(ここで、上記アミノおよび(C‐C
    )アルキルアミノ基の窒素原子は適切な保護基で場合
    により置換保護されていてもよい)から選択され、 Rはクロロ、ブロモ、フルオロ、ヨード、炭素原子3
    〜7を有するシクロアルコキシ、(1〜3のフルオロ基
    で場合により置換されていてもよい)(C‐C10)ア
    ルキルおよび(1〜3のフルオロ基で場合により置換さ
    れていてもよい)(C‐C10)アルコキシから独立し
    て選択される1〜3の置換基で場合により置換されてい
    てもよいチエニル、ベンズヒドリル、ナフチルまたはフ
    ェニルである〕、 下記式の化合物: 【化3】 〔上記式中WはYまたはX(CHであり、 Yは場合により置換されていてもよい(C‐C)ア
    ルキル、場合により置換されていてもよい(C
    )アルケニル、または、場合により置換されていて
    もよい(C‐C)シクロアルキルであり、 Xは場合により置換されていてもよい(C‐C)ア
    ルコキシ、CONR、CO、CHROR
    、CHRNR、COR、CONR OR
    または場合により置換されていてもよいアリールであり
    (ここで、このアリールはフェニル、ナフチル、ピリジ
    ル、キノリル、チエニル、フリル、フェノキシフェニ
    ル、オキサゾリル、テトラゾリル、チアゾリル、イミダ
    ゾリルおよびピラゾリルから選択される)、 nは0〜6の整数であり、 Ar、ArおよびArは各々独立して場合により
    置換されていてもよいアリールであり(ここで、このア
    リールはフェニル、ナフチル、ピリジル、キノリル、チ
    エニル、フリル、フェノキシフェニル、オキサゾリル、
    テトラゾリル、チアゾリル、イミダゾリルおよびピラゾ
    リルから選択される)、 R、RおよびRは独立して、水素、場合により置
    換されていてもよい(C‐C)アルキル、場合によ
    り置換されていてもよい(C‐C)アルコキシ、場
    合により置換されていてもよい(C‐C)シクロア
    ルキル、場合により置換されていてもよいアリール(こ
    こで、このアリールはフェニル、ナフチル、ピリジル、
    キノリル、チエニル、フリル、フェノキシフェニル、オ
    キサゾリル、テトラゾリル、チアゾリル、イミダゾリル
    およびピラゾリルから選択される)および場合により置
    換されていてもよい(C‐C)ヘテロ環基(ここ
    で、このヘテロ環基はピロリジノ、ピペリジノ、モルホ
    リノ、ピペラジニルおよびチアモルホリノから選択され
    る)から選択され、 上記置換アルキル、アルケニル、シクロアルキルおよび
    アルコキシ基における置換基は、独立してハロ、ニト
    ロ、アミノ、(C‐C)アルキル、(C‐C
    アルコキシ、トリフルオロメチルおよびトリフルオロメ
    トキシから選択され、 上記置換ヘテロ環基における置換基は、環上で酸素また
    は窒素原子に結合し、独立して酸素および(C
    )アルキルから選択され、 上記置換Ar基における置換基は、独立して1〜3の
    ハロ基で場合により置換されていてもよい(C
    )アルキル、1〜3のハロ基で場合により置換され
    ていてもよい(C‐C)アルコキシ、(C
    )アルキルスルフィニル、(C‐C)アルケニ
    ル、(C‐C)アルキルチオ、(C‐C)アル
    キルスルホニル、(C‐C)アルキルスルホニルア
    ミノおよびジ(C ‐C)アルキルアミノ(このアル
    キル基の一方または双方は(C‐C)アルキルスル
    ホニルまたは(C‐C)アルキルスルフィニル基で
    場合により置換されていてもよい)から選択される、 上記置換ArおよびAr基における置換基は、独立
    して(C‐C)アルキル、(C‐C)アルコキ
    シ、(C‐C)アルキルチオ、(C‐C )アル
    キルスルフィニル、ジ(C‐C)アルキルアミノ、
    トリフルオロメチルおよびトリフルオロメトキシから選
    択され、 上記置換(C‐C)ヘテロ環基における置換基は、
    独立して酸素および(C‐C)アルキルから選択さ
    れる〕、 下記式の化合物: 【化4】 〔上記式中Xは水素、1〜3のフッ素原子で場合によ
    り置換されていてもよい(C‐C10)アルコキシまた
    は1〜3のフッ素原子で場合により置換されていてもよ
    い(C‐C10)アルキルであり、 XおよびXは独立して、水素、ハロ、ニトロ、1〜
    3のフッ素原子で場合により置換されていてもよい(C
    ‐C10)アルキル、1〜3のフッ素原子で場合により
    置換されていてもよい(C‐C10)アルコキシ、トリ
    フルオロメチル、ヒドロキシ、フェニル、シアノ、アミ
    ノ、(C‐C)アルキルアミノ、ジ(C‐C
    アルキルアミノ、‐C(=O)‐NH‐(C‐C
    アルキル、(C‐C)アルキル‐C(=O)‐NH
    ‐(C‐C)アルキル、ヒドロキシ(C‐C
    アルキル、(C‐C)アルコキシ(C‐C)ア
    ルキル、‐NHCH(=O)および‐NHC(=O)‐
    (C‐C)アルキルから選択され、 Qは下記式の基である; 【化5】 上記においてRはフリル、チエニル、ピリジル、イン
    ドリル、ビフェニルおよびフェニルから選択される基で
    あって、これらの基は、ハロ、1〜3のフッ素原子で場
    合により置換されていてもよい(C‐C10)アルキ
    ル、1〜3のフッ素原子で場合により置換されていても
    よい(C‐C10)アルコキシ、カルボキシ、ベンジル
    オキシカルボニルおよび(C‐C)アルコキシカル
    ボニルから独立して選択される1または2の置換基で場
    合により置換されていてもよく、 R13は(C‐C)分岐鎖アルキル、(C‐C
    分岐鎖アルケニル、(C‐C)シクロアルキルおよ
    びRの定義で記載された基から選択され、 Rは水素または(C‐C)アルキルであり、 Rはフェニル、ビフェニル、ナフチル、ピリジル、ベ
    ンズヒドリル、チエニルまたはフリルであり、Rはハ
    ロ、1〜3のフッ素原子で場合により置換されていても
    よい(C‐C10)アルキルおよび1〜3のフッ素原子
    で場合により置換されていてもよい(C‐C10)アル
    コキシから独立して選択される1〜3の置換基で場合に
    より置換されていてもよく、 Yは(CH(lは1〜3の整数である)であるか
    またはYは下記式の基であり、 【化6】 Zは酸素、硫黄、アミノ、(C‐C)アルキルアミ
    ノまたは(CH(nは0、1または2である)で
    あり、 oは2または3であり、 pは0または1であり、 Rはフリル、チエニル、ピリジル、インドリル、ビフ
    ェニルまたはフェニルであって、これらはハロ、1〜3
    のフッ素原子で場合により置換されていてもよい(C
    ‐C10)アルキル、1〜3のフッ素原子で場合により置
    換されていてもよい(C‐C10)アルコキシ、カルボ
    キシ、(C‐C)アルコキシカルボニルおよびベン
    ジルオキシカルボニルから独立して選択される1または
    2の置換基で場合により置換されていてもよく、 Rはチエニル、ビフェニルまたはフェニルであって、
    これらはハロ、1〜3のフッ素原子で場合により置換さ
    れていてもよい(C‐C10)アルキルおよび1〜3の
    フッ素原子で場合により置換されていてもよい(C
    10)アルコキシから独立して選択される1または2の
    置換基で場合により置換されていてもよく、 式(N)における2つの点線を伴った線および式IIにお
    ける点線を伴った線の各々はQが式IIの基であるときに
    場合により存在してもよい任意の二重結合を表し、 Xは(CH(qは1〜6の整数である)であり、
    ここで前記(CH における炭素‐炭素単結合のい
    ずれか1つは場合により炭素‐炭素二重結合に代わって
    いてもよく、上記(CHの炭素原子のいずれか1
    つは場合によりRで置換されていてもよく、上記(C
    の炭素原子のいずれか1つは場合によりR
    置換されていてもよく、 mは0〜8の整数であり、(CHの炭素‐炭素単
    結合のいずれか1つは場合により炭素‐炭素二重結合ま
    たは炭素‐炭素三重結合に代わっていてもよく、上記
    (CHの炭素原子のいずれか1つは場合によりR
    11で置換されていてもよく、 Rは水素、(C‐C)直鎖または分岐鎖アルキ
    ル、(C‐C)シクロアルキル(炭素原子のうち1
    つは場合により窒素、酸素または硫黄に代わっていても
    よい);ビフェニル、フェニル、インダニルおよびナフ
    チルから選択されるアリール;チエニル、フリル、ピリ
    ジル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イ
    ソキサゾリル、トリアゾリル、テトラゾリルおよびキノ
    リルから選択されるヘテロアリール;フェニル(C
    )アルキル、ベンズヒドリルおよびベンジルから選
    択される基であり、これらのアリールおよびヘテロアリ
    ール基の各々とこれらのベンジル、フェニル(C‐C
    )アルキルおよびベンズヒドリルのフェニル部分は、
    ハロ、ニトロ、1〜3のフッ素原子で場合により置換さ
    れていてもよい(C‐C10)アルキル、1〜3のフッ
    素原子で場合により置換されていてもよい(C
    10)アルコキシ、アミノ、ヒドロキシ(C‐C
    アルキル、(C‐C)アルコキシ‐(C‐C
    アルキル、(C‐C)アルキルアミノ、(C‐C
    )アルキル‐OC(=O)‐、(C‐C )アルキ
    ル‐OC(=O)‐(C‐C)アルキル、(C
    )アルキル‐CO(=O)‐、(C‐C)アル
    キル‐C(=O)‐(C‐C)アルキル‐O‐、
    (C‐C)アルキル‐C(=O)‐、(C
    )アルキル‐C(=O)‐(C‐C)アルキル
    ‐、ジ(C‐C)アルキルアミノ‐、‐C(=O)
    NH‐(C‐C)アルキル‐、(C‐C)アル
    キル‐C(=O)NH‐(C‐C)アルキル、‐N
    HCH(=O)および‐NHC(=O)‐(C
    )アルキルから独立して選択される1以上の置換基
    で場合により置換されていてもよく、上記ベンズヒドリ
    ルのフェニル部分のうち1つは場合によりナフチル、チ
    エニル、フリルまたはピリジルに代わっていてもよく、 Rは水素、フェニルまたは(C‐C)アルキルで
    あり、 あるいはRおよびRはそれらが結合している炭素と
    一緒になって炭素原子3〜7を有する飽和炭素環を形成
    していてもよく(上記炭素原子のうち1つは場合により
    酸素、窒素または硫黄に代わっていてもよい)、 RおよびRは各々独立して水素、ヒドロキシ、ハ
    ロ、アミノ、オキソ(=O)、ニトリル、ヒドロキシ‐
    (C‐C)アルキル、(C‐C)アルコキシ‐
    (C‐C)アルキル、(C‐C)アルキルアミ
    ノ、ジ(C‐C )アルキルアミノ、(C‐C
    アルコキシ、(C‐C)アルキル‐OC(=O)
    ‐、(C‐C)アルキル‐OC(=O)‐(C
    )アルキル、(C‐C)アルキル‐CO(=
    O)‐、(C‐C)アルキル‐C(=O)‐(C
    ‐C)アルキル‐O‐、(C‐C)アルキル‐C
    (=O)‐、(C‐C)アルキル‐C(=O)‐
    (C‐C)アルキル‐およびR の定義で示された
    基から選択され、 R10はNHCR12、NHCH12、NHSO12
    たはR、RおよびRの定義のいずれかで示された
    基の1つであり、 R11はオキシイミノ(=NOH)またはR、Rおよ
    びRの定義のいずれかで示された基の1つであり、 R12は(C‐C)アルキル、水素、フェニル(C
    ‐C)アルキルまたは(C‐C)アルキルで場合
    により置換されていてもよいフェニルであるが、 但し、(a)mが0である場合に、R11は存在せず、
    (b)R、R、R10だけでなくR11もそれが結合し
    ている炭素と一緒になってRと環を形成することがで
    きず、(c)Qが式VIIIの基である場合に、Rおよび
    は同一の炭素原子に結合していることはなく、
    (d)RおよびRが同一の炭素原子に結合している
    場合に、RおよびRの各々は独立して水素、フルオ
    ロ、(C‐C )アルキル、ヒドロキシ‐(C‐C
    )アルキルおよび(C‐C)アルコキシ‐(C
    ‐C)アルキルから選択されるかまたはRおよびR
    は、それらが結合している炭素と一緒になって、それ
    らが結合している窒素含有環とスピロ化合物を形成する
    (C‐C)飽和炭素環を形成し、(e)式(N)の
    窒素はそれが結合されているQおよび置換ベンジル基の
    双方と二重結合していることはなく、(f)Qが式VII
    の基、qが2かつRまたはRのいずれかが5‐ヒド
    ロキシ‐(C‐C)アルキルまたは5‐(C‐C
    )アルコキシ‐(C‐C)アルキルである場合
    に、RおよびRのうち他方は5‐(C‐C)ア
    ルキルまたは水素のいずれかであり、(g)Qが式VII
    の基でqが2である場合に、RだけでなくRも4‐
    ヒドロキシ‐(C‐C)アルキルまたは4‐(C
    ‐C)アルコキシ‐(C‐C)アルキルではな
    く、(h)X、XだけでなくXもフッ素化アルコ
    キシ基ではない場合に、R、R、R、R
    、RおよびR13のうち少くとも1つはフッ素化ア
    ルコキシ基で置換されたアリール基である〕、 式(N)の化合物の薬学上許容される酸付加および塩基
    塩から選択される化合物である、治療剤。
  2. 【請求項2】タチキニン拮抗剤がNKレセプター拮抗
    剤である、請求項1に記載の治療剤。
  3. 【請求項3】嘔吐が癌化学療法剤、放射線宿酔、放射線
    療法、毒物、毒素、妊娠、前庭障害、術後病、胃腸閉
    塞、胃腸運動低下、内臓痛、片頭痛、頭蓋内圧増加、頭
    蓋内圧減少またはオピオイド鎮痛剤により誘発されるも
    のである、請求項1または2に記載の治療剤。
  4. 【請求項4】嘔吐が癌化学療法剤、放射線宿酔または放
    射線療法により誘発されるものである、請求項3に記載
    の治療剤。
  5. 【請求項5】癌化学療法剤がシクロホスファミド、カル
    ムスチン、ロムスチン、クロラムブシル、ダクチノマイ
    シン、ドキソルビシン、マイトマイシン‐C、ブレオマ
    イシン、シタラビン、メトトレキセート、5‐フルオロ
    ウラシル、エトポシド、ビンブラスチン、ビンクリスチ
    ン、シスプラチン、デカルバジン、プロカルバジン、ヒ
    ドロキシ尿素およびそれらの組合せから選択されるもの
    である、請求項4に記載の治療剤。
  6. 【請求項6】嘔吐がシスプラチンまたはシクロホスファ
    ミドにより誘発されるものである、請求項5に記載の治
    療剤。
  7. 【請求項7】タチキニン拮抗剤が、 2‐アンモニウム‐1‐〔〔3,5‐ビス(トリフルオ
    ロメチル)フェニル〕メチルオキシ〕‐3,3‐ジフェ
    ニルプロパン、 (2S,3S)‐3‐(2‐メトキシ‐5‐メチルメル
    カプトベンジルアミノ)‐2‐フェニルピペリジン、 (2S,3S)‐2‐フェニル‐3‐(2‐トリフルオ
    ロメトキシベンジル)アミノピペリジン、 (2S,3S)‐3‐(5‐カルボメトキシ‐2‐メト
    キシベンジル)アミノ‐2‐フェニルピペリジン、 シス‐3‐〔(3,5‐ジメチルフェニル)メチルオキ
    シ〕‐2‐フェニルピペリジン、またはそれらの薬学上
    許容される塩から選択される化合物である、請求項1〜
    6のいずれか一項に記載の治療剤。
  8. 【請求項8】タチキニン拮抗剤が(2S,3S)‐3‐
    (2‐メトキシ‐5‐トリフルオロメトキシベンジル)
    アミノ‐2‐フェニルピペリジンまたはそれらの薬学上
    許容される塩である、請求項1〜6のいずれか一項に記
    載の治療剤。
JP11349352A 1993-03-19 1999-12-08 タチキニン拮抗剤の新規医学用途 Pending JP2000191522A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB9305718.0 1993-03-19
GB939305718A GB9305718D0 (en) 1993-03-19 1993-03-19 Medicaments

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6074101A Division JPH072658A (ja) 1993-03-19 1994-03-18 タチキニン拮抗剤の新規医学用途

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000191522A true JP2000191522A (ja) 2000-07-11

Family

ID=10732372

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6074101A Pending JPH072658A (ja) 1993-03-19 1994-03-18 タチキニン拮抗剤の新規医学用途
JP11349352A Pending JP2000191522A (ja) 1993-03-19 1999-12-08 タチキニン拮抗剤の新規医学用途

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6074101A Pending JPH072658A (ja) 1993-03-19 1994-03-18 タチキニン拮抗剤の新規医学用途

Country Status (9)

Country Link
US (2) US5547964A (ja)
EP (1) EP0615751B1 (ja)
JP (2) JPH072658A (ja)
AT (1) ATE209909T1 (ja)
DE (1) DE69429299T2 (ja)
DK (1) DK0615751T3 (ja)
ES (1) ES2164684T3 (ja)
GB (1) GB9305718D0 (ja)
PT (1) PT615751E (ja)

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2149767T5 (es) * 1991-09-20 2005-06-16 Glaxo Group Limited Nuevo uso medico para antagonistas de taquiquininas.
US6048859A (en) 1992-06-29 2000-04-11 Merck & Co., Inc. Morpholine and thiomorpholine tachykinin receptor antagonists
DE69404306T2 (de) * 1993-05-28 1997-10-30 Pfizer Verfahren zur herstellung und optischen auflösung von 2-phenyl-3-aminopiperidine
US5393762A (en) * 1993-06-04 1995-02-28 Pfizer Inc. Pharmaceutical agents for treatment of emesis
TW432061B (en) * 1994-08-09 2001-05-01 Pfizer Res & Dev Lactams
US5576317A (en) * 1994-12-09 1996-11-19 Pfizer Inc. NK-1 receptor antagonists and 5HT3 receptor antagonists for the treatment of emesis
GB9426102D0 (en) * 1994-12-23 1995-02-22 Merck Sharp & Dohme Pharmacuetical compositions
GB9513972D0 (en) * 1995-07-08 1995-09-06 Merck Sharp & Dohme Pharmaceutical compositions
TW458774B (en) 1995-10-20 2001-10-11 Pfizer Antiemetic pharmaceutical compositions
PT780375E (pt) * 1995-12-21 2002-12-31 Pfizer 3-¬(benzilo substituido em 5)amino|-2-phenilpiperidinas como antagonistas da substancia p
AU714542B2 (en) * 1996-06-26 2000-01-06 Warner-Lambert Company Use of a tachykinin antagonist for the manufacture of a medicament for the treatment of emesis
US6362371B1 (en) * 1998-06-08 2002-03-26 Advanced Medicine, Inc. β2- adrenergic receptor agonists
CA2352612A1 (en) * 1998-11-27 2000-06-08 Hideo Fukui Pharmaceuticals
IL133077A0 (en) * 1999-01-29 2001-03-19 Pfizer Prod Inc Azithromycin combination for emesis control in dogs
IL142810A0 (en) * 2000-05-03 2002-03-10 Pfizer Prod Inc Pharmaceutical uses for fluoroalkoxybenzylamino derivatives of nitrogen containing heterocycles
EP1205855A3 (en) * 2000-11-10 2006-01-25 Masae Yanagi Data managing method, data managing system, data managing apparatus, data handling apparatus, computer program, and recording medium
EP1756056A1 (en) * 2004-06-08 2007-02-28 Pfizer Products Inc. Aza-bicyclo[3.1.0]hex-1-yl derivatives active as nk1 antagonists
CN101190330A (zh) 2006-11-30 2008-06-04 深圳市鼎兴生物医药技术开发有限公司 胆碱酯酶在拮抗速激肽药物中的应用
EP2129381A1 (en) 2007-01-24 2009-12-09 Glaxo Group Limited Pharmaceutical compositions comprising 3, 5-diamin0-6- (2, 3-dichl0phenyl) -l, 2, 4-triazine or r (-) -2, 4-diamino-5- (2, 3-dichlorophenyl) -6-fluoromethyl pyrimidine and an nk1
CN105503870A (zh) * 2009-08-14 2016-04-20 欧科生医股份有限公司 神经激肽-1拮抗剂的静脉内制剂
WO2020019247A1 (en) * 2018-07-26 2020-01-30 Xw Laboratories, Inc. Compounds as neurokinin-1 receptor antagonists and uses thereof

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4048058A (en) * 1975-08-13 1977-09-13 Standard Oil Company (Indiana) Methods to be used in reforming processes employing multi-metallic catalysts
US4066772A (en) * 1975-07-21 1978-01-03 Janssen Pharmaceutica N.V. 1,3-Dihydro-1-[3-(1-piperidinyl)propyl]-2H-benzimidazol-2-ones and related compounds
FR2610323B1 (fr) * 1987-02-04 1989-06-23 Delalande Sa Enantiomeres de configuration absolue s de derives amide de l'amino-3 quinuclidine, leur procede de preparation et leur application en therapeutique
FR2654725B1 (fr) * 1989-11-23 1992-02-14 Rhone Poulenc Sante Nouveaux derives de l'isoindolone, leur preparation et les compositions pharmaceutiques qui les contiennent.
US5232929A (en) * 1990-11-28 1993-08-03 Pfizer Inc. 3-aminopiperidine derivatives and related nitrogen containing heterocycles and pharmaceutical compositions and use
WO1992017449A1 (en) * 1991-03-26 1992-10-15 Pfizer Inc. Stereoselective preparation of substituted piperidines
ES2092113T3 (es) * 1991-06-20 1996-11-16 Pfizer Derivados fluoroalcoxibencilamino de heterociclos que contienen nitrogeno.
IE72090B1 (en) * 1991-07-05 1997-03-12 Merck Sharp & Dohme Aromatic compounds pharmaceutical compositions containing them and their use in therapy
ES2149767T5 (es) * 1991-09-20 2005-06-16 Glaxo Group Limited Nuevo uso medico para antagonistas de taquiquininas.
US5393762A (en) * 1993-06-04 1995-02-28 Pfizer Inc. Pharmaceutical agents for treatment of emesis

Also Published As

Publication number Publication date
US6329394B1 (en) 2001-12-11
US5547964A (en) 1996-08-20
DE69429299D1 (de) 2002-01-17
ES2164684T3 (es) 2002-03-01
EP0615751A1 (en) 1994-09-21
DE69429299T2 (de) 2002-10-17
DK0615751T3 (da) 2002-02-18
ATE209909T1 (de) 2001-12-15
EP0615751B1 (en) 2001-12-05
GB9305718D0 (en) 1993-05-05
PT615751E (pt) 2002-04-29
JPH072658A (ja) 1995-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000191522A (ja) タチキニン拮抗剤の新規医学用途
EP0533280B2 (en) Novel medical use for tachykinin antagonists
AU705523B2 (en) Use of a tachykinin antagonist and an opioid analgesic
JPH08509238A (ja) Gabaアゴニストの新規医学的用途
JPH0555484B2 (ja)
EP0696194B1 (en) Use of indole derivatives as 5ht1 antagonists
EP1014974B1 (en) Treatment of schizophrenia and psychosis
WO2007125287A1 (en) Mono and combination therapy with m1/m4 muscarinic agonist (sabcomeline) for treatment of prodromal syndrome
JPH05132430A (ja) 薬物従属症及び禁断症状の治療に関するグリシン/nmdaレセプターリガンドの用法
AU700520B2 (en) NK-1 receptor antagonists for the treatment of cancer
TW305760B (ja)
KR100195651B1 (ko) 신경 손상 및 발작의 치료를 위한 nk-1 수용체 길항물질
RU2258506C2 (ru) Лекарственные средства для предупреждения и лечения нейродегенеративных заболеваний
JP3521143B2 (ja) グラニセトロンおよびデキサメタゾン含有の医薬組成物
JP2000501711A (ja) 疼痛を処置する方法
JP3250921B2 (ja) 腸管運動機能不全性疾患の治療剤
JPH10500427A (ja) アレルギー性結膜炎を治療するための2−(4−(アゾリルブチル)−ピペラジニル−メチル)−ベンズイミダゾール誘導体の使用
US6090829A (en) Method for treating excessive aggression
FI114155B (fi) Migreenin hoitoon käytettävä indolijohdannainen
EP0821958A2 (en) Use of 3-(4-hexyloxy-1,2,5-thiadiazol-3-yl)-1,2,5,6-tetrahydro-1-methylpyridine (xanomeline) for treating excessive aggression
JPH07503240A (ja) 3‐アリールインドールおよび1‐アリールインダゾール誘導体の精神病の治療のための使用
JPH05140158A (ja) 緑内障の治療に有用な置換ピリジン誘導体
EP0659409A2 (en) Substance 1 antagonists for the inhibition of angiogenesis
JP2001513500A (ja) 躁病の治療のためのnk−1受容体拮抗薬の使用
JP2001513499A (ja) 攻撃的行動障害の治療のためのnk−1受容体拮抗薬の使用