JP2000191129A - 回転円板式の物品供給装置 - Google Patents
回転円板式の物品供給装置Info
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Abstract
り点における回転円板と移送フランジとの高さは同じ
か、わずかに移送フランジが高くなっている。このた
め、物品がスムーズに乗り移るためには、かなり微妙な
調整が必要であった。 【解決手段】五百円硬貨Cが乗り移り点Pに再度到達す
ると、五百円硬貨Cは露出部45に乗り移る。回転円板
31の最も高い位置において傾斜部39は移送フランジ
21に向かって下降するようになっているので、五百円
硬貨Cは傾斜部39から露出部45へ下降して乗り移
る。従って、五百円硬貨Cの乗り移りをスムーズ、且つ
確実に行うことができる。露出部45に乗り移った五百
円硬貨Cは回転ボール17の回転に従って移送される。
Description
給装置に係り、特にほぼ深皿状をした回転ボールの中に
傾斜した姿勢の回転円板が設けられた構造の物品供給装
置に関するものである。
に整列して送り出すための物品供給装置の1つに、回転
ボールの中で傾斜した姿勢の円板を回転させる方式のも
のがあり、特開昭8−225142号公報や特公平1−
51403号公報に記載されている。
品を載せた状態で回転させ、回転する回転ボールの移送
フランジに乗り移るまでに所定の姿勢とし、そのままの
姿勢で移送フランジによって移送して、加工装置や検査
装置へ供給する。上記のような物品供給装置では、物品
を所定の姿勢にした後、回転円板から移送フランジへス
ムーズに乗り移るようにすることが最も重要であり、か
かる動作がうまくいくかどうかよって物品供給装置の性
能が決定されるといっても過言ではない。
回転円板式の物品供給装置では、乗り移り点における回
転円板と移送フランジとの高さは同じか、わずかに移送
フランジが高くなっている。このため、物品がスムーズ
に乗り移るためには、かなり微妙な調整が必要であっ
た。その他、物品のスムーズな乗り移りを実現するため
には、物品が回転円板上であまり重ならないように均さ
れていることが必要である。また、物品を所定の姿勢で
整列させて供給するためには、物品が上下方向にも前後
方向にも多段に重なり合わず、一つ一つが単独になって
いなくてはならない。
されたものであり、回転円板から移送フランジへ物品が
スムーズに乗り移ることができ、しかも回転円板上の物
品を均すことができて、また物品が上下方向及び前後方
向に多段に重なった場合に、これを一つ一つ単独するこ
とができる回転円板式の物品供給装置を提供することを
目的とする。
に、請求項1の発明は、上側開口から外側へ張り出した
物品移送フランジを有する回転ボールと、前記回転ボー
ル内に傾斜姿勢で配置された回転円板と、前記回転ボー
ルを回転自在に支持する回転ボール支持機構と、前記回
転ボールを回転させる回転ボール駆動機構と、前記回転
円板を回転させる回転円板駆動機構とを有し、前記回転
円板から前記回転ボールの物品移送フランジへ物品を乗
り移らせて物品を移送し、検査装置等へ物品を供給する
回転円板式の物品供給装置において、前記回転円板の上
面の外縁には、その全周にわたり外側へ向かって傾斜す
る傾斜部が形成され、物品が前記回転円板から前記物品
移送フランジへ乗り移る位置で、前記傾斜部は物品移送
フランジに向かって下降することを特徴とする回転円板
式の物品供給装置である。
り出した物品移送フランジを有する回転ボールと、前記
回転ボール内に傾斜姿勢で配置された回転円板と、前記
回転ボールを回転自在に支持する回転ボール支持機構
と、前記回転ボールを回転させる回転ボール駆動機構
と、前記回転円板を回転させる回転円板駆動機構とを有
し、前記回転円板から前記物品移送フランジへ物品を乗
り移らせて物品を移送し、検査装置等へ物品を供給する
回転円板式の物品供給装置において、前記回転ボール内
へ突出して配置され、弾性体によって構成される物品均
し部材を備えたことを特徴とする回転円板式の物品供給
装置である。
り出した物品移送フランジを有する回転ボールと、前記
回転ボール内に傾斜姿勢で配置された回転円板と、前記
回転ボールを回転自在に支持する回転ボール支持機構
と、前記回転ボールを回転させる回転ボール駆動機構
と、前記回転円板を回転させる回転円板駆動機構と、前
記回転ボールの上側開口に沿って配置される移送ガイド
とを有し、前記回転円板から前記移送フランジへ物品を
乗り移らせて、物品を検査装置等へ供給する回転円板式
の物品供給装置において、前記移送フランジ上面の回転
中心側の端部は、物品が前記回転円板から前記物品移送
フランジへ乗り移る位置から前記回転ボールの回転方向
へ向かって徐々に幅寸法が大きくなるように前記移送ガ
イドから露出し、且つ当該露出部は途中から、立った姿
勢の物品が乗ることができる幅寸法となり、前記露出部
は出口に連なる通路に連続していることを特徴とする回
転円板式の物品供給装置である。
転円板式の物品供給装置において、露出部の上方に突出
し、且つ前記露出部に対し物品の高さ寸法より僅かに大
きい寸法を開けて配置され、移送フランジ上で上下方向
へ多段に重なった物品を一段にする上下方向多段規制手
段を具備したことを特徴とする回転円板式の物品供給装
置である。
転円板式の物品供給装置において、移送ガイドに対向
し、且つ前記移送ガイドの内周面に対して物品の厚さ寸
法より僅かに大きい寸法を開けて配置され、移送フラン
ジ上で前後方向へ多段に重なった物品を一段にする前後
方向多段規制手段を具備したことを特徴とする回転円板
式の物品供給装置である。
後方向多段規制手段は、回転ボールの回転方向と逆方向
へ回転するローラであることを特徴とする回転円板式の
物品供給装置である。
転円板式の物品供給装置において、露出部に連続して物
品が倒れることができる幅寸法の倒れ領域が設けられて
いることを特徴とする回転円板式の物品供給装置であ
る。
した回転円板式の物品供給装置のいずれかにおいて、移
送フランジ上に隙間を開けて配置される移送ガイドを開
いて回転円板上の物品を移送フランジ上へ移して排出す
る物品排出手段を具備することを特徴とする回転円板式
の物品供給装置である。
の形態に係る回転円板式の物品供給装置としての回転円
板式の硬貨供給装置1について説明する。回転式円板式
の硬貨供給装置1は、物品としての一円、五円、十円、
五十円、百円、五百円の各硬貨を立った姿勢で整列して
供給するものである。符号3は基台を示し、この基台3
はほぼ円筒形に形成され、基台3の上部には機構ベース
5が備えられている。この機構ベース5にはベアリング
装置7が取り付けられており、ベアリング装置7には回
転支持体9が回転自在に支持されている。また、機構ベ
ース5には図示しない支持フレームを介してモータ11
が支持され、このモータ11の出力軸12にはプーリ1
3が取り付けられている。このプーリ13と回転支持体
9には無端ベルト15が掛け渡されている。回転ボール
支持機構は、ベアリング装置7及び回転支持体9によっ
て構成されている。また、回転ボール駆動機構は、モー
タ11、プーリ13及び回転支持体9によって構成され
ている。また、機構ベース5には円筒状の囲い壁6が備
えられている。
れており、この回転ボール17は囲い壁6に囲まれてい
る。回転ボール17の上側開口19から外側へ張り出し
た移送フランジ21が形成され、また回転ボール17の
底部には下側開口23が形成されている。機構ベース5
には図示しない支持フレームを介してモータ25が支持
され、このモータ25には軸受ハウジング27が連結さ
れている。モータ25の出力軸29は軸受ハウジング2
7に回転自在に支持され、下側開口23を通り回転ボー
ル19へ突出している。出力軸29の先端部には支持板
30が取り付けられ、この支持板30に回転円板31が
固定されている。モータ25、軸受ハウジング27、出
力軸29及び支持板30は傾斜姿勢となっているので、
回転円板31も傾斜姿勢で回転ボール17内に配置され
ている。回転円板31の中心部には、外周に向かって傾
斜する凸状のセンターマウント33が設けられている。
このセンターマウント33は回転円板31上の物品を回
転円板31の外周部へ移動させるはたらきをする。
形成されている。この傾斜部39は回転円板31の外縁
の全周にわたって形成され、外側へ向かって傾斜してい
る。前述のように回転円板31は傾斜姿勢で配置されて
いるので、その部位によって高さが異なるが、この回転
円板31の最も高い位置において傾斜部39は移送フラ
ンジ21に向かって下降するようになっている。
イド41は囲い壁6にボルト43を介して支持されてお
り、移送ガイド41の下端部は移送フランジ21上面に
対し僅かな隙間があいている(図7、図9参照)。図2
に示すように移送ガイド41は、途中から反時計回りの
方向へ向かって、囲い壁6側へ所定距離逃げている。こ
れにより、移送フランジ21上面の回転中心側の端部が
移送ガイド41の内周面側に露出し、この移送フランジ
21上面の露出部45(図2において斜線で示す部分)
が形成される。露出部45は、露出部45が始まる始点
Sから反時計回りの方向へ進むに従って徐々に幅寸法が
大きくなり、途中部分から幅寸法が一定となっている。
露出部45の幅寸法が一定となって部分の寸法は、五百
円硬貨の厚さ寸法より僅かに大きく設定されている。
が形成される領域以外の領域は、移送フランジ21の回
転中心側の端部と移送ガイド41の内周面とが同じ位置
となっており、移送フランジ21上面は移送ガイドの内
周側には露出しないようになっている。符号46は出口
シュートを示し、この出口シュート46には出口に連な
る通路48が設けられ、この通路48は露出部45に連
なっている。また、図9に詳細に示すように移送ガイド
41には、規制プレート42が取り付けられ、この規制
プレート42は露出部45の上方に備えられている。
付けベース47が固定され、このベース47には支持板
49がボルト51によって取り付けられている。ボルト
51は取り付け板49の長穴53に挿通され、ベース4
7に取り付けられている。取り付け板49には円筒状の
ホルダ55が設けられ、このホルダ55に弾性を有する
プラスチック製の物品均し部材としての均し棒57が挿
通されている。均し棒57はホルダ55の周面から挿通
されるボルト59によって固定され、均し棒57は、そ
の先端部が回転円板31に対し隙間を開けるように配置
されている。
置を調節するには、ボルト51を緩めた状態で支持板4
9のを前進又は後退させ、ボルト51を締める。また、
均し棒57の下方への突出寸法を調節するには、ボルト
59を緩めた状態で均し棒57を所望の突出位置とし
て、ボルト59を締める。
ルセンサ58は支持部材61を介して囲い壁6に支持さ
れている。レベルセンサ58は回転円板31上の硬貨の
量を検出し、この検出情報を回転円板式の硬貨供給装置
1とは別個の硬貨投入装置に伝達し、硬貨が所定以下と
なると硬貨投入装置から回転円板31上に硬貨が投入さ
れる。
イパを示し、図7に詳細に示すようにワイパ63は露出
部45の上方へ突出して配置されている。ワイパ63の
下端面と露出部45との間隔は、五百円硬貨の直径(高
さ寸法)より僅かに大きい30.0mmに設定されてい
る。符号65はエアシャッタ装置を示し、このエアシャ
ッタ装置65にはエアノズル67が設けられている。こ
のエアノズル67の先端は、移送ガイド41に形成され
た穴69に対向している。
装置71について説明する。符号73はローラ装置本体
を示し、このローラ装置本体73は囲い壁6に取り付け
られている。ローラ装置本体73には回転軸75が設け
られ、この回転軸75には合成ゴム製のローラ77が取
り付けられている。回転軸75は図示しないモータによ
って図2において時計回りの方向へ回転させられる。ロ
ーラ77は露出部45に立った姿勢で乗り、移送される
硬貨に対向する位置に配置されている。ローラ77と移
送ガイド41の内周面との隙間は五百円硬貨の厚さ寸法
より僅かに大きい2.2mmに設定されている。
号83は開閉ガイドを示し、この開閉ガイド83は移送
ガイド41の一部を構成するものである。囲い壁6には
軸受85が取り付けられ、この軸受85には支持軸87
が回転自在に支持され、支持軸87には開閉ガイド83
の基端部が固定されている。符号88はエアシリンダを
示し、このエアシリンダ88は、囲い壁6の外周面に固
定されたブラケット90に取り付けられている。エアシ
リンダ88はピストンロッド91を有しており、ピスト
ンロッド91にはリンクプレート89の基端部が回動自
在に連結され、さらにリンクプレート89の先端部は支
持軸87に固定されている。以上が物品排出手段の構成
である。
排出用エアノズル93は支持部材95を介して囲い壁6
に取り付けられている。排出用エアノズル93は矢印で
示す方向、即ち、硬貨が回転円板31の外周縁側に寄る
方向へエアを吹き出すようになっている。符号97は排
出用エアノズルを示し、この排出用エアノズル97は支
持部材99を介して囲い壁6に取り付けられている。排
出用エアノズル97は矢印で示す方向へエアを放出す
る。これは、後述する排出動作時に回転円板31上で回
転ボール17の内周面にもたれて立った姿勢となってい
る硬貨を倒して、回転円板31によって搬送されるよう
にするためである。即ち、硬貨が立った姿勢となってい
ると、回転円板31が回転しても、硬貨自体が回転して
硬貨は留まったままになり移送されないので、これを防
止するためである。
また囲い壁6には排出開口101に連なる排出シュート
103が取り付けられている。排出シュート103には
落下穴105が形成され、また排出用シュート103の
前板106の内側には合成樹脂製のクッション板107
が取り付けられている。また、囲い壁6と移送ガイド4
1にはシュートガイド板109が渡して備えられ、この
シュートガイド板109の一端は排出開口101の移送
ガイド41側の端まで延びている。
について説明する。硬貨供給装置1の駆動スイッチをオ
ンにして、モータ11を駆動させ、プーリ13を回転さ
せる。そして、プーリ13の回転力は、無端ベルト15
から回転支持体9へ伝達され、この回転支持体9と共に
回転ボール17を図2において反時計回り方向へ回転さ
せる。また、モータ25を駆動させ、出力軸29と共に
回転円板31を、反時計回り方向へ回転させる。また、
図示しないモータによって回転軸75と共にローラ77
は時計回り方向へ回転させられる。そして、回転円板3
1上へ五百円硬貨Cを投入すると、回転円板31は五百
円硬貨Cを乗せて回転する。図3に示すように回転円板
31上で積み重なっている五百円硬貨Cは均し棒57に
接触して回転円板31の回転方向と逆方向へ弾かれ、五
百円硬貨Cが均される。
のまま五百円硬貨Cは外周側へ移動する。そして、図4
に示すように五百円硬貨Cの下面端部が始点Sから露出
部45に乗り上がり、この状態で回転円板31が回転す
ると、五百円硬貨Cは徐々に立たされる。即ち、回転円
板31は傾斜姿勢となっているので、回転するに従って
回転円板31の上面が五百円硬貨Cに対して下方向へ逃
げることになるが、五百円硬貨Cの下面端部は露出部4
5に乗り上がっているため、この乗り上がっている部分
が支点となって五百円硬貨Cが立たされることになる。
円硬貨Cは遠心力によって回転ボール17及び移送ガイ
ド41の内周面に摺接しながら回転円板31によって移
送させられる。そして、五百円硬貨Cが露出部45の始
点Sへ再度到達すると、露出部45上へガイドされ、図
5に示すように、回転円板31の最も高い位置から、乗
り移り点Pにおいて五百円硬貨Cは露出部45に乗り上
がる。回転円板31の最も高い位置において傾斜部39
は移送フランジ21に向かって下降するようになってい
るので、五百円硬貨Cは傾斜部39から露出部45へ下
降して乗り移る。従って、五百円硬貨Cの乗り移りをス
ムーズ、且つ確実に行うことができる。露出部45に乗
り移った五百円硬貨Cは回転ボール17の回転に従って
移送される。上記の五百円硬貨Cを立たせる動作及び立
った五百円硬貨Cを回転円板31から露出部45へ乗り
移らせる動作は、多数の五百円硬貨Cについて連続して
行われるため、図6に示すように多数の五百円硬貨Cが
露出部45上に並んだ状態となり、次々と移送されるこ
とになる。
硬貨Cが上下方向に二段に重なった場合には、上段の五
百円硬貨Cがワイパ63に接触して、仮想線で示すよう
に回転円板31上に落下する。さらに、露出部45上の
五百円硬貨Cはワイパ63の下方を通過し、規制プレー
ト42の下方を通って、ローラ77の手前に到達する。
そして、図8に示すように五百円硬貨Cが前後方向へ二
段に重なっている場合には、時計回り方向へ回転するロ
ーラ77によって五百円硬貨Cが弾き落とされる。前述
のようにローラ77と移送ガイド41との隙間は、五百
円硬貨Cの厚さ寸法より僅かに大きい2.2mmに設定
され、五百円硬貨C一枚だけが通過できるようになって
いるので、五百円硬貨Cが前後方向に二枚以上重なって
いる場合には、必ず一枚だけを残して弾かれる。ローラ
77と移送ガイド41との間を通過した五百円硬貨C
は、出口シュート46の通路48を通り、立った姿勢で
一列のまま装置外で出て、図示しない検査装置へ供給さ
れる。
備えられた検査装置の検査能力を超えないように、検査
装置への五百円硬貨Cの供給量が所定の値を超えた場合
には、検査装置からの命令によってエアシャッタ装置6
5が作動しエアノズル67からエアが放出される。エア
ノズル67から放出されたエアは穴69を通り、露出部
45に乗っている五百円硬貨Cを回転円板31上へ落下
させ、検査装置に対する五百円硬貨Cの供給量を減ら
す。
の間の寸法は、五百円硬貨の直径26.5mmより僅か
に大きい30.0mmであり、移送ガイド41とローラ
77との間の寸法は、五百円硬貨の厚さ寸法1.8mm
より僅かに大きい2.2mmに設定されている。日本国
の硬貨の直径は、百円硬貨がほぼ22.5mm、五十円
硬貨がほぼ20.8mm、十円硬貨がほぼ23.4m
m、五円硬貨がほぼ21.9mm、一円硬貨がほぼ1
9.9mmである。また、日本国硬貨の厚さ寸法は、百
円硬貨がほぼ1.7mm、五十円硬貨がほぼ1.7m
m、十円硬貨がほぼ1.5mm、五円硬貨がほぼ1.5
mm、一円硬貨がほぼ1.5mmである。
パ63との間の寸法を、五百円硬貨に合わせて設定して
おけば、いずれの日本国硬貨も上下方向へ二段に重なっ
ている場合は、露出部45とワイパ63との間を通過す
ることができない。また、移送ガイド41とローラ77
との間の寸法も同様に五百円硬貨に合わせて設定してお
けば、いずれの日本国硬貨も前後方向へ二段に重なって
いる場合には、移送ガイド41とローラ77との間を通
過することができない。よって、回転円板式の硬貨供給
装置1は、部品の交換をすることなく、日本国硬貨のい
ずれについても使用することができる。
上の硬貨を全て排出するための動作について説明する。
かかる動作は回転円板式の硬貨供給装置1の供給動作を
一旦終了する場合等に行われる。エアシリンダ88を駆
動しピストンロッド91を突出させ、支持軸87を時計
回りの方向へ回動させる。すると、支持軸87と共に開
閉ガイド83が実線で示す閉じた状態から仮想線で示す
ように開く。開閉ガイド83が開くと、回転円板31上
の五百円硬貨Cは開閉ガイド83にガイドされて移送フ
ランジ21へ移る。そして、移送フランジ21に乗って
移送され、シュートガイド板109にガイドされ、排出
シュート103へ入り、落下穴105から図示しない容
器内へ落下する。なお排出シュート103にはクッショ
ン板107が備えられているので、五百円硬貨Cがかな
りの勢いで衝突しても傷付くのを防止することができ
る。
ル93、97からエアが放出される。即ち、排出用ノズ
ル93は回転円板31上の五百円硬貨Cを外周縁側へ移
るように矢印で示す方向へエアを放出する。また五百円
硬貨Cを移送するためには上述のように五百円硬貨Cを
倒れた姿勢にしなくてはならないので、回転円板31上
で立った姿勢となっている五百円硬貨Cが倒れるように
矢印で示す方向へエアを放出する。
の硬貨供給装置111を示す。この回転円板式の硬貨供
給装置111は五百円硬貨Cを倒れた姿勢に整列して供
給するものである。この回転円板式の硬貨供給装置11
1は、上記した回転円板式の硬貨供給装置1とローラ7
7より下流の構造が異なるだけなので、異なる構造に関
してのみ説明し、同様の部分については回転板式の硬貨
供給装置1の説明で用いた符号を引用して、説明を省略
する。露出部45は途中で五百円硬貨Cが倒れることが
できる幅寸法の倒れ領域112となっている。即ち倒れ
領域112は五百円硬貨Cの直径より僅かに大きい幅寸
法となっている。この倒れ領域112は移送ガイド41
と閉鎖ガイド113とによって挟まれている。
は、露出部45上を立った姿勢で移送されてきた五百円
硬貨Cが倒れ領域112に入ると、移送ガイド41の支
持がなくなるので倒れて整列される。そして、倒れた姿
勢で移送フランジ21に乗って図示しないコンベアへ移
り、図示しない検査装置へ供給される。この回転円板式
の硬貨供給装置111では、硬貨どうしの重なりがない
ように立った姿勢に整列した後、倒れた姿勢とするの
で、硬貨どうしの重なりがなく倒れた姿勢に確実にする
ことができる。また、倒れた姿勢の硬貨を重ならないよ
う整列するよりも簡単且つ確実に整列を行うことが可能
である。
てきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設
計の変更などがあっても本発明に含まれる。例えば、上
記実施の形態では、硬貨を対象としたが、本発明はこれ
に限定されず、ゲーム用のコイン、機械部品等、物品と
して種々のものを対象とすることが可能である。また、
露出部45は途中部分から、幅寸法が一定となり、その
部分の幅寸法は五百円硬貨の厚さ寸法より僅かに大きく
設定されているが、本発明はこれに限定されず、五百円
硬貨の厚さ寸法と同じか或いは小さい寸法であっても、
五百円硬貨が乗ることができる寸法であればよい。
ば、回転円板から移送フランジへ物品がスムーズに乗り
移ることができるようになる。また、請求項2の発明に
よれば、回転円板上の物品を均すことができる。さら
に、請求項3の発明によれば、物品を立った状態に整列
することが可能となる。
に多段に重なった物品を一つ一つ単独になるよう規制す
ることができるようになる。請求項5、6の発明によれ
ば、前後方向に多段に重なった物品を、一つ一つ単独に
なるように規制することができるようになる。請求項7
の発明によれば、物品を倒れた姿勢で、且つ物品どうし
の重なりがないように確実に整列させることができるよ
うになる。請求項8の発明によれば、装置を一旦停止さ
せる場合等において、簡単且つ確実に回転円板上の物品
を排出することが可能となる。
給装置の縦断面図である。
給装置の平面図である。
給装置に搭載される均し棒及びその保持機構の斜視図で
ある。
給装置により硬貨を立たせる動作を示す斜視図である。
給装置の回転板から露出部へ硬貨が乗り移る動作を説明
する斜視図である。
給装置の露出部上を硬貨が移送される状態を示す図であ
る。
給装置のワイパによって上下方向へ多段に重なった硬貨
が規制される状態を示す斜視図である。
給装置の規制ローラ装置によって前後方向へ重なった硬
貨が規制される状態を示す平面図である。
給装置の規制ローラ装置によって前後方向へ重なった硬
貨が規制される状態を示す斜視図である。
供給装置の一部平面図である。
24)
に、請求項1 の発明は、上記開口から外側へ張り出した
物品移送フランジを有する回転ボールと、前記回転ボー
ル内に傾斜姿勢で配置された回転円板と、前記回転ボー
ルを回転自在に支持する回転ボール支持機構と、前記回
転ボールを回転させる回転ボール駆動機構と、前記回転
円板を回転させる回転円板駆動機構と、前記回転ボール
の上側開口に沿って配置される移送ガイドとを有し、前
記回転円板から前記移送フランジへ物品を乗り移らせ
て、物品を検査装置等へ供給する回転円板式の物品供給
装置において、前記移送フランジ上面の回転中心側の端
部は、物品が前記回転円板から前記物品移送フランジへ
乗り移る位置から前記回転ボールの回転方向へ向かって
徐々に幅寸法が大きくなるように前記移送ガイドから露
出し、且つ当該露出部は途中から、立った姿勢の物品が
乗ることができる幅寸法となり、前記露出部は出口に連
なる通路に連続していることを特徴とする回転円板式の
物品供給装置である。
転円板式の物品供給装置において、露出部の上方に突出
し、且つ前記露出部に対し物品の高さ寸法より僅かに大
きい寸法を開けて配置され、移送フランジ上で上下方向
へ多段に重なった物品を一段にする上下方向多段規制手
段を具備したことを特徴とする回転円板式の物品供給装
置である。
転円板式の物品供給装置において、移送ガイドに対向
し、且つ前記移送ガイドの内周面に対して物品の厚さ寸
法より僅かに大きい寸法を開けて配置され、移送フラン
ジ上で前後方向へ多段に重なった物品を一段にする前後
方向多段規制手段を具備したことを特徴とする回転円板
式の物品供給装置である。
後方向多段規制手段は、回転ボールの回転方向と逆方向
へ回転するローラであることを特徴とする回転円板式の
物品供給装置。
転円板式の物品供給装置において、露出部に連続して物
品が倒れることができる幅寸法の倒れ領域が設けられて
いることを特徴とする回転円板式の物品供給装置であ
る。
した回転円板式の物品供給装置のいずれかにおいて、移
送フランジ上に隙間を開けて配置される移送ガイドを開
いて回転円板上の物品を移送フランジ上へ移して排出す
る物品排出手段を具備することを特徴とする回転円板式
の物品供給装置である。
ば、物品を立った状態に整列することが可能となる。
に多段に重なった物品を一つ一つ単独になるよう規制す
ることができるようになる。請求項3,4の発明によれ
ば、前後方向に多段に重なった物品を、一つ一つ単独に
なるように規制することができるようになる。請求項5
の発明によれば、物品を倒れた姿勢で、且つ物品どうし
の重なりがないように確実に整列させることができるよ
うになる。請求項6の発明によれば、装置を一旦停止さ
せる場合等において、簡単且つ確実に回転円板上の物品
を排出することが可能となる。
Claims (8)
- 【請求項1】上側開口から外側へ張り出した物品移送フ
ランジを有する回転ボールと、前記回転ボール内に傾斜
姿勢で配置された回転円板と、前記回転ボールを回転自
在に支持する回転ボール支持機構と、前記回転ボールを
回転させる回転ボール駆動機構と、前記回転円板を回転
させる回転円板駆動機構とを有し、前記回転円板から前
記回転ボールの物品移送フランジへ物品を乗り移らせて
物品を移送し、検査装置等へ物品を供給する回転円板式
の物品供給装置において、前記回転円板の上面の外縁に
は、その全周にわたり外側へ向かって傾斜する傾斜部が
形成され、物品が前記回転円板から前記物品移送フラン
ジへ乗り移る位置で、前記傾斜部は物品移送フランジに
向かって下降することを特徴とする回転円板式の物品供
給装置。 - 【請求項2】上側開口から外側へ張り出した物品移送フ
ランジを有する回転ボールと、前記回転ボール内に傾斜
姿勢で配置された回転円板と、前記回転ボールを回転自
在に支持する回転ボール支持機構と、前記回転ボールを
回転させる回転ボール駆動機構と、前記回転円板を回転
させる回転円板駆動機構とを有し、前記回転円板から前
記物品移送フランジへ物品を乗り移らせて物品を移送
し、検査装置等へ物品を供給する回転円板式の物品供給
装置において、前記回転ボール内へ突出して配置され、
弾性体によって構成される物品均し部材を備えたことを
特徴とする回転円板式の物品供給装置。 - 【請求項3】上側開口から外側へ張り出した物品移送フ
ランジを有する回転ボールと、前記回転ボール内に傾斜
姿勢で配置された回転円板と、前記回転ボールを回転自
在に支持する回転ボール支持機構と、前記回転ボールを
回転させる回転ボール駆動機構と、前記回転円板を回転
させる回転円板駆動機構と、前記回転ボールの上側開口
に沿って配置される移送ガイドとを有し、前記回転円板
から前記移送フランジへ物品を乗り移らせて、物品を検
査装置等へ供給する回転円板式の物品供給装置におい
て、前記移送フランジ上面の回転中心側の端部は、物品
が前記回転円板から前記物品移送フランジへ乗り移る位
置から前記回転ボールの回転方向へ向かって徐々に幅寸
法が大きくなるように前記移送ガイドから露出し、且つ
当該露出部は途中から、立った姿勢の物品が乗ることが
できる幅寸法となり、前記露出部は出口に連なる通路に
連続していることを特徴とする回転円板式の物品供給装
置。 - 【請求項4】請求項3に記載した回転円板式の物品供給
装置において、露出部の上方に突出し、且つ前記露出部
に対し物品の高さ寸法より僅かに大きい寸法を開けて配
置され、移送フランジ上で上下方向へ多段に重なった物
品を一段にする上下方向多段規制手段を具備したことを
特徴とする回転円板式の物品供給装置。 - 【請求項5】請求項3に記載した回転円板式の物品供給
装置において、移送ガイドに対向し、且つ前記移送ガイ
ドの内周面に対して物品の厚さ寸法より僅かに大きい寸
法を開けて配置され、移送フランジ上で前後方向へ多段
に重なった物品を一段にする前後方向多段規制手段を具
備したことを特徴とする回転円板式の物品供給装置。 - 【請求項6】請求項5において、前後方向多段規制手段
は、回転ボールの回転方向と逆方向へ回転するローラで
あることを特徴とする回転円板式の物品供給装置。 - 【請求項7】請求項3に記載した回転円板式の物品供給
装置において、露出部に連続して物品が倒れることがで
きる幅寸法の倒れ領域が設けられていることを特徴とす
る回転円板式の物品供給装置。 - 【請求項8】請求項1から7に記載した回転円板式の物
品供給装置のいずれかにおいて、移送フランジ上に隙間
を開けて配置される移送ガイドを開いて回転円板上の物
品を移送フランジ上へ移して排出する物品排出手段を具
備することを特徴とする回転円板式の物品供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37254698A JP3174033B2 (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 回転円板式の物品供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP37254698A JP3174033B2 (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 回転円板式の物品供給装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000191129A true JP2000191129A (ja) | 2000-07-11 |
JP3174033B2 JP3174033B2 (ja) | 2001-06-11 |
Family
ID=18500628
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP37254698A Expired - Lifetime JP3174033B2 (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 回転円板式の物品供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3174033B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001348117A (ja) * | 2000-04-06 | 2001-12-18 | Shinko Electric Co Ltd | 部品姿勢選別装置 |
JP2006250602A (ja) * | 2005-03-09 | 2006-09-21 | Fuji Electric Holdings Co Ltd | 円板製品の検査装置、及び検査装置に適用される搬送装置 |
US11193762B2 (en) * | 2018-04-19 | 2021-12-07 | Mitutoyo Corporation | Rotary table and roundness measuring apparatus |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6363811B1 (ja) | 2017-09-29 | 2018-07-25 | アイリスオーヤマ株式会社 | サーキュレータ |
-
1998
- 1998-12-28 JP JP37254698A patent/JP3174033B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2001348117A (ja) * | 2000-04-06 | 2001-12-18 | Shinko Electric Co Ltd | 部品姿勢選別装置 |
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JP4632818B2 (ja) * | 2005-03-09 | 2011-02-16 | 富士電機ホールディングス株式会社 | 円板製品の検査装置、及び検査装置に適用される搬送装置 |
US11193762B2 (en) * | 2018-04-19 | 2021-12-07 | Mitutoyo Corporation | Rotary table and roundness measuring apparatus |
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---|---|
JP3174033B2 (ja) | 2001-06-11 |
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