JP2000189147A - 酒類及びその製造方法 - Google Patents

酒類及びその製造方法

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JP2000189147A
JP2000189147A JP37404198A JP37404198A JP2000189147A JP 2000189147 A JP2000189147 A JP 2000189147A JP 37404198 A JP37404198 A JP 37404198A JP 37404198 A JP37404198 A JP 37404198A JP 2000189147 A JP2000189147 A JP 2000189147A
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rice
protein
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aqueous solution
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JP37404198A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Sugiyama
宏 杉山
Sadasuke Shimada
禎祐 嶋田
Kazufumi Tsubaki
和文 椿
Kazuyuki Mogi
和之 茂木
Saburo Amano
三郎 天野
Takeo Kaneda
武夫 金田
Hiroto Abe
浩人 阿部
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ALLERGEN FREE TECHNOLOGY KENKY
ALLERGEN FREE TECHNOLOGY KENKYUSHO KK
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ALLERGEN FREE TECHNOLOGY KENKY
ALLERGEN FREE TECHNOLOGY KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大量の糠を生じさせることなく、芳醇でアレ
ルギー反応の起こりにくい酒類、及びそれを生産するこ
とのできる製造方法を提供する。 【解決手段】 前記酒類は、分子量33kDのタンパク
質の質量(A)に対する分子量60kDのタンパク質の
質量(B)の質量比(B/A)が4以上であるタンパク
質除去処理米を醗酵させることにより得られる。前記製
造方法は、分子量33kDのタンパク質の質量(A)に
対する分子量60kDのタンパク質の質量(B)の質量
比(B/A)が4以上であるタンパク質除去処理米を醗
酵させる工程を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酒類及びその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に醸造酒の製造に用いられる米とし
ては、うるち玄米又は醸造玄米が使用されており、特に
醸造用玄米は酒造好適米ともいわれ、酒作りを目的に開
発されてきた米である。醸造用玄米は、米粒が大きく、
心白が良いとされており、例えば、山田錦、美山錦、又
は五百万石等が醸造用の品種として知られている。玄米
の表層部及び胚芽には、タンパク質、脂肪、及び灰分が
比較的多量に含まれている。これらは、清酒の品質に大
きな影響を与え、いずれも味を劣化させたり、醗酵を阻
害したりするため、これらを除去することを目的とし
て、精米が行われている。例えば、一般酒で70%前
後、純米酒又は本醸造酒で70%以下、吟醸酒で60%
以下、大吟醸酒で50%以下というように、精米歩合の
基準が設けられている。精米の際に玄米から大量に削り
とられた部分は、糠と称され、その一部は、例えば、飼
料、食品、又はその他の工業原料として使用されてはい
るが 利用価値は低く、省資源の面からもできる限り生
じないことが望ましい。そこで、糠の発生を押さえるた
めに、酒造に適する新品種米の開発検討がなされている
一方で、精米歩合を90%程度としても、タンパク質、
脂肪、及び灰分の含有量の少ない米を得る方法が提案さ
れている。
【0003】例えば、特開昭50−100296号公報
には、精白米を有機溶剤で常温又は加熱処理した後に、
界面活性剤含有中性塩溶液又は酸で処理するか、タンパ
ク質分解酵素で処理することにより、精白米中の脂質、
タンパク質、及び金属を除去してから、醸造に供する方
法が開示されている。また、特開昭53−12199号
及び特開昭52−154597号各公報には、デンプン
質原料又は原料米にリパーゼを作用させた後に、醸造に
供する方法が開示されている。特開昭55−3769号
公報には、タンパク分解酵素又はデンプン液化酵素によ
り原料米からタンパク質を除去した後に、醸造に供する
方法が開示されている。特開平8−228755号公報
には、醸造原料米をエタノール−酢酸混合溶媒に浸漬す
ることにより、醸造原料米から脂肪を除去してから、醸
造に供する方法が開示されている。更に、特開昭63−
44860号公報には、アルカリイオン水によりうまみ
の流去を低減せしめた方法が、開示されている。
【0004】これらの方法では、精白による大量の糠の
発生を抑えることができると共に、タンパク質、脂肪、
又は灰分の含有量の少ない処理米を得ることができると
されているが、香又はコクの点で劣る欠点があった。一
方、近年、その増加傾向が顕著になってきたアレルギー
の発症を防ぐために、アレルゲンを低減化した食品が数
多く提案されている。しかし、酒については、未だその
ような提案はなされていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、前記従来技術の欠点を解消し、大量の糠を生じさせ
ることなく、芳醇でアレルギー反応の起こりにくい酒を
生産することのできる方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題は、本発明によ
る、分子量33kDのタンパク質の質量(A)に対する
分子量60kDのタンパク質の質量(B)の質量比(B
/A)が4以上であるタンパク質除去処理米を醗酵させ
る工程を含むことを特徴とする、酒類の製造方法により
解決することができる。また、本発明は、分子量33k
Dのタンパク質の質量(A)に対する分子量60kDの
タンパク質の質量(B)の質量比(B/A)が4以上で
あるタンパク質除去処理米を醗酵させることにより得ら
れることを特徴とする、酒類に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明においては、分子量33k
Dのタンパク質の質量(A)に対する分子量60kDの
タンパク質の質量(B)の質量比(B/A)が4以上で
あるタンパク質除去処理米を得るための原料米として、
玄米、又は前記玄米を精白することにより得られる精白
米を使用することができる。前記玄米としては、醸造用
玄米に限らず、任意の玄米を使用することができる。す
なわち、酒造好適米(例えば、山田錦、美山錦、又は五
百万石)の玄米を使用することもできるし、あるいは、
主に米飯として使用される米、例えば、うるち米、もち
米、又はインデディカ米の各玄米を使用することもでき
る。
【0008】原料米として精白米を使用する場合には、
前記精白米の精米歩合は特に限定されるものではない
が、精米歩合が75%以上である精白米を使用すること
が好ましい。なお、本明細書において「精米歩合」と
は、[精米後の(白米の)重量/原料玄米の重量]×1
00により定義される値であるが、精米していない場
合、すなわち、玄米の精米歩合は便宜上100%とす
る。
【0009】本発明においては、原料米として、精米歩
合が75%以上である原料米[精米歩合が75%以上
(但し、100%未満)である精白米と、玄米(精米歩
合は100%である)との両方が含まれる]を使用する
ことが好ましい。精米歩合が75%以上である原料米で
は、精米による大量の糠が生じないので、従来、糠の処
理に必要であったコストを削減させることができ、経済
的に有利である。また、精米歩合が75%以上である原
料米では、精米歩合が75%未満である精白米に比べ
て、分子量60kDのタンパク質及び分子量33kDの
タンパク質以外のタンパク質を含め、アレルゲンの要因
となるタンパク質の含量が高いので、本発明を実施した
場合の効果がより顕著に表われる。
【0010】本発明の酒類は、分子量33kDのタンパ
ク質の質量(A)に対する分子量60kDのタンパク質
の質量(B)の質量比(B/A)が4以上であるタンパ
ク質除去処理米を醗酵させることにより得ることができ
る。前記質量比が4未満であるタンパク質除去処理米を
醗酵させて得られた酒類では、香、コク、又はまろやか
さの点で劣っていたり、あるいは、アレルギー反応を起
こしたりすることがある。
【0011】本明細書において、「分子量33kDのタ
ンパク質」とは、ドデシル硫酸ナトリウム(以下、SD
Sと称することがある)−ポリアクリルアミドゲル電気
泳動(以下、SDS−PAGEと称することがある)に
より得られる泳動パターンにおいて、タンパク質マーカ
ーであるアルドラーゼ(分子量=42.4kD)のバン
ドと炭酸デヒドラターゼ(分子量=30kD)のバンド
とを基準として、数学的に求められる分子量32〜34
kDの領域にバンドが表われるタンパク質を意味し、
「分子量60kDのタンパク質」とは、ウシ血清アルブ
ミン(分子量=66.3kD)のバンドとタンパク質マ
ーカーであるアルドラーゼ(分子量=42.4kD)の
バンドとを基準として、数学的に求められる分子量57
〜61kDの領域にバンドが表われるタンパク質を意味
する。なお、前記のSDS−PAGEは、米の微粉砕物
を尿素水溶液で抽出して得られた抽出液に、界面活性剤
であるSDS及び還元剤(例えば、メルカプトエタノー
ル)を加えて調製した電気泳動用サンプルを用いて実施
し、その詳細な分離条件は、実施例において詳述する。
【0012】また、本明細書において、「分子量33k
Dのタンパク質に対する分子量60kDのタンパク質の
質量比」は、前記SDS−PAGEを実施した後のゲル
を銀染色し、得られた各タンパク質に相当するバンド
を、デジタルデータとしてコンピューターに取り込み、
画像解析により得られた各バンドの強度から算出された
ものを意味する。玄米を精白した直後の炊飯用精白米
(精白歩合75%)における前記質量比は、一般に0.
6〜0.3である。
【0013】本発明の酒類は、本発明による酒類の製造
方法により製造することができる。本発明による酒類の
製造方法は、分子量33kDのタンパク質の質量(A)
に対する分子量60kDのタンパク質の質量(B)の質
量比(B/A)が4以上であるタンパク質除去処理米を
醗酵させる工程を含む。
【0014】本発明による酒類の製造方法に使用する、
分子量33kDのタンパク質の質量に対する分子量60
kDのタンパク質の質量の質量比が4以上であるタンパ
ク質除去処理米は、例えば、原料米をアルカリ性水溶液
に接触させることによって得ることができる。以下、原
料米をアルカリ性水溶液に接触させる工程を「アルカリ
性水溶液接触工程」と称し、この工程により得られる処
理米を「アルカリ処理米」と称する。前記アルカリ性水
溶液のpHは、8.5〜13であることが好ましく、1
0〜12であることがより好ましい。pH濃度が8.5
未満であるか、あるいは、13を越えると、タンパク質
の除去効率が極端に低下することがある。
【0015】前記アルカリ性水溶液としては、例えば、
アルカリ金属(例えば、ナトリウム又はカリウム)若し
くはアルカリ土類金属(例えば、カルシウム又はマグネ
シウム)の水酸化物若しくはリン酸塩(リン酸水素塩も
含む)の水溶液、又はアンモニア水溶液を挙げることが
できる。アルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物
又はリン酸塩(リン酸水素塩も含む)としては、具体的
には、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水
酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、リン酸水素二ナ
トリウム、又はリン酸三ナトリウムを挙げることができ
る。これらの水溶液の内、アルカリ金属水酸化物の水溶
液を用いることが好ましく、水酸化ナトリウム水溶液を
用いることが特に好ましい。また、いわゆるアルカリイ
オン水(すなわち、電解質を含む水を膜で仕切り、両側
に直流電圧をかけた場合に、陽極側で得られる水)も、
前記アルカリ性水溶液として使用することができるが、
前記のアルカリ金属水酸化物などの水溶液の方が、コス
トが低い点で好ましい。
【0016】また、前記アルカリ性水溶液の濃度は、前
記pH範囲を満足する濃度である限り、特に限定される
ものではない。例えば、アルカリ金属水酸化物の水溶液
の場合には、その濃度は、好ましくは0.001〜5
M、より好ましくは0.02〜1Mである。濃度が0.
001M未満である場合には、タンパク質の除去効率が
極端に低下することがある。また、濃度が5Mを越える
場合にも、タンパク質の除去効率が極点に低下すること
があり、更にこの場合には、廃水処理に大量の酸を必要
とするため、好ましくない。
【0017】アルカリ性水溶液接触工程における接触時
間も、特に限定されるものではないが、20分間〜8時
間であることが好ましい。接触時間が20分間未満であ
ると、除去すべきタンパク質の除去が充分でないことが
あり、8時間を超えると、処理米が糊化することがあ
る。また、アルカリ性水溶液接触工程を実施する温度
も、特に限定されるものではないが、1〜40℃である
ことが好ましい。
【0018】アルカリ性水溶液接触工程は、常圧(1気
圧)で実施することもできるが、減圧下、好ましくは
0.3気圧〜0.9気圧で実施することができる。減圧
下でアルカリ性水溶液接触工程を実施すると、米粒内の
気泡が抜け、アルカリ水溶液の浸透が促進される点で好
ましい。また、減圧下でアルカリ性水溶液接触工程を実
施する場合には、圧力を下げる前に、先に加圧処理を実
施することもできる。すなわち、アルカリ性水溶液接触
工程を、最初は加圧下で実施し、次に、圧力を下げ、減
圧下で実施することができる。加圧時の圧力は、150
00気圧以下であることが好ましい。また、前記加圧処
理の時間は、5〜120分間であることが好ましい。
【0019】本発明による酒類の製造方法に使用する、
分子量33kDのタンパク質の質量に対する分子量60
kDのタンパク質の質量の質量比が4以上であるタンパ
ク質除去処理米は、例えば、前記のアルカリ性水溶液接
触工程により得ることができるが、アルカリ性水溶液接
触工程により得られたアルカリ処理米を、更に、(a)
塩水溶液に接触させる工程(以下、「塩水溶液接触工
程」と称し、この工程により得られる処理米を「塩処理
米」と称する)、(b)酸性水溶液に接触させる工程
(以下、「酸性水溶液接触工程」と称し、この工程によ
り得られる処理米を「酸処理米」と称する)、(c)デ
ンプン糖化酵素、タンパク質分解酵素、タンパク質転移
酵素、及び脂質分解酵素からなる群から選んだ少なくと
も1以上の酵素に接触させる工程(以下、「酵素接触工
程」と称し、この工程により得られる処理米を「酵素処
理米」と称する)、並びに(d)微生物に接触させる工
程(以下、「微生物接触工程」と称し、この工程により
得られる処理米を「微生物処理米」と称する)からなる
群から選んだ少なくとも1以上の工程により処理するこ
とが好ましい。
【0020】前記塩水溶液接触工程、酸性水溶液接触工
程、前記酵素接触工程、又は前記微生物接触工程を実施
する際の圧力は、特に限定されるものではないが、加圧
下又は減圧下で実施することもできるし、あるいは、常
圧で実施することもできる。例えば、前記アルカリ性水
溶液接触工程を減圧下で実施した場合には、常圧に戻し
てから、前記塩水溶液接触工程、酸性水溶液接触工程、
前記酵素接触工程、又は前記微生物接触工程を実施する
ことができる。
【0021】前記の塩水溶液接触工程で用いることので
きる塩水溶液は、水に溶解した際に中性又は弱アルカリ
性を示す塩の水溶液である限り、特に限定されるもので
はなく、例えば、アルカリ金属(例えば、ナトリウム又
はカリウム)又はアルカリ土類金属(例えば、カルシウ
ム又はマグネシウム)の塩化物、硫酸塩、酢酸塩、クエ
ン酸塩、又は炭酸塩(炭酸水素塩も含む)等の水溶液を
挙げることができ、具体的には、例えば、塩化ナトリウ
ム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウ
ム、硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリ
ウム、酢酸ナトリウム、又はクエン酸ナトリウムが好ま
しく、塩化ナトリウムが特に好ましい。前記塩水溶液に
おける塩の濃度は、0.001M〜5Mであることが好
ましい。0.001M未満であるか、あるいは、5Mを
越えると、タンパク質の除去効率が極端に低下すること
がある。
【0022】前記塩水溶液接触工程における接触時間
も、特に限定されるものではないが、10分〜4時間で
あることが好ましい。また、前記塩水溶液接触工程を実
施する温度も、特に限定されるものではないが、5〜5
0℃であることが好ましい。前記塩水溶液接触工程を実
施することにより、芳醇性が向上した酒を得ることがで
きる。
【0023】前記の酸性水溶液接触工程で用いることの
できる酸性水溶液としては、無機酸又は有機酸の水溶液
を挙げることができる。前記無機酸としては、例えば、
塩酸又は硫酸を使用することができ、前記有機酸として
は、例えば、酢酸、リン酸、又はクエン酸を使用するこ
とができる。前記酸性水溶液のpHは、1〜5であるこ
とが好ましい。また、酸性水溶液における無機酸又は有
機酸の濃度は、前記pH範囲を満足する濃度である限
り、特に限定されるものではなく、好ましくは0.00
1〜5Mである。
【0024】前記酸性水溶液接触工程における接触時間
も、特に限定されるものではないが、10分〜4時間で
あることが好ましい。また、前記酸性水溶液接触工程を
実施する温度も、特に限定されるものではないが、5〜
50℃であることが好ましい。前記酸性水溶液接触工程
を実施することにより、芳醇性が向上した酒を得ること
ができる。
【0025】前記酵素接触工程で用いることのできるデ
ンプン糖化酵素としては、例えば、α−アミラーゼ又は
βアミラーゼを挙げることができる。また、タンパク質
分解酵素としては、例えば、パパイン、トリプシン、ペ
プシン、アクチナーゼ、α−キモトリプシン、ブロメラ
イン、又はコラゲナーゼを挙げることができ、タンパク
質転移酵素としては、例えば、トランスグルタミナーゼ
を挙げることができ、そして、脂質分解酵素としては、
例えば、リパーゼを挙げることができる。また、前記酵
素接触工程では、デンプン糖化酵素、タンパク質分解酵
素、タンパク質転移酵素、及び脂質分解酵素からなる群
から選んだ1又はそれ以上の酵素を使用することができ
るので、前記群から選んだ2以上の酵素の混合物、例え
ば、膵臓から分泌され、各種の酵素(主として、α−ア
ミラーゼ、トリプシン、及びリパーゼ)の混合物である
パンクレアチンを使用することもできる。
【0026】前記酵素接触工程で使用する酵素量は、特
に限定されるものではないが、処理する米1g当たり1
〜5000単位(1単位は、基質又は反応部位1μmo
lを1分間に生成させる酵素量)であることができる。
酵素との反応温度及び反応pHは、酵素の活性範囲であ
れば特に限定されないが、例えば、温度は5〜50℃で
あることができ、pHは5〜8であることができる。酵
素との接触時間(反応時間)も、特に限定されないが、
例えば、10分間〜8時間であることができる。前記酵
素接触工程を実施することにより、芳醇性が向上した酒
を得ることができる。
【0027】前記微生物接触工程で用いることのできる
微生物としては、例えば、乳酸菌、酢酸菌、麹カビ、又
は紅麹を挙げることができる。これらの微生物の栄養源
として、例えば、グルコース、シュークロース、マルト
ース、及び/又はフルクトースを適宜添加することがで
きる。
【0028】前記微生物接触工程で使用する微生物量
は、特に限定されないが、処理する米1kg当たり10
2〜10100個であることができる。微生物との反応温度
及び反応pHは、微生物中の酵素の活性範囲であれば特
に限定されないが、温度は15〜45℃であることがで
き、pHは5〜8であることができる。微生物との接触
時間(反応時間)も、特に限定されないが、例えば、3
〜24時間であることができる。前記微生物接触工程を
実施することにより、芳醇性が向上した酒を得ることが
できる。
【0029】アルカリ性水溶液接触工程の後に実施する
ことのできる塩水溶液接触工程、酸性水溶液接触工程、
酵素接触工程、及び/又は微生物接触工程は、いずれか
1工程のみを実施することもできるし、4工程の内、2
工程又は3工程を選んで実施することもできるし、ある
いは、4工程すべてを実施することもできる。
【0030】本発明による酒類の製造方法においては、
このようにして得られた分子量33kDのタンパク質の
質量に対する分子量60kDのタンパク質の質量の質量
比が4以上であるタンパク質除去処理米を使用すること
以外は、従来公知の方法に従って、順次、蒸煮工程及び
醗酵工程を実施することができる。例えば、分子量33
kDのタンパク質の質量に対する分子量60kDのタン
パク質の質量の質量比が4以上であるタンパク質除去処
理米を蒸煮し、酒母及び水を加えることにより、初添仕
込の醪を形成し、適宜、櫂入れを行いながら、仲添仕込
及び留添仕込として、醪の米総量をそれぞれ増加させた
後に、アルコール醗酵を行わせ、圧搾・固液分離して清
酒とすることができる。
【0031】アルカリ性水溶液接触工程と、場合により
実施することのできる前記工程(a)、前記工程
(b)、前記工程(c)、及び/又は前記工程(d)と
を経て得られた処理米は、例えば、水に浸漬する等の方
法により、前記各工程で使用した塩、酵素、及び/又は
微生物、並びに原料米からの抽出物を充分に除いてか
ら、次の蒸煮工程に用いることが好ましい。なお、この
場合に、直ちに蒸煮工程に付すこともできるが、例え
ば、冷凍、乾燥、又は冷蔵等の方法により、一時保存す
ることもできる。
【0032】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、これらは本発明の範囲を限定するものではな
い。
【処理米調製例1】(1)アルカリ性水溶液処理米E1
の調製 30℃且つ常圧(1気圧)下において、うるち米(精米
歩合=90%)30kgに0.1M水酸化ナトリウム水
溶液120kgを加えた後に、0.91気圧まで減圧し
て、時々攪拌しながら2時間置いた。2時間経過した後
に、常圧に戻してから、水酸化ナトリウム溶液を排出
し、0.1N塩酸100リットルを加え、更に2時間浸
漬した。次に、流速2リットル/分の流水(水道水)中
に移し、時々攪拌しながら、更に6時間浸漬し、処理米
E1を得た。米を浸漬していた水道水の6時間後のpH
は6.8であった。
【0033】(2)アルカリ性水溶液処理米E2〜E4
の調製 減圧時の圧力を、0.91気圧にした代わりに、0.6
7気圧、0.8気圧、又は0.93気圧にしたこと以外
は、前記処理米調製例1(1)に記載の手順をそのまま
繰り返すことにより、処理米E2、処理米E3、及び処
理米E4をそれぞれ得た。
【0034】(3)処理米における米タンパク質の質量
比の分析 前記処理米調製例1(1)及び(2)で得られた各処理
米について、以下に示す手順に従って、分子量33kD
のタンパク質の質量に対する分子量60kDのタンパク
質の質量の質量比を、SDS−PAGEにより分析し
た。すなわち、各処理米の微粉砕物0.5gに4M尿素
10mlを加え、室温で2時間攪拌抽出した。遠心分離
(10000G,20分間)により固液分離し、抽出液
を得た。得られた抽出液とSDS化試薬[組成:2%S
DS、30%グリセリン、10%2−メルカプトエタノ
ール、及び0.01%ブロモフェノールブルーを含む
0.25MトリスHCl(pH6.8);第一化学薬品
株式会社製]とを等量混合し、100℃で2分間加熱し
てSDS−PAGE用の試料を調製した。SDS−PA
GE用の各試料15μlを、アクリルアミド濃度10〜
20%のグラジエントSDS−ポリアクリルアミドゲル
(マルチゲル10/20;第一化学薬品社製)を用い
て、40mAで60分間電気泳動した。なお、タンパク
質分子量マーカーとしては、ホスホリラーゼb(分子量
=97.4kD)、ウシ血清アルブミン(分子量=6
6.3kD)、アルドラーゼ(分子量=42.4k
D)、炭酸デヒドラターゼ(分子量=30kD)、トリ
プシンインヒビター(分子量=20.1kD)、及びリ
ゾチーム(分子量=14.4kD)の混合物(「第一」
・III;第一化学薬品社製)を用い、これを試料と同時
に電気泳動した。
【0035】電気泳動後のゲルを銀染色キット(銀染色
IIキットワコー;和光純薬工業製)により染色し、CC
Dカメラにより画像としてパソコンに取り込み、パター
ン解析ソフト(デンシトグラフ;アトー株式会社製)に
より、分離したバンドの強度(すなわち、タンパク質
量)及び分子量をそれぞれ求めた。結果を表1に示す。
表1において、「減圧時の気圧」の単位は「気圧(at
om)」である。
【0036】
【処理米調製例2】(1)アルカリ性水溶液処理米E5
及びE6の調製 常圧から0.91気圧まで減圧した代わりに、常圧から
1200気圧又は15気圧まで加圧し、そのまま15分
間保持した後に、0.8気圧まで減圧したこと以外は、
前記処理米調製例1(1)に記載の手順をそのまま繰り
返すことにより、処理米E5及び処理米E6をそれぞれ
得た。
【0037】(2)処理米における米タンパク質の質量
比の分析 前記処理米調製例2(1)で得られた各処理米を使用し
たこと以外は、前記処理米調製例1(3)に記載の手順
をそのまま繰り返すことにより、米タンパク質の質量比
を決定した。結果を表1に示す。
【0038】
【比較用処理米調製例1】(1)比較用アルカリ性水溶
液処理米C1及びC2の調製 減圧時の圧力を、0.91気圧にした代わりに、0.2
8気圧にしたこと以外は、前記処理米調製例1(1)に
記載の手順をそのまま繰り返すことにより、比較用処理
米C1を得た。また、減圧を行なわず、常圧(1気圧)
下で実施したこと以外は、前記処理米調製例1(1)に
記載の手順をそのまま繰り返すことにより、比較用処理
米C2を得た。
【0039】(2)処理米における米タンパク質の質量
比の分析 前記比較用処理米調製例1(1)で得られた各処理米を
使用したこと以外は、前記処理米調製例1(3)に記載
の手順をそのまま繰り返すことにより、米タンパク質の
質量比を決定した。結果を表1に示す。
【0040】
【表1】 減圧時の タンパク質量 質量比 米 気圧 60kD 33kD (60kD/33kD) [処理米調製例] E1 0.91 1035 257 4.01 E2 0.67 1048 190 5.52 E3 0.8 859 92 9.34 E4 0.93 1169 248 4.71 E5 0.8 836 129 6.46 E6 0.8 1121 193 5.8 [比較用処理米調製例] C1 0.28 819 224 3.66 C2 − 1110 439 2.53
【0041】
【実施例1】《清酒の製造》前記処理米調製例1及び2
並びに比較用処理米調製例1で得られた各処理米を用い
て、以下に示す手順で、清酒を製造した。その概略を示
すと、各処理米を蒸煮し、酒母及び水を加えることによ
り、初添仕込の醪を形成した。以後、攪拌棒を用いて適
宜、撹拌し、醗酵を助けるようにする「櫂入れ」を行い
ながら、仲添仕込及び留添仕込として、醪の米総量をそ
れぞれ増加させた後に、アルコール醗酵を行わせ、圧搾
・固液分離して清酒とした。以下、具体的な手順を示
す。
【0042】前記処理米調製例1及び2並びに比較用処
理米調製例1で得られた各処理米を蒸煮し、得られた蒸
米20kgに、酒母12kgと麹米3.6kgと水25
リットルとを加え、初添仕込の醪とし、15℃において
4日間放置した。この間、攪拌棒を用いて、適宜、撹拌
し、醗酵を助けるようにした。次に、4日間放置した初
添仕込の醪に、麹米9.4kgと汲水56リットルとを
加えた。これとは別に、蒸煮した後に冷却しておいた各
処理米37.6kgを、前記初添仕込の醪に更に加え、
仲添仕込の醪とした。櫂入れを行いながら、更に2日間
放置したところで、麹米17.6kgと汲水98.4リ
ットルとを前記仲添仕込の醪に加えた。これとは別に、
蒸煮した後に冷却しておいた各処理米70.4kgを、
前記仲添仕込の醪に更に加え、留添仕込の醪とした。こ
の間は、温度を15℃に保った。以後、適宜、櫂入れを
行いながら、適温(15℃)を維持し、アルコール醗酵
を20日間行わせ、酒(濁酒)を得、その後、圧搾・固
液分離して清酒を得た。なお、前記麹米は、各処理米を
蒸煮し、冷却した後に、種麹を加えて、湿度97%及び
温度30℃〜40℃の条件下で40時間ねかせることに
より、製麹した。
【0043】
【実施例2】《清酒の官能検査》前記実施例1で得られ
た清酒を、以下の手順に従って、21人の官能検査によ
り検定した。すなわち、各人について清酒20mlずつ
を口に含み、その香、コク、及び口当たりのまろやかさ
について5点満点で5段階評価し、その平均値を算出し
た。その結果を表2に示す。表2及び後述する表3にお
ける「無処理」は、30℃且つ常圧(1気圧)下におい
て、うるち米(精米歩合=90%)30kgに水120
kgを加えた後に、0.1気圧まで減圧して、時々攪拌
しながら2時間置き、続いて、常圧に戻し、撹拌しなが
ら更に2時間浸漬し、次に、流速2リットル/分の流水
(水道水)中に移し、時々攪拌しながら、更に6時間浸
漬して得られた米を意味する。表2の結果から明らかな
ように、本発明の製造方法により得られた清酒は、その
香、コク、及び口当たりのまろやかさとも良好になるこ
とが判明した。
【0044】
【表2】米 香 コク まろやかさ [処理米調製例] E1 4.9 5 4.8 E2 4.8 4.9 4.9 E3 4.1 4.6 4.7 E4 4.9 5 4.5 E5 4.7 4.3 4.6 E6 4.8 4.8 5 [比較用処理米調製例] C1 3.3 3.3 3.5 C2 3.1 3.8 3.4無処理 3 3.3 3.7
【0045】
【実施例3】《濁酒のアレルゲン性検定》前記実施例1
で得られた濁酒について、以下に示す手順に従って、固
相酵素免疫測定方法(ELISA法)によりアレルゲン
性検定を行なった。すなわち、前記実施例1で得られた
濁酒を水に対して2時間透析し、凍結乾燥した後に、粉
砕し、粉末サンプルとした。各粉未サンプル1gにリン
酸緩衝生理食塩水(以下、PBSと略称する)を加え、
1時間、ローテーターにより回転撹拌抽出した。遠心分
離後の上清をPBSで100倍に希釈して得られた希釈
液100μlを、ELISA用プレート(IMUNO
PLATE MAXISORP;NUNC社製)に添加
した。4℃で1晩静置することにより、ELISA用プ
レートに抗原を結合させた。続いて、ELISA洗浄液
[0.05%ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモ
ノラウレートを含むリン酸緩衝生理食塩水(以下、PB
S−Tと略称する)]で前記ELISA用プレートを3
回洗浄し、2%ウシ血清アルブミン(以下、BSAと略
称する)200μl/ウェルでブロッキングし、37℃
にて2時間静置した後、PBS−TでELISA用プレ
ートを洗浄した。
【0046】米アレルギー患者より得た血清を1%BS
Aを含むPBS(以下、BSA−PBSと略称する)で
10倍に希釈し、その希釈液50μl/ウェルを前記E
LISA用プレートに添加し、一昼夜4℃にて確認させ
た。PBS−TでELISA用プレートを5回洗浄した
後、ビオチン結合抗ヒトIgE抗体(ベクター社製)を
0.2%BSA−PBS−Tで2500倍に希釈し、そ
の希釈液50μl/ウェルを前記ELISA用プレート
に添加し、2時間静置した後、PBS−TでELISA
用プレートを5回洗浄した。次いで、アビジン結合ペル
オキシダーゼ(ベーリンガー社製)を0.2%PBS−
Tで4000倍に希釈し、その希釈液50μl/ウェル
を前記ELISA用プレートに添加し、1時間37℃に
て放置した後、PBS−TでELISA用プレートを5
回洗浄した。基質溶液[オルト−フェニレンジアミン4
mg,過酸化水素5μl,及びリン酸−クエン酸緩衝液
(0.1Mクエン酸−水和物及び0.2Mリン酸でpH
5.0に調製したもの)10mlの混合溶液]100μ
lをELISA用プレートに添加し、30分経過した
後、2M硫酸40μl/ウェルをELISA用プレート
に添加し、反応を停止させた。
【0047】プレートリーダー(バイオラッド社製)で
490nmの吸光度を測定し、その結果を表3に示す。
表3では、吸光度が0.03未満である場合を「−」で
示し、以下、同様に、0.03以上0.06未満を
「±」で、0.06以上0.20未満を「+」で、0.
20以上1.00未満を「++」で、1.00以上を
「+++」で示す。表3の結果から明らかなように、本
発明の製造方法により得られた濁酒は、アレルギー反応
を起こしにくいことが判明した。
【0048】
【表3】 米 患者A 患者B 患者C 患者D 患者E [処理米調製例] E1 − − − − − E2 − − − − − E3 − − − − − E4 − − − − − E5 − − − − − E6 − − − − − [比較用処理米調製例] C1 ± ± ± ± ± C2 ± ± ± ± ±無処理 +++ +++ +++ +++ +++
【0049】
【発明の効果】本発明方法によれば、芳醇でアレルギー
反応の起こりにくい酒を生産することができる。また、
本発明方法によれば、大量の糠を生じさせることがない
ので、従来、糠の処理に必要であったコストを削減する
ことができ、経済的である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 嶋田 禎祐 東京都荒川区東尾久8丁目4番1号 株式 会社アレルゲンフリー・テクノロジー研究 所内 (72)発明者 椿 和文 東京都荒川区東尾久8丁目4番1号 株式 会社アレルゲンフリー・テクノロジー研究 所内 (72)発明者 茂木 和之 東京都荒川区東尾久8丁目4番1号 株式 会社アレルゲンフリー・テクノロジー研究 所内 (72)発明者 天野 三郎 東京都荒川区東尾久8丁目4番1号 株式 会社アレルゲンフリー・テクノロジー研究 所内 (72)発明者 金田 武夫 東京都荒川区東尾久8丁目4番1号 株式 会社アレルゲンフリー・テクノロジー研究 所内 (72)発明者 阿部 浩人 東京都荒川区東尾久8丁目4番1号 株式 会社アレルゲンフリー・テクノロジー研究 所内 Fターム(参考) 4B015 AG02 CG02 CG17 DP04 DP05 DP11 GG02 GG14 GG15 NG02 NG14 4B018 LB08 LE06 MD49 ME07 MF10 MF11 MF12 MF13 MF14

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子量33kDのタンパク質の質量
    (A)に対する分子量60kDのタンパク質の質量
    (B)の質量比(B/A)が4以上であるタンパク質除
    去処理米を醗酵させることにより得られることを特徴と
    する、酒類。
  2. 【請求項2】 分子量33kDのタンパク質の質量
    (A)に対する分子量60kDのタンパク質の質量
    (B)の質量比(B/A)が4以上であるタンパク質除
    去処理米を醗酵させる工程を含むことを特徴とする、酒
    類の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記タンパク質除去処理米が、原料米を
    アルカリ性水溶液に接触させる工程により得られる、請
    求項2に記載の酒類の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記のアルカリ性水溶液接触工程の後
    に、更に、(a)塩水溶液に接触させる工程、(b)酸
    性水溶液に接触させる工程、(c)デンプン糖化酵素、
    タンパク質分解酵素、タンパク質転移酵素、及び脂質分
    解酵素からなる群から選んだ少なくとも1以上の酵素に
    接触させる工程、並びに(d)微生物に接触させる工程
    からなる群から選んだ少なくとも1以上の工程を実施す
    る、請求項3に記載の酒類の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記アルカリ性水溶液接触工程を、0.
    3気圧〜0.9気圧の減圧下で実施する、請求項3又は
    4に記載の酒類の製造方法。
  6. 【請求項6】 原料米の精米歩合が75%以上である、
    請求項3〜5のいずれか一項に記載の酒類の製造方法。
  7. 【請求項7】 分子量33kDのタンパク質の質量
    (A)に対する分子量60kDのタンパク質の質量
    (B)の質量比(B/A)が4以上である、酒類製造用
    タンパク質除去処理米。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002345450A (ja) * 2001-05-30 2002-12-03 Denen Kurimoto Shuzo Kk 焼酎及びその製造法
JP7369484B1 (ja) 2022-12-30 2023-10-26 加藤嘉八郎酒造株式会社 清酒の製造方法、および清酒

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JP2002345450A (ja) * 2001-05-30 2002-12-03 Denen Kurimoto Shuzo Kk 焼酎及びその製造法
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