JP2000189054A - 果汁入りウ―ロン茶 - Google Patents

果汁入りウ―ロン茶

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JP2000189054A
JP2000189054A JP10368652A JP36865298A JP2000189054A JP 2000189054 A JP2000189054 A JP 2000189054A JP 10368652 A JP10368652 A JP 10368652A JP 36865298 A JP36865298 A JP 36865298A JP 2000189054 A JP2000189054 A JP 2000189054A
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juice
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fruit
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Mamoru Tomita
守 冨田
Kazuyoshi Toyama
一吉 外山
Keiji Iwatsuki
慧二 岩附
Noboru Otani
昇 大谷
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Morinaga Milk Industry Co Ltd
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Morinaga Milk Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウーロン茶の風味が一層改良された果汁入り
ウーロン茶を提供する。 【解決手段】 ウーロン茶の抽出液と果実の搾汁液であ
る果汁とを混合してなる果汁入りウーロン茶であり、果
汁の含有率が、1〜30重量%であること、果汁が、糖
度をBrix6〜14°及び酸含量を0.2〜5重量%
の範囲に調整されたものであること、並びに果汁が、糖
酸比を2〜20に調整されたものであることを望ましい
態様としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、果汁入りウーロン
茶に関するものである。詳しくは、本発明は、ウーロン
茶の抽出液と果実の搾汁液である果汁とを混合すること
から、ウーロン茶に含有されるインドール等による好ま
しくない風味がマスキングされ、風味が改良された果汁
入りウーロン茶に関するものである。
【0002】尚、本明細書において、百分率(%)の表
示は、特に断りのない限り重量による値である。
【0003】
【従来の技術】従来、ウーロン茶の風味改良方法として
は、オレンジの皮である陣皮の抽出液をウーロン茶の抽
出液と混合することが知られていた[特開平7−255
437号公報(以下、従来技術1と記載する。)。]。
【0004】一方、ウーロン茶と他の飲料の抽出成分を
混合した飲料の製造法としては、粉砕したコーヒー豆及
びウーロン茶の葉を抽出し、コーヒーの抽出成分とウー
ロン茶の抽出成分を混合した風味のよいコーヒー飲料が
知られていた[特開平1−104130号公報(以下、
従来技術2と記載する。)]。
【0005】しかしながら、これらの従来技術には、次
に記載するとおりの不都合があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術1に開示
されるとおり、従来の技術に開示されるとおり、ウーロ
ン茶の風味改良の目的で、陣皮、いわゆる果実の果皮の
抽出液をウーロン茶の抽出液と混合することは公知であ
ったが、陣皮の抽出液のBrixは0.1未満であっ
て、その成分は稀薄であり、ウーロン茶に含有される好
ましくない風味が完全にはマスキングされないという問
題点を有していた。
【0007】また、前記従来技術2に開示されていると
おり、ウーロン茶と他の飲料の抽出成分を混合した飲料
として、ウーロン茶と、ウーロン茶に比較して強いフレ
ーバーを有するコーヒーの抽出成分を混合し、主成分で
あるコーヒーの風味を改良することは公知であったが、
ウーロン茶の風味改良方法については開示されていなか
った。
【0008】更に、従来、果実の果皮の抽出液とは異な
り高いBrixの値を有し、特有の強いフレーバーを有
する果実の搾汁液である果汁と、ウーロン茶の抽出液と
を混合すると、ウーロン茶の風味に悪影響を及ぼすこと
なく、ウーロン茶の風味を一層引き立たせて、果実の果
皮の抽出液と混合した場合に比較して、ウーロン茶の風
味が一層改良されることは、一切知られておらず、予測
することもできなかった。
【0009】本発明者らは、前記従来技術に鑑みて、ウ
ーロン茶の抽出液と果実の搾汁液である果汁とを混合す
ることにより、ウーロン茶に含有される好ましくない風
味がマスキングされ、風味が改良されることを見い出
し、本発明を完成した。
【0010】本発明の目的は、従来技術に比較して、ウ
ーロン茶の風味が一層改良された果汁入りウーロン茶を
提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明は、ウーロン茶の抽出液と果実の搾汁液である果汁と
を混合してなる果汁入りウーロン茶であり、果汁の含有
率が、1〜30%であること(以下、態様1と記載す
る。)、果汁が、糖度をBrix6〜14°及び酸含量
を0.2〜5%の範囲に調整されたものであること(以
下、態様2と記載する。)、並びに果汁が、糖酸比を2
〜20に調整されたものであること(以下、態様3と記
載する。)を望ましい態様としてもいる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明について詳細に説明
する。
【0013】本発明に使用するウーロン茶原料は、ウー
ロン茶を抽出できるものであればいずれであってもよ
く、半発酵茶中の発酵(委凋)操作の中程度(発酵度2
0〜70%)のウーロン茶葉であり、具体的には鉄観
音、水仙、色種、黄金桂、文山、大紅梅、北埔等の銘柄
を例示することができる。
【0014】本発明において、ウーロン茶原料からのウ
ーロン茶の抽出液の調製は、ウーロン茶原料から、ウー
ロン茶の抽出液を抽出できる方法であればいずれであっ
てもよく、80℃乃至100℃の温度の熱水による抽出
等を例示することができるが、風味の良いウーロン茶の
抽出液を調製するためには、ウーロン茶原料2〜3重量
部に対して、100重量部の80℃乃至100℃の温度
の熱水を使用して抽出を行うことが望ましい。尚、一層
風味の良いウーロン茶の抽出液を調製するためには、抽
出の第一工程において熱水で洗茶を行い、抽出時には十
分に蒸らすことが望ましい。
【0015】本発明のウーロン茶原料の抽出に使用され
る装置は、ウーロン茶原料から、ウーロン茶の抽出液を
抽出できる装置であればいずれであってもよく、具体的
には、浸漬式抽出機(例えば、森永乳業社製等。)等を
例示することができる。
【0016】本発明に使用する果汁は、果実の搾汁液で
あればいずれであってもよく、具体的には、マスカッ
ト、コンコード、キャンベル、デラウェア、巨峰等のブ
ドウ類、ブルーベリー、クランベリー、クロスグリ、ア
カスグリ等のベリー類、レイシ等の果汁を例示すること
ができるが、ウーロン茶のフレーバーと果実のフレーバ
ーの相性を考慮するとマスカット、クロスグリ、又はレ
イシの果汁が望ましく、また、本発明が果実のフレーバ
ーを利用する発明であることを考慮すると、濃縮果汁よ
りもストレート果汁が望ましい。
【0017】また、本発明の態様1に示すとおり、ウー
ロン茶の風味に悪影響を及ぼすことない果汁の含有率
は、果汁入りウーロン茶に対して1〜30%であること
が望ましい。
【0018】更に、本発明の態様2に示すとおり、ウー
ロン茶の風味が一層改良された果汁入りウーロン茶を調
製するためには、果汁が、糖度をBrix6〜14°及
び酸含量を0.2〜5%の範囲に調整されたものである
ことが望ましい。尚、糖度及び酸含量の調整は、糖度及
び酸含量の異なる同一種又は異種の果汁を適宜混合して
調整することができるが、果汁に対して、果糖、砂糖、
ブドウ糖、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、ラフ
ィノーズ等の糖類、又はクエン酸、リンゴ酸、酒石酸等
の有機酸類を添加して調整することもできる。
【0019】また、本発明の態様3に示すとおり、ウー
ロン茶の風味がより一層改良された果汁入りウーロン茶
を調製するためには、果汁が、糖度/酸含量を示す糖酸
比を2〜20に調整されたものであることが望ましい。
【0020】本発明の果汁入りウーロン茶の調製におい
て、ウーロン茶の抽出液と果実の搾汁液である果汁とを
混合は、常法により、攪拌機付きの混合タンク中で攪拌
機により混合することができる。
【0021】本発明の果汁入りウーロン茶の殺菌は、原
材料等に由来して当該食品中に存在し、かつ、発育し得
る微生物を死滅させるのに十分な効力を有する殺菌方法
と同等以上の殺菌効果を有する方法であればいずれであ
ってもよく、加熱殺菌方法、放射線殺菌方法、濾過除菌
方法等を例示することができる。
【0022】尚、果汁入りウーロン茶の加熱殺菌方法
は、具体的には、高温短時間殺菌(HTST)、超高温
加熱殺菌(UHT)等である。
【0023】また、果汁入りウーロン茶の加熱殺菌方法
に使用される装置は、具体的には、高温短時間殺菌(H
TST)装置、超高温加熱殺菌(UHT)装置等を例示
することができ、市販のプレート式超高温加熱殺菌(U
HT)装置(例えば、森永エンジニアリング社製等。)
を使用することができる。
【0024】本発明の果汁入りウーロン茶において、容
器への充填は、常法により、瓶詰機、紙容器充填機等を
使用して、容器に充填することにより行うことが可能で
あり、これによりチルド飲料を製造することができる
が、果汁入りウーロン茶の殺菌効果を維持するために
は、前記のとおり、果汁入りウーロン茶乳成分を殺菌し
たのち、無菌的に容器に充填することにより、無菌飲料
を製造することが望ましい。
【0025】また、無菌的に容器に充填するために使用
される装置は、具体的には、無菌充填装置(例えば、テ
トラパック社製等。)を例示することができる。
【0026】また、本発明の果汁入りウーロン茶は、ウ
ーロン茶本来の風味に影響を及ぼさない範囲で、必要に
応じてその他の成分として、甘味料、増粘多糖類、蛋白
質、アミノ酸、有機酸、ビタミン、無機塩類、pH調整
剤、香料、着色料等を添加することもできる。
【0027】その他の成分は、ウーロン茶の抽出液及び
果汁と共に混合し、前記殺菌方法に従って、殺菌するこ
とができる。
【0028】前記のとおりのウーロン茶の抽出液と果実
の搾汁液である果汁とを混合してなる本発明の果汁入り
ウーロン茶は、後記する試験例及び実施例からも明らか
なとおり、ウーロン茶の抽出液と果実の搾汁液である果
汁とを混合することにより、ウーロン茶に含有される好
ましくない風味がマスキングされ、風味が改良された果
汁入りウーロン茶である。
【0029】次に試験例を示して本発明を詳細に説明す
るが、本発明においては、次の試験方法を採用した。
【0030】(1)各試料の糖度の測定方法 手持屈折計(アタゴ社製)を使用し、各試料のBrix
を測定し、これを糖度として示した。
【0031】(2)各試料の酸含量の測定方法 各試料の酸含量を滴定法[社団法人日本果汁協会監修、
「最新果汁・果実飲料事典」、第568乃至569頁、
株式会社朝倉書店、1997年]に従って、フェノール
フタレインを指示薬として、無色から紅色に転移するま
での0.1規定水酸化ナトリウム溶液の添加量(ml)
として測定し、0.1規定水酸化ナトリウム溶液の添加
量1mlをクエン酸0.0064gとして換算し、試料
100g当たりのクエン酸の量として試料中の酸含量
(%)を示した。
【0032】(3)各試料の風味試験方法 調製した各試料を20歳から40歳までの男女各20人
からなるパネルにより、次の評価方法により官能的に試
験した。
【0033】各試料を 0点:ウーロン茶の風味として風味良好 1点:ウーロン茶の風味として風味やや良 2点:ウーロン茶の風味として風味やや不良 3点:ウーロン茶の風味として風味不良 の4段階により評価し、各試料の評価点の平均値を算出
し、 良:0.5点未満 やや良:0.5点以上1.5点未満 やや不良:1.5点以上2.5点未満 不良:2.5点以上3.0点未満 の基準により判定した。
【0034】試験例1 この試験は、従来技術と本発明を比較するために行っ
た。
【0035】(1)被検試料の調製 次に示す2種類の試料を調製した。 試料1:従来技術1である後記参考例と同一の方法によ
り製造した陣皮ウーロン茶 試料2:本発明の方法である実施例1と同一の方法によ
り製造した果汁入りウーロン茶
【0036】(2)試験方法 各試料の風味を前記試験方法により試験した。
【0037】(3)試験結果 この試験の結果は、表1に示すとおりである。表1から
明らかなとおり、従来技術1の方法で製造した試料1に
比較して本発明の方法により製造した試料2がウーロン
茶として、風味において優れていること、即ち、陣皮の
抽出液添加試料に比較して、果実の搾汁液である果汁
が、ウーロン茶の風味を一層引き立たせて、ウーロン茶
の風味を一層改良することが認められた。
【0038】尚、ウーロン茶の品種、果汁の種類、又は
糖度及び酸含量の調整剤の種類を適宜変更して試験した
が、ほぼ同様の結果が得られた。
【0039】
【表1】
【0040】試験例2 この試験は、風味を指標として、果汁入りウーロン茶に
対する果汁の含有率の範囲を調べるために行った。
【0041】(1)被検試料の調製 表2に示すとおり、果汁入りウーロン茶に対する果汁の
含有率を変更したことを除き、実施例1と同一の方法に
より、4種類の果汁入りウーロン茶を調製した。
【0042】(2)試験方法 各試料の風味を前記試験方法により試験した。
【0043】(3)試験結果 この試験の結果は、表2に示すとおりである。表2から
明らかなとおり、ウーロン茶として風味のよい果汁入り
ウーロン茶を製造するためには、果汁入りウーロン茶に
対する果汁の含有率が、1〜30%であることが望まし
いことが判明した。即ち、果汁の含有量が1%未満で
は、ウーロン茶に含有される好ましくない風味のマスキ
ングが不十分であり、果汁の含有量が30%を超えると
果汁特有のフレーバーが強くなり、ウーロン茶の風味に
悪影響を及ぼし、ウーロン茶本来の風味が失われること
が認められた。
【0044】尚、ウーロン茶の品種、果汁の種類、又は
糖度及び酸含量の調整剤の種類を適宜変更して試験した
が、ほぼ同様の結果が得られた。
【0045】
【表2】
【0046】試験例3 この試験は、風味を指標として、果汁入りウーロン茶に
含有される果汁の糖度及び酸含量の範囲、並びにその糖
酸比を調べるために行った。
【0047】(1)被検試料の調製 表3に示すとおり、果汁入りウーロン茶に含有される果
汁の糖度及び酸含量の範囲、並びにその糖酸比をそれぞ
れ変更したことを除き、実施例1と同一の方法により、
20種類の果汁入りウーロン茶を調製した。
【0048】(2)試験方法 各試料の風味を前記試験方法により試験した。
【0049】(3)試験結果 この試験の結果は、表3に示すとおりである。表3から
明らかなとおり、ウーロン茶の風味が一層改良された果
汁入りウーロン茶を調製するためには、果汁が、糖度を
Brix6〜14°及び酸含量を0.2〜5%の範囲に
調整されたものであることが望ましいことが判明した。
【0050】また、ウーロン茶の風味がより一層改良さ
れた果汁入りウーロン茶を調製するためには、果汁が、
前記糖度及び酸含量の範囲内であり、かつ糖度/酸含量
を示す糖酸比を2〜20に調整されたものであることが
望ましいことも判明した。
【0051】尚、ウーロン茶の品種、果汁の種類、又は
糖度及び酸含量の調整剤の種類を適宜変更して試験した
が、ほぼ同様の結果が得られた。
【0052】
【表3】
【0053】参考例 従来技術1の陣皮ウーロン茶の製造方法に従って、次の
とおり、陣皮ウーロン茶を製造した。
【0054】後記する実施例1と同一の方法で製造され
るウーロン茶抽出液をウーロン茶原水としてた。
【0055】別途、従来技術1の実施例に記載の陣皮水
(イ)の製造方法に従って、市販のオレンジの皮1個分
(陣皮1個分)を100℃の熱湯300mlに10分間
漬けて抽出し、陣皮水を製造した。
【0056】次いで、前記陣皮水約300mlに前記ウ
ーロン茶原水700ml及びビタミンC(第一製薬社
製)1gを添加し、混合し、陣皮ウーロン茶約1000
mlを調製した。
【0057】次に実施例を示して本発明を更に詳細に説
明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。
【0058】
【実施例】実施例1 市販の中国福建省産鉄観音種ウーロン茶葉(三井物産社
輸入)30kgを浸漬式抽出機(森永乳業社製)中に収
容し、湿潤温度100℃、湿潤時間10分、抽出温度1
00℃の抽出条件で、熱水1000kgを使用して抽出
し、プレート熱交換器(森永エンジニアリング社製)を
用いて25℃に冷却し、ウーロン茶抽出液約900kg
を製造した。
【0059】別途、攪拌機付きの混合タンク(ヤスダフ
ァインテ社製)中で市販のマスカットのストレート果汁
(東京果汁社製)に、糖度及び酸含量を前記試験方法に
従って測定しながら、砂糖(三井製糖社製)及びクエン
酸(三栄源エフ・エフ・アイ社製)を添加し、付属の攪
拌機を用いて均一に混合し、糖度Brix12°及び酸
含量1%(糖酸比12)のマスカット果汁約400kg
を調製した。
【0060】次いで、前記ウーロン茶抽出液700kg
及び前記マスカット果汁300kgを攪拌機付き混合タ
ンク(ヤスダファインテ社製)に移送し、付属の攪拌機
を用いて均一に混合し、得られた混合液をプレート式超
高温加熱殺菌装置(森永エンジニアリング社製)を用い
て140℃、2秒間加熱殺菌し、プレート熱交換器(森
永エンジニアリング社製)を用いて25℃に冷却し、約
940kgの殺菌済マスカット果汁入りウーロン茶を製
造した。次いで、前記殺菌済マスカット果汁入りウーロ
ン茶を無菌的に攪拌機付き加圧式無菌タンク(ヤスダフ
ァインテ社製)に移送し、のち無菌充填装置(テトラパ
ック社製)を用いて200ml容量に紙容器に無菌的に
充填し、容器入り殺菌済マスカット果汁入りウーロン茶
4500個を製造した。
【0061】得られたマスカット果汁入りウーロン茶
は、マスカット果汁の風味によりウーロン茶の風味が一
層引き立った風味のよい飲料であった。
【0062】実施例2 市販の中国広東省産水仙種ウーロン茶葉(三井物産社輸
入)40kgを浸漬式抽出機(森永乳業社製)中に収容
し、湿潤温度90℃、湿潤時間10分、抽出温度90℃
の抽出条件で、熱水2000kgを使用して抽出し、プ
レート熱交換器(森永エンジニアリング社製)を用いて
10℃に冷却し、ウーロン茶抽出液約1800kgを製
造した。
【0063】次いで、攪拌機付きの混合タンク(ヤスダ
ファインテ社製)中で、前記ウーロン茶抽出液1455
kgに、糖度Brix8.1°及び酸含量0.9%(糖
酸比9)の市販のブルーベリーのストレート果汁(東京
果汁社製)45kgを添加し、付属の攪拌機を用いて均
一に混合し、得られた混合液をプレート式超高温加熱殺
菌装置(森永エンジニアリング社製)を用いて140
℃、2秒間加熱殺菌し、プレート熱交換器(森永エンジ
ニアリング社製)を用いて10℃に冷却し、約1400
kgの殺菌済ブルーベリー果汁入りウーロン茶を製造し
た。次いで、前記殺菌済ブルーベリー果汁入りウーロン
茶を無菌的に攪拌機付き加圧式無菌タンク(ヤスダファ
インテ社製)に移送し、のち無菌充填装置(テトラパッ
ク社製)を用いて200ml容量に紙容器に無菌的に充
填し、容器入り殺菌済ブルーベリー果汁入りウーロン茶
6500個を製造した。
【0064】得られたブルーベリー果汁入りウーロン茶
は、ブルーベリー果汁の風味によりウーロン茶の風味が
一層引き立った風味のよい飲料であった。
【0065】実施例3 市販の中国福建省産鉄観音種ウーロン茶葉(三井物産社
輸入)30kgを浸漬式抽出機(森永乳業社製)中に収
容し、湿潤温度90℃、湿潤時間10分、抽出温度90
℃の抽出条件で、熱水1100kgを使用して抽出し、
プレート熱交換器(森永エンジニアリング社製)を用い
て25℃に冷却し、ウーロン茶抽出液約1000kgを
製造した。
【0066】別途、攪拌機付きの混合タンク(ヤスダフ
ァインテ社製)中で市販のレイシのストレート果汁(東
京果汁社製)に、糖度及び酸含量を前記試験方法に従っ
て測定しながら、砂糖(三井製糖社製)及びクエン酸
(三栄源エフ・エフ・アイ社製)を添加し、付属の攪拌
機を用いて均一に混合し、糖度Brix9°及び酸含量
3%(糖酸比3)のレイシ果汁約200kgを調製し
た。
【0067】次いで、前記ウーロン茶抽出液900k
g、前記レイシ果汁100kg、及びレイシフレーバー
(長谷川香料社製)500gを攪拌機付き混合タンク
(ヤスダファインテ社製)に移送し、付属の攪拌機を用
いて均一に混合し、得られた混合液をプレート式超高温
加熱殺菌装置(森永エンジニアリング社製)を用いて1
40℃、2秒間加熱殺菌し、プレート熱交換器(森永エ
ンジニアリング社製)を用いて25℃に冷却し、約94
0kgの殺菌済レイシ果汁入りウーロン茶を製造した。
次いで、前記殺菌済レイシ果汁入りウーロン茶を無菌的
に攪拌機付き加圧式無菌タンク(ヤスダファインテ社
製)に移送し、のち無菌充填装置(テトラパック社製)
を用いて200ml容量に紙容器に無菌的に充填し、容
器入り殺菌済レイシ果汁入りウーロン茶4500個を製
造した。
【0068】得られたレイシ果汁入りウーロン茶は、レ
イシ果汁の風味によりウーロン茶の風味が一層引き立っ
た風味のよい飲料であった。
【0069】
【発明の効果】以上詳記したとおり、本発明は、果汁入
りウーロン茶に関するものであり、本発明により奏せら
れる効果は次のとおりである。 1)ウーロン茶の抽出液と果実の搾汁液である果汁とを
混合することから、ウーロン茶に含有されるインドール
等による好ましくない風味がマスキングされ、風味が改
良される。 2)果実の搾汁液である果汁の風味によりウーロン茶の
風味が一層引き立った風味のよい飲料が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩附 慧二 神奈川県座間市東原五丁目1番83号 森永 乳業株式会社食品総合研究所内 (72)発明者 大谷 昇 神奈川県座間市東原五丁目1番83号 森永 乳業株式会社食品総合研究所内 Fターム(参考) 4B017 LC02 LG04 LG14 4B027 FB10 FC02 FK15

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウーロン茶の抽出液と果実の搾汁液であ
    る果汁とを混合してなる果汁入りウーロン茶。
  2. 【請求項2】 果汁の含有率が、1〜30重量%である
    請求項1に記載の果汁入りウーロン茶。
  3. 【請求項3】 果汁が、糖度をBrix6〜14°及び
    酸含量を0.2〜5重量%の範囲に調整されたものであ
    る請求項1又は請求項2に記載の果汁入りウーロン茶。
  4. 【請求項4】 果汁が、糖酸比を2〜20に調整された
    ものである請求項3に記載の果汁入りウーロン茶。
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Cited By (4)

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JP2015159796A (ja) * 2014-02-28 2015-09-07 アサヒ飲料株式会社 茶飲料、茶風味増強剤及び茶風味増強方法
JP2017051155A (ja) * 2015-09-11 2017-03-16 サッポロビール株式会社 レモン果汁含有飲料
CN112352856A (zh) * 2020-11-11 2021-02-12 浙江喜盈门啤酒有限公司 一种蜜桃乌龙茶汽水的制备工艺
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