JP2000187683A - 衣料・服飾品の製造方法および衣料・服飾品の製造支援装置 - Google Patents

衣料・服飾品の製造方法および衣料・服飾品の製造支援装置

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JP2000187683A
JP2000187683A JP11059321A JP5932199A JP2000187683A JP 2000187683 A JP2000187683 A JP 2000187683A JP 11059321 A JP11059321 A JP 11059321A JP 5932199 A JP5932199 A JP 5932199A JP 2000187683 A JP2000187683 A JP 2000187683A
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clothing
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JP11059321A
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English (en)
Inventor
Toyoki Tanaka
豊喜 田中
Takashi Imazaki
喬 今崎
Yoshio Araya
善夫 荒谷
Satoshi Nishikawa
智 西川
Noritsune Sekiguchi
憲恒 関口
Futoshi Tanaka
太 田中
Junichi Takinami
純一 滝波
Shingo Matsumoto
真吾 松本
Tsutomu Iwai
勉 岩井
Hideyuki Tanaka
秀行 田中
Mitsuaki Kato
光章 加藤
Yoshiyuki Ishihara
義之 石原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】衣服の製造、販売において、顧客の好みのデザ
イン、生地を選択し、これによる仕上がりイメージを確
認後、型紙を顧客の体型に基づき修正、衣服を製造し、
クイックリーに客の満足する衣服を販売する方法を提供
すること。 【解決手段】データベースと接続された選択装置により
顧客の好みのデザイン、生地を選択、決定し、選択され
たデザインに対し、3次元デザイン部品を用いて色柄設
定を施し、コンピュータグラフィックスによりできあが
りイメージを表示する。この結果、決定されたデザイン
用の基本型紙を客の体型に合わせて修正し、これに基づ
き1着分の生地を裁断、縫製し、顧客の満足する衣服を
製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ジャケット、ス
ーツ、スカート等の衣料品および/またはかばん、スカ
ーフ、手袋、帽子等の服飾品(以下、総称して衣料・服
飾品という。)の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】衣服等を購入しようとする人(顧客。多
くの場合、その顧客が着用者自身である)の衣料・服飾
品店での衣服の購入方法としては、代表的なサイズごと
に大量生産され店に置かれた既製服の中から自分の好み
の服を試着し、自分のサイズに近い服を裾上げなどの若
干の手直しを行った上で購入する方法が一般的である。
また、上記のような既製服では満足できない場合には、
顧客が店で好みのデザイン、生地を選び、店員が客の体
の寸法を測定後、これをもとに仕立て職人が客の体型に
合うように型紙を作成し、顧客の体に合った衣服・服飾
品を製造するオーダーメイド法も広く行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
方法では、その場で服を購入できる反面、在庫に好みの
衣料・服飾品がない場合やサイズが合わない場合が多
く、真に顧客が満足できる服の購入が困難であった。
【0004】一方、後者の方法ではデザイン、サイズの
両面からある程度満足できる衣服が購入可能であるもの
の、仕立てにかかる労力、時間が大きく、一着仕立てに
なるために値段も高くなるといった問題があった。ま
た、デザインを選ぶ際には試着できないため、着用時に
顧客に似合うかどうかが判断できず、仕立てあがった際
に似合わないといった場合もあった。
【0005】本発明の目的は、着用者(顧客)一人一人
の好みと必要性に応じたオーダーメード(イージーオー
ダー)衣料・服飾品の製造、販売において、顧客の好み
のデザイン、生地を選択し、これによる仕上がりイメー
ジを確認後、型紙(パーツデータ)を顧客の体型に基づ
き修正、衣料・服飾品を製造し、迅速にまた低コストで
客の満足する衣料・服飾品を製造するのに好適な衣料・
服飾品の製造方法および製造支援装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の別の形態によれ
ば、衣料・服飾品の1個以上の3次元デザイン部品に対
応するデザイン検索キーを含む3次元デザイン部品デー
タベースならびに前記デザインに使用可能な素材の画像
データおよび該素材画像に対応する素材検索キーを含む
素材データベースに所望のデザイン検索キーおよび所望
の素材検索キーの入力を受け付け検索条件を与えてデザ
インおよび素材を検索し、所望のデザインおよび素材を
選択するデザイン・素材選択工程と、選択した所望のデ
ザインおよび素材に基づいて前記素材を用いて作製され
た場合の前記デザインの人体へ着装状態を計算する人体
着装状態計算工程と、人体への着装状態が計算された該
3次元デザイン部品データの少なくとも一部の色または
柄を任意に設定する色柄設定工程と、色柄設定された複
数の前記3次元デザイン部品データを任意に組み合わせ
表示する3次元イメージ表示工程を備えてなる衣料・服
飾品の製造方法が提供される。
【0007】また、本発明の別の形態によれば、衣料・
服飾品の1個以上の3次元デザイン部品のそれぞれを人
体に着せつけた状態を計算により求め3次元デザイン部
品データを生成する衣料・服飾品のデザイン部品データ
作成工程と、該デザイン部品に対応するデザイン検索キ
ーを含む3次元デザイン部品データベースならびに前記
デザインに使用可能な素材の画像データおよび該素材画
像に対応する素材検索キーを含む素材データベースに所
望のデザイン検索キーおよび所望の素材検索キーの入力
を受け付け検索条件を与えてデザインおよび素材を検索
し、所望のデザインおよび素材を選択するデザイン・素
材選択工程と、選択した所望のデザインおよび素材に基
づいて該3次元デザイン部品データの少なくとも一部の
色または柄を任意に設定する色柄設定工程と、色柄設定
された複数の該3次元デザイン部品データを任意に組み
合わせ表示する3次元イメージ表示工程を備えてなる衣
料・服飾品の製造方法が提供される。
【0008】また、本発明の好ましい形態によれば、前
記3次元デザイン部品データは、CADで生成、保存さ
れた複数の衣料・服飾品のパーツデータに基づいて作成
されたものである衣料・服飾品の製造方法が提供され
る。
【0009】また、本発明の別の形態によれば、衣料・
服飾品の1個以上の3次元デザイン部品データおよび該
3次元デザイン部品に対応するデザイン検索キーを含む
3次元デザイン部品データベースならびに前記デザイン
に使用可能な素材の画像データおよび該素材画像に対応
する素材検索キーを含む素材データベースに所望のデザ
イン検索キーおよび所望の素材検索キーの入力を受け付
け検索条件を与えてデザインおよび素材を検索すること
により選択するデザイン・素材選択工程と、該デザイン
・素材選択工程により選択されたデザインおよび素材の
情報を受取り、該情報に基づいて衣料・服飾品のめいめ
いを作製する衣料・服飾品の作製工程とを備えてなる衣
料・服飾品の製造方法が提供される。
【0010】また、本発明の好ましい形態によれば、前
記デザイン・素材選択工程により選択され、前記色柄設
定工程により色または柄を設定されたデザイン・素材に
ついて、客の体型に基づいて衣服のパーツデータを作成
するパーツデータ作成工程と、該パーツデータに基づき
パーツを作製、接合するパーツ作製・接合工程とを備え
てなることを特徴とする衣料・服飾品の製造方法が提供
される。
【0011】また、本発明の好ましい形態によれば、前
記デザイン部品データ作成工程は、複数のパーツデータ
をもとに3次元デザイン部品を生成するものであり、3
次元デザイン部品化するデザインに対応したパーツの形
状および属性および結合情報をパーツデータベースから
入力する工程と、素材の物理特性を素材情報データベー
スから入力する工程と、3次元部品を着装するために必
要な3次元人体モデルを入力する工程と計算により生成
された3次元デザイン部品を3次元デザイン部品データ
ベースに保存する工程を備えてなることを特徴とする衣
料・服飾品の製造方法が提供される。
【0012】また、本発明の好ましい形態によれば、前
記デザイン部品データ作成工程において、該デザインに
適用可能な複数の交換用部品の情報をデータベースに記
憶する工程を備えてなる衣料・服飾品の製造方法が提供
される。
【0013】また、本発明の好ましい形態によれば、前
記デザイン部品データ作成工程において、該デザイン部
品に複数の制御用の点、あるいは線を設定し、データベ
ースに記憶する工程を備えてなる衣料・服飾品の製造方
法が提供される。
【0014】また、本発明の好ましい形態によれば、前
記デザイン・素材選択工程は、検索キーに基づいて該当
画像を検索するものであり、検索された画像を画面に一
覧表示する一覧画像表示工程と、一覧表示された画像か
ら任意のデザインまたは素材を選択すると詳細情報を表
示する詳細情報表示工程と、デザインに適用可能な生地
または素材を適用可能なデザインを検索するデザインと
素材との対応情報検索工程とを含むことを特徴とする衣
料・服飾品の製造方法が提供される。
【0015】また、本発明の好ましい形態によれば、前
記デザイン選択工程は、衣料・服飾品の形状を表す線画
の特徴量に基づいて該当画像を検索するものであり、検
索された画像を画面に一覧表示する一覧画像表示工程
と、一覧表示された画像から任意のデザインまたは素材
を選択すると詳細情報を表示する詳細情報表示工程と、
デザインに適用可能な生地または素材を適用可能なデザ
インを検索するデザインと素材との対応情報検索工程と
を含むことを特徴とする衣料・服飾品の製造方法が提供
される。
【0016】また、本発明の好ましい形態によれば、前
記デザイン・素材選択工程で選択された3次元デザイン
部品の移動、回転および伸縮のうちいずれか1つ以上に
関する情報に基づいて表示する変動情報表示工程を備え
てなる衣料・服飾品の製造方法が提供される。
【0017】また、本発明の好ましい形態によれば、前
記変動情報表示工程においては3次元デザイン部品の表
示を簡易表示により行い、3次元デザイン部品が静止し
た状態を表示する場合においては前記簡易表示より精密
な詳細表示により行う衣料・服飾品の製造方法が提供さ
れる。
【0018】また、本発明の好ましい形態によれば、前
記デザイン・素材選択工程で選択された3次元デザイン
部品を着用者の情報に基づいて修正する工程を備えてな
る衣料・服飾品の製造方法が提供される。
【0019】また、本発明の好ましい形態によれば、前
記着用者の情報は、着用者の体型、姿勢、顔および髪型
のうちいずれか1つ以上に関する情報を含むことを特徴
とする衣料・服飾品の製造方法が提供される。
【0020】また、本発明の好ましい形態によれば、前
記着用者の情報として着用者の体型を用いる場合におい
て、着用者の体型の情報を入力する際に入力する内容を
非明示的に入力することを特徴とする衣料・服飾品の製
造方法が提供される。
【0021】また、本発明の好ましい形態によれば、入
力された前記着用者の体型の情報および人体の形状モデ
ルおよび衣料・服飾品の形状モデルを入力された体型情
報に基づいて変形する工程を含むことを特徴とする衣料
・服飾品の製造方法が提供される。
【0022】また、本発明の好ましい形態によれば、前
記修正工程は、選択および色柄設定されたデザインの衣
料・服飾品を着用者が実際に着用している様子を模擬的
に表示する工程を含むことを特徴とする衣料・服飾品の
製造方法が提供される。
【0023】また、本発明の好ましい形態によれば、前
記修正工程は、所望の背景画像および/または3次元の
背景を前記着用者の背景として合成する工程を含むこと
を特徴とする衣料・服飾品の製造方法が提供される。
【0024】また、本発明の好ましい形態によれば、前
記3次元イメージ表示工程は、拡散光、鏡面光、環境
光、放射光、素材の光透過率、素材の凹凸強度のうちい
ずれか1つ以上に関する情報に基づいて、表示のための
光学計算を行う工程を含むことを特徴とするの衣料・服
飾品の製造方法が提供される。
【0025】また、本発明の好ましい形態によれば、前
記3次元イメージ表示工程では、人間の左右の視差に相
当する画像を左右独立して与える装置により立体表示出
力する工程を含むことを特徴とするの衣料・服飾品の製
造方法が提供される。
【0026】また、本発明の好ましい形態によれば、前
記3次元イメージ表示工程では、複数の視点に対する画
像を、表示画面上に並べて表示する工程を含むことを特
徴とするの衣料・服飾品の製造方法が提供される。
【0027】また、本発明の好ましい形態によれば、前
記パーツデータ作成工程または前記パーツ作製・接合工
程において、選択されたデザインの各パーツデータを、
各パーツの基準体型者用基本パーツデータを前記基準体
型者と着用者との体型情報の差異に基づいて修正するこ
とにより作成する工程を含むことを特徴とする衣料・服
飾品の製造方法が提供される。
【0028】また、本発明の好ましい形態によれば、前
記デザイン・素材選択工程において選択された3次元デ
ザイン部品のデザインおよび部品の情報を通信により遠
隔地にある工場に直接または本部管理システムを経由し
て伝送する衣料・服飾品製造情報伝送工程を含み、前記
衣料・服飾品の作製工程は伝送された前記情報に基づい
て衣料・服飾品を作製するものである、衣料・服飾品の
製造方法が提供される。
【0029】また、本発明の好ましい形態によれば、前
記本部管理システムを経由して情報を工場に伝送する場
合において、前記本部管理システムは前記素材データベ
ースに記憶された素材の在庫情報を管理するものであ
り、前記デザイン・素材選択工程は前記本部管理システ
ムから前記素材の在庫情報を取得し、該在庫情報に基づ
いて検索するものであることを特徴とする、衣料・服飾
品の製造方法が提供される。
【0030】また、本発明の好ましい形態によれば、前
記パーツデータ作成工程は、各パーツデータに当該パー
ツの接合情報を添付する工程を含み、前記パーツ作成・
接合工程は、前記パーツデータと前記接合情報に基づい
て各パーツを接合するものであることを特徴とするに記
載の衣料・服飾品の製造方法が提供される。
【0031】また、本発明の好ましい形態によれば、前
記パーツ作製・接合工程は、パーツの作製または接合に
際して問題ない範囲で前記パーツの素材片上に仮想的に
各パーツを稠密に配置および配向するマーキング工程
と、該マーキング工程により配置および配向された結果
に基づいて素材を作製する工程とを含むことを特徴とす
るに記載の衣料・服飾品の製造方法が提供される。
【0032】また、本発明の好ましい形態によれば、前
記マーキング工程は、選択されたデザインの衣料・服飾
品の過去の製作事例におけるマーキング結果を参照して
マーキングを行うものである衣料・服飾品の製造方法が
提供される。
【0033】また、本発明の好ましい形態によれば、前
記パーツ作製・接合工程は、前記マーキング工程のマー
キング結果に基づいて素材片からパーツを裁断する裁断
工程を含み、該裁断工程は、裁断ベッド上に素材片を載
置し、該裁断ベッド上で素材片に対して2次元的に相対
移動可能な裁断ヘッドにより裁断するものである衣料・
服飾品の製造方法が提供される。
【0034】また、本発明の好ましい形態によれば、前
記裁断工程は、一時に1人分の素材を裁断するものであ
る衣料・服飾品の製造方法が提供される。
【0035】また、本発明の好ましい形態によれば、前
記裁断工程は、素材が柄を有するものであるときに、前
記マーキング工程で仮想的に各パーツが配置された時に
用いた理論上の柄配置と前記裁断ベッド上に現に載置さ
れた素材の柄配置との差異に基づいて前記各パーツの仮
想的な配置および/または配向を補正し、該補正した結
果に基づいて素材片を裁断するものである衣料・服飾品
の製造方法が提供される。
【0036】また、本発明の好ましい形態によれば、前
記裁断工程に用いる裁断ベッドは、非通気性シートが素
材片を載置後に載置されるものであり、非通気性シート
の載置後のエアの吸引により素材片を裁断ベッド上に固
定するものである衣料・服飾品の製造方法が提供され
る。
【0037】また、本発明の好ましい形態によれば、前
記パーツ作製・接合工程は、製造ラインに1着分のパー
ツを単位として供給する工程を含む衣料・服飾品の製造
方法が提供される。
【0038】また、本発明の別の形態によれば、CAD
で生成、保存された複数の衣料・服飾品の2次元パーツ
データから複数の3次元デザイン部品データを生成する
衣料・服飾品のデザイン部品データ作成手段と、該デザ
イン部品に対応するデザイン検索キーを含む3次元デザ
イン部品データベースならびに前記デザインに使用可能
な素材画像データおよび該素材画像に対応する素材検索
キーを含む素材データベースに所望のデザイン検索キー
および所望の素材検索キーを入力して検索条件を与えて
デザインおよび素材を検索し、所望のデザインおよび素
材を選択するデザイン・素材選択手段と、選択した所望
のデザインおよび素材に基づいて該3次元デザイン部品
データの少なくとも一部の色または柄を任意に設定する
色柄設定手段と、色柄設定された複数の該3次元デザイ
ン部品データを任意に組み合わせ表示する3次元イメー
ジ表示手段を備えてなる衣料・服飾品の製造支援装置が
提供される。
【0039】また、本発明の好ましい形態によれば、前
記デザイン・素材選択手段は、前記デザイン・素材検索
手段によりデザインが複数検索された場合、複数のデザ
インの縮小画像を一覧表示し、表示した縮小画像につい
て選択を受け付けることにより所望のデザインの選択を
行うものである、衣料・服飾品の製造支援装置が提供さ
れる。
【0040】また、本発明の好ましい形態によれば、前
記記憶手段は、衣料・服飾品のデザインに関する情報と
各デザインに対応する前記3次元デザイン部品データベ
ースのデータに関する情報を含むデザインデータベース
を記憶するものであることを特徴とする衣料・服飾品の
製造支援装置が提供される。
【0041】また、本発明の好ましい形態によれば、前
記記憶手段は、前記3次元デザイン部品データベースに
記憶されたデザインの色柄設定例を記憶する色柄設定例
データベースを記憶するものである衣料・服飾品の製造
支援装置が提供される。
【0042】本発明において、衣料・服飾品としては、
ジャケット、ブラウス、ワンピース、スカート、パン
ツ、靴、帽子などが好適である。特に、ジャケット、パ
ンツなどは本発明の好適な適用対象である。
【0043】本発明において、人体(人体の形状)とし
ては、着用者の人体(その形状)そのものであってもよ
く、基準となる標準体型者の人体(その形状)であって
もよく、人体を模したマネキン、人台などの模型類(そ
の形状)であってもよい。
【0044】本発明において、衣料・服飾品の素材とし
ては、衣料品の場合には生地、ボタン等の付属品の材料
である。
【0045】本発明において衣料・服飾品のデザインと
は、衣料・装飾品の外観形状であり、デザイン画像と
は、衣料・服飾品をモデルが着用した状態の画像あるい
は衣料・服飾品単体の画像である。デザイン画像は、実
際の生地の色や柄をそのまま用いたカラー等の画像であ
ってもよく、色や柄の情報を消去して形状や立体的な形
状を模した歪みデータのみからなるものであってもよ
い。また、デザイン部品とは、デザインに対応した衣服
・服飾品の単体部品の3次元形状データであり、複数の
衣服・装飾品がコーディネートされたデータであっても
よいし、アイテム毎に別々のデータであってもよい。さ
らに、1アイテムを構成する部品、例えばジャケットの
場合、身頃、衿、袖などが別々であってもよい。
【0046】また、本発明において、素材の色柄とは、
衣料・装飾品の素材である生地・材料の色や模様であ
る。また、デザイン画像の色または柄を設定するとは、
デザイン画像にかかる衣料・服飾品の少なくとも一部
に、選択された所望の素材(生地の質、色、柄を含む)
の画像を写像(マッピング)することを含んでおり、た
とえば、デザイン画像の当該衣料・服飾品をあたかもそ
の素材により製作した場合の様子をシミュレートする場
合に行う。デザイン画像がたまたま所望の素材により当
該衣料・服飾品を製作した場合の画像を用いる場合で
も、その素材に設定するという。また、色柄を3次元デ
ザイン形状に写像する際に、実際にその衣料・服飾品を
その素材により製作したかに見えるように、生地をスキ
ャナーで取り込んだ画像を3次元デザイン形状のポリゴ
ンの表面にマッピングしてやるのがよい。3次元形状の
各点が2次元の生地画像のどの部分に対応するかは、た
とえば、あらかじめテキストファイルとして準備してお
く。生地画像のマッピングの際、生地の透明度の情報、
凹凸の情報を数値あるいは白黒画像として与え、その情
報を反映させることにより擬似的にマッピング画像に凹
凸や透明度を与えることが可能となる。これにより、生
地の表面の凹凸の3次元形状を作って凹凸を表現した
り、繊維を網目状に配置した3次元形状を作って透明度
を表現する必要はなく、簡易的に凹凸と透明度を表現で
きる。
【0047】本発明において、パーツデータとは、衣料
・服飾品を構成する部品(パーツ)の形状、ノッチや縫い
代の位置や寸法、接合条件等のデータを含む。いわゆる
型紙を作製するときは、型紙そのものやこれに関するデ
ータがパーツデータの一部をなす。また型紙を実際には
作成しない場合でもパーツデータのことを便宜上型紙デ
ータと呼ぶこともある。
【0048】本発明において、パーツを作製する方法と
しては、たとえば、パーツが織物などの布帛からなる場
合には反物などの素材片(生地片)からパーツの外形に合
わせて裁断することにより切り出すことが多いが、裁断
によらずに直接に(たとえば、メッキなどにより)素材か
らパーツを形成する方法もあり得る。
【0049】また、パーツの接合は、パーツが布帛から
なるときには縫製により行うのが一般的であるが、接着
剤、溶接あるいは超音波等を用いた融着などの縫製によ
らない手段を用いてもよい。
【0050】本発明において、デザインの修正に用いる
着用者の情報としては、着用者の体型(単に、やせてい
るとか身長が高いといった定性的な情報でもよい)、姿
勢(前屈み気味あるいは背筋が伸びているといった情
報)、顔(顔の特徴、各部の寸法など。顔の画像があれ
ば、それをそのまま使用してもよい)、髪型(髪型の名称
や髪型を表わす画像など)がある。これらを利用して着
用者があたかもその衣料・服飾品を着用しているかのよ
うに見せると、その衣料・服飾品がその着用者に似合う
かどうかを判定しやすく好ましい。
【0051】また、その衣料・服飾品が実際に着用され
る場面を想定した背景画像を更に合成してもよい。たと
えば、衣料・服飾品が水着の場合、海辺の光景を背景に
用いるのが好ましい。
【0052】本発明において、パーツデータ作成工程に
おいてパーツデータに添付する接合情報としては、サン
プル服作成・デザイン決定時に作成された接合部分の仕
様、縫製を利用する場合には、本縫いや環縫いなどの縫
着部分の縫目形状、針目数など各種ミシン条件、縫着の
ための縫糸種・色目、衣服の形態保持・強度付与のため
の芯地条件等がある。
【0053】
【発明の実施の形態】図1はこの発明を衣服の製造工程
に適用した場合の一実施形態例の概略手順を示すための
フローチャートである。
【0054】本実施形態による衣服の製造方法は、大き
く、生地・デザイン選択工程、型紙またはパーツデータ
作成工程、生地裁断工程、生地縫製工程の4工程からな
る。さらに本実施形態例で用いる製造装置としては着装
計算装置、選択・着衣イメージ表示装置、型紙またはパ
ーツデータ作成装置、裁断装置、縫製装置などがある。
【0055】生地・デザイン選択工程では、小売り店舗
にて店員または客自身が、店舗内に設置された選択・着
衣イメージ表示装置(1000)を用いて、客の好みの
デザイン、生地の選択、デザインの修正といった作業を
行う。この装置の概要を図2に示す。選択・着衣イメー
ジ表示装置は、CPU(1001)、メモリ(100
2)、画像を表示するためのディスプレイ(100
3)、データ入力のためのキーボード(1004)およ
びマウス(1005)、顔を撮影するためのビデオカメ
ラ(1006)、画像を印刷するためのプリンタ(10
07)、他のコンピュータと通信するための通信装置
(1019)から構成されており、これに、生地、デザ
インデータなどを蓄えたデータベース用ハードディスク
装置(1008)が接続されている。通信装置(101
9)としては、モデムやLANカード、ルータなどが利用
できる。
【0056】ハードディスク装置(1008)には、物
品モデル情報記憶手段(1011)、物品画像情報記憶
手段(1012)、物品線画情報記憶手段(101
3)、物品属性情報記憶手段(1014)、素材情報記
憶手段(1015)、人体モデル情報記憶手段(101
6)、着衣順序に関する知識記憶手段(1017)、物
品素材対応情報記憶手段(1018)が含まれる。本実
施態様例では、これらの記憶手段はデータベースを用い
て実現している。
【0057】物品属性情報記憶手段(1014)には、
衣服のデザインごとに衣服の属性情報が記憶されてい
る。衣服の属性情報としては、本実施態様例では衣服の
デザインコード、衣服の種類(ジャケット、ドレス、ス
カート、パンツなど)、年度、シーズンが記憶されてい
る。
【0058】素材情報記憶手段(1015)には、衣服
に用いられる素材の画像、素材の属性情報、衣服の3次
元形状モデルに素材の色、柄を合成する時のCG合成用
情報が記憶されている。素材情報登録方法に関しては後
述する。
【0059】物品素材対応情報記憶手段(1018)に
は、衣服のデザインコード、素材区分コード、素材コー
ド、価格データ、価格の計算ルールが記憶されおり、こ
の情報によって、どの衣服にはどの素材が適用可能か、
またどの衣服にどの素材を適用したときの価格はどうな
るか、がわかるようになっている。素材区分とは、衣服
を構成するパーツのなかで同じ素材を適用すべきグルー
プを表した識別コードである。価格の計算ルールは、価
格を計算するときに使われ、本実施態様例では、価格デ
ータがそのまま物品の価格になる「基本価格」、価格デ
ータが基本価格に上乗せされる「加算」、1つの衣服に
2種類以上の異なる素材を使った場合に価格データが基
本価格に上乗せされる「条件付き加算」がある。物品素
材対応情報記憶手段(1018)については、本出願人
による特開平10−340298号公報に詳しく記載さ
れている。
【0060】人体モデル情報記憶手段(1016)に
は、JIS規格などで定められた標準的な体型の3次元
人体モデルと、体型の変形用情報とが含まれる。
【0061】着衣順序に関する知識記憶手段(101
7)には、衣服の組み合わせ順序に関する知識が記憶さ
れている。図3に着衣順序に関する知識記憶手段(10
17)の例の一部を示す。この例では、着衣順序の数値
が小さいほど内側にあることを示している。例えば、ジ
ャケットとスカートを組み合わせた場合、スカートはジ
ャケットの内側にならなければならないので、スカート
の着衣順序の数値はジャケットの着衣順序の数値より小
さいものにする。着衣順序に関する知識記憶手段(10
17)については、本出願人による特開平10−183
418号公報に詳しく記載されている。
【0062】物品画像情報記憶手段(1012)には、
製造可能な衣服のデザインの画像(衣服を着用したモデ
ルの画像であってもよく、衣服単体の画像であってもよ
い。衣服を着用したモデルの画像のうち単一の衣服の部
分のみの画像を保存してもよいし、スカートとジャケッ
トといった複数の衣服を着用した状態の画像を保存して
もよい。)が記憶されている。
【0063】物品線画情報記憶手段(1013)には、
衣服のデザインコードと、衣服のデザイン画(線画)
と、イメージ検索のための特徴量が記憶されている。衣
服のデザイン画としては、本実施態様例ではデザイナが
衣服のデザイン時に作成したデザイン画像を利用した。
デザイン画の例を図4に示す。イメージ検索のための特
徴量は、後で説明するイメージ検索のための準備処理に
おいて計算される画像中の物体の形状の特徴量で、数値
データである。本実施態様例では、特徴量として、衣服
全体の形状(衣服の種類)、見頃のシルエット、襟の
形、ポケットの形、袖の形、トップスの丈、パンツの
形、スカートの形、スカートの丈に対する数値データを
記憶している。物品線画情報記憶手段(1013)につ
いては、本出願人による特願平10−12437号明細
書に詳しく記載されている。
【0064】物品モデル情報記憶手段(1011)で
は、衣服の着衣イメージを3次元的(立体的)に表示す
るために必要な、着衣時の衣服の3次元形状データ(上
下コーディネートされた衣服全体の形状データであって
もよいし、上下別々あるいは、袖、衿など別々に保存し
たデータであってもよい。)が記憶されている。また、
これらの3次元形状データには、丈変更などのデザイン
変更のための変更量、変更可能部位などのデータも含ま
れる。3次元衣服形状データは、3次元スキャナーによ
り着衣状態の衣服形状を実測データを用いる方法や着装
計算とよばれるコンピュータシミュレーション技術によ
り仮想的に衣服の着衣形状を計算し、この結果を用いる
方法がある。3次元衣服形状データの詳細については後
述する。
【0065】なお、この選択装置は通信装置(101
9)を介して公衆回線などを通じて遠隔地にある縫製工
場の型紙作成装置等に接続されており、型紙作成装置の
標準体型型紙(標準体型の型紙を記憶したもので、この
型紙をもとに個人の体型にあうよう修正し、個人体型型
紙を作成する)と選択装置のデザインはデザインコード
をキーデータとして対応つけられている。また、工場に
直接接続されている形態のほか、後述のように本部、店
舗あるいは工場に設けられた本部管理システムを経由し
て情報が伝送される形態をとってもよい。また、別の態
様として、選択装置の設置された小売り店舗内のLAN(Lo
cal Area Network)を通じて型紙作成装置に接続されて
いてもよい。
【0066】次に、本実施形態に必要となるデータの登
録について説明する。
【0067】まず、本選択装置に必要な情報記憶手段へ
のデータの入力手順について図5に示す。
【0068】まず、ステップ1として、物品画像情報記
憶手段(1012)にデザイン画像の登録を行う。この
画像には製造可能な衣服のデザインの画像(衣服を着用
したモデルの画像であってもよく、衣服単体の画像であ
ってもよい。衣服を着用したモデルの画像のうち単一の
衣服の部分のみの画像を保存してもよいし、スカートと
ジャケットといった複数の衣服を着用した状態の画像を
保存してもよい。)が記憶されている。デザインの画像
は、本実施形態例ではデジタルカメラで撮影した画像や
スキャナーで取り込んだ画像データを使用した。画像デ
ータは大きな記憶容量を必要とするので、画像圧縮技術
により圧縮して保存することが望ましい。圧縮方法とし
てはフルカラーで可逆性のある画像圧縮方式(たとえば
TIFF形式に変換するもの)が望ましいが、より圧縮
率を高くするためにはフルカラーで可逆性のない画像圧
縮方式(たとえばJPEG形式に変換するもの)でもか
まわない。また、この画像は物品モデル情報記憶手段
(1011)で記憶された着衣時の衣服の3次元形状デ
ータから作成された衣服の3次元着衣イメージを画像化
したものでもよい。
【0069】次にステップ2として素材情報記憶手段に
生地データの登録を行う。生地情報の登録では、日本繊
維協会等より発行されている繊維製品品質基準に基づき
決められた、引裂強力、ピリング等の物理特性や洗濯堅
牢度等の染色堅牢度などの測定項目を、JIS規格等品
質基準にて指定された試験方法で測定した測定値と品質
基準に定められた基準値とを照合し、基準値を満足し実
着上問題ないと判断された生地について登録する。
【0070】生地登録作業は大きく分けて2つあり、着
装計算を行う際に使用する力学特性値及びレンダリング
を行う際に使用する光学特性値を生地コードなどの生地
情報及びテクスチャマップ画像などの画像ファイル名と
関連づけてデータベースに登録する生地データ登録作業
と、レンダリングの際に使用するテクスチャマップ画
像、透明マップ画像、バンプマップ画像、属性マップ画
像などを作成する生地画像作成作業とに分かれる。
【0071】生地データ登録作業で登録する力学特性値
としては、弾性率、曲げ剛性、せん断剛性、密度、厚さ
などが挙げられる。本力学特性の測定にはKESによる
方法が望ましい。これらの力学特性値は、前もってこの
生地を使用した着装計算を行っておく際に使用される。
【0072】光学特性値としては、生地表面でのランダ
ムな光の反射の強さを表す拡散光反射率、生地表面での
方向性のある反射の強さを表す鏡面光反射率、壁や天井
などで反射された光を生地がどれだけ反射するかを表す
環境光反射率、生地自体が発する光の強さを表す放射光
強度の他に、後に述べる透過マッピングを行う際の透過
率、バンプマッピングを行う際のバンプ強度などが挙げ
られる。これらの光学特性値は詳細試着イメージ表示を
行う際に使用され、これにより衣服の3次元形状の表面
での光の反射が計算され衣服に色づけがなされる。
【0073】生地情報としては、生地コード、生地名、
素材名、年度、シーズン、色、柄、コメント等が挙げら
れる。生地コードは生地を分類するためにつけられたコ
ード、生地名は生地の名前、素材名は綿・ウールなどの
素材の名前、柄はストライプ、チェックなどの色柄の名
前を表す。コメントには生地選択する際に参考となる情
報を記述する。生地コード、生地名、素材名、年度、シ
ーズン、色、柄は、生地を検索するための検索キーとし
て用いられる。
【0074】生地画像ファイルとしては、テクスチャマ
ップ画像、透過マップ画像、バンプマップ画像などが挙
げられる。これらの画像は前記光学特性値とともに衣服
の3次元形状の表面の色を計算するのに用いられる。
【0075】テクスチャマップ画像とは生地の色と柄を
表現する画像であり、衣服の3次元形状の表面に繰り返
して貼り付けられる。これをテクスチャマッピングと呼
ぶ。テクスチャマップ画像は、赤、青、緑それぞれが2
56段階で表現されるフルカラー画像であることが望ま
しい。テクスチャマップ画像は生地をデジタルカメラで
撮影しても良いし、スキャナで読み込んでも良いが、テ
クスチャマッピングした際にテクスチャマップ画像の境
目が見えないように画像をサイクリックにする必要があ
る場合もある。この場合、カメラで撮影あるいはスキャ
ナで読み込む際には生地のしわをアイロン等でとり、生
地の縦横を垂直にセットするのが望ましく、こうして取
り込んだ画像をコンピュータで編集してサイクリックに
加工するのが望ましい。また、生地の色合いやコントラ
ストも実物に合うように調整するとなお良い。なお、後
述の通り、本出願人による特願平9−278679号明
細書の方法を用いるのが好ましい。
【0076】透過マップ画像とは生地の透明な部分の分
布を表す画像であり、データベースに登録されている透
過率をもとに、生地を透明に色づけする際に用いられ
る。例えば、該画像の黒で塗られた部分は生地の色と背
景の色を10:0にすることで不透明にし、白で塗られ
た部分は生地の色と背景の色を透過率の割合で合成した
色で色づけすることで透明にする。透過マップ画像は、
テクスチャマップ画像に1対1で対応しており、画像の
縦横の大きさはテクスチャマップ画像と同じである。該
画像は256段階のグレースケール画像で十分である
が、フルカラー画像であっても問題ない。該画像の作成
方法は前記テクスチャマップ画像をコンピュータによっ
て画像処理する方法でも良いし、カメラあるいはスキャ
ナで取り込む際に生地の下に背景写真を置くなどの工夫
をしても良い。
【0077】バンプマップ画像とは生地の凹凸の分布を
表す画像であり、データベースに登録されているバンプ
強度をもとに、生地の凹凸を簡易的に表現する際に用い
られる。例えば、該画像の黒で塗られた部分は凹、白で
塗られた部分は凸を表現し、黒から白への変化の傾きを
凹から凸への変化の傾きとして表現する。バンプマップ
画像もテクスチャマップ画像に1対1で対応しており、
画像の大きさはテクスチャマップ画像と同じである。該
画像も透過マップ画像と同じく256段階のグレースケ
ール画像で十分であるが、フルカラー画像であってもよ
い。該画像の作成方法は前記テクスチャマップ画像をコ
ンピュータによって画像処理する方法でも良いし、カメ
ラあるいはスキャナで取り込む際に光を当てる角度を変
えて何枚か画像を取り込む等の工夫をして凹凸を画像処
理により取り出す方法でも良い。また、表面の凹凸をK
ES測定器の一つである表面試験器で測定する等の方法
を用いても良い。
【0078】属性マップ画像とは、光学特性値やテクス
チャなどの生地の属性が生地の部分により異なっている
際にその分布を表す画像であり、部分毎に生地の属性を
変化させて色づけする際に用いられる。例えば、該画像
の黒で塗られた部分は鏡面反射が強く光沢があるように
色づけされ、白で塗られた部分は拡散反射が強く光沢が
ないように色づけされる。属性マップ画像も前記2つの
画像と同じく256段階のグレースケール画像で十分で
ある。該画像の作成方法は、生地の属性に応じて撮影方
法を変えて生地を撮影するなどの工夫をするのが好まし
いが、実物の生地を目で見ながら手作業によりテクスチ
ャ画像を編集して作成する方法でも良い。
【0079】テクスチャマッピングした際に色柄が連続
してつながるための加工方法としては、本出願人らによ
る特願平9−278679号明細書の方法を利用してい
る。すなわち、図6のようにスキャナー(画像読み取り
装置)で取り込んだ生地画像(301)のうち柄や色合
いの違いが目で見て区別が付かない程度の一部分(30
2)を取り出し、それをタイル張りにして生地画像(3
03)として保存する。素材の属性情報としては、本実
施態様例では素材コード、年度、シーズン、色、柄、品
質(ウール100%や、綿70%麻30%など)および素材の説明
文が記憶されている。
【0080】次にステップ3として、人体モデル情報記
憶手段に3次元体型データの登録を行う。登録する体型
はマネキンなどの標準的な体型でもよいし3次元スキャ
ナーなどにより取り込んだ顧客の個人体型でもよい。体
型データとして必要となるものは、形状を表す数値デー
タであるが、顧客体型を基本となる標準体型から必要と
なる数カ所のサイズから変形させて作り出す方法を採用
する場合は体型の変形用情報も必要となる。
【0081】人体の3次元形状は、3次元自由曲面によ
り形状を表現する方法、位置を表す空間中の複数の点の
集合で表す方法などがあるが、本実施例では、形状を表
す自由曲面を図7のようにポリゴンと呼ばれる複数の微
小な三角形あるいは四角形要素の集合により定義する方
法を用いる。この場合、形状データは、ポリゴンを構成
する節点番号の並びと節点の位置座標から構成される。
【0082】図8にポリゴンで定義された標準体型の人
体モデルの例を示す。本実施態様例では、標準体型の人
体モデルは、標準体型のマネキンを3次元計測器で測定
して作成した3次元形状データを利用した。物体の変形
用情報は、顧客の体型に合わせて標準体型の人体の3次
元形状データや、標準体型の衣服の3次元形状データを
変形するために必要な情報である。本実施態様例では、
図9に示すような人体の特徴点の集合からなる制御用ボ
ディを使って、人体および衣服の形状を変形する。図9
(a)(b)は、人体およびパンツ・水着などの人体に
対して密着度が高い衣料・服飾品の形状変形に使用する
制御用ボディの例である。図9(c)(d)は、人体の
特定部位(例えば腹部)よりも重力の反対方向側におい
て人体への密着度が高く、重力方向において重力にした
がって垂下する衣料・服飾品(ワンピース、ドレス、ス
カート、ジャケットなど)の形状変形に使用する制御用
ボディの例である。図9(a)および(c)は、標準体
型に対応した制御用ボディで、図9(b)および(d)
は背が低くて太めの体型に対応した制御用ボディであ
る。標準体型の人体および衣服の形状モデルを背が低く
て太めの体型に変形する場合、標準体型の制御用ボディ
と背が低くて太めの体型に対応した制御用ボディの形状
の差をもとに、人体および衣服の形状モデルを近似的に
変形する。物体の変形用情報としては、上記制御用ボデ
ィの他に、例えばバスト、ウエスト、ヒップ、身長を変
形パラメータとして入力したとき、制御用ボディを構成
する人体の特徴点をどれだけ移動すれば良いかを表す数
値や関数が記憶されている。物体の変形用情報について
は、本出願人による特願平9−335871号明細書に
詳しく記載されている。
【0083】次にステップ4として、選択したデザイ
ン、生地、体型をもとに着装計算装置により3次元衣服
形状データの作成、物品モデル情報記憶手段(101
1)への登録を行う。衣服の3次元形状データは、登録
されたデザインに対応する衣料・服飾品の3次元部品、
例えば、ジャケット、パンツなどの表面形状を表すもの
である。
【0084】3次元衣服形状は、3次元自由曲面により
衣服の形状を表現する方法、衣服の位置を表す空間中の
複数の点の集合で表す方法などがあるが、本実施例で
は、衣服形状を表す自由曲面を体型データ同様、ポリゴ
ンと呼ばれる複数の微小な三角形あるいは四角形要素の
集合により定義する方法を用いる。この場合、衣服3次
元形状データは、ポリゴンを構成する節点番号の並びと
節点の位置座標から構成される。
【0085】衣服3次元形状データの作成には、表面の
空間座標を計測する3次元スキャナーにより着衣状態の
衣服形状を実測し、これをポリゴン化する方法や着装計
算とよばれるコンピュータシミュレーション技術により
仮想的に衣服の着衣形状を計算し、この結果を用いる方
法がある。3次元スキャナーにはペン型のセンサーを物
体に押し当てて、表面の空間座標を計測する接触型と、
光の筋を計測物に照射し、表面を伝う光線のうねりを画
像解析して3次元データに変換する干渉縞を使うタイプ
あるいはレーザーでスキャンするタイプの非接触型のも
のがある。衣服など柔軟な物体をスキャンするためには
後者の非接触型のスキャナーが好適である。
【0086】着装計算では、マネキンなどの標準体型あ
るいは客の実際の体型として体型データベースに登録さ
れた3次元体型データに基づき、予め型紙データベース
に登録されたデザインの実型紙データをもとに、生地デ
ータベースに登録された生地の物理特性を考慮して、3
次元的な衣服の着衣形状を計算する。
【0087】この計算には、着装計算装置(2000)
を用いる。着装計算装置の概略を図10に示す。着装計
算装置は、CPU(2001)、メモリ(2002)、
計算過程を表示するためのディスプレイ(2003)、
データ入力のためのキーボード(2004)およびマウ
ス(2005)、計算結果を印刷するためのプリンタ
(2006)から構成されており、これに、型紙情報、
素材情報、体型情報などを蓄えたデータベース用ハード
ディスク装置(2007)が接続されている。
【0088】ハードディスク装置(2007)には、物
品モデル情報記憶手段(2011)、素材情報記憶手段
(2012)、人体モデル情報記憶手段(2013)、
型紙情報記憶手段(2014)が含まれる。本ハードデ
ィスク装置は、前述の選択、着衣イメージ表示装置(1
000)および後述する型紙、パーツ作成装置(300
0)とネットワーク(2015)で連結し、それぞれの
ハードディスク内のデータが共有されていることが望ま
しい。
【0089】着装計算では、まず、3次元衣服形状を作
成するデザインを選択することにより、選択されたデザ
インに対応した型紙情報(実際に型紙を作成せず衣服の
パーツを直接製作する場合でも本明細書においては便宜
的にこう呼ぶ。「パーツ情報」と同義である。)を型紙
情報記憶手段(2014)から引き出す。型紙情報と
は、型紙(パーツ)の属性、形状、縫製情報などであ
る。型紙の属性情報とは、型紙の属するデザイン、アイ
テム、部分(身頃、衿、袖、ポケットなどの別)であ
り、形状とは平面上に展開された型紙の輪郭であり、縫
製情報とは、複数の型紙間に設定される縫製ライン、点
など縫製部位のペアリング情報である。次に選択したデ
ザインに使用する生地を素材情報記憶手段(2012)
より、それぞれの型紙に対して選択し、選択された生地
に対応した曲げ弾性率、厚さ、密度などの生地の物理的
な特性パラメータを引き出す。次に、使用する体型を選
択し、人体モデル情報記憶手段(2013)から引き出
す。体型のデータはマネキンなどの標準的な体型を用い
てもよいし、客の体型を3次元スキャナーで実際に測定
し、このデータから作成した客体型を用いてもよい。以
上、選択された型紙、生地、体型に基づき、選択された
デザインの衣服が選択された生地により仕立てられて、
選択された体型に着せ付けられた際の衣服の3次元着衣
形状を計算する。型紙から着衣後の3次元着衣形状を計
算する方法として、本出願人による特開平10−124
538号公報および特開平10−134095号公報お
よび特願平10−84064号明細書の方法を用いる。
すなわち、特開平10−124538号公報の方法は図
11のような衣服型紙(パーツ)の形状(401)およ
び素材物性、および型紙(パーツ)の結合条件(40
2)を入力し、型紙(パーツ)の物理的特性を考慮した
計算機による模擬実験により、図12に示すような型紙
(パーツ)組立後の形態(403)を求める方法に関す
る発明であり、特開平10−134095号公報および
特願平10−84064号明細書の方法は、上記方法に
より型紙組み立て計算の後、計算した組立後の形態をも
とに、実際に用いる布の物理的特性、および衣服を着用
する人体の形状および人体と衣服の位置関係を調整する
情報から、前記型紙(パーツ)をもとに縫製された衣服
の着衣形態を計算機により模擬実験し、図13のように
着衣時の衣服形状(404)と人体(405)を同時に
表示する方法に関する発明である。この着装計算の際に
人体と衣服の適切な位置関係を入力する事によりより好
適な着装状態を計算する事が可能になる。
【0090】ここで作成される3次元衣服形状データ
(3次元デザイン部品データ)は、後にCG表示するた
めに必要なデータである。形状データは、前述のように
ポリゴンを構成する各節点の並びと節点の位置座標から
構成される。CGで形状を表示の際には、この形状デー
タに加え、光学的な陰影計算を実行するために各ポリゴ
ンあるいは節点に対し法線ベクトルと呼ばれる面の垂直
方向を定義するベクトルデータの設定が用いられること
が多い。衣服の縫い代や折り目のような特異形状領域に
おいてその形状を形状モデルで正確に再現する代わり
に、特異形状領域以外の一般形状領域とは異なり、上記
法線ベクトルの方向を形状モデルの幾何学的な法線ベク
トルではなくこれを傾けたものを用いるといった特別な
ルールに基づいて表示処理することにより、3次元衣服
形状のそうした希望の部分について上記のごとき方向調
整をすることにより、CG処理の際に希望部分への希望
の陰影つけが容易となり、この方法により、形状モデル
が実際の部品の形状よりも簡単な形状を表すものであっ
ても、衣服のリアルな表示に必要な縫製ラインや、パン
ツのプレスラインなどの立体的なライン表現が容易とな
る。また、布の端部の影つけにより、布の厚みを表現す
ることも容易となる。本方法については、本出願人によ
る特願平11−33482号明細書に詳しく説明されて
いる。なお3次元衣服形状データ(3次元デザイン部品
データ)は、本実施態様例では、1着の衣服を1つの3
次元衣服形状データとしたが、1着の衣服を構成する部
品群(たとえば見頃部品、袖部品、衿部品、ボタン部品
など)を1つの3次元衣服形状データとして定義しても
よい。
【0091】着装計算の実例として、図14の型紙(4
06)、図7の体型(407)から計算したジャケット
の衣服3次元着衣形状(408)を図15に示す。
【0092】このとき作成された3次元衣服形状データ
は、上着の場合、図16に示すように、身頃などの3次
元基本部品(411)と、衿(412)、右袖(41
3)、左袖(414)、ポケットなどの3次元付属部品
に分解して保存するのが好ましい。この方法により、同
一の見頃に対し、取り替え可能な袖、衿、ポケットなど
の3次元付属部品を別に着装計算装置により計算し準備
することにより、図17に示すように、後に同一身頃に
対する衿、袖の交換用衿(415)、袖(416)への
交換など部分的な変更が可能となる。また、3次元モデ
ルに対し、裾丈、袖丈、身頃胸元のUゾーン、Vゾーン
の深さ変更など、デザインの部分的な変更を可能とする
ため図18のように裾丈制御点(421)、袖丈制御点
(422)、胸元制御点(423)などのデザイン変更
用制御点を設定する。
【0093】以上、着装計算により作成された3次元部
品は、基本デザインとしてベースとなる身頃部品に加
え、衿、袖などの部品が1式とこのデザインに対して適
用可能な衿A、衿B、袖A、袖Bなどの交換用パーツが
3次元衣服形状データとして、物品モデル情報記憶手段
に登録される。
【0094】この着装計算装置を用いる方法では、3次
元衣服形状と型紙が1対1に対応しているため、3次元
衣服形状に部分的な変更が加えられた場合、この変更を
直接型紙(パーツ)データに反映可能となる。以上の3
次元衣服形状作成は、着装計算装置により、想定される
デザインに対して予め実施しておき、これをデータベー
スに保存する方法の他、店頭にて客体型を3次元スキャ
ナーなどにより測定し、客の好みのデザイン、生地に基
づき、着装計算をその場で実行する方法を用いてもよ
い。
【0095】この着装計算装置を用いる方法により、3
次元的にデザインの変更を行うことが可能となる。たと
えばスカートの裾のデザインを変更する際に、たとえば
右側の裾はあまり伸ばさずに左側だけを延長するなど左
右または前後非対称のデザイン修正を行うこともでき
る。また、ポケットなどのパーツの交換の他に、それら
パーツの位置を3次元的に変更したりすることも可能で
ある。これらの変更は、3次元衣服形状を表す点と型紙
形状を表す点が1対1に対応しているため、変更結果を
直接型紙に反映可能となる。
【0096】このほか、3次元的に着装計算を行うこと
により、トップスとボトムで様々な組み合わせを試した
り、ドレスシャツの上からジャケットを重ね着した様子
を計算機上で再現したり出来る利点がある。
【0097】また、人体に様々なポーズをつけて着装計
算を行うことや、動的な着装計算たとえば風を吹かせた
り、人体モデルが歩行する時の衣服の動きを見ることも
可能である。これにより布がもつ質感を視覚的にとらえ
ることができる。
【0098】また、デザインを変更した結果を3次元的
に様々な角度から確認できる点や任意の断面での人体と
衣服のゆとりなどを視覚的に確認することができる利点
もある。
【0099】以上の例では3次元衣服形状作成は、着装
計算装置により、想定されるデザインに対して予め実施
しておき、これをデータベースに保存する方法を用いた
が、店頭にて客体型を3次元スキャナーなどにより測定
し、客の好みのデザイン、生地に基づき、着装計算をそ
の場で実行する方法を用いてもよい。すなわち本発明に
おける人体着装状態計算工程は、デザイン・素材選択工
程の前に実施してもよく、後に実施してもよい。この場
合、顧客体型でのゆとりを見たり、顧客に合わせた裾
丈、袖丈、ポケット位置の調整などきめ細かいデザイン
の修正が実際の衣服を作らずに計算機の画面上で行う事
が出来る。着装計算装置の計算速度が低いときは上記例
のごとく予め着装計算を実施しておくのがよく、計算速
度が高いときはデザイン及び素材(生地)の選択後に着
装計算を行うのがよい。
【0100】また、着装計算では上記のようにデザイン
に使用する素材(生地)固有の物理的特性値(KES)
を用いて計算を実施する他、予め、素材(生地)を柔ら
かい、かたい、中位などの大雑把な代表特性で分類分け
し、それぞれの代表特性に対し、代表的な素材物性値を
設定、これを用いて計算する方法がある。この際、ジャ
ケットの柔らかいとドレスの柔らかいでは、特性が大き
く異なる(通常ジャケットの方がドレスよりもかたい)
ので、ジャケットの柔らかい、かたい、中位、ドレスの
柔らかい、かたい、中位など、アイテム毎に、柔らか
い、かたい、中位の代表特性を分けて設定するのが望ま
しい。この方法を用いることにより、全ての素材に対し
て着装計算する場合に比べ、計算の回数が減少する。ま
た、素材の物理的特性値の測定においても、予め代表的
な特性を有する素材を選定し、この素材に対する測定の
みを実施することにより、測定の回数を減ずることが可
能となる。
【0101】以上の素材の分類分けは、素材の物理特性
の他、素材の光学的なパラメータの設定に対しても適用
可能であり、これにより素材特性登録の簡便化が実現で
きる。
【0102】次に、ステップ5において、衣服のデザイ
ンに関する属性情報(デザインコード、シーズン、アイ
テム)、衣服のデザイン画(線画)、各衣服に適用可能
な素材と価格情報をキーボードから入力し、それぞれ物
品属性情報記憶手段(1014)、物品線画情報記憶手
段(1013)、物品素材対応情報記憶手段(101
8)に記憶する。
【0103】なお、ステップ1〜ステップ5で登録する
データは、1件ずつ登録してもよいし、あとでまとめて
バッチ的に登録してもよい。特に、ステップ5で登録す
る各種文字データは、1件ずつ登録するよりも、市販の
表計算ソフトなどでデータを入力した後で、データベー
スに一括登録するほうが作業性があがる。もちろん、登
録に際して、データの整合性チェックをおこなうような
プログラムを介してデータを登録し、入力ミスをチェッ
クするほうが望ましいことはいうまでもない。後で説明
するような、顧客情報やデザイン情報、生地在庫情報等
を含む各種データを一括管理するようなサーバ(本部管
理システム)があり、サーバにステップ5で登録するよ
うなデータが記憶されている場合には、ネットワークや
フロッピーディスクなどの可搬記憶媒体を介して、必要
な情報をサーバから取り込んでもよい。
【0104】以上のような各記憶手段に記憶されたデー
タは、選択装置等の使用時に記憶手段からパーソナルコ
ンピュータ等のメモリにロードすることにより入力され
る。なお、キーボード、形状測定器等により入力されて
もよい。このように本発明においては、データを計算機
における処理が可能となるように計算機にロードするこ
とを「データの入力」という。次に、店舗での流れにつ
いて説明する。
【0105】小売り店舗にて、客の来店により店員はま
ず、客の氏名、住所、購入履歴等が登録された顧客情報
データベースより客情報を検索し、その客の登録の有無
を確認、登録されている場合には内容を確認する。顧客
情報データベースは、客の来店あるいは商品購入の際に
新規作成、更新されるデータベースであり、客の氏名、
住所、購入履歴に加えて、客の体型(身長、各部位のサ
イズなどに加え、屈身、反身、出腹、出胸、撫で肩、怒
り肩などの型紙の補正に必要なデータ)、着衣イメージ
表示に必要な客の3次元顔データ(3次元形状データが
好ましいが、複数角度で撮影された写真でもよい)、好
みなどが登録されている。
【0106】次に、小売り店舗にて客の顔をCPU(1
001)に接続された3次元スキャナ(1006)によ
って、顔の3次元モデルを作成する。3次元スキャナと
しては、例えばミノルタ社のVIVID700が利用できる。客
の顔形状の3次元モデルが作成されると、顔形状の3次
元モデルの首の形状および位置と、人体モデルの首の形
状および位置を使って、顔形状の3次元モデルを人体モ
デルに合成するためのサイズ補正および位置補正をおこ
なう。VIVID700では、3次元モデルの取込と同時に、テ
クスチャマッピング用の画像も取り込まれるので、顧客
の顔形状の3次元モデルを人体モデルに合成してディス
プレイに表示する際は、VIVID700によって取り込まれた
顔の2次元画像をテクスチャマッピングすることによっ
て、皮膚や髪の毛の色を再現して表示する。客の顔を人
体モデルに合成して表示することにより、客は自分の顔
も含めたコーディネートの良否をコンピュータ上で確認
することができる。この作業は、あらかじめ顧客情報と
して顧客データベースに3次元顔データが登録されてい
る場合にはこの顔撮影は省略が可能である。
【0107】次に、店員は客のデザインの要望に従い、
物品の画像を検索する。物品の画像検索機能としては、
キーワード検索による画像の検索機能と、イメージ検索
による画像の検索機能(画像の特徴量をもとに直接画像
を検索する機能)とがあり、客のデザインの要望によっ
てそれらの機能を使い分けたり、両方の機能を使って画
像を検索する。キーワード検索による画像の検索では、
デザインコード、シーズン、年度、服種などの検索キー
ワードを、キーボードあるいはマウスによるディスプレ
イ上での選択により入力し、検索を実行する。すると、
物品属性情報記憶手段に記憶されたキーワード情報をも
とに、入力したキーワードを満足する物品のデザインコ
ードのリストを作成し、このリストをもとに物品画像情
報記憶手段から物品の画像を検索してディスプレイに一
覧表示し、一覧表示された物品の画像から好みの衣服の
デザインを選択する。一覧表示する画像は、多くの画像
を一画面に表示するため、物品画像を縮小した縮小画像
とした。本実施形態ではレスポンス向上のため縮小画像
は予め汎用ペイントソフトで作成し、デザインデータベ
ースに記憶されたものを使用したが、一覧表示時に縮小
画像を作成してもよい。図19にデザイン選択画面の一
例を示す。図19において、キーボード(1004)や
マウス(1005)を用いて検索条件入力エリア(50
1)に検索条件を入力し、検索実行ボタン(502)を
押すと、物品属性情報記憶手段(1013)から該当す
る衣服のデザインコードを検索し、次に検索されたデザ
インコードをもとに物品画像情報記憶手段(1012)
から物品画像を検索し、画面に一覧表示する。イメージ
検索による画像の検索では、検索したい物品と類似した
物品の線画を入力する。線画を入力する方法としては、
デザインコードを指定することにより物品線画情報記憶
手段に記憶された線画を入力する方法と、図4のような
デザイン画作成画面を使ってマウス等により検索したい
衣服に近いようなデザイン画(線画)を作成して入力す
る方法がある。前者の方法は、例えば先にキーワード検
索等により物品を検索したときに、検索された物品が客
がイメージしていた物品と近い時に有効である。イメー
ジ検索する時に、物品の画像ではなく、線画を利用する
ことによって、画像に含まれる背景や物品の方向の違い
をなくすことができ、また物品の形状の特徴量を計算す
る際に必要となるエッジ抽出(輪郭線抽出)が不要とな
るので、高い確率で所望の物品画像が得られる。線画を
利用したイメージ検索機能や、線画の作成方法について
は、本出願人による特願平10−12437号明細書に
詳しく記載されている。
【0108】顧客は図20のように一覧表示された画像
から好みの衣服のデザインをマウス(1005)を使っ
て指定する。この指定により、画面中にあるような詳細
情報表示エリア(602)にコード、シーズン、年度、
コメントなどの詳細情報が表示される。コメントは、服
のデザイナや企画者あるいは店員がつけた服の紹介文で
ある。このほか、表示されたデザイン画像に適用されて
いる生地の素材や、価格を表示してもよい。
【0109】一覧表示される画像は、ファッションモデ
ルが衣服を着用した状態を写真撮影したものなので、1
つの画像には通常複数の衣服のデザイン(たとえばジャ
ケットとスカート)が含まれる。図20において、たと
えば客が2番目の画像(601)中のジャケットが気に
入った場合、マウス(1005)を用いて2番目の画像
(601)を選択する。そして、画像に含まれる衣服の
デザイン情報表示エリア(602)において、マウス
(1005)を使ってジャケットの箇所のチェックボッ
クス(603)にチェックマークをつけ、OKボタン
(604)を押せばよい。あるいは、画像中のジャケッ
トの部分をクリックすることで選択してもよい。衣服の
デザインが指定されると、すでに他の衣服が選ばれてい
た場合、物品モデル情報記憶手段(1011)から該当
する衣服の形状モデルを検索し、すでに選ばれている衣
服の形状モデル(人体モデルも含まれている)に検索し
た衣服の形状モデルを追加する。はじめて衣服を選んだ
場合は、人体モデルに選んだ衣服の形状モデルを追加す
る。衣服の形状モデルを追加するとき、着衣順序に関す
る知識記憶手段(1016)に記憶された着衣順序を使
って、本来内側にあるはずの形状モデルが外側に出てい
る場合、内側になるよう形状データを修正する。このよ
うに、複数の衣服の形状モデルを自由に組み合わせられ
るので、例えばトップス(ジャケットやベスト)とボト
ムス(スカートやパンツ)のコーディネートの良否をコ
ンピュータ上で確認することができる。上記のモデルの
追加方法については、本出願人による特開平10−18
3418号公報に詳しく記載されている。
【0110】次に、選択されたデザインについて、図2
1のようにそれぞれのアイテムについて適用可能な生地
と価格の情報が物品素材対応情報記憶手段(1018)
から検索されて素材コードと価格のリストが作成され、
作成されたリストをもとに素材の画像を素材情報記憶手
段(1015)から検索し、その一覧がディスプレイに
表示される。選択されたデザインについて適用可能な素
材と価格が一覧表示されるので、客はこの一覧画面を参
考にして好みの素材を簡単に選択することができる。
【0111】以上、デザイン選択に基づき生地を決定す
る方法について述べたが、逆に次のように生地選択に基
づきデザインを決定することも可能である。
【0112】前述のデザイン選択同様、店舗にて店員
は、客の要望に従い選択装置に生地コード、シーズン、
年度、色柄などの生地検索キーワードをキーボードある
いはマウスによるディスプレイ上での選択により入力
し、選択システムに接続された生地データベースから該
当する生地画像を検索する。
【0113】この生地データベースから検索された生地
画像は、図22のように選択装置に接続された画像表示
用のディスプレイ上に縮小したイメージ画像が一覧表示
される。ここでも、デザイン画像と同様に本実施形態で
はレスポンス向上のため縮小画像は予め汎用ペイントソ
フトで作成し、デザインデータベースに記憶されたもの
を使用したが、一覧表示時に縮小画像を作成してもよ
い。
【0114】一覧表示された複数の生地画像の中から店
員が客の希望の生地画像をキーボード入力装置あるいは
マウスにより選択するとその詳細情報がディスプレイに
表示される。
【0115】なお、生地の選択し際しては、すでに在庫
のない生地を選択してしまうといったミスが生じないよ
うにすることが好ましい。在庫を加味した生地の選択方
法としては、本出願人による特願平10−200489
号明細書に開示されている方法が利用できる。この方法
では、生地データベースから生地を検索する時に、生地
の在庫量をチェックし、生地在庫がないものについては
画面に表示せず、また生地在庫量が一定量以下の場合に
は、一覧表示する際に生地コードの色を変えて注意を喚
起する。これにより、在庫のない生地を誤って選択して
しまうミスを防ぐことができ、また在庫量が少ないもの
については、在庫量がすくないため場合によってはオー
ダー不可となることを了解した上で、生地を選択するこ
とができる。
【0116】ここで、選択された生地を適用可能なデザ
インの一覧が図23のようにディスプレイに表示され、
さらに選択された生地について一覧表示されたデザイン
を適用したときの服の価格が価格表をもとに計算されて
デザインごとに表示される。客はこの一覧画面を参考に
してデザインを選択することが可能である。
【0117】以上の手順で選択された好みのデザインと
生地の組み合わせ情報は、試着イメージ作成システムに
転送される。選択されたデザイン情報については、選択
システムは、デザイン画像と1対1に対応して記憶され
た3次元衣服形状データを検索し、必要に応じて選択し
た生地の情報を入れるため選択した生地コードを追加記
入し、これを3次元試着イメージ作成装置に転送する。
【0118】次に、人体モデルおよび衣服の形状モデル
を、客の体型に合うように変形(以下体型変更と呼ぶ)
する。体型変更は次のようにして行う。まず、図24に
示すような、体型変更画面をディスプレイ(1003)
に表示し、店員はキーボード(1004)やマウス(1
005)を使って客の体型情報を入力する。本実施態様
例では、体型情報の入力方法として、9種類の体型分類
(高い太い、高い、高い細い、太い、標準、細い、低い
太い、低い、低い細い)から客の体型に近いものを選ぶ
方法と、変形パラメータ(本実施態様例では、バスト、
ウエスト、ヒップ、身長、肩幅)を数値で入力する方法
がある。前者については、本出願人による特開平10−
198548号公報に詳しく記載されている。特開平1
0−198548号公報の方法は、何らかの処理(体型
入力の全く関係のない処理でよい)を実行するために設
けられた画面上ボタンを縦横の一方または両方を複数の
エリアに分割(たとえば、3分割×3分割)し、ただし
画面上ではボタンが複数のエリアに分割されていること
が見えないようにし、店員等のオペレータによりマウス
等で画面上のボタンのどのエリアが押されたかによっ
て、あらかじめ前記エリアの各々と対応づけられた上記
複数(たとえば9)種類の体型を、顧客等に知られるこ
となく(すなわち、非明示的に)選択または入力するこ
とを可能とするものである。一方後者に対しては、画面
上に数値入力ボックス等を入力して、直接数値(例えば
身長160cm、バスト80cmなど)をキーボードか
ら入力可能にしてもよいし、画面上に変形パラメータの
数だけスライダーバーを設け、マウスでスライダーバー
の位置を調整するとスライダーバーの位置に応じて各変
形パラメータの値を入力できるようにしてもよい。
【0119】体型情報が入力されると、人体モデル情報
記憶手段(1015)から物体の変形用情報を取り出
し、取り出した変形用情報をもとに体型情報に合わせて
人体モデルおよび衣服の形状モデルを近似的に変形す
る。これにより、客の体型によるコーディネートの良否
をコンピュータ上で確認可能になる。また、標準体型の
人体モデルおよび標準体型の人体モデルを使って計算し
た衣服の形状モデルを変形することによって顧客の体型
を反映するので、客の体型に合わせて人体モデルを変形
し、次に顧客の体型に合わせて個人型紙を作成し、さら
に個人型紙を使って着装計算して顧客の体型を反映する
のに比較して、遙かに短時間で客の体型を反映した衣服
の形状モデルを作成できる。人体モデルおよび衣服の形
状モデルの変形方法は、本出願人による特願平9−33
5871号明細書に詳しく記載されている。
【0120】以上の方法で選択された衣服の3次元形状
モデル、および、体型変更により作成された人体モデル
を入力とし、これらを試着イメージ表示装置により図2
5のように衣服(801)と体型(802)を同時表示
(803)する。この表示により、顧客は自分の体型
に、選択された衣服を着た場合の形を客観的に確認する
ことが可能である。
【0121】試着イメージ表示装置には、簡易的なレン
ダリングによりイメージを作成する簡易イメージ作成機
能と、より厳密なレンダリング方法によりイメージを作
成する詳細イメージ作成機能を有する。
【0122】衣服を表示する際には、衣服の形状部分に
対して前記生地選択手段により顧客の選択した生地を適
用するが、衣服を着た顧客の全体像を素早く確認するた
めに、簡易イメージ作成機能では簡易的なレンダリング
を行う。例えば、生地表面の凹凸を表現するバンプマッ
ピングおよび透過率を表現する透過マッピングは行わ
ず、色柄を表現するテクスチャマッピングのみを行う。
前記3つのマッピングとその他のマッピング方法も同時
に行う詳細イメージの作成は、後に述べる詳細イメージ
作成機能により行う。
【0123】また、3次元デザイン部品データを用いて
3次元空間で形状を把握する手法をとっているので、試
着イメージ表示装置では衣服形状に生地画像をマッピン
グしたまま、人体モデルおよび衣服形状モデルを回転す
ることが可能となっており、任意の方向からその状態を
確認することができる。また、モデルに歩行等の簡単な
運動をさせてみることもできる。この回転させる操作は
マウス等のデバイス入力でもよいし、数値入力により直
接見たい方向の角度などを入力してもよい。一定時間毎
に一定角度だけ自動的に回転するようにしてもよい。回
転する際の再描画は、簡易レンダリングによりリアルタ
イムで行えることが望ましい。これを実現するために簡
易レンダリングのみを行う専用のハードウェア機器(レ
ンダリングボード)を用いるのが良い。もちろん、詳細
レンダリングにもかかる専用ハードウェア機器を用いる
のが表示速度向上のために好ましい。
【0124】また、顧客頭部の3次元データ取り込み機
能により取り込まれた頭部3次元データと人体モデルを
試着イメージ表示装置にて合成表示し、あたかもその顧
客本人が衣服を試着しているような、衣服の試着状態を
試着イメージ表示装置にて代替することも可能である。
【0125】顧客の頭部と人体との合成方法としては、
両方を3次元形状として合成してから頭部と服との両方
にテクスチャマッピングする方法が一般的である。しか
し、衣服のみでレンダリングしたあと、その方向に相当
する頭部画像実写画像を合成してもよい。
【0126】これまで述べた表示方法は、CRT等によ
り2次元出力表示する場合もあれば、ステレオスコープ
等を利用し3次元的表示出力を行う場合もある。偏光眼
鏡や液晶シャッター式の眼鏡をもちいて立体表示を行っ
ても良い。3次元表示を行うことにより、試着イメージ
をより詳しく顧客に伝えることが可能となる。
【0127】次に上記試着イメージ表示結果に基づき、
客の要望によりデザインの部分的な変更をおこなっても
よい。デザインの変更は大きく分けて袖、衿などを別の
袖や衿などと交換する部品の交換の方法と、衿や袖の形
状を変形、長さの伸縮などの形状変形の2通りが考えら
れる。これらの方法2つを組み合わせても良いし、単独
で用いても良い。ここでの変更結果は、物品モデル情報
記憶手段(1011)に記憶される。たとえば袖の形状
変形を行う際には半袖を延長して長袖にするのも良い
し、半袖部品を長袖部品と交換するなどの方法が考えら
れる。
【0128】交換により変更可能な部分としては、衿、
袖、ポケットのふた、身頃などが考えられる。
【0129】デザイン変更は以下のように行う。まずデ
ザインを変更したいアイテムをデザインの組み合わせの
中から選択する。たとえばジャケットとスカートの組み
合わせの中でジャケットを選択する。デザイン変更を部
品交換で行う場合は、たとえば半袖のデザインのシャツ
を長袖に変更を行いたい場合、システムを部品交換のモ
ードにする。次に、キーボードあるいはマウスなどの入
力装置により画面上の袖部分を指定すると、図26の様
な交換可能部品の一覧(701)がディスプレイに表示
される。この際、画面上で部品交換可能な箇所は入力装
置で画面上のその部分にポインタを持っていくと、他の
箇所と違う色で囲まれるようになっているとオペレータ
が識別しやすく好ましい。
【0130】この交換可能部品の一覧の中から好みの部
品をひとつ選択することにより、画面上の衣料・服飾品
のデザインが直ちに変更される。その選択の一つとして
部品の取り外しも可能にしておくと好ましい。たとえ
ば、半袖形状のものを袖無しにするなどである。
【0131】交換する作業は本実施例のような部品の一
覧から選択するのも良いし、マウス(1005)で交換
したい部分へポインタを持っていき、ダブルクリックす
る度に次々と交換可能な部品に入れ替わるようになって
いても良い。交換された部品へ適用する生地の種類はデ
フォルトとして、もとの部品と同じものが適用される。
その後、変更した交換部品に適用する生地を前記生地選
択画面上で変更するのもよい。
【0132】また部品の交換の他に袖丈、スカート丈の
変更、首周りのUあるいはVゾーンの上下位置の修正、
ポケット位置の移動などといった形状寸法の変更を行
う。デザイン変更を形状変形で行う場合は、システムを
形状変更のモードの状態にし、キーボード(1004)
あるいはマウス(1005)などの入力装置により画面
上で袖部分を指定すると、図27の様に丈寸法変更可能
な部分(702)とその変更可能方向や変更可能領域が
ディスプレイ(1003)に表示される。
【0133】この際、画面上で寸法修正可能な箇所は入
力装置で画面上のその部分にポインタを持っていくこと
により他の箇所と違う色で囲まれるようになっていると
オペレータが識別しやすく好ましい。次に寸法修正個所
の長さ、位置などをマウスなどの入力装置により変更す
る。
【0134】変更方法は修正個所をマウス(1005)
などでドラッグして上下させたりする方法や、キーボー
ド(1004)から数値で入力する方法が考えられる。
これら変更の情報は画面上に数値として表示しておくと
目安になりわかりやすい。また、たとえばスカート丈の
ような部分の変形を行う場合には事前に周長を変更する
か、丈を変更するか、または周長を保ったまま丈を変形
するかを指定するようにすると幅広い変形が可能とな
る。
【0135】前述のような作業を可能とするために、衣
服や衣服の部品モデルを作成する際に、あらかじめ長さ
の調整可能量や衣服の部品の中で調整可能部分を指定し
ておくと、変形を行う際に変形させすぎて元のデザイン
を損ねないようにでき好ましい。また変形させるルール
を型紙データを扱うアパレルCADの変形ルールに沿っ
たものとすることにより、変形情報を型紙に直ちに反映
させることが可能となり、個人向け型紙作成が容易とな
る。
【0136】ひとつのアイテムについてデザイン変更が
できたら、別のアイテムを選択して前記作業を繰り返
し、顧客の好みのデザインの組み合わせを作成する。
【0137】前記作業を行いやすくするためにディスプ
レイ(1003)に表示される画面は複数枚の画面構成
で正面、側面、背面が同時に見えるようにしておくと、
デザインが変わった様子をいろいろな角度から同時に見
ることが出来、好ましい。また、画面上の着装状態のモ
デルが随時3次元的に回転させることが出来るようにな
っていても良い。
【0138】以上の方法で選択、設定された交換部品情
報、適用生地情報、寸法変更情報はオーダーされた際
に、個人型紙と縫製指示書を作成するための情報として
保存される。
【0139】またこれらの情報をもとに物品素材対応情
報記憶手段から価格データと価格の計算ルールを検索し
て、検索された情報をもとに衣料服飾品の価格を計算
し、衣料服飾品の価格表示計算を行い、画面上に表示す
ると顧客への情報提供の面で便利である。この計算方法
としては特開平10−340298号公報の方法を用い
てもよい。
【0140】一覧表示機能は、顧客の選択したデザイン
と生地の組合せや上下のコーディネイト、衿、袖などの
デザイン変更など、様々なケースの試着イメージ結果を
それぞれ独立させてメモリあるいはバードディスク等の
記憶媒体に記憶させて一覧として表示する。このことに
より、顧客は各ケースの衣服の出来上がりイメージを比
較しながら自分の希望する衣服を決定できる。一覧表示
は画面をいくつかに分割して並べても良いし、スライド
ショーのように画面いっぱいに順番に表示しても良い。
各ケースの選択結果を記憶媒体に記憶する際には、試着
イメージ画像だけでなくデザインと生地の組み合わせの
情報、デザイン変更の情報等も一緒に記憶しておくと、
一覧表示後にもう一度組み合わせを変更することが出来
るので好ましい。
【0141】簡易イメージ作成機能で大まかな衣服の仕
立て上がりイメージを確認し、デザイン変更と一覧表示
を繰り返してデザインを決定した後、詳細試着イメージ
作成機能により詳細な衣服の出来上がりイメージを作成
する。前記簡易イメージ作成機能では、簡易レンダリン
グ等を用いることにより試着イメージを回転させて表示
したが、ここでは衣服を見る角度は固定し、生地の光学
特性値と各種マッピング画像を用いて生地の質感をリア
ルに表現するレンダリングを行う。
【0142】すなわち、生地の色柄を表現するテクスチ
ャマッピングを行うだけでなく、生地の凹凸について
は、データベースに登録されたバンプマップ画像とバン
プ強度を元にバンプマッピングを用いて表現し、透過に
ついては、同じくデータベースに登録された透過マップ
画像と透過率を元に透過マッピングを用いて表現する。
また生地の鏡面反射率や拡散反射率を考慮してレンダリ
ングを行い、場合によっては生地の部分毎に鏡面反射率
や拡散反射率を変えてレンダリングする属性マッピング
を行う。このことにより、生地の質感がある程度は表現
可能となるが、この他にも生地の毛羽を表現するような
レンダリングなどを行うことが望ましい。
【0143】さらに、図28のように、衣服の着用状態
のイメージを膨らませるため、背景合成装置により衣服
着衣画像(804)の背景に客の好みや、店員のお勧め
の背景画像を合成することにより、それぞれのシチュエ
ーションによる衣服の画像(805)を確認することが
可能である。この背景は2次元の背景画像でも良いし、
3次元の物体たとえばいすや机、建物などを配置した3
次元の背景でも良い。3次元背景の場合は着用状態の人
体と3次元の背景の物体相互に影を落とすような計算を
することによりリアルな背景合成画像を作成することが
可能となる。また、ペイントソフトなどで2次元の背景
画像に直接影を書き込んでやっても良い。また着用状態
の人体が3次元の背景を歩く様子を動的にシミュレーシ
ョンする事も可能である。
【0144】本実施例では、衣服を回転して確認するた
めの簡易イメージ作成機能と、視点を固定して詳細に表
示するための詳細イメージ作成機能とにわけて試着イメ
ージを作成しているが、これは詳細試着イメージの作成
がリアルタイムで行えないためであり、将来計算機の処
理能力が上がれば、これら2つの試着イメージ作成機能
は一つに統合してかまわない。
【0145】次に、前記詳細試着イメージ表示にて作成
された2次元色柄設定画像を、プリンタ(107)から
紙、プラスチックシート、布帛等の有形担体に印刷出力
する。本実施態様例では、CMS(Color Management S
ystem)を利用することにより、プリンタの色再現特性
を補正して、生地の現物と近い色を再現している。CM
Sとは、各種入出力機器間で正しい色を伝達・処理・再
現するための技術で、入出力機器の特性を記述したプロ
ファイルと呼ばれるデータファイルを用意し、そのデー
タをもとに画像情報をデバイスに依存しない色情報に交
換処理し、入出力機器間のデータの受け渡しはこのデバ
イスに依存しない色情報を使って行うことにより、正し
い色再現を可能とする。パソコン用CMSとしては、Ap
ple社のColorSync、Microsoft社のICMなどが利用可能で
ある。印刷出力された2次元色柄設定画像は、客が衣服
をオーダーする際の確認やサービスとして客に配布して
もよいし、衣服を縫製工場にオーダーする際の確認のた
めにオーダーシートに添付してもよい。
【0146】なお、小売り店舗で撮影した顧客の顔の3
次元データは、顧客情報データベースに保存され、次回
以降の注文の際に利用するようにしてもよい。また、顧
客情報データベースには、顧客のオーダーしたデザイン
や生地の履歴等を蓄積し、顧客の好みを把握するのに用
いることもできる。新しい衣服のデザインが利用可能に
なったときに、そのデザインを好みそうな顧客に一斉に
ダイレクトメール等を発信して顧客の購買意欲を促すと
いったデータの利用も可能となる。また、衣服のオーダ
ーに際し、選択装置で作成した試着イメージ画像をオー
ダー情報と関連づけて顧客情報データベースに記憶し、
顧客の再来店時等に一覧表示すれば、過去にどのような
衣服を購入したかを一目で確認することができ、さらに
その情報を利用して、過去に購入したジャケットにあう
パンツを上記選択装置で試着イメージを確認しながら決
定することもできる。
【0147】次にパーツデータ作成工程ではまず店員が
客の採寸を行い、採寸値から個人対応グレーディングシ
ステムにより、採寸された客の体形に合った服の型紙ま
たはパーツ(型紙)データが作成される。
【0148】ここで使用される個人対応グレーディング
システムは図30のように実際の着用者により選択され
たデザイン、および着用者の採寸値や姿勢情報を入力
し、データベースに登録する採寸情報入力システム(1
1)と、店頭においてデザイン変更を行った結果をもと
に、変更されたデザインに必要なパーツ(型紙)を選択
するデザイン変更システム(12)、標準体形型紙を客
の体形に合った型紙に変形を行うグレーディングシステ
ム(13)、変形後の型紙1着分の生地を裁断するため
の最適な型紙配置を行うマーキングシステム(14)か
ら構成される。これらのシステムはそれぞれ個々の装置
でも、同一装置上で全てのシステムを実現してもよい。
【0149】採寸情報入力システムでは、表1に示すよ
うに予め指定された採寸項目の中から店員が客を採寸し
た結果と客の姓名や住所などの情報を共にシステム内の
データベースに登録し、必要に応じてデータベースに登
録された採寸値から型紙の大きさや形状を変化させるた
めの補正データをグレーディングシステムに提供する。
【0150】
【表1】
【0151】ここで店員が入力するのは標準体形の基準
となる服と、客に合う服のサイズとの差のある部分の差
寸値であるが、客の体をメジャーで測定した実寸法を入
力する方法や、非接触の測定装置により光学的に測定さ
れたデータを使用する方法でもよい。また、同時に表2
に示すような姿勢補正の項目についても強、弱等の程度
を表す値として入力することも可能である。
【0152】
【表2】
【0153】デザイン変更システムでは、店頭において
客の要望により行われるデザインの部分変更で使用する
交換部品(ミスやミセスなどの基準体型の着用者向けに
作成されたもの)を構成するパーツ(型紙)データを、
事前にシステム内に登録しておく。
【0154】客がこれらのデザインの服を注文した際に
小売り店舗で入力された客の情報は、本部事務所に備え
られた本部管理システムのデータベースを備えたサーバ
ーマシン内に保存される。
【0155】この保存されたデータの中から、デザイン
変更に関する情報がデザイン変更システムに送られる。
【0156】店頭において客の要望により行われるデザ
インの部分変更の中で、部品の交換によるデザインの部
分変更の場合には、本部管理システムのサーバーから送
られてきたデザイン変更情報をもとに、前述したシステ
ムに登録済みのパーツ(型紙)データ群から、実際の着
用者のパーツデータを作成するのに必要な基準体型の着
用者向けのパーツ(型紙)データを自動的に選択し、グ
レーディングシステムに転送するパーツ収集方式を用い
る。
【0157】また、長さの伸縮や細部形状の変更などに
よるデザインの部分変更の場合には、送られてきた延
長、縮小などの変形量の情報をもとに、前述したシステ
ムに登録済みのパーツ(型紙)データ群から呼び出され
たパーツ(型紙)データまたはパーツ収集方式により得
られたパーツ(型紙)データの形状を変形するパーツ修
正方式を用いる。また、必要に応じて後述するグレーデ
ィングシステムのパーツ(型紙)形状の修正の手法をこ
の修正に利用してもよい。
【0158】グレーディングシステムでは、予めシステ
ム内のデータベースに登録されている基準体型の着用者
向けに作成された基準体型者用基本パーツデータの中か
ら、型紙収集システムにより選択されたパーツ(型紙)
データをもとに、これを上記基準体型を有する基準体型
者と採寸情報入力システムのデータベースから得た実際
の着用者との体型の差異に基づく補正データにより修正
する。これにより、パーツ(型紙)データを客の体形に
合わせて作成する。このとき採寸情報入力システムに入
力された姿勢補正項目についても数値化され、パーツ
(型紙)データの修正に反映される。
【0159】かかるグレーディングの方法の例は、たと
えば、工業用パターンガイドブック(アミコ・ファッシ
ョンズ編)のP.217-225、特公平4−23001号公報な
どに記載されている。なお、基準体型者用基本パーツデ
ータはミスやミセスなどの基準体型に対してそれぞれの
パーツデータを用意しておき、予め最も着用者に近い基
本体型の基準体型者用基本パーツデータを選択した上で
これを修正すると精密な補正ができて好ましい。
【0160】次に作成された型紙データをもとに、マー
キングシステムにおいて1着分の生地を裁断するための
型紙の配置処理を行い、配置結果を裁断データとしてシ
ステム内のデータベースに登録する。
【0161】ところで、型紙の配置処理においては、パ
ーツの収率(生地の全面積に対しパーツとして用いられ
る部分の面積比)によって製造コストが左右されるの
で、なるべくロスが小さく収率が高くなるように各パー
ツの配置を定める必要がある。このため、本発明におけ
るマーキングシステムでは、生地の空きエリアに効率よ
くパーツ(型紙)を配置するために、自動マーキングシス
テムを採用している。
【0162】この自動マーキングシステムは、特公平7-
43757号公報、繊維機会学会誌論文集Vol.26,No.7(1973)
のPP.68-77「コンピュータによる被服型紙のレイアウト
について」等に提案されている単に各パーツ(型紙)を稠
密に配置して収率の高いパーツ配置を得るだけの従来の
自動マーキングの手法に加え、必要に応じて半自動マー
キング、事例マーキングの手法を用いる。
【0163】半自動マーキングは、たとえば、本願出願
人による特開平9−128422号公報の発明のよう
に、あらかじめ一部のパーツをオペレータが配置および
配向した後に自動マーキングしたり、自動処理中に自動
処理を中断してオペレータが一部のパーツをディスプレ
イ上で位置を確認しながら配置する方法である。
【0164】また、事例マーキングは、マーキングシス
テム内のデータベースから過去の生地取りデータを呼び
出しそこに登録されている各パーツの配置方法の情報を
利用してパーツを配置する方法である。たとえば、特開
平7−173705号公報に記載の発明のように、選択
されたデザインの衣料・服飾品の過去の製作事例におけ
るマーキングの結果を参照し、新規にマーキングしよう
とする各パーツを上記事例において対応するパーツと同
じく配置および配向し、その場合に新規のパーツ同士が
重複するときはこれを解消するよう各パーツを移動し、
パーツ間の隙間が大きいときには隙間をつめるといった
手法がある。
【0165】また、本出願人による特願平10−518
94号明細書の発明のように、過去の生地取りデータと
して、そのデータ作成時に各パーツを最初に配置した基
準位置と、それらのパーツの移動方向(および必要なら
配向方向も)を記憶しておき、これらのデータからその
時のマーキング作業を再現できるようにしておく方法が
ある。その基準位置にパーツを置いて、その移動方向に
移動させることとすると、別のパーツまたは生地の有効
部分の端部の近傍に移動して停止するようになっている
ので、稠密なマーキングが可能となっている。そして、
新しい型紙配置をするときは、上記事例の対応するパー
ツの基準位置や移動方向を用いてマーキングするのであ
る。この場合、着用者の個人差が大きくても、過去の事
例をトレースするだけで有効なマーキング結果が得られ
る場合が多い。したがって、個人向けイージーオーダー
のようにマーキングの生産性が収率より重視される場合
には、特に有効である。
【0166】本実施形態のように1着ずつサイズやデザ
インの異なるパーツ(型紙)を裁断する必要がある場合に
は、裁断後の各パーツのピックアップの効率化などが重
要視されるため、同じ種類のパーツ(型紙)は常にほぼ同
じ位置に配置される事例マーキングは非常に有効なマー
キング手法となる。
【0167】次に裁断工程では、得られた客個人の型紙
とマ−キングで得られた結果をもとに、自動裁断機にて
衣服を形成するパ−ツ個々に生地、芯地を裁断する。こ
こでは、作業効率上自動裁断機を用いることが望ましい
が、従来より行われている、たて刃裁断機、立体裁断機
もしくはハサミ等で裁断することは何等差し支えない。
【0168】裁断工程では、個人対応グレーディングシ
ステムにおいて個人体形にあった服の型紙を作成する際
に作成された縫製指示書にもとづいて1着分の生地を用
意し、必要に応じてスポンジング加工を施し、必要な生
地を延反機を用いて延反台の上に一様に広げた後、図3
1のような自動裁断機上に送る。自動裁断機の本体(2
00)は裁断ベッド1の両側に設けられたXレール
(6)上を、X軸駆動部(4)によってYビーム(8)
が矢印X方向に駆動され、このYビーム(8)に設けら
れたYレール(7)上を、Y軸駆動部(5)によって裁
断ヘッド(3)が矢印Y方向に駆動されるように構成さ
れている。
【0169】生地裁断の手順は、まず裁断ベッド(1)
上に延反された被裁断の生地(2)が載置され、その上
にビニールシートなどの非通気性のシートが載置され、
この生地を裁断ベッド(1)上に固定するために、吸着
装置(9)から連結された裁断ベット(1)表面に多数
設けられた小穴からエアを吸引し生地(2)を裁断ベッ
ト(1)上に吸着固定する。
【0170】次にマーキングシステム内のデータベース
から得られた裁断データに従って裁断ヘッド(3)が裁
断ベッド(1)上を移動すると共に、裁断ヘッド(3)
に設けられた(図示せず)カッターが必要に応じて上下
し、また裁断中にカッターの方向が裁断方向に向けられ
ることにより、生地(2)が裁断データに従って裁断さ
れる。
【0171】また柄のある生地は、裁断ヘッド(3)に
CCDカメラなどイメージセンサを備えた自動裁断機
(200)を用い、裁断ヘッド(3)を移動させるため
などに用いるコンソール(101)と、各種情報の記憶
装置(104)と、CCDカメラなどイメージセンサが
撮像する裁断ヘッド(1)上面の映像を表示し、またマ
ーカーなどが表示されるディスプレイ(102)と、必
要に応じてタブレット(105)、スタイラスペン(1
06)、またはマウス(図示せず)を備えているCAD
装置を用いて、CCDカメラなどイメージセンサで読み
とった実際の生地柄と、裁断データ内の型紙の柄に関す
る情報を比較し裁断データの修正を行い、裁断する。す
なわち、裁断工程では、生地(素材)が柄を有するもの
であるときに、マーキング工程で仮想的に各パーツが配
置された時に用いた理論上の柄配置と前記裁断ベッド上
に現に載置された素材の柄配置との差異に基づいて各パ
ーツの仮想的な配置および/または配向を補正し、該補
正した結果に基づいて素材片を裁断する。このような柄
合わせ裁断機としては、特開平6−192959号公報
や特許第2538514号公報に記載の発明が知られて
いる。
【0172】次に縫製(接合)工程では、上記裁断され
たパ−ツはサンプル服作成・デザイン決定時に作成され
た縫着部分の仕様、本縫いや環縫いなどの縫着部分の縫
目形状、針目数など各種ミシン条件、縫着のための縫糸
種・色目、衣服の形態保持・強度付与のための芯地条
件、その他付属品などに、顧客を採寸して得られた各部
位のサイズが追加記載された縫製仕様書と試縫い用の裁
断片とともに縫製ライン内に供給される。また、生地・
芯地および縫製仕様書以外にボタン等の付属品、縫い糸
等を同時に供給することにより間違いのない効率的な縫
製が可能となりより好ましい。なお、後述するような本
部管理システムを利用した場合、縫製仕様書は電子的に
本部事務所で作成されて本部管理システムのデータベー
スに蓄積される。そして、蓄積された縫製仕様書は、ネ
ットワークを介して縫製工場に設置された本部管理シス
テム端末で表示・確認することができる。もちろん、電
子的に本部事務所で作成された縫製仕様を、FAX等に
より縫製工場に送信してもよいし、電子メールに添付し
て縫製工場に送信してもよい。ライン内へのパ−ツ類の
供給方法については、1生産単位ごとにまとめられるバ
ンドル方式またはベルトコンベア方式やハンガ−方式な
ど通常行われている方式でなんら差し支えないが、1着
分のパ−ツがまとまっており、作業者がパ−ツの取り間
違いを起こさない、すなわち1着分のみトレイに入れら
れている、1着分のみハンガ−に掛かっている、など他
のロットと混同しない方法となっている事が特に好まし
い。その縫製ラインは通常生産を行うラインで縫製可能
ではあるが、作業者への条件統一等意思疎通を図るため
には多品種小ロット生産に対応しやすい少人員編成のラ
インが好ましく、さらには、作業者の多能工化をはか
り、本縫いミシン、オ−バ−ロックミシン、アイロン台
が1セットとなっているワ−クステ−ションを導入した
ラインがより好ましい。そのラインを構成するミシンの
条件は各作業員が裁断片により試縫いを行い、パッカリ
ングの発生しないようミシン上糸張力、ミシン下糸張
力、押さえ金、押さえ金圧力、針目数等を調整している
ことはいうまでもないが、その調整は数段階のデジタル
管理となっていることが製品品質安定化のためには特に
好ましい。また、縫製ライン内では縫製仕様書に記載さ
れた各部位の寸法と実縫製品の寸法との間にズレがない
か中間検査を行い、ズレが発生している場合ただちに修
正する。以上の工程にて縫製された製品はさらに寸法・
外観品位等の最終製品検査をおこない客先に出荷され
る。
【0173】以上の工程により、客の満足する服を製
造、提供可能とする。
【0174】なお、ネットワークを用いた受注、生産、
販売、資材発注、物流などの本部管理システムを導入
し、有機的に上述した衣料・服飾品の製造支援装置と接
続することにより、次のように一層生産販売効率をあげ
ることができる。特に店舗数が多くなると、本部管理シ
ステムを導入する効果は顕著となる。
【0175】ネットワークと本部管理システムを利用し
た形態を図32に示す。図32において、(3201)
(3202)は店舗、(3203)は本部事務所(本部
拠点)、(3204)は縫製工場、(3205)(32
07)は店舗に設置された選択装置、(3206)(3
208)は店舗に設置された本部管理システム端末、
(3209)は本部に設置されオーダー情報や生地在庫
等を管理するサーバ、(3210)は縫製工場に設置さ
れた本部管理システム端末である。店舗に設置された本
部管理システム端末(3206)(3208)は、顧客
名や住所、電話番号、顧客の採寸値、衣服の詳細な仕様
などを入力したり、入力したオーダー情報を確認・編集
するものである。縫製工場に設置された本部管理システ
ム端末は、サーバが管理している各店舗からのオーダー
情報等を取り出すためのもので、取り出したオーダー情
報をもとに、衣服が製造される。選択装置(3205)
32(7)、本部管理システム端末(3206)(32
08)(3210)は、サーバ(3209)と通信回線
によって接続されており、データ通信が可能となってい
る。
【0176】例えば、本発明の衣料・服飾品の製造支援
装置の一構成要素である選択装置と、前記本部管理シス
テムを接続する。そして、選択装置において素材を選択
するに際し、本部管理システムの在庫情報を加味して選
択すれば、常に最新の在庫情報に基づいて素材を選択可
能となる。すなわち、選択装置の画面に検索された素材
情報を表示する際に、在庫が無いあるいは非常に少なく
衣服を製造できない場合は画面に表示しなくしたり、在
庫が少ないためオーダーできない可能性がある素材につ
いては文字を赤字にして表示するなど注意を喚起するよ
うにすれば、在庫のない素材を誤って選択したり、在庫
が少ない素材は注意しながら選択可能となる。しかも、
在庫情報は本部管理システムに記憶された最新情報を利
用するので、刻々変化する在庫情報に対応したものとな
る。さらに、本部管理システムの在庫情報に、将来の入
荷状況等を考慮にいれた日別ポジションなどを利用すれ
ば、将来の在庫状況までも加味して素材の選択ができ
る。すなわち、例えば、ある素材の在庫が素材選択時点
では十分ではないが、1週間後に素材が入荷することが
わかっていれば、顧客のニーズに応じて、1週間納期が
遅れてもその素材で衣服を注文したい場合、衣服注文の
機会を逃すことなく注文可能となる。あるいは、ネット
ワークの通信速度によっては素材選択時に毎々本部管理
システムと通信するとレスポンスが低下するので、選択
装置の素材情報記憶手段(1015)に素材在庫量を記
憶するフィールドを追加し、定期的に本部管理システム
が管理する最新の在庫情報に基づいて素材情報記憶手段
(1015)の在庫フィールドを更新し、選択装置は素
材在庫情報記憶手段(1015)の在庫フィールドを利
用してもよい。店舗数が多くなると、在庫情報は刻々変
化し、各店舗では縫製工場や倉庫等に保管された生地在
庫の把握が困難になるため、効果が大きい。このよう
に、本部管理システムから在庫の情報を取得して、この
情報に基づいてデザイン・素材の選択を行うようにすれ
ば、顧客の希望する納期に製品が納められるかどうかわ
からない選択肢を予め排除した上で顧客の好みに応じた
デザインや素材を使った衣料・服飾品を顧客に提供でき
る。
【0177】また例えば、本発明の衣料・服飾品の製造
支援装置の一構成要素である選択装置と前記本部管理シ
ステムを接続する。そして、選択装置において、衣服の
デザインや生地等を決定し、選択工程から次のパーツデ
ータ作成工程に移る前に、選択装置から本部管理システ
ムに対し、生地の仮押さえを実行できるように構成すれ
ば、選択工程以降の工程の間に他店舗からのオーダーに
よって生地在庫がなくなってしまうといった問題を防ぐ
ことができる。このような生地仮押さえの方法について
は、本出願人による特願平11−55515号明細書に
詳しく説明されている。特願平11−55515号明細
書の方法によれば、選択装置にて仮オーダーを指示する
と、選択装置で選択した衣服のデザインコード、生地コ
ード、デザイン性に関する情報(衿はどの形を選んだ
か、丈をどれだけ伸ばしたかなど)、顧客コード、店コ
ードといった衣服の部分仕様(衣服を製造するのに必要
十分な仕様をここでは詳細仕様とよび、詳細仕様から採
寸値等の情報を除いた選択装置で決定可能な情報を部分
仕様とよぶ)を、ネットワークを介して本部管理システ
ムに送信する。部分仕様を受け取った本部管理システム
は、部分仕様中の衣服のデザインコードをもとに、本部
管理システムのデータベースにあらかじめ記憶された各
衣服の標準用尺(標準サイズの衣服を製造するのに必要
な素材長)に基づいて、本部管理システムの素材在庫デ
ータベースの在庫フィールドを修正(標準用尺分差し引
く)する。本部管理システムの素材在庫データベースの
素材フィールドは、実際の素材長を表す実在庫量と、仮
オーダーによって予約された素材も考慮にいれた使用可
能量に分けて管理することが望ましいが、この場合、前
述した在庫フィールドの修正は、使用可能量フィールド
に対しておこなえばよい。そして、衣服の仮オーダー
後、顧客の体型を採寸し、店舗に設置された本部管理シ
ステムの端末から正式オーダーを実行するが、このと
き、前記部分仕様を修正(採寸情報などを追加)し、詳
細仕様として本部管理システムに送信される。詳細仕様
を受け取った本部管理システムは、今度は、サイズ情報
に基づき、オーダーされた衣服を製造するのに必要な素
材長を、本部管理システムのデザインデータベースに記
憶されたデザイン別の用尺計算式に基づき計算し、計算
した用尺に基づき素材在庫データベースを修正する。そ
して、最後に縫製工場にて衣服を製造するために素材の
切り出しが行われたときに、実際に使用した素材長に基
づき、縫製工場に設置された本部管理システム端末から
素材在庫データベース(使用可能量と実在庫量の両方)
を修正する。このように、その時々に得られる情報に基
づき、逐次在庫データベースを修正することにより、よ
り厳密に在庫管理が可能となる。なお、衣服を製造する
場合、同じ素材であっても、異なるロットの素材を使う
と色が微妙に異なるなどの不具合が発生する場合がある
ので、素材の在庫はロット(反と呼ばれる)ごとに管理
することが望ましい。さらに、1反の素材を、別々の縫
製工場で利用するなどの都合により、分割する場合があ
る。分割した単位を枝と呼ぶが、同じ反から切り出され
た枝同士は、色味等の差異は製造上問題にならないほど
小さいが、複数の枝に少量ずつ素材が残っていて、かつ
それらを合計した長さが1着分の用尺よりも長くても、
いったん切り出した素材は元の長さに戻すことができな
いので、一般的には衣服を製造することはできない。し
たがって、素材コード、反コードに加え、枝コード別
に、素材の在庫を管理することが望ましい。反、枝を加
味した素材在庫管理方法については、上記特願平11−
55515号明細書に記載されている。
【0178】また例えば、本発明の衣料・服飾品の製造
支援装置の一構成要素である選択装置と、パーツ作成工
程で使用する採寸情報入力システムやデザイン変更シス
テムと、前記本部管理システムを接続する。そして、選
択装置で決定した衣服の仕様(デザイン変更の情報や、
選択されたデザインや生地の情報)を本部管理システム
にネットワークを介して登録し、パーツ作成工程でこれ
らの情報を利用可能にする。さらに、オーダー時に店舗
で顧客の体型を採寸した採寸情報(標準の衣服をどれだ
け変更するか、つまり差異情報も含む。)を選択装置や
あるいは別のオーダー情報入力専用端末等から入力し、
これも本部管理システムに登録し、パーツ作成工程で利
用可能にする。このようにすれば、人手を介することな
く、衣服の注文後、自動的にパーツ作成が可能となり、
生産効率が向上する。将来、自動縫製システムが利用可
能となった場合は、衣服から製造までの各工程を自動化
することができる。
【0179】また、上述したような本部管理システム
に、進捗管理データベースを設ければ、店舗、本部事務
所、縫製工場等から、各オーダーの進捗状況を確認する
ことができる。進捗管理データベースには、オーダーコ
ードと、進捗状況データを記憶する。進捗状況データと
てしは、受注日、型紙作成(予定)日、生産指示(予定)
日、裁断(予定)日、完成(予定)日、出荷(予定)日、店舗
入荷(予定)日、引き渡し予定(予定)日、および進捗ステ
ータスなどを記憶する。前記受注日以外のフィールドに
は、進捗ステータス以降のものに対しては、設定された
計算式に基づき計算された予定日が入力されるようにす
る。店舗にてオーダーが実行されると、進捗管理データ
ベースにデータが1件追加され、オーダーコードフィー
ルドに該オーダーのオーダーコードが記憶され、進捗ス
テータスフィールドは「受注」となる。同時に、型紙作
成日や完成予定日、引き渡し予定日などが計算され、計
算結果が入力される。したがって、店舗にて顧客がオー
ダーした時点で、顧客はいつ裁断が行われ、いつ店舗に
入荷し、いつ引き渡し可能かを知ることができる。その
後、型紙を作成すると、型紙作成日のデータが、予定日
から実際の作成日に変更される。このようにして、順次
衣服の引き渡しまで逐次進捗状況が入力されるので、本
部事務所のみならず、店舗や縫製工場でも各オーダーの
進捗状況を確認することができ、かつ予定も知ることが
できるので、前もって準備をするなどの対応が可能とな
る。また、万一進捗が遅れるなどの問題が発生した場合
でも、直ちにどの工程で問題が生じているかを確認する
ことが可能となる。
【0180】
【発明の効果】本発明により、顧客客が衣服等の衣料・
服飾品を購入する際、好みのデザイン、生地を容易に選
択、決定し、試着することなしにディスプレイに表示さ
れた画像により客自身の着衣イメージを確認できる。ま
た、客の体型に合わせてCADにより型紙を作成し、こ
れをもとに自動的に着分縫製を実施することにより客の
体型にあった好みの服が短期間で製造、提供可能とな
る。
【0181】以上により、店に用意する服はデザインを
選択する際に必要なサンプル服のみとなり、さらに受注
生産となるためアパレルで問題とされてきた売れ残りを
減少でき、収率を大幅にアップすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の衣料・服飾品の製造方法の一実施形態
例の概略手順を示すためのフローチャートである。
【図2】本発明の衣料・服飾品の製造方法の一実施形態
例における、選択・着衣イメージ表示装置の概要を示す
図である。
【図3】本発明の衣料・服飾品の製造方法の一実施形態
例における、着衣順序に関する知識記憶手段の例の一部
を示す図である。
【図4】本発明の衣料・服飾品の製造方法の一実施形態
例における、デザイン線画の例を示す図である。
【図5】本発明の衣料・服飾品の製造方法の一実施形態
例における、選択装置に必要な情報記憶手段へのデータ
入力手順を示す図である。
【図6】本発明の衣料・服飾品の製造方法の一実施形態
例における、生地画像の保存、作成方法を示すための図
である。
【図7】本発明の衣料・服飾品の製造方法の一実施形態
例における、多面体の集合でボディー表面の曲面を定義
した図である。
【図8】本発明の衣料・服飾品の製造方法の一実施形態
例における、標準体型の人体モデルの例を示す図であ
る。
【図9】本発明の衣料・服飾品の製造方法の一実施形態
例における、体型変更用制御ボディーを示す図である。
【図10】本発明の衣料・服飾品の製造方法の一実施形
態例における、着装計算装置の概要を示す図である。
【図11】本発明の衣料・服飾品の製造方法の一実施形
態例における、型紙組み立て計算を説明するための型紙
を示す図である。
【図12】本発明の衣料・服飾品の製造方法の一実施形
態例における、型紙組み立て計算を説明するための3次
元組み立て形状を示す図である。
【図13】本発明の衣料・服飾品の製造方法の一実施形
態例における、着装計算を説明するための3次元着衣形
状を示す図である。
【図14】本発明の衣料・服飾品の製造方法の一実施形
態例における、着装計算に使用した型紙を示す図であ
る。
【図15】本発明の衣料・服飾品の製造方法の一実施形
態例における、着装計算後の3次元着衣形状を示す図で
ある。
【図16】本発明の衣料・服飾品の製造方法の一実施形
態例における、3次元デザイ部品データを示す図であ
る。
【図17】本発明の衣料・服飾品の製造方法の一実施形
態例における、衿、袖部品交換後の衣服形状を示す図で
ある。
【図18】本発明の衣料・服飾品の製造方法の一実施形
態例における、3次元衣服形状の変形用制御点設定を示
す図である。
【図19】本発明の衣料・服飾品の製造方法の一実施形
態例における、デザイン選択画面を示す図である。
【図20】本発明の衣料・服飾品の製造方法の一実施形
態例における、デザインデータベースから検索された画
像を一覧表示した画面である。
【図21】本発明の衣料・服飾品の製造方法の一実施形
態例における、デザイン線画像を作成するための画面で
ある。
【図22】本発明の衣料・服飾品の製造方法の一実施形
態例における、選択されたデザインが適用可能な生地を
一覧表示した画面である。
【図23】本発明の衣料・服飾品の製造方法の一実施形
態例における、生地選択画面を示す図である。
【図24】本発明の衣料・服飾品の製造方法の一実施形
態例における、選択された生地が適用可能なデザインを
一覧表示した画面である。
【図25】本発明の衣料・服飾品の製造方法の一実施形
態例における、体型変更画面を示す図である。
【図26】本発明の衣料・服飾品の製造方法の一実施形
態例における、試着イメージ表示装置で衣服と体型を同
時に表示した例を示す図である。
【図27】本発明の衣料・服飾品の製造方法の一実施形
態例における、部品変更用のデザイン変更画面を示す図
である。
【図28】本発明の衣料・服飾品の製造方法の一実施形
態例における、形状寸法変更用のデザイン変更画面を示
す図である。
【図29】本発明の衣料・服飾品の製造方法の一実施形
態例における、試着イメージの背景に客の好みや店員の
お薦めの背景画像を合成した図である。
【図30】本発明の衣料・服飾品の製造方法の一実施形
態例における、個人対応の型紙作成装置の構成を示す図
である。
【図31】本発明の衣料・服飾品の製造方法の一実施形
態例における、生地自動裁断機の構成を示す図である。
【図32】ネットワークと本部管理システムを利用した
形態の一例を表すブロック図である。
【符号の説明】
1:裁断ベッド 2:生地 3:裁断ベッド 4:X軸駆動部 5:Y軸駆動部 6:Xレール 7:Yレール 8:Yビーム 9:吸着装置 10:生地 11:採寸情報入力システム 12:型紙収集システム 13:グレーディングシステム 14:マーキングシステム 101:コンソール 102:ディスプレイ 103:CPU 104:記憶装置 105:タブレット 106:スタラスペン 200:自動裁断機本体 301:取り込み生地画像 302:サンプリング生地画像 303:保存用生地画像 401:型紙 402:接合情報 403:型紙組み立て形状 404:衣服着装計算結果品 405:体型 406:ジャケット型紙 407:体型 408:ジャケット着装計算結果 411:ジャケット3次元身頃部品 412:ジャケット衿部品 413:ジャケット右袖部品 414:ジャケット左袖部品 415:交換用衿部品 416:交換用袖部品 421:裾丈制御点 422:袖丈制御点 423:胸元制御点 501:検索条件入力エリア 502:検索実行ボタン 601:選択画像 602:詳細情報表示エリア 603:チェックボックス 604:OKボタン 701:変更可能衿一覧 702:丈変更可能部分 801:衣服 802:体型 803:着衣体型 804:着衣画像 805:背景付き着衣画像 1000:選択・着衣イメージ表示装置 1001:CPU 1002:メモリ 1003:ディスプレイ 1004:キーボード 1005:マウス 1006:ビデオカメラ 1007:プリンタ 1008:ハードディスク装置 1011:物品モデル情報記憶手段 1012:物品画像情報記憶手段 1013:物品属性情報記憶手段 1014:素材情報記憶手段 1015:人体モデル情報記憶手段 1016:着衣順序に関する知識記憶手段 2000:着装計算示装置 2001:CPU 2002:メモリ 2003:ディスプレイ 2004:キーボード 2005:マウス 2006:プリンタ 2007:ハードディスク装置 2008:型紙・パーツ作成装置 2011:物品モデル情報記憶手段 2012:素材情報記憶手段 2013:人体モデル情報記憶手段 2014:型紙情報記憶手段 2015:ネットワーク 3201、3202:店舗 3203:本部事務所 3204:縫製工場 3205,3207:選択装置 3206、3208:本部管理システム端末 3209:本部管理システムサーバ 3210:本部管理システム端末
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西川 智 東京都中央区日本橋室町2丁目2番1号 東レ株式会社東京事業場内 (72)発明者 関口 憲恒 滋賀県大津市園山1丁目1番1号 東レ株 式会社滋賀事業場内 (72)発明者 田中 太 滋賀県大津市園山1丁目1番1号 東レ株 式会社滋賀事業場内 (72)発明者 滝波 純一 滋賀県大津市園山1丁目1番1号 東レ株 式会社滋賀事業場内 (72)発明者 松本 真吾 滋賀県大津市大江1丁目1番1号 東レ株 式会社瀬田工場内 (72)発明者 岩井 勉 東京都中央区日本橋室町2丁目2番1号 東レ株式会社東京事業場内 (72)発明者 田中 秀行 滋賀県大津市園山1丁目1番1号 東レ株 式会社滋賀事業場内 (72)発明者 加藤 光章 滋賀県大津市園山1丁目1番1号 東レ株 式会社滋賀事業場内 (72)発明者 石原 義之 千葉県浦安市美浜1丁目8番1号 東レ株 式会社東京事業場内 Fターム(参考) 5B046 AA10 BA08 DA02 FA18 FA20 GA00 GA01 GA04 HA05 JA04 KA05

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】衣料・服飾品の1個以上の3次元デザイン
    部品に対応するデザイン検索キーを含む3次元デザイン
    部品データベースならびに前記デザインに使用可能な素
    材の画像データおよび該素材画像に対応する素材検索キ
    ーを含む素材データベースに所望のデザイン検索キーお
    よび所望の素材検索キーの入力を受け付け検索条件を与
    えてデザインおよび素材を検索し、所望のデザインおよ
    び素材を選択するデザイン・素材選択工程と、選択した
    所望のデザインおよび素材に基づいて前記素材を用いて
    作製された場合の前記デザインの人体へ着装状態を計算
    する人体着装状態計算工程と、人体への着装状態が計算
    された該3次元デザイン部品データの少なくとも一部の
    色または柄を任意に設定する色柄設定工程と、色柄設定
    された複数の前記3次元デザイン部品データを任意に組
    み合わせ表示する3次元イメージ表示工程を備えてなる
    衣料・服飾品の製造方法。
  2. 【請求項2】衣料・服飾品の1個以上の3次元デザイン
    部品のそれぞれを人体に着せつけた状態を計算により求
    め3次元デザイン部品データを生成する衣料・服飾品の
    デザイン部品データ作成工程と、該デザイン部品に対応
    するデザイン検索キーを含む3次元デザイン部品データ
    ベースならびに前記デザインに使用可能な素材の画像デ
    ータおよび該素材画像に対応する素材検索キーを含む素
    材データベースに所望のデザイン検索キーおよび所望の
    素材検索キーの入力を受け付け検索条件を与えてデザイ
    ンおよび素材を検索し、所望のデザインおよび素材を選
    択するデザイン・素材選択工程と、選択した所望のデザ
    インおよび素材に基づいて該3次元デザイン部品データ
    の少なくとも一部の色または柄を任意に設定する色柄設
    定工程と、色柄設定された複数の該3次元デザイン部品
    データを任意に組み合わせ表示する3次元イメージ表示
    工程を備えてなる衣料・服飾品の製造方法。
  3. 【請求項3】前記3次元デザイン部品データは、CAD
    で生成、保存された複数の衣料・服飾品のパーツデータ
    に基づいて作成されたものである請求項2に記載の衣料
    ・服飾品の製造方法。
  4. 【請求項4】衣料・服飾品の1個以上の3次元デザイン
    部品データおよび該3次元デザイン部品に対応するデザ
    イン検索キーを含む3次元デザイン部品データベースな
    らびに前記デザインに使用可能な素材の画像データおよ
    び該素材画像に対応する素材検索キーを含む素材データ
    ベースに所望のデザイン検索キーおよび所望の素材検索
    キーの入力を受け付け検索条件を与えてデザインおよび
    素材を検索することにより選択するデザイン・素材選択
    工程と、該デザイン・素材選択工程により選択されたデ
    ザインおよび素材の情報を受取り、該情報に基づいて衣
    料・服飾品のめいめいを作製する衣料・服飾品の作製工
    程とを備えてなる衣料・服飾品の製造方法。
  5. 【請求項5】前記デザイン・素材選択工程により選択さ
    れ、前記色柄設定工程により色または柄を設定されたデ
    ザイン・素材について、客の体型に基づいて衣服のパー
    ツデータを作成するパーツデータ作成工程と、該パーツ
    データに基づきパーツを作製、接合するパーツ作製・接
    合工程とを備えてなることを特徴とする請求項1〜4の
    いずれかに記載の衣料・服飾品の製造方法。
  6. 【請求項6】前記デザイン部品データ作成工程は、複数
    のパーツデータをもとに3次元デザイン部品を生成する
    ものであり、3次元デザイン部品化するデザインに対応
    したパーツの形状および属性および結合情報をパーツデ
    ータベースから入力する工程と、素材の物理特性を素材
    情報データベースから入力する工程と、3次元部品を着
    装するために必要な3次元人体モデルを入力する工程と
    計算により生成された3次元デザイン部品を3次元デザ
    イン部品データベースに保存する工程を備えてなること
    を特徴とする請求項2または3に記載の衣料・服飾品の
    製造方法。
  7. 【請求項7】前記デザイン部品データ作成工程におい
    て、該デザインに適用可能な複数の交換用部品の情報を
    データベースに記憶する工程を備えてなる請求項2,
    3、5または6に記載の衣料・服飾品の製造方法。
  8. 【請求項8】前記デザイン部品データ作成工程におい
    て、該デザイン部品に複数の制御用の点、あるいは線を
    設定し、データベースに記憶する工程を備えてなる請求
    項2,3および5〜7のいずれかに記載の衣料・服飾品
    の製造方法。
  9. 【請求項9】前記デザイン・素材選択工程は、検索キー
    に基づいて該当画像を検索するものであり、検索された
    画像を画面に一覧表示する一覧画像表示工程と、一覧表
    示された画像から任意のデザインまたは素材を選択する
    と詳細情報を表示する詳細情報表示工程と、デザインに
    適用可能な生地または素材を適用可能なデザインを検索
    するデザインと素材との対応情報検索工程とを含むこと
    を特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の衣料・服
    飾品の製造方法。
  10. 【請求項10】前記デザイン選択工程は、衣料・服飾品
    の形状を表す線画の特徴量に基づいて該当画像を検索す
    るものであり、検索された画像を画面に一覧表示する一
    覧画像表示工程と、一覧表示された画像から任意のデザ
    インまたは素材を選択すると詳細情報を表示する詳細情
    報表示工程と、デザインに適用可能な生地または素材を
    適用可能なデザインを検索するデザインと素材との対応
    情報検索工程とを含むことを特徴とする請求項1〜9に
    記載の衣料・服飾品の製造方法。
  11. 【請求項11】前記デザイン・素材選択工程で選択され
    た3次元デザイン部品の移動、回転および伸縮のうちい
    ずれか1つ以上に関する情報に基づいて表示する変動情
    報表示工程を備えてなる請求項1〜10のいずれかに記
    載の衣料・服飾品の製造方法。
  12. 【請求項12】前記変動情報表示工程においては3次元
    デザイン部品の表示を簡易表示により行い、3次元デザ
    イン部品が静止した状態を表示する場合においては前記
    簡易表示より精密な詳細表示により行う請求項11に記
    載の衣料・服飾品の製造方法。
  13. 【請求項13】前記デザイン・素材選択工程で選択され
    た3次元デザイン部品を着用者の情報に基づいて修正す
    る工程を備えてなる請求項1〜12のいずれかに記載の
    衣料・服飾品の製造方法。
  14. 【請求項14】前記着用者の情報は、着用者の体型、姿
    勢、顔および髪型のうちいずれか1つ以上に関する情報
    を含むことを特徴とする請求項13に記載の衣料・服飾
    品の製造方法。
  15. 【請求項15】前記着用者の情報として着用者の体型を
    用いる場合において、着用者の体型の情報を入力する際
    に入力する内容を非明示的に入力することを特徴とする
    請求項13または14に記載の衣料・服飾品の製造方
    法。
  16. 【請求項16】入力された前記着用者の体型の情報およ
    び人体の形状モデルおよび衣料・服飾品の形状モデルを
    入力された体型情報に基づいて変形する工程を含むこと
    を特徴とする請求項13〜15のいずれかに記載の衣料
    ・服飾品の製造方法。
  17. 【請求項17】前記修正工程は、選択および色柄設定さ
    れたデザインの衣料・服飾品を着用者が実際に着用して
    いる様子を模擬的に表示する工程を含むことを特徴とす
    る請求項13〜16のいずれかに記載の衣料・服飾品の
    製造方法。
  18. 【請求項18】前記修正工程は、所望の背景画像および
    /または3次元の背景を前記着用者の背景として合成す
    る工程を含むことを特徴とする請求項17に記載の衣料
    ・服飾品の製造方法。
  19. 【請求項19】前記3次元イメージ表示工程は、拡散
    光、鏡面光、環境光、放射光、素材の光透過率、素材の
    凹凸強度のうちいずれか1つ以上に関する情報に基づい
    て、表示のための光学計算を行う工程を含むことを特徴
    とする請求項1〜3および5〜18のいずれかに記載の
    衣料・服飾品の製造方法。
  20. 【請求項20】前記3次元イメージ表示工程では、人間
    の左右の視差に相当する画像を左右独立して与える装置
    により立体表示出力する工程を含むことを特徴とする請
    求項1〜3および5〜19のいずれかに記載の衣料・服
    飾品の製造方法。
  21. 【請求項21】前記3次元イメージ表示工程では、複数
    の視点に対する画像を、表示画面上に並べて表示する工
    程を含むことを特徴とする請求項1〜3および5〜20
    のいずれかに記載の衣料・服飾品の製造方法。
  22. 【請求項22】前記パーツデータ作成工程または前記パ
    ーツ作製・接合工程において、選択されたデザインの各
    パーツデータを、各パーツの基準体型者用基本パーツデ
    ータを前記基準体型者と着用者との体型情報の差異に基
    づいて修正することにより作成する工程を含むことを特
    徴とする請求項5に記載の衣料・服飾品の製造方法。
  23. 【請求項23】前記デザイン・素材選択工程において選
    択された3次元デザイン部品のデザインおよび部品の情
    報を通信により遠隔地にある工場に直接または本部管理
    システムを経由して伝送する衣料・服飾品製造情報伝送
    工程を含み、前記衣料・服飾品の作製工程は伝送された
    前記情報に基づいて衣料・服飾品を作製するものであ
    る、請求項5に記載の衣料・服飾品の製造方法。
  24. 【請求項24】前記本部管理システムを経由して情報を
    工場に伝送する場合において、前記本部管理システムは
    前記素材データベースに記憶された素材の在庫情報を管
    理するものであり、前記デザイン・素材選択工程は前記
    本部管理システムから前記素材の在庫情報を取得し、該
    在庫情報に基づいて検索するものであることを特徴とす
    る、請求項23に記載の衣料・服飾品の製造方法。
  25. 【請求項25】前記パーツデータ作成工程は、各パーツ
    データに当該パーツの接合情報を添付する工程を含み、
    前記パーツ作成・接合工程は、前記パーツデータと前記
    接合情報に基づいて各パーツを接合するものであること
    を特徴とする請求項5および22〜24のいずれかに記
    載の衣料・服飾品の製造方法。
  26. 【請求項26】前記パーツ作製・接合工程は、パーツの
    作製または接合に際して問題ない範囲で前記パーツの素
    材片上に仮想的に各パーツを稠密に配置および配向する
    マーキング工程と、該マーキング工程により配置および
    配向された結果に基づいて素材を作製する工程とを含む
    ことを特徴とする請求項5および22〜25のいずれか
    に記載の衣料・服飾品の製造方法。
  27. 【請求項27】前記マーキング工程は、選択されたデザ
    インの衣料・服飾品の過去の製作事例におけるマーキン
    グ結果を参照してマーキングを行うものである請求項2
    6に記載の衣料・服飾品の製造方法。
  28. 【請求項28】前記パーツ作製・接合工程は、前記マー
    キング工程のマーキング結果に基づいて素材片からパー
    ツを裁断する裁断工程を含み、該裁断工程は、裁断ベッ
    ド上に素材片を載置し、該裁断ベッド上で素材片に対し
    て2次元的に相対移動可能な裁断ヘッドにより裁断する
    ものである請求項26または27に記載の衣料・服飾品
    の製造方法。
  29. 【請求項29】前記裁断工程は、一時に1人分の素材を
    裁断するものである請求項28に記載の衣料・服飾品の
    製造方法。
  30. 【請求項30】前記裁断工程は、素材が柄を有するもの
    であるときに、前記マーキング工程で仮想的に各パーツ
    が配置された時に用いた理論上の柄配置と前記裁断ベッ
    ド上に現に載置された素材の柄配置との差異に基づいて
    前記各パーツの仮想的な配置および/または配向を補正
    し、該補正した結果に基づいて素材片を裁断するもので
    ある請求項28または29に記載の衣料・服飾品の製造
    方法。
  31. 【請求項31】前記裁断工程に用いる裁断ベッドは、非
    通気性シートが素材片を載置後に載置されるものであ
    り、非通気性シートの載置後のエアの吸引により素材片
    を裁断ベッド上に固定するものである請求項28〜30
    のいずれかに記載の衣料・服飾品の製造方法。
  32. 【請求項32】前記パーツ作製・接合工程は、製造ライ
    ンに1着分のパーツを単位として供給する工程を含む請
    求項4または5に記載の衣料・服飾品の製造方法。
  33. 【請求項33】CADで生成、保存された複数の衣料・
    服飾品の2次元パーツデータから複数の3次元デザイン
    部品データを生成する衣料・服飾品のデザイン部品デー
    タ作成手段と、該デザイン部品に対応するデザイン検索
    キーを含む3次元デザイン部品データベースならびに前
    記デザインに使用可能な素材画像データおよび該素材画
    像に対応する素材検索キーを含む素材データベースに所
    望のデザイン検索キーおよび所望の素材検索キーを入力
    して検索条件を与えてデザインおよび素材を検索し、所
    望のデザインおよび素材を選択するデザイン・素材選択
    手段と、選択した所望のデザインおよび素材に基づいて
    該3次元デザイン部品データの少なくとも一部の色また
    は柄を任意に設定する色柄設定手段と、色柄設定された
    複数の該3次元デザイン部品データを任意に組み合わせ
    表示する3次元イメージ表示手段を備えてなる衣料・服
    飾品の製造支援装置。
  34. 【請求項34】前記デザイン・素材選択手段は、前記デ
    ザイン・素材検索手段によりデザインが複数検索された
    場合、複数のデザインの縮小画像を一覧表示し、表示し
    た縮小画像について選択を受け付けることにより所望の
    デザインの選択を行うものである、請求項33に記載の
    衣料・服飾品の製造支援装置。
  35. 【請求項35】前記記憶手段は、衣料・服飾品のデザイ
    ンに関する情報と各デザインに対応する前記3次元デザ
    イン部品データベースのデータに関する情報を含むデザ
    インデータベースを記憶するものであることを特徴とす
    る請求項33または34に記載の衣料・服飾品の製造支
    援装置。
  36. 【請求項36】前記記憶手段は、前記3次元デザイン部
    品データベースに記憶されたデザインの色柄設定例を記
    憶する色柄設定例データベースを記憶するものである請
    求項33〜34のいずれかに記載の衣料・服飾品の製造
    支援装置。
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