JP2002034778A - カーテンの製造販売方法 - Google Patents

カーテンの製造販売方法

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JP2002034778A
JP2002034778A JP2000230249A JP2000230249A JP2002034778A JP 2002034778 A JP2002034778 A JP 2002034778A JP 2000230249 A JP2000230249 A JP 2000230249A JP 2000230249 A JP2000230249 A JP 2000230249A JP 2002034778 A JP2002034778 A JP 2002034778A
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JP2000230249A
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Takahiro Suzuki
隆啓 鈴木
Yoshiko Suzuki
欣子 鈴木
Yoshikazu Fujii
義和 藤井
Hiroshi Kitagawa
洋 北川
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Suzutora KK
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Suzutora KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カーテン販売店側がカーテンの採寸や
取付けのために出張する必要を無くし、顧客が希望する
寸法のカーテンを既製カーテンの購入とほとんど同様の
価格で、かつ即日に入手できるようにする。 【解決手段】 カーテン販売店に材質、色柄、幅およ
び丈を異にし、天部および裾部の一方と左右の縁部とが
縫製され、天部および裾部の他方が未縫製の多種類のカ
ーテン半製品を用意して展示し、これらのカーテン半製
品から特定の材質、色柄、幅および丈を備えたカーテン
半製品を顧客に選択させ、しかるのち上記の販売店内に
おいて、上記の選択された特定のカーテン半製品を上記
顧客の希望する丈に裁断し、縫製し、仕上げ熱セットを
施して顧客に引き渡す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カーテンの製造
販売方法に関し、オーダーメードのカーテンを既製品と
ほぼ同様の価格で即日に引渡しできるようにしたもので
ある。
【0002】
【従来の技術】カーテンとして、カーテンを掛けるべき
窓と幅が等しい布地をそのままカーテンレールに掛ける
ひだ無しカーテン、また窓の幅よりも幅が広い布地の天
部に一つ山ひだ、二つ山ひだ、三つ山ひだ等のひだを所
定間隔で形成して天部の幅を窓とほぼ等しい幅に形成
し、上記ひだの下方部分に自然のたるみからなるドレー
プを形成してカーテンレールに掛けるドレープカーテ
ン、また上記の天部ひだを有するカーテンの天部よりも
下の部分に丈方向と平行なプリーツを規則的に形成し、
これをカーテンレールに掛けるプリーツカーテン等が知
られている。
【0003】一方、カーテンを顧客の希望する寸法に仕
上げて提供する方法として、カーテンの販売店が多種類
の色柄とサイズのカーテンをあらかじめ縫製し仕上げて
用意しておく方法や、販売店の店員が顧客の自宅に出張
して顧客の希望する窓の寸法を測定し、その測定結果に
したがってカーテンを縫製し、仕上げる方法等が挙げら
れる。しかしながら、前者の既製品を用意する方法は、
販売店側の在庫が著しく増大し、かといって種類を減ら
すと顧客の要望に添えなくなる等の問題があり、後者の
オーダーメードは、顧客の希望に添ったカーテンが得ら
れる反面、販売店側の店員の出張を必要とするため人件
費が嵩み、カーテンが高価になり、かつ注文から納品ま
での所要日数が長くなるという問題があった。特にプリ
ーツカーテンは、縫製完了後にプリーツを成形すること
が必要であるため、上記の所要日数が一層長くなってい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、天部ひだ
を有するもの、有しないもの、天部ひだに加えてプリー
ツを備えたもの等の種々のカーテンをオーダーメード方
式で製造販売する方法において、カーテンを製造販売す
る側の従業員が顧客のカーテン設置箇所に出張する必要
がなく、しかも顧客が自己の希望する寸法のカーテンす
なわちオーダーメード同様のカーテンを既製カーテンの
購入とほとんど同様の価格で、かつ即日に入手できるよ
うにするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係るカーテン
の製造販売方法は、カーテン販売店に材質、色柄、幅お
よび丈を異にし、天部および裾部の一方と左右の縁部と
が縫製され、天部および裾部の他方が未縫製である多種
類のカーテン半製品を用意して展示し、これらのカーテ
ン半製品から特定の材質、色柄、幅および丈を備えたカ
ーテン半製品を顧客に選択させ、しかるのち上記の販売
店内において、上記の選択された特定のカーテン半製品
を上記顧客の希望する丈に裁断し、未縫製部を縫製し、
仕上げ熱セットを施して顧客に引き渡すことを特徴とす
る。
【0006】すなわち、この発明に係るカーテンの製造
販売方法は、カーテンのイージーオーダによる製造販売
方法であり、顧客が窓の寸法を指定すると、特定のカー
テン半製品が選択され、その天部または裾部が希望する
丈に裁断され、裁断部に縫製が施されてカーテンが仕上
げられるので、顧客としては、オーダーメードとほとん
ど同じ品質のカーテンを入手することができる。しか
も、上記の裁断、縫製および仕上げ熱セットが販売店内
で行われるので、サイズを指定してから数十分程度の待
ち時間で完成品を入手することができる。そして、カー
テン販売店としては、従来のように窓の寸法測定や取付
けに出張したり、完成品を発送したりする必要がなく、
それだけ人件費を節約して製造原価を大幅に下げること
ができる。
【0007】この発明のカーテンは、ドレーパリ、ケー
スメント、レース、プリントのいずれでもよい。その構
成繊維も任意であるが、ナイロン繊維、ポリエステル繊
維、ポリアクリロニトリル繊維、ポリエチレン繊維およ
びアラミド繊維等の熱可塑性合成繊維を50%以上含有
する布帛は、縫製完了後の仕上げ熱セットが容易な点で
好ましい。
【0008】また、この発明の製品カーテンは、天部ひ
だを有しないひだ無しカーテン、天部ひだを有し下方に
自然なたるみのドレープを有するドレープカーテン、天
部ひだの下方に波板状プリーツを有するプリーツカーテ
ンのいずれでもよい。ひだ無しカーテンは、窓幅とほぼ
等しい幅のカーテン地を縁縫いし、天部に芯地を取付
け、更に吊りフック、布地製の吊り環または鳩目孔等が
取付けられる。
【0009】一方、天部ひだは、一カ所に作る山数によ
って一つ山ひだ、二つ山ひだ、三つ山ひだ等に分類さ
れ、更にこのひだの高さや間隔の設定によって必要なカ
ーテン地の幅が異なるが、一般にこの天部ひだを有する
カーテンは、窓幅の1.5倍の幅のカーテン地を用いて
窓幅程度に仕上げられる1.5倍ひだカーテン、窓幅の
2倍の幅のカーテン地を用いて窓幅程度に仕上げられる
2倍ひだカーテン、および窓幅の3倍の幅のカーテン地
を用いて窓幅程度に仕上げられる3倍ひだカーテン等に
分けられる。そして、いずれにおいても天部に芯地を取
付け、かつ天部ひだの形成部に吊りフックが取り付けら
れる。なお、上記の天部ひだを付けたものは、上記下方
部分の布地を自然にたるませたドレープカーテンと、そ
の下方部分にアコーディオンプリーツや波板状プリーツ
等のプリーツを規則的に成形したプリーツカーテンとに
分けられる。
【0010】この発明では、カーテン販売店に材質、色
柄、幅および丈を異にし、天部および裾部の一方と左右
の縁部とが縫製され、天部および裾部の他方が未縫製の
ままの多種類のカーテン半製品を用意して展示するが、
窓の寸法は、地方によって、また住宅の形態によって千
差万別であるから、上記カーテン半製品の幅は、多種類
が必要になる。しかし、カーテンはたるませて使用でき
るので、カーテン半製品の幅は、窓幅1m用および2m
用の2種類を用意すれば、ほとんどの顧客の要求を満た
し得ることが統計的に明らかになっている。したがっ
て、上記のカーテン半製品は、天部ひだの有無に関係な
く、仕上げ幅1mのものと2mのものの2種類を用意す
ることが経済的に好ましい。ただし、他の窓幅、例えば
窓幅1.5m用を追加し、顧客の要望に一層精密に応じ
ることもできる。
【0011】また、カーテンの丈は、顧客の指示によっ
て設定されるが、カーテン半製品の丈としては、あらか
じめ複数種類のもの、例えば1.5m、2.0m、2.
5mおよび3.0mのものを用意し、展示しておくこと
が好ましい。そして、展示品の中から顧客の要求寸法よ
りも長く、差が最小のものを選択し、これを所望の丈に
裁断し、裁断端が天部であれば、必要に応じて芯地、吊
り環または鳩目孔等を取付け、また吊りフック取付け部
や天部ひだを形成し、裁断端が裾部であれば、裾縫いを
施す。なお、あらかじめ用意するカーテン半製品の丈
は、上記の4種類に限定するものではなく、適当に増減
することができる。
【0012】カーテン半製品が選択され、所望の丈に裁
断され、未縫製部の縫製が完了すると、皺のばしや整形
を目的とするアイロン掛け、熱プレス又はプリーツの成
形を目的とする熱プレスを施して最終仕上げを行うこと
ができる。このプリーツの成形を目的とする熱プレス
は、アコーデオンプリーツ又は波板状プリーツを成形で
きるものであれば任意であるが、後者の波板状プリーツ
は、例えば特公平4−23025号公報に記載のよう
に、波板状に成形した2枚の型紙の間にカーテン半製品
を挟み、この型紙およびカーテン半製品を処理釜に入れ
て高温蒸気で処理し、冷却することによって成形するこ
とができる。
【0013】また、特開平8−13326号公報に記載
のように、表面を繊維シートで被覆した上下一対の波形
多孔板の間に前記のカーテン半製品を挟み、上記波形多
孔板の一方から他方に過熱蒸気を供給しながら他方から
吸引して所定時間の湿熱処理を施し、次いで冷却する方
法、並びに上記の波形多孔板に代え、上下2列に並んで
互いに噛み合う円筒状のビームヒータを用い、この2列
のビームヒータ間にカーテン半製品をジグザグ状に挟ん
で熱処理する方法によって成形することができる。この
ように、互いに噛み合う上下一対の加熱された波形多孔
板または円筒状ビームヒータ間にカーテン半製品を挟ん
で熱成形する方法は、前記の型紙に挟み、処理釜で湿熱
処理する方法に比べて装置を小型化できる。そして、過
熱蒸気として特に常圧の過熱蒸気を使用した場合は、装
置の一層の小型化が可能になる。また、上記のビームヒ
ータは、熱媒にオイルを用いることもできる。
【0014】上記のようにしてカーテンを製造するに
は、カーテンの新調を希望する顧客がカーテン販売店を
訪ねて該カーテン販売店に展示されている多種類のカー
テン半製品から特定のカーテン半製品を選択し、上記カ
ーテンの丈を指定することにより、その場でカーテン販
売店が上記の選択されたカーテン半製品を、指定された
丈のカーテンに仕上げることをカーテン販売店があらか
じめ任意の広告手段、例えばインターネットやチラシ等
で広告し、顧客に上記カーテン販売店のカーテン製造法
を知らせておくことが好ましく、これによって顧客の来
店を1回で済ますことが可能になる。
【0015】そして、上記の広告手段で広告する場合
は、カーテンの新調を希望する顧客がカーテン販売店を
訪ねる際にカーテンを取付けるべき窓を含む部屋の内側
をカラー写真に写して持参することを顧客に依頼し、カ
ーテン販売店は、上記のカラー写真を持参した顧客に対
し、顧客の持参したカラー写真と販売店があらかじめ用
意したカーテン半製品の仕上げ後のカラー写真とをカー
テン販売店のコンピューター上で組み合わせ、顧客の選
択した特定のカーテン半製品からなる仕上げカーテンを
顧客の窓に吊るした使用状態に合成し、その結果を顧客
に確認させることが好ましく、これによって色柄の選定
ミスを避けることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1に製品となるカーテンが示さ
れる。11はドレープカーテンであり、その天部11a
に一つ山ないし三つ山の天部ひだ11bが所定間隔で形
成され、その下方部分11cに布地の自然なたるみによ
るドレープを備えている。天部11aの幅Bは、窓(図
示されていない)の幅に合わせて1mまたは2mに設定
される。ただし、該ドレープカーテン11を形成する布
地幅、すなわち天部ひだ11bを形成する前の幅または
裾を広げたときの幅は、天部ひだ11bが1.5倍ひ
だ、2倍ひだおよび3倍ひだのとき、それぞれ窓幅1m
に対して1.5m、2mおよび3mに、また窓幅2mに
対して3m、4mおよび6mに設定され、あらかじめ幅
接ぎされて天部ひだ11bが形成され、この天部ひだ1
1bの位置には吊りフック(図示されていない)が着脱
自在に取付けられる。なお、丈Lは、顧客の希望にした
がって設定され、天部ひだ11bの下方部分に皺のばし
や整形のためのアイロン掛けまたは熱プレスが施され
る。
【0017】12はプリーツカーテンであり、その天部
12aに天部ひだ12bが所定間隔で形成され、その下
方部分12cに、局部断面図に示すような波板状のプリ
ーツ12dが熱プレスによって成形されている。なお、
幅Bおよび丈Lは、前記のドレープカーテン11と同様
に設定される。
【0018】また、13、14、15は、ひだ無しカー
テンであり、窓幅とほぼ等しい幅の布地を用いて作られ
る。図1中央のカーテン13は、天部13aに吊りフッ
ク13bを取付けたもの、下段左のカーテン14は、天
部14aに布地製の吊り環14bを取付けたもの、下段
右のカーテン15は、天部15aに鳩目15bを取付け
たものである。これらのひだ無しカーテン13、14、
15は、いずれも丈を顧客の希望にしたがって設定し、
縫製終了後に皺のばしや整形の目的でアイロン掛けまた
は熱プレスが施される。
【0019】上記のカーテン11、12、13、14、
15は、ドレーパリ、ケースメント、レース、プリント
等の目的別に適当なカーテン地を用いて、好ましくは熱
可塑性合成繊維を50%以上含有するカーテン地を用い
て複数種類の幅、例えば1m幅および2m幅の2種類の
幅に仕立てられる。ただし、天部または裾部の一方は未
縫製のままとする。いずれを未縫製とするかは任意であ
るが、天部と裾部の縫製の難易により、困難な方を先に
済ましてカーテン半製品とするのが好ましい。すなわ
ち、天部の縫製には、芯地入れが含まれ、またドレープ
カーテンやプリーツカーテンのひだ付きカーテンでは、
天部ひだの形成が含まれるが、カーテン地の種類によっ
て天部の縫製が裾部の縫製よりも困難な場合は、天部の
縫製を済ましてカーテン半製品とし、反対に裾部の縫製
が困難な場合は、裾部の縫製を済ましてカーテン半製品
とするのが好ましい。
【0020】カーテンの丈は、各布幅(仕立て幅)ごと
に数種類、例えば1.5m、2m、2.5mおよび3m
の4種類が用意され、これらがカーテン販売店にカーテ
ン半製品として展示される。この場合、ひだ付きカーテ
ンにあっては、1.5倍ひだ、2倍ひだおよび3倍ひだ
の各ひだを付けたものが、それぞれ1m幅および2m幅
の2種類の幅に仕立てられ、丈は上記4種類のものがそ
れぞれ天部または裾部が未縫製の状態で用意される。
【0021】また、上記のカーテン販売店には、顧客の
希望に合わせてカーテン半製品を所定の丈に裁断するた
めのカッター、裾縫いや天部縫い(天部ひだ形成を含
む)の可能なミシン、皺のばしや整形のための熱セット
装置等が準備される。そして、波板状のプリーツ加工を
行う場合は、専用の熱処理装置が準備される。このプリ
ーツ加工の方法としては、上下一対の互いに噛合い可能
な波形多孔板の間に布地を挟んで一方の波形多孔板から
過熱蒸気を供給しながら他方の波形多孔板から吸引して
一定時間の湿熱処理を行い、しかるのち急冷する方法、
並びに上記の波形多孔板に代えて上下一対の互いに噛合
い可能な複数本の円筒状ビームヒータを用いて湿熱処理
を施し、急冷する方法等があげられる(特開平8−13
326号公報参照)。
【0022】上記のビームヒータを用いたプリーツ加工
用の熱処理装置の一例が図2に示される。図2におい
て、21は固定枠であり、固定ベース(図示されていな
い)上に垂直に立設されている。また、22は板状の可
動枠であり、上記の固定枠21に対し平行を保ちつつ、
前後(紙面の上下)に進退可能に設けられている。そし
て、上記の固定枠21および可動枠22の対向面に、そ
れぞれ上下方向(紙面に垂直な方向)に長いステンレス
鋼製の円筒形ビームヒータ23および24が複数本、所
定の間隔で互いに噛合い可能に固定され、各ビームヒー
タ23および24の一端に供給パイプ25および26
が、他端に排出パイプ(図示されていない)がそれぞれ
接続され、各ビームヒータ23および24の前面がフェ
ルト(図示されていない)で被覆される。なお、27、
28は熱媒供給管である。
【0023】上記の可動枠22を実線位置に後退させた
状態で、固定枠21のビームヒータ23と可動枠22の
ビームヒータ24との間に上方(紙面手前)からカーテ
ン半製品12Aの天部ひだよりも下の部分を垂下し、し
かるのち可動枠22を鎖線位置まで前進させて前後のビ
ームヒータ23、24を噛み合わせると、上記のカーテ
ン半製品12Aが前後のビームヒータ23、24にその
表面を被覆するフエルトを介して圧接され、緊張下で波
板状の屈曲状態に保持される。
【0024】次いで、前後のビームヒータ23、24に
一端の熱媒供給管27、28から熱媒として過熱蒸気ま
たは加熱油を供給しながら他端の排出パイプから排出し
てビーム状ヒータ23、24を100℃以上に加熱する
と、上記のカーテン半製品12Aがビームヒータ23、
24によって熱処理される。そして、数分間処理した
後、ビームヒータ23、24に送られる過熱蒸気(また
は加熱油)を冷水(または冷油)に切り替えることによ
り、上記のカーテン半製品12Aが急速に冷却され、波
形プリーツを有する図1のカーテン12が得られる。な
お、このプリーツ加工用の熱処理装置は、天部ひだの形
態に応じて1.5倍ひだ用、2倍ひだ用および3倍ひだ
用のものが1台ずつ用意される。ただし、前後のビーム
ヒータ23、24の噛合い深さを調節可能に形成し、熱
処理装置の設置台数を減少させることができる。また、
可動枠カーテンの仕上げ幅は最大の2m用とし、丈も最
大の3m用とする。
【0025】また、上記のカーテン販売店には、パソコ
ン等の小型コンピュータが設置され、この小型コンピュ
ータからインターネットを通じて上記カーテン販売店に
よるカーテンの製造販売システムが広告される。すなわ
ち、上記のカーテン販売店には、材質、色柄、幅および
丈を異にし、天部および裾部の一方と左右の縁部とが縫
製され、天部および裾部の他方が未縫製の多種類のカー
テン半製品が用意され展示されており、カーテンの新調
を希望する顧客が上記のカーテン販売店を訪ね、上記の
展示されているカーテン半製品の中から特定の材質、色
柄、幅および丈のカーテン半製品を選択した場合に、こ
の選択された特定のカーテン半製品を上記のカーテン販
売店内で直ちに顧客の希望する丈に裁断し、仕上げて引
き渡す旨が、一般顧客に知らされる。
【0026】この場合、顧客がカーテンの新調を希望す
る窓の寸法を測定し、その寸法を情報として持参すべき
ことを広告上で依頼し、かつ窓の測定箇所を広告の画面
上に図示して明確にすることが望ましい。図3は、窓に
プリーツカーテン12を掛けた状態を示し、31は窓
枠、32はガラス戸、32aは框、32bは窓ガラス、
33はカーテンレールであり、カーテン販売店が必要と
する情報として、方形の窓枠31の横幅W、縦長Tおよ
びカーテンレール33の床面(図示されていない)から
の高さHを画面上で指示することが好ましい。
【0027】また、上記カーテン販売店の小型コンピュ
ータには、イメージスキャナおよび画像の編集処理装置
を付設し、カーテン販売店内に用意されている前記多種
類のカーテン半製品を仕上げ、1枚ずつ広げて吊り下げ
た状態をカラー画像とし、これをデータベースとして保
存しておき、顧客が自己の窓および回りの壁を室内側か
ら写したカラー写真(デジタルカメラ用メモリーカード
を含む)を上記の小型コンピュータに取り込み、顧客の
自宅の窓の画像と上記のカーテンのカラー画像とから、
顧客の窓に上記の仕上げカーテンを吊るした使用状態を
合成し、その結果を顧客に確認させることができる。た
だし、この場合は、前記の広告上で顧客に対し、顧客が
カーテン販売店を訪ねる際にカーテンを取付けるべき窓
を含む部屋の内側をカラー写真に写して持参することが
依頼される。
【0028】上記インターネット上の広告を見た顧客
が、広告の指示にしたがって自宅の窓の寸法、すなわち
窓枠31(図3参照)の横幅W、縦長Tおよびカーテン
レール33の高さHを測定し、カーテン販売店を訪れ、
展示されている多種類のカーテン半製品の中から特定の
材質、色柄を備え、かつ上記の横幅Wおよび縦長Tに合
った幅と丈のカーテン半製品が選択されると、その場で
直ちにこのカーテン半製品が所望の縦長Tに縫い代を加
えた長さに裁断され、縫製される。
【0029】そして、所望の仕上げ熱処理、例えばひだ
無しカーテンの場合、またひだ付きカーテンでもドレー
プカーテンの場合は、アイロン掛けまたはプレスによる
皺のばし、整形がされて顧客に引き渡される。また、ひ
だ付きカーテンにプリーツ成形が希望される場合は、図
2の装置を用いてプリーツ成形が施され、しかるのち顧
客に引き渡される。なお、上記のアイロン掛け、プレス
またはプリーツ成形を施すことにより、合成繊維含有率
50%未満のカーテン地または天然繊維や再生繊維のみ
からなるカーテン地に対しても、縫製時の皺やパッカリ
ングが消失して、すっきりした美しい仕上がりが得られ
る。
【0030】また、顧客がカーテンを取付けるべき窓お
よび回りの壁を含む室内写真を持参した場合は、顧客が
選んだ特定のカーテン半製品を仕上げて顧客の窓に吊る
した状態(図3参照)を店内コンピュータの表示画面に
合成写真として映し出し、使用状態を確認し、良ければ
直ちに裁断、縫製、仕上げ熱処理を施すことができる。
また、配色等に不都合があれば、他のカーテンを吊るし
て最良のものを選択し、しかるのち裁断、縫製、仕上げ
熱処理を施すことができる。
【0031】
【発明の効果】上記のとおり、この発明によれば、カー
テンの製造販売側としては、人件費を大幅に削減して原
価を下げることができ、しかも顧客が自己の希望する寸
法のカーテンを既製カーテンとほとんど同様の価格で、
かつ即日に入手することができる。特に請求項2に係る
発明は、販売店側が最終の縫製工程に必要とする情報を
正確に入手することができる。また、請求項3に係る発
明は、カーテンの色合わせミスを防ぐことができる。ま
た、請求項4に係る発明は、美しいプリーツカーテンが
得られる。また、請求項5に係る発明は、仕上げ熱セッ
トが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】種々のカーテンの正面図である。
【図2】プリーツ成形用熱処理装置の横断面図である。
【図3】カーテンの使用状態を示す正面図である。
【符号の説明】 11:ドレープカーテン 12:プリーツカーテン 11b、12b:天部ひだ 13、14、15:ひだ無しカーテン 21:固定枠 22:可動枠 23:24:ビームヒータ 25、26:供給パイプ 27、28:熱媒供給管 31:窓枠 32:ガラス戸 33:カーテンレール B:カーテンの幅 L:カーテンの丈 W:窓枠の横幅 T:窓枠の縦長 H:カーテンレールの高さ
フロントページの続き Fターム(参考) 2E182 AA01 AB00 AC01 BB09 BB14 FF02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カーテン販売店に材質、色柄、幅および
    丈を異にし、天部および裾部の一方と左右の縁部とが縫
    製され、天部および裾部の他方が未縫製である多種類の
    カーテン半製品を用意して展示し、これらのカーテン半
    製品から特定の材質、色柄、幅および丈を備えたカーテ
    ン半製品を顧客に選択させ、しかるのち上記の販売店内
    において、上記の選択された特定のカーテン半製品を上
    記顧客の希望する丈に裁断し、未縫製部を縫製し、仕上
    げ熱セットを施して顧客に引き渡すことを特徴とするカ
    ーテンの製造販売方法。
  2. 【請求項2】 カーテンの新調を希望する顧客がカーテ
    ン販売店を訪ねて該カーテン販売店に展示されている多
    種類のカーテン半製品から特定のカーテン半製品を選択
    し、上記カーテンの丈を指定することにより、その場で
    カーテン販売店が上記の選択されたカーテン半製品を、
    指定された丈のカーテンに仕上げることをカーテン販売
    店があらかじめ任意の広告手段で広告する請求項1に記
    載されたカーテンの製造販売方法。
  3. 【請求項3】 広告手段で広告するに当り、カーテンの
    新調を希望する顧客がカーテン販売店を訪ねる際にカー
    テンを取付けるべき窓を含む室内をカラー写真に写して
    持参することを顧客に依頼し、カーテン販売店は、上記
    のカラー写真を持参した顧客に対し、顧客の持参したカ
    ラー写真と販売店があらかじめ用意したカーテン半製品
    の仕上げ後のカラー写真とをカーテン販売店のコンピュ
    ーター上で組み合わせ、顧客の選択した特定のカーテン
    半製品からなる仕上げカーテンを顧客の窓に吊るした使
    用状態に合成し、その結果を顧客に確認させる請求項2
    に記載されたカーテンの製造販売方法。
  4. 【請求項4】 カーテン半製品が天部ひだを有するもの
    であり、熱固定処理がカーテン半製品の天部ひだよりも
    下方の部分に波板状のプリーツを熱成形するものである
    請求項1〜3のいずれかに記載されたカーテンの製造販
    売方法。
  5. 【請求項5】 カーテン半製品が熱可塑性合成繊維を5
    0%以上含有するカーテン地からなる請求項1〜4のい
    ずれかに記載されたカーテンの製造販売方法。
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