JP3024192U - 二重の二つ折りガイドを用いて耳縫いした布合わせカーテンおよびその縫製装置 - Google Patents

二重の二つ折りガイドを用いて耳縫いした布合わせカーテンおよびその縫製装置

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JP3024192U
JP3024192U JP1995012357U JP1235795U JP3024192U JP 3024192 U JP3024192 U JP 3024192U JP 1995012357 U JP1995012357 U JP 1995012357U JP 1235795 U JP1235795 U JP 1235795U JP 3024192 U JP3024192 U JP 3024192U
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cloth
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憲宏 磯田
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株式会社サンテックス
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二重の二つ折りガイドを用いて耳縫いした布
合わせカーテンおよびその縫製装置に関するものであ
る。 【解決手段】 二枚の合わせカーテンにおいて、一枚の
カーテン布地は上側が表面となり、他のカーテン布地は
下側が表面となり、前記上側が表面となる一方のカーテ
ン布地は、上側の耳折りガイドを経て、耳端部が下側に
二つ折れの状態でミシンへと導かれ、もう一方のカーテ
ン布地は、下側の耳折りガイドを経て、耳端部が上側に
二つ折れの状態でミシンへと導かれ、それぞれの耳端部
が前記上下側、二重の耳折りガイドを通るときに、各カ
ーテン布地の内側に隠れるようになって、いっしょに縫
われたことを特徴とする二重の二つ折りガイドを用いて
耳縫した布合わせカーテンおよびその縫製装置。

Description

【考案の詳細な説明】
【０００１】
【考案の属する技術分野】この考案は、二重の二つ折りガイドで耳縫いした 布合わせカーテンおよびその縫製装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】布地の裏側と裏側とを合わせ、両面とも表とする布合わせカ ーテンにおいて、その両端の耳部の縫い方を一般の一枚カーテンと同様に、三つ 巻縫いによって処理すると、いずれか一方の側に必ず反対側の柄、色が出てしま い、耳端部は裏側といった感じになってしまう。また二枚合わせて三つ巻するた めにその部分がかさ高になり、耳縫い部分の体裁、品位を著しく悪くすることに なる。これを避けるために、先ず二枚のカーテン布地の表側と表側を合わせて、 両面とも布地の裏側が出た状態で、両耳端を下縫いして、さらにこれをひっくり 返して、両面とも布地の表面を出して、両耳端部をおさえ縫いする仕方がある。 しかしこれは工程が二度になるばかりか、二枚のカーテン布地を合わせて中央部 で部分的に接着するところの、布合わせカーテンには用いることができない。こ こで図３（イ）は通常のカーテン(X) を示し、図３（ロ）はそのカーテン(X) の 断面II−IIを示し、図３（ハ）は、図３（ロ）の耳端部の三つ巻き縫いを拡大し て示す図であり、図中(m) は、三つ巻き縫いしたカーテン(X) の耳部のおさえ縫 いである。
【０００３】 ところでこの仕方で、両面とも布地の表面が出た布合わせカーテン(X')の、両 側耳端部を三つ巻き縫いを行うと、図４（イ）で示すように、ともにカーテン布 地の表面(x1),(x2) が出ることになるが、耳端部を三つ巻き縫いしたため、表面 (x2)の面の耳端部に、反対面の表面(x1)の柄、色などが出て、あたかも表面(x2) は布合わせカーテン(X')の裏側であるかのような感じになってしまう。また図４ （ロ）に示すように耳端部の三つ巻き縫いの形状が、一枚カーテン［図３（ロ） 、（ハ）参照］とは異なってかさ高であるし、見た目の体裁、品位もよくないこ ととなる。そこで図５（イ）に示すように、先ず二枚のカーテン布地のそれぞれ 表面(x1),(x2) を内側に入れて合わせ、すなわちそれぞれの布地の裏面(x'1),(x '2) が両面に出るようにして合わせ、両端部を下縫い(m'1),(m'2) する。それを ひっくり返して［図５（ロ）］、さらに両耳端部を押え縫い(m1),(m2) する［図 ３（ハ）］、それは図５（ニ）の拡大図に示すように、縫い上がりの形状は、三 つ巻き縫い［図４（ロ）］よりはるかに良好である。ただこの仕方では下縫いの 後、裏表をひっくり返す必要があるので、一度に長いカーテン布地（反物状）を 処理することはできないし、またカーテン布地の合わせ布の中央部に、接着部分 がある布地については処理することはできない。それに工程が下縫い、ひっくり 返し、おさえ縫いという多工程になることも作業性がよくないこととなる。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】この考案は前記の欠点を解決するもので、 カーテンの耳端部を二つ折りにしておさえ縫いするガイドを、上下二段に二重（ Ｗ状）に配置し、すなわち上段は一枚のカーテン布地を下向きに二つ折りする仕 様であり、下段は他のカーテン布地を上向きに二つ折りする仕様のガイドを組み 合わせて配置し、これに二枚のカーテン布地の耳端部を通して、それぞれの布地 の耳端部が隠れるように、二つ折りして合わせられたところを、いっしょにおさ え縫いすることにより、一挙に耳端部の縫い上げ状態が完了する布合わせカーテ ンとその縫製装置を得るものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】二枚の合わせカーテンにおいて、一枚のカー テン布地は上側が表面となり、他のカーテン布地は下側が表面となり、前記上側 が表面となる一方のカーテン布地は、上側の耳折りガイドを経て、耳端部が下側 に二つ折れの状態でミシンへと導かれ、もう一方のカーテン布地は、下側の耳折 りガイドを経て、耳端部が上側に二つ折れの状態でミシンへと導かれ、それぞれ の耳端部が前記上下側、二重の耳折りガイドを通るときに、各カーテン布地の内 側に隠れるようになって、いっしょに縫われたことを特徴とする二重の二つ折り ガイドを用いて耳縫した布合わせカーテン、二枚の合わせカーテンを縫製するに あたり、一枚のカーテン布地は上側が表面となり、他のカーテン布地は下側が表 面となるようにし、前記上側が表面となる一方のカーテン布地を、送り出す送り 出しロールを設け、上側の耳折りガイドを経て、耳端部が下側に二つ折れの状態 でミシンへと導かれ、もう一方のカーテン布地を送り出す送り出しロールを設け 、下側の耳折りガイドを経て、耳端部が上側に二つ折れの状態でミシンへと導か れ、二枚のカーテン布地はそれぞれの裏側が相対して、それぞれの耳端部が前記 上下側、二重の耳折りガイドを通るときに二つ折れの状態となり、各カーテン布 地の内側に隠れるようになって、ミシン台上に設置する押え板によって押さえら れ、二枚のカーテン布地のそれぞれ表側が両面に出て、両端の耳端部が内側に二 つ折りして隠れる状態で、いっしょに縫われるカーテンを引き出す引っ張りロー ルを設け、ガイドロールを経て、前記二枚の合わせカーテンを製作するようにし たことを特徴とする二重の二つ折りガイドを用いて布合わせカーテンを耳縫いす る縫製装置、および上下二つの耳折りガイドは、固定支持材によってミシン台の 適宜箇所に、固定または移動することができることを特徴とする前記記載の二重 の二つ折りガイドを用いて布合わせカーテンを耳縫いする縫製装置の構成とする 。
【０００６】
【考案の実施の形態】二枚の合わせカーテンにおいて、一枚のカーテン布地 は上側が表面となり、他のカーテン布地は下側が表面となり、前記上側が表面と なる一方のカーテン布地は、上側の耳折りガイドを経て、耳端部が下側に二つ折 れの状態でミシンへと導かれ、もう一方のカーテン布地は、下側の耳折りガイド を経て、耳端部が上側に二つ折れの状態でミシンへと導かれ、それぞれの耳端部 が前記上下側、二重の耳折りガイドを通るときに、各カーテン布地の内側に隠れ るようになって、いっしょに縫われたことを特徴とする二重の二つ折りガイドを 用いて耳縫した布合わせカーテンであり、またこの二枚の合わせカーテンを縫製 するにあたり、一枚のカーテン布地は上側が表面となり、他のカーテン布地は下 側が表面となるようにし、前記上側が表面となる一方のカーテン布地を、送り出 す送り出しロールを設け、上側の耳折りガイドを経て、耳端部が下側に二つ折れ の状態でミシンへと導かれ、もう一方のカーテン布地を送り出す送り出しロール を設け、下側の耳折りガイドを経て、耳端部が上側に二つ折れの状態でミシンへ と導かれ、二枚のカーテン布地はそれぞれの裏側が相対して、それぞれの耳端部 が前記上下側、二重の耳折りガイドを通るときに二つ折れの状態となり、各カー テン布地の内側に隠れるようになって、ミシン台上に設置する押え板によって押 さえられ、二枚のカーテン布地のそれぞれ表側が両面に出て、両端の耳端部が内 側に二つ折りして隠れる状態で、いっしょに縫われるカーテンを引き出す引っ張 りロールを設け、ガイドロールを経て、前記二枚の合わせカーテンを製作するよ うにしたことを特徴とする二重の二つ折りガイドを用いて布合わせカーテンを耳 縫いする縫製装置であって、このようにして二枚の布地を合わせたカーテンを提 供し、またそれを効率よく、連続的に耳縫いを行うことができ、その耳縫い部分 の仕上がりは、形状においても好ましく、またカーテン布地の中央部に接着部分 のある布地も、そのような接着部分が無い布地でも何ら変わりなく縫製加工する ことができる。
【０００７】
【実施例】図１（イ）において、二枚の合わせカーテンにおいて、一方のカ ーテン地(X1)［ (x1) は布地の表面］は、送り出しロール(R1),(R2) により積極 的に送り出され、耳端部が下側に二つ折れの状態として、耳折りガイド(A) を経 てミシン(K) へと導かれている。またもう一方のカーテン地(X2)［ (x2) は布地 の表面］は、送り出しロール(R'1),(R'2) により積極的に送り出され、耳端部が 上側に二つ折れの状態として、耳折りガイド(B) を経てミシン(K) へと導かれて いる。したがってカーテン布地(X1)は上側が表面となり、カーテン布地(X2)は下 側が表面(x2)となるように準備されており、二枚のカーテン布地(X1),(X2) はそ れぞれの裏側が相対して、それぞれの耳端部が耳折りガイド(A),(B) を通るとき に二つ折れの状態となり、カーテン布地(X1),(X2) の内側に隠れるような構成と なって、ミシン台(D) ［図２参照］上の押え板(E) により押さえられ、ミシン掛 けの準備が完了する。なおミシン(K) は通常のミシンを用いることができるもの である。このように二枚のカーテン布地(X1),(X2) のそれぞれ表側が両面に出て 、そして両端の耳端部が内側に二つ折りして、隠れる状態で縫われたカーテン(X 1 ),(X2) は、引っ張りロール(L1),(L2) により引き出され、ガイドロール(G) を 経てカーテン(X")となって工程を完了する。
【０００８】 図中、カーテン布地(x1),(x2) は当初、丸巻きにされており、受け皿(S1),(S2 ) の中に準備されている。送り出しロール(R1),(R2) およびこれら送り出しロー ル(R1),(R2) の動力装置は図示してないが、それらはミシン掛け位置の張力を調 整する構成とする。したがってこのことは引っ張りロール(L1),(L2) の図示しな い動力装置とも連動して成り立っている。つぎに図１（ロ）はＷ型二つ折りガイ ドとなる前記耳折りガイドを示し、図中、上ガイド(A1)、下ガイド(B1)をＹ方向 からみた状態が、図１（ハ）となり、入口が広く、出口において狭くなっている 。これら上下二つの上ガイド(A1)、下ガイド(B1)は、固定支持材(C) によって固 定され、さらにミシン台(D) の適宜箇所に固定孔(C'1),(C'2) によって固定され 、また必要に応じて移動することができる。図２は装置全体の実施例を示すもの で、ミシン(K) を相対して二台［右ミシンヘッド(K1)、左ミシンヘッド(K2)］配 置し、左側のミシンヘッド(K1)の前には、前記上ガイド(A1)、下ガイド(B1)を取 り付け、これに相対して右側のミシンヘッド(K2)には上ガイド(A2)、下ガイド(B 2 )を取り付けて、二枚の合わせカーテンの左右の耳端部を同時に縫製するもので ある。
【０００９】
【考案の効果】この考案は二重の耳折りガイドを用いて、二枚の布地を合わ せたカーテンを効率よく耳縫いを行うことによってそれを提供し、その耳縫い部 分の仕上がりは、形状、構成において好ましく、またカーテン布地の中央部に接 着部分のある布地も、そのような接着部分が無い布地でも、何ら変わりなく縫製 加工することができ、それは就中、図５（ニ）に示すような、好もしい構成の耳 端部を容易に効率よく、連続的に縫製、製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この考案の二重の二つ折りガイドで布合わせカ
ーテンを耳縫いする装置の概略図、二つ折りガイドの入
口方向から見た斜視図およびその背面から見た斜視図。
【図２】この考案の二重の二つ折りガイドで布合わせカ
ーテンを耳縫いする装置の実施例の斜視図。
【図３】従来のカーテンの正面図、その断面図および一
部拡大図。
【図４】従来のカーテンの他の例の断面図および一部拡
大図。
【図５】従来のカーテンのさらに他の例の断面図および
一部拡大図。
【符号の説明】
(X),(X'),(X") カーテン (X1),(X2) カーテン地 (x1),(x2) 表面 (x'1),(x'2) 裏面 (A),(B) 耳折りガイド (K) ミシン

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項１】二枚の合わせカーテンにおいて、一枚のカ
    ーテン布地は上側が表面となり、他のカーテン布地は下
    側が表面となり、前記上側が表面となる一方のカーテン
    布地は、上側の耳折りガイドを経て、耳端部が下側に二
    つ折れの状態でミシンへと導かれ、もう一方のカーテン
    布地は、下側の耳折りガイドを経て、耳端部が上側に二
    つ折れの状態でミシンへと導かれ、それぞれの耳端部が
    前記上下側、二重の耳折りガイドを通るときに、各カー
    テン布地の内側に隠れるようになって、いっしょに縫わ
    れたことを特徴とする二重の二つ折りガイドを用いて耳
    縫した布合わせカーテン。
  2. 【請求項２】二枚の合わせカーテンを縫製するにあた
    り、一枚のカーテン布地は上側が表面となり、他のカー
    テン布地は下側が表面となるようにし、前記上側が表面
    となる一方のカーテン布地を、送り出す送り出しロール
    を設け、上側の耳折りガイドを経て、耳端部が下側に二
    つ折れの状態でミシンへと導かれ、もう一方のカーテン
    布地を送り出す送り出しロールを設け、下側の耳折りガ
    イドを経て、耳端部が上側に二つ折れの状態でミシンへ
    と導かれ、二枚のカーテン布地はそれぞれの裏側が相対
    して、それぞれの耳端部が前記上下側、二重の耳折りガ
    イドを通るときに二つ折れの状態となり、各カーテン布
    地の内側に隠れるようになって、ミシン台上に設置する
    押え板によって押さえられ、二枚のカーテン布地のそれ
    ぞれ表側が両面に出て、両端の耳端部が内側に二つ折り
    して隠れる状態で、いっしょに縫われるカーテンを引き
    出す引っ張りロールを設け、ガイドロールを経て、前記
    二枚の合わせカーテンを製作するようにしたことを特徴
    とする二重の二つ折りガイドを用いて布合わせカーテン
    を耳縫いする縫製装置。
  3. 【請求項３】上下二つの耳折りガイドは、固定支持材に
    よってミシン台の適宜箇所に、固定または移動すること
    ができることを特徴とする請求項２記載の二重の二つ折
    りガイドを用いて布合わせカーテンを耳縫いする縫製装
    置。
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