JP3021105U

JP3021105U - 多重ひだレース地

Info

Publication number: JP3021105U
Application number: JP1995008789U
Authority: JP
Inventors: 憲宏磯田
Original assignee: 株式会社サンテックス
Priority date: 1995-07-28
Filing date: 1995-07-28
Publication date: 1996-02-16
Anticipated expiration: 2001-07-28

Abstract

(57)【要約】（修正有）【解決手段】基布Ｘとなる通気性の高い布地に、多数の
レースのテープ状の布地の、一方の側縁Ｙ′がそのつぎ
にあるレースのテープ状の布地にひだ状に重なるように
取り付けられ、それらの縫い付けられない他方の側縁
は、つぎのレースのテープ状の布地の取り付け部分を覆
うようにした多重ひだレース地、その多重ひだレース地
Ａによって形成した衣料、カーテンおよび装飾用布地。【効果】この多重ひだレース地によって衣料を縫製した
り、またカーテン、テーブル掛けなどの装飾用布地とし
て、広くインテリヤ製品において多用途に供することが
できる。また多頭ミシンを用いて、多数の細巾レースを
一度に縫製して、この考案の多重的にひだ状に配置され
た多重ひだレース地を効率よく得る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】この考案は、多重ひだレース地に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来において、レース地は装飾的な布地として、衣服用、装飾用などに用いられており、またこのレース地を任意の細巾に切って、布地の縁に装飾的に縫い付けることも通常行われていることである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】この考案は、前記した細巾に切った細巾レースを、予め用意された基布にあたかも鎧のひだ状に配置し、それぞれの細巾レースの一方の側のみを基布に縫い付けて、それらの他方の側縁はつぎの細巾レースを覆うようにし、前述の一枚のレース地よりも、装飾効果の高く、優美で新しいレース布地を得ることを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】基布となる通気性の高い布地に、多数のレースのテープ状の布地の、一方の側縁がそのつぎにあるレースのテープ状の布地にひだ状に重なるように取り付けられ、それらの縫い付けられない他方の側縁は、つぎのレースのテープ状の布地の取り付け部分を覆うようにしたことを特徴とする多重ひだレース地、および基布となる通気性の高い布地に、多数のレースのテープ状の布地の、一方の側縁がそのつぎにあるレースのテープ状の布地にひだ状に重なるように取り付けられ、それらの縫い付けられない他方の側縁は、つぎのレースのテープ状の布地の取り付け部分を覆うようにしたことを特徴とする多重ひだレース地によって形成したことを特徴とする衣料、カーテン、装飾用布地、および多頭ミシンに複数のミシン針部を配置し、それらが同時に上下駆動して、基布上に並列する複数の細巾レースの一方の側縁が同時に縫い付けられ、その際、縫い付けられない他方の側縁が、隣接する細巾レースの前記一方の側縁を覆うようにして構成することを特徴とする多重ひだレース地の構成とする。

【０００５】

【考案の実施の形態】この考案は、通気性の高い布地とテープ状のレース地を組み合わせた多重ひだレースによって、従来の一枚のレース地よりも、格段に装飾効果が高く、優美であり、斬新なレース地を得ることができる。それは衣料、就中、婦人服、婦人用服装品など、およびカーテン、装飾用布地として、たとえばテーブル掛けの裾部（スカート部）などのインテリヤ製品において、従来に見られない新規な製品を提供するものである。

【０００６】

【実施例】図１、図２において、この考案の多重ひだレース地(A) は、通気性の高い基布(X) ［たとえばポリエステルメッシュ地など］に、任意の巾に切断されたテープ状の細巾レース(Y₁),(Y₂),(Y₃),(Y₄) ……が、鎧のひだ状に配置され、それぞれの細巾レース(Y₁),(Y₂),(Y₃),(Y₄) ……の一方の側縁(y'₁),(y'₂), (y'₃),(y₄') ……のみが縫い付けられている。その際、細巾レース(Y₁)の一方の側縁(y'₁) が、細巾レース(Y₂)の縫い付けない他方の側縁(y₂") によって覆われるように、細巾レース(Y₂)が縫い付けられ、さらに細巾レース(Y₃),(Y₄) ……がすべてこのような構成によって縫い付けられる。図２は図１のイ−イ’線の一部の拡大断面斜視図である。

【０００７】図１が細巾レース(Y₁),(Y₂),(Y₃),(Y₄) ……を、基布(X) の縦方向（上下方向）に縫い付けたのに対して、図３はこれら細巾レース(Y₁),(Y₂),(Y₃),(Y₄) …… を基布(X) の長手方向に縫い付けた例を示している。つぎに図４はこの考案の多重ひだレース地(A) を作成する状況を説明するもので、多頭ミシン(M) に複数のミシン針部(H₁),(H₂),(H₃), ……を配置［一例として、５cm間隔に、２０〜５０本］し、これらは同時に上下駆動して縫い付け作業を行う構成である。

【０００８】いま図示してない架台によって保持されたところの、複数の細巾レース(Y) のロール(R) から引き出される細巾レース(Y) ［図では一ケのみを示す］は、二つ折りガイド(G₁),(G₂) を経て、細巾レース(Y) の一方の側縁(y')と、縫い付けない他方の側縁(y")が少しずれた状態で二つ折りされて進行する。二つ折りガイド (G₁),(G₂) には、それぞれ二つ折りを円滑に行うためとして、細巾レース(Y) の巾を調節することができる上鍔(a),(a')および下鍔(b),(b')［下鍔(b')は図示省略］が設けられており、任意の巾の二つ折りが得られるものである。なおこの二つ折りは、下側になる方が上側になる方より広くなるように折られる。そして、細巾レース(Y) の一方の側縁(y')が縫い付けられた後、他方の側縁(y")が隣接する細巾レース(Y) の縫い付け部分の一方の側縁(y')を覆うようになる。このようにして細巾レースを多重的にひだ状に配置されたレース地を効率よく得ることができる。

【０００９】

【考案の効果】この考案は、通気性の高い布地に、多数のレースのテープ状の布地を、一方の側縁が重なり襞状になるように取り付け、それらの片方の側縁はつぎのテープ状の布地の取り付け部分を覆うように形成することによって、多重ひだレース地を得ることができ、この多重ひだレース地によって衣料を縫製したり、またカーテン、テーブル掛けなどの装飾用布地として、広くインテリヤ製品において多用途に供することができる。また多頭ミシンを用いて、多数の細巾レースを一度に縫製して、この考案の多重的にひだ状に配置された多重ひだレース地を効率よく得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の多重ひだレース地を説明する正面
図。

【図２】図１のイ−イ’線一部拡大断面斜視図。

【図３】この考案の多重ひだレース地の他の実施例の部
分図。

【図４】この考案の多重ひだレース地を作製する状態の
説明図。

【符号の説明】

(A) 多重ひだレース地 (X) 基布 (Y) 細巾レース地 (y') 一方の側縁 (y") 他方の側縁 (M) 多頭ミシン (H₁),(H₂),(H₃) ミシン針部 (G₁),(G₂) 二つ折りガイド (R) ロール

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】基布となる通気性の高い布地に、多数のレ
ースのテープ状の布地の、一方の側縁がそのつぎにある
レースのテープ状の布地にひだ状に重なるように取り付
けられ、それらの縫い付けられない他方の側縁は、つぎ
のレースのテープ状の布地の取り付け部分を覆うように
したことを特徴とする多重ひだレース地。
【請求項２】基布となる通気性の高い布地に、多数のレ
ースのテープ状の布地の、一方の側縁がそのつぎにある
レースのテープ状の布地にひだ状に重なるように取り付
けられ、それらの縫い付けられない他方の側縁は、つぎ
のレースのテープ状の布地の取り付け部分を覆うように
したことを特徴とする多重ひだレース地によって形成し
たことを特徴とする衣料、カーテンおよび装飾用布地。
【請求項３】多頭ミシンに複数のミシン針部を配置し、
それらが同時に上下駆動して、基布上に並列する複数の
細巾レースの一方の側縁が同時に縫い付けられ、その
際、縫い付けられない他方の側縁が、隣接する細巾レー
スの前記一方の側縁を覆うようにして構成することを特
徴とする多重ひだレース地。