JPH08187161A - カーテンのひだ付け方法 - Google Patents

カーテンのひだ付け方法

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JPH08187161A
JPH08187161A JP2129495A JP2129495A JPH08187161A JP H08187161 A JPH08187161 A JP H08187161A JP 2129495 A JP2129495 A JP 2129495A JP 2129495 A JP2129495 A JP 2129495A JP H08187161 A JPH08187161 A JP H08187161A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 任意の繊維からなるカーテン生地に樹脂加
工およびプレス加工を施すことにより、波板状のひだを
形成し、これによって型紙や大容量の高圧処理釜および
真空ポンプを不要とし、装置を小型化してスペースを節
約し、生産性を向上する。 【構成】 任意の繊維からなるカーテン地に熱可塑性
樹脂および熱硬化性樹脂の混合物を含浸させ、上記熱硬
化性樹脂が硬化しない程度に低温で乾燥し、次いで所望
のカーテンの形状に縫製した後、該カーテンを密閉可能
なひだ付け用プレスの上型と下型との間に挟み、一方の
型から過熱蒸気を所定時間噴出することにより上記カー
テンを蒸熱で処理して上記の熱硬化性樹脂を硬化させ、
しかるのち上型を除去し上記カーテンを空気で冷却す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、カーテンに丈方向の
ひだを多数本付けて波板状とするためのひだ付け方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】カーテンとして、断面円弧形のひだ山部
およびひだ谷部を交互に、かつ丈方向に長く型付けによ
り形成し、熱処理で固定した波板状のひだ付きカーテン
が知られており、このひだを形成する方法の一例が特公
平4−23025号公報に記載されている。この方法に
よれば、カーテン生地の大きさに合わせた第1型紙と第
2型紙とを重ね合わせ、それら型紙の外側にあってカー
テンのひだ方向に合わせて平行に並べた柱状体を、第1
型紙と第2型紙とで交互に間にくるように配列してそれ
ら型紙の外側に貼着し、これら柱状体を相手方の型紙の
方に押し込んで断面波形のひだとなるように湾曲し、蒸
熱を利用して上記のひだを固定して、夫々を、波形の弾
性力を有する紙型に形成し、この波形紙型を伸張させ
て、伸張した第1型紙と第2型紙との間にカーテン生地
を挟み込ませてカーテン生地を型込めした後、波形型紙
の弾性力によって所定の形態になるように復元させて紙
型を設定し、この設定された紙型を処理釜に入れて脱気
して空気を除去し、ついで蒸気を供給して蒸熱し、蒸熱
後処理釜内を減圧冷却し、続いて蒸熱と減圧冷却とを繰
返してカーテン生地のひだ付けをする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法は、第1、第2の型紙に型付けする工程を除いて
も、第1、第2の型紙間にカーテン生地を挟む型込めの
際に上記型紙の伸張を可能にする広いスペースと型込め
したカーテン生地を高圧蒸熱で処理するための高圧の処
理釜と真空ポンプおよびそれらの設置スペースを必要と
し、更に第1、第2の型紙に型付けする工程を含める
と、第1、第2の型紙を伸張状態で重ねるためのスペー
ス、この伸張状態の型紙を乗せることができるように多
数本の柱状体を間隔を空けて配列するためのスペース、
この型紙を高圧蒸熱で処理するための大容量の高圧処理
釜と真空ポンプおよびそれらの設置用スペースを必要と
した。
【0004】また、上記の方法は、第1、第2の型紙間
にカーテン生地を挟み込み、これを高圧処理釜に運んで
蒸熱で処理するものであり、しかも蒸熱で処理する際
は、処理釜を脱気した後、蒸気を供給し、次いで減圧冷
却し、さらに蒸熱と減圧冷却とを繰り返すので、生産性
が低く、大量生産には不向きであった。そして、上記の
方法は、カーテン生地の熱可塑性を利用して波板状にひ
だを付けるので、熱可塑性合成繊維、特に賦形性の良好
なポリエステル繊維の含有量が少ないカーテンに対して
は利用することができなった。
【0005】この発明は、任意の繊維からなるカーテン
生地に樹脂加工およびプレス加工を施すことにより、波
板状のひだを形成し、これによって型紙や大容量の高圧
処理釜および真空ポンプを不要とし、装置を小型化して
スペースを節約し、生産性を向上するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の手段
は、任意の繊維からなるカーテン地に熱可塑性樹脂およ
び熱硬化性樹脂の混合物を含浸させ、上記熱硬化性樹脂
が硬化しない程度に低温で乾燥し、次いで所望のカーテ
ンの形状に縫製した後、該カーテンを密閉可能なひだ付
け用プレスの上型と下型との間に挟み、一方の型から過
熱蒸気を所定時間噴出することにより上記カーテンを蒸
熱で処理して上記の熱硬化性樹脂を硬化させ、しかるの
ち上型を除去し上記カーテンを空気で冷却することを特
徴とするカーテンのひだ付け方法である。
【0007】また、第2の手段では、上記第1の手段に
おいて、その縫製時にカーテンの裾の折返し部分に熱可
塑性合成繊維からなる目付量30〜400g/m2 の芯
地を取付ける。ただし、この芯地の目付量が30g/m
2 未満の場合は、芯地を設けた効果が得られず、反対に
400g/m2 超の場合は、裾の折返し部分の厚みが過
大になって賦形が困難になり、好ましくない。
【0008】上記のカーテン地は、天然繊維、再生繊
維、半合成繊維および合成繊維等の任意繊維からなる織
物、編物および不織布であり、上記の繊維は、いずれか
1種を単独で使用してもよく、また2種以上を混紡、交
撚、交織、交編等の手段で複合して使用してもよい。た
だし、ナイロン、ポリエステル、アクリル等の熱可塑性
合成繊維の含有量が全繊維の50重量%以下の場合は、
第2の手段によるのが好ましい。
【0009】この発明では、上記のカーテン地に熱可塑
性樹脂および熱硬化性樹脂の混合物を含浸させる。熱可
塑性樹脂としては、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、
ポリエーテル系ウレタン樹脂等が例示されるが、特にポ
リエーテル系ウレタン樹脂は、反発弾性、賦形性および
保形性等に優れる点で好ましい。また、熱硬化性樹脂と
しては、尿素ホルマリン樹脂、メラミン樹脂およびグリ
オキザール系樹脂等が例示されるが、特にグリオキザー
ル系樹脂は、セルロース分子と結合し、耐洗濯性や耐塩
素性に優れる点で好ましい。
【0010】そして、上記の熱可塑性樹脂および熱硬化
性樹脂は、それぞれ適当量の水で希釈され、混合され
る。この場合、熱可塑性樹脂および熱硬化性樹脂の混合
比率は、1/10〜10/1が好ましく、熱可塑性樹脂
が少なくて上記の混合比率が1/10未満の場合は、カ
ーテンの賦形性が低下して成形が困難になり、かつ摩耗
強度が不足し、反対に熱可塑性樹脂が多くて上記の混合
比率が10/1超の場合は、賦形後の保形性が低下す
る。
【0011】次いで、上記熱可塑性樹脂および熱硬化性
樹脂の希釈混合液が上記のカーテン地に含浸されるが、
この含浸は浸漬、塗布および噴射等の任意の手段で行う
ことができる。ただし、含浸量(固形分付き量)は、カ
ーテン地の繊維重量に対して1〜20重量%が好まし
い。この含浸量が1重量%未満では、所期の効果が得ら
れず、反対に20重量%を超えた場合は、カーテンが硬
くなり、保形性、風合いおよび外観が低下する。
【0012】上記の希釈混合液を含浸したカーテン地の
乾燥は、熱風乾燥、赤外線乾燥、シリンダ乾燥等の任意
の手段で行うことができる。ただし、この乾燥は、熱硬
化性樹脂を硬化させない程度に行う必要があり、カーテ
ン地の温度は80〜100℃が好ましい。このカーテン
地の温度が80℃未満の場合は、乾燥時間が長くなって
大型の乾燥機が必要になり、反対に100℃を超える
と、熱硬化性樹脂が縮重合を開始し、賦形作業が困難に
なり、かつ保形性が低下する。また、乾燥時間は2〜1
0分が好ましく、2分未満では乾燥が不十分となり、反
対に10分を超えると、熱硬化性樹脂が縮重合を開始す
る。
【0013】乾燥したカーテン地は、所望のカーテンの
形状に縫製される。すなわち、所望の大きさに裁断し、
周囲に縁かがりを行い、必要に応じて天部に縦方向の縫
いひだを所定間隔で形成することができ、この縫いひだ
は、1か所に複数本が密着するように縫合して二山や三
山のひだを形成することができる。また、上記の天部に
芯地を取付けたり、また裾部を折返して袋部を形成した
り、該袋部に芯地を封入したりすることができる。そし
て、第2の手段では、上記の袋部に芯地として、熱可塑
性合成繊維からなる織物、編物、不織布等が封入され
る。
【0014】上記縫製後のカーテンは、少なくとも裾部
を含む所望の部分がひだ付け用プレスの上型と下型との
間に挟まれ、湿熱で処理される。例えば、カーテンの天
部に一山以上の縫いひだを所定間隔で形成した場合は、
この縫いひだ形成部を外して上記の処理が行われる。こ
のプレスの上型および下型は、互いに噛合ってカーテン
を挟み、過熱蒸気で処理し、カーテンを波板状に成形で
きるものであればよく、互いに噛み合う一対の波板を備
え、一方の波板に蒸気噴射用の孔を多数穿孔したものが
例示される。なお、上記波板の表面は、フェルト、不織
布、織物、編物等の繊維シートで被覆し、プレスによる
テカリの発生を防ぐことができる。そして、一方の波板
の裏側に蒸気加熱用のヒータを、また他方の波板の裏側
に波板加熱用のヒータをそれぞれ設け、一方の波板の裏
側に供給した蒸気の温度を過熱状態に維持できることが
好ましい。
【0015】このプレスは、カーテンを上型と下型で波
板状に成形し、かつその状態でカーテン内の熱硬化性樹
脂を硬化させるものであり、蒸気の温度が100℃未満
ではカーテンの成形後に型崩れが発生し易く、反対に1
80℃を超えると、加工後に繊維の収縮や染料の変色が
発生し易くなり、好ましくない。ただし、上記プレス時
の蒸気温度はカーテンを構成する繊維の種類によって変
更することができ、例えばカーテンが綿繊維製の場合は
180℃が、アクリル繊維製の場合は110℃が、また
ポリエステル繊維製の場合は150℃がそれぞれ好まし
い。
【0016】上記の温度でプレスする時間は、1〜5分
が好ましく、この処理時間が1分未満では、カーテンに
成形したひだが消え易く、反対に5分を超えると、生産
性が低下し、かつ繊維が収縮して形崩れが生じ易くな
る。そして、上記の湿熱処理が終わると、上型を除去し
高温のカーテンを冷却するが、この冷却は、多孔板製の
波板に対する過熱蒸気の供給停止に続いて波板の孔から
常温以下の空気を蒸気の噴出方向とは逆向きに吸引し、
この空気にカーテンを通過させて急冷する方法が好まし
い。
【0017】
【作用】第1の手段では、カーテン地に熱可塑性樹脂お
よび熱硬化性樹脂を含浸させ、熱硬化性樹脂が未硬化の
状態で波形のひだを成形し、過熱蒸気で処理して熱硬化
性樹脂を硬化させ、かつそのまま冷却して熱可塑性樹脂
を固定するので、カーテンに洗濯等で消え難いひだが形
成される。そして、熱硬化性樹脂に熱可塑性樹脂を混合
してカーテン地に含浸させるので、ひだの成形が容易に
なる。また、上記のように熱硬化性樹脂および熱可塑性
樹脂を混合してカーテン地に含浸するので、該カーテン
地における熱可塑性合成繊維の含有量が少ない場合も、
ひだ付けが可能である。
【0018】第2の手段では、第1の手段における縫製
時にカーテンの裾の折返し部分に熱可塑性合成繊維から
なる目付量30〜400g/m2 の芯地を取付けるの
で、次のプレス時にこの熱可塑性芯地、すなわち裾部に
特に明瞭な波形ひだが形成され、カーテンを吊った際の
美観が一層向上する。したがって、熱可塑性合成繊維の
含有量が50%以下の場合(含有量ゼロの場合を含む)
も、良好なひだ付きカーテンが得られる。
【0019】
【実施例】
実施例1 レーヨンステープルからなる20番手双糸を経糸および
緯糸に使用し、経糸密度および緯糸密度が共に50本/
インチの平織り組織の織物に常法にしたがって精錬、染
色、乾燥を施した後、熱硬化性樹脂および熱可塑性樹脂
の希釈混合液を含浸した。熱硬化性樹脂としてグリオキ
ザール系樹脂(三木理研社製、商品名「リケンレジンR
G−85)を、熱可塑性樹脂としてポリエーテル系ポリ
ウレタン(日華化学社製、商品名「エバファノールS−
5)を使用し、外に硬化用触媒として複合金属塩(三木
理研社製、商品名「リケンフィクサーMX−36」)
を、屈曲摩耗の低下を防ぐための強度維持剤としてポリ
エチレン樹脂エマルジョン(三木理研社製、商品名「リ
ケンゾールPZ」)を、賦形後のしわ発生を防ぐための
平滑剤として変性アミノシリコ−ン(日華化学社製、商
品名「ニッカシリコーン」)を、グリオキザール系樹脂
から発生するホルマリンの除去剤としてアミド系樹脂か
らなるホルマリンキャッチャー(三木理研社製、商品名
「ホルマリンキャッチャーC−40」)をそれぞれ添加
した。その配合比を下記の表1に示す。
【0020】表 1 グリオキザール系樹脂 20% ポリエーテル系ポリウレタン 5% 複合金属塩 4% ポリエチレン樹脂エマルジョン 2% 変性アミノシリコ−ン 2% ホルマリンキャッチャー 2% 水 75%
【0021】上記の希釈混合液に上記レーヨン織物を浸
漬し、混合液の含有率が80%となるようにマングルで
絞り、温度90℃の熱風で6分間乾燥し、上記グリオキ
ザール系樹脂にその初期縮合化合物の状態を維持させた
まま、水分を除去した。次いで、上記のレーヨン織物を
幅1.5m、長さ(丈)2.0mのカーテン10(図2
参照)に仕立てた。その際、カーテン10の天部および
裾部をそれぞれ三つ折りして袋部11および12を形成
し、天部の袋部の裏面側にポリエステル繊維製織物から
なる目付量50g/m2 の天部芯地13を縫い付け、ま
た裾部の袋部12の内側にポリエステル繊維製織物から
なる目付量150g/m2 の裾部芯地14を挿入した。
【0022】上記のように仕立てられたカーテン10を
図1のプレス機20で処理した。図1において、21は
上型、25は下型である。上型21は、昇降フレーム
(図示されていない)に固定されて昇降する箱形のもの
であり、その下面開口部にステンレス鋼板からなる波板
状の熱板22が固定され、その表面が羊毛フェルト(図
示されていない)で被覆され、裏面側に棒状の電熱ヒー
タ23の多数本が配置され、熱板22の温度を100〜
180℃の範囲の任意温度に設定できるようになってい
る。一方、下型25は、固定ベース(図示されていな
い)に固定された箱形のものであり、その上面開口部に
上記上型21の熱板22と噛合い可能なステンレス鋼板
製の波板状多孔板26が固定され、その表面が羊毛フェ
ルト(図示されていない)で被覆され、下方に棒状の電
熱ヒータ27の多数本が配置され、下型25に導入され
る蒸気の温度を100〜180℃の範囲の任意の温度に
設定できるようになっている。なお、下型25の側板に
は導入口25aが、また底板には排気口25bがそれぞ
れ開口し、導入口25aに蒸気パイプ(図示されていな
い)を介してボイラーが、また排気口25bに排気パイ
プ(図示されていない)を介して排気ポンプがそれぞれ
接続されている。
【0023】上記プレス機20の上型21を開き、下型
25の波板状多孔板26上に前記のレーヨン製カーテン
10をセットし、上型21を下降して熱板22と下型2
5の波板状多孔板26との間にカーテン10を挟み込
み、上型21の電熱ヒータ23および下型25の電熱ヒ
ータ27にそれぞれ通電して180℃に加熱し、しかる
のち下型25の導入口25aから温度180℃の過熱蒸
気を導入して波板状多孔板26の孔から噴射させ、この
温度180℃の過熱蒸気で5分間上記のカーテン10を
処理してカーテン10内のグリオキザール系樹脂を硬化
させた。
【0024】次いで、蒸気の供給を停止し、上下の電熱
ヒータ23、27の通電を止め、排気口25bに接続さ
れている排気ポンプを駆動して下型25内の蒸気の排出
を開始し、しかるのち上型21を上昇させることによ
り、蒸気の排出に続いて波板状多孔板26の孔から外気
を下型25内に引き込み、これによって冷たい外気を波
板状多孔板26の上のカーテン10、フェルトおよび波
板状多孔板26の孔の順に通してカーテン10を50℃
以下に急冷し、カーテン10を取出した。得られたカー
テン10は、全体が波板状に成形されており、天部にフ
ックを取付けて吊るしたところ、丈方向に真っ直ぐなひ
だが等間隔に並び、優美な外観を呈した。
【0025】実施例2 ポリエステルマルチフィラメント糸150デニールを経
糸に、ポリエステルマルチフィラメント糸300デニー
ルを緯糸にそれぞれ使用し、経糸密度が238本/イン
チ、緯糸密度が77本/インチの朱子組織の織物を製織
し、得られた生機に常法にしたがって精錬、セット、乾
燥し、更にブロム系防炎剤の浸漬、乾燥、セットおよび
ソーピングを順に施して仕上げた後、該織物に実施例1
とほぼ同様にして熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂とを含む
希釈混合液を含浸し、乾燥し、縫製によりカーテンを仕
立て、過熱蒸気で処理した。ただし、乾燥温度を100
℃に、乾燥時間を5分にそれぞれ設定し、プレス20の
電熱ヒータ23、27および過熱蒸気の温度を150℃
に、処理時間を3分にそれぞれ設定した。得られたカー
テンは、難燃性を有し、かつ丈方向に真っ直ぐなひだが
等間隔に並ぶ優美な外観を有していた。
【0026】
【発明の効果】請求項1に記載した発明は、任意の繊維
からなるカーテン地に熱可塑性樹脂および熱硬化性樹脂
の混合物を含浸させ、上記熱硬化性樹脂が硬化しない程
度に低温で乾燥し、次いで所望のカーテンの形状に縫製
した後、該カーテンを密閉可能なひだ付け用プレスの上
型と下型との間に挟み、一方の型から過熱蒸気を所定時
間噴出することにより上記カーテンを蒸熱で処理して上
記の熱硬化性樹脂を硬化させ、しかるのち上型を除去し
上記カーテンを空気で冷却することを特徴とするカーテ
ンのひだ付け方法であるから、カーテン地における熱可
塑性合成繊維の含有量が少ない、例えばレーヨン織物に
対しても波板状の美しいひだを形成することができ、か
つ得られたひだが耐久性に優れ、洗濯等で消失し難い。
そして、常圧雰囲気下でカーテンを上型と下型との間に
挟み、過熱蒸気で処理し、その処理後に上型を除去して
空気で冷却するものであり、高温高圧のスチーマを使用
せず、かつ真空乾燥をしないので、設備費が節約され、
製造コストが低下し、かつ安全である。
【0027】請求項2に記載した発明は、請求項1に記
載した発明において、その縫製時にカーテンの裾の折返
し部分に熱可塑性合成繊維からなる目付量30〜400
g/m2 の芯地を取付ける方法であるから、上記縫製後
にひだ付け用プレスで型付け処理することにより、裾部
に美しい波板状のひだが形成され、かつその耐久性が良
好であるため、カーテン全体としての美観が一層向上す
る。したがって、カーテン本体における熱可塑性合成繊
維の含有率が50%以下であっても、美しいひだを容易
に成形することができる。
【0028】請求項3に記載した発明は、請求項1また
は2に記載したカーテンのひだ付け方法において、熱可
塑性樹脂および熱硬化性樹脂の混合物における熱可塑性
樹脂および熱硬化性樹脂の配合比を1/10〜10/1
に限定したものであるから、カーテンに波板状の美しい
ひだを一層容易に成形することができ、かつ得られたひ
だの耐久性が向上し、上記ひだが一層消失し難くなる。
【0029】請求項4に記載した発明は、請求項3に記
載した発明において、熱可塑性樹脂および熱硬化性樹脂
の混合物のカーテン地に対する含浸量(固形分付き量)
をカーテン地の繊維重量に対して1〜20重量%に限定
したものであるから、上記ひだの形成が一層容易にな
り、かつひだの耐久性が更に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ひだ付け用プレスの一例を示す横断面図であ
る。
【図2】縫製されたカーテンの一例を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
10:カーテン 13、14:芯地 20:ひだ付け用プレス 21:上型 22:波板状熱板 23:電熱ヒータ 25:下型 25a:導入口 25b:排気口 26:波板状多孔板 27:電熱ヒータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意の繊維からなるカーテン地に熱可塑
    性樹脂および熱硬化性樹脂の混合物を含浸させ、上記熱
    硬化性樹脂が硬化しない程度に低温で乾燥し、次いで所
    望のカーテンの形状に縫製した後、該カーテンを密閉可
    能なひだ付け用プレスの上型と下型との間に挟み、一方
    の型から過熱蒸気を所定時間噴出することにより上記カ
    ーテンを蒸熱で処理して上記の熱硬化性樹脂を硬化さ
    せ、しかるのち上型を除去し上記カーテンを空気で冷却
    することを特徴とするカーテンのひだ付け方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載したカーテンのひだ付け
    方法において、その縫製時にカーテンの裾の折返し部分
    に熱可塑性合成繊維からなる目付量30〜400g/m
    2 の芯地を取付けるカーテンのひだ付け方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載したカーテンの
    ひだ付け方法において、熱可塑性樹脂および熱硬化性樹
    脂の混合物における熱可塑性樹脂および熱硬化性樹脂の
    配合比が1/10〜10/1であるカーテンのひだ付け
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載したカーテンのひだ付け
    方法において、熱可塑性樹脂および熱硬化性樹脂の混合
    物のカーテン地に対する含浸量(固形分付き量)がカー
    テン地の繊維重量に対して1〜20重量%であるカーテ
    ンのひだ付け方法。
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