JP2005179792A - 衣服の製造システム並びにこの製造システムを用いた衣服の製造方法 - Google Patents

衣服の製造システム並びにこの製造システムを用いた衣服の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】廉価で高い顧客満足度が得られる衣服の製造システムならびに製造方法を提供する。
【解決手段】衣服のパーツにICタグ11を取り付け、縫製ライン15にICタグと送受信を行うICタグ端末12を設置する。さらに、三次元人体計測装置と、ファッションアドバイザーからのアドバイスを受けながら仮想試着ができる仮想試着室3と、ファッション・映像・型紙データ作成専用のホストコンピュータ6と、縫製システム7と、衣服の素材や資材を縫製システムへ供給する供給手段24と、完成した衣服の映像を作成する映像作成手段19と、出来上がった衣服を顧客へ送る配送システム18とからなる。ホストコンピュータは三次元人体計測装置からのデータに基づいてデザイン線を作り出すアパレルCAD/CAM2と、CAD/CAMからの情報と顧客からの希望を取り入れて仮想試着を行う映像を作り出すクロスシミュレーション装置と、データベースとを備える。
【選択図】図1

Description

この発明は、さまざまな衣服を廉価に作ることのできる製造システム並びにこの製造システムを用いた衣服の製造方法に関する。
人はそれぞれ人体的特徴の異なることから、衣服を作る場合には、オーダーメイドで作ることが一番望ましい。しかし、衣服をオーダーメイドで作ることは、採寸、型紙作成、仮縫い、試着といった手間と時間と費用が掛かる上に、現在では熟練縫製技術者が減少していることから、特別な一着といった通念があり、世間では余り利用されていない。
最近では縫製技術が進歩して、既製服でも可及的に利用者の人体に合った衣服が製造できることとなったことから、一層手作りによるオーダーメイドに関する要望は薄れてきているかに見える。しかし、これらの既製服は当然のことながら完全に顧客の要望を満たし、人体にフィットするものではなく、手間、暇を掛けずに廉価に手に入るとしたら、衣服に対するオーダーメイドの要望は、ファッション性と個性重視の時代と相まって、かなり高いものがあると言わなくてはならない。
また、イージーオーダーによって衣服を作る方法も広く普及を見ている。この方法は、客が生地を実際に手にとって見たり、人体に掛けて見たりして選び、人体を採寸して型紙を作り、これを縫製工場で縫製して客の許へ持ってくるものであるが、生地を見て人体にかけてみた時の印象と、実際に出来上がって着た衣服を着用した時の印象とは異なることが多く、出来上がりに満足できない場合が多い。このイージーオーダーの製造方法を利用する顧客にとっても、オーダーメイドで手間や暇を掛けずに廉価に衣服が手に入るものであれば、これを利用したいという気持ちは強いものがある。
そこで、衣服を出来るだけ手間を掛けずに廉価にしかも顧客に満足のいくように作るために、以下の非特許文献や特許文献に示されたさまざまな試みがなされている。
Proceedings of the 1st Annual Conference of JSKE 1999 (仮想服飾環境)P27〜P28 この非特許文献1には、コンピュータグラフィックス技術を応用したクロスシミュレーション装置を用いて衣服の仮想試着を行うことが記載されている。
岐阜県製品技術研究所研究報告 No.4 2003 サンプル、超小ロット対応知的縫製システムの開発研究 この非特許文献2には、レーザーレンジファインダーのような三次元計測装置、マザーミシン、及びIT、デジタル化技術等を活用して、ファッション性の高い高品質高付加価値の衣服を超小ロット(1着ずつ)自動製造することのできるシステムが記載されている。
特開2002−74088号公開特許公報 この特許文献1には、インターネットを用いて仮想試着ができ、かつ、アドバイザー端末によるアドバイスを受けることができるシステムが記載されている。このようなものは、他にも、特開2002−32640号、特開2002−150172号の各公開特許公報にも記載されている。
上述した非特許文献1のものは、クロスシミュレーション装置を用いて仮想試着を行うことのできる技術の開示はあるが、この技術を具体的に廉価な手間や暇をかけないオーダーメイドにどのようにして結びつけるかについては明らかにしていない。
次に、上述した非特許文献2のものは、1着から自動製造できる縫製システムについて記載しているが、採算性及び廉価性で問題がある上に、仮想試着については何ら触れていず、出来上がった製品を顧客に配送する前に、再度顧客に出来上がった衣服について確認を求める工程も欠けている。
そして、特許文献1のものは、いずれもインターネットを用いるものであるが、このシステムを用いて顧客が充分に満足する衣服を製造することは困難であり、顧客満足度という面においては中途半端なものでしかない。
そこでこの発明の目的は、熟練職人の手によるオーダーメイドやオートクチュール店による衣服の製造による場合よりも高い顧客満足度が得られ、しかも従来の熟練縫製職人によるオーダーメイドによる場合よりも、廉価で手間や暇のかけない衣服を提供できる衣服の製造システム並びにこの製造システムを用いた衣服の製造方法を提供せんとするにある。
さらに、この発明にかかる衣服の製造システムや製造方法は、オーダーメイドの場合以外にも、衣服の多品種少量生産の場合にも適用できることから、かかる場合でも廉価で手間のかからない衣服の製造システム並びにこの製造システムを用いた衣服の製造方法を提供せんとするにある。
上述した目的を達成するためにこの発明は、裁断した衣服のパーツの全部或は一部にICタグを取り付け、縫製ラインの適宜個所に前記ICタグと送受信を行うICタグ端末が設置したことを特徴とする。
この発明はまた、人体の三次元人体計測装置と、顧客が注文する衣服の生地等の素材と装飾品等を置きトータルファッションアドバイザーからのアドバイスを受けながら仮想試着を試みることのできる仮想試着室と、ファッション・映像・型紙データ作成専用のホストコンピュータと、生地の縫製システムと、衣服の素材や資材を前記縫製システムへ供給する供給手段と、出来上がった衣服の映像を作成する映像作成手段と、出来上がった衣服を顧客へ送る配送システムとから成り、前記ホストコンピュータは前記人体の三次元人体計測装置から送られてくるデータに基づいて二次元及び又は三次元のデザイン線を作り出すアパレルCAD/CAMと、このCAD/CAMからの情報と顧客からの希望を取り入れて仮想試着を行う映像を作り出すクロスシミュレーション装置と、データベースとを含み、前記縫製システムは生産管理コンピュータと、ICタグと、自動裁断・縫製ラインこの自動裁断・縫製ラインのこの適宜作業個所に設置されたICタグ端末と、修正ラインと、品質検査部とを含み、前記映像作成手段で作成した映像は衣服を前記配送システムへ送る前に顧客へ送られ顧客の承認を得ることを特徴とする。
その際にこの発明は、前記ICタグ端末を、少なくともディスプレイ装置とICタグの読み書きを行う操作パネルと無線送受信手段とで構成することができる。
この発明はさらに、縫製すべき衣服のパーツ及び又は仕掛品の全部或いは一部にICタグを着脱可能に取り付け、このICタグに入力された情報に基づいて縫製を行うことを特徴とする。
この発明はまた、三次元人体計測装置を用いて人体を三次元の方向から計測する工程と、顧客が希望する衣服のデザインを選び、生地、裏地、ボタン等の素材と、靴、鞄、バック、及び装飾品等の資材とを手に持って選択する工程と、前記人体を三次元の方向から自動計測する工程から得られたデータと顧客が希望する衣服のデータから仮想試着映像を作り出す工程と、顧客からの注文に基づいて生産開始の指示を縫製システムの生産管理コンピュータへ送る工程と、前記縫製システムへ必要な素材と資材を送るように指示する工程と、縫製を終えた衣服を検品する工程と、検品を終えた完成衣服の映像を顧客へ送る工程と、必要に応じて衣服の修正を行う工程と、出来上がった衣服を顧客へ配送する工程と、を含むことを特徴とする。
その際にこの発明は、ICタグを取り付けた各パーツ同士の縫製が終了すると、一方のICタグが取り外されることを特徴とする。
そしてこの発明は、各パーツより取り外されたICタグのスイッチがOFFされることを特徴とする。
この発明は以上のように構成したので、顧客が充分に満足の行くオーダーメイドの衣服や多品種少量生産の衣服を廉価に手間隙をかけずに提供することができるものである。
以下にこの発明の最適な実施の形態をオーダーメイドに適用した場合を例に取り、図面に基づいて詳細に説明するが、上述したところから解るように、この発明の一部は、衣服のオーダーメイド以外に衣服の多品種少量生産にも適用することができる。
図1はこの発明に係る衣服のオーダーメイドシステムを概括的に示すもので、指示記号1のものは、例えばモアレトポグラフィーカメラ、CCDカメラ、レーザーレンジファインダー、及びモーションキャプチャー等から成る三次元人体計測装置を設置した人体計測室であり、顧客が衣服の注文に出向くデパート、スーパー、量販店、専門店等に設置されることを原則とするが、これらの注文受付店とは別にこの自動採寸室を設けても良い。この三次元人体計測装置は、現在では顧客が下着姿にならなくともワイシャツ姿やブラウス姿で、正確に顧客の静止体型と動作特性を採寸測定することが出来るものが開発されており、顧客に過度の負担を掛けることなく採寸測定を行うことができるようになっている。
この三次元人体計測装置で計測したデータは、CAD/CAM2へ送られ、ここにおいてCADによって二次元変換、あるいは三次元変換によってデザイン線が形成され、同時に風合いを可能な限り数量化する。CAMはこのデザイン線によって形成された仮想の型紙データに基づいて、素材の自動裁断に関するするマーキングの最適化、作業手順等の基本計画を立てるものである。
指示記号3は、仮想試着室を示す。この仮想試着室3は、衣服の生地、ボタン、裏地等の素材や、マネキン、帽子、バッグ、靴、イヤリング、ネックレス、時計等の装飾品等が用意されていて、顧客が実際に手に取って見たり、人体につけて見ることができる上に、待機しているトータルファッションアドバイザーからのアドバイスを受け、衣服のデザイン、生地、裏地、ボタン等を選択する機能を有している。この仮想試着室3はデパート、スーパー、量販店、専門店等に設けられるのを原則としているが、内部に映像表示装置を備えており、以下に述べるホストコンピュータ6内にあるクロスシミュレーション装置4から送られてくる顧客の選んだデザイン、生地等に基づく仮想試着の映像を顧客に見せて修正があれば修正し、最終デザイン、生地、裏地、芯地、及びボタン等を決定する。この仮想試着室3には、映像作成技術者が居り、トータルファッションアドバイザーの指示に基づき、顧客が試着した状態を映像化して顧客に提供する業務を行う。
クロスシミュレーション装置4は、CAD/CAM2から送られてきた顧客の人体測定のデータと、仮想試着室3に居る顧客の衣服の種類とデザイン及び色、柄、素材等の要望とを入力し、データベース5に記憶されているデータから、映像作成技術者が顧客が衣服を着用した状態の映像を静的及び動的に作り出して、音楽や雑音を加えて臨場感を持たせつつ、風合いを可能な限り映像化してディスプレイ装置へ表示する機能を果たすものである。
顧客は仮想試着室3において、ディスプレイ装置に表示されている衣服を着用した状態の自己の映像を見て、トータルファッションアドバイザーのアドバイスを得ながら、必要な或は希望する色、柄、デザイン等の修正を加えることができる。
このようにして、CAD/CAM2、クロスシミュレーション装置4、及びデータベース5等でホストコンピュータ6を構成する。このコンピュータ6は図示してないが、このホストコンピュータ6は、ディスプレイ装置、キーボード、装置本体、マウス、通信手段等を備えている。さらに、測定された顧客の人体的測定データに基づくCAD/CAM2からのデータや、クロスシミュレーション装置4の映像、さらには衣服に関する情報や自動倉庫の在庫管理情報、素材メーカーや資材メーカーの情報及び情報交換データはデータベース5へ記憶される。
指示記号7のものは、衣服の縫製システムであり、生産管理コンピュータ8、ICタグ11、各作業個所に設置されたICタグ端末12、自動裁断装置14、縫製ライン15、修正ライン16、及び品質検査部17とで構成されている。生産管理コンピュータ8は、ホストコンピュータ6より指示を受け、自動裁断装置14へ裁断指示を出し、ICタグ11への書き込みを行い、かつ、自動裁断装置14及びまたは縫製ライン15の適宜作業個所に設置したICタグ端末12に指示を出す。縫製ライン15は、さまざまなミシン、プレス、アイロン、及びアイロン台等から構成されている。
指示記号17は部分的な修正ラインである。指示記号9は、生地等の素材メーカーであり、指示記号10は、ボタン、糸、ネームプレート等の資材メーカーである。指示記号13は、自動倉庫であり、縫製システム7で使用するさまざまな素材や資材を用意しており、必要に応じて縫製システム7へ素材や資材を提供する。指示記号18は配送システムである。これは公知の宅配便をそのまま利用できる。そして、素材メーカー9、資材メーカー10、及び自動倉庫13の全部或は一部で供給手段24を構成する。
指示記号19は、出来上がって検品を終えた衣服を映像化させる完成品映像部であり、この衣服の映像をホストコンピュータ6へ送ると、データベースより仮想試着の映像が呼び出されて仮想の衣服が完成した衣服に置き換えられ、映像化されるので、この映像をパソコン通信、テレビ電話、インターネット、さらには映像化したデータをディスクに記録したり、写真にしたりして宅配便や郵便等の通信手段20を通じて顧客へ届け、完成品の配送前に顧客の確認を得るものである。
次に、上述した製造システムを用いて実際に衣服をオーダーメイドで作る方法について説明する。尚、この明細書で衣服とは、ワンピース、ツーピース、イブニングドレス、ウエディングドレス、婦人用ジャケット、婦人用ジャケット、上下背広、モーニング、イブニング、ブラウス、ワイシャツ、ランジェリー、スポーツウェア、タウンズウェア等を指すが、このものに限定されない。
上述した製造システムを用いてオーダーメイドで衣服を作ろうとする顧客はまず、三次元人体計測装置を設置した人体計測室1へ出向いて撮影及び採寸を行う。すると、この撮影及び採寸データはホストコンピュータ6のCAD/CAM2へ送られて三次元映像や2次元映像に加工され、データベース5へ顧客番号と共に保存される。この際に人体に変形が生じているとくに高齢者にあってはゆとり値が導入されたデータが作成される。尚、この採寸データや修正データは顧客の要望により顧客が自由に入手することができる。
次いで、顧客は仮想試着室3へ出向いてトータルファッションアドバイザーに自分が新装する衣服をデザイン、生地の種類、色、柄等を告げると、アドバイザーは顧客の希望に合うような生地を取り出して来て顧客に提示するので、顧客はこれを手にとって見て風合いを確かめることができる。このことによって、現在、バーチャルリアリティーの世界で実現を見ていない生地の風合を、顧客が実際の生地を手にとって見ることによって味わうことができるものである。
同時に顧客はオーダーメイドする衣服に合った髪型、イヤリング、ネックレス、バッグ、鞄、靴等についてもトータルファッションアドバイザーより助言を受けることができ、この装飾品等の希望もトータルファッションアドバイザーに告げることができる。
トータルファッションアドバイザーはこのようにして生地等の素材、装飾品、その他の資材等についての顧客の希望を顧客番号と共にホストコンピュータ6のクロスシミュレーション装置4の映像技術者に告げると、映像技術者はデータベース5より必要な情報を取り出し、クロスシミュレーションの手法を用いて静的或は動的な顧客の仮想試着映像を作り出して顧客に提示する。顧客はこの仮想試着映像を仮想試着室3にあるディスプレイ装置を通して見、トータルファッションアドバイザーが気付いた点、顧客が気に入らない点等があれば修正を加えてこの段階で顧客が納得して満足の行く衣服を選び出し、注文することができる。
この注文を受けたホストコンピュータ6は、製造の指示を生産管理コンピュータ8へ出力すると共に、自動倉庫13へ問い合わせて必要な素材や資材を取り揃えさせる。必要な素材や資材が自動倉庫13にない場合には、素材メーカー9や資材メーカー10へ発注して必要な素材や資材を自動倉庫13へ送らせる。
自動倉庫13に注文された衣服を作るのに必要な素材や資材が揃うと、該自動倉庫13はこれらの素材や資材を縫製工場の自動裁断装置14や縫製ライン15へ送り、注文された衣服の製造が開始される。この縫製ライン15を制御するものはICタグ11、生産管理コンピュータ8、及びICタグ端末12であり、このICタグ11は、生産管理コンピュータ8、ICタグ端末12と連係して縫製システム7を効率良く動かす。
縫製はまず、自動倉庫13にある製造すべき衣類の生地やボタンその他の材料を搬出して、生地をホストコンピュータ6に記憶されている型紙データに合わせて自動裁断装置14を用いて自動裁断するところから始まる。ボタンその他の資材(パーツ)はそのまま自動裁断装置14と縫製ライン15へ搬送することになろうが、自動裁断装置14による自動裁断は、自動倉庫13において行っても良いし、縫製ライン15において行っても良い。
以下に婦人用ジャケットを製造する場合を例にとって説明すると、この婦人用ジャケットの素材となる生地には表地、裏地、芯地の3種類があり、ホストコンピュータ6の指示に基づいてそれぞれ自動倉庫13で選択され、自動裁断装置14を用いてコンピュータ6から送られて来た型紙データの通りに裁断される。勿論,ここのところは生産管理コンピュータ8を経由してもよい。
その場合、表地、裏地、及び芯地は、下記する表1のパーツに裁断され、表衿のパーツだけは、表地と芯地に1枚ずつであるが、他のパーツは2枚ずつ裁断される。
Figure 2005179792
その他表1に示したように、肩パット、ポケット力芯、身頃ボタン、山布(袖山)等のパーツが2個ずつ、袖口ボタンが4個、及びテープ等のその他の資材(パーツ)が自動倉庫13より選別されて用意される。
表1に示した各パーツのうち表地、裏地、及び芯地は、図3乃至図5に示したように、自動倉庫13で選び出された表地21、裏地22、及び芯地23から、ホストコンピュータ6あるいは生産管理コンピュータ8より送られて来た型紙データに基づいて自動裁断装置14でそれぞれ自動的に裁断される。これらの裁断された各パーツを整理して並べると、図6乃至図7に示したようになる。図3乃至図7の各パーツ名に付された指示記号は、表1に記載した各パーツ名の右側に表示した記号と一致する。LとRはそれぞれ左側のパーツと右側のパーツを意味している。
上述したように各パーツが裁断されると、各パーツごとに例えば図8に示したように、パーツ(図示では表地の左側前身頃1−L)の表側の上部にICタグ11が取り付けられ、バケットに入れられて図示してない搬送ラインを介して縫製ライン15の各作業箇所へ送られる。
ここにおいて、ICタグ11とは、アンテナを有し、通信制御、センサー信号処理、符号・複合化をはじめとする知的情報処理を行うCPUとEEPROMなどの読み書き可能な不揮発性記憶装置、非接触双方向通信機構、センサーやアクチュエータの入出力インターフェース部などから構成されたバッテリーによる電源供給ができるワンチップのコンピュータのことである。
このICタグ11は、極めて薄肉かつ小型の名刺サイズのものであり、各パーツの表面に貼着或はマジックテープ等の着脱可能かつ容易な手段で取り付けられる。各ICタグ11には、生産管理コンピュータ8により、全パーツの一覧表(表1)と全工程表(図9(a)(b)(c))が書き込まれており、さらに、各ICタグ11には、どの部位のパーツであるか、どの工程で使用するか、使用ミシン、針、縫い糸、アタッチメントなどの縫製条件、また作業時の注意事項の情報も書き込まれている。各ICタグ11にはまた、そのパーツの優先順位情報が付けられており、各優先順位は工程順、表・裏・芯地の別、右・左の別で決められている。
これらの情報は、各作業個所に置かれたICタグ11の読み書きができる操作パネルとスピーカー付の液晶モニターと無線通信手段とから成るICタグ端末12によって読み取られ、必要な作業指示を音声及びモニター表示によって行い、さらに必要な指示が書き込まれ、作業を終えたパーツは次の作業箇所へ移送されることになる。尚、このICタグ端末12及び後述する各ICタグ端末の全部或いは一部は、近距離無線通信手段を搭載させた、例えばPHS、その他の汎用或いは専用携帯端末を用いることもできる。
ICタグ11は、縫製作業工程の中で、例えばパーツがつなぎ合わされると、ICタグ端末12からの操作により、上位のパーツのICタグ11に作業履歴が記録され次の工程に移り、下位のパーツのICタグは情報が消され、その場にある回収箱に回収され、再利用に回される。
婦人用ジャケットは、上述した各パーツと、複数台のプレスと、複数台の本縫ミシン、ステッチミシン、閂止ミシン、袖付ミシン、穴かがりミシン等のミシンと、複数台のアイロン及びアイロン台等を用いて、図9(a)(b)(c)に示したように、S1からS71に至る71工程の作業工程を経て完成品となる。図9(a)(b)(c)において、真中のラインXが基本の縫製ラインであり、この基本の縫製ラインXに、他の複数のサブの縫製ラインY1〜Y9の作業工程で部分縫製された一部完成品としての仕掛品や単独のパーツが組み込まれて完成品に向けて流れて行くことになる。各作業工程の三角マークの上に表示した記号は表1の記号と一致し、それぞれのパーツ名を表している。また、作業工程図の作業名を囲む(1)細線白枠、(2)太線白枠、(3)二重枠、及び(4)斜線二重枠は、その作業を、(1)本縫ミシン、(2)特殊ミシン、(3)アイロン、手作業、(4)プレス等で行うことをそれぞれ表している。
以下にこの表1と図9(a)(b)(c)の作業工程図、及び図10の機械配置図を用いて、婦人用ジャケットの縫製工程とICタグ11の機能について説明する。
縫製システム7内の搬送ラインは、各作業個所を回る構成のエンドレスベルト上にパーツや仕掛品を入れたバケットをおいて搬送する方式が望ましく、衣服の完成度が上がって来たら、これをハンガーに吊るして移送させる方式が望ましい。各バケットやハンガーは各作業個所に到達すると、作業が終了するまでストッパー手段或は分岐路によってそこに留め置かれて作業終了後に再び搬送ライン上に戻されることになる。
ICタグを取り付けられた各パーツは、各ICタグのスイッチをONさせてバケットにこれらを順次搬送ラインへ載せてやると、後述する各作業個所に設置されたICタグ端末と交信して必要な作業個所へ届けられ、待機状態となる。なお、この各ICタグの全部或いは一部のスイッチは、ICタグ端末からの信号によってONさせることが可能である。
そのように構成すると、バケットをランダムに搬送ラインへ載せてやることができ、作業が楽である。
まず、縫製ライン15の最初の工程S1のところにはプレス25が置いてあり、作業者が待機している。このプレス25のところへそれぞれICタグを取り付けた表地の前身頃の左右A―L,A―Rと前身頃用芯地a―L,a―Rが搬送ラインを介して搬送されて来て、ICタグ端末26がA―L,A―Rとa―L、a―Rに取り付けた付けた各ICタグと交信をして、それらが互いに縫製される正しいパーツである場合には、ICタグ端末26のディスプレイ装置及び又は音声発生手段で「芯貼りを行って下さい」と指示し、芯貼の作業手順がディスプレイ表示される。
そこで、作業者はこの指示に従って、プレス25を用いて前身頃左右A―L,A―Rに対し前身頃芯地a−L,a−Rの芯貼りS1を行う。この芯貼り作業が終了して、ICタグ端末26の作業終了の操作ボタンを押すと、各ICタグのメモリー記憶されている芯貼りを行うという情報を消去される。同時にICタグ端末26は「次は、ダーツと縫いを行って下さい」と指示するので、芯貼り工程を終えた前身頃A−L,A−Rは、ダーツ縫いを行う本縫いミシン27へ搬送ラインを介して送られる。ここにおいて、役目を終えた芯貼り用の前身頃a−L,a−RのICタグは取り外されて、該ICタグ端末26の指示によりスイッチをOFFされて例えばバケットに回収される。
芯貼りを終えた前身頃A−L,A−Rが搬送ラインを介して送られて来て、ダーツ縫いを行う本縫いミシン27の脇に置いてあるICタグ端末28の作業指示ボタンを押すと、ディスプレイ装置及び又は音声発生手段は「ダーツ縫いを行って下さい」とその作業方法と共に説明を行うので、作業者はこの指示に従って本縫いミシン27を用いてダーツ縫いS2を行い、作業終了の操作ボタンを押す。すると、ICタグ端末28により「次は、前脇縫いをして下さい。」と指示されるので、サブ縫製ラインY1で芯地の脇見頃b−L,b−Rと脇見頃裾c−L,c−Rを芯貼りS3した左右の脇身頃B―L,B−Rと、同じく芯貼りされた前身頃裾A−L,A−Rとを受け取り、本縫いミシン27を用いて前脇縫いS4を行う。そして、脇身頃B−L,B−R後見頃C−L,C−Rへ芯貼りをした脇身頃b−L,b−Rと脇身頃裾c−L,c−RのICタグは、本縫いミシン27を用いて前脇縫いを行った後にスイッチがOFFされて取り外され、バケットに回収される。
続いて前脇縫いS4を行った本縫いミシン27の脇にあるICタグ端末28が「次は、ダーツ切込みアイロンがけをして下さい」と指示するので、S4で前脇縫いを行った仕掛品は、アイロン台29のところに搬送され、ICタグ端末30の指示に従ってアイロンを用いて仕掛品に対しダーツ切り込みアイロンがけS5がなされる。そこで、作業終了ボタンを押すと、ICタグ端末30が「前端、ラベル、肩テープ貼りを行って下さい。」と指示するので、テープ(力)を取り寄せてこの前端、ラベル、肩テープ貼り作業S6を行い、作業終了ボタンを押すと、ICタグ端末30から今度は「前脇割りアイロンがけをして下さい。」と指示されるので、アイロン台29を用いてこの前脇割りアイロンがけ作業S7を行う。
作業終了ボタンを押すと、ICタグ端末30が「次は、前袖ぐりテープ貼り押さえ縫いをして下さい。」と指示するので、テープ(力)を取り寄せて仕掛品に対し前袖ぐりテープ貼り作業を行った後、本縫いミシン31の方へ仕掛品を搬送して該本縫いミシン31の脇にあるICタグ端末32の指示に基づいてこの押さえ縫作業S8を行う。ICタグ端末32の作業終了ボタンを押すと、次に「ポケット力芯貼りを行って下さい。」との指示が該ICタグ端末32より出されるので、仕掛品をアイロン台33の方へ搬送して、ポケット力芯(イ)を取り寄せて、ポケット(力)の芯貼り作業S9を行い、ICタグ端末34の作業終了ボタンを押す。ここでポケット力芯(イ)のICタグはスイッチをOFFされて取り外される。
ICタグ端末34より「次は、ポケット押えアイロンをして下さい。」との指示が出た後、この仕掛品を搬送ラインへ戻すと、該仕掛品はアイロン台33で待機となる。
このアイロン台33には、サブ縫製ラインY2において、アイロン台35とICタグ端末36を用いて表地の腰ポケットIと芯地の腰ポケット口裏地jと裏地の腰ポケットで、ポケット口折のアイロン掛け作業S10を行なった後、本縫いミシン37とICタグ端末38を用いて表・裏ポケット口縫いとポケット周囲縫い作業S11を行った仕掛品が搬送されてくるので、この仕掛品をアイロン台33において待機している前脇縫いした仕掛品に当てがって、ポケット押えアイロンがけ作業S12を行う。このとき、裏地の腰ポケットに取り付けられているICタグのスイッチがOFFされて取り外される。
次いで、ICタグ端末34が、「ポケット付け縫いをして下さい。」と指示するので、搬送ラインを介して本縫いミシン39のところへ、仕掛品を搬送して、ポケット付け縫い作業S13を行って、ICタグ端末40の作業終了ボタンを押すと、「次は、ポケットステッチ縫いをして下さい。」とICタグ端末40により指示されるので、仕掛品を特殊ミシン(ステッチミシン)41のところまで搬送して、該特殊ミシン41のところにあるICタグ端末42の指示に従い、ポケットのステッチ縫い作業S14を行い、作業終了ボタンを押すと、ICタグ端末42が「次は、閂止めをして下さい。」と指示するので、仕掛品を特殊ミシン(閂止めミシン)43のところへ搬送して、該特殊ミシン(閂止めミシン)43のところにあるICタグ端末44の指示により、閂止めの縫い作業S15を行う。
ICタグ端末44の作業終了ボタンを押すと、「次は、見返し付け縫いをして下さい。」との指示が該ICタグ端末44より出されるので、仕掛品を本縫いミシン45のところへ搬送する。すると、この見返し付け縫い作業を行う本縫いミシン45のところへは、サブの縫製ラインY3において、同じく本縫いミシン49、ICタグ端末50とアイロン台51、ICタグ端末52を用いて見返しG−L,G−Rと裏地の前身頃と脇身頃を取り寄せて、裏前付け縫い作業S16をして、片返しアイロン掛け作業S17を行った後、裏前脇縫い作業S18をして、さらに片返しアイロン作業S19を行った見返しの仕掛品が搬送されて来ているので、本縫いミシン45とICタグ端末46を用いて芯貼りした表地の前身頃に脇身頃の仕掛品の裏側に見返しの付け縫い作業S20がなされる。ここで、見返しの仕掛品に取り付けられたICタグのスイッチがOFFされて取り外されたバケットに回収される。
次いで、この付け縫い作業S20を行った本縫ミシン45のところに置かれたICタグ端末46が、「前端返しアイロン及び裾折アイロンをして下さい。」と指示するので、仕掛品をアイロン台47へ搬送してアイロンを用いてこの作業S21を行った後、このアイロン台47のICタグ端末48の終了ボタンを押すと、「待機の後、表後脇縫いをして下さい。」と指示が出される。
そこで、この仕掛品を搬送ラインを介して本縫いミシン57へ搬送して待機していると、この本縫いミシン57へは、サブの縫製ラインY4において、本縫いミシン53、ICタグ端末54、及びアイロン台55、ICタグ端末56を用いて後身頃C−L,C−Rと後身頃裾d−L,d−Rの中心縫い作業S22と中心割りアイロンかけ作業S23、及び衿ぐりテープ貼り作業S24を行った仕掛品が搬送されてくるので、この仕掛品を入手して本縫いミシン57を用いて表後脇縫い作業S25を行うことになる。
このサブの縫製ラインY4において、後身頃の仕掛品の縫製は次のようになされる。表地の後身頃C−L,C−Rに芯貼りをした後、本縫いミシン53を用いて、後身頃C−L,C−Rの中心縫い作業S22をして、この本縫いミシン53の脇にあるICタグ端末54を操作して終了ボタンを押すと、「表後身頃中心割りアイロン作業を行った後、襟ぐりテープ貼り作業を行ってください」と指示されるので、ICタグ端末56の指示に基づいてアイロン台55を用いてこの前袖ぐりテープ貼り押さえ縫い作業S23を行った後、同じくICタグ端末56の指示に基づいてテープ(力)を取り寄せて、アイロン台55上で襟ぐりテープ貼り作業S24を行って、仕掛品を基本の縫製ラインXの本縫いミシン57へ搬送する。
この本縫いミシン57を用いてICタグ端末58の指示により表後脇縫い作業S25を行い、作業終了ボタンを押すと、「次に、後脇割りアイロンを行った後、後袖ぐりテープ貼りをして下さい。」と指示されるので、アイロン台59を用いてアイロン掛け作業S26をして、次にICタグ端末60からの指示である後袖ぐりテープ貼り作業S27をテープ(力)を取り寄せて行った後、ICタグ端末60から検査の指示が出て検査台61上で検査S28に入る。
以上のS1〜S28の作業工程において、各作業が終了したパーツにつけられているICタグは、下位のパーツにつけられているものがスイッチをOFFされて取り外されバケットに回収される。
続いて図9(a)(b)(c)に示した基本の縫製ラインXとサブの縫製ラインY4〜Y9に配置した、図示してない複数の本縫いミシンやアイロン及びアイロン台、プレス、特殊ミシン、作業台、検査台、さらには、各作業個所に設置されたICタグ端末、及び各仕掛品や各パーツに取り付けられたICタグ等を使用し、詳しい説明は省略するが、同図に記載した作業工程S29の後裾折りアイロン作業以後に記載した作業工程S71までを経て婦人用ジャケットは完成品になる。
尚、図9(a)(b)(c)に示した基本縫製ラインX及びサブ縫製ラインY1〜Y9の工程配置、及び各種機器の配置は、上述しさらに図示したものに限定されない。これは婦人用ジャケットを縫製する場合は勿論のこと、縫製する衣服の種類によって異なる。図10に示した機械の構成配置は、縫製ラインの組み立て方によって、併用することができることはいうまでもない。
また、各ICタグ端末の配置場所及び数、ICタグの処理方法等についても、上述し、かつ図示したものに限定されない。要は、生産管理コンピュータとICタグ端末、ICタグ、或いは生産管理コンピュータとICタグを用いて衣服の縫製を制御することが、この発明の要旨の一つであるということである。
以上の各工程において使用される全てのICタグは、同じ機能を持つことを原則とするが、パーツやその他の部品によっては、より多い機能や少ない機能、或は異なる機能を与えることも可能である。ICタグは、全てのパーツに取り付けられなくとも良く、一部は除外しても良い。ICタグはICタグ端末と互いに交信するが、ICタグ同士でも互いに交信することができることが好ましく、2種類のパーツが縫い合わされて一つになると、上述したように、一つの例えば上位のICタグが残り、後のタグは回収され、最後の仕上げ(工程S71)のところで一つのICタグのみが残ることになり、この最後のICタグを取り外して、仕上げのプレス作業がなされることになる。取り外されたICタグは、ICタグ端末により全ての作業履歴を生産管理コンピュータへ転送した後、自動的に電源が切られてOFFされメモリーが消去される。電源が切られたICタグは、自動裁断機の工程のところまで戻され、再び生産管理コンピュータによる書き込みがなされ、次の衣類のパーツのICタグとしてに使用される。
さらに、以上の工程で重要なる部分、例えば作業工程S57の袖山ぐし縫い、作業工程S45の衿付け縫い、及び作業工程S61の表袖付け縫いにあっては、ICタグ端末を赤色点滅させて作業者に注意を与えるなどの工夫をこらすことができよう。
図11(a)〜(f)は、以上の各工程を経て縫製される各パーツや部品の縫製状態を示す。図11において(a)のものは、左右の表前身頃A−L、A−Rに対する芯貼りをした状態を示し、(b)のものは、この芯貼りをした左右の表前身頃A−L、A−Rに芯貼りをした表前脇身頃B−L、B−Rを縫い付けた状態を示す。(c)は、(b)の工程の後にポケットI−L、I−Rを縫い付けた状態を示し、(d)は後身頃C−L、C−Rを前身頃A−L、A−Rに対し肩縫いした状態を示す。さらに(e)は(d)の工程に対しさらに衿付け縫い、表後脇縫いをして、袖付け縫いをする前の状態を示し、これに左右の袖を取り付けて(f)の完成品とするものである。
図12の(a)(b)(c)は、このようにして完成した婦人用ジャケットを示し、指示記号で示されたものは表1に記載された指示記号と一致するパーツを示している。
以上のように縫製ライン15で注文された衣服が出来上がると、品質管理部17へ送られ、ここで品質検査を受ける。ここで品質につき問題が発見された場合には、修正ライン16へ戻されて修正がなされる。
このようにして完成を見た衣服は完成品映像部19へ送られ、ここにおいて出来上がった衣服の映像が作られ、ホストコンピュータ6へ送られる。するとホストコンピュータ6は、仮想試着時の仮想衣服を臨場に完成した衣服に置き換え、これを映像化させて、通信手段20を用いて顧客へ送る。
顧客は送られて着た映像を見てとくに修正のない場合には、衣服は配送システム18を介して顧客へ届けられる。顧客が送られて着た映像を見て修正のある場合にはその修正事項は縫製システム7の修正ライン16へ戻されて必要な修正を行った後、再度映像が顧客へ届けられて確認を得る。このようにして顧客は修正箇所のなくなった場合には衣服は配送システム18を介して顧客へ届けられるものである。
尚、以上は婦人用ジャケットを製造する場合について説明したが、この発明は婦人用ジャケット以外の上述したさまざまな衣服を製造する場合に適用できることは言うまでもない。
この発明によれば、大量生産の既製服を作るようにオーダーメイドの衣服や多品種少量生産の衣服を効率良く製造することができるものである。
この発明にかかる衣服の製造システムの構成を示すブロック図である。 図1に係る製造システムを用いてオーダーメイド衣服を製造する場合のフローチャートである。 表地を自動裁断して各表地のパーツとする場合の型取りの仕方を示す平面図である。 裏地を自動裁断して各裏地のパーツとする場合の型取りの仕方を示す平面図である。 芯地を自動裁断して各芯地のパーツとする場合の型取りの仕方を示す平面図である。 表地の各パーツに芯地の各パーツを芯はりして並べて見た平面図である。 裏地の各パーツを並べて見た平面図である。 芯貼りした左前身頃にICタグを取り付けてみた平面図である。 婦人用ジャケットの縫製する際の作業工程図である。 婦人用ジャケットの縫製する際の作業工程図である。 婦人用ジャケットの縫製する際の作業工程図である。 図9の作業工程を行う機械配置図である。 婦人用ジャケットが縫製されて行く状態を説明する説明図である。 完成した婦人用ジャケットの説明図である。
符号の説明
1 人体計測室
2 CAD/CAM
3 仮想試着室
4 シミュレーション装置
5 データベース
6 ホストコンピュータ
7 縫製システム
8 生産管理コンピュータ
9 素材メーカー
10 資材メーカー
11 ICタグ
12 ICタグ端末
13 自動倉庫
14 自動裁断装置
15 縫製ライン
16 修正ライン
17 品質検査部
18 配達システム
19 完成品映像部
20 通信手段
21 表地
22 裏地
23 芯地
24 供給手段
26,28,30,32,34,36,38,40,42,44,46,48,50, 52,54,56,58,60,62 ICタグ端末

Claims (7)

  1. 裁断した衣服のパーツの全部或は一部にICタグを着脱可能に取り付け、縫製ラインの適宜個所に前記ICタグと送受信を行うICタグ端末を設置したことを特徴とする、衣服の製造システム。
  2. 三次元人体計測装置と、顧客が注文する衣服の生地等の素材と装飾品等を置きトータルファッションアドバイザーからのアドバイスを受けながら仮想試着を試みることのできる仮想試着室と、ファッション・映像・型紙データ作成専用のホストコンピュータと、生地の縫製システムと、衣服の素材や資材を前記縫製システムへ供給する供給手段と、出来上がった衣服の映像を作成する映像作成手段と、出来上がった衣服を顧客へ送る配送システムとから成り、前記ホストコンピュータは前記三次元人体計測装置から送られてくるデータに基づいて二次元及び又は三次元のデザイン線を作り出すアパレルCAD/CAMと、このCAD/CAMからの情報と顧客からの希望を取り入れて仮想試着を行う映像を作り出すクロスシミュレーション装置と、データベースとを含み、前記縫製システムは生産管理コンピュータと、ICタグと、自動裁断装置と、縫製ラインと、この縫製ラインのこの適宜作業個所に設置されたICタグ端末と、修正ラインと、品質検査部とを含み、前記映像作成手段で作成した映像は衣服を前記配送システムへ送る前に顧客へ送られ顧客の承認を得ることを特徴とする、衣服の縫製システム。
  3. 前記ICタグ端末は、少なくともディスプレイ装置とICタグの読み書きを行う操作パネルと無線送受信手段とを備えていることを特徴とする、請求項1〜2のいずれかに記載の衣服の縫製システム。
  4. 縫製すべき衣服のパーツ及び又は仕掛品の全部或は一部にICタグを着脱可能に取り付け、このICタグに入力された情報に基づいて縫製を行うことを特徴とする、衣服の製造方法。
  5. 三次元人体計測装置を用いて人体を三次元の方向から計測する工程と、顧客が希望する衣服のデザインを選び、生地、裏地、ボタン等の素材と、靴、鞄、バック、及び装飾品等の資材とを手に持って選択する工程と、前記人体を三次元の方向から自動計測する工程から得られたデータと顧客が希望する衣服のデータから仮想試着映像を作り出す工程と、顧客からの注文に基づいて生産開始の指示を縫製システムの生産管理コンピュータへ送る工程と、供給手段へ前記縫製システムへ必要な素材と資材を送るように指示する工程と、縫製を終えた衣服を検品する工程と、検品を終えた完成衣服の映像を顧客へ送る工程と、必要に応じて衣服の修正を行う工程と、出来上がった衣服を顧客へ配送する工程と、を含むことを特徴とする、衣服の製造方法。
  6. ICタグを取り付けた各パーツ同士の縫製が終了すると、一方のICタグが取り外されることを特徴とする、衣服の製造方法。
  7. 各パーツより取り外されたICタグのスイッチは、OFFされることを特徴とする、請求項6に記載の衣服の製造方法。
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