JP2011103126A - 部品の組立作業支援システム - Google Patents

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Abstract

【課題】組立作業中に正しい部品の組み合わせが行われるような誘導を行う。
【解決手段】複数の部品H〜Kからなる製品についての組立作業を支援する。部品H,Kには、それぞれ左右両端部にICタグTh1,Th2,Tk1,Tk2が取り付けられており、部品I,Jには、それぞれ上下両端部にICタグTi1,Ti2,Tj1,Tj2が取り付けられている。各ICタグは、近接した通信範囲内に存在する別なICタグと無線交信し、当該通信相手が、正しい組立作業を行った場合に隣接配置されるべきICタグであるか否かを判定する。判定結果は、各ICタグから音もしくは光を発することにより、組立作業者に報知される。各ICタグと無線交信する機能をもった管理装置を更に設け、この管理装置が各ICタグから判定結果を受信し、受信した判定結果を組立作業者に報知するようにしてもよい。
【選択図】図8

Description

本発明は、複数の部品からなる製品についての組立作業を支援するシステムに関し、特に、個々の部品に取り付けられたICタグを利用して、組立作業中に正しい部品の組み合わせが行われるように誘導するシステムに関する。
市場で販売されている多くの工業製品は、複数の部品の組み合わせによって構成されており、その多くは製品メーカの工場で組み立てられる。しかしながら、工場からは部品の状態のまま出荷され、消費者の手元に届いてから、これを組み立てる作業を行う必要がある製品も少なくない。たとえば、本棚やキャビネットなどの家具の場合、組み立てた状態では容積が大きくなるため、輸送の便宜を考慮して、工場からは部品の状態で出荷し、消費者の手元に届いてから組立を行うことを前提とした製品も少なくない。
このように、配送後に組立を行う必要がある商品を購入した消費者は、商品到着後、自分自身で組立作業を行わねばならない。また、百貨店などでは、配送時に組立を行うサービスを提供する場合もあるが、この場合も、配送係員が配送先で組立作業を行うことになる点に変わりはない。このように、購入後に組立作業が必要になる商品については、通常、図面入りの組立説明書が同梱されているので、商品を購入した消費者や、百貨店の配送係員などは、この組立説明書を読みながら組立作業を行うことになる。しかし、当該商品についての組立作業を初めて行うケースでは、円滑な作業を行うことは困難であり、場合によっては、誤った組立を行ってしまうこともある。
このような点を配慮して、部品の組立作業を支援するための種々の配慮が提案されている。たとえば、組立手順が複雑な製品に関しては、作業手順を撮影したビデオテープを添付するなどの支援策が採られることもある。また、下記の特許文献1には、パソコンを利用して、組立手順を動画で提示するための技術が開示されている。
特開2004−334510号公報
上述したように、組立の手順を、図面や動画などを用いて提示すれば、作業者は、全体的な作業手順を視覚的に把握することができる。しかしながら、互いに類似した形状をもった複数の部品を含む製品を組み立てる場合、図面や動画を見ながら部品の確認を行ったとしても、別な部品と取り違えるミスが生じやすい。
たとえば、本棚やキャビネットなどでは、同じ材質からなる同じ板状の部品が複数含まれており、右側用と左側用といったように、両者にはわずかな相違があるのに、一見したところ相違を認識するのが困難であるようなケースが少なくない。このような相違は、図面や動画などを用いても、十分に説明することは困難であり、作業中に部品の取り違えが生じやすい。また、2つの板状部品のどの辺とどの辺とを接続するのかといった接続位置の組み合わせも複数通り存在することが多く、誤った箇所に接続してしまうようなミスも発生しやすい。
そこで本発明は、組立作業中に正しい部品の組み合わせが行われるような誘導を行うことができる部品の組立作業支援システムを提供することを目的とする。
<分割出願に関する留意>
本出願は、特願2005−081071を原出願とする分割出願である。以下に記載する本発明の第1の態様〜第12の態様は、いずれも原出願に記載されていた発明であるが、本分割出願に直接対応する発明は、第9〜第12の態様のみである。
(1) 本発明の第1の態様は、複数の部品からなる製品についての組立作業を支援する部品の組立作業支援システムにおいて、
組立作業の手順を説明した組立説明書と、個々の部品に取り付けられた部品用ICタグと、組立説明書における各部品の記載箇所に関連して取り付けられた説明書用ICタグと、部品用ICタグおよび説明書用ICタグの記録内容を読み取る機能をもった部品確認装置と、を用意し、
部品用ICタグには、当該タグが取り付けられた部品に固有の部品コードを記録しておき、
説明書用ICタグには、当該タグに関連して記載された部品に固有の部品コードを記録しておき、
部品確認装置に、部品用ICタグから読み取られた部品コードと、説明書用ICタグから読み取られた部品コードとが、一致するか否かを判定して、その結果を組立作業者に報知する機能をもたせるようにしたものである。
(2) 本発明の第2の態様は、上述の第1の態様に係る部品の組立作業支援システムにおいて、
組立説明書に複数の組立手順を記載しておき、各組立手順ごとに、当該組立手順で用いられる部品についての部品コードが記録された説明書用ICタグを取り付けておくようにし、
部品確認装置に、部品用ICタグから読み取られた部品コードが、説明書用ICタグから読み取られた部品コードのいずれかに一致するか否かを判定する機能をもたせるようにしたものである。
(3) 本発明の第3の態様は、複数の部品からなる製品についての組立作業を支援する部品の組立作業支援システムにおいて、
組立作業の手順を説明した組立説明書と、個々の部品に取り付けられた部品用ICタグと、組立説明書における各部品の記載箇所に関連して取り付けられた説明書用ICタグと、部品用ICタグおよび説明書用ICタグの記録内容を読み取る機能をもった部品確認装置と、を用意し、
組立説明書には、組立作業で用いる個々の部品を、この組立作業の手順に従った所定の順序で記載しておき、
部品用ICタグには、当該タグが取り付けられた部品に固有の部品コードを記録しておき、
説明書用ICタグには、当該タグに関連して記載された部品に固有の部品コードを記録しておき、
部品確認装置に、複数の説明書用ICタグから読み取られた部品コードを、その読み取り順に応じて記憶部に格納する機能をもたせ、部品用ICタグから読み取られる部品コードの読み取り順が、記憶部に格納されている部品コードの読み取り順に一致するか否かを判定して、その結果を組立作業者に報知する機能をもたせるようにしたものである。
(4) 本発明の第4の態様は、複数の部品からなる製品についての組立作業を支援する部品の組立作業支援システムにおいて、
組立作業の手順を説明した組立説明書と、個々の部品に取り付けられた部品用ICタグと、組立説明書に取り付けられた説明書用ICタグと、部品用ICタグおよび説明書用ICタグの記録内容を読み取る機能をもった部品確認装置と、を用意し、
組立説明書には、組立作業で用いる個々の部品を、この組立作業の手順に従った所定の順序で記載しておき、
部品用ICタグには、当該タグが取り付けられた部品に固有の部品コードを記録しておき、
説明書用ICタグには、組立作業で用いる個々の部品に固有の部品コードを、所定の順序で記録しておき、
部品確認装置に、説明書用ICタグから読み取られた部品コードを、上記所定の順序で記憶部に格納する機能をもたせ、部品用ICタグから読み取られる部品コードの読み取り順が、記憶部に格納されている部品コードの読み取り順に一致するか否かを判定して、その結果を組立作業者に報知する機能をもたせるようにしたものである。
(5) 本発明の第5の態様は、上述の第1〜第4の態様に係る部品の組立作業支援システムにおいて、
組立説明書に説明書用ICタグを設ける代わりに、部品コードを記録するためのバーコードを印刷するようにし、
部品確認装置が、説明書用ICタグの記録内容を読み取る代わりに、バーコードの記録内容を読み取ることにより、部品コードの読み取りを行うことができるようにしたものである。
(6) 本発明の第6の態様は、複数の部品からなる製品についての組立作業を支援する部品の組立作業支援システムにおいて、
個々の部品に取り付けられた部品用ICタグと、この部品用ICタグの記録内容を読み取る機能をもった部品確認装置と、を用意し、
部品用ICタグには、当該タグが取り付けられた部品に固有の部品コードを記録しておき、
部品確認装置には、
特定の製品についての複数の組立手順のそれぞれを示すメッセージと、各組立手順で使用する部品に固有の部品コードと、を含む支援データを取り込む支援データ取込機能と、
特定の組立手順を示すメッセージを提示する組立手順提示機能と、
部品用ICタグから特定の部品コードが読み取られたときに、支援データを参照することにより、当該特定の部品コードが、現時点で組立手順提示機能によって提示されている特定の組立手順で使用する部品に固有の部品コードのいずれかに一致するか否かを判定して、その結果を組立作業者に報知する判定報知機能と、
をもたせるようにしたものである。
(7) 本発明の第7の態様は、複数の部品からなる製品についての組立作業を支援する部品の組立作業支援システムにおいて、
個々の部品に取り付けられた部品用ICタグと、この部品用ICタグの記録内容を読み取る機能をもった部品確認装置と、を用意し、
部品用ICタグには、当該タグが取り付けられた部品に固有の部品コードを記録しておき、
部品確認装置には、
特定の製品についての組立作業に用いる個々の部品の部品名と、これら個々の部品に固有の部品コードと、を含む支援データを取り込む支援データ取込機能と、
特定の部品名を提示する部品名提示機能と、
部品用ICタグから特定の部品コードが読み取られたときに、支援データを参照することにより、当該特定の部品コードが、現時点で部品名提示機能によって提示されている部品に固有の部品コードに一致するか否かを判定して、その結果を組立作業者に報知する判定報知機能と、
をもたせるようにしたものである。
(8) 本発明の第8の態様は、複数の部品からなる製品についての組立作業を支援する部品の組立作業支援システムにおいて、
個々の部品に取り付けられた部品用ICタグと、この部品用ICタグの記録内容を読み取る機能をもった部品確認装置と、を用意し、
部品用ICタグには、当該タグが取り付けられた部品に固有の部品コードを記録しておき、
部品確認装置には、
特定の製品についての組立作業に用いる個々の部品に固有の部品コードを収録したコードテーブルと、このコードテーブルを利用して部品確認を行うためのプログラムと、を含む支援データを取り込む支援データ取込機能と、
上記プログラムに従って、特定の部品に取り付けられている部品用ICタグに対する読み取り操作を促す指示メッセージを提示する指示メッセージ提示機能と、
指示メッセージに基づいて、特定の部品用ICタグから特定の部品コードが読み取られたときに、上記プログラムに従って、当該特定の部品コードが、コードテーブル内の所定の部品コードに一致するか否かを判定して、その結果を組立作業者に報知する判定報知機能と、
をもたせるようにしたものである。
(9) 本発明の第9の態様は、複数の部品からなる製品についての組立作業を支援するために、個々の部品に取り付けられた複数のICタグによって構成される部品の組立作業支援システムにおいて、
正しい組立作業を行うことにより、第1の部品の特定箇所と第2の部品の特定箇所とが近接した状態になる場合に、第1の部品の特定箇所に取り付けられた第1のICタグと、第2の部品の特定箇所に取り付けられた第2のICタグと、を用意し、
第1のICタグおよび第2のICタグには、それぞれ所定の通信範囲内に存在する別なICタグと無線交信する機能をもたせ、
第1のICタグに、無線交信の相手方のICタグが第2のICタグであるか否かを判定して、その結果を組立作業者に報知する機能をもたせるようにしたものである。
(10) 本発明の第10の態様は、上述の第9の態様に係る部品の組立作業支援システムにおいて、
更に、第2のICタグに、無線交信の相手方のICタグが第1のICタグであるか否かを判定して、その結果を組立作業者に報知する機能をもたせるようにしたものである。
(11) 本発明の第11の態様は、上述の第9または第10の態様に係る部品の組立作業支援システムにおいて、
ICタグに、音もしくは光を発することにより、判定結果を組立作業者に報知する機能をもたせるようにしたものである。
(12) 本発明の第12の態様は、上述の第9または第10の態様に係る部品の組立作業支援システムにおいて、
各ICタグと無線交信する機能をもった管理装置を更に用意し、この管理装置に各ICタグから判定結果を受信し、受信した判定結果を組立作業者に報知する機能をもたせるようにしたものである。
本発明に係る部品の組立作業支援システムによれば、個々の部品にICタグを取付け、このICタグに記録された情報を読み出して個々の部品の確認を行うようにしたため、組立作業中に正しい部品の組み合わせが行われるような誘導を行うことができる。
本発明の第1の実施形態に係る部品の組立作業支援システムの基本構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る部品の組立作業支援システムの基本構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る部品の組立作業支援システムの基本構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施形態に係る部品の組立作業支援システムの基本構成を示すブロック図である。 本発明の第6の実施形態に係る部品の組立作業支援システムの基本構成を示すブロック図である。 本発明の第7の実施形態に係る部品の組立作業支援システムの基本構成を示すブロック図である。 本発明の第8の実施形態に係る部品の組立作業支援システムの基本構成を示すブロック図である。 本発明の第9の実施形態に係る部品の組立作業支援システムの基本構成を示す正面図である。 図8に示されている8個のICタグのそれぞれに予め記憶させておく自己コードと正しい相手方コードとを示す表である。
以下、本発明を図示する実施形態に基づいて説明する。なお、前述したとおり、本出願は、特願2005−081071を原出願とする分割出願である。以下に記載する実施形態は、いずれも原出願に記載されていた実施形態であるが、本分割出願に直接対応する実施形態は、§9で述べる第9の実施形態のみである。
<<< §1.第1の実施形態 >>>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る部品の組立作業支援システムの基本構成を示すブロック図である。この支援システムは、複数の部品からなる製品についての組立作業を支援するためのシステムである。ここでは説明の便宜上、図の左上にハッチングを施して示した7個の部品A〜Gを用いて、1つの製品が組み立てられるものとする(ハッチングは、部品の区別を行うためのものであり、断面を示すものではない)。また、図示の例において、4つの部品A〜Dは、一見したところ同一の部品に見えるが、実際には、細かな部分において相違するため、相互の可換性はないものとする。2つの部品E,Fについても、同様に、一見したところ同一に見えるが可換性はないものとする。
この第1の実施形態では、組立作業の手順を説明した組立説明書100が必須の構成要素となる。図示の例では、組立説明書100は3頁の書面から構成されており、1頁目には、図示のとおり「手順1:台座の組立」なる組立手順が図解入りで説明されている。具体的には、3つの部品A,B,Eを相互に組み立てて台座を形成する手順が示されている。図示されていないが、2頁目には、手順2が説明されており、3頁目には、手順3が説明されている。もちろん、組立説明書100は、必ずしもこのような複数枚からなる書面として提供する必要はなく、大判1枚の紙を折りたたんだ態様にしてもよいし、製品の梱包用箱の一部(たとえば、段ボールの蓋の部分など)をそのまま組立説明書として利用することも可能である。
この実施形態の特徴は、個々の部品A〜Gと、組立説明書100とに、それぞれ無線交信機能をもったICタグを取り付けた点にある。本願では、このICタグを、黒い四角形で図示することにする。図示のとおり、各部品A〜Gには、それぞれ部品用ICタグTa〜Tgが取り付けられており、組立説明書100には、説明書用ICタグTTa〜TTgが取り付けられている(ICタグTTc等は、組立説明書100の2頁目以降に取り付けられているため、図1には示されていない)。ICタグは、CPU、メモリ、無線通信回路等を内蔵した小型のチップであり、通常、外部から供給される電磁波から電源供給を受けて動作するため、内部に電池などを内蔵させる必要はない。
現在、ICタグは、量産による大幅なコストダウンが達成され、様々な製品に取り付けられて種々の用途に利用されている。たとえば、建材などに、工場出荷時にICタグを取り付けておき、メーカ名、商品コード、出荷日、納品先などの情報を記録しておけば、流通過程でこのICタグ内の情報を読み出して利用することができる。最近のICタグは、数mm角程度の大きさにまで小型化が進んでおり、家具などの部品に取り付けても製品機能に何ら支障を与えることはない。したがって、図示の例のように、部品用ICタグTa〜Tgをそれぞれ部品A〜Gに取り付けた状態とし、この状態のまま部品A〜Gを組み立てて製品にしても、何ら支障は生じない。
もっとも、意匠上の観点からは、部品用ICタグTa〜Tgは、製品が完成した状態において、外部からは見えない状態になるのが好ましい。したがって、実用上は、部品用ICタグTa〜Tgは、各部品A〜Gにおける、製品完成時の隠蔽箇所に取り付けるようにするのが好ましい。
一方、説明書用ICタグTTa〜TTgは、組立説明書100における各部品の記載箇所に関連した位置に取り付けられる。具体的には、図1には、組立説明書100の第1頁目に、3つの説明書用ICタグTTa,TTb,TTeがそれぞれ取り付けられた例が示されているが、ICタグTTaは、図面中の「部品A」なる見出しの近傍に取り付けられ、ICタグTTbは、図面中の「部品B」なる見出しの近傍に取り付けられ、ICタグTTeは、図面中の「部品E」なる見出しの近傍に取り付けられている。
この例では、組立説明書100は紙より構成されており、各説明書用ICタグTTa,TTb,TTeは、この紙の上に貼り付けられている。現在、一般的に用いられているICタグは、前述したとおり、数mm角程度の大きさをもち、厚みはフィルム程度のものなので、紙からなる組立説明書100上に貼り付けたとしても、何ら支障は生じない。
なお、本願において、組立説明書100における「各部品の記載箇所に関連した位置」とは、このように、組立説明書100における各部品の記載箇所(文字列による記載がなされている箇所であっても、図面による記載がなされている箇所であってもかまわない)に関連づけられた位置であれば、どのような位置であってもかまわない。別言すれば、組立説明書100を読んだ組立作業者が、この組立説明書100上に取り付けられている特定のICタグが、特定の部品(部品群でもよい)に対応している、と認識することが可能な位置に、各ICタグが取り付けられていれば足りる。図示の例の場合、各部品を引用する文字列の先頭部分に、各ICタグTTa,TTb,TTeが取り付けられているため、ICタグTTaが部品Aに対応し、ICタグTTbが部品Bに対応し、ICタグTTeが部品Eに対応することは明らかである。
もちろん、部品用ICタグの取付位置は、図示の例のように、各部品を引用する文字列の近傍に限定されるものではない。たとえば、文字列ではなく、図面中の各部品の近傍に配置してもよいし、文章中の文字列(図1の例の場合、組立説明書100の下段の説明文中の文字列)の近傍に配置してもよい。また、必ずしも文字列や図面中の部品の近傍に配置する必要はなく、引き出し線などによって対応関係が明らかであれば、離れた位置に配置することも可能である。
ICタグは、データを記録する機能を有しており、ここに示す実施形態における各部品用ICタグTa〜Tgには、それぞれ当該タグが取り付けられた部品に固有の部品コードが記録されている。ここでは、説明の便宜上、各部品A〜Gには、それぞれ「Code00a」,「Code00b」,「Code00c」,「Code00d」,「Code00e」,「Code00f」,「Code00g」なる部品コードが付与されていたものとしよう。これらの部品コードは、個々の部品を相互に識別できるものであれば、どのようなコードであってもかまわない。各部品A〜Gに、このような部品コードが付与されていた場合、各部品用ICタグTa〜Tgには、これらの部品コードがデータとして記録されることになる。たとえば、部品コード「Code00a」が付与された部品Aには、部品用ICタグTaが取り付けられているが、この部品用ICタグTaには、当該タグが取り付けられている部品Aの部品コード「Code00a」が記録されている。このように、各部品に取り付けられた部品用ICタグに、当該部品についての部品コードを記録する作業は、工場出荷時に行うようにすればよい。
一方、説明書用ICタグには、当該タグに関連して記載された部品に固有の部品コードが記録されている。たとえば、図1に示された説明書用ICタグTTaには、当該タグに関連した「部品A」なる記載に応じて、部品Aの部品コード「Code00a」が記録されている。同様に、説明書用ICタグTTbには、部品Bの部品コード「Code00b」が記録されており、説明書用ICタグTTeには、部品Eの部品コード「Code00e」が記録されている。このように、組立説明書100に取り付けられた説明書用ICタグに、各部品コードを記録する作業も、工場出荷時に行うようにすればよい。
ここに示す実施形態におけるもうひとつの必須構成要素は、部品確認装置200である。この部品確認装置200は、部品用ICタグおよび説明書用ICタグの記録内容を読み取る機能を有している。より具体的には、この部品確認装置200は、周囲に所定周波数の電磁波を放出する機能をもち、近隣に存在するICタグに対して電力供給を行い、当該ICタグと無線交信する機能を有する。このように、所定の距離範囲内に存在するICタグに電力供給を行うとともに、当該ICタグと無線交信を行い、当該ICタグ内のメモリに対してデータの書き込みや読み込みを行う装置は、一般に、ICタグ用リーダライタ装置として知られており、部品確認装置200は、このICタグ用リーダライタ装置を内蔵した装置ということになる。
結局、部品確認装置200を、各部品用ICタグTa〜Tgや各説明書用ICタグTTa〜TTgに対して、所定距離(読取可能範囲)まで接近させると、接近対象となったICタグの記録内容を読み取ることができる。なお、部品確認装置200に対して、複数のICタグが同時に読取可能範囲に入ると、これら複数のICタグの記録内容が同時に読み取られることになり、読み取りデータの混同が生じてしまうことになるので、ここに示す実施形態では、部品確認装置200の読取感度を調整することにより、読取可能範囲が最適になるようにしてある。たとえば、部品確認装置200を、組立説明書100上のICタグTTaに接近させたときには、ICタグTTaは読取可能範囲内になるが、ICタグTTb,TTeは読取可能範囲外になるような感度調節がなされている。なお、図示のように、組立説明書100が複数頁から構成される場合、この複数頁の説明書を重ねたまま読取作業を行うと、下に隠れた頁に取り付けられたICタグが読取可能範囲内に入ってしまうおそれがあるので、説明書用ICタグに対する読み取りを行う際には、各頁をバラバラにしておくのが好ましい。
また、必要に応じて、組立説明書100上の説明書用ICタグに対する読み取りを行う場合と、個々の部品用ICタグTa〜Tgに対する読み取りを行う場合とで、部品確認装置200の読取感度を切り替えるような運用も可能である。たとえば、前者の場合は感度を低下させて読取可能範囲を狭くし、組立説明書100上で隣りのICタグの内容を誤って読み取ってしまうことがないようにし、後者の場合は感度を向上させて読取可能範囲を広くし、取り上げた部品の任意の箇所に部品確認装置200を接触させるだけで、当該部品に取り付けられたICタグに対する読み取りが可能になるようにするとよい。
部品確認装置200には、このように近接したICタグからデータ、すなわち、所定の部品コードを読み取る機能とともに、読み取った2つの部品コードが一致するか否かを判定し、その結果を組立作業者に報知する機能も備わっている。すなわち、組立作業者が、任意の部品に部品確認装置200を近づけ、当該部品に取り付けられた部品用ICタグから部品コードを読み取る操作と、組立説明書100上の任意の説明書用ICタグに部品確認装置200を近づけ、当該説明書用ICタグから部品コード読み取る操作を行うと、読み取られた2つの部品コードが一致するか否かの判定が行われ、その結果が報知されることになる。
部品用ICタグから読み取られた部品コードと、説明書用ICタグから読み取られた部品コードとが、一致するか否かの判定は、両部品コードを構成するデータを比較する演算処理を行うことにより可能である。また、比較の結果、一致したか否かを報知する手法としては、たとえば、ディスプレイ画面上に何らかのメッセージを表示する方法や、何らかのメッセージを音声で提示する方法などを用いることができる。部品確認装置200を、CPUを内蔵した小型コンピュータにより構成しておけば、一致不一致の判断処理機能や、結果の報知処理機能は、このコンピュータ上で動作するプログラムによって実現することができる。
この実施形態で用いられている部品確認装置200は、図1に示すとおり、片手で保持して操作可能な小型の装置であり、上面には、ディスプレイ201と操作ボタン202とが設けられている。内部には、上述したように、ICタグ用のリーダライタ装置とコンピュータとが内蔵されている。内蔵されたコンピュータは、リーダライタ装置によって、部品用ICタグから読み取られた部品コードと、説明書用ICタグから読み取られた部品コードとが、一致するか否かの判定を行う演算処理を実行し、その結果を、ディスプレイ201に表示する機能を有する。操作ボタン202は、リーダライタ装置による読み取り操作を開始させる指示入力を行ったり、判定結果を表示させるための指示入力を行ったりするために利用される。
続いて、組立作業者が実際に部品A〜Gに対する組立作業を行う場合に、この図1に示すシステムによる支援機能をどのように利用するか、具体的な手順を例示しながら説明する。
上述したとおり、組立説明書100には、7つの部品A〜Gに対する組立手順が記載されており、組立作業者は、この組立手順にしたがって、組立作業を進めてゆくことができる。しかしながら、図示の例の場合、部品A〜Dの外観は相互に極めて類似しており、同様に部品E,Fの外観も相互に極めて類似しているため、作業中に部品の取り違えが生じやすい。このような部品の取り違えを防ぐため、組立作業者は、部品確認装置200を利用して部品確認を行うことができる。
たとえば、組立説明書100の第1頁には、「手順1:台座の組立」なる作業が説明されており、この作業では、3つの部品A,B,Eが用いられる。そこで、組立作業者は、まず、部品Aの確認を行うために、部品確認装置200を、組立説明書100の「部品A」なる文字列の先頭に取り付けられている説明書用ICタグTTaに近づけ、データの読み取りを行うべく、操作ボタン202を操作して読取指示を与える。これにより、説明書用ICタグTTa内に記録されていた部品コード「Code00a」が、部品確認装置200内に読み取られることになる。続いて、組立作業者は、部品Aと思われる部品を取り上げ、これを部品確認装置200に近づけ、部品用ICタグTaからのデータの読み取りを行うべく、操作ボタン202を操作して読取指示を与える。これにより、部品用ICタグTa内に記録されていた部品コード「Code00a」が、部品確認装置200内に読み取られることになる。
最後に、操作ボタン202を操作して、直前に読み取られた2つの部品コードの一致判定を行う旨の指示を与える。上述の例の場合、直前に読み取られた2つの部品コードは、いずれも部品コード「Code00a」であるので、両者は一致する旨の判定結果が得られ、当該判定結果がディスプレイ201に表示されることになる。図1には、ディスプレイ201に、「正しい部品です」なる表示がなされた例が示されているが、これは両者が一致する旨の判定結果を示すメッセージであり、取り上げた部品が、正しい部品Aであることを示すものである。こうして、組立作業者は、取り上げた部品が、間違いなく部品Aであることを確認することができる。もちろん、取り上げた部品が、部品B,C,Dなどであった場合には、部品コードが不一致である旨の判定結果が得られるので、ディスプレイ201には、たとえば、「誤った部品です」のようなメッセージが表示されるようにしておけばよい。そうすれば、万一、組立作業者が、部品を取り違えたとしても、組立作業を行う前に、誤りに気づくことになる。
図1に示されている「手順1:台座の組立」なる作業を行う場合、上述した手順で、部品Aについての確認作業が完了したら、続けて、部品Bおよび部品Eについても同様の部品確認操作を行えばよい。この操作により、当該組立手順に用いる3つの部品が、いずれも正しい部品であることが確認できるので、部品を取り違えたことによる誤った組立作業が行われることを未然に防ぐことができる。
なお、上述の実施形態では、説明書用ICタグTTa内に記録されていた部品コード「Code00a」と、部品用ICタグTa内に記録されていた部品コード「Code00a」とが、完全に同一のデータコードとなるようにしていたが、比較対象となる両部品コードは、必ずしも完全同一にする必要はない。すなわち、同一部品についての説明書用ICタグ内に記録する部品コードと部品用ICタグ内に記録する部品コードとは、一方のコードに対応するコードが他方のコードである、という事実が確認できるようなコードになっていれば、必ずしも完全同一にする必要はない。
たとえば、図1に示す例において、部品Aについて、説明書用ICタグTTa内には、「Code00a」なる部品コードを記録しておき、部品用ICタグTa内には、「Data00a」なる部品コードを記録しておくようにすると、両部品コードは完全同一ではないが、下3桁の文字列同士を比較して同一であれば、両者は互いに対応する部品コードであると判断するアルゴリズムを用いる限り、前述の実施形態と同等の機能を果たすことができる。あるいは、一方の部品コードに対して、所定のアルゴリズムに基づく演算処理を施すことにより他方の部品コードが得られる関係になるようにしておいてもよい。この場合、部品確認装置200の内部において、当該所定のアルゴリズムに基づく演算処理を実行すれば、2つの部品コードが互いに対応するコードであるか否かを判定することができる。また、2つの部品コードが対応することを示すコード対応テーブルを用意しておき、部品確認装置200内にこのコード対応テーブルを内蔵させ、このテーブルを参照することにより、2つの部品コードが互いに対応するコードであるか否かを判定させるようなことも可能である。
このように、本願において、「2つの部品コードが一致する」なる文言は、2つの部品コードを構成するデータ自身が完全に一致することのみを意味するものではなく、「2つの部品コードが概念的な対応関係にある」ことを意味しており、両部品コードが、予め定められた所定の対応関係にある場合も含むものである。
<<< §2.第2の実施形態 >>>
続いて、図2のブロック図を参照しながら、本発明の第2の実施形態を説明する。この第2の実施形態も、図の左上に示した7個の部品A〜Gを用いて、1つの製品を組み立てる例であり、組立説明書100は3頁の紙面により構成されている。ここで、個々の部品A〜Gに、それぞれ部品用ICタグTa〜Tgが取り付けられており、各部品用ICタグTa〜Tgには、当該タグが取り付けられた部品に固有の部品コードが記録されている点は、上述した第1の実施形態と全く同様である。すなわち、部品用ICタグTa〜Tgには、それぞれ部品コード「Code00a」〜「Code00g」が記録されている。
この第2の実施形態の特徴は、説明書用ICタグの構成にある。組立説明書100には、複数の組立手順が記載されており、1頁目には、図示のとおり「手順1:台座の組立」なる組立手順が図解入りで説明され、2頁目には、手順2が説明され、3頁目には、手順3が説明されている。図1に示す第1の実施形態の場合、組立説明書100上に記載された個々の部品ごとに、それぞれ独立した説明書用ICタグが設けられていたが、図2に示す第2の実施形態の場合、各組立手順ごとに、当該組立手順で用いられる複数の部品についての部品コードが記録された説明書用ICタグが取り付けられている。
すなわち、図2に示す組立説明書100の第1頁目には、「手順1:台座の組立」という1つの組立手順が記載されているが、この組立手順に対して、1つの説明書用ICタグTT1が設けられている。図示の例では、「手順1:台座の組立」なる見出しの先頭部分に、当該組立手順用の説明書用ICタグTT1が配置されているが、ICタグTT1は、この「手順1:台座の組立」という組立手順に対応するICタグであることが認識できる位置であれば、どのような位置に配置してもかまわない。このICタグTT1には、「手順1:台座の組立」という組立手順で用いられる部品A,B,Eについての部品コード「Code00a」,「Code00b」,「Code00e」が記録されている。図示されていないが、第2頁目には「手順2」という組立手順が記載されており、別なICタグが設けられている。このICタグには、「手順2」で用いられる部品についての部品コードが記録されていることになる。同様に、第3頁目には「手順3」という組立手順が記載されており、別なICタグが設けられており、そこには、「手順3」で用いられる部品についての部品コードが記録されていることになる。
一方、この第2の実施形態で用いられる部品確認装置200は、部品用ICタグから読み取られた部品コードが、説明書用ICタグから読み取られた部品コードのいずれかに一致するか否かを判定し、これを報知する機能を有している。たとえば、図示の例の場合、説明書用ICタグTT1からは、「Code00a」,「Code00b」,「Code00e」なる3つの部品コードが読み取られることになるので、この「手順1:台座の組立」なる組立手順を実行するときに取り上げられた部品から読み取られた部品コードが、「Code00a」,「Code00b」,「Code00e」のいずれかに一致するか否かの判定結果が報知されることになる。
続いて、組立作業者が実際に部品A〜Gに対する組立作業を行う場合に、この図2に示すシステムによる支援機能をどのように利用するか、具体的な手順を例示しながら説明する。
図示のとおり、組立説明書100の第1頁には、「手順1:台座の組立」なる作業が説明されており、この作業では、3つの部品A,B,Eが用いられることになっている。そこで、組立作業者は、まず、部品確認装置200を、組立説明書100の「手順1:台座の組立」なる文字列の先頭に取り付けられている説明書用ICタグTT1に近づけ、「手順1」に関するデータの読み取りを行うための操作ボタン202を操作して読取指示を与える。これにより、説明書用ICタグTT1内に記録されていた部品コード「Code00a」,「Code00b」,「Code00e」が、部品確認装置200内に読み取られることになる。部品確認装置200は、これらの部品コードを一時的に記憶する。
続いて、組立作業者は、この「手順1:台座の組立」で必要な部品を順次取り上げて、正しい部品であるか否かの確認を行う。たとえば、組立作業者は、部品Aと思われる第1の部品を取り上げ、これを部品確認装置200に近づけ、部品用ICタグTaからのデータの読み取りを行うための操作ボタン202を操作して読取指示を与える。これにより、部品用ICタグTa内に記録されていた部品コード「Code00a」が、部品確認装置200内に読み取られることになる。部品確認装置200は、この時点で、部品用ICタグTaから読み取った部品コード「Code00a」が、先程のプロセスで一時的に記憶していた部品コードのいずれかに一致するか否かの判定を行う。図示の例の場合、部品コード「Code00a」は、一時的に記憶していた部品コード(説明書用ICタグTT1内に記録されていた部品コード)の1つに一致するので、一致を示す判定結果を報知することになる。図2には、ディスプレイ201に、「正しい部品です」なる表示がなされた例が示されているが、これは一致する旨の判定結果を示すメッセージであり、取り上げた第1の部品が、「手順1:台座の組立」で用いられるべき正しい部品の1つであることを示すものである。
同様に、組立作業者は、部品Bと思われる第2の部品を取り上げ、これを部品確認装置200に近づけ、部品用ICタグTbからのデータの読み取りを行うための操作ボタン202を操作して読取指示を与えれば、この第2の部品についての判定結果を得ることができ、更に、部品Eと思われる第3の部品を取り上げ、これを部品確認装置200に近づけ、部品用ICタグTeからのデータの読み取りを行うための操作ボタン202を操作して読取指示を与えれば、この第3の部品についての判定結果を得ることができる。
前述した第1の実施形態の場合、取り上げた部品が、組立説明書100上に記載されている特定の部品であるか否か、という部品単位での正当性判断が行われるが、ここで述べる第2の実施形態の場合、取り上げた部品が、組立説明書100上に記載されている特定の組立手順で用いられる部品であるか否か、という組立手順単位での正当性判断が行われることになる。別言すれば、この第2の実施形態の場合、同一の組立手順で用いる複数の部品の取り違えを防ぐことはできない。たとえば、図2に示す例の場合、部品Aを取り上げた判定も、部品Bを取り上げた判定も、ともに「正しい部品です」なる表示結果が得られることになるが、これは、部品A,Bがともに、「手順1:台座の組立」で用いられる正しい部品であることを示すものであり、部品A,Bの区別を示すものではない。
したがって、この第2の実施形態では、組立作業者が、部品Aと思って取り上げた部品が、実は部品Bであり、部品Bと思って取り上げた部品が、実は部品Aであった、という同一手順内での部品間の取り違えを防ぐことはできないが、説明書用ICタグの読み取り作業は、個々の部品ごとではなく、個々の手順ごとに行えばよいので、作業負担は軽減されることになる。実用上は、部品A,Bが全く同一の部品であり、部品Eが、部品A,Bとは全く異なる外観を有する部品であるような場合は、ここで述べる第2の実施形態は、非常に合理的である。すなわち、この第2の実施形態では、部品A,B,E相互の取り違えを防ぐことはできないが、部品A,Bが全く同一の部品であれば、取り違えの問題は何ら生じることがなく、部品Eの外観が、部品A,Bとは全く異なっていれば、部品Eを部品AもしくはBと取り違えることも起こり得ない。
なお、上述の実施形態では、「手順1:台座の組立」で用いる3つの部品A,B,Eを1つずつ取り上げて、部品確認装置200による読み取り操作を順次行っているが、複数の部品について、まとめて読み取り操作を行うようにしてもかまわない。前述したとおり、部品確認装置200は、所定の読取範囲内に存在するICタグに対して読み取り操作を行う機能を有しているので、3つの部品A,B,E(あるいは、2つでもよい)を同時に取り上げ、部品確認装置200を接近させ、複数の部品用ICタグに対する読み取りを同時に行うことも可能である。この場合、読み取られた複数の部品コードのすべてが、一時記憶されていた部品コードのいずれかに一致した場合にのみ「正しい部品です」なるメッセージを表示し、1つでも不一致の部品コードが含まれていた場合には、「誤った部品です」なるメッセージを表示するようにすればよい。
<<< §3.第3の実施形態 >>>
次に、図3のブロック図を参照しながら、本発明の第3の実施形態を説明する。この第3の実施形態も、図の左上に示した7個の部品A〜Gを用いて、1つの製品を組み立てる例であり、組立説明書100は3頁の紙面により構成されている。ここで、個々の部品A〜Gに、それぞれ部品用ICタグTa〜Tgが取り付けられており、各部品用ICタグTa〜Tgには、当該タグが取り付けられた部品に固有の部品コードが記録されている点は、前述した第1の実施形態と全く同様である。すなわち、部品用ICタグTa〜Tgには、それぞれ部品コード「Code00a」〜「Code00g」が記録されている。
また、説明書用ICタグTTa〜TTgが、組立説明書100における各部品の記載箇所に関連した位置に取り付けられている点も、前述した第1の実施形態と全く同様である。すなわち、図3には、組立説明書100の第1頁目に、3つの説明書用ICタグTTa,TTb,TTeがそれぞれ取り付けられており、ICタグTTaは、図面中の「部品A」なる見出しの近傍に取り付けられ、ICタグTTbは、図面中の「部品B」なる見出しの近傍に取り付けられ、ICタグTTeは、図面中の「部品E」なる見出しの近傍に取り付けられている。更に、説明書用ICタグTTa〜TTgに、それぞれ部品コード「Code00a」〜「Code00g」が記録されている点も、前述した第1の実施形態と全く同様である。
この第3の実施形態の特徴は、組立作業で用いる個々の部品について、この組立作業の手順に従った所定の順序を定義し、この順序を組立説明書上に明記するようにした点にある。別言すれば、個々の部品は、組立説明書上で所定の序列がつけられることになり、組立説明書には、組立作業で用いる個々の部品が、この組立作業の手順に従った所定の順序で記載されることになる。
たとえば、図3に示す例の場合、組立説明書100上に示されている各部品には、それぞれ丸数字が付されており、部品A,B,Eの順に序列がつけられている。このように、個々の部品に序列を定義すると、組立作業者の作業負担をより軽減させることができる。すなわち、前述した第1の実施形態(図1参照)では、組立作業者は、まず、組立説明書100上の説明書用ICタグTTaに対する読み取り作業を行い、続いて、部品Aを取り上げて部品用ICタグTaに対する読み取り作業を行い、取り上げた部品が正しい部品であることを確認し、次に、組立説明書100上の説明書用ICタグTTbに対する読み取り作業を行い、続いて、部品Bを取り上げて部品用ICタグTbに対する読み取り作業を行い、取り上げた部品が正しい部品であることを確認し、…というように、組立説明書100上の説明書用ICタグと、部品に取り付けられた部品用ICタグと、について、交互に読み取り作業を行う必要がある。ところが、ここで述べる第3の実施形態の場合、個々の部品に序列が定義されているため、説明書用ICタグから読み取った複数の部品コードを、この序列にしたがって一時保存させておくことができるので、説明書用ICタグに対する読み取り作業を一括して行うことができるようになる。
たとえば、「手順1:台座の組立」についての説明書用ICタグに対する読み取り作業を一括して行うのであれば、次のような作業を行えばよい。まず、組立作業者は、部品確認装置200を、組立説明書100上で第1番目の序列が与えられた「部品A」についての説明書用ICタグTTaに近づけ、読み取りを行うための操作ボタン202を操作して読取指示を与える。これにより、説明書用ICタグTTa内に記録されていた部品コード「Code00a」が、部品確認装置200内に読み取られることになる。次に、部品確認装置200を、組立説明書100上で第2番目の序列が与えられた「部品B」についての説明書用ICタグTTbに近づけ、読み取りを行うための操作ボタン202を操作して読取指示を与える。これにより、説明書用ICタグTTb内に記録されていた部品コード「Code00b」が、部品確認装置200内に読み取られることになる。最後に、部品確認装置200を、組立説明書100上で第3番目の序列が与えられた「部品E」についての説明書用ICタグTTeに近づけ、読み取りを行うための操作ボタン202を操作して読取指示を与える。これにより、説明書用ICタグTTe内に記録されていた部品コード「Code00e」が、部品確認装置200内に読み取られることになる。図3において、各説明書用ICタグから部品確認装置200に対して伸びた破線上の吹き出しは、こうして読み取られた3つの部品コード「Code00a」,「Code00b」,「Code00e」を示すものである。なお、吹き出しの各コードの先頭に付された丸数字は、順序を示す便宜のためのものであり、実際には、この丸数字は、読み取りデータに含まれているわけではない。
部品確認装置200は、こうして複数の説明書用ICタグから読み取られた部品コードを、その読み取り順に応じて記憶部(内蔵メモリなど)に格納する処理を行う。上述の例の場合、部品コード「Code00a」,「Code00b」,「Code00e」の順に、記憶部への格納処理が行われることになる。なお、図3に示す例では、組立説明書100上における各部品の順序(序列)を、丸数字による番号で示してあるが、各部品の順序は、必ずしも数字で示す必要はなく、組立作業者が何らかの形で順序を認識できる態様であれば、どのような形式で示してもよい。たとえば、数字による順序表示がなくても、横書きの組立説明書の場合、右から左、上から下といった社会通念上の順序で各部品の序列を示すことが可能であるし、文章中に個々の部品が単語として引用されている場合は、文章中で登場した順序により、個々の部品に序列をつけることが可能である。要するに、組立作業者が、複数の部品間に予め定義されている順序を認識し、当該順序に従って、個々の説明書用ICタグの読み取り作業を行うことができるようにしておけばよい。
さて、組立作業者が、こうして組立説明書100上の説明書用ICタグTTa,TTb,TTeに対する読み取り作業を、この順序で行うと、上述したように、部品確認装置200内の記憶部には、部品コード「Code00a」,「Code00b」,「Code00e」が、この順序で記憶されることになる。続いて、組立作業者は、個々の部品を取り上げて、正しい部品であることを確認する作業を行う。このとき、部品を取り上げる順序は、組立説明書100上の順序に従うようにする。すなわち、上述の例の場合、組立作業者は、まず、第1番目の序列が与えられた部品Aと思われる第1の部品を取り上げ、これを部品確認装置200に近づけ、部品用ICタグTaからのデータの読み取りを行うための操作ボタン202を操作して読取指示を与える。これにより、部品用ICタグTa内に記録されていた部品コード「Code00a」が、部品確認装置200内に読み取られることになる。
部品確認装置200は、こうして部品用ICタグTaから読み取った部品コード「Code00a」を、先程のプロセスで記憶部に格納しておいた最初の部品コードと比較して、両者が一致するか否かの判定を行う。上述の例の場合、記憶部に格納されていた第1番目の序列の部品コードは「Code00a」であるから、一致する旨の判定が行われる。図3には、ディスプレイ201に、「正しい部品です」なる表示がなされた例が示されているが、これは一致する旨の判定結果を示すメッセージであり、取り上げた第1の部品が、「手順1:台座の組立」において第1の序列がつけられた部品Aであることを示すものである。
続いて、組立作業者は、部品Bと思われる第2の部品を取り上げ、これを部品確認装置200に近づけ、部品用ICタグTbからのデータの読み取りを行うための操作ボタン202を操作して読取指示を与えれば、この第2の部品についての判定結果(読み取った部品コードが、記憶部に格納されている2番目の部品コードに一致するか否かの判定結果)を得ることができ、更に、部品Eと思われる第3の部品を取り上げ、これを部品確認装置200に近づけ、部品用ICタグTeからのデータの読み取りを行うための操作ボタン202を操作して読取指示を与えれば、この第3の部品についての判定結果(読み取った部品コードが、記憶部に格納されている3番目の部品コードに一致するか否かの判定結果)を得ることができる。
結局、この第3の実施形態では、部品確認装置200は、部品用ICタグから読み取られる部品コードの読み取り順が、記憶部に格納されている部品コードの読み取り順に一致するか否かを判定して、その結果を組立作業者に報知する機能を果たしていることになる。上述の例の場合、記憶部に格納されている部品コードの読み取り順(組立説明書100からの読み取り順)は、「Code00a」,「Code00b」,「Code00e」の順であるから、部品用ICタグから読み取られる部品コードの読み取り順が、この順に一致する場合、すなわち、部品A,部品B,部品Eの順に取り上げて読み取りを行った場合、一致する旨の判定結果が得られることになる。
不一致の判定結果が得られたケースとしては、組立作業者が、取り上げる順序を間違えた場合と、別な手順で使用する部品を取り上げてしまった場合とが考えられる。たとえば、部品B,部品A,部品Eの順に取り上げて読み取りを行った場合などが前者の場合であり、組立作業者が取り上げた部品は、「手順1:台座の組立」において用いる3つの部品には相違ないものの、部品Aと部品Bとを取り違えていることになる。一方、部品A,部品B,部品Fの順に取り上げて読み取りを行った場合などが後者の場合であり、組立作業者が取り上げた部品Fは、別な手順で用いる部品ということになる。いずれの場合も、部品の取り違えが生じており、部品コードの不一致が検出された時点で、「誤った部品です」なるメッセージが表示されることになる。
なお、上述の作業例は、個々の手順ごとに説明書用ICタグの読み取りを連続して行う例であるが、全手順を通して説明書用ICタグの読み取りを連続して行うことも可能である。たとえば、図3には、組立説明書100の第1頁目の「手順1:台座の組立」しか示されていないが、部品Gを用いる「手順2:背板の取付」が第2頁目に記載されており、部品C,D,Fを用いる「手順3:天板の取付」が第3頁目に記載されており、全手順を通して、部品A,B,E,G,C,D,Fなる順番が定義されていたとすると、組立作業者は、組立説明書100上に取り付けられたすべての説明書用ICタグTTa〜TTgからの読取作業を連続して行ってしまうこともできる。もちろん、読み取り順は、部品A,B,E,G,C,D,Fの順に従ったものとなるようにする。すると、部品確認装置200内の記憶部には、「Code00a」,「Code00b」,「Code00e」,「Code00g」,「Code00c」,「Code00d」,「Code00f」の順に7つの部品コードが格納されることになる。
組立作業者は、続いて、組立説明書100に記載された手順1,手順2,手順3を順次行いながら、部品の確認作業を行ってゆけばよい。すなわち、「手順1:台座の組立」の作業では、前述したとおり、部品A,部品B,部品Eと思われる部品を順次取り上げ、部品確認装置200による確認作業を行い、この3つの部品についての組立を実行する。そして、続いて行われる「手順2:背板の取付」の作業では、部品Gと思われる部品を取り上げ、部品確認装置200による確認作業を行い、組立を実行する。最後に、「手順3:天板の取付」の作業では、部品C,部品D,部品Fと思われる部品を取り上げ、部品確認装置200による確認作業を行い、組立を実行すればよい。
<<< §4.第4の実施形態 >>>
次に、図4のブロック図を参照しながら、本発明の第4の実施形態を説明する。この第4の実施形態は、上述した第3の実施形態の変形例というべきものであり、その特徴は、説明書用ICタグの構成にある。第3の実施形態では、説明書用ICタグTTa〜TTgが、組立説明書100における個々の部品の記載箇所ごとに取り付けられていたため、組立作業者は、各説明書用ICタグTTa〜TTgに対する読み取り作業を連続して行うことはできるものの、部品名の先頭の丸数字などで示された順番を参照しながら、個々の説明書用ICタグTTa〜TTgに対して、順序どおりに読み取り作業を繰り返し行う必要がある。これに対して、この第4の実施形態では、複数の説明書用ICタグの機能が、1つの説明書用ICタグにまとめられている。
すなわち、図4に示す例の場合、組立説明書100側に設けられる説明書用ICタグは、第1頁目の左上に取り付けられたICタグTT2だけであり、第2頁目や第3頁目には、ICタグは一切設けられていない。このICタグTT2内には、部品A〜部品Gについての部品コードがすべて記録されている。しかも、組立説明書100には、組立作業で用いる個々の部品が、この組立作業の手順に従った所定の順序で記載されており(図4に示す例では、図3に示す例と同様に、丸数字によって、各部品の順序が示されている)、説明書用ICタグTT2には、この組立作業で用いる個々の部品に固有の部品コードが、当該所定の順序で記録されている。
具体的には、説明書用ICタグTT2には、「Code00a」,「Code00b」,「Code00e」,「Code00g」,「Code00c」,「Code00d」,「Code00f」の順に7つの部品コードが記録されていることになる。部品確認装置200は、この説明書用ICタグTT2から、この7つの部品コードを一括して読み取り、この順番のとおりに記憶部に格納する機能を有している(図の破線脇の吹き出し参照)。
このあとの組立作業者の操作は、前述の第3の実施形態と全く同じである。すなわち、個々の部品を取り上げて、正しい部品であることを確認する作業を行うことになるが、部品を取り上げる順序は、組立説明書100上の順序に従うようにする。すなわち、上述の例の場合、組立作業者は、まず、第1番目の序列が与えられた部品Aと思われる部品を取り上げ、これを部品確認装置200に近づけ、部品用ICタグTaからのデータの読み取りを行うための操作ボタン202を操作して読取指示を与える。これにより、部品用ICタグTa内に記録されていた部品コード「Code00a」が、部品確認装置200内に読み取られることになる。部品確認装置200は、こうして部品用ICタグTaから読み取った部品コード「Code00a」を、先程のプロセスで記憶部に格納しておいた最初の部品コードと比較して、両者が一致するか否かの判定を行う。上述の例の場合、記憶部に格納されていた第1番目の序列の部品コードは「Code00a」(吹き出し内の一番上のコード)であるから、一致する旨の判定が行われる。
同様に、部品B,部品Eと思われる部品を順次取り上げ、部品確認装置200による確認作業を順次行い、この3つの部品についての組立を実行する。そして、続いて行われる「手順2:背板の取付」の作業では、部品Gと思われる部品を取り上げ、部品確認装置200による確認作業を行い、組立を実行する。最後に、「手順3:天板の取付」の作業では、部品C,部品D,部品Fと思われる部品を取り上げ、部品確認装置200による確認作業を行い、組立を実行すればよい。
結局、この第4の実施形態では、部品確認装置200が、説明書用ICタグTT2に所定の順序で記録されていた複数の部品コードを一括して読み取り、これを当該所定の順序で記憶部に格納する処理を行い、更に、個々の部品用ICタグTa〜Tgから読み取られる部品コードの読み取り順が、記憶部に格納されている部品コードの読み取り順に一致するか否かを判定して、その結果を組立作業者に報知する処理を行うことになる。
なお、上述の例では、組立説明書100側には単一の説明書用ICタグTT2を設け、すべての部品についての部品コードを記録するようにしているが、個々の手順ごとに説明書用ICタグを設け、各説明書用ICタグには、各手順ごとに用いる部品についての部品コードのみを記録しておくようにしてもかまわない。
たとえば、図4に示す例の場合、組立説明書100の各頁に1つの手順が記載されているので、個々の頁ごとにそれぞれ説明書用ICタグを設けるようにすればよい。この場合、第1頁目に設けられた説明書用ICタグには、「手順1:台座の組立」で用いられる部品A,B,Eについての部品コードのみが、この順番で記録されることになる。同様に、第2頁目に設けられた説明書用ICタグには、「手順2:背板の取付」で用いられる部品Gについての部品コードのみが記録されることになり、第3頁目に設けられた説明書用ICタグには、「手順3:天板の取付」で用いられる部品C,D,Fについての部品コードのみが、この順番で記録されることになる。
この場合、組立作業者は、まず、「手順1:台座の組立」についての説明書用ICタグから、「Code00a」,「Code00b」,「Code00e」なる3つの部品コードを読み取って、部品確認装置200内にこの順に格納し、部品A,B,Eについての確認を行い、「手順1:台座の組立」を実行する。次に、「手順2:背板の取付」についての説明書用ICタグから、「Code00g」なる部品コードを読み取って、部品確認装置200内に格納し、部品Gについての確認を行い、「手順2:背板の取付」を実行する。そして、最後に、「手順3:天板の取付」についての説明書用ICタグから、「Code00c」,「Code00d」,「Code00f」なる3つの部品コードを読み取って、部品確認装置200内にこの順に格納し、部品C,D,Fについての確認を行い、「手順3:天板の取付」を実行することになる。
<<< §5.第5の実施形態 >>>
ここで述べる第5の実施形態は、これまで述べてきた第1の実施形態〜第4の実施形態における組立説明書100の構成を変更したものである。これまで述べてきた実施形態では、組立説明書100側に説明書用ICタグを取り付け、組立説明書100内で言及する部品に関する部品コードを記録していた。この第5の実施形態では、一般的な組立説明書が紙面を用いた印刷物として提供されることを勘案し、組立説明書に説明書用ICタグを設ける代わりに、部品コードを記録するためのバーコードを印刷するようにしたものである。
すなわち、図1〜図4の組立説明書100上の黒い四角形の部分に、バーコードを印刷するようにし、ICタグ内に記録されるべき部品コードを、このバーコードで表現するのである。たとえば、図1に示す例の場合、説明書用ICタグTTaの配置位置には、「Code00a」なる部品コードに対応するバーコードを印刷し、説明書用ICタグTTbの配置位置には、「Code00b」なる部品コードに対応するバーコードを印刷し、説明書用ICタグTTeの配置位置には、「Code00e」なる部品コードに対応するバーコードを印刷すればよい。
このように、説明書用ICタグの代わりにバーコードを用いるようにした場合、部品確認装置200側にも、説明書用ICタグの記録内容を読み取る代わりに、バーコードの記録内容を読み取ることにより、部品コードの読み取りを行う機能をもたせておく必要がある。これは、部品確認装置200内に、バーコードリーダを内蔵させるようにすればよい。組立作業者は、組立説明書100上のバーコードに、部品確認装置200のバーコードリーダ部を接近させ、バーコードの読み取り作業を行うことになる。
なお、複数の部品コードを記録させたICタグの代わりにバーコードを用いる場合には、当該複数の部品コードに対応した複数のバーコードを並記するようにすればよい。もっとも、組立説明書上に多数のバーコードを並記すると、それだけスペースの確保が必要になるので、そのようなケースでは、前述したICタグを利用した実施形態を利用するのが好ましい。
また、原理的には、組立説明書側の説明書用ICタグだけでなく、部品側に取り付けられる部品用ICタグも、バーコードに置き換えることが可能である。しかしながら、実用上は、バーコードを印刷するのに適したスペースがすべての部品に存在するとは限らない。また、ICタグに対する読み取りは電磁的な方法で行うことができるため、ICタグの正確な位置に部品確認装置200を当てなくても、読み取りが可能であるのに対して、バーコードに対する読み取りは光学的な方法で行う必要があるため、バーコードの正確な位置に部品確認装置200を当てる必要がある。このような事情を勘案すると、部品用ICタグまでもバーコードに置き換えることは、あまり現実的とは言えない。
<<< §6.第6の実施形態 >>>
次に、図5のブロック図を参照しながら、本発明の第6の実施形態を説明する。この第6の実施形態も、図の左上に示した7個の部品A〜Gを用いて、1つの製品を組み立てる例であり、個々の部品A〜Gに、それぞれ部品用ICタグTa〜Tgが取り付けられており、各部品用ICタグTa〜Tgには、当該タグが取り付けられた部品に固有の部品コードが記録されている点は、これまでの実施形態と全く同様である。すなわち、部品用ICタグTa〜Tgには、それぞれ部品コード「Code00a」〜「Code00g」が記録されている。
この第6の実施形態では、組立説明書は必須構成要素ではない。もちろん、実際には、組立説明書を添付した方が好ましいが、この第6の実施形態を実施する上では、組立説明書はなくてもかまわない。
この第6の実施形態で重要な役割を果たすのが、部品確認装置200である。部品確認装置200には、ICタグ用リーダライタ装置が内蔵されており、部品用ICタグTa〜Tgの記録内容を読み取る機能を有している点は、これまで述べてきた実施形態と全く同様である。この第6の実施形態で用いる部品確認装置200には、更に3つの付加機能が備わっている。
第1の付加機能は、特定の製品についての複数の組立手順のそれぞれを示すメッセージと、各組立手順で使用する部品に固有の部品コードと、を含む支援データを取り込む支援データ取込機能である。図5には、この支援データ300の構成例がブロック内に示されている。組立手順を示すメッセージとして、図示の例では、個々の手順の番号と手順名とが例示されている。
たとえば、第1の組立手順については、当該組立手順を示すメッセージとして、「手順1 台座の組立」なる文字列が用意されており、当該組立手順で使用する部品(部品A,B,E)に固有の部品コードとして、「Code00a」,「Code00b」,「Code00e」なる3つのコードが用意されている。同様に、第2の組立手順については、当該組立手順を示すメッセージとして、「手順2 背板の取付」なる文字列が用意されており、当該組立手順で使用する部品(部品G)に固有の部品コードとして、「Code00g」なるコードが用意されている。また、第3の組立手順については、当該組立手順を示すメッセージとして、「手順3 天板の取付」なる文字列が用意されており、当該組立手順で使用する部品(部品C,D,F)に固有の部品コードとして、「Code00c」,「Code00d」,「Code00f」なる3つのコードが用意されている。
このような支援データ300は、フロッピディスク,CD−ROM,フラッシュメモリなどの情報記録媒体に記録した状態で用意してもよいし、オンライン配信によって提供されるデジタルデータとして用意してもよい。部品確認装置200の第1の付加機能は、このようにして用意された支援データを外部から取り込み、内部の記憶部に格納する機能である。支援データ300が情報記録媒体で提供される場合には、部品確認装置200には、この情報記録媒体から支援データ300を読み込む機能をもたせておくようにし、支援データ300がオンライン配信される場合には、部品確認装置200には、オンライン接続を介して配信されたデータを受信する機能をもたせておくようにする。
第2の付加機能は、上述した支援データ取込機能により取り込んだ支援データ300に基づいて、特定の組立手順を示すメッセージを提示する組立手順提示機能である。図示の例では、ディスプレイ201の1行目および2行目に「手順1 台座の組立」なる文字列が表示されているが、これは、支援データ300内の第1の組立手順を示すメッセージを表示したものである。組立作業者は、操作ボタン202を操作することにより、支援データ300内に含まれている所望の組立手順を選択し、この選択された組立手順を示すメッセージをディスプレイ201上に表示させることができる。この表示を見ることにより、組立作業者は、現在、どの組立手順が選択された状態になっているかを認識することができる。
第3の付加機能は、部品用ICタグから特定の部品コードが読み取られたときに、上述した支援データ取込機能により取り込んだ支援データ300を参照することにより、当該特定の部品コードが、現時点で上述した組立手順提示機能によって提示されている特定の組立手順で使用する部品に固有の部品コードのいずれかに一致するか否かを判定して、その結果を組立作業者に報知する判定報知機能である。
たとえば、図示の例のように、組立作業者が、操作ボタン202を操作することにより、第1の組立手順を選択した結果、ディスプレイ201上に「手順1 台座の組立」なる文字列が表示されていたものとしよう。この状態で、組立作業者が、部品Aを取り上げ、部品確認装置200を部品Aに近づけて、部品用ICタグTa内に記録されていた部品コード「Code00a」を読み取る操作を行ったとする。この場合、部品確認装置200は、現時点で組立手順提示機能によって提示されている組立手順が、第1の組立手順(手順1:台座の組立)であることを認識し、支援データ300を参照することによって、この第1の組立手順で使用する部品に固有の部品コードが、「Code00a」,「Code00b」,「Code00e」であることを把握することができる。部品用ICタグTaから読み取った部品コード「Code00a」は、これらの部品コードの1つに一致するので、部品確認装置200は、一致した旨の判定結果を組立作業者に報知する処理を行うことになる。
図5には、ディスプレイ201の3行目に、「正しい部品です」なる表示がなされた例が示されているが、これは一致する旨の判定結果を示すメッセージであり、取り上げた部品が、ディスプレイ201の1行目および2行目に表示されている「手順1 台座の組立」なる組立手順で用いられる正しい部品であることを示すものである。
続いて、組立作業者が実際に部品A〜Gに対する組立作業を行う場合に、この図5に示すシステムによる支援機能をどのように利用するか、具体的な手順を例示しながら説明する。
まず、組立対象となる製品についての支援データ300を部品確認装置200に取り込む作業を行う。支援データ300は、予め製品メーカ側で個々の製品ごとにそれぞれ用意し、これを当該製品の購入者(組立作業者)に提供するようにすればよい。支援データ300を、フロッピディスク,CD−ROM,フラッシュメモリなどの情報記録媒体に記録した状態で用意するのであれば、当該情報記録媒体を、部品A〜Gとともに製品のパッケージなどに同梱して提供すればよい。また、支援データ300を、オンライン配信によって提供するのであれば、製品の組立説明書などに、WebページのURLなどを記載しておき、製品を購入した顧客(組立作業者)に、このWebページから支援データ300をダウンロードしてもらうようにすればよい。結局、組立作業者が行う支援データ300の取り込み作業は、製品に同梱されていた情報記録媒体から、部品確認装置200側にデータを読み込む作業や、部品確認装置200の通信機能を利用して、オンライン経由でデータをダウンロードする作業ということになる。
続いて、組立作業者は、組立説明書などを参考にして、実際の組立作業を行うことになるが、このとき、個々の組立手順ごとに、使用する部品の確認を行うことができる。たとえば、「手順1:台座の組立」なる作業を行う場合は、部品確認装置200の操作ボタン202を操作して、ディスプレイ201の画面上に「手順1 台座の組立」なるメッセージが表示された状態にする。そして、組立説明書などを参考にして、この「手順1:台座の組立」では、3つの部品A,B,Eを用いることを認識したら、必要な部品を順次取り上げて、正しい部品であるか否かの確認を行う。
たとえば、組立作業者は、部品Aと思われる第1の部品を取り上げ、これを部品確認装置200に近づけ、部品用ICタグTaからのデータの読み取りを行うための操作ボタン202を操作して読取指示を与える。これにより、部品用ICタグTa内に記録されていた部品コード「Code00a」が、部品確認装置200内に読み取られることになる。部品確認装置200は、この時点で、ディスプレイ201の画面上に「手順1 台座の組立」が表示された状態になっていることを把握し、支援データ300における「手順1 台座の組立」に対応する部品コードの検索を行う。その結果、部品コード「Code00a」が見つかるので、部品確認装置200は、一致した旨の判定を行い、ディスプレイ201の3行目に「正しい部品です」なる表示を行う。
同様に、組立作業者が、部品Bと思われる第2の部品を取り上げ、これを部品確認装置200に近づけ、部品用ICタグTbからのデータの読み取りを行うための操作ボタン202を操作して読取指示を与えれば、この第2の部品についての判定結果を得ることができ、更に、部品Eと思われる第3の部品を取り上げ、これを部品確認装置200に近づけ、部品用ICタグTeからのデータの読み取りを行うための操作ボタン202を操作して読取指示を与えれば、この第3の部品についての判定結果を得ることができる。かくして、組立作業者は、「手順1 台座の組立」で用いるべき3つの部品を正しく取り上げることができたら、実際に当該組立手順を実行すればよい。
続いて、「手順2 背板の取付」を行う際には、再び操作ボタン202を操作して、ディスプレイ201に「手順2 背板の取付」なるメッセージが表示された状態にし、部品Gと思われる部品を取り上げ、これを部品確認装置200に近づけ、部品用ICタグTgからのデータの読み取りを行い、部品確認を行えばよい。同様に、「手順3 天板の取付」を行う際には、再び操作ボタン202を操作して、ディスプレイ201に「手順3 天板の取付」なるメッセージが表示された状態にし、部品C,D,Fと思われる部品を取り上げ、順次、部品確認を行えばよい。もちろん、3つの部品の部品用ICタグ内のデータを同時にまとめて読み取って、一括して部品確認を行ってもかまわない。
結局、ここで述べる第6の実施形態の場合、前述した第2の実施形態と同様に、取り上げた部品が、特定の組立手順で用いられる部品であるか否か、という組立手順単位での正当性判断が行われることになる。
なお、図示の例では、ディスプレイ201に表示させる特定の「組立手順を示すメッセージ」として、「手順1 台座の組立」のように、「個々の手順の番号と手順名とを示すメッセージ」を用いているが、手順の具体的な内容を説明するメッセージ(たとえば、図1の組立説明書100に記載されているような図面や説明文)を、「組立手順を示すメッセージ」として用いるようにしてもかまわない。特に、比較的大きな画面のディスプレイ201を備えた部品確認装置200を用いる場合であれば、支援データ300内に用意する「組立手順を示すメッセージ」として、組立説明書と同等の内容の画像データを用意しておき、これをディスプレイ201上に表示させることが可能である。この場合、紙面による組立説明書は不要になり、組立作業者は、部品確認装置200のディスプレイ201上の説明を見ながら、組立作業を進めることができ、しかもその過程において、実際に手で取り上げた部品が、ディスプレイ201上に表示されている組立手順に用いる正しい部品であるか否かの確認を行うことができる。
<<< §7.第7の実施形態 >>>
続いて、図6のブロック図を参照しながら、本発明の第7の実施形態を説明する。この第7の実施形態も、図の左上に示した7個の部品A〜Gを用いて、1つの製品を組み立てる例であり、個々の部品A〜Gに、それぞれ部品用ICタグTa〜Tgが取り付けられており、各部品用ICタグTa〜Tgには、当該タグが取り付けられた部品に固有の部品コードが記録されている点は、これまでの実施形態と全く同様である。すなわち、部品用ICタグTa〜Tgには、それぞれ部品コード「Code00a」〜「Code00g」が記録されている。この第7の実施形態においても、組立説明書を添付した方が好ましいが、組立説明書の添付は必須ではない。
この第7の実施形態でも、部品確認装置200が重要な機能を果たす。部品確認装置200には、ICタグ用リーダライタ装置が内蔵されており、部品用ICタグTa〜Tgの記録内容を読み取る機能を有している点は、これまで述べてきた実施形態の基本機能と同様である。この第7の実施形態で用いる部品確認装置200には、更に3つの付加機能が備わっている。
第1の付加機能は、特定の製品についての組立作業に用いる個々の部品の部品名と、これら個々の部品に固有の部品コードと、を含む支援データを取り込む支援データ取込機能である。図6には、この支援データ300の構成例がブロック内に示されている。具体的には、この支援データ300には、部品名として「部品A」〜「部品G」までの文字列が記録されており、個々の部品の部品コードとして、「Code00a」〜「Code00g」が、各部品名に対応して記録されている。なお、部品名の順は、アルファベット順ではなく、第3の実施形態や第4の実施形態と同様に、組立作業の手順に従った順序で配列されている。
このような支援データ300は、前述した第6の実施形態と同様に、フロッピディスク,CD−ROM,フラッシュメモリなどの情報記録媒体に記録した状態で用意してもよいし、オンライン配信によって提供されるデジタルデータとして用意してもよい。部品確認装置200の第1の付加機能は、このようにして用意された支援データを外部から取り込み、内部の記憶部に格納する機能である。
第2の付加機能は、上述した支援データ取込機能により取り込んだ支援データ300に基づいて、特定の部品名を提示する部品名提示機能である。図示の例では、ディスプレイ201の1行目に「部品A」なる文字列が表示されているが、これは、支援データ300内の第1の部品名を表示したものである。組立作業者は、操作ボタン202を操作することにより、支援データ300内に含まれている所望の部品名を選択し、この選択された部品名をディスプレイ201上に表示させることができる。あるいは、部品確認装置200に、支援データ300内の配列順に従って各部品名を自動的に順次表示させる機能をもたせておくようにしてもかまわない。
第3の付加機能は、部品用ICタグから特定の部品コードが読み取られたときに、上述した支援データ取込機能により取り込んだ支援データ300を参照することにより、当該特定の部品コードが、現時点で上述した部品名提示機能によって提示されている部品に固有の部品コードに一致するか否かを判定して、その結果を組立作業者に報知する判定報知機能である。
たとえば、図示の例のように、ディスプレイ201上に「部品A」なる文字列が表示されていたものとしよう。この状態で、組立作業者が、部品Aを取り上げ、部品確認装置200を部品Aに近づけて、部品用ICタグTa内に記録されていた部品コード「Code00a」を読み取る操作を行ったとする。この場合、部品確認装置200は、現時点で部品名提示機能によって提示されている部品が、部品Aであることを認識し、支援データ300を参照することによって、この部品Aに固有の部品コードが、「Code00a」であることを把握することができる。部品用ICタグTaから読み取った部品コード「Code00a」は、これらの部品コードに一致するので、部品確認装置200は、一致した旨の判定結果を組立作業者に報知する処理を行うことになる。
図6には、ディスプレイ201の2行目に、「正しい部品です」なる表示がなされた例が示されているが、これは一致する旨の判定結果を示すメッセージであり、取り上げた部品が、ディスプレイ201の1行目に表示されている「部品A」であることを示すものである。
続いて、組立作業者が実際に部品A〜Gに対する組立作業を行う場合に、この図6に示すシステムによる支援機能をどのように利用するか、具体的な手順を例示しながら説明する。
まず、組立対象となる製品についての支援データ300を部品確認装置200に取り込む作業を行う。前掲の第6の実施形態と同様に、支援データ300は、予め製品メーカ側で個々の製品ごとにそれぞれ用意し、これを当該製品の購入者(組立作業者)に提供するようにすればよい。支援データ300を、フロッピディスク,CD−ROM,フラッシュメモリなどの情報記録媒体に記録した状態で用意するのであれば、当該情報記録媒体を、部品A〜Gとともに製品のパッケージなどに同梱して提供すればよい。また、支援データ300を、オンライン配信によって提供するのであれば、製品の組立説明書などに、WebページのURLなどを記載しておき、製品を購入した顧客(組立作業者)に、このWebページから支援データ300をダウンロードしてもらうようにすればよい。結局、組立作業者が行う支援データ300の取り込み作業は、製品に同梱されていた情報記録媒体から、部品確認装置200側にデータを読み込む作業や、部品確認装置200の通信機能を利用して、オンライン経由でデータをダウンロードする作業ということになる。
続いて、組立作業者は、組立説明書などを参考にして、実際の組立作業を行うことになるが、このとき、使用する個々の部品の確認を行うことができる。たとえば、組立説明書に記載されている「部品A」なる部品が、実物のどの部品に対応するのかを確認するのであれば、部品確認装置200の操作ボタン202を操作して、ディスプレイ201の画面上に「部品A」なる部品名が表示された状態にする。そして、部品Aと思われる実物の部品を取り上げ、これを部品確認装置200に近づけ、部品用ICタグTaからのデータの読み取りを行うための操作ボタン202を操作して読取指示を与える。これにより、部品用ICタグTa内に記録されていた部品コード「Code00a」が、部品確認装置200内に読み取られることになる。部品確認装置200は、この時点で、ディスプレイ201の画面上に「部品A」が表示された状態になっていることを把握し、支援データ300における「部品A」に対応する部品コードの検索を行う。その結果、部品コード「Code00a」が見つかるので、部品確認装置200は、一致した旨の判定を行い、ディスプレイ201の2行目に「正しい部品です」なる表示を行う。同様の確認操作を繰り返して実行すれば、任意の部品について、正しい実物の部品との対応関係を確認することが可能になる。
なお、すべての部品について、組立作業で用いる順に確認処理を自動的に行うようにすることも可能である。すなわち、部品確認装置200に、支援データ300として格納されている各部品名を、その格納順にディスプレイ201上に順次表示させる機能をもたせておき、新たな部品名が表示されるごとに、組立作業者が、表示されている部品と思われる実物の部品を取り上げ、これを部品確認装置200に近づけ、部品用ICタグからのデータの読み取りを行う作業を行うようにすれば、支援データ300として格納されている順序に従って、すべての部品について、正しい実物の部品との対応関係を確認することができる。
<<< §8.第8の実施形態 >>>
続いて、図7のブロック図を参照しながら、本発明の第8の実施形態を説明する。この第8の実施形態も、図の左上に示した7個の部品A〜Gを用いて、1つの製品を組み立てる例であり、個々の部品A〜Gに、それぞれ部品用ICタグTa〜Tgが取り付けられており、各部品用ICタグTa〜Tgには、当該タグが取り付けられた部品に固有の部品コードが記録されている点は、これまでの実施形態と全く同様である。すなわち、部品用ICタグTa〜Tgには、それぞれ部品コード「Code00a」〜「Code00g」が記録されている。また、この第8の実施形態においても、組立説明書を添付した方が好ましいが、組立説明書の添付は必須ではない。
この第8の実施形態の特徴は、支援データ300内に、個々の製品の組立作業を支援するための部品確認処理を実行させる専用プログラムを用意しておき、この専用プログラムの実行により、当該製品の組立作業に適した部品確認処理が行われるようにした点にある。もちろん、部品確認装置200には、ICタグ用リーダライタ装置が内蔵されており、部品用ICタグTa〜Tgの記録内容を読み取る機能を有している点は、これまで述べてきた実施形態の基本機能と同様である。この第8の実施形態で用いる部品確認装置200には、更に3つの付加機能が備わっている。
第1の付加機能は、特定の製品についての組立作業に用いる個々の部品に固有の部品コードを収録したコードテーブルと、このコードテーブルを利用して部品確認を行うためのプログラムと、を含む支援データを取り込む支援データ取込機能である。図7には、この支援データ300の構成例がブロック内に示されている。具体的には、この支援データ300には、コードテーブルとプログラムとが格納されている。コードテーブルには、図示のとおり、部品名として「部品A」〜「部品G」までの文字列が記録されており、個々の部品の部品コードとして、「Code00a」〜「Code00g」が、各部品名に対応して記録されている。一方、支援データ300内のプログラムは、このコードテーブルを利用して部品確認を行うためのルーチンから構成される。
このような支援データ300は、前述した第6および第7の実施形態と同様に、フロッピディスク,CD−ROM,フラッシュメモリなどの情報記録媒体に記録した状態で用意してもよいし、オンライン配信によって提供されるデジタルデータとして用意してもよい。部品確認装置200の第1の付加機能は、このようにして用意された支援データを外部から取り込み、内部の記憶部に格納する機能である。
第2の付加機能は、上述した支援データ取込機能により取り込んだ支援データ300内のプログラムに従って、特定の部品に取り付けられている部品用ICタグに対する読み取り操作を促す指示メッセージを提示する指示メッセージ提示機能である。図示の例では、ディスプレイ201の1行目および2行目に「部品Aのコードを読み取って下さい」なる指示メッセージが表示されているが、これは、このプログラムの実行により表示されたものである。
第3の付加機能は、こうして表示された指示メッセージに基づいて、特定の部品用ICタグから特定の部品コードが読み取られたときに、上記プログラムに従って、当該特定の部品コードが、コードテーブル内の所定の部品コードに一致するか否かを判定して、その結果を組立作業者に報知する判定報知機能である。
たとえば、図示の例の場合、ディスプレイ201には「部品Aのコードを読み取って下さい」なる指示メッセージが表示されているので、組立作業者は、この指示メッセージに基づいて、部品A(と思われる部品)を取り上げ、部品確認装置200を当該部品に近づけて、部品用ICタグTa内に記録されていた部品コード「Code00a」を読み取る操作を行うことになる。このとき部品確認装置200が実行しているプログラムのルーチンは、部品Aについての確認処理ルーチンであり、当該ルーチンに、部品用ICタグTaから読み取った部品コード「Code00a」を、コードテーブル内の「部品A」についての部品コード「Code00a」と比較してその結果を報知する処理手順を記述しておけば、この例の場合、一致した旨の判定結果の報知が行われる。図7には、ディスプレイ201の3行目に、「正しい部品です」なる表示がなされた例が示されているが、これは一致する旨の判定結果を示すメッセージである。
以上、支援データ300内のプログラムに、部品Aについての一致確認を行うルーチンが記述されていた場合の動作を説明したが、プログラマーは、プログラムの内容を自由に設計することができるので、プログラムの内容次第で、組立作業者に所望の確認作業を行わせることが可能である。たとえば、ディスプレイ201に、「手順1:台座の組立に使用する3つの部品のコードを読み取って下さい。」のような指示メッセージを表示するようなプログラムを記述しておき、組立作業者に、部品A,B,Eを取り上げさせて、これらの部品コードを一括して読み取る作業を行わせるようにし、読み取った3つの部品コードが、コードテーブル内の部品A,B,Eに対応する部品コードに一致するか否かを判定するようなプログラムを記述しておくようにすれば、「手順1:台座の組立」に使用する部品についての確認が可能になる。
もちろん、プログラム中には、組立手順の内容を説明するガイド画面などを提示するルーチンなども含ませておくことができるので、ディスプレイ201上に、このようなガイド画面を表示させながら、適宜、必要な部品の確認処理を実行するようなことも可能である。結局、プログラムによって、ディスプレイ201上に組立説明書に相当する表示を行わせることができるので、この場合、紙による組立説明書を製品に同梱する必要はなくなる。
<<< §9.第9の実施形態 >>>
ここでは、図8および図9を参照しながら、本発明の第9の実施形態を説明する。この第9の実施形態は、これまで述べてきた実施形態とは、原理が若干異なっている。この第9の実施形態の基本的な発想は、部品に取り付けた部品用ICタグ自身に判断機能および判断結果の報知機能をもたせよう、という点にある。もともとICタグは、CPUやメモリを内蔵した非常に小型の演算処理装置であり、上述した判断機能や報知機能を実行する能力を潜在的に有している。ここで述べる第9の実施形態は、ICタグのこのような潜在的な機能をうまく利用したものである。
図8には、4つの部品H,I,J,Kを組み立てることにより完成する製品の正面図が描かれている。各部品には、それぞれ黒い四角形で示す部品用ICタグが取り付けられている。この第9の実施形態に係るシステムは、これら部品用ICタグによって構成されている。ここで留意すべき点は、1つの部品に複数のICタグが取り付けられている点である。すなわち、各ICタグは、特定の部品の特定箇所に取り付けられており、この取付箇所が大きな意味をもつことになる。
具体的には、部品Hに関して、上面左側に部品用ICタグTh1,上面右側に部品用ICタグTh2が取り付けられており、部品Iに関して、上端部分に部品用ICタグTi1,下端部分に部品用ICタグTi2が取り付けられており、部品Jに関して、上端部分に部品用ICタグTj1,下端部分に部品用ICタグTj2が取り付けられており、部品Kに関して、左側に部品用ICタグTk1,右側に部品用ICタグTk2が取り付けられている。
図8の破線および矢印は、これらの部品の正しい組立態様を示すものであり、これらの部品が正しく組み立てられたとすると、一対のICタグTh1,Ti2、一対のICタグTh2,Tj2、一対のICタグTk1,Ti1、一対のICタグTk2,Tj1は、それぞれが近接状態となる。この第9の実施形態の基本概念は、予め個々のICタグに、正しい組立が行われた場合に近接状態となるべき相手方のICタグを記憶させておき、実際に組立作業が行われるときに、近接配置されたICタグが正しい相手方であるか否かを判断させる、という点にある。
図8に示す例では、合計4対のICタグが示されているが、ここで述べる第9の実施形態の最小限の構成要素は、1対のICタグということになる。すなわち、正しい組立作業を行うことにより、第1の部品の特定箇所と第2の部品の特定箇所とが近接した状態になる場合に、当該第1の部品の特定箇所に取り付けられた第1のICタグと、当該第2の部品の特定箇所に取り付けられた第2のICタグと、によって、この第9の実施形態に係る部品の組立作業支援システムを構成することができる。このとき、第1のICタグおよび第2のICタグには、それぞれ所定の通信範囲内に存在する別なICタグと無線交信する機能をもたせておく。ここで、所定の通信範囲は、正しい組立作業を行った場合に、正しい相手方のICタグと無線交信することが可能となり、かつ、別なICタグに対しては無線交信範囲から外れるような範囲となるように設定しておく。
また、この一対のICタグの少なくとも一方には、無線交信の相手方のICタグが正しい相手方であるか否かを判定して、その結果を組立作業者に報知する機能をもたせておくようにする。たとえば、第1のICタグ側に、無線交信の相手方のICタグが正しい相手方となる第2のICタグであるか否かを判定して、その結果を組立作業者に報知する機能をもたせておけばよい。もちろん、第2のICタグ側にも、無線交信の相手方のICタグが正しい相手方となる第1のICタグであるか否かを判定して、その結果を組立作業者に報知する機能をもたせておいてもかまわない。
具体的には、図8に示す例の場合、たとえば、一対のICタグTh1,Ti2が、この第9の実施形態に係るシステムの最小限構成要素となっている。すなわち、この製品では、正しい組立作業を行うことにより、第1の部品Hの特定箇所(上面左側)と第2の部品Iの特定箇所(下端部分)とが近接した状態になる。そこで、第1の部品Hの特定箇所(上面左側)に、第1のICタグTh1を取り付け、第2の部品Iの特定箇所(下端部分)に、第2のICタグTi2を取り付けている。
ここで、第1のICタグTh1および第2のICタグTi2は、それぞれ所定の通信範囲内に存在する別なICタグと無線交信する機能を有しており、図示のとおり、両者間の距離がある程度接近すると、両者間で無線交信が行われる。ここに示す例では、第1のICタグTh1および第2のICタグTi2の双方に、無線交信の相手方のICタグが正しい相手方であるか否かを判定して、その結果を組立作業者に報知する機能が備わっている。したがって、図示のように、部品Hの上面左側に、部品Iの下端部分を接触させるような正しい組立が行われた場合には、第1のICタグTh1および第2のICタグTi2は、無線交信の相手方のICタグが正しい相手方であるとの判定を行い、その結果を報知することになる。
ところが、たとえば、部品Iと部品Jとを取り違えた場合は、ICタグTh1の通信範囲に入る相手方は、ICタグTj2ということになる。この場合、本来の正しい相手方であるICタグTi2は、ICタグTh1の通信範囲からは外れてしまう。その結果、相互に無線交信を行った一対のICタグTh1,Tj2は、双方ともに、交信相手が正しい相手方ではない旨の判定を下し、その結果を報知することになる。同様に、部品Iの上下を逆にして組み立てようとすると、ICタグTh1の通信範囲に入る相手方は、ICタグTi1ということになる。この場合、本来の正しい相手方であるICタグTi2は、ICタグTh1の通信範囲からは外れてしまう。その結果、相互に無線交信を行った一対のICタグTh1,Ti1は、双方ともに、交信相手が正しい相手方ではない旨の判定を下し、その結果を報知することになる。このように、この第9の実施形態では、部品の取り違えだけでなく、部品相互の接続位置の取り違えについても、組立作業者に警告を提示することができる。
個々のICタグに、正しい相手方か否かの判定を行わせるためには、各ICタグに、それぞれ自己コードと正しい相手方コードとを記録しておき、無線通信範囲に入ったICタグに対して、自己コードを相互に送信しあうようにし、相手方の自己コードが正しい相手方コードに一致するか否かを判定する機能をもたせておけばよい。
図9は、図8に示されている8個のICタグのそれぞれに予め記録させておく自己コードと正しい相手方コードとを示す表である。この表によれば、たとえば、ICタグTh1には、自己コードとして「Code00h1」が、正しい相手方コードとして「Code00i2」が、それぞれ記録されることになる。同様に、ICタグTi2には、自己コードとして「Code00i2」が、正しい相手方コードとして「Code00h1」が、それぞれ記録されることになる。したがって、部品Hと部品Iとを正しく組み合わせて、ICタグTh1とTi2とが相互に無線通信範囲内に入る状態にすると、両者間での無線交信により、それぞれ自己コードを相手方に送信する処理が行われ、双方において、交信相手が正しい相手方である旨の判定が下され、その旨の報知が行われることになる。図8に示されている8個のICタグのそれぞれに、図9の表に示すコードをそれぞれ記録しておけば、4カ所の接続箇所のそれぞれにおいて、正しい部品の組み合わせが行われているか否かの判定が行われ、その結果が報知されることになる。
判定結果を組立作業者に報知させる手段としては、個々のICタグに、音もしくは光を発する機能をもたせておき、音もしくは光の情報として、判定結果の提示が行われるようにしておけばよい。正しい相手方であると判断されたときに発せられる音もしくは光と、誤った相手方であると判断されたときに発せられる音もしくは光とを、相互に区別できるものにしておけば、組立作業者は、この音もしくは光により、部品の正しい組み合わせが行われているか否かを認識することができる。もちろん、正しい相手方であると判断されたときにのみ所定の音や光の提示を行うようにすることも可能であるし、逆に、誤った相手方であると判断されたときにのみ所定の音や光の提示を行うようにすることも可能である。
なお、ICタグに、上述した判定処理や報知処理を実行させるためには、何らかの形で電力を供給する必要がある。もちろん、原理的には、個々のICタグに電池などの電力源を内蔵させておき、この電力源から供給される電力により、各ICタグを駆動させることも可能である。しかしながら、このような電力源を内蔵させると、ICタグのサイズは大きくならざるを得ず、また、コストも高くなる。現在、一般的に利用されている多くのICタグは、外部(通常は、リーダライタ装置)から与えられる電磁波を電力源として利用している。したがって、実用上は、ここで述べる実施形態においても、外部から与えられる電磁波を電力源として利用する一般的なICタグを用いるようにするのが好ましい。
このように、外部からの電力供給を受けて動作するICタグを利用する場合、電力供給を行うための外部装置(たとえば、一般的なICタグ用のリーダライタ装置)を用意しておき、この外部装置を所望のICタグ対に近づけて電力供給を行う操作が必要になる。たとえば、図8に示す例の場合、一対のICタグTh1,Ti2に対して外部装置を接近させて、電力源となる電磁波を供給すれば、これら一対のICタグを駆動させて、上述した判定処理や報知処理を実行させることができ、その結果を音や光として報知させることができる。これにより、部品Hと部品Iとの組み合わせ状態が正しいか否かを確認することができる。同様に、一対のICタグTh2,Tj2に対して外部装置を接近させて、電力源となる電磁波を供給すれば、部品Hと部品Jとの組み合わせ状態が正しいか否かを確認することができる。
あるいは、各ICタグに電力源となる電磁波を供給するとともに無線交信する機能をもった管理装置を別に用意しておき、この管理装置に、各ICタグから判定結果を受信し、受信した判定結果を組立作業者に報知する機能をもたせておくようにすることも可能である。このような管理装置は、これまで述べてきた実施形態における部品確認装置200と同様に、ICタグ用のリーダライタ装置を組み込んだコンピュータによって実現することが可能である。この管理装置は、各ICタグに電磁波を与えて電源供給を行う手段としての役割も果たす。そして、各ICタグと無線交信することができるので、各ICタグが下した判定結果を無線により受信することができ、これをディスプレイ画面上に表示したり、音や光で報知したりすることが可能である。一般に、音や光によって判定結果を報知するには、比較的大きな電力が必要になるので、小型のICタグに、この報知機能を組み込むには、技術的困難が伴う可能性がある。そこで、上述したように、外部の管理装置側に報知機能を組み込むようにすれば、各ICタグには、交信機能と判定機能をもたせておけば足りるので、実用上は大きなメリットが得られる。
100:組立説明書
200:部品確認装置
201:ディスプレイ
202:操作ボタン
300:支援データ
A〜G,H,I,J,K:部品
Ta〜Tg:部品用ICタグ
TTa〜TTg,TT1,TT2:説明書用ICタグ
Th1,Th2,Ti1,Ti2,Tj1,Tj2,Tk1,Tk2:部品用ICタグ

Claims (4)

  1. 複数の部品からなる製品についての組立作業を支援するために、個々の部品に取り付けられた複数のICタグによって構成されるシステムであって、
    正しい組立作業を行うことにより、第1の部品の特定箇所と第2の部品の特定箇所とが近接した状態になる場合に、前記第1の部品の特定箇所に取り付けられた第1のICタグと、前記第2の部品の特定箇所に取り付けられた第2のICタグと、を備え、
    前記第1のICタグおよび前記第2のICタグは、それぞれ所定の通信範囲内に存在する別なICタグと無線交信する機能を有し、
    前記第1のICタグが、無線交信の相手方のICタグが前記第2のICタグであるか否かを判定して、その結果を組立作業者に報知する機能を有することを特徴とする部品の組立作業支援システム。
  2. 請求項1に記載の支援システムにおいて、
    更に、第2のICタグが、無線交信の相手方のICタグが前記第1のICタグであるか否かを判定して、その結果を組立作業者に報知する機能を有することを特徴とする部品の組立作業支援システム。
  3. 請求項1または2に記載の支援システムにおいて、
    ICタグが、音もしくは光を発することにより、判定結果を組立作業者に報知する機能を有することを特徴とする部品の組立作業支援システム。
  4. 請求項1または2に記載の支援システムにおいて、
    各ICタグと無線交信する機能をもった管理装置を更に備え、この管理装置が各ICタグから判定結果を受信し、受信した判定結果を組立作業者に報知する機能を有することを特徴とする部品の組立作業支援システム。
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