JP2000185628A - 車両用遠隔操作装置 - Google Patents

車両用遠隔操作装置

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JP2000185628A
JP2000185628A JP36459198A JP36459198A JP2000185628A JP 2000185628 A JP2000185628 A JP 2000185628A JP 36459198 A JP36459198 A JP 36459198A JP 36459198 A JP36459198 A JP 36459198A JP 2000185628 A JP2000185628 A JP 2000185628A
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水野  博光
Yukio Iwasaki
幸雄 岩崎
Toru Maeda
亨 前田
Keiji Yamamoto
圭司 山本
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Tokai Rika Co Ltd
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Tokai Rika Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】携帯機の存在位置を誤認識する確率を低減する
ことのできる車両用遠隔操作装置の送受信装置を提供す
る。 【解決手段】車両用遠隔操作装置1は、車両の所有者
(運転者)に所持される携帯機11と、車両に搭載され
る送受信装置12とを備えている。送受信装置12は、
第1送信回路21、第2送信回路22、受信回路23、
及びマイコン24を備えている。各送信回路21,22
及び受信回路23には、それぞれアンテナ25〜27が
接続されている。アンテナ25は車両外部に取付けられ
て第1のリクエスト信号を出力し、アンテナ26は車両
室内に取付けられて第2のリクエスト信号を出力するよ
うになっている。マイコン24は、携帯機11が車両室
内に位置する可能性がある場合には、第1送信回路21
の駆動時に携帯機11からの送信信号を受信しても、一
旦第2送信回路22の駆動に切り替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用遠隔操作装
置の送受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車においては、その基本性能
や安全性の向上はもとより、その操作性の向上が求めら
れている。例えば、車両に設けられている諸装置を遠隔
操作する車両用遠隔操作装置などはその代表例である。
【0003】そして、車両用遠隔操作装置の具体例とし
ては、スマートエントリ装置の機能とスマートイグニッ
ション装置の機能とを併せ備えた車両用遠隔操作装置が
提案されている。
【0004】スマートエントリ装置とは、車両の所有者
(運転者)が車両に近接した際にドアのロックを自動的
に解除(アンロック)し、運転者が車両から離れた際に
ドアを自動的にロックする装置である。また、スマート
イグニッション装置とは、現状のキーを用いずにスイッ
チ等を操作するだけでエンジンを始動させることをでき
るようにするものである。すなわち、エンジンを始動待
機状態にするものである。
【0005】こうした車両用遠隔操作装置は、通常、運
転者が携帯する携帯機と車両内に搭載される送受信装置
とからなる。また、車両室外及び車両室内には、リクエ
スト信号を出力するアンテナがそれぞれ設けられてい
る。室外アンテナは車両周辺の所定領域に第1のリクエ
スト信号を出力し、室内アンテナは車両室内のみに第2
のリクエスト信号を出力するようになっている。
【0006】各リクエスト信号を携帯機が受信した場
合、携帯機はそのリクエスト信号に応答して送信信号を
送信する。そして、送信信号が第1のリクエスト信号に
応答したものであれば、車両用遠隔操作装置はスマート
エントリ装置として機能する。また、送信信号が第2の
リクエスト信号に応答したものであれば、車両用遠隔操
作装置はスマートイグニッション装置として機能する。
すなわち、車両用遠隔操作装置は、2つのアンテナを使
用して2種類のリクエスト信号を出力することによって
携帯機の存在位置を判別し、その位置によって機能内容
を変化させている。
【0007】また、各リクエスト信号は、各アンテナか
ら択一的に出力されるようになっている。すなわち、図
5にその一例を示すように、第1及び第2のリクエスト
信号が同時に出力されることはない。例えば同図にポイ
ントP1で示すように、室内アンテナから第2のリクエ
スト信号を出力しているときに、そのリクエスト信号に
対応する携帯機からの送信信号を送受信装置が受信して
いれば、そのまま継続して出力する。すなわち、携帯機
が車両室内にあるものと判断して、車両用遠隔操作装置
はスマートイグニッション装置として機能する。
【0008】その後、ポイントP2で示すように、送受
信装置が携帯機からの送信信号を受信できなくなったと
きには、ポイントP3で示すように、第2のリクエスト
信号の出力を止めて、室外アンテナから第1のリクエス
ト信号を出力させる。そして、送受信装置が第1のリク
エスト信号に対応する携帯機からの送信信号を受信する
と、車両用遠隔操作装置は、携帯機が車両外部にあるも
のと判断してスマートエントリ装置として機能する。そ
して、ポイントP4で示すように、第1のリクエスト信
号に応答した携帯機からの送信信号を送受信装置が受信
できなくなると、車両用遠隔操作装置は携帯機が車両か
ら離れたものと判断してドアをロックさせる。そして、
ドアをロックさせた後は、第1のリクエスト信号をその
まま出力して、携帯機が車両に近づくことを監視する。
すなわち、この状態において、車両用遠隔操作装置はス
マートエントリ装置として機能し続ける。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、こうした車
両用遠隔操作装置においては、室外アンテナから出力さ
れる第1のリクエスト信号を車両外部のみに出力させる
ことが困難である。これは、室外アンテナをどの位置に
設置しても車両室内の近傍となってしまうことに起因す
る。このため、図6にも示すように、室外アンテナから
出力される第1のリクエスト信号の出力領域A1と、室
内アンテナから出力される第2のリクエスト信号の出力
領域A2とが重なり合う領域A3が発生してしまう。こ
の領域A3においては、各リクエスト信号の出力限界部
分同士が重なる領域であるといえるため、携帯機の受信
感度が不安定になりやすい。したがって、携帯機の感度
不良により、携帯機が車両室内に位置していても第2の
リクエスト信号に応答しなかったり、逆に第1のリクエ
スト信号に応答してしまうおそれがある。その結果、携
帯機がこの領域A3に位置する場合、車両用遠隔操作装
置は、携帯機が車両室内に位置する場合であっても車両
外部に位置するものと誤認識してしまうおそれがある。
【0010】すなわち、例えば図7にポイントP5で示
すように、携帯機は、第2のリクエスト信号が送信され
ても、送信信号を出力しなくなる場合がある。この場
合、ポイントP6で示すように、携帯機が車両室内に位
置しているのにもかかわらず、スマートエントリ装置と
しての機能に切り替えられてしまう。その後、ポイント
P7で示すように、携帯機は、本来ならば第1のリクエ
スト信号に応答してはいけないものの、偶発的に送信信
号を発してしまうことがある。こうした送信信号を送受
信装置が受信してしまうと、車両用遠隔操作装置は携帯
機が車両外部にあるものと判断してしまう。そして、ポ
イントP8で示すように、携帯機が送信号を発しなくな
ると、車両用遠隔操作装置は携帯機が車両から離れたも
のと判断してドアをロックさせてしまう。
【0011】したがって、車両用遠隔操作装置は、携帯
機の位置を誤認識してしまい、携帯機が車両室内に位置
するにもかかわらず、ドアをロックさせてしまう場合が
ある。その結果、こうした携帯機の位置の誤認識に起因
して、運転者が携帯機を車両においたまま車両から離れ
た際に、携帯機をインロックさせるおそれもある。
【0012】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、携帯機の存在位置を誤認識する確
率を低減することのできる車両用遠隔操作装置の送受信
装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、送信信号を送信する
携帯機と、その送信信号に基づいて各種アクチュエータ
を駆動制御する送受信装置とを備え、前記携帯機から送
信される送信信号の応答を要求する第1のリクエスト信
号を車両周辺の所定領域に間欠的に出力する第1のリク
エスト信号出力手段と、前記携帯機から送信される送信
信号の応答を要求する第2のリクエスト信号を車両室内
に間欠的に出力する第2のリクエスト信号出力手段と、
前記携帯機からの送信信号を受信する受信手段と、前記
第1及び第2のリクエスト信号出力手段の駆動を択一的
に切り替えるとともに、前記送信信号に含まれるIDコ
ードと予め設定されたIDコードとを比較して、それら
IDコード同士が一致したときに前記送信信号に基づい
て各種アクチュエータを駆動制御する制御手段とを有し
てなる車両用遠隔操作装置において、前記制御手段は、
携帯機が車両室内に位置する可能性がある場合には、前
記第1のリクエスト信号に応答して送信された前記送信
信号を受信しても、一旦、前記第2のリクエスト信号を
出力して携帯機の位置を確認することを要旨とする。
【0014】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の車両用遠隔操作装置において、前記制御手段は、前
記第1のリクエスト信号に応答して送信された前記送信
信号を受信した際に、前記携帯機が車両室内に位置する
可能性がある場合には、一旦、前記第2のリクエスト信
号を出力して、前記受信手段が第2のリクエスト信号に
応答した前記送信信号を受信しないことを確認した後
に、再び前記第1のリクエスト信号を出力し、前記受信
手段が再び第1のリクエスト信号に応答した前記送信信
号を受信したときに前記携帯機が車両室外に位置すると
判断することを要旨とする。
【0015】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は請求項2に記載の車両用遠隔操作装置において、前記
携帯機が車両室内に位置する可能性がある場合とは、前
記第2のリクエスト信号の出力時に前記送受信装置が送
信信号を受信し、その後、前記第1のリクエスト信号の
出力状態に切り替わった場合、または、当該遠隔操作装
置が起動した直後の場合であることを要旨とする。
【0016】請求項4に記載の発明では、請求項1〜3
のいずれか1項に記載の車両用遠隔操作装置において、
当該車両用遠隔操作装置の起動時には、前記第2のリク
エスト信号出力手段から先に駆動させることを要旨とす
る。
【0017】請求項5に記載の発明では、請求項1〜4
のいずれか1項に記載の車両用遠隔操作装置において、
前記携帯機が車両室内に位置する可能性がある場合であ
って、前記送信信号が、前記第1のリクエスト信号また
は第2のリクエスト信号のどちらにも応答しないときに
は、各リクエスト信号を所定時間づつ交互に出力するこ
とを要旨とする。
【0018】以下、本発明の「作用」について説明す
る。請求項1に記載の発明によると、携帯機が車両室内
に位置する可能性がある場合には、たとえ第1のリクエ
スト信号に応答して送信された送信信号を受信しても、
これによって携帯機が車両室外に位置すると判断するこ
とはない。すなわち、一旦第2のリクエスト信号を出力
することにより、本当に車両室内に携帯機が位置しない
かどうかを確認するようにしている。このため、携帯機
が車両室内に位置するにもかかわらず車両室外に位置す
ると判断してしまうといった携帯機の存在位置を誤認識
する確率が低減される。
【0019】請求項2に記載の発明によると、携帯機が
車両室内に位置する可能性がある場合には、たとえ第1
のリクエスト信号に応答して送信された送信信号を受信
しても、これによって携帯機が車両室外に位置すると判
断しない。すなわち、一旦第2のリクエスト信号を出力
して、そのリクエスト信号に携帯機が応答しないことを
確認した上で再び第1のリクエスト信号を出力し、受信
手段が再び第1のリクエスト信号に応答した前記送信信
号を受信したときに初めて携帯機が車両室外に位置する
と判断するようにしている。このため、携帯機が車両室
内に位置するにもかかわらず車両室外に位置すると判断
してしまうといった携帯機の存在位置を誤認識する確率
が低減される。
【0020】請求項3に記載の発明によると、第2のリ
クエスト信号の出力時に送受信装置が送信信号を受信
し、その後、第1のリクエスト信号の出力状態に切り替
わった場合、または、当該遠隔操作装置が起動した直後
の場合を、携帯機が車両室内に位置する可能性がある場
合としている。このため、車両室内において、携帯機が
偶発的に第2のリクエスト信号に応答せずに第1のリク
エスト信号に応答してしまった際に、携帯機が車両外部
に位置すると判断される確率が低減される。すなわち、
携帯機の存在位置を誤認識する確率が低減される。
【0021】請求項4に記載の発明によると、当該車両
用遠隔操作装置の起動直後には、第2のリクエスト信号
出力手段から先に駆動させるようにしている。通常、該
装置はエンジンの停止後アクセサリがOFFにされるこ
となどによって起動されるようになっている。このた
め、同装置の起動直後において携帯機は必ず車両室内に
位置している。したがって、第2のリクエスト信号出力
手段から先に駆動させることにより、運転者がエンジン
を停止した後、再びすぐにエンジンを始動させようとす
る場合においてもその応答性が維持される。
【0022】請求項5に記載の発明によると、携帯機が
車両室内に位置する可能性がある場合であって、送信信
号が、第1のリクエスト信号及び第2のリクエスト信号
のどちらにも応答しないときには、各リクエスト信号を
所定時間づつ交互に出力するようにしている。このた
め、携帯機の存在位置が確認されるまで、各種アクチュ
エータが駆動されることはない。したがって、例えばア
クチュエータとしてドア制御装置を用いた場合、携帯機
からの送信信号を受信できない状態であってもドアがロ
ックされることはない。
【0023】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態]以下、本発明
を具体化した第1実施形態を図1〜図3に基づき詳細に
説明する。 図1に示すように、車両用遠隔操作装置1
は、車両の所有者(運転者)に所持される携帯機11
と、車両に搭載される送受信装置12とを備えている。
【0024】携帯機11は、運転者が携帯するイグニッ
ションキーに付属品として設けられ、受信回路13、マ
イクロコンピュータ(以下、単に「マイコン」という)
14、及び送信回路15を備えている。
【0025】受信回路13は、後記する送受信装置12
からのリクエスト信号を受信して、その信号をマイコン
14に入力するための回路である。マイコン14は、受
信回路13からのリクエスト信号が入力されたときに、
予め設定された所定のIDコードを含む送信信号を出力
するための回路である。送信回路15は、その送信信号
を所定周波数の電波に変調して外部に送信するための回
路である。なお、受信回路13及び送信回路15にはア
ンテナ16,17がそれぞれ接続されている。
【0026】一方、車両に搭載される送受信装置12
は、第1のリクエスト信号出力手段としての第1送信回
路21、第2のリクエスト信号出力手段としての第2送
信回路22、受信手段としての受信回路23、及び制御
手段としてのマイクロコンピュータ(以下、単に「マイ
コン」という)24を備えている。
【0027】各送信回路21,22及び受信回路23に
は、それぞれアンテナ25〜27が接続されている。そ
して、第1送信回路21に接続されたアンテナ25は車
両外部に取付けられ、第2送信回路22に接続されたア
ンテナ26は車両室内に取付けられている。すなわち、
アンテナ25は室外アンテナであり、アンテナ26は室
内アンテナである。また、受信回路23に接続されたア
ンテナ27は、車両室内に取付けられている。なお、図
1に示す送受信装置12においては、1点鎖線で囲まれ
た部分を車両室内、それ以外を車両外部として表してい
る。
【0028】第1送信回路21は、マイコン24から出
力される第1のリクエスト信号を磁気信号に変換して、
アンテナ25を介して車両室外に出力するための回路で
ある。一方、第2送信回路22は、マイコン24から出
力される第2のリクエスト信号を磁気信号に変換して、
アンテナ26を介して車両室内に出力するための回路で
ある。したがって、第1のリクエスト信号の出力時には
第1送信回路21を駆動させて、図2に示すように、車
両周辺の所定領域A1に磁場を発生させる。また、第2
のリクエスト信号の出力時には第2送信回路22を駆動
させて、車両室内の所定領域A2に磁場を発生させる。
すなわち、これらの所定領域A1,A2において携帯機
11と送受信装置12との通信が可能となる。
【0029】受信回路23は、携帯機11から出力され
た送信信号をアンテナ27を介して受信して、その送信
信号をパルス信号に復調して受信信号を生成するととも
に、その受信信号をマイコン24へ出力するための回路
である。
【0030】マイコン24は、具体的には図示しないC
PU、ROM、RAMからなるCPUユニットであり、
第1または第2のリクエスト信号を間欠的に出力する。
また、マイコン24には予め設定された所定のIDコー
ドが記憶されており、前記受信信号が入力されたときに
は、自身のIDコードと受信信号に含まれるIDコード
とを比較する。そして、それらIDコードが一致したと
きに、マイコン24は、各種アクチュエータとしてのド
アロック駆動装置28またはエンジン始動制御装置29
に対して駆動信号を出力する。詳しくは、携帯機11か
らの送信信号が第1のリクエスト信号に応答したもので
あれば、マイコン24はドアロック駆動装置28を駆動
してドアをアンロックさせる。また、携帯機11からの
送信信号が第2のリクエスト信号に応答したものであれ
ば、マイコン24はエンジン始動制御装置29を駆動し
て、エンジンを始動待機状態にする。したがって、車両
用遠隔操作装置1は、携帯機11が車両外部に位置する
ときにスマートエントリ装置として機能し、携帯機11
が車両室内に位置するときにスマートイグニッション装
置として機能することとなる。
【0031】ところで、前述したように、第1のリクエ
スト信号を車両外部のみに出力させることは困難であ
る。このため、車両室内においては、図2に示すよう
に、第1のリクエスト信号の出力領域A1と第2のリク
エスト信号の出力領域A2とが重なり合う領域A3が発
生してしまう。このため、携帯機11がこの領域A3に
位置するときには、どちらのリクエスト信号に対しても
応答可能となる。また、この領域A3は、各リクエスト
信号の出力限界部分同士が重なり合う領域といえるた
め、携帯機11の受信感度が不安定になりやすい。した
がって、携帯機11が領域A3に位置するときには、ど
ちらのリクエスト信号に対しても応答性が悪くなるとい
える。その結果、携帯機11がこの領域A3に位置する
ときには、車両用遠隔操作装置1は、携帯機11が車両
室内に位置するにもかかわらず、車両外部に位置すると
判断してしまうおそれがある。すなわち、携帯機11の
位置を誤認識するおそれがある。
【0032】そこで、本実施形態の車両用遠隔操作装置
1においては、前記マイコン24によって携帯機11の
位置確認を行うようにしている。以下、この位置確認を
含む車両用遠隔操作装置1の動作について説明する。
【0033】まず、図3にポイントP1で示すように、
室内アンテナ26から第2のリクエスト信号が出力され
ているときに、同信号に応答した携帯機11からの送信
信号を送受信装置12が受信していれば、そのまま継続
して同信号が出力される。すなわち、この場合には、携
帯機11が車両室内に位置するものと判断されて、車両
用遠隔操作装置1はスマートイグニッション装置として
機能する。
【0034】その後、ポイントP2で示すように、送受
信装置12が携帯機11からの送信信号を受信できなく
なったときには、ポイントP3で示すように、第2のリ
クエスト信号の出力が停止され、第1のリクエスト信号
が出力される。すなわち、送受信装置12が第2のリク
エスト信号に応答した携帯機11からの送信信号を受信
できなくなると、携帯機11が車両室内には位置してい
ないものと判断されて第1のリクエスト信号が出力され
るようになる。
【0035】そして、ポイントP4で示すように、送受
信装置12が第1のリクエスト信号に応答した携帯機1
1からの送信信号を受信したとする。このときには、ポ
イントP5で示すように、一旦、第1のリクエスト信号
の出力が停止され、第2のリクエスト信号が出力され
る。これにより、送受信装置12が第2のリクエスト信
号に応答した携帯機11からの送信信号を受信するか否
かが確認される。すなわち、一旦第2のリクエスト信号
を出力させることによって携帯機11の位置確認が行わ
れる。
【0036】そして、送受信装置12が携帯機11から
の送信信号を受信できないと確認されたときには、ポイ
ントP6で示すように、再び第1のリクエスト信号の出
力状態に切り替えられる。ここで、送受信装置12が第
1のリクエスト信号に応答した携帯機11からの送信信
号を受信したとする。このときには、携帯機11が車両
外部に位置するものと判断され、継続して第1のリクエ
スト信号が出力され続ける。すなわち、ここで車両用遠
隔操作装置1はスマートエントリ装置として機能するこ
ととなる。
【0037】また、このポイントP6において、送受信
装置12が第1のリクエスト信号に応答した携帯機11
からの送信信号を受信しなかったとする。この場合に
は、第1及び第2のリクエスト信号を所定時間ずつ交互
に出力し続けて、携帯機11からの送信信号を待つよう
にしている。すなわち、この間、車両用遠隔操作装置1
は送信信号の待機状態となり、スマートエントリ装置と
してもスマートイグニッション装置としても機能しな
い。したがって、この場合には、携帯機11からの送信
信号を受信できない状態であってもドアがロックされる
こともない。
【0038】そして、第2のリクエスト信号に応答した
送信信号を送受信装置12が受信した場合には携帯機1
1が車両室内に位置するものと判断され、そのまま継続
して第2のリクエスト信号が出力される。すなわち、車
両用遠隔操作装置1はスマートイグニッション装置とし
て機能する。また、第1のリクエスト信号に応答した送
信信号を送受信装置12が受信した場合には、再び携帯
機11の位置確認動作が行われる。
【0039】その後、ポイントP7で示すように、第1
のリクエスト信号に応答した携帯機11からの送信信号
を受信しなくなると、携帯機11が車両から離れたもの
と判断される。そして、ドアロック制御回路28にドア
ロックのための信号を出力してドアをロックさせる。そ
の後においては、第1のリクエスト信号を出力し続け
て、携帯機11が車両に近づくことを監視する。すなわ
ち、この状態において、車両用遠隔操作装置1はスマー
トエントリ装置として機能し続ける。
【0040】一方、ポイントP5において、送受信装置
12が携帯機11からの送信信号を受信した際には、携
帯機11が車両室内に位置すると判断されて第2のリク
エスト信号が出力され続ける。なお、この後、第1のリ
クエスト信号の出力状態となって送受信装置12が携帯
機11からの送信信号を受信しても、携帯機11が車両
室内に位置するとは判断されず、前記携帯機11の位置
確認が行われる。すなわち、第2のリクエスト信号の出
力時に送受信装置12が送信信号を受信し、その後、第
1のリクエスト信号の出力状態に切り替わった場合に
は、携帯機11が車両室内に位置する可能性がある場合
とみなされる。そして、この場合には、携帯機11の位
置確認が行われる。
【0041】このように動作して携帯機11の位置確認
を行うことにより、車両用遠隔操作装置1が携帯機11
の位置を誤認識する確率が低減されることとなる。ま
た、通常、エンジン始動中やアクセサリがON状態の時
などは、車両用遠隔操作装置1は非駆動状態にある。す
なわち、エンジン停止後、アクセサリがOFF状態とな
ったときに車両用遠隔操作装置1は駆動を開始するとい
える。このため、車両用遠隔操作装置1の駆動直後にお
いては、携帯機11は必ず車両室内に位置している。そ
こで、本実施形態においては、車両用遠隔操作装置1の
駆動直後には、第1のリクエスト信号を出力せずに、ま
ず第2のリクエスト信号を出力させるようにしている。
この結果、駆動直後において同装置1はスマートイグニ
ッション装置として機能することとなる。したがって、
運転者がエンジンを停止した後、再びすぐにエンジンを
始動させようとする場合においてもその応答性が維持さ
れる。
【0042】また、該装置1の駆動直後、第1送信回路
21の駆動状態に切り替えられて、送受信装置12が第
1のリクエスト信号に応答した送信信号を受信した際に
は、前述した携帯機11の位置確認が行われるようにな
っている。このため、車両用遠隔操作装置1が携帯機1
1の位置を誤認識する確率はより低減されることとな
る。
【0043】したがって、本実施形態によれば以下のよ
うな効果を得ることができる。 (1)送受信装置12が、第2のリクエスト信号に応答
した携帯機11からの送信信号を受信した場合には、携
帯機11が車両室内に位置する可能性がある場合とみな
している。そしてその後、第1のリクエスト信号に応答
した同送信信号を受信しても、これによって携帯機11
が車両室外に位置すると判断されることはない。すなわ
ち、一旦第2のリクエスト信号を出力することにより、
本当に車両室内に携帯機11が位置しないかどうかを確
認するようにしている。このため、携帯機11が車両室
内に位置するにもかかわらず車両室外に位置すると判断
してしまうといった携帯機11の存在位置を誤認識する
確率を低減することができる。
【0044】(2)車両用遠隔操作装置1の起動直後に
は、第2送信回路22から先に駆動させるようにしてい
る。すなわち、第2のリクエスト信号を先に出力させる
ようにしている。通常、該装置1はエンジンの停止後ア
クセサリがOFFにされることなどによって起動される
ようになっている。このため、同装置1の起動直後にお
いて携帯機11は必ず車両室内に位置している。したが
って、第2送信回路22から先に駆動させることによ
り、運転者がエンジンを停止した後、再びすぐにエンジ
ンを始動させようとする場合においてもその応答性を維
持することができる。
【0045】(3)送受信装置12が第1のリクエスト
信号に応答した携帯機11からの送信信号を受信しなか
った場合には、第1及び第2のリクエスト信号を所定時
間ずつ交互に出力し続けて、携帯機11からの送信信号
を待つようにしている。すなわち、この間、車両用遠隔
操作装置1は送信信号の待機状態となり、スマートエン
トリ装置としてもスマートイグニッション装置としても
機能しない。したがって、この場合には、携帯機11か
らの送信信号を受信できない状態であってもドアがロッ
クされることもない。その結果、携帯機11のインロッ
クを確実に防止することができる。 [第2の実施形態]次に、本発明を具体化した第2実施
形態を図4に基づいて説明する。ここでは実施形態1と
相違する点を主に述べ、共通する点については同一部材
番号を付すのみとしてその説明を省略する。
【0046】本実施形態において、前述した第1実施形
態と相違する点は、送受信装置12が自己診断機能を備
える点である。すなわち、図4に示すように、送受信装
置12には、正弦波信号出力手段としての正弦波信号出
力回路31とスイッチ32が設けられている。
【0047】正弦波信号出力回路31は、具体的には、
ノイズ発生回路や発振回路であり、所定の周波数帯域を
含む正弦波信号を出力する。この正弦波信号出力回路3
1は、その入力側が前記マイコン24に接続され、出力
側がスイッチ32に接続されている。
【0048】スイッチ32は、3つの接点CP1〜CP
3を有し、接点CP1と接点CP2との接続、または接
点CP1と接点CP3との接続を選択して切り換えるこ
とが可能となっている。そして、接点CP1には前記受
信回路23が接続され、接点CP2には前記アンテナ2
7が接続されるとともに、接点CP3には正弦波信号出
力回路31の出力側が接続されている。なお、このスイ
ッチ32は、同図6に実線にて示すように、通常、接点
CP1と接点CP2とが接続された状態にある。そし
て、マイコン24からの切換信号を受けてスイッチ32
の接点が切り換わり、同図に2点鎖線にて示すように、
接点CP1と接点CP3とが接続された状態となる。
【0049】そして、前記第1実施形態で述べたよう
に、車両用遠隔操作装置1が送信信号の待機状態となっ
たときには、マイコン24からスイッチ32に対して切
換信号が出力される。これにより、スイッチ32の接点
が接点CP1と接点CP3との接続状態に切り替えられ
る。このため、受信回路23には、正弦波信号出力回路
31から出力された正弦波信号が入力されることとな
る。
【0050】受信回路23においては、その正弦波信号
に基づく受信信号を生成してマイコン24に出力する。
マイコン24には予め設定された判定信号が記憶されて
おり、その受信信号と判定信号とを比較する。そして、
受信信号が判定信号と一致すれば、マイコン24は受信
回路23が正常に動作しているものと判断する。また、
受信信号が判定信号と一致しなければ、受信回路23が
正常に動作させていないと判断して、警告ランプを点灯
させるなどして、その旨を運転者に知らせるようにして
いる。
【0051】したがって、本実施形態によれば、前記第
1の実施形態における上記(1)〜(3)に記載の効果
に加えて、以下のような効果を得ることができる。 (4)送受信装置12に正弦波信号出力回路31及びス
イッチ32を設けることにより、送受信装置12に自己
診断機能をもたせることができる。このため、送受信装
置12が、どちらのリクエスト信号を出力しても携帯機
11からの送信信号を受信できない場合には、自己診断
をさせることができる。したがって、この機能がない場
合に比べて、携帯機の存在位置を誤認識する確率をより
一層低減することができる。
【0052】なお、本発明の実施形態は以下のように変
更してもよい。 ・ 送受信装置12が、どちらのリクエスト信号を出力
しても携帯機11からの送信信号を受信できない場合に
は、各リクエスト信号の出力領域A1,A2を段階的に
広げてもよい。但し、第2のリクエスト信号において
は、車両室外に出力されない範囲内で出力領域A2を広
げることが必要である。
【0053】このようにすれば、広い範囲で携帯機11
の存在位置を確認させることができるため、携帯機11
の存在位置を誤認識する確率をより一層低減することが
できる。
【0054】・ 前記実施形態では、室外アンテナ25
及び室内アンテナ26をそれぞれ1つずつ設けたが、こ
れを複数個ずつ設けるようにしてもよい。例えば、室外
アンテナ25を車両の互いに離間する複数箇所に設け
て、第1のリクエスト信号を車両の周辺全体に隈無く出
力させるようにする。このようにすれば、運転者が車両
に対してどの方向から近づいても、ドアをアンロックさ
せることができ、スマートエントリ装置としての機能を
向上させることができるようになる。また、例えば、室
内アンテナ26を車両室内の互いに離間する複数箇所に
設けて、第2のリクエスト信号を車両室内に隈無く出力
させるようにする。このようにすれば、携帯機11が車
両室内のどの箇所に位置していても、携帯機11から第
2のリクエスト信号に応答した送信信号を出力させるこ
とができる。但し、この場合には、第2のリクエスト信
号が車両外部に出力しない程度であることが必要であ
る。
【0055】・ 前記実施形態では、各リクエスト信号
を磁気信号として出力しているが、これらの一方または
両方を電波として出力してもよい。但し、この場合に
は、第2のリクエスト信号が車両外部に出力されない程
度の微弱な電波にすることが必要である。
【0056】・ 図1に2点鎖線で示すように、受信回
路23に接続されたアンテナ27を車両外部に設けても
よい。また、同アンテナ27を車両外部及び車両室内に
ともに設けてもよい。
【0057】次に、特許請求の範囲に記載された技術的
思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技
術的思想をその効果とともに以下に列挙する。 (1) 請求項5に記載の車両用遠隔操作装置におい
て、前記各リクエスト信号の交互出力時に、前記第1の
リクエスト信号に応答した前記送信信号を受信した際に
は、一旦、前記第2のリクエスト信号を出力して携帯機
の位置を確認することを特徴とする車両用遠隔操作装
置。
【0058】(2) 請求項1〜5、技術的思想1のい
ずれかに1項に記載の車両用遠隔操作装置おいて、車両
外部には、前記第1のリクエスト信号を車両周辺に出力
する少なくとも1つ以上を室外アンテナが設けられ、車
両室内には、前記第2のリクエスト信号を車両室内のみ
に出力する少なくとも1つ以上を室内アンテナが設けら
れてなることを特徴とする車両用遠隔操作装置。
【0059】この(2)に記載の発明によれば、各リク
エスト信号を、車両周辺または車両室内に対して確実に
分けて出力させることができる。 (3) 請求項1〜5、技術的思想1,2のいずれか1
項に記載の車両用遠隔操作装置において、前記送受信装
置は、前記受信手段に対して所定の正弦波信号を入力し
てする正弦波信号出力手段と、該受信手段に対する入力
を、前記送信信号から前記正弦波信号に切り替える切替
手段とをさらに備えることを特徴とする車両用遠隔操作
装置。
【0060】この(3)に記載の発明によれば、受信手
段に正弦波信号を入力させることにより、受信手段の機
能をチェックすることができる。すなわち、送受信装置
を自己診断することができる。
【0061】(4) 請求項1〜5、技術的思想1〜3
のいずれか1項に記載の車両用遠隔操作装置において、
少なくとも前記第2のリクエスト信号は、磁気信号であ
ることを特徴とする車両用遠隔操作装置。
【0062】この(4)に記載の発明によれば、第2の
リクエスト信号を確実に車両室内のみに出力させること
ができる。 (5) 請求項1〜5、技術的思想1〜4のいずれか1
項に記載の車両用遠隔操作装置において、前記送受信装
置が前記第1及び第2のリクエスト信号を応答した前記
送信信号を受信できないときには、各リクエスト信号の
出力領域を広げることを特徴とする車両用遠隔操作装
置。
【0063】この(5)に記載の発明によれば、各リク
エスト信号の出力領域を広げることにより、広い範囲で
携帯機11の存在位置を確認させることができる。 (6) 携帯機から送信される送信信号の応答を要求す
る第1のリクエスト信号を、車両周辺の所定領域に間欠
的に出力する第1のリクエスト信号出力手段と、携帯機
から送信される送信信号の応答を要求する第2のリクエ
スト信号を、車両室内に間欠的に出力する第2のリクエ
スト信号出力手段と、携帯機からの送信信号を受信する
受信手段と、前記第1及び第2のリクエスト信号出力手
段の駆動を択一的に切り替えるとともに、前記送信信号
に含まれるIDコードと予め設定されたIDコードとを
比較して、それらIDコード同士が一致したときに前記
送信信号に基づいて各種アクチュエータを駆動制御する
制御手段とを有してなる車両用遠隔操作装置の送受信装
置において、前記制御手段は、携帯機が車両室内に位置
する可能性がある場合には、前記第1のリクエスト信号
に応答して送信された前記送信信号を受信しても、一
旦、前記第2のリクエスト信号を出力して携帯機の位置
を確認することを特徴とする車両用遠隔操作装置の送受
信装置。
【0064】(7) 送信信号を送信する携帯機と、そ
の送信信号に基づいて各種アクチュエータを駆動制御す
る送受信装置とを備え、前記携帯機から送信される送信
信号の応答を要求する第1のリクエスト信号を車両周辺
の所定領域に間欠的に出力する第1のリクエスト信号出
力手段と、前記携帯機から送信される送信信号の応答を
要求する第2のリクエスト信号を車両室内に間欠的に出
力する第2のリクエスト信号出力手段と、前記携帯機か
らの送信信号を受信する受信手段と、前記第1及び第2
のリクエスト信号出力手段の駆動を択一的に切り替える
とともに、前記送信信号に含まれるIDコードと予め設
定されたIDコードとを比較して、それらIDコード同
士が一致したときに前記送信信号に基づいて各種アクチ
ュエータを駆動制御する制御手段とを有してなる車両用
遠隔操作装置の制御方法にであって、携帯機が車両室内
に位置する可能性がある場合には、前記第1のリクエス
ト信号に応答して送信された前記送信信号を受信して
も、一旦、前記第2のリクエスト信号を出力して携帯機
の位置を確認することを特徴とする車両用遠隔操作装置
の制御方法。
【0065】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、一旦第2のリクエスト信号を出力するこ
とにより、本当に車両室内に携帯機が位置しないかどう
かを確認するようにしている。このため、携帯機が車両
室内に位置するにもかかわらず車両室外に位置すると判
断してしまうといった携帯機の存在位置を誤認識する確
率を低減することができる。
【0066】請求項2に記載の発明によれば、一旦第2
のリクエスト信号を出力して、そのリクエスト信号に携
帯機が応答しないことを確認した上で再び第1のリクエ
スト信号を出力し、受信手段が再び第1のリクエスト信
号に応答した前記送信信号を受信したときに初めて携帯
機が車両室外に位置すると判断するようにしている。こ
のため、携帯機が車両室内に位置するにもかかわらず車
両室外に位置すると判断してしまうといった携帯機の存
在位置を誤認識する確率を低減することができる。
【0067】請求項3に記載の発明によれば、第2のリ
クエスト信号の出力時に送受信装置が送信信号を受信
し、その後、第1のリクエスト信号の出力状態に切り替
わった場合、または、当該遠隔操作装置が起動した直後
の場合を、携帯機が車両室内に位置する可能性がある場
合としている。このため、車両室内において、携帯機が
偶発的に第2のリクエスト信号に応答せずに第1のリク
エスト信号に応答してしまった際に、携帯機が車両外部
に位置すると判断される確率を低減することができる。
すなわち、携帯機の存在位置を誤認識する確率を低減す
ることができる。
【0068】請求項4に記載の発明によれば、第2のリ
クエスト信号出力手段から先に駆動させることにより、
運転者がエンジンを停止した後、再びすぐにエンジンを
始動させようとする場合においてもその応答性を維持す
ることができる。
【0069】請求項5に記載の発明によれば、携帯機が
車両室内に位置する可能性がある場合であって、送信信
号が、第1のリクエスト信号または第2のリクエスト信
号のどちらにも応答しないときには、各リクエスト信号
を所定時間づつ交互に出力するようにしている。このた
め、携帯機の存在位置が確認されるまで、各種アクチュ
エータが駆動されることはない。したがって、アクチュ
エータとしてドア制御装置を用いた場合、携帯機からの
送信信号を受信できない状態であってもドアがロックさ
れることはない。その結果、携帯機のインロックを防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用遠隔操作装置の第1実施形態の
構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態において、第1及び第2のリクエス
ト信号の出力領域を模式的に示す平面図。
【図3】同実施形態において、第1及び第2のリクエス
ト信号の切替タイミングを示すタイムチャート。
【図4】本発明の車両用遠隔操作装置の第2実施形態の
構成を示すブロック図。
【図5】従来の車両用遠隔操作装置において、第1及び
第2のリクエスト信号の切替タイミングを示すタイムチ
ャート。
【図6】従来の車両用遠隔操作装置の問題点を示すタイ
ムチャート。
【図7】従来の車両用遠隔操作装置において、第1及び
第2のリクエスト信号の出力領域を模式的に示す平面
図。
【符号の説明】
1…車両用遠隔操作装置、11…携帯機、12…送受信
装置、21…第1のリクエスト信号出力手段としての第
1送信回路、22…第2のリクエスト信号出力手段とし
ての第2送信回路、23…受信手段としての受信回路、
24…制御手段としてのマイクロコンピュータ、25…
室外アンテナ、26…室内アンテナ、28…アクチュエ
ータとしてのドアロック制御装置、29…アクチュエー
タとしてのエンジン始動制御装置、31…正弦波信号出
力手段としての正弦波信号出力回路、32…スイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩崎 幸雄 愛知県丹羽郡大口町豊田三丁目260番地 株式会社東海理化電機製作所内 (72)発明者 前田 亨 愛知県丹羽郡大口町豊田三丁目260番地 株式会社東海理化電機製作所内 (72)発明者 山本 圭司 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 Fターム(参考) 2E250 AA21 BB00 BB12 CC00 FF36 HH01 LL00 LL01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信信号を送信する携帯機と、その送信
    信号に基づいて各種アクチュエータを駆動制御する送受
    信装置とを備え、 前記携帯機から送信される送信信号の応答を要求する第
    1のリクエスト信号を車両周辺の所定領域に間欠的に出
    力する第1のリクエスト信号出力手段と、 前記携帯機から送信される送信信号の応答を要求する第
    2のリクエスト信号を車両室内に間欠的に出力する第2
    のリクエスト信号出力手段と、 前記携帯機からの送信信号を受信する受信手段と、 前記第1及び第2のリクエスト信号出力手段の駆動を択
    一的に切り替えるとともに、前記送信信号に含まれるI
    Dコードと予め設定されたIDコードとを比較して、そ
    れらIDコード同士が一致したときに前記送信信号に基
    づいて各種アクチュエータを駆動制御する制御手段とを
    有してなる車両用遠隔操作装置において、 前記制御手段は、携帯機が車両室内に位置する可能性が
    ある場合には、前記第1のリクエスト信号に応答して送
    信された前記送信信号を受信しても、一旦、前記第2の
    リクエスト信号を出力して携帯機の位置を確認すること
    を特徴とする車両用遠隔操作装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用遠隔操作装置に
    おいて、 前記制御手段は、前記第1のリクエスト信号に応答して
    送信された前記送信信号を受信した際に、前記携帯機が
    車両室内に位置する可能性がある場合には、一旦、前記
    第2のリクエスト信号を出力して、前記受信手段が第2
    のリクエスト信号に応答した前記送信信号を受信しない
    ことを確認した後に、再び前記第1のリクエスト信号を
    出力し、前記受信手段が再び第1のリクエスト信号に応
    答した前記送信信号を受信したときに前記携帯機が車両
    室外に位置すると判断することを特徴とする車両用遠隔
    操作装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の車両用
    遠隔操作装置において、 前記携帯機が車両室内に位置する可能性がある場合と
    は、前記第2のリクエスト信号の出力時に前記送受信装
    置が送信信号を受信し、その後、前記第1のリクエスト
    信号の出力状態に切り替わった場合、または、当該遠隔
    操作装置が起動した直後の場合であることを特徴とする
    車両用遠隔操作装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車
    両用遠隔操作装置において、 当該車両用遠隔操作装置の起動時には、前記第2のリク
    エスト信号出力手段から先に駆動させることを特徴とす
    る車両用遠隔操作装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の車
    両用遠隔操作装置において、 前記携帯機が車両室内に位置する可能性がある場合であ
    って、前記送信信号が、前記第1のリクエスト信号また
    は第2のリクエスト信号のどちらにも応答しないときに
    は、各リクエスト信号を所定時間づつ交互に出力するこ
    とを特徴とする車両用遠隔操作装置。
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