JP2006283436A - 通信制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車両側制御部32が室内送信回路120に室内駆動信号を出力する際、車両側制御部32は、車外送信回路110に対して異種信号を出力する。その結果、室内アンテナ121からは携帯機41によって受信可能な無線信号(室内リクエスト信号)が送信され、車外アンテナ111からは携帯機41によって受信不能な無線信号(異種無線信号)が送信される。このため、車外アンテナ111から異種信号に基づく前記異種無線信号が積極的に送信され、車外アンテナ111から誘導電波が送信されてしまうことが抑制される。こうした異種信号に基づく異種無線信号は携帯機41によって受信不能であるため、携帯機41が車外送信回路110に基づく異種無線信号に対して応答してしまうこともない。
【選択図】 図3
Description
携帯機150は、受信機能及び送信機能を有し、通信制御装置101から送信されてくるリクエスト信号を受信すると、そのリクエスト信号に応答して、携帯機150毎に個別に設定されたIDコードを含む信号を送信する。そして、通信制御装置101は、IDコード信号を受信すると、該IDコード信号のIDコードと自身に予め設定されたIDコードとの比較を行い、該IDコード同士が一致したことを条件として、例えばドア錠を自動的に解錠したり、エンジンを始動許可状態にしたりする制御を行うようになっている。
車両側制御部140の電源入力端子にはDC−DCコンバータ(図示略)が電気的に接続され、車両側制御部140はこのDC−DCコンバータから電力供給されている。DC−DCコンバータは、バッテリ電源+Bのバッテリ電圧を降圧して車両側制御部140の駆動電圧に変換する構成となっている。
具体的には、車外送信回路110は、車外アンテナ用ドライバ回路112、1組の電界効果トランジスタ(第1FET113及び第2FET114)、抵抗R、コンデンサC及び車外アンテナ111を備えている。
請求項1に記載の発明によると、送信制御手段が送信手段に駆動信号を選択的に出力する際、当該送信制御手段は、選択された送信手段に対して出力する駆動信号とは異なる異種信号を選択されていない送信手段に対して出力する。その結果、選択された送信手段と対応するアンテナからは携帯機によって受信可能な無線信号が送信され、選択されていない送信手段と対応するアンテナからは該携帯機によって受信不能な無線信号が送信される。前述したように、選択された送信手段のみを駆動して対応するアンテナから無線信号を送信させる場合には、選択されていない送信手段に微弱な誘導電流が流れ、対応するアンテナから該無線信号と同等の誘導電波が送信されてしまう。これに対し、本発明においては、選択されていない送信手段のアンテナから異種信号に基づく無線信号が積極的に送信されるため、該アンテナから誘導電波が送信されてしまうことが抑制される。こうした異種信号に基づく無線信号は携帯機によって受信不能であるため、携帯機が選択されていない送信手段に基づく無線信号に対して応答してしまうこともない。また、従来の通信制御装置のハードウェア構成をそのまま用いることができる。従って、ハードウェアを何ら変更することなく、携帯機との相互通信における信頼性を向上させることができる。
携帯機41は、受信機能及び送信機能を有し、通信制御装置21から送信されてくるリクエスト信号を受信する。携帯機41は、そのリクエスト信号に含まれる特定コードと携帯機41毎に個別に設定された特定コードとの照合を行い、該照合が一致した際に同じく携帯機41毎に個別に設定されたIDコードを含むIDコード信号を所定周波数の電波に変調して送信する。すなわち、携帯機41は、自身に対応する特定コードを含むリクエスト信号のみを受信可能となっていることに相当する。
図2に示すように、車両側制御部32は、具体的には図示しないCPU、ROM、RAMからなるCPUユニットによって構成されている。また、車両側制御部32は、不揮発性のメモリ32aを備えており、メモリ32aには、前記携帯機41に設定された前記特定コード及び前記IDコードと、施錠コード及び解錠コードとが記録されている。この車両側制御部32は、所定の条件に基づき、車外送信回路110に対して特定コードを含む車外駆動信号を出力し、室内送信回路120に対して該特定コードを含む室内駆動信号を出力する。車外送信回路110は特定コードを含む車外駆動信号が入力されると、車外送信回路110に備えられた車外アンテナ111を介して携帯機41によって受信可能な周波数の車外リクエスト信号を運転席ドア3a周辺の車外領域A1(図1参照)に送信する。また、室内送信回路120は特定コードを含む室内信号が入力されると、室内送信回路120に備えられた室内アンテナ121を介して携帯機41によって受信可能な周波数の室内リクエスト信号を車両室内の室内領域A2(図1参照)に送信する。
次に、上記の通信制御装置21と携帯機41との相互通信に基づく動作について説明する。
図3に示すように、車両側制御部32は、室内アンテナ用ドライバ回路122に室内駆動信号を出力する。室内アンテナ用ドライバ回路122に室内駆動信号が入力されると、室内アンテナ用ドライバ回路122は、第3FET123及び第4FET124を作動制御する。すなわち、室内アンテナ用ドライバ回路122は、室内駆動信号に基づくタイミングで第3FET123及び第4FET124に対して交互に作動信号を出力する。この結果、第3FET123及び第4FET124が交互にオン作動して、室内送信回路120は、携帯機41によって受信可能な周波数及び特定コードを含む室内リクエスト信号を、室内アンテナ121を介して送信することとなる。
図3に示すように、車両側制御部32は、車外アンテナ用ドライバ回路112に車外駆動信号を出力する。車外アンテナ用ドライバ回路112に車外駆動信号が入力されると、車外アンテナ用ドライバ回路112は、第1FET113及び第2FET114を作動制御する。すなわち、車外アンテナ用ドライバ回路112は、車外駆動信号に基づくタイミングで第1FET113及び第2FET114に対して交互に作動信号を出力する。この結果、第1FET113及び第2FET114が交互にオン作動して、車外送信回路110は、携帯機41によって受信可能な周波数及び特定コードを含む車外リクエスト信号を、車外アンテナ111を介して送信することとなる。
従って、上記実施形態の通信制御装置21によれば、以下のような効果を得ることができる。
尚、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・車外送信回路110及び室内送信回路120は、上記実施形態に示した構成に限定されるものではない。即ち、それぞれ共通の高電位側端子と低電位側端子との間に直列に複数の電界効果トランジスタを備えたHブリッジ回路となる構成となっていてもよい。例えば、図4に示すように、車外送信回路110aの回路構成は、第1FET113aと第2FET114aとが直列に接続され、第3FET115aと第4FET116aとが直列に接続されている。そして、第1FET113aと第2FET114aとの直列回路と、第3FET115aと第4FET116aとの直列回路とが並列に接続されている。さらに第1FET113aと第2FET114aとの間、第3FET115aと第4FET116aとの間に車外アンテナ111aが接続されている。なお、室内送信回路120aの回路構成については、前述した車外送信回路110aと同様のため説明を割愛する。そして、車外送信回路110及び室内送信回路120はそれぞれ共通のバッテリ電源+B及びGNDと接続される。さて、室内送信回路120aから室内リクエスト信号を送信する場合、車両側制御部32から室内駆動信号を室内アンテナ用ドライバ回路122aに対して出力する。室内アンテナ用ドライバ回路122aは、この室内駆動信号に基づくタイミングで第1FET123a及び第4FET126aのオン作動と、第2FET124a及び第3FET125aのオン作動とを交互に繰り返して、特定コードを含む室内リクエスト信号を室内アンテナ121aから送信する。ところが、このようにHブリッジ回路を用いた構成であっても、選択されていないアンテナ(車外アンテナ111a)から室内リクエスト信号が送信されてしまう場合がある。これに対し、本発明において、車両側制御部32は、車外送信回路110aの車外アンテナ用ドライバ回路112aに対して異種信号を出力する。車外アンテナ用ドライバ回路112aは、この異種信号に基づくタイミングで第1FET113a及び第4FET116aのオン作動と、第2FET114a及び第3FET115aのオン作動とを交互に繰り返して、特定コードを含まない無線信号(異種無線信号)を車外アンテナ111aから送信する。こうすることで、室内アンテナ121aから室内リクエスト信号が送信されているとき、車外アンテナ111aから異種無線信号が送信され、携帯機41が車外送信回路110aに基づく異種無線信号に対して応答してしまうことが抑制される。このため、Hブリッジ回路の構成を用いた場合にもハードウェアを何ら変更することなく、携帯機41との相互通信における信頼性を向上させることができる。なお、室内アンテナ121aから異種無線信号を送信するようにしてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について追記する。
(イ)請求項1〜請求項4のうちいずれか1項の通信制御装置において、前記アンテナは、車両の室内に設定された所定の室内領域に対して前記携帯機と送受信可能な室内アンテナと、車両の車外に設けられた所定の車外領域に対して前記携帯機と送受信可能な車外アンテナとを備えたことを特徴とする通信制御装置。
Claims (4)
- それぞれ個別のアンテナに接続され、入力された駆動信号に基づき、無線通信機能を有する携帯機によって受信可能な無線信号を前記アンテナから送信させる複数の送信手段と、それら送信手段に対する前記駆動信号の出力を制御して前記無線信号の送信制御を行う送信制御手段とを備えるとともに、
各送信手段は、それぞれ共通の高電位側端子と低電位側端子との間に直列に接続され、前記駆動信号に基づいて所定のタイミングで作動・非作動を繰り返すことにより対応する前記アンテナから前記無線信号を個別に送信させる複数の電界効果トランジスタを備えた通信制御装置であって、
前記送信制御手段は、前記駆動信号を前記送信手段に選択的に出力する際には、前記携帯機によって受信不能な無線信号を対応するアンテナから送信させる異種信号を、選択されていない前記送信手段に出力することを特徴とする通信制御装置。 - 請求項1に記載の通信制御装置において、
前記送信制御手段は、前記駆動信号を特定の前記送信手段に出力する際にのみ、選択されていない前記送信手段に前記異種信号を出力することを特徴とする通信制御装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の通信制御装置において、
前記送信制御手段は、前記携帯機によって受信可能に設定された特定コードを含む無線信号を対応するアンテナから送信させるための信号を前記駆動信号として出力し、前記特定コードを含まない無線信号を対応するアンテナから送信させるための信号を前記異種信号として出力することを特徴とする通信制御装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の通信制御装置において、
前記送信制御手段は、前記携帯機によって受信可能な周波数に設定された無線信号を対応するアンテナから送信させるための信号を前記駆動信号として出力し、前記携帯機によって受信不能な周波数に設定された無線信号を対応するアンテナから送信させるための信号を前記異種信号として出力することを特徴とする通信制御装置。
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WO2020067405A1 (ja) * | 2018-09-27 | 2020-04-02 | 株式会社村田製作所 | 積層型フィルタおよびそれを用いた通信装置 |
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JP2004131974A (ja) * | 2002-10-08 | 2004-04-30 | Honda Motor Co Ltd | 車両用遠隔施錠・解錠装置 |
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