JP2004092342A - 施解錠制御装置及び制御装置 - Google Patents

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青木 久
Shunichi Manabe
真鍋 俊一
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Abstract

【課題】携帯機の電池寿命を長くすることができる施解錠制御装置及び制御装置を提供する。
【解決手段】施解錠制御装置11は携帯機14及び通信制御装置13を備えている。通信制御装置13は、携帯機14からのID信号に含まれるIDコードと、通信制御装置13のIDコードとが一致したことを条件としてドア錠を施錠または解錠させる。携帯機14は圧電素子21及び送信制御部23を備えている。圧電素子21は、携帯機14の振動によって駆動信号を出力する。送信制御部23は、駆動信号が入力されたことを条件としてID信号を送信する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、メカキーを用いることなく各種制御を行う施解錠制御装置及び制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、車両や建物等のドア錠は、ドアに設けられた鍵穴にメカキーを挿入して回動することにより、施錠または解錠されるようになっている。ところで近年、セキュリティ性の向上や操作性の向上を目的として、IDコードを用いた電子制御によりドア錠を施解錠させるスマートエントリ装置が提案されている(特許文献1参照)。
【0003】
通常、スマートエントリ装置は、例えば車両のユーザ(運転者)によって所持される携帯機と、ドア錠の近辺に設けられた通信制御装置とから構成されている。通信制御装置からはリクエスト信号が送信されるようになっている。
【0004】
各リクエスト信号を携帯機が受信した場合、携帯機はそのリクエスト信号に応答してID信号を送信する。そして、通信制御装置は、携帯機からのID信号を受信すると、ID信号に含まれている所定のIDコードと通信制御装置に予め設定されたIDコードとが一致したことを条件としてドア錠を解錠させる。また、通信制御装置は、携帯機からのID信号を受信できなくなると、携帯機が車両から離れたものと判断してドア錠を施錠させる。
【0005】
ところで、リクエスト信号を通信制御装置から送信させる代わりに、ID信号を携帯機から送信させるようにしたスマートエントリ装置が提案されている。このように構成した場合、リクエスト信号の通信がなくなるため、リクエスト信号を送信する送信手段と、リクエスト信号を受信する受信手段とが不要になる。ゆえに、スマートエントリ装置を簡易的に構成することができる。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−213124号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、ユーザがドア錠を施解錠させるか否かを携帯機によって確認することは困難である。そのため、スマートエントリ装置を確実に機能させるためには、ドア錠を施解錠させるか否かに拘わらず、携帯機からID信号を常時送信させるようにしなければならない。その結果、携帯機の電池寿命が短くなってしまう。
【0008】
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、携帯機の電池寿命を長くすることができる施解錠制御装置及び制御装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ドア錠を施錠または解錠させるときに、電池から供給される電力によって所定のIDコードが含まれているID信号を送信する携帯機を備え、前記ID信号を受信したときに、前記IDコードと予め設定されたIDコードとを比較し、これらIDコード同士が一致したことを条件として前記ドア錠を施錠または解錠させる通信制御装置を備えた施解錠制御装置において、前記携帯機は、同携帯機の振動によって駆動信号を出力する出力手段と、前記駆動信号が入力されたことを条件として前記ID信号を送信させる送信制御部とを備えることを要旨とする。
【0010】
本発明においては、出力手段が携帯機の振動によって駆動信号を出力したときに、送信制御部がID信号を送信するようになっている。そのため、例えばユーザがドア錠を施解錠させようとして携帯機を所持した場合等に、出力手段が携帯機の振動によって駆動信号を出力することにより、ドア錠を施解錠させるか否かが確認される。よって、ドア錠を施解錠させる場合のみに携帯機からID信号が送信され、施解錠させない場合にはID信号は送信されない。したがって、携帯機の電力消費量が低減されるため、携帯機の電池寿命を長くすることができる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記携帯機に、前記送信制御部に前記駆動信号が入力されたことを条件として、前記送信制御部の駆動状態を所定時間保持する保持回路部を設けたことを要旨とする。
【0012】
本発明においては、出力手段が携帯機の振動によって駆動信号を出力すれば、保持回路部によって送信制御部の駆動状態が所定時間保持される。よって、通信制御装置がID信号を受信するまでの間に、携帯機に振動を与え続けてID信号を送信させる必要はない。したがって、携帯機の操作性を向上させることができる。また、所定時間経過後に送信制御部の駆動が停止されるため、ドア錠が施錠または解錠されたにも拘わらず、ID信号が送信され続けるのを防止することができる。よって、携帯機の電池消耗を低減させることができる。
【0013】
請求項3に記載の発明は、電池から供給される電力によって所定の送信信号を送信する携帯機を備え、前記送信信号を受信したときに、所定の条件で装備品を制御する通信制御装置を備えた制御装置において、前記携帯機は、同携帯機の振動によって駆動信号を出力する出力手段と、前記駆動信号が入力されたことを条件として前記送信信号を送信させる送信制御部とを備え、前記送信制御部は、前記携帯機の振動を検出している間、前記送信信号を送信することを要旨とする。
【0014】
本発明においては、出力手段が携帯機の振動によって駆動信号を出力したときに、送信制御部が送信信号を送信するようになっている。そのため、例えばユーザが装備品を作動させようとして携帯機を所持した場合等に、出力手段が携帯機の振動によって駆動信号を出力することにより、装備品を制御させるか否かが確認される。よって、装備品を制御させる場合のみに携帯機から送信信号が送信され、制御させない場合には送信信号は送信されない。したがって、携帯機の電力消費量が低減されるため、携帯機の電池寿命を長くすることができる。
【0015】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記携帯機に、前記送信制御部に前記駆動信号が入力されたことを条件として、前記送信制御部の駆動状態を所定時間保持する保持回路部を設けたことを要旨とする。
【0016】
本発明においては、出力手段が携帯機の振動によって駆動信号を出力すれば、保持回路部によって送信制御部の駆動状態が所定時間保持される。よって、通信制御装置が送信信号を受信するまでの間に、携帯機に振動を与え続けて送信信号を送信させる必要はない。したがって、携帯機の操作性を向上させることができる。また、所定時間経過後に送信制御部の駆動が停止されるため、装備品の制御が完了したのにも拘わらず、送信信号が送信され続けるのを防止することができる。よって、携帯機の電池消耗を低減させることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した施解錠制御装置の一実施形態を図1〜図3に従って説明する。
【0018】
図1に示すように、施解錠制御装置11は、車両12側に搭載された通信制御装置13と、ユーザ(運転者)が携帯するイグニッションキーに付属品として設けられる携帯機14とを備えている。
【0019】
通信制御装置13は、車両側受信回路15及び車両側マイクロコンピュータ(車両側マイコン)16を備えている。車両側受信回路15は車両側マイコン16に接続されている。また、車両側受信回路15には受信アンテナ17が接続されている。車両側受信回路15は、携帯機14から送信されたID信号を受信アンテナ17を介して受信して、そのID信号をパルス信号に復調して受信信号を生成するようになっている。それとともに、車両側受信回路15は、その受信信号を車両側マイコン16へ出力するようになっている。
【0020】
車両側マイコン16には、閉状態検出手段としてのドアカーテシスイッチ18、携帯機検出手段としてのキースイッチ19及びドア錠駆動装置20が電気的に接続されている。ドアカーテシスイッチ18は、装備品としてのドア錠を有するドアに設けられており、ドアが閉状態にあることを検出して、車両側マイコン16に閉状態検出信号を出力するようになっている。キースイッチ19は、車両12のエンジン始動用のキーシリンダ内に設けられており、キーシリンダ内に前記イグニッションキーが挿入されていることを検出して、車両側マイコン16にキー検出信号を出力するようになっている。ドア錠駆動装置20は、車両12のドアの近辺に設けられており、入力された電気信号に基づいて車両12のドア錠を電気的に施解錠するアクチュエータである。
【0021】
車両側マイコン16は、図示しないCPU、RAM、ROMからなるCPUユニットである。車両側マイコン16は、車両側受信回路15からIDコードを含む受信信号が入力されたときに、予め設定されたIDコードと受信信号に含まれるIDコードとを比較する。そして、車両側マイコン16は、それらIDコード同士が一致したときに、ドアカーテシスイッチ18から閉状態検出信号が入力されたことと、キースイッチ19からキー検出信号が入力されないこととを条件として、ドア錠駆動装置20を駆動させてドア錠を解錠させる。また、車両側マイコン16は、車両側受信回路15から受信信号を受信できなくなったことを条件として、ドア錠駆動装置20を駆動させてドア錠を施錠させるようになっている。つまり、施解錠制御装置11は、いわゆるスマートエントリ装置として機能するようになっている。
【0022】
図1に示すように、携帯機14は、出力手段としての圧電素子21、増幅回路22、送信制御部23、保持回路部24及び電池25を備えている。圧電素子21は、携帯機14の振動によって発生する起電力をHレベルの駆動信号として出力するようになっている。具体的には、圧電素子21は、ユーザが携帯機14を持ち歩く等した場合に駆動信号を出力するようになっている。駆動信号は、携帯機14に振動が加わっているときに限り、出力され続けるようになっている。増幅回路22は、その駆動信号を増幅して、出力端子Aから送信制御部23及び保持回路部24に出力するようになっている。
【0023】
送信制御部23は、携帯機側マイクロコンピュータ(携帯機側マイコン)26及び携帯機側送信回路27を備えている。携帯機側マイコン26は、増幅回路22からの駆動信号が入力端子Fを介して入力されたことを条件として、予め設定された所定のIDコードが含まれているID信号を携帯機側送信回路27に出力するとともに、Hレベルの駆動信号を出力端子Eを介してトランジスタTR2に出力するようになっている。携帯機側送信回路27は、ID信号を所定周波数の電波(本実施形態ではRF帯の電波)に変調し、送信アンテナ28を介して通信制御装置13に送信するようになっている。図3に示すように、ID信号は所定時間T1毎(本実施形態において0.5秒毎)に出力されるようになっている。
【0024】
図1に示すように、保持回路部24は、レギュレータ29及び2つのトランジスタTR1,TR2を備えている。レギュレータ29の入力端子Bは電池25の+端子に接続されている。レギュレータ29の出力端子CはトランジスタTR1,TR2のコレクタ端子に接続され、レギュレータ29の出力端子Dは携帯機側マイコン26及び携帯機側送信回路27に接続されている。レギュレータ29は、電池25の電圧が変動した場合でも、携帯機側マイコン26及び携帯機側送信回路27に対して供給される電源電圧を一定の電圧に調節するための回路である。また、レギュレータ29は、出力端子Cから出力される電圧がLレベルのときに、出力端子Dから携帯機側マイコン26及び携帯機側送信回路27に対して電力を供給するようになっている。
【0025】
トランジスタTR1のベース端子は増幅回路22の出力端子Aに接続され、トランジスタTR2のベース端子は携帯機側マイコン26の出力端子Eに接続されている。各トランジスタTR1,TR2のエミッタ端子は接地されている。
【0026】
このため、携帯機14に振動が加えられていることを条件として、増幅回路22からトランジスタTR1に対してHレベルの駆動信号が出力されると、トランジスタTR1が作動(オン)してレギュレータ29の出力端子Cから出力される電圧がLレベルとなる。その結果、レギュレータ29の出力端子Dから携帯機側マイコン26及び携帯機側送信回路27に対して電力が供給される。
【0027】
また、増幅回路22からの駆動信号が携帯機側マイコン26に入力されたことを条件として、携帯機側マイコン26からトランジスタTR2に対してHレベルの駆動信号が出力されると、トランジスタTR2が作動(オン)してレギュレータ29の出力端子Cから出力される電圧がLレベルとなる。その結果、レギュレータ29の出力端子Dから携帯機側マイコン26及び携帯機側送信回路27に対して電力が供給される。
【0028】
なお、図3に示すように、携帯機側マイコン26の出力端子EからトランジスタTR2に出力される駆動信号は、携帯機14に振動が加えられなくなってからも、すなわち携帯機側マイコン26の入力端子Fに対して駆動信号が入力されなくなってからも所定時間T2出力され続けるようになっている。そのため、トランジスタTR1が作動していない場合でも、レギュレータ29から携帯機側マイコン26及び携帯機側送信回路27に対して電力が供給される。ゆえに、携帯機側マイコン26及び携帯機側送信回路27の駆動状態は、携帯機14に振動が加えられなくなってからも所定時間T2保持される。本実施形態において、所定時間T2は5秒に設定されている。
【0029】
次に、これら携帯機側マイコン26及び車両側マイコン16によって行われる施解錠制御装置11の一連の動作を、図2,図3に従って説明する。
まず、乗車時においてユーザが携帯機14を所持すると、圧電素子21から出力される駆動信号に基づいて携帯機14に振動が加えられたか否かが判断される(S1)。携帯機14に振動が加えられている場合、携帯機14からのID信号が図3に示す所定時間T1毎に通信制御装置13へ送信される(S2)。ID信号は、携帯機14に対して振動が加えられなくなってからも、図3に示す所定時間T2送信される。なお、携帯機14に全く振動が加えられない場合には、携帯機14からID信号が送信されることはない。
【0030】
通信制御装置13がID信号を受信すると(S3)、ID信号及び車両側マイコン16のIDコード同士が一致するか否かが判断される(S4)。IDコード同士が一致した場合、ドアが閉状態にあること(S5)と、キーシリンダ内にイグニッションキーが挿入されていないこと(S6)とを条件として、ドア錠が施錠されていれば(S7)、ドア錠駆動装置20が駆動されてドア錠が解錠される(S8)。なお、ドア錠が解錠されている場合には、ドア錠駆動装置20が駆動されることはない。
【0031】
また、ID信号を受信できなかったり、ID信号及び車両側マイコン16のIDコード同士が一致しなかったりする場合や、ドアが開状態で、キーシリンダ内にイグニッションキーが挿入されていたりする場合、ドア錠が解錠されていれば(S9)、ドア錠が施錠される(S10)。なお、ドア錠が施錠されている場合には、ドア錠駆動装置20が駆動されることはない。
【0032】
本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)携帯機14の振動によって圧電素子21から出力される駆動信号に基づいて、携帯機側マイコン26及び携帯機側送信回路27がID信号を送信するようになっている。そのため、例えばユーザがドア錠を施解錠させようとして携帯機14を所持した場合等に、圧電素子21が携帯機14の振動によって駆動信号を出力することにより、ドア錠を施解錠させるか否かが確認される。よって、ドア錠を施解錠させる場合のみに携帯機14からID信号が送信され、施解錠させない場合にはID信号は送信されない。したがって、携帯機14の電力消費量が低減されるため、携帯機14の電池寿命を長くすることができる。
【0033】
(2)圧電素子21が駆動信号を出力すれば、携帯機側マイコン26からトランジスタTR2にHレベルの駆動信号が出力されて、レギュレータ29の出力端子Cから出力される電圧がLレベルになるため、レギュレータ29から携帯機側マイコン26及び携帯機側送信回路27に対して電力が供給される。トランジスタTR2への駆動信号は、圧電素子21が携帯機14の振動によって駆動信号を出力しなくなってからも所定時間T2出力され続けるため、携帯機側マイコン26及び携帯機側送信回路27の駆動状態も、圧電素子21が駆動信号を出力しなくなってから所定時間T2保持される。よって、車両側受信回路15がID信号を受信するまでの間に、携帯機14に振動を与え続けてID信号を送信させる必要はない。したがって、携帯機14の操作性を向上させることができる。
【0034】
また、圧電素子21が携帯機14の振動によって駆動信号を出力しなくなってから所定時間T3が経過した後に携帯機側マイコン26及び携帯機側送信回路27の駆動が停止されるため、ドア錠が施錠または解錠されたにも拘わらず、ID信号が送信され続けるのを防止することができる。よって、所定時間T3が経過した後でもID信号が送信され続けることにより、携帯機14の電池25が消耗するのを防止することができる。
【0035】
(3)車両側マイコン16は、ID信号及び車両側マイコン16のIDコード同士が一致したときに、ドアカーテシスイッチ18から閉状態検出信号が入力されたことと、キースイッチ19からキー検出信号が入力されないこととを条件として、ドア錠駆動装置20を駆動させてドア錠を解錠させる。そのため、ドアが開状態にあるときには、車両側マイコン16が意味なくドア錠駆動装置20を駆動させることはない。よって、車両12に搭載されたバッテリの消耗を低減させることができる。また、キーシリンダ内にイグニッションキーが挿入されているときには、車両側マイコン16がドア錠駆動装置20を駆動させることはない。
よって、車両12の走行時等においてドア錠が施錠または解錠されるのを防止できる。
【0036】
(4)通信制御装置13からリクエスト信号を送信する必要がないため、通信制御装置13にリクエスト信号を送信する送信手段とリクエスト信号を受信する受信手段とを設けなくてもよい。ゆえに、施解錠制御装置11を簡易的に構成することができる。しかも、リクエスト信号を送信する必要がないため、車両12に搭載されたバッテリの消耗をより一層低減させることができる。
【0037】
なお、本実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記実施形態において、携帯機14からレギュレータ29を省略してもよい。また、携帯機14から保持回路部24を省略してもよい。
【0038】
・前記実施形態では、ID信号及び車両側マイコン16のIDコード同士が一致したことに加え、ドアカーテシスイッチ18から閉状態検出信号が入力されたことと、キースイッチ19からキー検出信号が入力されないこととがドア錠を解錠させる条件となっていた。しかし、閉状態検出信号が入力されたこと及びキー検出信号が入力されたことのうち少なくとも一方を、ドア錠を解錠させる条件から除いてもよい。
【0039】
・前記実施形態では、ドアの閉状態をドアカーテシスイッチ18で検出していた。その代わりに、荷重センサを運転席内に設け、その荷重センサがOFF状態となっていることを条件としてドアが閉状態にあることを検出するようにしてもよい。
【0040】
・圧電素子21及び送信制御部23を備える携帯機14を、通信制御装置13からリクエスト信号を送信させるとともに、携帯機14からリクエスト信号に応じてID信号を送信させるようにした施解錠制御装置に適用してもよい。
【0041】
・携帯機14は、予めリクエスト信号を送信してからID信号を送信するようになっていてもよい。それとともに、通信制御装置13は、予めリクエスト信号を受信したことを条件として、ID信号の受信を許可するようになっていてもよい。このように構成すれば、ID信号及び車両側マイコン16のIDコード同士が一致したことだけでなく、リクエスト信号を受信したことも条件としてドア錠が解錠されるため、車両12の盗難防止性を向上させることができる。
【0042】
・前記実施形態の施解錠制御装置11は、車両12のドア錠の施解錠を制御するのに用いられている。しかし、施解錠制御装置11は、こうした車両12のドア錠に限らず、住宅等の建物用ドアのドア錠や窓錠等を制御するのに用いられていてもよい。
【0043】
次に、上記実施形態及び他の実施形態によって把握される技術的思想を以下に記載する。
(1)請求項1または2において、前記通信制御装置は、内部に前記携帯機が存在しているか否かを検出する携帯機検出手段を備えており、前記内部に前記携帯機が存在しているのを前記携帯機検出手段によって検出できないことを条件として、前記ドア錠を施錠または解錠させることを特徴とする施解錠制御装置。
【0044】
(2)請求項1,2、技術的思想(1)のいずれか一項において、前記通信制御装置は、前記ドア錠が設けられるドアが閉状態にあることを検出する閉状態検出手段を備えており、前記ドアの閉状態が前記閉状態検出手段によって検出されたことを条件として、前記ドア錠を施錠または解錠させることを特徴とする施解錠制御装置。
【0045】
(3)請求項1,2、技術的思想(1),(2)のいずれか一項において、前記携帯機に、前記送信制御部に供給される電源電圧を調整するレギュレータを設けたことを特徴とする施解錠制御装置。
【0046】
(4)請求項3または4において、前記装備品はドアに設けられるドア錠であり、前記ドア錠は、前記送信信号を送信している携帯機が前記ドアに接近したときに解錠されるとともに、前記送信信号を送信している携帯機が前記ドアから離間したときに施錠されることを特徴とする制御装置。
【0047】
(5)請求項3,4、技術的思想(4)において、前記送信信号は、所定のIDコードが含まれているID信号であることを特徴とする制御装置。よって、技術的思想(5)によれば、リクエスト信号を送信する必要がないため、リクエスト信号を送信する送信手段とリクエスト信号を受信する受信手段とを通信制御装置に設けなくてもよい。ゆえに、制御装置を簡易的に構成することができる。
【0048】
(6)ドア錠を施錠または解錠させるときに、電池から供給される電力によって所定のIDコードが含まれているID信号を送信する携帯機を備え、前記ID信号を受信したときに、前記IDコードと予め設定されたIDコードとを比較し、これらIDコード同士が一致したことを条件として前記ドア錠を施錠または解錠させる通信制御装置を備えた施解錠制御装置において、前記携帯機は、同携帯機の振動によって発生する起電力を駆動信号として出力する圧電素子と、前記駆動信号が入力されたことを条件として前記ID信号を送信させる送信制御部とを備えることを特徴とする施解錠制御装置。
【0049】
(7)ドア錠を施錠または解錠させるときに所定のIDコードが含まれているID信号を送信する施解錠制御装置の遠隔操作装置用携帯機において、振動によって駆動信号を出力する出力手段と、前記駆動信号が入力されたことを条件として前記ID信号を送信させる送信制御部とを備えることを特徴とする施解錠制御装置の遠隔操作装置用携帯機。
【0050】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、携帯機の電池寿命を長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における施解錠制御装置のブロック図。
【図2】施解錠制御装置の動作を示すフローチャート。
【図3】施解錠制御装置に用いられる各種信号を時系列的に示すタイムチャート。
【符号の説明】
11…施解錠制御装置、13…通信制御装置、14…携帯機、21…出力手段としての圧電素子、23…送信制御部、24…保持回路部、25…電池。

Claims (4)

  1. ドア錠を施錠または解錠させるときに、電池から供給される電力によって所定のIDコードが含まれているID信号を送信する携帯機を備え、前記ID信号を受信したときに、前記IDコードと予め設定されたIDコードとを比較し、これらIDコード同士が一致したことを条件として前記ドア錠を施錠または解錠させる通信制御装置を備えた施解錠制御装置において、
    前記携帯機は、同携帯機の振動によって駆動信号を出力する出力手段と、前記駆動信号が入力されたことを条件として前記ID信号を送信させる送信制御部とを備えることを特徴とする施解錠制御装置。
  2. 前記携帯機に、前記送信制御部に前記駆動信号が入力されたことを条件として、前記送信制御部の駆動状態を所定時間保持する保持回路部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の施解錠制御装置。
  3. 電池から供給される電力によって所定の送信信号を送信する携帯機を備え、前記送信信号を受信したときに、所定の条件で装備品を制御する通信制御装置を備えた制御装置において、
    前記携帯機は、同携帯機の振動によって駆動信号を出力する出力手段と、前記駆動信号が入力されたことを条件として前記送信信号を送信させる送信制御部とを備え、前記送信制御部は、前記携帯機の振動を検出している間、前記送信信号を送信することを特徴とする制御装置。
  4. 前記携帯機に、前記送信制御部に前記駆動信号が入力されたことを条件として、前記送信制御部の駆動状態を所定時間保持する保持回路部を設けたことを特徴とする請求項3に記載の制御装置。
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