JP2000183295A - 半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体記憶装置及びその製造方法

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JP2000183295A JP10357504A JP35750498A JP2000183295A JP 2000183295 A JP2000183295 A JP 2000183295A JP 10357504 A JP10357504 A JP 10357504A JP 35750498 A JP35750498 A JP 35750498A JP 2000183295 A JP2000183295 A JP 2000183295A
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semiconductor memory
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Akiyoshi Tamura
彰良 田村
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強誘電体膜の形成時にSi基板が酸化されず、
界面層の形成が防止でき、水素元素を含有したガスの熱
処理にも強誘電体特性の劣化が少ない安定な半導体装置
を提供する。 【解決手段】 p型Si基板1上にSr2NbN3からなる窒化物
強誘電体膜4を形成する。その後、Ar/N2混合ガスを用
いた反応性スパッタ法により、ゲート電極となるTiN膜
6を形成し、レジストマスクを用いて、所定の領域のTi
N膜、Sr2NbN3膜をAr/Cl2混合ガス等を用いてエッチング
して除去する。次に、n型不純物となる砒素(As)を注
入後、アニールを行い、ソース領域2、ドレイン領域3
を形成してMFSFETを完成させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、強誘電体を用いた
半導体記憶装置とその製造方法、特に不揮発性メモリデ
バイスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】強誘電体を用いた不揮発性メモリには、
大別して2通りある。1つはキャパシタ型と呼ばれるも
ので、他方はMFS(Metal-Ferroelectric-Semiconducto
r)FET型と呼ばれるものである。
【0003】キャパシタ型は、強誘電体薄膜が2つの電
極で挟まれたキャパシタ構造のもので、強誘電体の自発
分極が反転する際に流れる反転電流の有無を検出して、
情報の読み出しを行うものである。このキャパシタ型で
は、情報を読み出す際に、記憶されていた情報を破壊し
てしまうので、再び情報を書き込む動作が必要であり、
また読み出すたびに、分極反転させることになり、分極
疲労等の問題もある。
【0004】しかし、Pt電極などの上に強誘電体を形成
するため、比較的良質の膜が得られ易く、実用化開発が
進められている。このキャパシタ構造には、メモリ内容
の判別に十分な信号量を確保するため、例えば一般式Pb
(ZrxTi1−x)O3 (0≦x≦1)で表されるPZT(チタン酸ジル
コン酸鉛)や、SrBi2Ta2O9、Bi4Ti3O12等のBi系層状酸
化物のように、自発分極の値が大きい酸化物強誘電体が
主として検討されている。
【0005】これに対して、非破壊読み出しが可能な不
揮発性メモリがMFSFET型である。MFSFET型の構造は、Si
基板表面の不純物拡散層からなるソース領域、ドレイン
領域に挟まれたチャネル領域上に、強誘電体膜とゲート
電極が順次形成されたものである。即ち、通常のMOS(M
etal-Oxide-Semiconductor)FETのゲート酸化膜の代わ
りに強誘電体薄膜を用いたものである。このMFSFETは、
強誘電体薄膜の自発分極によって半導体表面に電荷が誘
起されることを利用してチャネルの伝導度を制御するも
のである。
【0006】即ち、情報の書き込みは、ゲート電極とSi
基板との間に正又は負の電圧を印加して、強誘電体薄膜
の分極方向を定めることにより行い、情報の読み出し
は、強誘電体薄膜の分極の向きによってチャネルの導通
状態が変わるので、これを検出することにより非破壊で
情報を読み出すものである。また、強誘電体薄膜として
は、Si表面のポテンシャルを変化させるだけの分極電荷
量で良く、キャパシタ型に比して、自発分極の値は小さ
くても良い。
【0007】このように、MFSFETは、非破壊読み出しが
可能で、キャパシタ型のように再び情報を書き込む動作
が必要なく、分極疲労等のキャパシタ型の問題点も解消
できると共に、メモリセル面積もキャパシタ型に比して
小さくでき、高集積化に適したメモリ素子として高いポ
テンシャルを有している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このMF
SFET構造で安定な素子を作製するためには、以下に示す
ような課題が存在する。
【0009】Si基板に直接強誘電体薄膜を形成する場
合、PZT、SrBi2Ta2O9、Bi4Ti3O12等の酸化物強誘電体で
は、通常500℃〜800℃の高温熱処理プロセスを含むた
め、強誘電体の構成元素であるPb、Bi等がSi基板に拡散
して界面反応層を形成したり、酸素により半導体表面に
Si酸化膜が形成されるなどして、強誘電体薄膜の結晶性
の劣化、界面準位密度の増加等の原因となる。また、前
記酸化物強誘電体は比較的高い比誘電率(200〜1000)
を有するため、Si酸化膜等の低い比誘電率層が形成され
た場合、強誘電体部分にかかる実効的な電圧が非常に小
さくなり、動作電圧の増加を招くことになる。また、前
記酸化物強誘電体は、通常のシリコン(Si)MOSFETプロセ
スで使用される水素ガスシンター及び水素元素を含有す
るエッチング工程、金属や絶縁膜の成膜工程によって容
易に還元され、絶縁体から伝導体に変化して特性が劣化
するため、Si-MOSFETプロセスとの整合性を確保するの
が困難であった(第1の問題)。
【0010】そこで、上記の酸化物強誘電体に代えて、
比誘電率が約10と低いBaMgF4のフッ化物強誘電体が検討
されている(S.Sinharoy et.al., J.Vac. Sci.Techno
l., A9(3), p.409, 1991等参照)。しかし、BaMgF4をSi
基板に直接形成することは、熱膨張係数や格子定数の整
合性を考えると難しく、そのため、BaMgF4とSi基板との
間にフッ化物からなるバッファー層を形成することが、
提案されている(特開平8-55919号公報参照)。しか
し、フッ化物の構成元素であるフッ素(F)は、容易にSi
基板に拡散してSi-Fの結合を形成し、界面準位を増加さ
せるという問題(第2の問題)、また水分と反応すると
いう問題(第3の問題)等、安定性に問題があった。
【0011】また、比較的、比誘電率の高いSrTiO3膜を
バッファー層に用いることも提案されているが、酸化物
強誘電体の場合と同様に、直接Si基板上に界面反応なし
に成膜することは困難であった(第4の問題)。そこ
で、特開平8-335580号公報に開示されているように、Sr
TiO3/SiO2の2層バッファー層を形成することが提案さ
れている。しかし、SrTiO3層の形成時、特開平7-38061
号公報にも開示されているように、スパッタ法を用いて
成膜する場合、SrTiO3ターゲットに多く含まれているフ
ッ素元素が、成膜やその後の熱処理工程時に、SiO2膜に
拡散し、Si-Oの結合を切断し、Si-Fの結合を形成する。
この際、開放された酸素元素がSi/SiO2界面に拡散してS
iO2の膜厚を増加させ、デバイス特性の劣化を招くとい
う問題があった(第5の問題)。
【0012】本発明は、上記の第1の問題ないし第5の
問題に対する課題を解決するためになされたもので、強
誘電体形成時にSi基板が酸化されることなく、またSi-M
OSFETプロセスで通常使用される水素元素を含有したガ
スの熱処理、膜形成及びエッチング工程時にも強誘電体
特性の劣化が少ない安定な半導体記憶素子及びその製造
方法を提供することを目的としている。
【0013】また、本発明の他の目的は、フッ化物強誘
電体を用いた安定で信頼性の高い半導体記憶素子及びそ
の製造方法を提供することにある。
【0014】さらに、本発明の他の目的は、SrTiO3バッ
ファー層を用いた半導体記憶素子に関し、界面反応が少
なく、安定なデバイス特性を実現する製造方法を提供す
ることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1記載の半導体記憶装置は、チャネ
ルを有した半導体基板上にゲート絶縁膜としての強誘電
体膜とゲート電極とが配置された半導体記憶素子におい
て、前記強誘電体膜がMg、Sr、BaおよびCaからなる群か
ら選択される少なくとも1つの元素と窒素(N)元素とを
含むことを特徴とするものである。
【0016】また、本発明の請求項2ないし請求項18
記載の半導体記憶装置は、請求項1記載の半導体記憶装
置において、前記強誘電体膜がそれぞれ下記の一般式
(1)〜(17)のいずれかに記載のもので表されること
を特徴とするものである。
【0017】 A2BN3 (1) (但し、AはMg、Sr、BaおよびCaからなる群から選択さ
れる一の元素、BはV、Nb、TaおよびMnからなる群から選
択される一の元素) (AxB1-x)2CN3 (2) (但しxは0≦x≦1で、AおよびBはそれぞれMg、Sr、Ba
およびCaからなる群から選択される一の元素、CはV、N
b、TaおよびMnからなる群から選択される一の元素) (AxB1-x)2(CyD1-y)N3 (3) (但しxは0≦x≦1、yは0≦y≦1で、AおよびBはそれぞ
れMg、Sr、BaおよびCaからなる群から選択される一の元
素、CおよびDはそれぞれV、Nb、Ta及びMnからなる群か
ら選択される一の元素) AB2N4 (4) (但し、AはMg、Sr、Ba及びCaからなる群から選択され
る一の元素、BはV、Nb、Ta及びMnからなる群から選択さ
れる一の元素) (AxB1-x)C2N4 (5)
(但しxは0≦x≦1で、AおよびBはそれぞれMg、Sr、Ba
およびCaからなる群から 選択される一の元素、CはV、Nb、TaおよびMnからなる群
から選択される一の元素) (AxB1-x)(CyD1-y)2N4 (6) (但しxは0≦x≦1、yは0≦y≦1で、AおよびBはそれぞ
れMg、Sr、Ba及びCaからなる群から選択される一の元
素、C及びDはそれぞれV、Nb、TaおよびMnからなる群か
ら選択される一の元素) A2BN2 (7) (但しAおよびBはそれぞれMg、Sr、BaおよびCaからなる
群から選択される一の元素) (AxB1-x)2(CyD1-y)N2 (8) (但しxは0≦x≦1、yは0≦y≦1で、A、B、CおよびD
はそれぞれMg、Sr、Ba及びCaからなる群から選択される
一の元素) A3B2N4 (9) (但し、AはMg、Sr、Ba及びCaからなる群から選択され
る一の元素、BはAl、Y、La、Sc、Co、Gd、Ce、Nd、Er、
V、Ti、Ta、Nb、及びMnからなる群から選択される一の
元素) (AxB1-x)3C2N4 (10) (但しxは0≦x≦1で、AおよびBはそれぞれMg、Sr、Ba
およびCaからなる群から選択される一の元素、CはAl、
Y、La、Sc、Co、Gd、Ce、Nd、Er、V、Ti、Ta、Nb、及び
Mnからなる群から選択される一の元素) (AxB1-x)3(CyD1-y)2N4 (11) (但しxは0≦x≦1、yは0≦y≦1で、AおよびBはそれぞ
れMg、Sr、Ba及びCaからなる群から選択される一の元
素、CおよびDはそれぞれAl、Y、La、Sc、Co、Gd、Ce、N
d、Er、V、Ti、Ta、Nb、およびMnからなる群から選択さ
れる一の元素) A3B5N7 (12) (但し、AはMg、Sr、BaおよびCaからなる群から選択さ
れる一の元素、BはAl、Y、La、Sc、Co、Gd、Ce、Nd、E
r、V、Ti、Ta、Nb、およびMnからなる群から選択される
一の元素) (AxB1-x)3C5N7 (13) (但しxは0≦x≦1で、AおよびBはそれぞれMg、Sr、Ba
およびCaからなる群から選択される一の元素、CはAl、
Y、La、Sc、Co、Gd、Ce、Nd、Er、V、Ti、Ta、Nbおよび
Mnからなる群から選択される一の元素) (AxB1-x)3(CyD1-y)5N7 (14) (但しxは0≦x≦1、yは0≦y≦1で、AおよびBはそれぞ
れMg、Sr、BaおよびCaからなる群から選択される一の元
素、CおよびDはそれぞれAl、Y、La、Sc、Co、Gd、Ce、N
d、Er、V、Ti、Ta、NbおよびMnからなる群から選択され
る一の元素) A2B3C2N7 (15) (但し、AはMg、Sr、BaおよびCaからなる群から選択さ
れる一の元素、BはAl、Y、La、Sc、Co、Gd、Ce、Nd、E
r、V、Ti、Ta、Nb、およびMnからなる群から選択される
一の元素、CはTi、Ta、Mn、Co、Zr、Hf、VおよびNbから
なる群から選択される一の元素) (AxB1−x)2C3D2N7 (16) (但しxは0≦x≦1、AおよびBはそれぞれMg、Sr、Baお
よびCaからなる群から選択される一の元素、CはAl、Y、
La、Sc、Co、Gd、Ce、Nd、Er、V、Ti、Ta、Nb、およびM
nからなる群から選択される一の元素、DはTi、Ta、Mn、
Co、Zr、Hf、VおよびNbからなる群から選択される一の
元素) (AxB1−x)2(CyD1−y)3(EzF1−z)2N7 (17) (但しxは0≦x≦1、yは0≦y≦1、0≦z≦1で、Aおよび
BはそれぞれMg、Sr、BaおよびCaからなる群から選択さ
れる元素、CおよびDはそれぞれAl、Y、La、Sc、Co、G
d、Ce、Nd、Er、V、Ti、Ta、Nb、およびMnからなる群か
ら選択される一の元素、EおよびFはそれぞれTi、Ta、M
n、Co、Zr、Hf、VおよびNbからなる群から選択される一
の元素) また、本発明の請求項19記載の半導体記憶装置は、請
求項2ないし請求項18記載の半導体記憶装置におい
て、前記強誘電体が、前記一般式で表される組成から、
非化学量論性による組成のずれを含んだ窒化物であるこ
とを特徴とするものである。
【0018】次に、本発明の請求項20記載の半導体記
憶装置は、請求項1記載の半導体記憶装置において、前
記強誘電体膜が、半導体基板上に形成されたSiN膜また
はSiO 2膜の上に形成されたことを特徴とするものであ
る。
【0019】また、本発明の請求項21記載の半導体記
憶装置の製造方法は、半導体基板上に、Mg、Sr、Baおよ
びCaからなる群から選択される少なくとも1つの元素と
窒素(N)元素を含む強誘電体層を形成した後、アンモニ
ア雰囲気または窒素ラジカルイオンを含む雰囲気中で熱
処理する工程を含むことを特徴とするものである。
【0020】また、本発明の請求項22記載の半導体記
憶装置の製造方法は、請求項21記載の前記アンモニア
雰囲気が、アンモニアプラズマ中であることを特徴とす
るものである。
【0021】これら請求項1から請求項22記載の発明
によれば、前記強誘電体膜が揮発性の高いPbやBi等の元
素を含有せず、且つ酸素元素を含まない窒化物からなる
構成としているため、比誘電率の低い強誘電体膜を形成
することができ、また半導体基板の酸化や界面層の形成
を防ぐことができるため、良好な界面特性を持つMFSFET
の実現が可能となり、上記第1の問題を解決することが
できる。また、通常のSi-MOSFETプロセスで使われてい
る水素元素を含有したガスの熱処理、膜形成、エッチン
グ工程時においても、酸化物強誘電体膜のように還元さ
れて特性が劣化することなく、安定なデバイス特性を保
つことができる。
【0022】次に、本発明の請求項23記載の半導体記
憶装置は、チャネルを有した半導体基板上にゲート絶縁
膜としての強誘電体膜とゲート電極とが配置された半導
体記憶素子において、前記強誘電体膜がフッ化物強誘電
体であり、前記フッ化物共有電体と半導体基板の間にSi
N膜からなるバッファー層を備えていることを特徴とす
るものである。
【0023】また、本発明の請求項24記載の半導体記
憶装置の製造方法は、半導体基板上にSiO2膜を形成する
工程と、前記SiO2膜をアンモニア雰囲気、N2O雰囲気ま
たは窒素ラジカルイオンを含む雰囲気中で窒化する工程
と、前記窒化処理を施したSiO2膜上にフッ化物強誘電体
膜を形成する工程と、前記強誘電体膜の上部にゲート電
極を形成する工程を含むことを特徴とするものである。
【0024】また、本発明の請求項25記載の半導体記
憶装置の製造方法は、請求項24記載の半導体記憶装置
の製造方法において、前記アンモニア雰囲気とは、アン
モニアプラズマ中であることを特徴とするものである。
【0025】これら請求項23から請求項25に記載の
発明によれば、フッ化物強誘電体と半導体基板との間の
バッファー層として、SiN膜又は窒化処理を施したSiO2
膜を用いているため、フッ化物強誘電体に多く含まれて
いるフッ素元素の拡散バリアーとなる。このため、強誘
電体膜形成時やイオン注入活性化アニール等による熱処
理プロセス時に、フッ化物強誘電体の構成元素であるフ
ッ素の拡散が抑制され、通常のSiO2膜を用いた場合に発
生するフッ素元素拡散に起因する界面準位の増加、Si-O
結合切断により開放された酸素元素の拡散により生じる
SiO2膜厚の増加等のデバイスの劣化を防ぎ、デバイスの
信頼性を向上することが可能であり、上記第2の問題を
解決することができる。
【0026】本発明の請求項26記載の半導体記憶装置
の製造方法は、半導体基板上にMg、Sr、BaおよびCaから
なる群から選択される少なくとも1つの元素とフッ素
(F)元素を含むフッ化物強誘電体薄膜を形成した後、ア
ンモニア雰囲気または窒素ラジカルイオンを含む雰囲気
中で窒化する工程を含むことを特徴とするものである。
【0027】本発明の請求項27記載の半導体記憶装置
の製造方法は、前記アンモニア雰囲気とは、アンモニア
プラズマ中であることを特徴とするものである。
【0028】本発明の請求項28記載の半導体記憶装置
は、請求項23記載の半導体記憶装置において、前記フ
ッ化物強誘電体が、BaMgF4、BaCoF4、BaNiF4またはBaZn
F4のいずれかであることを特徴とするものである。
【0029】また、請求項29記載の半導体記憶装置の
製造方法は、請求項24ないし請求項27のいずれかに
記載の半導体記憶装置の製造方法において、前記フッ化
物強誘電体が、BaMgF4、BaCoF4、BaNiF4またはBaZnF4
いずれかであることを特徴とするものである。
【0030】請求項30記載の半導体記憶装置は、請求
項23記載の半導体記憶装置において、前記フッ化物強
誘電体が、下記一般式(18)記載のもので表されることを
特徴とするものである。
【0031】 ABF5 (18) (但し、AはMg、Sr、BaおよびCaからなる群から選択さ
れる一の元素、BはAl、Y、La、Sc、Co、Gd、Ce、Nd、E
r、V、Ti、Ta、NbおよびMnからなる群から選択される一
の元素) また、本発明の請求項31記載の半導体記憶装置は請求
項24ないし請求項27のいずれかに記載の半導体記憶
装置の製造方法において、前記フッ化物強誘電体が、上
記一般式(18)記載のもので表されることを特徴とするも
のである。
【0032】請求項32記載の半導体記憶装置は、請求
項23記載の半導体記憶装置において、前記フッ化物強
誘電体が、下記一般式(19)記載のもので表されることを
特徴とするものである。
【0033】 (AxB1-x)(CyD1-y)F5 (19) (但しxは0≦x≦1、yは0≦y≦1で、AおよびBはそれぞ
れMg、Sr、Ba及びCaからなる群から選択される一の元
素、CおよびDはそれぞれAl、Y、La、Sc、Co、Gd、Ce、N
d、Er、V、Ti、Ta、Nb、およびMnからなる群から選択さ
れる一の元素) また、本発明の請求項33記載の半導体記憶装置は請求
項24ないし請求項27のいずれかに記載の半導体記憶
装置の製造方法において、前記フッ化物強誘電体が、上
記一般式(19)記載のもので表されることを特徴とするも
のである。
【0034】請求項34記載の半導体記憶装置は、請求
項23記載の半導体記憶装置において、前記フッ化物強
誘電体が、下記一般式(20)記載のもので表されることを
特徴とするものである。
【0035】 ABF6 (20) (但し、AはMg、Sr、BaおよびCaからなる群から選択さ
れる一の元素、BはTi、Ta、Mn、Co、Zr、Hf、VおよびNb
からなる群から選択される一の元素) また、本発明の請求項35記載の半導体記憶装置は請求
項24ないし請求項27のいずれかに記載の半導体記憶
装置の製造方法において、前記フッ化物強誘電体が、上
記一般式(20)記載のもので表されることを特徴とするも
のである。
【0036】請求項36記載の半導体記憶装置は、請求
項23記載の半導体記憶装置において、前記フッ化物強
誘電体が、下記一般式(21)記載のもので表されることを
特徴とするものである。
【0037】 (AxB1-x)(CyD1-y)F6 (21) (但しxは0≦x≦1、yは0≦y≦1で、AおよびBはそれぞ
れMg、Sr、BaおよびCaからなる群から選択される一の元
素、CおよびDはそれぞれTi、Ta、Mn、Co、Zr、Hf、V及
びNbからなる群から選択される一の元素) また、本発明の請求項37記載の半導体記憶装置は請求
項24ないし請求項27のいずれかに記載の半導体記憶
装置の製造方法において、前記フッ化物強誘電体が、上
記一般式(21)記載のもので表されることを特徴とするも
のである。
【0038】請求項38記載の半導体記憶装置は、請求
項23記載の半導体記憶装置において、前記フッ化物強
誘電体が、下記一般式(22)記載のもので表されることを
特徴とするものである。
【0039】 A5B3F19 (22) (但し、AはMg、Sr、Ba及びCaからなる群から選択され
る一の元素、BはAl、Y、La、Sc、Co、Gd、Ce、Nd、Er、
V、Ti、Ta、Nb、及びMnからなる群から選択される一の
元素) また、本発明の請求項39記載の半導体記憶装置は請求
項24ないし請求27のいずれかに記載の半導体記憶装
置の製造方法において、前記フッ化物強誘電体が、上記
一般式(22)記載のもので表されることを特徴とするもの
である。
【0040】請求項40記載の半導体記憶装置は、請求
項23記載の半導体記憶装置において、前記フッ化物強
誘電体が、下記一般式(23)記載のもので表されることを
特徴とするものである。
【0041】 (AxB1-x)5(CyD1-y)3F19 (23) (但しxは0≦x≦1、yは0≦y≦1で、AおよびBはそれぞ
れMg、Sr、BaおよびCaからなる群から選択される一の元
素、CおよびDはそれぞれAl、Y、La、Sc、Co、Gd、Ce、N
d、Er、V、Ti、Ta、Nb、及びMnからなる群から選択され
る一の元素) また、本発明の請求項41記載の半導体記憶装置は請求
項24ないし請求27のいずれかに記載の半導体記憶装
置の製造方法において、前記フッ化物強誘電体が、上記
一般式(23)記載のもので表されることを特徴とするもの
である。
【0042】請求項42記載の半導体記憶装置は、請求
項28、請求項30、請求項32、請求項34、請求項
36、請求項38および請求項40のいずれかに記載の
半導体記憶装置において、前記フッ化物強誘電体が、前
記一般式で表される組成から、非化学量論性による組成
のずれを含んだフッ化物であることを特徴とするもので
ある。
【0043】請求項43記載の半導体記憶装置の製造方
法は、請求項29、請求項31、請求項33、請求項3
5、請求項37、請求項39および請求項41のいずれ
かに記載の半導体記憶装置の製造方法において、前記フ
ッ化物強誘電体が、前記一般式で表される組成から、非
化学量論性による組成のずれを含んだフッ化物であるこ
とを特徴とするものである。
【0044】これら請求項26ないし請求項43に記載
の発明によれば、半導体基板上にフッ化物強誘電体薄膜
を形成した後、アンモニア雰囲気又は窒素ラジカルイオ
ンを含む雰囲気中で窒化して一部の成分を窒素元素と置
換することにより、水分及びその他の化学的反応性が抑
制され、デバイスの安定性が向上させることができ、上
記第3の問題を解決することができる。
【0045】次に請求項44記載の半導体記憶装置は、
チャネルを有した半導体基板上にMgSiO3、Mg2SiO4、SrS
iO3、Sr2SiO4、(MgxSr1-x)SiO3および(MgxSr1-x)2SiO4
(但しxは0≦x≦1)の少なくとも1つからなるバッフ
ァー層が形成され、前記バッファー層上に強誘電体層
が、前記強誘電体層上にゲート電極が配置されているこ
とを特徴とするものである。
【0046】また、請求項45記載の半導体記憶装置
は、請求項44記載の半導体記憶装置において、強誘電
体層がMg又はSrの少なくとも1つの元素から構成されて
いることを特徴とするものである。
【0047】また、請求項46記載の半導体記憶装置
は、請求項44記載の半導体記憶装置において、強誘電
体層が (BaxSr1-x)MgF4またはBa(MgxSr1-x)F4(但しx
は0≦x≦1)のいずれかであることを特徴とするもので
ある。
【0048】これら請求項44ないし請求項46に記載
の発明によれば、強誘電体膜がMg又はSrの少なくとも1
つの元素から構成され、前記強誘電体層とSi基板との間
のバッファー層として、強誘電体層の構成元素であるMg
又はSrの元素とSi基板と良好な界面特性を持つSiO2成分
の両者から構成されるMgSiO3、Mg2SiO4、SrSiO3、Sr2Si
O4、(MgxSr1-x)SiO3及び(MgxSr1-x)2SiO4(但し0≦x≦
1)等の材料を用いているため、強誘電体膜の結晶特性
を向上し、且つSi基板と良好な界面特性を実現でき、上
記第4の問題を解決することができる。
【0049】次に請求項47記載の半導体記憶装置の製
造方法は、Si基板上にSiN膜を形成する工程と、前記SiN
膜上にスパッタ法によりSrTiO3層を形成する工程と、前
記SrTiO3層上に強誘電体層を形成する工程と、前記強誘
電体層の上部にゲート電極を形成する工程を含むことを
特徴とするものである。
【0050】また請求項48記載の半導体装置の製造方
法は、請求項47記載の半導体記憶装置の製造方法にお
いて、前記SiN膜は、Si基板を直接窒化して形成するこ
とを特徴とするものである。
【0051】また請求項49記載の半導体装置の製造方
法は、Si基板上にSiO2膜を形成する工程と、前記SiO2
をアンモニアガス、N2Oガスまたは窒素ラジカルイオン
含有ガスを用いて窒化する工程と、前記窒化処理を施し
たSiO2膜上に、スパッタ法によりSrTiO3層を形成する工
程と、前記SrTiO3層上に強誘電体層を形成する工程と、
前記強誘電体層の上部にゲート電極を形成する工程を含
むことを特徴とするものである。
【0052】これら請求項47ないし請求項49に記載
の発明によれば、Si基板上にスパッタ法によりSrTiO3
を形成する場合、SiN膜又はアンモニアガス、N2Oガス又
は窒素ラジカルイオン含有ガスを用いて窒化処理を施し
たSiO2膜をバッファー層として用いることにより、SrTi
O3層に多く含まれているフッ素元素の拡散を抑制し、フ
ッ素元素の拡散に起因する界面準位の増加やSiO2膜厚の
増加を防止し、Si基板と良好な界面特性を維持し、デバ
イスの安定性を高めることができ、上記第5の問題を解
決することができる。
【0053】本発明の請求項50に記載の半導体記憶装
置の製造方法は、半導体基板上にTiSrの薄層を形成する
工程と、前記TiSr層の上にSrTiO3層を形成する工程と、
前記SrTiO3層上に強誘電体層を形成する工程と、前記強
誘電体層の上部にゲート電極を形成する工程を含むこと
を特徴とするものである。
【0054】また本発明の請求項51に記載の半導体記
憶装置の製造方法は、請求項50記載の半導体記憶装置
の製造方法において、前記SrTiO3層を基板温度300℃以
下の条件で、スパッタ法により形成することを特徴とす
るものである。
【0055】また本発明の請求項52記載の半導体記憶
装置の製造方法は、請求項50記載の半導体記憶装置の
製造方法において、前記TiSr層上にSrTiO3層をスパッタ
法で形成する際に、最初はArガスのみで成膜を行い、次
にAr/O2の混合ガスで成膜する2ステップによる成膜を
行うことを特徴とするものである。
【0056】また本発明の請求項53記載の半導体記憶
装置の製造方法は、請求項50記載の半導体記憶装置の
製造方法において、前記SrTiO3成膜後、酸素ガスまたは
オゾンガスを含む雰囲気で、300℃以下の条件で熱処理
することを特徴とするものである。
【0057】これら請求項50ないし請求項53に記載
の発明によれば、半導体基板上にTiSrの薄層を形成後、
前記TiSr層の上に、スパッタ法を用いて、最初はArガス
のみで成膜を行い、次にAr/O2の混合ガスで成膜する2
ステップによるSrTiO3層の成膜を低温で行うことによ
り、TiSr層をSrTiO3層に完全に同化させ、Si基板と界面
反応層のない半導体記憶装置の製造方法を実現できるも
のである。
【0058】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態について説明する。
【0059】(実施の形態1)図1は、本発明の第1の
実施形態による半導体記憶装置の断面図を示したもので
ある。図1において、このMFSFETは、p型Si基板1の所
定の表面領域にn+型の不純物領域であるソース領域2及
びドレイン領域3が形成されており、これらのソース領
域2及びドレイン領域3の間の所定のSi半導体基板上
に、Sr2NbN3から成る窒化物強誘電体膜4と、ゲート電
極5が順次形成されている。
【0060】次に、図1に示したMFSFETの作製方法の一
例について説明する。図2(a)に示すように、p型Si基
板1をBHF(緩衝フッ素酸溶液)により処理し、表面の
自然酸化膜を除去した後、速やかに溶液気化型プラズマ
MOCVD(Metal-Organic Chemical Vapor Deposition)装
置に導入し、p型Si基板1上にSr2NbN3からなる窒化物強
誘電体膜4を厚さ約200nm形成する。
【0061】ここで、Sr2NbN3からなる窒化物強誘電体
膜4の成膜方法の一例について、図3を用いて詳しく説
明する。
【0062】図3に示すように、p型Si基板1は、溶液
気化型プラズマMOCVD装置の真空チャンバー31内に配
置されたヒーター32の上に置かれている。チャンバー
31には、真空排気するためのポンプにつながっている
排気口33がある。34はプラズマ発生のための13.56M
HzのRF電源である。
【0063】Sr(thd)2、Nb(O-iC3H7)4(thd)の固体原料
(但し、thd=((CH3)3CCO)2CH-)をテトラヒドロフラン
(THF)溶媒に溶解させた液体原料35、36を液体マス
フローコントローラー37で、Sr:Nbをモル比2:1になる
ように定量して気化器38まで輸送する。ここで、溶液
は気化してガス状態になり、キャリアガスの窒素(N2)ガ
スと共に、チャンバー上部に配置したミキサー39に導
入される。ミキサーには、アンモニア(NH3)ガスが別に
導入されており、シャワーヘッド40からSi基板1上に
これらの混合ガスが導入され、プラズマを発生させて成
膜するものである。これらのSr、Nb元素は、アンモニア
プラズマで窒化され、Sr2NbN3がp型Si基板1上に堆積す
るものである。なお、成膜時の基板温度は、550〜650
℃、圧力は5〜10mmTorr、RFパワーは100〜150Wである。
【0064】このように、Sr2NbN3成膜時、酸素ガスを
用いないため、Si基板表面は酸化されることなく、界面
に比誘電率の低いSiO2膜の形成を防げることができる。
また、PbやBiのような揮発性が高く、Siと反応しやすい
元素を含有していないため、Si基板への構成元素の拡散
による界面層の形成も防ぐことができる。
【0065】次に、窒化物強誘電体膜4の成膜後、アン
モニアガス雰囲気中、450℃、30分間、電気炉を用いて
熱処理して、Sr2NbN3膜の特性を向上させる。また、ア
ンモニアプラズマ又は窒素ガスプラズマによる熱処理で
も同様の効果がある。この工程は、膜の窒化を完全なも
のにして膜質を向上させるためのもであるが、場合によ
り省略することも可能である。
【0066】次に、図2(b)に示すように、Ar/N2混合
ガスを用いた反応性スパッタ法により、ゲート電極とな
るTiN膜6を形成する。
【0067】次に、図2(c)に示すように、レジスト
マスクを用いて、所定の領域のTiN膜、Sr2NbN3膜をAr/C
l2混合ガス等を用いてエッチングして除去する。
【0068】次に、図2(d)に示すように、n型不純物
となる砒素(As)を注入後、アニールを行い、ソース領
域2、ドレイン領域3を形成してMFSFETを完成させる。
【0069】ここで、形成したSr2NbN3膜は、比誘電率
が約13で、自発分極値は、1.0μC/cm2と小さい強誘電
体膜であるが、MFSFET型では、このような小さな残留分
極値でも動作は十分可能である。
【0070】続いて、上記のように作製した本発明のMF
SFETの動作特性について説明する。この半導体記憶装置
のC-V特性を図4に示す。測定条件は±5.0V、1MHzで、
ゲート面積は100μm2である。図4に示すように、約1.6
Vのメモリウィンドウが得られている。このデバイス特
性は、450℃、30分間の水素ガスによる熱処理でも変化
せず、Si-MOSFETプロセスで通常用いられる水素ガスシ
ンター及び水素元素含有ガスを用いた成膜方法や、エッ
チング等のプロセスにおいても安定であることがわか
る。
【0071】上記の例では、強誘電体膜がSr2NbN3につ
いて説明したが、Ba(thd)2、Mg(thd) 2、Ca(thd)2、Ta(O
-iC3H7)4(thd)、Mn(O-iC3H7)4(thd)等と原料を変えるこ
とにより、Ba2TaN3、Ba2TiN3、Sr2TaN3等の一般式(AxB
1-x)2(CyD1-y)N3(但し0≦x≦1、0≦y≦1で、A及びBは
それぞれMg、Sr、Ba及びCaからなる群から選択される元
素、C及びDはそれぞれV、Nb、Ta及びMnからなる群から
選択される元素)で表される物質が得られ、それについ
ても同様の効果がある。
【0072】図5は、本発明の第1の実施形態に係る他
の半導体記憶装置の構造断面図を示したものである。こ
の場合、図1に比して、p型Si基板1とSr2NbN3から成る
窒化物強誘電体膜4の間に、安定なSi界面を形成できる
極薄のSiN膜またはSiO2膜から成るバッファー層7を設
けたものである。これらの膜は、熱酸化法やCVD法によ
って形成できる。もともと、Sr2NbN3窒化物強誘電体膜
の比誘電率が低い(約13)ので、これらの低い比誘電
率(SiNで約7、SiO2で約4)のバッファー層を設けて
も、動作電圧の増加は抑制され、デバイスの安定性を向
上させることができる。
【0073】次に、第1の実施形態で説明した図1の窒
化物強誘電体4として、他の材料を用いた場合について
説明する。
【0074】図3の溶液気化型プラズマMOCVD装置にお
いて、Sr:Nbのモル比を1:2に設定して成膜するとSrNb2N
4膜が得られる。この膜は、Sr2NbN3膜と同様の特性を示
すが、比誘電率が約12と少し低く、自発分極値も0.8
μC/cm2と小さい強誘電体膜である。この膜を用いたデ
バイスでは、図4と同様の条件で約1.4Vのメモリウィン
ドゥが得られた。
【0075】上述したように、さらに原料を変えること
により、BaTa2N3、BaTi2N3、SrTa2N 3等の一般式(A
xB1-x)(CyD1-y)2N4(但し0≦x≦1、0≦y≦1で、A及びB
はそれぞれMg、Sr、Ba及びCaからなる群から選択される
元素、C及びDはそれぞれV、Nb、Ta及びMnからなる群か
ら選択される元素)で表される窒化物が得られ、それに
ついても同様の効果がある。
【0076】また、原料の種類や原料数を変えて成膜す
ることにより、Ba3Ti2N4、Sr3Ta2N4、Mg3Gd2N4等の一般
式 (AxB1-x)3(CyD1-y)2N4(但し0≦x≦1、0≦y≦1で、A
及びBはそれぞれMg、Sr、Ba及びCaからなる群から選択
される元素、C及びDはそれぞれAl、Y、La、Sc、Co、G
d、Ce、Nd、Er、V、Ti、Ta、Nb、及びMnからなる群から
選択される元素)表される窒化物、Sr3Nb5N7、 Ba3Ti5N
7、 Mg3La5N7等の一般式(AxB1-x)3(CyD1-y)5N7(但し0
≦x≦1、0≦y≦1で、A及びBはそれぞれMg、Sr、Ba及びC
aからなる群から選択される元素、C及びDはそれぞれA
l、Y、La、Sc、Co、Gd、Ce、Nd、Er、V、Ti、Ta、Nb、
及びMnからなる群から選択される元素)で表される窒化
物、Sr2Nd3Ta2N7、Ba2Gd3Ti2N7、Mg2La3Mn2等の一般式
(AxB1-x)2(CyD1- y)3(EzF1-z)2N7(但し0≦x≦1、0≦y≦
1、0≦z≦1で、A及びBはそれぞれMg、Sr、Ba及びCaから
なる群から選択される元素、C及びDはそれぞれAl、Y、L
a、Sc、Co、Gd、Ce、Nd、Er、V、Ti、Ta、Nb、及びMnか
らなる群から選択される元素、E及びFはそれぞれTi、T
a、Mn、Co、Zr、Hf、V及びNbからなる群から選択される
元素)で表される窒化物、Ba2MgN2、Sr2BaN2、Sr2MgN2
等の一般式 (AxB1-x)2(CyD1 -y)N2(但し0≦x≦1、0≦y
≦1で、A、B、C及びDはそれぞれMg、Sr、Ba及びCaから
なる群から選択される元素)で表される窒化物について
も、同様の効果がある。
【0077】上記の第1の実施形態の説明では、窒化物
強誘電体の形成方法については、溶液気化型プラズマMO
CVD法を用いて説明したが、真空蒸着法、MBE法、レーザ
アブレーション法、反応性スパッタリング法などを用い
ても同様であることは言うまでもない。
【0078】また、MFSFETについて説明したが、強誘電
体膜の下にフローティングゲートタイプの電極と絶縁膜
が設けられているMFMIS(Metal-Ferroelectric-Metal-I
nsulator-Semiconductor)型FETにも応用できること
は、言うまでもない。
【0079】(実施の形態2)図6は、本発明の第2の
実施形態による半導体記憶装置の構造断面図を示したも
のである。同図において、p型Si基板1の所定の表面領
域にn+型の不純物領域であるソース領域2及びドレイン
領域3が形成されており、これらのソース領域2及びド
レイン領域3の間の所定のSi半導体基板上に、極薄のSi
N膜から成るバッファー層8とBaMgF4から成るフッ化物
強誘電体膜9が積層され、前記フッ化物強誘電体膜9の
上にゲート電極5が形成されたMFSFETである。
【0080】次に、図6に示したMFSFETの作製方法の一
例について説明する。図7(a)に示すように、p型Si基
板1をBHF(緩衝フッ素酸溶液)により処理し、表面の
自然酸化膜を除去した後、RTA(ラピッドサーマルアニ
ール)装置の中で、アンモニアガスを用いてSi基板を直
接窒化(RTN)して、厚さ約10nmのSiN膜8を形成する。ま
た、この窒化膜は、CVD法を用いて形成しても良い。こ
の膜厚としては、デバイスの動作電圧の増加と膜耐圧と
のトレードオフを考慮すると、5〜15nmが適当である。
【0081】次に、図7(b)に示すように、厚さ約200
nmのBaMgF4膜9をEB真空蒸着法により形成する。BaMgF4
膜は、蒸着源として、BaF2とMgF2を用い、基板温度600
℃で成膜した。それぞれの蒸着速度は、BaF2とMgF2の供
給モル比が1:1となるように設定している。
【0082】次に、図7(c)に示すように、Ar/N2混合
ガスを用いた反応性スパッタ法により、ゲート電極とな
るTiN膜6を形成する。
【0083】次に、図7(d)に示すように、レジスト
マスクを用いて、所定の領域のTiN膜、BaMgF4膜はAr/Cl
2混合ガス等を用いて、さらにSiN膜はCF4ガス等を用い
て、それぞれエッチングして除去する。
【0084】次に、図7(e)に示すように、n型不純物
となる砒素(As)を注入後、アニールを行い、ソース領
域2、ドレイン領域3を形成してMFSFETを完成させる。
【0085】ここで、形成したBaMgF4膜は、比誘電率が
約10で、自発分極値は2.0μC/cm2と前述の窒化物強誘
電体より大きい値を示した。
【0086】SiN層はSiO2膜に比して、BaMgF4膜に多く
含まれているフッ素元素の拡散に対してバリア性が高
い。そのため、BaMgF4膜形成時やイオン注入活性化アニ
ール等による熱処理プロセス時のフッ素元素拡散に起因
する界面準位の増加、SiO2膜を用いた場合に、Si-O結合
切断により開放された酸素元素の拡散により生じるSiO2
膜厚の増加等のデバイスの劣化を防ぎ、デバイスの信頼
性を向上することが可能である。
【0087】続いて、上記のように作製した本発明のMF
SFETの動作特性について説明する。この半導体記憶装置
のC-V特性を図8に示す。測定は±5.0V、1MHzの条件
で、ゲート面積は100μm2である。同図に示すように、
約2.0Vのメモリウィンドウが得られている。もともと、
BaMgF4フッ化物強誘電体膜の比誘電率が低い(約10)
ので、低比誘電率(約7)のSiNバッファー層を設けて
も、動作電圧の増加は抑制されていることがわかる。
【0088】(実施の形態3)次に、本発明の第3の実
施形態について説明する。これは、前記の第2の実施形
態で説明したSiNバッファー層の代わりに、表面に窒化
処理を施したSiO2膜を用いるものである。
【0089】図9(a)に示すように、p型Si基板1をBH
F(緩衝フッ素酸溶液)により処理し、表面の自然酸化
膜を除去した後、RTA(ラピッドサーマルアニール)装
置の中で、酸素ガスを用いてSi基板を直接酸化(RTO)
して、厚さ約10nmのSiO2膜を形成した後、引き続きN2O
ガスまたはアンモニアガスを用いて、SiO2膜表面を窒化
し、バッファー層となる窒化処理を施したSiO2膜10を
形成する。また、熱酸化法を用いて形成したSiO2膜を窒
化しても良い。また、アンモニアガス又は窒素ガスのプ
ラズマ熱処理でも同様に窒化することが可能である。
【0090】以下、前記の図7(b)から図7(e)と同様
に、厚さ約200nmのBaMgF4膜9をEB真空蒸着法により形
成(図9(b))した後、Ar/N2混合ガスを用いた反応性ス
パッタ法により、ゲート電極となるTiN膜6を形成(図
9(c))し、レジストマスクを用いて、所定の領域のTiN
膜、BaMgF4膜はAr/Cl2混合ガス等を用いて、さらに窒化
処理を施したSiO2膜はCF4ガス等を用いて、それぞれエ
ッチングして除去(図9(d))し、最後に、n型不純物と
なる砒素(As)を注入後、アニールを行い、ソース領域
2、ドレイン領域3を形成してMFSFETを完成させる(図
9(e))ものである。
【0091】SiO2膜表面を窒化することにより、もとの
SiO2膜表面に比して、フッ素元素の拡散に対してのバリ
ア性を高めるもので、前記の第2の実施形態で説明した
SiN膜と同様の効果を得るものである。
【0092】(実施の形態4)次に、本発明の第4の実
施形態について説明する。
【0093】図10(a)に示すように、p型Si基板1を
BHF(緩衝フッ素酸溶液)により処理し、表面の自然酸
化膜を除去した後、RTA(ラピッドサーマルアニール)
装置の中で、アンモニアガスを用いてSi基板を直接窒化
(RTN)して、厚さ約10nmのSiN膜8を形成する。また、こ
の窒化膜は、CVD法を用いて形成しても良い。
【0094】次に、図10(b)に示すように、厚さ約2
00nmのBaMgF4膜9をEB真空蒸着法により形成する。BaMg
F4膜は、蒸着源として、BaF2とMgF2を用い、基板温度60
0℃で成膜した。それぞれの蒸着速度は、BaF2とMgF2
供給モル比が1:1となるように設定している。
【0095】次に、図10(c)に示すように、電気炉
を用いて、アンモニアガス雰囲気中で450℃、30分間、
熱処理を行い、BaMgF4膜を一部窒化させる。これによ
り、BaMgF4膜の組成は、BaMgF4-xN1/3x膜(但し、0≦x
≦4)11と一部窒素元素を含有するように変化する。
また、アンモニアガスのプラズマ中又は窒素ガスのプラ
ズマ中で熱処理することでも、同様に窒化させることが
できる。
【0096】次に、Ar/N2混合ガスを用いた反応性スパ
ッタ法により、ゲート電極となるTiN膜6を形成(図1
0(d))し、レジストマスクを用いて、所定の領域のT
iN膜、BaMgF4-xN1/3x膜(但し、0≦x≦4)はAr/Cl2混合
ガス等を用いて、さらにSiN膜はCF4ガス等を用いて、そ
れぞれエッチングして除去(図10(e))する。
【0097】最後に、n型不純物となる砒素(As)を注
入後、アニールを行い、ソース領域2、ドレイン領域3
を形成してMFSFETを完成させる(図10(f))もので
ある。
【0098】この窒化処理により得られた、BaMgF4-xN
1/3x膜(但し、0≦x≦4)は、元のBaMgF4膜に比して、
比誘電率は約11と上昇し、自発分極値は1.5μC/cm2
減少したが、MFSFETの動作は可能である。これにより、
水分及びその他の化学的反応性が抑制され、デバイスの
安定性が向上するものである。
【0099】上記の第4の実施形態では、MFSFETについ
て説明したが、強誘電体膜の下にフローティングゲート
タイプの電極と絶縁膜が設けられているMFMIS(Metal-F
erroelectric-Metal-Insulator-Semiconductor)型FET
にも応用できることは、言うまでもない。
【0100】また、上記の第2、第3及び第4の実施形
態の説明では、フッ化物強誘電体としてBaMgF4について
説明したが、BaCoF4、BaNiF4、BaZnF4についても同様で
ある。
【0101】また、SrAlF5、SrTaF5等の一般式(AxB1-x)
(CyD1-y)F5(但し0≦x≦1、0≦y≦1で、AはMg、Sr、Ba
及びCaからなる群から選択される元素、BはAl、Y、La、
Sc、Co、Gd、Ce、Nd、Er、V、Ti、Ta、Nb、及びMnから
なる群から選択される元素)で表されるフッ化物、BaMn
F6 、SrNbF6等の一般式(AxB1-x)(CyD1-y)F6(但し0≦x
≦1、0≦y≦1で、A及びBはそれぞれMg、Sr、Ba及びCaか
らなる群から選択される元素、C及びDはそれぞれTi、T
a、Mn、Co、Zr、Hf、V及びNbからなる群から選択される
元素)で表されるフッ化物、Sr5Ti3F19、Ba5V3F19等の
一般式(AxB1-x)5(C yD1-y)3F19(但し0≦x≦1、0≦y≦1
で、A及びBはそれぞれMg、Sr、Ba及びCaからなる群から
選択される元素、C及びDはそれぞれAl、Y、La、Sc、C
o、Gd、Ce、Nd、Er、V、Ti、Ta、Nb、及びMnからなる群
から選択される元素)で表されるフッ化物についても同
様である。
【0102】また、上記の第2、第3及び第4の実施形
態の説明では、フッ化物強誘電体の形成方法について
は、EB真空蒸着法について説明したが、MOCVD法、MBE
法、レーザアブレーション法、スパッタリング法などを
用いても同様であることは言うまでもない。
【0103】(実施の形態5)次に、本発明の第5の実
施形態について説明する。
【0104】図11は、本発明の第5の実施形態による
半導体記憶装置の構造断面図を示したものである。同図
において、p型Si基板1の所定の表面領域にn+型の不純
物領域であるソース領域2及びドレイン領域3が形成さ
れており、これらのソース領域2及びドレイン領域3の
間の所定のSi半導体基板上に、MgSiO3膜から成るバッフ
ァー層12とBaMgF4から成るフッ化物強誘電体膜9が積
層され、前記フッ化物強誘電体膜9の上にゲート電極5
が形成されたMFSFETである。
【0105】次に、図11に示したMFSFETの作製方法の
一例について説明する。図12(a)に示すように、p型
Si基板1をBHF(緩衝フッ素酸溶液)により処理し、表
面の自然酸化膜を除去した後、EB真空蒸着法により厚さ
約10nmのMgSiO3膜12を形成する。このMgSiO3膜は、蒸
着源として、MgOとSiO2を用い、基板温度600℃で成膜し
た。それぞれの蒸着速度は、MgOとSiO2の供給モル比が
1:1となるように設定している。成膜後、電気炉を用い
て酸素ガスまたはオゾンを含んだ酸素ガス中で450℃、3
0分間、熱処理して界面特性を向上させる。
【0106】次に、図12(b)に示すように、厚さ約2
00nmのBaMgF4膜9をEB真空蒸着法により形成する。BaMg
F4膜は、蒸着源として、BaF2とMgF2を用い、基板温度60
0℃で成膜した。それぞれの蒸着速度は、BaF2とMgF2
供給モル比が1:1となるように設定している。
【0107】次に、図12(c)に示すように、Ar/N2
合ガスを用いた反応性スパッタ法により、ゲート電極と
なるTiN膜6を形成する。
【0108】次に、図12(d)に示すように、レジス
トマスクを用いて、所定の領域のTiN膜、BaMgF4膜及びM
gSiO3膜をAr/Cl2混合ガス等及びAr/Cl2/CF4混合ガス等
を用いてエッチングして除去する。
【0109】次に、図12(e)に示すように、n型不純
物となる砒素(As)をSiN膜を通して注入後、アニール
を行い、ソース領域2、ドレイン領域3を形成してMFSF
ETを完成させる。
【0110】バッファー層に用いたMgSiO3膜は、SiO2
成分と上部に形成した強誘電体BaMgF4の構成元素である
Mgを含有しており、Siとの界面特性も良好で、BaMgF4
の反応性も少なく、またBaMgF4の結晶性を向上させる作
用がある。こうして得られたBaMgF4膜の自発分極値は2.
6μC/cm2と、前記の第2の実施形態で説明したSiN膜上
より大きな値が得られた。
【0111】以上の第5の実施形態の説明では、MgSiO3
膜について説明したが、MgOとSiO2の供給モル比を2:1に
して成膜できるMg2SiO4や、蒸着源としてSrOとSiO2を用
いて成膜できるSrSiO3、Sr2SiO4、また蒸着源としてMg
O、SrO、SiO2の3種類用いて成膜できる(MgxSr1-x)SiO
3及び(MgxSr1-x)2SiO4(但し0≦x≦1)についても同様
の効果が得られる。
【0112】さらに、強誘電体及びバッファー層がSrと
Mgの両方の元素を含有している組み合わせ、即ち、強誘
電体層が(BaxSr1-x)MgF4又はBa(MgxSr1-x)F4(但し0≦x
≦1)、バッファー層が(MgxSr1-x)SiO3又は(MgxSr1-x)2
SiO4(但し0≦x≦1)の組み合わせがより望ましい。
【0113】(実施の形態6)次に、本発明の第6の実
施形態について説明する。
【0114】図13(a)に示すように、p型Si基板1を
BHF(緩衝フッ素酸溶液)により処理し、表面の自然酸
化膜を除去した後、RTA(ラピッドサーマルアニール)
装置の中で、アンモニアガスを用いてSi基板を直接窒化
(RTN)して、厚さ約5nmのSiN膜8を形成する。また、こ
の窒化膜は、CVD法を用いて形成しても良い。
【0115】次に、図13(b)に示すように、厚さ約3
0nmのSrTiO3膜13を反応性RFスパッタ法により形成す
る。SrTiO3膜は、SrTiO3ターゲットを用い、Ar/O2混合
ガスを用いて、基板温度350℃、RFパワー300Wで成膜し
た。
【0116】次に、図13(c)に示すように、厚さ約3
00nmのBaMgF4膜9をEB真空蒸着法により形成する。BaMg
F4膜は、蒸着源として、BaF2とMgF2を用い、基板温度60
0℃で成膜した。それぞれの蒸着速度は、BaF2とMgF2
供給モル比が1:1となるように設定している。
【0117】次に、図13(d)に示すように、Ar/N2
合ガスを用いた反応性スパッタ法により、ゲート電極と
なるTiN膜6を形成する。
【0118】次に、図13(e)に示すように、レジス
トマスクを用いて、所定の領域のTiN膜、BaMgF4膜及びS
rTiO3膜をAr/Cl2混合ガス等を用いてエッチングして除
去する。
【0119】次に、図13(f)に示すように、n型不純
物となる砒素(As)をSiN膜を通して注入後、アニール
を行い、ソース領域2、ドレイン領域3を形成してMFSF
ETを完成させる。
【0120】Si基板/SiO2/SrTiO3構造では以下のような
問題が生じる。通常、SrTiO3ターゲットには、高濃度の
フッ素が含まれており、このフッ素がSrTiO3膜のスパッ
タ成膜時、またはプロセスの熱処理時にSiO2膜に拡散し
て、Si-Oの結合を切断しSi-Fの結合を形成し、界面準位
の増加を招く。また、その際結合が切れて開放された酸
素はSi/SiO2界面に拡散して、新たなSiO2膜が形成さ
れ、当初よりSiO2膜厚が増加し、MFSFETにおいては、新
たな動作電圧の増加の要因となるが、上記のように、Si
N膜を用いることにより、フッ素元素の拡散が防止で
き、デバイスの特性劣化を防ぐことが可能となる。
【0121】以上の第6の実施形態の説明では、SiN膜
を用いた場合について説明したが、その代わりにSiO2
を用いても、SiO2膜の表面をRTA装置の中で、アンモニ
アガス、N2Oガス又は窒素ラジカルイオン含有ガス等を
用いて熱処理して窒化する事でも、フッ素拡散に対して
同様の効果がある。
【0122】また、強誘電体としてBaMgF4について説明
したが、他のフッ化物強誘電体、PZT、SrBi2Ta2O9、Bi4
Ti3O12等の酸化物強誘電体でも同様の効果があることは
言うまでもない。
【0123】また、MFSFETについて説明したが、強誘電
体膜の下にフローティングゲートタイプの電極と絶縁膜
が設けられているMFMIS(Metal-Ferroelectric-Metal-I
nsulator-Semiconductor)型FETにも応用できること
は、言うまでもない。
【0124】(実施の形態7)次に、本発明の第7の実
施形態について説明する。
【0125】図14(a)に示すように、p型Si基板1を
BHF(緩衝フッ素酸溶液)により処理し、表面の自然酸
化膜を除去した後、速やかにEB真空蒸着装置に移し、厚
さ約4nmと極薄のTiSr膜14を形成する。このTiSr層
は、蒸着源として、SrとTiを用い、室温で成膜した。そ
れぞれの蒸着速度は、SrとTiの供給モル比が1:1となる
ように設定している。
【0126】次に、図14(b)に示すように、厚さ約3
0nmのSrTiO3膜13をSrTiO3ターゲットを用いたRFスパ
ッタ法により形成する。この際、最初の10nmの厚さまで
は、Arガスのみで成膜し、残りの厚さ20nmはAr/O2混合
ガスを用いて成膜する2ステップによる成膜を行う。基
板温度としては、すでにSi基板上に形成したTi及びSrが
Siと反応しない200〜300℃の範囲、望ましくは200〜250
℃が良い。また、RFパワーは100〜250Wで成膜した。
【0127】このSrTiO3のスパッタ成膜時に、TiSr層は
酸化され、図14(b)から図14(c)に示すように、
SrTiO3膜に同化するが、さらにSrTiO3のスパッタ成膜
後、電気炉を用いて酸素ガスまたはオゾンを含んだ酸素
ガス中で200〜250℃、30分間、熱処理してSrTiO3膜への
同化を完全にすることが、次の強誘電体膜の成膜に伴う
熱処理においても、Si基板と安定な界面を維持するため
に望ましい。
【0128】次に、図14(d)に示すように、SrTiO3
膜上に厚さ約300nmのBaMgF4膜9をEB真空蒸着法により
形成する。BaMgF4膜は、蒸着源として、BaF2とMgF2を用
い、基板温度600℃で成膜した。それぞれの蒸着速度
は、BaF2とMgF2の供給モル比が1:1となるように設定し
ている。
【0129】次に、図14(e)に示すように、Ar/N2
合ガスを用いた反応性スパッタ法により、ゲート電極と
なるTiN膜6を形成する。
【0130】次に、図14(f)に示すように、レジス
トマスクを用いて、所定の領域のTiN膜、BaMgF4膜及びS
rTiO3膜をAr/Cl2混合ガス等を用いてエッチングして除
去する。
【0131】次に、図14(g)に示すように、n型不純
物となる砒素(As)を注入後、アニールを行い、ソース
領域2、ドレイン領域3を形成してMFSFETを完成させ
る。
【0132】このようにして形成したSi基板/SrTiO3
からなるダイオードの容量値から比誘電率を求めると約
150となった。この値は、TiSr層を用いないで直接Si
基板にSrTiO3膜を形成した場合の比誘電率の値、約35
より大きく、Si基板/SrTiO3膜界面に低比誘電率のSiO2
膜の形成が抑制されていることがわかる。
【0133】以上の第7の実施形態の説明では、RFスパ
ッタ法によるSrTiO3の成膜について説明したが、300℃
以下で成膜できるレーザアブレーション法、真空蒸着法
についても、同様の効果がある。
【0134】また、強誘電体としてBaMgF4について説明
したが、他のフッ化物強誘電体や、PZT、SrBi2Ta2O9、B
i4Ti3O12等の酸化物強誘電体でも同様の効果があること
は言うまでもない。
【0135】また、MFSFETについて説明したが、強誘電
体膜の下にフローティングゲートタイプの電極と絶縁膜
が設けられているMFMIS(Metal-Ferroelectric-Metal-I
nsulator-Semiconductor)型FETにも応用できること
は、言うまでもない。
【0136】以上の第1〜第7の実施形態での説明で
は、MFSFETのゲート電極としてTiNを用いたが、Pt等の
他の材料を用いても同様であることは言うまでもない。
【0137】また、p型Si基板を用いて説明したが、こ
れに限定されるものではなく、n型Si基板を用いても同
様である。
【0138】
【発明の効果】本発明によれば、揮発性が高く、反応性
の強いPbやBi等の元素を含有せず、かつ酸素元素を含ま
ない比誘電率の低い窒化物からなる強誘電体を用いてい
るため、強誘電体膜の形成時、半導体基板の酸化や界面
層の形成を防ぐことができ、良好な界面特性を持つ強誘
電体膜の形成が可能である。また、Si-MOSFETプロセス
で通常使用される水素元素を含有したガスの熱処理、膜
形成、エッチング工程時にも、酸化物強誘電体膜のよう
に還元されて特性が劣化することなく、安定なデバイス
特性を保つことができること等により、優れたMFSFET型
半導体装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における窒化物強誘電
体を用いた半導体記憶装置の断面図
【図2】本発明の第1の実施の形態における窒化物強誘
電体を用いた半導体記憶装置の製造工程図
【図3】溶液気化型プラズマMOCVD装置を用いた半導体
装置の成膜工程図
【図4】本発明の第1の実施の形態における半導体記憶
装置の高周波C-V特性を示す関係図
【図5】本発明の第1の実施の形態における窒化物強誘
電体を用いた半導体記憶装置の断面図
【図6】本発明の第2の実施の形態におけるフッ化物強
誘電体膜を用いた半導体記憶装置の断面図
【図7】本発明の第2の実施の形態におけるフッ化物強
誘電体膜を用いた半導体記憶装置の製造工程図
【図8】本発明の第2の実施の形態における半導体装置
の高周波C-V特性を示す関係図
【図9】本発明の第3の実施の形態におけるフッ化物強
誘電体膜を用いた半導体記憶装置の製造工程図
【図10】本発明の第4の実施の形態におけるフッ化物
強誘電体膜を用いた半導体記憶装置の製造工程図
【図11】本発明の第5の実施の形態における半導体記
憶装置の断面図
【図12】本発明の第5の実施の形態における半導体記
憶装置の製造工程図
【図13】本発明の第6の実施の形態における半導体記
憶装置の断面図
【図14】本発明の第7の実施の形態における半導体記
憶装置の製造工程図
【符号の説明】
1 p型Si基板 2 ソース領域 3 ドレイン領域 4 Sr2NbN3膜(窒化物強誘電体膜) 5 ゲート電極 6 TiN膜 7 バッファー層(SiN膜又はSiO2膜) 8 バッファー層(SiN膜) 9 BaMgF4膜(フッ化物強誘電体膜) 10 窒化処理を施したSiO2膜 11 BaMgF4-xN1/3x膜(但し、0≦x≦4) 12 MgSiO3膜 13 SrTiO3膜 14 TiSr膜 31 真空チャンバー 32 ヒーター 33 排気口 34 RF電源 35 Sr液体原料 36 Nb液体原料 37 液体マスフローコントローラー 38 気化器 39 ミキサー 40 シャワーヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C01G 33/00 C01G 33/00 Z 5F045 35/00 35/00 5F058 45/00 45/00 5F083 51/00 51/00 A 5F103 53/00 53/00 A C23C 14/06 C23C 14/06 A H G P H01L 21/203 H01L 21/203 S 21/31 21/31 C 21/314 21/314 A M 21/363 21/363 21/365 21/365 27/108 27/10 651 21/8242 29/78 371 21/8247 29/788 29/792 Fターム(参考) 4G047 AA04 AB01 AC03 AD02 CA07 CB04 CC03 CD02 4G048 AA01 AA05 AB01 AC02 AD02 AE05 4G076 AA01 AA05 AA18 BA04 CA10 DA03 4K029 AA06 AA24 AA29 BA42 BA46 BA50 BA58 BB02 BD01 CA05 CA06 EA08 GA01 GA02 5F001 AA17 AD12 AG01 AG27 AG30 5F045 AA08 AA18 AA19 AB31 AC07 AC12 AD09 AD10 AE15 AE17 AF03 AF08 CB05 DC51 DC61 DC63 DP01 DP02 DP03 DQ10 EE03 EF05 EH13 HA04 HA16 5F058 BA20 BC09 BC20 BD01 BD03 BD04 BD09 BD10 BD12 BD18 BE03 BF07 BF12 BF13 BF17 BF20 BF22 BF27 BH01 BH04 BJ01 BJ10 5F083 FR06 JA01 JA20 JA40 PR21 PR22 PR33 5F103 AA01 AA04 AA08 DD27 DD30 GG02 HH03 LL14 NN01 PP01 PP03 PP06

Claims (53)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャネルを有した半導体基板上にゲート
    絶縁膜としての強誘電体膜とゲート電極とが配置された
    半導体記憶素子において、前記強誘電体膜がMg、Sr、Ba
    およびCaからなる群から選択される少なくとも1つの元
    素と窒素(N)元素とを含むことを特徴とする半導体記憶
    装置。
  2. 【請求項2】 前記強誘電体膜が一般式(1) A2BN3 (1) (但し、AはMg、Sr、BaおよびCaからなる群から選択さ
    れる一の元素、BはV、Nb、TaおよびMnからなる群から選
    択される一の元素)で表されることを特徴とする請求項
    1記載の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記強誘電体が一般式(2) (AxB1−x)2CN3 (2) (但しxは0≦x≦1で、AおよびBはそれぞれMg、Sr、Ba
    およびCaからなる群から選択される一の元素、CはV、N
    b、TaおよびMnからなる群から選択される一の元素)で
    表されることを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装
    置。
  4. 【請求項4】 前記強誘電体が一般式(3) (AxB1−x)2(CyD1−y)N3 (3) (但しxは0≦x≦1、yは0≦y≦1で、AおよびBはそれぞ
    れMg、Sr、BaおよびCaからなる群から選択される一の元
    素、CおよびDはそれぞれV、Nb、TaおよびMnからなる群
    から選択される一の元素)で表されることを特徴とする
    請求項1記載の半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記強誘電体が一般式(4) AB2N4 (4) (但し、AはMg、Sr、BaおよびCaからなる群から選択さ
    れる一の元素、BはV、Nb、TaおよびMnからなる群から選
    択される一の元素)で表されることを特徴とする請求項
    1記載の半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記強誘電体が一般式(5) (AxB1−x)C2N4 (5) (但しxは0≦x≦1で、AおよびBはそれぞれMg、Sr、Ba
    およびCaからなる群から選択される一の元素、CはV、N
    b、TaおよびMnからなる群から選択される一の元素)で
    表されることを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装
    置。
  7. 【請求項7】 前記強誘電体が一般式(6) (AxB1−x)(CyD1−y)2N4 (6) (但しxは0≦x≦1、yは0≦y≦1で、AおよびBはそれぞ
    れMg、Sr、BaおよびCaからなる群から選択される一の元
    素、CおよびDはそれぞれV、Nb、TaおよびMnからなる群
    から選択される一の元素)で表されることを特徴とする
    請求項1記載の半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記強誘電体が一般式(7) A2BN2 (7) (但し、AおよびBはそれぞれMg、Sr、BaおよびCaからな
    る群から選択される一の元素)で表されることを特徴と
    する請求項1記載の半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記強誘電体が一般式(8) (AxB1−x)2(CyD1−y) N2 (8) (但しxは0≦x≦1、yは0≦y≦1で、A、B、CおよびDは
    それぞれMg、Sr、BaおよびCaからなる群から選択される
    一の元素)で表されることを特徴とする請求項1記載の
    半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 前記強誘電体が一般式(9) A3B2N4 (9) (但し、AはMg、Sr、BaおよびCaからなる群から選択さ
    れる一の元素、BはAl、Y、La、Sc、Co、Gd、Ce、Nd、E
    r、V、Ti、Ta、Nb、およびMnからなる群から選択される
    一の元素)で表されることを特徴とする請求項1記載の
    半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 前記強誘電体が一般式(10) (AxB1−x)3C2N4 (10) (但しxは0≦x≦1で、AおよびBはそれぞれMg、Sr、Ba
    およびCaからなる群から選択される一の元素、CはAl、
    Y、La、Sc、Co、Gd、Ce、Nd、Er、V、Ti、Ta、Nb、およ
    びMnからなる群から選択される一の元素)で表されるこ
    とを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】 前記強誘電体が一般式(11) (AxB1−x)3(CyD1−y)2N4 (11) (但しxは0≦x≦1、yは0≦y≦1で、AおよびBはそれぞ
    れMg、Sr、BaおよびCaからなる群から選択される一の元
    素、CおよびDはそれぞれAl、Y、La、Sc、Co、Gd、Ce、N
    d、Er、V、Ti、Ta、Nb、およびMnからなる群から選択さ
    れる一の元素)で表されることを特徴とする請求項1記
    載の半導体記憶装置。
  13. 【請求項13】 前記強誘電体が一般式(12) A3B5N7 (12) (但し、AはMg、Sr、BaおよびCaからなる群から選択さ
    れる一の元素、BはAl、Y、La、Sc、Co、Gd、Ce、Nd、E
    r、V、Ti、Ta、Nb、およびMnからなる群から選択される
    一の元素)で表されることを特徴とする請求項1記載の
    半導体記憶装置。
  14. 【請求項14】 前記強誘電体が一般式(13) (AxB1−x)3C5N7 (13) (但しxは0≦x≦1で、AおよびBはそれぞれMg、Sr、Ba
    およびCaからなる群から選択される一の元素、CはAl、
    Y、La、Sc、Co、Gd、Ce、Nd、Er、V、Ti、Ta、Nb、およ
    びMnからなる群から選択される一の元素)で表されるこ
    とを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  15. 【請求項15】 前記強誘電体が一般式(14) (AxB1−x)3(CyD1−y)5N7 (14) (但しxは0≦x≦1、yは0≦y≦1で、AおよびBはそれぞ
    れMg、Sr、BaおよびCaからなる群から選択される一の元
    素、CおよびDはそれぞれAl、Y、La、Sc、Co、Gd、Ce、N
    d、Er、V、Ti、Ta、Nb、およびMnからなる群から選択さ
    れる一の元素)で表されることを特徴とする請求項1記
    載の半導体記憶装置。
  16. 【請求項16】 前記強誘電体が一般式(15) A2B3C2N7 (15) (但し、AはMg、Sr、BaおよびCaからなる群から選択さ
    れる一の元素、BはAl、Y、La、Sc、Co、Gd、Ce、Nd、E
    r、V、Ti、Ta、Nb、およびMnからなる群から選択される
    一の元素、CはTi、Ta、Mn、Co、Zr、Hf、VおよびNbから
    なる群から選択される一の元素)で表されることを特徴
    とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  17. 【請求項17】 前記強誘電体が一般式(16) (AxB1−x)2C3D2N7 (16) (但しxは0≦x≦1、AおよびBはそれぞれMg、Sr、Baお
    よびCaからなる群から選択される一の元素、CはAl、Y、
    La、Sc、Co、Gd、Ce、Nd、Er、V、Ti、Ta、Nb、およびM
    nからなる群から選択される一の元素、DはTi、Ta、Mn、
    Co、Zr、Hf、VおよびNbからなる群から選択される一の
    元素)で表されることを特徴とする請求項1記載の半導
    体記憶装置。
  18. 【請求項18】 前記強誘電体が一般式(17) (AxB1−x)2(CyD1−y)3(EzG1−z)2N7 (17) (但しxは0≦x≦1、yは0≦y≦1、zは0≦z≦1で、Aお
    よびBはそれぞれMg、Sr、BaおよびCaからなる群から選
    択される一の元素、CおよびDはそれぞれAl、Y、La、S
    c、Co、Gd、Ce、Nd、Er、V、Ti、Ta、Nb、およびMnから
    なる群から選択される一の元素、EおよびGはそれぞれT
    i、Ta、Mn、Co、Zr、Hf、VおよびNbからなる群から選択
    される一の元素)で表されることを特徴とする請求項1
    記載の半導体記憶装置。
  19. 【請求項19】 前記強誘電体が、前記一般式で表され
    る組成から、非化学量論性による組成のずれを含んだ窒
    化物であることを特徴とする請求項2ないし請求項18
    のいずれかに記載の半導体記憶装置。
  20. 【請求項20】 前記強誘電体膜が、半導体基板上に形
    成されたSiN膜またはSiO2膜の上に形成されたことを特
    徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  21. 【請求項21】 半導体基板上に、Mg、Sr、BaおよびCa
    からなる群から選択される少なくとも1つの元素と窒素
    (N)元素を含む強誘電体層を形成した後、アンモニア雰
    囲気又は窒素ラジカルイオンを含む雰囲気中で熱処理す
    る工程を含むことを特徴とする半導体記憶装置の製造方
    法。
  22. 【請求項22】 前記アンモニア雰囲気は、アンモニア
    プラズマ中であることを特徴とする請求項21記載の半
    導体記憶装置の製造方法。
  23. 【請求項23】 チャネルを有した半導体基板上にゲー
    ト絶縁膜としての強誘電体膜とゲート電極とが配置され
    た半導体記憶素子において、前記強誘電体膜がフッ化物
    強誘電体であり、前記フッ化物強誘電体と半導体基板の
    間にSiN膜からなるバッファー層を備えていることを特
    徴とする半導体記憶装置。
  24. 【請求項24】 半導体基板上にSiO2膜を形成する工程
    と、前記SiO2膜をアンモニア雰囲気、N2O雰囲気又は窒
    素ラジカルイオンを含む雰囲気中で窒化する工程と、前
    記窒化処理を施したSiO2膜上にフッ化物強誘電体膜を形
    成する工程と、前記フッ化物強誘電体膜の上部にゲート
    電極を形成する工程を含むことを特徴とする半導体記憶
    装置の製造方法。
  25. 【請求項25】 前記アンモニア雰囲気は、アンモニア
    プラズマ中であることを特徴とする請求項24記載の半
    導体記憶装置の製造方法。
  26. 【請求項26】 半導体基板上にMg、Sr、BaおよびCaか
    らなる群から選択される少なくとも1つの元素とフッ素
    (F)元素を含むフッ化物強誘電体薄膜を形成した後、ア
    ンモニア雰囲気または窒素ラジカルイオンを含む雰囲気
    中で窒化する工程を含むことを特徴とする半導体記憶装
    置の製造方法。
  27. 【請求項27】 前記アンモニア雰囲気は、アンモニア
    プラズマ中であることを特徴とする請求項26記載の半
    導体記憶装置の製造方法。
  28. 【請求項28】 前記フッ化物強誘電体が、BaMgF4、Ba
    CoF4、BaNiF4またはBaZnF4のいずれかであることを特徴
    とする請求項23記載の半導体記憶装置。
  29. 【請求項29】 前記フッ化物強誘電体が、BaMgF4、Ba
    CoF4、BaNiF4またはBaZnF4のいずれかであることを特徴
    とする請求項24ないし請求項27のいずれかに記載の
    半導体記憶装置の製造方法。
  30. 【請求項30】 前記フッ化物強誘電体が、一般式(1
    8) ABF5 (18) (但し、AはMg、Sr、BaおよびCaからなる群から選択さ
    れる一の元素、BはAl、Y、La、Sc、Co、Gd、Ce、Nd、E
    r、V、Ti、Ta、NbおよびMnからなる群から選択される一
    の元素)で表されることを特徴とする請求項23に記載
    の半導体記憶装置。
  31. 【請求項31】 前記フッ化物強誘電体が、一般式(1
    8) ABF5 (18) (但し、AはMg、Sr、BaおよびCaからなる群から選択さ
    れる一の元素、BはAl、Y、La、Sc、Co、Gd、Ce、Nd、E
    r、V、Ti、Ta、NbおよびMnからなる群から選択される一
    の元素)で表されることを特徴とする請求項24ないし
    請求項27のいずれかに記載の半導体記憶装置の製造方
    法。
  32. 【請求項32】 前記フッ化物強誘電体が、一般式(1
    9) (AxB1−x)(CyD1−y) F5 (19) (但しxは0≦x≦1、yは0≦y≦1で、AおよびBはそれぞ
    れMg、Sr、Ba及びCaからなる群から選択される一の元
    素、CおよびDはそれぞれAl、Y、La、Sc、Co、Gd、Ce、N
    d、Er、V、Ti、Ta、Nb、およびMnからなる群から選択さ
    れる一の元素)で表されることを特徴とする請求項23
    記載の半導体記憶装置。
  33. 【請求項33】 前記フッ化物強誘電体が、一般式(1
    9) (AxB1−x)(CyD1−y)F5 (19) (但しxは0≦x≦1、yは0≦y≦1で、AおよびBはそれぞ
    れMg、Sr、Ba及びCaからなる群から選択される一の元
    素、CおよびDはそれぞれAl、Y、La、Sc、Co、Gd、Ce、N
    d、Er、V、Ti、Ta、Nb、およびMnからなる群から選択さ
    れる一の元素)で表されることを特徴とする請求項24
    ないし請求項27のいずれかに記載の半導体記憶装置の
    製造方法。
  34. 【請求項34】 前記フッ化物強誘電体が、一般式(2
    0) ABF6 (20) (但し、AはMg、Sr、BaおよびCaからなる群から選択さ
    れる一の元素、BはTi、Ta、Mn、Co、Zr、Hf、VおよびNb
    からなる群から選択される一の元素)で表されることを
    特徴とする請求項23記載の半導体記憶装置。
  35. 【請求項35】 前記フッ化物強誘電体が、一般式(2
    0) ABF6 (20) (但し、AはMg、Sr、BaおよびCaからなる群から選択さ
    れる一の元素、BはTi、Ta、Mn、Co、Zr、Hf、VおよびNb
    からなる群から選択される一の元素)で表されることを
    特徴とする請求項24ないし請求項27のいずれかに記
    載の半導体記憶装置の製造方法。
  36. 【請求項36】 前記フッ化物強誘電体が一般式(21) (AxB1−x)(CyD1−y)F6 (21) (但しxは0≦x≦1、yは0≦y≦1で、AおよびBはそれぞ
    れMg、Sr、BaおよびCaからなる群から選択される一の元
    素、CおよびDはそれぞれTi、Ta、Mn、Co、Zr、Hf、V及
    びNbからなる群から選択される一の元素)で表されるこ
    とを特徴とする請求項23記載の半導体記憶装置。
  37. 【請求項37】 前記フッ化物強誘電体が一般式(21) (AxB1−x)(CyD1−y)F6 (21) (但しxは0≦x≦1、yは0≦y≦1で、AおよびBはそれぞ
    れMg、Sr、BaおよびCaからなる群から選択される一の元
    素、CおよびDはそれぞれTi、Ta、Mn、Co、Zr、Hf、V及
    びNbからなる群から選択される一の元素)で表されるこ
    とを特徴とする請求項24ないし請求項27のいずれか
    に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  38. 【請求項38】 前記フッ化物強誘電体が、一般式(2
    2) A5B3F19 (22) (但し、AはMg、Sr、Ba及びCaからなる群から選択され
    る一の元素、BはAl、Y、La、Sc、Co、Gd、Ce、Nd、Er、
    V、Ti、Ta、Nb、及びMnからなる群から選択される一の
    元素)で表されることを特徴とする請求項23記載の半
    導体記憶装置。
  39. 【請求項39】 前記フッ化物強誘電体が、一般式(2
    2) A5B3F19 (22) (但し、AはMg、Sr、Ba及びCaからなる群から選択され
    る一の元素、BはAl、Y、La、Sc、Co、Gd、Ce、Nd、Er、
    V、Ti、Ta、Nb、及びMnからなる群から選択される一の
    元素)で表されることを特徴とする請求項24ないし請
    求項27のいずれかに記載の半導体記憶装置の製造方
    法。
  40. 【請求項40】 前記フッ化物強誘電体が、下記式(2
    3) (AxB1−x)5(CyD1−y)3F19 (23) (但しxは0≦x≦1、yは0≦y≦1で、AおよびBはそれぞ
    れMg、Sr、BaおよびCaからなる群から選択される一の元
    素、CおよびDはそれぞれAl、Y、La、Sc、Co、Gd、Ce、N
    d、Er、V、Ti、Ta、Nb、及びMnからなる群から選択され
    る一の元素)で表されることを特徴とする請求項23記
    載の半導体記憶装置。
  41. 【請求項41】 前記フッ化物強誘電体が、下記式(2
    3) (AxB1−x)5(CyD1−y)3F19 (23) (但しxは0≦x≦1、yは0≦y≦1で、AおよびBはそれぞ
    れMg、Sr、BaおよびCaからなる群から選択される一の元
    素、CおよびDはそれぞれAl、Y、La、Sc、Co、Gd、Ce、N
    d、Er、V、Ti、Ta、Nb、及びMnからなる群から選択され
    る一の元素)で表されることを特徴とする請求項24な
    いし請求項27のいずれかに記載の半導体記憶装置の製
    造方法。
  42. 【請求項42】 前記フッ化物強誘電体が、前記一般式
    で表される組成から、非化学量論性による組成のずれを
    含んだフッ化物であることを特徴とする請求項28、請
    求項30、請求項32、請求項34、請求項36、請求
    項38および請求項40にいずれかに記載の半導体記憶
    装置。
  43. 【請求項43】 前記フッ化物強誘電体が、前記一般式
    で表される組成から、非化学量論性による組成のずれを
    含んだフッ化物であることを特徴とする請求項29、請
    求項31、請求項33、請求項35、請求項37、請求
    項39および請求項41にいずれかに記載の半導体記憶
    装置の製造方法。
  44. 【請求項44】 チャネルを有した半導体基板上にMgSi
    O3、Mg2SiO4、SrSiO3、Sr2SiO4、(MgxSr1−x)SiO3およ
    び(MgxSr1−x)2SiO4(但しxは0≦x≦1)の少なくとも
    1つからなるバッファー層が形成され、前記バッファー
    層上に強誘電体層が、前記強誘電体層上にゲート電極が
    配置されていることを特徴とする半導体記憶装置。
  45. 【請求項45】 強誘電体層がMg又はSrの少なくとも1
    つの元素から構成されていることを特徴とする請求項4
    4記載の半導体記憶装置。
  46. 【請求項46】 強誘電体層が (BaxSr1−x)MgF4または
    Ba(MgxSr1−x)F4(但しxは0≦x≦1)のいずれかである
    ことを特徴とする請求項44記載の半導体記憶装置。
  47. 【請求項47】 Si基板上にSiN膜を形成する工程と、
    前記SiN膜上にスパッタ法によりSrTiO3層を形成する工
    程と、前記SrTiO3層上に強誘電体層を形成する工程と、
    前記強誘電体層の上部にゲート電極を形成する工程を含
    むことを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  48. 【請求項48】 前記SiN膜は、Si基板を直接窒化して
    形成することを特徴とする請求項46記載の半導体記憶
    装置の製造方法。
  49. 【請求項49】 Si基板上にSiO2膜を形成する工程と、
    前記SiO2膜をアンモニアガス、N2Oガスまたは窒素ラジ
    カルイオン含有ガスを用いて窒化する工程と、前記窒化
    処理を施したSiO2膜上に、スパッタ法によりSrTiO3層を
    形成する工程と、前記SrTiO3層上に強誘電体層を形成す
    る工程と、前記強誘電体層の上部にゲート電極を形成す
    る工程を含むことを特徴とする半導体記憶装置の製造方
    法。
  50. 【請求項50】 半導体基板上にTiSrの薄層を形成する
    工程と、前記TiSr層の上にSrTiO3層を形成する工程と、
    前記SrTiO3層上に強誘電体層を形成する工程と、前記強
    誘電体層の上部にゲート電極を形成する工程を含むこと
    を特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  51. 【請求項51】 前記SrTiO3層を基板温度300℃以下の
    条件で、スパッタ法により形成することを特徴とする請
    求項50記載の半導体記憶装置の製造方法。
  52. 【請求項52】 前記TiSr層上にSrTiO3層をスパッタ法
    で形成する際に、最初はArガスのみで成膜を行い、次に
    Ar/O2の混合ガスで成膜する2ステップによる成膜を行
    うことを特徴とする請求項50記載の半導体記憶装置の
    製造方法。
  53. 【請求項53】 前記SrTiO3成膜後、酸素ガスまたはオ
    ゾンガスを含む雰囲気で、300℃以下の条件で熱処理す
    ることを特徴とする請求項50記載の半導体記憶装置の
    製造方法。
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