JP2000182709A - リテーナ付きコネクタ - Google Patents

リテーナ付きコネクタ

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JP2000182709A
JP2000182709A JP10356559A JP35655998A JP2000182709A JP 2000182709 A JP2000182709 A JP 2000182709A JP 10356559 A JP10356559 A JP 10356559A JP 35655998 A JP35655998 A JP 35655998A JP 2000182709 A JP2000182709 A JP 2000182709A
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retainer
retainers
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cavity
locking position
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JP10356559A
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Naoya Kurimoto
直哉 栗本
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイドタイプのリテーナをハイブリッド型の
コネクタ等に使用するに当たり、不必要にキャビティの
ピッチを広げることなく全端子金具の二重係止を良好に
行うことができるようにする。 【解決手段】 雌ハウジング1内の上段側には、小型の
雌側端子金具が挿入される小キャビティ2Aが、下段側
には、大型の雌側端子金具が挿入される大キャビティ2
Bが、互いに異なったピッチで一列に並んで形成されて
いる。両キャビティ列7A,7Bの間の位置にはリテー
ナ挿入溝19が側面から形成されている。リテーナ挿入
溝19内には、小キャビティ2Aに対応したピッチで係
合突部13Aの形成された第1リテーナ10Aと、大キ
ャビティ2Bに対応したピッチで係合突部13Bの形成
された第2リテーナ10Bとが差し込まれ、それぞれが
個別に仮係止位置と本係止位置との間で移動操作され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リテーナ付きコネ
クタに関する。
【0002】
【従来の技術】リテーナ付きコネクタの一例としてサイ
ドリテーナタイプのものがある。このタイプのコネクタ
は、複数のキャビティが設けられたハウジングの側面に
リテーナ挿入溝が形成され、このリテーナ挿入溝に端子
金具の段差部等に係止可能な係合突部を設けたリテーナ
が差し込み可能とされている。差し込まれたリテーナは
まず、係合突部がキャビティの側方に退避した仮係止位
置に保持され、係る状態でキャビティに端子金具が挿入
されてランス等で一次係止される。続いてリテーナがさ
らに深い本係止位置に差し込まれると、係合突部がキャ
ビティ内に突出して端子金具の段差部等に係止すること
で、端子金具が抜け止め状態に二重係止されるようにな
っている。このサイドタイプのリテーナは、端子金具に
直接係止できることで係止力が強いという利点を有して
いる。
【0003】ところでコネクタのうちには、ハイブリッ
ド型コネクタと称し、小型の端子金具と大型の端子金具
とを混在させて収容する形式のものがある。図24にこ
のようなハイブリッド型コネクタの一例が示されてお
り、この例では、ハウジングaの上段側に小型の端子金
具の挿入される小キャビティbが、下段側に大型の端子
金具が挿入される大キャビティcが、それぞれ所定のピ
ッチで配されている。
【0004】このようなコネクタにおいて、リテーナに
より大小両方の端子金具の二重係止を行おうとすると、
上縁に小型の端子金具に係合可能な係合突部eを、下縁
に大型の端子金具に係合可能な係合突部fをそれぞれ形
成したリテーナdを備え、このリテーナdを小キャビテ
ィbの列と大キャビティcの列との間において差し込む
構成となる。具体的には、まず図24(A)のように、
リテーナdは各係合突部e,fがキャビティb,cの手
前側に退避した仮係止位置に保持され、係る状態で両キ
ャビティb,cに端子金具が挿入されたのち、さらに深
い本係止位置に押し込まれることになる。
【0005】ここで、リテーナdの上下両縁に形成され
た係合突部e,fは、上下のキャビティb,cと対応し
てそれぞれピッチを異にして形成されているため、リテ
ーナdの本係止位置を、例えば同図(B)に示すよう
に、下側の係合突部fが大キャビティcの中央部に突出
し得る位置に合わせて設定すると、小キャビティb側で
は係合突部eが小キャビティb内に正規に突出せず、逆
に同図(C)に示すように、上側の係合突部eが小キャ
ビティbの中央部に突出し得る位置に合わせて設定する
と、大キャビティc側では係合突部fが大キャビティc
内に正規に突出しないという結果となり、小型と大型の
端子金具のうち一方は、二重係止が不可能か不十分とな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで上記の不具合を
解決する一方策として、図25に示すものが提案され
た。これは、小キャビティb側を通常必要とされるピッ
チよりも大きいピッチで形成するのである。これによ
り、小キャビティb用の係合突部eの幅を広く取ること
ができる。そのため、リテーナdが図25(A)に示す
仮係止位置から同図(B)の本係止位置に差し込まれた
場合に、大キャビティc側で係合突部fを正規の中央部
に突出させながらも、小キャビティb側でも係合突部e
を小キャビティbの全幅にわたって突出させることがで
き、もって小型と大型の両方の端子金具を良好に二重係
止し得るというものである。
【0007】しかしながらこのものは、小キャビティb
のピッチを広げた分、小キャビティbの列の長さが大き
くなり、例えば、小キャビティb列の両端のハウジング
を除去してその小型化を図ろうとした場合に対応できな
いという問題があった。本発明は上記のような事情に基
づいて完成されたものであって、その目的は、サイドタ
イプのリテーナをハイブリッド型のコネクタ等に使用す
るに当たり、不必要にキャビティのピッチを広げること
なく全端子金具の二重係止を良好に行うことができるよ
うにするところにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、端子金具が挿入さ
れるキャビティの設けられたハウジングの側面から、前
記端子金具と係合可能な係合部を有するリテーナが差し
込み可能に設けられ、このリテーナは、前記係合部が前
記キャビティの側方に退避して端子金具の挿抜を許容す
る仮係止位置と、前記係合部が前記キャビティ内に突出
して端子金具と係合する本係止位置との間で移動可能と
されたリテーナ付きコネクタであって、キャビティが複
数個ずつ複数の列に分けられ、かつ各キャビティ列同士
はキャビティ間のピッチを互いに異にして配列されてい
るものにおいて、前記各キャビティ列ごとに、そのキャ
ビティ列のピッチと対応したピッチで前記係合部を設け
たリテーナが個別に配設されている構成としたところに
特徴を有する。請求項2の発明は、請求項1に記載のも
のにおいて、隣り合う前記キャビティ列のそれぞれに対
応したリテーナは、前記両キャビティ列の間において背
中合わせの姿勢で設けられているところに特徴を有す
る。
【0009】請求項3の発明は、請求項2に記載のもの
において、前記両リテーナは、一方のリテーナが他方の
リテーナに対して差し込み方向の前後にずれた2位置で
弾性的に組み付け可能とされ、かつ前記一方のリテーナ
に操作部が設けられるとともに、前記ハウジングの側面
には前記両リテーナを一体的に差し込み可能とするリテ
ーナ挿入溝が形成されて、このリテーナ挿入溝内に前記
他方のリテーナの差し込みを規制する差込規制部が設け
られており、前記両リテーナは前記一方のリテーナが後
方位置に組み付けされた状態でそれぞれの仮係止位置に
保持され、前記操作部により両リテーナが一体的に差し
込まれて前記他方のリテーナが前記差込規制部により差
し込みを規制されることでその本係止位置に持ち来され
るとともに、引き続き前記一方のリテーナのみが差し込
まれて前記他方のリテーナに対して前方位置で組み付け
られたところでこの一方のリテーナがその本係止位置に
保持される構成となっているところに特徴を有する。
【0010】請求項4の発明は、請求項3に記載のもの
において、前記リテーナ挿入溝内には、前記他方のリテ
ーナの戻しを規制する戻し規制部が設けられており、前
記両リテーナは前記一方のリテーナが前方位置に組み付
けされて本係止位置に保持された状態から、前記操作部
により両リテーナが一体的に戻されて前記他方のリテー
ナが前記戻し規制部で戻しを規制されることでその仮係
止位置に持ち来されるとともに、引き続き前記一方のリ
テーナのみが戻されて前記他方のリテーナに対して後方
位置で組み付けられたところでこの一方のリテーナがそ
の仮係止位置に保持される構成となっているところに特
徴を有する。
【0011】
【発明の作用及び効果】<請求項1の発明>各キャビテ
ィ列についてそれぞれに適したリテーナが個別に配され
ているから、全端子金具の係止を正確に行うことがで
き、また特定のキャビティ列について不必要にピッチを
広げてキャビティ列の長さを大きく取る必要がなく、ハ
ウジングの小型化に対応することができる。 <請求項2の発明>キャビティ列の並んだ方向にハウジ
ングを小型化することができる。
【0012】<請求項3の発明>リテーナが別々に配さ
れているにも拘わらず、一方のリテーナの差し込み操作
を行うだけで、他方のリテーナと一方のリテーナとを順
次に本係止位置に持ち来して保持することができる。 <請求項4の発明>一方のリテーナの戻し操作を行うだ
けで、他方のリテーナと一方のリテーナとを順次に仮係
止位置に戻すことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。 <第1実施形態>本発明の第1実施形態を図1ないし図
10によって説明する。この実施形態では、ハイブリッ
ド形式の雌コネクタを例示している。図1及び図2にお
いて、符号1は合成樹脂製の雌ハウジングであって、横
長のブロック状に形成されている。雌ハウジング1内に
は、その上段側に図示5個の小キャビティ2Aが、下段
側に図示4個の大キャビティ2Bが並んで形成されてい
る。小キャビティ2Aには小型の雌側端子金具3Aが、
また大キャビティ2Bには大型の雌側端子金具3Bが互
いに向き合った姿勢で後方から挿入され(図10参
照)、それぞれに設けられた金属ランス4がキャビティ
2A,2Bの側壁に設けられた係止溝5に嵌まること
で、抜け止め状態に一次係止されて収容されるようにな
っている。小キャビティ2Aと大キャビティ2Bとは、
挿入された雌側端子金具3Aまたは3B同士の絶縁性を
確保し、また隔壁の強度等を勘案して、それぞれに必要
最小限の所定のピッチで配列され、両キャビティ列7
A,7Bではピッチを互いに異にしている。
【0014】雌ハウジング1には、各雌側端子金具3
A,3Bを二重係止するための一対のリテーナ10A,
10Bが装着可能とされている。両リテーナ10A,1
0Bは、合成樹脂材により図3及び図4に示す形状に形
成されている。両リテーナ10A,10Bは、雌ハウジ
ング1の横幅よりも少し小さい長さ寸法を持った細長い
基板11の一側縁から、ガイド板12が直角に立てられ
たL形に形成され、ガイド板12同士を背中合わせにし
た向きで使用される。
【0015】図3の上側の第1リテーナ10Aは小型の
雌側端子金具3Aの係止用であって、基板11のガイド
板12を設けた側とは反対の側縁に、小型の雌側端子金
具3Aの段差部8に係止可能な図示5個の係合突部13
Aが、小キャビティ2Aと同じピッチで形成されてい
る。下側の第2リテーナ10Bは大型の雌側端子金具3
Bの係止用であって、基板11の反対側の側縁には、大
型の雌側端子金具3Bの段差部8に係止可能な図示4個
の係合突部13Bが、大キャビティ2Bと同じピッチで
形成されている。
【0016】両リテーナ10A,10Bにおけるガイド
板12の突出縁には、その長さ方向のほぼ中央部におい
て弾性係止片15が形成されている。この弾性係止片1
5は、差し込み方向の前方(図3の左方)を向いた片持
ち状に形成されて撓み変形可能となっており、先端側の
外面に嵌合突起16が形成されている。また、弾性係止
片15の付け根側には、操作部17が突設されている。
【0017】雌ハウジング1における一方の短辺側の面
には、上記の両リテーナ10A,10Bが差し込み可能
とされるリテーナ挿入溝19が形成されている。このリ
テーナ挿入溝19は、図2に示すように、上下のキャビ
ティ列7A,7Bの間において、雌側端子金具3A,3
Bの挿入方向と直交する向きに形成され、全体としては
両リテーナ10A,10Bを背中合わせとした姿勢で挿
入可能な断面T字形をなしており、上面側が第1リテー
ナ10Aの挿入部20A、下面側が第2リテーナ10B
の挿入部20Bとなっている。
【0018】より詳細には、上側挿入部20Aは、第1
リテーナ10Aの基板11が挿入される上向きの縦溝2
1Aと、ガイド板12が挿入される横溝22Aとからな
り、縦溝21Aの上端は小キャビティ2Aの底面に臨ん
でいる。下側挿入部20Bは、第2リテーナ10Bの基
板11が挿入される下向きの縦溝21Bと、ガイド板1
2が挿入される横溝22Bとからなり、縦溝21Bの下
端は大キャビティ2Bの天井面に臨んでいる。また、図
5に示すように、下側挿入部20Bの方が上側挿入部2
0Aに比べて差し込み深さが大きくされている。
【0019】上下の挿入部20A,20Bにおける横溝
22A,22Bの前面には、図1に示すように、それぞ
れリテーナ10A,10Bの差し込み方向の手前側から
順次に、操作部17を雌ハウジング1の前面に突出させ
た状態で摺動可能とする摺動孔24A,24Bと、弾性
係止片15の嵌合突起16がそれぞれ嵌合可能な仮係止
孔25A,25B及び本係止孔26A,26Bとが順次
に形成されている。より詳細には、仮係止孔25A,2
5Bについては、上下の挿入部20A,20Bで同じ位
置に形成されている。本係止孔26A,26Bについて
は、上側挿入部20Aの本係止孔26Aは、仮係止孔2
5Aよりも小キャビティ2Aのピッチの半分の寸法分先
の位置に形成され、一方、下側挿入部20Bの本係止孔
26Bは、仮係止孔25Bよりも大キャビティ2Bのピ
ッチの半分の寸法分先の位置に形成されている。なお、
両本係止孔26A,26Bは、係止解除用の治具が挿入
できるように細長形状に形成されている。また、摺動孔
24A,24Bについては、下側挿入部20Bの方が上
側挿入部20Aよりも先方への切り込み深さが大きくさ
れている。
【0020】両リテーナ10A,10Bは、上記したよ
うにガイド板12を背中合わせとした姿勢において、第
1リテーナ10Aがリテーナ挿入溝19の上側挿入部2
0Aに、第2リテーナ10Bが下側挿入部20Bにそれ
ぞれ差し込まれる。両リテーナ10A,10Bは、まず
図6に示すように、弾性係止片15の嵌合突起16が手
前側の仮係止孔25A,25Bに嵌まることで仮係止位
置に保持される。この仮係止位置では、図7に示すよう
に、両リテーナ10A,10Bの各係合突部13A,1
3Bがそれぞれ対応するキャビティ2A,2Bの手前側
に退避している。両リテーナ10A,10Bは、仮係止
位置からさらに押し込まれて対応する挿入部20A,2
0Bの奥壁28A,28Bに突き当たると、図8に示す
ように、弾性係止片15の嵌合突起16がそれぞれの本
係止孔26A,26Bに嵌まることで本係止位置に保持
され、この本係止位置では、図9に示すように、第1リ
テーナ10Aの各係合突部13Aが小キャビティ2Aの
全幅にわたり、また第2リテーナ10Bの各係合突部1
3Bが大キャビティ2B内の幅方向の中央部に突出し得
るようになっている。
【0021】本第1実施形態は上記のような構造であっ
て、続いてその作用を説明する。雌コネクタの組み付け
は以下のようにして行われる。まず第1と第2のリテー
ナ10A,10Bは、背中合わせの姿勢でリテーナ挿入
溝19に差し込まれ、それぞれ図6に示す仮係止位置に
保持される。この仮係止位置では、図7のように、それ
ぞれのリテーナ10A,10Bの各係合突部13A,1
3Bが対応するキャビティ2A,2Bの手前側に退避し
ているから、雌側端子金具3A,3Bの挿入が許容され
る状態にある。この状態で、上下のキャビティ2A,2
Bに、それぞれ小型と大型の雌側端子金具3A,3Bが
後方から挿入され、金属ランス4により一次係止されて
収容される。
【0022】すべての雌側端子金具3A,3Bの挿入が
完了したら、まず操作部17に指または治具を引っ掛け
て第1リテーナ10Aを仮係止位置からさらに深く差し
込むと、上側挿入部20Aの奥壁28Aに当たったとこ
ろで第1リテーナ10Aは図8に示す本係止位置に保持
される。そうすると図9のように、第1リテーナ10A
の各係合突部13Aが小キャビティ2A内に突出し、図
10のように、小型の雌側端子金具3Aの段差部8の後
面に係止することによって抜け止め状態に二重係止され
る。
【0023】続いて、同様に操作部17に指または治具
を引っ掛けて第2リテーナ10Bを仮係止位置からさら
に深く差し込むと、下側挿入部20Bの奥壁28Bに当
たったところで第2リテーナ10Bは図8に示す本係止
位置に保持される。そうすると図9のように、第2リテ
ーナ10Bの各係合突部13Bが大キャビティ2B内に
突出し、図10のように、大型の雌側端子金具3Bの段
差部8の後面に係止することによって抜け止め状態に二
重係止される。なお、第1リテーナ10Aと第2リテー
ナ10Bの差し込み順序はどちらが先きでもよい。以上
により雌コネクタの組み付けが完了する。
【0024】一方、メンテナンス等において雌側端子金
具3A,3Bを雌ハウジング1から外す場合は以下のよ
うにして行う。まず、上側挿入部20Aの本係止孔26
Aに治具(図示せず)を入れて第1リテーナ10Aの弾
性係止片15を撓み変形させて係止を解除しつつ、操作
部17に指を掛けて第1リテーナ10Aを仮係止位置に
戻す。同様に、下側挿入部20Bの本係止孔26Bに治
具を入れて第2リテーナ10Bの弾性係止片15を撓み
変形させて係止を解除しつつ、操作部17に指を掛けて
第2リテーナ10Bを仮係止位置に戻す。なお、第1リ
テーナ10Aと第2リテーナ10Bの戻す順序はどちら
が先でもよい。仮係止位置に戻されると、リテーナ10
A,10Bによる雌側端子金具3A,3Bの係止が解除
されるから、金属ランス4の係止を解除することで後方
に引き抜くことができる。
【0025】以上説明したように本第1実施形態によれ
ば、互いにピッチを異にして配された小キャビティ列7
Aと大キャビティ列7Bに対して、それぞれのピッチに
対応したピッチで係合突部13A,13Bを設けた第1
リテーナ10Aと第2リテーナ10Bとを個別に配する
ようにしたから、両キャビティ列7A,7Bについて、
雌側端子金具3A,3Bの二重係止を確実に行うことが
できる。
【0026】特に小キャビティ列7Aが、ピッチを広げ
ることなく通常のピッチで形成できるから、余分にキャ
ビティ列の全長を長くする必要がなく、例えば、小キャ
ビティ列7Aの両端部における雌ハウジング1の余剰部
分を切除することが可能となって、雌ハウジング1の小
型化を図ることができる。また、両リテーナ10A,1
0Bが上下のキャビティ列7A,7Bの間で共通のリテ
ーナ挿入溝19に差し込まれる構造となっているから、
雌ハウジング1を上下方向に小型のものにまとめること
ができる。
【0027】<第2実施形態>次に、本発明の第2実施
形態を図11ないし図23によって説明する。この第2
実施形態では、小キャビティ列7Aと大キャビティ列7
Bに個別にリテーナを設けることは上記第1実施形態と
同様であるが、リテーナの移動操作がより簡単に行える
ようにさらに改良が加えられている。以下には、第1実
施形態とは異なる部分を中心として説明する。
【0028】この第2実施形態における小キャビティ2
A用の第1リテーナ40Aと、大キャビティ2B用の第
2リテーナ40Bとは、図14及び図15に示す形状に
形成されている。移動操作用の操作部17と係止用の弾
性係止片15とは、第2リテーナ40Bのみに設けられ
ている。第2リテーナ40Bのガイド板12における差
込方向の後縁には、そのほぼ中央高さ位置において、第
1リテーナ40A側を向いて突出した断面山形の保持突
部42が形成されている。一方、第1リテーナ40A
は、全体として差込方向の後端側が短く形成されてお
り、ガイド板12の後縁には、弾性舌片43が後方に延
出して形成されている。この弾性舌片43における第2
リテーナ40Bと対向した側の面には、上記した保持突
部42が嵌合可能な前後2個の保持孔44,45が形成
されている。
【0029】詳しくは後記するが、保持突部42が後側
保持孔44に嵌合した状態で両リテーナ40A,40B
が背中合わせに組み付けられていると、図19に示すよ
うに、両リテーナ40A,40Bの各係合突部13A,
13Bが揃ってキャビティ2A,2Bの手前側に退避可
能であり、一方、保持突部42が前側保持孔45に嵌合
した状態で両リテーナ40A,40Bが背中合わせに組
み付けられていると、図21に示すように、両リテーナ
40A,40Bの各係合突部13A,13Bが揃ってキ
ャビティ2A,2B内に突出し得る設定となっている。
【0030】雌ハウジング1における一方の短辺側の面
には、同様に断面T字形のリテーナ挿入溝19が形成さ
れ、上面側が第1リテーナ40Aの挿入部20A、下面
側が第2リテーナ40Bの挿入部20Bとなっている
が、図12に示すように、上側挿入部20Aの横溝22
Aの前端側の入り口が塞がれている。この部分が、図1
3に示すように規制壁47となっていて、第1リテーナ
40Aのガイド板12の後縁を突き当てて、後方への抜
け止め機能を果たすようになっている。また、第1リテ
ーナ40Aが規制壁47に当たった状態では、その仮係
止位置に位置する設定となっている。
【0031】また、操作部17の摺動孔49と、弾性係
止片15の嵌合突起16がそれぞれ嵌合可能な仮係止孔
50及び本係止孔51とは、図11に示すように、下側
挿入部20Bにおける横溝22Bの前面にのみ形成され
ている。さらに、上側挿入部20Aの横溝22Aの入り
口には、その幅方向の中央部の天井面において、第1リ
テーナ40Aの弾性舌片43が上方へ撓み変形すること
を許容する逃がし凹部53が形成されている。その他の
構造については、前記第1実施形態と同様であるので、
同一部位については同一符号を付すことで重複した説明
は省略する。
【0032】続いて、第2実施形態の作用を説明する。
雌コネクタの組み付けは以下のようにして行われる。ま
ず第1リテーナ40Aが、図16に示すように下側挿入
部20Bに差し込まれ、続いて同図の矢線に示すように
上側挿入部20A内に持ち上げられ、併せてガイド板1
2の後縁が規制壁47に突き当てられた状態とされる。
次に、図17に示すように第2リテーナ40Bが下側挿
入部20Bに差し込まれ、図18に示すように、弾性係
止片15の嵌合突起16が仮係止孔50に嵌合される。
このとき、第2リテーナ40Bの保持突部42は第1リ
テーナ40Aの後側保持孔44に嵌められる。
【0033】これにより両リテーナ40A,40Bが、
図19に示すようにそれぞれの仮係止位置に保持され
る。この仮係止位置では、それぞれのリテーナ40A,
40Bの各係合突部13A,13Bが対応するキャビテ
ィ2A,2Bの手前側に退避しているから、雌側端子金
具3A,3Bの挿入が許容される状態にある。この状態
で上下のキャビティ2A,2Bに、それぞれ小型と大型
の雌側端子金具3A,3Bが後方から挿入され、金属ラ
ンス4により一次係止されて収容される。
【0034】すべての雌側端子金具3A,3Bの挿入が
完了したら、第2リテーナ40Bに設けられた操作部1
7に指または治具を引っ掛けてさらに深く差し込むと、
両リテーナ40A,40Bが一体的に差し込まれ、まず
第1リテーナ40Aが上側挿入部20Aの奥壁28Aに
当たったところで、図20に示すように第1リテーナ4
0Aが本係止位置に位置する。さらに、第2リテーナ4
0Bの差し込み動作を続けると、第1リテーナ40Aの
弾性舌片43を逃がし凹部53側に撓み変形させつつ保
持突部42が後側保持孔44の前方に抜け出し、図21
に示すように、第2リテーナ40Bが下側挿入部20B
の奥壁28Bに突き当たったところで、図22に示すよ
うに、弾性係止片15の嵌合突起16が本係止孔51に
嵌まって第2リテーナ40Bが本係止位置に保持され
る。それとともに、図21に示すように、第2リテーナ
40Bの保持突部42が第1リテーナ40Aの前側保持
孔45に嵌まって、先に本係止位置に移動していた第1
リテーナ40Aもその本係止位置に保持される。
【0035】このように両リテーナ40A,40Bがそ
れぞれの本係止位置に移動すると、第1リテーナ40A
の各係合突部13Aが小キャビティ2A内に突出して、
小型の雌側端子金具3Aの段差部8の後面に係止するこ
とによって抜け止め状態に二重係止し、また、第2リテ
ーナ40Bの各係合突部13Bが大キャビティ2B内に
突出して、大型の雌側端子金具3Bの段差部8の後面に
係止することによって抜け止め状態に二重係止する。
【0036】一方、メンテナンス等において雌側端子金
具3A,3Bを雌ハウジング1から外す場合は以下のよ
うにして行う。まず、本係止孔51に治具を入れて第2
リテーナ40Bの弾性係止片15を撓み変形させて係止
を解除しつつ、操作部17に指を掛けて第2リテーナ4
0Bを戻す。両リテーナ40A,40Bはまず一体的に
戻され、図23に示すように、第1リテーナ40Aが上
側挿入部20Aの規制壁47に当たったところでその戻
しが停止され、すなわち仮係止位置に戻る。さらに、第
2リテーナ40Bの戻し動作を続けると、第1リテーナ
40Aの弾性舌片43を逃がし凹部53側に撓み変形さ
せつつ保持突部42が前側保持孔45の後方に抜け出
し、図18に示すように、弾性係止片15の嵌合突起1
6が仮係止孔50に嵌まって第2リテーナ40Bが仮係
止位置に保持される。それとともに、図19に示すよう
に、第2リテーナ40Bの保持突部42が第1リテーナ
40Aの後側保持孔44に嵌まって、先に仮係止位置に
移動していた第1リテーナ40Aもその仮係止位置に保
持される。このように両リテーナ40A,40Bが仮係
止位置に戻されると、リテーナ40A,40Bによる雌
側端子金具3A,3Bの係止が解除されるから、金属ラ
ンス4の係止を解除することで後方に引き抜くことがで
きる。
【0037】以上のようにこの第2実施形態では、上記
第1実施形態と同様に、小キャビティ列7Aと大キャビ
ティ列7Bに対して、それぞれのピッチに対応したピッ
チで係合突部13A,13Bを設けた第1リテーナ40
Aと第2リテーナ40Bとを個別に配するようにしたか
ら、両キャビティ列7A,7Bについて、雌側端子金具
3A,3Bの二重係止を確実に行うことができる。それ
に加え、仮係止位置から第2リテーナ40Bの差し込み
操作を行うだけで、第1リテーナ40Aと第2リテーナ
40Bとを順次に本係止位置に持ち来して保持すること
ができ、また本係止位置から第2リテーナ40Bの戻し
操作を行うだけで、第1リテーナ40Aと第2リテーナ
40Bとを順次に仮係止位置に戻すことができ、すなわ
ちリテーナ40A,40Bの移動操作を簡単に行うこと
ができる。
【0038】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)本発明はキャビティ列を3列以上設けたものにも
適用可能である。 (2)上記実施形態では雌側のコネクタを例示したが、
雄側のコネクタについても本発明は同様に適用すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る雌コネクタの正面
【図2】その縦断面図
【図3】リテーナの平面図
【図4】その斜視図
【図5】雌ハウジングにおけるリテーナ挿入溝の形成位
置で切断した断面図
【図6】両リテーナが仮係止位置にある場合の雌コネク
タの正面図
【図7】その概略断面図
【図8】両リテーナが本係止位置にある場合の雌コネク
タの正面図
【図9】その概略断面図
【図10】その縦断面図
【図11】本発明の第2実施形態に係る雌コネクタの正
面図
【図12】その側面図
【図13】雌ハウジングにおけるリテーナ挿入溝の形成
位置で切断した断面図
【図14】リテーナの平面図
【図15】その斜視図
【図16】第1リテーナの差し込み動作を説明する側面
【図17】両リテーナが仮係止位置にある場合の雌コネ
クタの側面図
【図18】その正面図
【図19】その概略断面図
【図20】第1リテーナが本係止位置に差し込まれた状
態の概略断面図
【図21】両リテーナが本係止位置にある場合の概略断
面図
【図22】その正面図
【図23】第1リテーナが仮係止位置に戻された状態の
概略断面図
【図24】従来例の概略断面図
【図25】他の従来例の概略断面図
【符号の説明】
1…雌ハウジング 2A,2B…キャビティ 3A,3B…雌側端子金具 7A,7B…キャビティ列 8…段差部 10A…第1リテーナ 10B…第2リテーナ 13A,13B…係合突部(係合部) 15…弾性係止片 17…操作部 19…リテーナ挿入溝 20A…上側挿入部 20B…下側挿入部 25A,25B…仮係止孔 26A,26B…本係止孔 28A…奥壁(差込規制部) 40A…第1リテーナ(他方のリテーナ) 40B…第2リテーナ(一方のリテーナ) 42…保持突部 43…弾性舌片 44…後側保持孔 45…前側保持孔 47…規制壁(戻し規制部) 50…仮係止孔 51…本係止孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端子金具が挿入されるキャビティの設け
    られたハウジングの側面から、前記端子金具と係合可能
    な係合部を有するリテーナが差し込み可能に設けられ、
    このリテーナは、前記係合部が前記キャビティの側方に
    退避して端子金具の挿抜を許容する仮係止位置と、前記
    係合部が前記キャビティ内に突出して端子金具と係合す
    る本係止位置との間で移動可能とされたリテーナ付きコ
    ネクタであって、キャビティが複数個ずつ複数の列に分
    けられ、かつ各キャビティ列同士はキャビティ間のピッ
    チを互いに異にして配列されているものにおいて、 前記各キャビティ列ごとに、そのキャビティ列のピッチ
    と対応したピッチで前記係合部を設けたリテーナが個別
    に配設されていることを特徴とするリテーナ付きコネク
    タ。
  2. 【請求項2】 隣り合う前記キャビティ列のそれぞれに
    対応したリテーナは、前記両キャビティ列の間において
    背中合わせの姿勢で設けられていることを特徴とする請
    求項1記載のリテーナ付きコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記両リテーナは、一方のリテーナが他
    方のリテーナに対して差し込み方向の前後にずれた2位
    置で弾性的に組み付け可能とされ、かつ前記一方のリテ
    ーナに操作部が設けられるとともに、前記ハウジングの
    側面には前記両リテーナを一体的に差し込み可能とする
    リテーナ挿入溝が形成されて、このリテーナ挿入溝内に
    前記他方のリテーナの差し込みを規制する差込規制部が
    設けられており、 前記両リテーナは前記一方のリテーナが後方位置に組み
    付けされた状態でそれぞれの仮係止位置に保持され、前
    記操作部により両リテーナが一体的に差し込まれて前記
    他方のリテーナが前記差込規制部により差し込みを規制
    されることでその本係止位置に持ち来されるとともに、
    引き続き前記一方のリテーナのみが差し込まれて前記他
    方のリテーナに対して前方位置で組み付けられたところ
    でこの一方のリテーナがその本係止位置に保持される構
    成となっていることを特徴とする請求項2記載のリテー
    ナ付きコネクタ。
  4. 【請求項4】 前記リテーナ挿入溝内には、前記他方の
    リテーナの戻しを規制する戻し規制部が設けられてお
    り、前記両リテーナは前記一方のリテーナが前方位置に
    組み付けされて本係止位置に保持された状態から、前記
    操作部により両リテーナが一体的に戻されて前記他方の
    リテーナが前記戻し規制部で戻しを規制されることでそ
    の仮係止位置に持ち来されるとともに、引き続き前記一
    方のリテーナのみが戻されて前記他方のリテーナに対し
    て後方位置で組み付けられたところでこの一方のリテー
    ナがその仮係止位置に保持される構成となっていること
    を特徴とする請求項3記載のリテーナ付きコネクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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US9502814B2 (en) 2012-07-20 2016-11-22 Mitsubishi Electric Corporation Connector cover and connector connecting apparatus

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