JP3221261B2 - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP3221261B2
JP3221261B2 JP30969694A JP30969694A JP3221261B2 JP 3221261 B2 JP3221261 B2 JP 3221261B2 JP 30969694 A JP30969694 A JP 30969694A JP 30969694 A JP30969694 A JP 30969694A JP 3221261 B2 JP3221261 B2 JP 3221261B2
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恒 国府谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、端子金具の二重係止を
行うためのリテーナを備えたコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のリテーナ付きのコネクタ
の一例として、実開平4−92379号公報に記載され
たものが知られている。これは、端子金具を収容するキ
ャビティを設けたハウジングと、そのハウジングに対し
て仮係止位置と本係止位置との間で移行可能に装着され
るリテーナとを備えており、リテーナには、キャビティ
内に設けられたランスに対して接離可能に対応する係止
部材が設けられている。そして、リテーナをハウジング
に対して仮係止位置に組み付けると、係止部材がランス
から離間した位置に留まることでランスが撓み変形可能
な状態にあり、この状態でキャビティ内に端子金具を挿
入すると、端子金具がランスを撓み変形させつつ押し込
まれて、復元変形したランスにより抜け方向に一次係止
される。続いて、リテーナを仮係止位置から本係止位置
に移行させると、係止部材がランスに近接してその撓み
変形を不能とし、それにより端子金具の抜けを強固に阻
止する二次係止を行い、もって端子金具の二重係止を行
うようになっている。
【0003】また、別の形式のものとして、例えば特開
昭64−54678号公報に記載されたものが知られて
いる。これは、ハウジングに対して仮係止位置と本係止
位置との間で移行可能に装着されるリテーナを備えてい
ることは同様であるが、リテーナには、キャビティ内の
ランスとは別の箇所において端子金具に係止する係止部
材が設けられている。すなわち、リテーナが仮係止位置
にある状態においてキャビティ内に端子金具を挿入する
と、キャビティ内に設けられたランスにより端子金具の
一次係止が行われ、続いてリテーナを本係止位置に移行
すると、リテーナに設けられた係止部材が端子金具の別
の箇所に係止することで二次係止を行い、もって二重係
止を行うようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うないずれのタイプのコネクタにおいても、コネクタを
配線接続現場に搬送する場合は、取扱いが便利である等
の理由からリテーナを仮係止位置に予め組み込んでアッ
センブリ化した状態で搬送するのが一般的であるが、そ
の際に、外力を受けてリテーナが不用意に本係止位置に
移行してしまう場合がある。そうすると、そのままでは
端子金具が挿入できないので、リテーナを一旦仮係止位
置まで戻してから改めて端子金具を挿入する必要があ
り、作業能率が著しく低下する欠点があった。また、本
係止位置に移行したのを看過したまま端子金具を無理に
押し込むことによって保持部分を損壊させ、リテーナを
再使用不能に到らせるおそれもあった。
【0005】本発明は上記のような事情に基づいて完成
されたものであって、仮係止位置に組まれたリテーナが
本係止位置に不用意に移行するのを防止することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、端子金具を収容可
能なキャビティを有するハウジングと、このハウジング
に装着されるリテーナとを備え、このリテーナが端子金
具の挿脱を許容する仮係止位置と、端子金具を抜け止め
状態に保持する本係止位置との間を移行可能な状態でハ
ウジングに保持される形式のコネクタにおいて、前記リ
テーナには、その先端が前記キャビティ内に臨むように
してストッパ片が延出され、かつこのストッパ片は常に
はハウジング側に形成された突当部に対向することで、
リテーナが仮係止位置から本係止位置に移行するのを規
制可能となっているとともに、前記端子金具がキャビテ
ィへ挿入されるときには、この挿入に伴って前記突当部
との対向位置から退避することで、リテーナが本係止位
置へ移行するのが許容される構成としたところに特徴を
有する。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記ストッパ片は、リテーナが前記本係止位置に移
行した場合に前記端子金具を係止するのに機能する部材
と兼用されている構成としたところに特徴を有する。
【0008】
【作用】本発明は上記のような構成であって、仮係止位
置にあるリテーナが不用意に本係止位置に移行しようと
した場合に、ストッパ片がハウジングの突当部に突き当
たることでそれが阻止され、端子金具がキャビティ内に
挿入されるとストッパ片が突当部との対向位置から退避
し、リテーナの本係止位置への移行が可能となる。
【0009】
【発明の効果】すなわち請求項1の発明によれば、リテ
ーナが仮係止位置から本係止位置に不用意に移行するの
が確実に防止されるから、現場での端子金具の挿入作業
をスムーズに能率良く行うことができ、また、端子金具
を無理に挿入することでリテーナ等を損壊させることを
未然に防止できる効果がある。また、請求項2の発明に
よれば、上記の効果に加え、リテーナの構造が単純化で
きてより安価に製造することが可能となる効果が得られ
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。 <第1実施例>図1及び図2は本発明の第1実施例を示
す。この第1実施例は雌コネクタに適用した場合を例示
し、雌形端子金具fを収容するハウジング1と、その雌
形端子金具fを抜け方向に二重係止するのに機能するリ
テーナ2とを備えている。
【0011】ハウジング1は、合成樹脂材によって略直
方体状に形成され、一面側に外形が一回り小さくなった
取付部3が形成されている。このハウジング1の内部に
は、図2に示すように、前後両面に開口したキャビティ
4が左右に2室並んで形成されており、各キャビティ4
内に、雌形端子金具fが後面側(図2の左側)から挿入
されるようになっている。各キャビティ4の底面には、
それぞれに挿入された雌形端子金具fを一次係止するた
めのランス6が形成されている。そのランス6の下方に
はランス6の撓み変形を許容する逃がし空間7が設けら
れているとともに、ランス6から逃がし空間7にわたる
前方が、後記するストッパ片20が嵌入可能に開放され
ている。各ランス6の先端には、雌形端子金具fと係合
し得る係止部8が形成されている。
【0012】一方リテーナ2は、同じく合成樹脂材によ
って一面を開口した箱形に形成され、上記したハウジン
グ1の取付部3の外側に略緊密に嵌合可能となってい
る。このリテーナ2の開口面と反対側にある後面板10
には、相手の雄形端子金具のタブを通してハウジング1
のキャビティ4内に導入するための挿通孔11が、各キ
ャビティ4と連通可能に2個並んで形成されている。
【0013】ハウジング1の取付部3の上下両面には、
リテーナ2の仮係止用の第1ロック部13が対称に形成
されている。また、取付部3の左右両面には、上記の第
1ロック部13よりも奥側の位置において、リテーナ2
の本係止用の第2ロック部14が対称に形成されてい
る。各第1および第2ロック部13、14は、それぞれ
の前面側がリテーナ2の開口縁が乗り上げる際のガイド
用に傾斜面に形成されている。
【0014】これに対応して、リテーナ2の上下両面に
は、リテーナ2の開口面側である前縁から少し入った位
置から後縁に到る第1ロック溝15が対称に切られてお
り、その第1ロック溝15の前縁が第1係止縁16とな
っている。また、左右両面にも、前縁から少し入った位
置から後縁に到る第2ロック溝17が対称に切られてお
り、その第2ロック溝17の前縁が第2係止縁18とな
っている。
【0015】そして、リテーナ2をハウジング1の取付
部3の外側に嵌めると、その奥行きのおよそ2/3嵌合
されたところで、図2(A)に示すように、取付部3の
上下の面の第1ロック部13が第1ロック溝15に嵌合
し、第1係止縁16で係止されることによりリテーナ2
が抜け不能に保持される。これがリテーナ2の仮係止位
置となる。リテーナ2をさらに押し込んで、同図(C)
に示すように、その開口縁がハウジング1の段付面1a
に突き当たるまで押し込まれると、取付部3の左右の面
の第2ロック部14が第2ロック溝17に嵌合し、第2
係止縁18で係止されることによりリテーナ2が抜け不
能に保持される。これがリテーナ2の本係止位置とな
る。
【0016】さて、リテーナ2における後面板10の内
面には、ハウジング1内の各ランス6と対応するように
前方を向いて突出した2本のストッパ片20が形成され
ている。各ストッパ片20は上下方向の撓み変形可能と
なっているとともに、その先端に、ランス6の先端に設
けられた突当面6aと同じく鉛直方向を向いた突当面2
0aが設けられている。そして、リテーナ2が上記した
仮係止位置に組み付けられた場合には、各ストッパ片2
0の突当面20aがランス6の突当面6aと近接した位
置で対応するようになっている。
【0017】各ストッパ片20の先端には頭部21が形
成されており、頭部21は、キャビティ4内に挿入され
た雌形端子金具fの先端面の下縁が突き当たることがで
きるように、キャビティ4内に突出可能に形成されてい
る。頭部21の前面側には、ストッパ片20を撓み変形
させる際の案内となる斜めのガイド面22が形成されて
いる。また、その頭部21は、リテーナ2が本係止位置
に移行された場合にランス6の逃げ空間7内に入り込ん
で、ランス6の解除方向の撓みを規制可能に形成されて
いる。
【0018】本第1実施例は上記のような構造であっ
て、続いてその作動を説明する。まず、リテーナ2をハ
ウジング1の取付部3の外側に嵌め込む。リテーナ2は
その上下の開口縁が第1ロック部13に乗り上げて撓み
変形しつつ押し込まれ、既述したようにおよそ2/3程
度押し込まれたところで、第1ロック部13が第1ロッ
ク溝15に嵌まって第1係止縁16で係止され、図2
(A)に示すように、リテーナ2が仮係止位置で保持さ
れる。
【0019】このようにコネクタは、リテーナ2がハウ
ジング1に対して仮係止位置に組み込まれてアッセンブ
リ化された状態で配線接続現場まで搬送されるのであっ
て、その搬送途中等において、リテーナ2に対して本係
止位置側に移行させるような外力が作用した場合は、ス
トッパ片20の突当面20aが対応するランス6の突当
面6aに突き当たることで、リテーナ2が本係止位置に
移行するのが阻止される。
【0020】そして配線接続現場において、ハウジング
1のキャビティ4内にそれぞれ雌形端子金具fを挿入す
ると、雌形端子金具fはランス6を弾力に抗して逃げ空
間7側に撓み変形させつつ押し込まれる。続いて、雌形
端子金具fの先端面の下縁がストッパ片20の頭部21
のガイド面22に突き当たり、ストッパ片20をそのガ
イド面22に沿って下方に撓ませつつ雌形端子金具fの
下面側に潜らせる。雌形端子金具fがキャビティ4の奥
端まで押し込まれたところで、ランス6の係止部8が雌
形端子金具fの下面の係止孔(図示せず)に対応して復
元弾力でその中に嵌まり込むことによって、雌形端子金
具fが抜け方向に一次係止される。そのとき、ストッパ
片20の頭部21のガイド面22は、復元変形したラン
ス6の突当面6aと対応した状態にある。
【0021】続いて、仮係止位置にあるリテーナ2をさ
らに押し込むと、その途中でストッパ片20の頭部21
のガイド面22がランス6の突当面6aに突き当たっ
て、そのガイド面22で案内されるようにしてストッパ
片20がさらに下方に撓みつつランス6の逃げ空間7側
に潜り込む。その後、リテーナ2はその左右の開口縁が
第2ロック部14に乗り上げて撓み変形しつつ押し込ま
れ、開口縁がハウジング1の段付き面1aに突き当たる
まで押し込まれたところで、第2ロック部14が第2ロ
ック溝17に落ち込んで第2係止縁18で係止されるこ
とにより、リテーナ2が本係止位置に保持される。この
とき、ストッパ片20の頭部21がランス6の逃げ空間
7内に嵌まってランス6の下方への撓みが阻止された状
態となり、雌形端子金具fが抜け方向に二次係止され
る。これにより、雌形端子金具fが二重係止される。
【0022】なお、端子金具の挿入の際、雌形端子金具
fのキャビティ4内への挿入が不十分であって、ストッ
パ片20を撓み変形させ得ない場合や僅かしか撓み変形
させ得ない場合は、リテーナ2を本係止位置に移行した
場合にストッパ片20がランス6に突き当たることでそ
れが阻止され、それにより端子金具の半挿入が検知され
る。
【0023】このように本実施例によれば、リテーナ2
が仮係止位置から本係止位置に不用意に移行することが
確実に防止される。特に、その移行防止用のストッパ片
20を、ランス6を撓み変形不能にロックする二次係止
用の部材に兼用したから、構造が簡単で安価に製造する
ことが可能となる。また、雌形端子金具fの半挿入も併
せて検知することができる。
【0024】<第2実施例>図3は本発明の第2実施例
を示す。この第2実施例では、ランス6の左右両面に一
対の突当部25が突設されている。一方リテーナ2の後
面板10からは、各突当部25と対応するようにして一
対ずつのストッパ片20が突設されている。その他の構
造については第1実施例と同様である。
【0025】すなわち、この第2実施例では、リテーナ
2が仮係止位置に嵌合されると、一対のストッパ片20
の突当面20aが各突当部25に対応し、リテーナ2が
本係止位置に移行しようとした場合に、ストッパ片20
の突当面20aが突当部25に突き当たることでそれが
阻止される。雌形端子金具fがキャビティ4内に挿入さ
れると、雌形端子金具fが両ストッパ片20の頭部21
のガイド面22を押圧することで、ストッパ片20が下
方に撓み変形しつつ雌形端子金具fの下面に潜り込み、
ストッパ片20の頭部21のガイド面22が突当部25
と対応することで、リテーナ2の移行阻止状態が解除さ
れる。続いて、リテーナ2を本係止位置側に移行させる
と、ストッパ片20の頭部21が突当部25の下面側に
潜り込みつつその移行が許容され、本係止位置に到る
と、ストッパ片20の頭部21が突当部25とキャビテ
ィ4の底面の間に嵌まってランス6の撓み変形を阻止
し、雌形端子金具fが二重係止される。
【0026】なお、第2実施例の変形例として、ストッ
パ片20の先端を突き当てる突当部25を、ランス6の
両面に代えて、キャビティ4の両側壁に設けるようにし
てもよい。その場合は、リテーナ2の後面板10から、
図3の鎖線に示すように、リテーナ2が本係止位置に移
行された場合に、ランス6の撓み空間7に突入してラン
ス6の撓み変形を規制する二次係止用片26を設けてお
く必要がある。
【0027】<第3実施例>図4及び図5は第3実施例
を示す。ここでは、ランス6の両面に一対の突当部25
が突設されていることは第2実施例と同様であるが、リ
テーナ2側に突設されたストッパ片が変更されている。
すなわち、各ストッパ片28は横方向(図5の上下方
向)の撓み変形可能に設けられているとともに、各スト
ッパ片28の先端側が、一旦内方に向かったのち外方に
向かうように屈曲され、先端面が突当面28aとなって
いるとともに、先端部の内側の面が斜めのガイド面29
となっている。また、両ストッパ片28の下方に、ラン
ス6の逃げ空間7に嵌入可能な二次係止用片26が突設
されている。
【0028】そして、図5(A)に示すように、リテー
ナ2を仮係止位置に組み込んだ場合は、各ストッパ片2
8の突当面28aがランス6の両面の突当部25と対応
し、ストッパ片28の突当面28aが突当部25に突き
当たることで、リテーナ2が不用意に本係止位置に移行
するのが阻止される。この状態で雌形端子金具fをキャ
ビティ4内に挿入すると、その先端面の左右の側縁が両
ストッパ片28のガイド面に29当たってそれを両側に
押し広げ、ストッパ片28の突当面28aが突当部25
の外側に外れることでリテーナ2の移行阻止状態が解除
される。それとともに雌形端子金具fはランス6により
一次係止される。続いて、リテーナ2を押し込むと、ス
トッパ片28が突当部25の外側に乗り上げつつ本係止
位置に移行され、二次係止用片26がランス6の逃がし
空間7に入り込むことで、雌形端子金具fが二次係止さ
れる。
【0029】<第4実施例>第4実施例は、本発明を雄
コネクタに適用したものであって、図6に示されてい
る。ハウジング31は、内部にキャビティ34を設けた
本体部31aの前面にフード部33を形成した形状であ
って、雄形端子金具mをキャビティ34内に挿入する
と、先端のタブ部tをフード部33内に突出させた状態
で、キャビティ34の底面に設けられたランス36によ
り抜け方向に一次係止されるようになっている。一方の
リテーナ32は、フード部33内に略緊密に嵌合される
後面開放の箱形に形成されており、リテーナ32がおよ
そ2/3長さ押し込まれると、リテーナ32の上下両面
に設けられたロック部38がフード部33の上下両面の
係止溝39に嵌まって係止されることで、仮係止位置に
抜け不能に保持され、リテーナ32の前面がハウジング
31の本体部31aに突き当たるまで押し込まれると、
リテーナ32の左右両面に設けられた図示しないロック
部がフード部33の左右両面の係止溝に嵌まって係止さ
れることで、本係止位置に保持されるようになってい
る。
【0030】そして、そのリテーナ32の前面に、前記
第1実施例と同様のストッパ片40がランス36と対応
して突設されている。すなわち、リテーナ32が同図に
示すように仮係止位置に嵌合されると、ストッパ片40
の突当面40aがランス36の突当面36aに対応する
ことで、リテーナ32が不用意に本係止位置に移行する
のが阻止される。同図の鎖線に示すように、雄形端子金
具mがキャビティ34内に挿入されると、雄形端子金具
mの肩の部分がストッパ片40の頭部41のガイド面4
2に突き当たることでストッパ片40が下方に撓み変形
し、リテーナ32の移行阻止状態が解除される。続い
て、リテーナ32をさらに押し込めば、ストッパ片40
の頭部41がランス36の下面側に潜り込みつつ本係止
位置側に移行され、本係止位置に到ると、ストッパ片4
0の頭部41がランス36の逃げ空間37に嵌入してそ
の撓み変形を阻止し、雄形端子金具mが二重係止され
る。
【0031】<他の実施例> (1)なお、キャビティが複数個設けられている場合に
は、すべてのキャビティに端子金具を収容するのではな
く、端子金具を挿入しないキャビティすなわち空キャビ
ティを残したままで使用することがある。そのような場
合、上記した各実施例では、リテーナが本係止位置に移
行するのを阻止する状態が解除できないままとなる。
【0032】そのため、図7に示すように、雄コネクタ
用と雌コネクタ用に各別にダミー端子が設けられてい
る。雄側のダミー端子45は雄形端子金具mの形状を模
した本体部46に操作取手47を付けた形状であり、雌
側のダミー端子50は雌形端子金具fを模した本体部5
1に同じく操作取手52を付けた形状である。
【0033】例えば、図8に示すように雌コネクタのハ
ウジング1に空キャビティ4aがある場合に、その空キ
ャビティ4a内に雌側のダミー端子50を挿入すると、
本体部51の前面の下縁がストッパ片20の頭部21の
ガイド面22に突き当たることでストッパ片20を下方
に撓ませ、リテーナ2の本係止位置への移行阻止状態が
解除される。なお、図示はしていないが、雄コネクタ側
でも同様に適用し得る。
【0034】(2)また本発明は、キャビティ内に設け
たランスにより端子金具の一次係止を行い、リテーナに
設けた係止部材で端子金具の別の箇所を係止することで
二次係止を行って、もって二重係止を行う形式のものに
も同様に適用可能である。その場合、リテーナに設けた
二次係止用の係止部材に、リテーナが本係止位置へ不用
意に移行するのを阻止し、かつ、端子金具を挿入するこ
とでその移行阻止状態を解除するように機能するストッ
パ片を兼用させて設けることも可能である。さらに本発
明は、上記記述及び図面によって説明した実施例に限定
されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種
々変更して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の外観斜視図である。
【図2】その作動を説明する縦断面図である。
【図3】第2実施例の部分斜視図である。
【図4】第3実施例の部分斜視図である。
【図5】その作動を説明する平断面図である。
【図6】第4実施例の縦断面図である。
【図7】ダミー端子の斜視図である。
【図8】ダミー端子を使用した場合の作動を説明する縦
断面図である。
【符号の説明】
f…雌形端子金具 1…ハウジング 2…リテーナ 4…キャビティ 6…ランス 6a…突当面 20…ストッパ片 20a…突当面 22…ガイド面 25…突当部 26…二次係止用片 28…ストッパ片 28a…突当面 m…雄形端子金具 31…ハウジング 32…リテーナ 34…キャビティ 36…ランス 36a…突当面 40…ストッパ片 40a…突当面 42…ガイド面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−257772(JP,A) 特開 平1−304671(JP,A) 特開 平2−306560(JP,A) 実開 平6−48177(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/42

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端子金具を収容可能なキャビティを有す
    るハウジングと、このハウジングに装着されるリテーナ
    とを備え、このリテーナが端子金具の挿脱を許容する仮
    係止位置と、端子金具を抜け止め状態に保持する本係止
    位置との間を移行可能な状態でハウジングに保持される
    形式のコネクタにおいて、 前記リテーナには、その先端が前記キャビティ内に臨む
    ようにしてストッパ片が延出され、かつこのストッパ片
    は常にはハウジング側に形成された突当部に対向するこ
    とで、リテーナが仮係止位置から本係止位置に移行する
    のを規制可能となっているとともに、前記端子金具がキ
    ャビティへ挿入されるときには、この挿入に伴って前記
    突当部との対向位置から退避することで、リテーナが本
    係止位置へ移行するのが許容される構成となっているこ
    とを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記ストッパ片は、リテーナが前記本係
    止位置に移行した場合に前記端子金具を係止するのに機
    能する部材と兼用されていることを特徴とする請求項1
    記載のコネクタ。
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