JP2000182459A - 防水機能を有する操作装置 - Google Patents

防水機能を有する操作装置

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JP2000182459A JP10358627A JP35862798A JP2000182459A JP 2000182459 A JP2000182459 A JP 2000182459A JP 10358627 A JP10358627 A JP 10358627A JP 35862798 A JP35862798 A JP 35862798A JP 2000182459 A JP2000182459 A JP 2000182459A
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H25/00Switches with compound movement of handle or other operating part
    • H01H25/04Operating part movable angularly in more than one plane, e.g. joystick
    • H01H25/041Operating part movable angularly in more than one plane, e.g. joystick having a generally flat operating member depressible at different locations to operate different controls

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  • Switch Cases, Indication, And Locking (AREA)
  • Switches With Compound Operations (AREA)
  • Tumbler Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】防水機能を有するとともに、不慮の外力によっ
て誤作動する確率を低減することのできる防水機能を有
する操作装置を提供する。 【解決手段】操作装置11は、アッパーケース15にロ
アーケース16が組み付けられることによって形成され
る箱体形状をなしている。アッパーケース15の表面に
は、操作部材13,14が組み付けられている。各操作
部材13,14は、立体形状をなす軟質材料からなり、
押圧部13a,14aと、アッパーケース15とインナ
カバー20との間に挟着される周縁部13b,14b
と、肉薄部13c,14cを有している。アッパーケー
ス15内には、インナカバー20を介してプリント配線
板17が取付けられている。ここで、周縁部13b,1
4bは、アッパーケース15とインナカバー20との間
に挟着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防水機能を有する
操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば農業機械や建設機械な
ど、屋外で使用される機械の操作装置においては、雨水
等の浸入に起因する故障や誤動作等を防止するために防
水機能が備えられている。以下、防水機能を有する従来
の操作装置について、図5に従って説明する。なお、図
5は、従来の操作装置の一部を示す断面図である。
【0003】操作装置51は、アッパーケース52とロ
アーケース53とからなる箱体内に、押しボタン式のス
イッチ54が取着されたプリント配線板55が収容され
た構造をなしている。アッパーケース52の所定箇所に
は開口筒部52aが形成され、プリント配線板55は、
この開口筒部52aにスイッチ54が位置するように収
容されている。
【0004】開口筒部52a内には、スイッチ54を被
覆するゴムカバー56、及び合成樹脂等の硬質材料から
なるアクチュエータ57が配設されている。そして、プ
リント配線板55は、ゴムカバー56の一部を挟んだ状
態でアッパーケース52にねじ止めされている。すなわ
ち、ゴムカバー56は、アッパーケース52とプリント
配線板55によって挟着された状態になっている。した
がって、ゴムカバー56はパッキンとして機能する。よ
って、スイッチ54に水が浸入することが防止されると
ともに、アッパーケース52とプリント配線板55との
合わせ目から水が浸入することが防止される。
【0005】また、アクチュエータ57は、ゴムカバー
56に接するように配設されている。そして、この開口
筒部52aは、アッパーケース52の表面に貼着された
シート材58によって閉塞されている。このため、操作
装置51は、このシート材58によっても内部への水の
浸入が防止されている。
【0006】したがって、このように構成された操作装
置51においては、ゴムカバー56とシート材58とが
用いられることによって2重に防水されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この操作装
置51では、シート材58を介してアクチュエータ57
を押圧することにより、ゴムカバー56がスイッチ54
側に撓んで同スイッチ54がONされる。すなわち、シ
ート材58及びアクチュエータ57の押圧時には、シー
ト材58が押圧方向に撓むこととなる。したがって、ア
クチュエータ57の押圧方向への移動距離(押圧ストロ
ーク)を設定する際には、シート材58の撓み量を考慮
する必要がある。すなわち、アクチュエータ57の押圧
ストロークがシート材58の最大撓み量を超えると、シ
ート材58が突っ張ってしまい、スイッチ54をONさ
せることができなくなるおそれがある。このため、該押
圧ストロークをシート材58の最大撓み量と同等程度以
内に設定する必要がある。そして、シート材58の撓み
量はほぼシート材58の弾性変形量といえることから、
アクチュエータ57の押圧ストロークは小さいものとな
る。この結果、アクチュエータ57に対して僅かな押圧
力が加わっても、スイッチ54がONされるおそれがあ
る。例えばシート材58の面を下向きにして凹凸のある
面に載置した場合や、アクチュエータ57に外部の物体
が触れた場合などがそれにあたる。つまり、このような
場合には、操作装置51が誤作動してしまうおそれがあ
る。
【0008】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、防水機能を有するとともに、不慮
の外力によって誤作動する確率を低減することのできる
防水機能を有する操作装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、箱体と、押しボタン
式のスイッチを有して前記箱体内に収容されるプリント
配線板と、そのスイッチを被覆してスイッチ及び箱体内
部への水の浸入を防止する被覆部材と、その被覆部材を
介して押圧することによって前記スイッチの接点の開閉
操作を行うための操作部材とを備える防水機能を有する
操作装置において、前記箱体と前記プリント配線板との
間に収容され、前記スイッチを囲うように配置されるイ
ンナカバーをさらに備え、前記操作部材は、立体形状を
なす軟質材料からなり、押圧部と、前記箱体及び前記イ
ンナカバーの間に挟着される周縁部と、前記押圧部及び
前記周縁部の間に形成された肉薄部とを有することをそ
の要旨としている。
【0010】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の防水機能を有する操作装置において、前記操作部材
は近接する複数の前記スイッチを操作可能な形状をな
し、該操作部材において隣り合うスイッチ間部分には、
同操作部材を肉薄とする凹所を有し、前記インナカバー
は、前記操作部材よりも硬質の材料からなるとともに、
前記凹所と係合可能な突起を有してなることをその要旨
としている。
【0011】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は請求項2に記載の防水機能を有する操作装置におい
て、前記操作部材と前記被覆部材との間には押圧力伝達
部材が介在され、前記被覆部材における前記押圧力伝達
部材との接触部分には凹部を有し、前記押圧力伝達部材
における前記被覆部材との接触部分には前記凹部と係合
する凸部を有してなることをその要旨としている。
【0012】以下、本発明の「作用」について説明す
る。請求項1に記載の発明によると、被覆部材による防
水機能に加え、操作部材の周縁部を箱体とインナカバー
との間に挟着させることによっても防水機能を向上させ
ることができる。また、操作部材として立体形状をなす
軟質材料を用い、押圧部と周縁部との間を肉薄に形成し
ている。このため、押圧部を押圧した際に生じる撓み
は、肉薄部が撓むことによって吸収される。したがっ
て、操作部材の押圧ストロークを大きく確保することが
できる。その結果、操作部材に不慮の押圧力が加わって
同操作部材が少しばかりスイッチをONする側に移動し
ても、この僅かな移動によってスイッチがONすること
はない。したがって、操作装置が誤作動する確率は確実
に低減される。
【0013】請求項2に記載の発明によると、操作部材
において隣り合うスイッチ間部分に凹所を設けて肉薄と
し、その凹所にインナカバーに設けた突起を係合させて
いる。これにより、操作部材の凹所部分を押圧しても、
操作部材が撓んでスイッチ側に移動してしまうことはな
い。このため、操作部材の凹所部分の押圧によって、隣
り合うスイッチがともにONしてしまうなどの不都合を
防止することができるようになる。
【0014】請求項3に記載の発明によると、被覆部材
の凹部と押圧力伝達部材の凸部とを係合させることによ
り、押圧力伝達部材と被覆部材との間のズレを防止でき
る。したがって、操作部材を押圧することによって確実
にスイッチをONさせることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1〜図3に基づき詳細に説明する。図1に示す
操作装置11は、例えば、図示しない農業機械や建設機
械などの屋外で使用される機械本体の操作装置である。
【0016】この操作装置11は、ケーブル12によっ
て機械本体に接続されている。すなわち、操作装置11
で行われた操作内容は内部で電気信号に変換され、ケー
ブル12を介して機械本体に伝達される。そして、機械
本体は、伝達された操作内容に従って駆動する。
【0017】操作装置11の表面には、2つの押しボタ
ン式の操作部材13,14が設けられている。操作部材
13は十字形状をなし、この操作部材13の4つの押圧
部13aを択的に押圧することによって機械本体の各種
駆動操作を行うことが可能となっている。また、操作部
材14は長方形状をなし、この操作部材14の2つの押
圧部14aを選択的に押圧することによって機械本体の
電源のON・OFF操作を行うことが可能となってい
る。すなわち、操作部材13は後記する4つのスイッチ
18(図2及び図3に図示)を選択的にON・OFFさ
せ、操作部材14は、2つの同スイッチ18を選択的に
ON・OFFさせるものである。
【0018】図2及び図3に示すように、操作装置11
は、アッパーケース15にロアーケース16が組み付け
られることによって形成される箱体形状をなしている。
アッパーケース15において、前記各操作部材13,1
4が位置する箇所には開口部15aが設けられている。
すなわち、各操作部材13,14は、この開口部15a
に収容された状態となっている。
【0019】操作装置11内には、プリント配線板17
が収容されている。プリント配線板17には、複数の押
しボタン式のスイッチ18がそれぞれ所定箇所に取着さ
れている。そして、プリント配線板17は、各スイッチ
18を開口部15aに位置させた状態で、締結部材とし
ての複数のねじ19によってアッパーケース15に螺着
されている。また、操作装置11内には、インナカバー
20が収容されている。インナカバー20は、各スイッ
チ18を囲うように配置され、アッパーケース15とプ
リント配線板17との間に挟着固定されている。すなわ
ち、インナカバー20は、プリント配線板17とともに
各ねじ19によって共締めされている。
【0020】操作部材13は、操作者によって押圧され
る4つの押圧部13a(図2及び図3においては2つの
みを図示)と、アッパーケース15に固定される周縁部
13bとを備えている。この押圧部13aと周縁部13
bとの間には、肉薄に形成された肉薄部13cが設けら
れている。また、操作部材14においても、操作部材1
3と同様に2つの押圧部14a(図2及び図3において
は1つのみを図示)、周縁部14b、及び肉薄部14c
を備えている。なお、各操作部材13,14は、アッパ
ーケース15に組み付けられた際に、各押圧部13a,
14aが同ケース15から突出した状態となっている。
そして、各操作部材13,14は、各周縁部13b,1
4bがアッパーケース15とインナカバー20との間に
挟着されることによってアッパーケース15に固定され
ている。
【0021】また、各スイッチ18には、ゴム等の軟質
材料からなる被覆部材としての被覆カバー21がそれぞ
れ被覆されている。各被覆カバー21は、その周縁部分
がプリント配線板17とインナカバー20との間に挟着
されることによって固定されている。
【0022】したがって、被覆カバー21及び各操作部
材13,14をアッパーケース15に組み付ける作業
は、プリント配線板17をアッパーケース15に組み付
ける作業と同時に行われる。このため、被覆カバー21
及び各操作部材13,14の取付作業性が向上すること
となる。
【0023】しかも、被覆カバー21をプリント配線板
17とインナカバー20との間に挟着させることで、被
覆カバー21がパッキンとして機能する。よって、イン
ナカバー20とプリント配線板17との合わせ目から操
作装置11内に水等が浸入することが防止される。さら
に、各操作部材13,14の周縁部13c,14cをア
ッパーケース15とインナカバー20との間に挟着させ
ることで、各操作部材13,14もパッキンとして機能
する。よって、アッパーケース15とインナカバー20
との合わせ目から操作装置11内に水等が侵入すること
も防止される。すなわち、被覆カバー21と各操作部材
13,14とによって2重の防水機能が得られることと
なる。
【0024】一方、図2及び図3に示すように、操作部
材13において隣り合うスイッチ18間部分には、同操
作部材13を肉薄とする凹所13dが設けられている。
このため、この凹所13d部分の弾性変形量は少ない。
したがって、凹所13d部分を押圧しても、操作部材1
3全体がスイッチ18側に沈み込むことはない。また、
インナカバー20においてこの凹所13dと対応する箇
所には、同凹所13dと係合可能な突起20aが形成さ
れている。そして、これら凹所13dと突起20aとが
係合することによって操作部材13とインナカバー20
とが接続されている。このため、操作部材13とインナ
カバー20との間のズレが防止される。なお、図示を省
略するが、操作部材14においても、操作部材13と同
様に、隣り合うスイッチ18間部分に凹所が設けられて
いる。また、インナカバー20においてその凹所と対応
する箇所には突起が形成されている。
【0025】また、各操作部材13,14と各被覆カバ
ー21との間には、同操作部材13,14よりも硬質の
材料(例えば合成樹脂等)からなる押圧伝達部材として
のアクチュエータ22がそれぞれ介在されている。した
がって、操作部材13,14を押圧した際には、その押
圧力がアクチュエータ22を介して被覆カバー21に伝
達され、被覆カバー21がスイッチ18をONさせるこ
ととなる。また、被覆カバー21におけるアクチュエー
タ22との接触部分には、凹部21aが設けられてい
る。そして、アクチュエータ22においてその凹部21
aと対応する部分には、同凹部21aと係合可能な凸部
22aが形成されている。すなわち、アクチュエータ2
2は、被覆カバー21に係合されている。このため、ア
クチュエータ22と被覆カバー21との間のズレが防止
される。
【0026】そして、こうした各部材をアッパーケース
15内に組み付けた後、同アッパーケース15内には、
図3に斜線で示すように、シリコーン樹脂等からなるポ
ッティング材31が充填される。すなわち、操作装置1
1内は、モールドされる。このため、アッパーケース1
5とロアーケース16との合わせ目や、操作装置11と
ケーブル12との接続部等から水等が侵入してしまうこ
とが防止されている。
【0027】このように構成された操作装置11におい
ては、操作者が操作部材13の押圧部13aを押圧する
と、同押圧部13aがスイッチ18側に移動する。そし
て、押圧部13aとともにアクチュエータ22及び被覆
カバー21がスイッチ18側に移動し、結果として被覆
カバー21がスイッチ18を押圧して同スイッチ18を
ONさせることとなる。ここで、押圧部13aに偏った
押圧力が加わった場合においても、アクチュエータ22
は硬質な材料から形成されているため、押圧力は被覆カ
バー21に対して均一に伝達される。したがって、スイ
ッチ18は確実にONされることとなる。
【0028】また、こうした操作部材13の押圧時にお
いては、押圧部13aのスイッチ18側への移動ととも
に肉薄部13cが撓む。すなわち、肉薄部13cによっ
て、押圧部13aのスイッチ18側への移動の際に生じ
る操作部材13全体の撓みが吸収される。このため、各
操作部材13,14の押圧ストロークを大きくしても、
スイッチ18をONさせることができるようになる。つ
まり、各操作部材13,14の押圧ストロークを大きく
確保することができるようになる。
【0029】なお、ここでは操作部材13のみについて
詳述したが、操作部材14についても同様である。した
がって、本実施形態によれば以下のような効果を得るこ
とができる。
【0030】(1)被覆カバー21による防水機能に加
え、各操作部材13,14の周縁部13b,14bをア
ッパーケース15とインナカバー20との間に挟着させ
ることで、各操作部材13,14もパッキンとして機能
させることができる。すなわち、被覆カバー21と各操
作部材13,14によって2重の防水機能を得ることが
できる。
【0031】また、各押圧部13a,14aの押圧時に
は、肉薄部13c,14cが撓むことによって、操作部
材全体に生じる撓みが吸収される。このため、各操作部
材13,14の押圧ストロークを大きくしても、スイッ
チ18をONさせることができる。つまり、各操作部材
13,14の押圧ストロークを大きく確保することがで
きる。したがって、各押圧部13a,14aに不慮の押
圧力が加わって同押圧部13a,14aが少しばかりス
イッチ18側に移動しても、この僅かな移動によってス
イッチ18がONすることはない。その結果、操作装置
が誤作動する確率を低減することができる。
【0032】(2)アクチュエータ22は硬質な材料か
ら形成されているため、押圧部13a,14aに偏った
押圧力が加わった場合においても、その押圧力を被覆カ
バー21に対して均一に伝達することができる。したが
って、このような場合においてもスイッチ18を確実に
ONさせることができる。
【0033】(3)各操作部材13,14の各押圧部1
3a,14aは、アッパーケース15から突出した状態
で組み付けられている。このため、操作者は手探りで操
作部材13,14の位置を認識することができる。した
がって、盲操作によって所望の操作部材13,14の押
圧部13a,14aを押圧することができる。その結
果、操作装置11の操作性を向上させることができる。
【0034】(4)操作部材13において隣り合うスイ
ッチ18間部分に凹所13dを設けて肉薄とすること
で、この凹所13d部分を押圧しても、その弾性変形量
は少ない。よって、操作部材13が撓んでスイッチ18
側に移動してしまうことがない。このため、この凹所1
3d部分の押圧によって、隣り合うスイッチ18がとも
にONしてしまうなどの不都合を防止することができ
る。
【0035】また、インナカバー20において凹所13
dと対応する箇所に突起20aを形成し、この突起20
aと凹所13dとを係合させることで、操作部材13と
インナカバー20とが接続されている。このため、操作
部材13とインナカバー20との間のズレを防止するこ
とができる。したがって、押圧部13aを押圧すること
によって確実に対応するスイッチ18をONさせること
ができる。なお、操作部材14についても同様である。
【0036】(5)被覆カバーの凹部21aとアクチュ
エータ22の凸部22aとを係合させることにより、被
覆カバー21とアクチュエータとの間のズレを防止する
ことができる。したがって、操作部材13,14の押圧
部13a,14aを押圧することによって確実にスイッ
チ18をONさせることができる。
【0037】(6)被覆カバー21及び各操作部材1
3,14をアッパーケース15に組み付ける作業を、プ
リント配線板17をアッパーケース15に組み付ける作
業と同時に行うことができる。このため、被覆カバー2
1及び各操作部材13,14の組付作業性を向上させる
ことができる。
【0038】(7)各操作部材13,14は、立体形状
をなすゴム等の軟質材料から形成されている。このた
め、操作部材として前述したシート材58を用いた場合
に比べて、耐久性が向上する。すなわち、シート材58
は薄く形成する必要があるため破れやすい。そして、シ
ート材58が破れてしまうと防水機能が低下してしま
い、ひいては、操作装置11を破損させてしまうことに
もなる。これに比べて、操作部材として上記軟質材料を
用いることで、こうした不都合を防止することができ
る。
【0039】(8)操作装置11内はポッティング材3
1によってモールドされているため、操作装置11の防
水性をより向上させることができる。なお、本発明の実
施形態は以下のように変更してもよい。
【0040】・ 図4に示すように、本実施形態の操作
装置11において前記第1実施形態と相違する点は、ア
ッパーケース15を、その操作面側が各操作部材13,
14の最も突出した部分と同程度の高さとなるように形
成する。
【0041】このようにすれば、操作部材13,14を
アッパーケース15内に押し込むことによって操作装置
11を操作することとなる。このため、操作部材13,
14が組み付けられた面(操作面)に不慮の荷重が加わ
っても、操作部材13,14が押圧されることはない。
したがって、操作装置11が誤作動する確率をより低減
することができる。
【0042】・ 前記実施形態では、被覆カバー21に
凹部21aを設け、アクチュエータ22に凸部22aを
形成しているが、これを省略してもよい。また、被覆カ
バー21に凸部を形成し、アクチュエータに凹部を設け
るようにしてもよい。
【0043】・ 前記実施形態では、操作部材13,1
4において隣り合うスイッチ18間部分に凹所13a
(操作部材14については図示略)を設けているが、こ
れを省略し、この部分を単に肉薄に形成するようにして
もよい。
【0044】・ アクチュエータ22を省略し、操作部
材13,14と被覆カバー21とを接触させるようにし
てもよい。 ・ 前記実施形態では、操作部材13を十字形状とし、
操作部材14を長方形状としているが、これら操作部材
13,14の形状はこれに限らない。
【0045】次に、特許請求の範囲に記載された技術的
思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技
術的思想をその効果とともに以下に列挙する。 (1) 請求項3に記載の防水機能を有する操作装置に
おいて、前記押圧力伝達部材は、前記操作部材よりも硬
質の材料からなることを特徴とする防水機能を有する操
作装置。
【0046】この(1)に記載の発明によれば、操作部
材に加わった押圧力を被覆部材に対して均一に伝達する
ことができる。このため、操作部材に偏った押圧力が加
わった場合においても、その押圧力によって確実にスイ
ッチの接点の開閉操作を行うことができる。
【0047】(2) 請求項1〜3、技術的思想(1)
のいずれか1項に記載の防水機能を有する操作装置にお
いて、前記操作部材は、前記箱体に組み付けられた際
に、同箱体から突出した状態となることを特徴とする防
水機能を有する操作装置。
【0048】この(2)に記載の発明によれば、操作者
は手探りで操作部材の位置を認識することができるた
め、盲操作によって所望の操作部材を押圧することがで
きる。したがって、当該操作装置の操作性を向上させる
こともできるようになる。
【0049】(3) 請求項1〜3、技術的思想(1)
のいずれか1項に記載の防水機能を有する操作装置にお
いて、前記操作部材は、前記箱体に組み付けられた際
に、該箱体から突出しないことを特徴とする防水機能を
有する操作装置。
【0050】この(3)に記載の発明によれば、箱体に
おいて操作部材が組み付けられた面(操作面)に不慮の
荷重が加わっても、操作部材が押圧されることがない。
したがって、操作装置が誤作動する確率をより低減する
ことができる。
【0051】(4) 請求項1〜3、技術的思想(1)
〜(3)のいずれか1項に記載の防水機能を有する操作
装置において、前記プリント配線板と前記箱体との固定
及び前記インナカバーと前記箱体との固定を、締結部材
によって共締めすることを特徴とする防水機能を有する
操作装置。
【0052】この(4)に記載の発明によれば、操作装
置の組付け性を向上することができる。 (5) 請求項1〜3、技術的思想(1)〜(4)のい
ずれか1項に記載の防水機能を有する操作装置におい
て、前記箱体内をポッティング材によってモールドする
ことを特徴とする防水機能を有する操作装置。
【0053】この(5)に記載の発明によれば、操作装
置の防水性をより向上させることができる。 (6) 請求項1〜3、技術的思想(1)〜(5)のい
ずれか1項に記載の防水機能を有する操作装置におい
て、当該装置は、屋外で使用される各種機械の操作装置
であることを特徴とする防水機能を有する操作装置。
【0054】(7) 請求項1〜3、技術的思想(1)
〜(6)のいずれか1項に記載の防水機能を有する操作
装置において、当該装置は産業車両用であることを特徴
とする防水機能を有する操作装置。
【0055】(8) 請求項1〜3、技術的思想(1)
〜(7)のいずれか1項に記載の防水機能を有する操作
装置において、当該装置は農業機械用であることを特徴
とする防水機能を有する操作装置。
【0056】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜3に記
載の発明によれば、防水機能を向上させるとともに、操
作部材の押圧ストロークを大きく確保することができ
る。その結果、操作部材に不慮の押圧力が加わって同操
作部材が少しばかりスイッチをONする側に移動して
も、この僅かな移動によってスイッチがONすることは
ない。したがって、操作装置が誤作動する確率は確実に
低減される。
【0057】請求項2に記載の発明によれば、操作部材
の凹所部分を押圧しても、操作部材が撓んでスイッチ側
に移動してしまうことはない。このため、操作部材の凹
所部分の押圧によって、隣り合うスイッチがともにON
してしまうなどの不都合を防止することができる。
【0058】請求項3に記載の発明によれば、押圧力伝
達部材と被覆部材との間のズレを防止することができ
る。したがって、操作部材を押圧することによって確実
にスイッチをONさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防水機能を有する操作装置の一実施形
態を示す正面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】図1のA−A線断面図。
【図4】本発明の防水機能を有する操作装置の他の実施
形態を示す正面図。
【図5】従来の防水機能を有する操作装置の一部を示す
断面図。
【符号の説明】
11…操作装置、13,14…操作部材、13a,14
a…押圧部、13b,14b…周縁部、13c,14c
…肉薄部、13d…凹所、15…箱体を形成するアッパ
ーケース、16…箱体を形成するロアーケース、17…
プリント配線板、18…押しボタン式スイッチ、19…
締結手段としてのねじ、20…インナカバー、20a…
突起、21…被覆部材としての被覆カバー、21a…凹
部、22…押圧力伝達部材としてのアクチュエータ、2
2a…凸部、31…ポッティング材。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱体と、押しボタン式のスイッチを有し
    て前記箱体内に収容されるプリント配線板と、そのスイ
    ッチを被覆してスイッチ及び箱体内部への水の浸入を防
    止する被覆部材と、その被覆部材を介して押圧すること
    によって前記スイッチの接点の開閉操作を行うための操
    作部材とを備える防水機能を有する操作装置において、 前記箱体と前記プリント配線板との間に収容され、前記
    スイッチを囲うように配置されるインナカバーをさらに
    備え、 前記操作部材は、立体形状をなす軟質材料からなり、押
    圧部と、前記箱体及び前記インナカバーの間に挟着され
    る周縁部と、前記押圧部及び前記周縁部の間に形成され
    た肉薄部とを有することを特徴とする防水機能を有する
    操作装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の防水機能を有する操作
    装置において、 前記操作部材は近接する複数の前記スイッチを操作可能
    な形状をなし、該操作部材において隣り合うスイッチ間
    部分には、同操作部材を肉薄とする凹所を有し、 前記インナカバーは、前記操作部材よりも硬質の材料か
    らなるとともに、前記凹所と係合可能な突起を有してな
    ることを特徴とする防水機能を有する操作装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の防水機
    能を有する操作装置において、 前記操作部材と前記被覆部材との間には押圧力伝達部材
    が介在され、 前記被覆部材における前記押圧力伝達部材との接触部分
    には凹部を有し、 前記押圧力伝達部材における前記被覆部材との接触部分
    には前記凹部と係合する凸部を有してなることを特徴と
    する防水機能を有する操作装置。
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