JP2000182310A - 身体装着式出力装置及び情報再生装置 - Google Patents

身体装着式出力装置及び情報再生装置

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JP2000182310A
JP2000182310A JP10354647A JP35464798A JP2000182310A JP 2000182310 A JP2000182310 A JP 2000182310A JP 10354647 A JP10354647 A JP 10354647A JP 35464798 A JP35464798 A JP 35464798A JP 2000182310 A JP2000182310 A JP 2000182310A
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JP10354647A
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Tetsuya Takahashi
哲也 高橋
Koji Morita
孝司 森田
Toshiro Yamashita
俊郎 山下
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば携帯型の情報再生装置などにおいて,
ヘッドホンを装着していない場合の再生動作などの不必
要な動作を抑制し,無駄な電力消費を抑えて限られた電
池を有効利用することを可能とする。 【解決手段】 ヘッドホン0に温度センサ1や赤外線セ
ンサなどを設け,センサ出力を情報再生装置本体10に
送出する。情報再生装置本体10では,上記センサ出力
に基づいてヘッドホン0が装着されているか否かを判断
し,例えばヘッドホン0が装着されていない場合には音
量を下げたり,或いは再生動作を一時停止させるなどの
省電力制御を行う。これにより,不必要な動作が抑制さ
れ,無駄な電力消費が抑えられ,限られた電池の有効利
用が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,例えばヘッドホン
のように身体に装着した状態で情報を出力する身体装着
式出力装置,及び上記身体装着式出力装置に対して情報
を出力する情報再生装置,特に省電力が要求される携帯
型の情報再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばCD(コンパクトディスク)やM
D(ミニディスク),半導体メモリなどに記録された音
楽情報を再生する携帯型の再生装置においては,装置の
小型化のために内蔵できる電池の容量が限られているた
め,長時間再生を行うためには不必要な動作を最小限に
抑えることが重要である。この不必要な動作の主なもの
として,音楽を聞いていない状態での再生が挙げられ
る。携帯型の再生装置で音楽を聴く場合には殆どの場合
ヘッドホンが用いられるが,この場合は特に,ヘッドホ
ン非装着の状態で再生状態のまま放置されやすく,無駄
な電力を消費する可能性が高い。そこで,ヘッドホン本
体に頭部着脱時に伸縮する弾性機構を設け,ヘッドホン
着脱時の上記弾性機構の伸縮に伴ってヘッドホンの電源
スイッチがON/OFFされるようにした技術が,特開
平10−200981号公報に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記公
報に記載されたような弾性機構を用いた電源スイッチ
は,ヘッドバンドを有するような大型のヘッドホンには
向いているが,携帯用再生装置によく用いられるイヤホ
ン型のヘッドホンに適用することは難しい。また,上記
公報に記載されたヘッドホンは,自分自身の電源のON
/OFFは行えるが,再生装置側の省電力に貢献できる
ものではない。本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
であり,その目的とするところは,弾性機構を必要とせ
ず,身体へ装着されているか否かを検出できる手段を有
する身体装着式出力装置,及びその身体装着式出力装置
からの信号に基づいて不必要な動作を抑制できる情報再
生装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,第1の発明は,情報再生装置に接続され,上記情報
再生装置から出力される信号に基づいて情報を出力する
身体装着式出力装置において,当該装置が身体に装着さ
れているか否かを検出する装着検出手段と,上記装着検
出手段による検出信号を上記情報再生装置に対して出力
する検出信号出力手段とを具備してなることを特徴とす
る身体装着式出力装置として構成されている。上記装着
検出手段として,例えば温度センサや赤外線センサを用
いれば,弾性機構等を設ける必要がないため例えばイヤ
ホン型のヘッドホンなどにも容易に適用できる。また,
上記赤外線センサを用いれば,例えばイヤホンカバーな
どでセンサが覆われたとしても応答性が低下せず,正確
な検出出力が得られる。また,上記赤外線センサとして
は,入射光を一時的に遮断する遮断手段を具備する比較
的安価な焦電型の赤外線センサを用いてもよい。この場
合には,上記遮断手段を動作させるための信号は上記情
報再生装置から供給されるようにしてもよいが,当該身
体装着式出力装置に与えられる振動によって上記遮断手
段を動作させるようにすれば,上記遮断手段の駆動に必
要な電力を節減できる。尚,上記遮断手段を動作させる
振動としては,当該身体装着式出力装置の着脱時等に生
じる振動の他,当該身体装着式出力装置からの情報出力
によって生じる振動を用いることも可能である。更に,
上記装着検出手段による検出動作を間欠的に行うように
すれば,電力節減効果は更に向上する。尚,上記情報と
しては音声情報だけでなく,例えば画像情報などでもよ
い。音声情報を対象とする場合には当該身体装着式出力
装置は例えばヘッドホンであり,画像情報を対象とする
場合には当該身体装着式出力装置は例えば眼鏡型のディ
スプレイ装置である。
【0005】また,上記目的を達成するために第2の発
明は,上記第1の発明に係る身体装着式出力装置に接続
される情報再生装置であって,上記検出結果出力手段を
介して得られた上記装着検出手段による検出信号に基づ
いて動作状態を制御する制御手段を具備してなる情報再
生装置として構成されている。また,第3の発明は,上
記第1の発明に係る身体装着式出力装置を具備する情報
再生装置であって,上記検出結果出力手段を介して得ら
れた上記装着検出手段による検出結果に基づいて動作状
態を制御する制御手段を具備してなる情報再生装置とし
て構成されている。上記第2,第3の発明において,上
記装着検出手段による検出信号が非装着状態を示すもの
であった場合に,例えば上記制御手段が上記情報の再生
動作を一時停止させたり,或いは上記情報の出力レベル
を低下させるようにすれば,無駄な電力消費が最小限に
抑えられ,限られた容量の電池を有効利用することが可
能となる。また,更に上記身体装着式出力装置が接続さ
れたことを検出する接続検出手段を具備し,上記接続検
出手段によって上記身体装着式出力装置の接続が検出さ
れた場合にのみ上記制御手段を動作させるように構成す
ることが望ましい。これにより,例えば上記装着検出手
段を具備しない通常の出力手段が接続された場合の上記
制御手段の誤動作等の不具合が防止できる。
【0006】また,第4,第5の発明は,情報再生装置
に接続され,上記情報再生装置から出力される信号に基
づいて情報を出力する身体装着式出力装置において,当
該装置が身体に装着されているか否かを検出する温度セ
ンサ,若しくは赤外線センサと,上記温度センサ若しく
は赤外線センサによって当該装置の電源のON/OFF
を制御する電源制御手段とを具備してなることを特徴と
する身体装着式出力装置として構成されている。
【0007】
【作用】上記第1〜第3の発明によれば,身体装着式出
力装置が装着されているか否かの情報が情報再生装置に
対して出力されるため,上記情報再生装置においてその
装着/非装着の情報に基づいて不必要な動作を抑制する
制御を行うことが可能となり,上記情報再生装置の無駄
な電力消費が最小限に抑えられ,限られた容量の電池を
有効利用することが可能となる。また,身体装着式出力
装置の装着検出手段として例えば温度センサや赤外線セ
ンサを用いれば,弾性機構等を必要としないため,例え
ばイヤホン型のヘッドホン等にも容易に適用可能であ
る。また,上記第4,第5の発明によれば,当該身体装
着式出力装置が装着されているか否かの情報に基づいて
当該装置自体の電源のON/OFFが制御されるため,
当該装置自体の無駄な電力消費が最小限に抑えられ,限
られた容量の電池を有効利用することが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下,添付図面を参照して本発明
の実施の形態及び実施例につき説明し,本発明の理解に
供する。尚,以下の実施の形態及び実施例は,本発明を
具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定す
る性格のものではない。ここに,図1は本発明の実施の
形態に係る情報再生装置A1の概略構成を示すブロック
図,図2は熱電対1のヘッドホン0への設置状態の一例
を示す模式図,図3は再生スイッチがONされた場合の
上記情報再生装置A1による情報再生処理手順の一例を
示すフローチャート,図4は装着状態が検出された場合
の上記情報再生装置A1による情報再生処理手順の一例
を示すフローチャート,図5は非装着状態が検出された
場合の上記情報再生装置A1による情報再生処理手順の
一例を示すフローチャート,図6は装着検出手段として
焦電型の赤外線センサを用いた場合のヘッドホン0の構
成の一例を示す模式図である。本実施の形態に係る情報
再生装置A1は,第3の発明に係る情報再生装置を,音
楽情報の再生装置として具現化した一例であり,再生装
置本体10(第2の発明に係る情報再生装置の一例)
と,上記再生装置本体10に対して例えば接続コード2
0(検出結果出力手段の一例)を介して接続されるヘッ
ドホン0(第1の発明に係る身体装着式出力装置の一
例)とで構成されている。尚,上記ヘッドホン0と上記
再生装置本体10との間は無線により接続することも可
能である。
【0009】上記ヘッドホン0としては,屋外などでの
使用によく用いられるイヤホン型のものが適当である
が,もちろんそれ以外のもの,例えばヘッドバンドを有
するような大型のヘッドホンなどでもよい。上記ヘッド
ホン0のイヤホン部分(片耳側若しくは両側)のフレー
ム0aには,図2に示すように,熱電対1(装着検出手
段としての温度センサの一例)が取り付けられている。
上記熱電対1では,人間の体温が検出され,その検出信
号は上記接続コード20を介して上記再生装置本体10
に送信される。
【0010】上記再生装置本体10は,操作ボタン11
と,スイッチ操作検出部12と,ディジタル音声符号蓄
積媒体13と,音声復号器14と,音量調整器15と,
ヘッドホン装着判定部16と,制御CPU17(制御手
段の一例)とを具備して構成されている。上記操作ボタ
ン11は,例えば「再生ボタン」,「停止ボタン」,
「音量設定ボタン」など,動作指示を入力する複数のボ
タンで構成されている。上記スイッチ操作検出部12
は,上記操作ボタン11の状態を検出し,その検出結果
を上記制御CPU17に送出する。上記ディジタル音声
符号蓄積媒体13は,ディジタル音楽情報が記録されて
いる記録媒体であり,具体的にはCD,MD,不揮発性
半導体メモリなどにより構成される。上記音声復号器1
4は,上記ディジタル音声符号蓄積媒体13から読み出
したディジタル音楽情報を復号化し,アナログ変換して
上記音量調整器15に出力する。上記音量調整器15
は,上記音声復号器14から出力された音楽情報を増幅
し,上記操作ボタン11等で指示された音量に調整した
上で上記ヘッドホン0に送出する。上記ヘッドホン装着
判定部16は,上記ヘッドホン0の上記熱電対1からの
検出信号を上記接続コード20を介して受信し,その検
出信号に基づいて上記ヘッドホン0が装着されているか
否かを判断し,その結果を制御CPU17に出力する。
上記制御CPU17は,上記スイッチ操作検出部12か
ら受け取った上記操作ボタン11の状態検出結果と,上
記ヘッドホン装着判定部16による上記ヘッドホン0の
装着判定結果とに基づいて,上記音声復号器14や上記
音量調整器15の動作を制御する(詳細は後述する)。
【0011】続いて,図3〜図5に示すフローチャート
を参照しながら上記情報再生装置A1による情報再生動
作の手順を説明する。まず,ユーザによって上記操作ボ
タン11の「再生ボタン」が押されると,上記スイッチ
操作検出部12による再生ボタン検出信号が上記制御C
PU17に送られる(ステップS1)。上記信号を受け
取った制御CPU17は,上記ヘッドホン装着判定部1
6から上記ヘッドホン0の装着判定結果を受け取り,そ
の判定結果がヘッドホン装着状態を示していれば,通常
の再生モードで音楽情報の再生を開始させる(ステップ
S2→S3)。即ち,上記制御CPU17から上記音声
復号器14及び上記音量調整器15に対して通常モード
での再生指令が出力され,これに基づいて上記音声復号
器14によって上記ディジタル音声符号蓄積媒体13か
ら読み出されたディジタル音楽情報が復号化,アナログ
変換され,上記音量調整器15によって通常の(「音量
設定ボタン」での指示通りの)音量に増幅され,上記ヘ
ッドホン0に送出される。一方,上記ヘッドホン装着判
定部16からの判定結果がヘッドホン非装着状態を示し
ていれば,上記制御CPU17は,「再生待機フラグ」
をセットする(ステップS4)と共に,省電力モード
(例えば上記音量調整器15による音量を「音量設定ボ
タン」での指示よりも低くする)で再生したり,或いは
再生停止状態で待機させるなどの制御を行う(以下,上
記省電力モードでの再生状態若しくは上記再生停止状態
での待機状態を「再生待機状態」という)。以上のよう
に,「再生スイッチ」が押されても,ヘッドホン0が装
着されていない場合には再生待機状態とすることによっ
て無駄な電力消費が最小限に抑えられる。尚,上記「再
生待機状態」は,省電力モードでの再生状態や再生停止
状態での待機状態などのいずれかに固定する必要はな
く,例えば,まず省電力モードに移行し,ヘッドホン非
装着状態が所定時間以上継続した場合に更に再生停止状
態での待機状態に移行するなど,複数段階に構成しても
よい。以上が,「再生スイッチ」が押された場合の処理
手順である。
【0012】続いて,図4,図5を用いて,上記ヘッド
ホン装着判定部16からの判定結果が出された時点での
処理手順を説明する。尚,上記ヘッドホン装着判定部1
6によるヘッドホン0の装着判定(上記熱電対1からの
検出信号の出力も含む)は,「再生ボタン」が押された
時点(上記ステップS1)では必ず行う必要があるが,
それ以外は例えば所定時間間隔(例えば数秒間隔)で間
欠的に行うようにすれば十分である。更に,「再生ボタ
ン」が押されていない状態では必ずしも上記装着判定を
行う必要はない。
【0013】例えば,上記ヘッドホン装着判定部16か
らの判定結果が所定時間間隔で上記制御CPU17に出
力されている場合,その判定結果がヘッドホン装着状態
を示していれば(図4のステップS11),上記制御C
PU17は,まず「再生待機フラグ」の状態を参照して
現在の状態が上記「再生待機状態」か否かを判断する
(ステップS12)。ここで,「再生待機状態」である
と判断されれば,上記制御CPU17は,上記「再生待
機フラグ」をリセットすると共に,上記音声復号器14
及び上記音量調整器15に対して通常モードでの再生へ
の移行を指示する(ステップS12→S13→S1
4)。即ち,上記「再生待機状態」が解除される。一
方,上記ステップS12において「再生待機状態」では
ないと判断されれば(例えば,通常再生中や再生停止
中),上記制御CPU17はその状態を保持する。即
ち,ヘッドホン0が取り外されるなどして上記「再生待
機状態」にある状態で,ヘッドホン0が再度装着される
と,上記「再生待機状態」が解除され,通常モードでの
再生状態に復帰される。
【0014】それに対して,上記ヘッドホン装着判定部
16から上記制御CPU17に送られた上記判定結果が
ヘッドホン非装着状態を示していれば(図5のステップ
S21),上記制御CPU17では,まず通常モードで
の再生中か否かが判断される(ステップS22)。ここ
で,通常モードでの再生中であると判断されれば,上記
制御CPU17は,上記「再生待機フラグ」をセットす
ると共に,上記音声復号器14及び上記音量調整器15
に対して,上記「再生待機状態」への移行を指示する
(ステップS22→S23→S24)。一方,上記ステ
ップS22において通常モードでの再生中ではないと判
断されれば(例えば,「再生待機状態」や再生停止
中),上記制御CPU17はその状態を保持する。即
ち,通常再生中にヘッドホン0が取り外されると,上記
「再生待機状態」に移行されて無駄な電力消費が最小限
に抑えられる。
【0015】以上説明したように,本実施の形態に係る
情報再生装置A1では,ヘッドホン0が取り外された状
態では,「再生ボタン」が押されている状態であって
も,例えば省電力モードでの再生状態や再生停止状態で
の待機状態などの「再生待機状態」となるため,無駄な
電力消費が最小限に抑えられ,限られた容量の電池を有
効利用することが可能となる。また,ヘッドホンを外し
た際の音漏れによる周囲への迷惑を防止できる効果もあ
る。また,上記ヘッドホン0には,装着検出手段として
温度センサが用いられているため,弾性機構等を必要と
せず,例えばイヤホン型のヘッドホン等にも容易に適用
可能である。
【0016】
【実施例】上記実施の形態のように,上記装着検出手段
として熱電対などの接触型のセンサを用いる場合,例え
ばその上からイヤホンカバーなどをかぶせるような場合
には応答性が低下する恐れがある。そこで,上記装着検
出手段として赤外線センサを用いれば,そのような問題
点は解決できる。赤外線の場合,イヤホンカバー程度の
布素材は問題なく透過するため,イヤホンカバー装着に
よる応答性低下という問題は殆ど生じない。赤外線セン
サは,例えば耳で測る体温計(例えば特開平10−75
934号公報)などで用いられているが,本発明におい
ては体温計ほどの測定精度は必要なく,身体に装着され
ているか否かの判断ができればよいため,センサーの小
型化は比較的容易である。ここで,上記赤外線センサと
しては,例えば比較的安価な焦電型のものを用いてもよ
い。この焦電型のセンサの場合,センサからの出力は入
射する赤外線の変化によって生じ,入射光が一定の状態
ではセンサからの出力は得られない。そこで,図6に示
すように,焦電型赤外線センサ2aへの入射を一時的に
遮断するチョッパ2b(遮断手段の一例)を設ける必要
がある。上記チョッパ2bは,例えば上記情報再生装置
A1のヘッドホン装着判定部16等からの駆動信号に基
づいて上記チョッパ2bを駆動するチョッパ駆動部2c
に接続される。この場合,チョッパ駆動部2cへ送られ
る駆動信号の頻度を必要最小限に減らすことで,チョッ
パの駆動に必要な電力を節減できる。また,上記チョッ
パの駆動に必要な電力を更に節減するため,例えばヘッ
ドホン0から音声が出力される際の微小な振動によって
上記チョッパ2bを動作させるようにしてもよい。この
場合には,音量が小さい場合には十分な駆動力が得られ
ない可能性があるため,上記情報再生装置A1からの駆
動信号による駆動を併用してもよい。例えば,音声信号
によるチョッパ駆動でセンサ出力が一定時間得られなか
った場合にのみ,上記情報再生装置A1から駆動信号を
出力してセンサ出力を得るようにすることも可能であ
る。また,振動によって上記チョッパ2bが駆動される
ように構成すれば,ユーザがヘッドホンを着脱する際に
は必ずセンサ出力が得られるため,ヘッドホンの非装着
状態が一旦検出されて「再生待機状態」になった後で
は,特に上記情報再生装置A1から駆動信号を出力する
ことなく次の装着を検出できる。
【0017】また,上記再生装置本体10に上記温度セ
ンサ1等の装着検出手段が搭載されていない通常のヘッ
ドホンが接続された場合には,上記再生装置本体10で
はヘッドホンの装着状態に基づく制御は行えない。そこ
で,上記再生装置本体10に,接続されたヘッドホンが
上記装着検出手段が搭載されたヘッドホンであるか否か
を検出する接続検出手段を設けることが望ましい。上記
接続検出手段としては,例えば,通常のオーディオ出力
ジャックに加えてヘッドホン装着検出機能用の端子を設
け,この端子への接続の有無を検出するように構成する
ことが考えられる。
【0018】また,上記の例では,ヘッドホン0に取り
付けられた上記温度センサ1等の装着検出手段に基づい
て再生装置本体10の動作を制御するように構成した例
を示したが,ヘッドホン自体に電源が設けられている場
合には,例えば上記温度センサや赤外線センサ等の装着
検出手段からの出力に基づいてヘッドホン自体の電源を
ON/OFFするように構成する事も可能である(第
4,第5の発明)。更に,上記実施の形態では,情報再
生装置A1の再生対象情報としてディジタル音楽情報を
用いた例を示したが,アナログ音楽情報でもよく,また
音楽以外の画像情報などでもよい。再生対象情報に画像
情報を含む場合には,身体装着式出力装置はヘッドホン
に限らず,例えば眼鏡式のディスプレイ装置などが用い
られる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように,第1の発明は,情
報再生装置に接続され,上記情報再生装置から出力され
る信号に基づいて情報を出力する身体装着式出力装置に
おいて,当該装置が身体に装着されているか否かを検出
する装着検出手段と,上記装着検出手段による検出信号
を上記情報再生装置に対して出力する検出信号出力手段
とを具備してなることを特徴とする身体装着式出力装置
として構成されているため,上記情報再生装置において
その装着/非装着の情報に基づいて不必要な動作を抑制
する制御を行うことが可能となり,上記情報再生装置の
無駄な電力消費が最小限に抑えられ,限られた容量の電
池を有効利用することが可能となる。上記装着検出手段
として,例えば温度センサや赤外線センサを用いれば,
弾性機構等を設ける必要がないため例えばイヤホン型の
ヘッドホンなどにも容易に適用できる。また,上記赤外
線センサを用いれば,例えばイヤホンカバーなどでセン
サが覆われたとしても応答性が低下せず,正確な検出出
力が得られる。また,上記赤外線センサとしては,入射
光を一時的に遮断する遮断手段を具備する比較的安価な
焦電型の赤外線センサを用いてもよい。この場合には,
上記遮断手段を動作させるための信号は上記情報再生装
置から供給されるようにしてもよいが,当該身体装着式
出力装置に与えられる振動によって上記遮断手段を動作
させるようにすれば,上記遮断手段の駆動に必要な電力
を節減できる。尚,上記遮断手段を動作させる振動とし
ては,当該身体装着式出力装置の着脱時等に生じる振動
の他,当該身体装着式出力装置からの情報出力によって
生じる振動を用いることも可能である。更に,上記装着
検出手段による検出動作を間欠的に行うようにすれば,
電力節減効果は更に向上する。
【0020】また,第2,第3の発明は,上記第1の発
明に係る身体装着式出力装置に接続される,或いは上記
第1の発明に係る身体装着式出力装置を具備する情報再
生装置であって,上記検出結果出力手段を介して得られ
た上記装着検出手段による検出信号に基づいて動作状態
を制御する制御手段を具備してなる情報再生装置として
構成されているため,例えば上記装着検出手段による検
出信号が非装着状態を示すものであった場合に,上記制
御手段が上記情報の再生動作を一時停止させたり,或い
は上記情報の出力レベルを低下させるようにすることに
より,無駄な電力消費が最小限に抑えられ,限られた容
量の電池を有効利用することが可能となる。また,更に
上記身体装着式出力装置が接続されたことを検出する接
続検出手段を具備し,上記接続検出手段によって上記身
体装着式出力装置の接続が検出された場合にのみ上記制
御手段を動作させるように構成することが望ましい。こ
れにより,例えば上記装着検出手段を具備しない通常の
出力手段が接続された場合の上記制御手段の誤動作等の
不具合が防止できる。
【0021】また,第4,第5の発明は,情報再生装置
に接続され,上記情報再生装置から出力される信号に基
づいて情報を出力する身体装着式出力装置において,当
該装置が身体に装着されているか否かを検出する温度セ
ンサ,若しくは赤外線センサと,上記温度センサ若しく
は赤外線センサによって当該装置の電源のON/OFF
を制御する電源制御手段とを具備してなることを特徴と
する身体装着式出力装置として構成されているため,当
該身体装着式出力装置自体の無駄な電力消費が最小限に
抑えられ,限られた容量の電池を有効利用することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る情報再生装置A1
の概略構成を示すブロック図。
【図2】 熱電対1のヘッドホン0への設置状態の一例
を示す模式図。
【図3】 再生スイッチがONされた場合の上記情報再
生装置A1による情報再生処理手順の一例を示すフロー
チャート。
【図4】 装着状態が検出された場合の上記情報再生装
置A1による情報再生処理手順の一例を示すフローチャ
ート。
【図5】 非装着状態が検出された場合の上記情報再生
装置A1による情報再生処理手順の一例を示すフローチ
ャート。
【図6】 装着検出手段として焦電型の赤外線センサを
用いた場合のヘッドホン0の構成の一例を示す模式図。
【符号の説明】
0…ヘッドホン(身体装着式出力装置の一例) 1…熱電対(装着検出手段,温度センサの一例) 2a…焦電型赤外線センサ(装着検出手段,赤外線セン
サの一例) 2b…チョッパ(遮断手段の一例) 10…再生装置本体(第2の発明に係る情報再生装置の
一例) 17…制御CPU(制御手段の一例)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 俊郎 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内 Fターム(参考) 5D080 DA08 FA05 HA20

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報再生装置に接続され,上記情報再生
    装置から出力される信号に基づいて情報を出力する身体
    装着式出力装置において,当該装置が身体に装着されて
    いるか否かを検出する装着検出手段と,上記装着検出手
    段による検出信号を上記情報再生装置に対して出力する
    検出信号出力手段とを具備してなることを特徴とする身
    体装着式出力装置。
  2. 【請求項2】 上記装着検出手段が温度センサにより構
    成される請求項1記載の身体装着式出力装置。
  3. 【請求項3】 上記装着検出手段が赤外線センサにより
    構成される請求項1記載の身体装着式出力装置。
  4. 【請求項4】 上記赤外線センサとして,入射光を一時
    的に遮断する遮断手段を具備する焦電型の赤外線センサ
    を用いる請求項3記載の身体装着式出力装置。
  5. 【請求項5】 上記遮断手段を動作させるための信号が
    上記情報再生装置から供給される請求項4記載の身体装
    着式出力装置。
  6. 【請求項6】 上記遮断手段が,当該身体装着式出力装
    置に与えられる振動によって動作する請求項4記載の身
    体装着式出力装置。
  7. 【請求項7】 上記振動が,当該身体装着式出力装置か
    らの上記情報出力によって生じる振動である請求項6記
    載の身体装着式出力装置。
  8. 【請求項8】 上記装着検出手段による検出動作が間欠
    的に行われる請求項1〜7のいずれかに記載の身体装着
    式出力装置。
  9. 【請求項9】 出力される上記情報が音声情報を含む請
    求項1〜8のいずれかに記載の身体装着式出力装置。
  10. 【請求項10】 出力される上記情報が画像情報を含む
    請求項1〜9のいずれかに記載の身体装着式出力装置。
  11. 【請求項11】 上記請求項1〜10のいずれかに記載
    の身体装着式出力装置に接続される情報再生装置であっ
    て,上記検出結果出力手段を介して得られた上記装着検
    出手段による検出信号に基づいて動作状態を制御する制
    御手段を具備してなる情報再生装置。
  12. 【請求項12】 上記請求項1〜10のいずれかに記載
    の身体装着式出力装置を具備する情報再生装置であっ
    て,上記検出結果出力手段を介して得られた上記装着検
    出手段による検出結果に基づいて動作状態を制御する制
    御手段を具備してなる情報再生装置。
  13. 【請求項13】 上記装着検出手段による検出信号が非
    装着状態を示すものであった場合に,上記制御手段が,
    上記情報の再生動作を一時停止させる請求項11又は1
    2記載の情報再生装置。
  14. 【請求項14】 上記装着検出手段による検出信号が非
    装着状態を示すものであった場合に,上記制御手段が,
    上記情報の出力レベルを低下させる請求項11又は12
    記載の情報再生装置。
  15. 【請求項15】 上記身体装着式出力装置が接続された
    ことを検出する接続検出手段を具備し,上記接続検出手
    段によって上記身体装着式出力装置の接続が検出された
    場合にのみ上記制御手段を動作させる請求項11〜14
    のいずれかに記載の情報再生装置。
  16. 【請求項16】 情報再生装置に接続され,上記情報再
    生装置から出力される信号に基づいて情報を出力する身
    体装着式出力装置において,当該装置が身体に装着され
    ているか否かを検出する温度センサと,上記温度センサ
    によって当該装置の電源のON/OFFを制御する電源
    制御手段とを具備してなることを特徴とする身体装着式
    出力装置。
  17. 【請求項17】 情報再生装置に接続され,上記情報再
    生装置から出力される信号に基づいて情報を出力する身
    体装着式出力装置において,当該装置が身体に装着され
    ているか否かを検出する赤外線センサと,上記赤外線セ
    ンサによって当該装置の電源のON/OFFを制御する
    電源制御手段とを具備してなることを特徴とする身体装
    着式出力装置。
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