JP2000181593A - プログラム選択方法、音声出力装置 - Google Patents

プログラム選択方法、音声出力装置

Info

Publication number
JP2000181593A
JP2000181593A JP36079298A JP36079298A JP2000181593A JP 2000181593 A JP2000181593 A JP 2000181593A JP 36079298 A JP36079298 A JP 36079298A JP 36079298 A JP36079298 A JP 36079298A JP 2000181593 A JP2000181593 A JP 2000181593A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
selection
data
earphone
output
audio
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP36079298A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4672823B2 (ja
Inventor
Michihiro Kaneko
道博 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP36079298A priority Critical patent/JP4672823B2/ja
Publication of JP2000181593A publication Critical patent/JP2000181593A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4672823B2 publication Critical patent/JP4672823B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示や多数のキーを用いないで音声プログラ
ムの簡単な選択方式を実現する。 【解決手段】 2チャンネル以上の再生出力系から、選
択候補とされる複数のイヤコン(選択用音声データ)
を、互いに異なる定位で同時に再生出力させ、再生出力
されているイヤコンの中から決定操作によって指定され
たイヤコンに対応するプログラムが選択決定されるよう
にする。つまり、ユーザーは複数の楽曲等を立体音像空
間内で認識し、その中で所望の楽曲を選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声データによる
プログラム(例えば楽曲)を出力(例えば再生出力)す
ることのできる音声出力装置、及び再生出力等のための
プログラム選択方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば複数のプログラム(以下、プログ
ラムとして楽曲データの例で述べていく)を再生出力可
能な再生装置では、通常、ユーザーが再生させたい楽曲
を選択できるようにされる。例えばCD(COMPACT DIS
C)プレーヤやMD(MINI DISC)プレーヤでは、装填さ
れているディスク内に収録されている楽曲について、ユ
ーザーはトラックナンバを指定することで所望の楽曲を
再生させることができる。また比較的大型の表示部を備
えた場合や、パーソナルコンピュータ等に接続してその
モニタ画面を利用できる場合などは、再生可能な楽曲を
曲名やアイコン等で一覧表示させ、ユーザーがその一覧
表示上で楽曲の選択をできるものも開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、再生装置と
して表示部が小さく一覧表示ができない機器の場合や、
ユーザーが収録されている各楽曲のナンバ(トラックナ
ンバ)がわからず、所望の楽曲をダイレクトに選択でき
ない場合は、面倒な選択操作が必要になる。即ち、ユー
ザーは例えば楽曲の頭出し再生操作などを行いながら1
曲づつその曲頭部分などを聴いていき、目的の曲である
か否かを判断していくという煩雑かつ時間のかかる操作
が必要になってしまう。
【0004】なお据置型の再生装置では、比較的多数の
操作キーを配置できるため、例えば数字キーを用意して
上記のようなトラックナンバを直接入力して選曲するこ
とも可能となるが、携帯用の小型の再生装置の場合はキ
ー数の削減という観点やスペースの制約などから数字キ
ーを用意することは困難であり、上記のような1曲づつ
聴きながら所望の曲を探していくという操作を行わざる
を得ない。また選択の容易性実現には上記のように表示
部を有効利用することが通常考えられるが、小型軽量化
や省電力という要望がある場合は表示部を利用する選択
手法は適切とはいえない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような事情
に応じたものであり、基本的には表示を利用しないで、
かつ最小限の操作子を必要とするのみで、ユーザーが聴
覚によって曲等の音声プログラムの内容を判別し、容易
にプログラム選択を行うことができるようにすることを
目的とする。
【0006】このために、音声データとしての複数のプ
ログラムをプログラムソース(例えばメモリ、ディス
ク、チューナ等)から出力することのできる音声出力装
置(例えば再生装置)において、まず各プログラムにつ
いて、そのデータの一部を抽出して選択用音声データと
する。そして少なくとも2チャンネル以上の音声出力系
から、選択候補とされる複数の選択用音声データを、互
いに異なる定位で同時に出力させる。そして出力されて
いる選択用音声データの中から決定操作によって指定さ
れた選択用音声データに対応するプログラムが選択決定
されたと判別するようにする。つまりユーザーには、同
時に複数のプログラム(選択用音声データ)を異なる定
位、例えば左、センター、右として聞き分けることがで
きるようにし、その中で所望のプログラムを選択できる
ようにする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態として
の再生装置について説明していく。なお説明上、再生出
力されるプログラムとは1つの楽曲データで或る例と
し、また選択動作の際に各プログラムに対応して出力さ
れる選択用音声データを「イヤコン」と呼ぶこととす
る。説明は次の順序で行ない、特に「1.再生装置の構
成」「2.曲選択動作」において1つの実施の形態とし
ての再生装置及びそれに採用されているプログラム選択
方法を説明した後、「3.再生装置の構成の他の例」〜
「11.他の各種変形例」までで、各種部位の変形例を
述べていく。 1.再生装置の構成 2.曲選択動作 3.再生装置の構成の他の例 4.イヤコンデータの他の例 5.イヤコンをポインタデータで設定する例 6.記憶形態の他の例 7.イヤコンの出力定位例 8.選択中のイヤコンの識別例 9.選択操作/出力イヤコンの他の例 10.表示部の他の例 11.他の各種変形例
【0008】1.再生装置の構成 図1に再生装置の構成例を示す。この再生装置はマイク
ロコンピュータによって形成されたコントローラ1によ
り全体の動作が制御される。操作部11としてはユーザ
ーが操作する各種の操作子(キーやダイヤル)が用意さ
れている。例えば再生、録音、停止、サーチ、動作モー
ド切換などのための操作子が用意される。また後述する
プログラム選択(以下、曲選択ともいう)のために選択
操作(選択候補や選択中の曲の切換操作)や決定操作
(候補の中で選択中の曲を選択決定する操作)が可能と
される。
【0009】コントローラ1は操作部11から入力され
るユーザーの操作や、ROM2に保持している動作プロ
グラムに応じて、各部に対して所要の制御を行うことに
なる。また、再生装置で実行している動作に応じて、例
えば液晶パネルなどで小型に形成されている表示部10
における表示動作を制御する。
【0010】記憶部3は、例えばフラッシュメモリなど
の固体メモリや、或いはハードディスクドライブ(HD
D)などにより構成される。この例の場合は、記憶部3
には楽曲データや、各楽曲に対応するイヤコンとしての
データが格納されるものとしており、従ってこの再生装
置は記憶部3に記憶された楽曲やイヤコンを再生出力で
きるものとされる。
【0011】演算処理部4は例えばDSP(DIGITAL SI
GNAL PROCESSER)により構成され、各種の信号処理を行
う。例えば記憶部3へ格納する楽曲データについての圧
縮や所定のエンコード処理、記憶部3から読み出した楽
曲データの伸長や所定のデコード処理を行う。また、後
述するイヤコン生成のための処理や、複数のイヤコンデ
ータを同時出力する場合の各データの定位や音量(音圧
レベル)調整、合成処理なども実行する。なおバッファ
メモリ13は、例えば複数のイヤコンデータの出力のた
めの合成処理の際などに演算処理部4が一時的にデータ
を格納する部位として用いられる。
【0012】記憶部3に格納される楽曲データは、アナ
ログ音声入力部5又はデジタル音声入力部7から入力す
ることができる。アナログ音声信号が入力された場合
は、アナログ音声入力部5で入力ゲイン調整や等が行わ
れた後、A/D変換器6でデジタルデータ化され、演算
処理部4に供給される。そして所定の圧縮エンコード等
が行われ、記憶部3に格納(録音)される。またデジタ
ル音声信号が入力された場合は、そのデジタルデータが
デジタル音声入力部7から演算処理部4に供給され、所
定の圧縮エンコード等が行われて記憶部3に格納(録
音)される。
【0013】記憶部3から読み出された音声データは、
演算処理部4でデコードされた後、D/A変換器8でア
ナログ音声信号(L、Rの2チャンネルステレオ)とさ
れ、ステレオ音声出力処理部9でアナログ系の処理、例
えば増幅、マスターレベル調整、イコライジング処理等
がおこなわれ、再生音声信号として出力される。例えば
ヘッドホン、スピーカなどに供給され、ステレオ音声と
して再生出力される。もしくはラインアウトとして他の
機器に供給されることもある。
【0014】2.曲選択動作 このような再生装置において、ユーザーは記憶部3に楽
曲を録音しておくことで、その中から再生させたい曲を
選んで再生出力させることができる。例えばCDプレー
ヤやMDプレーヤ、その他の音源となる機器を接続して
アナログ音声入力部5もしくはデジタル音声入力部7に
音声信号を供給することで、記憶部3に楽曲データを格
納できる。そして、記憶部3に格納されている楽曲デー
タについては、ユーザーはイヤコンとしての再生音声を
聞きながら、操作部11での選択操作、決定操作を行う
ことで、再生させたい所望の曲を探し、選択決定でき
る。
【0015】まず、記憶部3に格納される楽曲データ及
びイヤコンデータは例えば図2のようになる。例えば図
2(a)のように複数の楽曲データM1、M2、M3・
・・・が格納されるとすると、各楽曲データM1、M
2、M3・・・にそれぞれ対応してイヤコンデータEM
1、EM2、EM3・・・が生成され格納される。つま
り記憶部3内で図2(b)のように楽曲データとイヤコ
ンデータが対応されて管理される状態となる。ここで、
イヤコンデータEM1、EM2、EM3・・・は、図2
(a)のように、対応する楽曲データM1、M2、M3
・・・の一部分を抽出したデータとされている。即ち各
楽曲の特徴となるような部分として、いわゆる曲のサビ
の部分や、主たるメロディの部分などが抽出されてイヤ
コンデータとされる。
【0016】このように複数の楽曲及びイヤコンが格納
されている状態で、再生させる楽曲の選択を行う場合に
は、再生出力可能な曲(つまり記憶部3に格納された全
楽曲)のうち所定数づつが順次選択候補とされて、その
イヤコンデータがステレオ音像空間内で異なる定位にい
て同時出力される。本例では、同時再生数を3とし、つ
まり3つの曲のイヤコンデータを、左、センター、右と
いう3つの定位でそれぞれ出力する。左右のステレオス
ピーカもしくはステレオヘッドホンで聴いているユーザ
ーにとっては、図3に音像空間を模式的に示すように、
ユーザー位置「U」に対して○で示す左、センター、右
という3つの位置から異なる楽曲が聞こえてくることに
なる。
【0017】さらに、3つのイヤコンのうち、1つのイ
ヤコンを「選択中」としてユーザーに容易に認識させる
ために、例えばセンターに位置しているイヤコンの音声
出力の音圧レベルを左右のそれに対して相対的に大きな
ものとする。「選択中」とは、いわゆる表示上でのカー
ソル位置のような意味合いであり、つまりその時点で決
定操作を行うことで、選択が確定する状態にあるものの
ことをいっている。図4は○の大きさを音圧レベルとし
て示しているが、センター定位するイヤコン音声を最も
大きくすることで、ユーザーにとっては、破線の○で示
すようにセンター定位の音声が左右の音声よりも近い位
置で際だってはっきり聞こえることになり、例えばこの
時点で決定操作を行うことで、その最もはっきり聞こえ
ている楽曲が選択されるということを容易に認識でき
る。
【0018】また、このように3つのイヤコンを同時再
生すると、その時点では選択可能な候補が3つの曲しか
ないことになるが、もちろん記憶部3に格納されている
楽曲データは3曲に限られないため、より多数の曲を選
択候補とする必要がある。そこで本例では、ユーザーの
選択操作に応じて、選択候補となる3つの楽曲(イヤコ
ン)がスクロールされていくように切り換えられるとと
もに、選択中のイヤコンが切り換えられていくようにし
ている。この選択操作に応じた出力切換を図5で説明す
る。
【0019】例えば記憶部3に10曲分の楽曲データ及
びイヤコンが格納されていると仮定する。まず曲選択が
開始される最初の時点では、選択状態SL1として示す
ように、楽曲M1、M2についてのイヤコンEM1,E
M2が同時に出力される。そしてこの状態では楽曲M1
についてのイヤコンEM1が選択中となるように、イヤ
コンEM1がセンター定位、イヤコンEM2が右定位と
されるとともに、イヤコンEM1の方が音圧レベルが高
いものとされる。この状態でもしユーザーが選択中であ
るイヤコンEM1が所望の曲であるとして決定操作を行
ったら、曲M1の選択が確定し、曲M1の再生動作に移
ることになる。
【0020】ところがイヤコンEM1が所望の曲でない
ときは、ユーザーは選択操作を行うことになり、すると
イヤコン再生出力は選択状態SL2に移行する。即ち選
択候補として楽曲M1、M2、M3についてのイヤコン
EM1,EM2、EM3が同時に出力される。そしてこ
の状態では楽曲M2についてのイヤコンEM2が選択中
となるように、イヤコンEM1が左定位、イヤコンEM
2がセンター定位、イヤコンEM3が右定位とされると
ともに、イヤコンEM2が他のイヤコンより音圧レベル
が高いものとされる。この状態でもしユーザーが決定操
作を行ったら、曲M2(イヤコンEM2)の選択が確定
し、曲M2の再生動作に移ることになる。
【0021】また、選択状態SL2からさらにユーザー
が選択操作を行なったら、イヤコン再生出力は選択状態
SL3に移行する。即ち選択候補として楽曲M2、M
3、M4についてのイヤコンEM2、EM3、EM4が
同時に出力される。そしてこの状態ではイヤコンEM3
が選択中となるように、イヤコンEM2が左定位、イヤ
コンEM3がセンター定位、イヤコンEM4が右定位と
されるとともに、イヤコンEM3が他のイヤコンより音
圧レベルが高いものとされる。この状態でもしユーザー
が決定操作を行ったら、曲M3(イヤコンEM3)の選
択が確定し、曲M3の再生動作に移ることになる。
【0022】つまり、以下同様に選択操作により図示す
る選択状態SL1〜SL10が切り換えられていくこと
で、ユーザーは各曲のイヤコンを順次選択中としていく
ことができ、所望の楽曲(イヤコン)が選択中となった
時点で決定操作を行うことである曲の選択が確定され
る。また、選択状態SL1〜SL10が切り換えられて
いくことに応じて選択候補、即ち出力されるイヤコンは
1つづつ更新されていくことになり、ユーザーにとって
は音像空間内で各曲が右から左に順次スクロールしてい
くように感じられることになる。さらに選択中のイヤコ
ンを中心として前後の曲が左右で聞こえる、つまり同時
に3曲を確認できるため、所望の曲を探す操作が効率的
に実行できる。
【0023】そしてこのような選曲操作を実現するため
には図5(b)に示すようにユーザーの操作のために再
生装置は選択操作キーと決定操作キーを用意すればよい
ものとなる。なお選択操作キーは、1つのキーとして設
け、その操作に応じて選択状態SL1→SL2→SL3
→・・・・SL10→SL1→・・・というように切り
換えられていくようにしてもよいし、選択状態を図5
(a)における上下方向に移行させることができるよう
にアップ/ダウンキーとして形成してもよい。また決定
操作キーは、独立したキーとして設けてもよいし、例え
ば再生キーを兼用してもよい。但し、後述するが、上記
のような曲選択が、再生させる曲の選択以外の目的のた
めにも実行できるようにする場合は、再生キーとの兼用
ではなく、独立したキーとして決定操作キーを設けるこ
とが好適である。
【0024】なお、イヤコンデータは図2に示したよう
に楽曲の一部であり演奏時間長としては短いデータであ
る。例えば各イヤコンは10秒程度の演奏時間のデータ
として設定される。このため、或る選択状態(SL1〜
SL10)が、ユーザーの選択操作又は決定操作を待機
していて10秒程度以上継続される場合などは、各イヤ
コンは繰り返し再生されることになる。
【0025】ところで本例の再生装置では表示部10を
有し、これによって楽曲の選択動作の際に補助的な表示
を実行してユーザーにわかりやすい選択操作を提供でき
る。例えば本例の再生装置を、図6(a)に示すような
携帯用の小型の機器とし、いわゆるヘッドホンリモコン
と呼ばれているようなヘッドホン30のコード上の所定
位置に表示部10を備えたリモコン部20が形成されて
いるとする。このリモコン部20を図6(b)に示す
が、例えば操作部11に相当する各種キーとして、再生
/ポーズキー21、停止キー22、サーチキー23,2
4や、上記選択操作キーに相当するアップ/ダウンキー
25、上記決定操作キーに相当するエンターキー26な
どが設けられる。そして表示部10となる小型の液晶モ
ニタが配されている。
【0026】このような小型の表示部10であっても、
例えば図7のような表示を行うことでユーザーの選択操
作のガイドを行うことができる。即ちイヤコンの再生が
図5の選択状態SL1とされている場合は図7(a)の
ように1曲目、2曲目がセンター及び右に定位されてい
ることを示すとともに、センターを例えば点滅させて、
1曲目が選択中の状態にあることを提示する。また選択
状態SL2の際には図7(b)のように1曲目、2曲
目、3曲目が左、センター、右に定位されていることを
示すとともに、センターを点滅させて、2曲目が選択中
の状態にあることを提示する。同様に選択状態SL3の
際には図7(c)のような表示を行う。このようなガイ
ドを行うことで、ユーザーは必要に応じて表示を確認し
ながら、選択操作を進めることができる。
【0027】以上のような曲選択動作を実現するための
コントローラ1の各種処理を、図8〜図11で説明す
る。
【0028】まず図8でイヤコンを生成するための処理
を説明する。イヤコンは、例えば楽曲データの記録時、
即ちユーザーがアナログ音声入力部5又はデジタル音声
入力部7から音声信号を入力して記憶部3に格納させる
際に同時に生成したり、或いは記録後の所定の時点で、
記憶部3に格納されている楽曲データ(まだ対応するイ
ヤコンが生成されていない楽曲データ)に対して処理を
行ってイヤコンを生成することが考えられる。また、演
算処理部4の処理性能が高く、或る程度以上の高速処理
が可能であれば、予めイヤコンを生成しておくのではな
く、楽曲選択のためにイヤコンを出力する際にそのイヤ
コンを生成するようにしてもよい。
【0029】ここでは、楽曲データの記憶部3への録音
と同時に、又は記憶部への録音が完了した直後もしくは
或る程度後の時点で、イヤコンを生成するとして述べて
いく。つまり、あくまで楽曲選択動作が実行される時点
では、既にイヤコンが生成され記憶部3に図2に示した
ように格納されているものとする場合である。なお入力
された楽曲データを記憶部3へ録音していく際に同時に
イヤコンを生成する場合は、演算処理部4では、楽曲デ
ータの録音のための処理、即ち圧縮エンコードや記憶部
3への転送処理と並行して図8の制御によって指示され
る処理が行われることになる。
【0030】コントローラ1は録音のために入力された
楽曲データ(もしくは記憶部3への録音を完了した楽曲
データ)に対して、図8の処理を行って演算処理部4に
イヤコンを生成させる。本例では、図2に示したように
楽曲内の特徴的な部分(サビなど)を抽出してイヤコン
とするために、まずステップF101では、その特徴部
分抽出のためのパラメータを設定する。
【0031】特徴的な部分の抽出のためには多様な方法
があるが、例えばサビなど曲の中で最も盛り上がる部分
とする場合は、平均音圧や周波数スペクトルに基づく抽
出方法が考えられる。即ち音圧の大きくなった部位や、
高域周波数成分が多くなった部位が、曲中で最も特徴的
な部分であるとする。そこでステップF101では平均
音圧と周波数スペクトル、及び必要なしきい値等をパラ
メータとし、ステップF102で対象となる楽曲データ
について平均音圧とその時間変化、及び周波数スペクト
ルとその時間変化を検出していくスキャンを実行する。
【0032】このスキャン結果により、平均音圧が或る
しきい値を越えた部分がある時間以上継続したこと、及
び周波数スペクトルとして或る特徴(例えば高域シフト
傾向)が所定時間以上継続しことが認められたら、その
部分を特徴部分として認識する。
【0033】なお、楽曲データの入力と同時にイヤコン
生成する場合は、その入力されてくる楽曲データに対し
てスキャンを行うことになり、また、既に記憶部3に記
憶された楽曲データに対してイヤコンを生成する場合
は、例えば記憶部3から一旦楽曲データを読み出してバ
ッファメモリ13に格納しながらスキャンを行うことな
どが考えられる。
【0034】このような特徴部分が抽出できるまで、も
しくはその楽曲データが終了するまで、ステップF10
3,F104のループでスキャンを続ける。そして或る
時点で特徴部分が抽出できたら、ステップF103から
F105に進み、抽出したデータ部分、つまりステレオ
音声データである楽曲データの一部を、モノラルデータ
に変換し、さらにステップF106で圧縮処理を行う。
なお既に記憶部3に記憶された圧縮データからデータ抽
出を行った場合は、ステップF106の処理は不要とな
る。
【0035】モノラル変換、圧縮処理が完了したら、ス
テップF107で、それをイヤコンデータとして記憶部
3に記憶させ、これによって1つの楽曲データに対応す
るイヤコンが生成されたことになる。このようなイヤコ
ン生成処理は、入力されてくる楽曲データ毎、もしくは
記憶部3に格納されている楽曲データ毎に実行されるこ
とになる。
【0036】ところで多様な楽曲を考えると、ステップ
F104でスキャン終了となっても特徴部分が抽出でき
ないこともあり得る。そこでその様な場合はステップF
101に戻ってパラメータを更新する。即ち特徴部分に
相当すると判断する条件を変化させる。例えばしきい値
を下げたり、音圧パラメータのみを有効とするなどして
条件を変化させる。そしてステップF102から再度ス
キャンを開始することになる。
【0037】以上の図8のようなイヤコン抽出処理は一
例であり、他にも処理例や処理タイミングは各種考えら
れる。また、イヤコン生成のための特徴部分は、ユーザ
ーが曲中の任意の位置を指定できるようにしてもよい。
【0038】例えばこのようにしてイヤコンが生成さ
れ、図2のような記憶状態となったら、その後はイヤコ
ンを用いた曲選択動作が実行できる。再生する曲の選択
のためのユーザーの操作に対応する処理を図9に示す。
図9はユーザーの選択操作(例えばアップ/ダウンキー
25の操作)又は決定操作(例えばエンターキー26又
は再生キー21の操作)を監視する処理を示しており、
コントローラ1はステップF201,F202,F20
3のループでこれらのユーザー操作を監視している。そ
してユーザーが選択操作を行ったらステップF204で
選択出力処理、即ち図5で説明した或る選択状態でのイ
ヤコンデータの出力制御を行う。またユーザーが決定操
作(又は再生操作)を行ったら、ステップF205に進
んで再生動作を実行すべく制御を行うことになる。
【0039】ステップF204として行われる選択出力
処理は、図10に示される処理となる。まずステップF
301で、選択のための同時再生を行う曲(この場合は
イヤコン)を設定する。例えば最初に選択操作が行われ
た時点であれば、図5の選択状態SL1を実現するため
に、ここではイヤコンEM1,EM2を同時再生曲(選
択候補)として設定する。また、選択状態SL1にある
ときに再度ユーザーが選択操作を行って図9のステップ
F204に進んだ場合は、図10のステップF301
で、選択状態SL2を実現するためにイヤコンEM1,
EM2,EM3を同時再生曲として設定することにな
る。
【0040】選択候補となる同時再生曲を設定したら、
ステップF302で設定された各イヤコンが記憶部3に
存在するか否かを確認する。そして選択候補とすべき楽
曲のなかで対応するイヤコンが存在しないものがあれ
ば、ステップF303でイヤコン生成処理を行う。即ち
上述した図8の処理を行ってイヤコンを生成する。
【0041】ただし上述のように楽曲データの記憶時に
同時にイヤコンが生成されるのであれば、ステップF3
02の時点でイヤコンデータは存在するはずであるた
め、必ずしもこのステップF302,F303のような
処理は必要ない。一方、上述したように演算処理部4の
処理能力が高ければ、イヤコンは予め生成しておくもの
ではなく選択出力時に生成するものとしてもよい。その
様な場合は、選択候補が設定された後にステップF30
3で必要なイヤコンが生成されることになる。
【0042】必要なイヤコンが揃ったら、ステップF3
04で記憶部3からイヤコンを読み出し、例えばバッフ
ァメモリ13に格納しながらステップF305で音情報
成形処理を実行するように演算処理部4に対して指示す
る。このステップF304,F305の処理を、選択候
補となった各イヤコン(例えば選択状態SL1の出力の
場合は、EM1,EM2、選択状態SL5の出力の場合
はEM4、EM5、EM6)に対して実行する。
【0043】音情報成形とは次のような処理となる。ま
ず原曲の特徴を損なわない範囲で、イヤコンデータの定
位に寄与しない高域と低域の周波数成分をカット又は減
少させるフィルタリング処理が行われる。またイヤコン
データの演奏時間が、予め設定した一定時間になるよう
に時間軸での圧縮又はカットを行うという時間軸方向の
処理が行われる。但し、予めイヤコンが一定の演奏時間
のデータとして生成されている場合は必要ない。さらに
音圧に関する処理がある。これは3つ(又は2つ)のイ
ヤコンを同時出力することに際して、合成された音声デ
ータの音圧がユーザーにとって過度の音圧レベルになら
ないようにするための処理であり、このため各イヤコン
データのレベルを所定レベル減衰させる処理を行う。ま
たピーク音圧が規格値を越えないように各イヤコンデー
タのリミッタ制御も行うことになる。また、イヤコンデ
ータ内に無音部分が生じている場合は、その部分をカッ
トするということを行ってもよい。
【0044】以上のような各イヤコンデータの読出及び
音情報成形が行われ、同時出力するイヤコンデータが揃
ったら(例えば音情報成形された2つ又は3つのイヤコ
ンデータがバッファメモリ13に格納された状態となっ
たら)、ステップF306からF307に進み、立体音
像合成処理を行う。立体音像合成処理とは、即ち複数の
イヤコン(モノラルデータ)をステレオ音像空間内でそ
れぞれ異なる定位となるようにして合成する処理であ
る。例えば各イヤコンデータに対して所要の位相差パラ
メータ、レベル差パラメータを用いて合成処理を行う。
【0045】特に本例の場合は、定位として3つのイヤ
コンを左、センター、右に振り分けること、及びセンタ
ー定位の音声が最も高い音圧レベルとなることを実現す
るための合成処理となる。従って、具体的には、まず音
圧レベルに関しては、センター定位すべきイヤコンにつ
いては増加させ、左右に定位するイヤコンに関しては減
衰させる。また、定位に関しては、例えばL/R2チャ
ンネルステレオの出力系統に対して、センター定位のイ
ヤコンはL:R=5:5、右定位のイヤコンはL:R=
2:8、左定位のイヤコンはL:R=8:2という各音
量バランスを与えることで定位を確定させる。そしてそ
の様に処理した各イヤコンデータを合成し、L、R2チ
ャンネルのステレオ音声出力データとする。このように
合成処理により生成されたイヤコン合成データは例えば
バッファメモリ13に格納する。以上の処理で、例えば
図5の選択状態SL1〜SL10のうちの今回出力すべ
き或る1つの選択状態を実現するイヤコン合成データが
生成されたことになる。
【0046】そしてステップF308では表示部10の
表示状態を、今回出力する選択状態に応じて実行させ
(図7参照)、ステップF309で、イヤコン合成デー
タをD/A変換器8、ステレオ音声出力処理部9を介し
て音声として出力することになる。従って、図3、図4
で説明したような定位及び音量バランスで、ユーザーに
対して3つ(又は選択状態SL1、SL10の場合は2
つ)のイヤコン音声が同時に出力されることになる。
【0047】その後、ユーザーが選択操作を行って図9
のステップF204に進むたびに、その操作に応じて出
力すべき選択状態(図5参照)に従って、図10の処理
が行われ、図5で説明したように各種選択状態がユーザ
ーに提供されていく。つまりユーザーは選択操作を繰り
返すことで、所望の楽曲が選択中となっている状態を探
していくことができる。
【0048】所望の楽曲が選択中(つまり比較的大音量
でのセンター定位)となった時点で、ユーザーは決定操
作を行うと、処理は図9のステップF205に進み、図
11に示す再生処理が行われて、その選択決定された楽
曲が再生される。即ちステップF401で、記憶部3か
ら選択決定されたイヤコンに対応する楽曲データの読出
を開始させ、ステップF402で演算処理部4でのデコ
ード処理を開始させる。これによって記憶部3から読み
出されてくる楽曲データがD/A変換器8、ステレオ音
声出力処理部9を介してステレオ音声として出力される
ことになる。
【0049】このように楽曲データの再生を実行してい
る間は、ステップF403,F404でユーザーの停止
操作及び楽曲データの再生終了を監視しており、停止操
作又は再生終了となったらステップF405で再生処理
を停止させる。
【0050】以上の図8〜図11のような処理により、
ユーザーは或る曲を再生させたいときに、イヤコンデー
タを聴きながら目的の曲を探していくことができる。そ
してそのイヤコンデータは、複数のイヤコンデータが立
体音像空間内で異なる定位で認識されるものとなり、従
って同時に多数のイヤコンを確認できる。これによって
迅速かつ簡易に目的の曲を探すことができ、また表示部
が小型の(もしくは存在しない)再生装置であっても、
さらには操作子の少ない再生装置であっても、選択操作
性はよいものとなる。またそのようにして選択決定され
た楽曲が再生出力されるようにすることで、選択決定操
作が再生操作を兼ねるものとなり、再生のためのユーザ
ーの操作はより簡単なものとなる。
【0051】また選択時に選択操作に応じて図5の各選
択状態が切り換えられていくことは、各イヤコンがスク
ロールして順次選択中となるようなものとユーザーに認
識され、これはユーザー自身が行う選択操作による出力
音声の変化をより認識しやすく、また選択操作の意味も
わかりやすいものとできる。さらに選択中の選択用音声
データとしては、例えばセンターなどの特定の音像位置
に定位され、かつ最も大きい音圧レベルとされるため、
同時に複数のイヤコンが聞こえる状態でもユーザーは選
択中のイヤコンをはっきり認識でき、各時点で決定操作
の実行すべきか否かを迷うことはない。
【0052】また本例の場合は、図7のように表示部1
0でも、同時再生出力されているイヤコン(楽曲データ
のナンバ)と、その中で選択中のイヤコン(楽曲データ
のナンバ)を表示し、ユーザーの選択のための補助とな
るようにしているため、ユーザーはこれによって選択中
の楽曲ナンバを確認できるなど、便利なものとなる。
【0053】ところでイヤコンデータについては、記憶
する(もしくは記憶した)各楽曲データに対応して予め
生成して保持しておくことで、曲選択時、つまり複数の
イヤコンを出力する際の処理負担を軽減することができ
る。またこれにより演算処理部4がさほど高度な演算処
理能力を備える必要がなくなり、装置コストの削減にも
つながる。一方、演算処理部4が高度な演算処理能力を
備えている場合は、曲選択時(イヤコン出力時)にイヤ
コンを生成するようにすることで、特にそれ以前にイヤ
コンを生成しておくという準備は不要となり、また当然
記憶部3にイヤコンデータの記憶領域も不要となる。
【0054】3.再生装置の構成の他の例 以下、本発明としての各種の変形例を述べていく。ここ
ではまず再生装置の構成としての例を説明する。図12
は再生装置の他の構成例を示し定る。なお図1と同一部
分は同一符号を付し説明を省略する。この構成例では、
再生装置がディスクドライブ12を有するものとなり、
これによってCD、MDなどのディスク、つまり楽曲デ
ータを収録するディスクの再生が可能とされるものであ
る。
【0055】この場合、ディスクドライブ12にディス
クが装填されることに応じて、そのディスクに収録され
ているプログラム(楽曲)をスキャンしてイヤコンを生
成し、例えばディスクのトラックナンバに対応させて記
憶部3に記憶していく。従って、ユーザーが装填したデ
ィスクに収録されている或る楽曲を再生させるために選
択操作を行った場合は、記憶部3に収録されているイヤ
コンを用いて上述してきたような、複数イヤコンを異な
る定位で同時再生する動作を行う。そして或る選択状態
で決定操作が行われた場合は、その決定されたイヤコン
に対応するディスク上のトラック(楽曲データ)の再生
を開始させるようにする。
【0056】このようにすることで、いわゆる可搬性メ
ディアで或るCDやMDというディスクに収録されてい
る楽曲に対してユーザーは、上記例と同様に曲選択を実
行できる。
【0057】なお、この構成の場合でもアナログ音声入
力部5又はデジタル音声入力部7から入力された楽曲デ
ータを記憶部3に記憶し、またそれに対応するイヤコン
を生成して記憶するようにしてもよい。またディスクド
ライブ12がMDに対するドライブなどであって記録機
能を有するものである場合は、アナログ音声入力部5又
はデジタル音声入力部7から入力された楽曲データを装
填されているMDに記録するようにすることもできる。
その場合は、記録する各楽曲データに対応するイヤコン
を生成して記憶部3に記憶するようにすればよい。ただ
しこれらの様な録音機能を設けない構成も考えられ、そ
の場合は一点鎖線で囲った入力系の部位は不要となる。
【0058】図13は再生装置のさらに他の構成例であ
り、この場合は、記憶部3を可搬型の固体メモリ91
(例えばメモリーカード、メモリスティックなど)に対
するメモリドライブとして構成するものである。この場
合は、アナログ音声入力部5又はデジタル音声入力部7
から入力された楽曲データを記憶部3に装填されている
固体メモリ91に記憶し、またそれに対応するイヤコン
を生成して記憶するようにすることで、図1の構成の再
生装置と同様に楽曲選択時のイヤコンを用いた再生出力
(異定位同時再生)を行うことができる。つまりユーザ
ーは上記同様の選択動作を実行して容易に所望の曲を再
生させることができる。もちろん、楽曲データが記憶さ
れた固体メモリ91が装填された際に、収録されている
各楽曲データに対応するイヤコンを生成し、固体メモリ
91に記憶させるようにすることも考えられる。
【0059】また可搬性の固体メモリ91を用いること
で、例えば楽曲データとイヤコンデータを予め記憶した
固体メモリ91をユーザーに販売、提供するという方式
も考えられる。つまり音楽メディアメーカー側が、収録
する各楽曲データに応じた最適なイヤコンデータを予め
生成して記憶させておく。このようにすれば再生装置側
でイヤコン生成を行う必要はなくなるとともに、楽曲の
特徴をよく表す最も好適な部分をイヤコンとして選択時
にユーザーに提示できるようにもなる。また、このよう
に予め楽曲データ及びイヤコンが記憶された固体メモリ
91のみを使用可能とするときは、一点鎖線で囲った入
力系の部位は不要となる。
【0060】4.イヤコンデータの他の例 ところでイヤコンデータは、楽曲データの中でサビなど
の最も特徴のある部分としてきたが、からなずしもその
様な部位をサーチして生成するのではなく、或る程度規
則的に抽出してもよい。例えば図14は、各楽曲データ
の先頭部分の所定時間分を、イヤコンとする例である。
このように規則的に楽曲データ内の或る部分をイヤコン
として抽出するものとすれば、イヤコン抽出処理は非常
に簡易化され、例えば処理速度の遅い演算処理部であっ
ても選択のためのイヤコン出力時にイヤコンを生成する
ということも可能となる。
【0061】もちろん楽曲データの先頭位置に限らず、
例えば楽曲の開始から10秒の地点から20秒の地点ま
でをイヤコンとするなど、楽曲データの途中の特定部分
としてもよい。
【0062】また上述したようにイヤコンをサビなどの
特徴部分とする場合については、そのイヤコン部分とし
ての演奏時間長は、一定時間としてもよいし、特徴部分
の長さに応じて可変時間長としてもよい。さらに、特徴
部分とする場合や規則的に抽出する場合に限らず、イヤ
コンデータを高速再生音声など、通常の再生時とは異な
った速度としてユーザーに聞こえるデータ(例えば時間
軸方向に間引きを行ったデータ)としてもよい。
【0063】5.イヤコンをポインタデータで設定する
例 以上の説明では、イヤコンとして楽曲データの一部を抽
出したデータを生成する例を述べてきたが、イヤコンと
してのデータ自体を記憶部3に保存しておく必要はな
く、例えばイヤコン再生時にそのイヤコンとすべきデー
タ部分を指定するポインタデータ(イヤコンポインタ)
を記憶するようにすることも考えられる。例えば図15
のように、記憶部3には楽曲データM1、M2・・・に
対応してイヤコンポインタP1、P2・・・を記憶する
ようにする。
【0064】このイヤコンポインタとは、図16に示す
ように、楽曲データ内の或る部分をアドレス(記憶部3
内の楽曲データの記憶されたアドレス)などでイヤコン
として使用する部位を指定するものである。例えば楽曲
データM1について図16(a)に示すようにアドレス
ad1〜ad2の区間が特徴部分として抽出された場合
は、対応するイヤコンポインタP1として図16(b)
に示すようにその特徴部分のスタートアドレスをアドレ
スad1、エンドアドレスをアドレスad2として記憶
する。
【0065】或いは楽曲データM1の特徴部分となるア
ドレスad1〜ad2の区間の演奏時間が10秒であれ
ば、図16(c)のように、対応するイヤコンポインタ
P1として、その特徴部分のスタートアドレスをアドレ
スad1と、演奏時間10秒(アドレス長又はデータ
長)として記憶する。このようにイヤコンポインタを記
憶しておけば、イヤコンを出力する際には、そのイヤコ
ンポインタに従って実際の楽曲データの一部を抽出して
読み出すようにすればよく、実データとしてのイヤコン
データを保存しておく必要はない。これによって記憶部
3に必要なデータ容量も削減できる。
【0066】なお、イヤコンデータとしてのデータ長
(演奏時間長)が可変とされる場合は、図16(b)又
は(c)のような形態のイヤコンポインタが必要となる
が、イヤコンデータのデータ長が固定とされる場合は、
イヤコンポインタはスタートアドレスのみでよいものと
なる。また、図14のように楽曲データ内の特定の部分
をイヤコンとする場合でも、イヤコンポインタを記憶す
る方式を採用できることはいうまでもない。
【0067】楽曲データ内の特徴的な部分を抽出してイ
ヤコンとする場合の、図16(b)又は(c)のような
イヤコンポインタの設定処理を図17に示す。この処理
においてステップF151〜F154は、図8のステッ
プF101〜F104と同様となるため説明を省略す
る。楽曲データをスキャンして特徴部分が抽出できた
ら、ステップF155で、その特徴部分のスタートアド
レスとエンドアドレス(又はスタートアドレスと特徴部
分の時間長(データ長))を検出する。そしてステップ
F156として、検出したスタートアドレスとエンドア
ドレス(又はスタートアドレスと特徴部分の時間長(デ
ータ長))を、その楽曲データに対応させて記憶部3に
記憶する。これにより図16に示したようなイヤコンポ
インタを設定できる。
【0068】またイヤコンポインタを保存する方式の場
合の、曲選択の際の処理(イヤコン出力処理)は図18
のようになる。ステップF351〜F353、及びステ
ップF358〜F360は図10のステップF301〜
F303、及びステップF307〜F309と同様にな
る。この場合は、同時に出力する各イヤコンの読出処理
としてステップF354〜F357の処理が図10と異
なるものとなる。即ちステップF354では選択候補と
された楽曲に対応するイヤコンポインタに基づいて、そ
の楽曲データの一部、つまりイヤコンポインタで示され
る部分を記憶部から読み出す。読み出された楽曲データ
の一部はステレオ音声データであるので、ステップF3
55でモノラル音声データに変換する。そしてステップ
F356で図10のステップF305と同様に音情報整
形処理を行い、イヤコンデータを得ることになる。
【0069】このようにして選択候補とされる各楽曲の
イヤコンを得たら、ステップF358以降で、それらを
異なる定位やそれぞれ所要の音節レベルで合成し、同時
に再生出力することになる。従って、イヤコンポインタ
を記憶する方式の場合でも、ユーザーの選択操作は全く
同様に実現される。
【0070】6.記憶形態の他の例 ところで、以上のような再生装置の構成やイヤコン方式
の各例に応じて、記憶部3の記憶形態は多様に考えられ
ることが理解される。即ち図2(b)や図15に示した
記憶形態の他にも、図19(a)(b)(c)のような
記憶形態が考えられる。
【0071】図19(a)は記憶部3に楽曲データのみ
を記憶することとし、イヤコンデータ又はイヤコンポイ
ンタを記憶しない例である。これは、イヤコンデータを
イヤコンの再生の際(つまり曲選択の際)に生成する処
理方式を採用した場合の記憶形態となる。なお、図12
のようにディスクドライブに装填されたディスクの楽曲
データを再生対象とするとともに、イヤコンデータにつ
いてはイヤコンの再生の際に生成するものとした場合な
どは、記憶部3を不要とすることも可能である。
【0072】図19(b)は、記憶部3にイヤコンデー
タのみを記憶する形態である。これは図12のようにデ
ィスクドライブに装填されたディスクの楽曲データを再
生対象とするとともに、ディスク装填に応じて、ディス
クに収録された各楽曲データに対応するイヤコンデータ
を生成して記憶部3に格納していく場合の記憶形態とな
る。
【0073】図19(c)は、記憶部3にイヤコンポイ
ンタのみを記憶する形態である。これは図12のように
ディスクドライブに装填されたディスクの楽曲データを
再生対象とするとともに、ディスク装填に応じてイヤコ
ンポインタを生成して記憶部3に格納し、イヤコン再生
時にイヤコンポインタに応じてディスク上の楽曲データ
の一部を抽出してイヤコンデータを得るようにした場合
の記憶形態となる。
【0074】7.イヤコンの出力定位例 イヤコンの出力は3つのイヤコンデータをそれぞれ左、
センター、右という各定位とすることとして説明してき
たが、それ以外にも多様に考えられる。図20で他の定
位例を述べていく。図20の各図において○が音像位
置、Uが音像空間内でのユーザー位置を示している。
【0075】まず図20(a)は、同じく3つのイヤコ
ンデータを左、センター、右という各定位で同時に出力
するものである。ただし、上述してきた例は図3のよう
に音像空間内のユーザーの位置Uに対して左の音像は左
前方、右の音像は右前方としていたが、この図20
(a)の例は、左の音像はユーザー位置Uに対して左真
横となる位置、右の音像はユーザー位置Uに対して右真
横となる位置となるようにするものである。これは、例
えばL/R2チャンネルステレオの出力系統に対して、
センター定位のイヤコンはL:R=5:5、右定位のイ
ヤコンはL:R=0:10、左定位のイヤコンはL:R
=10:0という各音量バランスを与えることで実現す
る。このようにすることで、ユーザーにとっては左、セ
ンター、右という各音像の定位感をよりはっきり認識で
きるようになる。
【0076】図20(b)は、2つのイヤコンを同時に
左(ユーザー位置Uの左前方)と右(ユーザー位置Uの
右前方)という各定位で出力する例である。例えばL/
R2チャンネルステレオの出力系統に対して、右定位の
イヤコンはL:R=3:7、左定位のイヤコンはL:R
=7:3という各音量バランスを与えることで実現す
る。
【0077】例えばユーザーによっては3つのイヤコン
を同時に聴くことが困難であると感じる人もいるため、
その様な事情を考慮する場合は、このように同時出力数
を2つとして、各音像がよりはっきり聞き取れるように
することが考えられる。
【0078】もちろん、L/R2チャンネルステレオの
出力系統に対して、右定位のイヤコンはL:R=0:1
0、左定位のイヤコンはL:R=10:0という各音量
バランスを与えることで2つの音像をユーザーにとって
左真横と右真横に聞こえるようにしてもよい。
【0079】図20(c)は、4つのイヤコンを、左、
センター、右、後方という各定位で同時出力する例であ
る。このような出力を行うためには、例えばスピーカシ
ステムとして3チャンネル、もしくは4チャンネルのも
のが用いられている場合は、単純に各イヤコンデータ信
号を振り分けることで実現できる。また左右2チャンネ
ルのスピーカシステムもしくはヘッドホンの場合でも、
左右出力音声のタイム差(遅延処理)などによりユーザ
ーの後方から聞こえてくるように感じさせる処理が可能
であることは既に知られており、そのような手法を採っ
てもよい。
【0080】図20(d)は、5つのイヤコンをユーザ
ーが、左真横、左前方、センター、右前方、右真横にそ
れぞれ感じるように同時に出力する例である。このよう
により多数のイヤコンを同時に聞けるようにすること
で、ユーザーの選択操作の効率化することができる。
【0081】以上例示した以外にも、イヤコンの同時出
力数や各イヤコン音像の定位関係については各種考えら
れる。
【0082】なお、同時出力するイヤコンの数や定位関
係は、ユーザーによって好みが分かれるものとなり、ま
た各ユーザーの音像聞き取り能力の差異により好ましい
出力状態が異なるものとなる。例えば聴感の発達した人
であれば、多数の音像の聞き分けも容易であり、従って
図20(d)のようになるべく多数のイヤコンを出力す
ることで、選択効率の向上を実現できる。一方、各定位
の音像をあまり聞き分けられない人であれば、逆に図2
0(d)のような出力では音像選択がしずらいものとな
り、その様な人は図20(b)のように同時出力数が少
ない方が好ましい。
【0083】このようにユーザー毎に最適なイヤコン出
力数や定位関係は異なるものとなるため、再生装置とし
てはユーザーが所望のイヤコン出力数や所望の定位関係
を選択できるようにすることが望ましい。また或る定位
状態においても、その定位をユーザーが微調整(例えば
左音像を若干右側にずらすなど)できるようにし、ユー
ザーが自分にとって最適な定位関係を作ることができる
ようにすると好適である。
【0084】8.選択中のイヤコンの識別例 以上のような同時出力するイヤコン数及び定位関係だけ
でなく、同時出力されているイヤコンの中で現在選択中
のイヤコン(その時点で決定操作を行うことで選択が確
定することになるイヤコン)をユーザーに識別させるた
めの手法も各種考えられる。例えば上述してきた例では
図5でも説明したように、選択中のイヤコンがセンター
定位であってかつ音圧レベルが最大となるようにしてい
た。つまり特定の定位と音量差によってユーザーに選択
中の音像を識別させていた。
【0085】このような特定定位と音量差により選択中
のイヤコンを識別させる方式としての他の例を図21に
示す。図21(a)は、2つのイヤコンを左右の各定位
で同時出力する場合に、例えば選択中のイヤコンを左定
位とするとともに、その左定位のイヤコンの音圧レベル
を右定位のイヤコンよりも大きいものとする例である。
(図中、○の大きさが音圧を示すものとしている。)こ
れによって破線の○で示すようにユーザーにとっては左
音像の方が右音像よりも近い位置ではっきりと聞き取れ
ることになり、選択中のイヤコンを識別できる。
【0086】また図21(b)は、例えば選択中のイヤ
コンだけでなく、それ以外のイヤコン間でも音量差を持
たせる例である。この場合、3つのイヤコンを左、セン
ター、右の各定位で同時出力する場合に、例えば選択中
のイヤコンを左定位とするとともに、その左定位のイヤ
コンの音圧レベルを最も大きいものとする。また、例え
ば選択中でないセンターのイヤコンや右のイヤコンにも
音量差を持たせ、例えば右のイヤコンが最も小さい音量
となるようにする。
【0087】このようにすると、破線の○で示すように
ユーザーにとっては左音像の方が最も近い位置ではっき
りと聞き取れることになり、選択中のイヤコンを識別で
きる。そしてさらに、各イヤコンがユーザーの左側から
右後方に向かって並んでいるように認識されることにな
り、例えばこの時点で選択操作を行うと現在センター定
位しているイヤコンが左定位となって選択中となるこ
と、及び2回選択操作を行うと現在右に定位しているイ
ヤコンが左定位となって選択中となることなどが認識で
きる。つまりユーザーにとっては、選択操作に応じて選
択候補となる各イヤコンが右遠方から左近傍に向かって
近づいてくるように感じられ、これによって選択中のイ
ヤコンや、自分が実行すべき選択操作、決定操作を捉え
やすくすることができる。
【0088】ところで、例えば出力されている各音像を
全て同等に聞こえるようにしたい場合、つまり音圧レベ
ルとして各イヤコンに差を与えたくないような場合は、
特定の定位にあるイヤコンが選択中であるとするように
してもよい。例えばユーザーがセンター定位のイヤコン
が選択中であるとわかっていれば、特に音量差を設定し
なくても、ユーザーは的確に選択操作、決定操作を行う
ことができる。もちろん、右定位又は左定位のものが選
択中であると決めてもよい。
【0089】一方、音量差を設定して最もよく聞こえる
音像が選択中のイヤコンであるとすることは、特定定位
を選択中であるとすることに比べて、より多くのユーザ
ーにとってわかりやすいものとなる。例えば上記のよう
に特定の定位を選択中であるとする場合は、取扱説明書
などでユーザーにそのことを伝えなければならないた
め、取扱説明書を読んでいなかったり使用方法の説明を
受けていないユーザーにとってはわかりにくいものとな
る。ところが音量差を設けて、1つのイヤコンを最も際
だたせるようにすれば、ユーザーは直感的にそのイヤコ
ンが選択中であることが認識できる。このように音圧レ
ベルに差を持たせて選択中のイヤコンを提示することは
有効であるが、この方式を採用する場合は、必ずしも或
る特定の定位を選択中とすることにこだわらなくてもよ
いことになる。
【0090】例えば図22に、3つのイヤコンEM1,
EM2、EM3を右、センター、左の各定位で同時出力
する例を示している。このとき、この3つのイヤコンに
ついては定位に変化がないまま、選択操作に応じて最大
音圧となるイヤコンが変化されていくようにするもので
ある。即ち、ある時点では図22(a)のように右定位
されているイヤコンEM1が最大音量とされて選択中で
あることが提示される。ここでユーザーが選択操作を行
うと、今度は図22(b)のように、選択候補となる3
つのイヤコンEM1,EM2、EM3は変わらないが、
センター定位のイヤコンEM2が最大音量とされること
になって選択中となる。さらに選択操作が行われると図
22(c)のように、左定位のイヤコンEM3が最大音
量とされることになって、選択中のイヤコンがEM3と
なる。
【0091】このようにした場合、出力される各イヤコ
ンの定位は変動しないうえで、選択中のイヤコンをはっ
きり認識できる。ユーザーによっては、イヤコンの定位
が移動されない方が選択しやすいという人もいるため、
その様な要望のある場合に好適である。
【0092】以上の各例のように選択中のイヤコンをユ
ーザーが識別できるようにする方式としては、特定の定
位のイヤコンを選択中とすること、音量差により選択中
のイヤコンを提示すること、特定の定位と音量差の両方
により選択中のイヤコンを提示することなど、各種の方
式が考えられ、これらの各方式において、例示した以外
にも多様な例が考えられる。
【0093】また、定位や音量で識別させる以外にも、
音質的な変化を与えて識別させるといった方式も可能で
ある。例えば選択中となるイヤコンの音声データには高
域を強調するような信号処理を施し、同時出力する他の
イヤコンの音声データには高域をカットするようなフィ
ルタリングを行うようにすると、ユーザにとっては選択
中のイヤコンがはっきり聞き取れ、逆に他のイヤコンは
くぐもった感じに聞き取れることになるため、選択中の
イヤコンを識別できる。
【0094】また、選択中のイヤコンの提示をどのよう
な方式で実行するとよいかは、個々のユーザーによって
好みや識別の容易性が分かれることになるため、再生装
置としてはユーザーが選択中のイヤコンの識別方式を選
択できるようにすることが好ましい。
【0095】9.選択操作/出力イヤコンの他の例 例えば3つのイヤコンを同時再生するとした場合、図5
で説明したようにユーザーの選択操作に従ってイヤコン
がスクロールしていくように選択状態(SL1〜SL1
0)が切り換えられていくとしたが、この選択状態の切
換例も各種考えられる。
【0096】図23は選択操作を階層的に実現する例で
あり、この場合、ユーザーの操作としては選択状態をペ
ージ切り換えしていく操作と、ページ内で選択中のイヤ
コンを切り換えていく2段階の操作が行われることにな
る。従って必要な操作キーは図23(b)のようにペー
ジ選択のための操作子、曲選択(選択中のイヤコンの切
り換え)のための操作子、及び決定操作のための操作子
となる。
【0097】図5の例と同様に、例えば記憶部3に10
曲分の楽曲データ及びイヤコンが格納されていると仮定
して図23(a)の方式を説明する。まず曲選択が開始
される最初の時点では、ページ選択状態SL11として
示すように、楽曲M1、M2、M3についてのイヤコン
EM1,EM2,EM3が同時に出力される。そしてこ
のページ選択状態SL11では、最初に選択状態SL1
11として示すように、楽曲M1についてのイヤコンE
M1が選択中となるようする。選択中のイヤコンの識別
方式としては例えば図22のように、定位位置ではなく
音圧レベルのみでユーザーに認識されるようにする。即
ちこの例ではページ選択状態SL11ではイヤコンEM
1,EM2,EM3がそれぞれ左、センター、右と定位
されるため、左定位であるイヤコンEM1の音圧レベル
が最大とされる。
【0098】ここで、ページ選択状態SL11として出
力されているイヤコンEM1,EM2,EM3の中でユ
ーザーが所望する曲があった場合は、曲選択操作を行っ
て選択状態SL111、SL112、SL113を切り
換える。例えばイヤコンEM2が所望の曲であった場合
は、選択状態SL112とした時点、つまりユーザーに
とってイヤコンEM2が最大音量で聞こえる状態で決定
操作を行えばよい。
【0099】一方、イヤコンEM1,EM2,EM3の
中には所望の曲がない場合は、ユーザーはページ選択操
作を行って、ページ選択状態SL11、SL12、SL
13、SL14を切り換えていく。そして所望の曲が含
まれるページ選択状態において、曲選択操作を行って所
望の曲(イヤコン)が選択中となるようにし、その状態
で決定操作を行う。
【0100】即ちこのような選択操作方式によれば、ペ
ージ選択操作によって所望の曲が含まれるページを探し
ていき、そのページとなったら曲選択操作を行って出力
されている3つのイヤコンの中から所望の曲のイヤコン
を選択して決定操作すればよい。このため、ぺージ選択
を有効に利用することで、多数の曲が再生可能な場合に
効率よく所望の曲を選択できることになる。
【0101】続いて図24(a)にさらに他の選択操作
方式の例を示す。これは、ユーザーの選択操作に応じて
選択中のイヤコンがEM1→EM2→EM3→EM4→
・・・というように変化していくものであるが、各イヤ
コンの定位は固定される例である。またこれも選択中の
イヤコンの識別は例えば最大音量レベルのものとして提
示するものとする。
【0102】この場合、曲選択が開始される最初の時点
では、選択状態SL21として示すように、楽曲M1、
M2、M3についてのイヤコンEM1,EM2,EM3
が左、センター、右という各定位で同時に出力される。
そしてこのページ選択状態SL21では、左定位である
イヤコンEM1の音圧レベルが最大とされ、イヤコンE
M1が選択中であることがユーザーに提示される。
【0103】ここでユーザーが選択操作を行うと、選択
状態SL22とされ、この場合イヤコンEM1,EM
2,EM3が左、センター、右という各定位で同時に出
力されることは変わらないが、センター定位であるイヤ
コンEM2の音圧レベルが最大とされ、イヤコンEM2
が選択中であることがユーザーに提示される。さらにユ
ーザーが選択操作を行うと、選択状態SL23とされ、
右定位であるイヤコンEM3の音圧レベルが最大とされ
てイヤコンEM3が選択中であることがユーザーに提示
される。
【0104】さらにユーザーが選択操作を行うと、選択
状態SL24として、今度は楽曲M4、M5、M6につ
いてのイヤコンEM4,EM5,EM6が左、センタ
ー、右という各定位で同時に出力される。そして、左定
位であるイヤコンEM4の音圧レベルが最大とされてイ
ヤコンEM4が選択中であることがユーザーに提示され
る。
【0105】このように選択状態を切り換えていきなが
ら、ユーザーは所望の曲が選択中となるようにし、その
時点で決定操作を行うことで、曲が選択決定される。
【0106】この選択操作方式の場合は、必要な操作子
は図24(b)に示すように選択操作子(例えばアップ
/ダウンキー)と決定操作子となる。そして、各イヤコ
ンの定位は固定されることから、所望のイヤコンを探し
やすいという利点も生じる。
【0107】これらの例以外にも多様な選択操作方式例
が考えられる。またユーザーの方式設定操作(選択操作
モードの設定)によって、好ましい選択操作方式が選択
できるようにしてもよい。
【0108】また、以上の例は基本的には選択操作キー
の操作に応じて選択中のイヤコンが切り換えられていく
ものとしているが、このようなキー操作を不要とする例
も考えられる。例えばヘッドホンを使用する場合に、ヘ
ッドホンに加速度センサや回転センサを内蔵するように
し、ユーザーの頭の向きの変化を検出する。そして例え
ば右を向いたときには右定位のイヤコンが選択中となる
ようにする。具体的には、ユーザーが正面を向いている
ときは図24の選択状態SL22とし、右を向いたら選
択状態SL23に切り換える。またその状態からさらに
右側に首を振ったら選択状態SL24に移行するなど方
式とすることで、選択操作をユーザーの動作により実現
できる。この場合、選択操作子を不要とすることもでき
る。またさらに、ユーザーがうなずくように首を縦に振
ったことを決定操作として処理を行うことも考えられ
る。
【0109】また選択操作、決定操作のための操作子
は、図6(b)のようなキー操作子ではなく、図25に
示すようなダイヤル27としてもよい。このダイヤル2
7は、上方回動、下方回動、及び押圧が可能とし、上方
回動をアップ方向の選択操作、下方回動をダウン方向の
選択操作、押圧を決定操作とする例である。また上方回
動、下方回動はその回動角度に応じてアップもしくはダ
ウン方向のステップ数を変動させることで、選択状態を
効率よく切り換えていくことも可能となる。
【0110】ところで、イヤコンの再生出力に関して
は、 通常の演奏速度よりも高速で再生させるなどの手
法も考えられる。
【0111】10.表示部の他の例 本発明では基本的にイヤコンを聴いて曲選択をおこなう
ものであるため、表示部10において選択のための表示
を行うこと、もしくは表示部を設けることは必ずしも必
要ではない。但し、表示部10において選択のガイドと
なるような表示を行うことで、ユーザーの選択操作、決
定操作をわかりやすいものとすることができる。このた
め、図7で説明したように例えば小型液晶パネルなどに
おいてイヤコン出力状態を表示することが考えられる
が、その表示内容、表示形態は、上述してきた各種選択
操作方式、イヤコン同時出力数、定位関係などに応じて
設定されるものであることはいうまでもない。
【0112】また、液晶パネル等の表示素子を用いず
に、例えばLEDなどの発光素子で簡易的なガイド表示
を行うこともできる。例えば図26は、図22のように
選択中のイヤコンを最大音圧とするとともに、各イヤコ
ンの定位は変更しない方式を採用する場合に好適な表示
例を示している。
【0113】この場合、ヘッドホンリモコンなどの部位
に、図26に示すように左、センター、右に対応する3
つのLEDによる表示部15を配する。そして例えば図
22(b)のようにセンター定位のイヤコンが選択中の
場合には、図26(a)のようにセンタのLEDを発光
(又は点滅)させ、左右のLEDはオフ(又は点灯)さ
せる。また図22(c)のように左定位のイヤコンが選
択中の場合には、図26(b)のように左のLEDを発
光(又は点滅)させ、センター及び右のLEDはオフ
(又は点灯)させる。このようにすることで、ユーザー
は選択中のイヤコンを目でも確認できる。また、LED
を用いることで、表示部を安価でかつ小さいスペース内
に設けることが可能となる。
【0114】11.他の各種変形例 以上、実施の形態として実現できる各種の例を述べてき
たが、本発明はさらに多様な変形例が考えられる。
【0115】まず、いままでの説明では、楽曲の選択は
再生を目的とするものとしてきた。しかしながら再生以
外にも楽曲を選択する必要がある場合に本発明の選択方
法を適用できることになる。例えば図1のような再生装
置でいえば、記憶部3に記憶させた楽曲のうちで消去し
たい曲を選択する場合にも、上記同様のイヤコンによる
選択動作を適用できる。もちろん消去だけでなく、ある
楽曲データを何らかの編集操作のために指定したい場合
なども同様である。
【0116】さらに、一般にプログラム再生と呼ばれて
いるようにユーザーが曲順を指定してその指定順に再生
を行っていくような特殊な再生動作方式が知られている
が、その様なプログラム再生させる曲を順次選択してい
く際に、上記同様のイヤコンによる選択を行うことが可
能である。即ち本発明は、各種の目的のために或る楽曲
データ等を指定したい場合の選択方式として広く適用で
きるものである。
【0117】また、本発明のイヤコン選択方式で選択す
るデータ(再生出力するプログラム)としては、楽曲デ
ータに限られず、また記憶部3や図12のディスクドラ
イブ12にから再生されるデータに限られるものではな
い。例えば受信したラジオ放送について局別にイヤコン
を生成し、その各イヤコン(つまり放送音声)を異なる
定位で同時出力してユーザーが聴きたい放送局を選択で
きるようにすることが考えられる。同様に有線放送など
のチャンネル選択にも本発明は利用できる。つまり本発
明としての音声出力装置は、上述してきた再生装置のみ
ならず、放送受信装置として実現するような例も考えら
れる。
【0118】また、選択動作の際に複数のイヤコンを同
時再生することに加えて、他の音声データを合成して出
力することも考えられる。例えば選択操作のためのガイ
ド音声をイヤコンとは異なる定位で出力してユーザーに
操作を説明するなども可能である。
【0119】
【発明の効果】以上の説明からわかるように本発明では
以下のような各種効果が得られ、これによってユーザー
の使用に好適な音声出力装置、及びプログラム選択が実
現できる。
【0120】まず本発明では少なくとも2チャンネル以
上の音声出力系から、選択候補とされる複数の選択用音
声データを、互いに異なる定位で同時に出力させ、出力
されている選択用音声データの中から決定操作によって
指定された選択用音声データに対応するプログラムが選
択決定されるようにしている。つまり、ユーザーは表示
でいうアイコンのように、各プログラム(楽曲等)につ
いての選択用音声データ(イヤコン)を立体音像空間内
で認識することができ、その中で所望のプログラムを選
択できる。従って、表示部のない(もしくは小型の表示
部しか持たない)音声出力装置であっても、さらには操
作子の少ない音声出力装置であっても、ユーザーは容易
かつ迅速にプログラム選択を行うことが可能となるとい
う効果がある。またこれにより装置の小型化や、ユーザ
ーの使用性の向上を実現できる。
【0121】またそのようにして選択決定されたプログ
ラムは再生出力(又は受信出力)させるプログラムとし
て再生出力(又は受信出力)を開始させることで、本発
明の音声出力装置を再生装置や受信装置として実現する
場合にユーザーの求める適切な動作を効率よく、かつユ
ーザーの操作負担なしに進めることができる。
【0122】同時出力する選択用音声データ、つまり各
時点での選択候補については、選択操作に応じて、一部
又は全部を変更していく(順送りやページ切換)こと
で、同時出力数よりも多数のプログラムの選択が容易に
実現できる。また選択操作に応じて、その時点で決定操
作が行われた場合に選択決定されることになる選択中の
選択用音声データを変更していくことで、各選択用音声
データの出力を、ユーザーの操作に対応したユーザーに
とってわかりやすいものとできる。
【0123】各時点で選択中の選択用音声データとして
は、特定の音像位置に定位されている選択用音声データ
と決めることで、ユーザーが選択中であるのがどれであ
るかを認識できるようになる。また、選択中の選択用音
声データは、同時出力されている中で最も大きい音圧レ
ベルとされるようにすることで、ユーザーにとって選択
中の選択用音声データを非常に容易に認識でき、もって
選択操作の容易性を向上させるとともに選択ミスが発生
しにくいようにすることができる。さらに、少なくとも
選択候補とされて同時出力されている選択用音声データ
の中で選択中の選択用音声データを示す表示を実行でき
る表示手段を備えることで、ユーザーにとって選択中の
プログラムが何であるか認識しやすいものとできる。
【0124】選択用音声データについては、出力可能な
各プログラムに対応して予め生成して保持しておくこと
で、プログラム選択時、つまり複数の選択用音声データ
を出力する際の処理負担を軽減することができる。また
これにより音声出力装置がさほど高度な演算処理能力を
備える必要がなくなり、装置コストの削減にもつなが
る。一方、高度な演算処理能力を備えた音声出力装置で
は、選択用音声データは、プログラム選択時に選択候補
とされた際に生成され、出力されるようにすることで、
特にそれ以前に選択用音声データを生成しておくという
準備は不要となる。
【0125】また各プログラムに対するポインタデータ
を設定し、プログラム選択を行う際には、ポインタデー
タで示されるプログラム内の一部のデータを選択用音声
データとして抽出して出力させることで、選択用音声デ
ータを予め抽出して記憶しておくなどの処理は不要とな
り、記憶に必要な容量も少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の再生装置のブロック図で
ある。
【図2】実施の形態の再生装置での楽曲データ及びイヤ
コンデータの記憶形態の説明図である。
【図3】実施の形態の複数のイヤコン出力の際の定位の
説明図である。
【図4】実施の形態の複数のイヤコンの音圧レベルの説
明図である。
【図5】実施の形態の選択状態及び選択決定方式の説明
図である。
【図6】実施の形態の再生装置の外観例の説明図であ
る。
【図7】実施の形態の再生装置の表示部の表示例の説明
図である。
【図8】実施の形態のイヤコン抽出処理のフローチャー
トである。
【図9】実施の形態の操作対応処理のフローチャートで
ある。
【図10】実施の形態の選択出力処理のフローチャート
である。
【図11】実施の形態の再生処理のフローチャートであ
る。
【図12】本発明の他の実施の形態の再生装置のブロッ
ク図である。
【図13】本発明のさらに他の実施の形態の再生装置の
ブロック図である。
【図14】実施の形態の楽曲データ及びイヤコンデータ
の記憶形態の他の例の説明図である。
【図15】実施の形態の楽曲データ及びイヤコンポイン
タの記憶形態の例の説明図である。
【図16】実施の形態の楽曲データ及びイヤコンポイン
タの記憶形態の例の説明図である。
【図17】実施の形態のイヤコンポインタ抽出処理のフ
ローチャートである。
【図18】実施の形態のイヤコンポインタを用いた選択
出力処理のフローチャートである。
【図19】実施の形態の記憶部の各種の記憶形態例の説
明図である。
【図20】実施の形態のイヤコン出力に関する各種定位
例の説明図である。
【図21】実施の形態のイヤコン出力に関する音圧レベ
ル例の説明図である。
【図22】実施の形態のイヤコン出力に関する音圧レベ
ル例の説明図である。
【図23】実施の形態の選択操作方式の他の例の説明図
である。
【図24】実施の形態の選択操作方式の他の例の説明図
である。
【図25】実施の形態の操作部の操作子の例の説明図で
ある。
【図26】実施の形態の表示部の他の例の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 コントローラ、2 ROM、3 記憶部、4 演算
処理部、5 アナログ音声入力部、6 A/D変換器、
7 デジタル音声入力部、8 D/A変換器、9 ステ
レオ音声出力処理部、10,15 表示部、11 操作
部、12 ディスクドライブ、13 バッファメモリ

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声データとしての複数のプログラムが
    出力可能な音声出力装置において、特定のプログラムを
    選択するプログラム選択方法として、 各プログラムについて、そのデータの一部を抽出して選
    択用音声データとし、 少なくとも2チャンネル以上の音声出力系から、選択候
    補とされる複数の選択用音声データを、互いに異なる定
    位で同時に出力させ、 出力されている選択用音声データの中から決定操作によ
    って指定された選択用音声データに対応するプログラム
    が選択決定されたとすることを特徴とするプログラム選
    択方法。
  2. 【請求項2】 選択操作に応じて、前記選択候補の一部
    又は全部を変更することを特徴とする請求項1に記載の
    プログラム選択方法。
  3. 【請求項3】 選択操作に応じて、その時点で前記決定
    操作が行われた場合に選択決定されることになる選択中
    の選択用音声データを変更していくことを特徴とする請
    求項1に記載のプログラム選択方法。
  4. 【請求項4】 異なる定位で同時に出力させている選択
    用音声データの中で、特定の音像位置に定位されている
    選択用音声データが、前記選択中の選択用音声データと
    されることを特徴とする請求項3に記載のプログラム選
    択方法。
  5. 【請求項5】 異なる定位で同時に出力させている選択
    用音声データの中で、最も大きい音圧レベルとされてい
    る選択用音声データが、前記選択中の選択用音声データ
    とされることを特徴とする請求項3に記載のプログラム
    選択方法。
  6. 【請求項6】 前記選択用音声データは、出力可能な各
    プログラムに対応して予め生成して保持しておくことを
    特徴とする請求項1に記載のプログラム選択方法。
  7. 【請求項7】 前記選択用音声データは、前記選択候補
    とされた際に生成され、出力されることを特徴とする請
    求項1に記載のプログラム選択方法。
  8. 【請求項8】 少なくとも2チャンネル以上の音声出力
    手段と、 少なくとも選択操作及び決定操作が可能な操作手段と、 音声データとしての複数のプログラムを出力可能なプロ
    グラムソース手段と、 出力する音声データに対する信号処理を行なって前記音
    声出力手段から出力させることのできる信号処理手段
    と、 前記各プログラムについて、そのデータの一部を抽出し
    て選択用音声データを得ることができるとともに、プロ
    グラム選択を行う際に、前記信号処理手段によって、選
    択候補とされる複数の選択用音声データを互いに異なる
    定位で同時に前記音声出力手段から出力させ、その出力
    されている選択用音声データの中から前記決定操作によ
    って指定された選択用音声データに対応するプログラム
    が選択決定されたと判別する制御手段と、 を備えたことを特徴とする音声出力装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、選択決定されたプログ
    ラムが前記音声出力手段から出力されるように、前記プ
    ログラムソース手段及び前記信号処理手段の制御を行う
    ことを特徴とする請求項8に記載の音声出力装置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、前記選択操作に応じ
    て、前記選択候補の一部又は全部を変更することを特徴
    とする請求項8に記載の音声出力装置。
  11. 【請求項11】 前記制御手段は、前記選択操作に応じ
    て、その時点で前記決定操作が行われた場合に選択決定
    されることになる選択中の選択用音声データを変更して
    いくことを特徴とする請求項8に記載の音声出力装置。
  12. 【請求項12】 前記制御手段は、前記決定操作がされ
    た際に、異なる定位で同時に出力させている選択用音声
    データの中で、特定の音像位置に定位されている選択用
    音声データが選択決定されたと判別することを特徴とす
    る請求項8に記載の音声出力装置。
  13. 【請求項13】 前記制御手段は、前記信号処理手段に
    より、前記選択候補とされる選択用音声データのうちで
    1つの選択用音声データを他の選択用音声データよりも
    大きい音圧レベルで出力させるとともに、前記決定操作
    がされた際に、出力されている選択用音声データの中
    で、最も大きい音圧レベルとされている選択用音声デー
    タが選択決定されたと判別することを特徴とする請求項
    8に記載の音声出力装置。
  14. 【請求項14】 前記制御手段は、出力可能な各プログ
    ラムに対応して予め前記選択用音声データを生成させ保
    持させておくことを特徴とする請求項8に記載の音声出
    力装置。
  15. 【請求項15】 前記制御手段は、前記選択候補を設定
    した際に、その選択候補となる前記選択用音声データを
    生成させ、出力させることを特徴とする請求項8に記載
    の音声出力装置。
  16. 【請求項16】 前記制御手段は、各プログラムに対す
    るポインタデータを設定し、プログラム選択を行う際に
    は、前記ポインタデータで示されるプログラム内の一部
    のデータを前記選択用音声データとして抽出して出力さ
    せることを特徴とする請求項8に記載の音声出力装置。
  17. 【請求項17】 プログラム選択の際に、少なくとも、
    前記選択候補とされて同時出力されている選択用音声デ
    ータの中で、その時点で前記決定操作により選択決定さ
    れることになる選択中の選択用音声データを示す表示を
    実行できる表示手段を備えたことを特徴とする請求項8
    に記載の音声出力装置。
JP36079298A 1998-12-18 1998-12-18 音声データ選択方法、音声出力装置 Expired - Fee Related JP4672823B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36079298A JP4672823B2 (ja) 1998-12-18 1998-12-18 音声データ選択方法、音声出力装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP36079298A JP4672823B2 (ja) 1998-12-18 1998-12-18 音声データ選択方法、音声出力装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008005785A Division JP4591512B2 (ja) 2008-01-15 2008-01-15 選択用音声データ取得方法、選択用音声データ取得装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000181593A true JP2000181593A (ja) 2000-06-30
JP4672823B2 JP4672823B2 (ja) 2011-04-20

Family

ID=18470942

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP36079298A Expired - Fee Related JP4672823B2 (ja) 1998-12-18 1998-12-18 音声データ選択方法、音声出力装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4672823B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003111199A (ja) * 2001-09-27 2003-04-11 Clarion Co Ltd 車載用オーディオ機器及びオーディオ再生方法
WO2008065730A1 (fr) * 2006-11-27 2008-06-05 Sony Computer Entertainment Inc. Dispositif et méthode de traitement audio
WO2008065731A1 (fr) * 2006-11-27 2008-06-05 Sony Computer Entertainment Inc. Processeur audio et procédé de traitement audio
JP2009033519A (ja) * 2007-07-27 2009-02-12 Yamaha Corp 音処理装置およびプログラム
US8335580B2 (en) 2007-03-15 2012-12-18 Sony Computer Entertainment Inc. Audio reproducing apparatus and audio reproducing method, allowing efficient data selection
JP2013223098A (ja) * 2012-04-16 2013-10-28 Fujitsu Ltd 音声処理装置、音声処理方法および音声処理プログラム
JP2016148774A (ja) * 2015-02-12 2016-08-18 沖電気工業株式会社 音信号処理装置及び音信号処理プログラム

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003111199A (ja) * 2001-09-27 2003-04-11 Clarion Co Ltd 車載用オーディオ機器及びオーディオ再生方法
WO2008065730A1 (fr) * 2006-11-27 2008-06-05 Sony Computer Entertainment Inc. Dispositif et méthode de traitement audio
WO2008065731A1 (fr) * 2006-11-27 2008-06-05 Sony Computer Entertainment Inc. Processeur audio et procédé de traitement audio
JP2008135892A (ja) * 2006-11-27 2008-06-12 Sony Computer Entertainment Inc 音声処理装置および音声処理方法
US8121714B2 (en) 2006-11-27 2012-02-21 Sony Computer Entertainment Inc. Audio processing apparatus and audio processing method
US8204614B2 (en) 2006-11-27 2012-06-19 Sony Computer Entertainment Inc. Audio processing apparatus and audio processing method
US8335580B2 (en) 2007-03-15 2012-12-18 Sony Computer Entertainment Inc. Audio reproducing apparatus and audio reproducing method, allowing efficient data selection
JP2009033519A (ja) * 2007-07-27 2009-02-12 Yamaha Corp 音処理装置およびプログラム
JP2013223098A (ja) * 2012-04-16 2013-10-28 Fujitsu Ltd 音声処理装置、音声処理方法および音声処理プログラム
JP2016148774A (ja) * 2015-02-12 2016-08-18 沖電気工業株式会社 音信号処理装置及び音信号処理プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4672823B2 (ja) 2011-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9972297B2 (en) Sound processing device, sound data selecting method and sound data selecting program
JP4672823B2 (ja) 音声データ選択方法、音声出力装置
JP2007213040A (ja) オーディオファイル再生装置およびこれを利用したオーディオファイルナビゲーション方法
JP4567111B2 (ja) 情報選択方法、情報選択装置及び記録媒体
JP4591512B2 (ja) 選択用音声データ取得方法、選択用音声データ取得装置
JP2002118900A (ja) 音声データ再生装置および音声データ記録装置
JP2000207417A (ja) 情報提供装置及び情報提供方法
JP2004039113A (ja) 情報出力装置、情報出力方法、プログラム、記憶媒体
JPH02123567A (ja) 再生音場制御装置
JP2002149163A (ja) ドルビーサラウンドを利用した娯楽機械
JPH1091176A (ja) 楽曲検索装置および楽曲再生装置
JP3454138B2 (ja) 音場処理決定装置
JP4090682B2 (ja) 車載用音響システム
WO2005091296A1 (ja) 音情報出力装置、音情報出力方法、および音情報出力プログラム
JP4340205B2 (ja) コンテンツ再生装置
JPWO2007132627A1 (ja) 楽曲検索装置、楽曲検索方法、楽曲検索プログラムおよび楽曲検索プログラムを記録した記録媒体
JP3014848U (ja) カラオケ機能を有するビデオテープレコーダ
JP4243073B2 (ja) 音声再生装置
JP2001043665A (ja) 録音再生装置
JP3805544B2 (ja) ディスク装置
JP2005293623A (ja) 車載音響装置、車載音響システム、及び音楽データ記録プログラム
JP2005056491A (ja) オーディオ装置
JP2003110384A (ja) 多チャンネルミキサー装置
JPH06324691A (ja) マイクロホン付音響機器
JPH08263085A (ja) 動画再生装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050825

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071113

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080115

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080318

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20080417

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080515

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20080523

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20080912

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101220

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110120

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140128

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees