JP2000179376A - クランクシャフトの回転センサ取付構造 - Google Patents

クランクシャフトの回転センサ取付構造

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JP2000179376A
JP2000179376A JP10358888A JP35888898A JP2000179376A JP 2000179376 A JP2000179376 A JP 2000179376A JP 10358888 A JP10358888 A JP 10358888A JP 35888898 A JP35888898 A JP 35888898A JP 2000179376 A JP2000179376 A JP 2000179376A
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JP
Japan
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crankshaft
sensor
web
boss
sensor boss
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Application number
JP10358888A
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English (en)
Inventor
Yuji Aikawa
裕二 相川
Toshinori Nagai
利典 永井
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クランクシャフトの強度、剛性の低下を押
え、振動及び騒音等を減少させるクランクシャフトの回
転センサ取付構造を得る。 【解決手段】 クランクシャフト1の端部に設けたウェ
ブ3の端面に回転センサ16を取り付けるためのセンサ
ボス15を切削によって突設させる。センサボス15は
円形部と矩形部との組み合わせによって形成されてい
る。このような形にセンサボス16を形成することによ
って、ウェブ3の、クランクピン8とクランクジャーナ
ル11との間のオーバラップ部14の最小断面部の面積
Sが減少するのを押えることができる。この結果、クラ
ンクシャフト1の強度及び剛性が保持され、振動や騒音
等を減少させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンクランク
シャフトの回転センサ取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子制御されたエンジンを有する自動車
には、エンジンのクランクシャフトの回転を検出するた
め、クランクシャフトに回転センサ(被検出センサ)を
取り付けたものがある。回転センサはシリンダブロック
に設けられたセンサによって検出され、エンジンへの燃
料供給及び点火、排気時期が制御される。
【0003】上記回転センサの取り付けを図5及び図6
に基づいて説明する。図5はクランクシャフト1の略全
体を示す模式図、図6は回転センサ2が取り付けられた
クランクシャフト1のウェブ3の近傍(図5のA部)を
拡大して示したものである。
【0004】図6において、回転センサ2は、クランク
シャフト1のトランスミッション(図示なし)側の端部
に設けたウェブ(クランクプーリから数えて8番目に位
置するもの。図5参照)3の軸方向端面に突出形成され
たセンサボス4に嵌合、装着されている。センサボス4
はウェブ3の端面を円形状に切削して形成してある。ま
た、ウェブ3はバランスウエイトとして形成されてい
る。なお、センサボス4は通常、クランクシャフト1の
端部に設けられるので、クランクプーリ側に設けること
もある。
【0005】そして、回転センサ2の外周面には検出用
の突起5が、外周面に沿って複数個設けられている。こ
の突起5をシリンダブロック6に取り付けられたセンサ
7(クランク角度センサ)が検出するようになってい
る。センサ7と突起5との間隔tは略1mm以下に保た
れている。
【0006】なお、図5において、符号8で示すものは
ピストン9と連結したコネクティングロッド10(図6
参照)が回転自在に係合するクランクピンである。ま
た、図5及び図6において、符号3Aで示すものはクラ
ンクピン8により結合した、ウェブ3に対向するもう一
つのウェブである。さらに、符号11で示すものは下部
よりベアリングキャップ12で支持されるクランクジャ
ーナルである。また、図6において、符号13はフライ
ホイールを示す。
【0007】図8はクランクシャフト1の単なるウェブ
3(図5に示す8番目のもの)を拡大して示したもので
ある。クランクシャフト1の強度及び剛性は、ウェブ3
のクランクピン8とクランクジャーナル11とで略挟持
されている部分、すなわちオーバラップ部14の最小断
面部の面積Sに大きく依存している。
【0008】しかしながら、回転センサ2を取り付ける
場合、図8に示すように、回転センサ2を取り付ける側
(トランスミッション側)のウェブ3の端面を削ってセ
ンサボス4を突設させ、このセンサボス4の外周部に回
転センサ2を嵌合させている。この結果、図7に示すウ
ェブ3の厚さT1 は、図8に示すウェブ3の厚さT2
ように薄くなっている。
【0009】なお、コントロールシステムとして、特開
平10−184434号公報に開示されているものがあ
る。この公報のクランクシャフトウェブに取り付けられ
ているトーンホイール(回転センサ)は、第1弓形リン
グセグメントと、第2弓形リングセグメントとからな
り、第1のセグメントにクランクシャフトウェブを係合
させると共に、第2のセグメントを嵌合させて一体に組
み付けるようにしたものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来技術
において、クランクシャフト1に回転センサ2を取り付
けるために、ウェブ3を削ってセンサボス4を形成する
と、センサボス4の厚み分だけウェブ3を薄くせざるを
得ず、ウェブ3の厚さが少なくなった分だけオーバラッ
プ部14の最小断面部の面積Sが減少し、クランクシャ
フト1の強度、剛性の低下を招く虞があった。その結
果、クランクピン8が図9に示すように、変形し(破線
参照)、振動や騒音等が増大することがあった。
【0011】なお、特開平10−184434号公報に
開示されたコントロールシステムは、トーンホイール
(回転センサ)をクランクシャフトウェブと別体のもの
であるので、本発明の課題を解決しているものではな
い。
【0012】本発明は、この点に鑑みてなされたもので
あり、ウェブに設けるセンサボスを非円形の異形に形成
し、クランクシャフトの強度、剛性の低下を押えると共
に、振動及び騒音等を減少させたクランクシャフトの回
転センサ取付構造を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための手段として、請求項1に記載された発明に
よれば、クランクシャフトの端部に設けたウェブに回転
センサを取り付けるためのセンサボスを設け、該センサ
ボスを非円形の異形に形成したことを特徴とするもので
ある。
【0014】また、請求項2に記載された発明によれ
ば、請求項1に記載されたものにおいて、前記異形が円
形と矩形の組み合わせであることを特徴とするものであ
る。
【0015】また、請求項3に記載された発明によれ
ば、請求項1に記載されたものにおいて、前記異形が矩
形であることを特徴とするものである。
【0016】また、請求項4に記載された発明によれ
ば、請求項1に記載されたものにおいて、前記異形が楕
円であることを特徴とするものである。
【0017】請求項1乃至4の発明は、クランクシャフ
トの端部のウェブに設けたセンサボスを非円形の異形に
形成し、センサボスを設けてもウェブの最小断面部の面
積が減少しないようにした。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、要
部を模式的に示した図1及び図2に基づいて説明する。
なお、従来例を示す図5乃至図9に示す部分と同一の部
分は同一の符号を付す。図1に示すものは図5に示すク
ランクシャフト1のA部を軸芯方向から見たものであ
り、図2は図1のものを右側面から見たものである。
【0019】クランクシャフト1は、図5に示すよう
に、クランクジャーナル11の間に介装した複数個一対
のウェブ3,3Aをクランクピン8によって連結したも
のである。図1に示すものは、クランクシャフト1のト
ランスミッション(図示なし)側のウェブ(8番目)3
の端面を切削して形成したセンサボス15に回転センサ
16を取り付けたものである。図1において、斜線の部
分が回転センサ16である。回転センサ16の外周の突
起は省略してある。なお、本実施の形態においては、セ
ンサボス15をクランクシャフト1の端部、すなわち、
トランスミッション側のウェブ3に形成したが、このよ
うにせず、センサボス15をクランクプーリ(図示な
し)側のウェブに設けてもよい。
【0020】ウェブ3に設けたセンサボス15は非円形
の異形に形成されている。すなわち、図1に示すセンサ
ボス15は、円形部15Aと矩形部15Bとを組み合わ
せて形成したものである。この場合、センサボス15の
矩形部15Bの一辺W1 は、円形部15Aの半径Rの2
倍となっている。このような形状のセンサボス15に嵌
合させるために、回転センサ16の中央部にはセンサボ
ス15の外周と同形のボス挿入孔17が形成されてい
る。
【0021】上記したようにセンサボス15の形状を円
形部15Aと矩形部15Bとを組み合わせた形に形成し
たので、ウェブ3を削ってセンサボス15を形成して
も、図2に示すように、ウェブ3の、クランクピン8と
クランクジャーナル11との間のオーバラップ部14の
最小断面部の面積Sがセンサボス15を切削しないとき
と同じように確保される。したがって、センサボス15
を形成しても、クランクシャフト1の強度及び剛性の低
下を押えることが可能になる。
【0022】なお、ウェブ3に設けたセンサボス15を
被円形の異形、すなわち、円形部15Aと矩形部15B
とを組み合わせた形に形成したが、このようにせず、セ
ンサボス15を単なる矩形に形成してもよい。また、図
3に示す実施の形態のように、センサボス18を楕円状
に形成してもよい。
【0023】上記楕円状のセンサボス18について説明
する。図3はウェブ3に形成した楕円状のセンサボス1
8に回転センサ19のボス挿通孔20を嵌合させたもの
である。図3において、斜線の部分が回転センサ19で
ある。回転センサ19は外周の突起が省略されている。
なお、図3のウェブ3、センサボス18及び回転センサ
19は左右対称なので、便宜上、片面だけを示してあ
る。図4は、図3のウェブ3のセンサボス18の二つの
円の中心点0,01 の間の距離Hと、中心点0からセン
サボス18の円形部18Aの径Rとの割合が12%のと
きの、曲げ剛性、ねじり剛性、強度の各上昇率を示した
ものである。剛性、強度は各々向上している。
【0024】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
たクランクシャフトの回転センサ取付構造であるから、
請求項1乃至4に記載された発明によれば、クランクシ
ャフトの端部のウェブに形成したセンサボスの形状を非
円形の異形にしたので、ウェブにセンサボスを形成して
も、ウェブの最小断面部の面積の減少が回避され、クラ
ンクシャフトの強度及び剛性の低下を防ぐことができ
る。この結果、クランクピンの変形がなくなり、振動や
騒音等を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の要部を示す正面図であ
る。
【図2】図1に示すものの右側面図である。
【図3】本発明の実施の形態の他の例を示す正面図であ
る。
【図4】図3に示すセンサボスを採用した際、クランク
シャフトの曲げ剛性等の上昇率を示す図である。
【図5】クランクシャフトを説明するための模式図であ
る。
【図6】従来の回転センサを装着したウェブの側面図で
ある。
【図7】クランクシャフトのウェブを説明するための一
部側面図である。
【図8】従来の、センサボスを形成したウェブの側面図
である。
【図9】図8に示すウェブのクランクピンが変形したと
ころを示す側面図である。
【符号の説明】
1 クランクシャフト 3 ウェブ 3A ウェブ 8 クランクピン 11 クランクジャーナル 15 センサボス 15A 円形部15A 15B 矩形部15B 16 回転センサ 18 センサボス 19 回転センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F063 AA35 BA07 BB05 BC03 BD16 CA26 DA01 DB07 DC08 DD02 ZA01 ZA06 2F069 AA83 CC05 DD30 GG04 GG06 GG62 JJ17 2F077 NN02 PP05 VV07 VV31

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランクシャフトの端部に設けたウェブ
    に回転センサを取り付けるためのセンサボスを設け、該
    センサボスを非円形の異形に形成したことを特徴とする
    クランクシャフトの回転センサ取付構造。
  2. 【請求項2】 前記異形が円形と矩形の組み合わせであ
    ることを特徴とする請求項1記載のクランクシャフトの
    回転センサ取付構造。
  3. 【請求項3】 前記異形が矩形であることを特徴とする
    請求項1記載のクランクシャフトの回転センサ取付構
    造。
  4. 【請求項4】 前記異形が楕円であることを特徴とする
    請求項1記載のクランクシャフトの回転センサ取付構
    造。
JP10358888A 1998-12-17 1998-12-17 クランクシャフトの回転センサ取付構造 Pending JP2000179376A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102007059060A1 (de) * 2007-12-07 2009-06-10 Deutz Ag Anordnung Pick-up für Kurbelwellendrehzahl
CN110462186A (zh) * 2017-03-30 2019-11-15 本田技研工业株式会社 内燃机
WO2020059360A1 (ja) * 2018-09-19 2020-03-26 本田技研工業株式会社 クランクシャフトのパルサプレート取付構造

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JP7162070B2 (ja) 2018-09-19 2022-10-27 本田技研工業株式会社 クランクシャフトのパルサプレート取付構造

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