JPH0543313Y2 - - Google Patents

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JPH0543313Y2
JPH0543313Y2 JP1986105564U JP10556486U JPH0543313Y2 JP H0543313 Y2 JPH0543313 Y2 JP H0543313Y2 JP 1986105564 U JP1986105564 U JP 1986105564U JP 10556486 U JP10556486 U JP 10556486U JP H0543313 Y2 JPH0543313 Y2 JP H0543313Y2
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drive plate
crankshaft
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crank
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、トルクコンバータ付きの内燃機関の
クランクシヤフトと流体式トルクコンバータとを
つなぐドライブプレートに関する。
〔従来の技術〕
トルクコンバータのついたクランク系は、従来
特開昭58−34262号公報、実開昭58−195145号公
報等に開示されており、たとえば第5図に示すよ
うに、エンジンクランクシヤフト11をドライブ
プレート12を介してトルクコンバータ13のコ
ンバータシエル14に連結し、エンジンの回転を
トルクコンバータ13に伝達するように構成され
ている。
従来のドライブプレートは、特開昭58−34262
号公報のように、ほぼ平板状に近く、たとえ実開
昭58−195145号公報のように若干の凹凸がついて
たとしてもそれは周方向に全周にわたつて延びて
おり、曲げのばね定数に異方性はなかつた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、トルクコンバータのついたクランク系
では、エンジンの爆発加振力が各気筒に発生する
と、第6図に示すように、クランク系の曲げ共振
が発生し、クランクジヤーナル部でメタル打音が
発生する。この場合のドライブプレート部分の曲
げの等価質量はドライブプレート12の質量とコ
ンバータシエル14のドライブプレート12と一
体となつて曲げ振動する部分(以下コンバータシ
エル分という)の質量の和であり、コンバータシ
エル分が効くので等価質量が大きくなつて、クラ
ンク系の曲げ固有振動数が小さくなり、曲げ共振
の振幅が大きくなつてメタル打音がそれだけ大き
くなるという問題があつた。直列4気筒の場合
は、#1、#4気筒爆発時に、直列6気筒の場合
は、#1、#気筒爆発時に、この現象が顕著にあ
らわれる。
このような現象は、従来の平板状のドライブプ
レートが曲げ振動の振巾方向に平板とはいうもの
の十分な剛性を有しているため、コンバータシエ
ルがドライブプレートに追従して振動してコンバ
ータシエルが等価質量として効いてくるから起る
現象である。また、ドライブプレートに全周にわ
たつて凹凸が形成されている場合も、凹凸のうち
曲げの最大振巾方向と直角方向に位置する部分
が、逆に剛性の高いリブとなつて作用するので、
ドライブプレートは十分な剛性を有して曲げ振動
を生じ、コンバータシエルを追従振動させて、平
板のときと同様にコンバータシエルが等価質量と
して効いてしまい、クランク系の固有振動数は大
きくならない。
本考案は、クランクシヤフトのメタル打音が最
も問題となる曲げ振動方向の、ドライブプレート
の曲げ剛性を低減させ、これによつてトルクコン
バータのコンバータシエルの質量がクランク系曲
げ振動の等価質量としてほとんど効かないように
し、クランク系の曲げ振動の固有振動数を高めて
曲げ共振の振巾を小さくし、これによつてメタル
打音を軽減させることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するための本考案に係るドライ
ブプレートは、内燃機関のクランクシヤフトとト
ルクコンバータとをつなぐドライブプレートにお
いて、ドライブプレートのクランクシヤフトとの
締結部とドライブプレートのトルクコンバータの
コンバータシエルとの締結部との間に、ドライブ
プレート周方向に局部的に、クランクジヤーナル
の中心と機関の最後端気筒のクランクピンの中心
とを結ぶ線との直角の方向にほぼ直線状に延びド
ライブプレート軸方向に波形に凹凸する凹凸部を
形成したドライブプレートから成る。
〔作用〕
上記構成の本考案のドライブプレートにおいて
は、凹凸部によつてその部分の曲げ剛性が局部的
に低減され、機関最後端気筒の爆発加振力による
クランク系の曲げ振動が、コンバータシエルに直
接的には伝わらなくなる。このため、クランク系
の曲げ振動の等価質量が、従来のドライブプレー
トとコンバータシエル分との和から、ほぼドライ
ブプレートの質量だけに低減される。この等価質
量の低減によつて、クランク系の固有振動数が高
くなつて、その曲げ共振の振巾は小さくなり、必
然的にメタル打音が低減する。
〔実施例〕
以下に、本考案に係るドライブシヤフトの望ま
しい実施例を、図面を参照して説明する。
第1図および第2図は、本考案の一実施例に係
るドライブプレートとその近傍を示しており、第
4図は曲げ振動の振動モードの概略を示してい
る。
図において、エンジンのクランクシヤフト1
(第1図は4気筒を例にとつて後端部以外は中心
軸線のみで示している)の、エンジン後端側に
は、ドライブプレート2がその内周部をボルト5
によつて固定されている。ドライブプレート2
は、半径方向外方に向つて延びるとともに全周に
わたつて延びるほぼ円板状の部材から成る。ドラ
イブプレート2に対立させて、流体式トルクコン
バータが、クランクシヤフト1に同軸芯状に配設
されるが、図では流体式トルクコンバータのコン
バータシエル3のみが部分的に示してある。ドラ
イブプレート2の外周部は、スペーサ7を介し
て、ボルト6によつてコンバータシエル3に連結
されている。ボルト5、ボルト6はそれぞれのピ
ツチ円上に等間隔に複数設けられる。この構造に
よつて、クランクシヤフト1の回転がドライブプ
レート2の主にシアによつてコンバータシエル3
に伝達され、コンバータシエル3を回転させる。
ドライブプレート2の外周縁はドライブプレート
軸方向にクランクシヤフト1側に折り曲げられ、
そこにスタータ用のリングギヤ8が固定される。
トルクコンバータの構造は従来公知のものが適用
されるので、コンバータシエル3以外の部分の図
示を、本考案の特徴が見やすくするために、省略
してある。
ドライブプレート2は、クランクシヤフト1へ
の連結部(ボルト5の部分)とコンバータシエル
3への連結部(ボルト6の部分)との間に、凹凸
部4が形成されている。この凹凸部4は、クラン
クジヤーナルの中心Pとエンジン最後端気筒(#
4気筒)のクランクピンの中心P′とを結ぶ線(第
2図の正面図においてクランクシヤフト中心を通
つて上下方向に延びる線)にドライブプレート軸
方向に対向するドライブプレート部位に、ドライ
ブプレート周方向に局部的に、前記線に対して直
角の方向に延び、しかもほぼ直線状(真直を含
む)に延びている。また、凹凸部4の凹凸の方向
は、ドライブプレート軸方向であり、波形状の凹
凸とされている。凹凸部4は、ドライブプレート
2の板素材をプレス成形することによつて形成さ
れる。凹凸部4の巾および長さは、前記PとP′を
結ぶ線の方向のドライブプレート2の曲げ剛性
を、後述する曲げ振動を必要な量以上低減できる
寸法に選定されるが、個々の車種によつて適宜選
定されるものである。また、凹凸部4は図のよう
に1つの凸から成つてもよく、凹と凸との組み合
せでもよい。凹凸部4は、第2図に示すように、
クランクジヤーナルの中心Pを中心にして、Pと
P′を結ぶ方向両側に、すなわち第2図で上下に、
それぞれ設けられる。
第3図は、本考案を6気筒エンジンに適用した
場合を示している。ここでは、クランクシヤフト
1の屈曲が第1図に示したクランクシヤフト1と
異なつており、エンジン最後端側(#6気筒側)
にドライブプレート2が連結され、ドライブプレ
ート2に形成される凹凸部4が#気筒のクランク
ジヤーナルの中心Qと#6気筒のクランクピンの
中心Q′とを結ぶ線と直角の方向に延びている。
Q,Q′は前記のP,P′に対応している。その他の
構成は4気筒の場合に準じる。
つぎに、上記のドライブプレート2における作
用について説明する。
ドライブプレート2に形成された凹凸部4は、
前記PとP′を結ぶ方向、または前記QとQ′を結ぶ
方向、のドライブプレート2の曲げ剛性を、凹凸
部4自体の変形によつて弱める。ただし、クラン
クシヤフト1からコンバータシエル3への回転の
伝達力は、凹凸部4の長手方向に働くシア(剪
断)によつて弱められることはない。凹凸部4は
PとP′またはQとQ′を結ぶ線と直角に直線状に延
びており、ドライブプレート2の周方向に湾曲し
て延びていないので、PとP′またはQとQ′を結ぶ
線の方向のドライブプレート2の曲げ剛性を確実
に弱める。もしも凹凸部4が全周につながつてい
たら、凹凸部4のうちPとP′またはQとQ′を結ぶ
線と直角の方向に位置する部分が曲げ剛性の強い
部分(リブ)として働き、その剛性の強さがPと
P′またはQとQ′を結ぶ方向にある凹凸部4の部分
に凹凸に沿つて伝達し、本考案のような効果的な
曲げ剛性の低減は得られない。したがつて、凹凸
部4は周方向に全周にわたつてはつながつていな
いことおよびほぼ直線状に延びていることが必要
である。
クランクシヤフト1の曲げ振動は、前記の如
く、最端部の気筒の爆発加振力を受けたときに顕
著にあらわれようとするが、このときのドライブ
プレート2の最大振巾方向に対して凹凸部4が直
角方向に延びているので、凹凸部4は第4図に示
すように曲げ剛性を弱めるように作用する。この
ため、コンバータシエル3にはクランクシヤフト
1の曲げ力が直接的に伝わらなくなり、凹凸部4
で緩衝されて伝わるのでコンバータシエル3の質
量は曲げの等価質量としてほとんど作用しなくな
り、第4図のようにドライブプレート2の最外周
縁にはコンバータシエル3の等価質量分が付加さ
れていないとみなせるようになる。したがつて、
クランク系の曲げの等価質量が、第6図の従来の
ものから、第4図の本考案のようにコンバータシ
エル分だけ低減され、クランク系の等価ばね定数
を等価質量で除した値の平方根に比例するクラン
ク系の曲げの固有振動数が、それだけ増大され
る。固有振動数が増大すると、共振の振巾は当然
低下し、クランクジヤーナル部のメタル打音も当
然に低下する。
〔考案の効果〕
本考案のドライブプレートによれば、ドライブ
プレートに、ドライブプレート周方向に局部的に
クランクジヤーナルの中心とエンジン最後端気筒
のクランクピンの中心と結ぶ線と直角方向に延び
る凹凸部を設けたので、従来はクランク系の曲げ
の等価質量がコンバータシエル分とドライブプレ
ート分であつたものを、ほぼドライブプレート分
だけに低減でき、クランク系の固有振動数を高く
して、曲げ共振の振巾の低下、メタル打音の低減
をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るドライブプレ
ートとその近傍の断面図、第2図は第1図のドラ
イブプレートの正面図、第3図は本考案を6気筒
エンジンに適用した場合の概略構成図、第4図は
最後端のクランクピン部の屈曲のみを示したクラ
ンク系等価質量構成図、第5図は従来のドライブ
プレートとその近傍の断面図、第6図は従来のク
ランク系等価質量構成図、である。 1……クランクシヤフト、2……ドライブプレ
ート、3……コンバータシエル、4……凹凸部、
P,Q……クランクジヤーナルの中心、P′,Q′…
…最後端気筒のクランクピンの中心。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 内燃機関のクランクシヤフトとトルクコンバー
    タとをつなぐドライブプレートにおいて、ドライ
    ブプレートのクランクシヤフトとの締結部とドラ
    イブプレートのトルクコンバータのコンバータシ
    エルとの締結部との間に、ドライブプレート周方
    向に局部的に、クランクジヤーナルの中心と機関
    の最後端気筒のクランクピンの中心とを結ぶ線と
    直角の方向にほぼ直線状に延びドライブプレート
    軸方向に波形に凹凸する凹凸部を形成したことを
    特徴とするドライブプレート。
JP1986105564U 1986-07-11 1986-07-11 Expired - Lifetime JPH0543313Y2 (ja)

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JP1986105564U JPH0543313Y2 (ja) 1986-07-11 1986-07-11

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JP1986105564U JPH0543313Y2 (ja) 1986-07-11 1986-07-11

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Publication Number Publication Date
JPS6311964U JPS6311964U (ja) 1988-01-26
JPH0543313Y2 true JPH0543313Y2 (ja) 1993-11-01

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ID=30980113

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JP1986105564U Expired - Lifetime JPH0543313Y2 (ja) 1986-07-11 1986-07-11

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JPS5659045A (en) * 1979-10-11 1981-05-22 Davis Tool & Eng Co Flywheel

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