JP2000179014A - 給排水一体型ユニット器具および給水ユニット器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 手洗い・飲料用等に使用される水栓付ユニッ
トを簡単な施工で容易に後付け設置できる壁または床用
の給排水一体型ユニット器具を提供するとともに、施工
性を向上できる利便性を兼ね備えた洗濯機用パンに設置
される給排水一体型ユニット器具を提供することを目的
とし、更には、洗濯機用パンに設置される給水ユニット
器具を提供することを目的とする。 【解決手段】 洗濯機２が設置される床３の床面４に位
置する洗濯機用パン１の底部５に開口部１１を設け、こ
の開口部１１に排水トラップ１０および流量調整機能付
水栓９を収容した枠体８を設置し、更に、排水トラップ
１０を流量調整機能付水栓９に対して移動自在に構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、壁または床取出
し用給排水機能を有する壁または床用の給排水一体型ユ
ニット器具ならびに洗濯機用パンに設置される給排水一
体型ユニット器具および給水ユニット器具に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術および発明が解決しようとする課題】マン
ション等において床面の所定位置に置かれた従来の洗濯
機用パンでは、排水トラップ用の取付孔と給水用水栓の
ための取付孔を、床の床面に当接する底部の離れた位置
に設けていたから、排水トラップに接続される排水配管
と給水用水栓に接続される給水配管を集約化できないと
いう施工上の問題がある上、狭い設置空間では洗濯機の
排水ホースと給水ホースの取り付けに手間がかかり不便
であった。

【０００３】また、既存の手洗い器以外の場所に新たに
手洗い器を設置するには、既存の手洗い器の場合と同様
の手間のかかる施工が必要であった。

【０００４】この発明は、手洗い・飲料用等に使用され
る水栓付ユニットを簡単な施工で容易に後付け設置でき
る壁または床用の給排水一体型ユニット器具を提供する
とともに、施工性を向上できる利便性を兼ね備えた洗濯
機用パンに設置される給排水一体型ユニット器具を提供
することを目的とし、更には、洗濯機用パンに設置され
る給水ユニット器具を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、給水配管および排水配管が取り付けら
れた壁または床に流量調整機能付水栓および排水口部を
収容した枠体を設置し、更に、排水口部を前記流量調整
機能付水栓に対して移動自在に構成したことを特徴とす
る壁または床用の給排水一体型ユニット器具を提供す
る。

【０００６】また、この発明は別の観点から、洗濯機が
設置される床の床面に位置する洗濯機用パンの底部に開
口部を設け、この開口部に排水トラップおよび流量調整
機能付水栓を収容した枠体を設置し、更に、排水トラッ
プを流量調整機能付水栓に対して移動自在に構成したこ
とを特徴とする洗濯機用パンに設置される給排水一体型
ユニット器具を提供する。

【０００７】また、この発明は更に別の観点から、洗濯
機が設置される床の床面に位置する洗濯機用パンの底部
に開口部を設け、この開口部に流量調整機能付水栓を収
容した枠体を設置したことを特徴とする洗濯機用パンに
設置される給水ユニット器具を提供する。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下にこの発明の実施の形態につ
いて説明する。なお、この発明はそれによって限定され
るものではない。

【０００９】図１〜図３は、排水トラップを流量調整機
能付水栓に対して移動自在に構成したこの発明の第１の
実施形態を示す。

【００１０】図１〜図３において、１は例えば合成樹脂
製の洗濯機用パンで、洗濯機２が設置される床板３の床
面４に位置する平面視略矩形状の底部５と、底部５の周
縁から上方へ向けて逆Ｕ字状に折曲連設され、下方開口
６を有する枠部７とで構成される。

【００１１】８は、給水用水栓９と排水トラップ１０を
収容した平面視矩形の枠体である。この枠体８は、給水
用水栓９および排水トラップ１０が収容された状態でパ
ン１の底部５に設けた開口部１１に設置されている。３
ａは床板３に設けた開口である。

【００１２】前記給水用水栓９は、本出願人が例えば特
願平１０−１１５９６６号で提案した流量調整機能付水
栓である。すなわち、横長のハウジング１２内には弁機
構を備えた水栓本体（図示せず）と、ダイヤル型の流量
調整レバー１３の回動操作を弁機構に伝達する伝達機構
と接続解除機構とが収容されている。１４は、水栓本体
の水流出口に設けた継手で、この継手１４に洗濯機２の
給水ホース１５側の継手１６を嵌入することで給水ホー
ス１５と流量調整機能付水栓９の接続が完了する。これ
ら継手１４，１６は給水ホース１５を流量調整機能付水
栓９にワンタッチで簡単にセットできる簡易着脱機構を
有するもので、本出願人が特願平１０−１１５９６６号
や特願平９−２４９８７１号等で提案している。一方、
弁機構の水流路に連通するよう水栓本体の水流入口に連
通する流入部１７が設けられており、フレキシブルパイ
プ１８を介して給水配管に接続される。

【００１３】また、洗濯機２の排水ホース１９は排水ト
ラップ１０の本体１０ａから上向きに突出した入口上端
部２０に接続され、本体１０ａの周壁に設けた流出口を
有する流出部２１はフレキシブルパイプ２２を介して下
水道に連通する排水配管に接続される。

【００１４】一方、前記枠体８は、流量調整機能付水栓
９が固定配置される枠体本体８ａとこの枠体本体８ａに
対して排水トラップ１０とともに移動可能に構成された
移動枠８ｂとからなる。そして、枠体本体８ａの下枠２
３（図３参照）は、パン１の底部５と面一であり、この
下枠２３に給水穴２４が穿設され、枠体本体８ａの上枠
２６（図３参照）に流量調整レバー１３用の穴１３ａと
継手１４用の穴１４ａが穿設されている。前記上枠２６
はパン１の底部５より図３に示す高さＨだけ高く位置し
ている。また、前記下枠２３に排水トラップ用の取付穴
２５が穿設されている。

【００１５】更に、前記枠体本体８ａは、移動枠８ｂの
ガイドを兼ねる連接部３０によって第１本体部分２８と
第２本体部分２９に分けられている。そして、前記連接
部３０には前記排水トラップ用の取付穴２５が形成され
ている。また、枠体本体８ａは、前記取付穴２５直上に
上方開口３３を有する。

【００１６】前記枠体本体８ａは開口部１１に設置され
る一方、移動枠８ｂは、箱状で、前記排水トラップ１０
の入口上端部２０が突出した状態で嵌まり込む上面開口
４０と、排水トラップ１０の本体１０ａが嵌まり込む大
きさの下方開口３４を有し、前記枠体本体８ａに対して
移動自在に設置されている。

【００１７】３１は枠体本体８ａの第１本体部分２８に
形成された側方開口、３２は枠体本体８ａの第２本体部
分２９に形成された側方開口で、移動枠８ｂが挿入でき
る大きさを有する。

【００１８】図２、図３は、排水トラップ１０が、前記
排水トラップ用の取付穴２５の中央に位置している状態
を示している。そして、例えば排水トラップ１０の入口
上端部２０を第１本体部分２８側に押すことで移動枠８
ｂが連接部３０によってガイドされ移動枠８ｂを流量調
整機能付水栓９に近づけることができる。

【００１９】４２は、流量調整機能付水栓９、排水トラ
ップ１０および枠体８を覆う蓋部材で、第１本体部分２
８の上端に枢支されている。

【００２０】而して、排水配管と給水配管を集約化でき
ることから、開口部１１に設置された枠体８内の流量調
整機能付水栓９および排水トラップ１０それぞれの給水
配管および排水配管に対する接続操作が容易である。

【００２１】そして、狭い設置空間でも空間を損なうこ
となく洗濯機の排水ホースと給水ホースの取り付けを容
易に行える。

【００２２】図４、図５は、排水トラップ１０の排水蓋
４５をパン１の底部５と面一に設けたこの発明の第２の
実施形態を示す。なお、図４、図５において、図１〜図
３に示した符号と同一のものは、同一または相当物であ
る。

【００２３】この場合、排水蓋４５には複数の排水孔４
６が設けられている。そして、排水蓋４５はトラップ本
体１０ａの上方開口４７を覆う状態で開口周縁部５６に
嵌め込まれている。一方、排水トラップ１０の本体１０
ａから上向きに突出した入口上端部２０には、所定位置
に鍔状の支持蓋４８が連設され、排水蓋４５中央に設け
た穴４９を覆う状態で左右方向（Ｓ方向）に移動可能と
なっている。前記支持蓋４８にも複数の排水孔５０が設
けられている。５１はトラップ本体１０ａの上部位置に
設けた環状の排出穴である。

【００２４】この実施形態では、排水トラップ１０の排
水蓋４５をパン１の底部５と面一に設けたので、パン１
内の排水性能を向上できる。なお、パン１内の排水性を
良くするために底部５は傾斜している。つまり、図１に
おける枠部７のＡ側よりも対向する枠部７のＢ側が低く
なっている。

【００２５】このように、上記各実施形態では、給水配
管および排水配管が取り付けられた床に流量調整機能付
水栓および排水口部を収容した枠体を設置し、更に、排
水口部を前記流量調整機能付水栓に対して移動自在に構
成した給排水一体型ユニット器具を示したが、この発明
は、給水配管および排水配管が取り付けられた壁に設置
した給排水一体型ユニット器具にも適用できる。この場
合、給排水一体型ユニット器具は、例えば飲料用等に使
用される水栓付ユニットへの給水配管からの給水機能と
当該水栓付ユニットから排水配管への排水機能を兼ねる
もので、前記水栓付ユニットの排水ホースおよび給水ホ
ースをそれぞれ壁に設置した前記給排水一体型ユニット
器具に設けた排水口部および流量調整機能付水栓に接続
するだけで前記水栓付ユニットを簡単な施工で容易に後
付け設置できる上に、狭い設置空間でも空間を損なうこ
となく前記水栓付ユニットの排水ホースと給水ホースの
取り付けを容易に行える。

【００２６】更に、この発明は、洗濯機用パンの底部に
設けた開口部に流量調整機能付水栓９を収容した枠体を
設置した給水ユニット器具にも適用できる。すなわち、
給水管を床下から壁面内へ立ち上げ、壁面から水栓を突
出させた状態で給水管に接続し、水栓に接続された給水
ホースにより洗濯機への給水を行うとともに、洗濯機が
設置された床に設けた排水口に接続される排水手段に洗
濯機の排水ホースを接続して洗濯機から排水する洗濯機
用パンを用いない給排水方式に替えて洗濯機用パンを後
付けする際に有効である。この場合、洗濯機の排水は、
既存の前記排水手段を利用でき、この排水手段に洗濯機
の排水ホースを接続するだけでよい。

【００２７】

【発明の効果】以上説明したように、この発明は、手洗
い・飲料用等に使用される水栓付ユニットを簡単な施工
で容易に後付け設置できる壁または床用の給排水一体型
ユニット器具を提供できる。

【００２８】また、この発明は、施工性を向上できる利
便性を兼ね備えた洗濯機用パンに設置される給排水一体
型ユニット器具および給水ユニット器具を提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の第１の実施形態における使用状態を
示す図である。

【図２】上記実施形態における全体斜視図である。

【図３】上記実施形態における全体構成説明図である。

【図４】この発明の第２の実施形態における全体構成説
明図である。

【図５】上記第２の実施形態における全体斜視図であ
る。。

【符号の説明】

１…洗濯機用パン、２…洗濯機、３…床板、４…床面、
５…底部、８…枠体、９…流量調整機能付水栓、１０…
排水トラップ、１１…開口部、１５…給水ホース、１９
…排水ホース１９。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 給水配管および排水配管が取り付けられ
   た壁または床に流量調整機能付水栓および排水口部を収
   容した枠体を設置し、更に、排水口部を前記流量調整機
   能付水栓に対して移動自在に構成したことを特徴とする
   壁または床用の給排水一体型ユニット器具。
2. 【請求項２】 洗濯機が設置される床の床面に位置する
   洗濯機用パンの底部に開口部を設け、この開口部に排水
   トラップおよび流量調整機能付水栓を収容した枠体を設
   置し、更に、排水トラップを流量調整機能付水栓に対し
   て移動自在に構成したことを特徴とする洗濯機用パンに
   設置される給排水一体型ユニット器具。
3. 【請求項３】 洗濯機が設置される床の床面に位置する
   洗濯機用パンの底部に開口部を設け、この開口部に流量
   調整機能付水栓を収容した枠体を設置したことを特徴と
   する洗濯機用パンに設置される給水ユニット器具。