JP4334043B2 - 洗濯機用水栓 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、洗濯機に湯水を供給するための洗濯機用水栓に関する。
【0002】
【従来の技術】
旧来の洗濯機用水栓は、洗濯機が設置される部屋(洗面所等)の壁面から突出する状態に設置されていた。そして、洗濯機用水栓への給水(給水及び給湯)を行うための配管を、壁内で埋設状に処理することが必要であったため、配管施工やメンテナンスの手間、工数、コスト等が多くなっていた。
また、パネル工法(壁構造)で施工した部屋等では、壁パネル内部に配管を埋設することが困難なため、本来の内壁面を構成する壁パネルの前方に、他の壁パネルを付加し、両壁パネル間で配管を引き回すことが行われていた。従って、この種の部屋では、「他の壁パネル」を部屋内へとせり出させる分だけ、有効スペースが狭くなるという問題をも有していた。
【0003】
これらの問題を解決するために、(1)洗濯機が設置される床面に開口部を設け、この開口部に取着される防水蓋の上面に、洗濯機用水栓を突出状に配置すること(実公平2−45325号公報)や、(2)床面と洗濯機との間に介在される洗濯機用パンに、洗濯機用水栓を突出状に配置すること(特開平9−170249号公報、特開10−18376号公報)が行われている。これらの手法によれば、壁内での配管処理が不要となるため、配管施工やメンテナンスの手間、工数、コストが低減すると共に、パネル工法(壁構造)を用いた部屋等に対しても有効に適用できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記(1)及び(2)の従来例によると、洗濯機用水栓の水栓本体、操作部(ハンドル、レバー等)等が床面(防水蓋)や洗濯機用パンより突出して邪魔になったり、洗濯機周囲の美観を損ねることがある。また、床面等に露呈する操作部に、使用者の足や、誤って落下した洗剤容器等が不用意に接触し、誤操作を招くことがある。尚、特に全自動洗濯機に適用される洗濯機用水栓では、その操作部に一端、給水操作が施されると、滅多に操作されないのが一般的なため、前記各従来例では、操作頻度が低い操作部を徒に露呈させていると考えられる。
【0005】
一方、特開平9−195343号公報には、壁面にケーシングを埋め込み、このケーシング内に洗濯機用水栓を配置したものが提案されている。この洗濯機用水栓では、水栓本体や操作部をケーシング内に配置するため、邪魔になり難いと共に操作部の誤操作を生じ難い。しかし、あくまでも、壁にケーシング等を埋め込んだり、壁内での配管処理等が必要なため、施工やメンテナンスの手間、工数、コストが多くなると共に、パネル工法で施工した部屋等には不向きである。
【0006】
本各発明はこのような実状に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、配管施工やメンテナンスの手間、工数、コスト等を低減できると共に、種々の工法で施工された部屋に対してその有効スペースを狭めることなく、好適に設置できる洗濯機用水栓を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本出願において参考的に開示する第1の発明(以下、「参考発明1」という。)は、
「屋内の所定の部屋に設置された洗濯機に湯水を供給するための洗濯機用水栓であって、前記部屋の床面に埋設された収納ボックスに組み込まれると共に、部屋の床下に配設された配管に接続されること」
をその要旨とする。
【0008】
参考発明1によると、配管処理を床下で行えば足りるため、配管施工やメンテナンスの手間、工数、コスト等が低減される。また、本洗濯機用水栓をパネル工法を用いた部屋等に設置する場合にも、その有効スペースを狭めることはない。更に、本洗濯機用水栓が収納ボックス内に組み込まれるため、邪魔になり難く、洗濯機周囲の美観が向上すると共に、操作部の誤操作を生じ難くなる。
【0009】
次に、請求項の発明については、
「屋内の所定の部屋に設置された洗濯機に湯水を供給するための洗濯機用水栓であって、前記部屋の床下に配設された配管に接続されると共に、少なくとも操作部が前記洗濯機を載置する洗濯機用パンにて覆われること」
をその要旨とする。
【0010】
請求項の発明によると、配管処理を床下で行えば足りるため、配管施工やメンテナンスの手間、工数、コスト等が低減される。また、本洗濯機用水栓をパネル工法を用いた部屋等に設置する場合にも、その有効スペースを狭めることはない。更に、操作部等が洗濯機用パンにて覆われるため、邪魔になり難く、洗濯機周囲の美観が向上すると共に、操作部の誤操作を生じ難くなる。尚、本洗濯機用水栓には、その水栓本体及び操作部を洗濯機用パンにて覆う態様の他に、例えば、水栓本体を床面に埋設し、床面上に露呈する操作部のみを洗濯機用パンにて覆う態様等も含まれる。また、本発明の「配管」は、床下より立ち上げられて水栓本体に接続されるものに限定されず、例えば、少なくとも端末部を略水平方向に向けながら、この端末部を床面に埋設された水栓本体の側方に接続するもの等も含まれる。
【0011】
最後に、本出願において参考的に開示する第2の発明(以下、「参考発明2」という。)は、
「屋内の所定の部屋に設置された洗濯機に湯水を供給するための洗濯機用水栓であって、前記部屋の床下から立ち上げられると共に壁面に沿って立設された配管に接続されること」
をその要旨とする。
【0012】
参考発明2によると、配管処理を床下と壁面前方(部屋内)で行えば足りるため、配管施工やメンテナンスの手間、工数、コスト等が低減される。また、本洗濯機用水栓をパネル工法を用いた部屋等に設置する場合にも、壁面前方に配管が立設されるだけであるため、この部屋の有効スペースを狭めることはない。更に、洗濯機の使用者の足下(床面や洗濯機用パン上)に水栓本体、操作部等を露呈させた、前記「(1)及び(2)の従来例」とは異なり、水栓本体、操作部等を床面よりも上方で、しかも壁面に近接する位置に設置するため、邪魔になり難いと共に、操作部の誤操作を生じ難くなる。尚、本洗濯機用水栓を洗濯機の上下方向に沿った中間部よりも上方側(特に好ましくは、洗濯機よりも上方)に設置すれば、操作部の操作性が向上することになる。
【0013】
尚、請求項1、参考発明1及び参考発明2の適用対象となる「洗濯機」が、全自動洗濯機である場合には、各洗濯機用水栓の水栓本体にウォーターハンマー緩衝装置を内蔵したり、各配管にウォーターハンマー緩衝装置を別途接続することが好適である。このウォーターハンマー緩衝装置としては、例えば、「所定以上の水圧が生じた際に、膨張してその圧力を吸収する膨張体(ゴム製の袋体を用いて構成されるものや、シリンダーとピストンとを用いて構成されるもの等)を備えたもの」等を例示できる。ウォーターハンマーを生ずると、不快な音や振動等が、床下の配管、床面を通じて使用者に伝わる恐れがあるが、このウォーターハンマー緩衝装置を付加した態様によれば、かかる不具合の発生を防止したり、抑制できるからである。
【0014】
また、本各発明では、便宜上「湯水」といった文言を使用したが、本各発明に係わる洗濯機用水栓は、湯及び水を取り扱う湯水混合水栓に限らず、水のみを取り扱う単水栓も含むものであり、この場合に「湯水」は「水」を示す。すなわち、本各発明における「湯水」は、洗濯機用水栓が取り扱う液体の広範を示すものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、本各発明に関わる「洗濯機用水栓」の実施の形態を各発明毎に、図面に従って詳細に説明する。
(1)参考発明1の実施の形態
先ず、参考発明1の「洗濯機用水栓」の一具体例を、図1を用いて説明する。
この洗濯機用水栓は、図1(a)に示すように、屋内の所定の部屋(洗面所等)に設置された洗濯機Sに湯水を供給するものである。尚、本例では、洗濯機Sを洗濯機用パン10上に載置している。
【0016】
この部屋の床面Yには、床下に通じる埋設孔(図示を省略する。)が、洗濯機用パン10側面に近接する状態に設けられている。そして、収納ボックス20がこの埋設孔を用いて床面Yに埋設されている。この収納ボックス20は、参考発明1の「収納ボックス」の一具体例を示すものであり、図1(b)に示すように、開口側に鍔部tを設けた本体部21と、本体部21の開口の一部を封止する蓋部23と、開口の残部を開閉する扉部24とを備えている。そして、収納ボックス20は、本体部21の鍔部tよりも下方の部分を床下に挿入し、鍔部tを床面Yの挿通孔の周囲に固定している。尚、本例では、本体部21を底面を備えた略箱形状のものとするが、下端部を開口させた略筒形状のもの等とすることもできる。
【0017】
本洗濯機用水栓は、図1(b)に示すように、2ハンドルタイプの湯水混合水栓であり、水栓本体31と、水側の操作部32と、湯側の操作部33とを備えている。但し、参考発明1の洗濯機用水栓は、「互いに平面摺動して流路の開閉を行う固定ディスクと可動ディスクとを用いて構成される摺動弁方式」、「各々円筒状に形成されると共に互いに挿嵌された可動弁体と、固定弁体とを備え、互いに周面摺動して流路の開閉を行うロタリー弁方式」、「ワックスエレメントや形状記憶合金エレメント等の温度変化に対応して変形する感温素子を用いて構成され、湯及び水の混合度合いを自動的に調節するサーモスタットカートリッジを内蔵するサーモスタット方式」等の他のタイプの湯水混合水栓や、単水栓等であってもよい。
【0018】
本例では、洗濯機用水栓の水栓本体31と、水側の操作部32と、湯側の操作部33が収納ボックス20内に組み込まれている。また、水栓本体31から垂下する給水接続口34と給湯接続口35が、収納ボックス20底面の挿通孔(図示を省略する。)を通じて収納ボックス20外に露呈している。そして、給水接続口34及び給湯接続口35の端末部には、各々導管(可撓管)Dが垂下状に接続され、各導管Dの下端にクリップ、止め具を介して接続具Eが接続されている。これら各接続具Eは、各々床下に配設(本例では立ち上げ仕様)された給水用の配管52と給湯用の配管53の端末に取着されたものである。但し、本例と異なり、給水接続口34と給湯接続口35を各々対応する配管52、53に直に接続してもよいし、給水接続口34及び給湯接続口35の配置間隔と、両配管52、53の配置間隔とが異なる場合には、例えば、略クランク状のソケットを用いた接続等を行ってもよい。
【0019】
尚、洗濯機用水栓と各配管52、53と間の接続(本例では、「給水接続口34及び給湯接続口35と、各導管Dとの接続」、並びに、「各導管Dと、各配管52、53との接続」)は、螺合等の工具を必要とする手法で行われてもよいが、ワンタッチ接続(例えば、本例に示す「クリップ、止め具を介した接続」や、「ソケットとプラグの挿嵌接続」等)を用いると、現場施工の手間がより一層、少なくなる。また、参考発明1では、収納ボックス20の側面より、給水接続口34及び給湯接続口35を露呈させてもよい。更に、本洗濯機用水栓は、予め、床面Yに埋設された収納ボックス20に事後的に組み付けられるものであっても、収納ボックス20に組み付けられた後に、収納ボックス20と一体で床面Yに埋設されるものであってもよい。但し、後者の一体型とすれば、現場施工の手間等がより一層、低減される。
【0020】
また、水栓本体31の湯水供給口には、供給管Nを介してジョイントJが接続され、このジョイントJの端末部(例えば、カプラー等)は蓋部23上に立ち上げられている。そして、この端末部には供給用ホースHが接続されている。但し、この端末部を洗濯機用パン10内に隠蔽したり、床面Yに埋設し、供給用ホースHの接続端を洗濯機用パン10内や床面Yに埋没させてもよい。
【0021】
更に、本例では、ジョイントJと供給用ホースHの接続部分に供給用ホースHの着脱に応じて自動的に吐止水を行う、「オートストッパー機構」を付加している。このため、止水操作をせずに供給用ホースHをジョイントJから不用意に抜脱しても、湯水が吐水されることがない。
【0022】
また、使用に際しては、操作部32、33を適宜操作し、一端、洗濯機Sへの給水量を設定すれば、通常の洗濯を繰り返す限りは操作部32、33を操作する必要がなく(例えば、洗濯を終了する度に止水操作を施す必要がない。)、扉部24は閉じたままの状態とされる。一方、「ウール等の特殊素材の洗濯物」や「油汚れが著しい洗濯物」を取り扱う場合等に、扉部24を開いて操作部32、33を操作し直すことになる。このように、本例では、操作頻度が低い各操作部32、33を収納ボックス20内に隠蔽し、誤操作防止等を図るばかりか、平時は扉部24を閉鎖して収納ボックス20上面をフラットにし、この上面を床面Yと略同化させている。
【0023】
また、本例では、周辺器具としてのジョイントJを収納ボックス20に設置したが、参考発明1においては、このような周辺器具を収納ボックス20以外の箇所に設置してもよい。例えば、洗濯機Sにより近接する位置に設置すれば、洗濯機Sの周囲で露呈する供給用ホースHの全長をより短く、より目立ち難くできる。具体的には、(a)洗濯機用パン10、(b)洗濯機用パン10周囲の床面Yの部分、若しくは、(c)洗濯機Sの脚部を包囲する床面Yの部分(特に、洗濯機用パン10を用いない場合)等から露呈させてもよい。
【0024】
尚、(a)の態様では、洗濯機用パン10の何れの箇所からジョイントJを露呈させてもよいが、図2に示すように、洗濯機用パン10背面側の一方の角部aから露呈させれば、ジョイントJや供給用ホースHがより目立ち難くなり好ましい。また、背面側の左右一対の角部a、bに挿通孔(ジョイントJの非露呈部分を挿通するもので、角部bでは蓋Fを被せたものを図示)を設けることが更に好ましい。この場合には、洗濯機Sの機種等に応じて供給用ホースHの露呈箇所に左右勝手違いがあっても、左右の角部a、bの挿入孔を使い分けることで的確に対処できる。更に、角部aと対角線方向に位置する角部cに対して挿入孔(蓋F付きを図示)を設ければ、例えば、図1に図示の洗濯機Sを洗濯機用パン10上にて時計回りに90度回転して用いる場合等にも的確に対処できる。
【0025】
また、ジョイントJを収納ボックス20以外の箇所に設置する場合には、例えば、図2に示すように、水栓本体31とジョイントJとの間に介在される供給管Nを床下で引き回すことになる。この供給管Nの処理方法(施工方法、メンテナンス方法等)は特に問わないが、洗濯機用パン10を用いる場合には、洗濯機用パン10を持ち上げると、ある程度の大きさの排水口が露呈するのが一般的なため、この排水口に作業者の手や工具等を挿入すれば、少々の手間を要しつつも、この処理を行うことができる。これに対して、洗濯機用パン10を用いない場合には、排水口の大きさが十分とは言えず、この排水口を用いた処理を行うことは実質的に困難なことがある。これは、供給管Nの処理ばかりでなく、収納ボックス20に組み込んだ水栓本体31と配管52、53との接続作業等にも言えることである。
【0026】
そこで、図2に示すように、参考発明1の「洗濯機用水栓が組み込まれた収納ボックス20」と、「収納ボックス20及び洗濯機S(洗濯機用パン10)の近傍に位置する床面Yの部分に埋設された床下収納ボックス60」と、で1つのユニットを構成すれば、洗濯機用パン10の使用の有無に係わらず、供給管Nの処理や、水栓本体31と配管52、53との接続作業等が容易となる。一般に、床下収納ボックス60を取り外せば、床下収納ボックス60を埋設するための「大型の埋設孔」を通じて、作業者の手や工具等を床下に挿入したり、作業者の体をもぐりこませることが容易であるからである。
【0027】
また、参考発明1の「収納ボックス」は、単独で埋設されるものに限定されず、他の部材と一体で埋設されるものであってもよい。例えば、図3(a)に示すように、床下収納ボックス60と一体化することができる。尚、この図3(a)に示す具体例では、ジョイントJを洗濯機用パン10の所望の角部aより立ち上げると共に、水栓本体31とジョイントJとの間に介在される供給管Nを床下で引き回している。但し、図示しないが、ジョイントJを収納ボックス20や、洗濯機Sの脚部を包囲する床面Yの部分(特に、洗濯機用パン10を用いない場合)より立ち上げてもよい。また、図3(b)に示すように、排水トラップ70と一体としたり、図示しないが洗濯機用パン10と一体化すること等も可能である。そして、このように、収納ボックス20を他の部材と一体で埋設する場合には、当該「他の部材」との同時施工が可能であるというメリットを生ずる。
【0028】
更に、洗濯機Sを洗濯機用パン10を介さずに設置すれば、洗濯機S周囲のスペースをより有効に利用できる。この場合には、床面Yに排水トラップ等の排水部品を埋設するのが一般的であるが、図3(b)に示すように、収納ボックス20を排水部品(排水トラップ70)と一体化したり、排水部品(排水トラップ70)の近傍に設置すれば、露呈部品としての供給用ホースHと排水用ホースhが一箇所に集中するため、洗濯機S周囲の有効スペースがより一層、拡大する。
また、図示を省略するが、正面に開閉扉を有する横型の洗濯機Sを腰高程度の高さの棚の上に設置すれば、洗濯機用水栓が収納ボックス20に組み込まれて床面Yに埋設されるばかりか、洗濯機S(棚)の下方が空きスペースとされる。例えば、この態様を狭い部屋(例えば、ワンルームマンションの部屋)に適用すれば、その限られた室内空間を無駄なく利用できる。
【0029】
(2)請求項の発明の実施の形態
次に、請求項の発明の「洗濯機用水栓」の一具体例を、図4を用いて説明する。
この洗濯機用水栓は、図4(a)に示すように、屋内の所定の部屋(洗面所等)に設置された洗濯機に湯水を供給するものである。また、洗濯機は洗濯機用パン10上に載置されており、洗濯機用パン10の側面には切り欠き部15が設けられ、この切り欠き部15には蓋体16が着脱自在に装着される。
【0030】
本洗濯機用水栓は、図4(b)に示すように、2ハンドルタイプの湯水混合水栓であり、水栓本体31と、水側の操作部32と、湯側の操作部33と、を備えている。但し、請求項の発明の洗濯機用水栓は、摺動弁方式、ロタリー弁方式、サーモスタット方式等の他のタイプの湯水混合水栓や、単水栓等であってもよい。
そして、本洗濯機用水栓を、その水栓本体31、水側の操作部32及び湯側の操作部33が床面Y上に露呈する状態に設置した後に、この床面Yに洗濯機用パン10が設置される。これにより、水栓本体31、水側の操作部32及び湯側の操作部33が洗濯機用パン10にて覆われる。但し、水栓本体31の前面側に突出する水側の操作部32及び湯側の操作部33が切り欠き部15に位置合わせされるため、使用者は切り欠き部15を通じて本洗濯機用水栓を操作することができる。尚、請求項の発明においては、例えば、操作部32、33を水栓本体31の上方に突出させ、水栓本体31を床面Yに埋設する場合には、床面Y上に突出する操作部32、33のみを洗濯機用パン10にて覆ってもよい。
【0031】
また、本例では、水栓本体31から垂下する給水接続口34と給湯接続口35とが、各々床面Yの挿通孔(図示を省略する。)を介して床下に到達している。そして、前述の「参考発明1の実施の形態」と同様な手法を用いて、各々床下に配設(本例では立ち上げ仕様)された給水用の配管52と、給湯用の配管53とに接続されている。尚、本例においても、この接続をワンタッチで行うことが望ましい。また、請求項の発明の配管52、53には、本例に例示する「床面Yに到達しない配管52、53」の他に、「床面Y上に到達する配管」や「少なくとも端末部が略水平を向きながら、水栓本体31の側面に接続されるもの」等も含まれる。
【0032】
更に、水栓本体31の湯水供給口は、供給管Nを介してジョイントJに接続されている。このジョイントJの端末部は、洗濯機用パン10の側面に露呈し、供給用ホースが接続される。尚、本例においても、ジョイントJと供給用ホースの接続部分には「オートストッパー機構」が付加されている。そして、通常の洗濯を行う場合には、操作頻度が低い各操作部32、33を、洗濯機用パン10及び蓋体16にて隠蔽し、誤操作防止等と共に洗濯機用パン10の外観の向上を図っている。尚、請求項の発明においては、ジョイントJを洗濯機用パン10内に隠蔽したり、床面Yに埋設し、供給用ホースHの接続端を洗濯機用パン10内や床面Yに埋没させてもよい。
【0033】
また、請求項の発明では、洗濯機用水栓を洗濯機用パン10に組み込んで一体とした後に、所望の床面Yに設置することもできる。この場合には、洗濯機用水栓と洗濯機用パン10の同時施工が可能となる。
更に、請求項の発明は、洗濯機用パン10の裏面側に操作部32、33等を隠蔽する態様に限定されない。例えば、図5に示すように、洗濯機用パン10の上面側に収納部17を立ち上げ、この収納部17内に洗濯機用水栓を収納することもできる。この具体例では、収納部17の開口に設けられた扉18を閉じることによって、請求項の発明に示す「洗濯機用水栓が洗濯機用パン10にて覆われた状態」の一態様を示す。尚、この具体例のように、収納部17を縦長に設ければ、幅が狭い「洗濯機用パン10の周縁側部分」に対しても、本洗濯機用水栓を余裕をもって設置することができる。
尚、請求項の発明の洗濯機用水栓においても、その近傍に床下収納ボックスを設けたり、床下収納ボックスに一体的に組み込むと、施工作業がし易くなる等の利点が得られる。
【0034】
(3)参考発明2の実施の形態
更に、参考発明2の「洗濯機用水栓」の一具体例を、図6を用いて説明する。
この洗濯機用水栓は、屋内の所定の部屋(洗面所等)に設置された洗濯機Sに湯水を供給するものである。また、この洗濯機Sは洗濯機用パン10上に載置されている。そして、この洗濯機用パン10の背面側からは、配管収納部(本例では薄板状のものを例示)1Aが、部屋の壁面Wに沿って立ち上げられ、その上端に水栓外郭部(本例では略梁状のものを例示)1Bが設けられると共に、この水栓外郭部1Bに本洗濯機用水栓が内蔵されている。
【0035】
また、各々床下から立ち上げられると共に壁面Wに沿って立設する給水用の配管及び給湯用の配管(図示を省略)が、配管収納部1A内に挿入されている。更に、水栓外郭部1Bには、「2ハンドルタイプの洗濯機用水栓」の水栓本体(図示を省略)が内蔵され、水栓外郭部1Bの前面には、水側の操作部32と湯側の操作部33とが露呈している。また、側面からはジョイントJの端末部が露呈し、供給用ホースHが接続されている。尚、本例においても、この接続部分に「オートストッパー機構」を付加している。また、参考発明2の洗濯機用水栓は、摺動弁方式、ロタリー弁方式、サーモスタット方式等の他のタイプの湯水混合水栓や、単水栓等であってもよい。更に、参考発明2においては、配管若しくは洗濯機用水栓の少なくとも一方が、本例で例示するようなカバー体(配管収納部1A、水栓外郭部1B)で覆われずに、むき出しとされてもよい。また、ジョイントJ全体を水栓外郭部1Bに内蔵させ、供給用ホースHの接続端を水栓外郭部1B内に埋没させてもよい。
【0036】
本例では、床下から立ち上げられた配管(水側及び湯側)が、壁面Wに沿って洗濯機Sの上方へと立設され、これに呼応して洗濯機用水栓が洗濯機Sの上方で、しかも、壁面Wに略接する状態に設置されるため、この洗濯機用水栓は邪魔になり難く、操作部32、33の誤操作を生じ難いばかりか、操作し易くなっている。
また、配管を配管収納部1Aに納めるばかりか、この配管収納部1Aを薄板状に設けて、洗濯機S背面側に余裕をもって納めているため、洗濯機S周囲の外観が向上している。更に、水栓外郭部1Bの上面がフラットな平面であるため、洗剤容器の収納棚等として用いることもできる。即ち、本例では、洗濯機S背面と壁面の間のデッドスペースと、洗濯機S上方のデッドスペースとを有効活用している。
【0037】
尚、参考発明2では、配管収納部1A及び水栓外郭部1Bを洗濯機用パン10と一体とすれば、これらの同時施工が可能となる。一方、図7に示すように、配管収納部(略筒形状を例示)1Aと、水栓外郭部1Bを洗濯機用パン10と別体にすれば、以下のようなメリットを生ずる。即ち、洗濯機Sが設置される部屋の大きさ・形状、洗濯機用パン10の使用の有無・形状、若しくは、洗濯機Sのサイズや形状等の事情に沿って、配管収納部1Aや水栓外郭部1Bの配設部位、外形、サイズ等を適宜変更して、より的確な設置状態を得ることができる。尚、この態様では、例えば、配管収納部1Aを床面Y若しくは壁面Wの少なくとも一方に固定し、水栓外郭部1B(洗濯機用水栓)を壁面Wに固定することができる。
【0038】
また、参考発明2では、図8に示すように、配管収納部1Aを略筒形状に形成すると共に、その上端に洗濯機用水栓(単水栓等)を内蔵したり、配管収納部1Aの上端に、洗濯機用水栓を内蔵する水栓外郭部1Bを付加して、全体を略水栓柱状とすることもできる。この態様では、配管収納部1A等がスマートな外形を呈するため、この配管収納部1Aをあえて洗濯機Sの背面側に配置せずに、洗濯機Sの側方に配置しても、邪魔になり難いと共に、洗濯機S周囲の外観を低下させない。また、このように、洗濯機用水栓を略水栓柱状とすれば、その汎用性を高めることが容易である。例えば、図8に示すように、洗濯機用パン10を幅広として洗濯機Sの側方に洗い場Aを確保し、配管収納部1A等を洗濯機Sの側部後方に立ち上げれば、洗濯機用水栓を洗濯物の手洗い、下洗い、水くみ等の他の用途に対して汎用的に用いることができるからである。尚、参考発明2に係わる洗濯機用水栓では、床から立ち上げられる配管の立ち上げ部位の近傍に床下収納ボックスを設けたり、配管の立ち上げ部分を床下収納ボックスに組み込むと、配管の立ち上げ作業がし易くなる等の利点が得られる。
【0039】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明の洗濯機用水栓によると、配管施工やメンテナンスの手間、工数、コスト等を低減できると共に、種々の工法で施工された部屋に対してその有効スペースを狭めることなく、好適に設置できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は参考発明1の実施の形態の洗濯機用水栓等の使用態様を示す概略的な斜視図、(b)は図1(a)の要部を示す概略的な斜視図である。
【図2】 参考発明1の実施の形態の他の具体例を説明するための概略的な斜視図である。
【図3】 (a)は参考発明1の実施の形態において収納ボックスと床下収納ボックスとを一体化した状態を説明するための概略的な斜視図、(b)は参考発明1の実施の形態において収納ボックスと排水トラップとを一体化した状態を説明するための概略的な斜視図である。
【図4】 (a)は請求項の発明の実施の形態の洗濯機用水栓等の使用態様を示す概略的な斜視図、(b)は図4(a)の要部を示す概略的な斜視図である。
【図5】 請求項の発明の実施の形態の他の具体例を説明するための概略的な斜視図である。
【図6】 参考発明2の形態の洗濯機用水栓等の使用態様を示す概略的な斜視図である。
【図7】 参考発明2の実施の形態の他の具体例を説明するための概略的な斜視図である。
【図8】 参考発明2の実施の形態の更に他の具体例を説明するための概略的な斜視図である。
【符号の説明】
Y;床面、W;壁面、S;洗濯機、a〜c;角部、H;供給用ホース、D;導管、N;供給管、E;接続具、J;ジョイント、F;蓋、10;洗濯機用パン、15;切り欠き部、16;蓋体、17;収納部、18;扉、1A;配管収納部、1B;水栓外郭部、20;収納ボックス、21;本体部、t;鍔部、23;蓋部、24;扉部、31;水栓本体、32,33;操作部、34;給水接続口、35;給湯接続口、60;床下収納ボックス、70;排水トラップ、h;排水用ホース。

Claims (1)

  1. 屋内の所定の部屋に設置された洗濯機に湯水を供給するための洗濯機用水栓であって、前記部屋の床下に配設された配管に接続されると共に、少なくとも操作部が前記洗濯機を載置する洗濯機用パンにて覆われることを特徴とする洗濯機用水栓。
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