JP2000178721A - Ruスパッタリングターゲット、並びにこのターゲットを製造するためのRu原料粉末およびその製造方法 - Google Patents

Ruスパッタリングターゲット、並びにこのターゲットを製造するためのRu原料粉末およびその製造方法

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JP2000178721A
JP2000178721A JP10348745A JP34874598A JP2000178721A JP 2000178721 A JP2000178721 A JP 2000178721A JP 10348745 A JP10348745 A JP 10348745A JP 34874598 A JP34874598 A JP 34874598A JP 2000178721 A JP2000178721 A JP 2000178721A
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孝二 星野
Kazusuke Sato
一祐 佐藤
Michihiro Tanaka
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高集積度の半導体メモリーのキャパシタ用電
極などを形成する際に使用される密着性に優れたRu膜
または酸化Ru膜を形成するためのRuスパッタリング
ターゲットおよびそのRuスパッタリングターゲットを
製造するためのRu原料粉末を提供する。 【解決手段】 (1)Si:1〜9ppmを含有し、残
部が純度:99.998%以上のRuからなり、Wの含
有量を1ppm未満に限定した組成を有するRuスパッ
タリングターゲット。(2)Si:1〜9ppmを含有
し、残部が純度:99.998%以上のRuからなり、
Wの含有量を1ppm未満に限定した組成を有するRu
スパッタリングターゲット製造のためのRu原料粉末。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、高集積
度の半導体メモリーのキャパシタ用電極などを形成する
際に使用される密着性に優れたRu膜または酸化Ru膜
(代表的にはRuO2 膜)を形成するためのRuスパッ
タリングターゲットに関するものであり、さらにそのR
uスパッタリングターゲットを製造するためのRu原料
粉末およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、超高集積度のSi半導体回路素子
であるDRAM(Dynamic Randam Ac
cess Memory)のキャパシタ用電極は、Si
基板の上にRu膜または酸化Ru膜を形成し、その上に
誘電体である(Ba,Sr)TiO2 膜を形成し、この
(Ba,Sr)TiO3 膜の上にRu膜または酸化Ru
膜を形成することにより作製している。上記Ru膜また
は酸化Ru膜の形成には高純度Ruスパッタリングター
ゲットを用いることが知られており、Ru膜はAr雰囲
気で形成し、酸化Ru膜は酸素を含むスパッタリング雰
囲気で形成されることも知られている。
【0003】この高純度Ruスパッタリングターゲット
を製造するための方法として、電子ビーム溶解により作
製する方法(電子ビーム溶解により作製した高純度Ru
スパッタリングターゲットを溶解Ruターゲットとい
う)および高純度Ru原料粉末をホットプレスして作製
する方法(ホットプレスにより作製した高純度Ruスパ
ッタリングターゲットをホットプレスRuターゲットと
いう)が知られているが、ホットプレスして作製する方
法が一般に広く行われている。
【0004】その理由として、ホットプレスRuターゲ
ットは溶解Ruターゲットに比べて金属組織が微細であ
り、半導体基板に均質なRuのスパッタリング皮膜を形
成することができるという特徴があるからである。スパ
ッタリングによるRu原子の発生はスパッタリング部位
の結晶格子の格子面方位の影響によって異なり、金属組
織が大きいとその格子面方位の影響によってRu原子の
発生量が影響されるのに対して、金属組織が微細である
とその影響が小さくなるところから、均質なRuスパッ
タリング皮膜を形成するにはターゲットの金属組織は微
細なほど好ましいからである。
【0005】前記高純度Ru原料粉末としては、アルカ
リ土類金属、アルカリ金属、アルミニウム、鉄、ニッケ
ル、銅の含有量が各々1ppm以下で純度99.999
%以上、平均粒径:20〜60μm、比表面積:1m2
/g以上の高純度Ru原料粉末が知られており、この高
純度Ru原料粉末は、(i)市販の金属Ruを715℃
以上の温度下で塩素含有ガスを接触させて塩化Ruとし
て昇華させ、この昇華ガスを冷却して塩化Ru粉末を製
造し、この塩化Ru粉末を水素還元する方法(特開平9
−227965号公報参照)、(ii)市販の金属Ruを
電子ビーム溶解して精製した金属Ruを715℃以上の
温度下で塩素含有ガスを接触させて塩化Ruとして昇華
させ、この昇華ガスを冷却して塩化Ru粉末を製造し、
この塩化Ru粉末を水素還元する方法(特開平9−22
7966号公報参照)、などの方法により製造すること
も知られている。このようにして得られた高純度Ru原
料粉末は、真空またはArガス中、温度:1800℃で
ホットプレスすることにより密度:99.5%以上の焼
結体に形成し、この焼結体を所定の寸法に研削してホッ
トプレスRuターゲットに仕上げられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の高純度Ru
原料粉末をホットプレスして得られたホットプレスRu
ターゲットを用い、Si基板の表面にキャパシタ用電極
としてのRu膜または酸化Ru膜を形成すると、得られ
たRu膜または酸化Ru膜のSi基板に対する密着性が
十分でなく、Ru膜または酸化Ru膜がSi基板から剥
がれて半導体メモリーを故障させたり、不良な半導体メ
モリーが得られたりすることがあり、問題となってい
た。この発明は、従来よりも密着性に優れたRu膜また
は酸化Ru膜を形成するためのRuスパッタリングター
ゲットを提供することを目的とするものであり、さらに
そのRuスパッタリングターゲットを製造するためのR
u原料粉末およびその製造方法を提供することを目的と
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、従来より
もSi基板に対する密着性に優れたRu膜または酸化R
u膜を形成するためのRuスパッタリングターゲットを
得るべく研究を行っていたところ、(イ)従来、Si半
導体回路素子のキャパシタ用電極としてのRu膜または
酸化Ru膜の性能を確保するためには、Ruスパッタリ
ングターゲットはすべての不純物が0.1ppm未満で
かつ純度:99.999%以上の高純度Ruスパッタリ
ングターゲットであることが必要であると考えられてい
たが、Siを1〜9ppm含有するRuスパッタリング
ターゲットを用いてRu膜または酸化Ru膜を作製した
ところ、Si基板に対する密着性が一層向上し、このS
iを1〜9ppmを含むRuスパッタリングターゲット
を用いて作製したRu膜または酸化Ru膜は、半導体メ
モリーのキャパシタ用電極として十分に使用することが
できる、(ロ)この場合、Wの含有量が1ppm未満で
あることが一層好ましい、という知見が得られたのであ
る。
【0008】この発明は、かかる知見に基づいてなされ
たものであって、(1)Si:1〜9ppmを含有し、
残部が純度:99.998%以上のRuからなる組成を
有するRuスパッタリングターゲット、(2)Si:1
〜9ppmを含有し、残部が純度:99.998%以上
のRuからなる組成を有し、Wの含有量を1ppm未満
に限定したRuスパッタリングターゲット、に特徴を有
するものである。
【0009】この発明のRuスパッタリングターゲット
に含まれるSi:1〜9ppmに限定した理由は、S
i:1ppm未満のRuスパッタリングターゲットを用
いて得られたRu膜または酸化Ru膜は所望の密着強度
が得られないので好ましくなく、一方、9ppmを越え
て含有するRuスパッタリングターゲットを用いて得ら
れたRu膜または酸化Ru膜はキャパシタ電極としての
特性が若干低下するので好ましくないことによるもので
ある。Si含有量の一層好ましい範囲は2〜7ppmで
ある。この場合、Wの含有量が1ppm以上含まれる
と、リーク電流が大きくなったり、あるいは酸化Ru膜
に剥離が発生するなどの不具合が発生することがあるの
で好ましくない。したがってWの含有量は1ppm未満
に限定した。
【0010】前記Si:1〜9ppmを含有し、残部が
純度:99.998%以上のRuからなる組成を有する
この発明のRuスパッタリングターゲットを作製するに
は、Si:1〜9ppm(好ましくは、2〜7ppm)
を含有し、残部が純度:99.998%以上のRuから
なる組成を有するRu原料粉末をホットプレスして作製
することができる。このSi:1〜9ppm(好ましく
は、2〜7ppm)を含有するRu原料粉末をホットプ
レスして作製したRuスパッタリングターゲットは、従
来よりも焼結性が向上するので比較的低温で焼結しても
ターゲットの密度を向上させることができ、さらに結晶
粒を微細に保つことができるので好ましい。この場合、
Wの含有量を1ppm未満に限定することが一層好まし
い。したがって、この発明は、(3)Si:1〜9pp
m(好ましくは、2〜7ppm)を含有し、残部が純
度:99.998%以上のRuからなる組成を有するR
uスパッタリングターゲット製造用Ru原料粉末、
(4)Si:1〜9ppm(好ましくは、2〜7pp
m)を含有し、残部が純度:99.998%以上のRu
からなる組成を有し、Wの含有量を1ppm未満に限定
したRuスパッタリングターゲット製造用Ru原料粉
末、に特徴を有するものである。
【0011】前記(3)および(4)記載のRu原料粉
末を用いて、焼結密度:99.5%以上のRuスパッタ
リングターゲットを製造するためには、平均粒径:2〜
18μm(好ましくは、5〜15μm)でかつ比表面
積:0.5〜2.5m2 /g(好ましくは、1〜2m2
/g)であることがことが必要である。したがって、こ
の発明は、(5)Si:1〜9ppm(好ましくは、2
〜7ppm)を含有し、残部が純度:99.998%以
上のRuからなる組成を有し、平均粒径:2〜18μm
(好ましくは、5〜15μm)でかつ比表面積:0.5
〜2.5m2 /g(好ましくは、1〜2m2 /g)であ
るRuスパッタリングターゲット製造用Ru原料粉末、
(6)Si:1〜9ppm(好ましくは、2〜7pp
m)を含有し、残部が純度:99.998%以上のRu
からなり、Wの含有量を1ppm未満に限定した組成を
有し、平均粒径:2〜18μm(好ましくは、5〜15
μm)でかつ比表面積:0.5〜2.5m2 /g(好ま
しくは、1〜2m2 /g)であるRuスパッタリングタ
ーゲット製造用Ru原料粉末、に特徴を有するものであ
る。
【0012】Si:1〜9ppmを含有し、残部が純
度:99.998%以上のRuからなるこの発明のRu
原料粉末は、前記(i)または(ii)記載の従来の方法
でも製造することができるが、これらの前記(i)また
は(ii)記載の方法は、化学的な粉末の製造方法であ
り、大きな設備を必要とするとともに製造効率が悪く、
さらにSi含有量の調整が難しい。したがって、粉砕に
よるRu原料粉末の製造方法が求められており、本発明
者らは、粉砕工程を含む下記の製造方法を開発した。
【0013】すなわち、市販の金属Ruを電子ビーム溶
解して得られた純度:99.999%以上の高純度金属
Ruインゴットを作製し、得られた高純度金属Ruイン
ゴットを炭素鋼からなるロール、ジョークラッシャー、
ピンミル、ボールミルなどで粒径:5mm程度に粗粉砕
し、さらに炭素鋼からなる振動ミルにより20〜120
分程度粉砕して所定の粒径を有するRu粉末を作製す
る。前記粉砕装置はCおよびSiが主として含まれてお
り、NiおよびCrが0.5%以上含まれない炭素鋼か
らなることが必要である。粉砕工程で炭素鋼に含まれる
微量のSiがRu粉末に拡散し、Si:1〜9ppmを
含むRu原料粉末が得られる。また、炭素鋼の種類によ
っては、Si量の不足したRu原料粉末が得られること
があり、その場合はSiを添加する必要がある。
【0014】粉砕工程で使用するロール、ジョークラッ
シャー、ピンミル、ボールミル、振動ミルなどの粉砕媒
体から混入する不純物量は、粉砕媒体の硬さを高くする
ことにより低減できる。したがって、ビッカース硬さ
(Hv):300〜800の焼き入れ炭素鋼を使用する
ことが好ましい。粉砕媒体の焼き入れ炭素鋼の硬さがH
v:300未満では不純物の混入量が増加して洗浄工程
において不純物を除去できなくなる恐れがあるからであ
り、一方、粉砕媒体の焼き入れ炭素鋼の硬さがHv:8
00を越えると、粉砕媒体自体に割れが発生したり掛け
たりしてかえって不純物混入量が増加する恐れがあるか
らである。したがって、粉砕媒体の焼き入れ炭素鋼の硬
さを300〜800(好ましくは、Hv:400〜70
0)に定めた。
【0015】前記粉砕媒体の材質である炭素鋼は、例え
ば,JIS G 4501などが好ましく、このJIS
G 4501は焼き入れにより前記範囲の硬さにな
り、Al、Co、Wなどの不純物がほとんど含まれてお
らず、かつNi+Cr<0.35%に限定されているの
で特に好ましい。JIS G 4501の焼き入れ炭素
鋼からなる粉砕媒体を用いて作製したRu粉砕粉末に
は、Fe:0.5〜1.5%、Mn:50〜100pp
m、Si:20〜50ppm、Cr:1〜3ppm、N
i:2〜10ppm程度混入するが、このRu粉砕粉末
を温度:105〜230℃の塩素イオンおよび/または
硝酸イオンを含む酸性溶液中に保持し、ついで濾過、水
洗した後、乾燥することによりSi:1〜9ppm、F
e<0.1ppm、Mn<0.1ppm、Cr<0.1
ppm、Ni<0.1ppmのRu原料粉末が得られ
る。
【0016】前記酸性溶液は王水が好ましく、前記Ru
粉砕粉末と王水の混合体をテフロンをライニングしたオ
ートクレーブ中で温度:105〜230℃に保持した
後、濾過、水洗、乾燥することにより、粉砕時にRu粉
末の表面に噛み込んだ不純物を比較的短時間で除去する
ことができる。オートクレーブ容器中の温度が105℃
未満では不純物の溶解速度が遅くなるので好ましくな
く、一方、オートクレーブ容器中の温度が230℃を越
えると、テフロンが持たなくなるので好ましくない。し
たがってオートクレーブ容器中の温度を105〜230
℃に定めた。オートクレーブ容器中の温度の一層好まし
い範囲は150〜180℃である。
【0017】
【発明の実施の形態】実施例1 市販のRu金属を購入し、これらRu金属を電子ビーム
溶解して精製Ruを作製した。一方、JIS G 45
01炭素鋼からなるビッカース硬さ(Hv):550を
有する粉砕ロールおよび振動ミルを用意した。得られた
精製Ruをまず粉砕ロールを用いて粒径:5mm程度に
粉砕し、さらに振動ミルで20〜120分の範囲内の所
定時間粉砕することによりRu粉砕粉末を作製した。
【0018】一方、テフロンをライニングしたオートク
レーブを用意し、さらにHCl:HNO3 :H2 O=
6:2:2の組成を有する酸性水溶液を用意し、得られ
たRu粉砕粉末:500gに対して、酸性水溶液:1リ
ットルとなる割合でオートクレーブに装入し、表1〜表
2に示される温度および時間に浸漬したのち、蒸留水で
酸性水溶液を洗い流して洗浄し、乾燥して表1〜表2に
示されるSiおよびWを含み、平均粒径および比表面積
を有する本発明Ru原料粉末A〜Hおよび比較Ru原料
粉末I〜Mを作製した。
【0019】さらに、比較のために、市販の金属Ruを
715℃以上の温度下で塩素含有ガスを接触させて塩化
Ruとして昇華させ、この昇華ガスを冷却して塩化Ru
粉末を製造し、この塩化Ru粉末を水素還元する方法に
より表1〜表2に示される従来Ru原料粉末を作製し
た。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】これら本発明Ru原料粉末A〜H、比較R
u原料粉末I〜Mおよび従来Ru原料粉末をプレス成形
して圧粉体を作製し、この圧粉体を、 温度:1500℃、 保持時間:5時間、 雰囲気:Ar、 加圧荷重:200kgf/cm2 、 の条件でホットプレスし、直径:200mm、厚さ:3.
5mmの寸法を有する円板状の本発明Ruスパッタリング
ターゲット(以下、本発明Ruターゲットと云う)1〜
8、比較Ruスパッタリングターゲット(以下、比較R
uターゲットと云う)1〜5および従来スパッタリング
ターゲット(以下、従来Ruターゲットと云う)を作製
した。
【0023】本発明Ruターゲット1〜8、比較Ruタ
ーゲット1〜5および従来ターゲットのSi、W、その
他の元素の含有量、並びに密度を測定し、これらの測定
値を表3〜表4に示したのち、本発明Ruターゲット1
〜8、比較Ruターゲット1〜5および従来ターゲット
を水冷銅板にろう付けし、 スパッタ方式:DCマグネトロン、 放電電力:2.8W/cm2 、 スパッタガス:Ar、 スパッタ時間:1時間、 の条件でSi基板の表面に厚さ:10μmのRu膜を形
成した。
【0024】次に、DRAM製造時に、通常、封止工程
などで加熱冷却が行なわれるところから、得られたSi
基板の表面のRu膜に、Ar雰囲気中で温度:700℃
に5分間加熱してから室温に冷却する加熱冷却を繰り返
し施し、ついでRu膜にセロハン粘着テープを貼って剥
がす操作を行ない、Ru膜が剥離するか否かを観察し、
その結果を表3〜表4に示した。
【0025】実施例2 実施例1で作製した本発明Ruターゲット1〜8、比較
Ruターゲット1〜5および従来ターゲットを用い、ス
パッタガスとしてAr(1.8Pa)+O2 (0.2P
a)を用いる以外は実施例1と同じ条件でSi基板の表
面に酸化Ru膜を形成し、実施例1と同じ条件でセロハ
ン粘着テープを貼って剥がす操作を行ない、Ru膜が剥
離するか否かを観察し、その結果を表3〜表4に示し
た。
【0026】
【表3】
【0027】
【表4】
【0028】表3〜表4に示される結果から、本発明R
uターゲット1〜8により形成したRu膜および酸化R
u膜は、従来Ruターゲットにより形成したRu膜およ
び酸化Ru膜と比較して密着性が優れていることがわか
る。
【0029】表3〜表4に示される結果から、本発明R
uターゲット1〜8により形成したRu膜は、従来Ru
ターゲットにより形成した酸化Ru膜と比較して格段に
密着性が優れていることがわかる。また、この発明の条
件から外れた条件で得られた比較ターゲット1〜5は、
いずれも好ましくない特性が現れることが分かる。
【0030】
【発明の効果】上述のように、この発明のRu原料粉末
で作製したこの発明のRuスパッタリングターゲット
は、従来のRuスパッタリングターゲットよりも高密度
であり、さらにこの発明のRuスパッタリングターゲッ
トを使用して形成したRu膜または酸化Ru膜は従来の
スパッタリングターゲットにより得られたRu膜または
酸化Ru膜よりも密着性に優れており、半導体産業上す
ぐれた効果をもたらすものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/285 H01L 21/285 S 5F083 301 301R 27/108 27/10 651 21/8242 (72)発明者 田中 道広 秋田県秋田市茨島3−1−18 三菱マテリ アル株式会社秋田製錬所内 Fターム(参考) 4K001 AA41 BA23 DB02 EA06 FA13 GA13 4K017 AA02 BA02 CA07 DA01 EA04 EF05 4K018 AA02 BA01 BB04 BC09 BD10 FA14 KA29 4K029 AA06 BA02 CA05 DC03 DC04 DC05 DC07 DC12 DC24 DC39 4M104 BB04 BB36 DD37 DD40 GG16 HH08 5F083 GA30 JA38 JA43 PR22

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Si:1〜9ppmを含有し、残部が純
    度:99.998%以上のRuからなる組成を有するこ
    とを特徴とするRuスパッタリングターゲット。
  2. 【請求項2】 Si:1〜9ppmを含有し、残部が純
    度:99.998%以上のRuからなり、Wの含有量を
    1ppm未満に限定した組成を有することを特徴とする
    Ruスパッタリングターゲット。
  3. 【請求項3】 Si:1〜9ppmを含有し、残部が純
    度:99.998%以上のRuからなる組成を有するこ
    とを特徴とするRuスパッタリングターゲット製造用R
    u原料粉末。
  4. 【請求項4】 Si:1〜9ppmを含有し、残部が純
    度:99.998%以上のRuからなり、Wの含有量を
    1ppm未満に限定した組成を有することを特徴とする
    Ruスパッタリングターゲット製造用Ru原料粉末。
  5. 【請求項5】 前記Ruスパッタリングターゲット製造
    用Ru原料粉末は、平均粒径:2〜18μmでかつ比表
    面積:0.5〜2.5m2 /gであることを特徴とする
    請求項3または4記載のRuスパッタリングターゲット
    製造用Ru原料粉末。
  6. 【請求項6】 市販の金属Ruを電子ビーム溶解して純
    度:99.999%以上の高純度金属Ruを作製し、得
    られた高純度金属Ruを炭素鋼からなる粉砕媒体により
    粉砕してRu粉末を作製し、得られたRu粉末を温度:
    105〜230℃の塩素イオンおよび/または硝酸イオ
    ンを含む酸性溶液中に浸漬し、ついで濾過、水洗した
    後、乾燥することを特徴とするRuスパッタリングター
    ゲット製造用Ru原料粉末の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記酸性溶液中に浸漬する工程は、テフ
    ロンライニングを施したオートクレーブ容器中で行うこ
    とを特徴とする請求項6記載のRuスパッタリングター
    ゲット製造用Ru原料粉末の製造方法。
JP10348745A 1998-12-08 1998-12-08 Ruスパッタリングターゲット、並びにこのターゲットを製造するためのRu原料粉末およびその製造方法 Withdrawn JP2000178721A (ja)

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