JP2000175464A - 圧電または電歪アクチュエ―タおよびその製造方法 - Google Patents

圧電または電歪アクチュエ―タおよびその製造方法

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JP2000175464A
JP2000175464A JP34758499A JP34758499A JP2000175464A JP 2000175464 A JP2000175464 A JP 2000175464A JP 34758499 A JP34758499 A JP 34758499A JP 34758499 A JP34758499 A JP 34758499A JP 2000175464 A JP2000175464 A JP 2000175464A
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stage
slab
piezoelectric
separation
prestress
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JP34758499A
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Bartelemy Groult
バルテルミ、グルー
Jean-Claude Charrier
ジャン‐クロード、シャリエール
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H02N2/00Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction
    • H02N2/10Electric machines in general using piezoelectric effect, electrostriction or magnetostriction producing rotary motion, e.g. rotary motors
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N30/00Piezoelectric or electrostrictive devices
    • H10N30/20Piezoelectric or electrostrictive devices with electrical input and mechanical output, e.g. functioning as actuators or vibrators
    • H10N30/206Piezoelectric or electrostrictive devices with electrical input and mechanical output, e.g. functioning as actuators or vibrators using only longitudinal or thickness displacement, e.g. d33 or d31 type devices

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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
  • Road Paving Structures (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小さな変位量の大きな変位量への変換が可能
となり、強固で、かつ軽量な圧電材料または電歪材料の
アクチュエータを提供する。 【解決手段】 管状構造体を形成する複数の圧電/電歪
能動ブロック1と、これらブロック1を分離し、高さ方
向に互いに重畳されて互いに摺動すると共に2つのステ
ージの高さに渡って延在する分離要素2と、能動ブロッ
クの種々の積層体に対して交流信号の電圧を印加するこ
とを可能にする電極形成手段と、前記分離要素を構成す
るそれぞれ異なるステージに属する2つが結合されると
共に何れのステージにおいても前記ステージ内部に延在
するプリストレス構造体と一体的になっているスラブ2
a,2bと、を備え、一方のスラブ2bは、他のステー
ジのプリストレス構造体と一体的になっている先行する
ステージのスラブ2aとの間で互い違いになっているも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、能動的な圧電材料
または電歪材料のアクチュエータに係り、特に、飛行機
の一次的または二次的な飛行制御装置の製造に効果的に
適用することができる圧電または電歪アクチュエータお
よびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】保守、汚染、火災の危険等の多くの理由
から、油圧による飛行制御装置の部分を減らし、電気的
な制御を行なうことが望ましい。
【0003】残念なことに、ステップダウンギアボック
ス形成手段を用いる電磁モータを使用することによる技
術的な解決方法では、設備が非常に大きくなる。
【0004】この電磁モータの欠点を補うために、高い
エネルギー密度を有し、応力に対して強い抵抗力を有す
る圧電材料または電歪材料を主成分とするモータを用い
ることが既に提案されており、この例としては、振動モ
ータまたは増幅器アクチュエータがある。
【0005】この点に関しては、以下の文献を参照する
ことが有用であろう。「アクチュエータ−将来の制御の
ための圧電材料(Actionneurs - Des materiaux Piezo-
electriques pour les commandes du futur)」、Usine
nouvelle,1996年10月31日、No.2568参
照。「圧電飛行制御(Des commandes de vole piezo-el
ectriques)」、Air et Cosmos/ Avitation Internati
onal、No. 1602、1997年2月28日参照。「正確な
位置決めおよび半受動的制動のための新しい増幅器圧電
アクチュエータ(A new amplifier piezoelectric actu
ator for precise positioning andsemi-passive dampi
ng)、R. Le Letty、F. Claeyssen、G. Thomin -2nd Sp
aceMicrodynamics and Accurate Control Symposium、
1997年5月13〜16日、Toulouse 参照。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の刊行物に開示された解決法は、満足のいくものではな
い。特に、振動モータにおいては、連続動作によって急
速にインターフェースが磨耗することとなり、電源異常
の際には、最後のポジションで固定されることになるた
め、一次制御装置として使用することは不可能である。
増幅器アクチュエータにおいては、大型の変換器構造で
あることを要するため当初の軽量およびエネルギー密度
の利点が大きく損なわれることになる。
【0007】本発明の目的は、強固かつ軽量であり、圧
電または電歪による小さなユニットの変位量を大きな変
位量に変換することが可能な圧電または電歪アクチュエ
ータの構造体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の基本構成に係る圧電もしくは電歪ア
クチュエータは、管状構造体を形成するように分布され
た圧電もしくは電歪の能動ブロックの複数のステージを
備え、前記能動ブロックの分極があるステージと隣接す
るステージの間で互い違いになっており、何れのステー
ジにおいても前記ユニット能動ブロックを一対になるよ
うに分離させる分離要素を備えると共に、前記分離要素
は前記構造体の高さ方向に互いに重畳されて互いに摺動
するのに適しており、前記ユニット能動ブロックよりも
大きな剛性を有し、前記分離要素は、能動ブロックの2
つのステージの高さに渡って延在し、前記分離要素は所
与のユニット能動ブロックの何れの側にも配置されて前
記ユニット能動ブロックの両方の側における両方のステ
ージを通ってそれぞれ延在し、前記能動ブロックの種々
の積層体に対して交流信号の電圧を印加することを可能
にする電極形成手段を備え、前記分離要素がそれぞれ異
なるステージに属する2つの結合されたスラブから構成
され、何れのステージにおいても前記スラブは、前記ス
テージ内部に延在するプリストレス構造体と一体的にな
っているスラブと、他のステージのプリストレス構造体
と一体的になっている先行するステージのスラブに結合
されたスラブとの間で互い違いになっていることを特徴
としている。
【0009】また、上記第1の基本構成に係る圧電もし
くは電歪アクチュエータにおいて、ステージのプリスト
レス構造体が略々星型であるように構成しても良い。
【0010】また、上記星型の更に詳細な構成として
は、1つのステージにつき能動ブロックの数が8個存在
し、何れのステージにおいてもプレストレス構造体を略
々交差形状に形成しても良い。
【0011】また、上記第1の基本構成に係る圧電もし
くは電歪アクチュエータにおいて、分離スラブを略々台
形状に形成するようにしても良い。
【0012】また、上記基本構成に係る圧電もしくは電
歪アクチュエータにおいて、分離スラブを金属により形
成するようにしても良い。
【0013】上記のように分離スラブを金属により形成
した構成において、構造体の高さ方向に延在するブレー
ドが分離スラブに結合して前記能動ブロックに電圧が印
加されることが可能となるようにしても良い。
【0014】また、上記のようにブレードを分離スラブ
に結合する構成において、前記管状構造体がねじれ変形
する際に、前記ブレードがノッチに延在した状態で該ノ
ッチに間隙が存在するに構成しても良い。
【0015】さらに、上記のように分離スラブを金属に
より形成した構成、またはこの構成においてブレードを
分離スラブに結合する構成において、前記結合領域が分
離スラブの積層体の高さ方向に実質的にスラブの1つお
き毎に分布されるようにしても良い。
【0016】また、本発明の第2の基本構成に係る圧電
または電歪アクチュエータの製造方法は、分離スラブの
何れの側にも配置される2つの能動ブロックからなるそ
れぞれのモジュールをステージの前記プリストレス構造
体と一体的な前記分離スラブの間に配置するステップ
と、前記プリストレス構造体と一体的でない前記ステー
ジの前記分離スラブに前記ステージの内部に向かった半
径方向のプリストレスを付与するステップと、前記プリ
ストレス構造体と一体的な前記分離スラブを、前記プリ
ストレス構造体と一体的な前記分離スラブの間に挿入さ
れたモジュールの部分である先行するステージの前記分
離スラブ上に配置することによって、上記ステップにお
いて得られた先行するステージ上に後続するステージの
前記プリストレス構造体を位置決めするステップと、上
記ステップにおいて重畳された前記分離スラブを結合さ
せるステップと、先行するステージの前記スラブに付与
された前記プリストレス力を除去するステップと、前記
プリストレス構造体と一体的な前記分離スラブの間にお
いて、分離スラブの何れの側にも2つの能動ブロックを
配置したそれぞれのモジュールを設置することによって
新たなステージの連続した組み付けを行なうステップ
と、を備えることを特徴としている。
【0017】また、本発明の第3の基本構成に係る圧電
または電歪アクチュエータの製造方法は、分離スラブの
何れの側にも配置される2つの能動ブロックからなるそ
れぞれのモジュールをステージの前記プリストレス構造
体と一体的な前記分離スラブの間に配置するステップ
と、上記ステップにおいて得られた2つのステージを、
第1に、前記プリストレス構造体と一体的になっていな
い一方のステージの分離スラブに対し、また第2に、前
記プリストレス分離スラブに重畳され、前記プリストレ
ス構造体と一体的になっている他方のステージの分離ス
ラブに対してステージの内部に向かった半径方向のプリ
ストレス力を付与した状態で重畳させるステップと、上
記ステップにおいて重畳された前記プリストレス分離ス
ラブを互いに結合させるステップと、を備えることを特
徴としている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る圧電又は電歪
アクチュエータおよびその製造方法の好適な実施形態に
ついて添付図面を参照しながら詳細に説明する。実施形
態の詳細を説明する前に、本発明のより良い理解のため
に、本願の原出願時においてはまだ公開されていないこ
とから後述する本発明の進歩性の判断のために考慮され
るものではないが、本出願人名で1997年10月13
日付で出願された仏国特許出願第97/12744号
(特願平10−291037号―平成10年10月13
日出願―)を参照することは適切であろう。
【0019】この出願には、能動的な圧電材料または電
歪材料のユニットブロックの複数の積層体からなるアク
チュエータが開示されている。このブロックは、互いの
層に対して異なる分極を有する能動材料のブロックの重
畳された層から構成される管状構造体を形成するように
並置されている。
【0020】この構造体の周囲全体に分布した分離スト
リップは、高さ方向の全域に渡って延在しており、構造
体の各層における連続したユニットブロックが対になる
ように分離している。
【0021】それぞれの分離ストリップ自体は、構造体
の高さ方向に重畳された複数の分離要素から構成されて
いる。これらの分離要素のそれぞれは、能動ブロックの
2つの層に渡って延在し、互いに摺動するのに適してい
る。これらの分離要素は、能動材料のユニットブロック
よりも大きな剛性を有している。例としては、これらの
分離ストリップは、高さ全体に渡ってスロットが分布し
た金属製のストリップから構成され、該スロットは、連
続した分離要素を分離している。
【0022】説明のために、このタイプの構造体が図1
において明らかにされた形態で示されている。この図に
おいては、能動材料のユニットブロックには参照符号1
が付せられ、分離要素には参照符号2が付せられてい
る。ブロック1内部の矢印は、分極の方向を示してい
る。
【0023】このような構造によって、アクチュエータ
は、交流信号の電圧が金属製の分離ストリップに印加さ
れた際に、ねじれ変形する。
【0024】このことが、図2に示されている。
【0025】このねじれ変形の度合いは、15度か、ま
たはそれ以上にもなる。
【0026】このようなアクチュエータの製造には、プ
リストレスが付与される能動ブロックを構成するセラミ
ックが必要となる。
【0027】上述した特許出願によって提案された解決
方法においては、プリストレスは、短絡を防ぐために互
いに電気的に絶縁された円環状の形状記憶合金によって
付与される。さらに、組み付けは、図3(a)〜図3
(c)に示された以下の方法によって行なわれる。
【0028】まず、交互に配置されるプレストレスリン
グBPおよび絶縁ワッシャーRを、低温の状態で外側チ
ューブTの内部に積層する{図3(a)}。
【0029】次に、内側のシリンダー状コアNのジェネ
レータラインに沿ってスプリット金属製分離ストリップ
Sを固着させる{図3(b)}。
【0030】次に、プリストレスワッシャーRによって
形成されたチューブの中にストリップSとともにコアN
を挿入する{図3(c)}。
【0031】次に、リングBP、ストリップSおよびコ
アNの間にこのように形成されたハウジング内にセラミ
ックブロック1を挿入する。
【0032】最後に、プリストレスリングBPの相が変
化して金属製分離ストリップSに対して力が付与される
ように組立体を加熱する。
【0033】しかしながら、このような方法を実施する
際には、幾つかの技術的な問題が生ずる。
【0034】セラミックに対する従来の製造公差を満た
すことは困難である。特に、確実かつ制御可能なプリス
トレスが得られるように、金属製ストリップとセラミッ
クブロックと間の適切なインターフェースを達成するべ
く確実かつ制御可能なプリストレスが得られるように要
求された公差でセラミックを製造することは困難であ
り、相当に余分なコストが必要となる。
【0035】さらに、プレストレスリングの使用により
余分の重量が増加することがアクチュエータチューブの
難点となる。
【0036】また、形状記憶材料の使用によって、この
ような材料の強い弾性の性質に伴う特殊の問題が生じ、
強い弾性を有する領域が温度の関数として動作すること
になる。
【0037】本発明の目的は、これらの欠点を補うこと
にある。
【0038】このため、本発明は、管状構造体を形成す
るように分布された圧電もしくは電歪の能動ブロックの
複数のステージを備え、前記能動ブロックの分極がある
ステージと隣接するステージの間で互い違いになってお
り、何れのステージにおいても前記ユニット能動ブロッ
クを一対になるように分離させる分離要素を備え、前記
分離要素は、前記構造体の高さ方向に互いに重畳されて
互いに摺動するのに適しており、前記ユニット能動ブロ
ックよりも大きな剛性を有し、前記分離要素は、能動ブ
ロックの2つのステージの高さに渡って延在し、前記分
離要素は、所与のユニット能動ブロックの何れの側にも
配置されて前記ユニット能動ブロックの両方の側におけ
る両方のステージを通ってそれぞれ延在し、前記能動ブ
ロックの種々の積層体に対して交流信号の電圧を印加す
ることを可能にする電極形成手段を備え、前記分離要素
がそれぞれ異なるステージに属する2つの結合されたス
ラブから構成され、何れのステージにおいても前記スラ
ブは、前記ステージ内部に延在するプリストレス構造体
と一体的になっているスラブと、他のステージのプリス
トレス構造体と一体的になっている先行するステージの
スラブに結合されたスラブとの間で互い違いになってい
ることを特徴とする圧電もしくは電歪アクチュエータを
提供する。
【0039】さらに、本発明は、このような圧電もしく
は電歪アクチュエータを製造する方法を提供し、第1の
態様においては、この方法が、分離スラブの何れの側に
も配置される2つの能動ブロックからなるそれぞれのモ
ジュールをステージの前記プリストレス構造体と一体的
な前記分離スラブの間に配置するステップと、前記プリ
ストレス構造体と一体的でない前記ステージの前記分離
スラブに前記ステージの内部に向かった半径方向のプリ
ストレスを付与するステップと、前記プリストレス構造
体と一体的な前記分離スラブを、前記プリストレス構造
体と一体的な前記分離スラブの間に挿入されたモジュー
ルの部分である先行するステージの前記分離スラブ上に
配置することによって、上記ステップにおいて得られた
先行するステージ上に後続するステージの前記プリスト
レス構造体を位置決めするステップと、上記ステップに
おいて重畳された前記分離スラブを結合させるステップ
と、先行するステージの前記スラブに付与された前記プ
リストレス力を除去するステップと、前記プリストレス
構造体と一体的な前記分離スラブの間において、分離ス
ラブの何れの側にも2つの能動ブロックを配置したそれ
ぞれのモジュールを設置することによって新たなステー
ジの連続した組み付けを行なうステップと、を有するこ
とを特徴とする。
【0040】また、別の態様においては、この方法が、
分離スラブの何れの側にも配置される2つの能動ブロッ
クからなるそれぞれのモジュールをステージの前記プリ
ストレス構造体と一体的な前記分離スラブの間に配置す
るステップと、上記ステップにおいて得られた2つのス
テージを、第1に、前記プリストレス構造体と一体的に
なっていない一方のステージの分離スラブに対し、また
第2に、前記プリストレス分離スラブに重畳され、前記
プリストレス構造体と一体的になっている他方のステー
ジの分離スラブに対してステージの内部に向かった半径
方向のプリストレス力を付与した状態で重畳させるステ
ップと、上記ステップにおいて重畳された前記プリスト
レス分離スラブを互いに結合させるステップと、を有す
る。
【0041】本発明の他の特徴および効果は、添付の図
面と併せて以下の説明の記載を参照することによってよ
り良く理解できるであろう。この説明の記載は、純粋に
例示的な目的のために与えられているに過ぎず、本発明
の範囲を限定するものではない。
【0042】本発明の基本概念を示す第1および第2の
態様を更に具体的に説明する詳細な実施形態について図
4ないし図8を参照しながら説明する。
【0043】図4に示されたアクチュエータは、図1お
よび図2に示された構造のものと略々同一のタイプであ
り、複数の層を有する積層形態に分布された複数の能動
的な圧電または電歪ブロック1からなり、前記能動ブロ
ック1の間には複数の分離要素2が挟まれている。ブロ
ック1の分極方向は、ある積層された層と隣接する層と
で互い違いになっている。
【0044】しかしながら、図1、図2および図3
(a)〜図3(c)を参照して上述した、従前の仏国特
許出願第97/12774号において本出願人によって
提案された実施の形態とは異なり、構造体の高さ方向の
連続した分離要素は一体的になっていない。
【0045】各分離要素2は、互いに結合した台形状の
2つのスラブ2aおよび2bから構成され、該スラブ2
aおよび2bのそれぞれは、能動ブロック1の積層され
た単一の層の高さに対応する高さを有する。
【0046】所与の積層された層の内部において、スラ
ブ2aとスラブ2bとが互い違いになっている。スラブ
2aは、何れの積層された層においても、アクチュエー
タの内部に延在した構造体3(図5を参照)によって相
互に強固に連結されることによって一体的に形成されて
いる。スラブ2bは相互に連結されていない。
【0047】構造体3およびスラブ2aによって構成さ
れている部分は、能動ブロック1を構成するセラミック
に対してプリストレスを付与するように設計されてい
る。図5に示されるように、プリストレス構造体3は
(1つのステージにつき8個の能動ブロックを有してい
る管状のアクチュエータのために)交差する状態で半径
方向に延在する複数のアーム3aによって効果的に構成
されており、より概略的には、中心要素3bとスラブ2
aとの間で星型になっている。
【0048】好ましくは、中心要素3bは環状に形成さ
れる。
【0049】図5に示された構造体に対応する管状の積
層体は、以下のように組み付けられる。
【0050】まず最初に、それぞれが2つのセラミック
製のブロック1および鋼製の台形状スラブから構成され
るモジュール4は、スラブ2bの何れの側にも2つのブ
ロック1が配置されるように組み付けられる{図6
(a)}。
【0051】続いて、このようにして作られたモジュー
ル4は、交差形状のリンク構造体のアーム3aの終端に
おける台形状のスラブ2aの間に配置される。
【0052】プリストレス力が台形状のスラブ2bに付
与されるが、この力の方向は、管状構造体の半径方向の
内側に向かうものである{図6(b)}。
【0053】その後、このように作られたステージに
は、先行するステージのスラブ2bにプリストレス部分
のスラブ2aを配置させることによって新しいプリスト
レス部分(リンク構造体3によって相互接続されたスラ
ブ2a)が設けられる。1つのステージに8個の能動ブ
ロック1を有し、プリストレス部分が交差形状になって
いるアクチュエータにおいては、プリストレス部分のあ
るステージと隣接するステージとの間の角度は45度に
なっている{図7(a)}。
【0054】この新しいステージのスラブ2aは、先行
するステージのスラブ2b{図7(b)の影の付いた領
域}に結合される。
【0055】ここで、スラブ2bに対して付与された不
安定な力が放出される。従って、分離スラブ2bの両側
に配置された2つの能動ブロックから構成されるモジュ
ール4を新しいステージのスラブ2aの間に挿入するこ
とによって新しいステージの組み付けを続けることが可
能になる。
【0056】種々のステージが組み付けられた後、金属
製ブレード6{図8(a)、図8(b)}を金属製スラ
ブ2a、2bに結合させることにより、アクチュエータ
の各ステージに電力を供給することが可能となる。
【0057】ブレード6は、分離スラブ2a、2bに形
成されたノッチ7に収容される。これらのノッチ7に
は、本構造体がねじれた際にこれらのブレード6を動作
させるための間隙が存在しており、この目的のために幅
と深さが選択される。前記ブレード6の参照符号8を付
せられた結合領域は、一対のスレーブ2a、2bごとに
配置され、このよう結合領域の2つの間に存在する結合
されていない部分の長さができる限り長くなるようにな
っている。これらの結合領域8は、ある分離スラブの積
層体とその隣とで互い違いになるようにアクチュエータ
の垂直方向に配置されている。
【0058】このような組立体により、仏国特許出願第
97/12774号に開示されたタイプの組立体に存在
する公差のばらつきの問題を解消することが可能になる
ことが諒解されよう。
【0059】特に、モジュール4を構成する要素に対し
て特定の大きさの寸法公差が許容される。また、特に、
理論的な公称寸法に対するブロック1およびスラブ2b
の半径方向または接線方向の変位が許容される。
【0060】さらに、プリストレス構造体がアクチュエ
ータのステージの内部に延在し、プリストレスリングを
用いた場合よりも大きさが小さくなる。
【0061】またさらに、提案された解決法によってプ
リストレス構造体を形成するために形状記憶合金を使用
しないようにすることが可能となる。
【0062】本発明によって提案された構造体を製造す
る方法の他の改変例についても想定することが可能であ
ろう。
【0063】特に、プリストレス構造体においてモジュ
ール4を組み付けることによって得られる2つのステー
ジは、プリストレス構造体と一体的になっていない一方
のステージの分離スラブおよびプリストレス構造体と一
体的になっている他方のステージの分離スラブの両者に
対してステージの内部に向かった半径方向のプリストレ
ス力を付与した状態で重畳させることが可能である。こ
のようにプリストレス分離スラブは重畳され、互いに結
合される。
【0064】本発明によって提案されたアクチュエータ
構造体のステージのために用いることが可能な寸法の一
例を以下に示す。
【0065】 ・プリストレス交差部の中心環状要素3bの内径:6m
m ・セラミック製のリングの内径:15mm ・セラミック製のリングの外径:22mm ・リングの高さ:2.3mm ・交差部の高さ:2.1mm ・交差部のアームの幅:1.2mm ・セラミック製のブロックの高さ:2mm ・ステージ間の動作間隙:0.3mm ・セラミックブロックの長さ(能動方向):4.5mm ・セラミックブロックの幅:3.6mm 1つのステージにおけるセラミックブロックの数は、効
果的には8個であり、アクチュエータは364個のステ
ージを有する。
【0066】リンク構造体3およびスラブ2a、2b
は、鋼製であり、高い機械的特性を有する。
【0067】セラミックとして、固形セラミック、また
は50,000MPaのヤング率を有し、±10−3
変形率を有し、実際的には直線的な性質を有するPZ2
6セラミックのような多層ブロックが使用される。公称
電界は、−1500V/mm、+1500V/mmであ
る。
【0068】金属構造体に電力を供給するのに用いられ
るブレードは、フィノックス(phynox)ブレード
であり、4mmの厚さと2mmの幅を有する。
【0069】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
圧電または電歪アクチュエータおよびその製造方法によ
れば、圧電または電歪による小さなユニットの変位量を
大きな変位量に変換することが可能となり、強固で、か
つ軽量なアクチュエータを提供することができる。
【0070】特に、振動モータに適用した場合には連続
動作に際しても急速なインターフェースの摩耗を防止す
ることができ、電源異常が発生した場合でもインターフ
ェース摩耗等に起因する停止位置での固定を防止するこ
とができ、一次制御装置としても使用可能な信頼性を有
するという効果もある。また、増幅器アクチュエータと
して適用した場合であっても、変換器の構造そのものを
小型化することができるため当初の軽量およびエネルギ
ー密度の利点を維持することができ、この面でも優れた
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本概念を説明するため、先行出願に
開示された形態の能動構造体を明らかにする説明図であ
る。
【図2】図1の能動構造体がねじれる際の動作方法を明
らかにする説明図である。
【図3】上記先行出願において提案された種々の実施の
ステップを(a)〜(c)により示すダイアグラムであ
る。
【図4】本発明の実施形態を構成するアクチュエータ構
造体を示す図1と同様のダイアグラムである。
【図5】図4の構造体のステージの端部を示す図であ
る。
【図6】図4および図5に示された構造体の組立方法を
(a)(b)により示す平面図である。
【図7】図4および図5に示された構造体の組立方法を
図6(a)(b)に連続して(a)(b)により示す平
面図である。
【図8】(a)構造体が休止している第1の状態と、
(b)構造体がねじれている第2の状態において、能動
ブロックに対して電圧を印加することを可能にするブレ
ードの配置を示す説明図である。
【符号の説明】
1 能動ブロック 2 分離要素 2a スラブ 2b スラブ 3 プリストレス構造体 3a アーム 3b 中心要素

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】管状構造体を形成するように分布された圧
    電また電歪の能動ブロックよりなる複数のステージを備
    え、 前記能動ブロックの分極があるステージと隣接するステ
    ージの間で互い違いになっており、 何れのステージにおいても前記ユニット能動ブロックが
    一対となるように分離させる分離要素を備え、 前記分離要素は、前記構造体の高さ方向に互いに重畳さ
    れて互いに摺動するのに適しており、前記ユニット能動
    ブロックよりも大きな剛性を有し、 前記分離要素は、能動ブロックの2つのステージの高さ
    に渡って延在し、 前記分離要素は、所与のユニット能動ブロックの何れの
    側にも配置されて前記ユニット能動ブロックの両方の側
    における両方のステージを通ってそれぞれ延在し、 前記能動ブロックの種々の積層体に対して交流信号の電
    圧を印加することを可能にする電極形成手段を備え、 前記分離要素がそれぞれ異なるステージに属する2つの
    結合されたスラブから構成され、 何れのステージにおいても前記スラブは、前記ステージ
    内部に延在するプリストレス構造体と一体的になってい
    るスラブと、他のステージのプリストレス構造体と一体
    的になっている先行するステージのスラブに結合された
    スラブとの間で互い違いになっている、 ことを特徴とする圧電または電歪アクチュエータ。
  2. 【請求項2】ステージのプリストレス構造体が略々星型
    であることを特徴とする請求項1に記載の圧電または電
    歪アクチュエータ。
  3. 【請求項3】1つのステージにつき能動ブロックの数が
    8個存在し、何れのステージにおいてもプレストレス構
    造体が略々交差形状になっていることを特徴とする請求
    項2に記載の圧電または電歪アクチュエータ。
  4. 【請求項4】分離スラブが略々台形状になっていること
    を特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の圧
    電または電歪アクチュエータ。
  5. 【請求項5】分離スラブが金属製であることを特徴とす
    る請求項1ないし4の何れか1項に記載の圧電または電
    歪アクチュエータ。
  6. 【請求項6】構造体の高さ方向に延在するブレードが分
    離スラブに結合して前記能動ブロックに電圧が印加され
    ることが可能となることを特徴とする請求項5に記載の
    圧電または電歪アクチュエータ。
  7. 【請求項7】前記管状構造体がねじれ変形する際に、前
    記ブレードがノッチに延在した状態で該ノッチに間隙が
    存在していることを特徴とする請求項6に記載の圧電ま
    たは電歪アクチュエータ。
  8. 【請求項8】前記結合領域が分離スラブの積層体の高さ
    方向に実質的にスラブの1つおき毎に分布されることを
    特徴とする請求項6または7に記載の圧電または電歪ア
    クチュエータ。
  9. 【請求項9】分離スラブの何れの側にも配置される2つ
    の能動ブロックからなるそれぞれのモジュールをステー
    ジの前記プリストレス構造体と一体的な前記分離スラブ
    の間に配置するステップと、 前記プリストレス構造体と一体的でない前記ステージの
    前記分離スラブに前記ステージの内部に向かった半径方
    向のプリストレスを付与するステップと、 前記プリストレス構造体と一体的な前記分離スラブを、
    前記プリストレス構造体と一体的な前記分離スラブの間
    に挿入されたモジュールの部分である先行するステージ
    の前記分離スラブ上に配置することによって、上記ステ
    ップにおいて得られた先行するステージ上に後続するス
    テージの前記プリストレス構造体を位置決めするステッ
    プと、 上記ステップにおいて重畳された前記分離スラブを結合
    させるステップと、 先行するステージの前記スラブに付与された前記プリス
    トレス力を除去するステップと、 前記プリストレス構造体と一体的な前記分離スラブの間
    において、分離スラブの何れの側にも2つの能動ブロッ
    クを配置したそれぞれのモジュールを設置することによ
    って新たなステージの連続した組み付けを行なうステッ
    プと、 からなることを特徴とする圧電または電歪アクチュエー
    タの製造方法。
  10. 【請求項10】分離スラブの何れの側にも配置される2
    つの能動ブロックからなるそれぞれのモジュールをステ
    ージの前記プリストレス構造体と一体的な前記分離スラ
    ブの間に配置するステップと、 上記ステップにおいて得られた2つのステージを、第1
    に前記プリストレス構造体と一体的になっていない一方
    のステージの分離スラブに対し、また、第2に前記プリ
    ストレス分離スラブに重畳され、前記プリストレス構造
    体と一体的になっている他方のステージの分離スラブに
    対してステージの内部に向かった半径方向のプリストレ
    ス力を付与した状態で重畳させるステップと、 上記ステップにおいて重畳された前記プリストレス分離
    スラブを互いに結合させるステップと、 からなることを特徴とする圧電または電歪アクチュエー
    タの製造方法。
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