JP2000175224A - ジャンパ線搬送装置及びジャンパ線搬送方法 - Google Patents

ジャンパ線搬送装置及びジャンパ線搬送方法

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JP2000175224A JP10343091A JP34309198A JP2000175224A JP 2000175224 A JP2000175224 A JP 2000175224A JP 10343091 A JP10343091 A JP 10343091A JP 34309198 A JP34309198 A JP 34309198A JP 2000175224 A JP2000175224 A JP 2000175224A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ジャンパ線接続作業の大幅な省力化。 【解決手段】 ジャンパ線搬送装置10は、本配線盤1
の水平端子盤群6に沿うように蛇行させられた状態で線
路側成端部Hに張設されて無端循環路12を形成する巻
掛け搬送体11と、巻掛け搬送体11を循環駆動すると
共にその走行距離を計測する搬送体駆動機構18と、ジ
ャンパ線8を収容するジャンパ線収容部45と、ジャン
パ線8を巻掛け搬送体11に取り付けると共にジャンパ
線収容部45から切り離すジャンパ線供給機構30と、
巻掛け搬送体11の走行距離と、接続対象となる目標線
路側端子盤3t及び目標局内側端子盤5tの本配線盤1
上におけるアドレスとに基づいてジャンパ線供給機構3
0を制御する制御部50とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電話局舎内等に設
置された本配線盤で端子盤間をジャンパ線によって接続
する際に用いられるジャンパ線搬送装置及びジャンパ線
搬送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な電話回線システムにおいては、
加入者宅から電話局まで布設された線路ケーブルは、電
話局舎内に設置されている本配線盤に成端される。この
ような一般的な本配線盤の一例を図14に示す。同図に
示すように、本配線盤1は、ラック状に構成された高さ
3.5m程度、幅1m程度の架枠ユニットを水平方向に
複数集合させた架枠2を備えると共に、線路ケーブル及
び電話局舎内に配備されている電話交換機等の局内設備
(何れも図示せず)を成端するための端子盤を多数有す
る。本配線盤1の一面側は、複数の線路側端子盤3(第
一端子盤)を水平方向に並設させてなる水平端子盤群4
が複数段にわたって設けられた線路側成端部Hとされて
いる。
【0003】この線路側成端部Hにおける各線路側端子
盤3には、各加入者宅から布設された線路ケーブルの端
末が成端される。一方、本配線盤1の他面側は、複数の
局内側端子盤5(第二端子盤)を垂直方向に並設させて
なる垂直端子盤群6が複数列にわたって設けられた局内
側成端部Vとされている。この局内側成端部Vにおける
各局内端子盤5には、電話交換機等の局内設備が局内ケ
ーブル7を介して成端される。このような本配線盤1に
おいては、線路側端子盤3の端子と局内側端子盤5の端
子とはジャンパ線を介して接続される。
【0004】この場合、ジャンパ線は、線路側成端部H
では専ら水平に配線される。すなわち、何れかの線路側
端子盤3に結線されたジャンパ線は、この線路側端子盤
3が属する水平端子盤群4に沿って配線され、この水平
端子盤群4と接続対象となる局内側端子盤5が属する垂
直端子盤群6とが立体交差する位置まで運ばれる。そし
て、ジャンパ線は線路側成端部Hと局内側成端部Vとの
間に設けられた整線リングを介して線路側成端部H側か
ら局内側成端部V側に受け渡される。局内側成端部V側
に渡されたジャンパ線は、接続対象となる局内側端子盤
5が属する垂直端子盤群6に沿って専ら垂直に配線さ
れ、この局内端子盤5に結線される。このようにして、
一の加入者宅に一の電話番号が割り当てられることにな
る。
【0005】また、例えば、ある加入者が局番同一の地
域内で転居したような場合、その加入者に割り当てられ
る電話番号は変更されないが、本配線盤における線路側
端子盤のアドレス(位置)は変更になる。このような場
合、それまで配線されていたジャンパ線を除去した上で
(可能であれば)、その加入者の新たな住居(転居先)
から布設された線路ケーブルが成端されている線路側端
子盤と、元の局内側端子盤とをジャンパ線によって再接
続する。同様に、諸般の理由によってある加入者宅の電
話番号を変更する場合には、その加入者宅から布設され
た線路ケーブルが成端されている線路側端子盤と、新た
な電話番号に対応する局内側端子盤とをジャンパ線によ
って再接続する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したジャンパ線接
続作業は、複数の作業員によって行われる。しかしなが
ら、作業員は、接続に用いるジャンパ線の計尺、接続対
象となる端子盤間へのジャンパ線の搬送、接続対象とな
る端子盤の表示、端子盤とジャンパ線との結線といった
多数の作業を行わなければならない。また、一般的な本
配線盤は小規模なものであっても10m程度の横幅(水
平端子盤群の延在方向における長さ)をもち、大規模な
ものでは50m程度の横幅を有する。従って、線路側成
端部H側でジャンパ線を配線する場合、作業員はジャン
パ線を搬送するために、その都度、ジャンパ線を保持し
て水平方向に移動しなければならない。特に、線路側成
端部Hの上部で配線作業を行う場合、その都度、梯子等
を掛け渡す必要が生じるので、この作業は極めて煩雑な
ものとなる。従って、ジャンパ線接続作業に要する時
間、作業員の労力等は極めて多大であり、作業の省力化
という点において課題が存在していた。
【0007】このようなジャンパ線接続作業に要する労
力を軽減するための技術としては、実開昭60−157
846号公報によって開示された本配線盤用プラットホ
ームや、実開昭61−184389号公報によって開示
されたジャンパ線送り装置等も知られている。しかしな
がら、上記本配線盤用プラットホームは、単に作業員の
ための作業台として機能するものに過ぎない。また、上
記ジャンパ線送り装置は、水平端子盤群に沿ってベルト
を張設し、このベルトにジャンパ線を固定すると共に、
ベルトを手動で送ることによりジャンパ線を搬送するも
のである。従って、これらの装置を用いたとしても、依
然として作業員は、ジャンパ線の計尺、搬送等の作業を
行わなければならず、ジャンパ線接続作業の省力化は達
成されていない。
【0008】そこで、本発明は、ジャンパ線接続作業の
大幅な省力化を可能とするジャンパ線搬送装置及びジャ
ンパ線搬送方法の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
に係るジャンパ線搬送装置は、一面側に複数の第一端子
盤を水平方向に並設させてなる水平端子盤群を複数段有
すると共に、他面側に複数の第二端子盤を垂直方向に並
設させてなる垂直端子盤群を複数列有する本配線盤で、
一面側では水平方向に配線されると共に他面側では垂直
方向に配線されるジャンパ線を介して第一端子盤と第二
端子盤とを接続する際に用いられるジャンパ線搬送装置
であって、各水平端子盤群に沿うように蛇行させられた
状態で張設され、無端循環路を形成する巻掛け搬送体
と、巻掛け搬送体を循環駆動すると共に、この巻掛け搬
送体の走行距離を計測する搬送体駆動機構と、ジャンパ
線を収容するジャンパ線収容部と、ジャンパ線収容部か
ら引き出されたジャンパ線を巻掛け搬送体に取り付ける
と共に、巻掛け搬送体に取り付けられたジャンパ線をジ
ャンパ線収容部から切り離すジャンパ線供給機構と、搬
送体駆動機構が計測した走行距離と、第一端子盤及び第
二端子盤のうち、接続対象となる目標第一端子盤及び目
標第二端子盤の本配線盤上におけるアドレスとに基づい
てジャンパ線供給機構とを制御する制御部を備えたこと
を特徴とする。
【0010】このジャンパ線搬送装置を取り付けた本配
線盤を、水平端子盤群が設けられている一面側から見る
と、巻掛け搬送体は、例えば、本配線盤の左下隅を基点
とすれば、先ず、本配線盤の左側端部に沿わされると共
に、左上隅で右折させられて最上段に位置する水平端子
盤群に沿わされ、本配線盤の右側端部で屈曲させられて
向きを変え、次の段に位置する水平端子盤群に沿わさ
れ、本配線盤の左側端部で再度屈曲させられている。そ
して、このように各水平端子盤群に沿うようにS字状若
しくはZ字状に蛇行させた状態が繰り返され、最下段に
位置する水平端子盤群に沿わされた巻掛け搬送体は、本
配線盤の左下隅における基点と合流して無端循環路を形
成する。
【0011】すなわち、巻掛け搬送体を循環駆動させた
場合、この巻掛け搬送体上における1点は、巻掛け搬送
体が無端循環路を一周走行した段階で、本配線盤の一面
側に設けられているすべての第一端子盤に沿って移動し
ていることになる。従って、巻掛け搬送体を循環駆動さ
せると共に、制御部を介して、巻掛け搬送体の走行距離
と、目標第一端子盤及び目標第二端子盤の本配線盤上に
おけるアドレスとに基づいてジャンパ線供給機構を制御
すれば、必要な長さに計尺、切断されたジャンパ線を巻
掛け搬送体に対して自動的に取り付けることができる。
そして、このような巻掛け搬送体に対するジャンパ線の
取付を順次繰り返すことにより、巻掛け搬送体が無端循
環路を一周若しくは複数周走行した段階で、所望の第一
端子盤及び第二端子盤の位置に対応させたジャンパ線の
搬送が完了する。
【0012】これにより、本配線盤の一面側でジャンパ
線を配線する際に、接続に用いるジャンパ線の計尺、及
び、接続対象となる端子盤間へのジャンパ線の搬送とい
う行為が不要となる。つまり、作業員は、第一端子盤と
ジャンパ線との結線と、本配線盤の他面側における配線
及び第二端子盤とジャンパ線との結線とを行うだけでよ
い。この結果、本配線盤におけるジャンパ線接続作業、
とりわけジャンパ線の敷設・延線に要する労力を大幅に
低減させることができ、ジャンパ線接続作業を極めて効
果的に省力化することができる。また、このジャンパ線
搬送装置は、既設の本配線盤に取り付けることができ、
更に、ジャンパ線を搬送するための手段として、無端循
環路を形成する巻掛け搬送体を用いているので、巻掛け
搬送体を駆動する搬送体駆動機構、ジャンパ線供給機構
等は、それぞれ1式ずつ設ければよく、全体の構成が単
純になる。
【0013】また、ジャンパ線供給機構は、ジャンパ線
と共に、ジャンパ線接続作業を行う際に用いる情報を記
録したタグを巻掛け搬送体に取り付けると好ましい。こ
のような構成のもとでは、目標第一端子盤及び目標第二
端子盤の本配線盤におけるアドレスや、所定のバーコー
ド等をタグに記録しておき、このタグをジャンパ線と共
に、巻掛け搬送体に取り付ける。これにより、作業員
は、ジャンパ線を各端子盤と結線させる際に、タグに記
録された作業情報を読み取りながら作業を進めることが
できるので、誤結線が防止されると共に、作業効率を向
上させることができる。
【0014】この場合、巻掛け搬送体の側部に、所定間
隔を隔てて突起を複数設けると共に、タグを各突起と結
合可能なものとし、ジャンパ線を、互いに結合させた突
起とタグとによって保持させた状態で巻掛け搬送体に取
り付けると好ましい。このような構成を採用すれば、ジ
ャンパ線とタグとを一括して巻掛け搬送体に対して容易
かつ確実に取り付けることができる。
【0015】ここで、突起は、球面状に形成された先端
部と、この先端部から末端に向けて形成された割り溝と
を有するものとし、タグの中央部には円孔を形成し、溝
にジャンパ線を挿入すると共に、円孔に先端部を嵌合す
ることにより、タグ及びジャンパ線を巻掛け搬送体に取
り付けるとよく、また、突起は、円盤状に形成された先
端部を有するものとし、タグには、一側部から中央部に
向けて延びるスリットを形成し、ジャンパ線をスリット
に挿入すると共に、スリットに先端部を嵌合することに
より、タグ及びジャンパ線を巻掛け搬送体に取り付けて
もよい。
【0016】一方、巻掛け搬送体の側部に、所定間隔を
隔てて突起を複数設け、ジャンパ線を挿通させたタグを
各突起と結合させて巻掛け搬送体に取り付けると共に、
ジャンパ線をスリーブを介してカシメ止めすることによ
りタグに固定してもよい。このような構成を採用すれ
ば、タグは、ジャンパ線に固定されていることから、ジ
ャンパ線と各端子盤とを結線させる際に、作業員がジャ
ンパ線を巻掛け搬送体から取り外しても、タグはジャン
パ線から分離せず、作業員は必要な情報を確実に得るこ
とができる。
【0017】また、ジャンパ線供給機構は、タグを複数
集積させたタグ集積部と、タグを保持すると共に巻掛け
搬送体に対して移動して、突起とタグとを結合させると
共にジャンパ線を巻掛け搬送体に取り付けるジャンパ線
取付部と、タグ集積部からジャンパ線取付部にタグを1
枚ずつ受け渡すタグ受け渡し機構と、巻掛け搬送体に取
り付けられたジャンパ線をジャンパ線収容部から切り離
すジャンパ線切断部と、ジャンパ線を把持すると共に解
放可能なジャンパ線把持部とを含むものとすると好まし
い。このような構成を採用すれば、巻掛け搬送体に対し
て、タグとジャンパ線とを確実かつ正確に取り付けるこ
とができる。
【0018】更に、巻掛け搬送体をエンドレスチェーン
とし、突起を、このエンドレスチェーンを形成するリン
クプレートに所定間隔を隔てて形成すると好ましい。こ
のような構成を採用すれば、エンドレスチェーンは伸縮
しにくく、かつ、屈曲させやすいものであることから、
本配線盤に対して、巻掛け搬送体を容易に張設できると
共に、ジャンパ線の搬送作業も正確かつ確実なものとな
る。
【0019】また、制御部は、目標第一端子盤及び目標
第二端子盤の本配線盤上におけるアドレスに基づいて、
目標第一端子盤の位置に対応した無端循環路上における
第一アドレス、及び、目標第二端子盤が属する垂直端子
盤群と目標第一端子盤が属する水平端子盤群とが立体交
差する位置に対応した無端循環路上における第二アドレ
スと、目標第一端子盤と目標第二端子盤とを接続するた
めのジャンパ線長さとを算出すると共に、走行距離と、
第一アドレス及び第二アドレスと、ジャンパ線長さとに
基づいて、搬送体駆動機構とジャンパ線供給機構とを制
御すると好ましい。
【0020】このような構成を採用すれば、第一アドレ
スと第二アドレスとの間で配線すべきジャンパ線長さ、
すなわち、一面側で水平に配線すべきジャンパ線長さ
と、余長、すなわち、他面側で垂直に配線すべきジャン
パ線長さとを踏まえた上で、ジャンパ線長さを設定でき
るので、目標第一端子盤と目標第二端子盤とを接続する
ために必要な長さをもったジャンパ線を第一アドレスと
第二アドレスとに確実かつ正確に供給できる。また、走
行距離と、第一アドレス及び第二アドレスと、ジャンパ
線長さとに基づいて搬送体駆動機構を制御することによ
り、ジャンパ線を巻掛け搬送体に取り付ける際に、巻掛
け搬送体を停止させ、ジャンパ線の取付後に巻掛け搬送
体の駆動を再開させることができるので、巻掛け搬送体
に対してジャンパ線を正確かつ確実に取り付けることが
できる。
【0021】この場合、巻掛け搬送体に予め設定された
原点を検出する原点検出手段を更に備えると共に、搬送
体駆動機構は、巻掛け搬送体の原点からの走行距離を計
測すると好ましい。このような構成を採用すれば、巻掛
け搬送体に対するジャンパ線の取付位置を、目標第一端
子盤及び目標第二端子盤と正確に対応する位置に設定で
きる。
【0022】請求項11に記載の本発明に係るジャンパ
線搬送方法は、一面側に複数の第一端子盤を水平方向に
並設させてなる水平端子盤群を複数段有すると共に、他
面側に複数の第二端子盤を垂直方向に並設させてなる垂
直端子盤群を複数列有する本配線盤で、一面側では水平
方向に配線されると共に他面側では垂直方向に配線され
るジャンパ線を介して第一端子盤と第二端子盤とを接続
するためにジャンパ線を搬送するジャンパ線搬送方法で
あって、第一端子盤及び第二端子盤のうち、接続対象と
なる目標第一端子盤及び目標第二端子盤の本配線盤上に
おけるアドレスに基づいて、目標第一端子盤の位置に対
応した無端循環路上における第一アドレス、及び、目標
第二端子盤が属する垂直端子盤群と目標第一端子盤が属
する水平端子盤群とが立体交差する位置に対応した無端
循環路上における第二アドレスと、目標第一端子盤と目
標第二端子盤とを接続するためのジャンパ線長さを算出
する第一工程と、各水平端子盤群に沿うように蛇行させ
られた状態で張設され、無端循環路を形成する巻掛け搬
送体を循環駆動すると共に、巻掛け搬送体に対して予め
設定された原点を検出する第二工程と、巻掛け搬送体の
原点からの走行距離を計測し、走行距離と、第一アドレ
ス及び第二アドレスと、ジャンパ線長さとに基づいて、
ジャンパ線を巻掛け搬送体に取り付けると共に、巻掛け
搬送体に取り付けられたジャンパ線を切断する第三工程
とを含むものである。これにより、ジャンパ線接続作業
の省力化が可能となる。
【0023】この場合、第三工程の後に、次に搬送すべ
きジャンパ線の有無を検出する第四工程を更に含み、第
三工程を複数回反復すると好ましく、第四工程で次に搬
送すべきジャンパ線は無いことが検出された後に、原点
が検出された際には、巻掛け搬送体を停止させる第五工
程を更に含むと好ましい。また、第三工程では、ジャン
パ線と共に、ジャンパ線接続作業を行う際に用いる情報
を記録したタグを巻掛け搬送体に取り付けると好まし
い。更に、第三工程は、ジャンパ線の先端を予め把持し
ておき、第一アドレスと走行距離とに基づいて巻掛け搬
送体を停止させ、ジャンパ線とタグとを巻掛け搬送体に
固定し、ジャンパ線の先端を解放すると共に、巻掛け搬
送体を再駆動させる工程と、第二アドレス又はジャンパ
線長さと走行距離とに基づいて巻掛け搬送体を停止さ
せ、ジャンパ線とタグとを巻掛け搬送体に固定すると共
に、巻掛け搬送体を再駆動させる工程と、巻掛け搬送体
を停止させ、ジャンパ線を把持し、ジャンパ線を切断す
ると共に巻掛け搬送体を再駆動させる工程とを含むと好
ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明によるジ
ャンパ線搬送装置及びジャンパ線搬送方法の好適な実施
形態について詳細に説明する。
【0025】図1は、本発明によるジャンパ線搬送装置
の全体構成を示す立面図である。同図は、ジャンパ線搬
送装置10(同図において実線で示す)を図14に示す
一般的な本配線盤1に取り付けた例を示すものである。
すなわち、本配線盤1の一面側は、複数の線路側端子盤
3(第一端子盤)を水平方向に並設させてなる水平端子
盤群4を複数段有する線路側成端部Hとされ、その他面
側は、複数の局内側端子盤5(第二端子盤)を垂直方向
に並設させてなる垂直端子盤群6を複数列有する局内側
成端部V(図1では図示省略)とされている。
【0026】この本配線盤1上では、各線路側端子盤3
と、各局内側端子盤5とに対して所定のアドレスが割り
当てられている(例えば、線路側端子盤3に対してH1
2345、局内側端子盤5に対してV67890といっ
たように割り当てられる)。また、各線路側端子盤3に
は、複数の線路側端子Th(図2参照)がマトリクス状
に配設されており、各局内側端子盤5にも、同様に複数
の局内側Tv(図2参照)がマトリクス状に配設されて
いる。更に、各線路側端子盤3及び各局内側端子盤5内
では、各線路側端子Th及び各局内側端子Tvに対して
所定のアドレス(以下「サブアドレス」という)が割り
当てられている。ジャンパ線8によって何れかの線路側
端子盤3の線路側端子Thを何れかの局内側端子盤5の
局内側端子Tvと接続することにより、一の加入者宅に
一の電話番号が割り当てられることになる。
【0027】ジャンパ線8は、図2に示すように、接続
対象となる目標線路側端子盤3tにおける何れかの線路
側端子Thに結線される。そして、この目標線路側端子
盤3tが属する水平端子盤群4に沿って、ジャンパ線8
は水平に配線され、この水平端子盤群4と接続対象とな
る目標局内側端子盤5tが属する垂直端子盤群6とが立
体交差する位置まで運ばれる。そして、ジャンパ線8は
線路側成端部Hと局内側成端部Vとの間に設けられた整
線リング9を介して線路側成端部H側から局内側成端部
V側に受け渡される。局内側成端部V側に渡されたジャ
ンパ線8は、目標局内側端子盤5tが属する垂直端子盤
群6に沿って垂直に配線され、目標局内側端子盤5にお
ける何れかの局内側端子Tvに結線される。
【0028】従って、新たな電話回線を開通させる場合
や、ある加入者が局番同一の地域内で転居したり、ある
加入者宅の電話番号を変更したりする場合には、加入者
宅から布設された線路ケーブルが成端されている線路側
端子盤3と、新たな電話番号に対応する局内側端子盤5
との間にジャンパ線8を配線する必要がある。この場
合、目標線路側端子盤3tと目標局内側端子盤5tとの
間に距離に相当する長さのジャンパ線8を、目標第一端
子盤3t及び目標第二端子盤5tの位置に対応するよう
に搬送しておけば、ジャンパ線接続作業が大幅に省力化
される。すなわち、作業員は、搬送されたジャンパ線8
を目標線路側端子盤3tの線路側端子Thと結線すると
共に、本配線盤1の局内側成端部V側でジャンパ線8を
配線し、目標局内側端子盤5tの局内側端子Tvと結線
しさえすればよいことになる。
【0029】このジャンパ線搬送装置10は、ジャンパ
線8を搬送するための手段として、巻掛け搬送体11を
備える。巻掛け搬送体11は、各水平端子盤群4に沿う
ように蛇行させられた状態で線路側成端部H側に張設さ
れ、無端循環路12を形成する。図1に示すように、ジ
ャンパ線搬送装置10を取り付けた本配線盤1を水平端
子盤群4が設けられている線路側成端部H側から見る
と、巻掛け搬送体11は、例えば、本配線盤1の左下隅
を基点とすれば、先ず、本配線盤1の左側端部に沿わさ
れると共に、左上隅で右折させられて最上段に位置する
水平端子盤群4に沿わされ、本配線盤1の右側端部で屈
曲させられて向きを変え、次の段に位置する水平端子盤
群4に沿わされ、本配線盤1の左側端部で再度屈曲させ
られている。そして、このように各水平端子盤群4に沿
うようにS字状若しくはZ字状に蛇行させた状態が繰り
返され、最下段に位置する水平端子盤群4に沿わされた
巻掛け搬送体11は、本配線盤1の左下隅における基点
と合流して無端循環路12を形成する。
【0030】図3に示すように、巻掛け搬送体11とし
ては、エンドレスチェーン14が採用される。エンドレ
スチェーン14は、内リンク14aと外リンク14bと
を交互かつ連続的に繋ぎ合わせたコンビネーションチェ
ーンである。このように、巻掛け搬送体11として、伸
縮しにくく、かつ、屈曲させやすいエンドレスチェーン
14を用いることにより、巻掛け搬送体11を既設の本
配線盤1に対して容易に張設できると共に、ジャンパ線
8の搬送作業も正確かつ確実なものとなる。なお、巻掛
け搬送体11は、エンドレスチェーン14に限られるも
のではなく、伸縮し難く、屈曲させやすいものであれ
ば、ベルト、ワイヤ等を用いることも可能である。ま
た、図3及び4に示すように、エンドレスチェーン14
を形成する外リンク14bに対しては、所定間隔(例え
ば2個おき)を隔てて、その両側に一対のローラ14c
が配設されている。
【0031】エンドレスチェーン14を本配線盤1に取
り付けるに際しては、図1に示すように、原動車及び案
内車としてのスプロケット16を、架枠2の線路側成端
部H側の四隅に図示しない支持部材を介して固定すると
共に、各水平端子盤群6の何れか一方の側端部付近に、
図示しない支持部材を介して上下一対のスプロケット1
6(案内車)を固定し、各スプロケット16に沿わせて
エンドレスチェーン14を張設する。また、エンドレス
チェーン14を各水平端子盤群4に沿わせて水平に走行
させる領域には、断面コの字形状を有するガイド部材1
3が配設されている。このガイド部材13の底壁内面に
は、レール13aが形成されている。この結果、エンド
レスチェーン14に配設されたローラ14cは、このレ
ール13aに沿って底壁内面を転動することになり、エ
ンドレスチェーン14の走行が安定する。更に、エンド
レスチェーン14が弛むことを防止するために、必要数
のテークアップ装置17を各水平端子盤群6の何れか一
方の側端部付近設けられたスプロケット16の間に配備
するとよい。
【0032】巻掛け搬送体11としてのエンドレスチェ
ーン14は、図1に示すように、本配線盤1の左下隅付
近に設けられた搬送体駆動機構18に含まれるモータを
作動させることにより循環駆動される。このモータの回
転軸には、エンドレスチェーン14と噛み合うスプロケ
ット16(駆動車)が取り付けられていると共に、エン
コーダが接続されている。従って、搬送体駆動機構18
は、エンドレスチェーン14を循環駆動させると共に、
モータの回転数に基づいてエンドレスチェーン14の走
行距離を計測することができる。また、搬送体駆動機構
18の近傍には、エンドレスチェーン14に予め設定さ
れている原点Oを検出可能な原点センサ19が配置され
ている。原点センサ19は、フォトインタラプタ、磁気
検出器、若しくはマイクロスイッチ等により構成され
る。このように、ジャンパ線8を搬送するための手段と
して巻掛け搬送体11を用いた結果、巻掛け搬送体11
を駆動する搬送体駆動機構18と、原点センサ19とは
それぞれ1式ずつ設ければよく、全体の構成を単純化で
きる。
【0033】上述したエンドレスチェーン14を搬送体
駆動機構18によって循環駆動させた場合、エンドレス
チェーン14上における1点は、エンドレスチェーン1
4が無端循環路12を一周走行した段階で、本配線盤1
の線路側成端部Hに設けられているすべての線路側端子
盤3に沿って移動していることになる。従って、必要な
本数分のジャンパ線8を所定の長さに切断した上で、エ
ンドレスチェーン14に順次取り付けると共に、エンド
レスチェーン14を循環駆動して一周若しくは複数周走
行させれば、すべての目標線路側端子盤3t及び目標局
内側端子盤5tの位置に対応するようにジャンパ線8を
搬送することができる。
【0034】ここで、エンドレスチェーン14には、図
3及び4に示すように、所定間隔を隔てて突起15が複
数設けられている。各突起15は、球面状に形成された
先端部と、この先端部から末端に向けて形成された割り
溝15aを有する。また、各突起15の末端は、平板状
のベースプレート15bの中央部に固定されており、こ
のベースプレート15bは、エンドレスチェーン14を
構成する外リンク14bのリンクプレートに固定され
る。この突起15が設けられる外リンク14b同士は、
線路側端子盤3の並設ピッチ(例えば20cm)と同一
の距離を隔てて設けられる。更に、エンドレスチェーン
14の原点Oとなる位置には、原点センサ19によって
検出可能な被検出部14dが設けられている。このよう
なエンドレスチェーン14は、外リンク14bを形成す
るリンクプレートのうち、突起15が設けられていない
側のリンクプレートが局内側成端部V側に位置し、突起
15が設けられている側のリンクプレートが線路側成端
部H側に位置する状態で本配線盤1に張設される。
【0035】ジャンパ線8をエンドレスチェーン14に
取り付けるに際しては、図5に示すように、突起15と
タグ20とを用いる。同図に示すように、タグ20は、
金属又はプラスチックによって長方形状の平板として形
成されている。タグ20の中央部には、突起15の先端
部の外径と概略同一の内径をもった円孔21が形成され
ており、タグ20を突起15に対して押し付ければ、突
起15の先端部が円孔21に嵌まり込み、タグ20と突
起15とを互いに結合させることができる。すなわち、
タグ20を突起15に対して移動させてジャンパ線8を
割り溝15aに挿入し、円孔21と突起15とを結合さ
せれば、ジャンパ線8は、互いに結合させた突起15と
タグ20とによって保持された状態でエンドレスチェー
ン14に取り付けられる。これにより、ジャンパ線8と
タグ20とを一括してエンドレスチェーン14に対して
容易かつ確実に取り付けることができる。
【0036】図6に示すように、タグ20には、ジャン
パ線接続作業を行う際に用いる情報が記録されている。
具体的には、目標線路側端子盤3t又は目標局内側端子
盤5tの本配線盤上におけるアドレス、及び、目標線路
側端子盤3t及び目標局内側端子盤5t内におけるサブ
アドレス(結線位置)からなるアドレス情報22を記録
しておく。加えて、タグ20に、ジャンパ線8と各端子
3、5との結線状況を管理するためのバーコード23を
記録しておくとよい。これにより、作業員は、ジャンパ
線8を各端子盤3、5と結線させる際に、タグ20に記
録されたアドレス情報22を目視によって確認したり、
バーコード23を携帯式端末器等で読み取りながら作業
を進めることができるので、誤結線が防止されると共
に、作業効率を向上させることができる。
【0037】上述したジャンパ線8及びタグ20をエン
ドレスチェーン14に取り付けるジャンパ線供給機構3
0の詳細を図7に示す。このジャンパ線供給機構30
は、エンドレスチェーン14を形成する外リンク14の
側面から突出する突起15と対向する状態で、本配線盤
1周辺の所定位置(例えば、左側端部付近)に設置され
る。この際、ジャンパ線供給機構30の基台31の長手
方向と、突起15の延在(タグ20の挿着方向)方向と
が一致する。なお、図1では、ジャンパ線搬送装置10
を容易に理解できるように、ジャンパ線供給機構30を
側面から見た状態で示している。
【0038】この基台31には、断面凸形状を有するガ
イド部31aが形成されると共に、図示しないエアシリ
ンダが内蔵されている。また、ガイド部31a上には、
移動テーブル32がスライド自在に配されている。従っ
て、エアシリンダを伸縮させることにより、この移動テ
ーブル32をエンドレスチェーン14に対して接近離間
させることができる。また、移動テーブル32上には、
断面凸形状を有するガイド部33が形成されており、こ
のガイド部33にも図示しないエアシリンダが内蔵され
ている。
【0039】ガイド部33上には、基台31の長手方向
(突起15の延在方向)と直交する水平方向に延びるタ
グ搬送体34が配されている。従って、ガイド部33に
内蔵されたエアシリンダを伸縮させることにより、この
タグ搬送体34をエンドレスチェーン14の側部から突
出する突起15に対して接近離間させることができる。
タグ搬送体34は、基台31の長手方向と直交する水平
方向にスライド自在なタグ受取ブロック35を含み、こ
のタグ受取ブロック35は、1枚のタグ20を鉛直に保
持可能なタグ保持アーム35aを有する。このタグ保持
アーム35aには、タグ20を垂直方向に挿入可能なス
リットが形成されている。これらの基台31、移動テー
ブル32、ガイド部33、タグ搬送体34、タグ受取ブ
ロック35、タグ保持アーム35aは、タグ20を保持
すると共にエンドレスチェーン14に対して移動して、
突起15とタグ20とを結合させると共にジャンパ線8
をエンドレスチェーン14に取り付けるジャンパ線取付
部36として機能する。
【0040】ジャンパ線取付部36の上方には、タグ集
積部37が配されている。このタグ集積部37は、図示
しないフレームによって移動テーブル32に対して固定
されている。タグ集積部37には、予めアドレス情報2
2、バーコード23等が記録されたタグ20が垂直に複
数集積されている。タグ集積部37に収容されているタ
グ20は、タグ受渡機構38によって、1枚ずつタグ取
付部36のタグ保持アーム35aに受け渡される。この
タグ受渡機構38には、図示しないフレームによってそ
れぞれ移動テーブル32に固定されたタグ押出部39と
タグ押し下げ部40とが含まれる。タグ押出部39は、
タグ集積部37の後方に配されており、集積させたタグ
20を1枚分ずつ前方に(エンドレスチェーン14に向
けて)押し出すことができる。
【0041】タグ押下部40は、タグ集積部37の上方
に配される。タグ押下部40には、図示しないエアシリ
ンダが内蔵されており、タグ20と概略同一寸法を有す
る当接片40aを上下動させることができる。この当接
片40aは、下降した際に、タグ集積部37の最前列
(最もエンドレスチェーン14寄り)に位置するタグ2
0の上縁部と当接する。タグ集積部37からタグ保持ア
ーム35aにタグ20を受け渡す際には、先ず、タグ受
取ブロック35をタグ集積部37の真下に移動させる。
そして、タグ押下部40のエアシリンダを作動させて当
接片40aを下降させる。当接片40aは、タグ集積部
37の最前列に位置するタグ20を押し下げ、タグ20
をタグ保持アーム35aのスリットに挿入する。その
後、タグ押出部39を作動させ、集積させたタグ20を
1枚分前方に押し出し、次のタグ受け渡しに備える。
【0042】一方、ジャンパ線8は、ジャンパ線収容部
45からジャンパ線供給機構30に供給される。ジャン
パ線収容部45は、図7に示すように、ジャンパ線供給
機構30の後方に配され、ジャンパ線8が巻回されたリ
ール46を有する。ジャンパ線収容部45から引き出さ
れたジャンパ線8は、移動テーブル32に側部に取りつ
けられたローラ41aと、図示しない支持部材によって
例えば基台31に対して位置決めされた2つのローラ4
1bに沿わされる。これにより、ジャンパ線8はエンド
レスチェーン14と平行に延在し、その先端は、ジャン
パ線把持部42によって把持される。この状態で、ジャ
ンパ線8はエンドレスチェーン14の各突起15と対向
する。
【0043】ジャンパ線把持部42は、2つのローラ4
1bと共に図示しないフレームによって例えば基台31
に対して位置決めされ、エンドレスチェーン14の走行
方向に沿う上側エアチャック42uと下側エアチャック
42lとからなる。上側エアチャック42uと下側エア
チャック42lとは、ジャンパ線8を把持すると共に、
解放することができる。これらの上側エアチャック42
uと下側エアチャック42lとの間には、ジャンパ線切
断部44が配される。このジャンパ線切断部44は、エ
アニッパ等からなり、ローラ41b及びジャンパ線把持
部42と共に図示しないフレームによって例えば、基台
31に対して位置決めされている。ジャンパ線8をジャ
ンパ線収容部45から切り離す際には、このジャンパ線
切断部44を作動させる。この際、上側エアチャック4
2uと下側エアチャック42lとによってジャンパ線8
を把持した上でジャンパ線切断部44を作動させれば、
ジャンパ線8は確実に切断される。
【0044】このように構成されたジャンパ線供給機構
30によれば、ジャンパ線収容部45から引き出された
ジャンパ線8とタグ20とをエンドレスチェーン14に
対して正確かつ確実に取りつけることができる。また、
このジャンパ線供給機構30はジャンパ線搬送装置10
に対して1式だけ設ければよいので、装置全体の構成が
単純になる。なお、このジャンパ線供給機構30は、予
めアドレス情報22等が記録されたタグ20をタグ集積
部37に収容させるものとして説明したが、これに限ら
れるものではない。すなわち、ジャンパ線供給機構30
にインクジェットプリンタ等を設けて、アドレス情報2
2等を印字可能としてもよい。この場合、アドレス情報
22等は、タグ集積部37からタグ保持アーム35aに
受渡される直前にタグ20に印字するとよく、また、エ
ンドレスチェーン14に取りつけられた後に、タグ20
に印字するようにしてもよい。
【0045】このジャンパ線供給機構30を構成するジ
ャンパ線取付部36、タグ受渡機構38、ジャンパ線把
持部42及びジャンパ線切断部44は、図8に示すよう
に、それぞれコンピュータ50(図1参照)のCPU5
1に接続されている。CPU51は、ジャンパ線搬送装
置10の制御部として機能するものであり、制御・演算
処理のためのプログラムを予め記憶させたROM51
a、及び、制御・演算を行う際に各種のデータを記憶さ
せるRAM51bを内蔵している。また、同図に示すよ
うに、CPU51には、搬送体駆動機構18が接続され
ている。搬送体駆動機構18は、エンドレスチェーン1
4を駆動すると共に、その走行距離を計測し、計測した
エンドレスチェーン14の走行距離をCPU51に送
る。更に、CPU51には、原点センサ19及びアドレ
スデータ入力部52が接続されている。
【0046】アドレスデータ入力部52からは、各目標
線路側端子盤3tと各目標局内側端子盤5tの本配線盤
上におけるアドレスを示すアドレスデータが入力され
る。アドレスデータの入力は、コンピュータ50に接続
したキーボードやマウス等の入力手段を介して直接コン
ピュータ50に入力してもよく、また、図1に示すよう
に、フロッピーディスク60を介して行なってもよい。
フロッピーディスク60を介してアドレスデータを入力
する場合は、図示しない本配線盤管理コンピュータ等
に、予め各線路側端子盤3と各局内側端子盤5とのアド
レスを登録しておく。そして、ジャンパ線接続作業を行
う際には、接続対象となる目標線路側端子盤3t及び目
標局内側端子盤5tとを選択すると自動的にアドレスデ
ータが作成されるようにしておき、このアドレスデータ
をフロッピーディスク60を介して受け渡しする。
【0047】制御部としてのCPU51は、入力された
アドレスデータが示す各目標線路側端子盤3tと各目標
局内側端子盤5tの本配線盤上におけるアドレスに基づ
いて、各目標線路側端子盤3tの位置に対応した無端循
環路12上における第一アドレスPhと、各目標局内側
端子盤5tが属する垂直端子盤群6と目標線路側端子盤
3tが属する水平端子盤群4とが立体交差する位置に対
応した無端循環路12上における第二アドレスPv(図
2参照)とを算出する。ここで、ある目標線路側端子盤
3t及び目標局内側端子盤5tとに対応する第一アドレ
スPh及び第二アドレスPhは、次のようにして算出さ
れる。すなわち、第一アドレスPhは、原点センサ19
付近に原点Oを位置決めした状態で無端循環路12上を
エンドレスチェーン14の走行方向と逆方向に辿った場
合における原点Oからその目標線路側端子盤3tまでの
距離として算出される。
【0048】また、第二アドレスPvは、原点センサ1
9付近に原点Oを位置決めした状態で無端循環路12上
をエンドレスチェーン14の走行方向と逆方向に辿った
場合における原点Oからその目標局内側端子盤5tが属
する垂直端子盤群6と目標線路側端子盤3tが属する水
平端子盤群4とが立体交差する位置までの距離として算
出される。この際、第一アドレスPv及び第二アドレス
Phは、線路側端子盤3の並設ピッチ(線路側端子盤3
同士の間の間隔)を最小単位として定めればよく、この
並設ピッチよりも小さな値を基準とする必要はない。
【0049】更に、CPU51は、入力されたアドレス
データが示す各目標線路側端子盤3tと各目標局内側端
子盤5tの本配線盤上におけるアドレスに基づいて、目
標線路側子板3tと目標局内側端子盤5tとを接続する
ために必要とされるジャンパ線長さを算出する。この
際、ジャンパ線長さは、第一アドレスPhと第二アドレ
スPvとの間で配線すべきジャンパ線長さ、すなわち、
線路側成端部H側で水平に配線すべきジャンパ線長さ
と、所定の余長、すなわち、局内側成端部V側で垂直に
配線すべきジャンパ線長さ及び線路側成端部Hから局内
側成端部Vまでの間で配線すべきジャンパ線長さ(本配
線盤1の奥行きに相当するジャンパ線長さ)とを踏まえ
た上で設定される。
【0050】この場合、本配線盤1の高さは3.5m程
度であるので、局内側成端部V側で垂直に配線すべきジ
ャンパ線長さ(余長)は、余尺を切断することを前提と
した上で、例えば、3.5mと一定にしてもよく、目標
線路側端子盤3tと目標局内側端子盤5tの本配線盤上
におけるアドレスに基づいて正確に定めてもよい。ま
た、線路側成端部Hから局内側成端部Vまでの間で配線
すべきジャンパ線長さは、図2に示すように、直線的に
布線するとすれば、本配線盤1の奥行きに相当する一定
長さとして加算される。これにより、目標線路側端子盤
3tと目標局内側端子盤5tとを接続するために必要と
される長さをもったジャンパ線8が確実かつ正確に供給
される。
【0051】これらの第一アドレスPh及び第二アドレ
スPvと、ジャンパ線長さとは、最初にジャンパ線8が
到着することになる目標線路側端子盤3t又は目標局内
側端子盤5tから、最後にジャンパ線8が到着すること
になる目標線路側端子盤3t又は目標局内側端子盤5t
まで、順番に対応させた状態で、RAM51bの所定の
ワークエリアに記憶される。ここで、本実施形態の場
合、最初にジャンパ線8が到着することになる端子盤3
又は5は、最下段の水平端子盤群4において、最も左側
に位置する目標線路側端子盤3t又は最も左側の目標局
内側端子盤5tの何れか一方となる。すなわち、第一ア
ドレスPh及び第二アドレスPvのうち、最も小さな値
(原点Oからその端子盤3又は5までの距離が最も小さ
い)をとるものに対応する端子盤3又は5にジャンパ線
が最初に到着することになる。次に、図9を参照しなが
ら、上述したジャンパ線搬送装置10を用いて、ジャン
パ線を搬送する方法について説明する。
【0052】先ず、ジャンパ線の搬送に先立って、コン
ピュータ50のFDドライブにフロッピーディスク60
を装填し、ジャンパ線8を搬送すべき各目標線路側端子
盤3t及び各目標局内側端子盤5tのアドレスデータを
入力する。CPU51は、このアドレスデータが示す各
目標線路側端子盤3t及び各目標局内側端子盤5tの本
配線盤1におけるアドレスに基づいて、各目標線路側端
子盤3t及び各目標局内側端子盤5tに対応する第一ア
ドレスPh及び第二アドレスPvと、ジャンパ線長さと
を算出し、第一アドレスPh及び第二アドレスPvを示
す情報と、ジャンパ線長さとを示す情報とを、RAM5
1bの所定のワークエリアにそれぞれ記憶させる。ま
た、ジャンパ線8をジャンパ線収容部45から引き出
し、ローラ41に沿わせてエンドレスチェーン14と平
行に延在させる。そして、ジャンパ線8の先端は、下側
エアチャック42lによって把持させておく。
【0053】更に、各目標線路側端子盤3t及び各目標
局内側端子盤5tに対応させたアドレス情報22等が、
予めインクジェットプリンタ等によって印字された複数
のタグ20をタグ集積部37にセットする。そして、タ
グ搬送体34をタグ集積部37側に水平移動させると共
に、ジャンパ線供給機構30のタグ受渡機構38を作動
させ、タグ保持アーム35aに最初にジャンパ線8が到
着する端子盤3又は5(以下、最初にジャンパ線8が到
着する端子盤は、最下段に位置する水平端子盤群4の最
も左側の目標線路側端子盤3tであるものとして説明す
る。)に対応するタグ20を受け渡す。タグ20をタグ
保持アーム35aに保持させた後、タグ搬送体34は待
機位置(図7における右側)に水平移動させておく。
【0054】この状態で、コンピュータ50を操作して
搬送体駆動機構18を作動させ、エンドレスチェーン1
4の駆動を開始する(S10)。これにより、エンドレ
スチェーン14は、各水平端子盤群6に沿って蛇行しな
がら、無端循環路12上を走行する。そして、CPU5
1は、原点センサ19がエンドレスチェーン14に予め
設定された原点Oを検知したことを検出すると(S1
2)、所定の信号を搬送体駆動機構18に与える。この
信号を受け取った搬送体駆動機構18は、エンドレスチ
ェーン14の走行距離の計測を開始する。搬送体駆動機
構18によって計測された走行距離を示す信号はCPU
51に送られる。これにより、エンドレスチェーン14
に対するジャンパ線8の取付位置を、目標線路側端子盤
3t及び目標局内側端子盤5tと正確に対応する位置に
設定できる。
【0055】エンドレスチェーン14の走行距離の計測
が開始されると、CPU51は、最初の目標線路側端子
盤3tに対応する第一アドレスPhと、搬送体駆動機構
18から送られるエンドレスチェーン14の走行距離と
を比較し(S14)、エンドレスチェーン14がこの第
一アドレスPhに相当する距離だけ駆動されたと判断し
た場合に、搬送体駆動機構18の作動を中断させてエン
ドレスチェーン14を停止させる(S16)。これによ
り、突起15は、タグ20の円孔21と対向する位置に
位置決めされる。エンドレスチェーン14が停止される
と、CPU51は、ジャンパ線供給機構30に所定の信
号を与える。この信号を受け取ったジャンパ線供給機構
30は、ジャンパ線8とタグ20とをエンドレスチェー
ン14に取り付け、ジャンパ線8の先端を解放する(S
18)。
【0056】すなわち、CPU51は、S14でエンド
レスチェーン14が第一アドレスPhに相当する距離だ
け駆動されたと判断すると共に、S16でエンドレスチ
ェーン14を停止させた場合には、先ず、ジャンパ線取
付部36の移動テーブル32をエンドレスチェーン14
に向けて移動させる。移動テーブル32とエンドレスチ
ェーン14との間の距離が所定長さになると、ジャンパ
線8は突起15のスリット15aに挿入され、この段階
で、移動テーブル32を停止させる。そして、このタグ
搬送体34をエンドレスチェーン14の側部から突出す
る突起15に対して接近させ、ジャンパ線8を突起15
の割り溝15aに挿入すると共に円孔21と突起15と
を結合させる。ジャンパ線8は、互いに結合させた突起
15とタグ20とによって保持された状態でエンドレス
チェーン14に取り付けられる。このようして、ジャン
パ線8とタグ20とをエンドレスチェーン14に対して
一括して容易かつ確実に取り付けることができる。ジャ
ンパ線8とタグ20とがエンドレスチェーン14に固定
された後、ジャンパ線把持部42の下側エアチャック4
2lはジャンパ線8の先端を解放する。
【0057】この状態で、エンドレスチェーン14は再
駆動され(S20)、ジャンパ線8は、ジャンパ線収容
部45から引き出されながら、エンドレスチェーン14
と共に無端循環路12に沿って移動することになる。C
PU51は、最初の目標線路側端子盤3tの接続対象と
なる目標第二端子盤5tに対応する第二アドレスPv
と、搬送体駆動機構18から送られるエンドレスチェー
ン14の走行距離とを比較し(S22)、エンドレスチ
ェーン14がこの第二アドレスPvに相当する距離だけ
駆動されたと判断した場合に、搬送体駆動機構18の作
動を中断させてエンドレスチェーン14を停止させる
(S24)。また、CPU51は、タグ受渡機構38を
作動させ、次の目標局内側端子盤5tに対応するタグ2
0をタグ搬送体34のタグ保持アーム35aに受け渡し
ておく。
【0058】エンドレスチェーン14が停止されると、
CPU51は、ジャンパ線供給機構30に再度所定の信
号を与える。この信号を受け取ったジャンパ線供給機構
30は、ジャンパ線8とタグ20とをエンドレスチェー
ン14に取り付ける(S26)。すなわち、エンドレス
チェーン14が停止されると、CPU51は、上側エア
チャック42uと下側エアチャック42lとにジャンパ
線を把持させる。ジャンパ線8及びタグ20はS18と
同様の手順でエンドレスチェーン14に取り付けられ
る。そして、取り付け完了後、上側エアチャック42u
と下側エアチャック42lとはジャンパ線8を解放す
る。
【0059】この状態で、エンドレスチェーン14は再
駆動される(S28)。CPU51は、最初の目標線路
側端子盤3tと目標局内側端子盤5tとを接続するため
のジャンパ線長さと、搬送体駆動機構18から送られる
エンドレスチェーン14の走行距離とを比較し(S3
0)、エンドレスチェーン14がこのジャンパ線長さに
相当する距離だけ駆動されたと判断した場合に、搬送体
駆動機構18の作動を中断させてエンドレスチェーン1
4を停止させる(S32)。そして、CPU51は、上
側エアチャック42uと下側エアチャック42lとにジ
ャンパ線を把持させた後、ジャンパ線切断部44を作動
させる。ジャンパ線8がジャンパ線収容部45から切り
離された後、CPU51は、ジャンパ線把持部42のう
ち、上側エアチャック42uにジャンパ線8を解放す
る。この際下側エアチャック42lはジャンパ線8を把
持した状態に維持される。(S34)。
【0060】これにより、最初の目標線路側端子盤3t
と目標局内側端子盤5tとを接続するためのジャンパ線
8がエンドレスチェーン14に取り付けられる。このよ
うに、エンドレスチェーン14の走行距離と、第一アド
レスPh及び第二アドレスPvと、ジャンパ線長さとに
基づいて搬送体駆動機構18とジャンパ線供給機構30
とを制御し、ジャンパ線8をエンドレスチェーン14に
取り付ける際には、エンドレスチェーン14を停止さ
せ、ジャンパ線8の取付後にエンドレスチェーン14の
駆動を再開させることにより、エンドレスチェーン14
に対してジャンパ線8を正確かつ確実に取り付けること
ができる。
【0061】そして、CPU51は、エンドレスチェー
ン14を再駆動させ(S36)、次に搬送すべきジャン
パ線8の有無を判断する(S38)。そして、次に搬送
すべきジャンパ線8が存在する場合には、S14に戻
り、次に搬送すべきジャンパ線8が無くなるまで、上述
したジャンパ線8の取付・切断が繰り返される。一方、
S38で、次に搬送すべきジャンパ線8が存在しないと
判断された場合には、CPU51は、原点Oが原点セン
サ19を通過したか否かを検出し、(S40)そして、
原点Oが検出された段階で、エンドレスチェーン14を
停止させる(S42)。
【0062】このように、エンドレスチェーン14を循
環駆動させると共に、目標線路側端子盤3t及び目標局
内側端子盤5tとに対応させたジャンパ線8を順次取り
付けていけば、エンドレスチェーン14を一周若しくは
複数周走行させた段階で、所望の線路側端子盤3及び局
内側端子盤5の位置に対応させたジャンパ線8の搬送が
完了することになる。これにより、本配線盤1の線路側
成端部H側でジャンパ線8を配線する際に、接続に用い
るジャンパ線8の計尺、及び、接続対象となる端子盤間
へのジャンパ線8の搬送という行為が不要となる。つま
り、作業員は、線路側端子盤3とジャンパ線8との結線
と、本配線盤1の局内側成端部V側における配線及び局
内側端子盤5とジャンパ線8との結線とを行うだけでよ
い。この結果、本配線盤1におけるジャンパ線接続作
業、とりわけジャンパ線の敷設・延線に要する労力を大
幅に低減させることができ、ジャンパ線接続作業を極め
て効果的に省力化することができる。
【0063】なお、ここでは、S26で、第二アドレス
Pvとエンドレスチェーン14の走行距離とに基づい
て、ジャンパ線8とタグ20とをエンドレスチェーン1
4に取り付け、S34で、ジャンパ線長さとエンドレス
チェーン14の走行距離とに基づいて、ジャンパ線8を
切断するものとして説明したが、S26では、ジャンパ
線長さとエンドレスチェーン14の走行距離とに基づい
て、ジャンパ線8とタグ20とをエンドレスチェーン1
4に取り付けるようにし、S34では、タグ20がジャ
ンパ線把持部42を通過した後に、ジャンパ線8を切断
するように設定してもよい。
【0064】図10は、ジャンパ線とタグとをエンドレ
スチェーン14に取り付ける方式の他の例を示す斜視図
である。この場合、同図に示すように、エンドレスチェ
ーン14に設けられている突起15Aは、上下面にフラ
ンジ部を有する円盤状に形成された先端部を有する。ま
た、図11及び12に示すように、タグ20Aには、一
側部から中央部に向けて延びるスリット24が形成され
ている。すなわち、スリット24の最奥部は、突起15
Aの先端部(円盤状の部分)の外径と概略同一の内径を
持った円孔部25とされ、スリット24は、この円孔部
25から側端部にかけて徐々に幅が広くなるように形成
されている。
【0065】従って、このタグ20Aを突起15Aに対
して押し付ければ、突起15Aの先端部が円孔部25に
嵌まり込み、タグ20Aと突起15Aとを互いに結合さ
せることができる。ジャンパ線8をエンドレスチェーン
14に取り付けるに際しては、図10に示すように、タ
グ20Aを突起15Aに対して移動させてジャンパ線8
をスリット24に挿入し、円孔部25と突起15Aとを
結合させる。これにより、ジャンパ線8は、互いに結合
させた突起15Aとタグ20Aとによって保持された状
態でエンドレスチェーン14に取り付けられる。この場
合も、ジャンパ線8とタグ20Aとを一括してエンドレ
スチェーン14に対して容易かつ確実に取り付けること
ができる。
【0066】上述した突起15Aとタグ20Aを利用し
てジャンパ線8をエンドレスチェーン14に対して取り
付ける際には、図12に示すジャンパ線供給機構30A
を用いる。同図に示すジャンパ線供給機構30Aは、タ
グを水平に複数集積させたタグ集積部37Aを有する。
このタグ集積部37Aは、その長手方向を鉛直方向と一
致させた状態で図示しないフレームによって移動テーブ
ル32に対して固定されている。タグ集積部37Aの上
方には、図示しないフレームによって移動テーブル32
に対して固定されたタグ押下部39Aが配される。この
タグ押下部39Aは、集積させたタグ20を1枚分ずつ
下方に(移動テーブル32の上面に向けて)押し出すこ
とができる。また、タグ搬送体34の端部(同図におけ
る右端部)には、タグ押出ブロック35Aが固定されて
いる。このタグ押出ブロック35Aは、タグ20Aと概
略同一寸法を有すると共に、エンドレスチェーン14に
向けて突出する当接片35bを有する。
【0067】この当接片35bは、タグ搬送体34をエ
ンドレスチェーン14に対して接近させた際に、タグ集
積部37の最下段(最も移動テーブル32寄り)に位置
するタグ20の一側縁部と当接する。この状態でタグ搬
送体34を移動させれば、当接片35bと当接するタグ
20Aは徐々にタグ集積部37Aの外に押出されると共
に、スリット24にはジャンパ線8が挿入される。そし
て、タグ搬送体34を更に移動させれば、円孔部25と
突起15Aとが互いに結合すると共に、タグ20Aは完
全にタグ集積部37Aの外に押出される。ジャンパ線8
は、互いに結合させた突起15Aとタグ20Aとによっ
て保持された状態でエンドレスチェーン14に取り付け
られる。その後、タグ押下部39Aを作動させ、集積さ
せたタグ20Aを1枚分前方に押し出し、次のジャンパ
線取付作業に備える。このように構成されたジャンパ線
供給機構30Aによっても、ジャンパ線収容部45から
引き出されたジャンパ線8とタグ20Aとをエンドレス
チェーン14に対して正確かつ確実に取りつけることが
できる。
【0068】また、ジャンパ線とタグとをエンドレスチ
ェーン14に取り付けるに際しては、図13に示すよう
に、ジャンパ線8を挿通させたタグ20Bを各突起15
Bと結合させてエンドレスチェーン14に取り付けると
共に、ジャンパ線8をスリーブ26を介してカシメ止め
することによりタグ20Bに固定してもよい。この場
合、タグ20Bはジャンパ線8に固定されていることか
ら、ジャンパ線8と各端子盤3、5とを結線させる際
に、作業員がジャンパ線8をエンドレスチェーン14か
ら取り外しても、タグ20Bはジャンパ線8から分離せ
ず、作業員は必要な情報を確実に得ることができる。
【0069】
【発明の効果】本発明によるジャンパ線搬送装置及びジ
ャンパ線搬送方法は、以上説明したように構成されてい
るため、次のような効果を得る。すなわち、本配線盤の
すべての水平端子盤群に沿うように蛇行させた状態で、
無端循環路を形成する巻掛け搬送体を張設し、巻掛け搬
送体の走行距離と、接続対象となる目標第一端子盤及び
目標第二端子盤の本配線盤におけるアドレスとに基づい
てジャンパ線を取り付け、この巻掛け搬送体を循環駆動
させることにより、ジャンパ線接続作業、とりわけジャ
ンパ線の敷設・延線の大幅な省力化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるジャンパ線搬送装置の全体構成を
示す立面図である。
【図2】本配線盤におけるジャンパ線配線方式を示す斜
視図である。
【図3】巻掛け搬送体を示す平面図である。
【図4】巻掛け搬送体を示す部分断面図である。
【図5】ジャンパ線とタグとを巻掛け搬送体に取り付け
る方式の一例を示す斜視図である。
【図6】タグの一例を示す平面図である。
【図7】図1のジャンパ線搬送装置に含まれるジャンパ
線供給機構を示す斜視図である。
【図8】図1のジャンパ線搬送装置に含まれる制御部の
ブロック構成図である。
【図9】ジャンパ線の搬送手順を示すフローチャートで
ある。
【図10】ジャンパ線とタグとを巻掛け搬送体に取り付
ける方式の他の例を示す斜視図である。
【図11】タグの他の例を示す平面図である。
【図12】ジャンパ線供給機構の他の実施形態を示す斜
視図である。
【図13】ジャンパ線とタグとを巻掛け搬送体に取り付
ける方式の更に他の例を示す斜視図である。
【図14】一般的な本配線盤を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…本配線盤、3…線路側端子盤(第一端子盤)、3t
…目標線路側端子盤3t(目標第一端子盤)、4…水平
端子盤群、5…局内側端子盤(第二端子盤)、5t…目
標局内側端子盤5t(目標第二端子盤)、6…垂直端子
盤群、8…ジャンパ線、10…ジャンパ線搬送装置、1
1…巻掛け搬送体、12…無端循環路、14…エンドレ
スチェーン、15、15A…突起、18…搬送体駆動機
構、19…原点センサ(原点検出手段)、20、20
A、20B…タグ、30、30A…ジャンパ線供給機
構、36…ジャンパ線取付部、37…タグ集積部、38
…タグ受渡部、42…ジャンパ線把持部、44…ジャン
パ線切断部、45…ジャンパ線収容部、50…コンピュ
ータ、51…CPU(制御部)H…線路側成端部、Ph
…第一アドレス、Pv…第二アドレス、O…原点、V…
局内側成端部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斎藤 和人 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 渡邉 勤 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 田村 充章 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 平本 順一 兵庫県西宮市剣谷町17番5号 Fターム(参考) 5K073 AA03 AA06 AA07 CC02 CC12 CC22 CC36 CC43 CC44 JJ01 JJ14

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一面側に複数の第一端子盤を水平方向に
    並設させてなる水平端子盤群を複数段有すると共に、他
    面側に複数の第二端子盤を垂直方向に並設させてなる垂
    直端子盤群を複数列有する本配線盤で、前記一面側では
    水平方向に配線されると共に前記他面側では垂直方向に
    配線されるジャンパ線を介して前記第一端子盤と前記第
    二端子盤とを接続する際に用いられるジャンパ線搬送装
    置であって、 前記各水平端子盤群に沿うように蛇行させられた状態で
    張設され、無端循環路を形成する巻掛け搬送体と、 前記巻掛け搬送体を循環駆動すると共に、この巻掛け搬
    送体の走行距離を計測する搬送体駆動機構と、 前記ジャンパ線を収容するジャンパ線収容部と、 前記ジャンパ線収容部から引き出された前記ジャンパ線
    を前記巻掛け搬送体に取り付けると共に、前記巻掛け搬
    送体に取り付けられた前記ジャンパ線を前記ジャンパ線
    収容部から切り離すジャンパ線供給機構と、 前記搬送体駆動機構が計測した前記走行距離と、前記第
    一端子盤及び前記第二端子盤のうち、接続対象となる目
    標第一端子盤及び目標第二端子盤の本配線盤上における
    アドレスとに基づいて前記ジャンパ線供給機構を制御す
    る制御部とを備えたことを特徴とするジャンパ線搬送装
    置。
  2. 【請求項2】 前記ジャンパ線供給機構は、前記ジャン
    パ線と共に、ジャンパ線接続作業を行う際に用いる情報
    を記録したタグを前記巻掛け搬送体に取り付けることを
    特徴とする請求項1に記載のジャンパ線搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記巻掛け搬送体の側部には、所定間隔
    を隔てて突起が複数設けられていると共に、前記タグは
    前記各突起と結合可能であり、前記ジャンパ線は、互い
    に結合させた前記突起と前記タグとによって保持された
    状態で前記巻掛け搬送体に取り付けられることを特徴と
    する請求項2に記載のジャンパ線搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記突起は、球面状に形成された先端部
    と、この先端部から末端に向けて形成された割り溝とを
    有すると共に、前記タグの中央部には円孔が形成されて
    おり、前記溝にジャンパ線を挿入すると共に、前記円孔
    に前記先端部を嵌合することにより、前記タグ及び前記
    ジャンパ線を前記巻掛け搬送体に取り付けることを特徴
    とする請求項3に記載のジャンパ線搬送装置。
  5. 【請求項5】 前記突起は、円盤状に形成された先端部
    を有すると共に、前記タグには、一側部から中央部に向
    けて延びるスリットが形成されており、前記ジャンパ線
    を前記スリットに挿入すると共に、前記スリットに前記
    先端部を嵌合することにより、前記タグ及び前記ジャン
    パ線を前記巻掛け搬送体に取り付けることを特徴とする
    請求項3に記載のジャンパ線搬送装置。
  6. 【請求項6】 前記巻掛け搬送体の側部には、所定間隔
    を隔てて突起が複数設けられており、前記ジャンパ線を
    挿通させた前記タグを前記各突起と結合させて前記巻掛
    け搬送体に取り付けると共に、前記ジャンパ線をスリー
    ブを介してカシメ止めすることにより前記タグに固定す
    ることを特徴とする請求項2に記載のジャンパ線搬送装
    置。
  7. 【請求項7】 前記ジャンパ線供給機構は、前記タグを
    複数集積させたタグ集積部と、前記タグを保持すると共
    に前記巻掛け搬送体に対して移動して、前記突起と前記
    タグとを結合させると共に前記ジャンパ線を前記巻掛け
    搬送体に取り付けるジャンパ線取付部と、前記タグ集積
    部から前記ジャンパ線取付部に前記タグを1枚ずつ受け
    渡すタグ受け渡し機構と、前記巻掛け搬送体に取り付け
    られた前記ジャンパ線を前記ジャンパ線収容部から切り
    離すジャンパ線切断部と、前記ジャンパ線を把持すると
    共に解放可能なジャンパ線把持部とを含むことを特徴と
    する請求項3〜5の何れかに記載のジャンパ線搬送装
    置。
  8. 【請求項8】 前記巻掛け搬送体はエンドレスチェーン
    であり、前記突起は、このエンドレスチェーンを形成す
    るリンクプレートに所定間隔を隔てて設けられているこ
    とを特徴とする請求項2〜7の何れかに記載のジャンパ
    線搬送装置。
  9. 【請求項9】 前記制御部は、前記目標第一端子盤及び
    前記目標第二端子盤の本配線盤上におけるアドレスに基
    づいて、前記目標第一端子盤の位置に対応した前記無端
    循環路上における第一アドレス、及び、前記目標第二端
    子盤が属する前記垂直端子盤群と前記目標第一端子盤が
    属する前記水平端子盤群とが立体交差する位置に対応し
    た前記無端循環路上における第二アドレスと、前記目標
    第一端子盤と前記目標第二端子盤とを接続するためのジ
    ャンパ線長さとを算出すると共に、前記走行距離と、前
    記第一アドレス及び前記第二アドレスと、前記ジャンパ
    線長さとに基づいて、前記搬送体駆動機構と前記ジャン
    パ線供給機構とを制御することを特徴とする請求項1〜
    8の何れかに記載のジャンパ線搬送装置。
  10. 【請求項10】 前記巻掛け搬送体に予め設定された原
    点を検出する原点検出手段を更に備えると共に、前記搬
    送体駆動機構は、前記巻掛け搬送体の前記原点からの前
    記走行距離を計測することを特徴とする請求項1〜9の
    何れかに記載のジャンパ線搬送装置。
  11. 【請求項11】 一面側に複数の第一端子盤を水平方向
    に並設させてなる水平端子盤群を複数段有すると共に、
    他面側に複数の第二端子盤を垂直方向に並設させてなる
    垂直端子盤群を複数列有する本配線盤で、前記一面側で
    は水平方向に配線されると共に前記他面側では垂直方向
    に配線されるジャンパ線を介して前記第一端子盤と前記
    第二端子盤とを接続するために前記ジャンパ線を搬送す
    るジャンパ線搬送方法であって、 前記第一端子盤及び前記第二端子盤のうち、接続対象と
    なる目標第一端子盤及び目標第二端子盤の本配線盤上に
    おけるアドレスに基づいて、前記目標第一端子盤の位置
    に対応した前記無端循環路上における第一アドレス、及
    び、前記目標第二端子盤が属する前記垂直端子盤群と前
    記目標第一端子盤が属する前記水平端子盤群とが立体交
    差する位置に対応した前記無端循環路上における第二ア
    ドレスと、前記目標第一端子盤と前記目標第二端子盤と
    を接続するためのジャンパ線長さを算出する第一工程
    と、 前記各水平端子盤群に沿うように蛇行させられた状態で
    張設され、無端循環路を形成する巻掛け搬送体を循環駆
    動すると共に、前記巻掛け搬送体に対して予め設定され
    た原点を検出する第二工程と、 前記巻掛け搬送体の前記原点からの走行距離を計測し、
    前記走行距離と、前記第一アドレス及び前記第二アドレ
    スと、前記ジャンパ線長さとに基づいて、前記ジャンパ
    線を前記巻掛け搬送体に取り付けると共に、前記巻掛け
    搬送体に取り付けられた前記ジャンパ線を切断する第三
    工程とを含むジャンパ線搬送方法。
  12. 【請求項12】 前記第三工程の後に、次に搬送すべき
    ジャンパ線の有無を検出する第四工程を更に含み、前記
    第三工程を複数回反復することを特徴とする請求項11
    に記載のジャンパ線搬送方法。
  13. 【請求項13】 前記第四工程で、次に搬送すべきジャ
    ンパ線は無いことが検出された後に、前記原点が検出さ
    れた際には、前記巻掛け搬送体を停止させる第五工程を
    更に含むことを特徴とする請求項12記載のジャンパ線
    搬送方法。
  14. 【請求項14】 前記第三工程では、前記ジャンパ線と
    共に、ジャンパ線接続作業を行う際に用いる情報を記録
    したタグを前記巻掛け搬送体に取り付けることを特徴と
    する請求項11〜13の何れかに記載のジャンパ線搬送
    方法。
  15. 【請求項15】 前記第三工程は、 前記ジャンパ線の先端を予め把持しておき、前記第一ア
    ドレスと前記走行距離とに基づいて前記巻掛け搬送体を
    停止させ、前記ジャンパ線と前記タグとを前記巻掛け搬
    送体に固定し、前記ジャンパ線の先端を解放すると共
    に、前記巻掛け搬送体を再駆動させる工程と、 前記第二アドレス又は前記ジャンパ線長さと前記走行距
    離とに基づいて前記巻掛け搬送体を停止させ、前記ジャ
    ンパ線と前記タグとを前記巻掛け搬送体に固定すると共
    に、前記巻掛け搬送体を再駆動させる工程と、 前記巻掛け搬送体を停止させ、前記ジャンパ線を把持
    し、前記ジャンパ線を切断すると共に前記巻掛け搬送体
    を再駆動させる工程とを含むことを特徴とする請求項1
    4に記載のジャンパ線搬送方法。
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