JP2757530B2 - 紡機におけるスライバ端適位置配置方法 - Google Patents

紡機におけるスライバ端適位置配置方法

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JP2757530B2
JP2757530B2 JP2094373A JP9437390A JP2757530B2 JP 2757530 B2 JP2757530 B2 JP 2757530B2 JP 2094373 A JP2094373 A JP 2094373A JP 9437390 A JP9437390 A JP 9437390A JP 2757530 B2 JP2757530 B2 JP 2757530B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は粗紡機、練条機等の紡機におけるスライバ端
適位置配置方法に関するものである。
[従来の技術] 粗紡機、練条機等のスライバを原料とする紡機におい
ては、紡機の供給中のスライバ(仕掛スライバ)が完全
になくなる前に供給中のスライバと新たに供給するスラ
イバとを継ぐスライバ継ぎ作業が必須である。近年、省
人化、生産性向上のための紡績工場においては種々の自
動化がなされているが、スライバ継ぎ作業は依然として
人手によって行われており、スライバ継ぎ作業の自動化
が望まれている。スライバ継ぎ作業を行う場合には、満
ケンスのスライバを取出すためにスライバ端を把持する
必要があり、スライバ継ぎ作業を機械で自動的に行うた
めにはスライバ端の位置を認識することが重要な要素と
なる。スライバ端の位置を認識する方法は大別して2つ
あり、1つはスライバ端の位置をケンス内の自由な位置
に配置し、自動機側に視覚センサ等を設けてスライバ継
ぎ作業時に自動機にスライバ端を探させる方法であり、
もう1つは予めスライバ端が所定の適位置に配置される
ようにケンスを配置しておく方法である。
[発明が解決しようとする課題] ところが、前者の方法ではスライバ端がケンスのどの
位置にあるかが定まっていないため、自動機に備えた視
覚センサ等でスライバ端を探して把持するまでに時間が
掛かり、粗紡機のようにスライバ継ぎ作業時に機台の運
転を停止する紡機の場合には機台の停台時間が長くなっ
て生産性が低下するという問題がある。又、スライバ継
ぎ作業の回数を減らしてケンス替えの手間を省くため、
ケンスは通常直径500mm程度の大径のものが使用さ
れ、、一方粗紡機の錘ピッチは紡出番手にもよるが、ほ
ぼ110〜130mm程度とケンス径に比べて小さく、台16図に
示すように粗紡機機台51の後側にケンス52が複数列で並
べられるため、粗紡機機台51に近い側に配置されたケン
ス52の上方には複数本のスライバSが通過する状態とな
る。従って、スライバ継ぎ作業時に自動機がケンス上方
からスライバを取り出す際に、スライバ把持装置が密に
なったスライバ間を縫って満ケンス近傍まで移動し、ス
ライバ端を求めて少なくともケンスの直径分の範囲を動
く必要があり、自動機が複雑な機構になるという問題が
ある。
一方、後者の方法ではスライバ端を自動機の把持装置
が把持し易い所定の適位置に配置することにより、スラ
イバ継ぎ作業時に自動機がスライバ端を容易にかつ確実
に把持できスライバ継ぎ作業時間が短くなり、粗紡機の
ように機台停止状態でスライバ継ぎ作業を行う紡機にお
いても生産効率の低下を最小限に押えることができる。
しかし、例えば練条機でスライバをケンス内にコイル状
に収容する際その端を所定の位置に配置する状態で生産
しても、当該ケンスを練条機から粗紡機へ搬送する間に
ケンスが回転されるため、粗紡機機台の後方の定位置に
ケンスが搬入された際にはスライバ端の位置は限定でき
ない。
本発明は前記の問題点に鑑みてなされたものであっ
て、その目的はスライバ継ぎ作業を自動機で行う場合
に、自動機によるスライバ端の把持を短時間で容易に、
しかも確実に行うことができる紡機におけるスライバ端
適位置配置方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 前記の目的を達成するため第1請求項記載の発明にお
いては、ケンスに被検出部とケンス搬送装置の掛止部材
に係合する係合部とを所定の位置関係に設け、スライバ
をケンス内にコイル状に供給するコイリング装置を装備
した紡機において、前記コイリング装置によるケンス内
へのスライバ収納完了時又は完了後に、ケンスの被検出
部をセンサで検出してケンスを所定の位置に配置し、コ
イリング装置からケンスに連なるスライバを切断すると
ともにスライバ端を前記被検出部に対して所定の位置関
係に配置し、ケンスに収納されたスライバを原料として
使用する紡機機台の後側にケンス搬入路を設け、該ケン
ス搬入路にはケンスに設けた係合部と係合する掛止部材
を備えたケンス搬送装置を設け、ケンス搬入路の入口に
はケンスに設けられた被検出部を検出して、被検出部と
所定の位置関係にある係合部が前記搬送装置の掛止部材
と係合可能な状態となるようにケンスを配置し、ケンス
の係合部が掛止部材と係合した状態でケンス搬送装置を
作動させてケンス搬入路にケンスを搬入するようにし
た。
又、第2請求項記載の発明では、ケンスに収納された
スライバを原料として使用する紡機機台の後側にケンス
搬入路を設け、該ケンス搬入路にはケンスに設けた係合
部と係合する掛止部材を備えたケンス搬送装置を設け、
ケンス搬入路の入口にはケンスに設けられた被検出部を
検出して、被検出部と所定の位置関係にある係合部が前
記搬送装置の掛止部材と係合可能な状態となるようにケ
ンスを配置し、ケンスの係合部が掛止部材と係合した状
態でケンス搬送装置を作動させてケンス搬入路にケンス
を搬入するようにした。
[作用] 本発明においてはスライバが収容されるケンスには被
検出部と、ケンス搬送装置の掛止部材に係合する係合部
とが所定の位置関係となるように設けられる。そして、
スライバをケンス内にコイル状に供給するコイリング装
置によるケンス内へのスライバ収納完了時又は完了後に
ケンスの被検出部がセンサにより検出されてケンスが所
定の位置に配置され、その状態でコイリング装置からケ
ンスに連なるスライバが切断されるとともに、スライバ
端が被検出部に対して所定の位置関係となるように配置
される。これにより、当該ケンスが他の位置に搬送され
る途中でケンスが回動されても、被検出部を検出するこ
とによりスライバ端の位置が直ちに確認できる。
スライバを原料として使用する紡機機台の後側に設け
られたケンス搬送路にケンスを搬入する場合には、ケン
ス搬入路の入口においてケンスに設けられた被検出部を
検出することにより、ケンスの係合部がケンス搬入路に
設けられたケンス搬送装置の掛止部材と係合可能な位置
に配置される。この状態でケンス搬送装置が作動される
と、掛止部材が係合部と係合した状態でケンスが紡機機
台の後方に搬入される。係合部と被検出部とは所定の位
置関係にあり、スライバ端と被検出部も所定の位置関係
にあるため、スライバ端が所定位置に配置された状態で
ケンスが紡機機台の後側に配置される。
[実施例] 以下、本発明を練条工程と粗紡工程とをケンス搬送路
で連結して両工程間でケンス搬送を行う場合に具体化し
た一実施例を図面に従って説明する。
第1図に示すように多数の粗紡機機台1が平行な配置
された粗紡工程と、複数の練条機2が平行に配置された
練条工程とがケンス搬送路3により連結されている。ケ
ンス搬送路3には特公昭48−8290号公報に開示された装
置と同様な構成のケンス移送装置が装備されている。ケ
ンス移送装置は台3図に示すように、ケンス搬送路3に
沿って張設されたチェーン4に対してケンス移送具5が
所定間隔で取付けられ、ケンス移送具5がケンス6のボ
トムリム8と係合してチェーン4の移動に伴いケンス6
を搬送するようになっている。ケンス6は第2,4図に示
すようにその外周部に被検出部としてのドッグ7が固定
されるとともに、第5図に示すようにボトムリム8の内
側には前記ドッグ7の固定位置と90゜位相がずれた位置
に係合部8aが切り欠き形成されている。
各粗紡機1の後側には複数列のケンス搬入路9が粗紡
機1の長手方向と平行に設けられ、各ケンス搬入路9に
はケンス搬送装置10が配設されている。ケンス搬送装置
10は第2,4図に示すようにケンス搬入路9の左右両側に
消極回転可能に配設された多数のローラ11と、ケンス搬
入路9の中央に配設されるとともにケンス6の係合部8a
と係合する掛止部材12aが粗紡機1におけるケンス6の
配置ピッチに合わせた所定ピッチで取付けられたチェー
ン12とを備えている。チェーン12はケンス搬入路9の両
端に配設されたスプロケット13(一方のみ図示)間に巻
掛けられ、図示しないモータの駆動によりケンス搬入路
9に沿って移動されるようになっている。各ケンス搬入
路9の入口側端部と、ケンス搬送路3との間にはケンス
6の直径より小さい幅の空間が設けられ、該空間には上
面が滑かな支承プレート14が設けられ、ケンス搬送路3
からケンス搬入路9へのケンス6の移載が円滑に行われ
るようになっている。又、ケンス搬送路3には各ケンス
搬入路9の入口と対応する位置に、ケンス移送具5とケ
ンス6のボトムリム8との係合を解除する機構(図示せ
ず)がそれぞれ設けられている。
第6図に示すように、練条機2に装備されたコイリン
グ装置(図示せず)の下方にはケンス6を支承するター
ンテーブル15が昇降動可能に配設されている。練条機2
の下部前側にはケンス6のドッグ7を検出するセンサPS
1が設けられている。又、練条機2のコイリング装置は
そのチューブホイール(図示せず)の停止時にチューブ
ホイールのスライバ出口がセンサPS1に対応する側のケ
ンス端部寄りの所定位置で停止するようになっている。
一方、練条機2の前方(第6図の右方)にはスライバ端
規制装置16が設けられている。スライバ端規制装置16に
はスライバSの収納完了時のケンス6のスライバ上面よ
り上方位置にスライバ把持アーム17及びスライバガイド
アーム18が装備されている。両アーム17,18は昇降動及
び伸縮可能に構成され、スライバ把持アーム17は第7図
(a)に示すように先端スライバ把持用のニッパ17aを
備えている。又、スライバガイドアーム18は第7図
(b)に示すように先端に円弧状のガイド部材18aが回
動可能に装備されている。
ケンス搬送路3のケンス搬入路9の入口と対応する位
置において延びる部分の側方にはレール19がケンス搬送
路3に沿って敷設され、レール19上にはケンス搬送路3
上のケンス6を粗紡機1のケンス搬入路9へ搬入する搬
入装置20が移動可能に設けられている。第8図に示すよ
うに搬入装置20にはケンス搬送路3上のケンス6をその
軸中心に回転させる手段を構成する一対のアーム21,22
と、ケンス6のドッグ7を検出するセンサPS2と、ケン
ス搬送路3上のケンス6をケンス搬入路9へ押出すケン
ス押出し装置23とが設けられている。アーム21,22はケ
ンス搬送路3の上方において図示しない駆動装置により
回動可能に設けられ、第9図に示すように一方のアーム
21の先端寄りには3個のプーリ24,25が回動可能に設け
られるとともに各プーリ24,25間にベルト26が巻掛けら
れ、モータ27によってプーリ24が駆動されてベルト26が
駆動されるようになっている。第10図に示すように他方
のアーム22の先端寄りには一対の被動ローラ28が回転自
在に設けられている。ケンス押出し装置23は先端にケン
ス6の周面とほぼ同じ曲率の係合面を有する係合部材29
が固定されたピストンロッド30aを有するシリンダ30に
より構成され、シリンダ30がケンス搬送路3すなわちレ
ール19と直交する方向に配設されている。係合部材29の
係合面はケンス6との滑りを防止するため、摩擦抵抗の
大きな状態に形成されている。センサPS2は前記アーム2
1,22の基端下方においてケンス搬送路3の中央と対応す
る位置に設けられている。
次に前記のように構成された装置の作用を説明する。
まず、練条工程でのスライバ端を規制する方法を第6
図に従って説明する。第6図(a)は練条機2のコイリ
ング装置によりケンス6内にスライバSが所定量収容さ
れ、練条機2からのスライバ供給作業が完了した状態を
示す。ケンス6へのスライバ供給中はターンテーブル15
が上昇位置に保持されている。又、コイリング装置の停
止時にはチューブホイールのスライバ出口がケンス6の
スライバ端規制装置16と反対側端部と対応する位置に配
置されている。この状態からターンテーブル15が床面と
対応する位置まで下降移動され、練条機2とケンス6の
スライバS上面間に空間が形成された第6図(b)に示
す状態となる。そして、下降位置においてケンス6のド
ック7が練条機2に設けられたセンサPS1に検出される
までターンテーブル15が回動され、センサPS1がドッグ
7を検出した時点でターンテーブル15の回転が停止され
ケンス6が所定の位置に配置される。
次にスライバ端規制装置16のスライバ把持アーム17及
びスライバガイドアーム18がスライバSと対応する位置
まで延びる。両アーム17,18がスライバSと対応する位
置へ延びるとき、ニッパ17a及びガイド部材18aは第7図
(a),(b)に鎖線で示す開放状態で移動し、スライ
バSと対応する位置に移動後それぞれ閉じられてニッパ
17aがスライバSを把持し、ガイド部材18aの内側にスラ
イバSが取り込まれて第6図(c)に示す状態となる。
次にスライバガイドアーム18が縮みガイド部材18aがス
ライバSをガイドした状態でスライバ端規制装置16側へ
移動し、ケンス6の端部上方位置で停止して第6図
(d)に示す状態となる。この時ガイド部材18aはスラ
イバSを把持しているのではなく単にガイドする状態に
あるため、スライバSが切断することはない。又、この
状態ではスライバSはケンス上方から見た場合、第8図
に示すようにケンス中央を直線状に横切りドッグ7が同
一直線上にある状態に配置されている。
次にスライバ把持アーム17がスライバSを把持した状
態で下方に移動されて練条機2側のスライバSが切断さ
れる。この時スライバガイドアーム18もともに下降移動
されて第6図(e)に示す状態となる。次いでニッパ17
a及びガイド部材18aが開放されてスライバSが自重によ
りほぼ垂直に落下し、スライバSがケンス6に収納され
スライバ上にケンス中央を横切った形で配置されて第6
図(f)に示す状態となる。この状態ではスライバ端が
ケンス6のドッグ7と対応する状態となる。なお、スラ
イバ把持アーム17及びスライバガイドアーム18をケンス
6に収納されたスライバ近傍位置まで下降移動可能に構
成し、両アーム17,18がケンス6に収納されたスライバ
に接近した位置でニッパ17a及びガイド部材18aを開放す
れば、常に安定した状態でスライバSをケンス6に収納
されたスライバ上に配置できるのはいうまでもない。
次にスライバ把持アーム17及びスライバガイドアーム
18が上昇移動されて第6図(g)に示す状態となった
後、両アーム17,18が縮んで第6図(h)に示す元の位
置に復帰する。その後、練条機2側に設けられたケンス
押出し装置(図示せず)によりケンス6がターンテーブ
ル15上から押出される。
以上の作用により練条機2からケンス6に供給されて
ケンス6内に収納されたスライバSのスライバ端がケン
ス6のドッグ7に対して常に所定の位置関係に配置され
る。従って、ドッグ7の位置を検知することにより簡単
にスライバ端の位置を認識でき、後述するようにケンス
6を粗紡機1のケンス搬入路9に搬入する際容易にスラ
イバ端を一定の位置に配置することができる。なお、ス
ライバ端をケンス6の中央を横切るように配置すること
は、練条機2におけるスライバコイリングの.性質上ス
ライバはケンス6内にその中央に穴が存在する状態で収
納されるため、スライバ継ぎ機に装備されたスライバ把
持装置31が第11,12図に示すようにスライバSを把持す
る際、スライバの他の箇所に接触することなく所望のス
ライバ端のみを把持することができるため、把持動作を
速くでき隣接した余分なスライバを把持する不具合もな
く極めて有効な手段である。
さて、練条機2から押し出されてスライバ端規制装置
16の下方を通過した満ケンス6はケンス搬送路3上にス
ライバ端がケンス搬送路3と直交する状態で載置され、
ケンス移送具5と係合して搬送路3に沿って粗紡工程へ
搬送されるが、その搬送経路は直線的ではなく粗紡機1
及び練条機2の配置の関係上コーナー部が存在する。そ
して、コーナー部をケンス6が通過する際にケンス6が
回動されてスライバ端がケンス搬送路3と直交する状態
から別の状態となる。従って、ケンス搬入路9へのケン
ス搬入時に再度スライバ端を検出して所定の位置にケン
ス6の位置を変更する必要がある。
次に練条工程からケンス搬送路3を介して粗紡工程に
搬送されてきたケンス6をケンス搬入路9へ搬入する作
業を説明する。搬入装置20は生産を管理する中央制御装
置(図示せず)からの指令に基づいて第1図に示すよう
に、ケンス6の搬入を必要とするケンス搬入路9の入口
と対応する位置で待機する。そして、ケンス6が搬入装
置20と対応する位置まで搬送された時点でケンス6の搬
送が停止されて第8図(a)に示す状態となる。この状
態ではケンス6とケンス移送具5との係合が解除されて
いる。次いで両アーム21,22がケンス6を把持する位置
へ回動され、ベルト26及び被動ローラ28がケンス6と接
触する第8図(b)に示す状態となる。この状態でモー
タ27が駆動されてベルト26が移動され、ケンス6が回動
される。そして、センサPS2がドッグ7を検出したとき
にその検出信号に基づいてモータ27が停止されて第8図
(c)に示す状態となる。この状態ではスライバ端がケ
ンス搬入路9と直交し、かつケンス6のボトムリム8の
係合部8aがケンス搬入路9の入口と対向する位置に配置
されている。
次に両アーム21,22が回動されて第8図(d)に示す
ように元の位置に復帰した後、ケンス押出し装置23が作
動されて第8図(e)及び第2図に示すようにケンス6
がケンス搬送路3上から支承プレート14上に押し出され
る。この状態では第4図に示すようにケンス6の係合部
6aがケンス搬送装置10の掛止部材12aと係合可能な位置
にある。そして、ケンス搬送装置10が作動されてチェー
ン12が1ピッチ分移動され、チェーン12の移動途中で掛
止部材12aが係合部8aと係合してチェーン12の移動にと
もないケンス搬入路9へ搬送される。ケンス搬入路9へ
搬入されたケンス6はローラ11上を移動するため、チェ
ーン12の移動にともないスムーズに移動する。ケンス6
は係合部8aと掛止部材12aとの係合が保持された状態で
ケンス搬入路9上を移動するため、ケンス6が所定位置
に配置された際にもスライバ端の位置は搬入装置20によ
りケンス搬入路9に導入された最初の状態すなわちスラ
イバ端がケンス搬入路9の長手方向と直交する状態に保
持される。ケンス押出し装置23のピストンロッド30aが
元の位置に復帰すると、再びケンス搬送路3上のケンス
6の搬送が開始され、前記と同様にしてケンス6が順次
ケンス搬入路9内に搬入される。
なお、掛止部材12aの取付けピッチがケンス6の直径
とほぼ同じ場合は、ケンス押出し装置23の次のケンス押
出し動作が開始される前にチェーン12を逆方向に移動さ
せて掛止部材12aをケンスのボトムリム8の通過位置か
ら退避させ、ケンス搬送時には逆方向への移動量と1ピ
ッチ分との和ずつチェーン12が移動される。
係合部8aとドッグ7は所定の位置関係にあり、スライ
バ端とドッグ7も所定の位置関係にあるため、ケンス6
がケンス搬入路9の入口に達したときスライバ端とケン
ス搬入路9との位置関係がどのような状態であっても、
前記のようにして搬入装置20によりスライバ端とケンス
搬入路9との位置関係が所定位置に配置され、粗紡機1
の後側にスライバ端の位置が所定の適位置に確実に配置
された状態でケンス6が配列される。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではな
く、例えば、スライバ端規制装置16でスライバ端をケン
ス中央に渡す代わりに、ケンス6の外側に垂らした状態
に配置する等、スライバ端の配置状態はケンス中央に渡
す方法以外のものを採用してもよい。又、人手によって
スライバ端を被検出部に対して特定の位置に配置しても
よく、その場合は第13,14図に示すようにケンス6の上
部に被検出部を兼ねたスライバ保持部材32を配設し、該
保持部材32にスライバ端を挿入すればよい。又、ドッグ
7あるいはセンサPS1,PS2の固定位置を変更したり、ド
ッグ7を設ける代わりにケンス6に透孔を形成して光セ
ンサ等で透孔の位置を検出するようにしてもよい。又、
第15図に示すようにスライバ把持アーム17と一体移動可
能にガイド33を設ければ、チューブホイールの出口の位
置に限らすチューブホイールの出口からケンス6に連な
るスライバSが確実にスライバ把持アーム17のニッパ17
a及びスライバガイドアーム18のガイド部材18aに案内さ
れる。又、ケンス6の係合部8aは前記構造に限らず、ケ
ンス搬入路9に設けられたケンス搬送装置10の掛止部材
12aと係合する構造であればよい。さらに、練条機2で
のスライバ端位置規制を行う場合、ターンテーブル15の
回動をコイリング装置によるスライバ収納完了後ではな
く、スライバ収納完了時に行うようにしたり、練条工程
と粗紡工程間の搬送に限らず、練条機で生産された満ケ
ンスを一度他の箇所にストックし、ストック場所から粗
紡工程に搬送するシステムに採用したり、練条機オープ
ンエンド精紡機との間のケンス搬送やカードと練条機と
の間のケンス搬送に適用してもよい。
[発明の効果] 以上詳述したように本発明によれば、ケンスに収納さ
れたスライバ端とケンスに設けられた被検出部とが常に
所定の位置関係となるので、スライバを原料とする紡機
機台に満ケンスを搬入する場合、被検出部を検出して被
検出部の位置を基準にケンス搬入時のケンス位置を規制
することにより、ケンスに収納されたスライバ端が自動
機によるスライバ継ぎ作業に好適な位置に配置された状
態でケンスが紡機機台の所定位置に配列される。
【図面の簡単な説明】
第1〜12図は本発明を具体化した一実施例を示すもので
あって、第1図は粗紡工程と練条工程の各装置の配置を
示す概略平面図、第2図はケンス搬入路とケンス搬送路
との関係を示す概略平面図、第3図はケンス搬送路に装
備されたケンス移送装置の要部側面図、第4図はケンス
搬入路とケンス搬送路との関係を示す概略側面図、第5
図はケンスの部分断面図、第6図(a)〜(i)はスラ
イバ端規制装置の作用を示す概略側面図、第7図(a)
はスライバ把持アームの部分平面図、第7図(b)はス
ライバガイドアーム18の部分平面図、第8図(a)〜
(e)は搬入装置の作用を示す概略平面図、第9図はア
ームの概略平面図、第10図はアームの概略側面図、第11
図は自動機のスライバ把持装置がスライバを把持する際
のケンスとスライバ把持装置の関係を示す平面図、第12
図は同じく正面図、第13図はスライバ端を人手により所
定位置に配置するためのケンスの側面図、第14図は同じ
く平面図、第15図は変更例のスライバ把持アームの概略
平面図、第16図は粗紡機のケンス配置を示す概略平面図
である。 粗紡機1、練条機2、ケンス搬送路3、ケンス6、被検
出部としてのドッグ7、係合部8a,ケンス搬入路9、ケ
ンス搬送装置10、チェーン12、掛止部材12a、スライバ
端規制装置16、スライバ把持アーム17、スライバガイド
アーム18、搬入装置20、ケンス押出し装置23、センサPS
1,PS2、スライバS。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−200821(JP,A) 特開 平2−160937(JP,A) 特開 平2−198984(JP,A) 特開 平2−178181(JP,A) 特開 平2−178182(JP,A) 実開 昭51−157628(JP,U) 実公 昭52−34426(JP,Y2) 実公 昭46−34359(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65H 67/00 - 67/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケンスに被検出部とケンス搬送装置の掛止
    部材に係合する係合部とを所定の位置関係に設け、スラ
    イバをケンス内にコイル状に供給するコイリング装置を
    装備した紡機において、前記コイリング装置によるケン
    ス内へのスライバ収納完了時又は完了後に、ケンスの被
    検出部をセンサで検出してケンスを所定の位置に配置
    し、コイリング装置からケンスに連なるスライバを切断
    するとともにスライバ端を前記被検出部に対して所定の
    位置関係に配置し、 ケンスに収納されたスライバを原料として使用する紡機
    機台の後側にケンス搬入路を設け、該ケンス搬入路には
    ケンスに設けた係合部と係合する掛止部材を備えたケン
    ス搬送装置を設け、ケンス搬入路の入口にはケンスに設
    けられた被検出部を検出して、被検出部と所定の位置関
    係にある係合部が前記搬送装置の掛止部材と係合可能な
    状態となるようにケンスを配置し、ケンスの係合部が掛
    止部材と係合した状態でケンス搬送装置を作動させてケ
    ンス搬入路にケンスを搬入する紡機におけるスライバ端
    適位置配置方法。
  2. 【請求項2】ケンスに収納されたスライバを原料として
    使用する紡機機台の後側にケンス搬入路を設け、該ケン
    ス搬入路にはケンスに設けた係合部と係合する掛止部材
    を備えたケンス搬送装置を設け、ケンス搬入路の入口に
    はケンスに設けられた被検出部を検出して、被検出部と
    所定の位置関係にある係合部が前記搬送装置の掛止部材
    と係合可能な状態となるようにケンスを配置し、ケンス
    の係合部が掛止部材と係合した状態でケンス搬送装置を
    作動させてケンス搬入路にケンスを搬入する紡機におけ
    るスライバ端適位置配置方法。
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