JP2000174177A - 半導体パッケージの製造方法及びその装置 - Google Patents

半導体パッケージの製造方法及びその装置

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JP2000174177A
JP2000174177A JP34166898A JP34166898A JP2000174177A JP 2000174177 A JP2000174177 A JP 2000174177A JP 34166898 A JP34166898 A JP 34166898A JP 34166898 A JP34166898 A JP 34166898A JP 2000174177 A JP2000174177 A JP 2000174177A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CSP、BGAを生産する際にICチップを
インターポーザー基板に生産性良くかつ高信頼性で接合
できる半導体パッケージの製造方法及び装置を提供す
る。 【解決手段】 第1の工程で短冊状又は連続的な媒体
に、バンプが電極に形成されたICチップを貼り付け、
第2工程で媒体上のICチップと基板を接合し、第3工
程で媒体から剥離するか又は媒体の一部と一緒に一体的
に打ち抜くか切り抜く。第3の工程で短冊状または連続
体で供給されるインターポーザー基板を、第2工程の媒
体上のICチップと接合する工程を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子回路基板に実
装されるCSP(チップサイズパッケージ)、BGAなど
のICチップをインターポーザー基板に搭載してなる半
導体パッケージの製造方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、電子回路基板は、あらゆる製品に
使用されるようになり、日増しにその性能が向上してき
ており、ICをこのような電子回路基板に接合するに
は、フラットパッケージのようなICチップをリードフ
レーム上にダイボンディングし、ICチップの電極とリ
ードフレームをワイヤボンドによりつなぎ、樹脂成形に
より封止してパッケージを形成した後に、クリームハン
ダを回路基板に印刷し、その上にフラットパッケージI
Cを搭載して、リフローするという工程により行うよう
にしていた。これらのSMT(表面実装技術:Surface M
ount Technology)といわれる工法では、工程が長く、
生産に時間を要し、回路基板を小型化するのが困難であ
った。例えばICチップは、フラットパックに封止され
た状態では、ICチップの約6〜10倍程度の面積を必
要とする。そこで、近年、回路基板上で用いられる周波
数も高くなっており、また、携帯機器の増加から、回路
基板やフラットパネルディスプレイにICチップをQF
P等のパッケージではなく裸のまま搭載するフリップチ
ップ実装が行われるようになってきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ICチ
ップをそのまま、回路基板に搭載するには次のような問
題点がある。ウエハー状態のICチップは半導体用微細
プローブを用いて簡単な検査が行われるが、一般的には
検査後のICチップには一定数の不良品が混在してお
り、通常は組立すなわちリードフレームにダイボンディ
ングし、その後、ICチップの電極とリードフレームが
金やアルミニウムのワイヤでワイヤーボンディングさ
れ、樹脂モールドされた後に本格的な機能検査が行われ
る。また、必要に応じて高温中で通電試験を行うバーン
インテストも実施される。この為、その外形がほぼIC
チップと同等で、インターポーザー基板上に一旦実装す
ることでICチップの機能を検査し、その性能を保証し
たCSP(Chip Size Package)、BGA(Ball G
rid Array)等が用いられるようになってきている。
【0004】このCSP、BGAとよばれるパッケージ
には下記のようなものがある。従来の電子機器の回路基
板へICチップを接合する第1の従来例の方法として、
特願平03−164849号、特開平08−25052
9号公報等により開示されているように、ICチップを
インターポーザーと呼ばれる樹脂基板上にダイボンディ
ングし、ワイヤーボンダーによりICチップと基板が接
合される。これを樹脂によりモールドまたは、ポッティ
ングして樹脂封止することにより形成される。その後、
基板にICチップが実装される面の反対側に金属ボール
を取り付けて完成する。
【0005】また、第2の従来例としては、ポリイミド
フィルムをインターポーザー基板として用い、ポリイミ
ドフィルムのテープ上に形成された電極パターンを利用
してICチップと接合する構造が特願平03−2918
22号、特開平08−250553号公報に示されてい
る。上記CSPでは、裏面にランドまたはボールを1〜
0.5mmピッチで形成し、これをマザー基板との接合に
用いるようにしている。このため、0.5mm以下のQF
Pではリードの脚曲がり、半田印刷での不良品が削減可
能である。
【0006】このように、アセンブリを行い電子機器を
組み立てるユーザー側では、一般に、ベアICを用いる
ことは上記理由から困難を伴う。そこで、ICチップと
ほぼ同等のサイズと実装が容易なCSP、BGAを従来
のフラットパック並みのコストで供給することが望まれ
ている。従来のCSPはTAB(TAPE AUTOMATED BONDIN
G)、ワイヤーボンド、フリップチップ実装を用いた3形
態に分類できるが、この中でフリップチップ実装を用い
たものが最も薄型化、小型化、軽量化が可能である。
【0007】しかしながら、フリップチップ実装を用い
たCSPでは生産性が低いという欠点を有している。す
なわち、フリップチップ実装にはICチップのバンプに
導電性ペーストを転写、乾燥し、それをインターポーザ
ー基板に実装し、ICチップとインターポーザー基板の
間に封止材を流し込むことで完成する。ところが、この
ような形態では導電性ペーストを転写乾燥した後のIC
チップとインターポーザー基板の強度は殆ど無く、トレ
イなどを用いたバッチ処理となる。また、これら一連の
工程では十数時間の時間を要することになり、生産性が
悪いという欠点を抱えていた。そこで、本発明は、上記
従来の問題点に鑑みて、CSP、BGAを生産する際に
ICチップをインターポーザー基板に生産性良くかつ高
信頼性で接合できる半導体パッケージの製造方法及び装
置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は以下のように構成する。本発明の第1態様
によれば、短冊状又は連続的な媒体に、バンプが電極に
形成されたICチップを貼り付ける第1の工程と、上記
媒体上の上記ICチップとインターポーザー基板を接合
する第2工程と、上記インターポーザー基板に接合され
た上記ICチップを上記媒体から剥離するかまたは上記
媒体の一部と一緒に一体的に打ち抜く若しくは切り抜く
第3工程とを備えることを特徴とする半導体パッケージ
の製造方法を提供する。
【0009】本発明の第2態様によれば、短冊状又は連
続的な媒体にICチップを貼り付ける第1の工程と、上
記媒体上の上記ICチップ上の電極にバンプを形成する
第2工程と、短冊状または連続体で供給されるインター
ポーザー基板を、第2工程の上記媒体上の上記ICチッ
プと接合する第3の工程と、上記インターポーザー基板
に接合された上記ICチップを上記媒体から剥離または
上記媒体の一部と一体的に打ち抜く若しくは切り抜く第
4工程とを備えることを特徴とする半導体パッケージの
製造の実装方法を提供する。
【0010】本発明の第3態様によれば、短冊状または
連続的な媒体にICチップを貼り付ける第1の工程と、
上記媒体上の上記ICチップ上の電極にバンプを形成す
る第2工程と、上記媒体上の上記ICチップの表面、ま
たは、短冊状または連続体で供給されるインターポーザ
ー基板の電極に、熱硬化性接着剤または熱硬化性シート
または異方性導電膜を貼り付け、上記インターポーザー
基板を、上記媒体上の上記ICチップと加熱、加圧接合
する第3工程と、上記インターポーザー基板に接合され
た上記ICチップを上記媒体から剥離または上記媒体の
一部と一体的に打ち抜く若しくは切り抜く第4工程とを
備えることを特徴とする半導体パッケージの製造の実装
方法を提供する。
【0011】本発明の第4態様によれば、上記媒体は短
冊状または連続的な金属媒体である第2態様に記載の半
導体パッケージの製造の実装方法を提供する。
【0012】本発明の第5態様によれば、短冊状または
連続的な金属媒体に、エポキシ樹脂を含む接着剤を塗布
するかまたはエポキシ樹脂を含むシートを貼り付ける第
1の工程と、上記媒体上に上記ICチップをダイボンデ
ィングする第2工程と、上記ICチップ上の電極にバン
プを形成するとともに、このとき、上記ICチップにバ
ンプを形成する際の加熱により上記第1工程で貼り付け
た上記エポキシ樹脂を含む接着剤またはシートを硬化す
る第3工程と、短冊状または連続体で供給されるインタ
ーポーザー基板を、上記第3工程後の上記ICチップと
接合したのち、上記インターポーザー基板に接合された
上記ICチップを上記媒体から剥離または上記媒体の一
部と一体的に打ち抜くまたは切り抜く第4の工程とを備
えることを特徴とする半導体パッケージの製造の実装方
法を提供する。
【0013】本発明の第6態様によれば、上記第4工程
において、上記インターポーザー基板を上記第3工程後
の上記ICチップと接合する前に、上記媒体上の上記I
Cチップの表面または、短冊状または連続体で供給され
るインターポーザー基板の電極に、熱硬化性接着剤若し
くはシートまたは異方性導電膜を貼り付けたのち、上記
インターポーザー基板を、上記第3工程後の上記ICチ
ップと加熱、加圧して接合したのち、上記インターポー
ザー基板に接合された上記ICチップを上記金属媒体か
ら剥離または上記金属媒体の一部と一体的に打ち抜くま
たは切り抜く第5態様に記載の半導体パッケージの製造
の実装方法を提供する。
【0014】本発明の第7態様によれば、短冊状又は連
続的な媒体に、バンプがICチップの電極に形成された
上記ICチップを貼り付ける貼付装置と、上記媒体上の
上記ICチップとインターポーザー基板を接合する接合
装置と、上記インターポーザー基板に接合された上記I
Cチップを上記媒体から剥離するかまたは上記媒体の一
部と一緒に一体的に打ち抜く若しくは切り抜く分離装置
とを備えることを特徴とする半導体パッケージの製造装
置を提供する。
【0015】本発明の第8態様によれば、短冊状又は連
続的な媒体にICチップを貼り付ける貼付装置と、上記
媒体上の上記ICチップ上の電極にバンプを形成するバ
ンプ形成装置と、短冊状または連続体で供給されるイン
ターポーザー基板を、第2工程の上記媒体上の上記IC
チップと接合する接合装置と、上記インターポーザー基
板に接合された上記ICチップを上記媒体から剥離また
は上記媒体の一部と一体的に打ち抜く若しくは切り抜く
分離装置とを備えることを特徴とする半導体パッケージ
の製造の実装装置を提供する。
【0016】本発明の第9態様によれば、短冊状または
連続的な媒体にICチップを貼り付ける貼付装置と、上
記媒体上の上記ICチップ上の電極にバンプを形成する
バンプ形成装置と、上記媒体上の上記ICチップの表
面、または、短冊状または連続体で供給されるインター
ポーザー基板の電極に、熱硬化性接着剤または熱硬化性
シートまたは異方性導電膜を貼り付け、上記インターポ
ーザー基板を、上記媒体上の上記ICチップと加熱、加
圧接合する装置と、上記インターポーザー基板に接合さ
れた上記ICチップを上記媒体から剥離または上記媒体
の一部と一体的に打ち抜く若しくは切り抜く分離装置と
を備えることを特徴とする半導体パッケージの製造の実
装装置を提供する。
【0017】本発明の第10態様によれば、上記媒体は
短冊状または連続的な金属媒体である第8態様に記載の
半導体パッケージの製造の実装方法を提供する。
【0018】本発明の第11態様によれば、短冊状また
は連続的な金属媒体に、エポキシ樹脂を含む接着剤を塗
布するかまたはエポキシ樹脂を含むシートを貼り付ける
装置と、上記媒体上に上記ICチップをダイボンディン
グするダイボンディング装置と、上記ICチップ上の電
極にバンプを形成するとともに、このとき、上記ICチ
ップにバンプを形成する際の加熱により上記第1工程で
貼り付けた上記エポキシ樹脂を含む接着剤またはシート
を硬化するバンプ形成装置と、短冊状または連続体で供
給されるインターポーザー基板を、上記第3工程後の上
記ICチップと接合したのち、上記インターポーザー基
板に接合された上記ICチップを上記媒体から剥離また
は上記媒体の一部と一体的に打ち抜くまたは切り抜く接
合分離装置とを備えることを特徴とする半導体パッケー
ジの製造の実装装置を提供する。
【0019】本発明の第12態様によれば、上記接合分
離装置は、上記インターポーザー基板を上記第3工程後
の上記ICチップと接合する前に、上記媒体上の上記I
Cチップの表面または、短冊状または連続体で供給され
るインターポーザー基板の電極に、熱硬化性接着剤若し
くはシートまたは異方性導電膜を貼り付けたのち、上記
インターポーザー基板を、上記第3工程後の上記ICチ
ップと加熱、加圧して接合したのち、上記インターポー
ザー基板に接合された上記ICチップを上記金属媒体か
ら剥離または上記金属媒体の一部と一体的に打ち抜くま
たは切り抜く第11に記載の半導体パッケージの製造の
実装装置を提供する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態にか
かる半導体パッケージの製造方法及びその装置の一例に
おけるCSPの製造方法及びその製造装置を図1から図
5を参照しながら説明する。
【0021】図1において(1)に示す第1の工程で短冊
状または連続的な媒体2に、電極1aを有し吸着部材3
に吸着保持されたICチップ1を貼り付ける。上記媒体
2の例としては、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)やポリイミドをベースとして糊付加工したもの、ス
テンレス鋼、銅、鉄、アルミニウムなどの金属ベースに
糊付加工したものなどが使用される。一実施例として
は、例えば、25〜38μmのPET若しくはポリイミ
ドに、11μm若しくは20μmの厚さの糊を付けたも
のが使用される。上記媒体2としては、可撓性を有して
リールに巻きつけて取り扱えること、薄く、熱伝導の妨
げにならないこと、高温(例えば150℃)でも接着力
を保持することができることといった機能を有するもの
である。上記粘着層を有する媒体2を形成する方法とし
ては、ベースに糊付け加工して形成する方法の代わり
に、ベースにペーストをディスペンスして形成する方
法、シート状の糊フィルムをベースに貼り付けて形成す
る方法などがある。このようにして、媒体2の表面に粘
着層を形成しておけば、ICチップ1の貼り付けはより
容易となる。なお、図1の(1)において、3aは吸着
部材3の吸引通路、3bはICチップ1と媒体2との密
着を良くするために、ICチップ1を加熱する内蔵加熱
ヒータである。この内蔵加熱ヒータ3bは無くすことも
できる。
【0022】次いで、図1の(2)の第2工程におい
て、媒体2上のICチップ1上の電極1aにバンプ(突
起電極)1bを形成する。すなわち、内蔵ヒータ4cに
より所定温度まで加熱されたステージ4b上に載置され
たICチップ1において、ICチップ1のAl(アルミ
ニウム)パッド電極1aにワイヤボンディング装置4に
より図5のごとき動作によりバンプ1bを形成する。あ
るいは、ワイヤ4aをワイヤボンディング装置4のキャ
ピラリ4bでクランプして、上方に引き上げることによ
り、金ワイヤ4aを引きちぎり、図7のようなバンプ形
状としてもよい。
【0023】なお、上記した第1工程及び第2工程の代
わりに、第1工程において、図1の右側の大きな括弧内
に示すように、バンプ1bがICチップ1の電極1aに
予め形成されたICチップ1を、吸着部材3により媒体
2上に貼り付けるようにして、第2工程を不要としても
よい。
【0024】次いで、図2の(3)に示す第3工程で、
媒体2上のICチップ1の表面にに熱硬化性シート5を
貼り付ける。熱硬化性シート5の代わりに、熱硬化性接
着剤を塗布したり、または異方性導電膜を貼り付けるよ
うにしてもよい。熱硬化性シート5及び熱硬化性接着剤
の最低限必要な条件としては、IC1とインターポーザ
ーを強固に接合することである。この第3工程では、熱
硬化性樹脂シート5にスリット5cを入れてから貼付け
ツール6で熱圧着したのち、図8に示すように、カッタ
ー120でほぼICチップ1の大きさにカットし、内蔵
ヒータ6aにより80〜120℃に熱せられた、貼付け
ツール6により5〜10kgf/cm2程度の圧力で、熱硬化
性樹脂シート5をICチップ1に貼り付ける。この後、
熱硬化性樹脂シート5のセパレータ(剥離シート)5a
を剥がすことにより第3工程が完了する。熱硬化性樹脂
シート5を貼り付ける代わりに熱硬化性接着剤を塗布す
る場合には、ICチップ1上に、熱硬化性接着剤をほぼ
ICチップ1の大きさに塗布する。また、熱硬化性シー
ト5に代えてほぼICチップ1の大きさにカットした異
方性導電膜を用いて熱硬化性シート5と同様に熱圧着し
て貼り付けるようにしてもよい。この場合、異方性導電
膜に含まれる導電粒子として、ニッケル粒子の表面に金
メッキを施したものを用いると、接続抵抗値を低下せし
めることができ、尚好適である。
【0025】次いで、図2の(4)に示す第4工程で短
冊状または連続体で供給されるインターポーザー基板7
を、第2工程の媒体2上のICチップ1と加熱、加圧接
合する。この第4工程を詳細に説明すると、上記第2工
程でバンプ1bが形成されたICチップ1を、内蔵ヒー
タ8dにより熱せられたステージ8c上に載置し、この
載置されたICチップ1に対して、内蔵ヒータ8aによ
り熱せられた接合ツール8に吸着されたインターポーザ
ー基板7を、インターポーザー基板7の電極7aがIC
チップ1の電極1aに対応するようにアライメントし、
接合ツール8によりインターポーザー基板7をICチッ
プ1に対して押圧する。このとき、ICチップ1の電極
1a上のバンプ1bはインターポーザー基板7の電極7
a上でバンプ1bの頭部が図9のごとく変形しながら押
しつけられていく。このとき印加する荷重は、バンプ1
bの外径により変わるが、2段になっているバンプ1b
の上段側のバンプ頭部が必ず変形する程度の荷重を加え
ることが必要である。この荷重は最低でも20(gf)を必
要とする。最大では、100(gf)を越えることもある。
【0026】このとき、インターポーザー基板7として
は、アラミド不織布積層エポキシ基板、セラミック多層
基板、ガラス布積層エポキシ基板(ガラエポ基板)や、ガ
ラス布積層ポリイミド樹脂基板、若しくは、ポリイミド
基板上に所望の回路が形成された基板などが用いられ
る。これらの基板は、熱履歴や、裁断、加工により、反
りやうねりを生じており、必ずしも完全な平面ではな
い。そこで、第5工程において、平行度を所定の精度範
囲内にそれぞれ管理された接合ツール8とステージ8c
とで、熱と荷重をインターポーザー基板7に直接または
ICチップ1を介してインターポーザー基板7に間接的
にかつ局所的に印加することにより、その部分のインタ
ーポーザー基板7の反りが矯正される。また、ICチッ
プ1は、アクティブ面の中心を凸として反っているが、
これをインターポーザー基板7との接合時に20gf以上
の強い荷重で加圧することで、インターポーザー基板7
とICチップ1の両方の反りやうねりを矯正することが
できる。
【0027】こうして、インターポーザー基板7の反り
が矯正された状態で、140〜230℃の熱がICチッ
プ1とインターポーザー基板7の間の熱硬化性樹脂シー
ト5若しくは熱硬化性樹脂接着剤に数秒〜20秒程度印
加されて、この熱硬化性樹脂シート5若しくは熱硬化性
樹脂接着剤が硬化されて硬化層50となる。この後、接
合ツール8が上昇し、ICチップ1と熱硬化性樹脂シー
ト5若しくは熱硬化性樹脂接着剤の温度は、急激に低下
することにより熱硬化性樹脂シート5若しくは熱硬化性
樹脂接着剤は流動性を失い硬化層50となり、ICチッ
プ1は、インターポーザー基板7に硬化層50により固
定される。また、ICチップ側すなわちステージ8cを
加熱しておくと、接合ヘッドすなわちインターポーザー
基板7を吸着する接合ツール8の温度を低下することが
できる。
【0028】図2の(5)に示す第5工程では、媒体2
から剥離する、または一体的に打ち抜く、若しくは切り
抜く工程がある。この第5工程では、例えば、打ち抜き
金型9a,9bにより、インターポーザー基板7に接合
された上記ICチップ1を媒体2から媒体2の一部とと
もに剪断により打ち抜いたり、レーザーをICチップ1
の外形に沿って照射して媒体2を切り抜くことにより、
インターポーザー基板7に接合された上記ICチップ1
を媒体2の一部とともに媒体2から切り取る。または、
カッティングソウによってカットしても良い。また、イ
ンターポーザー基板7に接合された上記ICチップ1を
載せた媒体2を、図10に示すようなローラ130の回
りに回動させるときに、媒体2は弾性があるためローら
130に追随して回動する一方、ICチップ1は媒体2
のような弾性は無いため130に追随して回動すること
ができず、媒体2からICチップ1が剥がれることを利
用して、ICチップ1を媒体2から剥離するようにして
もよい。
【0029】なお、第3工程においてICチップ1の表
面に熱硬化性シート5などを貼り付ける又は熱硬化性接
着剤を塗布する代わりに、図2の(4)に示す第4工程
で供給されるインターポーザー基板7の電極7aに、熱
硬化性シート5を貼り付け、又は熱硬化性接着剤を塗布
し、又は、異方性導電膜を貼り付けるようにしてもよ
い。すなわち、上記第1実施形態の変形例として、図2
の(5)のようにインターポーザー基板7を一枚ずつ接
合ツール8で供給するのではなく、図3に示すごとくイ
ンターポーザー基板7を連続的に供給することでより生
産性を向上することが可能である。具体的には、図3中
のAに示すようにリードフレームなどの連続体からなる
インターポーザー基板7には、第3工程において、熱硬
化性樹脂シート5が貼付けツール6により圧着されて貼
り付けられる。これが第4工程に送られ、上記第4工程
の説明と同様にICチップ1とインターポーザー基板7
が接合ツール8により圧着される。これが第5工程に向
けて媒体2と平行して搬送される。
【0030】上記第1実施形態によれば、CSP、BG
Aを形成するのに多くの工程を要していた従来の工程、
例えば、ICのハンドリング、ダイスピック、トレイ詰
め、バンプ形成、トレイ収納、接合、トレイからIC取
り出し、実装工程とといった種々の工程を大幅に短縮
し、生産性良く製造することが可能となる。また、IC
チップ1を従来は1ケずつ搬送する場合に比べて、媒体
2を用いてICチップ1を連続的に供給することができ
ることにより、搬送ロス時間を大幅に低減することがで
きる。すなわち、ICチップ上のバンプ形成、ICチッ
プとインターポーザー基板との接合、打ち抜きなどをイ
ンラインで搬送ロスが無く、効率的に生産性よく接合す
ることができる。
【0031】また、ICチップ1とインターポーザー基
板7を接合するのに従来要した工程の多く、例えば、ス
ダッドバンプボンディングにおいては、Agペースト転
写、加熱による導電性接着剤の硬化、封止樹脂の塗布、
封止樹脂の硬化工程、を無くすることができ、生産性が
非常に良くなる。また、接合材料として導電粒子の無い
熱硬化性シート5や熱硬化性接着剤を用いた場合には、
従来例で示した方法に比べ安価なICパッケージを提供
することができる。
【0032】さらに、バンプをメッキで形成する方法
(従来例3)では、専用のバンプ形成プロセスを半導体メ
ーカー側で備える必要があり、限定されたメーカーでし
かバンプの形成ができなかった。ところが、第1実施形
態の方法によれば、ワイヤボンディング装置4により、
汎用のワイヤボンディング用のICチップ1を用いるこ
とができ、ICチップ1の入手が容易である。
【0033】また、従来の方法によれば、接続抵抗は、
バンプと回路基板の電極の間に存在する導電粒子の数に
依存していたが、第1実施形態ではバンプ1bをレベリ
ングせずにインターポーザー基板7の電極7aに従来例
1、2よりも強い荷重で押しつけて接合するため、介在
する粒子数に接続抵抗値が依存せず、安定して接続抵抗
値が得られる。
【0034】また、バンプ1bのレベリングをインター
ポーザー基板7の接合と同時に行うので、レベリング工
程が不要であるばかりでなく、接合時にインターポーザ
ー基板7の反りやうねりを変形させて矯正しながら接合
するので、この反りやうねりを軽減させることができ
る。例えば、従来例1では、10μm/IC、従来例2
では、2μm/IC、従来例3でも、1μm/IC(バン
プ高さバラツキ±1μm以下)というような、高精度の基
板が必要であり、実際上は、LCDに代表されるガラス
基板や、セラミック基板が用いられている。ところが、
本実施形態によれば、反りを伴うインターポーザー基板
7をも用いることができ、より低廉で、汎用性のあるI
Cチップ1の製造方法を提供することができる。また、
従来で必要とした導電性接着剤でICチップと回路基板
を接合した後にICチップの下に封止樹脂(アンダーフ
ィルコート)を行う必要がなく工程を短縮することがで
きる。
【0035】また、ICチップ1とインターポーザー基
板7の接合において、特願平8−350733と同様
の、または、異方性導電膜を用いた接合方法を利用する
ことで、より効率的なCSPの生産が可能となる。さら
に、第1実施形態の上記変形例として、連続体のインタ
ーポーザー基板7を用いることにより、基板の供給をト
レーなどの治具を用いることなく容易に供給でき、製造
設備を安価にすることができる。また、上記したこれら
の工程を実現する為に、短冊状または連続的な媒体2に
は、樹脂シートに粘着物質を形成したものを用いると、
ICチップ1の貼り付けはより容易となり、尚一層好適
である。
【0036】次に、本発明の第2実施形態にかかる半導
体パッケージの製造方法及びその装置の一例におけるC
SPの製造方法及びその製造装置を図4により説明す
る。第2実施形態の第1の工程では、短冊状または連続
的な金属媒体2cに、エポキシ樹脂等を含むダイボンデ
ィングペースト10をディスペンサ100により塗布す
る。ダイボンディングペースト10をディスペンサ10
0により塗布する代わりに、エポキシ樹脂を含むシート
を貼り付けるようにしてもよい。金属媒体2cとして
は、可撓性を有すること、及び、酸化しにくいこと(メ
ッキすることなどにより達成可能。)が必要である。第
2工程では、媒体2c上にICチップ1を、ダイボンデ
ィングペースト10又はエポキシ樹脂を含むシートを介
して、ダイボンディングするとともに、加熱ステージ1
1または、熱風噴射装置11bによりダイボンディング
ペースト10又はエポキシ樹脂を含むシートを加熱して
硬化する。第3工程では、第1実施形態の第2工程と同
様に、ICチップ1上の電極1aにバンプ1bを形成す
る。このとき、ICチップ1にバンプ1bを形成する際
の加熱により、第1工程で塗布したダイボンディングペ
ースト10又は貼り付けたエポキシ樹脂を含むシートを
硬化するようにすれば、上記第2工程を省略することが
できる。第4の工程では、第1実施形態の第3工程と同
様に、媒体2c上のICチップ1の表面または、第5工
程で供給されるインターポーザー基板7に熱硬化性シー
ト5又は接着剤、または異方性導電膜を貼り付ける。第
5工程では、第1実施形態の第4工程と同様に、短冊状
または連続体で供給されるインターポーザー基板7を、
第3工程後のICチップ1と加熱、加圧して接合する。
その後、第6工程において、第1実施形態の第5工程と
同様に、インターポーザー基板7に接合された上記IC
チップ1を、金属媒体2cと一体的に打ち抜くまたは切
り抜く。
【0037】上記第2実施形態によれば、搬送媒体とし
て金属媒体2cを用いれば、そのまま打ち抜くことによ
り金属媒体2cの切り取られた部分がICチップ1の放
熱部材として機能し、ICチップ1の放熱性を大幅に高
めることができる。すなわち、搬送媒体2として金属媒
体2cを用い、それをICチップ1の放熱板とすること
で、製造工程での搬送媒体とICチップ1の放熱板とし
ての2つの役割を同時に果たすことが可能で、ICチッ
プ1の放熱性を向上させることができるとともに生産性
が良くコストダウンを図ることができる。よって、IC
チップをCSP化した場合において消費電力が大きい場
合には、従来では、ICチップの裏面側にマザー基板へ
の実装後に放熱板を取り付ける必要があったが、本実施
形態ではその必要はない。また、金属媒体2cによりI
Cチップ1が補強されるため、ICチップ1の割れ、欠
けを防止し、より強固な構造とすることができる。ま
た、ダイボンディングペースト10に代えてエポキシ樹
脂を含むシートを貼り付けるようにすれば、バンプ形成
工程でこれを硬化することにより、新たな硬化工程が不
要となる。なお、上記第2実施形態においても上記第1
実施形態と同様な作用効果を奏することができる。
【0038】次に、本発明の第3実施形態にかかる半導
体パッケージの製造方法及びその装置の一例におけるC
SPの製造方法及びその製造装置を図5により説明す
る。第3実施形態の第1の工程では、短冊状または連続
的な金属媒体2cに、エポキシ樹脂を含む接着シート6
0を剥離シート60aから剥離して、内蔵ヒーター11
1bにより加熱されたツール111aにより貼り付ける、
第2工程で金属媒体2c上に接着シート60を介してI
Cチップ1をダイボンディングする。第3工程にて、第
1実施形態の第2工程と同様に、ICチップ1上の電極
1aにバンプ1bを形成する。このときにICチップ1
にバンプ1bを形成する際の加熱により第1工程で貼り
付けたエポキシ樹脂を含むシート60を硬化する。第4
の工程で、第1実施形態の第3工程と同様に、金属媒体
2c上のICチップ1の表面または、第5工程で供給さ
れるインターポーザー基板7に熱硬化性シート5又は接
着剤、または異方性導電膜を貼り付ける。第5工程にお
いて、第1実施形態の第4工程と同様に、短冊状または
連続体で供給されるインターポーザー基板7を、第3工
程後のICチップ1と加熱、加圧して接合する。第6工
程では、第1実施形態の第5工程と同様に、インターポ
ーザー基板7に接合された上記ICチップ1を、金属媒
体2cと一体的に打ち抜くまたは切り抜く。
【0039】この第3実施形態によれば、金属媒体2c
を用いる方法において、エポキシ樹脂によりICチップ
1を金属媒体2cに貼り付けることにより、金属媒体2
cであっても確実にICチップ1を保持させることがで
きる。なお、上記第3実施形態においても上記第1実施
形態と同様な作用効果を奏することができる。また、上
記第1から第3実施形態の中で、図6の(b)に示すよ
うに媒体2,2cに搬送用の送り穴2dを開けたり、図
6の(c)のごとく金属枠2eを用いてこれに媒体2を
貼り付けてもよい。このように、媒体2の周囲に金属枠
2eをはめたり、搬送用スプレッケット穴2dを開ける
と、媒体2の搬送をより容易に行うことができ、より生
産性を向上させることができる。
【0040】図6の(d)及び(e)は、金属枠2e
を、搬送用スプレッケット穴2dにかかるように媒体2
を貼りつける状態を示している。すなわち、図6の
(d)では、媒体2自体に搬送用スプレッケット穴2d
を設けておき、その搬送用スプレッケット穴2d近傍に
金属枠2eを貼り付けている。これに対して、図6の
(e)では、媒体2自体ではなく、金属枠2eに搬送用
スプレッケット穴2dを設けておき、その金属枠2eを
媒体2の端部に位置するように貼り付けている。
【0041】また、本発明の上記各実施形態にかかる半
導体パッケージの製造方法を実施するための製造装置の
一例におけるCSPの製造装置としては、上記各工程に
対応する機能を有し、ICチップ1の媒体2,2cへの
マウント装置又は貼付装置、ワイヤーボンディングを応
用したICチップ1へのバンプ形成装置、熱硬化性接着
剤又は熱硬化性シート又は異方性導電膜を貼付装置、イ
ンターポーザー基板7をICチップ1と位置合わせし、
マウントする装置、前記ICチップ1とインターポーザ
ー基板7を熱圧着する装置、媒体2,2cから接合され
たICチップ1とインターポーザー基板7を剥離または
切り抜く分離装置などを備える。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、CSP、BGAを形成
するのに多くの工程を要していた従来の工程を大幅に短
縮し、生産性良く製造することが可能となる。また、I
Cチップを従来は1ケずつ搬送する場合に比べて、媒体
を用いてICチップを連続的に供給することができるこ
とにより搬送ロス時間を大幅に低減することができる。
すなわち、ICチップ上のバンプ形成、ICチップとイ
ンターポーザー基板との接合、打ち抜きなどをインライ
ンで搬送ロスが無く、効率的に生産性よく接合すること
ができる。
【0043】また、ICチップとインターポーザー基板
を接合するのに従来要した工程の多くを無くすることが
でき、生産性が非常に良くなる。また、接合材料として
導電粒子の無い熱硬化性シートや熱硬化性接着剤を用い
た場合には、従来例で示した方法に比べ安価なICパッ
ケージを提供することができる。さらに、バンプをメッ
キで形成する方法(従来例3)では、専用のバンプ形成プ
ロセスを半導体メーカー側で備える必要があり、限定さ
れたメーカーでしかバンプの形成ができなかった。とこ
ろが、本発明の方法によれば、ワイヤボンディング装置
により、汎用のワイヤボンディング用のICチップを用
いることができ、ICチップの入手が容易である。
【0044】従来の方法によれば、接続抵抗は、バンプ
と回路基板の電極の間に存在する導電粒子の数に依存し
ていたが、本発明ではバンプをレベリングせずにインタ
ーポーザー基板の電極に従来例1、2よりも強い荷重で
押しつけて接合するため、介在する粒子数に接続抵抗値
が依存せず、安定して接続抵抗値が得られる。また、バ
ンプのレベリングをインターポーザー基板の接合と同時
に行うので、レベリング工程が不要であるばかりでな
く、接合時にインターポーザー基板の反りやうねりを変
形させて矯正しながら接合するので、この反りやうねり
軽減させることができる。例えば、従来例1では、10
μm/IC、従来例2では、2μm/IC、従来例3で
も、1μm/IC(バンプ高さバラツキ±1μm以下)とい
うような、高精度の基板が必要であり、実際上は、LC
Dに代表されるガラス基板や、セラミック基板が用いら
れている。ところが、本発明の方法によれば、上記実施
形態で説明したごとく、反りを伴うインターポーザー基
板を用いることができ、より低廉で、汎用性のあるIC
チップの接合方法を提供することができる。
【0045】また、従来で必要とした導電性接着剤でI
Cチップと回路基板を接合した後にICチップのしたに
封止樹脂(アンダーフィルコート)を行う必要がなく工程
を短縮することができる。また、連続体のインターポー
ザー基板を用いることにより基板の供給をトレーなどの
治具を用いることなく容易に供給でき製造設備を安価に
することができる。また、ダイボンディングペーストに
代えてエポキシ樹脂を含むシートを貼り付け、バンプ形
成工程でこれを硬化することにより、新たな硬化工程が
不要となる。
【0046】また、搬送媒体として金属媒体を用いれ
ば、そのまま打ち抜くことにより金属媒体の切り取られ
た部分がICチップの放熱部材として機能し、ICチッ
プの放熱性をが大幅に高めることができる。すなわち、
搬送媒体として金属媒体を用い、それをICチップの放
熱板とすることで、製造工程での搬送媒体とICチップ
の放熱板としての2つの役割を同時に果たすことが可能
で、ICチップの放熱性を向上させることができるとと
もに生産性が良くコストダウンを図ることができる。よ
って、ICチップをCSP化した場合において消費電力
が大きい場合には、従来では、ICチップの裏面側にマ
ザー基板への実装後に放熱板を取り付ける必要があった
が、本発明ではその必要はない。また、金属媒体により
ICチップが補強されるため、ICチップの割れ、欠け
を防止し、より強固な構造とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (1),(2)は、本発明の第1実施形態に
かかる半導体パッケージの製造方法及びその装置の一例
におけるCSPの製造方法及びその製造装置において、
インターポーザー基板とのICチップの接合方法を示す
概略一部断面図である。
【図2】 (3)から(5)は、本発明の第1実施形態
におけるCSPの製造方法及びその製造装置においてイ
ンターポーザー基板とのICチップの接合方法を示す概
略一部断面図である。
【図3】 本発明の第1実施形態の変形例における、イ
ンターポーザー基板への熱硬化性樹脂シートの供給及び
インターポーザー基板とのICチップの接合方法を示す
概略一部断面図である。
【図4】 本発明の第2実施形態にかかる半導体パッケ
ージの製造方法及びその装置の一例におけるCSPの製
造方法及びその製造装置において、インターポーザー基
板とのICチップの接合方法を示す概略一部断面図であ
る。
【図5】 本発明の第3実施形態にかかる半導体パッケ
ージの製造方法及びその装置の一例におけるCSPの製
造方法及びその製造装置において、インターポーザー基
板とのICチップの接合方法を示す断面図である。
【図6】 (a),(b),(c)は、それぞれ、本発
明の上記第1から3実施形態で使用する媒体の各種形態
を示す概略斜視図、(d),(e)は、それぞれ、本発
明の上記第1から3実施形態で使用する媒体の各種形態
を示す概略断面図である。
【図7】 本発明の第3実施形態にかかる半導体パッケ
ージの製造方法及びその装置の一例におけるCSPの製
造方法及びその製造装置において、ワイヤをワイヤボン
ディング装置のキャピラリでクランプして、上方に引き
上げることにより、金ワイヤが引きちぎられて形成され
たバンプ形状を示す図である。
【図8】 図2の(3)に示す第3工程で、熱硬化性樹
脂シートにスリットを入れてから貼付けツールで熱圧着
したのち、カッターでほぼICチップの大きさにカット
する状態を示す説明図である。
【図9】 (A),(B)は図2の第4工程において、
ICチップの電極上のバンプがインターポーザー基板の
電極上でバンプの頭部が変形しながら押しつけられてい
く前後の状態を示す説明図である。
【図10】 ICチップ1を媒体2から剥離する装置の
説明図である。
【符号の説明】
1…ICチップ、1a…Al(アルミニウム)パッド電
極、1b…バンプ、2…媒体、2c…金属媒体、2d…搬
送用の送り穴、2e…金属枠、3…吸着部材、3a…吸
引通路、4…ワイヤボンディング装置、4a…金ワイ
ヤ、4b…キャピラリ、5…熱硬化性シート、5a…セパ
レータ(剥離シート)、6…貼付けツール、6a…内蔵
ヒータ、7…インターポーザー基板、7a…電極、8…
接合ツール、8a…内蔵ヒータ、8c…ステージ、8d
…内蔵ヒータ、9a,9b…打ち抜き金型、10…ダイ
ボンディングペースト、11…加熱ステージ、11b…
熱風噴射装置、50…硬化層、60…接着シート、10
0…ディスペンサ、111a…加熱ツール、111b…
内蔵ヒーター。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 短冊状又は連続的な媒体(2)に、バン
    プ(1b)が電極(1a)に形成されたICチップ(1)
    を貼り付ける第1の工程と、 上記媒体上の上記ICチップとインターポーザー基板
    (7)を接合する第2工程と、 上記インターポーザー基板に接合された上記ICチップ
    を上記媒体から剥離するかまたは上記媒体の一部と一緒
    に一体的に打ち抜く若しくは切り抜く第3工程とを備え
    ることを特徴とする半導体パッケージの製造方法。
  2. 【請求項2】 短冊状又は連続的な媒体(2)にICチ
    ップ(1)を貼り付ける第1の工程と、 上記媒体上の上記ICチップ上の電極(1a)にバンプ
    (1b)を形成する第2工程と、 短冊状または連続体で供給されるインターポーザー基板
    (7)を、第2工程の上記媒体上の上記ICチップと接
    合する第3の工程と、 上記インターポーザー基板に接合された上記ICチップ
    を上記媒体から剥離または上記媒体の一部と一体的に打
    ち抜く若しくは切り抜く第4工程とを備えることを特徴
    とする半導体パッケージの製造の実装方法。
  3. 【請求項3】 短冊状または連続的な媒体(2)にIC
    チップ(1)を貼り付ける第1の工程と、 上記媒体上の上記ICチップ上の電極(1a)にバンプ
    (1b)を形成する第2工程と、 上記媒体上の上記ICチップの表面、または、短冊状ま
    たは連続体で供給されるインターポーザー基板(7)の
    電極に、熱硬化性接着剤または熱硬化性シート(5)ま
    たは異方性導電膜を貼り付け、上記インターポーザー基
    板を、上記媒体上の上記ICチップと加熱、加圧接合す
    る第3工程と、 上記インターポーザー基板に接合された上記ICチップ
    を上記媒体から剥離または上記媒体の一部と一体的に打
    ち抜く若しくは切り抜く第4工程とを備えることを特徴
    とする半導体パッケージの製造の実装方法。
  4. 【請求項4】 上記媒体は短冊状または連続的な金属媒
    体(2c)である請求項2に記載の半導体パッケージの
    製造の実装方法。
  5. 【請求項5】 短冊状または連続的な金属媒体に、エポ
    キシ樹脂を含む接着剤を塗布するかまたはエポキシ樹脂
    を含むシートを貼り付ける第1の工程と、 上記媒体上に上記ICチップをダイボンディングする第
    2工程と、 上記ICチップ上の電極にバンプを形成するとともに、
    このとき、上記ICチップにバンプを形成する際の加熱
    により上記第1工程で貼り付けた上記エポキシ樹脂を含
    む接着剤またはシートを硬化する第3工程と、 短冊状または連続体で供給されるインターポーザー基板
    を、上記第3工程後の上記ICチップと接合したのち、
    上記インターポーザー基板に接合された上記ICチップ
    を上記媒体から剥離または上記媒体の一部と一体的に打
    ち抜くまたは切り抜く第4の工程とを備えることを特徴
    とする半導体パッケージの製造の実装方法。
  6. 【請求項6】 上記第4工程において、上記インターポ
    ーザー基板を上記第3工程後の上記ICチップと接合す
    る前に、上記媒体上の上記ICチップの表面または、短
    冊状または連続体で供給されるインターポーザー基板の
    電極に、熱硬化性接着剤若しくはシートまたは異方性導
    電膜を貼り付けたのち、上記インターポーザー基板を、
    上記第3工程後の上記ICチップと加熱、加圧して接合
    したのち、上記インターポーザー基板に接合された上記
    ICチップを上記金属媒体から剥離または上記金属媒体
    の一部と一体的に打ち抜くまたは切り抜く請求項5に記
    載の半導体パッケージの製造の実装方法。
  7. 【請求項7】 短冊状又は連続的な媒体(2)に、バン
    プ(1b)がICチップ(1)の電極(1a)に形成され
    た上記ICチップを貼り付ける貼付装置と、上記媒体上
    の上記ICチップとインターポーザー基板(7)を接合
    する接合装置と、 上記インターポーザー基板に接合された上記ICチップ
    を上記媒体から剥離するかまたは上記媒体の一部と一緒
    に一体的に打ち抜く若しくは切り抜く分離装置とを備え
    ることを特徴とする半導体パッケージの製造装置。
  8. 【請求項8】 短冊状又は連続的な媒体(2)にICチ
    ップ(1)を貼り付ける貼付装置と、 上記媒体上の上記ICチップ上の電極(1a)にバンプ
    (1b)を形成するバンプ形成装置と、 短冊状または連続体で供給されるインターポーザー基板
    (7)を、第2工程の上記媒体上の上記ICチップと接
    合する接合装置と、 上記インターポーザー基板に接合された上記ICチップ
    を上記媒体から剥離または上記媒体の一部と一体的に打
    ち抜く若しくは切り抜く分離装置とを備えることを特徴
    とする半導体パッケージの製造の実装装置。
  9. 【請求項9】 短冊状または連続的な媒体(2)にIC
    チップ(1)を貼り付ける貼付装置と、 上記媒体上の上記ICチップ上の電極(1a)にバンプ
    (1b)を形成するバンプ形成装置と、 上記媒体上の上記ICチップの表面、または、短冊状ま
    たは連続体で供給されるインターポーザー基板(7)の
    電極に、熱硬化性接着剤または熱硬化性シート(5)ま
    たは異方性導電膜を貼り付け、上記インターポーザー基
    板を、上記媒体上の上記ICチップと加熱、加圧接合す
    る装置と、 上記インターポーザー基板に接合された上記ICチップ
    を上記媒体から剥離または上記媒体の一部と一体的に打
    ち抜く若しくは切り抜く分離装置とを備えることを特徴
    とする半導体パッケージの製造の実装装置。
  10. 【請求項10】 上記媒体は短冊状または連続的な金属
    媒体(2c)である請求項8に記載の半導体パッケージ
    の製造の実装方法。
  11. 【請求項11】 短冊状または連続的な金属媒体に、エ
    ポキシ樹脂を含む接着剤を塗布するかまたはエポキシ樹
    脂を含むシートを貼り付ける装置と、 上記媒体上に上記ICチップをダイボンディングするダ
    イボンディング装置と、 上記ICチップ上の電極にバンプを形成するとともに、
    このとき、上記ICチップにバンプを形成する際の加熱
    により上記第1工程で貼り付けた上記エポキシ樹脂を含
    む接着剤またはシートを硬化するバンプ形成装置と、 短冊状または連続体で供給されるインターポーザー基板
    を、上記第3工程後の上記ICチップと接合したのち、
    上記インターポーザー基板に接合された上記ICチップ
    を上記媒体から剥離または上記媒体の一部と一体的に打
    ち抜くまたは切り抜く接合分離装置とを備えることを特
    徴とする半導体パッケージの製造の実装装置。
  12. 【請求項12】 上記接合分離装置は、上記インターポ
    ーザー基板を上記第3工程後の上記ICチップと接合す
    る前に、上記媒体上の上記ICチップの表面または、短
    冊状または連続体で供給されるインターポーザー基板の
    電極に、熱硬化性接着剤若しくはシートまたは異方性導
    電膜を貼り付けたのち、上記インターポーザー基板を、
    上記第3工程後の上記ICチップと加熱、加圧して接合
    したのち、上記インターポーザー基板に接合された上記
    ICチップを上記金属媒体から剥離または上記金属媒体
    の一部と一体的に打ち抜くまたは切り抜く請求項11に
    記載の半導体パッケージの製造の実装装置。
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