JP2000173878A - 電解コンデンサ - Google Patents

電解コンデンサ

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JP2000173878A JP10349928A JP34992898A JP2000173878A JP 2000173878 A JP2000173878 A JP 2000173878A JP 10349928 A JP10349928 A JP 10349928A JP 34992898 A JP34992898 A JP 34992898A JP 2000173878 A JP2000173878 A JP 2000173878A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低インピーダンスで、寿命特性が良好である
電解コンデンサを提供すること。 【解決手段】 20〜80重量%の有機溶媒と80〜2
0重量%の水とから構成される溶媒と、好適にはカルボ
ン酸、カルボン酸の塩、無機酸及び無機酸の塩からから
なる群から選択される少なくとも1種の電解質とを含む
電解液を用い、かつ弾性封口体をポリテトラフルオロエ
チレン(PTFE)、ベーク材等のガスバリヤ性に優れ
た材料をゴムに貼着した複合ゴムで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電解コンデンサに関
する。さらに詳しく述べると、本発明は、低インピーダ
ンスでかつ寿命特性が良好な電解コンデンサ、特にアル
ミニウム電解コンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術】電解コンデンサは、一般的な電気部品の
一つであり、種々の電気・電子製品において、主として
電源回路用や、ディジタル回路のノイズフィルター用に
広く使用されている。現在使用されている電解コンデン
サにはいろいろな種類のものがあり、その一例を示す
と、アルミニウム電解コンデンサ、湿式タンタル電解コ
ンデンサなどである。なお、本発明で特に優れた効果を
期待できるものはアルミニウム電解コンデンサであり、
したがって、以下、この種の電解コンデンサを参照して
本発明を説明し、また、「電解コンデンサ」と言う場
合、特に断りのある場合を除いてアルミニウム電解コン
デンサを指すものとする。
【0003】従来のアルミニウム電解コンデンサは、典
型的には、高純度アルミニウム箔をエッチングしてその
表面積を増加させた後、そのアルミニウム箔の表面を陽
極酸して誘電体化した陽極箔とアルミニウム表面をエッ
チングして表面積を増大した陰極箔とを対向して配置
し、さらにそれらの箔の中間にセパレータ(隔離紙)を
介在させて積層体となし、この積層体を巻き取つた構造
の素子に電解液を含浸する。電解液含浸後の素子をケー
ス(一般にはアルミニウム製)に収容し、そして弾性封
口体で密封して電解コンデンサが完成する。なお、電解
コンデンサには、このような巻回構造以外のものもあ
る。
【0004】上述のような電解コンデンサにおいては、
電解液の特性が電解コンデンサの性能を決定する大きな
要因をなす。特に近年の電解コンデンサの小型化に伴
い、陽極箔あるいは陰極箔はエッチシグ倍率の高いもの
が使用されるようになり、コンデンサ本体の抵抗率が大
きくなっていることから、これに用いる電解液として
は、抵抗率(比抵抗)の小さな高導電性のものが常に要
求される。
【0005】これまでの電解コンデンサの電解液は、エ
チレングリコール(EG)を主溶媒としてこれに水を約
10重量%程度まで加えて構成した溶媒に、電解質とし
てアジピン酸、安息香酸等のカルボン酸又はそのアンモ
ニウム塩を溶解したものが一般的である。このような電
解液では、比抵抗は1.5Ω・m(150Ω・cm)程
度である。
【0006】コンデンサにおいては、その性能を十分に
発揮するため、インピーダンス(Z)を低下させること
が絶えず求められている。インピーダンスは種々の要因
により決定し、例えばコンデンサの電極面積が増加すれ
ば低下し、そのため大型コンデンサになれば自ずと低イ
ンピーダンス化が図られる。また、セパレータを改良す
ることで低インピーダンス化を図るアプローチもある。
とは言え、特に小型のコンデンサにおいては、電解液の
比抵抗がインピーダンスの大きな支配因子となってい
る。
【0007】最近では、非プロトン系の有機溶媒、例え
ばGBL(γ−ブチロラクトン)等を使用した低比抵抗
の電解液も開発されている(例えば、特開昭62−14
5713号、同62−145714号、および同62−
145715号公報を参照されたい)。しかし、この非
プロトン系電解液を用いたコンデンサは、低比抵抗をも
たらすことが知られている電子伝導体を用いた固体コン
デンサに比べると、インピーダンスがはるかに劣ってい
る。
【0008】このような現状に鑑みて、現在、低インピ
ーダンスで長寿命であるアルミニウム電解コンデンサを
提供することが望まれている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】アルミニウム電解コン
デンサの電解液においてその溶媒の一部として用いられ
る水の濃度を高くすれば、電解質の濃度を高くして低比
抵抗化が可能である。本発明者らは、電解液中の水の濃
度を高くして低比抵抗化しながら、なおかつ、水の濃度
が高くなるために生ずる各種の弊害を防止するための各
種の工夫を行い、高性能(特に低インピーダンスで長寿
命化)のアルミニウム電解コンデンサを実現し、別途開
示している。上記工夫の中でも、限定するわけではない
が、特に水とアルミニウムとの反応を防止するために電
解液を安定化することが有効である。
【0010】しかしながら、この安定化された水系電解
液を用いるなどの工夫により高性能のアルミニウム電解
コンデンサを得ることができたが、その高い性能を持つ
アルミニウム電解コンデンサの寿命が必ずしも十分に長
くないという問題が見出された。本発明は、このように
電解液中の水の濃度を高くして低インピーダンスを実現
した電解コンデンサで、しかも寿命特性に優れた電解コ
ンデンサを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の如
き問題を検討するうちに、従来より電解コンデンサは使
用とともに電解液がドライアップして寿命に到ることは
知られていたが、本発明の電解コンデンサのように水の
濃度が高い電解液を用いる系では電解液のドライアップ
より以前に電解コンデンサの特性が低下して寿命に到る
ことを見出し、さらに、その原因の最大のものは、水の
濃度が高い電解液を用いる系では電解液組成の微妙なバ
ランスが特性発揮に重要であるために、水は蒸気圧が高
いために飛散し易く、あるいはその他有機溶媒等の成分
の飛散によっても、電解液組成の微妙なバランスが崩れ
て特性を劣化させ、そのためにドライアップ以前に電解
コンデンサの特性が低下して寿命に到ること、そして、
上記問題点は、電解液を含浸したコンデンサ素子をケー
スに収納し、弾性封口体で密封した電解コンデンサであ
って、電解液が20〜80重量%の有機溶媒と80〜2
0重量%の水とから構成された溶媒中に電解質を含む電
解コンデンサにおいて、弾性封口体をポリテトラフルオ
ロエチレン(PTFE)、ベーク材等のガスバリヤ性に
優れた材料をゴムに貼着した複合ゴムで構成することに
よって解決されることを見出したものである。
【0012】本発明のより好適な態様としては、下記を
挙げることができる。 (1)電解質が、カルボン酸、カルボン酸の塩、無機酸
及び無機酸の塩からからなる群から選択される少なくと
も1種を含む。 (2)電解液が、キレート化合物、糖類、ヒドロ
キシベンジルアルコール及び/又はLグルタミン酸二酢
酸又はその塩、ニトロフェノール、ニトロ安息香酸、
ニトロアセトフェノン及びニトロアニソールからなる群
から選択される少なくとも1種のニトロ化合物、及び、
グルコノラクトン、から選択される少なくとも1種の
添加剤を含む。
【0013】(3)電解質が、カルボン酸又はその塩と
無機酸又はその塩との両方を含む。 (4)アルミニウム電解コンデンサである。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の電解コンデンサ駆動用電
解液では、電解質を溶解するための溶媒としして、有機
溶媒と水との混合物からなる水性混合溶媒を使用する。
混合溶媒の形成のために水と一緒に用いられる有機溶媒
は、好ましくは、プロトン系溶媒、非プロトン系溶媒又
はその混合物である。ここで、プロトン系溶媒は好まし
くはアルコール化合物であり、また、非プロトン系溶媒
は好ましくはラクトン化合物である。
【0015】有機溶媒としては、プロトン系溶媒と非プ
ロトン系溶媒を任意に使用することができる。適当なプ
ロトン系溶媒の例としては、アルコール化合物を挙げる
ことができる。また、ここで有利に使用することのでき
るアルコール化合物の具体的な例としては、以下に列挙
するものに限定されるわけではないけれども、エチルア
ルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコール等の
一価アルコール、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、プロピレングリコー
ル等の二価アルコール(グリコール)、グリセリン等の
三価アルコールを挙げることができる。また、適当な非
プロトン系溶媒の例としては、ラクトン化合物を挙げる
ことができる。また、ここで有利に使用することのでき
るラクトン化合物の具体的な例としては、以下に列挙す
るものに限定されるわけではないけれども、γ−ブチロ
ラクトンやその他の分子内分極化合物を挙げることがで
きる。有機溶媒は、プロトン系溶媒と非プロトン系溶媒
の中から選択される1種以上を使用することができる。
複数種のプロトン系溶媒を使用してもよく、複数種の非
プロトン系溶媒を使用してもよく、あるいはプロトン系
溶媒と非プロトン系溶媒の混合系を使用してもよい。
【0016】本発明の電解液では、溶媒成分として、上
記した有機溶媒のほかに水を使用し、特に本発明の場
合、比較的高濃度の水を含有するという点で従来の電解
液とは区別される。本発明においては、このような水性
混合溶媒を使用することで、溶媒の凝固点を低下させ、
それにより低温での電解液のインピーダンス特性を改善
して、低温と常温でのインピーダンス比が小さいことで
示される良好な低温特性を実現することができる。電解
液中の水の含有量は、20〜80重量%の範囲にあるの
が好適であり、残部が有機溶媒である。水の含有量が2
0重量%より少ない場合にも、80重量%を超える場合
にも、電解液の凝固点降下の度合いは不十分となり、電
解コンデンサの良好な低温特性を得るのが困難になる。
溶媒中において好適な水の含有量は30〜80重量%で
あり、最も好ましい量は45〜80重量%である。
【0017】本発明の電解液における電解質としては、
カルボン酸、カルボン酸の塩、無機酸又は無機酸の塩を
用いることが好ましく、これらの電解質成分は、単独で
使用してもよく、あるいは2種以上を組み合わせて使用
してもよい。電解質成分としては、導電性が高く、かつ
アルミニウムとの反応が低い酸成分(プロトン系電解
質)として、カルボン酸が優れている。使用可能なカル
ボン酸の例としては、以下に列挙するものに限定される
わけではないけれども、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪
酸、p−ニトロ安息香酸、サリチル酸及び安息香酸に代
表されるモノカルボン酸や、マロン酸、コハク酸、グル
タル酸、アジピン酸、フマル酸、マレイン酸、フタル酸
及びアゼライン酸に代表されるジカルボン酸が含まれ、
例えばクエン酸やオキシ酪酸のようにヒドロキシル基な
どの官能基を持ったカルボン酸も使用可能である。
【0018】しかし、高耐圧電解コンデンサ用にはカル
ボン酸やカルボン酸の塩よりもホウ酸などの無機酸又は
その塩が好適である。このような電解質成分として使用
可能な無機酸の例としては、以下に列挙するものに限定
されるわけではないけれども、リン酸、亜リン酸、次亜
リン酸、ホウ酸、スルファミン酸等が含まれる。本発明
の実施において電解質として無機酸又はその塩を使用す
ると、電解液の凝固点降下が期待でき、そのため電解液
の低温特性の更なる向上に寄与することができる。
【0019】さらに、上記したようなカルボン酸又は無
機酸の塩としては、いろいろな塩を使用することができ
るけれども、適当な塩としては、例えば、アンモニウム
塩、ナトリウム塩、カリウム塩、アミン塩、アルキルア
ンモニウム塩等が含まれる。このような塩のなかでも、
アンモニウム塩を用いるのがより好ましい。電解液中の
カルボン酸の濃度は3〜30重量%、無機酸の濃度は
0.1〜15重量%が一般的である。
【0020】さらに、本発明では、理由は明らかではな
いが、カルボン酸又はカルボン酸の塩と、無機酸又は無
機酸の塩とを併用すると、それぞれを単独で用いる場合
と比べて電解コンデンサの寿命が顕著に延長されるの
で、好適である。カルボン酸と無機酸を併用する場合の
それぞれの濃度は、各々を単独で使用する場合の上記濃
度の範囲内で適宜選択すればよい。
【0021】本発明の電解液において使用する電解質の
量は、電解液や最終的に得られるコンデンサに要求され
る特性、使用する溶媒の種類や組成及び量、使用する電
解質の種類等の各種のファクタに応じて、最適な量を適
宜決定することができる。本発明では、要するに、20
〜80重量%の有機溶媒と80〜20重量%の水とから
なる水性混合溶媒と電解質を含む電解液を用いた電解コ
ンデンサに、弾性封口体としてガスバリヤ性の優れた材
料を貼着した複合ゴムを用いることを特徴とするもので
ある。しかし、本発明の電解コンデンサの電解液では、
上記したような特定の組成の電解液、すなわち、20〜
80重量%の有機溶媒と80〜20重量%の水とからな
る水性混合溶媒に対し、好適にはカルボン酸、カルボン
酸の塩、無機酸及び無機酸の塩からからなる群から選択
される少なくとも1種の電解質を含み、さらに、好適な
態様として、この電解液を安定化するために、これに限
定されるわけではないが、例えば、下記〜から選択
される少なくとも1種の添加剤を含むことができる。
【0022】 キレート化合物、例えば、エチレンジ
アミン四酢酸(EDTA)、トランス−1,2−ジアミ
ノシクロヘキサン−N,N,N’,N’−四酢酸一水和
物(CyDTA)、ジヒドロキシエチルグリシン(DH
EG)、エチレンジアミンテトラキス(メチレンホスホ
ン酸)(EDTPO)、ジエチレントリアミン−N,
N,N’,N”,N”−五酢酸(DTPA)、ジアミノ
プロパノール四酢酸(DPTA−OH)、エチレンジア
ミン二酢酸(EDDA)、エチレンジアミン−N,N’
−ビス(メチレンホスホン酸)1/2水和物(EDDP
O)、グリコールエーテルジアミン四酢酸(GEDT
A)等。
【0023】このようなキレート化合物を含むことによ
り、低インピーダンスコンデンサのAl電極箔の水和反
応の抑制による長寿命化、電解コンデンサの低温特性の
改善、耐食性の向上の効果を奏することができる。 糖類、例えば、グルコース、フルクトース、キシロ
ース、ガラクトース等。
【0024】このような糖類を含むことにより、低イン
ピーダンスコンデンサのAl電極箔の水和反応の抑制に
よる長寿命化、電解質カルボン酸の分解抑制、電解コン
デンサの低温特性の改善の効果を奏することができる。 ヒドロキシベンジルアルコール及び/又はLグルタ
ミン酸二酢酸又はその塩。
【0025】このような化合物を含むことにより、低イ
ンピーダンスコンデンサのAl電極箔の水和反応の抑制
による長寿命化、電解コンデンサの低温特性の改善の効
果を奏することができる。 ニトロフェノール、ニトロ安息香酸、ニトロアセト
フェノン及びニトロアニソールからなる群から選択され
る少なくとも1種のニトロ化合物。
【0026】このようなニトロ化合物を含むことによ
り、Alと水の反応時に発生する水素ガスの吸収、耐食
性の向上の効果を奏することができる。 グルコノラクトン。グルコノラクトンを含むことに
より、低インピーダンスコンデンサのAl電極箔の水和
反応の抑制による長寿命化、電解コンデンサの低温特性
の改善、耐食性の向上の効果を奏することができる。グ
ルコノラクトンは、〜のいずれか一種と併用するの
が好ましい。
【0027】また、これらの添加剤のほかにも、アルミ
ニウム電解コンデンサあるいはその他の電解コンデンサ
の分野で常用の添加剤をさらに添加してもよい。適当な
常用の添加剤としては、例えば、マンニット、シランカ
ップリング剤、水溶性シリコーン、高分子電解質などを
挙げることができる。電解液は、上記したような各種の
成分を任意の順序で混合し、溶解することによって調製
することができ、また、基本的には従来の技法をそのま
まあるいは変更して使用することができる。例えば、有
機溶媒と水との混合物である水性混合溶媒を調製した
後、得られた混合溶媒に電解質及び必要に応じて任意の
添加剤を溶解することで簡単に調製することができる。
【0028】本発明の20重量%以上の水を含む溶媒を
用いる電解液系の電解コンデンサでは、限定するわけで
はないが、電解液を電解コンデンサ素子の粗体積に対し
て50容積%超、好ましくは55容積%以上、さらには
60容積%以上、特に65容積%以上収容させると、電
解液の局部的な液組成の変化に対して余分な電解液によ
る均一化が図られ、高特性をより長く維持して、電解コ
ンデンサの特性寿命を延長することができるので好適で
ある。
【0029】本発明は、上記のような電解液と関連し
て、弾性封口体をPTFE、ベーク材等のガスバリヤ材
をゴムに貼着した複合ゴムで構成することを特徴として
いる。従来より、アルミニウム電解コンデンサでは電解
液が外部に飛散し乾燥して特性が劣化して寿命となるこ
と(ドライアップ)は知られており、飛散しやすい非プ
ロトン系電解液のコンデンサの封口体としては気密性の
高いIIRゴムを使用しているが、エチレングリコール
系の電解液では飛散が少ないので、弾性封口体としては
エチレンプロピレンゴム(EPT)、スチレンブダジエ
ンゴム(SBR)などが実用されている。従来の水の量
が20重量%未満の水性混合溶媒系では、気密性の高い
ゴムの弾性封口体を用いればドライアップまでの期間は
延長できるが、そのような弾性封口体は、コンデンサの
他の要因に基づく寿命からみて過剰品質でかつコストア
ップであるために、実用されていない。
【0030】しかしながら、本発明の20重量%以上の
水を含有する水性混合溶媒を用いる電解液の系では、従
来のEPTやSBRの弾性封口体を用いたのでは、ドラ
イアップに到らないのに、せっかくの高品質のアルミニ
ウム電解コンデンサの製品特性が早期に十分に発揮され
なくなり寿命に到ること、しかし、弾性封口体をガスバ
リヤ材貼着ゴムからなる弾性封口体にすることによっ
て、高品質のアルミニウム電解コンデンサの特性寿命を
顕著に延長することができることを見出した。
【0031】本発明においては、弾性封口体をPTF
E、ベーク材等のガスバリヤ材をゴムに貼着した複合ゴ
ムで構成するが、これは20重量%以上の水を含有する
水性混合溶媒を用いる電解液の特性を維持するために、
特に電解液成分の飛散を防止して電解液の微妙な組成を
維持するためであって、電解液のドライアップを防止す
るものではない。
【0032】本発明の電解コンデンサの弾性封口体に用
いる複合ゴムを構成するガスバリヤ材としては、水、エ
チレングリコール、窒素ガスなどの透過がないか、殆ど
ない材料が好ましい。例えば、PTFE、ベーク材、グ
ラスファイバー、ポリプロピレン(PP)などである。
本発明の弾性封口体はガスバリヤ材で貼着されているの
で、ゴム本体の材質は特に限定されないが、ゴム本体も
ガスバリヤ性が優れている事が望ましく、IIR(ブチ
ルゴム)、特にPO加硫IIR、樹脂加硫IIRのほ
か、IIR−EPTブレンドゴムなどが好適である。
【0033】弾性封口体のゴムにガスバリヤ材を貼る位
置は弾性封口体からガスが透過することを防止する態様
であればよい。本発明の電解コンデンサは、常用の技法
に従って製造することができる。例えば、表面を陽極酸
化して誘電体化したアルミニウムから製作した陽極箔
と、この陽極箔の誘電体化した面に対向するアルミニウ
ム製の陰極箔と、陽極箔と陰極箔との問に介在するセパ
レータ(隔離紙)とから構成したコンデンサ用素子に電
解液を含浸した後、その素子を適当なケ−ス内に収容
し、弾性封口体を用いて密封することによって、アルミ
ニウム電解コンデンサを製造することができる。得られ
るアルミニウム電解コンデンサにおいては、有機溶媒と
水との混合溶媒による低インピーダンス化の効果、長寿
命化の効果を達成することができる。
【0034】
【実施例】次に、本発明を実施例により更に説明する。
言うまでもなく、ここに掲げた実施例は本発明を例示す
るためのものであり、本発明を限定しようとするもので
はない。実施例1〜7 巻回構造のアルミニウム電解コンデンサを下記の手順に
従って製造した。
【0035】まず、アルミニウム箔を電気化学的にエッ
チング処理し、リン酸塩水溶液中で陽極酸化して表面に
酸化皮膜を形成し、その後電極引出し用リードタブを取
りつけてアルミニウム陽極箔を作った。次に、別のアル
ミニウム箔にやはり電気化学的にエッチング処理を施し
た後、電極引出し用リードタブを収り付けてアルミニウ
ム陰極箔を作った。続いて、陽極箔と陰極箔間にセパレ
ータ(隔離紙)を挟んで巻回することにより、コンデン
サ素子を作った。そしてこのコンデンサ素子に、下記の
第1表に組成を示した電解液を含浸してから、有底アル
ミニウムケースに電極引出し用リードタブがケースの外
に出るようにして収容し、このケースの開口を弾性封口
体(PTFE貼着ゴム製)で密封して、巻回構造の電解
コンデンサ(10WV−1000μF)を作製した。弾
性封口体は、厚さ1.0mmのPTFEの板の上にゴムを
厚さ2.0mmに加硫成形して合計厚さ3.0mm、直径1
0mmの円板状に成形したものであった。
【0036】本例で使用した電解液の30℃における比
抵抗を測定したところ、下記の表1に記載のような測定
値が得られた。また、作製した電解コンデンサについ
て、低温(−40℃)でのインピーダンス及び常温(2
0℃)でのインピーダンスを測定した後、それぞれの測
定値との比として表されるインピーダンス比(Z比)
を、異なる周波数:120Hz及び100kHzで測定
した。下記の表1に記載のような測定値が得られた。さ
らに、各電解コンデンサの寿命特性を評価するため、容
量、tanδ及び漏れ電流のそれぞれについて測定を行
った。
【0037】下記の表1に記載のような測定値が得られ
た。(なお、この初期特性は弾性封口体の種類を変えて
も変化しなかった。)
【0038】
【表1】
【0039】比較例1〜2 実施例1〜7と同様にして、下記組成の電解液と、EP
T及びSBRからなる従来の弾性封口体を用いてアルミ
ニウム電解コンデンサ(10WV,470μF)を作成
し、その初期特性及び105℃中で定格印加(10W
V)し、3000時間後の特性を測定した。
【0040】 エチレングリコール 45重量部 水 40重量部 アジピン酸アンモニウム 14.4重量部 グルコノラクトン 0.1重量部 エチレンジアミン四酢酸 0.5重量部 結果を表2に示す。電解コンデンサのドライアップより
以前に特性が顕著に劣化している。実施例8〜9 比較例の弾性封口体をベーク材及びPTFEをIIR
(ブチルゴム)の表面に貼着した複合ゴムに変えて、比
較例と同じように評価した。この場合のベーク材及びP
TFEの寸法、複合ゴムの寸法(形状)は実施例1〜7
と同じとした。
【0041】結果を表2に示す。
【0042】
【表2】
【0043】上記した表1に記載の結果から理解される
ように、本発明の電解液の比抵抗は従来の一般の電解液
のそれと比べて小さく、本発明の電解液を使用して作製
した電解コンデンサは、従来の電解コンデンサに比べて
低インピーダンスである。また、表2に見られるよう
に、従来のEPT及びSBRからなる弾性封口体を用い
た場合には、折角の優れた電解コンデンサ特性が電解液
のドライアップ以前の早期に寿命に到ったが、本発明に
よりベーク材などのガスバリヤ材貼着ゴムに変えると、
特性の低下が抑制され、長寿命化が実現された。
【0044】また、上記比較例1〜2及び実施例8〜9
と同様にして、ただし電解液として実施例1〜7に示し
たような他の電解液を用いた場合にも、EPT及びSB
Rからなる従来の弾性封口体の場合には特性寿命が短い
が、本発明によりガスバリヤ材貼着ゴムの弾性封口体を
用いると電解コンデンサの特性寿命が延長された。
【0045】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、低インピーダンスでかつ、寿命特性が良好である電
解コンデンサが提供される。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解液を含浸したコンデンサ素子をケー
    スに収納し、弾性封口体で密封した電解コンデンサにお
    いて、前記電解液が20〜80重量%の有機溶媒と80
    〜20重量%の水とから構成される溶媒中に電解質を含
    み、かつ、前記弾性封口体をポリテトラフルオロエチレ
    ン、ベーク材等のガスバリヤ性に優れた材料をゴムに貼
    着した複合ゴムで構成することを特徴とする電解コンデ
    ンサ。
  2. 【請求項2】 前記電解質が、カルボン酸、カルボン酸
    の塩、無機酸及び無機酸の塩からからなる群から選択さ
    れる少なくとも1種を含む請求項1記載の電解コンデン
    サ。
  3. 【請求項3】 前記電解液が、キレート化合物、糖
    類、ヒドロキシベンジルアルコール及び/又はLグル
    タミン酸二酢酸又はその塩、ニトロフェノール、ニト
    ロ安息香酸、ニトロアセトフェノン及びニトロアニソー
    ルからなる群から選択される少なくとも1種のニトロ化
    合物、グルコノラクトン、から選択される少なくとも
    1種の添加剤を含むことを特徴とする請求項1または2
    記載の電解コンデンサ。
  4. 【請求項4】 前記電解質がカルボン酸又はその塩と無
    機酸又はその塩の両方を含む請求項2または3に記載の
    電解コンデンサ。
  5. 【請求項5】 アルミニウム電解コンデンサであること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電解
    コンデンサ。
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