JP2000173099A - 貼合わせ光ディスク - Google Patents

貼合わせ光ディスク

Info

Publication number
JP2000173099A
JP2000173099A JP10350967A JP35096798A JP2000173099A JP 2000173099 A JP2000173099 A JP 2000173099A JP 10350967 A JP10350967 A JP 10350967A JP 35096798 A JP35096798 A JP 35096798A JP 2000173099 A JP2000173099 A JP 2000173099A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical disk
substrate
resin
dummy substrate
bis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10350967A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeki Fujimaru
滋樹 藤丸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Chemicals Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Chemicals Ltd filed Critical Teijin Chemicals Ltd
Priority to JP10350967A priority Critical patent/JP2000173099A/ja
Publication of JP2000173099A publication Critical patent/JP2000173099A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/582Recycling of unreacted starting or intermediate materials

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 不要となった光ディスク基板または光ディス
クをダミー基板として再利用し、片面型貼合わせ光ディ
スクを提供する。 【解決手段】 熱可塑性樹脂製のディスク基板の一面に
設けたデータ記録面上に接着層を介してダミー基板を貼
合わせた光ディスクであって、該ダミー基板が不要の光
ディスク基板または光ディスクを原料樹脂の少くとも一
部に用いてなるダミー基板である貼合わせ光ディスク。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ記録面を設
けたディスク基板(以下データ基板と称する)とその記
録面上にダミー基板を貼合わせてなる片面のみを情報媒
体として利用する貼合わせ光ディスク(以下片面型貼合
わせ光ディスクと称する)に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザ光の照射により情報の記録・再生
をおこなう光ディスクとしては、光磁気ディスク、各種
追記型ディスク、デジタルオーディオディスク(いわゆ
るコンパクトディスク)、光学式ビデオディスク(いわ
ゆるレーザディスク)などが実用化されている。
【0003】このうち、コンパクトディスクやレーザデ
ィスクは、再生専用(Read Only Memor
y:ROM)型の光ディスクである。これらの光ディス
クは、透明基板上に、情報信号に対応したピットが再生
波長の1/4程度の深さを有して凹凸形状で形成され、
この上にAl反射層が50nm以上の厚さで製膜されて
いる。このような光ディスクでは、ピットで生じる光干
渉による反射率変化を検出することで情報信号が再生さ
れる。
【0004】一方、追記型光ディスク、光磁気ディスク
は、ユーザによって任意情報の書き込みが行えるRAM
(Random Access Memory)型の光
ディスクである。
【0005】すなわち、追記型光ディスクは、ユーザに
よって一度だけ書き込みを行なうことが可能な光ディス
クであり、透明基板上に、レーザ光の照射によって光学
特性が変化したり凹凸形状が形成される追記型の記録層
が形成されて構成される。この記録層としては、例えば
初期状態で結晶状態を呈し、レーザ光が照射されること
でアモルファス状態に相変化する、Ge−Sb−Te相
変化材料などが用いられる。この記録層では、情報信号
に対応して微小領域を相変化させることで記録ピットが
形成され、ピットに相当するアモルファス部分とそれ以
外の結晶領域との反射率変化を検出することにより情報
信号が再生される。
【0006】一方、光磁気ディスクは、ユーザによって
情報の書き込み・消去が繰り返し行うことができる、書
き換え可能型のディスクであり、透明基板上に、Tb−
Fe−Co非晶質合金薄膜などの磁気光学効果(例えば
カー効果)を有する垂直磁化膜が形成されて構成され
る。この光磁気ディスクでは、情報信号に対応して垂直
磁化膜の微小領域を上向きあるいは下向きに磁化するこ
とで記録ピットが形成される。そして、反射光での直線
偏光の回転角θk(カー回転角)が、この光磁気ディス
クでは、情報信号に対応して垂直磁化膜の微小領域を上
向きあるいは下向きに磁化することで記録ピットが形成
される。そして、反射光での直線偏光の回転角θk(カ
ー回転角)が、垂直磁化膜の磁化の向きによって異なる
ことを利用して情報信号が再生される。
【0007】なお、このような光磁気ディスクや前述の
追記型光ディスクでは、記録層の酸化防止や多重干渉に
よる信号変調度の増大を目的として、記録層の両側を透
明な誘電体層で挟み込み、さらにその上にAl反射層を
積層した4層構造が採られる場合が多い。なお、誘電体
層としては、窒化シリコン膜、ZnS−SiO2混成膜
などが用いられる。
【0008】ところで、最近、このような光ディスクを
デジタル映像記録用として用いるための検討が盛んに行
われており、そのような光ディスクとしてデジタル・バ
ーサイル・ディスク(DVD)が開発されるに至ってい
る。
【0009】このDVDは、CDと同じ120mm径と
しながら、映画1本分に相当する映像情報を記録し、現
行テレビ並みの画質で再生できるようになされたもので
ある。ここで、このような映像情報を光ディスクに記録
するには、例えばCDの6〜8倍の記録容量が必要にな
る。このため、DVDでは、レーザ波長をCDでの78
0nmに対して635〜650nmと短波長化するとと
もに対物レンズの開口数NAをCDでの0.45に対し
て0.52あるいは0.6に増大させることによりトラッ
クピッチやピットの最短記録マーク長を縮め、記録密度
を上げるようにしている。
【0010】このうち対物レンズの開口数NAの増大
は、ディスク基板の反りに対する許容量を小さくするこ
とになる。このため、DVDでは、基板の厚さをCDの
1.2mmに対して0.6mmと薄くすることにより、レ
ーザ光がディスク基板を透過する距離を短くし、反りに
対する許容量を補償するようにしている(日経エレクト
ロニクス 1995年2月27日号 No.630)。
そして、さらに基板を薄くすることによるディスク強度
の低下を補うため、特開平6−274940号公報で記
載されているように、基板上に形成された記録層の上
に、さらに基板を貼合わせる、いわゆる貼合わせ構造が
採られている。なお、貼合わせ光ディスクの記録層とし
ては、上述の単板構成で用いられるROM型の記録層、
RAM型の記録層のいずれもが採用できる。
【0011】さらに、貼合わせ光ディスクには、その片
側の面のみを利用する片面型貼合わせ光ディスクと、両
側の面を利用する両面型貼合わせ光ディスクとがある。
【0012】このうち片面型貼合わせ光ディスクは、例
えばポリカーボネート樹脂等の透明樹脂を原料樹脂とす
るデータ基板の一面に設けたデータ記録面上に接着層を
介してダミー基板が貼付けられている。データ基板およ
びダミー基板は、いずれも射出成形により作成されてい
る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光ディスク
は多くのユーザに使用されており、生産される量も年々
増え続けている。従って、使用されなくなった不要の光
ディスクや販売店から返却されてくる光ディスクあるい
は生産時発生する不良品などのいわゆる再生利用すべき
光ディスク基板もしくは光ディスクが増えており、それ
らの再生方法について種々の検討が行われている。本発
明は、資源の有効利用ならびに環境保護の見地から、こ
れら不要の光ディスクの再生利用を目的とするととも
に、片面型貼合わせ光ディスクの機械的特性、記録再生
特性を維持しながら、製造効率の向上、製造コストの低
減が図られる片面型貼合わせ光ディスクを提供すること
をも目的とする。
【0014】本発明者は、上記課題を解決せんとして鋭
意研究を重ねた結果、従来廃棄されていた不要の光ディ
スクまたは光ディスク基板を、ダミー基板の原料樹脂と
して用いることにより、単に原料樹脂のロスを抑制し得
るのみならず、上記課題を全て解決し得ることを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱可塑性樹脂
製のディスク基板(A)の一面に設けたデータ記録面上
に接着層を介してダミー基板(B)を貼合わせた光ディ
スクであって、該ダミー基板(B)が成形された光ディ
スク基板(C)もしくは光ディスク(D)を原料樹脂の
少くとも一部として用いたダミー基板である貼合わせ光
ディスクに係るものである。以下本発明の貼合わせ光デ
ィスクについてさらに詳細に説明する。
【0016】本発明の片面型貼合わせ光ディスクのデー
タ基板の原料樹脂は、射出成形可能な透明な熱可塑性樹
脂であればよく、例えばポリカーボネート樹脂、アクリ
ル樹脂またはポリオレフィン樹脂などが挙げられ、なか
でもポリカーボネート樹脂が好ましく用いられる。
【0017】かかるポリカーボネート樹脂としては、以
下説明するものが使用される。すなわち、ポリカーボネ
ート樹脂は、通常二価フェノールとカーボネート前駆体
とを溶液法または溶融法で反応させて得られるものであ
る。ここで使用される二価フェノールの代表的な例とし
ては、ハイドロキノン、レゾルシノール、4,4’−ジ
ヒドロキシジフェニル、ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)メタン、ビス{(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチ
ル)フェニル}メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)エタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)−1−フェニルエタン、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン(通称ビスフェノールA)、
2,2−ビス{(4−ヒドロキシ−3−メチル)フェニ
ル}プロパン、2,2−ビス{(4−ヒドロキシ−3,5
−ジメチル)フェニル}プロパン、2,2−ビス{(3,
5−ジブロモ−4−ヒドロキシ)フェニル}プロパン、
2,2−ビス{(3−イソプロピル−4−ヒドロキシ)
フェニル}プロパン、2,2−ビス{(4−ヒドロキシ
−3−フェニル)フェニル}プロパン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)−3−メチルブタン、2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3−ジメチルブ
タン、2,4−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2−
メチルブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ペンタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)−4−メチルペンタン、1,1−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)−4−イソプロピルシクロヘキサ
ン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,
5−トリメチルシクロヘキサン、9,9−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)フルオレン、9,9−ビス{(4−
ヒドロキシ−3−メチル)フェニル}フルオレン、α,
α’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−o−ジイソプ
ロピルベンゼン、α,α’−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)−m−ジイソプロピルベンゼン、α,α’−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)−p−ジイソプロピルベン
ゼン、1,3−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−5,7
−ジメチルアダマンタン、4,4’−ジヒドロキシジフ
ェニルスルホン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルス
ルホキシド、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルフ
ィド、4,4’−ジヒドロキシジフェニルケトン、4,
4’−ジヒドロキシジフェニルエーテルおよび4,4’
−ジヒドロキシジフェニルエステル等が挙げられ、これ
らは単独または2種以上を混合して使用できる。
【0018】なかでもビスフェノールA、2,2−ビス
{(4−ヒドロキシ−3−メチル)フェニル}プロパ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3−メチル
ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,
3−ジメチルブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)−4−メチルペンタン、1,1−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキ
サンおよびα,α’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
−m−ジイソプロピルベンゼンからなる群より選ばれた
少くとも1種のビスフェノールより得られる単独重合体
または共重合体が好ましく、特に、ビスフェノールAの
単独重合体および1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンとビスフェ
ノールA、2,2−ビス{(4−ヒドロキシ−3−メチ
ル)フェニル}プロパンまたはα,α’−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)−m−ジイソプロピルベンゼンとの
共重合体が好ましく使用される。
【0019】カーボネート前駆体としてはカルボニルハ
ライド、カーボネートエステルまたはハロホルメート等
が使用され、具体的にはホスゲン、ジフェニルカーボネ
ートまたは二価フェノールのジハロホルメート等が挙げ
られる。
【0020】上記二価フェノールとカーボネート前駆体
を溶液法または溶融法によって反応させてポリカーボネ
ート樹脂を製造するに当っては、必要に応じて触媒、末
端停止剤、二価フェノールの酸化防止剤等を使用しても
よい。またポリカーボネート樹脂は三官能以上の多官能
性芳香族化合物を共重合した分岐ポリカーボネート樹脂
であっても、芳香族または脂肪族の二官能性カルボン酸
を共重合したポリエステルカーボネート樹脂であっても
よく、また、得られたポリカーボネート樹脂の2種以上
を混合した混合物であってもよい。
【0021】溶液法による反応は、通常二価フェノール
とホスゲンとの反応であり、酸結合剤および有機溶媒の
存在下に反応させる。酸結合剤としては、例えば水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物
またはピリジン等のアミン化合物が用いられる。有機溶
媒としては、例えば塩化メチレン、クロロベンゼン等の
ハロゲン化炭化水素が用いられる。また、反応促進のた
めに例えばトリエチルアミン、テトラ−n−ブチルアン
モニウムブロマイド、テトラ−n−ブチルホスホニウム
ブロマイド等の第三級アミン、第四級アンモニウム化合
物、第四級ホスホニウム化合物等の触媒を用いることも
できる。その際、反応温度は通常0〜40℃、反応時間
は10分〜5時間程度、反応中のpHは9以上に保つの
が好ましい。
【0022】また、かかる重合反応において、通常末端
停止剤が使用される。かかる末端停止剤として単官能フ
ェノール類を使用することができる。単官能フェノール
類は末端停止剤として分子量調節のために一般的に使用
され、また得られたポリカーボネート樹脂は、末端が単
官能フェノール類に基づく基によって封鎖されているの
で、そうでないものと比べて熱安定性に優れている。か
かる単官能フェノール類としては、一般にはフェノール
または低級アルキル置換フェノールであって、下記一般
式で表される単官能フェノール類を示すことができる。
【0023】
【化1】 [式中、Aは水素原子または炭素数1〜9の直鎖または
分岐アルキル基あるいはフェニル基置換アルキル基であ
り、rは1〜5、好ましくは1〜3の整数である。]
【0024】上記単官能フェノール類の具体例として
は、例えばフェノール、p−tert−ブチルフェノー
ル、p−クミルフェノールおよびイソオクチルフェノー
ルが挙げられる。
【0025】また、他の単官能フェノール類としては、
長鎖のアルキル基あるいは脂肪族ポリエステル基を置換
基として有するフェノール類または安息香酸クロライド
類、もしくは長鎖のアルキルカルボン酸クロライド類を
使用することができ、これらを用いてポリカーボネート
共重合体の末端を封鎖すると、これらは末端停止剤また
は分子量調節剤として機能するのみならず、樹脂の溶融
流動性が改良され、成形加工が容易になるばかりでな
く、基板としての物性、特に樹脂の吸水率を低くする効
果があり、また基板の複屈折率が低減される効果もあ
り、好ましく使用される。なかでも、下記一般式(2)
および(3)で表される長鎖のアルキル基を置換基とし
て有するフェノール類が好ましく使用される。
【0026】
【化2】
【0027】
【化3】 [式中、Xは−R−O−、−R−CO−O−または−R
−O−CO−である、ここでRは単結合または炭素数1
〜10、好ましくは1〜5の二価の脂肪族炭化水素基を
示し、nは10〜50の整数を示す。]
【0028】前記式(2)の置換フェノール類としては
nが10〜30、特に10〜26のものが好ましく、そ
の具体例としては例えばデシルフェノール、ドデシルフ
ェノール、テトラデシルフェノール、ヘキサデシルフェ
ノール、オクタデシルフェノール、エイコシルフェノー
ル、ドコシルフェノールおよびトリアコンチルフェノー
ル等を挙げることができる。
【0029】また、前記式(3)の置換フェノール類と
してはXが−R−CO−O−であり、Rが単結合である
化合物が適当であり、nが10〜30、特に10〜26
のものが好適であって、その具体例としては例えばヒド
ロキシ安息香酸デシル、ヒドロキシ安息香酸ドデシル、
ヒドロキシ安息香酸テトラデシル、ヒドロキシ安息香酸
ヘキサデシル、ヒドロキシ安息香酸エイコシル、ヒドロ
キシ安息香酸ドコシルおよびヒドロキシ安息香酸トリア
コンチルが挙げられる。
【0030】これらの末端停止剤は、得られたポリカー
ボネート樹脂の全末端に対して少くとも5モル%、好ま
しくは少くとも10モル%末端に導入されることが望ま
しく、また、末端停止剤は単独でまたは2種以上混合し
て使用してもよい。
【0031】溶融法による反応は、通常二価フェノール
とカーボネートエステルとのエステル交換反応であり、
不活性ガスの存在下に二価フェノールとカーボネートエ
ステルとを加熱しながら混合して、生成するアルコール
またはフェノールを留出させる方法により行われる。反
応温度は生成するアルコールまたはフェノールの沸点等
により異なるが、通常120〜350℃の範囲である。
反応後期には系を10〜0.1Torr程度に減圧して
生成するアルコールまたはフェノールの留出を容易にさ
せる。反応時間は通常1〜4時間程度である。
【0032】カーボネートエステルとしては、置換され
ていてもよい炭素数6〜10のアリール基、アラルキル
基あるいは炭素数1〜4のアルキル基などのエステルが
挙げられる。具体的にはジフェニルカーボネート、ジト
リルカーボネート、ビス(クロロフェニル)カーボネー
ト、m―クレジルカーボネート、ジナフチルカーボネー
ト、ビス(ジフェニル)カーボネート、ジメチルカーボ
ネート、ジエチルカーボネート、ジブチルカーボネート
などが挙げられ、なかでもジフェニルカーボネートが好
ましい。
【0033】また、溶融法において重合速度を高めるた
めに重合触媒を用いることができ、かかる重合触媒とし
ては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、二価
フェノールのナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金
属化合物;水酸化カルシウム、水酸化バリウム、水酸化
マグネシウム等のアルカリ土類金属化合物;テトラメチ
ルアンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウ
ムヒドロキシド、トリメチルアミン、トリエチルアミン
等の含窒素塩基性化合物;アルカリ金属やアルカリ土類
金属のアルコキシド類;アルカリ金属やアルカリ土類金
属の有機酸塩類;その他に亜鉛化合物類、ホウ素化合物
類、アルミニウム化合物類、珪素化合物類、ゲルマニウ
ム化合物類、有機スズ化合物類、鉛化合物類、オスミウ
ム化合物類、アンチモン化合物類、マンガン化合物類、
チタン化合物類、ジルコニウム化合物類などの通常エス
テル化反応、エステル交換反応に使用される触媒を用い
ることができる。触媒は単独で使用してもよいし、2種
以上組み合わせ使用してもよい。これらの重合触媒の使
用量は、原料の二価フェノール1モルに対し、好ましく
は1×10-8〜1×10-3当量、より好ましくは1×1
-7〜5×10-4当量の範囲で選ばれる。
【0034】また、かかる重合反応において、フェノー
ル性の末端基を減少するために、重縮反応の後期あるい
は終了後に、例えばビス(クロロフェニル)カーボネー
ト、ビス(ブロモフェニル)カーボネート、ビス(ニト
ロフェニル)カーボネート、ビス(フェニルフェニル)
カーボネート、クロロフェニルフェニルカーボネート、
ブロモフェニルフェニルカーボネート、ニトロフェニル
フェニルカーボネート、フェニルフェニルカーボネー
ト、メトキシカルボニルフェニルフェニルカーボネート
およびエトキシカルボニルフェニルフェニルカーボネー
ト等の化合物を加えることが好ましい。なかでも2−ク
ロロフェニルフェニルカーボネート、2−メトキシカル
ボニルフェニルフェニルカーボネートおよび2−エトキ
シカルボニルフェニルフェニルカーボネートが好まし
く、特に2−メトキシカルボニルフェニルフェニルカー
ボネートが好ましく使用される。
【0035】ポリカーボネート樹脂の分子量は、粘度平
均分子量(M)で10,000〜22,000が好まし
く、12,000〜20,000がより好ましく、13,
000〜18,000が特に好ましい。かかる粘度平均
分子量を有するポリカーボネート樹脂は、光学用材料と
して十分な強度が得られ、また、成形時の溶融流動性も
良好であり成形歪みが発生せず好ましい。本発明でいう
粘度平均分子量は塩化メチレン100mLにポリカーボ
ネート樹脂0.7gを20℃で溶解した溶液から求めた
比粘度(ηsp)を次式に挿入して求めたものである。 ηsp/c=[η]+0.45×[η]2c(但し[η]は
極限粘度) [η]=1.23×10-40.83 c=0.7
【0036】前記した透明樹脂、殊にポリカーボネート
樹脂を使用してデータ基板あるいはダミー基板を射出成
形するに当っては、通常の条件や手段が採用できる。
【0037】本発明にあっては、一旦成形された不要の
光ディスク基板(C)または光ディスク(D)を回収
し、ダミー基板を射出成形する際の原料樹脂として用い
る。回収した不要の光ディスク基板(C)または光ディ
スク(D)は射出成形機に供給できる形状に再生され
る。不要の光ディスク基板または光ディスクの再生の具
体的な方法としては、例えば粉砕機等で粉砕する方法が
ある。このとき粉砕した再生品はその長径が10mm以
下になるように調整されることが好ましい。これ以上大
きいときは成形機シリンダの原料供給部における噛み込
み不良の原因になる。また、粉砕品は、そのままダミー
基板の射出成形に用いても、一旦押出機などによってペ
レット化してから射出成形に供してもよい。
【0038】さらには、不要の光ディスクに含まれる記
録膜、反射膜、保護膜、接着剤、インクなどの原料樹脂
以外の構成部を取り除いて用いることがより好ましい。
その具体的な方法としては、光ディスクの表面を切硝研
磨する方法、振動圧縮する方法などの物理的方法あるい
は、酸、アルカリなどを用いた化学的方法などがある。
【0039】一層好適には特開平10−58450号公
報に提案されている方法が挙げられる。すなわち、光デ
ィスクをローラー間を通過させて圧延する工程、圧延さ
れた光ディスクを加熱水と接触させる工程、該光ディス
クから剥離した塗膜の実質量を分離する工程、得られた
光ディスクを粉砕する工程、得られた光ディスクの細片
を加熱水と接触させて、金属薄膜成分を除去する工程お
よび除去された金属薄膜成分を加熱水とともに細片から
分離し、細片を回収し取得する工程からなる回収方法な
どがある。
【0040】不要の光ディスク再生品によってダミー基
板を射出成形するに当り、再生品のみで成形してもよ
く、また任意の比率でバージンの原料樹脂と混合しても
よい。バージンの原料樹脂を用いるときは、データ基板
の成形に用いたと同種の樹脂を用いるのが好ましく、不
要の光ディスク再生品が多すぎると、アルミニウム片に
より成形の樹脂の流動が不安定になり、射出樹脂量にバ
ラツキが生じるため、ダミー基板(B)の全重量当たり
不要の光ディスク再生品の割合が5〜100重量%、好
ましくは10〜90重量%になる量混合するのが有利で
ある。特に光ディスク再生品として、光ディスク(D)
を使用する場合、この光ディスク(D)には原料樹脂以
外の構成部が含まれていることから、そのより好ましい
割合は10〜70重量%である。ここでバージン樹脂と
は、射出成形等により加工された履歴を持たない樹脂で
あり、重合した樹脂を押出機等によって溶融押出したペ
レットなどを意味する。
【0041】上記不要の光ディスク再生品または不要の
光ディスク再生品とバージン樹脂の混合品は、射出成形
機に供給されダミー基板が成形される。この際用いるス
タンパーは、信号情報の入ったものでも、信号情報の入
っていないものでもかまわないが、信号基板を所定枚数
成形した後の不要のスタンパーを用いるとスタンパーの
再利用という観点からも好ましい。また、ダミー基板を
射出成形するに際し、成形機や金型の設定温度等の成形
条件を、データ基板成形時と同一に設定するのが好まし
い。
【0042】成形されたダミー基板の表面に反射膜、記
録層、保護膜、印刷面等を形成してもよい。特に、接着
層を介してデータ基板と貼合わされる面にデータ基板と
同一の記録層を形成すると、後の貼合わせにおいて接着
層との親和性が等しくなり、反りの抑制に効果がある。
データ基板および必要に応じてダミー基板の一面に設け
るデータ記録面において、その記録層は再生専用(RO
M)型の記録層であってもユーザによって任意情報が書
き込める追記型またはRAM型の記録層であってもよ
い。例えば再生専用型の記録層であれば、スタンパーに
より形成された記録すべきデータを凹凸で表すピットの
上に、スパッタリングなどの気相メッキ法により反射膜
としてAlなどの金属膜反射膜を形成することで構成さ
れる。このようにして作成されたデータ基板とダミー基
板は、例えばUV接着剤等の接着層を介して互いに貼合
わされる。接着層としてはUV接着剤の他に熱可塑性樹
脂によるホットメルト接着や粘着剤を用いた粘着シート
なども用いることができる。また、本発明の片面型貼合
わせ光ディスクの具体例としては、例えば記録容量が
4.7GBのDVD、2.6GBのDVD−RAMおよび
3.9GBのDVD−Rが挙げられる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下に実施例をあげて本発明をさ
らに説明する。 (1)基板の成形:データ基板とダミー基板の成形は、
住友重機械工業(株)製射出成形機DISK3M3と情
報信号に対応した凹凸形状を持つスタンパーが設置され
た厚さ0.6mm、直径120mmのキャビティを持つ
金型を用いて行った。 (2)CD基板の成形:CD基板の成形は、住友重機械
工業(株)製射出成形機DISK3M3と情報信号に対
応した凹凸形状を持つスタンパーが設置された厚さ1.
2mm、直径120mmのキャビティを持つ金型を用い
て行った。
【0044】(3)反射膜、保護膜の除去: CDを朋来(株)製粉砕機により8mmφスクリーン
通過品に粉砕した。この粉砕品1部をステンレス製の篭
に入れ、40℃に保持したpH1の希塩酸水溶液10部
に浸漬し、井内盛栄堂(株)製超音波洗浄器VS−10
0型(周波数50kHz)により処理したところ30分
でアルミニウム膜が溶解し、UVコート膜が剥離した。
ここでステンレス製篭を取出して純水で洗浄した後12
0℃で乾燥して透明なポリカーボネート樹脂粉砕品を得
た。 CDを相対するロール間隙が0.4mmで、表面温度
を130℃に設定した大竹機械工業製2本ロール機にて
圧延した。この時の圧延条件はロール回転数=高速側1
6rpm、低速側14rpm、ロール径=12インチ、
ロール巾=24インチとした。圧延されたCDは、その
長さ(長径)が、13.8cmとなり、元のCDの長さ
の1.15倍に圧延され、その全面の被覆層にクラック
が生じていた。次に熱水処理として90℃の加熱水に5
分間浸漬し、膨潤させながら攪拌した。この時のCDの
割合は、CDと加熱水との合計に対して5重量%とし、
主としてUVコート層を剥離させた。次に水洗を施し、
剥離した被覆層を除去した樹脂基板を得て、かかる樹脂
基板を回転する回転刃と固定刃を有し、下部に8mmの
円孔スクリーンを設けた朋来(株)製粉砕機により粉砕
した。得られた基板細片は、その97重量%が直径2m
mの円孔を通過しないものであった。この基板細片を、
主に残留するアルミ蒸着成分を除去するために90℃の
加熱水に30分間攪拌浸漬した。このとき、基板細片の
割合は、基板細片と加熱水との合計に対して15重量%
とした。その後、かかる基板細片から除去されたアルミ
蒸着成分を加熱水と共に分離し、透明なポリカーボネー
ト樹脂基板細片を回収した。得られたポリカーボネート
樹脂基板細片を常法によりペレット化し、120℃で5
時間乾燥して、透明なポリカーボネート樹脂ペレットを
得た。
【0045】(4)割れ発生率の測定:ダミー基板成形
時に可塑化シリンダ内で起きる熱分解による分子量低下
が著しいと、金型から基板をはく離し取り出す過程で行
われる金型の突き出しピンによる突き出しにより基板が
割れることがある。これを基板を500枚成形して、目
視で割れ発生の有無を確認し、割れ発生率を求めて評価
した。
【0046】(5)エラー率の測定:エラー率の測定は
パルステック工業(株)製DDU−1000を用いて、
PIエラーの発生率を測定した。測定はn=10で行っ
た。
【0047】合成例1 温度計、攪拌機および還流冷却器付き反応器にイオン交
換水219.4部、48%水酸化ナトリウム水溶液40.
2部を仕込み、これに2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン57.5部(0.252モル)およびハ
イドロサルファイト0.12部を溶解した後、塩化メチ
レン181部を加え、攪拌下15〜25℃でホスゲン2
8.3部を40分要して吹き込んだ。ホスゲン吹き込み
終了後、48%水酸化ナトリウム水溶液7.2部および
p−tert−ブチルフェノール2.42部を加え、攪
拌を始め、乳化後トリエチルアミン0.06部を加え、
さらに28〜33℃で1時間攪拌して反応を終了した。
反応終了後生成物を塩化メチレンで希釈して水洗した後
塩酸酸性にして水洗し、水相の導電率がイオン交換水と
ほとんど同じになったところで、軸受け部に異物取出口
を有する隔離室を設けたニーダーにて塩化メチレンを蒸
発して、粘度平均分子量15000のパウダーを得た。
このパウダーにトリス(2,4−ジ−tert−ブチル
フェニル)ホスファイトを0.01重量%、ステアリン
酸モノグリセリドを0.08重量%加えた。次に、かか
るパウダーをベント式二軸押出機(神戸製鋼(株)製K
TX−46)によりシリンダ温度240℃で脱気しなが
ら溶融混練し、径2.9mm、長さ3mmのペレットを
得た。
【0048】合成例2 攪拌機および蒸留塔を備えた反応器に2,2−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)プロパン228部(約1モ
ル)、ジフェニルカーボネート(バイエル社製)220
部(約1.03モル)および触媒として水酸化ナトリウ
ム0.000024部とテトラメチルアンモニウムヒド
ロキシド0.0073部を仕込み、窒素置換した。この
混合物を200℃まで加熱して攪拌しながら溶解させ
た。次いで、減圧度を30Torrとして加熱しながら
1時間で大半のフェノールを留去し、さらに270℃ま
で温度を上げ、減圧度を1Torrとして2時間重合反
応を行ったところで、末端停止剤として2−メトキシカ
ルボニルフェニルフェニルカーボネート2.3部を添加
した。その後270℃、1Torr以下で5分間末端封
鎖反応を行った。次に溶融状態のままで、触媒中和剤と
してドデシルベンゼンスルホン酸テトラブチルホスホニ
ウム塩を0.00023部添加して270℃、10To
rr以下で10分間反応を継続し、粘度平均分子量1
5,000のポリマーを得た。このポリマーをギアポン
プでルーダーに送った。ルーダー途中でトリス(2,4
−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイトを0.
01重量%、ステアリン酸モノグリセリドを0.08重
量%加え、径2.5mm、長さ3mmの樹脂ペレットを
得た。
【0049】実施例1 合成例1で得られた樹脂ペレットからCD基板を成形し
た。このCD基板を粉砕機で粉砕して最大粒子の長径が
8mmのCD基板再生品を得た。この再生品からダミー
基板を成形し、割れ発生率を評価した。その結果割れ発
生率は0.2%と極めて良好な値が得られた。さらに合
成例1で得られた樹脂ペレットからデータ基板を成形し
た後、データ基板ならびにダミー基板のスタンパーによ
り凹凸が形成された面にアルミニウム反射膜をスパッタ
法により製膜し、次に接着剤によりデータ基板とダミー
基板を貼合わせ、エラー率を測定した。その結果、4.
4×10-4と極めて良好な値が得られた。
【0050】実施例2 実施例1で得られたCD基板上に、アルミニウム反射膜
をスパッタ法により製膜した。次にUV硬化樹脂をスピ
ンコート法により均一に塗布した後、UV光を照射して
これを硬化させ、保護膜を形成することによりCDを作
成した。このCDを粉砕機で粉砕して最大粒子の長径が
8mmのCD再生品を得た。この再生品からダミー基板
を得る以外は実施例1と同じ手順で貼合わせ光ディスク
を作成し、割れ発生率とエラー率を測定した。その結果
割れ発生率は1.8%と良好な値が得られ、エラー率は
4.8×10-4と極めて良好な値が得られた。
【0051】実施例3 実施例2で得られたCDから前記(3)のの方法によ
り反射膜と保護膜を除去した後、粉砕機で粉砕して最大
粒子の長径が8mmのCD再生品を得る以外は実施例1
と同じ手順で貼合わせ光ディスクを作成し、割れ発生率
とエラー率を測定した。その結果、それぞれ0.4%、
4.5×10-4と極めて良好な値が得られた。
【0052】実施例4および5 実施例2で得られたCDから反射膜と保護膜を除去して
後、粉砕機で粉砕して最大粒子の長径が8mmのCD再
生品を得て、これと合成例1で得られた樹脂ペレットと
を70重量%および30重量%(実施例4)もしくは5
0重量%および50重量%(実施例5)の割合で混合す
る以外は実施例1と同じ手順で貼合わせ光ディスクを作
成し、割れ発生率とエラー率を測定した。その結果はそ
れぞれ0.3%と4.5×10-4(実施例4)および0.
3%と4.4×10-4(実施例5)と極めて良好な値が
得られた。
【0053】実施例6 実施例2で得られたCDから前記(3)のの方法によ
り反射膜と保護膜を除去した後、粉砕機で粉砕して最大
粒子の長径が8mmのCD再生品を得る以外は実施例1
と同じ手順で貼合わせ光ディスクを作成し、割れ発生率
とエラー率を測定した。その結果、それぞれ0.3%、
4.4×10-4と極めて良好な値が得られた。
【0054】実施例7 実施例2で得られたCD再生品に対して合成例1で得ら
れた樹脂ペレットを50重量%混合する以外は実施例2
と同じ手順で貼合わせ光ディスクを作成し、割れ発生率
とエラー率を測定した。その結果、それぞれ0.2%、
4.5×10-4と極めて良好な値が得られた。
【0055】実施例8 合成例2で得られた樹脂ペレットから実施例1と同じ手
順でCDを作成する以外は、実施例1と同じ手順で貼合
わせ光ディスクを作成し、割れ発生率とエラー率を測定
した。その結果、それぞれ0.2%、4.9×10-4と極
めて良好な値が得られた。
【0056】参照例1 合成例1で得られた樹脂ペレットを均等に2等分し、そ
れらを用いてデータ基板とダミー基板を成形する以外は
実施例1と同じ手順で貼合わせ光ディスクを作成し、割
れ発生率とエラー率を測定した。その結果、それぞれ
0.0%、4.2×10-4と極めて良好な値が得られた。
【0057】
【表1】
【0058】
【発明の効果】本発明の片面型貼合わせ光ディスクは、
不要の光ディスク基板または光ディスクをダミー基板の
材料として活用したものであり、資源の有効利用および
環境保護の見地から従来廃棄されていた不要の光ディス
クの再利用によるコストダウンに効果を奏する。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂製のディスク基板(A)の
    一面に設けたデータ記録面上に接着層を介してダミー基
    板(B)を貼合わせた光ディスクであって、該ダミー基
    板(B)が、成形された光ディスク基板(C)もしくは
    光ディスク(D)を原料樹脂の少くとも一部に用いてな
    るダミー基板である貼合わせ光ディスク。
  2. 【請求項2】 光ディスク基板(C)が光ディスク
    (D)から原料樹脂以外の構成部を取り除いたものであ
    る請求項1記載の貼合わせ光ディスク。
  3. 【請求項3】 光ディスク基板(C)もしくは光ディス
    ク(D)の使用量が、ダミー基板(B)の全重量当たり
    の5〜100重量%の範囲である請求項1記載の貼合わ
    せ光ディスク。
  4. 【請求項4】 光ディスク基板(C)もしくは光ディス
    ク(D)を予め長径が10mm以下に破砕し、そのまま
    あるいはペレット化してダミー基板(B)の原料樹脂と
    して用いた請求項1記載の貼合わせ光ディスク。
  5. 【請求項5】 データ記録面を設けたディスク基板
    (A)およびダミー基板(B)の樹脂が、同種の樹脂で
    ある請求項1記載の貼合わせ光ディスク。
  6. 【請求項6】 データ記録面を設けたディスク基板
    (A)およびダミー基板(B)の樹脂が、いずれもポリ
    カーボネート樹脂である請求項1記載の貼合わせ光ディ
    スク。
  7. 【請求項7】 該ダミー基板(B)の一面にデータ記録
    面と同じ金属膜が形成されている請求項1記載の貼合わ
    せ光ディスク。
JP10350967A 1998-12-10 1998-12-10 貼合わせ光ディスク Withdrawn JP2000173099A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10350967A JP2000173099A (ja) 1998-12-10 1998-12-10 貼合わせ光ディスク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10350967A JP2000173099A (ja) 1998-12-10 1998-12-10 貼合わせ光ディスク

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000173099A true JP2000173099A (ja) 2000-06-23

Family

ID=18414142

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10350967A Withdrawn JP2000173099A (ja) 1998-12-10 1998-12-10 貼合わせ光ディスク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000173099A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006008810A (ja) * 2004-06-24 2006-01-12 Sony Corp ディスク回収物の再資源化方法、難燃樹脂組成物及び難燃樹脂成形体
JP2008502092A (ja) * 2004-06-10 2008-01-24 コミサリア、ア、レネルジ、アトミク 複数の段を有する光記録媒体を製造する方法およびそれによって得られる媒体
KR101077013B1 (ko) 2003-05-30 2011-10-26 소니 주식회사 광학 디스크의 재자원화 방법, 피막 형성용 수지 조성물및 수지 성형품

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101077013B1 (ko) 2003-05-30 2011-10-26 소니 주식회사 광학 디스크의 재자원화 방법, 피막 형성용 수지 조성물및 수지 성형품
JP2008502092A (ja) * 2004-06-10 2008-01-24 コミサリア、ア、レネルジ、アトミク 複数の段を有する光記録媒体を製造する方法およびそれによって得られる媒体
JP2006008810A (ja) * 2004-06-24 2006-01-12 Sony Corp ディスク回収物の再資源化方法、難燃樹脂組成物及び難燃樹脂成形体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100559097B1 (ko) 광학용 폴리카보네이트 수지 성형재료 및 광디스크 기판
JP2000173099A (ja) 貼合わせ光ディスク
JP4892138B2 (ja) 光ディスク基板の製造方法
JP4399079B2 (ja) 光学用ポリカーボネート樹脂成形材料および光ディスク基板
JP4961079B2 (ja) 光学用ポリカーボネート樹脂成形材料および光ディスク基板
JP4783486B2 (ja) 光学用ポリカーボネート樹脂成形材料および光ディスク基板
JP3380189B2 (ja) 光学用ポリカーボネート樹脂成形材料および光ディスク基板
JP2003041011A (ja) 光学記録媒体
JP3727876B2 (ja) 芳香族ポリカーボネート樹脂および該樹脂よりなる光ディスク基板
JP4422863B2 (ja) 光学用ポリカーボネート樹脂成形材料および該材料よりなる光ディスク基板
US6858298B2 (en) Optical polycarbonate resin molding material
JP2002338701A (ja) 光学用ポリカーボネート樹脂成形材料および光ディスク基板
JP2000173101A (ja) 光学用ポリカーボネート樹脂成形材料および光ディスク基板
JP4052444B2 (ja) 光ディスク基板
JP3727890B2 (ja) 芳香族ポリカーボネート樹脂および該樹脂よりなる光ディスク基板
JP3727875B2 (ja) 芳香族ポリカーボネート樹脂および該樹脂よりなる光ディスク基板
JP2002265581A (ja) 光学用ポリカーボネート樹脂成形材料
JP2002121375A (ja) 光学用ポリカーボネート樹脂成形材料および該材料よりなる光ディスク基板
JP2000207775A (ja) 貼合わせ光ディスク
JP3790181B2 (ja) 光ディスク基板
JP2002265622A (ja) 光学用ポリカーボネート樹脂成形材料及び光ディスク
JP2000173098A (ja) 貼合わせ光ディスク
JP2003301099A (ja) ポリカーボネート樹脂組成物、およびそれより形成された光ディスク基板
JP2002212410A (ja) 高精密転写性ポリカーボネート樹脂光学用成形材料、およびそれより形成された光ディスク基板
JP2002121374A (ja) 光学用ポリカーボネート樹脂成形材料および該材料よりなる光ディスク基板

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20060307