JP2000172341A - サーボ制御装置 - Google Patents

サーボ制御装置

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JP2000172341A
JP2000172341A JP10351833A JP35183398A JP2000172341A JP 2000172341 A JP2000172341 A JP 2000172341A JP 10351833 A JP10351833 A JP 10351833A JP 35183398 A JP35183398 A JP 35183398A JP 2000172341 A JP2000172341 A JP 2000172341A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精度で位置制御が行え、簡単な構成で計算
時間も少なく、パラメータの変動や推定誤差に対しても
ロバストなサーボ制御装置を実現する。 【解決手段】 機械1を動作させる電動機2に付加され
た位置センサ3、機械の動作軌跡を生成する位置指令値
生成部4、フィードバックトルク指令値を生成するフィ
ードバック補償部5、フィードフォワードトルク指令値
を生成するフィードフォワード補償部6、それらを加算
した全トルク指令値をもとに電動機に適切な電流を流す
電流補償部8、電動機が発生するトルクを定数倍する機
械端補正定数乗算部9、および定数倍された全トルク指
令値を位置指令値に加算する加算器10にて構成したサ
ーボ制御装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば工作機
械のような、電動機で機械を動作させてその機械の軌跡
を高精度に動作させるサーボ制御装置に関するものであ
り、特に、高速な動作が要求されるサーボ制御装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】サーボ制御装置は、機械を指令値に追従
させて正確に動作させることが目的であり、通常は電動
機などのアクチュエータに取り付けられたエンコーダな
どの位置センサの出力を指令値に追従させることを目標
とすることにより、機械側まで制御していると見なすこ
とが多かった。しかしながら、高速動作が要求されるに
ともない、機械の剛性が不十分なことに起因して、実際
の目標である機械側とアクチュエータの位置とにズレが
生じることがある。
【0003】図11は、たとえば特開平4−27129
0に示された、従来のサーボ制御装置の構成を示すブロ
ック図である。、図において、1は機械、2は電動機
で、それぞれ内部にその特性を表すブロックが示されて
おり、これらは機械1と電動機2を2つのイナーシャと
そのバネでモデル化した場合の表現である。また、3は
位置センサ、4は位置指令値生成部、5はフィードバッ
ク補償部、6はフィードフォワード補償部であり、7は
機械端補正部である。
【0004】また、θr は位置指令値生成部4にて生成
された位置指令値、θl は機械1の位置、θm は電動機
2の位置、Jl は機械1のイナーシャ、Jm は電動機2
のイナーシャ、Kは機械1の剛性を表すバネ定数、cは
機械1の粘性抵抗を表す定数、Kv は速度ループ比例ゲ
イン、Kviは速度ループ積分ゲイン、Kp は位置ループ
比例ゲイン、J0lは機械1のイナーシャJl の推定値、
0mは電動機2のイナーシャJm の推定値、α、βはそ
れぞれ機械端補正部7のパラメータ、sはラプラス演算
子である。
【0005】次に、動作について説明する。機械1と電
動機2からなる制御対象は、電動機2の出力トルクの指
令値を入力とし、電動機2に取り付けられた位置センサ
3の検出した検出値を出力とするものである。フィード
バック補償部5は、位置指令値生成部4で生成された位
置指令値θr と、位置センサ3より出力される電動機2
の位置θm との差をもとにPID(比例・積分・微分)
制御を行う。ただし、図に示されたフィードバック補償
部5では、位置指令値θr と電動機2の位置θm のそれ
ぞれの微分値を利用した構成となっているが、これは等
価変換することにより上記PID制御の構成となる。
【0006】このように、制御対象である機械1および
電動機2をフィードバック補償部5のみにて制御した場
合には、応答の遅れのために位置指令値θr への追従精
度は良好ではない。そこで、フィードフォワード補償部
6を追加して、J0l=Jl 、J0m=Jm とすることによ
り、電動機2と機械1の剛性が十分高い(バネ定数Kが
十分大きい)とした場合に、応答の遅れをなくすことが
でき、高精度な動作を実現できる。
【0007】しかしながら、機械1と電動機2の剛性が
十分高いと見なすことができない場合には、電動機2の
位置θm と機械1の位置θl にずれが生じ、このフィー
ドフォワード補償器5の追加では十分な精度が得られな
い。そこで機械端補正部7においてα=Jl /(K(J
l +Jm ))、β=Jm とし、c=0と仮定することに
より、機械1と動機2のモデルである、2つのイナーシ
ャJl ,Jm とそのバネのモデルの特性を完全に補償す
ることができる。すなわち位置指令値θr と機械1の位
置θl を完全に一致させることができ、高精度な機械1
の位置制御が実現できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のサーボ制御装置
は以上のように構成されているので、2つのイナーシャ
l 、Jm および機械1の剛性のバネ定数Kのそれぞれ
の値を正確に知る必要があり、もしそれらの値の正確さ
が不十分であった場合には制御系の特性が大きく変動し
て、精度の高い位置制御が実現できないという課題があ
った。また、補正が複雑であり、計算時間も多く、高次
の微分を必要とするため量子化誤差などの影響を受けや
すいという課題もあった。
【0009】さらに、2つのイナーシャJl 、Jm 、お
よび機械1の剛性のバネ定数Kのそれぞれの値ではな
く、機械端補正部7のパラメータα、βの値を入力する
必要があり、また、それらはすべて人手によって設定す
る必要があるとった課題があった。
【0010】また、機械1の剛性を表すバネ定数Kの値
が、機械1の位置に依存して変化する現象に対応するこ
とができないという課題があった。
【0011】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、高精度で位置制御を行うことがで
き、かつ簡単な構成で計算時間も少なく、さらにパラメ
ータの変動や推定誤差があった場合でも特性が大きく変
動しないロバストなサーボ制御装置を得ることを目的と
する。
【0012】また、この発明は、パラメータとして理解
しやすいものを入力することによって、高精度の位置制
御が実現でき、初期設定時やパラメータ変動時には、自
動的にパラメータのチューニングを行うことができるサ
ーボ制御装置を得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係るサーボ制
御装置は、位置指令値生成部から出力された位置指令値
をもとに、フィードバック制御およびフィードフォワー
ド制御を行うことによって電動機の発生するトルクを制
御し、その電動機の発生するトルクあるいは当該トルク
に相当する信号を定数倍して位置指令値に加算するよう
にしたものである。
【0014】また、この発明に係るサーボ制御装置は、
電動機が発生するトルクに相当する信号として、フィー
ドバック補償部の生成するフィードバックトルク指令値
と、フィードフォワード補償部の生成するフィードフォ
ワードトルク指令値とを加算したトルクあるいはそれに
相当する目標値を用いたものである。
【0015】また、この発明に係るサーボ制御装置は、
電動機が発生するトルクに相当する信号として、電動機
に流れる電流の測定を行う電流センサの測定値を用いた
ものである。
【0016】また、この発明に係るサーボ制御装置は、
電動機が発生するトルクに相当する信号として、フィー
ドフォワード補償部の生成するフィードフォワードトル
ク指令値を用いたものである。
【0017】また、この発明に係るサーボ制御装置は、
機械および電動機のモデルが摩擦のモデルを含むもので
ある。
【0018】また、この発明に係るサーボ制御装置は、
電動機が発生するトルクに相当する信号に、摩擦のモデ
ルから生成されたトルク指令値を含めないようにしたも
のである。
【0019】また、この発明に係るサーボ制御装置は、
電動機と機械を、機械と電動機それぞれのイナーシャ
と、その間のバネによってモデル化した場合の機械のバ
ネ定数の値を示すパラメータと、機械のイナーシャと上
記2つのイナーシャの和との比を算出するためのパラメ
ータとをパラメータ入力部より入力し、機械端補正定数
乗算部にて電動機が発生するトルクに相当する信号に乗
算される定数の値を、定数計算部においてパラメータ入
力部より入力されたパラメータに基づいて決定するよう
にしたものである。
【0020】また、この発明に係るサーボ制御装置は、
イナーシャ同定部を設けて、機械が動作中の電動機が発
生するトルクに相当する信号と、位置フィードバック値
とをもとに、機械と電動機の2つのイナーシャの和を同
定し、機械端補正定数乗算部において電動機が発生する
トルクに相当する信号に乗算される定数の値を、その同
定結果をもとに定数計算部で決定するようにしたもので
ある。
【0021】また、この発明に係るサーボ制御装置は、
機械モデルで同定部を設けて、機械が動作中の電動機が
発生するトルクに相当する信号と、位置フィードバック
値とをもとに機械モデルを同定し、機械のバネ定数の値
を示すパラメータと、機械のイナーシャと機械および電
動機の両イナーシャの和との比を算出するためのパラメ
ータを求め、機械端補正定数乗算部において電動機が発
生するトルクに相当する信号に乗算される定数の値を、
そのパラメータをもとに定数計算部で決定するようにし
たものである。
【0022】また、この発明に係るサーボ制御装置は、
M系列信号発生部より共振周波数以上の高周波成分を含
む信号を生成して、機械モデルの同定を行う場合にの
み、それを機械が動作中の電動機が発生するトルクに相
当する信号に加算し、当該加算結果と位置フィードバッ
ク値をもとに、機械モデル同定部が機械モデルを同定し
て、共振周波数と反共振周波数、および機械および電動
機の両イナーシャの和を求めて、定数計算部に送るよう
にしたものである。
【0023】また、この発明に係るサーボ制御装置は、
定数計算部に入力する機械の剛性を表すバネ定数に相当
するパラメータを、バネ定数設定部にて機械の位置に応
じて変化させて設定するようにしたものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1による
サーボ制御装置の構成を示すブロック図である。図にお
いて、1は所定の軌跡にしたがって動作する機械であ
り、内部にはその特性を表すブロックが示されている。
2はこの機械1を動作させるアクチュエータとして当該
機械1に取り付けられた電動機であり、内部にはその特
性を表すブロックが示されている。なお、これら電動機
2と機械1は2つのイナーシャとそのバネでモデル化し
た場合の表現である。3はこの電動機2に取り付けられ
て当該電動機2の位置検出を行う、たとえばエンコーダ
などによる位置センサである。なお、これらは図11に
同一符号を付して示した従来のそれらに相当する部分で
ある。
【0025】また、4は機械1を所定の軌跡上を動作さ
せるための位置指令値を生成する位置指令値生成部であ
る。5は少なくとも位置指令値生成部4で生成された位
置指令値と、位置センサ3からの位置フィードバック値
をもとに、トルクあるいはそれに相当するフィードバッ
クトルク指令値を生成するフィードバック補償部であ
る。6は機械1および電動機2のモデルをもとに、位置
指令値生成部4で生成された位置指令値から、トルクあ
るいはそれに相当するフィードフォワードトルク指令値
を生成するフィードフォワード補償部である。なお、こ
れらも、図11に同一符号を付して示した従来のそれら
に相当する部分である。
【0026】8はフィードバック補償部5で生成された
フィードバックトルク指令値と、フィードフォワード補
償部6で生成されたフィードフォワードトルク指令値を
加算したトルクあるいはそれに相当する目標値をもと
に、電動機2に適切な電流を流す電流補償部である。9
は電動機2が発生するトルクあるいはそれに相当する信
号を定数(以下、機械端補正定数という)倍する乗算す
る機械端補正定数乗算部である。10はこの機械端補正
定数乗算部9にて機械端補正定数倍された、電動機2が
発生するトルクあるいはそれに相当する信号を、位置指
令値生成部4の生成した位置指令値に加算する加算器で
ある。
【0027】また、θr は位置指令値生成部4の出力す
る位置指令値であり、θl は機械1の位置、θm は位置
センサ3にて検出された電動機2の位置である。τb
フィードバック補償部5の出力するフィードバックトル
ク指令値、τf はフィードフォワード補償部6の出力す
るフィードフォワードトルク指令値であり、τa はこれ
らフィードバックトルク指令値τb とフィードフォワー
ドトルク指令値τf とを加算した全トルク指令値であ
る。Jl は機械1のイナーシャ、Jm は電動機2のイナ
ーシャであり、Kは機械1の剛性を表すバネ定数、cは
機械1の粘性抵抗を表す定数である。Kv はフィードバ
ック補償部5における速度ループ比例ゲインであり、K
viは同じく速度ループ積分ゲイン、Kp は同じく位置ル
ープ比例ゲインである。J0lは機械1のイナーシャJl
の推定値、J0mは電動機2のイナーシャJm の推定値で
あり、K0 は機械1のバネ定数Kの推定値、c0 は機械
1の粘性摩擦の推定値である。なお、sはラプラス演算
子である。
【0028】ここで、図1のブロック図に示した実施の
形態1のサーボ制御装置では、電動機2は全トルク指令
値τa 通りのトルクを発生するものとしている。ただ
し、実際には、電流センサ(図示省略)に基づく電流フ
ィードバックを行って電流を制御し、その電流に比例し
たトルクを電動機1は発生している。したがって、上記
全トルク指令値τa はトルク相当の電流指令値とみるこ
ともできる。
【0029】次に動作について説明する。この実施の形
態1によるサーボ制御装置においても、図11に示した
従来のサーボ制御装置と基本的には同様の動作を行う。
すなわち、機械1と電動機2からなる制御対象は、電動
機2の発生するトルクの指令値である全トルク指令値τ
aを入力とし、電動機2に取り付けらている位置センサ
3にて検出された、当該電動機2の位置値θm を出力と
するものである。その際、電流補償部8は、フィードバ
ック補償部5にて生成されたフィードバックトルク指令
値τb と、フィードフォワード補償部6にて生成された
フィードフォワードトルク指令値τf を加算した全トル
ク指令値τa をもとに、適切な電流を電動機2に流す。
なお、電流補償部8は、上記全トルク指令値τa に相当
する目標値をもとに、電動機2に適切な電流を流すよう
にしてもよい。
【0030】ここで、フィードバック補償部5は、位置
指令値生成部4で生成された位置指令値θr と、電動機
2に取り付けられた位置センサ3より出力される電動機
2の位置θm との差をもとに、PID(比例・積分・微
分)制御を行い、位置センサ3からフィードバックされ
た電動機2の位置θm をもとに、トルクあるいはそれに
相当するフィードバックトルク指令値τb を生成する。
なお、この場合も、この図1に示されたフィードバック
補償部5では、位置指令値θr と電動機2の位置θm
それぞれの微分値を利用した構成となっているが、これ
は等価変換することにより上記のPID制御の構成とな
る。
【0031】一方、フィードフォワード補償部6では、
0l=Jl 、J0m=Jm とすることによって、機械1お
よび電動機2のモデルをもとに、位置指令値生成部4で
生成された位置指令値θr から、トルクあるいはそれに
相当するフィードフォワードトルク指令値τf を生成す
る。したがって、フィードバック補償部5のみで制御し
たときのような、応答の遅れによる位置指令値θr への
追従精度の低下を抑制することができ、バネ定数Kが十
分大きく、機械1と電動機2の剛性が十分高い場合に
は、位置指令値θr と、機械側の位置θl および電動機
2の位置θm とを一致させることができる。なお、この
実施の形態1では、フィードフォワード補償部6におい
て、制御対象の粘性摩擦も考慮して機械1の粘性摩擦の
推定値c0の項をフィードフォワード補償部6に追加し
ているため、より高精度な制御が可能となる。
【0032】また、機械端補正定数乗算部9は、所定の
機械端補正定数J0l/(K0 (J0l+J0m))を、電動
機2が発生するトルクに相当する信号としての全トルク
指令値τa に乗算し、その演算結果を加算器10に送出
する。加算器10では位置指令値生成部4の出力する位
置指令値θr に、この機械端補正定数乗算部9によって
機械端補正定数J0l/(K0 (J0l+J0m))倍された
全トルク指令値τa を加算し、機械1の位置θl が位置
指令値生成部4からの位置指令値θr に追従するように
補正する。定性的には、全トルク指令値τa にJ0l
(J0l+J0m)を乗じることでバネ部に加わっているト
ルクを計算するとともに、1/K0 を乗じることでバネ
の伸縮量を計算し、その計算結果に応じて位置指令値θ
r を補正して、機械1の位置θl を位置指令値生成部4
からの位置指令値θr に追従させている。
【0033】このように、この実施の形態1によれば、
トルクの定数(機械端補正定数)倍という単純な操作に
よって位置指令の補正を実現しているため、電動機2の
発生するトルクによって機械1の剛性に相当するバネが
伸縮する量だけ、電動機2への位置指令値を補正するこ
とができ、高精度で機械1の位置を制御することが可能
となり、かつ、その構成が簡単で計算時間も少なくな
る。また、たとえ制御対象パラメータの推定値K0 、J
0l、J0mが、実際の値K、Jl 、Jm の値と異なった場
合でも、単に補正量が比例倍で変化するのみの影響しか
現れず、パラメータに変動や推定誤差があっても特性が
大きく変動することはなく、パラメータの変動や推定誤
差にロバストなサーボ制御装置を実現することができる
という効果が得られる。
【0034】実施の形態2.なお、上記実施の形態1で
は、電動機2が発生するトルクに相当する信号として、
フィードバックトルク指令値τb とフィードフォワード
トルク指令値τf を加算した全トルク指令値τa を用
い、それを定数(機械端補正定数)倍して位置指令値θ
r に加算する場合について説明したが、当該電動機2が
発生するトルクに相当する信号を、電動機2の電流を検
出する電流センサの電流測定値としてもよい。すなわ
ち、電流センサを設けて電動機2を流れる電流を測定
し、当該電流センサによって検出された電流測定値から
求めた電動機2の出力するトルクに比例する値に、機械
端補正定数乗算部9で機械端補正定数を乗算して、位置
指令値生成部4の出力する位置指令値θr に加算する。
このようにすることで、上記実施の形態1の場合と同様
の効果が得られる。
【0035】実施の形態3.また、上記実施の形態1に
おいては、フィードバック補償部5の生成するフィード
バックトルク指令値τb と、フィードフォワード補償部
6の生成するフィードフォワードトルク指令値τf とを
加算した全トルク指令値τa を、電動機2が発生するト
ルクに相当する信号としたものについて説明したが、フ
ィードフォワード補償部6の生成するフィードフォワー
ドトルク指令値をτf 、その電動機2が発生するトルク
に相当する信号としてもよい。図2はそのようなこの発
明の実施の形態3によるサーボ制御装置の構成を示すブ
ロック図であり、各部には、図1の相当部分と同一記号
を付してその説明を省略する。
【0036】この実施の形態3では、フィードバックト
ルク指令値τb とフィードフォワードトルク指令値τf
を加算した全トルク指令値τa の代わりに、フィードフ
ォワード補償部6より出力されるフィードフォワードト
ルク指令値τf のみが機械端補正値乗算部9に送られて
いる。機械端補正値乗算部9ではこのフィードフォワー
ドトルク指令値τf に機械端補正定数を乗算して加算器
10に送り、位置指令値生成部4からの位置指令値θr
にそれを加算することにより、位置指令値θrの補正を
行っている。フィードフォワード補償器6のパラメータ
を調整し、フィードフォワードが良好に行われている場
合、フィードバックトルク指令値τb はほぼ0と見なす
ことができる。
【0037】したがって、この実施の形態3において
も、フィードフォワード補償器6のパラメータがほぼ正
確な場合には、電動機2が発生するトルクに相当する信
号としてフィードフォワードトルク指令値τf を用いて
も、全トルク指令値τa を用いた場合とほぼ同様の効果
を得ることができる。
【0038】次に、この実施の形態3を用いて、従来の
サーボ制御装置と比較したこの発明のロバスト性を、図
3および図4に示すボード線図を用いて確認する。簡単
のため、ここでは、c=c0 =Kvi=0とする。ここ
で、図2に示すサーボ制御装置において、フィードフォ
ワード補償器5および機械端補正定数乗算部9を用いな
いとすると、位置指令値θr から機械1の位置θl まで
の伝達関数は、次に示す式(1)で表される。
【0039】
【数1】
【0040】これに加えて、フィードフォワード補償器
5を用いると、位置指令値θr から機械1の位置θl
での伝達関数は、次の式(2)に示すものとなる。
【0041】
【数2】
【0042】さらに、機械端補正定数乗算部9を用いる
と、位置指令値θr から機械1の位置θl までの伝達関
数は、次の式(3)に示すものとなる。
【0043】
【数3】
【0044】また、図11に示す従来のサーボ制御装置
における機械端補正部7(ただし、α=Jl /(K(J
l +Jm ))、β=Jm )を用いた場合、位置指令値θ
r から機械1の位置θl までの伝達関数は、次に示す式
(4)で表される。
【0045】
【数4】
【0046】ここで、図3は、Jl =0.5、Jm
0.5、Kp =30、Kv =200、K=600*60
0*Jl *Jm /(Jl +Jm )、J0l=Jl 、J0m
m とし、K0 =Kの場合とK0 =1.5Kの場合の両
方について、上記式(3)に基づいて描いたボード線図
である。図において、21はK0 =Kの場合のゲイン線
図、22はK0 =1.5Kの場合のゲイン線図、23は
0 =Kの場合の位相線図、24はK0 =1.5Kの場
合の位相線図であり、図示のように、各ゲイン線図21
と22、および各位相線図23と24はそれぞれ重なっ
ている。このように、パラメータKが1.5倍ずれた正
確な値でなくても、補正の正確さはズレの分だけ劣化す
るが、周波数応答としてはほとんど特性が変わらないと
いえる。
【0047】図4は、図3と同一の条件で式(4)に基
づいて描いたボード線図である。図において、25はK
0 =Kの場合のゲイン線図、26はK0 =1.5Kの場
合のゲイン線図、27はK0 =Kの場合の位相線図、2
8はK0 =1.5Kの場合の位相線図である。図からわ
かるように、パラメータKが1.5倍ずれることによ
り、周波数特性が大きく変動していることがわかる。こ
れら図3と図4とを比較することにより、パラメータ変
動によるロバスト性としては、この発明の方式が優位で
あるといえる。
【0048】実施の形態4.また、上記実施の形態3に
おいては、機械1および電動機2のモデルとして、摩擦
のモデルを含まないものを示したが、摩擦のモデルを含
む機械1および電動機2のモデルに適用することも可能
である。図5はそのようなこの発明の実施の形態4によ
るサーボ制御装置の構成を示すブロック図であり、各部
には、図2の相当部分と同一記号を付してその説明を省
略する。なお、Fは機械1に加わるクーロン摩擦値であ
り、フィードフォワード補償部6内のF0 は、当該フィ
ードフォワード補償部6にてその機械1に加わるクーロ
ン摩擦値Fを補償するための摩擦補償パラメータであ
る。また、sgn(・)は引数が正の時は1、負の時は
−1、0の時は0となる符号関数を示している。
【0049】この実施の形態4におけるフィードフォワ
ード補償部6は、上記摩擦補償パラメータF0 と符号関
数sgn(・)を用いて、機械1に加わるクーロン摩擦
値Fを補償し、得られたトルク指令値を、機械1の粘性
摩擦の推定値c0 の項を用いて制御対象の粘性摩擦も考
慮して求めたトルク指令値にさらに加算して、フィード
フォワードトルク指令値τf を生成している。このよう
にして摩擦補償されたフィードフォワードトルク指令値
τf を加算器10に送り、位置指令値生成部4の生成し
た位置指令値θr の補正を行っている。したがって、こ
の実施の形態4によれば、指令値の速度の符号反転時に
おいてフィードフォワードトルク指令値τf にステップ
状の変化が生じるため、位置指令値θr の補正もステッ
プ状の補正となる。これは、すなわち機械1の剛性と摩
擦の大きさによって生じるバックラッシの補正を行って
いることになる。
【0050】実施の形態5.なお、上記実施の形態4で
は、摩擦のモデルから生成されたトルク指令を、電動機
2が発生するトルクに相当する信号に含めたものについ
て説明したが、電動機2が発生するトルクに相当する信
号が、摩擦のモデルから生成されたトルク指令を含まな
いようにしてもよい。図6はそのようなこの発明の実施
の形態5によるサーボ制御装置の構成を示すブロック図
であり、相当部分には図5と同一記号を付してその説明
を省略する。
【0051】図6に示すように、この実施の形態5にお
いては、フィードフォワード補償部6の出力するフィー
ドフォワードトルク指令値τf には、摩擦のモデルから
の摩擦補償パラメータF0 と符号関数sgn(・)を用
いた摩擦補償を含めているが、機械端補正定数乗算部9
に送る電動機2が発生するトルクに相当する信号として
は、その摩擦のモデルからのトルク指令値を含まない、
粘性摩擦を考慮して求めたトルク指令値のみとしてい
る。位置指令値生成部4からの位置指令値θr の補正
は、この摩擦のモデルからのトルク指令値を含まない電
動機2が発生するトルクに相当する信号を、機械端補正
定数倍したものを加算することによって行われる。機械
1にがたつきが存在する場合などのように、バックラッ
シの補正を別途設定する必要がある場合には、このよう
に、摩擦補償の項を含めずに位置指令値θr の補正を行
うことが有効となる。
【0052】実施の形態6.なお、上記各実施の形態に
おいては、電動機2が発生するトルクに相当する信号に
乗算する機械端補正定数が固定的であったが、当該機械
端補正定数を変更可能とすることもできる。図7はその
ようなこの発明の実施の形態6によるサーボ制御装置の
構成を示すブロック図であり、相当部分には図1と同一
符号を付してその説明を省略する。
【0053】図において、11は機械1のイナーシャお
よび電動機2のイナーシャと、その間のバネとによっ
て、機械1と電動機2をモデル化した場合の、機械1の
バネ定数K0 の値を示すパラメータ、および機械1のイ
ナーシャJ0lと、機械1のイナーシャJ0lと電動機2の
イナーシャJ0mの和である全イナーシャJ0l+J0mとの
比を算出するためのパラメータを入力するパラメータ入
力部である。12はこのパラメータ入力部11から入力
されるパラメータに基づいて、電動機1の発生するトル
クに相当する信号に乗算する機械端補正定数の値を求
め、それを機械端補正定数乗算部9に設定する定数計算
部である。
【0054】この実施の形態6においては、図7に示す
ように、パラメータ入力部11からは機械1の剛性を示
すバネ定数K0 とともに、機械1のイナーシャJ0lと全
イナーシャJ0l+J0mとの比を算出するためのパラメー
タとして、全イナーシャJ0l+J0mと電動機のイナーシ
ャJ0mとが入力される。定数計算部12はこれら全イナ
ーシャJ0l+J0m、電動機のイナーシャJ0mおよび機械
1のバネ定数K0 を受け取ると、それらの値を用いて、
電動機1の発生するトルクに相当する信号(この実施の
形態6においては全トルク指令値τa )に乗算される機
械端補正定数の値J0l/(K0 (J0l+J0m))を計算
し、それを機械端補正定数乗算部9に設定する。
【0055】以下、実施の形態1の場合と同様に動作し
て、機械端補正定数乗算部9は、フィードバックトルク
指令値τb とフィードフォワードトルク指令値τf を加
算した全トルク指令値τa に、この定数計算部12より
設定された機械端補正定数を乗算して加算器10に送
り、位置指令値生成部4の生成した位置指令値θr の補
正を行う。
【0056】このように、この実施の形態6によれば、
機械1の設計時においても大まかなパラメータの値が推
測でき、また明らかに特定のパラメータのみが変化した
場合でも、ユーザは電動機2が発生するトルクに相当す
る信号に乗算する機械端補正定数の値を意識することな
く、当該機械端補正定数の変更を容易に行うことができ
るという効果が得られる。
【0057】実施の形態7.図8はこの発明の実施の形
態7によるサーボ制御装置の構成を示すブロック図であ
り、相当部分には図7と同一符号を付してその説明を省
略する。ここで、この実施の形態7は機械1のイナーシ
ャのみが変化するような制御対象の制御に適用して有効
なサーボ制御装置を想定している。
【0058】図において、13は機械1が動作中である
ときに電動機2が発生するトルクに相当する信号(全ト
ルク指令値τa )と、位置センサ3より出力される位置
フィードバック値(電動機2の位置θm )をもとに、機
械1のイナーシャJ0lと電動機2のイナーシャJ0mとの
和である全イナーシャJ0l+J0mを同定するイナーシャ
同定部である。また、パラメータ入力部11はパラメー
タとして、機械1のバネ定数K0 と電動機2のイナーシ
ャJ0mの入力を行っている点で、図7に同一符号を付し
たものとは異なっている。また、定数計算部12は、機
械端補正定数乗算部9が全トルク指令値τa に乗算する
ための機械端補正定数の値を、イナーシャ同定部13に
おいて同定された全イナーシャJ0l+J0mと、パラメー
タ入力部11から入力された機械1のバネ定数K0 、お
よび電動機2のイナーシャJ0mとに基づいて求めるもの
である点で、図7に同一符号を付したものとは異なって
いる。
【0059】この実施の形態7においては、図8に示す
ように、パラメータ入力部11からは機械1の剛性を示
すバネ定数K0 と、電動機2のイナーシャJ0mの2種類
のパラメータが入力される。一方、機械1のイナーシャ
0lと電動機2のイナーシャJ0mの和である全イナーシ
ャJ0l+J0mを示すパラメータは、制御対象である機械
1および電動機2の入出力である全トルク指令値τa
電動機1の位置θm のデータをもとに、イナーシャ同定
部13において同定され、同定された全イナーシャJ0l
+J0mは定数計算部12に入力される。定数計算部12
ではこのイナーシャ同定部13からの全イナーシャJ
0l+0mと、パラメータ入力部11からの電動機2のイ
ナーシャJ0mおよびバネ定数K0 を受け取ると、それら
をもとに全トルク指令値τa に乗算するための機械端補
正定数を計算して機械端補正定数乗算部9に設定する。
機械端補正定数乗算部9はその機械端補正定数を、位置
指令値生成部4の生成した位置指令値θr に乗算してそ
れを補正する。
【0060】ここで、たとえば、工作機械に質量の大き
なワークが搭載される場合など、機械のイナーシャJ0l
のみが変化して、パラメータの中のイナーシャ同定部1
3にて同定された全イナーシャJ0l+J0mが変化するこ
とは頻繁に起こりうる。この実施の形態7は、このよう
な機械のイナーシャJ0lのみが変化するような制御対象
の制御を行う場合に有効である。また、イナーシャ同定
部13で同定を行う場合、全イナーシャJ0l+J0mは全
トルク指令値τa の周波数成分が比較的低周波の場合で
も、たとえば通常の加減速動作中のデータからでも同定
が容易なパラメータとなっており、比較的単純な同定ア
ルゴリズムを用いても、実用的に十分なパラメータの同
定を行うことができる。
【0061】実施の形態8.なお、上記実施の形態6に
おいては、パラメータ入力部11より入力されたパラメ
ータを用いて、機械端補正定数の計算を行うものについ
て示したが、機械モデルの同定によって得られたパラメ
ータを用いて、機械端補正定数の計算を行うようにして
もよい。図9はそのようなこの発明の実施の形態8によ
るサーボ制御装置の構成を示すブロック図であり、相当
部分には図7と同一符号を付してその説明を省略する。
【0062】図において、14は機械1が動作中である
ときに、電動機2が発生するトルクに相当する信号と位
置センサ3からの位置フィードバック値をもとに、機械
モデルの同定を行い、機械1のバネ定数K0 の値を示す
パラメータ、および機械1のイナーシャJ0lと全イナー
シャJ0l+J0mとの比を算出するためのパラメータを求
める機械モデル同定部である。また、ωi は反共振周波
数、ωr は共振周波数であり、この機械モデル同定部1
4からは上記パラメータとして、当該反共振周波数ωi
および共振周波数ωr と、全イナーシャJ0l+J0mとが
出力される。15は共振周波数ωr 以上の高周波成分を
含むM系列信号を生成するM系列信号発生部であり、1
6は機械モデル同定部14にて機械モデルの同定を行う
場合にのみ、このM系列信号発生部15の生成したM系
列信号を、機械1が動作中であるときに電動機2が発生
するトルクに相当する信号に加算するためのスイッチで
ある。
【0063】なお、定数計算部12は機械モデル同定部
14による機械モデルの同定によって得られた反共振周
波数ωi 、共振周波数ωr 、および全イナーシャJ0l
0mに基づいて、電動機2の発生するトルクに相当する
信号に乗算する機械端補正定数を求めて機械端補正定数
乗算部9に設定するものである点で、図7に同一符号を
付して示したものとは異なっている。
【0064】この実施の形態8においては、機械モデル
同定部14にて、機械1が動作中の電動機2が発生する
トルクに相当する信号(全トルク指令値τa )と、位置
センサ3からの位置フィードバック値(電動機2の位置
θm )をもとに、機械1のバネ定数K0 の値を示すパラ
メータ、および機械1のイナーシャJ0lと全イナーシャ
0l+J0mとの比を算出するためのパラメータとして
の、反共振周波数ωi 、共振周波数ωr 、および全イナ
ーシャJ0l+J0mの値を同定する。この機械モデル同定
部14における機械モデルの同定のためには、共振周波
数ωi 以上の周波数成分を持つ信号を電動機2(制御対
象)に入力する必要がある。M系列信号発生部15はそ
の高周波成分を含んだM系列信号を生成し、スイッチ1
6はこのM系列信号発生部15の出力するM系列信号
を、機械モデルの同定を行う場合にのみ全トルク指令値
τa に加算する。
【0065】なお、これら反共振周波数ωi 、共振周波
数ωr 、全イナーシャJ0l+J0mの値の同定は、具体的
にはこれまでに提案されている公知の手法を用いて行う
ことが可能である。たとえば、反共振周波数ωi および
共振周波数ωr については、ボード線図を制御対象への
入出力から求め、カーブフィッテングを行うことによっ
て、その値を求めることが可能である。また、全イナー
シャJ0l+J0mの値は実施の形態7の場合と同様に求め
ることができる。
【0066】ここで、反共振周波数ωi 、共振周波数ω
r と、機械のイナーシャJ0l、電動機のイナーシャ
0m、バネ定数K0 との関係は、次の式(5)および式
(6)で与えられる。
【0067】
【数5】
【0068】したがって、全イナーシャJ0l+J0mの値
も同定できれば、定数計算部12はそれらの値を用い
て、機械端補正定数の値J0l/(K0 (J0l+J0m))
を計算し、それを機械端補正定数乗算部9に設定する。
機械端補正定数乗算部9は、フィードバックトルク指令
値τb とフィードフォワードトルク指令値τf を加算し
た全トルク指令値τa に、この定数計算部12より設定
された機械端補正定数を乗算して加算器10に送り、位
置指令値生成部4の生成した位置指令値θr の補正を行
う。これにより、初期設定時、あるいはパラメータ変動
時において、補正パラメータを自動的にチューニングす
ることができる。
【0069】実施の形態9.図10はこの発明の実施の
形態9によるサーボ制御装置の構成を示すブロック図で
あり、相当部分には図7と同一符号を付してその説明を
省略する。ここで、この実施の形態9ではボールネジを
伝達機構とするような、機械1の位置に応じて、パラメ
ータ、特に機械1の剛性を表すバネ定数Kの値が変化す
る機械1の制御に用いられるサーボ制御装置を想定して
いる。図において、17は機械1の位置(図示の例で
は、位置センサ3の出力する電動機2の位置θm である
位置フィードバック値)に応じて、機械1の剛性を表す
バネ定数Kの値のパラメータを生成し、それを定数計算
部12に設定するバネ定数設定部であり、この場合、そ
の内容がパラメータ入力部11から設定される表によっ
て形成されている。
【0070】次に動作について説明する。あらかじめパ
ラメータ入力部11より、機械1の各位置毎に、それに
対応する機械1のバネ定数Kの値が、バネ定数設定部1
7に表の形式で設定される。機械1が実際に動作する場
合には、位置センサ3の出力する電動機2の位置θm
このバネ定数設定部17に入力され、バネ定数設定部1
7からはそれに対応したバネ定数K0 が定数計算部12
に送られる。たとえば、機械1がボールネジを用いたも
のである場合には、単純な例としては、機械1のバネ定
数は、機械1の可動部が電動機2から離れるほど小さく
なり、近付くほど大きくなる。このような機械1におい
ては、この実施の形態9によるサーボ制御装置を用いる
ことにより、機械1の実際の特性にあった機械端補正が
実現でき、機械1の位置制御の精度向上がはかれる。
【0071】なお、上記説明では、機械1の位置のとし
て電動機2に取り付けられた位置センサ3の出力(位置
フィードバック値)を用いたものを示したが、機械1の
位置と電動機2の位置は、機械1のバネ定数Kの変化と
いう意味では、ほぼ同一の値と見なすことができるた
め、位置センサ3の出力を用いても、特に問題は生じな
い。また、その意味では、位置指令値生成部4の出力す
る位置指令値を用いても同様の効果が得られる。
【0072】さらに、上記説明では、バネ定数設定部1
7として、パラメータ入力部11よりその内容が設定さ
れる表を用いてバネ定数Kを設定するものについて説明
したが、所定の式、たとえば機械1の位置の一次関数と
して機械1のバネ定数Kを計算する式を用いてバネ定数
Kを設定するものであってもよい。なお、この式として
は、機械1の構造に応じて、二次式、三角関数を用いた
式等、いろいろなものが考えられる。
【0073】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、位置
指令値生成部から出力された位置指令値をもとに、フィ
ードバック制御およびフィードフォワード制御を行うこ
とによって電動機の発生するトルクを制御する制御系に
おいて、電動機の発生するトルクあるいは当該トルクに
相当する信号に所定の定数を乗算して位置指令値に加算
するように構成したので、トルクの定数倍という単純な
操作によって、電動機の発生するトルクによって機械の
剛性に相当するバネが伸縮する量だけ電動機への位置指
令を補正することができ、機械の位置を高い精度で制御
することが可能となって、構成が簡単で計算時間も少な
く、パラメータに変動や推定誤差があった場合でも特性
が大きく変動することのない、ロバストなサーボ制御装
置が得られるという効果がある。
【0074】また、この発明によれば、フィードバック
トルク指令値とフィードフォワードトルク指令値を加算
したトルクあるいはそれに相当する目標値を、電動機が
発生するトルクに相当する信号として用いるように構成
したので、それに機械端補正定数を乗算することで計算
した、バネ部に加わっているトルクとバネの伸縮量に応
じて補正した位置指令値に追従させることで、機械の位
置をその位置指令値に容易に追従させることが可能にな
るという効果がある。
【0075】また、この発明によれば、電流センサの測
定値を電動機が発生するトルクに相当する信号として用
いることによっても、機械の位置を高精度に制御でき、
ロバスト性の高いサーボ制御装置が得られるという効果
がある。
【0076】また、この発明によれば、フィードフォワ
ードトルク指令値を電動機が発生するトルクに相当する
信号として用いることによっても、フィードフォワード
が良好に行われていれば、フィードバックトルク指令値
とフィードフォワードトルク指令値の和を用いた場合と
同等の効果を得ることができる。
【0077】また、この発明によれば、摩擦のモデルを
含むように構成したので、機械の剛性と摩擦の大きさに
よるバックラッシュを補正することが可能になるという
効果がある。
【0078】また、この発明によれば、摩擦のモデルか
ら生成されたトルク指令値を、電動機が発生するトルク
に相当する信号に含めないように構成したので、機械に
がたつきがある場合など、バックラッシの補正を別途設
定する必要がある場合に適用して有効なサーボ制御装置
が得られるという効果がある。
【0079】また、この発明によれば、電動機と機械を
それぞれのイナーシャとバネにてモデル化した場合の、
バネ定数の値と、機械のイナーシャと電動機、機械双方
のイナーシャの和との比を算出するためのパラメータを
入力し、電動機が発生するトルクに相当する信号に乗算
される定数の値を決定するように構成したので、機械設
計時においても大まかなパラメータの値が推測でき、ま
た明らかに特定のパラメータのみが変化した場合でも、
電動機が発生するトルクに相当する信号に乗算される定
数の値を意識することなく、その値の変更を容易に行う
ことができるという効果がある。
【0080】また、この発明によれば、機械が動作中の
電動機が発生するトルクに相当する信号と位置フィード
バック値とをもとに、機械と電動機の双方のイナーシャ
の和を同定し、その同定結果から、電動機が発生するト
ルクに相当する信号に乗算する定数の値を決定するよう
に構成したので、機械のイナーシャのみが変化するよう
な制御対象の制御を行う場合に適用して有効なサーボ制
御装置が得られるという効果がある。
【0081】また、この発明によれば、機械が動作中の
電動機が発生するトルクに相当する信号と位置フィード
バック値をもとに、機械のバネ定数を示すパラメータ
と、機械のイナーシャと機械および電動機双方のイナー
シャの和との比を算出するためのパラメータを同定し、
その同定結果から、電動機が発生するトルクに相当する
信号に乗算する定数の値を決定するように構成したの
で、初期設定時やパラメータ変動時に、自動的に補正パ
ラメータを適切な値にチューニングすることのできるサ
ーボ制御装置が得られるという効果がある。
【0082】また、この発明によれば、機械モデルの同
定を行う場合にのみ、共振周波数以上の高周波成分を含
むM系列信号を、機械が動作中の電動機が発生するトル
クに相当する信号に加算し、その加算結果と位置フィー
ドバック値をもとに、機械モデル同定部が機械モデルの
同定を行い、共振周波数、反共振周波数、および機械と
電動機の双方のイナーシャの和をパラメータとして、電
動機が発生するトルクに相当する信号に乗算する定数の
値を決定するように構成したので、初期設定時やパラメ
ータ変動時はに、適切な補正パラメータの値を自動的に
設定することが可能になるという効果がある。
【0083】また、この発明によれば、機械の剛性を表
すバネ定数の値に相当するパラメータを、機械の位置に
応じて変化させて設定できるため、ボールネジの剛性な
どの機械の位置によるパラメータの変化に対しても、精
度を劣化させることなく対応することが可能になるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるサーボ制御装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態3によるサーボ制御装
置の構成を示すブロック図である。
【図3】 この発明によるサーボ制御装置のロバスト性
を示すためのボード線図である。
【図4】 従来のサーボ制御装置のロバスト性のなさを
示すためのボード線図である。
【図5】 この発明の実施の形態4によるサーボ制御装
置の構成を示すブロック図である。
【図6】 この発明の実施の形態5によるサーボ制御装
置の構成を示すブロック図である。
【図7】 この発明の実施の形態6によるサーボ制御装
置の構成を示すブロック図である。
【図8】 この発明の実施の形態7によるサーボ制御装
置の構成を示すブロック図である。
【図9】 この発明の実施の形態8によるサーボ制御装
置の構成を示すブロック図である。
【図10】 この発明の実施の形態9によるサーボ制御
装置の構成を示すブロック図である。
【図11】 従来のサーボ制御装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1 機械、2 電動機、3 位置センサ、4 位置指令
値生成部、5 フィードバック補償部、6 フィードフ
ォワード補償部、8 電流補償部、9 機械端補正定数
乗算部、10 加算器、11 パラメータ入力部、12
定数計算部、13 イナーシャ同定部、14 機械モ
デル同定部、15 M系列信号発生部、16 スイッ
チ、17 バネ定数設定部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H004 GA01 GA07 GB15 HA07 HB07 JA03 JB02 JB21 KA01 KA32 KB02 KB04 KB06 KB08 KB13 KB33 KB38 KC33 KC39 KC42 KC48 LA06 LB04 MA19 MA36 5H303 AA01 BB01 BB06 CC01 CC04 CC07 CC08 DD01 EE03 EE07 FF06 JJ02 KK02 KK03 KK04 KK07 KK11 KK14 KK17 KK21 KK23 KK27 KK28 KK36 LL03 MM05 5H550 AA18 DD04 DD06 EE01 FF02 FF03 FF04 GG01 GG03 JJ03 JJ04 JJ22 JJ23 JJ24 JJ25 KK05 LL07

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の軌跡上を動作する機械に取り付け
    られ、位置指令値に追従して当該機械を動作させる電動
    機と、 前記電動機に取り付けられて当該電動機の位置検出を行
    う位置センサと、 前記機械を所定の軌跡上を動作させるための前記位置指
    令値を生成する位置指令値生成部と、 前記位置指令値生成部で生成された位置指令値と、前記
    位置センサからの位置フィードバック値をもとに、トル
    クあるいはそれに相当するフィードバックトルク指令値
    を生成するフィードバック補償部と、 前記機械および前記電動機のモデルをもとに、前記位置
    指令値からトルクあるいはそれに相当するフィードフォ
    ワードトルク指令値を生成するフィードフォワード補償
    部と、 前記フィードバックトルク指令値と前記フィードフォワ
    ードトルク指令値を加算したトルクあるいはそれに相当
    する目標値をもとに前記電動機に適切な電流を流す電流
    補償部と、 前記電動機が発生するトルクあるいはそれに相当する信
    号を定数倍する機械端補正定数乗算部と、 前記機械端補正定数乗算部にて定数倍された、前記電動
    機が発生するトルクあるいはそれに相当する信号を、前
    記位置指令値生成部の生成した位置指令値に加算する加
    算器とを備えたサーボ制御装置。
  2. 【請求項2】 フィードバック補償部の生成するフィー
    ドバックトルク指令値と、フィードフォワード補償部の
    生成するフィードフォワードトルク指令値を加算したト
    ルクあるいはそれに相当する目標値を、電動機が発生す
    るトルクに相当する信号としたことを特徴とする請求項
    1記載のサーボ制御装置。
  3. 【請求項3】 電動機に流れる電流を測定する電流セン
    サを備え、 当該電流センサによる電流測定値を、前記電動機が発生
    するトルクに相当する信号としたことを特徴とする請求
    項1記載のサーボ制御装置。
  4. 【請求項4】 フィードフォワード補償部の生成するフ
    ィードフォワードトルク指令値を、電動機が発生するト
    ルクに相当する信号としたことを特徴とする請求項1記
    載のサーボ制御装置。
  5. 【請求項5】 機械および電動機のモデルとして、摩擦
    のモデルを含むことを特徴とする請求項4記載のサーボ
    制御装置。
  6. 【請求項6】 電動機が発生するトルクに相当する信号
    に、摩擦のモデルから生成されたトルク指令値を含めな
    いことを特徴とする請求項5記載のサーボ制御装置。
  7. 【請求項7】 機械と電動機を、前記機械のイナーシャ
    および前記電動機のイナーシャと、その間のバネによっ
    てモデル化した場合の、前記機械のバネ定数の値を示す
    パラメータと、前記機械のイナーシャと前記2つのイナ
    ーシャの和との比を算出するためのパラメータとを入力
    するパラメータ入力部と、 前記パラメータ入力部より入力された、前記各パラメー
    タに基づいて、前記電動機の発生するトルクに相当する
    信号に乗算する定数の値を求めて機械端補正定数乗算部
    に設定する定数計算部とを設けたことを特徴とする請求
    項1から請求項6のうちのいずれか1項記載のサーボ制
    御装置。
  8. 【請求項8】 機械が動作中の電動機が発生するトルク
    に相当する信号と、位置センサからの位置フィードバッ
    ク値をもとに、前記電動機のイナーシャと機械のイナー
    シャとの和を同定するイナーシャ同定部を設け、 パラメータ入力部が、パラメータとして、前記機械のバ
    ネ定数の値と、前記電動機のイナーシャとを入力するも
    のであり、 定数計算部が、前記イナーシャ同定部にて同定された前
    記電動機のイナーシャと機械のイナーシャとの和と、前
    記パラメータ入力部から入力されたパラメータに基づい
    て、前記電動機の発生するトルクに相当する信号に乗算
    する定数の値を求めるものであることを特徴とする請求
    項7記載のサーボ制御装置。
  9. 【請求項9】 機械が動作中の電動機が発生するトルク
    に相当する信号と、位置センサからの位置フィードバッ
    ク値をもとに、機械モデルの同定を行い、前記機械のバ
    ネ定数の値を示すパラメータと、前記機械のイナーシャ
    と前記機械および前記電動機それぞれのイナーシャの和
    の比とを算出するためのパラメータを求める機械モデル
    同定部と、 前記機械モデル同定部の求めたパラメータに基づいて、
    前記電動機の発生するトルクに相当する信号に乗算する
    定数の値を求めて機械端補正定数乗算部に設定する定数
    計算部とを設けたことを特徴とする請求項1から請求項
    6のうちのいずれか1項記載のサーボ制御装置。
  10. 【請求項10】 共振周波数以上の高周波成分を含む信
    号を生成するM系列信号発生部と、 機械モデルの同定を行う場合にのみ、機械が動作中の電
    動機が発生するトルクに相当する信号に前記M系列信号
    発生部の生成した信号を加算するためのスイッチとを設
    け、 機械モデル同定部が、前記M系列信号発生部の生成した
    信号が加算された前記電動機が発生するトルクに相当す
    る信号と、位置センサからの位置フィードバック値をも
    とに、前記機械モデルの同定を行い、パラメータとして
    前記共振周波数および反共振周波と、機械のイナーシャ
    と電動機のイナーシャとの和を求めるものであることを
    特徴とする請求項9記載のサーボ制御装置。
  11. 【請求項11】 機械と電動機を、前記機械のイナーシ
    ャおよび前記電動機のイナーシャと、前記機械のイナー
    シャと前記2つのイナーシャの和との比を算出するため
    のパラメータとを入力するパラメータ入力部と、 前記機械のバネ定数の値を示すパラメータを、位置指令
    値あるいは位置フィードバック値に応じて設定するバネ
    定数設定部と、 前記パラメータ入力部およびバネ定数設定部より入力さ
    れた、前記各パラメータに基づいて、前記電動機の発生
    するトルクに相当する信号に乗算する定数の値を求めて
    機械端補正定数乗算部に設定する定数計算部とを設けた
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれ
    か1項記載のサーボ制御装置。
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