JP2000171891A - アシストグリップ付きカメラ - Google Patents

アシストグリップ付きカメラ

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JP2000171891A
JP2000171891A JP10346755A JP34675598A JP2000171891A JP 2000171891 A JP2000171891 A JP 2000171891A JP 10346755 A JP10346755 A JP 10346755A JP 34675598 A JP34675598 A JP 34675598A JP 2000171891 A JP2000171891 A JP 2000171891A
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assist grip
photographing
restraining force
exposure
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Tatsuya Sato
佐藤  達也
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影時に問題となる手ブレに対処し、カメラ
保持が確実にかつ安定して行えるようなアシストグリッ
プ付きカメラを提供すること。 【解決手段】 このアシストグリップ付きカメラには、
当該カメラの撮影動作を指示する撮影動作指示手段1
と、このカメラを安定保持するため当該カメラに設置さ
れているアシストグリップ4と、撮影動作指示手段1の
撮影動作指示に基づき、アシストグリップ4による撮影
者のカメラ保持動作を拘束する力を変更するアシストグ
リップ拘束力変更手段3とが備えられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラの保持を安
定して行うためのカメラ用アシストグリップに関する。
【0002】
【従来の技術】カメラユーザである撮影者のカメラ保持
状態を安定して行えるようにするため、従来よりカメラ
本体には種々の付属部材、例えば「アシストグリップ」
又は「ハンディブラケット」と呼ばれるものが取り付け
られている。一般的にカメラ用アシストグリップは、カ
メラを保持する際に使用される例えば右手の状態を安定
させるためのものである。例えば、カメラボディ上部に
設けられたカメラ用ストラップ取付部とカメラ三脚穴を
利用してこの間に右手の甲をカバーし、この右手をカメ
ラグリップ部に密着させ易くするような構造のものがあ
る。これにより、長時間にわたるカメラ保持動作による
ユーザの疲労軽減と共に、撮影時のカメラ保持安定化
(例えば手ブレ防止)を図るものである。
【0003】具体的に例えば特開平9−80621号公
報には、ハンドストラップまたはショルダーストラップ
として両方に使用可能なストラップが開示されており、
このストラップの巻き取り付勢手段と、ストラップ長固
定手段とを有するものである。また、特開平9−135
375号公報には、ハンドストラップ自動締め付け機構
を有する携帯用電子機器が開示されている。これは、グ
リップ部に手の所在を検出するセンサを有し、電源SW
に連動することでそのストラップを自動的に締め付ける
ように作動するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来技術は、あくまで撮影者のカメラ保持を間接的にサポ
ートするものであり、実際の撮影時点で問題となるよう
な「手ブレ」については、積極的に対応しているとは言
い難いものであったため、次のような問題点が内在して
いた。すなわち、上記の特開平9−80621号公報の
問題点としては、ストラップの長さ調整は手動であり面
倒であり、必要に応じてその都度長さ調整が必要とな
る。よってこれは単なるストラップ、即ち紐としては有
用かもしれないが、撮影時にカメラを安定して保持する
道具としては不充分である。
【0005】また、上記の特開平9−135375号公
報の問題点としては、グリップ部に手を検出するための
センサはあるが、締め付け解除は手動である。締め付け
状態で手を抜けば締め付けが開放されるかもしれない
が、この締め付け状態で手を抜くには力を要する。さら
に、そのカメラ本体を保持しているすべての期間にわた
って手が締め付けられている故に、やはり撮影者には不
快感が伴なう。また、撮影者を装置保持動作に応じて締
め付け動作を行っているが、その装置の動作シーケンス
に応じて締め付けを制御する点に付いては何ら考慮され
ていない。
【0006】そこで本発明の目的は、撮影時に問題とな
る「手ブレ」に対処し、カメラ保持が確実にかつ安定し
て行えるようなアシストグリップ付きカメラを提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した現状に
鑑みて成されたものであり、上記課題を解決し目的を達
成するため次のような手段を講じている。例えば、第1
の発明によれば、カメラの撮影動作を指示する撮影動作
指示手段と、このカメラを安定保持するためカメラに設
置されているアシストグリップと、上記撮影動作指示手
段の撮影動作指示に基づき、上記アシストグリップによ
る撮影者のカメラ保持動作を拘束する力を変更するアシ
ストグリップ拘束力変更手段とを備えたアシストグリッ
プ付きカメラを提案する。そして第2の発明によれば、
上記撮影動作指示手段には、そのカメラの撮影準備指示
動作信号が入力され、この指示動作信号が入力された場
合には、撮影準備の為の所定動作が行われた後、上記ア
シストグリップ拘束力変更手段による拘束力の変更が行
われるような第1の発明に記載のカメラを提案する。
【0008】また第3の発明によれば、上記撮影動作指
示手段には、カメラの撮影開始指示動作信号が入力さ
れ、この指示動作信号が入力された場合には、撮影開始
の為の所定動作が行われた後で、かつ露光動作が開始さ
れる前に、上記アシストグリップ拘束力変更手段による
拘束力の変更が行われるような第1の発明に記載のカメ
ラを提案する。さらに第4の発明によれば、カメラに発
生する手ブレ振動を検出するブレ検出手段と、このカメ
ラを安定保持する為このカメラに設置されているアシス
トグリップと、上記ブレ検出手段の出力に応じて上記ア
シストグリップによる撮影者のカメラを保持動作を拘束
する力を変更するアシストグリップ拘束力変更手段とを
備えたアシストグリップ付きカメラを提案する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明について複数の実施
形態例を挙げて説明する。まず図1には、本発明に係わ
る実施形態例に共通するアシストグリップ付きカメラの
基本構成をブロック図で例示する。本発明のアシストグ
リップ付きカメラは、このカメラの撮影動作を指示する
撮影動作指示手段1と、このカメラを安定保持するため
に設置されているアシストグリップ4とを有するカメラ
であり、撮影動作指示手段1からの撮影動作指示があっ
た所定期間中において、その撮影者のカメラ保持動作を
拘束するか否かを判断するカメラ制御手段2と、このカ
メラ制御手段2の判断に基づいてこのアシストグリップ
4による撮影者の手の拘束する力を適宜に変化させ、そ
のカメラ保持動作を拘束する力を変更するように作られ
たアシストグリップ拘束力変更手段3とを備えているも
のである。
【0010】また、図1に例示の構成で成る本発明のア
シストグリップ付きカメラの基本動作はおよそ次の如く
である。すなわち、撮影動作指示手段1は、このカメラ
の撮影動作を撮影者自身が指示する為のものであり、例
えばこれは、図示しないレリーズ釦に連動するファース
トレリーズスイッチ(以下、1RSWと略称)およびセ
カンドレリーズスイッチ(以下、2RSWと略称)を含
むものである。
【0011】カメラ制御手段2は、撮影動作指示手段1
から所定の撮影動作指示信号(1R信号、2R信号)を
受けると、所定の基準に基づいて判断して適宜なタイミ
ング、少なくともセカンドレリーズ操作直前までに、ア
シストグリップ4の拘束力を変更するようにアシストグ
リップ拘束力変更手段3に指令し、このアシストグリッ
プ4が発揮する手に対する拘束力を直接又は間接的に変
化(例えば密着力を強化)させ、このカメラをより安定
的に保持させる。具体的には、1RSW又は2RSWが
ON操作されると、アシストグリップ4が手をより強く
拘束するように機能し、撮影の為の露光が行われると、
その直後に1RSWがOFF操作されるとほぼ同時にこ
の拘束力を解除するようにアシストグリップ拘束力変更
手段3が指令され、ここではじめてアシストグリップ4
の拘束力が弱められ手が自由に開放されるように制御さ
れている。
【0012】以下、複数の実施形態を挙げ、関連する図
面を参照しながら本発明のカメラについて詳説する。 (第1実施形態例)図2には、本発明の第1実施形態例
としてのアシストグリップ付きカメラの構成をブロック
図で示す。図示の如くこのアシストグリップ付きカメラ
は、上述の基本構成を踏襲しており、次の構成要素を含
んでいる。すなわち、前述した図1の撮影動作指示手段
1に代わって、撮影準備指示手段5(1RSWを含む手
段)と撮影開始指示手段6(2RSWを含む手段)が設
けられている。カメラに発生する手ブレ振動を検出する
ブレ検出手段7と、このブレ検出手段7に接続して、そ
の検出されたブレ情報に基づいて露光すべきタイミング
を判断するブレ判断手段8をカメラ制御手段2内に含
み、そのブレ情報に対応する表示出力を行うブレ表示手
段9を有している。また、カメラ制御手段2の指令に従
って所定タイミングで露光動作を行う露光手段10が設
けられている。
【0013】なお、このアシストグリップ4は、カメラ
を安定保持するためにカメラ本体外面に設置されてい
る。また、カメラ制御手段2には所定のカメラシーケン
スに関する制御機能と、上記ブレ検出手段7の出力に基
づきそのブレ状態を判断する「ブレ判断機能」とが所定
の制御プログラム(参照後述)として稼動可能に含まれ
ている。
【0014】(動作および作用1)図2に例示のカメラ
によれば、上記撮影動作指示手段1にカメラの撮影準備
指示動作信号(1R信号)が入力された場合、カメラ制
御手段2の指令に従って、撮影準備の為の所定動作(例
えば自動測距、測光等)が行われた後、拘束力変更手段
3による拘束力の変更動作が行われる。或いは、上記撮
影動作指示手段1にカメラの撮影開始指示動作信号(2
R信号)が入力された場合には、撮影開始の為の所定動
作(例えば露光準備等)が行われた後で且つ露光動作が
開始される直前に、この拘束力変更手段3により拘束力
の変更動作が行われるように制御してもよい。
【0015】なお、上記ブレ判断手段8が有するブレ判
断機能とは、撮影動作指示信号(1R信号,2R信号)
を受け且つその時のブレ検出手段7から送られたブレ状
態に関する情報に基づいて、アシストグリップ4による
撮影者の手の拘束を行うか否かを決定する機能である。
詳しくは、1RSWまたは2RSWがON状態であり、
しかもブレ状態がブレに関する所定閾値以上であれば、
アシストグリップ4を強く拘束するように指令し、それ
以下ではブレが撮影に影響しないと判断して何も指令し
ない。また、1RSWがOFFとなり露光動作が終了す
れば、その強い拘束力を解除するように指令するもので
ある。
【0016】なお、ブレ検出手段7は例えば公知の振動
ジャイロを採用してもよく、通常、撮影画面の縦/横軸
方向に対応してカメラ内に2個設けて二次元的に検出す
る。またブレ表示手段9は、例えばファインダ内に設け
られた3〜5点程度のLEDで行う。そして検出された
ブレの大きさのレベルに応じて点灯するLEDの数が変
化するように表示出力する。
【0017】図3には、第1実施形態例の具体的なアシ
ストグリップ付きカメラとして、具体的には例えば、ス
トラップの巻き取りでグリップの拘束力を調節する方式
を例示している。カメラボディ20の上部に設けられた
ペンタ部21とファインダ窓22の右側にはレリーズボ
タン26が配置され、更にその右側にはアシストグリッ
プ用吊金具27が突設されている。このアシストグリッ
プ用吊金具27には、巻かれたストラップ28がアシス
トグリップ4の内部を通ってその他端から出てカメラボ
ディ20の下部に取り外し自在に設けられた前述のアシ
ストグリップ拘束力変更手段3まで延びている。
【0018】このアシストグリップ拘束力変更手段3
は、モータM29と、このモータの回転軸の例えばピニ
オンに噛合する複数個から成るギヤ列30,31で構成
され、上記ストラップ28が巻き取られ又は巻き戻され
るように構成されている。また、裏ブタ23の中央近傍
には、例えば液晶による表示部24が配置され、操作S
W25によって選択的に表示内容が切り換え可能になっ
ている。
【0019】なお、本発明のアシストグリップ4は、右
手でカメラを保持するユーザ用のものを例にしている故
に、図3の如くカメラ本体右側面に取り付けられてい
る。すなわち、このアシストグリップ4内部を通るスト
ラップ28の一方が吊金具27に取り付けられ、その他
方はストラップ巻き取り部31に取り付けられているこ
とで、カメラ右側面とアシストグリップ4との間に挿入
された手に対する拘束力の強弱がその巻き取り/巻き戻
し動作によって変化する。尚、ここで言う「アシストグ
リップ」とは、手に接触するグリップ部自体を意味する
が、各請求項では広義の意味として、このグリップ部の
例えば内部を通って他方に抜けて金具27を周回して続
くストラップ28を一体に有した部材全体を機能的に意
味する事とする。
【0020】このようにアシストグリップ拘束力変更手
段3は、カメラボディ20に対するこのアシストグリッ
プ4の相対位置が変化するようにストラップ28を巻き
取り/巻き戻したりすることによって、カメラボディ2
0とアシストグリップ4との間に入れられた撮影者の右
手の拘束力が選択的に変更可能に構成されている。
【0021】カメラ制御手段2からの命令を受け、アク
チュエータ29が回転始動すると、ストラップ28の一
部がカメラボディ20内に巻き取られる。これにより、
アシストグリップ4がカメラボディ20側に引き寄せら
れる。この動きによりカメラボディ20のグリップ部
と、このカメラを保持する撮影者の右手(不図示)との
間隔が更に密着するので、その手がカメラボディ20を
保持する力が強まることになる。よって、撮影者はカメ
ラボディ20を確実に保持することが可能となり、手ブ
レ発生を未然に防ぐ効果が得られる。一方、露光後には
上述したとは逆の動きを行うことで拘束力が小さくなる
ので保持力が緩まり、異和感なく通常のカメラの自由な
保持操作が行えるようになることがわかる。
【0022】続いて、本発明のアシストグリップ付きカ
メラの制御についてその動作をフローチャートに沿って
説明する。まず図4のフローチャートには、本第1実施
形態例のカメラシーケンスに係わる制御手順が示されて
いる。最初、ステップS1において、撮影可能状態にす
るためのカメラの初期設定を行う(S1)。
【0023】ステップS2では、1RSWがON操作さ
れるまで待機し(S2)、ON操作されると、被写体に
対するAE(自動測光)を行うと共に(S3)、AF
(自動測距)を行う(S4)。そして、LD(即ちレン
ズ駆動)を行う(S5)。続いて、ステップS6では、
「アシストグリップ締め付け」をコールして、アシスト
グリップ拘束力変更手段3に指令してアシストグリップ
4を所定量だけ締め付けるように駆動させる(S6)。
ここでステップS7において、再び1RSWがON操作
されているかを判定し(S7)、もしON操作されてい
なければ、締め付けていたアシストグリップ4を緩めて
開放するように駆動させ(S14)、その後は前述のス
テップS2に戻って同様な処理ステップを繰り返す。
【0024】また、次のステップS8では、2RSWが
ON操作されているかを判定し(S8)、もしON操作
されていなければ前述のステップS7に戻って同様な処
理ステップを繰り返す。これによって、1RSWがON
/OFF、2RSWがONに連動してアシストグリップ
の締め付け力が変更される。
【0025】続くステップS9ではミラーアップ(M
U)を行う(S9)。ここで再びサブルーチン「アシス
トグリップ締め付け」をコールし、アシストグリップ拘
束力変更手段3に指令してアシストグリップ4を更に所
定量だけ強く締め付けるように駆動させる(S10)。
【0026】またここで、露光手段10に指示して露光
動作が行われ撮影される(S11)。この直後は、手を
締め付けていたアシストグリップ4の拘束力を緩めて開
放するように、アシストグリップ拘束力変更手段3のモ
ータMを逆転駆動させる(S12)。そして、ミラーダ
ウン(MD)、シャッタチャージおよびフィルムの1コ
マを巻き上げ(S13)、その後は前述のステップS2
に戻って同様な処理ステップを繰り返す。
【0027】なお、この様な手順で行われる処理ステッ
プにおいては、具体的に下記の事項が考慮されている。
例えば、 ・ の「アシストグリップ締め付け」に比較して、
の「アシストグリップ締め付け」では更に強く締めつけ
るように二段階的に拘束力を増加させてもよい。 ・ カメラがLS(レンズシャッタ)を有する方式の場
合は、上記ステップS5は無く、上記ステップS10が
LD(レンズ駆動)となる。また、ステップS13での
MD(ミラーダウン)駆動とシャッタチャージは無くな
る。
【0028】(変形例1)図5(a),(b)には、も
う1つの第1実施形態例として具体的なアシストグリッ
プ付きカメラの一変形例を示している。図5(a)に
は、空気圧で拘束力を調節する方式のアシストグリップ
付きカメラを例示する。このアシストグリップ4の特徴
は、前述した図3のカメラの本体に取り付けられたアシ
ストグリップ4とは構造が異なり、そのグリップ部には
このグリップ部の形状を保持するためのグリップ内おさ
え板41と、互いに細管で連通する例えば3つの空間か
ら成るエア室42とが設けられている。また、このよう
な方式に基づくアシストグリップ拘束力変更手段3がそ
れぞれ設けられている。
【0029】グリップ内おさえ板41は、直列したこれ
らエア室42に隣接して外周縁部に沿って設けられた所
定曲率に曲った矩形状の板材であり、エア室42の伸縮
に係わりなくグリップ部の外側の所定形状を常に維持で
きる剛性を有している。また、最も下に位置するエア室
42の一端からは、エアホース43がアシストグリップ
拘束力変更手段3の端部に挿入されている。
【0030】図5(b)のブロック図には、上記のアシ
ストグリップ拘束力変更手段3の構成要素を示してい
る。すなわち、このアシストグリップ拘束力変更手段3
は、カメラ制御手段2に電気的に接続していると共に、
上記のエア室42に続くエアホース43とに物理的に接
続されている。詳しくは、このアシストグリップ拘束力
制御手段51には、圧搾空気を作るエアポンプ52と、
このエアポンプ52からの注入用の圧搾空気を一時的に
保持するエア注入部53と、このエア注入部53からの
圧搾気体を上記エアホース43を経由してエア室42に
注入するように切り替えるエア切替部55と、逆にこの
エア切替部55を介してエア室42内から排出されるエ
アを一時的に保持してアシストグリップ拘束力制御手段
51に従って外界に排出するエア排出部54と、から構
成されている。
【0031】この方式では、アシストグリップ4のエア
室42にエア(気体例えば空気)を注入することでこの
エア室42を膨らませ、この膨張によりカメラボディ2
0とアシストグリップ4間の間隔を狭くすることで、カ
メラボディ20を保持する撮影者の手の拘束力を変更、
即ち強くするものであることがわかる。
【0032】なお、エア室42に注入した空気によって
拘束力が強まるようにするため、アシストグリップ4内
部の外側に設けたグリップ内おさえ板41により、アシ
ストグリップ4が図中の矢印方向に膨らみやすくなる。
一方、拘束力を弱める際は、エア室42に溜まった空気
をエア排出部54に設けた例えば電磁弁などで選択的に
開いて排出するこにより行う。
【0033】(動作および作用1’)カメラボディ20
に対するアシストグリップ4の相対位置が変化するよう
にストラップ28の巻き取ると共に、グリップ4内空気
室へのエア注入を行うと更に効果がある。つまりこれに
より、カメラボディ20とアシストグリップ4との間に
入れられる撮影者の右手への拘束力が更に強化される。
よって、撮影者はカメラボディ20を更に確実に保持す
ることが可能となり、手ブレ発生を未然に防ぐことがで
きる。一方、露光直後は上記したことの逆を行うこと
で、異和感なく通常のカメラ保持が行えるようになる。
【0034】図6には、同様な機能を含むもう1つのカ
メラシーケンスの制御手順がフローチャートで示されて
いる。最初、ステップS21において、撮影可能状態に
するためのカメラの初期設定を行う(S21)。
【0035】ステップS22では、1RSWがON操作
されるまで待機し(S22)、ON操作されると、被写
体に対するAE(自動測光)を行うと共に(S23)、
AF(自動測距)を行う(S24)。そして、LD(即
ちレンズ駆動)を行う(S25)。
【0036】ここでステップS26において「ブレ検出
・判断」を実行し、そして、ブレ検出手段7により検出
したブレ情報(方向、大きさ等)に基づき、そのブレ状
態が撮影に悪影響するか否かを所定閾値との比較で判断
する(S26,S27)。もしこの所定閾値以上であれ
ば、悪影響があるとして、ステップS28にて、()
サブルーチン「アシストグリップ締め付け」をコールす
ることで、アシストグリップ拘束力変更手段3に指令し
てそのアシストグリップ4を所定量だけ締め付けるよう
に駆動させる(S28)。これにより、1RSWのON
操作後のアシストグリップの締め付け力変更が第一段階
として実行される。
【0037】ここで再び「ブレ検出・判断」を実行し
て、その後のブレ状態がまだ撮影に悪影響するか否かを
所定閾値との比較で判断し(S29)、もしまだ悪影響
する場合にば、ブレ表示警告を行う(S30)。
【0038】次にステップS31において、再び1RS
WがON操作されているかを判定し(S31)、もしO
N操作されていなければ、ブレ表示警告を消す(S4
2)。そしてステップS43にて、アシストグリップ4
が手を締め付けた状態であるか否かを判定し(S4
3)、もし締め付け状態であれば、アシストグリップ拘
束力変更手段3のモータMを逆転駆動させることでアシ
ストグリップ4の拘束力を無くして手を開放させてから
前述のステップS22に戻り、同様な処理ステップを繰
り返す。
【0039】一方、ステップS32では、1RSWがO
N操作されると共に、2RSWがON操作されているか
を判定し(S32)、もしON操作されていなければ前
述のステップS29に戻って同様な処理ステップを繰り
返す。上記ステップS32の判定において2RSWがO
N操作されたことがわかると、表示されていたブレ表示
警告を消し(S33)、続くステップS34では初めて
ミラーアップ(MU)を行う(S34)。
【0040】ここでステップS35において再び「ブレ
検出・判断」を実行し、この時点でのブレ状態が露光に
悪影響するか否かを所定閾値との比較で判断する(S3
5,S36)。もしこの所定閾値以上であれば、まだ悪
影響があるとして、ステップS37にて再度、()サ
ブルーチン「アシストグリップ締め付け」をコールする
ことで、アシストグリップ4を更に所定量だけ締め付け
るように駆動させる(S37)。これによって、2RS
WがON操作後においても、更に強く締め付けられ、第
二段階としての締め付け力変更が実行される。
【0041】また、ここで、露光手段10に指示して露
光動作が行われ撮影される(S38)。この直後、アシ
ストグリップ4が手を締め付けた状態であるか否かを判
定し(S39)、もし締め付け状態であれば、手を締め
付けていたアシストグリップ4の拘束力を緩めて開放す
るように、アシストグリップ拘束力変更手段3のモータ
Mを逆転駆動させる(S40)。これにより、2RSW
のON操作後のアシストグリップ4の締め付け力変更が
行われる。そしてステップS41において、ミラーダウ
ン(MD)、シャッタチャージおよびフィルムの1コマ
を巻き上げ(S41)、その後は前述のステップS2に
戻って同様な処理ステップを繰り返す。
【0042】以上の一連の手順によって、1RSWがO
N/OFF操作、2RSWがON操作に連動して段階的
にアシストグリップの締め付け力が変更され、カメラの
確実な保持を実現していることがわかる。
【0043】なお、この様な手順で行われる処理ステッ
プにおいては、具体的に下記の事項が考慮されている。
例えば、 ・ の「アシストグリップ締め付け」に比較して、
の「アシストグリップ締め付け」では更に強く締めつけ
るように二段階的、または多段階的に拘束力を増加させ
てもよい。 ・ ステップS32でNOの場合、破線で図示する如く
ステップS26に戻ってもよい。
【0044】・ ステップS30のブレ表示は、例えば
ファインダ内に設けられた3〜5点程度のLEDの点灯
で行われる。点灯数はブレの発生レベルの大きさに比例
して決める。尚、ブレ表示の変更同期は100msec 程
度である。 ・ ステップS26,S29,S35の「ブレ検出・判
断」は、ブレ検出手段7の出力はカメラ制御手段2内に
設けられた図示しないAD変換器で取り込んでサンプリ
ングすることにより行う。
【0045】(作用効果1)本第1実施形態例によれ
ば、カメラの一連の撮影シーケンスにおける手ブレに起
因するブレを検知して、このブレが有害であるか否かを
所定の基準に基づいて判断し、有害な場合に限り、その
カメラを安定的に保持する為のアシストグリップ4の拘
束力を、その一連の操作連動して例えば1RSWのON
/OFF操作時、2RSWのON操作時において段階的
に変更している。つまり、上記の如き拘束力の変更を最
初に行った後にも、更に手ブレ状態の検出を再び行って
この時点での手ブレ状態を再考慮してから露光動作を開
始している。
【0046】これにより、レリーズ操作時等により発生
する手ブレを防止させることが可能となり、露光時の手
ブレに起因して起こる像ブレの発生を防止することが可
能となる。そして、変更されたアシストグリップ4の拘
束力の変化が撮影者に手を介して伝わるので、手ブレ振
動を緩和させる為の動作をカメラ自体が行っていること
を撮影者に実感させることができる。
【0047】(第2実施形態例)図7には、本発明の第
2実施形態例のアシストグリップ付きカメラの構成をブ
ロック図で示している。本例の構成的な特徴は、前述し
た第1実施形態例の構成とは次のように異なっている。
すなわち、カメラ制御手段2の中のブレ判断手段8のほ
かに、このブレ判断手段8に接続する露光開始判定手段
11と、この露光開始判定手段11に接続し且つ前述の
露光手段10に接続する露光動作指示手段12とを図示
の如く更に有していることにある。この露光開始判定手
段11は、ブレ判断手段8の判断に応じて露光開始のタ
イミング判定を行うものである。一方、露光動作指示手
段12は、そのタイミング判定結果に基づいて露光手段
10にカメラの露光動作を指示して露光を開始させるも
のである。
【0048】(動作および作用2)カメラを安定保持す
るためにそのカメラ本体に設置されたアシストグリップ
4と、上記ブレ検出手段7の出力に対応してアシストグ
リップ4による撮影者のカメラ保持動作を拘束する力を
変更するアシストグリップ拘束力変更手段3とを備えて
成る図7に例示のアシストグリップ付きカメラにおいて
は、例えば、カメラボディ20内に複数個配置されたブ
レ検出手段7からのブレ状態を示す値が所定の状態にま
で減衰した際にはじめて、露光開始を上記露光開始判定
手段11にて許可し、露光手段10に露光動作指示手段
12を介して指示する。
【0049】つまり、このアシストグリップ拘束力変更
手段3による拘束力の変更後、上記露光開始判定手段1
1での最適な露光タイミングに関する判定を行い、その
判定結果に基づいて露光動作指示手段12が露光手段1
0に指示して最適なタイミングでカメラの露光動作を開
始させる。尚、ここで言う「最適なタイミング」とは、
像ブレが生じない程度にブレのレベルが小さい期間を表
わしている。
【0050】カメラに発生する手ブレ振動を検出したブ
レ検出手段7の出力に基づくブレ判断手段8の判断結果
を考慮してブレが起こらないように、上記露光開始判定
手段11は露光開始の最適タイミングの判定を、例えば
後述する「タイミング判定基準1,2」に基づいて行
う。具体的には、2RSWがON操作された直後、ブレ
を検出するとそのブレの大きさと所定の閾値との比較
で、アシストグリップ4の拘束を行うが否かを判断す
る、その後も続けてブレ状態を検出して、そのブレ状態
が充分に小さくなるまで所定時間の待機を行った後、は
じめて露光を開始するように指令を発する。
【0051】図8のフローチャートには、この第2実施
形態例に係わるアシストグリップ付きカメラの制御手順
が示されている。この手順の特徴は、2RSWのON操
作に対応して、ブレ状態に応じアシストグリップ4の締
め付けを行った後、更に「ブレ検出」を行い、ブレが所
定状態になるのを待って露光開始するものである。
【0052】なお、ここに例示するフローチャートは、
図6のフローチャート中の所定部分の制御手順を示し、
ステップS31の(Y)から続く手順である。すなわ
ち、ステップS32では、1RSWがON操作された後
に2RSWがON操作されているかを判定し(S3
2)、もしON操作されていなければ前述のステップS
29に戻って同様な処理ステップを繰り返す。上記ステ
ップS32の判定において2RSWがON操作されたこ
とがわかると、表示されていたブレ表示警告を消し(S
51)、続くステップS52で初めてミラーアップ(M
U)を行う(S52)。
【0053】ここでステップS53において再び「ブレ
検出・判断」を実行し、この時点でのブレ状態が露光に
悪影響するか否かを所定閾値との比較で判断する(S5
3,S54)。もしこの所定閾値以上であれば、まだ悪
影響があるとして、ステップS55にて再度、サブルー
チン「アシストグリップ締め付け」をコールすること
で、アシストグリップ4を更に所定量だけ締め付けるよ
うに駆動させる(S55)。これによって、2RSWが
ON操作後においても、更に強く締め付けられ、第二段
階としての締め付け力変更が実行される。
【0054】ステップS56において再度、「ブレ検出
・判断」を実行し、この時点でのブレ状態が露光に悪影
響するか否かを所定閾値との比較で判断する(S56,
S57)。もしこの所定閾値以上であれば、まだブレの
レベルが小さくなっておらず悪影響があるとして、ステ
ップS62にて所定時間の経過を待つため、破線矢印の
如くステップS56に戻って破線矢印の如く待機する。
【0055】ここで、露光手段10に指示して露光動作
が行われ撮影される(S58)。この直後、アシストグ
リップ4が手を締め付けた状態であるか否かを判定し
(S59)、もし締め付け状態であれば、手を締め付け
ていたアシストグリップ4の拘束力を緩めて開放するよ
うに、アシストグリップ拘束力変更手段3のモータMを
逆転駆動させる(S60)。これにより、2RSWのO
N操作後のアシストグリップの締め付け力変更が行われ
る。そして、ステップS61において、ミラーダウン
(MD)、シャッタチャージおよびフィルムの1コマを
巻き上げ(S61)、その後は図6のステップS22へ
続く。
【0056】以上の一連の手順にが示す如く、1RSW
のON/OFF操作時、2RSWのON操作時に連動し
て、やはり都合2回のアシストグリップの締め付け力変
更によってカメラの確実な保持が実現される。また、こ
の例の基本的な制御方法は、ブレが小さい状態になった
のを待って露光開始するというものであることがわか
る。
【0057】なお、この様な手順で行われる処理ステッ
プにおいては、具体的に下記の事項が考慮されている。
例えば、 ・ ステップS56,S57の具体的なブレ判断および
露光開始判定方法の例については、後述する図10また
は図11のグラフ中に例示のタイミングTで露光制御し
ている。 ・ ステップS62において経過時間の判定を行ってい
る1つの理由は、前述した方式の場合だと、ブレが所定
閾値より小さくならないといつまでも露光開始ができ
ず、撮影者から「カメラが故障した」と錯覚されるのを
防ぐために設けたステップでもある。
【0058】次に、ブレの検出原理とその検出結果の分
析方法について概説する。図9には、カメラの二次元的
なブレを示し、検出するカメラボディに関するブレ回転
方向を表わしている。つまり、カメラの二次元的なブレ
とそのブレ検出の原理を表わすため、ここではカメラの
X軸およびY軸の廻りの回転方向(但し光軸廻りを含ま
ない)二次元的な検出について例示している。なお、実
際のブレの方向は三次元的で図示よりも更に複雑である
が、ここではこれらX軸及びY軸という二軸の廻りに関
する回転をそれぞれの次元のブレ回転成分として考えて
いる。そこで、これらを2つのセンサから成るブレ検出
手段1で検出する。詳しくは、このカメラボディの検出
されたブレ回転方向の関係では、X軸及びY軸それぞれ
に関する角速度ωX とωY を検出できれば、その角速度
は時間経過と共に二次元的に変動することがわかる。よ
って、この二次元情報を基にしてそのブレの大きさ、向
きおよびその変化傾向が分析できるので、次に述べるタ
イミング制御にも応用できる。
【0059】(タイミング判定基準1)図10には、カ
メラブレの角速度の変化と、露光開始タイミングとを示
すグラフを例示する。尚、横軸は経過時間t、縦軸は0
を基準とする角速度ωX ,ωY が+、−で表わしてい
る。このグラフにおいて、露光開始判定をスタートして
から、角速度ωX ,ωY が共に閾値TH+〜TH−間
(即ち2本の破線の間の範囲)に存在する最初の時点T
(タイミング)で、露光開始を許可する。
【0060】よって、このような判定基準は、2本の破
線で示した所定値TH+、TH−、即ち、前述の所定値
の範囲を二次元(X軸、Y軸)に関して両方を満たす処
Tをもって、露光できるタイミングであると判断するも
のである。
【0061】(タイミング判定基準2)また同様に図1
1には、カメラブレの角速度の変化と、露光開始タイミ
ングとを示すもう1つのグラフを例示して、上述とは別
な判定基準として示している。このグラフでは、露光開
始判定をスタートしてから、角速度ωX ,ωY のどちら
か一方が±0レベルになってから(即ち±0レベルをク
ロスしてから)、所定時間(Δt)のうちに、残りもう
一方が±0レベルになった(即ち±0レベルをクロスし
た)時点Tで露光開始を許可する。
【0062】つまり、このような判定基準は、満たす条
件において二次元(X軸、Y軸)のうちで振動の無い一
方の次元の時間的基準点(時点)から所定時間以内に他
の次元が振動の無い状態になった処Tをもって露光でき
るタイミングと判断するという、時間的要素を考慮した
ものであることがわかる。
【0063】(作用効果2)このように本第2実施形態
例では、カメラの一連の撮影シーケンスに連動して生ず
るブレを検知して、これが有害であるか否かを所定の基
準に基づいて判断し、カメラを安定的に保持する為のア
シストグリップ4の拘束力を適宜なタイミングで変更し
ている。つまり、上記の如き拘束力の変更を一連の操作
に連動して行うと共に、像ブレが最少となり得る最適な
露光タイミングを(所定の時間経過をみて)考慮してか
ら露光動作を開始している。これにより、レリーズ操作
時等により発生する手ブレを防止させることが可能とな
り、露光時の手ブレに起因して起こる像ブレの発生を防
止することが可能となる。
【0064】また、変更されたアシストグリップ4の拘
束力が撮影者に手を介して伝わることで、手ブレ振動を
緩和させる為の動作をカメラ自体が行っていることを撮
影者に実感させることができる。そして、上述のような
拘束力の変更を行った後は、更に手ブレ状態の検出を行
い、この手ブレ状態に基づいて露光動作の開始タイミン
グを決めて露光開始するので、より効果的に手ブレによ
り問題となる像ブレの発生を抑制できる。
【0065】(その他の変形例)このほかにも本発明の
要旨を逸脱しない範囲であれば、種々の変形実施が可能
である。
【0066】以上、複数の実施形態例に沿って本発明を
説明してきたが、本明細書中には次の発明が含まれてい
る。例えば、 (1) カメラの撮影動作を指示する撮影動作指示手段
と、このカメラを安定保持するため付加されるアシスト
グリップとを有するカメラにおいて、上記撮影動作指示
手段からの撮影動作指示があった所定期間中に、このカ
メラを保持する撮影者の手を拘束するか否かを判断する
カメラ制御手段と、上記カメラ制御手段の判断に基づ
き、上記アシストグリップによるこの撮影者の手を拘束
する力を変更するアシストグリップ拘束力変更手段と、
を具備することを特徴とするアシストグリップ付きカメ
ラを提供できる。
【0067】(2) 上記アシストグリップ拘束力変更
手段は、ブレの検出を行いながら段階的に複数回に分け
て上記アシストグリップによる撮影者のカメラを保持動
作を拘束する力の大きさを変化させることを特徴とする
(1)に記載のカメラを提供できる。 (3) 上記アシストグリップ拘束力変更手段は、上記
アシストグリップに接続されたストラップをカメラ本体
内に引き込むことで、上記アシストグリップによる撮影
者の手の拘束力を増大させることを特徴とする(1)に
記載のカメラを提供できる。 (4) 上記アシストグリップ拘束力変更手段は、上記
アシストグリップに一体的に設けられた空間に圧搾気体
を注入することで、上記アシストグリップによる撮影者
の手の拘束力を増大させることを特徴とする(1)に記
載のカメラを提供できる。
【0068】(5) カメラに発生する手ブレ振動を検
出するブレ検出手段と、上記ブレ検出手段の出力から露
光開始の判定を行う露光開始判定手段と、カメラを安定
保持するためこのカメラに設置されているアシストグリ
ップと、上記ブレ検出手段の出力に応じ、上記アシスト
グリップによる撮影者のカメラ保持動作を拘束する力を
変更するアシストグリップ拘束力変更手段と、を具備
し、上記アシストグリップ拘束力変更手段による拘束力
の変更後、上記露光開始判定手段での判定を行い、その
判定結果に基づいてカメラの露光動作を開始するアシス
トグリップ付きカメラを提供できる。 (6) 上記ブレ検出手段はカメラ本体に複数個配置さ
れて成り、上記複数個のブレ検出手段の出力が所定状態
になった際に、上記露光開始判定手段で露光開始を許可
する(5)に記載のカメラを提供できる。
【0069】(7) 撮影準備指示動作および撮影開始
指示動作に連動して、カメラを安定保持するためのアシ
ストグリップの拘束力を変更し、このアシストグリップ
の拘束力を変更する際には、発生している手ブレ状態に
基づいて、該拘束力を強めるか、拘束しないか又は該拘
束力を弱めるかを決定し、上記撮影開始指示動作の直後
の手ブレ状態から上記アシストグリップの拘束力に関す
る決定を行うと共に、該拘束力の変更直後のブレ状態が
所定状態に減衰した際にはじめて露光動作を開始するア
シストグリップ付きカメラを提供できる。
【0070】(8) アシストグリップによる手の拘束
状態を変化させるアシストグリップ拘束力変更手段を有
し、このアシストグリップ拘束力変更手段はカメラ内に
一体的、又は取り外し自在に設けられ、上記アシストグ
リップ拘束力変更手段は、露光動作の前後に作動し、該
拘束力は、露光直前の手ブレの方向と大きさに基づいて
決定されるアシストグリップ付きカメラを提供できる。
【0071】
【発明の効果】このように手ブレに対処した本発明によ
れば、カメラでの撮影時において、そのカメラ保持が確
実にかつ安定して行えるようなアシストグリップ付きカ
メラを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係わる実施形態例に共通する
アシストグリップ付きカメラの基本構成を示すブロック
図。
【図2】図2は、本発明の第1実施形態例のアシストグ
リップ付きカメラの構成を示すブロック図。
【図3】図3は、第1実施形態例の具体的なアシストグ
リップ付きカメラを示す背面図。
【図4】図4は、第1実施形態例のカメラシーケンスに
係わる制御手順を示すフローチャート。
【図5】 図5(a),(b)は、もう1つの第1実施
形態例として空気圧で拘束力を調節する方式のアシスト
グリップ付きカメラを例示し、(a)は、このアシスト
グリップ付きカメラを示す背面図、(b)は、この方式
のカメラのアシストグリップ拘束力変更手段の構成を示
すブロック図。
【図6】図6は、ブレ防止機能を含むもう1つのカメラ
シーケンスの制御手順を示すフローチャート。
【図7】図7は、本発明の第2実施形態例のアシストグ
リップ付きカメラの構成を示すブロック図。
【図8】図8は、本発明の第2実施形態例のアシストグ
リップ付きカメラの部分的な制御手順を示すフローチャ
ート。
【図9】図9は、カメラの二次元的なブレを示す説明
図。
【図10】図10は、カメラブレの角速度の変化と露光
開始タイミングを示すグラフ。
【図11】図11は、カメラブレの角速度の変化と露光
開始タイミングを示すもう1つのグラフ。
【符号の説明】
1…撮影動作指示手段、 2…カメラ制御手段、 3,51…アシストグリップ拘束力変更手段、 4…アシストグリップ、 5…撮影準備手段、 6…撮影開始手段、 7…ブレ検出手段、 8…ブレ判断手段、 9…ブレ表示手段、 10…露光手段、 11…露光開始判定手段、 12…露光動作指示手段、 20…カメラボディ(本体)、 21…ペンタ部、 22…ファインダ窓、 23…裏ブタ、 24…表示部、 25…操作SW、 26…レリーズボタン、 27…アシストグリップ用吊金具、 28…ストラップ、 29…アクチュエータ、 30…ギヤ列、 31…ストラップ巻き取り部、 41…グリップ内おさえ板、 42…エア室、 43…エアホース、 52…エアポンプ、 53…エア注入部、 54…エア排出部、 55…エア切替部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラの撮影動作を指示する撮影動作指
    示手段と、 このカメラを安定保持するためカメラに設置されている
    アシストグリップと、 上記撮影動作指示手段の撮影動作指示に基づき、上記ア
    シストグリップによる撮影者のカメラ保持動作を拘束す
    る力を変更するアシストグリップ拘束力変更手段と、を
    具備するアシストグリップ付きカメラ。
  2. 【請求項2】 上記撮影動作指示手段には、カメラの撮
    影準備指示動作信号が入力され、この指示動作信号が入
    力された場合には、撮影準備の為の所定動作が行われた
    後、上記アシストグリップ拘束力変更手段による拘束力
    の変更が行われることを特徴とする、請求項1に記載の
    カメラ。
  3. 【請求項3】 上記撮影動作指示手段には、カメラの撮
    影開始指示動作信号が入力され、この指示動作信号が入
    力された場合には、撮影開始の為の所定動作が行われた
    後で、かつ露光動作が開始される前に、上記アシストグ
    リップ拘束力変更手段による拘束力の変更が行われるこ
    とを特徴とする、請求項1に記載のカメラ。
  4. 【請求項4】 カメラに発生する手ブレ振動を検出する
    ブレ検出手段と、 このカメラを安定保持する為このカメラに設置されてい
    るアシストグリップと、 上記ブレ検出手段の出力に応じ、上記アシストグリップ
    による撮影者のカメラを保持動作を拘束する力を変更す
    るアシストグリップ拘束力変更手段と、を具備するアシ
    ストグリップ付きカメラ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112602317A (zh) * 2020-03-20 2021-04-02 深圳市大疆创新科技有限公司 拍摄装置的辅助拍摄结构及拍摄设备

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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