JP2000171563A - セラミックシンチレータの製造方法、セラミックシンチレータ、シンチレータブロック、x線検出器およびx線ct撮像装置 - Google Patents

セラミックシンチレータの製造方法、セラミックシンチレータ、シンチレータブロック、x線検出器およびx線ct撮像装置

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JP2000171563A
JP2000171563A JP27516399A JP27516399A JP2000171563A JP 2000171563 A JP2000171563 A JP 2000171563A JP 27516399 A JP27516399 A JP 27516399A JP 27516399 A JP27516399 A JP 27516399A JP 2000171563 A JP2000171563 A JP 2000171563A
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谷 正 昭 玉
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村 美 和 奥
Naohisa Matsuda
田 直 寿 松
Takeshi Takahara
原 武 高
Koyo Fukuda
田 幸 洋 福
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 焼結時の圧力、歪み、化学量論組成のずれ等
により発生する着色と、ダイシング等の加工時に発生す
る着色とを全面的に除去する。 【解決手段】 希土類オキシ硫化物焼結体を、イオウと
酸素の混合雰囲気中で900℃〜1200℃の温度によ
り熱処理を施し、焼結体の表面に島状の希土類酸化物相
を形成することにより、セラミックシンチレータを製造
する。したがって、このセラミックシンチレータは、希
土類オキシ硫化物からなる焼結体と、この焼結体の表面
に形成された希土類酸化物相と、を備え、かつ、前記焼
結体の前記表面で希土類硫化物相または前記希土類酸化
物相が分散状態にあることになり、光出力特性が改善さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセラミックシンチレータ
およびその製造方法に係り、特にX線,γ線,中性子線
等の放射線を検出する放射線検出器に適用して好適なセ
ラミックシンチレータおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シンチレータ(蛍光化剤)は、X線など
の放射線の刺激によって可視光または可視光に近い波長
の電磁波を放射する材料であり、シンチレーションカウ
ンタとして、例えばX線CT装置(X線断層像撮影装
置)の放射線検出器に用いられている。図15はX線C
T装置における放射線検出器の概略構成を示したもので
ある。
【0003】同図において、放射線検出器は、シンチレ
ータ1と、シンチレータ1に光学的に結合するように配
置されたフォトダイオード2と、被見体を介して図の矢
印方向より入射するX線の刺激によってシンチレータ1
が発光する可視光量に応じてフォトダイオード2からの
出力を演算処理して画像化するコンピュータ処理部4
と、を備えている。
【0004】なお、図中の符号3は、放射線を透過させ
可視光を反射させる放射線透過型の可視光反射膜であ
る。以上のように放射線検出器に設けられたこの種のシ
ンチレータ1は、X線などの刺激による発光効率(感
度)が低下しないこと、残光(アフターグロー)が短い
こと、長時間のX線等の被爆により光出力が低下しない
こと(安定性が保証されていること)などが要求され
る。
【0005】従来、このようなシンチレータとしては、
例えばタングステン酸カドミウム(CdWO4),ヨウ
化ナトリウム(NaI),ヨウ化セシウム(CsI)等
の単結晶体、立方晶系希土類酸化物セラミックス、ガド
リニウムオキシ硫化物:プラセオジム(Gd22S:P
r),ガドリニウムオキシ硫化物:テルビウム(Gd 2
2S:Tb)等の希土類オキシ硫化物セラミックスが
知られている。
【0006】特に、(Gd1-x,Prx22Sや(Gd
1-x-y,Prx,Cey22Sなどの希土類オキシ硫化
物セラミックスは、X軸吸収係数が大きく発光の残光時
間が短く、X線検出用シンチレータとして望ましい。
【0007】なお、Prの賦活濃度、Tbの賦活濃度、
Euの賦活濃度は、低すぎても、また、高すぎても発光
効率が低下する。
【0008】この種のセラミックシンチレータは高い検
出感度を得るため、透光性を有することが要求されてお
り、このような目的や要求に対応して上記希土類オキシ
硫化物セラミックスは、例えば原料粉末をホットプレス
法や熱間静水圧プレス(HIP−Hot Isostatic Pressi
ng−)法などを用いて焼結させ、このセラミックス焼結
体からブレードソー、ワイヤーソーなどにより所望の形
状や寸法に切り出して、シンチレータとして用いられて
いる。
【0009】なお、ホットプレス法やHIP法により焼
結し、切り出したままでは、焼結時に歪みが生じたり圧
力が掛かること、出来上がった焼結体の組成が化学量論
比から僅かにずれること、などにより黒っぽく着色され
てしまう。組成の変動や歪み・着色は、光出力やアフタ
ーグローおよび安定性等を悪くすることになる。このよ
うなシンチレータ内部の着色を取り去ることを目的とし
て、水素または硫化水素と不活性ガスとの混合ガス等の
雰囲気中で、800〜1400℃で熱処理することも試
みられたが、完全に着色を取り去ることはできなかっ
た。
【0010】さらに、希土類オキシ硫化物焼結体からな
るセラミックシンチレータは、ホットプレス法やHIP
法などによる多結晶焼結体から切り出すことによって得
られるが、この切り出し工程を経ると、結晶が破砕され
ることによって発生する3〜5μmの破砕層と、さらに
切り出しのときに加えられた圧力により着色された着色
層が生じている。
【0011】この着色は、X線などの放射線により励起
されたときの発光効率を大幅に低下させる。表面層の着
色に起因する発光効率の低下に対する対策として、表面
層を腐食液により強制的に洗い流すことも提案されてい
るが、表面の着色を取り去ることができるだけであり、
焼結時に発生した内部の着色を取り去ることはできなか
った。さらに、表面に凹凸が形成されているため、腐食
液が破砕層の凹部の着色を優先的に取り去り、場合によ
っては3〜5μmほどの溝を形成してしまうことにもな
る。すなわち、破砕層を伝わって5μm付近まで空洞化
されてしまうため、光が内部に籠もってしまい、例えば
フォトダイオードなどの光検出器に組み込んだときに、
光結合のマッチングが悪くなったり、光出力が低下する
などの問題が発生していた。
【0012】そこで従来は、焼結時に生じた内部の着色
と切り出しによって生じた表面の着色の両方を取り去る
ことを目的として、0.5〜200ppmの酸素を含む
不活性雰囲気中で熱処理が行なわれていた(特開平6−
201834号公報参照)。
【0013】しかしながら、この方法によれば、歪みを
取り除くことと、化学量論比から酸素の欠損を埋めるこ
とはできるが、イオウの欠損を埋めることができないた
めに、アフターグローがやや長くなり、劣化や光出力の
点でも僅かに劣っていた。また、その表面層は、M23
層あるいはM22SO4層{Mはイットリウム(Y),
ランタン(La),ガドリニウム(Gd)等}により覆
われていたために、残光が長く発光効率の低いこれらの
層の成分が加わり、発光効率の改善・向上が損なわれ易
いという問題があった。
【0014】また、イオウの欠損を埋めることができな
かったために生じる内部着色は、焼結体の部位に応じた
ばらつきとして発生しており、シンチレータピース同士
の特性の格差(ばらつき)が大きいという問題があっ
た。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した問題
に鑑みてなされたものであり、セラミックの焼結時に発
生する内部着色と、切り出し時に発生する表面着色とを
取り除くことにより、光出力特性が高く、アフターグロ
ーが短く、安定性に優れたセラミックシンチレータを提
供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の構成に係るセラミックシンチレータ
の製造方法は、SO2およびSO3の少なくとも1種を生
成する工程と、SO2およびSO3の少なくとも1種と希
土類オキシ硫化物よりなる焼結体とを900〜1200
℃で反応させて前記焼結体の表面に希土類酸化物相を形
成する工程と、を有するものである。
【0017】また、本発明の第2の構成に係るセラミッ
クシンチレータの製造方法は、実質的に密閉され、か
つ、酸素を含有する容器中に希土類オキシ硫化物よりな
る焼結体および硫化物材料を配置し、900〜1200
℃で熱処理するようにしたものである。
【0018】これらの第1および第2の構成に係るセラ
ミックシンチレータの製造方法を採用することにより、
焼結時に発生したイオウ欠損と、酸素欠損を埋めること
ができ、光出力の向上、アフターグローの短縮、劣化の
低減等が可能となる。
【0019】また、本発明の第3の構成に係るセラミッ
クシンチレータの製造方法は、希土類オキシ硫化物から
なる焼結体と、この焼結体の表面に形成された希土類酸
化物相と、を備え、光出力特性を改善させたセラミック
シンチレータの製造方法であって、実質的に密閉され酸
素を含有する容器中に、希土類オキシ硫化物からなるシ
ンチレータの原材としての焼結体および硫化物を配置す
るプロセスと、前記容器中に配置された前記焼結体およ
び前記硫化物を900〜1200℃で熱処理するプロセ
スと、前記密閉容器より取り出され、表面に酸化物相お
よび硫化物相が析出した焼結体の表面を研磨するプロセ
スと、を備えることを特徴とする。
【0020】また、本発明の第4の構成に係るセラミッ
クシンチレータは、希土類オキシ硫化物からなる焼結体
と、この焼結体の表面に形成された希土類酸化物相とか
らなるものであって、前記焼結体の表面で希土類オキシ
硫化物相あるいは前記希土類酸化物相が分散状態にある
ものである。このような構成にすることにより、シンチ
レータの発光効率を向上させ、アフターグローを短かく
し、劣化を低減することが可能となる。
【0021】また、本発明の第5の構成に係るセラミッ
クシンチレータは、希土類オキシ硫化物からなる焼結体
と、この焼結体の表面に形成された希土類酸化物相とか
らなり、平均表面荒さRaが0.01以上0.80μm
以下で構成したものである。このように構成することに
より、セラミックシンチレータと光学的に結合されるフ
ォトダイオードなどとのマッチング特性を良好とするこ
とが可能となり光出力特性を向上させることが可能とな
る。
【0022】また、本発明の第6の構成に係るシンチレ
ータブロックは、矩形の棒状に形成されたセラミックシ
ンチレータを縦横方向に複数集積させて構成されたシン
チレータブロックであって、前記セラミックシンチレー
タは、原材としての焼結体の表面で希土類硫化物相また
は前記希土類酸化物相が分散状態にあり、かつ、隣接す
るセラミックシンチレータの間には、反射材が介挿され
ていることを特徴としている。
【0023】また、本発明の第7の構成に係るX線検出
器は、X線の入射方向を規制するコリメータと、反射材
を介して縦列方向に整列されたセラミックシンチレータ
よりなるシンチレータブロックと、このシンチレータブ
ロックの各セラミックシンチレータに対応してフォトダ
イオードが配列された光電変換部と、を備えるX線検出
器であって、前記セラミックシンチレータは、希土類オ
キシ硫化物からなる焼結体と、この焼結体の表面に形成
された希土類酸化物相と、を備えると共に、実質的に密
閉され酸素を含有する容器中に、希土類オキシ硫化物か
らなるシンチレータの原材としての焼結体および硫化物
を配置するプロセスと、前記容器中に配置された前記焼
結体および前記硫化物を900〜1200℃で熱処理す
るプロセスと、前記密閉容器より取り出され、表面に酸
化物相および硫化物相が析出した焼結体の表面を研磨す
るプロセスと、を経て形成されていることを特徴として
いる。
【0024】また、本発明の第8の構成に係るX線CT
撮像装置は、所定の角度で拡散する方向にX線を出射す
るX線管と、撮像対象を介して前記X線管より出射され
たX線を検出するためコリメータ,シンチレータブロッ
クおよび光電変換部を含むX線検出器と、前記光電変換
部の検出信号を入力して演算処理するコンピュータと、
このコンピュータの処理により再生されたX線による画
像を表示するディスプレイと、を備えるX線CT撮像装
置において、前記X線検出器のシンチレータブロック
は、反射材を介して縦列方向に整列された複数のセラミ
ックシンチレータよりなり、このセラミックシンチレー
タは、希土類オキシ硫化物からなる焼結体と、この焼結
体の表面に形成された希土類酸化物相と、を備えると共
に、実質的に密閉され酸素を含有する容器中に、希土類
オキシ硫化物からなるシンチレータの原材としての焼結
体および硫化物を配置するプロセスと、前記容器中に配
置された前記焼結体および前記硫化物を900〜120
0℃で熱処理するプロセスと、前記密閉容器より取り出
され、表面に酸化物相および硫化物相が析出した焼結体
の表面を研磨するプロセスと、を経て形成されているこ
とを特徴としている。
【0025】このように、第1ないし5の構成に係るセ
ラミックシンチレータおよびその製造方法を適用するこ
とにより、第6ないし第8の構成に係るシンチレータブ
ロック、X線検出器、X線CT撮像装置の光透過性能を
格段に向上させるセラミックシンチレータを提供するこ
とができることになる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るセラミックシ
ンチレータおよびその製造方法の好適な実施形態につい
て添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0027】本発明に係るセラミックシンチレータに用
いられる希土類オキシ硫化物として好ましいものは、
(M1-x,Prx2O2S、(M1-y,Tby22S、
(M1-z,Euz22S{Mはイットリウム(Y),ラ
ンタン(La),ガドリニウム(Gd)}などである。
特にMがGdの場合には、X線吸収係数が大きいためX
線用シンチレータとして望ましい。なお、前記Prの賦
活濃度x,Tbの賦活濃度y,Euの賦活濃度zは低す
ぎても高すぎても発光効率が低下するため、それぞれ 0.0001<x<0.01, 0.001<y<0.2, 0.001<z<0.2 の範囲内に設定することが望ましい。
【0028】本発明の第1実施形態に係るセラミックシ
ンチレータにおいて、希土類オキシ硫化物相あるいは希
土類酸化物相が分散状態にあるとは、希土類オキシ硫化
物の焼結体表面に希土類酸化物相が島状に分散している
状態、あるいは焼結体が希土類酸化物相に覆われた状態
で、焼結体を構成する希土類オキシ硫化物の露出部が島
状に分散している状態を指している。
【0029】好ましい分散状態は、シンチレータの表面
積の10%以上、90%以下、さらには80%以下が希
土類酸化物相である状態である。希土類酸化物相の被覆
率が高いと、酸化物相による光出力の低下、アフターグ
ローが長くなり、劣化が目立つためである。希土類酸化
物相の被覆率が低いと酸素が充分に供給されないため着
色が完全には消え去らず、光出力の低下を招くことにな
る。
【0030】このようなセラミックシンチレータを得る
ためには、SO2あるいはSO3と希土類オキシ硫化物と
を反応させれば良い。具体的には、イオウと酸素を含む
雰囲気中で希土類オキシ硫化物の焼結体を加熱処理すれ
ば良く、特に酸素原子に対するイオウ原子の個数の割合
が、1%〜50%であることが望ましい。50%を超え
ると、焼結体表面にGd22SO4あるいはGd23
を結果的に形成してしまい、光出力の低下や劣化、アフ
ターグローが長くなるなどの現象を引き起こす虞れがあ
る。また、1%未満であるとセラミックシンチレータの
イオウ欠損を埋めることができず、本発明の効果を充分
に得ることができない。
【0031】SO2あるいはSO3雰囲気はこれらを含む
ガスをセラミックシンチレータ上に流しても良い。ある
いは工業的に更に再現性が良く、大量に製造が可能な二
重るつぼ方式が有利である。この方式では、図1に示す
ように、小るつぼ5内にセラミックシンチレータ1を入
れて小蓋6をして大るつぼ7の中に入れ、小るつぼ5の
周囲に硫化物粉体8を詰め込んでから大蓋9によりシン
チレータ1を二重に密閉している。この二重るつぼを図
示されない炉内に入れて空気中で焼成する。
【0032】ここで、硫化物は焼成温度まであるいは焼
成温度で分解あるいは酸素と反応してSO2あるいはS
3を発生させる材料であることが望ましく、形態とし
ては粉体とされている。例えば、希土類オキシ硫化物,
硫化亜鉛,アルカリ土類ガリウム硫化物,アルカリ土類
希土類硫化物を用いることができる。これらの粉体材料
は純粋化合物であっても良いが、賦活剤を含む蛍光体で
あっても本発明の目的を達成することができる。化合物
を用いるのではなく、単体のイオウを用いることもでき
る。
【0033】この二重るつぼ方式は、セラミックシンチ
レータ1を入れた酸素を含む小るつぼ5中の空間と、大
るつぼ7の外部の空間の空気とを遮断して、セラミック
シンチレータ1を焼成中の雰囲気をSO2あるいはSO3
を含む雰囲気にするためのものである。このような雰囲
気の管理と小るつぼ5の周囲に充填された粉体が小るつ
ぼ5内に入るのを防止するためには三重以上にるつぼを
重ね合わせる構造を採用することも可能である。また、
同様の目的で、上記硫化物の焼結体よりなる箱を構成し
て、上記セラミックシンチレータをこの箱内に入れてそ
のまま焼成しても同様の組成物が得られる。また、硫化
物焼結体の箱を上記大るつぼ内に入れて焼成しても同様
の組成物を得ることができる。
【0034】また、熱処理温度は900〜1200℃で
あることが望ましく、1200℃を超えるとエッチング
現象が起こり、表面が白濁してしまい出力低下を引き起
こすことになる。900℃未満では、イオウや酸素がセ
ラミック中へ充分に拡散されず、本発明の効果を充分に
得ることができない。加熱時間としては、1時間以上2
4時間以内が望ましい。1時間未満の場合、イオウ,酸
素のセラミックシンチレータへの拡散が充分に行なわれ
ず、24時間を超えた場合、光出力が低下し、劣化が進
み、アフターグローが長くなる等の不具合が生じ、本発
明による特性が得られなくなる虞れがある。
【0035】以上のように、例えば図1に示す硫化物粉
体8を詰めた二重るつぼ5,7によりSO2あるいはS
3雰囲気中でセラミックシンチレータを焼成すること
により、図2に示すように、表面に硫化物相が現れた本
発明に係るセラミックシンチレータ1が得られる。図2
において、セラミックシンチレータ1は例えば厚さ2m
m,幅1mm,長さ30mm程度の棒状のものであり、
カラーカソードルミネッセンス像として観察すると、そ
の表面層は基材10が、例えばGd22S:Prの六方
最密結晶構造で緑色を呈しており、その中に酸化相とし
てのOxideの結晶相が多数の赤色島部11として析
出した状態となっている。セラミックシンチレータ1が
焼成される雰囲気中にイオウ(S)成分と酸素(O)成
分が含まれているので、これらにより赤色島部11の結
晶相が緑色の基材10中に現れることになる。この表面
層における島部11の結晶相はセラミックシンチレータ
の後処理工程により研磨して失われてしまうが、このよ
うな結晶相が表面に一時的にでも形成されることによ
り、酸素欠損ばかりでなくイオウ欠損をも埋めることが
でき、内部着色を抑えることができる。
【0036】図3は、所望の形状に切断加工したままの
希土類オキシ硫化物多結晶焼結体と、この希土類オキシ
硫化物多結晶焼結体をイオウと酸素との混合雰囲気中で
熱処理した後のものに、光照射したときの透過率を測定
した結果を示している。図3において、縦軸には光透過
率が示され、横軸は透過試験を行なった透過光の波長を
示しており、熱処理前の曲線12に対して熱処理後の曲
線13を比較すると、図示のように緑色と赤色の透過率
が高くなり、550nmの波長の近辺では略々10%の
透過率の向上が見られることが分かる。
【0037】また、希土類オキシ硫化物表面に希土類酸
化物相を有するセラミックシンチレータにおいては、そ
の表面が平滑であることが望ましく、具体的には平均表
面粗さRaが、0.01〜0.80μmであることが望
ましい。平均表面粗さRaが0.80μm以上の場合、
光の散乱が大きくなり多重散乱による光の損失が大きく
なり、このため出力低下を引き起こすことになる。ま
た、平均表面粗さRaを0.01μmより小さくして平
滑度を上げても、発光効率がさらに向上するようなこと
はない。
【0038】例えば、酸性腐食液によりエッチングした
ものは、通常は粗さRaが0.50μmよりも大きくな
るため、焼結体をカッティングした後、微細なダイヤモ
ンドやCeO2,SiC等によりカッティングによる破
砕面を取り除くまで研磨したものとすることで、表面粗
さRaを0.01μm程度にまで小さくすることが可能
である。
【0039】図4および図5は、ヘイズ測定装置の概略
図である。正透過率(Tr)を計測するためには、図4
に示すように、光源15とセラミックシンチレータ1と
を8cmの間隔で配置すると共に、セラミックシンチレ
ータ1とフォトマル17とを6cmの間隔で配置してい
る。また、全透過率(T)を計測するためには、図5に
示すように、積分球18に密着させたセラミックシンチ
レータ1に光源15からの光を照射し、この積分球から
の光をフォトマル17によって計測するようにしてい
る。ヘイズは光散乱の程度を表し、全透過率と正透過率
の差、すなわち拡散透過率(T−Tr)と、全透過率
{(T−Tr)/T}の百分率により表されるものであ
る。
【0040】前述の表面粗さRaが0.01〜0.80
μmのセラミックシンチレータであって、その厚さが
0.5mmのヘイズ(拡散透過率/全透過率)を、図4
および図5に示すヘイズ測定装置により測定したとこ
ろ、50%〜90%と光散乱が充分に小さくなってい
る。同様の形状のもので、表面粗さRaが0.9μmの
ものを使用すると、99.7%となり、光散乱が大きく
なり、0.80μmを超えると特性が下がることにな
る。このように光散乱が大きいと、光がフォトダイオー
ドに到達するまでに光反射層やシンチレータの表面の汚
れなどにより、多重散乱する間に光の吸収が繰り返し行
なわれる結果、フォトダイオードに到達する光出力は小
さくなってしまう。以下に、本発明の具体的な実施例に
ついて詳細に説明する。
【0041】実施例1 組成式(Gd0.999Pr0.00122Sで示される希土類
オキシ硫化物粉末を原料として、冷間プレスによる成形
を行なった後、この成形体を金属性気密容器ないに封入
し、アルゴン雰囲気中で1500℃×2000気圧の条
件によるHIP処理を施した。これを冷却した後、金属
製気密容器からセラミックス焼結体を取り出し、このセ
ラミックス焼結体からダイシング=600によりカッテ
ィングし、GC2000による研磨により、0.79m
m×2.2mm×29mmのシンチレータ片を作成し
た。このシンチレータ片の表面平滑度は粗さRaが0.
34であった。また、500nmでの光透過率は40%
であった。
【0042】このシンチレータ片20本を50ccアル
ミナ容器に入れ、さらに、この50ccアルミナ容器を
280ccアルミナ容器の中に入れる。50ccアルミ
ナ容器の周りにGd22S:Pr粉体を詰めた。この状
態で1100℃で5時間熱処理を施して、セラミックシ
ンチレータを得た。
【0043】比較例1 上記実施例1に対して熱処理をしていないものが比較例
1である。セラミックシンチレータの表面をカラーカソ
ードルミネッセンス像により観察するとGd22S:P
rの緑色の発光の割合が100%であった。さらに、前
記シンチレータ片に管電圧120kV、200mAsの
条件でX線を照射したときの出力は、CdWO4 単結晶
を比較試料としたときの出力の120%であった。X線
を停止後100ms時でのアフターグローは、X線照射
時の0.015%であった。また400mAsで、20
0回照射した後の光出力は、照射前の90%であった
(比較例1)。
【0044】このセラミックシンチレータをカラーカソ
ードルミネッセンスを用いて観察したとき、Gd23
Prの赤色発光は、Gd22S:Prの緑色発光の割合
に対して80%であった。このセラミックシンチレータ
の表面平滑度は熱処理前と同じ表面粗さRaが0.34
であり、550nmの透過率は50%と向上していた。
さらに、前記シンチレータ片に管電圧120kV、20
0mAsの条件でX線を照射した時の光出力はCdWO
4 単結晶を比較試料としたときの190%であった。ま
た、表面層のX線回折をとったところ、Gd22Sの回
折線以外にもGd23の回折線が見られた。400mA
sで200回照射した後の光出力は、照射前の99%で
あった。
【0045】比較例1の表面相のX線回折をとったとこ
ろ、Gd22S相のみであった。実施例1のGd22
の回折ピークの広がりは、比較例1のGd22Sの回折
ピークの広がりに比べて狭かった。
【0046】実施例2 比較例1のシンチレータ片20本をアルミナボートに入
れ、このボートを管状アルミナ炉に入れた。このアルミ
ナ炉中に1%のSO2 を含む窒素ガスを流し、1100
℃で5時間熱処理を行なった。得られたシンチレータ片
のX線回折は、Gd22S相に加えてGd23相を示し
た。カラーカソードルミネッセンス像観察で、Gd
23:Prの赤色発光部の割合はシンチレータの全面積
に対して70%であった。表面粗さは0.36μmであ
った。シンチレータ表面と内部の付加的着色は消失し
た。X線照射での平均光出力はCdWO4 に対して18
0%に改善された。X照射停止後100msのアフター
グローは、X線照射時の0.00015%に改善され
た。400mAsで200回繰り返しX線照射した後の
光出力は、照射前の98%であった。
【0047】比較例2 比較例1のシンチレータ片20本をアルミナボートに入
れ、このボートを管状アルミナ炉に入れた。このアルミ
ナ炉中に1%のSO2 を含む窒素ガスを流し、1100
℃で5時間熱処理を行なった。得られたシンチレータ片
のX線回折は、Gd23相のみを示した。カラーカソー
ドルミネッセンス像観察で、Gd22S:Prの緑色発
光部はなく、Gd23:Prの赤色発光部がシンチレー
タ表面の全部を占めた。表面着色は消失するが、表面光
散乱は増加し、表面粗さRaは0.9μmであった。シ
ンチレータ内部の着色はほとんど消失し、500nmの
光透過率は50%に改善された。光出力はCdWO4
結晶に比べて170%に改善された。しかし、シンチレ
ータピース間の出力のばらつきは5%で、本発明の実施
例に比べて大きかった。X照射停止後100msのアフ
ターグローは幾分改善され、0.005%であった。4
00mAsで200回繰り返しX線照射した後の光出力
は、95%であり、処理前に比べて改善されたが、本発
明の実施例に比べると改善の程度は小さかった。これら
の結果は、この熱処理によってシンチレータ内部の酸素
欠損は埋められるがイオウ欠損は埋められていないと考
えることによって説明することができる。
【0048】実施例3〜14 硫化物、熱処理条件を図6に示す表のように変化させた
実施例3ないし14について、実施例1と同様にしてセ
ラミックシンチレータを得て、その表面相におけるGd
23の割合とCdWO4 の比較例と比較した光出力とを
測定した結果を得た。図6に明らかなように、何れの実
施例においても表面相の改善と光出力の大幅な向上が確
認された。
【0049】実施例15 実施例1と同様にしてセラミックシンチレータを作成し
た後、さらにその表面をダイヤモンド砥粒で研磨し、
0.79mm×2.2mm×29.0mmの大きさのセ
ラミックシンチレータを作成した。このときの表面粗さ
Raは、0.01であり、表面Gd23相は研磨により
除去されていた。光出力は185%であった。
【0050】実施例16〜18 出発原料としてGd22S:Prの変わりに、Gd22
S:Pr,Ce、Gd 22S:Tb、Gd22S:Eu
を用いて実施例1と同様にして作成した各セラミックス
焼結体から、0.79mm×2.2mm×29.0mm
のセラミックシンチレータ片をそれぞれ切り出し、これ
らのシンチレータ片20本分をアルミナ容器に収容し、
イオウを2g封入して密閉した。
【0051】密閉した状態で1100℃で5時間熱処理
を施し、セラミックシンチレータを得た。これらのセラ
ミックシンチレータは、何れも表面Gd23相が80%
であり、熱処理前の光出力に対して150%の改善を示
した。これら実施例16〜18を表として纏めたものが
図7である。なお、上述した実施例1〜18の各例にお
いて、シンチレータピース間の特性のばらつきは、1%
以内であった。
【0052】比較例3 比較例1のセラミックに塩酸と過酸化水素水を1:1の
割合で混合したエッチング液(腐食液)を用い、表面を
5μmほど溶解させる。その後、水により洗浄してセラ
ミックシンチレータを作成した。このときの光出力は、
CdWO4 に比べて150%であった。ピース間のばら
つきは10%であった。
【0053】以上、詳細に説明したように、本発明に係
るセラミックシンチレータおよびその製造方法によれ
ば、焼結時の酸素欠損やイオウ欠損を埋め、歪みや応力
を取り除き内部着色を軽減させ、さらに切断加工に伴う
表面着色も取り除き、光出力の向上を図ることができ
る。また、一方でアフターグローを短くすることがで
き、劣化も抑制される。
【0054】上述した説明からも明らかなように、本発
明に係るセラミックシンチレータは、希土類オキシ硫化
物からなる焼結体と、この焼結体の表面に形成された希
土類酸化物相と、を備え、光出力特性を改善させたセラ
ミックシンチレータであって、実質的に密閉され酸素を
含有する容器中に、希土類オキシ硫化物からなるシンチ
レータの原材としての焼結体および硫化物を配置するプ
ロセスと;前記容器中に配置された前記焼結体および前
記硫化物を900〜1200℃で熱処理するプロセス
と;そして、前記密閉容器より取り出され、表面に酸化
物相および硫化物相が析出した焼結体の表面を研磨する
プロセスと;を経て形成されたことを特徴としている。
【0055】以下、このようなセラミックシンチレータ
が、如何なる技術分野に適用されるかについて、図8な
いし図12を用いて第2ないし第4実施形態により詳細
に説明する。
【0056】図8は、上述した第1実施形態に係るセラ
ミックシンチレータを用いて組み立てた第2実施形態に
係るシンチレータブロックを示す平面図である。同図に
おいて、シンチレータブロック20は、図1または図2
に示すようなセラミックシンチレータ1を多数縦横に並
べて構成されて、隣接するセラミックシンチレータ1の
間は反射材23が介挿されている。このように構成され
たシンチレータブロックは、後述する光電変換部および
コリメータと組み合わせてX線検出器に搭載される。
【0057】すなわち、この第2実施形態に係るシンチ
レータブロックは、矩形の棒状に形成されたセラミック
シンチレータを縦横方向に複数集積させて構成され、前
記セラミックシンチレータは、原材としての焼結体の表
面で希土類硫化物相または前記希土類酸化物相が分散状
態にあり、かつ、隣接するセラミックシンチレータの間
には反射材が介挿されていることを特徴としている。
【0058】図示されない光電変換部からの出力電流値
は管電圧120kV,200mAsの条件でX線を照射
した場合、前述した比較例2のシンチレータを用いて作
成したX線検出器の出力電流値と比較して30%高かっ
た。また、シンチレータ間の出力のばらつきは5%以内
であり、得られた画像には検出器に起因するリング状の
アーチファクトは見られなかった。
【0059】図9ないし図11は、本発明の第3実施形
態に係るX線検出器を説明するための概略的な構成図で
ある。図9において、X線検出器19は、シンチレータ
ブロック20と、光電変換部21と、を備えている。光
電変換部21は、図10に示すように、複数のフォトダ
イオード22を1次元方向に配置して組み立てられてい
る。この光電変換部21の上方には、図8の第2実施形
態の箇所でも説明したシンチレータブロック20が配置
されており、この詳細な構成が図11に示されている。
図9および図11において、上述したシンチレータ1を
複数本配列し、あるシンチレータ1と隣接するシンチレ
ータ1との間には、シンチレータの光を反射する反射材
23が複数個介挿されている。シンチレータブロック2
0の上方には、X線の入射方向を規制するコリメータ2
4が設けられており、斜め方向より入射されるX線を遮
断してシンチレータブロック20に対して垂直に入射す
るX線のみを導いている。
【0060】第2実施形態でも述べたように、このX線
検出器19に管電圧120kVで200mAsの条件で
X線を照射したときの出力電流値を測定したところ、上
述した比較例2により作成したシンチレータを用いたX
線検出器に比べて30%高い値が得られた。また、シン
チレータ間の出力のばらつきも、上述したように5%以
内であった。また、得られたCT画像には検出器に起因
するアーチファクトが見られなかったことも第2実施形
態と同様である。
【0061】したがって、この第3実施形態に係るX線
検出器は、X線の入射方向を規制するコリメータと、反
射材を介して縦列方向に整列されたセラミックシンチレ
ータよりなるシンチレータブロックと、このシンチレー
タブロックの各セラミックシンチレータに対応してフォ
トダイオードが配列された光電変換部と、を備えるX線
検出器であり、前記セラミックシンチレータは、希土類
オキシ硫化物からなる焼結体と、この焼結体の表面に形
成された希土類酸化物相と、を備えると共に、実質的に
密閉され酸素を含有する容器中に、希土類オキシ硫化物
からなるシンチレータの原材としての焼結体および硫化
物を配置するプロセスと、前記容器中に配置された前記
焼結体および前記硫化物を900〜1200℃で熱処理
するプロセスと、そして、前記密閉容器より取り出さ
れ、表面に酸化物相および硫化物相が析出した焼結体の
表面を研磨するプロセスと;を経て形成されていること
を特徴としている。
【0062】次に、第3実施形態で説明したX線検出器
19を用いた第4実施形態としてのCT撮像装置につい
て、図12ないし図14を参照しながら説明する。図1
2において、第3実施形態で説明したX線検出器19
は、被験者の撮像部位を安置する円筒の内壁に弧状に張
り付けられている。このX線検出器19が張り付けられ
た円弧の略々中心には、X線を出射するX線管26が常
時X線検出器19に向かってX線を出射するように設け
られている。このX線管26とX線検出器19とは、固
定された被験者27を中心にしてX線による撮像を行な
いながら、図12に円弧状の矢印により示すように回動
することにより異なる角度から立体的に画像を得るもの
である。
【0063】X線検出器19は、図9を用いて説明した
第3実施形態のX線検出器19に相当しており、詳細図
示は省略してあるが、X線管26側から順にコリメー
タ,シンチレータブロック,光電変換部が設けられてい
る。符号28は、X線検出器19の図示されない光電変
換部(図9では符号21)と演算処理機能を備えるコン
ピュータ29とを結ぶ信号線であり、光電変換部の曲面
状に形成された48ないし50個ほどのブロックの1つ
ひとつとの間に設けられている。このコンピュータ29
に入力された信号は、コンピュータ29の例えば中央処
理装置(CPU―Central Processing Unit―)により
演算処理されることにより画像表示用のディスプレイ3
0の画面上に被験者画像31として表示されることにな
る。
【0064】図13は、X線CT装置により被験者27
の画像が角度を徐々に変化させながら立体的に撮像され
ていく動作を説明するため断面図であり、例えば被験者
27が仰臥した状態で安静にしている場合に、X線を出
射するX線管26と出射され被験者を透過したX線を検
出するX線検出器19とが、それぞれ26Aおよび19
Aの位置から26Bおよび19Bの位置を経て再び26
Aおよび19Aの位置に戻るまでX線の照射と検出とを
継続することにより、ディスプレイ30には360度の
全ての角度から撮像された被験者の画像31が表示され
る。また、得られた画像をコンピュータ29により処理
することにより、必要により特定部位で輪切り状態に表
示された断層映像を表示することも可能である。
【0065】以上のような撮像動作により立体的または
断層的な所望X線映像を得ることができる。図15の説
明を多少繰り返すことなるが、X線検出器19の構成に
ついて、図14を用いて説明する。図14において、X
線検出器19は矩形状のセラミックシンチレータ1と、
このセラミックシンチレータ1の一面を除いて全ての面
を覆う反射膜3と、反射膜3により覆われていない一面
に接着層32を介して張り付けられたシリコン(Si)
フォトダイオード2と、このフォトダイオード2により
光電変換された信号を信号線28を介してコンピュータ
29に導出するための出力端子33と、を備えており、
図15のコンピュータ処理部4が図12においてはコン
ピュータ29に相当する。
【0066】したがって、この第4実施形態に係るX線
CT撮像装置は、所定の角度で拡散する方向にX線を出
射するX線管と、撮像対象を介して前記X線管より出射
されたX線を検出するためコリメータ,シンチレータブ
ロックおよび光電変換部を含むX線検出器と、前記光電
変換部の検出信号を入力して演算処理するコンピュータ
と、このコンピュータの処理により再生されたX線によ
る画像を表示するディスプレイと、を備えるものであ
り、前記X線検出器のシンチレータブロックは、反射材
を介して縦列方向に整列された複数のセラミックシンチ
レータよりなり、このセラミックシンチレータは、希土
類オキシ硫化物からなる焼結体と、この焼結体の表面に
形成された希土類酸化物相と、を備えると共に、実質的
に密閉され酸素を含有する容器中に、希土類オキシ硫化
物からなるシンチレータの原材としての焼結体および硫
化物を配置するプロセスと、前記容器中に配置された前
記焼結体および前記硫化物を900〜1200℃で熱処
理するプロセスと、前記密閉容器より取り出され、表面
に酸化物相および硫化物相が析出した焼結体の表面を研
磨するプロセスと;を経て形成されているという特徴を
備えている。
【0067】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
係るセラミックシンチレータおよびその製造方法並びに
このセラミックシンチレータを用いたX線検出器および
X線CT撮像装置によれば、セラミックシンチレータの
焼結時の酸素欠損やイオウ欠損を埋め、歪みや応力を取
り除き内部着色を軽減させ、さらに切断加工に伴う表面
着色も取り除き、光出力の向上を図ることができる。
【0068】また、一方でアフターグローを短くするこ
とができ、劣化も抑制される。これにより、このような
優れたセラミックシンチレータをX線検出器およびX線
CT撮像装置に適用することにより、優れた光出力特性
により鮮明な画像の検出が可能となり、また、CT撮像
装置のディスプレイ上にも高品質の鮮明画像を表示する
ことが可能となる。このように、本願発明に係るセラミ
ックシンチレータを用いることによりX線検出器および
CT撮像装置に至るまで、様々な適用分野にも種々の優
れた効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るセラミックシンチレータの
製造方法に用いる二重るつぼの概略を示す断面図。
【図2】硫化物相および酸化物相が表面に析出したセラ
ミックシンチレータを示す斜視図。
【図3】第1実施形態に係るセラミックシンチレータの
透過スペクトルを示す図。
【図4】ヘイズ(拡散透過率/全透過率)の測定法を示
す概略図。
【図5】ヘイズ(拡散透過率/全透過率)の測定法を示
す別の概略図。
【図6】実施例3〜14の硫化物,熱処理条件,表面相
の割合,光出力を示す表。
【図7】実施例16〜18の出発原料,硫化物,熱処理
条件,表面相の割合,光出力を示す表。
【図8】第2実施形態に係るシンチレータブロックを示
す平面図。
【図9】第3実施形態に係るX線検出器を示す構成図。
【図10】図9のX線検出器に用いられる光電変換部を
示す平面図。
【図11】シンチレータおよび反射材を含むブロックを
示す斜視図。
【図12】第4実施形態に係るX線CT装置の全体構成
を示す断面図。
【図13】図12のX線CT装置における撮像動作を説
明する平面図。
【図14】第4実施形態のX線CT装置に用いられる固
体X線検出器の概略構成を示す断面図。
【図15】セラミックシンチレータを用いた放射線検出
器の概略構成を示す断面図。
【符号の説明】
1 セラミックシンチレータ 5 小るつぼ 7 大るつぼ 8 硫化物粉体 10 基材 11 赤色島部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年11月17日(1999.11.
17)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 セラミックシンチレータの製造方
法、セラミックシンチレータ、シンチレータブロック、
X線検出器およびX線CT撮像装置
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の構成に係るセラミックシンチレータ
の製造方法は、SOおよびSOの少なくとも1種を
生成するステップと、SOおよびSOの少なくとも
1種と希土類オキシ硫化物からなる焼結体とを900℃
以上1200℃以下で反応させるステップと、前記ステ
ップの反応により前記焼結体の表面に希土類酸化物相を
形成するステップと、を備えるものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】また、本発明の第2の構成に係るセラミッ
クシンチレータの製造方法は第1の構成に係る製造方法
において、実質的に密閉され酸素を含有する容器中に希
土類オキシ硫化物からなる焼結体および硫化物を配置す
るステップと、前記焼結体および硫化物を900℃以上
1200℃以下で熱処理するステップとを備えるもので
ある。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】また、本発明の第3の構成に係るセラミッ
クシンチレータの製造方法は、実質的に密閉され、酸素
を含有する容器中に、希土類オキシ硫化物からなる焼結
体および硫化物を配置するステップと、前記焼結体およ
び前記硫化物を900℃以上1200℃以下で熱処理
し、前記焼結体の表面に酸化物相および硫化物相を析出
させるステップと、前記容器より取り出された前記焼結
体の表面を研磨するステップとを備えることを特徴とす
る。また、本発明の第4の構成に係るセラミックシンチ
レータの製造方法は、第3の構成に係る製造方法におい
て、前記酸化物相および硫化物相を析出させるステップ
の後に、前記容器より取り出された前記焼結体の表面を
研磨するステップを備えることを特徴としている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】また、本発明の第5の構成に係るセラミッ
クシンチレータは、希土類オキシ硫化物からなる焼結体
と、前記焼結体の表面に形成された希土類酸化物相とを
備え、前記焼結体の前記表面で希土類硫化物相または前
記希土類酸化物相が分散状態にあることを特徴とする。
このような構成にすることにより、シンチレータの発光
効率を向上させ、アフターグローを短くし、劣化を低減
することが可能となる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】また、本発明の第6の構成に係るセラミッ
クシンチレータは、第5の構成に係るセラミックシンチ
レータにおいて、前記表面の平均表面粗さRaが0.0
1μm以上0.80μm以下であることを特徴とする。
また、本発明の第7の構成に係るセラミックシンチレー
タは、第5の構成に係るセラミックシンチレータにおい
て、前記希土類酸化物相は、前記表面の10%以上90
%以下であることを特徴とする。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】また、本発明の第8の構成に係るシンチレ
ータブロックは、希土類オキシ硫化物相からなる焼結体
の表面で希土類硫化物相および希土類酸化物相が分散状
態にあるセラミックシンチレータと、隣接する前記セラ
ミックシンチレータ間に介挿された反射材と、を具備
し、前記セラミックシンチレータを複数集積させたこと
を特徴としている。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】また、本発明の第9の構成に係るX線検出
器は、X線の入射方向を規制するコリメータと、反射材
を介して整列されたセラミックシンチレータよりなるシ
ンチレータブロックと、前記シンチレータブロックの各
セラミックシンチレータに対応してフォトダイオードが
配置された光電変換部と、を備え、前記セラミックシン
チレータは、希土類オキシ硫化物からなる焼結体と、前
記焼結体の表面に形成された希土類酸化物相とを有し、
前記焼結体の前記表面で希土類硫化物相または前記希土
類酸化物相が分散状態であることを特徴としている。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】また、本発明の第10の構成に係るX線C
T撮像装置は、所定の角度で拡散するX線を出射するX
線管と、コリメータ,シンチレータブロックおよび光電
変換部を有するX線検出器と、前記光電変換部の検出信
号が入力されるコンピュータと、前記コンピュータの出
力を表示するディスプレイと、を備え、前記シンチレー
タブロックは、反射材を介して整列された複数のセラミ
ックシンチレータよりなり、前記セラミックシンチレー
タは、希土類オキシ硫化物からなる焼結体と、前記焼結
体の表面に形成された希土類酸化物相とを有し、前記焼
結体の前記表面で希土類硫化物相または前記希土類酸化
物相が分散状態であることを特徴としている。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】本発明に係るセラミックシンチレータに用
いられる希土類オキシ硫化物として好ましいものは、
(M1−x,PrS、(M1−y,Tb
S、(M1−z ,EuS{Mはイッ
トリウム(Y),ランタン(La),ガドリニウム
(Gd)}などである。特にMがGdの場合には、X線
吸収係数が大きいためX線用シンチレータとして望まし
い。なお、前記Prの賦活濃度x,Tbの賦活濃度y,
Euの賦活濃度zは低すぎても高すぎても発光効率が低
下するため、それぞれ 0.0001<x<0.01, 0.001<y<0.2, 0.001<z<0.2 の範囲内に設定することが望ましい。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正内容】
【0054】上述した説明からも明らかなように本発明
に係るセラミックシンチレータの製造方法は、実質的に
密閉され、酸素を含有する容器中に、希土類オキシ硫化
物からなる焼結体および硫化物を配置するステップと、
前記焼結体および前記硫化物を900℃以上1200℃
以下で熱処理し、前記焼結体の表面に酸化物相および硫
化物相を析出させるステップと、前記容器より取り出さ
れた前記焼結体の表面を研磨するステップと、を備える
ことを特徴としている。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正内容】
【0061】したがって、この第3実施形態に係るX線
検出器は、X線の入射方向を規制するコリメータと、反
射材を介して整列されたセラミックシンチレータよりな
るシンチレータブロックと、前記シンチレータブロック
の各セラミックシンチレータに対応してフォトダイオー
ドが配置された光電変換部と、を備え、前記セラミック
シンチレータは、希土類オキシ硫化物からなる焼結体
と、前記焼結体の表面に形成された希土類酸化物相とを
有し、前記焼結体の前記表面で希土類硫化物相または前
記希土類酸化物相が分散状態であることを特徴としてい
る。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正内容】
【0066】したがって、この第4実施形態に係るX線
CT撮像装置は、所定の角度で拡散するX線を出射する
X線管と、コリメータ,シンチレータブロックおよび光
電変換部を有するX線検出器と、前記光電変換部の検出
信号が入力されるコンピュータと、前記コンピュータの
出力を表示するディスプレイと、を備え、前記シンチレ
ータブロックは、反射材を介して整列された複数のセラ
ミックシンチレータよりなり、前記セラミックシンチレ
ータは、希土類オキシ硫化物からなる焼結体と、前記焼
結体の表面に形成された希土類酸化物相とを有し、前記
焼結体の前記表面で希土類硫化物相または前記希土類酸
化物相が分散状態であることを特徴とする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松 田 直 寿 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式会 社東芝研究開発センター内 (72)発明者 高 原 武 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 福 田 幸 洋 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】SO2およびSO3の少なくとも1種を生成
    するステップと;SO2およびSO3の少なくとも1種と
    希土類オキシ硫化物からなる焼結体とを900〜120
    0℃で反応させるステップと;前記ステップの反応によ
    り前記焼結体の表面に希土類酸化物相を形成するステッ
    プと;を備えることを特徴とするセラミックシンチレー
    タの製造方法。
  2. 【請求項2】光出力特性を改善させたセラミックシンチ
    レータの製造方法であって、 実質的に密閉され酸素を含有する容器中に、希土類オキ
    シ硫化物からなる焼結体および硫化物を配置するステッ
    プと、 前記容器中に配置された焼結体および硫化物を900〜
    1200℃で熱処理するステップと、 を備えることを特徴とする請求項1に記載のセラミック
    シンチレータの製造方法。
  3. 【請求項3】希土類オキシ硫化物からなる焼結体と、こ
    の焼結体の表面に形成された希土類酸化物相と、を備
    え、光出力特性を改善させたセラミックシンチレータの
    製造方法であって、 実質的に密閉され酸素を含有する容器中に、希土類オキ
    シ硫化物からなるシンチレータの原材としての焼結体お
    よび硫化物を配置するプロセスと、 前記容器中に配置された前記焼結体および前記硫化物を
    900〜1200℃で熱処理するプロセスと、 前記密閉容器より取り出され、表面に酸化物相および硫
    化物相が析出した焼結体の表面を研磨するプロセスと、 を経て形成されたことを特徴とするセラミックシンチレ
    ータの製造方法。
  4. 【請求項4】希土類オキシ硫化物からなる焼結体と、こ
    の焼結体の表面に形成された希土類酸化物相とを備え、
    光出力特性を改善させたセラミックシンチレータであっ
    て、前記焼結体の前記表面で希土類硫化物相または前記
    希土類酸化物相が分散状態にあることを特徴とするセラ
    ミックシンチレータ。
  5. 【請求項5】前記表面の平均表面粗さRaが0.01μ
    m以上0.80μm以下であることを特徴とする請求項
    4に記載のセラミックシンチレータ。
  6. 【請求項6】矩形の棒状に形成されたセラミックシンチ
    レータを縦横方向に複数集積させて構成されたシンチレ
    ータブロックであって、 前記セラミックシンチレータは、原材としての焼結体の
    表面で希土類硫化物相または前記希土類酸化物相が分散
    状態にあり、かつ、隣接するセラミックシンチレータの
    間には、反射材が介挿されていることを特徴とするシン
    チレータブロック。
  7. 【請求項7】X線の入射方向を規制するコリメータと、
    反射材を介して縦列方向に整列されたセラミックシンチ
    レータよりなるシンチレータブロックと、このシンチレ
    ータブロックの各セラミックシンチレータに対応してフ
    ォトダイオードが配列された光電変換部と、を備えるX
    線検出器であって、 前記セラミックシンチレータは、希土類オキシ硫化物か
    らなる焼結体と、この焼結体の表面に形成された希土類
    酸化物相と、を備えると共に、実質的に密閉され酸素を
    含有する容器中に、希土類オキシ硫化物からなるシンチ
    レータの原材としての焼結体および硫化物を配置するプ
    ロセスと、前記容器中に配置された前記焼結体および前
    記硫化物を900〜1200℃で熱処理するプロセス
    と、前記密閉容器より取り出され、表面に酸化物相およ
    び硫化物相が析出した焼結体の表面を研磨するプロセス
    と、を経て形成されていることを特徴とするX線検出
    器。
  8. 【請求項8】所定の角度で拡散する方向にX線を出射す
    るX線管と、撮像対象を介して前記X線管より出射され
    たX線を検出するためコリメータ,シンチレータブロッ
    クおよび光電変換部を含むX線検出器と、前記光電変換
    部の検出信号を入力して演算処理するコンピュータと、
    このコンピュータの処理により再生されたX線による画
    像を表示するディスプレイと、を備えるX線CT撮像装
    置において、 前記X線検出器のシンチレータブロックは、反射材を介
    して縦列方向に整列された複数のセラミックシンチレー
    タよりなり、 このセラミックシンチレータは、希土類オキシ硫化物か
    らなる焼結体と、この焼結体の表面に形成された希土類
    酸化物相と、を備えると共に、実質的に密閉され酸素を
    含有する容器中に、希土類オキシ硫化物からなるシンチ
    レータの原材としての焼結体および硫化物を配置するプ
    ロセスと、前記容器中に配置された前記焼結体および前
    記硫化物を900〜1200℃で熱処理するプロセス
    と、前記密閉容器より取り出され、表面に酸化物相およ
    び硫化物相が析出した焼結体の表面を研磨するプロセス
    と、を経て形成されていることを特徴とするX線CT撮
    像装置。
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