JP2000170909A - 断続機構 - Google Patents

断続機構

Info

Publication number
JP2000170909A
JP2000170909A JP10350367A JP35036798A JP2000170909A JP 2000170909 A JP2000170909 A JP 2000170909A JP 10350367 A JP10350367 A JP 10350367A JP 35036798 A JP35036798 A JP 35036798A JP 2000170909 A JP2000170909 A JP 2000170909A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shift
shift fork
bent
differential
operation force
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10350367A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4353563B2 (ja
Inventor
Masao Teraoka
正夫 寺岡
Shinji Yamazaki
伸司 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
GKN Driveline Japan Ltd
Original Assignee
Tochigi Fuji Sangyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tochigi Fuji Sangyo KK filed Critical Tochigi Fuji Sangyo KK
Priority to JP35036798A priority Critical patent/JP4353563B2/ja
Publication of JP2000170909A publication Critical patent/JP2000170909A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4353563B2 publication Critical patent/JP4353563B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/30Constructional features of the final output mechanisms
    • F16H2063/3089Spring assisted shift, e.g. springs for accumulating energy of shift movement and release it when clutch teeth are aligned
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/30Constructional features of the final output mechanisms
    • F16H63/32Gear shift yokes, e.g. shift forks

Landscapes

  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造簡単、コンパクト、軽量、低コストに構
成する。 【解決手段】 動力伝達部材7、9と、動力伝達部材7
と一体に回転しながらシフト操作され噛み合い部53で
動力伝達部材9と係脱する被操作部材47と、被操作部
材47をシフト操作するばね性を有する板ばねのシフト
フォ−ク63とを有し、被操作部材47がシフト操作さ
れると、噛み合い部53の位相が合うまでは、シフトフ
ォ−ク63が撓んでシフト操作力が蓄えられ、位相が合
うと、蓄えられたシフト操作力によって噛み合いが行わ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、4輪駆
動車において2輪駆動状態と4輪駆動状態とを切り換え
る切り換え機構や、デファレンシャル装置の差動ロック
機構や、車両の変速装置などに用いられる断続機構に関
する。
【0002】
【従来の技術】図6乃至図8は、4輪駆動車を2輪駆動
状態と4輪駆動状態とに切り換える切り換え装置に用い
られた従来のシフト機構201及び待ち機構203を示
している。
【0003】図6のように、シフト機構201は、待ち
機構203とシフトロッド205とシフトフォ−ク20
7などから構成されており、待ち機構203は、シフト
ロッド205とシフトフォ−ク207との間に配置され
ている。
【0004】待ち機構203は、シフトロッド205の
外周に配置された一対のスリ−ブ209、209と、こ
れらの間に配置されたコイルスプリング211と、各ス
リ−ブ209をシフトフォ−ク207のボス部213に
位置決めする止め輪215と、各スリ−ブ209をシフ
トロッド205に位置決めする止め輪217及び段差部
219などから構成されている。
【0005】図7のように、シフトフォ−ク207のア
−ム部221には2股の先端部223が形成されてお
り、図8のように、各先端部223には溝225が設け
られている。
【0006】シフトフォ−ク207は端部223の溝2
25によって、例えば、車両の変速装置や、4輪駆動車
を2輪駆動状態と4輪駆動状態とに切り換える装置のス
リ−ブギヤ(被操作部材)に係合している。
【0007】このスリ−ブギヤは、噛み合い部で相手側
部材の噛み合い部と係脱可能であり、相手側部材と係脱
することによって、変速装置を変速操作し、あるいは、
2輪駆動状態と4輪駆動状態との切り換えを行う。
【0008】例えば、シフトロッド205をスリ−ブギ
ヤと相手側部材との噛み合い方向にシフト操作したと
き、これらの噛み合い部の位相が合うまでは、スリ−ブ
ギヤを介してシフトフォ−ク207が受ける抵抗によ
り、コイルスプリング211が撓んでシフト操作力が蓄
えられ、各噛み合い部の位相が合うと、蓄えられたシフ
ト操作力によってスリ−ブギヤと相手側部材とが噛み合
う。
【0009】待ち機構203を用いると、噛み合い部の
位相が合うまでシフト操作を続ける必要がないと共に、
位相が合わない状態で噛み合い部を無理に噛み合わせる
ことによる破損が防止される。
【0010】又、この待ち機構203では、シフトロッ
ド205がいずれの方向にシフト操作されても、そのシ
フト操作力はコイルスプリング211を介してシフトフ
ォ−ク207に掛かるから、噛み合いと噛み合い解除の
両方向で機能する。
【0011】又、特開平1−115733号公報に図9
のような切り換え装置251が記載されている。
【0012】この切り換え装置251は、後輪駆動ベ−
スの四輪駆動車用のトランスファに用いられており、後
輪側出力軸253に連結された切り換えギヤ255、チ
ェ−ン伝動機構を介して前輪側に連結された切り換えギ
ヤ257、これらの間に配置された切り換えギヤ25
9、各切り換えギヤ255、257、259と噛み合い
可能なスリ−ブギヤ261、スリ−ブギヤ261が切り
換えギヤ257と噛み合うときにこれらの回転を同期さ
せるシンクロ機構263、スリ−ブギヤ261を移動さ
せるシフトフォ−ク265、カムフォロア267、シフ
トフォ−ク265とカムフォロア267との間に配置さ
れたコイルスプリング269、カム溝271が設けられ
たカム軸273、減速機構275、電動モ−タ277な
どから構成されている。
【0013】電動モ−タ277の回転は減速機構275
で減速されてカム軸273を回転させる。カム溝271
にはカムフォロア267側のロ−ラ279が係合してお
り、カム軸273が回転すると、カム溝271のカム力
によってカムフォロア267が図9の左右方向に移動す
る。
【0014】コイルスプリング269はシフトフォ−ク
265とカムフォロア267との間で待ち機構を構成し
ており、カムフォロア267が左方に移動するとき、シ
フトフォ−ク265はコイルスプリング269を介して
移動操作され、スリ−ブギヤ261が切り換えギヤ25
7と噛み合う。このとき、コイルスプリング269の撓
みによる待ち機構とシンクロ機構263の両方が作動す
る。
【0015】又、カムフォロア267が右方に移動する
とき、シフトフォ−ク265はカムフォロア267との
当たり部281によって直接移動操作され、スリ−ブギ
ヤ261が切り換えギヤ255と噛み合う。
【0016】切り換え装置251の前段にはセンタ−デ
フが配置されている。
【0017】スリ−ブギヤ261が切り換えギヤ25
7、259と噛み合うと、センタ−デフの差動を許容し
ながら車両は四輪駆動状態になり、スリ−ブギヤ261
がこの状態から更に切り換えギヤ255と噛み合うと四
輪駆動状態でセンタ−デフの差動がロックされ、図9の
ように、スリ−ブギヤ261が切り換えギヤ255、2
59と噛み合い、スリ−ブギヤ261と切り換えギヤ2
57との噛み合いが解除されると、前輪側が切り離され
て車両は二輪駆動状態になる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図7、8の
ように、シフト機構201のシフトフォ−ク207はア
−ム部221の幅Wが厚いから、それだけ重い。
【0019】又、このようにシフトフォ−ク207が重
く、慣性が大きいから、シフト操作に対するレスポンス
が遅くなると共に、シフト操作力のロスも生じる。
【0020】又、シフト操作力を蓄えるためにシフトロ
ッドと同軸上にコイルスプリング211が用いられてお
り、待ち機構203が軸方向に長いから、それだけ広い
配置スペ−スが必要であり、配置箇所が限定される。
【0021】又、シフトフォ−ク207とシフトロッド
205との間に待ち機構のコイルスプリング211を配
置したことによって、シフトフォ−ク207がシフトロ
ッド205上をスライドするように構成されているか
ら、ア−ム部221の先端に掛かるスリ−ブギヤの移動
抵抗と、スライドするスリ−ブ209の摺動抵抗とを受
けて、シフトフォ−ク207が矢印227のように揺動
し易い。
【0022】この揺動によってスリ−ブ209がシフト
ロッド205やシフトフォ−ク207のボス部213に
食い込んで、シフトフォ−ク207の動きがロックされ
ることがあり、シフトフォ−ク207がロックされる
と、待ち機構203は正常に機能しない。
【0023】更に、スリ−ブ209の摺動抵抗によって
シフト操作力にロスが生じる。
【0024】又、シフトフォ−ク207のア−ム部22
1の先端225はスリ−ブギヤと面接触しているが、シ
フトフォ−ク207が揺動するとこの接触が点接触にな
り、これらの間でカジリが生じるから、ア−ム部221
の先端が摩耗し易くなり、耐久性が低下する。
【0025】しかし、シフトフォ−ク207の揺動を小
さくするために、シフトフォ−ク207のア−ム部22
1の長さS1(ア−ム部221先端と中心との距離)に
対して、ボス部213の長さL1(スリ−ブ209、2
09の間隔)を大きくすると、待ち機構203が大型に
なり、それだけ車載性が低下する。
【0026】又、図9の切り換え装置251は、待ち機
構を構成するために構造が極めて複雑になっており、部
品点数が多いから重い上に、組付け工数が多いからコス
ト高である。
【0027】又、部品点数が多いから、信頼性が低下し
易い。
【0028】又、重いシフトフォ−ク265を用いてい
ること、シフトフォ−ク265が揺動すること、シフト
操作力を蓄えるために軸方向に長いコイルスプリング2
69が用いられていることなどによって、シフト機構2
01と同様の課題を持っている。
【0029】そこで、この発明は、待ち機構を備えなが
ら、構造簡単、コンパクト、軽量、低コストであり、
又、シフトフォ−クの揺動や、シフトフォ−クと被操作
部材とのカジリが生じない断続機構と、この断続機構を
用いて動力を断続するデファレンシャル装置及び差動回
転をロックするデファレンシャル装置の提供を目的とす
る。
【0030】
【課題を解決するための手段】請求項1の断続機構は、
一対の動力伝達部材と、一方の動力伝達部材と噛み合い
ながらシフト操作され、他方の動力伝達部材との噛み合
い部で係脱する被操作部材と、被操作部材にシフト操作
力を伝達する待ち機構とを有し、被操作部材をシフト操
作して各動力伝達部材間の連結と連結解除とを行う断続
機構であって、待ち機構が、シフト操作力の伝達系に配
置されたばね性を有する部材によって構成され、被操作
部材がシフト操作されると、他方の動力伝達部材と被操
作部材との噛み合い部で位相が合うまで、このばね性を
有する部材が撓んでシフト操作力が蓄えられ、位相が合
うと、蓄えられたシフト操作力によって噛み合いが行わ
れることを特徴とする。
【0031】本発明の断続機構は、シフト操作力の伝達
系に配置されたばね性を有する部材によって待ち機構を
構成するから、コイルスプリングを用いたことによって
待ち機構が軸方向に長い従来例と異なって、コンパクト
であり、配置スペ−スが狭くてすみ、配置箇所の限定が
それだけ軽減される。
【0032】又、待ち機構をばね性を有する部材にした
ことにより、構造が複雑な図9の従来例と異なって、構
造が極めて簡単であり、部品点数が大きく低減されるか
ら、信頼性が向上し、軽量になると共に、組付け工数が
低減され、低コストになる。
【0033】このように、軽量でコンパクトであるか
ら、本発明の断続機構を用いた装置は車載性が良い。
【0034】又、シフト操作力の伝達系の中で、ばね性
を有する部材を被操作部材と接触しない箇所に配置すれ
ば、ばね性を有する部材と被操作部材とのカジリの問題
が生じない。
【0035】又、ばね性を有する部材はシフト方向の両
方に撓むから、待ち機構は連結と連結解除の両方向で機
能する。
【0036】請求項2の発明は、請求項1記載の断続機
構であって、シフト操作力の伝達系が、シフト操作力に
よって移動するシフトロッドと、シフトロッドに固定さ
れ、2股の先端で摺動しながら被操作部材をシフト操作
するシフトフォ−クとを備え、このシフトフォ−クが、
ばね性を有する部材で形成されていることを特徴とし、
請求項1の構成と同等の効果を得る。
【0037】これに加えて、ばね性を有する部材で形成
したシフトフォ−クは、従来例でのシフトフォ−クと異
なって、極めて軽量であり、慣性が小さいから、シフト
操作に対するレスポンスがそれだけ速くなると共に、シ
フト操作力のロスが低減される。
【0038】又、シフトフォ−クをばね性を有する部材
で形成したことによって、待ち機構用のスプリングが不
要になるから、部品点数が低減され、低コストになる。
【0039】又、待ち機構のスプリングを撓めるために
シフトロッド上をシフトフォ−クがスライドするように
構成されている従来例と異なって、シフトフォ−クはシ
フトロッド上をスライドしないから、シフトロッドに対
するシフトフォ−クの揺動が生じない。
【0040】このように、シフトフォ−クとシフトロッ
ドとの食い込みが生じないから、シフトフォ−クの動き
がロックされることはなく、機能が阻害されることもな
い。
【0041】又、シフトフォ−クの食い込み、あるい
は、摺動による抵抗が発生しないから、シフト操作力の
ロスが防止される。
【0042】又、従来例と異なって、シフトフォ−クは
揺動しない上に剛体ではないから、シフトフォ−クの揺
動を小さくするために、シフトフォ−クのア−ム部の長
さ(例えば、図6のS1)に対してボス部の長さ(例え
ば、図6のL1)を大きくする必要がなく、大型化と車
載性の低下とが避けられる。
【0043】請求項3の発明は、請求項2記載の発明で
あって、シフトフォークがばね性を有する板ばね状に形
成されていることを特徴とし、請求項2の構成と同等の
効果を得る。
【0044】これに加えて、シフトフォークが簡単な構
造となり、スペースの低減と軽量化を図ることができ
る。また、高いばね力を安定して得ることができる。
【0045】請求項4の発明は、請求項3記載の断続機
構であって、ばね性を有する部材のエッジ部が被操作部
材と接触しないように、シフトフォ−クの先端が、シフ
ト方向の一方に折り曲げ加工されているか、又は、先端
の一部分がシフト方向の一方に折り曲げ加工され、他の
部分がシフト方向の他方に折り曲げ加工されていること
を特徴とし、請求項3の構成と同等の効果を得る。
【0046】これに加えて、シフトフォ−クの先端に施
した折り曲げ加工によって、ばね性を有する部材のエッ
ジ部と被操作部材との接触が防止されるから、シフトフ
ォ−クが撓んだ状態でも、ばね性を有する部材と被操作
部材との間でカジリが発生することはなく、摩耗と耐久
性低下とが防止される。
【0047】又、シフトフォ−クの先端をシフト方向の
両側に折り曲げ加工する構成では、カジリの防止効果が
更に高い。
【0048】請求項5の発明は、請求項4記載の断続機
構であって、シフトフォ−ク先端の折り曲げ片に、被操
作部材と接触するR部を設けたことを特徴とし、請求項
4の構成と同等の効果を得る。
【0049】これに加えて、シフトフォ−ク先端の折り
曲げ片に被操作部材と接触するR部を設けたことによっ
て、シフトフォ−クが大きく撓んだ状態でもシフトフォ
−クのエッジと被操作部材との接触が防止されるから、
カジリの防止効果が更に向上し、摩耗と耐久性低下とが
高度に防止される。
【0050】請求項6の発明は、請求項3記載の断続機
構であって、シフトフォ−クの先端が、シフト方向の一
方に折り曲げ加工されており、折り曲げ加工部付近の基
部と折り曲げ片との両方に、被操作部材と接触するR部
を設けたことを特徴とし、請求項3の構成と同等の効果
を得る。
【0051】これに加えて、シフトフォ−クの先端に施
した折り曲げ加工部付近の基部と折り曲げ片との両方
に、被操作部材と接触するR部を設けたから、請求項5
と同様に、シフトフォ−クが大きく撓んだ状態でもシフ
トフォ−クのエッジと被操作部材との接触が防止される
から、カジリの防止効果が更に向上し、摩耗と耐久性低
下とが高度に防止される。
【0052】又、シフトフォ−クの先端をシフト方向の
一方にだけ折り曲げ加工するから、高いカジリ防止効果
を得ながら、折り曲げ加工が低コストである。
【0053】請求項7のデファレンシャル装置は、エン
ジンの駆動力によって回転するアウタ−ケ−スと、アウ
タ−ケ−スの内周に相対回転自在に支承されたインナ−
ケ−スと、インナ−ケ−スの回転を一対の出力側サイド
ギヤから車輪に分配する差動機構と、アウタ−ケ−スと
インナ−ケ−スとを断続する請求項1乃至請求項5のい
ずれか一項に記載の断続機構とを備えたことを特徴とす
る。
【0054】このデファレンシャル装置は、四輪駆動車
において、二輪駆動走行時に切り離される車輪側に配置
され、断続機構が連結されると、エンジンの駆動力はア
ウタ−ケ−スからインナ−ケ−スを介して差動機構に伝
達され、一対の出力側サイドギヤから車輪側に分配さ
れ、車両は四輪駆動状態になり、悪路走破性や登坂性な
どが向上する。
【0055】又、断続機構の連結が解除されると、イン
ナ−ケ−スがアウタ−ケ−スから切り離され、車両は二
輪駆動状態になり、エンジンの燃費が向上する。
【0056】これに加えて、請求項1乃至請求項6の断
続機構を用いたから、上記のように、それだけ構造が簡
単で、部品点数が少なく、高い耐久性と信頼性とが得ら
れると共に、アウタ−ケ−スとインナ−ケ−スの断続操
作に対するレスポンスが速い。
【0057】又、軽量、コンパクトであるから、車載性
が良い。
【0058】請求項8のデファレンシャル装置は、エン
ジンの駆動力によって回転するデフケ−スと、デフケ−
スの回転を一対の出力側サイドギヤから車輪に分配する
差動機構と、その差動回転部材とデフケ−スとを断続す
る請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の断続機
構とを備えたことを特徴とする。
【0059】このデファレンシャル装置は、断続機構に
よって差動回転部材とデフケ−スとが連結され、差動回
転がロックされると、悪路で車両の走破性が向上し、良
路で直進性が向上する。
【0060】又、差動回転部材とデフケ−スとの連結が
解除されると、差動回転がフリ−になり、車両の旋回性
が向上し、凹凸路で直進性が向上する。
【0061】これに加えて、請求項1乃至請求項5の断
続機構を用いたから、請求項6の構成と同様に、構造簡
単で、部品点数が少なく、高い耐久性と信頼性とが得ら
れると共に、差動ロックとロック解除の操作に対するレ
スポンスが速い。
【0062】又、軽量、コンパクトで、車載性が良い。
【0063】
【発明の実施の形態】図1と図2によって本発明の第1
実施形態を説明する。
【0064】図1は第1実施形態のデファレンシャル装
置1と断続機構3とを示している。デファレンシャル装
置1は請求項7の特徴を備えており、断続機構3は請求
項1、2、3、6の特徴を備えている。なお、左右の方
向は図1での左右の方向であり、符号を与えていない部
材等は図示されていない。
【0065】デファレンシャル装置1は、四輪駆動車に
用いられており、二輪駆動時に切り離される車輪側に配
置されている。
【0066】図1のように、デファレンシャル装置1は
デフキャリヤ5に収容されており、このデフキャリヤ5
にはオイル溜りが設けられている。
【0067】デファレンシャル装置1のケ−シング構造
はアウタ−ケ−ス7(一方の動力伝達部材)とインナ−
ケ−ス9(他方の動力伝達部材)との2重構造になって
いる。
【0068】アウタ−ケ−ス7はケ−シング本体11と
カバ−13とをボルト15で固定して形成されており、
ベアリングによって左右のボス部17、19をデフキャ
リヤ5に支承されている。
【0069】又、アウタ−ケ−ス7にはリングギヤ21
がボルト15によって共締めされており、リングギヤ2
1はドライブピニオンギヤと噛み合っている。このドラ
イブピニオンギヤはドライブピニオンシャフトの後端に
一体形成されており、このドライブピニオンシャフトは
プロペラシャフトを介してトランスファ側に連結されて
いる。
【0070】こうして、アウタ−ケ−ス7はエンジンの
駆動力によりこれらの動力伝達系を介して回転駆動され
る。
【0071】又、このトランスファには、二輪駆動時に
デファレンシャル装置1側の動力伝達系をエンジンから
切り離す2−4切り換え機構が配置されている。
【0072】インナ−ケ−ス9はリング状に形成されて
おり、アウタ−ケ−ス7の内周に摺動回転自在に支承さ
れており、アウタ−ケ−ス7のカバ−13によって軸方
向に位置決めされている。
【0073】又、インナ−ケ−ス9にはベベルギヤ式差
動機構23のピニオンシャフト25が係合し、スプリン
グピン27で固定されている。ピニオンシャフト25上
にはピニオンギヤ29が回転自在に支承されており、ピ
ニオンギヤ29には左右から出力側のサイドギヤ31、
33が噛み合っている。又、インナ−ケ−ス9の内周に
はピニオンギヤ29の遠心力と噛み合い反力とを受ける
球面ワッシャ部35が形成されている。
【0074】各サイドギヤ31、33のボス部37、3
9はアウタ−ケ−ス7側の支承部41、43によって支
承されており、各ボス部37、39はそれぞれの車軸に
スプライン連結され、各車軸を介して車輪側に連結され
ている。又、各サイドギヤ31、33とアウタ−ケ−ス
7との間にはそれぞれスラストワッシャ45が配置さ
れ、サイドギヤ31、33の噛み合い反力を受けてい
る。
【0075】アウタ−ケ−ス7の内部にはリング状のク
ラッチ部材47(被操作部材)が配置されており、この
クラッチ部材47には複数本の脚部49が形成されてい
る。又、アウタ−ケ−ス7には開口51が形成されてお
り、クラッチ部材47は脚部49をこの開口51から外
部に貫通させて、アウタ−ケ−ス7に軸方向移動自在に
連結されている。
【0076】インナ−ケ−ス9の右端部とクラッチ部材
47との間には、噛み合いクラッチ53(噛み合い部)
が設けられており、この噛み合いクラッチ53はクラッ
チ部材47の移動操作によって係脱する。
【0077】クラッチ部材47が左側に移動操作される
と、噛み合いクラッチ53が噛み合ってアウタ−ケ−ス
7とインナ−ケ−ス9とが連結され、クラッチ部材47
が右側に移動操作されると、図1のように、噛み合いク
ラッチ53の噛み合いが解除されてアウタ−ケ−ス7と
インナ−ケ−ス9とが切り離される。
【0078】断続機構3は、電動モ−タ55、減速ギヤ
組57、シフトロッド59、ねじ61、シフトフォ−ク
63(ばね性を有する板ばね:待ち機構)、摺動部材6
5、上記のクラッチ部材47などから構成されている。
【0079】電動モ−タ55は車載バッテリで駆動さ
れ、コントロ−ラによって回転方向を切り換えられる。
【0080】減速ギヤ組57は、互いに噛み合った小径
ギヤ67と大径ギヤ69から構成されている。
【0081】小径ギヤ67は入力軸71に形成されてい
る。この入力軸71はデフキャリヤ5に貫入して回転自
在に支承されており、この貫入部にはシ−ル73が配置
され、オイル漏れを防止している。又、入力軸71は電
動モ−タ55の出力軸75にビス77で固定されてお
り、電動モ−タ55によって回転駆動される。
【0082】又、大径ギヤ69のボス部79は、デフキ
ャリヤ5によって外周を回転自在に支承されており、段
差部81と止め輪83とによって軸方向に位置決めされ
ている。
【0083】シフトロッド59は、ねじ61によって左
端部を大径ギヤ69のボス部79に螺合されており、右
端部をデフキャリヤ5の支承部85に回転自在に支承さ
れている。又、デフキャリヤ5の支承部85側に設けら
れた開口は、プラグ87が螺着されて閉塞されている。
【0084】シフトロッド59にはビス89によってボ
ス91が固定されており、シフトフォ−ク63は、ボル
ト93とナット95とによってこのボス91に固定され
ている。
【0085】シフトフォ−ク63は板ばねを打ち抜き加
工し、図2のように、連結部97と2股の先端部99、
99からなる形状に加工されている。各先端部99は軸
方向一側に折り曲げ加工されており、図1のように、こ
の折り曲げ部101付近の基部と折り曲げ片はそれぞれ
軸方向両側に向けてR部103、105に形成されてい
る。
【0086】摺動部材65は、2枚のフランジ部材10
7、109を溶接して形成されており、左側のフランジ
部材107は連結部111によってクラッチ部材47に
連結されており、アウタ−ケ−ス7及びクラッチ部材4
7と一体に回転する。
【0087】又、シフトフォ−ク63の両先端部99は
摺動部材65のフランジ部材107、109の間に係合
しており、各先端部99のR部103、105でこれら
のフランジ部材107、109と摺動しながら、摺動部
材65と軸方向に連結されている。
【0088】電動モ−タ55の回転は減速ギヤ組57に
よって減速され、トルクを増幅されて大径ギヤ69を回
転させる。大径ギヤ69が回転するとねじ61によって
シフトロッド59が軸方向に移動し、シフトフォ−ク6
3と摺動部材65とを介してクラッチ部材47が軸方向
にシフト操作される。
【0089】このシフト操作によってクラッチ部材47
が左方に移動し、噛み合いクラッチ53が噛み合うと、
アウタ−ケ−ス7とインナ−ケ−ス9とが連結され、車
両は四輪駆動状態になり、悪路走破性や登坂性などが向
上する。
【0090】又、四輪駆動状態に切り換える際、クラッ
チ部材47が左方にシフト操作されたとき、噛み合いク
ラッチ53の位相が合うまでは、板ばねのシフトフォ−
ク63が左方に撓んでシフト操作力が蓄えられ、位相が
合うと、蓄えられたシフト操作力によって噛み合いが行
われる。
【0091】電動モ−タ55を反対方向に回転させる
と、クラッチ部材47が右方に戻り、図1のように、噛
み合いクラッチ53の噛み合いが解除されると、インナ
−ケ−ス9がアウタ−ケ−ス7から切り離され、車両は
二輪駆動状態になり、エンジン燃費が向上する。
【0092】又、二輪駆動状態に切り換える際、クラッ
チ部材47が右方にシフト操作されたとき、噛み合いク
ラッチ53でインナ−ケ−ス9からクラッチ部材47が
抜けるまでは、シフトフォ−ク63が右方に撓んでシフ
ト操作力が蓄えられ、蓄えられたシフト操作力によって
噛み合いが解除される。
【0093】このように、板ばねのシフトフォ−ク63
は連結と連結解除の両方向で撓み、シフト操作力を蓄え
るから、両方向に待ち機構が機能する。
【0094】噛み合いクラッチ53と上記の2−4切り
換え機構は二輪駆動状態から四輪駆動状態への切り換え
に当たって同時に連結操作され、四輪駆動状態から二輪
駆動状態への切り換えに当たって同時に連結解除操作さ
れる。
【0095】四輪駆動状態では、アウタ−ケ−ス7を回
転させるエンジンの駆動力は噛み合いクラッチ53を介
してインナ−ケ−ス9を回転駆動し、この回転は差動ギ
ヤ機構23のピニオンシャフト25からピニオンギヤ2
9を介してサイドギヤ31、33に分配され、車軸を介
して左右の車輪に伝達される。
【0096】又、例えば悪路走行中に、各車輪間に駆動
抵抗差が生じると各ピニオンギヤ29の自転によってエ
ンジンの駆動力は左右各側に差動分配される。
【0097】又、噛み合いクラッチ53の連結が解除さ
れる二輪駆動状態では、インナ−ケ−ス9(差動ギヤ機
構23)から車輪までがフリ−回転状態になると共に、
2−4切り換え機構からアウタ−ケ−ス7までの動力伝
達系はエンジンの駆動力と車輪の回転力の両方から切り
離されて回転が停止する。
【0098】二輪駆動状態では、このように切り離し車
輪側の動力伝達系の連れ回りが防止されるから、振動が
低減して乗り心地が向上すると共に、この動力伝達系各
部の磨耗が軽減して耐久性が向上し、回転抵抗の低減分
だけエンジンの負担が軽くなり、燃費が更に向上する。
【0099】又、アウタ−ケ−ス7には、ケ−シング本
体11の開口51の他に、カバ−13にも開口が設けら
れており、ボス部17、19の内周には螺旋状のオイル
溝が設けられている。
【0100】螺旋状のオイル溝からはデフキャリヤ5の
オイル溜りからアウタ−ケ−ス7にオイルが流入し、ア
ウタ−ケ−ス7が回転するとリングギヤ21によって撥
ね上げられたオイルが各開口から流入する。流入したオ
イルは差動ギヤ機構23の各ギヤの噛み合い部、アウタ
−ケ−ス7とインナ−ケ−ス9との摺動部、スラストワ
ッシャ45、噛み合いクラッチ53などを潤滑する。
【0101】又、リングギヤ21に撥ね上げられたオイ
ルは、断続機構3のシフトフォ−ク63と摺動部材65
との摺動部を潤滑し、焼き付きを防止し、耐久性を向上
させる。
【0102】こうして、デファレンシャル装置1と断続
機構3が構成されている。
【0103】断続機構3は、上記のように、シフトフォ
−ク63を板ばねで形成したから、従来の待ち機構に比
べ軸方向に長い従来例と異なり、コンパクトであり、配
置スペ−スが狭くてすみ、配置箇所の限定がそれだけ軽
減される。
【0104】又、シフトフォ−ク63は、厚みがあって
重い従来例のシフトフォ−クと異なり、極めて軽量であ
り、慣性が小さいから、シフト操作に対するレスポンス
が速くなり、四輪駆動と二輪駆動の切り換えが迅速に行
えると共に、シフト操作力のロスが低減される。
【0105】又、シフトフォ−ク63を板ばねで、ばね
性を有しており、待ち機構用のスプリングが不要になる
と共に、待ち機構を構成するために複雑な構造になって
いる図9の従来例と異なって、構造が極めて簡単にな
り、部品点数が大きく低減されるから、それだけ信頼性
が向上し、軽量になると共に、組付け工数が低減され、
低コストになる。
【0106】又、シフトロッド59上をスライドしない
シフトフォ−ク63にはシフトロッド59に対する揺動
と食い込みとが生じないから、シフトフォ−ク63の動
きがロックされることはなく、機能が阻害されることは
ない。
【0107】又、シフトフォ−ク63の食い込み、ある
いは、摺動による抵抗が発生しないから、シフト操作力
のロスも生じない。
【0108】又、従来例と異なって、シフトフォ−ク6
3は揺動しない上に剛体ではないから、揺動を小さくす
るために、シフトフォ−ク63の長さS2(図1)に対
してボス部の長さL2(図2)を大きくする必要がな
く、大型化と車載性の低下とが避けられる。
【0109】又、シフトフォ−ク63の先端部99に折
り曲げ加工を施し、シフト方向両側にR部103、10
5を設けたことにより、シフトフォ−ク63が大きく撓
んだ状態でもシフトフォ−ク63のエッジと摺動部材6
5のフランジ部材107、109との接触が防止される
から、エッジと摺動部材65とのカジリが防止され、摩
耗と耐久性低下とが高度に防止される。
【0110】又、シフトフォ−ク63の先端部99をシ
フト方向の一方にだけ折り曲げ加工するから、高いカジ
リ防止効果を得ながら、低コストで折り曲げ加工ができ
る。
【0111】又、デファレンシャル装置1は、断続機構
3を用いたことによって、構造が簡単で、部品点数が少
なく、高い耐久性と信頼性とが得られると共に、2輪駆
動と4輪駆動との切り換え操作に対するレスポンスが速
いから、走行条件や路面状態の変化などに迅速に対応で
きる。
【0112】又、軽量、コンパクトであるから、車載性
が良い。
【0113】図3と図4は請求項1、2、3、4の特徴
を持った第2実施形態を示し、図5は請求項1、2、
3、4、5の特徴を持った第3実施形態を示す。
【0114】いずれもシフトフォ−ク63の先端部99
を、第1実施形態と異なった形状に折り曲げた例であ
り、以下、第1実施形態と同機能部材に同一の符号を与
えて引用しながら説明する。
【0115】第2実施形態は、図3のように、シフトフ
ォ−ク63の先端部99に切り込みを入れて2枚の折り
曲げ片113、115を形成し、図4のように、折り曲
げ片113を基部と接触するまで一側に折り曲げ、折り
曲げ片115を基部と接触するまで他側に折り曲げてい
る。
【0116】このように、第2実施形態では、シフトフ
ォ−ク63の先端部99に設けた折り曲げ片113、1
15によって、ばね性を有する板ばねのエッジ部と摺動
部材65との接触が防止されるから、シフトフォ−ク6
3が撓んでも、これらの間でカジリが発生することはな
く、摩耗と耐久性低下とが防止される。
【0117】又、先端部99の折り曲げ片113、11
5を、シフト方向の両側にそれぞれ折り曲げたから、カ
ジリ防止効果が高い。
【0118】第3実施形態は、図5のように、シフトフ
ォ−ク63の先端部99に2枚の折り曲げ片を設け、一
方の折り曲げ片を一側に折り曲げながらR部117に成
形し、他方の折り曲げ片を他側に折り曲げながらR部1
19に成形した。
【0119】このように、第3実施形態では、シフトフ
ォ−ク63の先端部99に設けたR部117が摺動部材
65のフランジ部材107と接触し、R部119が摺動
部材65のフランジ部材109と接触する。
【0120】従って、第3実施形態は、第2実施形態と
同等の効果を得ると共に、シフトフォ−ク63が大きく
撓んだときのエッジ部と摺動部材65との接触とカジリ
の防止効果が、R部117、119によって更に向上す
るから、摩耗と耐久性低下とが高度に防止される。
【0121】なお、本発明の断続機構は、デファレンシ
ャル装置の差動ロック機構に用いてもよい。(請求項
7) 又、本発明の断続機構は、変速装置の切り換え機構に用
いてもよい。
【0122】又、本発明の断続機構は、車載装置以外の
装置に用いてもよい。
【0123】又、ばね性を有する部材は第1〜第3実施
形態に示す板ばねに限らず、コイルばねや円筒ばねなど
限定されるものではない。
【0124】又、ばねはシフトフォークと一体形成され
ずに別体のものを連結することも可能である。
【0125】
【発明の効果】本発明の断続機構は、シフト操作力の伝
達系にばね性を有する部材を配置して待ち機構を構成し
たから、コンパクトであり、配置箇所の限定が軽減され
る。
【0126】又、待ち機構をばね性を有する部材にした
ことによって構造が極めて簡単になり、部品点数と組付
け工数とが大きく低減されると共に、信頼性が向上し、
軽量で、低コストである。
【0127】従って、本発明の断続機構を用いた装置
は、車載性が良い。
【0128】又、ばね性を有する部材はシフト方向の両
方に撓むから、待ち機構は連結と連結解除の両方向で機
能する。
【0129】請求項2の発明は、請求項1の構成と同等
の効果を得ると共に、ばね性を有する部材のシフトフォ
−クは、極めて軽量で慣性が小さいから、シフト操作に
対するレスポンスが向上し、シフト操作力のロスが低減
される。
【0130】又、待ち機構専用のスプリングが不要にな
り、部品点数が低減され、低コストになる。
【0131】又、スライドしないシフトフォ−クは、シ
フトロッドへの食い込みとロックとが防止され、機能が
阻害されないと共に、食い込みや摺動による抵抗が発生
しないから、シフト操作力のロスが防止される。
【0132】又、シフトフォ−クの揺動を小さくするた
めに、シフトフォ−クのボス部を長くする必要がなく、
大型化と、車載性の低下とが避けられる。
【0133】請求項3の発明は、請求項2の構成と同等
の効果を得ると共に、シフトフォークが簡単な構造とな
り、スペースの低減と軽量化を図ることができる。ま
た、高いばね力を安定して得ることができる。
【0134】請求項4の発明は、請求項3の構成と同等
の効果を得ると共に、シフトフォ−クが撓んだ状態で
も、ばね性を有する部材と被操作部材とのカジリが防止
され、摩耗と耐久性低下とが防止される。
【0135】又、シフトフォ−クの先端をシフト方向の
両側に折り曲げ加工する構成は、カジリ防止効果が更に
高い。
【0136】請求項5の発明は、請求項4の構成と同等
の効果を得ると共に、シフトフォ−クの先端に設けたR
部によって、カジリ防止効果が向上し、摩耗と耐久性低
下とが高度に防止される。
【0137】請求項6の発明は、請求項3の構成と同等
の効果を得ると共に、請求項4と同様に、カジリ防止効
果が向上し、摩耗と耐久性低下とが高度に防止される。
【0138】又、シフトフォ−ク先端の折り曲げ加工コ
ストが安い。
【0139】請求項7のデファレンシャル装置は、請求
項1乃至請求項6の断続機構を用いたことにより、構造
簡単で、部品点数が少なく、高い耐久性と信頼性とが得
られ、四輪駆動と二輪駆動の切り換え操作に対するレス
ポンスが速い。
【0140】又、軽量、コンパクトで、車載性が良い。
【0141】請求項8のデファレンシャル装置は、請求
項1乃至請求項6の断続機構を用いたことにより、構造
簡単で、部品点数が少なく、高い耐久性と信頼性とが得
られると共に、差動ロックとロック解除の操作に対する
レスポンスが速い。
【0142】又、軽量、コンパクトで、車載性が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す断面図である。
【図2】図1のX−X断面図である。
【図3】第2実施形態に用いられたシフトフォ−クの要
部を示す図面である。
【図4】図3のY矢視図である。
【図5】第3実施形態に用いられたシフトフォ−クの要
部を示す図面である。
【図6】第1従来例の断面図である。
【図7】第1従来例に用いられたシフトフォ−クの正面
図である。
【図8】図7のZ−Z断面図である。
【図9】第2従来例の断面図である。
【符号の説明】
1 デファレンシャル装置 3 断続機構 7 アウタ−ケ−ス(一方の動力伝達部材) 9 インナ−ケ−ス(他方の動力伝達部材) 47 クラッチ部材(被操作部材) 53 噛み合いクラッチ(噛み合い部) 59 シフトロッド 63 シフトフォ−ク(ばね性を有する部材としての板
ばね:待ち機構) 99 シフトフォ−クの先端部 101 シフトフォ−クの先端部に設けた折り曲げ部 103 R部に形成された折り曲げ片 105 R部に形成された基部 113 一方向の折り曲げ片 115 他方向の折り曲げ片 117 R部に成形された一方向の折り曲げ片 119 R部に成形された他方向の折り曲げ片

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の動力伝達部材と、一方の動力伝達
    部材と噛み合いながらシフト操作され、他方の動力伝達
    部材との噛み合い部で係脱する被操作部材と、 被操作部材にシフト操作力を伝達する待ち機構とを有
    し、 被操作部材をシフト操作して各動力伝達部材間の連結と
    連結解除とを行う断続機構であって、 待ち機構が、シフト操作力の伝達系に配置されたばね性
    を有する部材によって構成され、被操作部材がシフト操
    作されると、他方の動力伝達部材と被操作部材との噛み
    合い部で位相が合うまで、このばね性を有する部材が撓
    んでシフト操作力が蓄えられ、位相が合うと、蓄えられ
    たシフト操作力によって噛み合いが行われることを特徴
    とする断続機構。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明であって、シフト操
    作力の伝達系が、シフト操作力によって移動するシフト
    ロッドと、 シフトロッドに固定され、2股の先端で摺動しながら被
    操作部材をシフト操作するシフトフォ−クとを備え、 このシフトフォ−クが、ばね性を有することを特徴とす
    る断続機構。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の発明であって、シフトフ
    ォークがばね性を有する板ばね状に形成されていること
    を特徴とする断続機構。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の発明であって、板ばね状
    であるシフトフォ−クの先端が、シフト方向の一方に折
    り曲げ加工されているか、又は、先端の一部分がシフト
    方向の一方に折り曲げ加工され、他の部分がシフト方向
    の他方に折り曲げ加工されていることを特徴とする断続
    機構。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の発明であって、シフトフ
    ォ−ク先端の折り曲げ片に、被操作部材と接触するR部
    を設けたことを特徴とする断続機構。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の発明であって、シフトフ
    ォ−クの先端が、シフト方向の一方に折り曲げ加工され
    ており、折り曲げ加工部付近の基部と折り曲げ片との両
    方に、被操作部材と接触するR部を設けたことを特徴と
    する断続機構。
  7. 【請求項7】 エンジンの駆動力によって回転するアウ
    タ−ケ−スと、アウタ−ケ−スの内周に相対回転自在に
    支承されたインナ−ケ−スと、インナ−ケ−スの回転を
    一対の出力側サイドギヤから車輪に分配する差動機構
    と、アウタ−ケ−スとインナ−ケ−スとを断続する請求
    項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の断続機構とを
    備えたことを特徴とするデファレンシャル装置。
  8. 【請求項8】 エンジンの駆動力によって回転するデフ
    ケ−スと、デフケ−スの回転を一対の出力側サイドギヤ
    から車輪に分配する差動機構と、その差動回転部材とデ
    フケ−スとを断続する請求項1乃至請求項6のいずれか
    一項に記載の断続機構とを備えたことを特徴とするデフ
    ァレンシャル装置。
JP35036798A 1998-12-09 1998-12-09 断続機構 Expired - Fee Related JP4353563B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35036798A JP4353563B2 (ja) 1998-12-09 1998-12-09 断続機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35036798A JP4353563B2 (ja) 1998-12-09 1998-12-09 断続機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000170909A true JP2000170909A (ja) 2000-06-23
JP4353563B2 JP4353563B2 (ja) 2009-10-28

Family

ID=18410016

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35036798A Expired - Fee Related JP4353563B2 (ja) 1998-12-09 1998-12-09 断続機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4353563B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006111672A1 (fr) * 2005-04-21 2006-10-26 Renault S.A.S. Synchroniseur de boite de vitesses manuelle avec assistance au crabotage integree
JP4673320B2 (ja) * 2004-01-29 2011-04-20 マグナ ドライブトレイン アクツィエン・ゲゼルシャフト ウント コンパニー コマンディート・ゲゼルシャフト 移動自在なシフトフォーク部及びアクチュエータからなる変速装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4673320B2 (ja) * 2004-01-29 2011-04-20 マグナ ドライブトレイン アクツィエン・ゲゼルシャフト ウント コンパニー コマンディート・ゲゼルシャフト 移動自在なシフトフォーク部及びアクチュエータからなる変速装置
WO2006111672A1 (fr) * 2005-04-21 2006-10-26 Renault S.A.S. Synchroniseur de boite de vitesses manuelle avec assistance au crabotage integree
FR2884881A1 (fr) * 2005-04-21 2006-10-27 Renault Sas Synchroniseur de boite de vitesses manuelle avec assistance au crabotage integre

Also Published As

Publication number Publication date
JP4353563B2 (ja) 2009-10-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5366421A (en) Differential apparatus
EP0350068A1 (en) Power transmission apparatus
JP2003521654A (ja) 全輪駆動車軸分離装置
US11493128B2 (en) Motive power transmission route switching device and two-speed transmission
JPH0519637Y2 (ja)
US5839986A (en) Differential device with disconnect
JP3936236B2 (ja) デファレンシャル装置
US6638194B2 (en) Drive power transmission apparatus
EP0202079B1 (en) Power transfer device for automotive vehicles
US6935982B2 (en) Differential gear
JP2000170909A (ja) 断続機構
JPH02286944A (ja) デファレンシャル装置
WO2008125814A1 (en) Auto-locking differential
JP2001193821A (ja) 電磁式クラッチ装置
JP2000179651A (ja) デファレンシャル装置
JPH1016603A (ja) デファレンシャル装置
US4631978A (en) Device for the distribution of motive power
JP2004232763A (ja) トルク伝達カップリング、四輪駆動車
JPH1035316A (ja) デファレンシャル装置
JP4194287B2 (ja) ギアプレート式アクチュエータ及びこれを用いた動力断続装置及びデファレンシャル装置
JP2001107983A (ja) クラッチ装置およびこれを用いたデファレンシャル装置
CN215567738U (zh) 电控拨叉式锁止差速器
JP4581272B2 (ja) 四輪駆動車の動力分配装置
KR940001338B1 (ko) 4wd/2wd 전환장치
JPH11201262A (ja) 移動操作機構及びこれを用いた装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090223

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090630

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090728

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120807

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120807

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120807

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120807

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130807

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees