JP2000170462A - 開閉体の補強構造 - Google Patents

開閉体の補強構造

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JP2000170462A
JP2000170462A JP10345377A JP34537798A JP2000170462A JP 2000170462 A JP2000170462 A JP 2000170462A JP 10345377 A JP10345377 A JP 10345377A JP 34537798 A JP34537798 A JP 34537798A JP 2000170462 A JP2000170462 A JP 2000170462A
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Yoshinori Shimamura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な強度を確保して取り扱いを容易にし、
コスト低減を図る。 【解決手段】 窓等を仕切るシャッターの外側面又は内
側面に取り付けられてシャッターを補強する閂14と、
シャッターのガイドレール4,5に併設され、閂14の
移動を案内する閂案内溝部10と、閂案内溝部10内に
設けられたストッパ16とを備えて構成する。シャッタ
ーのスラット3を移動させると、座板7が閂14を下側
から支持してスラット3と一緒に閂14を移動させる。
これにより、閂14の保管場所、取り付け作業が不要に
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、窓や通路等を仕切
ったり覆ったりするシャッター、ドア、ブラインド、ス
クリーン等の開閉体の強度の向上を図った開閉体の補強
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からシャッター等の開閉体の強度を
向上させるために種々の対策が取られている。その対策
を、シャッターを例にして以下に列記する。 (1) スラット剛性を上げる方法 スラットを組み合わせたシャッターの場合は、スラット
自体の板厚を厚くしたり、形状を大きくする。 (2) スラットに抜け止め用爪を付ける方法 スラットの両側に抜け止め用爪を設け、この抜け止め用
爪をガイドレールに引っかける。これにより、強風が吹
いた場合でも、抜け止め用爪がガイドレールに引っかか
ってスラットがガイドレールから抜け落ちるのを防止す
ることができる。 (3) 閂で補強する方法 ガイドレールやその両側の壁部等に閂支持部を設け、手
操作にて、スラットの表面又は裏面に沿って横方向に閂
を通してスラットのたわみを防止する。 (4) シャッター支承竿で補強する方法 実開平4−48395号公報記載の「シャッターの風圧
撓み防止装置」のように、折りたたみ可能なシャッター
支承竿を、シャッターボックスとシャッターの下端部と
に支承して、シャッターの撓みを防止する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した各
方法では次のような問題点がある。 (1) スラット剛性を上げる方法では、材料費が嵩
み、スラットの重量が大きくなってバランスが取り難く
なり、開閉機の容量がアップする。この結果、全体とし
てコストアップになってしまう。 (2) スラットに抜け止め用爪を付ける方法では、ス
ラットがガイドレールから抜け落ちるのを防止すること
はできるが、たわみを押さえることはできない。大開口
を塞ぐ大型のシャッターの場合は特にたわみが大きくな
る。このたわみにより、窓シャッターではスラットがサ
ッシにあたって音がする。また、ガレージシャッターで
はたわんだスラットが車にあたって傷つく等の問題点が
ある。 (3) 閂で補強する方法では、閂の置き場所が必要に
なる。さらに、強風時等にその都度、置き場所から閂を
持ちだして閂支持部に取り付ける必要がある。このた
め、置き場所の確保、閂の取り付け作業が繁雑である。 (4) シャッター支承竿で補強する方法では、シャッ
ター支承竿が折りたたみ可能な構造であるため、シャッ
ター支承竿自体の強度が弱い。また、シャッター支承竿
の下端部はシャッター自体に取り付けられているため、
シャッターがガイドレールから外れることに対する補強
にはなっておらず、強風でシャッターがガイドレールか
ら外れてしまうおそれがある。
【0004】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、十分な強度を確保すると共に取り扱いが容易
で安価な開閉体の補強構造を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る開閉体
の補強構造は、窓や通路等を仕切ったり覆ったりする開
閉体と、この開閉体の外側面又は内側面の一方又は両方
に取り付けられて開閉体を補強する閂と、上記開閉体の
繰り出しに伴って繰り出される閂を案内する閂案内部と
から構成されたことを特徴とする。
【0006】上記構成により、シャッター等の開閉体が
繰り出されて窓等を仕切ったり覆ったりする。次いで、
閂を閂案内部に沿って開閉体の外側面又は内側面に繰り
出す。これにより、開閉体が閂に支持されて補強され
る。一般的なシャッター等の場合は繰り出された後、元
の状態に戻されるが、このときは閂も閂案内部に沿って
元の状態に戻される。また、防火シャッター等のよう
に、繰り出される場合を主に考慮すれば良いものに対し
ては、閂も閂案内部に沿って繰り出されることのみを考
慮することとしても良い。閂の収納位置からストッパの
位置間で落下させる構成でもよい。
【0007】なお、本発明において閂案内部とは、ガイ
ドレールに併設された閂が通過する溝のように特別に設
けられたものや、明確に視認できるものを意味している
のは当然である。しかし、本発明の閂案内部は、このよ
うな場合のみではなく、閂を単に上から落下させる場合
のように、明確にはその存在が認識できない単なる空間
の場合であっても、閂が通過可能であればこのような場
合をも含むことを意味している。
【0008】第2の発明に係る開閉体の補強構造は、第
1の発明に係る開閉体の補強構造において、上記開閉体
の繰り出しを案内するガイドレールを備え、上記閂案内
部が、上記開閉体のガイドレールに併設され、閂の移動
を案内する閂案内溝を備えて構成されたことを特徴とす
る。
【0009】上記構成により、閂は閂案内溝に案内され
て、開閉体と同じ方向に繰り出される。開閉体が収納ボ
ックスから繰り出されると、それに伴って閂が閂案内溝
に沿って収納ボックス側から繰り出されて開閉体の外側
面又は内側面に配置され、開閉体を補強する。
【0010】第3の発明に係る開閉体の補強構造は、第
2の発明に係る開閉体の補強構造において、上記閂案内
溝を上記開閉体のガイドレールに近接させて設けると共
に、閂案内溝に上記閂を設定高さで支持するストッパを
設け、開閉体の端部に設けられた座板が閂を支持してス
トッパまで移動させることを特徴とする。
【0011】上記構成により、開閉体が収納ボックスか
ら繰り出されると、開閉体の端部の座板に支持された閂
が開閉体に連動して繰り出されて、開閉体を補強する。
開閉体が巻き取られると、座板に支持された閂も同時に
収納される。
【0012】第4の発明に係る開閉体の補強構造は、第
1乃至第3のいずれかの発明に係る開閉体の補強構造に
おいて、上記閂の両端部に、その両端部が上記閂案内溝
内に挿入された状態で閂の閂案内溝に沿う移動を許容す
ると共に、抜け落ちを防止する抜け止め手段を設けたこ
とを特徴とする。
【0013】上記構成により、閂の両端部の抜け止め手
段が閂案内溝内に挿入された閂を支持するので、閂の出
し入れの際に誤って閂が外れてしまうことがなくなる。
【0014】第5の発明に係る開閉体の補強構造は、第
1の発明に係る開閉体の補強構造において、上記閂案内
部が、一定間隔をおいて平行に配設された上記各ガイド
レールから互いに逆方向の外方にかつその全長に亘って
張り出した案内板と、上記閂の両端部に取り付けられた
状態で上記各案内板にそれぞれの外側から移動可能に引
っ掛かって閂の上記案内板に沿う移動を支持する移動片
とから構成されたことを特徴とする。
【0015】上記構成により、移動片は案内板に引っ掛
かった状態で案内板に沿って移動する。これにより、移
動片に支持された閂が、ガイドレールに沿って移動し、
設定位置で開閉体を補強する。
【0016】第6の発明に係る開閉体の補強構造は、第
1乃至第5のいずれかの発明に係る開閉体の補強構造に
おいて、上記閂の開閉体側面に、開閉体と緩やかに接触
して開閉体のガタツキを抑える開閉体押え部材を設けた
ことを特徴とする。
【0017】上記構成により、閂が設定位置で開閉体を
補強すると共に、閂に設けられた開閉体押え部材が開閉
体と緩やかに接触して開閉体のガタツキを抑える。これ
により、開閉体のガタツキ音の発生を抑えることができ
る。特に、開閉体としてシャッターを用いる場合に、ガ
タツキ音を効果的に抑えることができる。
【0018】第7の発明に係る開閉体の補強構造は、第
1乃至第6のいずれかの発明に係る開閉体の補強構造に
おいて、上記閂又は開閉体のいずれか一方に設けられた
係止部と、上記開閉体又は閂のいずれか一方に設けら
れ、上記係止部が係止されることで開閉体と閂とが互い
に一体的に支持される被係止部とを備えたことを特徴と
する。
【0019】上記構成により、開閉体が引き出されると
共に閂が開閉体の外側面又は内側面の設定位置に配設さ
れた状態で、係止部が被係止部に係止して開閉体と閂と
が互いに一体的に支持される。これにより、開閉体のガ
タツキを閂が抑え、ガタツキ音の発生を防止する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る開閉体の補強
構造について、添付図面を参照しながら説明する。なお
ここでは、開閉体としてスラット式のシャッターを例に
説明する。 [第1実施形態]図1は本実施形態に係るシャッターの
補強構造を示す要部斜視図である。図2は本実施形態に
係るシャッターの全体構成を示す斜視図である。
【0021】本実施形態に係るシャッター1は、図示す
るように主に、シャッターボックス2と、スラット3
と、ガイドレール4,5と、下枠6とから構成されてい
る。
【0022】シャッターボックス2は、スラット3を巻
き取って収納するためのもので、窓や通路等の上部に取
り付けられている。
【0023】スラット3は、縦方向に多数接続されて空
間を仕切る平板を構成し、その最下端部に座板7が取り
付けられている。この座板7は断面形状をほぼL字型に
形成され、その下部が外側方向へ水平に張りだした水平
板部7Aとなっている。この水平板部7Aは、その先端
部が後述するガイドレール4,5の閂案内溝部10とほ
ぼ面一になる程度に外側方向へせり出して形成され、閂
案内溝部10内に挿入された後述の閂14をその下側か
ら支持するようになっている。
【0024】ガイドレール4,5は、スラット3を両側
から挟むように、互いに対向して設けられている。各ガ
イドレール4,5は、補強管部8と、スラット案内溝部
9と、閂案内溝部10とから構成されている。
【0025】補強管部8は、ガイドレール4,5全体の
強度を保つと共に、窓枠や壁等に直接に固定されてガイ
ドレール4,5の全体を支持するためのものである。
【0026】スラット案内溝部9は、スラット3の両側
端部を挟持してそのスラット3を前後方向(窓等の内外
側方向)から支持すると共に、上下方向への移動を許容
している。このスラット案内溝部9は、補強管部8に一
体的に設けられ、スラット3側(互いに対向する側)が
開口した断面コの字状の縦溝として構成されている。ス
ラット案内溝部9の開口側端部には、その縦方向全長に
モヘア12が設けられている。このモヘア12は、スラ
ット3にその表面側と裏面側の両側から挟持するように
接触して、スラット3を支持する。これにより、風等で
スラット3が揺すられた場合にも、スラット3がガイド
レール4,5側に直接に接触してガタツキ音が発生しな
いようになっている。
【0027】閂案内溝部10は、閂14の両側端部を挟
持してこの閂14を前後方向(窓等の内外側方向)から
支持すると共に、上下方向への移動を許容して案内する
閂案内部である。この閂案内溝部10は、スラット案内
溝部9に一体的に設けられ、閂14側(互いに対向する
側)が開口した断面コの字状の縦溝として構成されてい
る。即ち、スラット案内溝部9とほぼ同じ構成で、閂1
4に合わせて厚みを持たせた構成となっている。
【0028】閂案内溝部10の開口側端部には、その縦
方向全長にモヘア15が設けられている。このモヘア1
5は、閂14にその表面側と裏面側の両側から挟持する
ように接触して、閂14を支持する。これにより、風等
でスラット3が揺すられて閂14がスラット3によって
押された場合でも、その閂14がガイドレール4,5側
に接触してガタツキ音が発生しないようになっている。
【0029】閂案内溝部10内には、その縦方向のほぼ
中央位置にストッパ16が設けられている。このストッ
パ16は、閂案内溝部10の内側壁に直接に固定される
縦板部16Aと、この縦板部16Aから水平方向に延び
て閂14を支持する水平板部16Bとから構成されてい
る。
【0030】これにより、閂14は、その両端部がそれ
ぞれ閂案内溝部10内に挿入された状態で、上下方向
に、上記ストッパ16とシャッターボックス2の下側面
との間で移動できるようになっている。 [動作]以上のように構成されたシャッターの補強構造
では、次のようにしてスラット3の強度が補われる。
【0031】図3(A)(B)に示すように、スラット
3がシャッターボックス2内に巻き取られているとき
は、スラット3の最下端部に位置する座板7がシャッタ
ーボックス2の直下の位置まで引き上げられている。こ
れにより、座板7の水平板部7Aが閂14を下側から支
持してシャッターボックス2の下側位置まで持ち上げて
いる。
【0032】スラット3が引き下ろされると、座板7と
共に座板7に支持されている閂14も下方へ降りてく
る。そして、図3(C)(D)に示すように、座板7が
ストッパ16よりも下方まで引き下ろされると、閂14
はストッパ16で支持されて止まる。スラット3はさら
に引き下ろされて、図3(E)(F)に示すように、下
枠6に達して完全に閉じられる。
【0033】この状態で、強風等によりスラット3が押
されるとスラット3はたわむが、少したわんだところで
閂14に接触して支持される。これにより、スラット3
のたわみは最低限に抑えられる。この結果、強風等に対
してスラット3がたわんで大きく曲がったりガイドレー
ル4,5から外れたりすることがなくなる。
【0034】スラット3をシャッターボックス2内に巻
き取るときは、上記の場合と逆の行程となる。即ち、ス
ラット3が引き上げられると、座板7が閂14を下側か
ら支持して持ち上げ、シャッターボックス2の下側面に
当接して支持する。 [効果]以上のように、閂14を閂案内溝部10で支持
して上下に移動できるようにしたので、閂14のために
特別に置き場所を確保する必要がなく、さらにその置き
場所から閂14を持ちだしてシャッターに取り付ける必
要もなくなる。また、閂14はスラット3の座板7で支
持して上下に移動されるようにしたので、閂14の取り
付け作業を一切必要としない。この結果、閂14の取り
扱いが極めて容易になる。
【0035】さらに、閂14を取り付けるための構造と
しては、単に閂案内溝部10を設けるだけなので、構造
が簡単で安価に製造できると共に、シャッターを補強す
ることができる。
【0036】また、スラット3はその座板7に支持され
た閂14の自重によって下方に付勢されているので、軽
い力でスラット3を引き下ろすことができるようにな
る。
【0037】[第2実施形態]次に本発明の第2実施形
態に係るシャッターの補強構造について説明する。
【0038】本実施形態に係るシャッターの全体構成は
上記第1実施形態に係るシャッター1とほぼ同様である
ので、同一部材には同一符号を付してその説明を省略す
る。なお、図4は本実施形態に係るシャッターの補強構
造を示す要部斜視図である。図5は図4のシャッターの
補強構造を示す平面図である。
【0039】本実施形態に係るシャッターの補強構造の
特徴は、閂21の閂案内溝部10からの抜け落ちを防止
する対策を施した点になる。具体的には、閂21を次の
ように改良した。なお、ガイドレール4,5は上記第1
実施形態と同様の構成を有している。即ち、補強管部8
とスラット案内溝部9と閂案内溝部10とから構成され
ている。
【0040】閂案内溝部10の開口側端部に設けられた
モヘア15は、その基端部をモヘア嵌合溝22にはめ込
まれて取り付けられている。モヘア15は、その断面形
状をT字型に形成されている。モヘア嵌合溝22は、そ
の断面形状をT字型のモヘア15に合わせてあり溝状に
形成されている。これにより、モヘア15の基端部があ
り溝状のモヘア嵌合溝22に嵌合されて取り付けられて
いる。このモヘア嵌合溝22は、閂案内溝部10の開口
側端部において、互いに対向して一対設けられている。
さらに、モヘア嵌合溝22の外形は、閂案内溝部10の
内側面から隆起した段部として縦方向全長に亘って形成
されている。この段部状のモヘア嵌合溝22の一側面
(図5中の左側面)は、後述する抜け止め用ローラ24
を支持するローラ受け部22Aとなっている。
【0041】閂21の両端部には、一対のローラ取り付
け穴23がそれぞれ設けられている。各ローラ取り付け
穴23にはそれぞれ抜け止め用ローラ24が取り付けら
れている。この抜け止め用ローラ24は、ローラ取り付
け穴23に挿入され、閂21の内側に挿入されるローラ
取り付け金具25の各ネジ穴25A,25Bにねじ込ま
れて固定されている。
【0042】これ以外は上記第1実施形態に係るシャッ
ター1と同様の構成を有している。 [動作]以上のように構成された本実施形態のシャッタ
ーの全体的な動作は上述した第1実施形態のシャッター
1と同様である。
【0043】スラット3がシャッターボックス2内に収
納されているときには、閂21はシャッターボックス2
の下側に位置している。スラット3をシャッターボック
ス2から引き出すと、座板7に支持された閂21も降下
する。このとき、閂案内溝部10内では、閂21の抜け
止め用ローラ24がローラ受け部22Aに当接して閂案
内溝部10内を転がる。これにより、閂21は、閂案内
溝部10に支持された状態で抜け落ちることなくスムー
ズに降下して、ストッパ16に支持される。
【0044】スラット3を巻き上げるときには、ストッ
パ16に支持された閂21が座板7に支持されて持ち上
げあれる。これにより、閂21は、閂案内溝部10に支
持された状態で抜け落ちることなくスムーズに上昇し
て、シャッターボックス2の下側まで移動される。 [効果]以上のように、閂21の先端部に、閂案内溝部
10内のモヘア嵌合溝22に当接するローラ25,26
を取り付けたので、閂21の移動がスムーズになると共
に、閂21の閂案内溝部10からの抜け落ちを防止する
ことができる。
【0045】[第3実施形態]次に本発明の第3実施形
態に係るシャッターの補強構造について説明する。
【0046】本実施形態に係るシャッターの全体構成は
上記第1実施形態に係るシャッター1とほぼ同様である
ので、同一部材には同一符号を付してその説明を省略す
る。なお、図6は本実施形態に係るシャッターの補強構
造を示す要部斜視図である。図7は図6のシャッターの
補強構造を示す平面図である。
【0047】本実施形態に係るシャッターの補強構造の
特徴は、ガイドレール31と閂32にある。
【0048】ガイドレール31には、第1実施形態のガ
イドレール4,5と同様に、補強管部8とスラット案内
溝部9は設けられているが、閂案内溝部10は設けられ
ていない。この閂案内溝部10の変わりに、案内板33
が設けられている。この案内板33は、スラット案内溝
部9の側壁9Aを外側(図7中の左側)へせり出して形
成されている。このせり出した案内板33は、ガイドレ
ール31の縦方向全長に亘って形成されている。
【0049】ガイドレール31の縦方向中央付近にはス
トッパ34が形成されている。このストッパ34は、側
面形状をコ字型、平面形状をL字型に形成されている。
ストッパ34は、そのコ字型の側面形状が上方に開口す
るように配設されている。これにより、ストッパ34の
開口部34Aに閂32が嵌合して支持されるようになっ
ている。ストッパ34は、案内板33の切欠き33Aに
嵌合した状態で、その基端取り付け部34Bが補強管部
8及びスラット案内溝部9の裏面にネジ35で固定され
ている。ストッパ34の先端は、安全のために、平面形
状をL字型に折り曲げて形成されている。
【0050】閂32の全体構成は上記閂14と同様であ
るが、その両側先端部には移動片としてのスライダ36
が設けられている。このスライダ36は、閂32の端部
に嵌合する嵌合部36Aと、この嵌合部36Aの一側か
ら案内板33を包むように曲がり込んだ状態で張り出し
て設けられた摺接支持部36Bとから構成されている。
これにより、スライダ36は、その摺接支持部36Bが
案内板33に係止された状態で、ストッパ34とシャッ
ターボックス2との間で上下に摺動する。なお、スライ
ダ36の材料としては、成形しやすさ及び滑りやすさを
考慮して、硬質の合成樹脂を用いる。
【0051】これ以外は上記第1実施形態に係るシャッ
ター1と同様の構成を有している。 [動作]以上のように構成された本実施形態のシャッタ
ーの全体的な動作は上述した第1実施形態のシャッター
1と同様である。
【0052】スラット3がシャッターボックス2内に収
納されているときには、閂32はシャッターボックス2
の下側に位置している。スラット3をシャッターボック
ス2から引き出すと、座板7に支持された閂32も降下
する。このとき、閂32の両端部では、スライダ36の
摺接支持部36Bがガイドレール31の案内板33に引
っ掛かってスライドする。これにより、閂32は、案内
板33に支持された状態で抜け落ちることなくスムーズ
に降下して、ストッパ16に支持される。
【0053】スラット3を巻き上げるときには、ストッ
パ16に支持された閂32が座板7に支持されて持ち上
げあれる。これにより、閂32は、案内板33に支持さ
れた状態で抜け落ちることなくスムーズに上昇して、シ
ャッターボックス2の下側まで移動される。 [効果]以上のように、閂32の両側端部に設けられた
スライダ36の摺接支持部36Bが、互いに反対方向に
せり出した各案内板33に外側から覆うように取り付け
られて上下にスライドするので、閂32がスムーズに移
動すると共に、閂32の抜け落ちを防止することができ
る。
【0054】[第4実施形態]次に本発明の第4実施形
態に係るシャッターの補強構造について説明する。
【0055】本実施形態に係るシャッターの全体構成は
上記第1実施形態に係るシャッター1とほぼ同様である
ので、同一部材には同一符号を付してその説明を省略す
る。なお、図8は本実施形態に係るシャッターの補強構
造を示す要部斜視図である。図9は本実施形態に係るシ
ャッターを示す正面図である。図10は図8の要部断面
図である。
【0056】本実施形態に係るシャッターの補強構造の
特徴は、第1実施形態の閂14と座板7との間に指を挟
まないように改良したものである。具体的には、閂14
の下側面に取り付け穴41が設けられ、この取り付け穴
41にスペーサ42が取り付けられている。この取り付
け穴41及びスペーサ42は、閂14の両端部(ガイド
レール4,5の近傍)にそれぞれ設けられている。この
スペーサ42の厚さは人の指と同じかそれ以上に設定す
る。スペーサ42の材料としてはゴム等の弾性材料を用
いる。
【0057】これ以外は上記第1実施形態に係るシャッ
ター1と同様の構成を有している。 [動作]以上のように構成された本実施形態のシャッタ
ーの全体的な動作は上述した第1実施形態のシャッター
1と同様である。
【0058】そして、本実施形態では、スラット3を引
き上げてシャッターボックス2内に収納するときには、
作業者が座板7を手で持って上げるが、座板7が各スペ
ーサ42に当接して閂14を支持し、閂14をシャッタ
ーボックス2の下側まで移動させる。このとき、座板7
と閂14との間には、スペーサ42の厚さだけの隙間が
空いているため、指が閂14と座板7との間に挟まるこ
とがなくなる。 [効果]以上のように、スペーサ42で座板7と閂14
との間に隙間を設けたので、作業者が指を挟むことがな
くなり、安全性が向上する。
【0059】[第5実施形態]次に本発明の第5実施形
態に係るシャッターの補強構造について説明する。
【0060】本実施形態に係るシャッターの全体構成は
上記第1実施形態に係るシャッター1とほぼ同様である
ので、同一部材には同一符号を付してその説明を省略す
る。なお、図11は本実施形態に係るシャッターの補強
構造を示す要部断面図である。図12は本実施形態に係
るシャッターを示す概略側面図である。
【0061】本実施形態に係るシャッターの補強構造の
特徴は、閂51を改良した点にある。具体的には、閂5
1のスラット3側面にその全幅に亘って、シャッター押
え部材としてのモヘア52を設けた。このモヘア52
は、上記スラット案内溝部9のモヘア12及び閂案内溝
部10のモヘア15と同様に構成されている。
【0062】この閂51は、スラット3の一側にのみ設
けても、両側に設けてもよい。 [動作]以上の構成により、閂51がストッパ16に載
置されると、閂51のモヘア52がスラット3の表面に
当接して横からスラット3を支持し、このスラット3の
振動を抑える。閂51がスラット3の両側面に配設され
る場合には、モヘア52がスラット3の両側から当接し
て横からスラット3を支持し、両側からスラット3の振
動を抑える。 [効果]以上のように、モヘア52でスラット3を横か
ら支持するので、スラット3の振動が抑えられ、ガタツ
キ音の発生を解消することができる。
【0063】さらに、閂51をスラット3の両側に配設
して各モヘア52でスラット3を両側から押さえるよう
にすると、よりガタツキ音の発生を解消することができ
る。
【0064】[第6実施形態]次に本発明の第6実施形
態に係るシャッターの補強構造について説明する。
【0065】本実施形態に係るシャッターの全体構成は
上記第1実施形態に係るシャッター1とほぼ同様である
ので、同一部材には同一符号を付してその説明を省略す
る。なお、図13は本実施形態に係るシャッターの補強
構造を示す要部斜視図である。図14は本実施形態に係
るシャッターを示す概略側面図である。図15は折り畳
み式係止爪を設けたシャッターが巻き取られる前の状態
を示す概略側面図である。図16は図15のシャッター
の折り畳み式係止爪の部分が巻き取られた状態を示す概
略側面図である。
【0066】本実施形態に係るシャッターの補強構造の
特徴は、閂14とスラット3とを互いに固定する点にあ
る。具体的には、スラット3に係止部としての折り畳み
式係止爪61を設け、閂14に被係止部としての係止穴
62を設けた。
【0067】折り畳み式係止爪61は、スラット3に固
定される固定板部61Aと、蝶番61Bによって固定板
部61Aに回動可能に取り付けられた回動爪部61Cと
から構成されている。
【0068】回動爪部61Cの先端部は、係止穴62に
嵌合するように垂直下方に折り曲げられて形成されてい
る。この回動爪部61Cは、蝶番61Bによって固定板
部61Aに対して回動可能に支持されているが、その回
動範囲は、折り畳み状態(図16に示すように、固定板
部61Aと整合する状態)から、水平状態(図15に示
すように、固定板部61Aと直角に起こされた状態)ま
でとなっている。蝶番61Bにはバネ(図示せず)が設
けられ、回動爪部61Cが付勢されている。具体的に
は、外力を加えない状態で回動爪部61Cが図15の水
平状態になるように付勢されている。これにより、スラ
ット3が巻き取られて回動爪部61Cが既に巻き取られ
ているスラット3に当接すると、図16のように、押さ
れて折り畳まれるようになっている。
【0069】この折り畳み式係止爪61は、各スラット
3が床まで引き下ろされ、閂14がストッパ16に支持
された状態で、閂14の係止穴62に整合する高さのス
ラット3に取り付けられている。さらに、折り畳み式係
止爪61は、スラット3の横方向中央寄りの位置に1又
は2以上設けられている。
【0070】係止穴62は、閂14の上側面に、上記折
り畳み式係止爪61に対応して1又は2以上設けられて
いる。係止穴62は、折り畳み式係止爪61の回動爪部
61Cの先端部に合わせて長方形状に形成されている。
【0071】これ以外は上記第1実施形態に係るシャッ
ター1と同様の構成を有している。 [動作]以上の構成により、スラット3が引き下ろされ
ると、図15に示すように、巻き取られたスラット3に
押されて折り畳み状態になっていた折り畳み式係止爪6
1の回動爪部61Cがバネの付勢力で水平状態に起こさ
れる。
【0072】この状態でスラット3がさらに引き下ろさ
れると、座板7に支持されていた閂14がストッパ16
に支持され、さらに引き下ろされると、回動爪部61C
の先端部が係止穴62に嵌合して、スラット3と閂14
とが互いに一体的に支持される。
【0073】これにより、スラット3の裏面側から吹く
風等による圧力(負圧)に対しては閂14がスラット3
に直接的に接触して支持する。スラット3の表面側から
吹く風等による圧力(正圧)に対しては、閂14に係止
された折り畳み式係止爪61が支持する。
【0074】一方、スラット3をシャッターボックス2
内に収納するときには次のようになる。スラット3を引
き上げると、折り畳み式係止爪61は閂14の係止穴6
2から外れて上昇する。シャッターボックス2内におい
て、図15に示すように、スラット3は巻き取りドラム
63に巻き取られていく。このとき、折り畳み式係止爪
61は、図16に示すように折り畳まれる。即ち、回動
爪部61Cが、巻き取りドラム63に既に巻き取られた
スラット3に接触して押されて折り畳み状態になる。こ
れにより、スラット3は、折り畳み式係止爪61に部分
で嵩張ることなく、巻き取りドラム63に巻き取られて
いく。 [効果]以上のように、折り畳み式係止爪61でスラッ
ト3と閂14とを一体的に支持するようにしたので、ス
ラット3の表面側と裏面側の両方からの圧力に対して、
スラット3を補強することができるようになる。
【0075】さらに、折り畳み式係止爪61でスラット
3と閂14とを一体的に支持するようにしたので、スラ
ット3が表面側へも裏面側へも振動することがなく、ガ
タツキ音の発生を解消することができる。 [変形例] (1) 上記各実施形態では、開閉体としてのスラット
式のシャッターを例に説明したが、パネル、シート、布
等の他の形式のシャッターの場合も、本発明を適用する
ことにより、上記各実施形態同様の作用、効果を奏する
ことができる。さらに、シャッター以外に、ドア、ブラ
インド、スクリーン等の場合にも、本発明を適用するこ
とにより、上記各実施形態同様の作用、効果を奏するこ
とができる。 (2) 上記各実施形態では、閂14,21等をガイド
レール4,5等に沿って出し入れできるようにしたが、
防火シャッター等のように、繰り出される場合を主に考
慮すれば良いものに対しては、閂14,21等も閂案内
溝部に沿って繰り出されることのみを考慮することとし
ても良い。
【0076】さらに、閂14,21等の繰り出しについ
ては、シャッター1の座板7に支持されて引き下ろされ
る場合のほか、自重によりストッパ16等の位置まで落
下するようにしてもよい。なおこの場合は、落下する閂
がはねないでストッパに装着されるようにストッパの形
状を工夫したり、ストッパを大きくしたりする。
【0077】この自重で落下させる構成は、特に、防火
シャッター等のように、繰り出される場合を主に考慮す
れば良いものに対して有効である。
【0078】さらに、シャッターの出し入れを閂の重さ
で付勢するようにしてもよい。例えば、防火シャッター
の場合は、自重で降下するようになっているものがあ
る。この防火シャッターのスラットの下部が耐火布等の
軽量部材でできているような場合は、スラット下部の軽
量部材の座板等に閂が支持されていたり、降下開始後の
例えば初期に閂を繰り出したりすると、降下開始時や開
始後に閂の自重によりシャッターの降下が付勢されるの
で、シャッターをよりスムーズに降下させることができ
る。
【0079】この閂によるシャッターの付勢方向は閂の
自重を利用する下方向には限らず、上方向等でもよい。
即ち、シャッターが上方へせり出す構成の場合には、閂
も上方へせり出す構成になるが、この閂をせり出す付勢
力を利用してシャッターを付勢するようにしてもよい。
シャッターが斜め方向へ移動する場合も同様である。 (3) 上記各実施形態では、閂14,21等をシャッ
ターの表面側又は裏面側に設けたが、開閉体の内部に空
間が形成されている場合は、その内部に閂を組み込むよ
うにしてもよい。例えば、開閉体がスクリーンの場合、
このスクリーンを袋状に形成し、袋の内部に閂を装着す
るようにしてもよい。この場合、スクリーンの所定位置
に予め閂を固定しておいても、スクリーンを繰り出した
後に、袋の内部に閂を落下させるようにしてもよい。こ
の場合、袋状のスクリーンの所定位置(閂が配置される
位置)で袋を横方向に縫い合わせて閂支持部を形成す
る。閂を落下させる場合も、閂をスクリーンの内部に予
め収納しておき、スクリーンの繰り出しと同時に上記袋
を縫い合わせた閂支持部に落下させるようにしてもよ
い。また、スクリーンを繰り出した後にスクリーンの上
端部が開口するようにしておき、その開口から閂支持部
に落下させるようにしてもよい。 (4) 上記各実施形態では、閂14,21等を四角筒
材で構成したが、円筒材を用いてもよい。この場合、閂
14,21等の閂案内溝部10での動きがさらにスムー
ズになる。
【0080】この場合も、上記各実施形態同様の作用、
効果を奏する。 (5) 上記各実施形態では、閂14、21等をシャッ
ターボックス2の下側に直接に当接して収納するように
したが、シャッターボックス2の下側面に閂14、21
等の収納スペースを設けてもよい。 (6) 上記各実施形態では、閂14、21等をスラッ
ト3の座板7で支持して上下に移動させるようにした
が、閂14、21等の両側をワイヤ等の支持部材で支持
して、必要なときだけ閂14、21等を出し入れするよ
うにしてもよい。
【0081】この場合も、上記各実施形態同様の作用、
効果を奏する。 (7) 上記第2実施形態では、抜け止め手段としてロ
ーラ25,26を用いたが、閂21の端部を拡大してモ
ヘア嵌合溝22に係止するスペーサ(第3実施形態のス
ライダ36の嵌合部36Aのようなスペーサ)等を取り
付けるだけでもよい。この場合も、閂32の抜け落ちを
防止することができる。 (8) 上記第3実施形態では、閂32の両端部にはス
ライダ36だけを設けたが、このスライダ36に回動可
能に支持され、案内板33に嵌合してスライダ36をス
ムーズに移動させるローラを設けてもよい。また、閂3
2の下側面にストッパ34と当接するスペーサ(第4実
施形態のスペーサ42のようなもの)を設けてもよい。 (9) 上記第4実施形態では、閂14の下側にスペー
サ42を設けたが、閂14の上側にスペーサ42と同様
の弾性部材を設けてもよい。この場合、閂14が座板7
に支持されて引き上げられて、シャッターボックス2に
当接するときに、衝突音を解消することができる。な
お、この弾性部材を設ける構成は、他の実施形態にも適
用することができる。
【0082】この場合も、上記各実施形態同様の作用、
効果を奏する。 (10) また、上記第4実施形態では、閂14の下側
にスペーサ42を設けたが、座板7の上側にスペーサ4
2を設けるようにしてもよい。この場合も第4実施形態
と同様に作用、効果を奏することができる。 (11) 上記各実施形態では、閂14、21等を直線
上の棒材で構成したが、湾曲させた棒材、屈曲させた棒
材又は板材等を用いてもよい。これらの場合は、閂で押
さえられる面積(スラット3の枚数)が多くなり、補強
及びガタツキ音の発生解消の効果がさらに向上する。な
お、この場合、シャッターボックス2の下側での収納が
可能な範囲で、閂を湾曲させたり、板幅を設定したりす
る。
【0083】この場合も、上記各実施形態同様の作用、
効果を奏する。 (12) 上記第3実施形態では、ストッパ34を別体
の部材として構成したが、図17に示すように、案内板
33の一部を水平に折り曲げてストッパ71を構成して
もよい。このように構成されたストッパ71でも、閂3
2はあまり重くないため、十分に支持することができ
る。この場合、ストッパ34に比べてさらに構造を簡単
にすることができる。 (13) 上記第4実施形態では、スペーサ42を設け
て閂14と座板7との間に隙間を空けたが、図18に示
すように、その戸当り72でスペーサ42を兼用しても
よい。
【0084】この場合も、上記各実施形態同様の作用、
効果を奏する。 (14) 上記第5実施形態では、閂51のスラット3
側面にモヘア52を設けたが、図19に示すように、先
端がカールした軟質合成樹脂のビード73を閂51のス
ラット3側面に設けてもよい。
【0085】また、このモヘア52やビード73は、上
記各実施形態のように、閂14、21等が閂案内溝部1
0に沿って上下に移動する場合に限らず、従来の閂、即
ちシャッターの両側に設けられた支持具に横方向から通
す従来の閂に用いてもよい。
【0086】この場合も、上記各実施形態同様の作用、
効果を奏する。 (15) 上記第1実施形態では、閂14を1本だけ設
けたが、2本以上設けてもよい。例えば、2本の閂を設
ける場合は、図20及び図21に示すようになる。閂1
4の上側に第2閂81を設ける。この第2閂81の両端
部には、後述の第2閂案内溝84に嵌合して案内される
係合突起81Aを設ける。
【0087】閂案内溝部10内には、その縦方向全長に
亘って、断面L字状のスペーサ82,83を設けて第2
閂案内溝84を形成する。第2閂81の係合突起81A
は、この第2閂案内溝84に嵌合して上下の移動が案内
される。
【0088】スペーサ82,83には、閂14のための
ストッパ85,86が所定位置に設けられる。さらに、
第2閂案内溝84内には、閂14のためのストッパ8
5,86よりも高い位置に第2閂81のためのストッパ
87が設けられる。
【0089】この場合、スラット3を2カ所の位置で支
持するので、さらに強力にスラット3を補強することが
できる。 (16) 上記第1実施形態では、ストッパ16を別体
の部材として構成したが、図22に示すように、閂案内
溝部10の壁面の一部を水平に折り曲げてストッパ91
を形成してもよい。
【0090】さらに、上記第1実施形態では、ストッパ
16を平坦面状に形成したが、図23に示すように、ス
トッパ16の係合突起92を設けると共に、閂14の両
端部のうち係合突起92に対向する位置に係合穴93を
設けてもよい。これにより、閂14はストッパ16に安
定して支持される。 (17) 上記第1実施形態では、閂14をスラット3
の外側面に設けたが、スラット3の内側面に設けてもよ
い。この場合は、閂案内溝部10をスラット案内溝部9
の内側、即ち、補強管部8に閂案内溝部10を一体的に
形成し、この閂案内溝部10の外側にスラット案内溝部
9を設ける。 (18) 上記各実施形態及び各変形例においては、シ
ャッターが上から下に下ろされることで窓等を閉じるよ
うに構成したが、シャッターの閉じる方向は上下左右斜
めのいずれの方向でもよいことはいうまでもない。例え
ば、横方向にずらして閉じる構成や、下から上に上げて
閉じる構成のシャッターにおいても、上記同様の作用、
効果を奏することができる。なお、この場合は、スラッ
ト3側にストッパや係止片を設けて、このスラット3が
引き出されるときにストッパや係止片で閂14等を支持
してスラット3と一緒に出し入れされることになる。
【0091】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明によれば、
次のような効果を奏する。 (1) シャッター等の開閉体の外側面又は内側面に閂
を配設するので、開閉体の強度を大幅に向上させること
ができる。 (2) 閂を伴って出し入れさせる閂案内部を設けたの
で、特別に閂を保管する場所を必要とせず、また閂を取
り付けるための作業も必要としないため、その取り扱い
が極めて容易になる。 (3) 閂案内部の構造が簡単で、安価な開閉体の補強
構造を提供することができる。 (4) 閂の両端部に抜け止め手段を設けたので、閂は
閂案内溝内に挿入された状態で支持され、閂の出し入れ
の際に誤って閂が外れてしまうことがなくなる。 (5) 閂の両端部に取り付けた移動片を、案内板に外
側から引っ掛かけて閂の案内板に沿う移動を支持するよ
うにしたので、移動片が案内板に支持されて移動し、閂
のはずれを防止する。 (6) 閂の開閉体側面に開閉体押え部材を設けたの
で、開閉体のガタツキを抑えられ、ガタツキ音の発生を
防止することができる。 (7) 閂又は開閉体のいずれか一方に係止部を、他方
に被係止部を備えて、開閉体と閂とが互いに一体的に支
持されるようにしたので、開閉体のガタツキが抑えら
れ、ガタツキ音の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るシャッターの補強
構造を示す要部斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るシャッターの全体
構成を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るシャッターの動作
を示す図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係るシャッターの補強
構造を示す要部斜視図である。
【図5】図4のシャッターの補強構造を示す平面図であ
る。
【図6】本発明の第3実施形態に係るシャッターの補強
構造を示す要部斜視図である。
【図7】図6のシャッターの補強構造を示す平面図であ
る。
【図8】本発明の第4実施形態に係るシャッターの補強
構造を示す要部斜視図である。
【図9】本発明の第4実施形態に係るシャッターを示す
正面図である。
【図10】図8の要部断面図である。
【図11】本発明の第5実施形態に係るシャッターの補
強構造を示す要部断面図である。
【図12】本発明の第5実施形態に係るシャッターを示
す概略側面図である。
【図13】本発明の第6実施形態に係るシャッターの補
強構造を示す要部斜視図である。
【図14】本発明の第6実施形態に係るシャッターを示
す概略側面図である。
【図15】折り畳み式係止爪を設けたシャッターが巻き
取られる前の状態を示す概略側面図である。
【図16】図15のシャッターの折り畳み式係止爪の部
分が巻き取られた状態を示す概略側面図である。
【図17】第3実施形態のストッパ34の変形例を示す
要部斜視図である。
【図18】第4実施形態のスペーサ42の変形例を示す
要部斜視図である。
【図19】第5実施形態のモヘア52の変形例を示す要
部断面図である。
【図20】第1実施形態の閂14を2本設けた変形例を
示す要部平面断面図である。
【図21】第1実施形態の閂14を2本設けた変形例を
示す要部斜視図である。
【図22】第1実施形態のストッパ16の変形例を示す
要部斜視図である。
【図23】第1実施形態のストッパ16の変形例を示す
要部斜視図である。
【符号の説明】
1:シャッター、2:シャッターボックス、3:スラッ
ト、4,5:ガイドレール、6:下枠、7:座板、8:
補強管部、9:スラット案内溝部、10:閂案内溝部、
12:モヘア、14,21,32,51:閂、15,2
2:モヘア、16:ストッパ、22A:ローラ受け部、
23:ローラ取り付け穴、24:抜け止め用ローラ、2
5:ローラ取り付け金具、31:ガイドレール、33:
案内板、34:ストッパ、36:スライダ、36A:嵌
合部、36B:摺接支持部、41:取り付け穴、42:
スペーサ、52:モヘア、61:折り畳み式係止爪、6
1A:固定板部、61B:蝶番、61C:回動爪部、6
2:係止穴。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窓や通路等を仕切ったり覆ったりする開
    閉体と、 この開閉体の外側面又は内側面の一方又は両方に取り付
    けられて開閉体を補強する閂と、 上記開閉体の繰り出しに伴って繰り出される閂を案内す
    る閂案内部とから構成されたことを特徴とする開閉体の
    補強構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の開閉体の補強構造にお
    いて、 上記開閉体の繰り出しを案内するガイドレールを備え、 上記閂案内部が、上記開閉体のガイドレールに併設さ
    れ、閂の移動を案内する閂案内溝を備えて構成されたこ
    とを特徴とする開閉体の補強構造。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の開閉体の補強構造にお
    いて、 上記閂案内溝を上記開閉体のガイドレールに近接させて
    設けると共に、閂案内溝に上記閂を設定高さで支持する
    ストッパを設け、開閉体の端部に設けられた座板が閂を
    支持してストッパまで移動させることを特徴とする開閉
    体の補強構造。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    開閉体の補強構造において、 上記閂の両端部に、その両端部が上記閂案内溝内に挿入
    された状態で閂の閂案内溝に沿う移動を許容すると共
    に、抜け落ちを防止する抜け止め手段を設けたことを特
    徴とする開閉体の補強構造。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の開閉体の補強構造にお
    いて、 上記閂案内部が、 一定間隔をおいて平行に配設された上記各ガイドレール
    から互いに逆方向の外方にかつその全長に亘って張り出
    した案内板と、 上記閂の両端部に取り付けられた状態で上記各案内板に
    それぞれの外側から移動可能に引っ掛かって閂の上記案
    内板に沿う移動を支持する移動片とから構成されたこと
    を特徴とする開閉体の補強構造。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の
    開閉体の補強構造において、 上記閂の開閉体側面に、開閉体と緩やかに接触して開閉
    体のガタツキを抑える開閉体押え部材を設けたことを特
    徴とする開閉体の補強構造。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の
    開閉体の補強構造において、 上記閂又は開閉体のいずれか一方に設けられた係止部
    と、 上記開閉体又は閂のいずれか一方に設けられ、上記係止
    部が係止されることで開閉体と閂とが互いに一体的に支
    持される被係止部とを備えたことを特徴とする開閉体の
    補強構造。
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