JP2001234678A - ロール型収納網戸 - Google Patents

ロール型収納網戸

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JP2001234678A
JP2001234678A JP2000044150A JP2000044150A JP2001234678A JP 2001234678 A JP2001234678 A JP 2001234678A JP 2000044150 A JP2000044150 A JP 2000044150A JP 2000044150 A JP2000044150 A JP 2000044150A JP 2001234678 A JP2001234678 A JP 2001234678A
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guide rail
roll
net
screen door
frame
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Application number
JP2000044150A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Ishiguro
義則 石黒
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YKK AP Inc
Original Assignee
YKK AP Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既設のサッシ窓に後付けできるロール型収納
網戸とする。 【解決手段】 ロールケース11内にロール12を設け
た巻取り部10aと、そのロールケース11に連結した
ベース部10bより成る左右一対の網体巻取り装置10
と、この左右のロールケース11上下部間に亘って横架
連結した上ガイドレール20、下ガイドレール30と、
この上ガイドレール20と下ガイドレール30に沿って
摺動する左右一対の可動桟40と、前記各ロール12に
連結されると共に、各可動桟40に連結した左右一対の
網体50より成るロール型収納網戸である。これによっ
て、網戸単体で持ち運びできるし、網体50を繰り出
し、巻き取りできるので、既設のサッシ窓に後付けでき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、引き違いサッシ窓
などのサッシ窓に取付けられるロール型収納網戸に関す
る。
【0002】
【従来の技術】特開平6−158960号公報に示すロ
ール型収納網戸が提案されている。この網戸は、引き違
いサッシ窓のサッシ枠を形成する左右の縦枠に取付けた
左右の巻胴と、この各巻胴に巻き掛けた左右の網体と、
この各網体に連結され、かつ前記サッシ枠を形成する上
枠、下枠に沿って左右に移動する左右の縦框を備え、そ
の縦框を持って網体を繰り出すことで張設状態とすると
共に、縦框を持って網体を巻き取ることで収納状態とす
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の網戸であると、
サッシ枠を形成する縦枠の形状が、巻胴を取付けできる
と共に、網体が挿通する形状で、上枠、下枠が縦框を移
動ガイドできる形状であるから、サッシ枠は通常のサッ
シ枠とは異なる特殊な形状である。このために、既設の
サッシ窓に網戸を後付けできない。
【0004】そこで、本発明は前述の課題を解決できる
ようにしたロール型収納網戸を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、網体巻取
り装置と、この網体巻取り装置の長手方向一端部に連結
した第1ガイドレールと、前記網体巻取り装置の長手方
向他端部に連結した第2ガイドレールと、前記第1ガイ
ドレールと第2ガイドレールに沿って摺動すると共に、
前記網体巻取り装置に巻き取りされた網体で形成したこ
とを特徴とするロール型収納網戸である。
【0006】第2の発明は、第1の発明において前記網
体巻取り装置は、ロールケース内にロールを回転自在に
設け、そのロールに網体の一端部が連結された巻取り部
と、このロールケースに着脱自在に連結されサッシ枠に
取付けられるベース部で形成され、このベース部に第1
ガイドレールと第2ガイドレールが連結されているロー
ル型収納網戸である。
【0007】第3の発明は、第1又は第2の発明におい
て前記第1ガイドレールと第2ガイドレールは、前記サ
ッシ枠を形成する上枠室外側部と下枠室外側部に上下け
んどん式に取付け可能な形状であるロール型収納網戸で
ある。
【0008】第4の発明は、第3の発明において前記第
1ガイドレールは上枠の室外側垂下片に嵌まり込む上向
き凹部を有し、前記第2ガイドレールは下枠の室外側立
上り片に係合する下枠取付片を有して上下けんどん式に
取付可能としたロール型収納網戸である。
【0009】第5の発明は、第1〜第4の発明のいずれ
か1つの発明において前記網体巻取り装置に、網体巻き
取り時に網体に付着したゴミ、ホコリを除去するブラシ
を取付けたロール型収納網戸である。
【0010】第6の発明は、第1〜第5の発明のいずれ
か1つの発明において前記網体の引き出し端部には、前
記第1ガイドレールと第2ガイドレールにガイドされて
移動する可動桟を有し、この可動桟の長手方向に連続し
て、サッシ枠の障子の框に接触する防虫ヒレを有するロ
ール型収納網戸である。
【0011】第7の発明は、第6の発明において前記可
動桟の長手方向中間部に、開閉操作用の操作部と連結部
を有する網戸開閉操作部材を、その連結部がサッシ枠の
障子に設けた連結突起と干渉して面内方向に連結される
第1の位置と、その連結部が連結突起と干渉しない第2
位置に亘って移動自在に取付けたロール型収納網戸であ
る。
【0012】第8の発明は、第6又は第7の発明におい
て前記第1ガイドレールと第2ガイドレールの少なくと
も一方と可動桟に亘って取付けられ、可動桟の網体巻取
り方向への移動を阻止するロック状態と、許容するロッ
ク解除状態に作動するロック装置を設けたロール型収納
網戸である。
【0013】
【作 用】第1の発明によれば、網体巻取り装置と第
1ガイドレール、第2ガイドレールが連結されて剛性大
であると共に、その第1ガイドレールと第2ガイドレー
ルに沿って網体が摺動するので、網戸単体として持ち運
びできると共に、網体を繰り出して張設状態、網体を巻
き取って収納状態とすることができる。このようである
から、サッシ窓のサッシ枠を形成する上枠、下枠、縦枠
は網戸のために特別な形状とする必要がなく、既設のサ
ッシ窓のサッシ枠に取付けできるので、既設のサッシ窓
に後付けできる。
【0014】第2の発明によれば、ベース部をサッシ枠
に取付けた状態で巻取り部をベース部から取り外して網
体を交換できるので、サッシ枠に取付けたロール型収納
網戸の網体を簡単に交換できる。
【0015】第3の発明によれば、第1ガイドレールと
第2ガイドレールを上枠室外側部と下枠室外側部に上下
けんどん式に取付けてサッシ枠の室外側部に取付けでき
る。このようであるから、既設のサッシ窓の室外側部に
簡単に後付けできると共に、取外して交換することもで
きる。
【0016】第4の発明によれば、第1ガイドレールの
上向き凹部と上枠の室外側垂下片の嵌め合い部及び第2
ガイドレールの下枠取付片と下枠の室外側立上り片の係
合部で網戸をしっかりと取付けできる。
【0017】第5の発明によれば、網体を巻き取る時に
網体に付着したゴミ、ホコリをブラシで除去できる。こ
のようであるから、張設状態の時に網体に付着したゴ
ミ、ホコリが除去され、再び繰り出して張設状態とした
時には網体にゴミ、ホコリが付着していないので、見栄
えが良い。
【0018】第6の発明によれば、可動桟を第1ガイド
レールと第2ガイドレールに沿って移動することで網体
が繰り出し、巻き取りされるので、網体の繰り出し、巻
き取り操作が容易である。また、網体を繰り出して張設
状態とした時に可動桟と障子の框との間から虫が侵入す
ることを防虫ヒレで防止できる。
【0019】第7の発明によれば、網戸開閉操作部材を
第1位置とすれば、サッシ枠の障子を開放することで可
動桟が移動して網体が繰り出しされる。網戸開閉操作部
材を第2位置とすれば、サッシ枠の障子を開閉しても可
動桟が移動しない。このようであるから、サッシ枠の障
子開放によって網体を自動的に張設状態にできるし、網
体に関係なくサッシ枠の障子を開放できる。
【0020】第8の発明によれば、ロック装置をロック
状態とすることで可動桟の網体巻き取り方向への移動を
阻止できる。このようであるから、網体を張設置状態と
してロック装置をロック状態とすることで、サッシ枠の
障子開閉時の振動、網体巻き取り力などで可動桟が網体
巻き取り方向に移動することがないから、網体を張設状
態として網体に関係なくサッシ枠の障子を開閉できる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1に示すように、引き違いサッ
シ窓のサッシ枠Aの室外側部にロール型収納網戸Bが着
脱自在に取付けてある。前記サッシ枠Aは、上枠1と下
枠2と左右の縦枠3を方形状に枠組みした形状である。
前記ロール型収納網戸Bは、左右一対の網体巻取り装置
10と、この左右一対の網体巻取り装置10の長手方向
一端部間(上部間)と長手方向他端部間(下部間)に横
架連結した第1ガイドレール、例えば上ガイドレール2
0、第2ガイドレール、例えば下ガイドレール30と、
この上ガイドレール20と下ガイドレール30に沿って
左右に摺動する左右一対の可動桟40と、この各可動桟
40に連結されると共に、前記各網体巻取り装置10で
巻き取り、繰り出しされ前記上ガイドレール20、下ガ
イドレール30で上下縁部がガイドされる左右一対の網
体50を有する。
【0022】前記上枠1は図2に示すように、面外方向
に向う本体部1aと室内側上レール1b、室外側上レー
ル1cと網戸上レールである室外側垂下片4を有し、通
常の引き違いサッシ窓のサッシ枠Aを形成する上枠と同
一形状である。前記下枠2は図2に示すように、面外方
向に向う階段形状の本体部2aに室内側下レール2bと
室外側下レール2cと網戸下レールである室外側立上り
片5を有し、通常の引き違いサッシ窓のサッシ枠Aを形
成する下枠と同一形状である。
【0023】前記縦枠3は図3に示すように、面外方向
に向う本体部3aと戸当り片3bと網戸当り片である室
外側内向片6を有し、通常の引き違いサッシ窓のサッシ
枠Aを形成する縦枠と同一形状である。
【0024】前記室内側上レール1bと室内側下レール
2bに沿って室内側障子7が左右移動自在に装着され
る。前記室外側上レール1cと室外側下レール2cに沿
って室外側障子8が左右移動自在に装着される。これに
よって、通常の引き違いサッシ窓を形成する。
【0025】前記網体巻取り装置10は巻取り部10a
とベース部10bを備えている。前記巻取り部10aは
ロールケース11内にロール12を回転自在に設け、こ
のロール12を図示しないスプリングで巻き取り方向に
回転付勢した形状で、前記ロールケース11は、ケース
本体13の上下にキャップ14を取付けてある。前記ケ
ース本体13は筒形状で、内側面13aと室内側面13
bは平坦面で、内側面13aに網体挿通口15を有す
る。この網体挿通口15の室外側開口縁に沿ってブラシ
16が室内側に向けて装着してあり、網体50を巻き取
り、繰り出しすると網体50の室外側面がブラシ16に
摺擦して網体50の室外側面に付着したゴミ、ホコリを
除去する。
【0026】このようであるから、網体50を張設状態
とした時に網体50の室外側面に付着したゴミ、ホコリ
を、網体50を巻き取りする際にブラシ16で除去する
ことができるので、網体50を巻き取った時に室外側面
と室内側面が重なり合って接触することで網体50の室
内側面にゴミ、ホコリが付着して汚れることがない。し
たがって、網体50を繰り出して張設状態とした時に網
体50はゴミ、ホコリが付着しない状態であるから、見
栄えが良い。
【0027】前記ベース部10bは矩形中空形状の本体
17と鉤片18を有する断面形状で、その本体17がケ
ース本体13の室内側面13bにビス19で固着してあ
る。このようであるから、ビス19を弛めることで巻取
り部10aとベース部10bを分離できる。
【0028】前記上ガイドレール20は、図2に示すよ
うに中空形状の本体部21と、この本体部21の室外側
に設けた下向きの凹溝22と、前記本体部21の室内側
に設けた上向き鉤形状の上枠取付片23と、この上枠取
付片23と本体部21とで形成した上向き凹部24を有
する。前記本体部21の上部室内側寄りにビスホール2
5を有する。前記凹溝22の両側内面に一対のガイド凹
部26が相対向して形成してあり、この一対のガイド凹
部26で前記可動桟40の上部を摺動ガイドする。
【0029】前記下ガイドレール30は、図2に示すよ
うに、中空形状の本体部31と、この本体部31の室外
側に設けた上向きの凹溝32と、前記本体部31の室内
側に設けた下向き鉤形状の下枠取付片33を有する。前
記本体部31にはビスホール34が形成してある。前記
凹溝32の両側内面に一対のガイド凹部35が相対向し
て形成してあり、この一対のガイド凹部35で前記可動
桟40の下部を摺動ガイドする。
【0030】前記上ガイドレール20の室外側寄り部分
(凹溝22部分)と下ガイドレール30の室外側寄り部
分(凹溝32部分)の長手方向両端部分が、図4に示す
ように鉤形状に切欠きされ、その切欠部20a,30a
を前記ケース本体13の内側面13aと室内側面13b
に接すると共に、前記ベース部10bの本体17からビ
ス27,36を上ガイドレール20、下ガイドレール3
0のビスホール25,34に螺合してベース部10bの
上下部分に上下ガイドレール20,30が連結される。
これによって、左右一対の網体巻取り装置10と上ガイ
ドレール20、下ガイドレール30が強固に連結されて
剛性大の方形枠を形成するので、ロール型収納網戸は剛
性大となり、単独で持ち運びが可能である。
【0031】前記可動桟40は上ガイド41と下ガイド
42に亘って縦材43を連結した形状で、上ガイド41
のガイドローラ44が上ガイドレール20のガイド凹部
26に沿って回転し、下ガイド42のガイドローラ45
が下ガイドレール30のガイド凹部35に沿って回転す
る。これによって、可動桟40は上ガイドレール20、
下ガイドレール30に沿ってスムーズに左右に摺動す
る。
【0032】前記網体50の一端部はケース本体1の網
体挿通口15を通してロールケース11内に挿入し、且
つロール12に連結してある。前記網体50の他端部、
つまり引き出し端部は前記縦材43(可動桟40)に連
結してある。このようであるから、可動桟40を網体巻
取り装置10と反対側に移動して網体50を引張ること
で網体50が繰り出されて張設状態となる。また、可動
桟40を網体巻取り装置10に向けて移動することで網
体50が巻き取りされて収納状態となる。
【0033】次に網戸をサッシ枠に取付ける手順を説明
する。網戸を垂直姿勢に対して斜めとして上ガイドレー
ル20の上向き凹部24を上枠1の室外側垂下片4に嵌
め込み、網戸下部を室内側に移動して垂直姿勢とすると
共に、下方に移動して下ガイドレール30の下枠取付片
33を下枠2の室外側立上り片5に係合する。つまり、
網戸を上下けんどん式に取付ける。そして、上枠取付片
23に下からビス28を螺合して室外側垂下片4に押し
つける。
【0034】これによって、左右の網体巻取り装置10
のベース部10bの鉤片18(網体巻取り装置10室内
側部分)が縦枠3の室外側内向き片6の室外側面と端面
に接して網戸がサッシ枠Aの室外側部に取付けられる。
【0035】また、前記ビス28を弛めて網戸を持ち上
げて下ガイドレール30の下枠取付片33を下枠3の室
外側立上り片5と離脱し、網戸の下部を室外側に移動し
ながら下方に移動することで取り外しできる。
【0036】また、網戸をサッシ枠Aに取付けた状態
で、室内側からビス19を弛めることで巻取り部10a
(ロールケース11)を取り外しできる。巻取り部10
aを取り外しすると同時に可動桟40を上ガイドレール
20、下ガイドレール30から外すことができる。した
がって、網体50の交換作業が容易である。
【0037】前記可動桟40の縦材43の長手方向全長
に亘って防虫ヒレ46が室内側に向けて装着してある。
この防虫ヒレ46は外障子8の室外側面(外障子8を形
成する召合せ框8a、戸当り框8b)に接触する。この
ようであるから、外障子8と可動桟40との間から虫が
室内に入り込むことを防止できる。
【0038】前記可動桟40の縦材43における長手方
向中間部に網戸開閉操作部材60が取付けてある。この
網戸開閉操作部材60は図5に示すように、固定部材6
1と可動部材62を備えている。その固定部材61は縦
材43の凹部43a内に嵌め込んでビス等で固定される
と共に、ガイド溝63を有し、このガイド溝63の上部
寄りに係止突部64が一体的に設けてある。前記可動部
材62は、板状の操作部65と板状の連結部66でL字
形状で、その操作部65にガイド片67が一体的に設け
てある。前記ガイド片67は、前記固定部材61のガイ
ド溝63に沿って摺動自在で、かつ前記係止突部64と
係止する係止部68が設けてある。
【0039】前記可動部材62は固定部材61に対して
上方の第1位置と下方の第2位置に亘って移動自在に取
付けられ、その係止部68が係止突部64に係止するこ
とで第1位置に保持される。前記操作部65はサッシ枠
Aの面内方向に向うと共に、指掛け用の開口部65aが
形成してある。前記連結部66はサッシ枠Aの面外方向
室内側に向けて突出し、外障子8の室外側面(召合せ框
8a、戸当り框8b)よりも室外寄りで、この連結部6
6は外障子8の室外側面と干渉しない。
【0040】前記外障子8の室外側面(召合せ框8a、
戸当り框8b)における長手方向中間部に連結突起70
が両面テープ71等で固着してある。前記連結突起70
は可動部材62の連結部66よりも面外方向室外側まで
突出している。図6(a)に示すように可動部材62が
第2位置の時には連結部66が連結突起70の下部より
も下方位置で、外障子8が面内方向に移動(開閉)して
も連結突起70が連結部66と干渉しない。図6(b)
に示すように可動部材62が第1位置の時には連結部6
6の上端部が連結突起70の下端部分と同一高さ位置
で、外障子8が面内方向に移動(開閉)すると連結突起
70が連結部66と干渉し、面内方向に連結される。つ
まり、外障子8を閉じ位置から開き位置に向けて開放す
ると連結突起70が連結部66と干渉して可動桟40が
外障子8とともに移動する。
【0041】図3に示すように、外障子8を閉じ位置と
すると共に、網体50を収納状態とした時には、戸当り
框8bに固着した連結突起70は連結部66よりも閉じ
側(一方の縦枠3寄り)に位置している。
【0042】このようであるから、可動部材62が第2
位置の時には網戸に関係なく外障子8を開閉できる。ま
た、可動部材62を第1位置として図3に示すように外
障子8を閉じた状態から外障子8を開放すると、連結突
起70が可動部材62の連結部66に連結(干渉)して
外障子8によって可動桟40が移動するので、網体50
を張設状態とすることができる。
【0043】前記網戸開閉操作部材60を可動部材62
のみとし、縦材43に第1位置と第2位置に亘って移動
自在としても良い。
【0044】前記上ガイドレール20、下ガイドレール
30の長手方向任意の位置、例えば図3に示すように内
外障子召合せ部(外障子8を閉じた時の召合せ8aと対
向した位置)と、内外障子召合せ部と縦枠3との間の中
間部の3ヶ所にロック装置80が取付けてある。
【0045】前記ロック装置80は図7に示すように、
本体81とロック部材82を備えている。本体81は矩
形枠83の4周にフランジ84を一体的に設けた形状で
ある。前記ロック部材82は矩形枠83と略同一形状の
板状で、軸85で矩形枠83に上下揺動自在に取付けら
れる。前記ロック部材82はコイルスプリング86で本
体81の上面から突出した斜め上向き姿勢のロック位置
に揺動付勢される。ロック部材82を下方に揺動して係
止突片87を矩形枠83の係止受片88に係止すること
で本体81の上面と略面一で矩形枠83を閉塞するロッ
ク解除位置に保持される。
【0046】前記下ガイドレール30の室内側部分に矩
形状の穴89が形成され、この穴89に矩形枠83を嵌
め込んで本体81を下ガイドレール30に図8に示すよ
うに固着する。前記ロック部材82は可動桟40の下ガ
イド42室内側部よりも室外側に位置する。ロック部材
82がロック位置の時には下ガイド42と干渉する。ロ
ック部材82が非ロック位置の時には下ガイド42と干
渉しない。
【0047】このようであるから、可動桟40をロック
装置80を通過した位置まで移動して網体50を張設状
態とし、この状態でロック部材82をロック位置とする
と可動桟40の下ガイド42がロック部材82と干渉し
て可動桟40の網体50を巻き取る方向への移動を阻止
する。したがって、網体50を張出状態とした時に網体
50の巻き取り方向の引張力、外障子8の開閉時の振動
などで可動桟40が移動することがなく、網体50を張
出状態に保持できるので、網体50を張出状態として外
障子8を網体50に関係なく開閉操作できる。
【0048】前記ロック装置80は縦材43に上下動自
在に設けたロック杆と、下ガイドレール30に形成した
ロック穴で形成しても良い。この場合には可動桟40を
所定位置まで移動し、ロック杆をロック穴に嵌入するこ
とで可動桟40をロックする。ロック杆をロック穴から
抜き出すことで可動桟40のロックを解除する。
【0049】つまり、前記ロック装置80は下ガイドレ
ール30と可動桟40に亘って設けられ、可動桟40の
網体巻き取り方向に移動を阻止するロック状態と、許容
するロック解除状態に作動するものであれば良い。
【0050】以上の実施形態では引き違いサッシ窓のサ
ッシ枠の室外側部に取付けしたが、片引きサッシ窓、4
枚建てサッシ窓、上げ下げ窓のサッシ枠の室外側部に取
付けることも可能である。また、前記各窓のサッシ枠の
室内側部に取付けるようにしても良い。また、1つの網
戸巻取り装置10と上ガイドレール20と下ガイドレー
ル30でコ字状としても良い。この場合には上ガイドレ
ール20と下ガイドレール30の網戸巻取り装置10と
反対側部用に亘って補強連結材を連結することも可能で
ある。
【0051】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、網体巻取
り装置と第1ガイドレール、第2ガイドレールが連結さ
れて剛性大であると共に、その第1ガイドレールと第2
ガイドレールに沿って網体が摺動するので、網戸単体と
して持ち運びできると共に、網体を繰り出して張設状
態、網体を巻き取って収納状態とすることができる。こ
のようであるから、サッシ窓のサッシ枠を形成する上
枠、下枠、縦枠は網戸のために特別な形状とする必要が
なく、既設のサッシ窓のサッシ枠に取付けできるので、
既設のサッシ窓に後付けできる。
【0052】請求項2に係る発明によれば、ベース部を
サッシ枠に取付けた状態で巻取り部をベース部から取り
外して網体を交換できるので、サッシ枠に取付けたロー
ル型収納網戸の網体を簡単に交換できる。
【0053】請求項3に係る発明によれば、第1ガイド
レールと第2ガイドレールを上枠室外側部と下枠室外側
部に上下けんどん式に取付けてサッシ枠の室外側部に取
付けできる。このようであるから、既設のサッシ窓の室
外側部に簡単に後付けできると共に、取外して交換する
こともできる。
【0054】請求項4に係る発明によれば、第1ガイド
レールの上向き凹部と上枠の室外側垂下片の嵌め合い部
及び第2ガイドレールの下枠取付片と下枠の室外側立上
り片の係合部で網戸をしっかりと取付けできる。
【0055】請求項5に係る発明によれば、網体を巻き
取る時に網体に付着したゴミ、ホコリをブラシで除去で
きる。このようであるから、張設状態の時に網体に付着
したゴミ、ホコリが除去され、再び繰り出して張設状態
とした時には網体にゴミ、ホコリが付着していないの
で、見栄えが良い。
【0056】請求項6に係る発明によれば、可動桟を第
1ガイドレールと第2ガイドレールに沿って移動するこ
とで網体が繰り出し、巻き取りされるので、網体の繰り
出し、巻き取り操作が容易である。また、網体を繰り出
して張設状態とした時に可動桟と障子の框との間から虫
が侵入することを防虫ヒレで防止できる。
【0057】請求項7に係る発明によれば、網戸開閉操
作部材を第1位置とすれば、サッシ枠の障子を開放する
ことで可動桟が移動して網体が繰り出しされる。網戸開
閉操作部材を第2位置とすれば、サッシ枠の障子を開閉
しても可動桟が移動しない。このようであるから、サッ
シ枠の障子開放によって網体を自動的に張設状態にでき
るし、網体に関係なくサッシ枠の障子を開放できる。
【0058】請求項8に係る発明によれば、ロック装置
をロック状態とすることで可動桟の網体巻き取り方向へ
の移動を阻止できる。このようであるから、網体を張設
置状態としてロック装置をロック状態とすることで、サ
ッシ枠の障子開閉時の振動、網体巻き取り力などで可動
桟が網体巻き取り方向に移動することがないから、網体
を張設状態として網体に関係なくサッシ枠の障子を開閉
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すロール型収納網戸を備
えた引き違いサッシ窓の外観図である。
【図2】図1のC−C線縦断面図である。
【図3】図1の横断面図である。
【図4】網体巻取り装置と上ガイドレール、下ガイドレ
ールの分解平面図である。
【図5】網戸開閉操作部材の分解斜視図である。
【図6】網戸開閉操作部材の動作説明用斜視図である。
【図7】ロック装置の分解斜視図である。
【図8】ロック装置取付部分の斜視図である。
【符号の説明】
1…上枠 2…下枠 3…縦枠 4…室外側垂下片 5…室外側立上り片 6…室外側内向片 10…網体巻取り装置 10a…巻取り部 10b…ベース部 11…ロールケース 12…ロール 16…ブラシ 20…上ガイドレール(第1ガイドレール) 24…上向き凹部 30…下ガイドレール(第2ガイドレール) 33…下枠取付片 40…可動桟 46…防虫ヒレ 50…網体 60…網戸開閉操作部材 61…固定部材 62…可動部材 65…操作部 66…連結部 70…連結突起 80…ロック装置 82…ロック部材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 網体巻取り装置と、この網体巻取り装置
    の長手方向一端部に連結した第1ガイドレールと、前記
    網体巻取り装置の長手方向他端部に連結した第2ガイド
    レールと、前記第1ガイドレールと第2ガイドレールに
    沿って摺動すると共に、前記網体巻取り装置に巻き取り
    された網体で形成したことを特徴とするロール型収納網
    戸。
  2. 【請求項2】 前記網体巻取り装置は、ロールケース内
    にロールを回転自在に設け、そのロールに網体の一端部
    が連結された巻取り部と、このロールケースに着脱自在
    に連結されサッシ枠に取付けられるベース部で形成さ
    れ、このベース部に第1ガイドレールと第2ガイドレー
    ルが連結されている請求項1記載のロール型収納網戸。
  3. 【請求項3】 前記第1ガイドレールと第2ガイドレー
    ルは、前記サッシ枠を形成する上枠室外側部と下枠室外
    側部に上下けんどん式に取付け可能な形状である請求項
    1又は2記載のロール型収納網戸。
  4. 【請求項4】 前記第1ガイドレールは上枠の室外側垂
    下片に嵌まり込む上向き凹部を有し、前記第2ガイドレ
    ールは下枠の室外側立上り片に係合する下枠取付片を有
    して上下けんどん式に取付可能とした請求項3記載のロ
    ール型収納網戸。
  5. 【請求項5】 前記網体巻取り装置に、網体巻き取り時
    に網体に付着したゴミ、ホコリを除去するブラシを取付
    けた請求項1〜4いずれか1項記載のロール型収納網
    戸。
  6. 【請求項6】 前記網体の引き出し端部には、前記第1
    ガイドレールと第2ガイドレールにガイドされて移動す
    る可動桟を有し、 この可動桟の長手方向に連続して、サッシ枠の障子の框
    に接触する防虫ヒレを有する請求項1〜5いずれか1項
    記載のロール型収納網戸。
  7. 【請求項7】 前記可動桟の長手方向中間部に、開閉操
    作用の操作部と連結部を有する網戸開閉操作部材を、そ
    の連結部がサッシ枠の障子に設けた連結突起と干渉して
    面内方向に連結される第1の位置と、その連結部が連結
    突起と干渉しない第2位置に亘って移動自在に取付けた
    請求項6記載のロール型収納網戸。
  8. 【請求項8】 前記第1ガイドレールと第2ガイドレー
    ルの少なくとも一方と可動桟に亘って取付けられ、可動
    桟の網体巻取り方向への移動を阻止するロック状態と、
    許容するロック解除状態に作動するロック装置を設けた
    請求項6又は7記載のロール型収納網戸。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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