JP2000170422A - ドアロック制御装置 - Google Patents

ドアロック制御装置

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JP2000170422A JP35006798A JP35006798A JP2000170422A JP 2000170422 A JP2000170422 A JP 2000170422A JP 35006798 A JP35006798 A JP 35006798A JP 35006798 A JP35006798 A JP 35006798A JP 2000170422 A JP2000170422 A JP 2000170422A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車両の現在位置の状況に応じて、ドアロック機
構のロック状態を適切に選択し、車両運行上の安全性と
便利性を向上する。 【解決手段】予め定めた車両の停止位置での停止時間が
長くなると、ドアロック機構のロック状態を自動的にア
ンロック状態に切り換える手段として、ナビゲーション
装置等を用いて現在位置が踏切や高速道路等かを判断
し、停車時間が所定時間を超えた場合に、そのような事
故の可能性のある場所での停車の際の車両からの搭乗者
の脱出を容易にするため、ドアロック機構のロック状態
を自動的にアンロック状態に切り換える手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のドアロック
制御装置の操作に関する。
【0002】
【従来の技術】不測の事態で走行中に扉が開いて、搭乗
者が車両外に転落することを防止するため、車両にはド
アロック機構が備えられており、ドアロック機構をロッ
クするとドアハンドルを操作しても開扉せず、ロック状
態をアンロックするとドアハンドルで開扉可能となる。
このドアロック機構は、ロック・アンロックの動作を、
手動により機械式に操作するものと、操作スイッチから
電気信号を入力しアクチュエータを介して操作するオー
トドアロック式のものとがある。搭乗者が操作スイッチ
から電気信号を入力すると、ドアロック機構は各ドアを
一斉にロック、或いはアンロック状態になる。また、個
別のドアのドアロックを手動ロックノブを介してロッ
ク、アンロック状態とすることもできる。
【0003】通常は、例えば運転者が操作スイッチから
電気信号を入力し、走行に際して一斉に各ドアをロック
状態とし、降車に際して一斉に各ドアをアンロック状態
とするようにしている。また、一部のオートドアロック
式のものに設けられた制御方式では、車両が走行を開始
し例えば20Km/h以上の車速となると自動的に各ド
アをロック状態とし、停車後に操作スイッチを操作して
アンロック状態とするものがある。このようにロックし
ておくことで、走行中の予期しない開扉や、事故時の開
扉に対して搭乗者の安全が図れるようになっている。
【0004】一方、衝突時の救出を容易にする安全確保
のためには、シートベルトを必ず装着して走行すること
が前提なので、その場合には走行中であってもドアのロ
ック状態を必要としないとの考え方がある。これは、危
険な状態での救出(脱出)を容易とするため、例えば、
高速道路を走行中に車両事故が発生した場合に搭乗者を
救助容易とするためや、鉄道の踏切り内で故障停止した
場合に脱出容易とすることを想定して、常にドアをアン
ロック状態に維持しておき開扉を容易とするものであ
る。例えば、かつてドイツ国において事故救出に鑑み高
速道路を走行中にはドアをアンロック状態としておくこ
とが義務づけられたこともあり、国内でも高速道路では
常にドアをアンロックする運転者が存在する。また、運
転者によっては、車の使用環境や個人的な好みから常に
ドアをアンロック状態に選択する場合がある。
【0005】他方、走行中の経路案内のためにナビゲー
ション装置が普及しているが、このナビゲーション装置
では現在位置はGPS測地衛星による測定点での経度緯
度の測定(或いは、D−GPSやマップマッチング法等
の更に詳しく測定点を求める測定)と、測定点確定後の
車両の移動距離方向を車速センサや方位センサの出力を
加算することによって地図上の車両の刻々の位置を求め
るようになっている。従って、現在車両が道路上のどの
様な位置にいるかは、現在地の道路属性を表す信号とし
てえられるようになっており、高速道路や踏切などの道
路属性を信号としてえることが可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】多くの搭乗者は安心感
からみて走行中にはドアをロック状態に操作しており、
前述の危険な状態となり車両が停止した際には開扉容易
にドアをアンロックしておくのが良いとの考え方と相矛
盾してくる。そこで、車両が停止した際に、道路の状況
に応じて、ドアを開扉容易にアンロックしておきたい場
所と、ロックしておきたい場所とを選択して、ドアを希
望の状態に自動的に制御することが望まれる。そこで、
本発明は、車両が停車した際の現在地の道路の属性(高
速道路、踏切等)に応じて、ドアロック状態を自動的に
制御し、安全性および操作性を向上することを課題とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するもので、車両のドアに設けられたドアロック機構
をロック状態またはアンロック状態に制御するドアロッ
ク制御装置において、車両の現在位置を検出する車両位
置検出手段と、車両の停止を判断する車両停止判断手段
と、車両停止判断手段により前記車両の停止が判断さ
れ、且つ、前記車両位置検出手段により検出された現在
位置が、予め定められた位置である場合に、ドアロック
機構をアンロック状態に制御するドアロック制御手段と
を備えたことを特徴とする。
【0008】また、前記の予め定められた位置が、踏切
に対応するものであることを特徴とする。
【0009】また、前記の予め定められた位置が、高速
道路に対応するものであることを特徴とする。
【0010】また、前記の予め定められた位置が、使用
者の自宅位置に対応するものであることを特徴とする。
【0011】また、前記の予め定められた位置が、使用
者の入力操作により指定されるものであることを特徴と
する。
【0012】また、前記の車両の停止は、該車両が連続
して停止した場合であることを特徴とする。
【0013】
【実施例】次に、本発明の一実施例であるドアロック制
御装置を説明する。図1は、本発明の一実施例における
ドアロック制御装置の構成を示す構成図である。
【0014】2は、GPS衛星から受信した電波に基づ
いて、現在地の経度・緯度を測定するGPS測位装置で
ある。3は、地図情報(道路データ等)が記録されたC
D−ROMの読み取り装置から入力される地図データベ
ースで、道路ノードの位置(緯度・経度)、道路属性
(道路、地点の種類を示す情報)等の道路データが検索
に必要な階層的属性を付されて格納されている。4は、
車両の方位を示す回転ジャイロ等を用いた方位センサ
で、車両の進行方向を測定する。5は、車両の速度を検
出する車速センサで、車軸と共に回転する磁石と、磁石
の位置により接断するリードスイッチからなり車輪の回
転速度等を検出する車輪速センサ等により構成される。
【0015】6は、ナビゲーション装置の操作およびド
アロック制御装置のための信号処理条件を入力するため
の操作部で、押圧スイッチやジョイスティック等から構
成される。操作部6からは、使用者によりドアロック制
御のアンロック指示を判断するデータとして、予め指定
してアンロック指示対象とする停車位置の種別(例え
ば、踏切がある位置、高速道路がある位置、自宅位置
等)、および位置種別毎の停車判断時間の閾値(図2に
示すT1、T2、T3等を例えば、30秒間、40秒
間、20秒間に設定)が入力される。7は、道路地図や
経路、現在地等を表示するディスプレイで、液晶表示パ
ネル等から構成される。
【0016】1は、ナビゲーション装置の制御を行うた
めのナビゲーション制御部で、CPU、RAM、ROM
等からなるマイコン(マイクロコンピュータ)で構成さ
れる。そして、ナビゲーション制御部1は、GPS測位
装置2、地図データベース3、方位センサ4、車速セン
サ5、操作部6からの信号を入力し、これら信号に応じ
た処理を行って、経路案内等の情報を表示部7に出力す
る。一方、ドアロック制御の信号処理としては、アンロ
ック指示対象の停車位置(例えば、踏切がある位置、高
速道路がある位置等)での停車時間の判断を行い、アン
ロック指示の信号をドアロック制御部10に対し出力す
る。詳細に説明すると、車両が停止(車速度=0)した
場合に、車両位置検出手段に相当するGPS測位装置2
等が出力した現在地の位置情報によって、地図データベ
ース3を検索して得た現在地の道路属性を、操作部6か
ら入力した予め定めた停車位置の種別(例えば、踏切が
ある位置、高速道路がある位置等)と照合し、両者の位
置の種別が一致した場合に停止時間の長さを判断して停
車の有無を判断し、ドアロック制御部10へドアロック
機構のアンロックを指示する信号を出力する。
【0017】11は、ドアロック制御部の操作をするた
めの操作部で、車両に設けられた押圧スイッチ等から構
成される。操作部11から、押圧スイッチ等を介し使用
者の操作に応じて、ドアのロック、アンロックの指示信
号が入力される。この場合、例えばロック用スイッチと
アンロック用スイッチとがそれぞれ設けられ、いずれか
一方のスイッチを選択的に押圧することができるように
すれば良い。またロック、アンロックを選択する入力信
号は、そのいずれか最新のものに更新され、更にイグニ
ッション・オン信号をうけた際にクリヤーするようにし
て、ドアロック制御部10に記憶される。
【0018】12は、車両のドアに機構的に連結したド
アロック機構を駆動させるドアロックアクチュエータ
で、電磁プランジャ等から構成され、ドアロック制御部
10が出力する制御信号をうけてドアロック機構をロッ
ク(ハンドルによる開扉禁止=ドアロックのノブを押し
込んだ位置に設定)、アンロック(ハンドルによる開扉
可能=ドアロックのノブを押し上げた位置に設定)状態
に動作させる。
【0019】10は、ドアロック装置の制御を行うため
のドアロック制御部で、CPU、RAM、ROM等から
なるマイコン(マイクロコンピュータ)と制御信号を出
力するドライバで構成される。ドアロック制御部10
は、操作部11から入力された押圧スイッチ等による信
号、車速センサ5からの信号(車速)、およびナビゲー
ション制御部1からのアンロックを指示する信号に応じ
て信号処理を行い、ドアロック機構を駆動させる信号を
ドアロックアクチュエータ12に出力する。
【0020】次に、ドアロック装置のアンロック制御に
関して、ナビゲーション制御部1の行う処理を説明す
る。図2は本発明の1実施例のナビゲーション制御部1
の行う処理を示すフローチャートである。
【0021】この処理は、自動車のイグニッションキー
がオンの状態で、ナビゲーション装置が起動している状
態で、ドアロック制御の信号処理として開始される。ス
テップa1では、タイマt1、t2、t3を初期値0に
リセットし、ステップa2に移る。ステップa2では、
車速センサ5が出力した車速が停止状態(車速=0)か
を判断し、停止状態であれば停止時の処理(ステップa
3〜ステップa13)を行うためステップa3に移り、
停止状態でなければ停止状態の発生を監視するためステ
ップa2に戻る。
【0022】ステップa3では、GPS測位装置2、方
位センサ4、車速センサ5および地図データベース3等
から演算された現在の位置の道路属性(踏切がある位
置、高速道路がある位置等)を入力し、ステップa4に
移る。ステップa4では、現在位置の道路属性が鉄道の
踏切の位置に相当するかを判断し、踏切の位置での停止
であればステップa5に移り、踏切の位置でなければス
テップa10に移る。ステップa5では、踏切位置での
停車時間を計るためタイマt1に時間+1を加え、ステ
ップa6に移る。
【0023】ステップa6では、踏切位置での停車時間
であるタイマt1が踏切内での故障を懸念させる時間T
1(例えば3秒間乃至30秒間)を超えたか判断し、超
えていればドアを車内からのハンドル操作だけで開扉可
能(アンロック状態)とする信号を起動するためステッ
プa7に移り、超えていなければ計時カウントを継続す
るためステップa2に戻る。ステップa7では、ドアを
アンロック状態とする指示信号をドアロック制御部10
に対して出力し、ステップa8に移る。
【0024】ステップa8では、アンロック指示信号の
出力をその後車両が走行を再開する時点まで保持するた
め、車速センサ5が出力した車速が走行中とみなされる
所定の速度A(例えば20Km/h)を超えたか判断
し、超えていれば走行を再開したので、ロック状態を元
に戻すためにステップa9に移り、超えていなければ停
止継続と見なしてステップa8に戻りアンロック指示信
号を保持する。ステップa9では、アンロック状態とす
る指示信号をリセットし、ステップa1に戻り、本処理
を再開する。
【0025】ステップa10では、現在位置の道路属性
が高速道路上の位置に相当するかを判断し、高速道路上
の位置であればステップa11に移り、高速道路上の位
置でなければステップa13に移る。ステップa11で
は、高速道路での停車時間を計るためタイマt2に時間
+1を加え、ステップa12に移る。ステップa12で
は、高速道路上の位置での停車時間であるタイマt2が
高速道路での事故を懸念させる時間T2(例えば40秒
間)を超えたか判断し、超えていればドアをハンドル操
作だけで開扉可能(アンロック状態)とする信号を起動
するためステップa7に移り、超えていなければ計時カ
ウントを継続するためステップa2に戻る。これは、高
速道路での停車は脱出が必要な事故や、パーキングエリ
アでの停車を想定したものであって、ドアを車内外から
のハンドル操作で容易に開扉可能(アンロック状態)と
するためである。
【0026】ステップa13では、現在地の道路属性が
使用者の自宅の位置に相当するかを判断し、自宅の位置
であればステップa14に移り、自宅の位置でなければ
タイマーをリセットするためステップa1に移る。ステ
ップa14では、自宅位置での停車時間を計るためタイ
マt3に時間+1を加え、ステップa15に移る。ステ
ップa15では、タイマt3が自宅に到着(下車するた
めドアロックを解除が必要)と判断するに十分な時間T
3(例えば20秒間)を超えたか判断し、超えていれば
車内からのハンドル操作だけで開扉可能(アンロック状
態)とする信号を起動するためステップa7に移り、超
えていなければ計時カウントを継続するためステップa
2に戻る。
【0027】このように処理することにより、車両が停
車状態となるとナビゲーション装置が現在の位置の種別
(道路属性)を検出し、現在の位置が使用者が指定した
アンロックが望まれる指定場所、例えば事故等の危険な
ので脱出・救出したい場所(踏切、高速道路等)、或い
は便宜性の点でアンロック操作を自動的にしてほしい場
所(自宅の位置等)に、一致した場合に、停車時間がそ
れぞれの場所に対して設定された時間を超えると、自動
的にドアロック機構をアンロックされるようアンロック
の指示信号が、ナビゲーション制御部1からドアロック
制御部10に対して出力される。なお、停車状態が短時
間で終わった場合は、タイマがリセットされ、信号処理
が再開される。また、一旦ドアのアンロック指示の信号
がナビゲーション制御部1からドアロック制御部10に
対して出力された後であっても、車両が走行を再開し通
常の状態に戻った場合には、元のロック状態に戻すよう
リセットされ、アンロック制御のための信号処理が再開
される。
【0028】次に、ドアロック装置の操作に関して、ド
アロック制御部10の行う処理を説明する。図3は本発
明の1実施例のドアロック制御部10の行う処理を示す
フローチャートである。
【0029】この処理は、自動車のイグニッション・オ
ン信号の入力に応じて、操作部11からのロック、アン
ロック指示のスイッチ信号の記憶をクリヤー(初期化)
し、ドアロック制御の信号処理として開始される。
【0030】ステップb1では、車速センサ5が出力し
た車速が走行中とみなされる所定の速度A(例えば20
Km/h)を超えたかを判断し、超えていれば走行中な
のでドアをロック(安全性確保のためロック)するため
にステップb2に移り、超えていなければドアのロック
をせずステップb3に移る。ステップb2では、ドアロ
ック機構をロック状態にさせる制御信号をドアロックア
クチュエータ12に対し出力し、ステップb3に移る。
【0031】ステップb3では、ナビゲーション制御部
1よりアンロック指示のスイッチ信号が入力されている
かを判断し、入力されていればアンロックするためにス
テップb4に移り、入力されていなければアンロックし
ないようにステップb5に移る。ステップb4では、ア
ンロックの制御信号をドアロックアクチュエータ12に
対し出力しドアロック機構をアンロックさせ、ステップ
b5に移る。
【0032】ステップb5では、操作部11からアンロ
ック指示のスイッチ信号が入力されているかを判断し、
入力されていれば使用者の意思によるアンロックが要求
されている(つまり、走行中であっても常にドアをアン
ロックに保持しておきたいとの使用者の意思がある)の
で以後アンロック状態を保つためステップb4に戻り、
入力されていなければステップb6に移る。
【0033】ステップb6では、操作部11からロック
指示のスイッチ信号が入力されているかを判断し、入力
されていれば使用者がロックを要求しているのでステッ
プb2に移り、ロック制御信号を出力してドアロック機
構をロック状態にし、入力されていなければステップb
1に戻る。
【0034】このように処理することにより、車速が走
行水準(例えば20Km/h)に達して自動的にドアの
ロック信号が出力されたり、使用者が操作部11のスイ
ッチを操作してロック信号を入力したりすると、ドアは
ロック状態(車両が走行中はドアを手動或いは自動的に
ロックして走行中の安全を確保している状態)となる。
或いは、一旦ドアがアンロック状態となった後でも、走
行を再開して車速が走行水準に達したり、使用者がロッ
ク信号を入力したりすると、同様にドアはロックされ
る。但し、操作部11から使用者がアンロックを指示し
ている場合は、車速が走行水準に達していても、ロック
されることなくアンロックが維持される。
【0035】そして、ドアがロック状態の時において、
ナビゲーション制御部1が出力するアンロック指示信号
(車両が停車状態となると現在位置の種別が、ドアのア
ンロック指定場所(踏切、高速道路、自宅)であるかを
判断し、停車時間がそれぞれの場所に対して設定された
時間を超えた場合に、自動的にアンロック指示の信号が
出力される)の有無を判断して、アンロック指示信号が
あればドアロック機構をアンロック状態にする制御信号
が出力され、ロック機構がアンロック状態に解除され
る。
【0036】また、使用者が操作部11のスイッチを操
作してアンロック信号を入力すると、ロック機構は、ナ
ビゲーション制御部1が出力するアンロック指示信号の
有無に関わらずアンロック状態を保持されることにな
り、使用者の考えで走行中でも常にアンロック状態とし
たい場合に対応できる。このアンロックの保持状態は、
使用者が次にロック指示信号を入力することで、ロック
状態となる。
【0037】なお、本例では現在位置に基づくアンロッ
ク制御を、ナビゲーション制御部1で行うようにした
が、これに限らず、現在の位置と停止時間を検出可能な
手段を有するドアロック制御部10のみで一括して行う
ようにしても良い。
【0038】以上のように、前述した実施例によれば、
車両の走行中においても、車両が停車状態となるとナビ
ゲーション装置が出力する現在地の位置(道路属性)に
基づいて、危険場所である踏切や高速道路での長時間の
停車を判断して自動的にドアロックがアンロックされる
ので、危険状態からの脱出、救出が容易になる。
【0039】例えば、踏切で落輪などの事故で動転しア
ンロックの動作が思うに任せない場合であっても、踏切
一旦停止ではない停車(例えば3秒間乃至30秒間以
上)があれば自動的にアンロックされるので車内のドア
ハンドルを操作して車外に容易に脱出できる。高速道路
で事故が起きた場合には、車両事故の程度が大きくなり
がちであり、搭乗者が閉じ込められ自ら脱出の動作が出
来ない場合があるが、このような場合を想定した長時間
(例えば40秒間以上=料金所等での通常の停車時間を
超えた時間)の停車の際に自動的にアンロックされるの
で、車外からドアハンドルを操作し開扉して救出を図る
ことができる。また、高速道路でパーキングエリアに駐
車した場合にも、自動的にアンロックされるので、便利
である。
【0040】なお、高速道路に限らずパーキング場所を
指定して、アンロックを制御するようにしてもよい。ま
た、自宅に到着すると自宅位置を認識して暫時(例えば
20秒間)の後ドアロックが自動的にアンロックされ、
車内のドアハンドルのみを操作すれば車外にでることが
できるので搭乗者にとって便利となる。更には、以上の
説明では図示していないが、例えば、道路属性の信号で
駐車禁止地区を認識させることにより、駐車時にドアロ
ックを禁止することも容易であり、このようにすること
で駐車禁止域をさけて利用するための便宜を提供するこ
とができる。また、岸壁等のオープン水面への転落の可
能性のある場所を指定することにより、そのような場所
での自動アンロックを図ることも可能である。
【0041】このように、実施例に述べた事例に限ら
ず、車両位置を検知しての自動アンロック処理の利用が
可能である。なお、本例では踏切や高速道路等の位置デ
ータを使用者が選択して入力するようにしたが、これに
限らず、予め所定の位置を選択しておき、記憶された地
図データベースの位置データから踏切や高速道路等の位
置を認識するようにしてもよい。
【0042】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、車両が停車した際の現在地の道路の属性(高速道
路、踏切等)に応じて、ドアロック状態を自動的に制御
するので、車両運行上における安全性および操作性を向
上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のドアロック制御装置の構成
を示す構成図である。
【図2】本発明の一実施例のナビゲーション制御部の行
う処理を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施例のドアロック制御部の行う処
理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1・・・ナビゲーション制御部 5・・・車速センサ 10・・ドアロック制御部 11・・操作部 12・・ドアロックアクチュエータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のドアに設けられたドアロック機構
    をロック状態またはアンロック状態に制御するドアロッ
    ク制御装置において、 前記車両の現在位置を検出する車両位置検出手段と、 前記車両の停止を判断する車両停止判断手段と、 前記車両停止判断手段により前記車両の停止が判断さ
    れ、且つ、前記車両位置検出手段により検出された現在
    位置が、予め定められた位置である場合に、前記ドアロ
    ック機構をアンロック状態に制御するドアロック制御手
    段とを備えたことを特徴とするドアロック制御装置。
  2. 【請求項2】 前記予め定められた位置が、踏切に対応
    するものであることを特徴とする請求項1記載のドアロ
    ック制御装置。
  3. 【請求項3】 前記予め定められた位置が、高速道路に
    対応するものであることを特徴とする請求項1記載のド
    アロック制御装置。
  4. 【請求項4】 前記予め定められた位置が、使用者の自
    宅位置に対応するものであることを特徴とする請求項1
    記載のドアロック制御装置。
  5. 【請求項5】 前記予め定められた位置が、使用者の入
    力操作により指定されるものであることを特徴とする請
    求項1記載のドアロック制御装置。
  6. 【請求項6】 前記車両の停止は、該車両が連続して停
    止した場合であることを特徴とする請求項1記載のドア
    ロック制御装置。
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