JP2000169306A - カビ取り剤組成物 - Google Patents

カビ取り剤組成物

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JP2000169306A
JP2000169306A JP10345894A JP34589498A JP2000169306A JP 2000169306 A JP2000169306 A JP 2000169306A JP 10345894 A JP10345894 A JP 10345894A JP 34589498 A JP34589498 A JP 34589498A JP 2000169306 A JP2000169306 A JP 2000169306A
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Shinichi Suzuki
紳一 鈴木
Kenji Yokoi
健二 横井
Masatoshi Takahashi
正利 高橋
Yasuo Nomura
安雄 野村
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強力なカビ除去力を示し、しかも刺激臭のな
いカビ取り剤組成物を提供すること、更にはスプレー容
器等で壁面に本組成物を噴霧したときに、非常に優れた
カビの除去性能を示し、しかも刺激臭のないカビ取り剤
組成物を提供すること。 【解決手段】 (A)イミノ化合物、4級イミニウム化
合物、オキサゾリジン化合物及び4級オキサジリジニウ
ム化合物の少なくとも1種を含有する組成物とし、好ま
しくは更に(B)ペルオキシ化合物と(C)アルカリ性
物質を含有するものとする。特に、スプレー容器等を用
いて壁面等に噴霧する場合に有用なものとしては、上記
組成物に更に(D)界面活性剤を配合した組成物とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用時に有害なガ
スの発生がなく、しかも刺激臭のない、更には壁面にお
ける付着滞留性の良好な、カビ取り用として好適な酸素
系のカビ取り用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】住居廻りにおける浴室、浴槽、トイレ、
流し台等、特に水を頻繁に使用する箇所の汚れは、カビ
に起因する有機物や不溶性の無機物によるものが多く、
界面活性剤を主成分とする通常の洗浄剤ではなかなか除
去することが出来ない。そのため、これらの汚れを除去
するには、従来塩素系又は酸素系漂白剤を主成分とする
ものを用い、その漂白効果によりカビの色を目立たなく
するという方法が採られてきた。
【0003】しかし、次亜塩素酸ソーダのような塩素系
漂白剤を主成分とするものは、カビ色素の漂白力とカビ
の除去性能は優れているものの、目や皮膚を痛める危険
性が大きい上、塩素臭が強く使用する際には十分な換気
に留意しなければならず、また酸性の洗浄剤と誤って併
用した場合、有害な塩素ガスを発生する等の欠点を有し
ている。
【0004】一方、過酸化水素に代表される酸素系漂白
剤を主成分とするものは、塩素ガスを発生するという欠
点はないが、単独では十分な漂白効果によるカビ色素の
脱色効果が得られず、そのため各種の漂白活性化剤を併
用しなければならなかった(例えば、特開平2−225
600号、特開平2−196896号、特開昭62−4
794号各公報)。
【0005】しかしながら、これら有機過酸系漂白活性
化剤を併用しても、カビ色素に対する漂白効果が若干向
上するのみで、カビ本来の除去という点に関しては依然
不十分であるために、繰り返しカビ汚れが付きやすいと
いう欠点があり、特にカビ取り剤組成物をスプレー容器
等で壁面に噴霧する場合は、付着滞留性に劣ることから
カビ取り除去効果が劣化してしまうという欠点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は上記
従来技術の実情に鑑みてなされたものであって、刺激臭
が無く、カビ本来の除去に適した組成物を提供するこ
と、更にスプレー容器等で壁面に組成物を噴霧したとき
に、非常に優れたカビの除去性能を示す組成物を提供す
ることを、その目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、強力なカ
ビ除去力を示し、しかも刺激臭のない組成物を開発する
ために、更にはスプレー容器等で壁面にカビ取り剤組成
物を噴霧したときに、強力なカビ除去力を示し、しかも
刺激臭のない組成物を開発するために、鋭意研究を重ね
た結果、特定のイミノ化合物等を使用することによっ
て、より好ましくは特定のイミノ化合物等と、ペルオキ
シ化合物と、アルカリ性物質とを組み合わせることによ
って、特に壁面に噴霧する場合には、更に界面活性剤を
組み合わせることによって、前記目的を達成し得ること
を見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至っ
た。
【0008】即ち、本発明によれば、第一に、(A)イ
ミノ化合物、4級イミニウム化合物、オキサゾリジン化
合物及び4級オキサジリジニウム化合物の少なくとも1
種を含有することを特徴とするカビ取り剤組成物が提供
される。第二に、更に、(B)ペルオキシ化合物と
(C)アルカリ性物質を含有することを特徴とする上記
第一に記載したカビ取り剤組成物が提供される。第三
に、更に(D)界面活性剤を含有することを特徴とする
上記第一又は第二に記載したカビ取り剤組成物が提供さ
れる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳しく説明
する。本発明のカビ取り剤組成物は、(A)イミノ化合
物、4級イミニウム化合物、オキサゾリジン化合物及び
4級オキサジリジニウム化合物の少なくとも1種を、場
合により更に(B)ペルオキシ化合物と(C)アルカリ
性物質を、場合により更に(D)界面活性剤を含有する
ことを特徴とする。
【0010】本発明で用いられるイミノ化合物として
は、下記一般式(1)〜(5)で表される化合物が挙げ
られる。
【化1】 [式中、R1、R2はそれぞれ、水素原子又はフェニル
基、アリール基、複素環、アルキル基、シクロアルキル
基、(それぞれの基は未置換のままか、又は置換基とし
て、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、アルコキシ
基、フェニル基、アリール基、カルボニル基、カルボキ
シル基、カルボアルコキシ基、複素環、スルホン酸基、
アルキル基を1つ又はそれ以上有していてもよい)を表
し、R3はフェニル基又はアリール基、複素環、アルキ
ル基、シクロアルキル基(それぞれの基は未置換のまま
か、又は置換基として、ハロゲン原子、ニトロ基、シア
ノ基、アルコキシ基、フェニル基、アリール基、カルボ
ニル基、カルボキシル基、カルボアルコキシ基、複素
環、アルキル基を1つ又はそれ以上有していてもよい)
を表す。]
【0011】
【化2】 [式中、R4、R5、R6、R7はそれぞれ、水素原子又は
フェニル基、アリール基、複素環、アルキル基、シクロ
アルキル基(それぞれの基は未置換のままか、又は置換
基として、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、アルコ
キシ基、フェニル基、アリール基、カルボニル基、カル
ボキシル基、カルボアルコキシ基、複素環、スルホン酸
基、アルキル基を1つ又はそれ以上有していてもよい)
を表す。]
【0012】
【化3】 [式中、R8、R9はそれぞれ、水素原子又はフェニル
基、アリール基、複素環、アルキル基、シクロアルキル
基、(それぞれの基は未置換のままか、又は置換基とし
て、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、アルコキシ
基、フェニル基、アリール基、カルボニル基、カルボキ
シル基、カルボアルコキシ基、複素環、スルホン酸基、
アルキル基を1つ又はそれ以上有していてもよい)を表
し、R10はフェニル基又はアリール基、複素環、アルキ
ル基、シクロアルキル基(それぞれの基は未置換のまま
か、又は置換基として、ハロゲン原子、ニトロ基、シア
ノ基、アルコキシ基、フェニル基、アリール基、カルボ
ニル基、カルボキシル基、カルボアルコキシ基、複素
環、アルキル基を1つ又はそれ以上有していてもよい)
を表す。]
【0013】
【化4】 [式中、R11は、水素原子又はフェニル基、アリール
基、複素環、アルキル基、シクロアルキル基、(それぞ
れの基は未置換のままか、又は置換基として、ハロゲン
原子、ニトロ基、シアノ基、アルコキシ基、フェニル
基、アリール基、カルボニル基、カルボキシル基、カル
ボアルコキシ基、複素環、アルキル基を1つ又はそれ以
上有していてもよい)を表し、R12は水素原子、ハロゲ
ン原子、ニトロ基、シアノ基、アルコキシ基、フェニル
基、アリール基、カルボニル基、カルボキシル基、カル
ボアルコキシ基、複素環、アルキル基を表す。]
【0014】
【化5】 [式中、R13、R14はそれぞれ、水素原子又はフェニル
基、アリール基、複素環、アルキル基、シクロアルキル
基、(それぞれの基は未置換のままか、又は置換基とし
て、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、アルコキシ
基、フェニル基、アリール基、カルボニル基、カルボキ
シル基、カルボアルコキシ基、複素環、アルキル基を1
つ又はそれ以上有していてもよい)を表し、R15はフェ
ニル基又はアリール基、複素環、アルキル基、シクロア
ルキル基(それぞれの基は未置換のままか、又は置換と
して、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、アルコキシ
基、フェニル基、アリール基、カルボニル基、カルボキ
シル基、カルボアルコキシ基、複素環、アルキル基を1
つ又はそれ以上有していてもよい)を表す。]
【0015】これらのイミノ化合物の含有量は特に限定
しないが、カビ取り剤組成物中において、0.001〜
10重量%、好ましくは0.01〜5重量%である。
【0016】本発明で用いられる4級イミニウム化合物
としては、下記一般式(6)及び(7)で表される化合物が
挙げられる。
【化6】 [式中、R21、R22、R23、R24はそれぞれ、水素原子
又はフェニル基、アリール基、複素環、アルキル基、シ
クロアルキル基、(それぞれの基は未置換のままか、又
は置換基として、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、
アルコキシ基、フェニル基、アリール基、カルボニル
基、カルボキシル基、カルボアルコキシ基、スルホン酸
基、複素環、アルキル基を1つ又はそれ以上有していて
もよい)を表す。]
【0017】
【化7】 [式中、R25は、水素原子又はフェニル基、アリール
基、複素環、アルキル基、シクロアルキル基、(それぞ
れの基は未置換のままか、又は置換基として、ハロゲン
原子、ニトロ基、シアノ基、アルコキシ基、フェニル
基、アリール基、カルボニル基、カルボキシル基、カル
ボアルコキシ基、スルホン酸基、複素環、アルキル基を
1つ又はそれ以上有していてもよい)を表し、R26、R
27は水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、ア
ルコキシ基、フェニル基、アリール基、カルボニル基、
カルボキシル基、カルボアルコキシ基、複素環、アルキ
ル基を表す。]
【0018】これらの4級イミニウム化合物の含有量は
特に限定しないが、カビ取り剤組成物中において、0.
01〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量%であ
る。
【0019】本発明で用いられるオキサゾリジン化合物
としては、下記一般式(8)〜(10)で表される化合
物が挙げられる。
【化8】 [式中、R31、R32はそれぞれ、水素原子又はフェニル
基、アリール基、複素環、アルキル基、シクロアルキル
基、(それぞれの基は未置換のままか、又は置換基とし
て、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、アルコキシ
基、フェニル基、アリール基、カルボニル基、カルボキ
シル基、カルボアルコキシ基、複素環、アルキル基を1
つ又はそれ以上有していてもよい)を表し、R33はフェ
ニル基又はアリール基、複素環、アルキル基、シクロア
ルキル基(それぞれの基は未置換のままか、又は置換基
として、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、アルコキ
シ基、フェニル基、アリール基、カルボニル基、カルボ
キシル基、カルボアルコキシ基、複素環、アルキル基を
1つ又はそれ以上有していてもよい)を表す。]
【0020】
【化9】 [式中、R34、R35、R36はそれぞれ、水素原子又はフ
ェニル基、アリール基、複素環、アルキル基、シクロア
ルキル基、(それぞれの基は未置換のままか、又は置換
基として、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、アルコ
キシ基、フェニル基、アリール基、カルボニル基、カル
ボキシル基、カルボアルコキシ基、複素環、アルキル基
を1つ又はそれ以上有していてもよい)を表す。]
【0021】
【化10】 [式中、R37は水素原子又はフェニル基、アリール基、
複素環、アルキル基、シクロアルキル基、(それぞれの
基は未置換のままか、又は置換基として、ハロゲン原
子、ニトロ基、シアノ基、アルコキシ基、フェニル基、
アリール基、カルボニル基、カルボキシル基、カルボア
ルコキシ基、複素環、アルキル基を1つ又はそれ以上有
していてもよい)を表し、R38は水素原子、ハロゲン原
子、ニトロ基、シアノ基、アルコキシ基、カルボニル
基、カルボキシル基、カルボアルコキシ基、フェニル
基、又はアリール基、複素環、アルキル基、シクロアル
キル基、(それぞれの基は未置換のままか、又は置換基
として、フェニル基、アリール基、カルボニル基、カル
ボキシル基、カルボアルコキシ基、複素環、アルキル基
を1つ又はそれ以上有していてもよい)を表す。]
【0022】これらのオキサゾリジン化合物の含有量は
特に限定しないが、カビ取り剤組成物中において、0.
001〜10重量%、好ましくは0.01〜5重量%で
ある。
【0023】本発明で用いられる4級オキサジリジニウ
ム化合物としては、下記一般式(11)及び(12)で
表される化合物が挙げられる。
【化11】 [式中、R41、R42、R43、R44はそれぞれ、水素原子
又はフェニル基、アリール基、複素環、アルキル基、シ
クロアルキル基、(それぞれの基は未置換のままか、又
は置換基として、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、
アルコキシ基、フェニル基、アリール基、カルボニル
基、カルボキシル基、カルボアルコキシ基、複素環、ア
ルキル基を1つ又はそれ以上有していてもよい)を表
す。]
【0024】
【化12】 [式中、R45、R46はそれぞれ、水素原子又はフェニル
基、アリール基、複素環、アルキル基、シクロアルキル
基、(それぞれの基は未置換のままか、又は置換基とし
て、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、アルコキシ
基、フェニル基、アリール基、オキソ基、カルボキシル
基、カルボアルコキシ基、複素環、アルキル基を1つ又
はそれ以上有していてもよい)を表し、R47は水素原
子、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、アルコキシ
基、フェニル基、アリール基、カルボニル基、カルボキ
シル基、カルボアルコキシ基、複素環、アルキル基を表
す。]
【0025】これらの4級オキサジリジニウム化合物の
含有量は特に限定しないが、カビ取り剤組成物中におい
て、0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜5重量
%である。
【0026】本発明のカビ取り剤組成物は、上記の
(A)イミノ化合物、4級イミニウム化合物、オキサゾ
リジン化合物及び4級オキサジリジニウム化合物の少な
くとも1種とともに、(B)ペルオキシ化合物と(C)
アルカリ性物質を併用することにより、より強力なカビ
除去力を有するものとなる。
【0027】この場合の(B)成分として用いるペルオ
キシ化合物には、過酸化水素、過酸化水素遊離化合物、
過酸化水素発生システム、ペルオキシ酸及びその塩、ペ
ルオキシ酸前駆体システム、無機過酸化物、並びにこれ
らの混合物がある。
【0028】過酸化水素源としては、アルカリ金属過酸
化物、過酸化尿素のような有機過酸化物、あるいはアル
カリ金属過ホウ酸塩、過炭酸塩、過リン酸塩及び過硫酸
塩等の無機過酸化物が挙げられる。これらの化合物を2
種以上混合してもよい。この中でも特に好ましいのは、
過酸化水素、過炭酸ソーダ、過ホウ酸ソーダ及び過硫酸
カリウムである。
【0029】これらの化合物は、単独で又はペルオキシ
酸前駆体と組み合わせて使用してもよい。ペルオキシ酸
前駆体としては、過酸化水素及び過酸化水素遊離化合物
と共に用いられ、浴中で有機過酸を生成するものが挙げ
られる。具体的には、アシロキシベンゼン、アシロキシ
ベンゼンスルホン酸塩、アシロキシ安息香酸又はその
塩、アシル化クエン酸エステル、芳香族二価カルボン酸
と四級化アミノ基を有するアルコールとのエステル、特
に好ましいのはアセトキシベンゼン、ベンゾイルオキシ
ベンゼン、4−アセトキシベンゼンスルホン酸ソーダ、
4−ベンゾイルオキシベンゼンスルホン酸ソーダ、4−
オクタノイルオキシベンゼンスルホン酸ソーダ、4−ノ
ナノイルオキシベンゼンスルホン酸ソーダ、4−デカノ
イルオキシベンゼンスルホン酸ソーダ、4−アセトキシ
安息香酸、4−ベンゾイルオキシ安息香酸、4−オクタ
ノイルオキシ安息香酸、4−ノナノイルオキシ安息香
酸、4−デカノイルオキシ安息香酸、テレフタル酸ジコ
リンエステル等が挙げられる。
【0030】また、アシルイミド類としては、N,N,
N’,N’−テトラアセチルエチレンジアミン、N−ア
セチルカプロラクタムが挙げられる。
【0031】これらペルオキシ化合物の含有量は特に限
定されないが、カビ取り剤組成物中において、1〜30
重量%、好ましくは5〜20重量%である。
【0032】本発明において、(C)成分として用いる
アルカリ性物質は、アルカリ金属やアンモニウムの水酸
化物、炭酸塩、炭酸水素塩等、水に溶解してアルカリ性
を呈するものであればよいが、取り扱いやすくpHの調
整が容易であるという点で炭酸ソーダ又は炭酸カリウム
が好ましい。特に好ましいのは炭酸カリウムである。
【0033】これらアルカリ性物質の含有量は特に限定
されないが、カビ取り剤組成物中において、0.1〜2
0重量%、好ましくは1〜10重量%である。
【0034】本発明のカビ取り剤組成物には、更に界面
活性剤を配合すると、壁面における付着滞留性が向上す
るので、非常に好ましい。即ち、スプレー容器等で壁面
にカビ取り剤組成物を噴霧したときに、該組成物中に界
面活性剤が含まれていると、壁面における付着滞留性が
向上し、強力なカビ除去力を発揮し得るものとなる。
【0035】この場合、(D)成分として用いる界面活
性剤は、一般に使用される界面活性剤を用いることが出
来る。この界面活性剤は、例えばアルキル硫酸塩、アル
キルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル硫酸塩、α−スルホ脂肪酸アルコールエステ
ル塩、スルホコハク酸モノエステル塩等の陰イオン性界
面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ソル
ビタン脂肪酸エステル、アルキルグリコシド、アルキル
グリコシド脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステ
ル、アルキル(ポリ)グリセリルエーテル等の非イオン性
界面活性剤、長鎖モノ、ジアルキル四級アンモニウム
塩、アミンオキシド等の陽イオン性界面活性剤、カルボ
シキベタイン、スルホベタイン等の両性界面活性剤等が
挙げられる。
【0036】これらの界面活性剤は、単独でもあるいは
2種類以上組み合わせてもよい。これらの界面活性剤の
含有量は特に限定されないが、カビ取り剤組成物中にお
いて、0.1〜10重量%、好ましくは1〜5重量%で
ある。
【0037】本発明のカビ取り剤組成物には、保存安定
性、使用性などを向上させる目的で、所望によりビルダ
ー、ラジカル捕捉剤、アルコール類、増粘剤、香料、色
素、酵素などを適宜配合することが出来る。
【0038】本発明におけるカビ取り剤組成物の使用形
態は特に限定されないが、ペルオキシ化合物、界面活性
剤の性状により使用形態が異なる。即ち、ペルオキシ化
合物として過酸化水素等の溶液を、場合により界面活性
剤として水溶液を用いる場合は、(a)成分として過酸
化水素と界面活性剤の混合溶液を、(b)成分としてア
ルカリ剤と酸素転移剤と界面活性剤との混合物を用意
し、これを使用前に混合してスプレー容器等を用いて噴
霧すればよい。
【0039】また、ペルオキシ化合物として過炭酸ソー
ダ等の粉体を、場合により界面活性剤として粉粒状の物
質を用いる場合は、アルカリ剤と酸素転移剤とを混合し
た成分を用意し、これを使用前に水と混合してスプレー
容器等を用いて噴霧すればよい。
【0040】
【実施例】次に実施例により、本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらの例によって何ら限定されるも
のではない。
【0041】尚、各表における成分、記号は以下の意味
を持ち、TPDC及びA〜Pは合成品である。 過酸化水素;三菱ガス化学社製 PC;過炭酸ソーダ;三菱ガス化学社製 TAED:N,N,N’,N’−テトラアセチルエチレ
ンジアミン;ヘキスト社製 TPDC:テレフタル酸ジコリンエステル ジメトサル
フェート:自社製 A:N−(4−カルボキシベンジリデン)−4−クロロ
ベンゼンスルホンアミド B:N−ベンジリデン−ジメチルフォスファミド C:N−ベンジリデン−2−カルボキシベンズアミド D:3,4−ジメチル−1,2,5チアジアゾール−
1,1ジオキシド E:N−(4−カルボキシベンジリデン)−4−トリル
オキシスルホンアミド F:N−(4−メチルベンジリデン)−N,N−ジメチ
ルイミニウム テトラフルオロボレート G:N−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロピリジ
ウム クロリド H:N−メチル−3,4−ジヒドロイソキノリニウム
p−トシレート I:3−(3,4−ジヒドロイソキノリニウム)プロパ
ンスルホナート J:3−(4−カルボキシフェニル)−2−(4−クロ
ロベンゼンスルホニル−オキサジリジン K:2−ベンゼンスルホニル−3−(3−ピリジル)−
オキサジリジン L:3−フェニル−2−(4−カルボキシベンゾイル)
−オキサジリジン M:3−ブチル−1,1−ジオキシ−ベンズイソチアゾ
ール−オキシド N:3−フェニル−2,2,3−トリメチルオキサジリ
ジニウム テトラフルオロボレート O:1−メチル−1−アザニア−2−オキサ−ビシクロ
[4.1.01.3]ヘプタン クロリド P:1−メチル−1−アザニア−2−オキサ−4,5−
ベンズビシクロ[4.1.01.3]ヘプタン p−トシレ
ート 炭酸カリウム:旭硝子社製 炭酸ソーダ:旭硝子社製 NES:ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルサ
ルフェート(p=9);自社製 LAS:直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム;
自社製 NRE:ポリオキシエチレンラウリルエーテル(p=
9);自社製
【0042】また、各例におけるカビの除去効果、刺激
臭の無さ及び付着滞留性は、次のようにして測定した。
【0043】(イ)カビの除去効果;黒カビ(Clad
osporium cladosporioides)
を培養し、付着させて調整した素焼きタイル表面(2.
5×2.5cm)に、各試料を等量(0.5mL)滴下
する(実施例1〜45&比較例1〜4)か、又は同じく
付着させて調整した素焼きタイルを垂直に立てた表面
(3×3cm)に、各試料をトリガー(吉野工業所社
製)より等量(0.5mL)噴霧して(実施例46〜9
2&比較例5〜6)、15分間放置した後、水洗を行
い、30℃で2時間乾燥した。このタイルに、フードス
タンプ(真菌用:サブロー寒天)を1時間密着させ、3
0℃による経時(2日)変化を観察し、以下の評価基準
で判定した。
【0044】評価基準; 5(点) ・・・・・コロニーの発生なし 4・・・・・・・・・コロニーの発生数1〜10 3・・・・・・・・・コロニーの発生数10〜100 2・・・・・・・・・コロニーの発生数100以上
【0045】(ロ)刺激臭の無さ;5.5m3の密閉さ
れた浴室の側面全体に、各試料200mLをトリガー容
器より満遍なく噴霧し、3分間そのままの状態でいた時
の刺激臭の程度を、以下の評価基準で官能により判定し
た。尚、試験は5人で行った。
【0046】評価基準; 刺激臭が全くしない 5(点) ・・・・・刺激臭が全くしない 4・・・・・・・・・刺激臭が微かにする 3・・・・・・・・・刺激臭がする 2・・・・・・・・・刺激臭がかなりする 1・・・・・・・・・刺激臭が激しくする
【0047】(ハ)付着滞留性;試料が定常状態で噴霧
されるように調整されたトリガー(吉野工業所社製)を
用いて、距離が20cmになる位置から、垂直に立てた
スプレーパネル(30×30cm)の中央部分に噴霧
し、10秒後にパネルの重量を測定する。この試験を3
回行い、次式により付着滞留率を算出し、以下の評価基
準で判定した。
【数1】
【0048】評価基準; 〇・・・・・総平均付着滞留率が90%以上 △・・・・・総平均付着滞留率が50%以上90%未満 ×・・・・・総平均付着滞留率が50%未満
【0049】実施例1〜17及び比較例1〜3 濃度5重量%の過酸化水素水溶液に、表1及び2に示す
組成(前記水溶液に対する重量%)のペルオキシ化合物
(TAED)とイミノ化合物等及びアルカリ性物質を混
合し、カビの除去効果、及び刺激臭の無さの試験を行っ
た。その結果を表1及び2に示す。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】実施例18〜31及び比較例4 濃度5重量%の過酸化水素水溶液に、表3及び4に示す
組成(前記水溶液に対する重量%)のペルオキシ化合物
(TAED、TPDC)とイミノ化合物及びアルカリ性
物質を混合し、カビの除去効果、及び刺激臭の無さの試
験を行った。その結果を表3及び4に示す。
【0053】
【表3】
【0054】
【表4】
【0055】実施例32〜45 表5及び6に示す組成(トータル水溶液に対する重量
%)のペルオキシ化合物とイミノ化合物等及びアルカリ
性物質を水に混合し、カビの除去効果、及び刺激臭の無
さの試験を行った。その結果を表5及び6に示す。
【0056】
【表5】
【0057】
【表6】
【0058】表1〜表6の結果から、本発明の(A)イ
ミノ化合物等と、(B)ペルオキシ化合物と、(C)ア
ルカリ性物質を含有するカビ取り剤組成物は、強力なカ
ビ除去力を示し、しかも刺激臭がないものであることが
分かる。
【0059】実施例46〜61 濃度5重量%の過酸化水素と3重量%のNES混合水溶
液に、表7及び8に示す組成(前記水溶液に対する重量
%)のペルオキシ化合物(TPDC)とイミノ化合物等
及びアルカリ性物質を混合し、カビの除去効果、及び付
着滞留性の試験を行った。また、界面活性剤(NES)
を配合せずに、濃度5重量%の過酸化水素溶液のみに、
表7及び8に示す組成(前記水溶液に対する重量%)の
ペルオキシ化合物(TPDC)とイミノ化合物等及びア
ルカリ性物質を混合し、カビの除去効果、及び付着滞留
性の試験を行った(実施例47、48、51、53、5
5、56、59及び61)。その結果を表7及び8に示
す。
【0060】
【表7】
【0061】
【表8】
【0062】実施例62〜76 濃度5重量%の過酸化水素と表9及び10に示す界面活
性剤の混合水溶液に、表9及び10に示す組成(前記水
溶液に対する重量%)のペルオキシ化合物(TAED、
TPDC)とイミノ化合物等及びアルカリ性物質を混合
し、カビの除去効果、及び付着滞留性の試験を行った。
その結果を表9及び10に示す。
【0063】
【表9】
【0064】
【表10】
【0065】実施例77〜92及び比較例5〜6 表11及び12に示す組成(トータル水溶液に対する重
量%)のペルオキシ化合物とイミノ化合物等と界面活性
剤及びアルカリ性物質を水に混合し、カビの除去効果、
及び付着滞留性の試験を行った。また、界面活性剤(L
AS)を配合せずに、表11及び12に示す組成のペル
オキシ化合物とイミノ化合物等及びアルカリ性物質を水
に混合し、カビの除去効果、及び付着滞留性の試験を行
った(実施例78、82、86、及び90)。その結果
を表11及び12に示す。
【0066】
【表11】
【0067】
【表12】
【0068】表7〜表12の結果から、本発明の前記
(A)、(B)及び(C)成分を含む組成物に更に
(D)界面活性剤を含有するカビ取り剤組成物は、スプ
レー容器等で壁面に該組成物を噴霧したときに付着滞留
性が向上し、非常に優れたカビ除去力を示すことが判
る。
【0069】
【発明の効果】請求項1のカビ取り剤組成物は、高いカ
ビ取り除去能力を有するため、カビの再繁殖を極力低下
させると共に、刺激臭がなくしかも使用時に有害なガス
が発生する危険性がないので、実用上極めて有用であ
る。
【0070】請求項2のカビ取り剤組成物は、ペルシオ
キ化合物とアルカリ性物質を併用したことにより、カビ
取り除去能力がより向上するという効果が加わる。
【0071】請求項3のカビ取り剤組成物は、スプレー
容器等を用いて壁面に噴霧した場合に、高いカビ取り除
去能力を有するので、カビの再繁殖を極力低下させる上
に、刺激臭がなくしかも使用時に有害なガスが発生する
危険性がないので、実用上極めて有用である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01N 43/72 A01N 43/72 43/80 102 43/80 102 43/90 102 43/90 102 57/26 57/26 D 59/00 59/00 A B (72)発明者 高橋 正利 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 (72)発明者 野村 安雄 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 4H011 AA03 BA04 BA05 BA06 BB04 BB07 BB08 BB09 BB10 BB17 BB18 BC06 BC07 BC18 DA13 DE16

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)イミノ化合物、4級イミニウム化
    合物、オキサゾリジン化合物及び4級オキサジリジニウ
    ム化合物の少なくとも1種を含有することを特徴とする
    カビ取り剤組成物。
  2. 【請求項2】 更に、(B)ペルオキシ化合物と(C)
    アルカリ性物質を含有することを特徴とする請求項1記
    載のカビ取り剤組成物。
  3. 【請求項3】 更に(D)界面活性剤を含有することを
    特徴とする請求項1又は2記載のカビ取り剤組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3243825A1 (en) * 2016-05-11 2017-11-15 Seed Research Institut Co., Ltd. Oxaziridine compound and production method thereof
JP2019081722A (ja) * 2017-10-30 2019-05-30 花王株式会社 殺黴剤組成物

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CN107365321A (zh) * 2016-05-11 2017-11-21 株式会社种探索研究所 氧杂氮杂环丙烷化合物及其制备方法
CN107365321B (zh) * 2016-05-11 2021-06-29 株式会社种探索研究所 氧杂氮杂环丙烷化合物及其制备方法
JP2019081722A (ja) * 2017-10-30 2019-05-30 花王株式会社 殺黴剤組成物

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